端末装置、プログラム及び記録媒体
【課題】 関連した2つのパラメータを指定する際に、適切なパラメータを容易に指定することのできる端末装置、プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】 端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択ステップと、選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成ステップと、グラフ生成ステップで生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定ステップと、2種類のそれぞれのパラメータを、グラフ指定ステップで指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定ステップと、パラメータ値設定ステップで設定された2種類のパラメータの値で端末装置を動作させる制御ステップとを有するプログラムである。
【解決手段】 端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択ステップと、選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成ステップと、グラフ生成ステップで生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定ステップと、2種類のそれぞれのパラメータを、グラフ指定ステップで指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定ステップと、パラメータ値設定ステップで設定された2種類のパラメータの値で端末装置を動作させる制御ステップとを有するプログラムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置に対して関連した2つのパラメータを指定する際に、適切なパラメータを容易に指定することのできる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の様々な端末装置には、各種情報や画像を表示するための液晶パネルが装備されている。そして、その液晶パネルも年々大型化し、更にタッチパネルを用いたものも数多く発売されている。
【0003】
タッチパネルは、2次元の情報を表示し、画面上を指またはポインティングデバイスで指定することで、表示された位置を特定することができるという特長を持っているため、メニュー表示以外にも様々に応用されている。
【0004】
従来のカメラでは、カメラに設けられたダイアル、もしくは十字キーの矢印で絞り、シャッタースピードなどの個々のパラメータを調整して撮影していた。しかし、操作の利便性の点から、タッチパネルを採用したカメラも発売されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−23472号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術を用いると、シャッタースピード、絞りを液晶画面から選択することができ、さらにその値が液晶画面に値として表示されるため操作が容易になるという効果を奏する。しかし、シャッタースピード、絞りは互いに関連して、撮影画像の優劣に影響を及ぼすため、初心者ユーザがそれらの設定値が適切であるかどうかを容易に判断できるとは限らなかった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、関連した2つのパラメータを指定する際に、適切なパラメータを容易に指定することのできる端末装置、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための、本発明に係る請求項1に記載の端末装置は、情報を表示するディスプレーを有し、画像又は音声などのマルチメディア情報を処理する端末装置であって、当該端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択手段と、前記選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成手段と、前記グラフ生成手段で生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定手段と、前記2種類のそれぞれのパラメータを、前記グラフ指定手段で指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定手段と、前記パラメータ値設定手段で設定された前記2種類のパラメータの値で前記端末装置を動作させる制御手段とを有する。
【0008】
また本発明に係る請求項2に記載の端末装置は、上記記載の発明である端末装置において、前記パラメータ値設定手段で設定され、前記制御手段で前記端末装置を動作させた、前記パラメータの値を履歴として記憶するパラメータ値記憶手段と、前記パラメータ値記憶手段に記憶された前記パラメータ値を選択する履歴選択手段とをさらに有し、前記制御手段は、前記履歴選択手段で選択した前記パラメータ値で前記端末装置を動作させる。
【0009】
また本発明に係る請求項3に記載の端末装置は、上記記載の発明である端末装置において、当該端末装置は、被写体を撮影する撮影手段を更に有し、前記パラメータ種別選択手段で選択される2種類のパラメータは、前記撮影手段が被写体を撮影するための撮影パラメータである。
【0010】
また本発明に係る請求項4に記載の端末装置は、上記記載の発明である端末装置において、前記撮影パラメータは、少なくとも、絞り、シャッター速度、撮影感度、フォーカス位置、ズーム倍率、露出補正、解像度、画像の圧縮率の1つを含む。
【0011】
また本発明に係る請求項5に記載の端末装置は、上記記載の発明である端末装置において、前記端末装置は、音楽又は音声を再生する音声再生手段を更に有し、前記パラメータ種別選択手段で選択される2種類のパラメータは、前記音声再生手段が音楽又は音声を再生するためのパラメータである。
【0012】
また本発明に係る請求項6に記載の端末装置は、上記記載の発明である端末装置において、前記再生パラメータは、少なくとも、周波数、再生レベル、左右の分離度、リバーブ量の一つを含む。
【0013】
また本発明に係る請求項7に記載のプログラムは、情報を表示するディスプレーを有し、画像又は音声などのマルチメディア情報を処理する端末装置で動作するプログラムであって、当該端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択ステップと、前記選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成ステップと、前記グラフ生成ステップで生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定ステップと、前記2種類のそれぞれのパラメータを、前記グラフ指定ステップで指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定ステップと、前記パラメータ値設定ステップで設定された前記2種類のパラメータの値で前記端末装置を動作させる制御ステップとを有する。
【0014】
また本発明に係る請求項8に記載の記録媒体は、情報を表示するディスプレーを有し、画像又は音声などのマルチメディア情報を処理する端末装置で動作するプログラムを記録した記録媒体であって、当該端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択ステップと、前記選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成ステップと、前記グラフ生成ステップで生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定ステップと、前記2種類のそれぞれのパラメータを、前記グラフ指定ステップで指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定ステップと、前記パラメータ値設定ステップで設定された前記2種類のパラメータの値で前記端末装置を動作させる制御ステップとを有するプログラムを記録した。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、関連した2つのパラメータを端末装置に指定する際に、適切なパラメータを容易に指定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
〔第1の実施の形態〕
本発明に係る端末装置の第1の実施の形態について、デジタルカメラを例として説明する。
図1は、第1の実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ10は、表示部11、操作入力部12、通信部13、外部メディアスロット14、バッファメモリ15、処理部16、プログラム格納メモリ17、撮影部18及びセンサ検出部19を備えている。
【0017】
表示部11は、タッチパネルで構成され、種々の情報を表示すると共に、情報入力手段としても使用される。操作入力部12は、デジタルカメラ10の動作を操作するためのレリーズ、十字ボタンなどの操作部材である。通信部13は、カメラアクセサリであるレンズなどと情報の授受を行うための通信インターフェースである。外部メディアスロット14は、記録媒体などを装着するためのスロットである。
バッファメモリ15は、デジタルカメラ10の動作に関連する各種データを保存する。処理部16は、デジタルカメラ10の動作を統括して制御する。プログラム格納メモリ17は、デジタルカメラ10の各機能を実現するプログラムを保存する。撮影部18は、被写体を撮影して電子データを生成する。センサ検出部19は、被写体の輝度、被写体までの距離などのデータを測定する。
【0018】
図2は、デジタルカメラ10の表示部11に表示されるパラメータ指定画面1の内容を示す図である。
パラメータ指定画面1には、パラメータ表示領域2と履歴表示領域3とが設けられている。
パラメータ表示領域2は、2次元座標平面を構成しており、このパラメータ表示領域2には、設定可能領域4が表示されている。設定可能領域4は、現在の撮影条件において、適切なパラメータ値を与える座標を示す領域である。
図2では、横軸はシャッタスピード値、縦軸は絞り値を表している。そして、設定可能領域4には、パラメータ準推奨領域5とパラメータ推奨領域6とが表示されている。更に、パラメータ推奨領域6には、被写界深度が深い領域6a、適正な領域6b、浅い領域6cが識別して表示されている。
また履歴表示領域3には、ユーザが過去において設定し、撮影に使用したパラメータを選択するための履歴ボタン7が表示されている。
【0019】
続いて、パラメータ指定画面1からパラメータを指定する方法について説明する。
デジタルカメラ10の撮影モードがマニュアルモードであり、適正範囲表示モードに選択されている場合は、図2に示すパラメータ指定画面1が表示部11に表示される。
ユーザは、パラメータ表示領域2に表示された設定可能領域4の所望の(任意の)ポイントを指またはポインティングデバイスで指定することができる。そうすると、指定された座標位置に対応するシャッタスピードと絞りがデジタルカメラ10に設定され、レリーズボタンを操作すると、その設定値で撮影動作が行われる。
【0020】
また、履歴表示領域3に表示された履歴ボタン7の内から1つを選択してポイントすると、その履歴ボタン7に対応するシャッタスピードと絞りが、設定可能領域4中に座標位置として明示して表示される。
従って、ユーザは、過去の撮影に用いたパラメータ値が今回の撮影に適しているかどうかを直ちに判断して採用することができる。なお、履歴ボタン7には、ユーザの利便に供するために過去に撮影した画像データのサムネイル画像を表示しても良い。
【0021】
次に、デジタルカメラ10におけるパラメータ入力処理の概略の手順を図3乃至12を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する処理は、パラメータ入力処理機能の内主な機能に関する処理である。従って、以下の説明に記載されていない機能であっても、図1及び図2の説明に記載された機能は本パラメータ入力処理機能に含まれる。
【0022】
図3は、デジタルカメラのメインの処理フローを示す図である。
【0023】
図3のステップS01において、デジタルカメラ10の処理部16は、カメラの各キーの入力状態をチェックする。ステップS02において、電源スイッチのOFFが入力がされた場合は、ステップS05において、カメラのPowerSWのみ検出するよう割り込みを設定し、スリープモードに移行する。
一方、電源がONの状態において、カメラのいずれかのキーが入力されたときは、ステップS03において、カメラの各種キー入力を判定し、撮影処理、メニュー表示処理等を実行する。このキー入力処理については、後で詳細に説明する。
そして、ステップS04において、次のキー入力を待機し、キー入力なしで一定時間以上経過した場合、ステップS05のスリープモードに移行する。
【0024】
図4、図5は、キー入力処理の概略の手順を示すフロー図である。
図4のステップS11において、撮影モードがマニュアルモードかどうかを調べる。ステップS11でYesの場合、即ち、撮影モードがマニュアルモードのときは、ステップS12において、適正範囲の判定処理(図8)を起動する。この適正範囲の判定処理は、図2のパラメータ表示領域2に設定可能領域4を表示する処理である。
【0025】
図8の処理を説明するに当たり、カメラにおける適正な露出を決定するための論理について説明する。
EV(露出)と関係する値には、AV(絞り値:Fナンバー)、TV(シャッタスピード:シャッタ秒時)、BV(輝度値)、SV(感度値:ISO)がある。そして、これらの値をAPEX値で表した場合には、式(1)に示す関係が成立する。
EV = AV + TV = BV + SV ・・・(1)
ここで、APEXとは、Additive System of Photographic Exposureの略で、写真撮影のための換算システム規格である。図6には、APEX値とそれぞれの値との換算表を示している。この表に示すように、APEX値は、それぞれの値に対して0〜10までの値に換算される。
【0026】
次に、デジタルカメラ10でAV値とTV値を決定する方法について説明する。
デジタルカメラ10は、レンズを通してセンサ検出部19で測光した結果からBV値を算出する。そして、撮像素子であるCCDの感度特性からその固有の値であるSV値を取り出す。そして、式(1)に基づいてEV値を算出する。このEV値から、ユーザは、AV値とTV値を式(1)に適合するように選択すれば良い。デジタルカメラ10では、算出されたEV値から、自動的にAV値とTV値を決定するためにプログラム線図を用いている。
【0027】
図7は、プログラム線図(ISO100の場合)を表す図である。
図7の横軸はシャッタスピードを表し、縦軸は絞り値を表している。また、図中に示した斜めの線に対応して上部と右横に記載されている数字はEV値を表している。
そして、図中太い線で表された曲線(折れ線)がこのデジタルカメラにおける適切なAV値とTV値を与える線である。このプログラム線図によれば、デジタルカメラ10の調整可能範囲は、絞りがFナンバーで1.4〜16、シャッタスピードが4〜1/4000秒であることがわかる。
具体的な例で説明すると、デジタルカメラ10が算出したEV値が14であった場合は、斜めの線と曲線との交点である、Fナンバー:8、シャッタスピード:1/250秒が適切なパラメータとして決定される。
【0028】
以上の説明の下で、図8、図9の適正範囲の判定処理について説明する。
図8のステップT01において、カメラが適正範囲表示モードであるかどうかを調べる。この適正範囲表示モードは、ユーザが操作入力部12から所定の操作を行うことで設定することができる。ユーザが適正範囲表示モードに設定していない場合は、プレビュー表示モードとなり、被写体のスルー画像が表示部11に表示される。
【0029】
ステップT01でYesの場合、即ち、カメラが適正範囲表示モードに設定されている場合は、ステップT02において、処理部16はレンズと通信を行って設定可能領域4の表示処理を開始する。なお、デジタルカメラ10が一眼レフカメラの場合は、交換レンズとの通信を行う必要があるが、レンズ一体型カメラの場合は、この通信処理は必要ではない。
【0030】
ステップT03において、レンズからそのレンズのFナンバーについてのテーブルを受信する。これは、レンズ毎に使用可能な絞りの範囲が異なるからである。ステップT04において、受信したFナンバーのテーブルを、以降の処理のために配列Aに記載する。なお、この配列の最大数をA−MAXとする。
ステップT05において、デジタルカメラ10の内部テーブルから使用可能なシャッタスピードの範囲についての情報を読み出す。そして、ステップT06において、読み出したシャッタスピードの情報を、以降の処理のために配列Bに記載する。なお、この配列の最大数をB−MAXとする。
そして、ステップT07において、Fナンバーとシャッタスピードの範囲をパラメータ表示領域2に表示する。
【0031】
次に、被写界深度を計算する。
図10には、被写界深度を与える式を示している。
被写界深度には、前方被写界深度Lfと後方被写界深度Lrとが定義されている。この前方被写界深度Lfと後方被写界深度Lrとを算出するためには、レンズからの情報と、CCDに関する情報が必要である。即ち、レンズからの情報としては、レンズの明るさ(Fナンバー)、被写体までの距離L、レンズの焦点距離fである。CCDに関する情報としては、CCDの対角長l、解像識別能力G、プリント時の対角長Plである。
図8に戻り、ステップT08において、露出計算を行うためのBV値とSV値(ISO)を取得する。また、被写界深度を計算するためにCCD対角長、焦点距離、被写体距離などを取得する。
【0032】
ステップT15において、処理パラメータI、Jを初期値(=1)に設定して、適正範囲表示のための繰り返し処理(ステップT16〜T24)を実行する。
設定可能領域4を区分して表示するために、このデジタルカメラで設定することのできる絞りとシャッタスピードのそれぞれの組合せが適正範囲にあるかどうかを判断する。
【0033】
ステップT16において、配列Aの内の1つの(I番目の)FナンバーをAPEX値に変換する。またステップT17において、配列Bの内の1つの(J番目の)シャッタスピードをAPEX値に変換する。そして、ステップT18において、これらのAPEX値を加算してEV値を求め、ステップT19に示す適正範囲の表示処理(図11)を実行して、パラメータ表示領域2にその座標位置が設定可能かどうかを識別する表示を行う。
この処理を絞りとシャッタスピードの全ての組合せについて実行することで設定可能領域4を表示することができる。
【0034】
なお、ステップT01でNoの場合、即ち、カメラが適正範囲表示モードに設定されていない場合は、ステップT25において、被写体のスルー画を表示部11に表示する。
【0035】
図11は、適正範囲の表示処理を示す概略のフロー図である。
この処理では、図9の適正範囲の判定処理のステップT18において算出したFナンバーとシャッタスピードとに基づくEV値を基準のEV値(以下、EV0と表す)と比較する。ここで、EV0はカメラが測定して求めたBV値と、SV値とから算出した露出値である。
【0036】
ステップP01において、EV値が適正な領域にある場合、即ち、式(2)の関係が成立している場合は、ステップP02において、タッチパネル上のその座標点を含む所定領域を指定色Aで塗りつぶす。
| EV − EV0 | <= α ・・・(2)
ステップP03において、EV値が一段下にある場合、即ち、式(3)の関係が成立している場合は、ステップP04において、タッチパネル上のその座標点を含む所定領域を指定色Bで塗りつぶす。
−β < EV − EV0 < −α ・・・(3)
ステップP05において、EV値が一段上にある場合、即ち、式(4)の関係が成立している場合は、ステップP06において、タッチパネル上のその座標点を含む所定領域を指定色Cで塗りつぶす。
α < EV − EV0 < γ ・・・(4)
次に、Fナンバーを用いて算出した前方被写界深度Lfと後方被写界深度Lrとから被写界深度の深さを判断する。
【0037】
ステップP07において、被写界深度が浅い場合、即ち、式(5)の関係が成立している場合は、ステップP08において、タッチパネル上のその座標点を含む所定領域を指定パターンDで上書きする。
Lr − Lf <= δ ・・・(5)
ステップP09において、被写界深度が適切の場合、即ち、式(6)の関係が成立している場合は、ステップP10において、タッチパネル上のその座標点を含む所定領域を指定パターンEで上書きする。
δ < Lr − Lf < ε ・・・(6)
ステップP11において、被写界深度が深い場合、即ち、式(7)の関係が成立している場合は、ステップP12において、タッチパネル上のその座標点を含む所定領域を指定パターンFで上書きする。
ε <= Lr − Lf ・・・(7)
図4のキー入力処理に戻り、ステップS12の適用範囲の判定処理を終了し、ステップS13において履歴ボタン7を操作すると、ステップS14に示すHistory判定処理(図12)を実行する。
【0038】
図12のステップT31において、過去に操作したFナンバーを配列として記録している履歴テーブルHAを読み出す。また、ステップT32において、過去に操作したシャッタスピードを配列として記録している履歴テーブルHBを読み出す。
ステップT33において、操作された履歴ボタン7から、何番目の履歴ボタン7が押されたかを調べ、その番号Iを履歴番号Iとして設定する。そして、ステップT34において、履歴テーブルHAのI番目に記録されているFナンバーを読み出し、ステップT35において、履歴テーブルHBのI番目に記録されているシャッタスピードを読み出す。
【0039】
ステップT36、T37において、読み出したFナンバーとシャッタスピードとをそれぞれAPEX値に変換して、ステップT38において、EV値を算出する。
【0040】
そして、ステップT39において、適正範囲の表示処理(図11)を実行する。適正範囲の表示処理では、図11で説明した指定パターンとは異なる指定パターンを表示するものとする。従ってこの処理によって、過去に設定したFナンバーとシャッタスピードとが設定可能領域4内に明示して表示される。この結果、ユーザは表示された位置と同じ位置を押すだけの操作で、過去に設定したパラメータを容易に使用することができる。
なお、その他の処理は既に説明した処理と同一であるため、適正範囲の表示処理についての再度の詳細の説明は省略する。
【0041】
図4に戻り、ステップS15でYesの場合、即ち、ユーザが設定可能領域4内の所望の位置を指定すると、ステップS16において、ユーザが指定したXY座標値を読み出す。そして、ステップS17、S18において、そのXY座標値から対応する絞りとシャッタスピードとを算出して、カメラに設定値として設定する。
そして、ステップS19において、履歴保存フラグSAVをセット(=1)する。なお、ステップS11でNoの場合、即ち、撮影モードがマニュアルモードでない場合、あるいは、ステップS15でNoの場合、即ち、ユーザが設定可能領域4内の所望の位置を指定していない場合は、ステップS20において、履歴保存フラグSAVをリセット(=0)する。
【0042】
次に、ステップS25でYesの場合、即ち、レリーズボタンが押されたときは、ステップS26において、撮影動作を実行する。そして、ステップS27でYesの場合、即ち、履歴保存フラグSAVがセット(=1)されているときは、ステップS28において、撮影に使用したFナンバーとシャッタスピードとを履歴テーブルHA、HBに記録し、ステップS29において、履歴保存フラグSAVをリセット(=0)する。
ステップS30でYesの場合、即ち、ユーザがその他のキーを押したときは、ステップS31において、それぞれのキーに対応する処理を実行し、キー入力処理を修了する。
【0043】
〔その他の実施の形態〕
第1の実施の形態では、カメラについて絞りとシャッタスピードをパラメータとする例について説明した。しかし、本発明はこの実施の形態に限られず幅広く適用することが可能である。
図13は、他に応用する場合の形態を表にして示す図である。
【0044】
(1)カメラへの他の応用例としては、解像度と圧縮率を設定する場合、タッチパネルに画像サイズを表示して、望ましい範囲の値を入力させる方法がある。
図14は、解像度、圧縮率を指定する画面を示す図である。
カメラは、その時の撮影モード等を判断して、推奨する設定値の範囲を表示する。例えば、撮影モードが夜景の場合は、高解像度にすると手振れが顕著となるため、解像度を低く設定することを推奨する。
【0045】
また、パラメータの組み合わせについては、上述の例に限定されず、絞り、シャッター速度、撮影感度、フォーカス位置、ズーム倍率、露出補正、解像度、画像の圧縮率の内から任意に選択するものであっても良い。
【0046】
(2)画像処理関連での適用例としては、輝度とコントラストを設定する場合、タッチパネルに推奨する設定値範囲を表示する。また、画像のコントラストと画像のシャープネスを設定する場合、タッチパネルには推奨する色合いを表示する、等があげられる。
【0047】
(3)ミュージックデバイスでの適用例としては、グラフィックイコライザの周波数とレベルとを設定する場合、タッチパネルに推奨する設定値範囲を表示する。また、スピーカの左右の分離度とリバーブ(残響)時間を設定する場合、タッチパネルに推奨する設定値範囲を表示する、等があげられる。
図15は、他の実施の形態に係るミュージックデバイス30の構成を示すブロック図である。
ミュージックデバイス30は、表示部31、操作入力部32、通信部33、バッファメモリ34、エフェクト処理部35、処理部36、プログラム格納メモリ37、音声出力部38及び外部メディアスロット39を備えている。
【0048】
表示部31は、タッチパネルで構成され、種々の情報を表示すると共に、情報入力手段としても使用される。操作入力部32は、ミュージックデバイス30の動作を操作するためのスイッチ、ボタンなどの操作部材である。通信部33は、他のデバイスなどと情報の授受を行うための通信インターフェースである。バッファメモリ34は、ミュージックデバイス30の動作に関連する各種データを保存する。
エフェクト処理部35は、音声のステレオ、残響などの効果(エフェクト)を処理する。
【0049】
処理部36は、ミュージックデバイス30の動作を統括して制御する。プログラム格納メモリ37は、ミュージックデバイス30の各機能を実現するプログラムを保存する。音声出力部38は、エフェクト処理されたデータを音声として再生する。外部メディアスロット39は、記録媒体などを装着するためのスロットである。
【0050】
図16は、ミュージックデバイス30の表示部31に表示されるパラメータ指定画面41の内容を示す図である。
パラメータ指定画面41には、スピーカの左右の分離度とリバーブ(残響)時間をパラメータとする2次元座標平面が表示され、更に、再生する音楽の種類、周波数分布などに基づいて推奨する設定値範囲が表示される。
ユーザがそのXY座標を指定することで、指定されたパラメータの値が特定され、処理部36を介してエフェクト処理部35に設定される。エフェクト処理された後のデータは、音声出力部38に送られて再生される。
【0051】
なお、上述の各実施の形態において指定するパラメータは、ユーザが任意に選択するように構成しても良い。
【0052】
〔実施の形態の効果〕
以上説明した各実施の形態では、タッチパネル上に表示された、縦方向パラメータの指定範囲と横方向のパラメータの設定可能範囲を縦方向、横方向にそれぞれ表示する。そして、各設定範囲で、デバイス上で2つの関連したパラメータの組み合わせで適切な範囲をタッチパネルに表示する。
このように、設定する際にタッチパネル上に適正な設定範囲のガイドラインを表示することで、ユーザが視覚的にわかりやすく、入力時に間違いのない指定を可能とする。
また、履歴機能により、以前指定したポイントを記憶しておき、その履歴を呼び出して設定する機能をもつ。
従って、ユーザが適切なパラメータの組み合わせを簡便に指定することができる。
【0053】
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
【0054】
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
【0055】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】第1の実施の形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図。
【図2】デジタルカメラの表示部に表示されるパラメータ指定画面を示す図。
【図3】デジタルカメラのメインの処理フローを示す図。
【図4】キー入力処理の概略の手順を示すフロー図。
【図5】キー入力処理の概略の手順を示すフロー図。
【図6】APEX値とそれぞれの値との換算表を示す図。
【図7】プログラム線図を表す図。
【図8】適正範囲の判定処理を示すフロー図。
【図9】適正範囲の判定処理を示すフロー図。
【図10】被写界深度を与える式を示す図。
【図11】適正範囲の表示処理を示す概略のフロー図。
【図12】History判定処理示す概略のフロー図。
【図13】他に応用する場合の形態を表にして示す図。
【図14】解像度、圧縮率を指定する画面を示す図。
【図15】ミュージックデバイスの構成を示すブロック図。
【図16】ミュージックデバイスの表示部に表示されるパラメータ指定画面を示す図。
【符号の説明】
【0057】
1…パラメータ指定画面、2…パラメータ表示領域、3…履歴表示領域、4…設定可能領域、5…パラメータ準推奨領域、6…パラメータ推奨領域、7…履歴ボタン、10…デジタルカメラ、11…表示部、12…操作入力部、13…通信部、16…処理部、18…撮影部、19…センサ検出部、30…ミュージックデバイス、31…表示部、32…操作入力部、33…通信部、36…処理部、38…音声出力部、41…パラメータ指定画面。
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置に対して関連した2つのパラメータを指定する際に、適切なパラメータを容易に指定することのできる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の様々な端末装置には、各種情報や画像を表示するための液晶パネルが装備されている。そして、その液晶パネルも年々大型化し、更にタッチパネルを用いたものも数多く発売されている。
【0003】
タッチパネルは、2次元の情報を表示し、画面上を指またはポインティングデバイスで指定することで、表示された位置を特定することができるという特長を持っているため、メニュー表示以外にも様々に応用されている。
【0004】
従来のカメラでは、カメラに設けられたダイアル、もしくは十字キーの矢印で絞り、シャッタースピードなどの個々のパラメータを調整して撮影していた。しかし、操作の利便性の点から、タッチパネルを採用したカメラも発売されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−23472号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術を用いると、シャッタースピード、絞りを液晶画面から選択することができ、さらにその値が液晶画面に値として表示されるため操作が容易になるという効果を奏する。しかし、シャッタースピード、絞りは互いに関連して、撮影画像の優劣に影響を及ぼすため、初心者ユーザがそれらの設定値が適切であるかどうかを容易に判断できるとは限らなかった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、関連した2つのパラメータを指定する際に、適切なパラメータを容易に指定することのできる端末装置、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための、本発明に係る請求項1に記載の端末装置は、情報を表示するディスプレーを有し、画像又は音声などのマルチメディア情報を処理する端末装置であって、当該端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択手段と、前記選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成手段と、前記グラフ生成手段で生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定手段と、前記2種類のそれぞれのパラメータを、前記グラフ指定手段で指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定手段と、前記パラメータ値設定手段で設定された前記2種類のパラメータの値で前記端末装置を動作させる制御手段とを有する。
【0008】
また本発明に係る請求項2に記載の端末装置は、上記記載の発明である端末装置において、前記パラメータ値設定手段で設定され、前記制御手段で前記端末装置を動作させた、前記パラメータの値を履歴として記憶するパラメータ値記憶手段と、前記パラメータ値記憶手段に記憶された前記パラメータ値を選択する履歴選択手段とをさらに有し、前記制御手段は、前記履歴選択手段で選択した前記パラメータ値で前記端末装置を動作させる。
【0009】
また本発明に係る請求項3に記載の端末装置は、上記記載の発明である端末装置において、当該端末装置は、被写体を撮影する撮影手段を更に有し、前記パラメータ種別選択手段で選択される2種類のパラメータは、前記撮影手段が被写体を撮影するための撮影パラメータである。
【0010】
また本発明に係る請求項4に記載の端末装置は、上記記載の発明である端末装置において、前記撮影パラメータは、少なくとも、絞り、シャッター速度、撮影感度、フォーカス位置、ズーム倍率、露出補正、解像度、画像の圧縮率の1つを含む。
【0011】
また本発明に係る請求項5に記載の端末装置は、上記記載の発明である端末装置において、前記端末装置は、音楽又は音声を再生する音声再生手段を更に有し、前記パラメータ種別選択手段で選択される2種類のパラメータは、前記音声再生手段が音楽又は音声を再生するためのパラメータである。
【0012】
また本発明に係る請求項6に記載の端末装置は、上記記載の発明である端末装置において、前記再生パラメータは、少なくとも、周波数、再生レベル、左右の分離度、リバーブ量の一つを含む。
【0013】
また本発明に係る請求項7に記載のプログラムは、情報を表示するディスプレーを有し、画像又は音声などのマルチメディア情報を処理する端末装置で動作するプログラムであって、当該端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択ステップと、前記選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成ステップと、前記グラフ生成ステップで生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定ステップと、前記2種類のそれぞれのパラメータを、前記グラフ指定ステップで指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定ステップと、前記パラメータ値設定ステップで設定された前記2種類のパラメータの値で前記端末装置を動作させる制御ステップとを有する。
【0014】
また本発明に係る請求項8に記載の記録媒体は、情報を表示するディスプレーを有し、画像又は音声などのマルチメディア情報を処理する端末装置で動作するプログラムを記録した記録媒体であって、当該端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択ステップと、前記選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成ステップと、前記グラフ生成ステップで生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定ステップと、前記2種類のそれぞれのパラメータを、前記グラフ指定ステップで指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定ステップと、前記パラメータ値設定ステップで設定された前記2種類のパラメータの値で前記端末装置を動作させる制御ステップとを有するプログラムを記録した。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、関連した2つのパラメータを端末装置に指定する際に、適切なパラメータを容易に指定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
〔第1の実施の形態〕
本発明に係る端末装置の第1の実施の形態について、デジタルカメラを例として説明する。
図1は、第1の実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ10は、表示部11、操作入力部12、通信部13、外部メディアスロット14、バッファメモリ15、処理部16、プログラム格納メモリ17、撮影部18及びセンサ検出部19を備えている。
【0017】
表示部11は、タッチパネルで構成され、種々の情報を表示すると共に、情報入力手段としても使用される。操作入力部12は、デジタルカメラ10の動作を操作するためのレリーズ、十字ボタンなどの操作部材である。通信部13は、カメラアクセサリであるレンズなどと情報の授受を行うための通信インターフェースである。外部メディアスロット14は、記録媒体などを装着するためのスロットである。
バッファメモリ15は、デジタルカメラ10の動作に関連する各種データを保存する。処理部16は、デジタルカメラ10の動作を統括して制御する。プログラム格納メモリ17は、デジタルカメラ10の各機能を実現するプログラムを保存する。撮影部18は、被写体を撮影して電子データを生成する。センサ検出部19は、被写体の輝度、被写体までの距離などのデータを測定する。
【0018】
図2は、デジタルカメラ10の表示部11に表示されるパラメータ指定画面1の内容を示す図である。
パラメータ指定画面1には、パラメータ表示領域2と履歴表示領域3とが設けられている。
パラメータ表示領域2は、2次元座標平面を構成しており、このパラメータ表示領域2には、設定可能領域4が表示されている。設定可能領域4は、現在の撮影条件において、適切なパラメータ値を与える座標を示す領域である。
図2では、横軸はシャッタスピード値、縦軸は絞り値を表している。そして、設定可能領域4には、パラメータ準推奨領域5とパラメータ推奨領域6とが表示されている。更に、パラメータ推奨領域6には、被写界深度が深い領域6a、適正な領域6b、浅い領域6cが識別して表示されている。
また履歴表示領域3には、ユーザが過去において設定し、撮影に使用したパラメータを選択するための履歴ボタン7が表示されている。
【0019】
続いて、パラメータ指定画面1からパラメータを指定する方法について説明する。
デジタルカメラ10の撮影モードがマニュアルモードであり、適正範囲表示モードに選択されている場合は、図2に示すパラメータ指定画面1が表示部11に表示される。
ユーザは、パラメータ表示領域2に表示された設定可能領域4の所望の(任意の)ポイントを指またはポインティングデバイスで指定することができる。そうすると、指定された座標位置に対応するシャッタスピードと絞りがデジタルカメラ10に設定され、レリーズボタンを操作すると、その設定値で撮影動作が行われる。
【0020】
また、履歴表示領域3に表示された履歴ボタン7の内から1つを選択してポイントすると、その履歴ボタン7に対応するシャッタスピードと絞りが、設定可能領域4中に座標位置として明示して表示される。
従って、ユーザは、過去の撮影に用いたパラメータ値が今回の撮影に適しているかどうかを直ちに判断して採用することができる。なお、履歴ボタン7には、ユーザの利便に供するために過去に撮影した画像データのサムネイル画像を表示しても良い。
【0021】
次に、デジタルカメラ10におけるパラメータ入力処理の概略の手順を図3乃至12を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する処理は、パラメータ入力処理機能の内主な機能に関する処理である。従って、以下の説明に記載されていない機能であっても、図1及び図2の説明に記載された機能は本パラメータ入力処理機能に含まれる。
【0022】
図3は、デジタルカメラのメインの処理フローを示す図である。
【0023】
図3のステップS01において、デジタルカメラ10の処理部16は、カメラの各キーの入力状態をチェックする。ステップS02において、電源スイッチのOFFが入力がされた場合は、ステップS05において、カメラのPowerSWのみ検出するよう割り込みを設定し、スリープモードに移行する。
一方、電源がONの状態において、カメラのいずれかのキーが入力されたときは、ステップS03において、カメラの各種キー入力を判定し、撮影処理、メニュー表示処理等を実行する。このキー入力処理については、後で詳細に説明する。
そして、ステップS04において、次のキー入力を待機し、キー入力なしで一定時間以上経過した場合、ステップS05のスリープモードに移行する。
【0024】
図4、図5は、キー入力処理の概略の手順を示すフロー図である。
図4のステップS11において、撮影モードがマニュアルモードかどうかを調べる。ステップS11でYesの場合、即ち、撮影モードがマニュアルモードのときは、ステップS12において、適正範囲の判定処理(図8)を起動する。この適正範囲の判定処理は、図2のパラメータ表示領域2に設定可能領域4を表示する処理である。
【0025】
図8の処理を説明するに当たり、カメラにおける適正な露出を決定するための論理について説明する。
EV(露出)と関係する値には、AV(絞り値:Fナンバー)、TV(シャッタスピード:シャッタ秒時)、BV(輝度値)、SV(感度値:ISO)がある。そして、これらの値をAPEX値で表した場合には、式(1)に示す関係が成立する。
EV = AV + TV = BV + SV ・・・(1)
ここで、APEXとは、Additive System of Photographic Exposureの略で、写真撮影のための換算システム規格である。図6には、APEX値とそれぞれの値との換算表を示している。この表に示すように、APEX値は、それぞれの値に対して0〜10までの値に換算される。
【0026】
次に、デジタルカメラ10でAV値とTV値を決定する方法について説明する。
デジタルカメラ10は、レンズを通してセンサ検出部19で測光した結果からBV値を算出する。そして、撮像素子であるCCDの感度特性からその固有の値であるSV値を取り出す。そして、式(1)に基づいてEV値を算出する。このEV値から、ユーザは、AV値とTV値を式(1)に適合するように選択すれば良い。デジタルカメラ10では、算出されたEV値から、自動的にAV値とTV値を決定するためにプログラム線図を用いている。
【0027】
図7は、プログラム線図(ISO100の場合)を表す図である。
図7の横軸はシャッタスピードを表し、縦軸は絞り値を表している。また、図中に示した斜めの線に対応して上部と右横に記載されている数字はEV値を表している。
そして、図中太い線で表された曲線(折れ線)がこのデジタルカメラにおける適切なAV値とTV値を与える線である。このプログラム線図によれば、デジタルカメラ10の調整可能範囲は、絞りがFナンバーで1.4〜16、シャッタスピードが4〜1/4000秒であることがわかる。
具体的な例で説明すると、デジタルカメラ10が算出したEV値が14であった場合は、斜めの線と曲線との交点である、Fナンバー:8、シャッタスピード:1/250秒が適切なパラメータとして決定される。
【0028】
以上の説明の下で、図8、図9の適正範囲の判定処理について説明する。
図8のステップT01において、カメラが適正範囲表示モードであるかどうかを調べる。この適正範囲表示モードは、ユーザが操作入力部12から所定の操作を行うことで設定することができる。ユーザが適正範囲表示モードに設定していない場合は、プレビュー表示モードとなり、被写体のスルー画像が表示部11に表示される。
【0029】
ステップT01でYesの場合、即ち、カメラが適正範囲表示モードに設定されている場合は、ステップT02において、処理部16はレンズと通信を行って設定可能領域4の表示処理を開始する。なお、デジタルカメラ10が一眼レフカメラの場合は、交換レンズとの通信を行う必要があるが、レンズ一体型カメラの場合は、この通信処理は必要ではない。
【0030】
ステップT03において、レンズからそのレンズのFナンバーについてのテーブルを受信する。これは、レンズ毎に使用可能な絞りの範囲が異なるからである。ステップT04において、受信したFナンバーのテーブルを、以降の処理のために配列Aに記載する。なお、この配列の最大数をA−MAXとする。
ステップT05において、デジタルカメラ10の内部テーブルから使用可能なシャッタスピードの範囲についての情報を読み出す。そして、ステップT06において、読み出したシャッタスピードの情報を、以降の処理のために配列Bに記載する。なお、この配列の最大数をB−MAXとする。
そして、ステップT07において、Fナンバーとシャッタスピードの範囲をパラメータ表示領域2に表示する。
【0031】
次に、被写界深度を計算する。
図10には、被写界深度を与える式を示している。
被写界深度には、前方被写界深度Lfと後方被写界深度Lrとが定義されている。この前方被写界深度Lfと後方被写界深度Lrとを算出するためには、レンズからの情報と、CCDに関する情報が必要である。即ち、レンズからの情報としては、レンズの明るさ(Fナンバー)、被写体までの距離L、レンズの焦点距離fである。CCDに関する情報としては、CCDの対角長l、解像識別能力G、プリント時の対角長Plである。
図8に戻り、ステップT08において、露出計算を行うためのBV値とSV値(ISO)を取得する。また、被写界深度を計算するためにCCD対角長、焦点距離、被写体距離などを取得する。
【0032】
ステップT15において、処理パラメータI、Jを初期値(=1)に設定して、適正範囲表示のための繰り返し処理(ステップT16〜T24)を実行する。
設定可能領域4を区分して表示するために、このデジタルカメラで設定することのできる絞りとシャッタスピードのそれぞれの組合せが適正範囲にあるかどうかを判断する。
【0033】
ステップT16において、配列Aの内の1つの(I番目の)FナンバーをAPEX値に変換する。またステップT17において、配列Bの内の1つの(J番目の)シャッタスピードをAPEX値に変換する。そして、ステップT18において、これらのAPEX値を加算してEV値を求め、ステップT19に示す適正範囲の表示処理(図11)を実行して、パラメータ表示領域2にその座標位置が設定可能かどうかを識別する表示を行う。
この処理を絞りとシャッタスピードの全ての組合せについて実行することで設定可能領域4を表示することができる。
【0034】
なお、ステップT01でNoの場合、即ち、カメラが適正範囲表示モードに設定されていない場合は、ステップT25において、被写体のスルー画を表示部11に表示する。
【0035】
図11は、適正範囲の表示処理を示す概略のフロー図である。
この処理では、図9の適正範囲の判定処理のステップT18において算出したFナンバーとシャッタスピードとに基づくEV値を基準のEV値(以下、EV0と表す)と比較する。ここで、EV0はカメラが測定して求めたBV値と、SV値とから算出した露出値である。
【0036】
ステップP01において、EV値が適正な領域にある場合、即ち、式(2)の関係が成立している場合は、ステップP02において、タッチパネル上のその座標点を含む所定領域を指定色Aで塗りつぶす。
| EV − EV0 | <= α ・・・(2)
ステップP03において、EV値が一段下にある場合、即ち、式(3)の関係が成立している場合は、ステップP04において、タッチパネル上のその座標点を含む所定領域を指定色Bで塗りつぶす。
−β < EV − EV0 < −α ・・・(3)
ステップP05において、EV値が一段上にある場合、即ち、式(4)の関係が成立している場合は、ステップP06において、タッチパネル上のその座標点を含む所定領域を指定色Cで塗りつぶす。
α < EV − EV0 < γ ・・・(4)
次に、Fナンバーを用いて算出した前方被写界深度Lfと後方被写界深度Lrとから被写界深度の深さを判断する。
【0037】
ステップP07において、被写界深度が浅い場合、即ち、式(5)の関係が成立している場合は、ステップP08において、タッチパネル上のその座標点を含む所定領域を指定パターンDで上書きする。
Lr − Lf <= δ ・・・(5)
ステップP09において、被写界深度が適切の場合、即ち、式(6)の関係が成立している場合は、ステップP10において、タッチパネル上のその座標点を含む所定領域を指定パターンEで上書きする。
δ < Lr − Lf < ε ・・・(6)
ステップP11において、被写界深度が深い場合、即ち、式(7)の関係が成立している場合は、ステップP12において、タッチパネル上のその座標点を含む所定領域を指定パターンFで上書きする。
ε <= Lr − Lf ・・・(7)
図4のキー入力処理に戻り、ステップS12の適用範囲の判定処理を終了し、ステップS13において履歴ボタン7を操作すると、ステップS14に示すHistory判定処理(図12)を実行する。
【0038】
図12のステップT31において、過去に操作したFナンバーを配列として記録している履歴テーブルHAを読み出す。また、ステップT32において、過去に操作したシャッタスピードを配列として記録している履歴テーブルHBを読み出す。
ステップT33において、操作された履歴ボタン7から、何番目の履歴ボタン7が押されたかを調べ、その番号Iを履歴番号Iとして設定する。そして、ステップT34において、履歴テーブルHAのI番目に記録されているFナンバーを読み出し、ステップT35において、履歴テーブルHBのI番目に記録されているシャッタスピードを読み出す。
【0039】
ステップT36、T37において、読み出したFナンバーとシャッタスピードとをそれぞれAPEX値に変換して、ステップT38において、EV値を算出する。
【0040】
そして、ステップT39において、適正範囲の表示処理(図11)を実行する。適正範囲の表示処理では、図11で説明した指定パターンとは異なる指定パターンを表示するものとする。従ってこの処理によって、過去に設定したFナンバーとシャッタスピードとが設定可能領域4内に明示して表示される。この結果、ユーザは表示された位置と同じ位置を押すだけの操作で、過去に設定したパラメータを容易に使用することができる。
なお、その他の処理は既に説明した処理と同一であるため、適正範囲の表示処理についての再度の詳細の説明は省略する。
【0041】
図4に戻り、ステップS15でYesの場合、即ち、ユーザが設定可能領域4内の所望の位置を指定すると、ステップS16において、ユーザが指定したXY座標値を読み出す。そして、ステップS17、S18において、そのXY座標値から対応する絞りとシャッタスピードとを算出して、カメラに設定値として設定する。
そして、ステップS19において、履歴保存フラグSAVをセット(=1)する。なお、ステップS11でNoの場合、即ち、撮影モードがマニュアルモードでない場合、あるいは、ステップS15でNoの場合、即ち、ユーザが設定可能領域4内の所望の位置を指定していない場合は、ステップS20において、履歴保存フラグSAVをリセット(=0)する。
【0042】
次に、ステップS25でYesの場合、即ち、レリーズボタンが押されたときは、ステップS26において、撮影動作を実行する。そして、ステップS27でYesの場合、即ち、履歴保存フラグSAVがセット(=1)されているときは、ステップS28において、撮影に使用したFナンバーとシャッタスピードとを履歴テーブルHA、HBに記録し、ステップS29において、履歴保存フラグSAVをリセット(=0)する。
ステップS30でYesの場合、即ち、ユーザがその他のキーを押したときは、ステップS31において、それぞれのキーに対応する処理を実行し、キー入力処理を修了する。
【0043】
〔その他の実施の形態〕
第1の実施の形態では、カメラについて絞りとシャッタスピードをパラメータとする例について説明した。しかし、本発明はこの実施の形態に限られず幅広く適用することが可能である。
図13は、他に応用する場合の形態を表にして示す図である。
【0044】
(1)カメラへの他の応用例としては、解像度と圧縮率を設定する場合、タッチパネルに画像サイズを表示して、望ましい範囲の値を入力させる方法がある。
図14は、解像度、圧縮率を指定する画面を示す図である。
カメラは、その時の撮影モード等を判断して、推奨する設定値の範囲を表示する。例えば、撮影モードが夜景の場合は、高解像度にすると手振れが顕著となるため、解像度を低く設定することを推奨する。
【0045】
また、パラメータの組み合わせについては、上述の例に限定されず、絞り、シャッター速度、撮影感度、フォーカス位置、ズーム倍率、露出補正、解像度、画像の圧縮率の内から任意に選択するものであっても良い。
【0046】
(2)画像処理関連での適用例としては、輝度とコントラストを設定する場合、タッチパネルに推奨する設定値範囲を表示する。また、画像のコントラストと画像のシャープネスを設定する場合、タッチパネルには推奨する色合いを表示する、等があげられる。
【0047】
(3)ミュージックデバイスでの適用例としては、グラフィックイコライザの周波数とレベルとを設定する場合、タッチパネルに推奨する設定値範囲を表示する。また、スピーカの左右の分離度とリバーブ(残響)時間を設定する場合、タッチパネルに推奨する設定値範囲を表示する、等があげられる。
図15は、他の実施の形態に係るミュージックデバイス30の構成を示すブロック図である。
ミュージックデバイス30は、表示部31、操作入力部32、通信部33、バッファメモリ34、エフェクト処理部35、処理部36、プログラム格納メモリ37、音声出力部38及び外部メディアスロット39を備えている。
【0048】
表示部31は、タッチパネルで構成され、種々の情報を表示すると共に、情報入力手段としても使用される。操作入力部32は、ミュージックデバイス30の動作を操作するためのスイッチ、ボタンなどの操作部材である。通信部33は、他のデバイスなどと情報の授受を行うための通信インターフェースである。バッファメモリ34は、ミュージックデバイス30の動作に関連する各種データを保存する。
エフェクト処理部35は、音声のステレオ、残響などの効果(エフェクト)を処理する。
【0049】
処理部36は、ミュージックデバイス30の動作を統括して制御する。プログラム格納メモリ37は、ミュージックデバイス30の各機能を実現するプログラムを保存する。音声出力部38は、エフェクト処理されたデータを音声として再生する。外部メディアスロット39は、記録媒体などを装着するためのスロットである。
【0050】
図16は、ミュージックデバイス30の表示部31に表示されるパラメータ指定画面41の内容を示す図である。
パラメータ指定画面41には、スピーカの左右の分離度とリバーブ(残響)時間をパラメータとする2次元座標平面が表示され、更に、再生する音楽の種類、周波数分布などに基づいて推奨する設定値範囲が表示される。
ユーザがそのXY座標を指定することで、指定されたパラメータの値が特定され、処理部36を介してエフェクト処理部35に設定される。エフェクト処理された後のデータは、音声出力部38に送られて再生される。
【0051】
なお、上述の各実施の形態において指定するパラメータは、ユーザが任意に選択するように構成しても良い。
【0052】
〔実施の形態の効果〕
以上説明した各実施の形態では、タッチパネル上に表示された、縦方向パラメータの指定範囲と横方向のパラメータの設定可能範囲を縦方向、横方向にそれぞれ表示する。そして、各設定範囲で、デバイス上で2つの関連したパラメータの組み合わせで適切な範囲をタッチパネルに表示する。
このように、設定する際にタッチパネル上に適正な設定範囲のガイドラインを表示することで、ユーザが視覚的にわかりやすく、入力時に間違いのない指定を可能とする。
また、履歴機能により、以前指定したポイントを記憶しておき、その履歴を呼び出して設定する機能をもつ。
従って、ユーザが適切なパラメータの組み合わせを簡便に指定することができる。
【0053】
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
【0054】
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
【0055】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】第1の実施の形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図。
【図2】デジタルカメラの表示部に表示されるパラメータ指定画面を示す図。
【図3】デジタルカメラのメインの処理フローを示す図。
【図4】キー入力処理の概略の手順を示すフロー図。
【図5】キー入力処理の概略の手順を示すフロー図。
【図6】APEX値とそれぞれの値との換算表を示す図。
【図7】プログラム線図を表す図。
【図8】適正範囲の判定処理を示すフロー図。
【図9】適正範囲の判定処理を示すフロー図。
【図10】被写界深度を与える式を示す図。
【図11】適正範囲の表示処理を示す概略のフロー図。
【図12】History判定処理示す概略のフロー図。
【図13】他に応用する場合の形態を表にして示す図。
【図14】解像度、圧縮率を指定する画面を示す図。
【図15】ミュージックデバイスの構成を示すブロック図。
【図16】ミュージックデバイスの表示部に表示されるパラメータ指定画面を示す図。
【符号の説明】
【0057】
1…パラメータ指定画面、2…パラメータ表示領域、3…履歴表示領域、4…設定可能領域、5…パラメータ準推奨領域、6…パラメータ推奨領域、7…履歴ボタン、10…デジタルカメラ、11…表示部、12…操作入力部、13…通信部、16…処理部、18…撮影部、19…センサ検出部、30…ミュージックデバイス、31…表示部、32…操作入力部、33…通信部、36…処理部、38…音声出力部、41…パラメータ指定画面。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示するディスプレーを有し、画像又は音声などのマルチメディア情報を処理する端末装置であって、
当該端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択手段と、
前記選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成手段と、
前記グラフ生成手段で生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定手段と、
前記2種類のそれぞれのパラメータを、前記グラフ指定手段で指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定手段と、
前記パラメータ値設定手段で設定された前記2種類のパラメータの値で前記端末装置を動作させる制御手段と、
を有することを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記パラメータ値設定手段で設定され、前記制御手段で前記端末装置を動作させた、前記パラメータの値を履歴として記憶するパラメータ値記憶手段と、
前記パラメータ値記憶手段に記憶された前記パラメータ値を選択する履歴選択手段と
をさらに有し、
前記制御手段は、前記履歴選択手段で選択した前記パラメータ値で前記端末装置を動作させることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
当該端末装置は、被写体を撮影する撮影手段を更に有し、
前記パラメータ種別選択手段で選択される2種類のパラメータは、前記撮影手段が被写体を撮影するための撮影パラメータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記撮影パラメータは、少なくとも、絞り、シャッター速度、撮影感度、フォーカス位置、ズーム倍率、露出補正、解像度、画像の圧縮率の1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記端末装置は、音楽又は音声を再生する音声再生手段を更に有し、
前記パラメータ種別選択手段で選択される2種類のパラメータは、前記音声再生手段が音楽又は音声を再生するためのパラメータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
【請求項6】
前記再生パラメータは、少なくとも、周波数、再生レベル、左右の分離度、リバーブ量の一つを含むことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
情報を表示するディスプレーを有し、画像又は音声などのマルチメディア情報を処理する端末装置で動作するプログラムであって、
当該端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択ステップと、
前記選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成ステップと、
前記グラフ生成ステップで生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定ステップと、
前記2種類のそれぞれのパラメータを、前記グラフ指定ステップで指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定ステップと、
前記パラメータ値設定ステップで設定された前記2種類のパラメータの値で前記端末装置を動作させる制御ステップと、
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項8】
情報を表示するディスプレーを有し、画像又は音声などのマルチメディア情報を処理する端末装置で動作するプログラムを記録した記録媒体であって、
当該端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択ステップと、
前記選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成ステップと、
前記グラフ生成ステップで生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定ステップと、
前記2種類のそれぞれのパラメータを、前記グラフ指定ステップで指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定ステップと、
前記パラメータ値設定ステップで設定された前記2種類のパラメータの値で前記端末装置を動作させる制御ステップと、
を有するプログラムを記録した記録媒体。
【請求項1】
情報を表示するディスプレーを有し、画像又は音声などのマルチメディア情報を処理する端末装置であって、
当該端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択手段と、
前記選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成手段と、
前記グラフ生成手段で生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定手段と、
前記2種類のそれぞれのパラメータを、前記グラフ指定手段で指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定手段と、
前記パラメータ値設定手段で設定された前記2種類のパラメータの値で前記端末装置を動作させる制御手段と、
を有することを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記パラメータ値設定手段で設定され、前記制御手段で前記端末装置を動作させた、前記パラメータの値を履歴として記憶するパラメータ値記憶手段と、
前記パラメータ値記憶手段に記憶された前記パラメータ値を選択する履歴選択手段と
をさらに有し、
前記制御手段は、前記履歴選択手段で選択した前記パラメータ値で前記端末装置を動作させることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
当該端末装置は、被写体を撮影する撮影手段を更に有し、
前記パラメータ種別選択手段で選択される2種類のパラメータは、前記撮影手段が被写体を撮影するための撮影パラメータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記撮影パラメータは、少なくとも、絞り、シャッター速度、撮影感度、フォーカス位置、ズーム倍率、露出補正、解像度、画像の圧縮率の1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記端末装置は、音楽又は音声を再生する音声再生手段を更に有し、
前記パラメータ種別選択手段で選択される2種類のパラメータは、前記音声再生手段が音楽又は音声を再生するためのパラメータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
【請求項6】
前記再生パラメータは、少なくとも、周波数、再生レベル、左右の分離度、リバーブ量の一つを含むことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
情報を表示するディスプレーを有し、画像又は音声などのマルチメディア情報を処理する端末装置で動作するプログラムであって、
当該端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択ステップと、
前記選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成ステップと、
前記グラフ生成ステップで生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定ステップと、
前記2種類のそれぞれのパラメータを、前記グラフ指定ステップで指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定ステップと、
前記パラメータ値設定ステップで設定された前記2種類のパラメータの値で前記端末装置を動作させる制御ステップと、
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項8】
情報を表示するディスプレーを有し、画像又は音声などのマルチメディア情報を処理する端末装置で動作するプログラムを記録した記録媒体であって、
当該端末装置で設定可能な2種類のパラメータを選択するパラメータ種別選択ステップと、
前記選択された2種類のパラメータをそれぞれ縦軸及び横軸とし、それらパラメータの値の適切な範囲を表示するグラフを生成するグラフ生成ステップと、
前記グラフ生成ステップで生成されたグラフ上の任意の位置を指定するグラフ指定ステップと、
前記2種類のそれぞれのパラメータを、前記グラフ指定ステップで指定されたグラフ上の位置に対応する値に設定するパラメータ値設定ステップと、
前記パラメータ値設定ステップで設定された前記2種類のパラメータの値で前記端末装置を動作させる制御ステップと、
を有するプログラムを記録した記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2007−19962(P2007−19962A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−200357(P2005−200357)
【出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]