説明

端末装置、アイコン出力方法、およびプログラム

【課題】従来の端末装置においては、目的地までのルート沿いの地点が表示されるだけであった。
【解決手段】地図上の地点を示すアイコンを有する1以上の地点情報を有する地図情報を格納する地図情報格納部と、地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける受付部と、出力指示に従い、地図情報格納部から地図情報を取得する地図情報取得部と、地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力部と、移動体の走行に関する情報である走行情報を取得する走行情報取得部とを具備し、出力部は、走行情報に応じて、異なるアイコンを出力する端末装置により、装置本体が備えられる移動体の走行に応じて、異なるアイコンを出力することができる。また、地点の状況に応じて、異なるアイコンを出力することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図上の各地点に対応する異なるアイコンを出力する端末装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーザを目的地へと案内するナビゲーション装置等が開発されている(非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“楽ナビ”、[online]、パイオニア株式会社、[2011年7月12日検索]、インターネット[URL:http://pioneer.jp/carrozzeria/rakunavi/]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の端末装置においては、目的地までのルート沿いの地点が表示されるだけであり、車や、バイク、自転車などの移動体の状態や地点の状況など、動的に変化する状況を、表示される地点から知ることができなかった。例えば、ユーザは、地点が移動体の進行方向に対してどちらに存在するかや、移動体の燃料残量に関連する地点、地点の営業状況、地点の混雑状況などを知ることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の端末装置は、地図に関する情報であり、地図上の地点を示すアイコンを有する1以上の地点情報を有する地図情報を格納する地図情報格納部と、地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける受付部と、出力指示に従い、地図情報格納部から地図情報を取得する地図情報取得部と、地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力部と、移動体の走行に関する情報である走行情報を取得する走行情報取得部とを具備し、出力部は、走行情報に応じて、異なるアイコンを出力する端末装置である。
【0006】
このような構成により、装置本体が備えられる移動体の走行に応じて、異なるアイコンを出力することができる。
【0007】
また、本第二の発明の端末装置は、第一の発明に対して、走行情報取得部は、移動体の進行方向を示す進行方向情報を取得する進行方向情報取得手段を具備し、出力部は、地点が移動体の進行方向側に存在する場合と、進行方向の反対側に存在する場合とで、異なるアイコンを出力する端末装置である。
【0008】
このような構成により、装置本体が備えられる移動体の進行方向に応じて、異なるアイコンを出力することができる。
【0009】
また、本第三の発明の端末装置は、第一の発明に対して、走行情報取得部は、移動体の燃料残量を示す燃料残量情報を取得する燃料残量情報取得手段を具備し、出力部は、燃料残量情報に応じて、異なるアイコンを出力する端末装置である。
【0010】
このような構成により、装置本体が備えられる移動体の燃料残量に応じて、異なるアイコンを出力することができる。
【0011】
また、本第四の発明の端末装置は、地図に関する情報であり、地図上の地点を示すアイコンを有する1以上の地点情報を有する地図情報を格納する地図情報格納部と、地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける受付部と、出力指示に従い、地図情報格納部から地図情報を取得する地図情報取得部と、地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力部と、地点の状況に関する情報である地点状況情報を取得する地点状況情報取得部とを具備し、出力部は、地点状況情報に応じて、異なるアイコンを出力する端末装置である。
【0012】
このような構成により、地点の状況に応じて、異なるアイコンを出力することができる。
【0013】
また、本第五の発明の端末装置は、第四の発明に対して、地点状況情報取得部は、地点の営業時間を示す営業時間情報と、現在時刻を示す現在時刻情報とを取得し、営業時間と現在時刻とから、地点の営業状況を判断し、営業状況を示す営業状況情報を取得する営業状況情報取得手段を具備し、出力部は、営業状況に応じて、異なるアイコンを出力する端末装置である。
【0014】
このような構成により、地点の営業状況に応じて、異なるアイコンを出力することができる。
【0015】
また、本第六の発明の端末装置は、第四の発明に対して、地点状況情報取得部は、地点の混雑状況を示す混雑状況情報を取得する混雑状況情報取得手段を具備し、出力部は、混雑状況に応じて、異なるアイコンを出力する端末装置である。
【0016】
このような構成により、地点の混雑状況に応じて、異なるアイコンを出力することができる。
【0017】
また、本第七の発明の端末装置は、第一から第六いずれかの発明に対して、各地点情報は、2以上のアイコンを有し、出力部は、走行情報または地点状況情報に応じて、出力している各地点情報が有する2以上のアイコンのうちのいずれかを出力する端末装置である。
【0018】
このような構成により、走行情報または地点状況情報に応じて、2以上のアイコンのうちのいずれかを出力することができる。
【0019】
また、本第八の発明の端末装置は、第一から第六いずれかの発明に対して、地点情報は、アイコンの属性を示す情報である1以上の属性情報を有する1つのアイコンを有し、出力部は、走行情報または地点状況情報に応じて、アイコンの属性情報を変更する端末装置である。
【0020】
このような構成により、走行情報または地点状況情報に応じて、アイコンの属性が異なるアイコンを出力することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明による端末装置等によれば、装置本体が備えられる移動体の走行に応じて、異なるアイコンを出力することができる。また、地点の状況に応じて、異なるアイコンを出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】実施の形態1における端末装置1のブロック図
【図2】同端末装置1の全体動作について説明するフローチャート
【図3】同進行方向情報に応じたアイコンの出力処理について説明するフローチャート
【図4】同燃料残量情報に応じたアイコンの出力処理について説明するフローチャート
【図5】同出力管理情報の例を示す図
【図6】同地図情報の例を示す図
【図7】同地図情報の例を示す図
【図8】同地図情報の例を示す図
【図9】実施の形態2における端末装置2のブロック図
【図10】同端末装置2の全体動作を示すフローチャート
【図11】同地点状況情報に応じたアイコンの出力処理について説明するフローチャート
【図12】同出力管理情報の例を示す図
【図13】同地図情報の例を示す図
【図14】同地図情報の例を示す図
【図15】同地図情報の例を示す図
【図16】上記各実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
【図17】上記各実施の形態におけるコンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明による端末装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、所定の情報が格納され得る格納部等において、当該格納部に情報が記憶される過程は問わないものとする。例えば、記録媒体を介して情報が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、通信回線などを介して送信された情報が格納部等で記憶されるようになってもよい。さらに、入力デバイスを介して入力された情報が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
【0024】
(実施の形態1)
本実施の形態において、走行情報に応じて、地図上の各地点を示す異なるアイコンを出力する端末装置について説明する。なお、本実施の形態において、端末装置は、例えば、車や、バイク、自転車などの移動体(乗り物)に搭載されているナビゲーション装置や、人が保持する携帯端末などである。
【0025】
図1は、本実施の形態における端末装置1のブロック図である。端末装置1は、地図情報格納部11、受付部12、地図情報取得部13、走行情報取得部14、出力部15を備える。走行情報取得部14は、進行方向情報取得手段141、燃料残量情報取得手段142を備える。
【0026】
地図情報格納部11は、地図情報を格納し得る。地図情報とは、地図に関する情報である。地図は、例えば、地形図や、地勢図、地質図、土地利用図、住宅地図、路線図、道路地図、ガイドマップ、地形や道路等が把握可能な航空写真や衛星写真、当該写真に記号や文字等が記入されたものなどである。
【0027】
地図情報は、例えば、地図の画像情報である。画像情報は、例えば、ラスタデータや、ベクタデータである。画像情報がラスタデータである場合、地図情報は、複数の縮尺に対応した画像情報を有していてもよい。複数の縮尺に対応した画像情報とは、例えば、同一地域について、縮尺が大きい画像情報や、縮尺が中程度の画像情報、縮尺が小さい画像情報などである。また、地図情報は、地図をタイル状に分割したものであってもよい。また、地図情報は、カーナビゲーションで用いられるKIWIフォーマットのものであってもよい。
【0028】
また、地図情報は、1以上の地点情報を有する。地点情報とは、地図上の地点を示す情報である。また、当該地点は、例えば、駅や、施設、ランドマーク、観光スポット、寺社、仏閣、飲食店、その他の建造物などである。また、地点情報は、通常、地点を識別するための地点識別子や、1以上のアイコンを有する。「有する」とは、「対応する」ことであってもよい。また、地点情報は、地点の位置を示す地点位置情報や、地点の種類を示す地点種類情報などを有していてもよい。
【0029】
地点識別子は、例えば、ID情報や、地点の名称を示す地点名称情報などである。また、アイコンは、図柄、絵柄、記号、文字などを表現したものである。アイコンは、通常、いわゆる画像であるが、当該画像の形式は問わない。つまり、当該画像は、ラスタデータであってもよいし、ベクタデータであってもよいし、その他のデータであってもよい。また、アイコンは、アイコンの属性を示す1以上の属性情報を有していてもよい。当該属性は、例えば、色や、大きさ、形状などである。また、アイコンは、アイコンを識別するアイコン識別子を有していてもよい。また、地点位置情報は、位置を示す位置情報である。位置情報は、例えば、経緯度を示す経緯度情報や、地図上の座標を示す座標情報、高度を示す高度情報などである。
【0030】
また、地点情報は、例えば、地点の方向を示す地点方向情報や、地点が面する道路を示す地点道路情報などを有していてもよい。地点方向情報は、例えば、地点車線情報や、地点絶対方向情報、地点方位角情報などである。地点車線情報とは、当該地点が面する道路の車線を示す情報であり、当該車線の方向や、当該車線の方向が、道路の起点方向であるのか、または終点方向であるのかなどを示す。地点車線情報は、例えば、「上り」や、「下り線」、「上り車線」、「北向き」、「西」などである。また、地点絶対方向情報とは、当該地点の絶対的な方向を示す情報である。絶対的な方向とは、他の方向と比較することなく定まる方向である。地点絶対方向情報は、例えば、「北」や、「南」、「北東」、「南西」、「東北東」、「南南西」などである。地点方位角情報とは、当該地点の方位角を示す情報である。方位角とは、ある方向を基準としたときの現在の方向の角度である。地点方位角情報は、例えば、「北」を「0°」とした場合、「南」は「180°」、「東」は「90°」、「西」は「270°」となる。方位角情報は、例えば、「+90°」や、「−90°」、「180rad」、「360rad」などである。なお、地点情報は、地点方向情報を有していることが好適である。
【0031】
また、地点道路情報は、例えば、道路識別子である。道路識別子は、例えば、ID情報や、道路の名称を示す道路名称情報などである。
【0032】
地図情報格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0033】
受付部12は、地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける。出力指示は、例えば、エンジンONの指示や、電源ONの指示、地図情報の表示の指示や、地図情報のスクロールの指示、地図情報の種類の変更の指示、地図情報の拡大・縮小などの指示なども含む。また、これらの指示は、通常、端末装置1へのユーザの操作によるものである。当該操作は、例えば、端末装置1が備えるボタンの操作や、タッチパネルへのタップ操作、ドラッグ操作、フリック操作、ピンチアウト操作、ピンチイン操作などである。
【0034】
また、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0035】
また、受付部12は、出力指示以外の指示を受け付けてもよい。出力指示以外の指示とは、例えば、電源ONの指示や、電源OFFの指示などである。受付部12が出力指示以外の指示を受け付けた場合、端末装置1は、通常、当該受け付けた指示に応じた処理を行う。
【0036】
受付部12における出力指示の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部12は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアなどで実現され得る。
【0037】
地図情報取得部13は、出力指示に従い、地図情報格納部11から地図情報を取得する。例えば、出力指示が、取得する地図の中心位置(経緯度)を有する場合、地図情報取得部13は、当該経緯度に対応する地図情報を、地図情報格納部11から取得する。なお、地図情報の取得の方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0038】
地図情報取得部13は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地図情報取得部13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0039】
走行情報取得部14は、移動体の走行に関する情報である走行情報を取得する。移動体は、例えば、車や、バイク、自転車、人などである。また、走行には、徒歩も含まれる。人走行情報は、例えば、移動体の進行方向を示す進行方向情報や、移動体の燃料残量を示す燃料残量情報などである。走行情報取得部14は、これらの走行情報を、通常、後述の進行方向情報取得手段141、燃料残量情報取得手段142により取得する。
【0040】
また、走行情報は、例えば、移動体の速度を示す速度情報や、移動体の加速度を示す加速度情報などであってもよい。
【0041】
走行情報取得部14は、通常、ハードウェア(専用回路)で実現され得る。走行情報取得部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
【0042】
進行方向情報取得手段141は、進行方向情報を取得する。進行方向情報は、例えば、車線情報や、絶対方向情報、方位角情報などである。車線情報とは、移動体が走行している道路の車線を示す情報であり、当該車線の方向や、移動体の進行方向が、道路の起点方向であるのか、または終点方向であるのかを示す。車線情報は、例えば、「上り」や、「下り線」、「上り車線」、「北向き」、「西」などである。また、絶対方向情報とは、移動体が進行している絶対的な方向を示す情報である。絶対的な方向とは、他の方向と比較することなく定まる方向である。絶対方向情報は、例えば、「北」や、「南」、「北東」、「南西」、「東北東」、「南南西」などである。また、方位角情報とは、移動体が進行している方位角を示す情報である。方位角とは、ある方向を基準としたときの現在の方向の角度である。地点方位角情報は、例えば、「北」を「0°」とした場合、「南」は「180°」、「東」は「90°」、「西」は「270°」となる。方位角情報は、例えば、「+90°」や、「−90°」、「180rad」、「360rad」などである。
【0043】
また、進行方向情報取得手段141は、例えば、現在位置を示す現在位置情報と、地図情報格納部11に格納されている地図情報が有する道路情報と、前述の絶対方向情報とを用いて、以下の(1)〜(7)の手順により車線情報を取得する。
(1)現在位置情報を取得する。
(2)現在位置情報に対応する道路情報を、地図情報から取得する。
(3)現在位置情報と、道路情報が有する道路の起点の位置を示す起点位置情報とから、現在位置における起点の方向である起点方向情報を算出する。
(4)現在位置情報と、道路情報が有する道路の終点の位置を示す終点位置情報とから、現在位置における終点の方向である終点方向情報を算出する。
(5)前述の絶対方向情報を取得する。
(6)(4)で算出した起点方向情報と、(5)で取得した絶対方向情報とが一致するか否かを判断する。一致する場合は、移動体の進行方向が道路の起点方向であることを示す車線情報を生成し、取得する。
(7)(5)で算出した終点方向情報と、(5)で取得した絶対方向情報とが一致するか否かを判断する。一致する場合は、移動体の進行方向が道路の終点方向であることを示す車線情報を生成し、取得する。
【0044】
また、進行方向情報取得手段141は、通常、移動体の走行中に、進行方向情報を取得する。また、進行方向情報取得手段141は、例えば、移動体の進行方向が変化したか否かを常に判断し、変化した場合に、進行方向情報を取得してもよい。また、進行方向情報取得手段141は、例えば、移動体から進行方向情報が取得できるか否かを常に判断し、取得できる場合に、進行方向情報を取得してもよい。なお、進行方向情報取得手段141は、進行方向情報を取得できればよく、その方法や手順などは問わない。
【0045】
進行方向情報取得手段141は、通常、いわゆるGPSや、地磁気センサ、方位センサなどのハードウェア(専用回路)で実現され得るが、MPUやメモリ等から実現され得てもよい。進行方向情報取得手段141の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
【0046】
燃料残量情報取得手段142は、燃料残量情報を取得する。燃料残量情報は、例えば、(1)移動体の燃料タンクに残っている燃料の量を示す情報や、(2)移動体の燃料タンクに残っている燃料の量に対する当該燃料タンクの容量の割合を示す情報、(3)燃料の残量を形容的に示す情報などである。(1)は、例えば、「10L」や、「20リットル」、「30リッター」などである。また、(2)は、例えば、「100%」や、「50%」、「10%」などでる。また、(3)は、例えば、「多い」や、「少ない」、「やや少ない」などである。また、燃料残量情報は、移動体が使用した燃料の量を示す情報であってもよい。
【0047】
また、燃料残量情報取得手段142は、通常、移動体の走行中に、燃料残量情報を取得する。また、燃料残量情報取得手段142は、例えば、移動体の燃料残量が変化したか否かを常に判断し、変化した場合に、燃料残量情報を取得してもよい。また、燃料残量情報取得手段142は、例えば、移動体から燃料残量情報が取得できるか否かを常に判断し、取得できる場合に、燃料残量情報を取得してもよい。なお、燃料残量情報取得手段142は、移動体から燃料残量情報を取得できればよく、その方法や手順などは問わない。
【0048】
燃料残量情報取得手段142は、通常、いわゆる燃料残量センサや、移動体に搭載されている燃料残量計から燃料残量を取得する装置などのハードウェア(専用回路)で実現され得る。燃料残量情報取得手段142の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
【0049】
出力部15は、地図情報取得部13が取得した地図情報を出力する。当該地図情報は、通常、1以上の地点情報を有する。また、当該地点情報は、通常、1以上のアイコンを有する。すなわち、出力部15は、当該地図情報が有する地点情報、および当該地点情報が有するアイコンも出力する。
【0050】
また、出力部15は、走行情報取得部14が取得した走行情報に応じて、異なるアイコンを出力する。「異なるアイコンを出力する」とは、例えば、出力している各地点情報が有する2以上のアイコンのうちのいずれかを出力することである。また、「異なるアイコンを出力する」とは、例えば、属性を変更したアイコンを出力することである。「属性を変更する」とは、例えば、当該アイコンが有する属性情報を変更し、当該アイコンの色や、大きさ、形状などを変更することである。
【0051】
例えば、出力している各地点情報が2以上のアイコンを有している場合、出力部15は、当該2以上のアイコンのうちのいずれかを出力する。また、例えば、出力している各地点情報が1つのアイコンを有している場合、出力部15は、当該アイコンの属性を変更したアイコンを出力する。
【0052】
また、例えば、ある地点情報が第一のアイコンと第二のアイコンとを有しており、当該地点情報に対応するアイコンとして第一のアイコンを出力している場合、出力部15は、当該第一のアイコンに換えて第二のアイコンを出力する。また、例えば、ある地点情報が赤色のアイコンを有しており、当該地点情報に対応するアイコンとして赤色のアイコンを出力している場合、出力部15は、当該アイコンの色を青色に変更したアイコンを出力する。
【0053】
なお、走行情報に応じて出力するアイコンは、通常、予め決められている。つまり、例えば、出力部15は、移動体の走行に関する条件である走行条件と、当該条件を満たす場合に出力するアイコンを示す出力情報とを有する出力管理情報を有していてもよい。
【0054】
走行条件は、例えば、(1)「車線=地点車線」、(2)「絶対方向⊥地点絶対方向」、(3)「車線!=地点車線」、(4)「方位角!⊥地点方位角」、(5)「燃料残量<(10L)」、(6)「燃料残量≦(40%)」などである。(1)は、進行方向情報取得手段141が取得した車線情報と、地点情報が有する地点車線情報とが、一致することを示す。また、(2)は、進行方向情報取得手段141が取得した絶対方向情報が示す方向と、地点情報が有する地点絶対方向情報が示す方向とが、直行することを示す。つまり、(1)と(2)は、地点が、移動体が走行している車線側(走行車線側)に存在することを示す。また、(3)は、進行方向情報取得手段141が取得した車線情報と、地点情報が有する地点車線情報とが、一致しないことを示す。(4)は、進行方向情報取得手段141が取得した方位角情報が示す方位角と、地点情報が有する地点方位角情報が示す方位角とが、直行しないことを示す。つまり、(3)と(4)は、地点が、移動体が走行している車線の反対側(反対車線側)に存在することを示す。また、(5)は、燃料残量情報取得手段142が取得した燃料残量情報が示す燃料残量が、10リットルより少ないことを示す。また、(6)は、燃料残量情報取得手段142が取得した燃料残量情報が示す燃料残量が、全燃料容量の40%以下であることを示す。
【0055】
また、出力情報は、例えば、(1)「走行車線」や、(2)「反対車線アイコン」、(3)「赤」、(4)「×120%」、(5)「表示」、(6)「非表示」、(7)「点滅」などである。(1)は、走行車線側に存在することを示すアイコンを出力することを示す。また、(2)は、反対車線側に存在することを示すアイコンを出力することを示す。また、(3)は、赤色のアイコンを出力することを示す。また、(4)は、大きさを120%に拡大したアイコンを出力することを示す。また、(5)は、アイコンを表示することを示す。また、(6)は、アイコンを非表示にすることを示す。また、(7)は、点滅するアイコンを出力することを示す。
【0056】
出力管理情報を有する場合、出力部15は、進行方向情報取得手段141、または燃料残量情報取得手段142が取得した進行方向情報、または燃料残量情報が条件を満たす走行条件に対応する出力情報を取得する。そして、出力部15は、当該出力情報に従い、各地点情報に対応するアイコンを出力する。
【0057】
また、進行方向情報取得手段141が進行方向情報を取得した場合、出力部15は、各地点情報が有する地点方向情報と、当該進行方向情報とにより、走行車線側に存在すると判断できる地点情報に対応するアイコンのみを出力してもよいし、反対車線に存在すると判断できる地点情報に対応するアイコンのみを出力してもよい。
【0058】
また、燃料残量情報取得手段142が燃料残量情報を取得した場合、出力部15は、当該燃料残量情報により、燃料残量が多いと判断できる場合にのみアイコンを出力してもよいし、燃料残量が少ないと判断できる場合にのみアイコンを出力してもよい。
【0059】
また、また、燃料残量情報取得手段142が燃料残量情報を取得した場合、出力部15は、地点情報のうち、燃料に関連する施設(例えば、ガソリンスタンドなど)を示す地点情報に対応するアイコンのみを出力してもよい。
【0060】
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
【0061】
出力部15は、ディスプレイなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部15は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0062】
次に、端末装置1の動作について説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。図3は、端末装置1の全体動作を示すフローチャートである。
【0063】
(ステップS201)受付部12は、指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS202に進み、そうでない場合は、ステップS205に進む。
【0064】
(ステップS202)地図情報取得部13は、ステップS201で受け付けた指示が出力指示であるか否かを判断する。出力指示である場合は、ステップS203に進み、そうでない場合は、ステップS205に進む。
【0065】
(ステップS203)地図情報取得部13は、ステップS201で受け付けた出力指示に従い、地図情報格納部11から地図情報を取得する
【0066】
(ステップS204)出力部15は、ステップS203で取得した地図情報を出力し、ステップS201に戻る。
【0067】
(ステップS205)端末装置1は、ステップS201で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS201に戻る。
【0068】
(ステップS206)走行情報取得部14は、走行情報の取得のタイミングであるか否かを判断する。取得のタイミングである場合は、ステップS207に進み、そうでない場合は、ステップS201に戻る。
【0069】
(ステップS207)走行情報取得部14は、走行情報を取得する。
【0070】
(ステップS208)出力部15は、ステップS207で取得した走行情報が、進行方向情報であるか否かを判断する。進行方向情報である場合は、ステップS209に進み、そうでない場合は、ステップS210に進む。
【0071】
(ステップS209)出力部15は、進行方向情報に応じてアイコンを出力し、ステップS201に戻る。この処理の詳細は、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0072】
(ステップS210)出力部15は、燃料残量情報に応じてアイコンを出力し、ステップS201に戻る。この処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0073】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0074】
図3は、図2のフローチャートのステップS209の走行方向情報に応じたアイコンの出力処理を示すフローチャートである。
【0075】
(ステップS301)出力部15は、出力している地図情報が有する地点情報を取得する。ここで、m個の地点情報が取得できたものとする。
【0076】
(ステップS302)出力部15は、出力管理情報を取得する。ここで、n個の出力管理情報が取得できたものとする。
【0077】
(ステップS303)出力部15は、カウンタiに1をセットする。
【0078】
(ステップS304)出力部15は、カウンタjに1をセットする。
【0079】
(ステップS305)出力部15は、ステップS207で取得した進行方向情報と、地点情報[i]が有する地点方向情報とが、出力管理情報[j]が有する走行条件に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS306に進み、そうでない場合は、ステップS308に進む。
【0080】
(ステップS306)出力部15は、出力管理情報[j]が有する出力情報を取得する。
【0081】
(ステップS307)出力部15は、ステップS306で取得した出力情報が示す出力内容に従い、各地点情報に対応するアイコンを出力する。
【0082】
(ステップS308)出力部15は、jがnであるか否かを判断する。nである場合は、ステップS310に進み、そうでない場合は、ステップS309に進む。
【0083】
(ステップS309)出力部15は、jを1インクリメントし、ステップS305に戻る。
【0084】
(ステップS310)出力部15は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS311に進む。
【0085】
(ステップS311)出力部15は、iを1インクリメントし、ステップS304に戻る。
【0086】
図4は、図2のフローチャートのステップS210の燃料残量情報に応じたアイコンの出力処理を示すフローチャートである。
【0087】
(ステップS401)出力部15は、出力管理情報を取得する。ここで、n個の出力管理情報が取得できたものとする。
【0088】
(ステップS402)出力部15は、カウンタjに1をセットする。
【0089】
(ステップS403)出力部15は、ステップS207で取得した燃料残量情報が、出力管理情報[j]が有する走行条件に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS404に進み、そうでない場合は、ステップS405に進む。
【0090】
(ステップS404)出力部15は、出力管理情報[j]が有する出力情報を取得する。
【0091】
(ステップS405)出力部15は、jがnであるか否かを判断する。nである場合は、ステップS406に進み、そうでない場合は、ステップS407に進む。
【0092】
(ステップS406)出力部15は、jを1インクリメントし、ステップS403に戻る。
【0093】
(ステップS407)出力部15は、出力している地図情報が有する地点情報を取得する。ここで、m個の地点情報が取得できたものとする。
【0094】
(ステップS408)出力部15は、カウンタiに1をセットする。
【0095】
(ステップS409)出力部15は、地点情報[i]が有する種類情報が、「ガソリンスタンド」を示すか否かを判断する。示す場合は、ステップS410に進み、そうでない場合は、ステップS411に進む。
【0096】
(ステップS410)出力部15は、ステップS404で取得した出力情報が示す出力内容に従い、地点情報[i]に対応するアイコンを出力する。
【0097】
(ステップS411)出力部15は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS412に進む。
【0098】
(ステップS412)出力部15は、iを1インクリメントし、ステップS409に戻る。
【0099】
なお、図4のフローチャートにおいて、地点情報[i]が有する種類情報が、「ガソリンスタンド」を示すか否かを判断しなくてもよい。
【0100】
(具体例1)
次に、端末装置1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、端末装置1は、車や、バイク、自転車などの移動体(乗り物)に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)であるものとする。また、出力部15は、図5に示す出力管理情報を保持しているものとする。当該出力管理情報は、各レコードを一意に特定するためのID(項目名:ID)と、走行条件(項目名:条件)と、出力情報(項目名:出力)とを有する。また、カーナビが出力する地図情報は、出力部15が出力する地図情報であり、地図情報格納部11に格納されているものとする。また、出力部15が出力する地図情報は、特に説明のない限り、受付部12が受け付けた出力指示に応じたものであるものとする。
【0101】
(例1)
まず、図6に示す地図情報が出力されているとする。図6において、移動体は、図6の上方向(北向き)に進んでいるものとする。また、図6において、「G」、「S」、「P」、「C」は、それぞれ、地点情報が示す地点であり、かつ当該地点に対応するアイコンである。
【0102】
次に、進行方向情報取得手段141は、移動体の進行方向を示す進行方向情報を取得し、「北向き」を取得したものとする。
【0103】
次に、出力部15は、図6の各地点情報に対応する出力情報を、図5の出力管理情報から取得する。ここで、図6の各地点情報「G」、「S」、「P」、「C」が、それぞれ、地点方向情報「北向き」、「南向き」、「南向き」、「北向き」を有しているとする。すると、出力部15は、図5の出力管理情報から、当該進行方向情報と、当該各地点方向情報とが条件を満たす出力情報を、当該各地点情報ごとに取得する。その結果、出力部15は、地点情報「G」、「C」については、「ID=011」の走行条件「進行方向=地点方向」を満たすと判断し、「ID=011」の出力情報「走行車線アイコン」を取得する。なお、当該出力情報「走行車線アイコン」は、各地点に対応するアイコンであり、走行車線側に存在することを示すアイコンを出力することを意味する。また、出力部15は、地点情報「S」、「P」については、「ID=012」の走行条件「進行方向!=地点方向」を満たすと判断し、「ID=012」の出力情報「反対車線アイコン」を取得する。なお、当該出力情報「反対車線アイコン」は、各地点に対応するアイコンであり、反対車線側に存在することを示すアイコンを出力することを意味する。
【0104】
次に、出力部15は、出力している各地点情報について、対応する出力情報が「走行車線アイコン」である地点情報については、当該地点に対応する走行車線側に存在することを示すアイコンを出力する。また、出力部15は、出力している地点情報について、対応する出力情報が「反対車線アイコン」である地点情報については、当該地点に対応する反対車線側に存在することを示すアイコンを出力する。その結果、出力部15は、図7に示すように、アイコンを出力する。
【0105】
このように、移動体の進行方向に応じて異なるアイコンを出力することにより、ユーザは、当該アイコンに対応する地点に立ち寄れるか否かなどを知ることができる。例えば、ユーザは、当該アイコンに対応する地点が走行車線側に存在することにより、当該地点に立ち寄ることが容易であることや、当該地点が反対車線側に存在することにより、当該地点に立ち寄ることが困難であることなどを知ることができる。
【0106】
(例2)
例1と同様に、図6に示す地図情報が出力されているとする。
【0107】
次に、燃料残量情報取得手段142は、移動体の燃料残量を示す燃料残量情報を取得し、「5L」を取得したものとする。
【0108】
次に、出力部15は、燃料残量情報に対応する出力情報を、図5の出力管理情報から取得する。すると、出力部15は、燃料残量情報「5L」が、「ID=031」の走行条件「燃料残量≦10L」を満たすと判断し、「ID=031」の出力情報「赤」を取得する。なお、当該出力情報「赤」は、赤色のアイコンを出力することを意味する。
【0109】
次に、出力部15は、出力している各地点情報について、燃料残量に関連する地点情報に対応する赤色のアイコンを出力する。ここで、図6の各地点情報のうち、「G」が燃料残量に関連する地点情報であったとする。つまり、図6の「G」の地点情報が、地点種類情報「ガソリンスタンド」を有していたものとする。すると、出力部15は、図6の「G」に対応する赤色のアイコンを出力する。その結果、出力部15は、図8に示すように、アイコンを出力する。
【0110】
このように、移動体の燃料残量に応じて異なるアイコンを出力することにより、ユーザは、燃料を補給すべきか否かや、燃料の補給が可能な地点の存在などを知ることができる。
【0111】
なお、本具体例において、進行方向情報、または燃料残量情報のいずれかに応じて、異なるアイコンを出力する例を示したが、両方の情報に応じて、異なるアイコンを出力してもよい。
【0112】
以上、本実施の形態による端末装置1によれば、移動体の走行に応じて、異なるアイコンを出力することができる。
【0113】
また、本実施の形態による端末装置1によれば、移動体の進行方向に応じて、地異なるアイコンを出力することができる。
【0114】
また、本実施の形態による端末装置1によれば、移動体の燃料残量に応じて、異なるアイコンを出力することができる。
【0115】
また、本実施の形態による端末装置1によれば、走行情報に応じて、2以上のアイコンのうちのいずれかを出力することができる。
【0116】
また、本実施の形態による端末装置1によれば、走行情報に応じて、アイコンの属性が異なるアイコンを出力することができる。
【0117】
(実施の形態2)
本実施の形態において、地点状況情報に応じて、地図上の各地点を示す異なるアイコンを出力する端末装置について説明する。なお、本実施の形態において、端末装置は、例えば、車や、バイク、自転車などの移動体(乗り物)に搭載されているナビゲーション装置や、人が保持する携帯端末などである。
【0118】
図9は、本実施の形態における端末装置2のブロック図である。端末装置2は、地図情報格納部11、受付部12、地図情報取得部13、地点状況情報取得部24、出力部25を備える。地点状況情報取得部24は、営業状況情報取得手段241、混雑状況情報取得手段242を備える。
【0119】
地点状況情報取得部24は、地点の状況に関する情報である地点状況情報を取得する。当該地点は、後述の出力部25が出力している地図情報が有する地点情報が示す地点である。地点状況情報は、例えば、当該地点の営業状況を示す営業状況情報や、当該地点の混雑状況を示す混雑状況情報などである。地点状況情報取得部24は、これらの地点状況情報を、通常、後述の営業状況情報取得手段241、混雑状況情報取得手段242により取得する。
【0120】
地点状況情報取得部24は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地点状況情報取得部24の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0121】
営業状況情報取得手段241は、地点の営業状況情報を取得する。当該地点は、後述の出力部25が出力している地図情報が有する地点情報が示す地点である。営業状況情報は、例えば、(1)営業時間内または営業時間外であることを示す情報や、(2)営業時間前または営業時間中または営業時間後であることを示す情報、(3)営業開始時間までの時間を示す情報、(4)営業終了時間までの時間を示す情報などである。(1)は、例えば、「営業時間内」や、「営業時間外」、「営業中」、「準備中」などである。また、(2)は、例えば、「営業時間前」や、「開店前」、「営業時間中」、「開店中」、「営業時間後」、「閉店後」などである。また、(3)および(4)は、時間を示す時間情報である。営業状況情報取得手段241は、通常、地点の営業時間を示す営業時間情報と、現在時刻を示す現在時刻情報とを取得し、当該営業時間と当該現在時刻とから、前述の(1)〜(4)などの情報が示す地点の営業状況を判断し、当該営業状況を示す営業状況情報を取得する。なお、営業時間情報は、時間帯を示す時間帯情報である。当該時間帯情報は、営業の開始時刻である開始時刻情報と、営業の終了時刻である終了時刻情報とを有する。また、開始時刻情報、終了時刻情報、および現在時刻情報は、時刻を示す時刻情報である。
【0122】
例えば、(1)の情報を取得する場合、営業状況情報取得手段241は、現在時刻が営業時間内であるか否かを判断する。そして、営業時間内である場合、営業状況情報取得手段241は、営業時間内であることを示す営業状況情報を生成し、取得する。また、営業時間外である場合、営業状況情報取得手段241は、営業時間外であることを示す営業状況情報を生成し、取得する。
【0123】
また、例えば、(2)の情報を取得する場合、営業状況情報取得手段241は、現在時刻が営業時間中であるか否かを判断する。そして、営業時間中である場合、営業状況情報取得手段241は、営業時間中であることを示す営業状況情報を生成し、取得する。また、営業時間中でない場合、営業状況情報取得手段241は、現在時刻が営業時間前であるか否かを判断する。そして、営業時間前である場合、営業状況情報取得手段241は、営業時間前であることを示す営業状況情報を生成し、取得する。また、営業時間前でない場合、営業状況情報取得手段241は、営業時間後であることを示す営業状況情報を生成し、取得する。
【0124】
また、例えば、(3)の情報を取得する場合、営業状況情報取得手段241は、現在時刻が営業時間前であるか否かを判断する。そして、営業時間前である場合、営業状況情報取得手段241は、営業開始時刻から現在時刻を減算し、営業開始時刻までの時間を示す情報を算出し、取得する。
【0125】
また、例えば、(4)の情報を取得する場合、営業状況情報取得手段241は、現在時刻が営業時間中であるか否かを判断する。そして、営業時間中である場合、営業状況情報取得手段241は、営業終了時刻から現在時刻を減算し、営業終了時刻までの時間を示す情報を算出し、取得する。
【0126】
また、営業状況情報は、営業時間情報であってもよい。
【0127】
なお、営業時間情報は、例えば、地図情報格納部11に格納されている地図情報が有する各地点情報が、有していてもよいし、任意の記憶領域に格納されていてもよいし、営業状況情報取得手段241が保持していてもよいし、外部から送信される情報(外部から受信できる情報)であってもよい。また、営業状況情報取得手段241は、営業状況情報を取得できればよく、その方法や手順などは問わない。
【0128】
営業状況情報取得手段241は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。営業状況情報取得手段241の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0129】
混雑状況情報取得手段242は、地点の混雑状況情報を取得する。当該地点は、後述の出力部25が出力している地図情報が有する地点情報が示す地点である。混雑状況情報は、例えば、(1)混雑しているか否かを示す情報や、(2)混雑の具合を示す情報、(3)混雑の度合いを示す情報、(4)空き数を示す情報などである。「混雑の度合い」は、例えば、地点がスポーツ施設などである場合、入場人数に対する全収容人数の割合や、例えば、地点が飲食店などである場合、入店人数に対する全座席数の割合などである。また、「空き数」は、例えば、地点がスポーツ施設などである場合、全収容人数から入場人数を減算した人数や、例えば、地点が飲食店などである場合、全座席数から入店人数を減算した人数などである。(1)は、例えば、「混雑している」や、「混雑していない」、「満席」、「空席あり」などである。また、(2)は、例えば、「混んでいる」や、「やや混んでいる」、「普通」、「やや空いている」、「空いている」などである。また、(3)は、例えば、「100%」や、「5割」、「0.1」などでる。(4)は、例えば、「100人」や、「50席」、「10」などである。
【0130】
なお、混雑状況情報は、通常、外部から送信される情報(外部から受信できる情報)である。外部とは、例えば、各地点の混雑状況を配信しているサーバや、各地点などである。また、混雑状況情報は、例えば、任意の記憶領域に格納されていてもよいし、混雑状況取得手段242が保持していてもよい。また、混雑状況情報取得手段242は、混雑状況情報を取得できればよく、その方法や手順などは問わない。
【0131】
混雑状況情報取得手段242は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。また、混雑状況情報取得手段242は、MPUやメモリ等から実現されてもよい。混雑状況情報取得手段242の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
【0132】
出力部25は、地図情報取得部13が取得した地図情報を出力する。なお、当該地図情報の出力の方法や手順などは、出力部15と同様であるので、説明を省略する。
【0133】
また、出力部25は、地点状況情報取得部24が取得した地点状況情報に応じて、異なるアイコンを出力する。なお、当該アイコンの出力の方法や手順などは、出力部15と同様であるので、説明を省略する。
【0134】
なお、地点状況情報に応じて出力するアイコンは、通常、予め決められている。つまり、例えば、出力部25は、地点の状況に関する条件である地点状況条件と、当該条件を満たす場合に出力するアイコンを示す出力情報とを有する出力管理情報を有していてもよい。
【0135】
地点状況条件は、例えば、(1)「営業状況=営業時間内」、(2)「営業状況=準備中」、(3)「開店までの時間<1時間」、(4)「閉店までの時間≧3時間」、(5)「混雑状況=混雑」、(6)「混雑具合=やや空いている」、(7)「混雑度≦40%」などである。(1)は、営業状況情報取得手段241が取得した営業状況情報が、営業時間内を示す情報であることを示す。また、(2)は、営業状況情報取得手段241が取得した営業状況情報が、準備中を示す情報であることを示す。また、(3)は、営業状況情報取得手段241が取得した営業状況情報が、開店までの時間を示す情報であり、かつ当該時間が1時間未満であることを示す。また、(4)は、営業状況情報取得手段241が取得した営業状況情報が、閉店までの時間を示す情報であり、かつ当該時間が3時間以上であることを示す。また、(5)は、混雑状況情報取得手段242が取得した混雑状況情報が、混雑していることを示す情報であることを示す。また、(6)は、混雑状況情報取得手段242が取得した混雑状況情報が、混雑具合を示す情報であり、かつ当該混雑具合がやや空いていることを示す。また、(7)は、混雑状況情報取得手段242が取得した混雑状況情報が、混雑度合いを示す情報であり、かつ当該混雑具合が40%以下であることを示す。
【0136】
また、出力情報は、例えば、(1)「混雑」や、(2)「空きアイコン」、(3)「黄」、(4)「×80%」、(5)「表示」、(6)「非表示」、(7)「点滅」などである。(1)は、混雑していることを示すアイコンを出力することを示す。また、(2)は、空きがあることを示すアイコンを出力することを示す。また、(3)は、黄色のアイコンを出力することを示す。また、(4)は、大きさを80%に縮小したアイコンを出力することを示す。また、(5)は、アイコンを表示することを示す。また、(6)は、アイコンを非表示にすることを示す。また、(7)は、点滅するアイコンを出力することを示す。
【0137】
出力管理情報を有する場合、出力部25は、営業状況情報取得手段241、または混雑状況情報取得手段242が取得した営業状況情報、または混雑状況情報が条件を満たす地点状況条件に対応する出力情報を取得する。そして、出力部25は、当該出力情報に従い、各地点情報に対応するアイコンを出力する。
【0138】
また、営業状況情報取得手段241が営業状況情報を取得した場合、出力部25は、当該営業状況情報により、営業中であると判断できる地点情報に対応するアイコンのみを出力してもよいし、営業中でないと判断できる地点情報に対応するアイコンのみを出力してもよい。
【0139】
また、営業状況情報取得手段241が営業状況情報を取得した場合、出力部25は、地点情報のうち、対応する営業状況情報が取得できた地点情報に対応するアイコンのみを出力してもよい。
【0140】
また、混雑状況情報取得手段242が混雑状況情報を取得した場合、出力部25は、当該混雑状況情報により、混雑していると判断できる場合にのみアイコンを出力してもよいし、混雑していないと判断できる場合にのみアイコンを出力してもよい。
【0141】
また、混雑状況情報取得手段242が混雑状況情報を取得した場合、出力部25は、地点情報のうち、対応する混雑状況情報が取得できた地点情報に対応するアイコンのみを出力してもよい。
【0142】
出力部25は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部25は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0143】
次に、端末装置2の動作について説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。図10は、端末装置2の全体動作を示すフローチャートである。なお、図10において、ステップS1001からステップS1005までは、図2のステップS201からステップS205までと同様であるので、説明を省略する。
【0144】
(ステップS1006)地点状況情報取得部24は、地点状況情報の取得のタイミングであるか否かを判断する。取得のタイミングである場合は、ステップS1007に進み、そうでない場合は、ステップS1001に戻る。
【0145】
(ステップS1007)地点状況情報取得部24は、地点状況情報を取得する。
【0146】
(ステップS1008)出力部15は、ステップS1007で取得した地点状況情報に応じてアイコンを出力し、ステップS1001に戻る。この処理の詳細は、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0147】
なお、図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0148】
図11は、図10のフローチャートのステップS1008の地点状況情報に応じたアイコンの出力処理を示すフローチャートである。なお、図11において、ステップS1105以外は、図3のステップS305以外と同様であるので、説明を省略する。
【0149】
(ステップS1105)出力部15は、ステップS1107で取得した地点状況情報が、出力管理情報[j]が有する地点状況条件に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS1106に進み、そうでない場合は、ステップS1108に進む。
【0150】
(具体例2)
次に、端末装置2の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、端末装置2は、車や、バイク、自転車などの移動体(乗り物)に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)であるものとする。また、出力部15は、図12に示す出力管理情報を保持しているものとする。当該出力管理情報は、各レコードを一意に特定するためのID(項目名:ID)と、地点状況条件(項目名:条件)と、出力情報(項目名:出力)とを有する。また、カーナビが出力する地図情報は、出力部25が出力する地図情報であり、地図情報格納部11に格納されているものとする。また、出力部25が出力する地図情報は、特に説明のない限り、受付部12が受け付けた出力指示に応じたものであるものとする。
【0151】
(例1)
まず、図13に示す地図情報が出力されているとする。図13において、「P」、「S」、「C」、「G」は、それぞれ、地点情報が示す地点であり、かつ当該地点に対応するアイコンである。
【0152】
次に、営業状況情報取得手段241は、現在時刻を示す現在時刻情報を取得し、現在時刻情報「10:00」を取得したものとする。
【0153】
次に、営業状況情報取得手段241は、図13の各地点情報が有する営業時間情報を取得する。ここで、図13の各地点情報「P」、「S」、「C」、「G」が、それぞれ、営業時間情報「9:00〜18:00」、「11:00〜20:00」、「9:00〜20:00」、「12:00〜22:00」を有しているとする。すると、営業状況情報取得手段241は、これらの各地点情報が有する営業時間情報を取得する。
【0154】
次に、営業状況情報取得手段241は、取得した現在時刻情報と、営業状況情報とから、図13の各地点情報に対応する営業状況情報を取得する。出力部25は、地点情報「P」、「C」については、現在時刻情報が示す時刻が、営業時間情報が示す営業時間(時間帯)の範囲内であるので、営業中であることを示す営業状況情報「営業中」を取得する。また、出力部25は、地点情報「S」、「G」については、現在時刻情報が示す時刻が、営業時間情報が示す営業時間(時間帯)の範囲外であるので、準備中であることを示す営業状況情報「準備中」を取得する。
【0155】
次に、出力部25は、図13の各地点情報に対応する出力情報を、図12の出力管理情報から取得する。出力部25は、地点情報「P」、「C」については、「ID=011」の営業状況条件「営業状況=営業中」を満たすと判断し、「ID=011」の出力情報「営業中アイコン」を取得する。なお、当該出力情報「営業中アイコン」は、各地点に対応するアイコンであり、営業中であることを示すアイコンを出力することを意味する。また、出力部25は、地点情報「S」、「G」については、「ID=012」の営業状況条件「営業状況=準備中」を満たすと判断し、「ID=011」の出力情報「準備中アイコン」を取得する。なお、当該出力情報「準備中アイコン」は、各地点に対応するアイコンであり、準備中であることを示すアイコンを出力することを意味する。
【0156】
次に、出力部25は、出力している各地点情報について、対応する出力情報が「営業中アイコン」である地点情報については、当該地点に対応する営業中であることを示すアイコンを出力する。また、出力部25は、出力している地点情報について、対応する出力情報が「準備中アイコン」である地点情報については、当該地点に対応する準備中であることを示すアイコンを出力する。その結果、出力部25は、図14に示すように、アイコンを出力する。
【0157】
このように、地点の営業状況に応じて異なるアイコンを出力することにより、ユーザは、当該地点の営業状況を知ることができる。これにより、ユーザは、当該地点に立ち寄るか否かなどを判断することが容易になる。
【0158】
(例2)
例1と同様に、図13に示す地図情報が出力されているとする。
【0159】
次に、混雑状況情報取得手段242は、移動体の燃料残量を示す燃料残量情報を取得し、「5L」を取得したものとする。
【0160】
次に、混雑状況情報取得手段242は、図13の各地点情報に対応する混雑状況を取得する。例えば、混雑状況情報取得手段242は、サーバにより配信されている各地点の混雑状況を示す情報を取得したとする。その結果、混雑状況情報取得手段242は、図13の各地点情報「P」、「S」、「C」、「G」のそれぞれについて、混雑状況情報「100%」、「50%」、「50%」、「0%」を取得したものとする。
【0161】
次に、出力部25は、図13の各地点情報に対応する出力情報を、図12の出力管理情報から取得する。出力部25は、地点情報「P」については、「ID=031」の営業状況条件「混雑状況=100%」を満たすと判断し、「ID=031」の出力情報「赤」を取得する。なお、当該出力情報「赤」は、赤色のアイコンを出力することを意味する。また、出力部25は、地点情報「S」、「C」については、「ID=034」の営業状況条件「混雑状況≧50%」を満たすと判断し、「ID=034」の出力情報「黄」を取得する。なお、当該出力情報「黄」は、黄色のアイコンを出力することを意味する。また、出力部25は、地点情報「G」については、「ID=032」の営業状況条件「混雑状況=0%」を満たすと判断し、「ID=032」の出力情報「−」を取得する。なお、当該出力情報「−」は、出力しているアイコンの色を変更しないことを意味する。
【0162】
次に、出力部25は、出力している各地点情報について、対応する出力情報に応じて、各地点情報に対応するアイコンを出力する。その結果、出力部25は、図15に示すように、アイコンを出力する。
【0163】
このように、地点の混雑状況に応じて異なるアイコンを出力することにより、ユーザは、当該地点の混雑状況を知ることができる。これにより、ユーザは、当該地点に立ち寄るか否かなどを判断することが容易になる。
【0164】
なお、本具体例において、営業状況情報、または混雑状況情報のいずれかに応じて、出力しているアイコンを出力する例を示したが、両方の情報に応じて、出力しているアイコンを出力してもよい。
【0165】
以上、本実施の形態による端末装置2によれば、地点の状況に応じて、異なるアイコンを出力することができる。
【0166】
また、本実施の形態による端末装置2によれば、地点の営業状況に応じて、異なるアイコンを出力することができる。
【0167】
また、本実施の形態による端末装置2によれば、地点の混雑状況に応じて、異なるアイコンを出力することができる。
【0168】
また、本実施の形態による端末装置2によれば、地点状況情報に応じて、2以上のアイコンのうちのいずれかを出力することができる。
【0169】
また、本実施の形態による端末装置2によれば、地点状況情報に応じて、アイコンの属性が異なるアイコンを出力することができる。
【0170】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
【0171】
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0172】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0173】
また、上記実施の形態1における端末装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、地図に関する情報であり、地図上の地点を示すアイコンを有する1以上の地点情報を有する地図情報が格納されており、コンピュータを、地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける受付部と、前記出力指示に従い、前記地図情報格納部から地図情報を取得する地図情報取得部と、前記地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力部と、移動体の走行に関する情報である走行情報を取得する走行情報取得部として機能させるためのプログラムであって、前記出力部は、前記走行情報に応じて、異なるアイコンを出力するプログラムである。
【0174】
また、上記実施の形態2における端末装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、地図に関する情報であり、地図上の地点を示すアイコンを有する1以上の地点情報を有する地図情報が格納されており、コンピュータを、地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける受付部と、前記出力指示に従い、前記地図情報格納部から地図情報を取得する地図情報取得部と、前記地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力部と、前記地点の状況に関する情報である地点状況情報を取得する地点状況情報取得部として機能させるためのプログラムであって、前記出力部は、前記地点状況情報に応じて、出力している各地点情報に対応するアイコンであり、出力しているアイコンとは異なるアイコンを出力するプログラムである。
【0175】
なお、上記プログラムにおいて、ハードウェアでしか行われない処理は少なくとも含まれない。
【0176】
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0177】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0178】
また、図16は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の端末装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
【0179】
図16において、コンピュータシステム9は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ9011、FD(Flexible Disk)ドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0180】
図17は、コンピュータシステム9のブロック図である。図17において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、CPU(Central Processing Unit)9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)9014と、CPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、CPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
【0181】
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の端末装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0182】
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の端末装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0183】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0184】
以上のように、本発明にかかる端末装置は、装置本体が備えられる移動体の走行に応じて、異なるアイコンを出力することができる。また、地点の状況に応じて、異なるアイコンを出力することができるという効果を有し、ナビゲーション装置や、ナビゲーション機能を有する形態端末等として有用である。
【符号の説明】
【0185】
1、2 端末装置
11 地図情報格納部
12 受付部
13 地図情報取得部
14 走行情報取得部
15、25 出力部
24 地点状況情報取得部
141 進行方向情報取得手段
142 燃料残量情報取得手段
241 営業状況情報取得手段
242 混雑状況情報取得手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図に関する情報であり、地図上の地点を示すアイコンを有する1以上の地点情報を有する地図情報を格納する地図情報格納部と、
地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける受付部と、
前記出力指示に従い、前記地図情報格納部から地図情報を取得する地図情報取得部と、
前記地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力部と、
移動体の走行に関する情報である走行情報を取得する走行情報取得部とを具備し、
前記出力部は、
前記走行情報に応じて、異なるアイコンを出力する端末装置。
【請求項2】
前記走行情報取得部は、
前記移動体の進行方向を示す進行方向情報を取得する進行方向情報取得手段を具備し、
前記出力部は、
前記地点が移動体の進行方向側に存在する場合と、進行方向の反対側に存在する場合とで、異なるアイコンを出力する請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記走行情報取得部は、
前記移動体の燃料残量を示す燃料残量情報を取得する燃料残量情報取得手段を具備し、
前記出力部は、
前記燃料残量情報に応じて、異なるアイコンを出力する請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
地図に関する情報であり、地図上の地点を示すアイコンを有する1以上の地点情報を有する地図情報を格納する地図情報格納部と、
地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける受付部と、
前記出力指示に従い、前記地図情報格納部から地図情報を取得する地図情報取得部と、
前記地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力部と、
前記地点の状況に関する情報である地点状況情報を取得する地点状況情報取得部とを具備し、
前記出力部は、
前記地点状況情報に応じて、異なるアイコンを出力する端末装置。
【請求項5】
前記地点状況情報取得部は、
前記地点の営業時間を示す営業時間情報と、現在時刻を示す現在時刻情報とを取得し、当該営業時間と当該現在時刻とから、前記地点の営業状況を判断し、当該営業状況を示す営業状況情報を取得する営業状況情報取得手段を具備し、
前記出力部は、
前記営業状況に応じて、異なるアイコンを出力する請求項4記載の端末装置。
【請求項6】
前記地点状況情報取得部は、
前記地点の混雑状況を示す混雑状況情報を取得する混雑状況情報取得手段を具備し、
前記出力部は、
前記混雑状況に応じて、異なるアイコンを出力する請求項4記載の端末装置。
【請求項7】
前記各地点情報は、2以上のアイコンを有し、
前記出力部は、
走行情報または地点状況情報に応じて、出力している各地点情報が有する2以上のアイコンのうちのいずれかを出力する請求項1から請求項6いずれか記載の端末装置。
【請求項8】
前記地点情報は、アイコンの属性を示す情報である1以上の属性情報を有する1つのアイコンを有し、
前記出力部は、
走行情報または地点状況情報に応じて、アイコンの属性情報を変更する請求項1から請求項6いずれか記載の端末装置。
【請求項9】
記録媒体に、
地図に関する情報であり、地図上の地点を示すアイコンを有する1以上の地点情報を有する地図情報が格納されており、
受付部と、地図情報取得部と、出力部と、走行情報取得部とを用いて行われるアイコン出力方法であって、
受付部が、地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける受付ステップと、
地図情報取得部が、前記出力指示に従い、前記地図情報格納部から地図情報を取得する地図情報取得ステップと、
出力部が、前記地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力ステップと、
走行情報取得部が、移動体の走行に関する情報である走行情報を取得する走行情報取得ステップとを具備し、
前記出力ステップでは、
前記出力部が、前記走行情報に応じて、異なるアイコンを出力するアイコン出力方法。
【請求項10】
記録媒体に、
地図に関する情報であり、地図上の地点を示すアイコンを有する1以上の地点情報を有する地図情報が格納されており、
受付部と、地図情報取得部と、出力部と、地点状況情報取得部とを用いて行われるアイコン出力方法であって、
受付部が、地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける受付ステップと、
地図情報取得部が、前記出力指示に従い、前記地図情報格納部から地図情報を取得する地図情報取得ステップと、
出力部が、前記地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力ステップと、
地点状況情報取得部が、前記地点の状況に関する情報である地点状況情報を取得する地点状況情報取得ステップとを具備し、
前記出力ステップでは、
前記出力部が、前記地点状況情報に応じて、異なるアイコンを出力するアイコン出力方法。
【請求項11】
記録媒体に、
地図に関する情報であり、地図上の地点を示すアイコンを有する1以上の地点情報を有する地図情報が格納されており、
コンピュータを、
地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける受付部と、
前記出力指示に従い、前記地図情報格納部から地図情報を取得する地図情報取得部と、
前記地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力部と、
移動体の走行に関する情報である走行情報を取得する走行情報取得部として機能させるためのプログラムであって、
前記出力部は、
前記走行情報に応じて、異なるアイコンを出力するプログラム。
【請求項12】
記録媒体に、
地図に関する情報であり、地図上の地点を示すアイコンを有する1以上の地点情報を有する地図情報が格納されており、
コンピュータを、
地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける受付部と、
前記出力指示に従い、前記地図情報格納部から地図情報を取得する地図情報取得部と、
前記地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力部と、
前記地点の状況に関する情報である地点状況情報を取得する地点状況情報取得部として機能させるためのプログラムであって、
前記出力部は、
前記地点状況情報に応じて、異なるアイコンを出力するプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−36764(P2013−36764A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170699(P2011−170699)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(504050275)株式会社 ミックウェア (42)
【Fターム(参考)】