端末装置及びプログラム
【課題】端末装置が取得したデータに対する処理を外部装置側で実行させるか否かをそのデータのデータ量に応じて適切に制御できるようにする。
【解決手段】携帯電話機(端末装置)1は、取得したデータのデータ量に基づいて、このデータに対する処理を編集装置(外部装置)4側で実行させるか携帯電話機1側で実行するかを判別し、編集装置4側で処理を実行させると判別した場合には、編集装置4に対してデータを送信することにより、取得したデータに対する処理を編集装置4側で実行させるか否かをデータ量に応じて適切に制御する。
【解決手段】携帯電話機(端末装置)1は、取得したデータのデータ量に基づいて、このデータに対する処理を編集装置(外部装置)4側で実行させるか携帯電話機1側で実行するかを判別し、編集装置4側で処理を実行させると判別した場合には、編集装置4に対してデータを送信することにより、取得したデータに対する処理を編集装置4側で実行させるか否かをデータ量に応じて適切に制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理を実行する外部装置に通信可能に接続される端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機などの端末装置では、撮影やダウンロード受信などによって取得した各種のデータ(画像データ、ドキュメントデータなど)に対して、編集処理などの各種の処理を実行する機能を持つものが多い。また、端末装置で取得した各種のデータを、各種の処理を実行するための外部装置に対して通信手段を利用して送信することにより、この外部装置側でそのデータに対する処理を実行させるようにしたシステムも知られている(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、この種のシステムにおいては、例えば、外部装置の処理速度を高速にしたり、高度な処理を実行する機能を組み込んだりすることによって、外部装置の高性能化を図るようにすれば、端末装置側で処理を実行するよりも、高速で高度な処理を実行することが可能となる。その反面、外部装置に処理を行わせる毎に端末装置と外部装置との間でデータを送受信する必要があるために、データの送受信に時間がかかったり、何らかの理由で送受信ができなくなったりする場合には、外部装置側での処理が実行不可能となるという欠点があった。このように端末装置側で取得したデータに対して外部装置側でそのデータ処理を実行させることには、利点と欠点があるために、外部装置側で処理を実行させる方が良い場合と悪い場合とがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−208210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した先行技術にあっては、外部装置側で処理を実行させる方が良いか否かに関わらず、端末装置側では、データを取得する都度、その取得したデータに対する処理を一律に外部装置側に実行させるようにしているために、端末装置と外部装置との間でその都度、データの送受信を行う必要があり、データの送受信に伴う欠点までも解決するには至っていなかった。
【0006】
本発明の課題は、端末装置が取得したデータに対する処理を外部装置側で実行させるか否かをそのデータのデータ量に応じて適切に制御できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、データ処理を実行する外部装置に通信可能に接続される端末装置であって、データを取得する取得手段と、この取得手段により取得されたデータのデータ量に基づいて、前記取得手段により取得されたデータに対する処理を前記外部装置側で実行させるか当該端末装置側で実行するかを判別する第1判別手段と、この第1判別手段により前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータを前記外部装置に対して送信する第1送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項1に従属する発明として、前記取得手段により取得されたデータのデータ量を検出する検出手段を更に備え、前記第1判別手段は、前記検出手段により検出されたデータ量に基づいて、前記取得手段により取得されたデータに対する処理を前記外部装置側で実行させるか当該端末装置側で実行するかを判別する、ようにしたことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項1に従属する発明として、前記取得手段により取得されたデータに対する処理内容を指示する指示手段と、この指示手段により指示された処理内容に応じた処理を実行させるための命令を前記外部装置に対して送信する第2送信手段と、を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい。
【0010】
請求項3に従属する発明として、前記第1送信手段によりデータを前記外部装置に対して送信したか否かを示す情報を記憶部に記憶させる第1制御手段を更に備え、前記第1送信手段は、前記記憶部に記憶されている、送信したか否かを示す情報が前記外部装置に対してデータを送信したことを示す場合には、前記命令を前記外部装置に対して送信する、ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項1に従属する発明として、前記第1判別手段により当該端末装置側で処理を実行すると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータを記憶部に記憶させる第2制御手段を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項5に従属する発明として、前記取得手段により取得されたデータに対する処理内容を指示する指示手段と、この指示手段により指示された処理内容に応じた処理を前記記憶部に記憶されているデータに対して実行する第1処理手段と、を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項1に従属する発明として、前記第1判別手段により前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータを表示部の画面の大きさに応じたサイズに変更して当該表示部の画面に表示させるための表示用情報を生成する生成手段と、この生成手段により生成された表示用情報を記憶部に記憶させる第3制御手段と、を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項7に従属する発明として、前記第1判別手段により前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータに対する処理内容を指示する指示手段と、この指示手段により指示された処理内容に基づいて、前記記憶部に記憶されている表示用情報に対する処理を実行する第2処理手段と、を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項1に従属する発明として、前記第1送信手段により送信されたデータに基づいて、当該端末装置の表示部の画面の大きさに応じたサイズに変更してその表示部の画面に表示させるための表示用情報が前記外部装置側で生成された場合に、その表示用情報を受信する第1受信手段を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0016】
請求項1に従属する発明として、前記第1送信手段により送信されたデータに基づいて前記外部装置側で処理されたデータを受信する第2受信手段を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項10記載の発明であってもよい。
【0017】
請求項1に従属する発明として、前記外部装置側で処理が実行されたデータのデータ量に基づいてそのデータに対する処理を前記外部装置側で実行させるか当該端末装置側で実行するかを判別する第2判別手段と、この第2判別手段により当該端末装置側で処理を実行すると判別された場合に、前記外部装置側で処理が実行されたデータを受信する第3受信手段と、を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0018】
請求項1に従属する発明として、当該端末装置側に記憶しているデータか前記外部装置側に記憶されているデータかを識別表示させる表示制御手段を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【0019】
また、上述した課題を解決するために請求項13記載の発明は、コンピュータに対して、データを取得する機能と、前記取得されたデータのデータ量に基づいて、前記取得されたデータに対する処理を、データ処理を実行する前記外部装置側で実行させるか否かを判別する機能と、前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得されたデータを前記外部装置に対して送信する機能と、を実現させるためのプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、端末装置で取得したデータに対する処理を外部装置側で実行させるか否かをそのデータのデータ量に応じて適切に制御することができ、柔軟性や実用性に富んだものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】端末装置として適用した携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】データ記憶部M3を説明するための図。
【図4】送信条件記憶部M4を説明するための図。
【図5】電源投入に伴って実行開始される携帯電話機1側の全体動作の概要を示したフローチャート。
【図6】データの取得処理(図5のステップA6)を詳述するためのフローチャート。
【図7】送信判別処理(図6のステップB9)を詳述するためのフローチャート。
【図8】編集処理(図5のステップA8)を詳述するためのフローチャート。
【図9】編集対象のデータに対する処理を編集装置4側で実行させるための処理A(図8のステップD8)を詳述するためのフローチャート。
【図10】編集対象のデータに対する処理を携帯電話機1側で実行する処理B(図8のステップD11)を詳述するためのフローチャート。
【図11】実施形態(図9)の変形例として、携帯電話機1側で表示用情報の編集を行う場合の処理Aを詳述するためのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図1〜図10を参照して本発明の実施形態を説明する。
この実施形態は、端末装置として携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図である。
携帯電話機1には、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、データ通信機能、カメラ機能などが備えられている。携帯電話機1は、最寄りの基地局2A、交換機2Bから無線通信網(移動体通信網)2に接続されると、この無線通信網2を介して他の携帯電話機(図示省略)との間で通話可能な状態となる。また、携帯電話機1は、無線通信網2を介してインターネット3に接続されると、Webサイトをアクセスして閲覧可能となったり、所望するデータをダウンロード受信することができるようになったり、また、編集などの各種処理が実行可能な外部装置(編集装置)4との間でデータの送受信が可能となったりする。
【0023】
外部装置(編集装置)4は、例えば、通信事業者側に配設されているサーバ装置であり、会員登録されているユーザ側の携帯電話機1からの依頼(編集命令)を受けて各種のデータ(この実施形態では、画像データやドキュメントデータ)に対する編集処理を実行するもので、携帯電話機1に比べて高速で高度な編集処理を実行可能となっている。なお、編集装置4の構成については、図示省略したが、データを処理する処理部、携帯電話機1との間で各種データや各種命令を通信する通信部、各種データを記憶する記憶部などを備えている。
【0024】
図2は、携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
中央制御部11は、二次電池を備えた電池部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機1の全体動作を制御する中央演算処理装置やメモリ(図示省略)などを有している。この記憶部13には、プログラム記憶部M1、各種情報一時記憶部M2、データ記憶部M3、送信条件記憶部M4などが設けられている。プログラム記憶部M1は、図5〜図11に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているほか、それに必要とする情報などが記憶されている。なお、記憶部13は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(外部記憶媒体)を含む構成であってもよく、図示しない所定の外部サーバ上にあってもよい。各種情報一時記憶部M2は、フラグ情報、画面情報など、携帯電話機1が動作するために必要な各種の情報を一時的に記憶するワーク領域である。なお、データ記憶部M3、送信条件記憶部M4については後で詳述するものとする。
【0025】
無線通信部14は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、データ通信機能、インターネット接続機能などの動作時に、最寄りの基地局2Aとの間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調して中央制御部11に対して出力すると、中央制御部11は、音声信号処理部15を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを音声信号処理部15から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化した後、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナANから発信出力させる。表示部16は、高精細液晶や有機ELを使用し、例えば、例えば、待受画像、アイコン、日時情報のほか、テキストデータ、メール、Webページなどを表示するもので、この表示部16の画面の大きさ(縦サイズ×横サイズ)は、例えば、640×480ドットとなっているが、これに限らず、480×800ドットなどであってもよく、その大きさは任意である。
【0026】
操作部17は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを入力するもので、中央制御部11は、この操作部17からの入力操作信号に応じた処理を実行する。例えば、データ取得操作に応じてデータ取得処理を行ったり、データ編集開始操作に応じて各種データに対する編集処理を行ったり、電源オンオフ操作に応じて電源オン/オフ処理を行ったりする。ここで、データ取得処理とは、カメラ機能で撮影された画像データを取得したり、ダウンロード受信によりデータを取得したり、操作部17から入力作成されたデータを取得したり、着脱自在な外部記憶媒体(図示省略)からデータをコピー取得したりする処理である。RTC(リアルタイムクロックモジュール)18は、時計部を構成するもので、中央制御部11は、RTC18から現在日時を取得する。
【0027】
報知部19は、サウンドスピーカ19A、LED(発光ダイオード)19B、振動モータ19Cを備え、着信時に駆動されて着信報知を行うほか、アラーム報知時などでも駆動される。撮像部20は、カメラ機能を構成する構成要素で、撮像素子(例えば、CCDあるいはCMOS)を有し、静止画撮影のほかに動画撮影も可能となっている。そして、撮像部20は、撮影レンズ、測距センサ、光量センサ、アナログ処理回路、信号処理回路、圧縮伸張回路などを備えている。
【0028】
図3は、データ記憶部M3を説明するための図である。
データ記憶部M3は、上述したデータ取得処理の実行により取得した各種のデータとして、画像データやドキュメントデータを記憶するもので、図3(1)は、画像データを記憶するデータ記憶部M3の内容を示し、(2)は、ドキュメントデータ(文書データ、表計算データなど)を記憶するデータ記憶部M3の内容を示している。そして、データ記憶部M3は、「データID」、「データ」、「表示用情報」、「付加情報」、「送信済みフラグ」、…を有する構成で、「データID」は、データの種類を示す「識別ID」と、データを識別する「番号」とを有し、画像データの「識別ID」は、“A”、また、ドキュメントデータの「識別ID」は、“B”となっている。「データ」は、実際の画像データやドキュメントデータを示している。なお、図中、「データ」内の“−”は、データが記憶されていないことを示している。
【0029】
「表示用情報」は、画像データやドキュメントデータを表示部16の画面の大きさ(例えば、640×480ドット)に応じたサイズに変更して表示部16の画面に表示させるための表示用情報を示している。そして、「表示用情報」は、「データ」の内容、つまり、元データから生成されたもので、元データのサイズが表示部16の画面よりも大きい場合には、元データよりも画像サイズやデータサイズを少なくした情報である。なお、「表示用情報」は画像サイズを表示部16の画面に合わせるだけでなく、表示色数など様々な条件(パラメータ)を表示部16の画面の性能に合わせるようにしている。また、画像サイズやデータサイズのほかに、この元データに対してフルカラー画像をグレー化するなどの減色した情報とすれば、更に、元データよりもデータ量を少なくすることができる。「付加情報」は、「タイトル」のほかに「その他の情報」からなっている。画像データの「その他の情報」は、例えば、記憶日時、画像サイズ、撮影条件などを示し、ドキュメントデータのその他の情報」は、例えば、作成日時、記録日時、データサイズ、ページ数、作成者などを示している。「送信済みフラグ」は、対応するデータを編集装置4側に送信済みであるか否かを示すもので、その値が“1”のときには、送信済みであることを示している。
【0030】
図4は、送信条件記憶部M4を説明するための図である。
送信条件記憶部M4は、上述したデータ取得処理の実行により取得したデータに対してそのデータ量(画像サイズ、データサイズ、ページ数など)に応じて編集装置4側にそのデータを送信するか否かを判別するための送信条件を記憶するもので、「種別ID」、「送信条件」、「設定フラグ」を有する構成となっている。なお、「種別ID」は、上述したように、画像データについては、“A”、ドキュメントデータについては、“B”を示している。「送信条件」は、データを編集装置4に送信するための具体的な条件を記憶するもので、条件種を示す「項目」とその具体的な条件を示す「内容」を有している。
【0031】
図示の例において、「種別ID」が“A”(画像データ)に対応する「項目」には、“画像サイズ”、“データサイズ”、…が記憶され、“画像サイズ”に対応する「内容」には、“640×480ドット(縦サイズ×横サイズ)以上”が記憶され、“データサイズ”に対応する「内容」には、“200KB(キロバイト)以上”が記憶されている。なお、
“画像サイズ”は縦サイズ×横サイズに限らず、縦サイズ又は横サイズであってもよい。また、「送信条件」として、画像サイズ、データサイズ、ページ数の個々に限らず、画像サイズ、データサイズ、ページ数の任意に組み合わせたものを送信条件(データ量)としてもよい。また、「種別ID」が“B”(ドキュメントデータ)に対応する「項目」には、“データサイズ”、“ページ数”、…が記憶され、“データサイズ”に対応する「内容」には、“300KB以上”が記憶され、“ページ数”に対応する「内容」には、“5ページ以上”が記憶されている。
【0032】
「設定フラグ」は、各「種別ID」毎に現在有効な送信条件を示すもので、その値が“1”は、有効な条件を示し、“0”は、無効な条件を示し、図示の例では、「種別ID」が“A”(画像データ)の場合には、“画像サイズ”の送信条件が有効であることを示し、「種別ID」が“B”(ドキュメントデータ)の場合には、“データサイズ”の送信条件が有効であることを示している。中央制御部11は、現在有効な送信条件に基づいてデータを編集装置4に送信するか否か、つまり、取得データに対する処理(編集処理)を編集装置4側で実行させるか否かを判別し、その結果、送信条件を満たす場合には、取得データを編集装置4側に送信してそのデータに対する編集処理を実行させるようにしている。この場合、どのような編集処理を実行させるかを示す処理内容がユーザ操作により指示されると、その処理内容に応じた編集処理を実行させるための命令を編集装置4に対して送信するようにしている。
【0033】
次に、この実施形態における携帯電話機1の動作概念を図5〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0034】
図5は、電源投入に伴って実行開始される携帯電話機1側の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、携帯電話機1の中央制御部11は、電源を投入する電源オン操作が行われると(ステップA1でYES)、電源供給を開始させて所定のメモリなどを初期化する電源オン処理を実行したのち、所定の待受画像を読み出して表示させたり、基地局2Aとの間で通信を行って位置登録をしたりする待受処理を行う(ステップA2)。ここで、設定操作が行われたか(ステップA3)、データ取得操作が行われたか(ステップA5)、編集開始操作が行われたか(ステップA7)、電源オフ操作が行われたか(ステップA9)、その他の操作が行われたかを調べる(ステップA11)。
【0035】
いま、任意の情報を設定するための設定操作が行われたときには(ステップA3でYES)、その操作に対応する設定処理として、例えば、送信条件記憶部M4に対する設定などを行う(ステップA4)。なお、送信条件記憶部M4に対しては「設定フラグ」の内容や「送信条件」の「内容」を任意に書き替えことが可能な設定処理を行う。このような設定処理が終わると、上述のステップA3に戻る。また、データの取得操作が行われたときには、つまり、データのダウンロードを指示するダウンロード操作や撮影を指示する撮影操作、ドキュメントデータの新規作成を指示する操作などが行われたときには(ステップA5でYES)、後述するデータの取得処理を行った後(ステップA6)、上述のステップA3に戻る。
【0036】
図6は、データの取得処理(図5のステップA6)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、データを取得するためのデータ取得操作は、どのような種類の操作であるかを判別する(ステップB1〜B3)。すなわち、データ取得操作は、画像撮影操作であったか(ステップB1)、データダウンロード操作であったか(ステップB2)、ドキュメントデータ新規作成操作であったか、その他のデータ取得操作であったのかを判別する(ステップB3)。
【0037】
いま、画像撮影操作であれば(ステップB1でYES)、撮像部20を起動して撮影された画像データを取得する(ステップB4)。また、データダウンロード操作であれば(ステップB2でYES)、無線通信網2、インターネット3を介してダウンロード受信したデータを取得する(ステップB5)。また、ドキュメントデータ新規作成操作であれば(ステップB3でYES)、操作部17から入力作成されたドキュメントデータを取得し(ステップB6)、その他のデータ取得操作であれば(ステップB3でNO)、その他のデータ取得操作に応じたデータ取得処理を行う。例えば、その他のデータ取得操作が外部記憶媒体からデータをコピーする操作であれば、データ取得処理として外部記憶媒体からデータをコピー取得する処理を行う(ステップB7)。
【0038】
上述のようにして取得したデータを付加情報、表示用情報と共に各種情報一時記憶部M2に一時記憶させる(ステップB8)。ここで、この取得データに付加情報があれば、この付加情報も合わせて一時記憶させるが、その際、必要に応じて付加情報を生成するときには、撮影条件、撮影日時、ドキュメントデータの作成日時などを付加情報として生成して一時記憶させ、また、取得データに表示用情報があれば、この表示用情報も合わせて一時記憶させる。そして、この一時記憶の取得データを編集装置4に対して送信するか否かを判別する送信判別処理に移る(ステップB9)。
【0039】
図7は、送信判別処理(図6のステップB9)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、各種情報一時記憶部M2に一時記憶されている取得データの種別として、画像データであるかドキュメントデータであるかを検出すると共に(ステップC1)、その種別に基づいて送信条件記憶部M4を参照し、「設定フラグ」が“1”の送信条件を読み出す(ステップC2)。すなわち、図4(1)の例では、種別が“A”の場合に「設定フラグ」が“1”の「項目」は、“画像サイズ”であるから、この画像サイズの送信条件として“640×480ドット以上”を読み出し、また、種別が“B”の場合に「設定フラグ」が“1”の「項目」は、“データサイズ”であるから、このデータサイズの送信条件として“300KB以上”を読み出す。
【0040】
そして、読み出した送信条件の「項目」は、画像サイズであるか(ステップC3)、データサイズであるか(ステップC4)、ページ数であるかその他の項目であるかを調べる(ステップC5)。いま、読み出した送信条件の「項目」が画像サイズであれば(ステップC3でYES)、一時記憶の取得データをアクセスしてその画像サイズを検出し(ステップC6)、データサイズであれば(ステップC4でYES)、一時記憶の取得データをアクセスしてそのデータサイズを検出する(ステップC7)。
【0041】
送信条件の「項目」がページ数であれば(ステップC5でYES)、一時記憶の取得データをアクセスしてそのページ数を検出し(ステップC8)、その他の項目内容であれば(ステップC5でNO)、一時記憶の取得データをアクセスしてその項目内容に応じたデータ量を検出する(ステップC9)。なお、この実施形態においてデータ量の検出は、一時記憶の取得データを解析することにより、その画像サイズ、データサイズ、ページ数などを検出したり、その取得データに付加されている付加情報内に画像サイズ、データサイズ、ページ数などが含まれている場合には、その付加情報から画像サイズ、データサイズ、ページ数などをデータ量として読み出したりするようにしている。つまり、一時記憶の取得データに付加情報がない場合や付加情報が有ってもデータ量が含まれていない場合には、一時記憶の取得データを解析することによりそのデータ量を検出するようにしている。
【0042】
このようにして検出したデータ量(画像サイズ、データサイズ、ページ数など)と、上述のようにして読み出した送信条件とを比較し(ステップC10)、その結果、検出したデータ量は、送信条件を満たすか否かを調べ(ステップC11)、送信条件を満たす場合には(ステップC11でYES)、一時記憶の取得データに対する処理を編集装置4側で実行させると判別するが(ステップC12)、送信条件を満たさない場合には(ステップC11でNO)、編集装置4側で処理を実行させないと判別、つまり、携帯電話機1側で処理を実行すると判別する(ステップC13)。
【0043】
このような送信判別処理(図6のステップB9)が終わると、図6のステップB10に移り、その判別の結果、編集装置4側で処理を実行させると判別したときには(ステップB10でYES)、一時記憶の取得データに表示用情報が対応付けられているか否かを調べ(ステップB11)、表示用情報がなければ(ステップB11でNO)、一時記憶の取得データに基づいて表示用情報を生成する処理に移る(ステップB12)。この場合、一時記憶の取得データを表示部16の画面の大きさに応じたサイズに変更したり、減色したりして表示用情報を生成するようにしているが、その生成の仕方はこれに限らない。
【0044】
そして、次のステップB13に移り、一時記憶の取得データを除き、付加情報(付加情報がある場合)と表示用情報を、新たに生成したデータIDと共にデータ記憶部M3に追加記憶させる。すなわち、編集装置4側で処理を実行させると判別したデータについては、そのデータを記憶させずに、その表示用情報、付加情報を、データIDと共にデータ記憶部M3に追加記憶させる。その後、このデータID、一時記憶の取得データ、表示用情報、付加情報がある場合にはその付加情報を編集装置4に対して送信する(ステップB14)。なお、編集装置4側では、携帯電話機1から受信したデータID、一時記憶の取得データ、表示用情報、付加情報をそれぞれ対応付けて記憶保存するようにしている。このようにして一時記憶の取得データなどをデータ編集装置4に対して送信したときには、送信済みであることを示すためにデータ記憶部M3内の対応する「送信済みフラグ」を“1”とした後(ステップB15)、図5のステップA3に戻る。
【0045】
上述の送信判別処理(ステップB9)の結果、編集装置4側での処理ではなく、携帯電話機1側で処理を実行すると判別したときには(ステップB10でNO)、一時記憶の取得データに表示用情報が対応付けられているかを調べ(ステップB16)、表示用情報があれば(ステップB17でYES)、一時記憶の取得データ、表示用情報、付加情報(付加情報がある場合)を、新たに生成した「データID」と共にデータ記憶部M3に追加記憶させる(ステップB17)。また、表示用情報がなければ(ステップB16でNO)、一時記憶の取得データ、付加情報(付加情報がある場合)を、新たに生成したデータIDと共にデータ記憶部M3に追加記憶させる(ステップB18)。なお、表示用情報の生成は、この時点では行わず、後述する編集処理の中で生成するようにしている。このようにして一時記憶の取得データなどを編集装置4に送信しなかったときには、送信していないことを示すためにデータ記憶部M3内の対応する「送信済みフラグ」を“0”とした後(ステップB19)、図5のステップ3に戻る。
【0046】
一方、編集開始操作が行われたときには(図5のステップA7でYES)、それに応答して編集処理を行った後(ステップA8)、上述のステップA3に戻る。
図8は、編集処理(図5のステップA8)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、編集開始操作に応答してデータ記憶部M3内の各種のデータを一覧表示させ、その一覧画面の中からユーザの所望するデータを編集対象として指定するデータ指定操作が行われると(ステップD1でYES)、データ記憶部M3を参照し、編集対象として指定されたデータ(編集対象のデータ)に対応付けて表示用情報が記憶されているかを調べる(ステップD2)。
【0047】
いま、指定された編集対象のデータに対応付けてデータ記憶部M3内に表示用情報が記憶されていれば(ステップD2でYES)、後述するステップD5に移るが、表示用情報が記憶されていなければ(ステップD2でNO)、この編集対象のデータに基づいて表示用情報を生成する処理に移る(ステップD3)。この場合、編集対象のデータを表示部16の画面の大きさに応じたサイズに変更したり、減色編集したりして表示用情報を生成するようにしているが、その生成の仕方はこれに限らない。そして、生成した表示用情報を指定された編集対象のデータに対応付けてデータ記憶部M3内に記憶させた後(ステップD4)、ステップD5に移る。
【0048】
上述のステップD5では、データ記憶部M3内の対応する「送信済みフラグ」を参照し、その値が“1”であるかを調べ、それが“1”であれば(ステップD5でYES)、データ記憶部M3から編集対象のデータに対応する表示用情報を読み出して表示部16に表示させると共に(ステップD6)、編集対象のデータが編集装置4側に存在していることを表示部16に識別表示(例えば、アイコン表示)させる(ステップD7)。その後、編集対象のデータに対する編集処理を編集装置4側で実行させるための処理A(後述する)を行う(ステップD9)。
【0049】
送信済みフラグ」が“0”であれば(ステップD5でNO)、データ記憶部M3から編集対象のデータに対応する表示用情報を読み出して表示部16に表示させると共に(ステップD9)、編集対象のデータが携帯電話機1側に存在していることを表示部16に識別表示(例えば、アイコン表示)させる(ステップD10)。そして、編集対象のデータに対する編集処理を携帯電話機1側で実行するための処理B(後述する)を行う(ステップD11)。その後、図5のステップA3に戻る。
【0050】
図9は、編集対象のデータに対する処理を編集装置4側で実行させるための処理A(図8のステップD8)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、編集対象のデータに対する編集操作として、例えば、画像データに対しては特殊効果の付与、部分切り取り、回転、減色などの操作、また、ドキュメントデータに対しては文字入力、ページ削除、減色などの編集操作が行われると(ステップE1でYES)、その編集操作の内容に応じた編集命令を、そのデータIDと共に編集装置4に対して送信する(ステップE2)。
【0051】
この場合、編集装置4側では、編集命令を受信する毎にデータIDで特定される表示用情報に対して編集命令に応じた内容の編集を行い、編集後の表示用情報を生成してデータIDと共に携帯電話機1に送信するようにしている。この場合、編集装置4側では、データIDで特定される表示用情報の編集のみを行い、それに対応するデータに対する編集は、携帯電話機1側で編集終了操作が行われたことを条件に行うようにしている。このように編集装置4側では、表示用情報の編集と、それに対応するデータの編集とを分けて行うようにしている。携帯電話機1は、編集装置4から編集後の表示用情報をデータIDと共に受信すると(ステップE3でYES)、このデータIDに基づいてデータ記憶部M3を検索し、対応する「表示用情報」の内容を編集後の表示用情報に書き変えることにより「表示用情報」の更新を行う(ステップE4)。そして、更新した「表示用情報」を読み出して表示部16に表示させた後(ステップE5)、上述のステップE1に戻る。以下、編集操作が行われる毎に上述の動作を繰り返す(ステップE1〜E5)。
【0052】
ここで、編集の終了を指示する終了操作が行われたときには(ステップE6でYES)、編集装置4に対して編集終了命令をデータIDと共に送信する(ステップE7)。この場合、編集装置4側では、受信したデータIDで特定されるデータに対して編集終了命令を受信する前までに受信した編集命令の内容に応じてそのデータを一括編集し、編集後のデータを記憶保存するようにしている。携帯電話機1側では、編集終了命令を送信した後、図7のフローチャートに従った送信判別処理を行う(ステップE8)。すなわち、編集により編集後のデータが送信条件を満たさなくなったり、満たすようになったりする可能性があるため、上述の送信判別処理を行う。
【0053】
送信判別処理(ステップE8)でのデータ量の検出(図7のステップC6〜C9)は、編集装置4から編集後のデータのデータ量を受信することにより行うようにしている。すなわち、編集装置4は、編集処理の完了時に、編集後のデータに対してそのデータ量(画像サイズ、データサイズ、ページ数など)を検出して、その検出結果(データ量)をデータIDと共に携帯電話機1に送信し、携帯電話機1側では、編集装置4からデータ量を受信して送信判別処理を実行するようにしている。なお、送信判別処理でのデータ量の検出は、これに限らず、編集装置4から編集後のデータを受信してそれを解析することにより行うようにしてもよい。
【0054】
この送信判別処理(ステップE8)の結果、編集装置4側で処理を実行させると判別したときには(ステップE9でYES)、この編集後のデータを記憶する処理を行わずに、図8のフローに戻るが、編集装置4側で処理を実行させない、つまり、携帯電話機1側で処理を実行すると判別したときには(ステップE9でNO)、そのデータIDと共にデータの送信要求を編集装置4に対して送信する(ステップE10)。この場合、編集装置4側では、携帯電話機1から送信要求を受信すると、そのデータIDで特定される編集後のデータを読み出して携帯電話機1に送信するようにしている。携帯電話機1は、編集装置4から編集後のデータと共にそのデータIDを受信すると(ステップE11でYES)、受信したデータIDに基づいてデータ記憶部M3を検索し、対応する「データ」の内容を編集後のデータに書き変えることにより、その「データ」の更新を行った後(ステップE12)、データ記憶部M3内の対応する「送信済みフラグ」を“0”とする(ステップE13)。その後、図8のフローに戻る。
【0055】
図10は、編集対象のデータに対する処理を携帯電話機1側で実行する処理B(図8のステップD11)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、編集対象のデータに対して編集操作が行われると(ステップF1でYES)、この編集対象のデータに対応する表示用情報をデータ記憶部M3から読み出し、この表示用情報に対して編集操作の内容に応じた編集処理を行う(ステップF2)。更に、データ記憶部M3内の対応する「表示用情報」の内容を編集後の表示用情報に書き変えることにより「表示用情報」の更新を行う(ステップF3)。そして、更新した「表示用情報」を読み出して表示部16に表示させた後(ステップF4)、上述のステップF1に戻る。以下、編集操作が行われる毎に上述の動作を繰り返す(ステップF1〜F4)。
【0056】
ここで、編集の終了を指示する終了操作が行われたときには(ステップF5でYES)、編集終了操作が行われる前までに行われた編集操作の内容に応じて、編集対象のデータに対して一括編集を行った後(ステップF6)、データ記憶部M3内の「データ」の内容を編集後のデータに書き変えることにより「データ」の更新を行う(ステップF7)。そして、編集後のデータに対して、上述の送信判別処理を行う(ステップF8)。すなわち、編集により編集後のデータが送信条件を満たさなくなったり、満たすようになったりする可能性があるため、図7のフローチャートに従った送信判別処理を行う。
【0057】
その結果、編集装置4側で処理を実行させない、つまり、携帯電話機1側で実行を実行すると判別したときには(ステップF9でNO)、図8のフローに戻るが、編集装置4側で処理を実行させると判別したときには(ステップF9でYES)、データIDと共に編集後のデータ、表示用情報、付加情報を編集装置4に送信した後(ステップF10)、編集装置4に送信した「データ」の内容をデータ記憶部M3内から削除する(ステップF11)。そして、データ記憶部M3内の対応する「送信済みフラグ」を“1”とした後(ステップF12)、図8のフローに戻る。
【0058】
その他、図5において、電源オフ操作を検出したときには(ステップA9でYES)、電源オフ処理を行った後(ステップA10)、このフローの終了となるが、その他、着信を検出したり、発信操作が行われたりしたときには(ステップA11でYES)、それに応じたその他の処理として、通話処理などを行った後(ステップA12)、上述のステップA3に戻る。なお、その他の処理(ステップA12)としては、編集装置4で編集されたデータを送信条件記憶部M4の内容にかかわらずに取得することを指示する操作が行われると、編集装置4から編集後のデータをそのデータ量に関わらず、受信してデータ記憶部M3に記憶する処理を行う。また、データの閲覧を指示するデータ閲覧操作が行われると、それに応答してデータ記憶部M3の内容をサムネイル表示させる処理を行うが、その際、「送信済みフラグ」に応じて、編集装置4側に存在しているか携帯電話機1側に存在しているかを識別表示するようにしている。
【0059】
以上のように、この実施形態において携帯電話機(端末装置)1は、取得したデータのデータ量に基づいて、このデータに対する処理を編集装置(外部装置)4側で実行させるか携帯電話機1側で実行するかを判別し、編集装置4側で処理を実行させると判別した場合には、編集装置4に対してデータを送信するようにしたので、取得したデータに対する処理を編集装置4側で実行させるか否かをデータ量に応じて適切に制御することができ、柔軟性や実用性に富んだものとなる。例えば、データ量の多いデータに対しては、編集装置4側で高速かつ高度に処理することができ、データ量の少ないデータに対しては、編集装置4にデータを送信することなく、携帯電話機1側で処理することができる。
【0060】
携帯電話機1は、取得したデータのデータ量を検出するようにしたので、そのデータにデータ量に関する情報が付加されていなくても、このデータに対する処理を編集装置4側で実行させるか否かの判別を行うことができる。
【0061】
携帯電話機1は、取得したデータに対する処理内容が指示された場合に、指示された処理内容に応じた処理を実行させるための命令を編集装置4に対して送信するようにしたので、指示された処理内容に応じた様々な処理を編集装置4側で実行させることができる。
【0062】
携帯電話機1は、編集装置4に対してデータを送信したか否かを示す「送信済みフラグ」を参照して、処理の実行命令を編集装置4に対して送信するようにしたので、処理の実行命令を送信するか否かを容易に制御することができるほか、実行命令の送信タイミングで処理を開始させることが可能となる。
【0063】
携帯電話機1は、編集装置4側で処理を実行させず、携帯電話機1側で実行するときには、取得したデータをデータ記憶部M3に記憶するようにしたので、そのデータに対するアクセスが容易かつ確実なものとなる。
【0064】
携帯電話機1は、指示された処理内容に応じた処理をデータ記憶部M3に記憶されているデータに対して実行するようにしたので、例えば、データ量の少ないデータに対する処理については、携帯電話機1側で実行することができる。
【0065】
携帯電話機1は、編集装置4側でデータの処理を実行させる場合に、データを表示部16の画面の大きさに応じたサイズに変更して表示部16の画面に表示させるための表示用情報を生成すると共に、この生成した表示用情報をデータ記憶部M3に記憶するようにしたので、編集装置4側でデータの処理を実行させる場合でも、ユーザにあっては、携帯電話機1側でそのデータの内容をいつでも自由に確認することができる。
【0066】
携帯電話機1は、編集装置4に送信してデータに基づいてその表示用情報が編集装置4側で生成された場合に、その表示用情報を受信するようにしたので、この受信した表示用情報を表示させることにより、ユーザにあっては、編集装置4側で実行されたデータに対する処理の実行結果を表示用情報の内容により確認することができる。
【0067】
携帯電話機1は、編集装置4側で処理されたデータを受信するようにしたので、この受信したデータを表示させることにより、ユーザにあっては、編集装置4側で実行されたデータに対する処理の実行結果を確認することができる。
【0068】
携帯電話機1は、編集装置4側で処理が実行されたデータのデータ量に基づいてそのデータに対する処理を携帯電話機1側で実行する場合に、編集装置4側で処理が実行されたデータを受信するようにしたので、編集装置4側で処理が実行された場合に処理後のデータ量が大きく変動したとしても、処理後のデータ量に応じてそのデータに対する処理を編集装置4側で実行させるか否かを判別することができる。
【0069】
携帯電話機1は、携帯電話機1側に記憶しているデータか編集装置4側に記憶されているデータかを識別表示するようにしたので、ユーザにあっては、その識別表示によりデータ量を推測することができ、更には、データが携帯電話機1側で処理されるのか編集装置4側で処理されるのかを容易に確認することができる。
【0070】
なお、上述した実施形態では、図9に示したように編集対象のデータに対する処理を編集装置4側で実行させるための処理Aにおいて、編集操作の内容に応じた編集命令を、そのデータIDと共に編集装置4に送信すると、編集装置4側では、編集命令を受信する毎にデータIDで特定される表示用情報に対して編集命令に応じた内容の編集を行った後、編集後の表示用情報を生成してデータIDと共に携帯電話機1に送信し、携帯電話機1は、編集装置4から編集後の表示用情報を受信して表示するようにしたが、携帯電話機1側で表示用情報の編集を行うようにしてもよい。
【0071】
すなわち、図11は、この実施形態(図9)の変形例として、携帯電話機1側で表示用情報の編集を行う場合の処理Aを詳述するためのフローチャートである。この場合、図11は、図9のフローチャートと基本的に同様であるため、その説明を簡単に行うものとする。ここで、図11のステップE21〜E33のうち、ステップE23は、図9のステップE3に代わるもので、その他のステップE21、E22、E24〜E33は、図9のステップE1、E2、E4〜E13と同様であるため、その説明は省略する。図11のステップE23は、表示用情報に対する編集処理を実行するステップである。
【0072】
先ず、中央制御部11は、編集操作が行われると(ステップE21でYES)、この編集操作の内容に応じた編集命令を、データIDと共に編集装置4に送信すると共に(ステップE22)、データIDで特定される表示用情報をデータ記憶部M3から読み出し、この表示用情報に対して編集操作の内容に応じた編集命令の処理を実行する(ステップE23)。そして、データIDに基づいてデータ記憶部M3を検索し、対応する「表示用情報」の内容を編集後の表示用情報に書き変えることにより「表示用情報」の更新を行う(ステップE24)。そして、更新した「表示用情報」を読み出して表示部16に表示させた後(ステップE25)、上述のステップE21に戻る。以下、編集操作が行われる毎に上述の動作を繰り返す(ステップE21〜E25)。
【0073】
このように携帯電話機1は、編集装置4側でデータの処理を実行させる場合に、指示された処理内容に応じた処理をデータ記憶部M3に記憶されている表示用情報に対して実行するようにすれば、ユーザにあっては、編集装置4側で実行されたデータに対する処理の実行結果を表示用情報の内容により容易に確認することができる。
【0074】
また、上述した実施形態の図6ステップB13では、編集装置4側で処理を実行させると判別されたデータについては、そのデータを記憶させず、その表示用情報、付加情報、データIDをデータ記憶部M3に追加記憶させるようにしたが、データも合わせて記憶させるようにしてもよい。
【0075】
また、上述した実施形態においては、一時記憶の取得データを解析してそのデータ量を検出するようにしているが、上述したように一時記憶の取得データ内にそのデータ量を示す情報がヘッダー情報などとして含まれている場合には、その情報からデータ量を読み出すようにしてもよいほか、編集装置4側のみにデータが記憶されている場合には、編集装置4側から画像サイズなどを受信取得するようにしてもよい。
【0076】
また、上述した実施形態の図9の処理A、図10の処理Bでは、編集操作が行われた場合に、表示用情報のみを編集し、そのデータに対する編集は、編集終了操作に応答して一括編集するようにしたが、編集操作が行われる毎に、表示用情報に対する編集と、そのデータに対する編集とを一緒に行うようにしてもよい。
また、図10のステップF11では、編集装置4に送信した「データ」をデータ記憶部M3内から削除するようにしたが、そのデータをデータ記憶部M3内に残しておいてもよい。
【0077】
また、上述した実施形態において「表示用情報」は、元データを表示部16の画面の大きさ(例えば、640×480ドット)に応じたサイズに変更したり、元データに対して減色したりした情報を示したが、それに限らず、元データよりもデータ量の少ない情報であればよい。
【0078】
また、上述した実施形態においてデータは、画像データ、ドキュメントデータに限らず、音声データ、放送データ、表計算データなど、任意のデータであってもよい。また、データの取得は、撮影、ダウンロード、新規作成に限らず、例えば、音声データの録音、放送データの録画など、データを取得する任意の手段であってもよい。
【0079】
また、データに対する処理は、編集処理に限らず、データの解凍、圧縮、結合、分割、コピー、削除など、データに対する任意の処理であってもよい。また、データ量としては、
画像サイズ、データサイズ、ページ数の個々に限らず、上述したように画像サイズ、データサイズ、ページ数の任意に組み合わせであってもよく、更に、解凍後のデータサイズ、複数件のデータの場合にはそのデータの件数など、任意のデータ量であってもよい。
【0080】
また、端末装置としては携帯電話機1に限らず、パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤーなど、任意の端末装置であってもよい。更に、折り畳みタイプの端末装置に限らず、ストレートタイプ、スライドタイプ、スピントップタイプなど任意の筐体構造であってもよい。その他、端末装置と外部装置との間の通信は、基地局を介した通信に限らず、基地局を介さない無線通信や有線通信など、任意の通信であってもよい。
【0081】
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“機”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0082】
1 携帯電話機(端末装置)
2 無線通信網
4 編集装置(外部装置)
11 中央制御部
13 記憶部
14 無線通信部
16 表示部
17 操作部
20 撮像部
M1 プログラム記憶部
M2 各種情報一時記憶部
M3 データ記憶部
M4 送信条件記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理を実行する外部装置に通信可能に接続される端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機などの端末装置では、撮影やダウンロード受信などによって取得した各種のデータ(画像データ、ドキュメントデータなど)に対して、編集処理などの各種の処理を実行する機能を持つものが多い。また、端末装置で取得した各種のデータを、各種の処理を実行するための外部装置に対して通信手段を利用して送信することにより、この外部装置側でそのデータに対する処理を実行させるようにしたシステムも知られている(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、この種のシステムにおいては、例えば、外部装置の処理速度を高速にしたり、高度な処理を実行する機能を組み込んだりすることによって、外部装置の高性能化を図るようにすれば、端末装置側で処理を実行するよりも、高速で高度な処理を実行することが可能となる。その反面、外部装置に処理を行わせる毎に端末装置と外部装置との間でデータを送受信する必要があるために、データの送受信に時間がかかったり、何らかの理由で送受信ができなくなったりする場合には、外部装置側での処理が実行不可能となるという欠点があった。このように端末装置側で取得したデータに対して外部装置側でそのデータ処理を実行させることには、利点と欠点があるために、外部装置側で処理を実行させる方が良い場合と悪い場合とがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−208210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した先行技術にあっては、外部装置側で処理を実行させる方が良いか否かに関わらず、端末装置側では、データを取得する都度、その取得したデータに対する処理を一律に外部装置側に実行させるようにしているために、端末装置と外部装置との間でその都度、データの送受信を行う必要があり、データの送受信に伴う欠点までも解決するには至っていなかった。
【0006】
本発明の課題は、端末装置が取得したデータに対する処理を外部装置側で実行させるか否かをそのデータのデータ量に応じて適切に制御できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、データ処理を実行する外部装置に通信可能に接続される端末装置であって、データを取得する取得手段と、この取得手段により取得されたデータのデータ量に基づいて、前記取得手段により取得されたデータに対する処理を前記外部装置側で実行させるか当該端末装置側で実行するかを判別する第1判別手段と、この第1判別手段により前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータを前記外部装置に対して送信する第1送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項1に従属する発明として、前記取得手段により取得されたデータのデータ量を検出する検出手段を更に備え、前記第1判別手段は、前記検出手段により検出されたデータ量に基づいて、前記取得手段により取得されたデータに対する処理を前記外部装置側で実行させるか当該端末装置側で実行するかを判別する、ようにしたことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項1に従属する発明として、前記取得手段により取得されたデータに対する処理内容を指示する指示手段と、この指示手段により指示された処理内容に応じた処理を実行させるための命令を前記外部装置に対して送信する第2送信手段と、を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい。
【0010】
請求項3に従属する発明として、前記第1送信手段によりデータを前記外部装置に対して送信したか否かを示す情報を記憶部に記憶させる第1制御手段を更に備え、前記第1送信手段は、前記記憶部に記憶されている、送信したか否かを示す情報が前記外部装置に対してデータを送信したことを示す場合には、前記命令を前記外部装置に対して送信する、ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項1に従属する発明として、前記第1判別手段により当該端末装置側で処理を実行すると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータを記憶部に記憶させる第2制御手段を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項5に従属する発明として、前記取得手段により取得されたデータに対する処理内容を指示する指示手段と、この指示手段により指示された処理内容に応じた処理を前記記憶部に記憶されているデータに対して実行する第1処理手段と、を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項1に従属する発明として、前記第1判別手段により前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータを表示部の画面の大きさに応じたサイズに変更して当該表示部の画面に表示させるための表示用情報を生成する生成手段と、この生成手段により生成された表示用情報を記憶部に記憶させる第3制御手段と、を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項7に従属する発明として、前記第1判別手段により前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータに対する処理内容を指示する指示手段と、この指示手段により指示された処理内容に基づいて、前記記憶部に記憶されている表示用情報に対する処理を実行する第2処理手段と、を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項1に従属する発明として、前記第1送信手段により送信されたデータに基づいて、当該端末装置の表示部の画面の大きさに応じたサイズに変更してその表示部の画面に表示させるための表示用情報が前記外部装置側で生成された場合に、その表示用情報を受信する第1受信手段を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0016】
請求項1に従属する発明として、前記第1送信手段により送信されたデータに基づいて前記外部装置側で処理されたデータを受信する第2受信手段を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項10記載の発明であってもよい。
【0017】
請求項1に従属する発明として、前記外部装置側で処理が実行されたデータのデータ量に基づいてそのデータに対する処理を前記外部装置側で実行させるか当該端末装置側で実行するかを判別する第2判別手段と、この第2判別手段により当該端末装置側で処理を実行すると判別された場合に、前記外部装置側で処理が実行されたデータを受信する第3受信手段と、を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0018】
請求項1に従属する発明として、当該端末装置側に記憶しているデータか前記外部装置側に記憶されているデータかを識別表示させる表示制御手段を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【0019】
また、上述した課題を解決するために請求項13記載の発明は、コンピュータに対して、データを取得する機能と、前記取得されたデータのデータ量に基づいて、前記取得されたデータに対する処理を、データ処理を実行する前記外部装置側で実行させるか否かを判別する機能と、前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得されたデータを前記外部装置に対して送信する機能と、を実現させるためのプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、端末装置で取得したデータに対する処理を外部装置側で実行させるか否かをそのデータのデータ量に応じて適切に制御することができ、柔軟性や実用性に富んだものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】端末装置として適用した携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】データ記憶部M3を説明するための図。
【図4】送信条件記憶部M4を説明するための図。
【図5】電源投入に伴って実行開始される携帯電話機1側の全体動作の概要を示したフローチャート。
【図6】データの取得処理(図5のステップA6)を詳述するためのフローチャート。
【図7】送信判別処理(図6のステップB9)を詳述するためのフローチャート。
【図8】編集処理(図5のステップA8)を詳述するためのフローチャート。
【図9】編集対象のデータに対する処理を編集装置4側で実行させるための処理A(図8のステップD8)を詳述するためのフローチャート。
【図10】編集対象のデータに対する処理を携帯電話機1側で実行する処理B(図8のステップD11)を詳述するためのフローチャート。
【図11】実施形態(図9)の変形例として、携帯電話機1側で表示用情報の編集を行う場合の処理Aを詳述するためのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図1〜図10を参照して本発明の実施形態を説明する。
この実施形態は、端末装置として携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図である。
携帯電話機1には、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、データ通信機能、カメラ機能などが備えられている。携帯電話機1は、最寄りの基地局2A、交換機2Bから無線通信網(移動体通信網)2に接続されると、この無線通信網2を介して他の携帯電話機(図示省略)との間で通話可能な状態となる。また、携帯電話機1は、無線通信網2を介してインターネット3に接続されると、Webサイトをアクセスして閲覧可能となったり、所望するデータをダウンロード受信することができるようになったり、また、編集などの各種処理が実行可能な外部装置(編集装置)4との間でデータの送受信が可能となったりする。
【0023】
外部装置(編集装置)4は、例えば、通信事業者側に配設されているサーバ装置であり、会員登録されているユーザ側の携帯電話機1からの依頼(編集命令)を受けて各種のデータ(この実施形態では、画像データやドキュメントデータ)に対する編集処理を実行するもので、携帯電話機1に比べて高速で高度な編集処理を実行可能となっている。なお、編集装置4の構成については、図示省略したが、データを処理する処理部、携帯電話機1との間で各種データや各種命令を通信する通信部、各種データを記憶する記憶部などを備えている。
【0024】
図2は、携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
中央制御部11は、二次電池を備えた電池部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機1の全体動作を制御する中央演算処理装置やメモリ(図示省略)などを有している。この記憶部13には、プログラム記憶部M1、各種情報一時記憶部M2、データ記憶部M3、送信条件記憶部M4などが設けられている。プログラム記憶部M1は、図5〜図11に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているほか、それに必要とする情報などが記憶されている。なお、記憶部13は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(外部記憶媒体)を含む構成であってもよく、図示しない所定の外部サーバ上にあってもよい。各種情報一時記憶部M2は、フラグ情報、画面情報など、携帯電話機1が動作するために必要な各種の情報を一時的に記憶するワーク領域である。なお、データ記憶部M3、送信条件記憶部M4については後で詳述するものとする。
【0025】
無線通信部14は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、データ通信機能、インターネット接続機能などの動作時に、最寄りの基地局2Aとの間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調して中央制御部11に対して出力すると、中央制御部11は、音声信号処理部15を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを音声信号処理部15から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化した後、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナANから発信出力させる。表示部16は、高精細液晶や有機ELを使用し、例えば、例えば、待受画像、アイコン、日時情報のほか、テキストデータ、メール、Webページなどを表示するもので、この表示部16の画面の大きさ(縦サイズ×横サイズ)は、例えば、640×480ドットとなっているが、これに限らず、480×800ドットなどであってもよく、その大きさは任意である。
【0026】
操作部17は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを入力するもので、中央制御部11は、この操作部17からの入力操作信号に応じた処理を実行する。例えば、データ取得操作に応じてデータ取得処理を行ったり、データ編集開始操作に応じて各種データに対する編集処理を行ったり、電源オンオフ操作に応じて電源オン/オフ処理を行ったりする。ここで、データ取得処理とは、カメラ機能で撮影された画像データを取得したり、ダウンロード受信によりデータを取得したり、操作部17から入力作成されたデータを取得したり、着脱自在な外部記憶媒体(図示省略)からデータをコピー取得したりする処理である。RTC(リアルタイムクロックモジュール)18は、時計部を構成するもので、中央制御部11は、RTC18から現在日時を取得する。
【0027】
報知部19は、サウンドスピーカ19A、LED(発光ダイオード)19B、振動モータ19Cを備え、着信時に駆動されて着信報知を行うほか、アラーム報知時などでも駆動される。撮像部20は、カメラ機能を構成する構成要素で、撮像素子(例えば、CCDあるいはCMOS)を有し、静止画撮影のほかに動画撮影も可能となっている。そして、撮像部20は、撮影レンズ、測距センサ、光量センサ、アナログ処理回路、信号処理回路、圧縮伸張回路などを備えている。
【0028】
図3は、データ記憶部M3を説明するための図である。
データ記憶部M3は、上述したデータ取得処理の実行により取得した各種のデータとして、画像データやドキュメントデータを記憶するもので、図3(1)は、画像データを記憶するデータ記憶部M3の内容を示し、(2)は、ドキュメントデータ(文書データ、表計算データなど)を記憶するデータ記憶部M3の内容を示している。そして、データ記憶部M3は、「データID」、「データ」、「表示用情報」、「付加情報」、「送信済みフラグ」、…を有する構成で、「データID」は、データの種類を示す「識別ID」と、データを識別する「番号」とを有し、画像データの「識別ID」は、“A”、また、ドキュメントデータの「識別ID」は、“B”となっている。「データ」は、実際の画像データやドキュメントデータを示している。なお、図中、「データ」内の“−”は、データが記憶されていないことを示している。
【0029】
「表示用情報」は、画像データやドキュメントデータを表示部16の画面の大きさ(例えば、640×480ドット)に応じたサイズに変更して表示部16の画面に表示させるための表示用情報を示している。そして、「表示用情報」は、「データ」の内容、つまり、元データから生成されたもので、元データのサイズが表示部16の画面よりも大きい場合には、元データよりも画像サイズやデータサイズを少なくした情報である。なお、「表示用情報」は画像サイズを表示部16の画面に合わせるだけでなく、表示色数など様々な条件(パラメータ)を表示部16の画面の性能に合わせるようにしている。また、画像サイズやデータサイズのほかに、この元データに対してフルカラー画像をグレー化するなどの減色した情報とすれば、更に、元データよりもデータ量を少なくすることができる。「付加情報」は、「タイトル」のほかに「その他の情報」からなっている。画像データの「その他の情報」は、例えば、記憶日時、画像サイズ、撮影条件などを示し、ドキュメントデータのその他の情報」は、例えば、作成日時、記録日時、データサイズ、ページ数、作成者などを示している。「送信済みフラグ」は、対応するデータを編集装置4側に送信済みであるか否かを示すもので、その値が“1”のときには、送信済みであることを示している。
【0030】
図4は、送信条件記憶部M4を説明するための図である。
送信条件記憶部M4は、上述したデータ取得処理の実行により取得したデータに対してそのデータ量(画像サイズ、データサイズ、ページ数など)に応じて編集装置4側にそのデータを送信するか否かを判別するための送信条件を記憶するもので、「種別ID」、「送信条件」、「設定フラグ」を有する構成となっている。なお、「種別ID」は、上述したように、画像データについては、“A”、ドキュメントデータについては、“B”を示している。「送信条件」は、データを編集装置4に送信するための具体的な条件を記憶するもので、条件種を示す「項目」とその具体的な条件を示す「内容」を有している。
【0031】
図示の例において、「種別ID」が“A”(画像データ)に対応する「項目」には、“画像サイズ”、“データサイズ”、…が記憶され、“画像サイズ”に対応する「内容」には、“640×480ドット(縦サイズ×横サイズ)以上”が記憶され、“データサイズ”に対応する「内容」には、“200KB(キロバイト)以上”が記憶されている。なお、
“画像サイズ”は縦サイズ×横サイズに限らず、縦サイズ又は横サイズであってもよい。また、「送信条件」として、画像サイズ、データサイズ、ページ数の個々に限らず、画像サイズ、データサイズ、ページ数の任意に組み合わせたものを送信条件(データ量)としてもよい。また、「種別ID」が“B”(ドキュメントデータ)に対応する「項目」には、“データサイズ”、“ページ数”、…が記憶され、“データサイズ”に対応する「内容」には、“300KB以上”が記憶され、“ページ数”に対応する「内容」には、“5ページ以上”が記憶されている。
【0032】
「設定フラグ」は、各「種別ID」毎に現在有効な送信条件を示すもので、その値が“1”は、有効な条件を示し、“0”は、無効な条件を示し、図示の例では、「種別ID」が“A”(画像データ)の場合には、“画像サイズ”の送信条件が有効であることを示し、「種別ID」が“B”(ドキュメントデータ)の場合には、“データサイズ”の送信条件が有効であることを示している。中央制御部11は、現在有効な送信条件に基づいてデータを編集装置4に送信するか否か、つまり、取得データに対する処理(編集処理)を編集装置4側で実行させるか否かを判別し、その結果、送信条件を満たす場合には、取得データを編集装置4側に送信してそのデータに対する編集処理を実行させるようにしている。この場合、どのような編集処理を実行させるかを示す処理内容がユーザ操作により指示されると、その処理内容に応じた編集処理を実行させるための命令を編集装置4に対して送信するようにしている。
【0033】
次に、この実施形態における携帯電話機1の動作概念を図5〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0034】
図5は、電源投入に伴って実行開始される携帯電話機1側の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、携帯電話機1の中央制御部11は、電源を投入する電源オン操作が行われると(ステップA1でYES)、電源供給を開始させて所定のメモリなどを初期化する電源オン処理を実行したのち、所定の待受画像を読み出して表示させたり、基地局2Aとの間で通信を行って位置登録をしたりする待受処理を行う(ステップA2)。ここで、設定操作が行われたか(ステップA3)、データ取得操作が行われたか(ステップA5)、編集開始操作が行われたか(ステップA7)、電源オフ操作が行われたか(ステップA9)、その他の操作が行われたかを調べる(ステップA11)。
【0035】
いま、任意の情報を設定するための設定操作が行われたときには(ステップA3でYES)、その操作に対応する設定処理として、例えば、送信条件記憶部M4に対する設定などを行う(ステップA4)。なお、送信条件記憶部M4に対しては「設定フラグ」の内容や「送信条件」の「内容」を任意に書き替えことが可能な設定処理を行う。このような設定処理が終わると、上述のステップA3に戻る。また、データの取得操作が行われたときには、つまり、データのダウンロードを指示するダウンロード操作や撮影を指示する撮影操作、ドキュメントデータの新規作成を指示する操作などが行われたときには(ステップA5でYES)、後述するデータの取得処理を行った後(ステップA6)、上述のステップA3に戻る。
【0036】
図6は、データの取得処理(図5のステップA6)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、データを取得するためのデータ取得操作は、どのような種類の操作であるかを判別する(ステップB1〜B3)。すなわち、データ取得操作は、画像撮影操作であったか(ステップB1)、データダウンロード操作であったか(ステップB2)、ドキュメントデータ新規作成操作であったか、その他のデータ取得操作であったのかを判別する(ステップB3)。
【0037】
いま、画像撮影操作であれば(ステップB1でYES)、撮像部20を起動して撮影された画像データを取得する(ステップB4)。また、データダウンロード操作であれば(ステップB2でYES)、無線通信網2、インターネット3を介してダウンロード受信したデータを取得する(ステップB5)。また、ドキュメントデータ新規作成操作であれば(ステップB3でYES)、操作部17から入力作成されたドキュメントデータを取得し(ステップB6)、その他のデータ取得操作であれば(ステップB3でNO)、その他のデータ取得操作に応じたデータ取得処理を行う。例えば、その他のデータ取得操作が外部記憶媒体からデータをコピーする操作であれば、データ取得処理として外部記憶媒体からデータをコピー取得する処理を行う(ステップB7)。
【0038】
上述のようにして取得したデータを付加情報、表示用情報と共に各種情報一時記憶部M2に一時記憶させる(ステップB8)。ここで、この取得データに付加情報があれば、この付加情報も合わせて一時記憶させるが、その際、必要に応じて付加情報を生成するときには、撮影条件、撮影日時、ドキュメントデータの作成日時などを付加情報として生成して一時記憶させ、また、取得データに表示用情報があれば、この表示用情報も合わせて一時記憶させる。そして、この一時記憶の取得データを編集装置4に対して送信するか否かを判別する送信判別処理に移る(ステップB9)。
【0039】
図7は、送信判別処理(図6のステップB9)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、各種情報一時記憶部M2に一時記憶されている取得データの種別として、画像データであるかドキュメントデータであるかを検出すると共に(ステップC1)、その種別に基づいて送信条件記憶部M4を参照し、「設定フラグ」が“1”の送信条件を読み出す(ステップC2)。すなわち、図4(1)の例では、種別が“A”の場合に「設定フラグ」が“1”の「項目」は、“画像サイズ”であるから、この画像サイズの送信条件として“640×480ドット以上”を読み出し、また、種別が“B”の場合に「設定フラグ」が“1”の「項目」は、“データサイズ”であるから、このデータサイズの送信条件として“300KB以上”を読み出す。
【0040】
そして、読み出した送信条件の「項目」は、画像サイズであるか(ステップC3)、データサイズであるか(ステップC4)、ページ数であるかその他の項目であるかを調べる(ステップC5)。いま、読み出した送信条件の「項目」が画像サイズであれば(ステップC3でYES)、一時記憶の取得データをアクセスしてその画像サイズを検出し(ステップC6)、データサイズであれば(ステップC4でYES)、一時記憶の取得データをアクセスしてそのデータサイズを検出する(ステップC7)。
【0041】
送信条件の「項目」がページ数であれば(ステップC5でYES)、一時記憶の取得データをアクセスしてそのページ数を検出し(ステップC8)、その他の項目内容であれば(ステップC5でNO)、一時記憶の取得データをアクセスしてその項目内容に応じたデータ量を検出する(ステップC9)。なお、この実施形態においてデータ量の検出は、一時記憶の取得データを解析することにより、その画像サイズ、データサイズ、ページ数などを検出したり、その取得データに付加されている付加情報内に画像サイズ、データサイズ、ページ数などが含まれている場合には、その付加情報から画像サイズ、データサイズ、ページ数などをデータ量として読み出したりするようにしている。つまり、一時記憶の取得データに付加情報がない場合や付加情報が有ってもデータ量が含まれていない場合には、一時記憶の取得データを解析することによりそのデータ量を検出するようにしている。
【0042】
このようにして検出したデータ量(画像サイズ、データサイズ、ページ数など)と、上述のようにして読み出した送信条件とを比較し(ステップC10)、その結果、検出したデータ量は、送信条件を満たすか否かを調べ(ステップC11)、送信条件を満たす場合には(ステップC11でYES)、一時記憶の取得データに対する処理を編集装置4側で実行させると判別するが(ステップC12)、送信条件を満たさない場合には(ステップC11でNO)、編集装置4側で処理を実行させないと判別、つまり、携帯電話機1側で処理を実行すると判別する(ステップC13)。
【0043】
このような送信判別処理(図6のステップB9)が終わると、図6のステップB10に移り、その判別の結果、編集装置4側で処理を実行させると判別したときには(ステップB10でYES)、一時記憶の取得データに表示用情報が対応付けられているか否かを調べ(ステップB11)、表示用情報がなければ(ステップB11でNO)、一時記憶の取得データに基づいて表示用情報を生成する処理に移る(ステップB12)。この場合、一時記憶の取得データを表示部16の画面の大きさに応じたサイズに変更したり、減色したりして表示用情報を生成するようにしているが、その生成の仕方はこれに限らない。
【0044】
そして、次のステップB13に移り、一時記憶の取得データを除き、付加情報(付加情報がある場合)と表示用情報を、新たに生成したデータIDと共にデータ記憶部M3に追加記憶させる。すなわち、編集装置4側で処理を実行させると判別したデータについては、そのデータを記憶させずに、その表示用情報、付加情報を、データIDと共にデータ記憶部M3に追加記憶させる。その後、このデータID、一時記憶の取得データ、表示用情報、付加情報がある場合にはその付加情報を編集装置4に対して送信する(ステップB14)。なお、編集装置4側では、携帯電話機1から受信したデータID、一時記憶の取得データ、表示用情報、付加情報をそれぞれ対応付けて記憶保存するようにしている。このようにして一時記憶の取得データなどをデータ編集装置4に対して送信したときには、送信済みであることを示すためにデータ記憶部M3内の対応する「送信済みフラグ」を“1”とした後(ステップB15)、図5のステップA3に戻る。
【0045】
上述の送信判別処理(ステップB9)の結果、編集装置4側での処理ではなく、携帯電話機1側で処理を実行すると判別したときには(ステップB10でNO)、一時記憶の取得データに表示用情報が対応付けられているかを調べ(ステップB16)、表示用情報があれば(ステップB17でYES)、一時記憶の取得データ、表示用情報、付加情報(付加情報がある場合)を、新たに生成した「データID」と共にデータ記憶部M3に追加記憶させる(ステップB17)。また、表示用情報がなければ(ステップB16でNO)、一時記憶の取得データ、付加情報(付加情報がある場合)を、新たに生成したデータIDと共にデータ記憶部M3に追加記憶させる(ステップB18)。なお、表示用情報の生成は、この時点では行わず、後述する編集処理の中で生成するようにしている。このようにして一時記憶の取得データなどを編集装置4に送信しなかったときには、送信していないことを示すためにデータ記憶部M3内の対応する「送信済みフラグ」を“0”とした後(ステップB19)、図5のステップ3に戻る。
【0046】
一方、編集開始操作が行われたときには(図5のステップA7でYES)、それに応答して編集処理を行った後(ステップA8)、上述のステップA3に戻る。
図8は、編集処理(図5のステップA8)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、編集開始操作に応答してデータ記憶部M3内の各種のデータを一覧表示させ、その一覧画面の中からユーザの所望するデータを編集対象として指定するデータ指定操作が行われると(ステップD1でYES)、データ記憶部M3を参照し、編集対象として指定されたデータ(編集対象のデータ)に対応付けて表示用情報が記憶されているかを調べる(ステップD2)。
【0047】
いま、指定された編集対象のデータに対応付けてデータ記憶部M3内に表示用情報が記憶されていれば(ステップD2でYES)、後述するステップD5に移るが、表示用情報が記憶されていなければ(ステップD2でNO)、この編集対象のデータに基づいて表示用情報を生成する処理に移る(ステップD3)。この場合、編集対象のデータを表示部16の画面の大きさに応じたサイズに変更したり、減色編集したりして表示用情報を生成するようにしているが、その生成の仕方はこれに限らない。そして、生成した表示用情報を指定された編集対象のデータに対応付けてデータ記憶部M3内に記憶させた後(ステップD4)、ステップD5に移る。
【0048】
上述のステップD5では、データ記憶部M3内の対応する「送信済みフラグ」を参照し、その値が“1”であるかを調べ、それが“1”であれば(ステップD5でYES)、データ記憶部M3から編集対象のデータに対応する表示用情報を読み出して表示部16に表示させると共に(ステップD6)、編集対象のデータが編集装置4側に存在していることを表示部16に識別表示(例えば、アイコン表示)させる(ステップD7)。その後、編集対象のデータに対する編集処理を編集装置4側で実行させるための処理A(後述する)を行う(ステップD9)。
【0049】
送信済みフラグ」が“0”であれば(ステップD5でNO)、データ記憶部M3から編集対象のデータに対応する表示用情報を読み出して表示部16に表示させると共に(ステップD9)、編集対象のデータが携帯電話機1側に存在していることを表示部16に識別表示(例えば、アイコン表示)させる(ステップD10)。そして、編集対象のデータに対する編集処理を携帯電話機1側で実行するための処理B(後述する)を行う(ステップD11)。その後、図5のステップA3に戻る。
【0050】
図9は、編集対象のデータに対する処理を編集装置4側で実行させるための処理A(図8のステップD8)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、編集対象のデータに対する編集操作として、例えば、画像データに対しては特殊効果の付与、部分切り取り、回転、減色などの操作、また、ドキュメントデータに対しては文字入力、ページ削除、減色などの編集操作が行われると(ステップE1でYES)、その編集操作の内容に応じた編集命令を、そのデータIDと共に編集装置4に対して送信する(ステップE2)。
【0051】
この場合、編集装置4側では、編集命令を受信する毎にデータIDで特定される表示用情報に対して編集命令に応じた内容の編集を行い、編集後の表示用情報を生成してデータIDと共に携帯電話機1に送信するようにしている。この場合、編集装置4側では、データIDで特定される表示用情報の編集のみを行い、それに対応するデータに対する編集は、携帯電話機1側で編集終了操作が行われたことを条件に行うようにしている。このように編集装置4側では、表示用情報の編集と、それに対応するデータの編集とを分けて行うようにしている。携帯電話機1は、編集装置4から編集後の表示用情報をデータIDと共に受信すると(ステップE3でYES)、このデータIDに基づいてデータ記憶部M3を検索し、対応する「表示用情報」の内容を編集後の表示用情報に書き変えることにより「表示用情報」の更新を行う(ステップE4)。そして、更新した「表示用情報」を読み出して表示部16に表示させた後(ステップE5)、上述のステップE1に戻る。以下、編集操作が行われる毎に上述の動作を繰り返す(ステップE1〜E5)。
【0052】
ここで、編集の終了を指示する終了操作が行われたときには(ステップE6でYES)、編集装置4に対して編集終了命令をデータIDと共に送信する(ステップE7)。この場合、編集装置4側では、受信したデータIDで特定されるデータに対して編集終了命令を受信する前までに受信した編集命令の内容に応じてそのデータを一括編集し、編集後のデータを記憶保存するようにしている。携帯電話機1側では、編集終了命令を送信した後、図7のフローチャートに従った送信判別処理を行う(ステップE8)。すなわち、編集により編集後のデータが送信条件を満たさなくなったり、満たすようになったりする可能性があるため、上述の送信判別処理を行う。
【0053】
送信判別処理(ステップE8)でのデータ量の検出(図7のステップC6〜C9)は、編集装置4から編集後のデータのデータ量を受信することにより行うようにしている。すなわち、編集装置4は、編集処理の完了時に、編集後のデータに対してそのデータ量(画像サイズ、データサイズ、ページ数など)を検出して、その検出結果(データ量)をデータIDと共に携帯電話機1に送信し、携帯電話機1側では、編集装置4からデータ量を受信して送信判別処理を実行するようにしている。なお、送信判別処理でのデータ量の検出は、これに限らず、編集装置4から編集後のデータを受信してそれを解析することにより行うようにしてもよい。
【0054】
この送信判別処理(ステップE8)の結果、編集装置4側で処理を実行させると判別したときには(ステップE9でYES)、この編集後のデータを記憶する処理を行わずに、図8のフローに戻るが、編集装置4側で処理を実行させない、つまり、携帯電話機1側で処理を実行すると判別したときには(ステップE9でNO)、そのデータIDと共にデータの送信要求を編集装置4に対して送信する(ステップE10)。この場合、編集装置4側では、携帯電話機1から送信要求を受信すると、そのデータIDで特定される編集後のデータを読み出して携帯電話機1に送信するようにしている。携帯電話機1は、編集装置4から編集後のデータと共にそのデータIDを受信すると(ステップE11でYES)、受信したデータIDに基づいてデータ記憶部M3を検索し、対応する「データ」の内容を編集後のデータに書き変えることにより、その「データ」の更新を行った後(ステップE12)、データ記憶部M3内の対応する「送信済みフラグ」を“0”とする(ステップE13)。その後、図8のフローに戻る。
【0055】
図10は、編集対象のデータに対する処理を携帯電話機1側で実行する処理B(図8のステップD11)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、編集対象のデータに対して編集操作が行われると(ステップF1でYES)、この編集対象のデータに対応する表示用情報をデータ記憶部M3から読み出し、この表示用情報に対して編集操作の内容に応じた編集処理を行う(ステップF2)。更に、データ記憶部M3内の対応する「表示用情報」の内容を編集後の表示用情報に書き変えることにより「表示用情報」の更新を行う(ステップF3)。そして、更新した「表示用情報」を読み出して表示部16に表示させた後(ステップF4)、上述のステップF1に戻る。以下、編集操作が行われる毎に上述の動作を繰り返す(ステップF1〜F4)。
【0056】
ここで、編集の終了を指示する終了操作が行われたときには(ステップF5でYES)、編集終了操作が行われる前までに行われた編集操作の内容に応じて、編集対象のデータに対して一括編集を行った後(ステップF6)、データ記憶部M3内の「データ」の内容を編集後のデータに書き変えることにより「データ」の更新を行う(ステップF7)。そして、編集後のデータに対して、上述の送信判別処理を行う(ステップF8)。すなわち、編集により編集後のデータが送信条件を満たさなくなったり、満たすようになったりする可能性があるため、図7のフローチャートに従った送信判別処理を行う。
【0057】
その結果、編集装置4側で処理を実行させない、つまり、携帯電話機1側で実行を実行すると判別したときには(ステップF9でNO)、図8のフローに戻るが、編集装置4側で処理を実行させると判別したときには(ステップF9でYES)、データIDと共に編集後のデータ、表示用情報、付加情報を編集装置4に送信した後(ステップF10)、編集装置4に送信した「データ」の内容をデータ記憶部M3内から削除する(ステップF11)。そして、データ記憶部M3内の対応する「送信済みフラグ」を“1”とした後(ステップF12)、図8のフローに戻る。
【0058】
その他、図5において、電源オフ操作を検出したときには(ステップA9でYES)、電源オフ処理を行った後(ステップA10)、このフローの終了となるが、その他、着信を検出したり、発信操作が行われたりしたときには(ステップA11でYES)、それに応じたその他の処理として、通話処理などを行った後(ステップA12)、上述のステップA3に戻る。なお、その他の処理(ステップA12)としては、編集装置4で編集されたデータを送信条件記憶部M4の内容にかかわらずに取得することを指示する操作が行われると、編集装置4から編集後のデータをそのデータ量に関わらず、受信してデータ記憶部M3に記憶する処理を行う。また、データの閲覧を指示するデータ閲覧操作が行われると、それに応答してデータ記憶部M3の内容をサムネイル表示させる処理を行うが、その際、「送信済みフラグ」に応じて、編集装置4側に存在しているか携帯電話機1側に存在しているかを識別表示するようにしている。
【0059】
以上のように、この実施形態において携帯電話機(端末装置)1は、取得したデータのデータ量に基づいて、このデータに対する処理を編集装置(外部装置)4側で実行させるか携帯電話機1側で実行するかを判別し、編集装置4側で処理を実行させると判別した場合には、編集装置4に対してデータを送信するようにしたので、取得したデータに対する処理を編集装置4側で実行させるか否かをデータ量に応じて適切に制御することができ、柔軟性や実用性に富んだものとなる。例えば、データ量の多いデータに対しては、編集装置4側で高速かつ高度に処理することができ、データ量の少ないデータに対しては、編集装置4にデータを送信することなく、携帯電話機1側で処理することができる。
【0060】
携帯電話機1は、取得したデータのデータ量を検出するようにしたので、そのデータにデータ量に関する情報が付加されていなくても、このデータに対する処理を編集装置4側で実行させるか否かの判別を行うことができる。
【0061】
携帯電話機1は、取得したデータに対する処理内容が指示された場合に、指示された処理内容に応じた処理を実行させるための命令を編集装置4に対して送信するようにしたので、指示された処理内容に応じた様々な処理を編集装置4側で実行させることができる。
【0062】
携帯電話機1は、編集装置4に対してデータを送信したか否かを示す「送信済みフラグ」を参照して、処理の実行命令を編集装置4に対して送信するようにしたので、処理の実行命令を送信するか否かを容易に制御することができるほか、実行命令の送信タイミングで処理を開始させることが可能となる。
【0063】
携帯電話機1は、編集装置4側で処理を実行させず、携帯電話機1側で実行するときには、取得したデータをデータ記憶部M3に記憶するようにしたので、そのデータに対するアクセスが容易かつ確実なものとなる。
【0064】
携帯電話機1は、指示された処理内容に応じた処理をデータ記憶部M3に記憶されているデータに対して実行するようにしたので、例えば、データ量の少ないデータに対する処理については、携帯電話機1側で実行することができる。
【0065】
携帯電話機1は、編集装置4側でデータの処理を実行させる場合に、データを表示部16の画面の大きさに応じたサイズに変更して表示部16の画面に表示させるための表示用情報を生成すると共に、この生成した表示用情報をデータ記憶部M3に記憶するようにしたので、編集装置4側でデータの処理を実行させる場合でも、ユーザにあっては、携帯電話機1側でそのデータの内容をいつでも自由に確認することができる。
【0066】
携帯電話機1は、編集装置4に送信してデータに基づいてその表示用情報が編集装置4側で生成された場合に、その表示用情報を受信するようにしたので、この受信した表示用情報を表示させることにより、ユーザにあっては、編集装置4側で実行されたデータに対する処理の実行結果を表示用情報の内容により確認することができる。
【0067】
携帯電話機1は、編集装置4側で処理されたデータを受信するようにしたので、この受信したデータを表示させることにより、ユーザにあっては、編集装置4側で実行されたデータに対する処理の実行結果を確認することができる。
【0068】
携帯電話機1は、編集装置4側で処理が実行されたデータのデータ量に基づいてそのデータに対する処理を携帯電話機1側で実行する場合に、編集装置4側で処理が実行されたデータを受信するようにしたので、編集装置4側で処理が実行された場合に処理後のデータ量が大きく変動したとしても、処理後のデータ量に応じてそのデータに対する処理を編集装置4側で実行させるか否かを判別することができる。
【0069】
携帯電話機1は、携帯電話機1側に記憶しているデータか編集装置4側に記憶されているデータかを識別表示するようにしたので、ユーザにあっては、その識別表示によりデータ量を推測することができ、更には、データが携帯電話機1側で処理されるのか編集装置4側で処理されるのかを容易に確認することができる。
【0070】
なお、上述した実施形態では、図9に示したように編集対象のデータに対する処理を編集装置4側で実行させるための処理Aにおいて、編集操作の内容に応じた編集命令を、そのデータIDと共に編集装置4に送信すると、編集装置4側では、編集命令を受信する毎にデータIDで特定される表示用情報に対して編集命令に応じた内容の編集を行った後、編集後の表示用情報を生成してデータIDと共に携帯電話機1に送信し、携帯電話機1は、編集装置4から編集後の表示用情報を受信して表示するようにしたが、携帯電話機1側で表示用情報の編集を行うようにしてもよい。
【0071】
すなわち、図11は、この実施形態(図9)の変形例として、携帯電話機1側で表示用情報の編集を行う場合の処理Aを詳述するためのフローチャートである。この場合、図11は、図9のフローチャートと基本的に同様であるため、その説明を簡単に行うものとする。ここで、図11のステップE21〜E33のうち、ステップE23は、図9のステップE3に代わるもので、その他のステップE21、E22、E24〜E33は、図9のステップE1、E2、E4〜E13と同様であるため、その説明は省略する。図11のステップE23は、表示用情報に対する編集処理を実行するステップである。
【0072】
先ず、中央制御部11は、編集操作が行われると(ステップE21でYES)、この編集操作の内容に応じた編集命令を、データIDと共に編集装置4に送信すると共に(ステップE22)、データIDで特定される表示用情報をデータ記憶部M3から読み出し、この表示用情報に対して編集操作の内容に応じた編集命令の処理を実行する(ステップE23)。そして、データIDに基づいてデータ記憶部M3を検索し、対応する「表示用情報」の内容を編集後の表示用情報に書き変えることにより「表示用情報」の更新を行う(ステップE24)。そして、更新した「表示用情報」を読み出して表示部16に表示させた後(ステップE25)、上述のステップE21に戻る。以下、編集操作が行われる毎に上述の動作を繰り返す(ステップE21〜E25)。
【0073】
このように携帯電話機1は、編集装置4側でデータの処理を実行させる場合に、指示された処理内容に応じた処理をデータ記憶部M3に記憶されている表示用情報に対して実行するようにすれば、ユーザにあっては、編集装置4側で実行されたデータに対する処理の実行結果を表示用情報の内容により容易に確認することができる。
【0074】
また、上述した実施形態の図6ステップB13では、編集装置4側で処理を実行させると判別されたデータについては、そのデータを記憶させず、その表示用情報、付加情報、データIDをデータ記憶部M3に追加記憶させるようにしたが、データも合わせて記憶させるようにしてもよい。
【0075】
また、上述した実施形態においては、一時記憶の取得データを解析してそのデータ量を検出するようにしているが、上述したように一時記憶の取得データ内にそのデータ量を示す情報がヘッダー情報などとして含まれている場合には、その情報からデータ量を読み出すようにしてもよいほか、編集装置4側のみにデータが記憶されている場合には、編集装置4側から画像サイズなどを受信取得するようにしてもよい。
【0076】
また、上述した実施形態の図9の処理A、図10の処理Bでは、編集操作が行われた場合に、表示用情報のみを編集し、そのデータに対する編集は、編集終了操作に応答して一括編集するようにしたが、編集操作が行われる毎に、表示用情報に対する編集と、そのデータに対する編集とを一緒に行うようにしてもよい。
また、図10のステップF11では、編集装置4に送信した「データ」をデータ記憶部M3内から削除するようにしたが、そのデータをデータ記憶部M3内に残しておいてもよい。
【0077】
また、上述した実施形態において「表示用情報」は、元データを表示部16の画面の大きさ(例えば、640×480ドット)に応じたサイズに変更したり、元データに対して減色したりした情報を示したが、それに限らず、元データよりもデータ量の少ない情報であればよい。
【0078】
また、上述した実施形態においてデータは、画像データ、ドキュメントデータに限らず、音声データ、放送データ、表計算データなど、任意のデータであってもよい。また、データの取得は、撮影、ダウンロード、新規作成に限らず、例えば、音声データの録音、放送データの録画など、データを取得する任意の手段であってもよい。
【0079】
また、データに対する処理は、編集処理に限らず、データの解凍、圧縮、結合、分割、コピー、削除など、データに対する任意の処理であってもよい。また、データ量としては、
画像サイズ、データサイズ、ページ数の個々に限らず、上述したように画像サイズ、データサイズ、ページ数の任意に組み合わせであってもよく、更に、解凍後のデータサイズ、複数件のデータの場合にはそのデータの件数など、任意のデータ量であってもよい。
【0080】
また、端末装置としては携帯電話機1に限らず、パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤーなど、任意の端末装置であってもよい。更に、折り畳みタイプの端末装置に限らず、ストレートタイプ、スライドタイプ、スピントップタイプなど任意の筐体構造であってもよい。その他、端末装置と外部装置との間の通信は、基地局を介した通信に限らず、基地局を介さない無線通信や有線通信など、任意の通信であってもよい。
【0081】
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“機”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0082】
1 携帯電話機(端末装置)
2 無線通信網
4 編集装置(外部装置)
11 中央制御部
13 記憶部
14 無線通信部
16 表示部
17 操作部
20 撮像部
M1 プログラム記憶部
M2 各種情報一時記憶部
M3 データ記憶部
M4 送信条件記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処理を実行する外部装置に通信可能に接続される端末装置であって、
データを取得する取得手段と、
この取得手段により取得されたデータのデータ量に基づいて、前記取得手段により取得されたデータに対する処理を前記外部装置側で実行させるか当該端末装置側で実行するかを判別する第1判別手段と、
この第1判別手段により前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータを前記外部装置に対して送信する第1送信手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記取得手段により取得されたデータのデータ量を検出する検出手段を更に備え、
前記第1判別手段は、前記検出手段により検出されたデータ量に基づいて、前記取得手段により取得されたデータに対する処理を前記外部装置側で実行させるか当該端末装置側で実行するかを判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記取得手段により取得されたデータに対する処理内容を指示する指示手段と、
この指示手段により指示された処理内容に応じた処理を実行させるための命令を前記外部装置に対して送信する第2送信手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
前記第1送信手段によりデータを前記外部装置に対して送信したか否かを示す情報を記憶部に記憶させる第1制御手段を更に備え、
前記第1送信手段は、前記記憶部に記憶されている、送信したか否かを示す情報が前記外部装置に対してデータを送信したことを示す場合には、前記命令を前記外部装置に対して送信する、
ようにしたことを特徴とする請求項3記載の端末装置。
【請求項5】
前記第1判別手段により当該端末装置側で処理を実行すると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータを記憶部に記憶させる第2制御手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項6】
前記取得手段により取得されたデータに対する処理内容を指示する指示手段と、
この指示手段により指示された処理内容に応じた処理を前記記憶部に記憶されているデータに対して実行する第1処理手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載の端末装置。
【請求項7】
前記第1判別手段により前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータを表示部の画面の大きさに応じたサイズに変更して当該表示部の画面に表示させるための表示用情報を生成する生成手段と、
この生成手段により生成された表示用情報を記憶部に記憶させる第3制御手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項8】
前記第1判別手段により前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータに対する処理内容を指示する指示手段と、
この指示手段により指示された処理内容に基づいて、前記記憶部に記憶されている表示用情報に対する処理を実行する第2処理手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項7記載の端末装置。
【請求項9】
前記第1送信手段により送信されたデータに基づいて、当該端末装置の表示部の画面の大きさに応じたサイズに変更してその表示部の画面に表示させるための表示用情報が前記外部装置側で生成された場合に、その表示用情報を受信する第1受信手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項10】
前記第1送信手段により送信されたデータに基づいて前記外部装置側で処理されたデータを受信する第2受信手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項11】
前記外部装置側で処理が実行されたデータのデータ量に基づいてそのデータに対する処理を前記外部装置側で実行させるか当該端末装置側で実行するかを判別する第2判別手段と、
この第2判別手段により当該端末装置側で処理を実行すると判別された場合に、前記外部装置側で処理が実行されたデータを受信する第3受信手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項12】
当該端末装置側に記憶しているデータか前記外部装置側に記憶されているデータかを識別表示させる表示制御手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項13】
コンピュータに対して、
データを取得する機能と、
前記取得されたデータのデータ量に基づいて、前記取得されたデータに対する処理を、データ処理を実行する外部装置側で実行させるか否かを判別する機能と、
前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得されたデータを前記外部装置に対して送信する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項1】
データ処理を実行する外部装置に通信可能に接続される端末装置であって、
データを取得する取得手段と、
この取得手段により取得されたデータのデータ量に基づいて、前記取得手段により取得されたデータに対する処理を前記外部装置側で実行させるか当該端末装置側で実行するかを判別する第1判別手段と、
この第1判別手段により前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータを前記外部装置に対して送信する第1送信手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記取得手段により取得されたデータのデータ量を検出する検出手段を更に備え、
前記第1判別手段は、前記検出手段により検出されたデータ量に基づいて、前記取得手段により取得されたデータに対する処理を前記外部装置側で実行させるか当該端末装置側で実行するかを判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記取得手段により取得されたデータに対する処理内容を指示する指示手段と、
この指示手段により指示された処理内容に応じた処理を実行させるための命令を前記外部装置に対して送信する第2送信手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
前記第1送信手段によりデータを前記外部装置に対して送信したか否かを示す情報を記憶部に記憶させる第1制御手段を更に備え、
前記第1送信手段は、前記記憶部に記憶されている、送信したか否かを示す情報が前記外部装置に対してデータを送信したことを示す場合には、前記命令を前記外部装置に対して送信する、
ようにしたことを特徴とする請求項3記載の端末装置。
【請求項5】
前記第1判別手段により当該端末装置側で処理を実行すると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータを記憶部に記憶させる第2制御手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項6】
前記取得手段により取得されたデータに対する処理内容を指示する指示手段と、
この指示手段により指示された処理内容に応じた処理を前記記憶部に記憶されているデータに対して実行する第1処理手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載の端末装置。
【請求項7】
前記第1判別手段により前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータを表示部の画面の大きさに応じたサイズに変更して当該表示部の画面に表示させるための表示用情報を生成する生成手段と、
この生成手段により生成された表示用情報を記憶部に記憶させる第3制御手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項8】
前記第1判別手段により前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得手段により取得されたデータに対する処理内容を指示する指示手段と、
この指示手段により指示された処理内容に基づいて、前記記憶部に記憶されている表示用情報に対する処理を実行する第2処理手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項7記載の端末装置。
【請求項9】
前記第1送信手段により送信されたデータに基づいて、当該端末装置の表示部の画面の大きさに応じたサイズに変更してその表示部の画面に表示させるための表示用情報が前記外部装置側で生成された場合に、その表示用情報を受信する第1受信手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項10】
前記第1送信手段により送信されたデータに基づいて前記外部装置側で処理されたデータを受信する第2受信手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項11】
前記外部装置側で処理が実行されたデータのデータ量に基づいてそのデータに対する処理を前記外部装置側で実行させるか当該端末装置側で実行するかを判別する第2判別手段と、
この第2判別手段により当該端末装置側で処理を実行すると判別された場合に、前記外部装置側で処理が実行されたデータを受信する第3受信手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項12】
当該端末装置側に記憶しているデータか前記外部装置側に記憶されているデータかを識別表示させる表示制御手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項13】
コンピュータに対して、
データを取得する機能と、
前記取得されたデータのデータ量に基づいて、前記取得されたデータに対する処理を、データ処理を実行する外部装置側で実行させるか否かを判別する機能と、
前記外部装置側で処理を実行させると判別された場合に、前記取得されたデータを前記外部装置に対して送信する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−171872(P2011−171872A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−31995(P2010−31995)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
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