説明

等差圧制御パイロット弁

【課題】この発明は、他系統の流路を流れる流体の圧力を感知できるようにして、当該流体圧力との差圧が一定となるように制御弁の二次圧を調圧できる等差圧制御パイロット弁を得る。
【解決手段】弁体22が弁座21に接離可能に本体1内に配設され、ダイアフラム5が操作室内を弁体22の弁座21に対する接離方向に第1操作室6と第2操作室7とに画成するように本体1内に配設され、ばね27がダイアフラム5を弁体が弁座21から離反する方向に付勢するように配設されている。また、第2シャフト31がダイアフラム5の変位を弁体22に伝達するように配設されている。そして、基準圧力が基準流体接続口8を介して第1操作室6内に導入され、調圧圧力が二次側接続口11を介して第2操作室7内に導入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば消火用水と泡原液とを所定の混合比率で混合する泡混合装置に適用される等差圧制御パイロット弁に関するものである。
【背景技術】
【0002】
調圧弁の二次圧を制御する従来のパイロット弁は、調圧弁の二次側の圧力を感知し、該圧力とパイロット弁のスプリング力との差圧に基づいて、調圧弁の開度を制御していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平6−241334号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のパイロット弁では、調圧弁の二次圧をスプリング力に調圧することができ、さらに、スプリング力を調整することにより、調圧弁の二次圧を調整することもできる。
しかしながら、従来のパイロット弁は他系統の流路を流れる流体の圧力を感知できないので、例えば、二系統の流路を流れる流体の差圧を一定にするような用途に対しては、調圧弁および従来のパイロット弁の対を二系統の流路のそれぞれに配設し、所望の差圧が得られるように各従来のパイロット弁のスプリング力を調整し、各系統の流路毎に、調圧弁の二次圧を調整されたスプリング力に調圧しなければならなかった。
【0005】
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、他系統の流路を流れる流体の圧力を感知できるようにして、当該流体圧力との差圧が一定となるように制御弁の二次圧を調圧できる等差圧制御パイロット弁を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明による等差圧制御パイロット弁は、流入口と流出口とを仕切る弁座に対して接離可能に配設された主弁を有する弁装置と、軸方向を上記弁座に対する上記主弁の接離方向とする操作室と、上記操作室内に上記軸方向に変位可能に配設されるとともに、該操作室内を上記軸方向に基準圧力が導入される第1操作室と調圧圧力が導入される第2操作室とに画成する仕切り部材と、上記仕切り部材に圧力を上記軸方向に付勢する付勢手段と、上記仕切り部材の上記軸方向の変位を上記主弁に伝達して該主弁を上記弁座に対して接離させる動力伝達部材と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、第1操作室内に導入される基準圧力と、第2操作室に導入される調圧圧力と、付勢手段により付勢される圧力と、が仕切り部材に作用する。仕切り部材は、基準圧力と調圧圧力との差圧と付勢手段により付勢される圧力との大小関係で変位する。この仕切り部材の変位が動力伝達部材により弁装置に伝達され、弁装置が開閉される。そこで、制御弁の作動流体の供給路を弁装置により開閉し、制御弁の二次圧を調圧圧力とし、他系統の流路を流れる流体の圧力を基準圧力とすれば、他系統の流路を流れる流体の圧力が変動しても、当該流体の圧力との差圧が付勢手段による圧力となるように制御弁の二次圧を調圧することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る等差圧制御パイロット弁の開弁状態を示す断面図であり、図1の(b)は図1の(a)に対して直交する平面における断面図を示している。図2はこの発明の実施の形態1に係る等差圧制御パイロット弁の閉弁状態を示す断面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る等差圧制御パイロット弁を適用した泡混合装置の全体構成を模式的に示す構成図、図4は図3に示される泡混合装置における制御弁の閉弁状態を示す断面図、図5は図3に示される泡混合装置における制御弁の開弁状態を示す断面図である。
【0009】
図1において、本体1は、第1分割体2と第2分割体3とを締着して構成され、操作室が内部に形成されている。そして、ダイアフラム押さえ4に保持された仕切り部材としてのダイアフラム5が、第1分割体2と第2分割体3とに挟持され、操作室内をその軸方向に第1操作室6と第2操作室7とに画成するように本体1内に取り付けられている。
【0010】
第1操作室6はダイアフラム5により第1分割体2内に画成されている。また、基準流体接続口8が第1分割体2に形成されている。そして、通孔9が第1操作室6と基準流体接続口8とを連通するように第1分割体2に形成されている。
【0011】
第2操作室7は、ダイアフラム5により第2分割体3内に画成されている。また、第2分割体3には、4方向に接続口、即ち一次側接続口10と、二次側接続口11と、シリンダ接続口12と、プラグ14により封鎖されている閉鎖接続口13と、を有している。そして、通孔15が第2操作室7と二次側接続口11とを連通するように第2分割体3に形成されている。また、通孔16がシリンダ接続口12と閉鎖接続口13とを連通するように第2分割体3に形成されている。
【0012】
第2分割体3の内部には、弁室17が形成されている。そして、この弁室17は、通孔18を介して一次側接続口10に連通し、通孔19を介してシリンダ接続口12と閉鎖接続口13とを連通する通孔16に連通している。弁室17には、ばね20の付勢力により通孔19の開口縁部の弁座21に着座する主弁としての弁体22が設けられている。ここで、弁室17、一次側接続口10、通孔16,18,19、シリンダ接続口12、弁座21および弁体22が弁装置を構成する。そして、一次側接続口10が流入口に相当し、シリンダ接続口12が流出口に相当する。
【0013】
ケース23は、有底円筒状をなし、開口を第1分割体2に向けて、第1分割体2に締着固定されている。そして、ピストン24が第1分割体2のケース23側に凹設された凹部25に摺動自在に配設されている。また、ばね受け26がケース23内にピストン24に対向して配設され、ばね27がピストン24とばね受け26との間に縮設されている。そして、調整ネジ28がケース23の頭部に螺着され、調整ネジ28の先端がばね受け26を押圧してばね圧を調整する。この調整ネジ28はナット29により固定されている。また、第1シャフト30が、一端をダイアフラム押さえ4に固着され、第1分割体2を挿通してその先端をピストン24に当接するように配設されている。ここで、調整ネジ28、ばね受け26、ばね27、ピストン24および第1シャフト30が付勢手段を構成する。
【0014】
動力伝達部材としての第2シャフト31が、一端を弁体22に固着され、通孔19内を通り、第2分割体3を挿通してその先端をダイアフラム押さえ4に当接するように配設されている。
なお、第1シャフト30の第1分割体2の挿通部には、Oリングが介装され、流体の漏出が防止されているとともに、第1シャフト30が摺動自在となっている。また、第2シャフト31の第2分割体3の挿通部には、微小な隙間が形成され、第2シャフト31が軸方向に移動可能になっている。さらに、第1シャフト30および第2シャフト31は同軸に配設されている。そして、ばね27のダイアフラム5への付勢方向、ダイアフラム5の変位方向、弁体22の弁座21に対する接離方向は、第1シャフト30および第2シャフト31の軸方向、即ち操作室の軸方向に一致している。
【0015】
このように構成された等差圧制御パイロット弁100の動作について説明する。ここで、第1操作室6内の圧力(基準圧力)をP3、第2操作室7内の圧力(調圧圧力)をP2、調整ネジ28により調整されたばね27によるばね圧(付勢力)をαとする。
まず、ばね27によるばね圧αがピストン24および第1シャフト30を介してダイアフラム5を図1中下方に押圧するように作用する。また、第1操作室6内の圧力がダイアフラム5を図1中下方に押圧するように作用する。一方、第2操作室7内の圧力がダイアフラム5を図1中上方に押圧するように作用する。
【0016】
そこで、P3+α>P2の場合には、図1の(a)、(b)に示されるように、ダイアフラム5が下方に変位する。このダイアフラム5の下方への変位力が第2シャフト31を介して弁体22に伝達され、弁体22がばね20の付勢力に抗して下降する。これにより、弁体22は弁座21から離間し、一次側接続口10とシリンダ接続口12とが連通される。同時に、ばね20は収縮して反発力を蓄勢する。
また、P3+α≦P2の場合には、図2に示されるように、ダイアフラム5が上方に変位する。そこで、ばね20の反発力が放勢され、第2シャフト31および弁体22が上昇する。これにより、弁体22は弁座21に着座し、一次側接続口10とシリンダ接続口12との連通が遮断される。そして、ばね20の付勢力により、弁体22の弁座21への着座状態が保持される。
【0017】
このように構成された等差圧制御パイロット弁100では、ナット29を緩め、調整ネジ28のケース23内への延出量を代えることで、ばね受け26の高さ位置が変えられる。これにより、ばね27の長さが変えられ、ばね圧αが調整される。即ち、P2とP3との差圧が調整される。
また、この等差圧制御パイロット弁100と後述する制御弁200とを組み合わせることにより、第1操作室6内の圧力(基準圧力)との差圧が一定となるように、制御弁200の二次圧を調圧できる。
【0018】
つぎに、図3に示される泡混合装置を用いて等差圧制御パイロット弁100の効果について説明する。
【0019】
図3において、泡混合装置は、消火用水41と泡原液42とを混合する混合器43と、消火用水槽44内の消火用水41を給水配管45を介して混合器43に圧送する消火ポンプ46と、泡原液槽47内の泡原液42を一次側泡原液配管48および二次側泡原液配管49を介して混合器43に圧送する泡原液ポンプ50と、一次側泡原液配管48と二次側泡原液配管49との間に介装され、主弁67の開度を変化させて、一次側泡原液配管48から二次側泡原液配管49に流れる泡原液42の流量を調整する制御弁200と、制御弁200に一次側の泡原液42を供給して制御弁200を起動するモータバルブ51と、消火用水41と二次側の泡原液42との差圧が一定となるように主弁67の開度を設定開度に制御する等差圧制御パイロット弁100と、を備えている。なお、泡原液42は、二次側泡原液配管49に取り付けられた放射ノズル52から混合器43内に供給される。
【0020】
つぎに、制御弁200の構造について図4および図5を参照しつつ説明する。なお、図4および図5中矢印は泡原液2の流れを示している。
弁本体61は、一次側泡原液配管48が接続される一次側流路62と、二次側泡原液配管49が接続される二次側流路63と、一次側流路62と二次側流路63とを連通する連通孔64と、軸心を連通孔64の孔中心に一致させて、かつ、二次側流路63を挟んで連通孔64と相対して形成されたシリンダ室65と、を備えている。そして、弁座66が、連通孔64に嵌着されている。
【0021】
主弁67は、ディスク部68と、ディスク部68の一側の縁部近傍から周方向に等角ピッチで主弁67の軸心方向に延設された複数本のガイド部69と、ディスク部68の一側外周縁部に配設されたOリング70と、を備えている。そして、主弁67は、一次側流路62側からガイド部69を連通孔64に挿入して、摺動自在に装着されている。
【0022】
弁棒71は、その一端を弁体67のディスク部68の他側中央部に固着され、他側を蓋体72に装着された受け部材73に摺動可能に嵌挿されている。この蓋体72は一次側流路62を挟んで連通孔64と相対して形成された開口を塞口し、かつ、流体の漏れを防止するように弁本体61に装着されている。また、受け部材73は、蓋体72に流体の漏れを防止するように貫装され、弁棒71は、受け部材73に流体の漏れを防止するように挿通されている。そして、スプリング74が蓋体72と主弁67のディスク部68との間に縮設され、ディスク部68を二次側流路63側に押圧している。これにより、Oリング70が弁座66に密接している。
【0023】
ピストン75は、シリンダ室65内を二次側流路側のピストン室65aと反二次側流路側の作動室65bとに画成するようにシリンダ室65内に摺動自在に装着されている。そして、連結棒76が、その一端をピストン75の中心位置に固着され、二次側流路63とシリンダ室65との間の隔壁に装着された受け部材77を摺動自在に挿通し、その他端を弁体67のディスク部68の一側中央部に固着されている。また、連通孔78が、二次側流路63とピストン室65aとを連通するように二次側流路63とシリンダ室65との間の隔壁に穿設され、流入出口79が作動室65bと外部とを連通するように弁本体61に穿設されている。なお、受け部材77は、隔壁に流体の漏れを防止するように貫装され、連結棒76は、受け部材77に流体の漏れを防止するように挿通されている。
【0024】
このように構成された制御弁200では、流入出口79から作動室65bに加圧流体が供給されていないと、主弁67がスプリング74の付勢力により図4中下方に移動されている。そして、主弁67のOリング70が連通孔64の弁座66に押圧され、一次側流路62と二次側流路63との間の流路が遮断される。
また、加圧流体が流入出口79から作動室65bに供給されると、ピストン75がスプリング74の付勢力に抗して、図4中上方に移動される。そして、主弁67のOリング70が連通孔64の弁座66から離反され、図5に示されるように、一次側流路62と二次側流路63との間の流路が開放される。
【0025】
ここで、第1配管55が一次側泡原液配管48と等差圧制御パイロット弁100の一次側接続口10とを連通するように配設され、モータバルブ51が第1配管55の経路中に配設されている。第2配管56が二次側泡原液配管49と等差圧制御パイロット弁100の二次側接続口11とを連通するように配設されている。また、第3配管57が制御弁200の流入出口79と等差圧制御パイロット弁100のシリンダ接続口12とを連通するように配設されている。さらに、第4配管58が給水配管45と等差圧制御パイロット弁100の基準流体接続口8とを連通するように配設されている。
【0026】
つぎに、このように構成された泡混合装置の動作について説明する。
まず、モータバルブ51が作動すると、一次側泡原液配管48内の泡原液42が、第1配管55を介して等差圧制御パイロット弁100の一次側接続口10から弁室17内に制御弁200の作動流体として流入する。また、給水配管45内の消火用水41(圧力P3)が第4配管58を介して基準流体接続口8から第1操作室6内に流入する。このとき、制御弁200が閉弁されているので、泡原液42は二次側泡原液配管49内に流入していない。そこで、P3+α>P2となり、一次側接続口10とシリンダ接続口12とが連通される。これにより、泡原液42は、第3配管57を介して制御弁200の流入出口79から作動室65b内に流入する。そして、泡原液42が作動室65b内に充満されると、ピストン75が上昇され、主弁67が弁座66から離反され、一次側流路62と二次側流路63との間の流路が開放される。この時、ピストン室65a内の泡原液42は開口78を通って二次側流路63に流出する。そこで、泡原液42が一次側泡原液配管48から制御弁200を通って二次側泡原液配管49に流入し、二次側泡原液配管49内の泡原液42の圧力が上昇する。
【0027】
二次側泡原液配管49内の泡原液42の圧力が上昇すると、等差圧制御パイロット弁100の第2操作室7内の圧力が上昇する。そして、P3+α≦P2となると、弁体22が弁座21に着座し、一次側接続口10とシリンダ接続口12との連通が遮断される。これにより、作動室65b内への泡原液42の供給が停止される。そこで、スプリング74の付勢力がピストン75を介して作動室65b内の泡原液42に作用する。これにより、作動室65b内の泡原液42は、第3配管57、シリンダ接続口12および通孔16,19を通り、第2シャフト31の第2分割体3との挿通部における微小な隙間から徐々に第2操作室7内に流入し、通孔15、二次側接続口11を介して第2配管56に逃げる。そこで、作動室65b内の圧力が低下し、ピストン75が下降し、一次側流路62と二次側流路63との間の流路の断面積が縮小する、即ち制御弁200の開度が小さくなる。そこで、一次側泡原液配管48から制御弁200を通って二次側泡原液配管49に流入する泡原液42の流量が減少し、二次側泡原液配管49内の泡原液42の圧力が低下する。
【0028】
ついで、二次側泡原液配管49内の泡原液42の圧力が低下し、等差圧制御パイロット弁100の第2操作室7内の圧力が低下して、P3+α>P2となると、弁体22が弁座21から離間し、一次側接続口10とシリンダ接続口12とが連通される。そして、泡原液42が作動室65b内に流入し、作動室65b内の圧力が上昇し、制御弁200の開度が大きくなる。
【0029】
この動作が繰り返され、二次側泡原液配管49内の泡原液42の圧力P2は、給水配管45内の消火用水41の圧力P3に対してαだけ大きい圧力に調整される。つまり、二次側泡原液配管49内の泡原液42の圧力P2と給水配管45内の消火用水41の圧力P3との差圧ΔPが一定に制御される。
そして、圧力P3の消火用水41が給水配管45を通って混合器43に圧送される。一方、泡原液42は、圧力P3との差圧ΔPを一定に調圧されて、二次側泡原液配管49を通って混合器43に圧送される。そして、消火用水41と泡原液42とが、混合器43内で混合され、所定の混合比の泡水溶液が得られる。
【0030】
この泡混合装置において、P2とP3との差圧ΔPを一定とすることによる効果について説明する。
まず、圧力(P3)が1MPa、流量(Q)が10000L/minの消火用水41が消火ポンプ46から放出されているものとする。そして、圧力が変動すると、流量は、Q=k・P1/2(但し、k:流量係数)に基づいて変化する。
つまり、P3=0.9MPaの時は、Q=9487L/minとなり、P3=0.8MPaの時は、Q=8944L/minとなり、P3=0.7MPaの時は、Q=8367L/minとなる。
【0031】
ここで、例えば、差圧ΔPが0.05MPaの時に、制御弁200を流れる泡原液42の流量が常に101L/minとなるように制御されるとする。
そこで、P3が1MPaの時は、消火用水と泡原液との混合比A={101/(10000+101)}×100=1%となる。
また、P3が0.9MPaの時は、A={101/(9487+101)}×100=1.053%となり、P3が0.8MPaの時は、A={101/(8944+101)}×100=1.117%となり、P3が0.7MPaの時は、A={101/(8367+101)}×100=1.193%となる。
このように、消火用水41の圧力P3が大きく変動しても、消火用水41と泡原液42との混合比はほぼ一定に維持されることが分かる。この混合比の変動は消火運用上何等支障のないものである。
【0032】
このように、この等差圧制御パイロット弁100は、給水配管45内の消火用水41の圧力(基準圧力)P3を感知し、制御弁200の二次圧(調圧圧力)P2を、圧力P3との差圧ΔPが一定となるように調圧している。そこで、消火用水41の圧力P3が変動しても、二次側泡原液配管49内の泡原液42の圧力P2が圧力P3の変動に追従して変動し、差圧ΔPが一定となるので、消火用水41と泡原液42とが常に所定の混合比率で混合される泡水溶液が得られる。
そこで、この等差圧制御パイロット弁100を用いることにより、制御弁とパイロット弁とを給水配管45の経路中に設置する必要が無く、消火用水41と泡原液42との差圧ΔPを一定にできる泡混合装置を簡易な構成で実現できる。
【0033】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係る等差圧制御パイロット弁の開弁状態を示す断面図であり、図6の(b)は図6の(a)に対して直交する平面における断面図を示している。図7はこの発明の実施の形態2に係る等差圧制御パイロット弁の閉弁状態を示す断面図である。
【0034】
図6において、本体1Aは、第1分割体2Aと第2分割体3とを締着して構成されている。そして、ダイアフラム押さえ4に保持された仕切り部材としてのダイアフラム5が、第1分割体2Aと第2分割体3とに挟持されて本体1A内に取り付けられている。さらに、有底円筒状のケース23Aが、開口を第1分割体2Aに向けて、第1分割体2Aに締着固定されている。これにより、本体1Aとケース23Aとにより形成される調整室が、ダイアフラム5により軸方向に第1操作室6Aと第2操作室7とに画成される。
【0035】
第1操作室6Aはダイアフラム5により第1分割体2Aとケース23Aとの内部に画成されている。また、基準流体接続口8が第1分割体2Aに形成されている。そして、通孔9が第1操作室6Aと基準流体接続口8とを連通するように第1分割体2Aに形成されている。
【0036】
第2操作室7は、ダイアフラム5により第2分割体3内に画成されている。また、第2分割体3には、4方向に接続口、即ち一次側接続口10と、二次側接続口11と、シリンダ接続口12と、プラグ14により封鎖されている閉鎖接続口13と、を有している。そして、通孔15が第2操作室7と二次側接続口11とを連通するように第2分割体3に形成されている。また、通孔16がシリンダ接続口12と閉鎖接続口13とを連通するように第2分割体3に形成されている。
【0037】
弁室17が第2分割体3に形成され、カバー32が弁室17を塞口するように第2分割体3に取り付けられている。そして、この弁室17は、通孔18を介して一次側接続口10に連通し、通孔19を介してシリンダ接続口12と閉鎖接続口13とを連通する通孔16に連通している。弁室17には、ばね20の付勢力により通孔19の開口縁部の弁座21に着座する主弁としての弁体22Aが設けられている。ここで、弁室17、一次側接続口10、通孔16,18,19、シリンダ接続口12、弁座21および弁体22Aが弁装置を構成する。そして、一次側接続口10が流入口に相当し、シリンダ接続口12が流出口に相当する。
【0038】
ばね受けガイド穴33が穴方向をケース23Aの軸心に一致させて、かつ第1操作室6Aに開口するように、ケース23Aの頭部側に凹設されている。そして、ばね受け26Aがダイアフラム押さえ4に対向してばね受けガイド穴33に摺動自在に配設され、ばね27がダイアフラム押さえ4とばね受け26Aとの間に縮設されている。そして、調整ネジ28がケース23Aの頭部に螺着され、調整ネジ28の先端がばね受け26Aを押圧してばね圧を調整する。この調整ネジ28はナット29により固定されている。ここで、調整ネジ28、ばね受け26Aおよびばね27が付勢手段を構成する。
【0039】
動力伝達部材としての第2シャフト31Aが、一端を弁体22Aの表面に固着され、通孔19内を通り、第2分割体3を挿通してその先端をダイアフラム押さえ4に当接するように配設されている。なお、第2シャフト31Aは、弁体22Aと一体物で作製されもよい。
そして、第1貫通穴34が穴方向を第2シャフト31Aの軸方向と直交させて第2シャフト31Aの一端側に穿設されている。さらに、第2貫通穴35が穴方向を第2シャフト31Aの軸方向と一致させて、第2シャフト31Aの軸心位置に、第2貫通穴35と弁体22Aの裏面外方とを連通するように形成されている。
【0040】
なお、第2シャフト31Aの第2分割体3の挿通部には、微小な隙間が形成され、第2シャフト31Aが軸方向に移動可能になっている。そして、ばね27のダイアフラム5への付勢方向、ダイアフラム5の変位方向、弁体22Aの弁座21に対する接離方向は、第2シャフト31Aの軸方向、即ち操作室の軸方向に一致している。
【0041】
このように構成された等差圧制御パイロット弁101の動作について説明する。ここで、上記実施の形態1と同様に、第1操作室6A内の圧力(基準圧力)をP3、第2操作室7内の圧力(調圧圧力)をP2、調整ネジ28により調整されたばね27によるばね圧(付勢力)をαとする。
まず、ばね27によるばね圧αがダイアフラム押さえ4を介してダイアフラム5を図6中下方に押圧するように作用する。また、第1操作室6A内の圧力がダイアフラム5を図6中下方に押圧するように作用する。一方、第2操作室7内の圧力がダイアフラム5を図6中上方に押圧するように作用する。
【0042】
そこで、P3+α>P2の場合には、図6の(a)、(b)に示されるように、ダイアフラム5が下方に変位する。このダイアフラム5の下方への変位力が第2シャフト31Aを介して弁体22Aに伝達され、弁体22Aがばね20の付勢力に抗して下降する。これにより、弁体22Aは弁座21から離間し、一次側接続口10とシリンダ接続口12とが連通される。同時に、ばね20は収縮して反発力を蓄勢する。
また、P3+α≦P2の場合には、図7に示されるように、ダイアフラム5が上方に変位する。そこで、ばね20の反発力が放勢され、第2シャフト31Aおよび弁体22Aが上昇する。これにより、弁体22Aは弁座21に着座し、一次側接続口10とシリンダ接続口12との連通が遮断される。そして、ばね20の付勢力により、弁体22Aの弁座21への着座状態が保持される。
【0043】
このように構成された等差圧制御パイロット弁101では、ナット29を緩め、調整ネジ28のケース23内への延出量を代えることで、ばね受け26Aの高さ位置が変えられる。これにより、ばね27の長さが変えられ、ばね圧αが調整される。即ち、P2とP3との差圧が調整される。
【0044】
また、この等差圧制御パイロット弁101を等差圧制御パイロット弁100に代えて制御弁200と組み合わせることにより、第1操作室6A内の圧力(基準圧力)との差圧が一定となるように、制御弁200の二次圧を調圧できる。
そこで、この等差圧制御パイロット弁101を等差圧制御パイロット弁100に代えて泡混合装置に適用すれば、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。つまり、消火用水41の圧力P3が変動しても、二次側泡原液配管49内の泡原液42の圧力P2が圧力P3の変動に追従して変動し、差圧ΔPが一定となり、消火用水41と泡原液42とが常に所定の混合比率で混合される泡水溶液が得られる。
【0045】
ここで、等差圧制御パイロット弁101では、ばね27が第1操作室6A内のダイアフラム押さえ4とばね受け26Aとの間に縮設されている。つまり、等差圧制御パイロット弁101は、第1シャフト30が省略されている点で等差圧制御パイロット弁100と相違している。
【0046】
そこで、等差圧制御パイロット弁100では、図8の(a)に示されるように、第1操作室6に導入され、ダイアフラム5を下方に押圧する基準流体の圧力は、第1シャフト30の軸方向上方からダイアフラム押さえ4およびダイアフラム5を見て第1シャフト30を除く面積(S1=P3a+P3b+P3c)に作用する。また、第2操作室7に導入され、ダイアフラム5を上方に押圧する調圧流体の圧力は、第1シャフト30の軸方向下方からダイアフラム押さえ4およびダイアフラム5を見て全面積(S2=P2a+P2b+P2c)に作用する。このように、等差圧制御パイロット弁100では、基準流体の圧力が作用する面積S1と調圧流体の圧力が作用する面積S2とが第1シャフト30の断面積分相違してしまうので、ダイアフラム押さえ4およびダイアフラム5に上下から作用する基準圧力(基準流体の圧力)P3と調圧圧力(調圧流体の圧力)P2との間の圧力バランスに誤差が生じてしまう。
【0047】
一方、等差圧制御パイロット弁101では、図8の(b)に示されるように、第1操作室6Aに導入され、ダイアフラム5を下方に押圧する基準流体の圧力は、第2シャフト31Aの軸方向上方からダイアフラム押さえ4およびダイアフラム5を見て全面積(S3=P3A+P3B+P3C)に作用する。また、第2操作室7に導入され、ダイアフラム5を上方に押圧する調圧流体の圧力は、第2シャフト31Aの軸方向下方からダイアフラム押さえ4およびダイアフラム5を見て全面積(S4=P2A+P2B+P2C)に作用する。このように、等差圧制御パイロット弁101では、基準流体が作用する面積S3と調圧流体が作用する面積S4とがほぼ等しくなっている。従って、ダイアフラム押さえ4およびダイアフラム5に上下から作用する基準圧力P3と調圧圧力P2との圧力バランスにおける誤差の発生が抑制され、調圧圧力P2を基準圧力P3との差圧が一定となるようにより精度良く調圧することができる。
【0048】
また、等差圧制御パイロット弁101では、第1貫通穴34が穴方向を第2シャフト31Aの軸方向と直交させて第2シャフト31Aの一端側に穿設され、さらに、第2貫通穴35が穴方向を第2シャフト31Aの軸方向と一致させて、第2シャフト31Aの軸心位置に、第2貫通穴35と弁体22Aの裏面外方とを連通するように形成されている。つまり、等差圧制御パイロット弁101は、第1貫通穴34および第2貫通穴35が第2シャフト31Aに形成されている点においても、等差圧制御パイロット弁100と相違している。
【0049】
そして、等差圧制御パイロット弁101はこのように構成されているので、弁体22Aが弁座21に当接している状態では、弁室17に導入された一次側流体は、通孔19側への流入が阻止されている。また、第2操作室7に導入された調圧流体は、第2シャフト31Aの第2分割体3との挿通部における微小な隙間から徐々に通孔19内に流入し、さらに第1貫通穴34および第2貫通穴35を通り弁体22Aの裏面側に流入する。そして、通孔19内に流入した調圧流体の弁室17内への流入は、弁体22Aと弁座21との当接により阻止される。
【0050】
そこで、弁体22Aおよび第2シャフト31Aを下方に押圧する流体の圧力は、図9の(b)に示されるように、第2シャフト31Aの軸方向上方から弁体22Aおよび第2シャフト31Aを見て全面積(S7=P1A+P2A)に作用する。また、弁体22Aおよび第2シャフト31Aを上方に押圧する流体の圧力は、第2シャフト31Aの軸方向下方から弁体22Aおよび第2シャフト31Aを見て全面積(S8=P1B+P2B)に作用する。ここで、P1Aは弁室17内の一次側流体の圧力が弁体22Aおよび第2シャフト31Aを下方に押圧する面積、P1Bは弁室17内の一次側流体の圧力が弁体22Aおよび第2シャフト31Aを上方に押圧する面積、P2Aは第2操作室7および通孔19内の調圧流体の圧力が弁体22Aおよび第2シャフト31Aを下方に押圧する面積、P2Bは弁体22Aの裏面側の調圧流体の圧力が弁体22Aおよび第2シャフト31Aを上方に押圧する面積である。
【0051】
そして、一次側流体が弁体22Aおよび第2シャフト31Aを下方に押圧する面積P1Aと、一次側流体が弁体22Aおよび第2シャフト31Aを上方に押圧する面積P1Bとが、ほぼ等しくなっている。また、調圧流体が弁体22Aおよび第2シャフト31Aを下方に押圧する面積P2Aと、調圧流体が弁体22Aおよび第2シャフト31Aを上方に押圧する面積P2Bとが、等しくなっている。そこで、弁体22Aおよび第2シャフト31Aを下方に押圧する圧力と弁体22Aおよび第2シャフト31Aを上方に押圧する圧力とが相殺される。これにより、弁体22Aは、ばね20の付勢力によって上下動する。従って、一次側流体や調圧流体の圧力変動が生じても、弁体22Aの上下動動作は影響されず安定したものとなる。
【0052】
一方、等差圧制御パイロット弁100において、弁体22が弁座21に当接している状態では、弁室17に導入された一次側流体は、通孔19側への流入が阻止されている。そして、弁室17に挿入された一次側流体は、弁体22の裏面側にも流入する。また、第2操作室7に導入された調圧流体は、第2シャフト31の第2分割体3との挿通部における微小な隙間から徐々に通孔19内に流入する。そして、通孔19内に流入した調圧流体の弁室17内への流入は、弁体22と弁座21との当接により阻止される。
【0053】
そこで、弁体22および第2シャフト31を下方に押圧する流体の圧力は、図9の(a)に示されるように、第2シャフト31の軸方向上方から弁体22および第2シャフト31を見て全面積(S9=P1a’+P2a)に作用する。また、弁体22および第2シャフト31を上方に押圧する流体の圧力は、第2シャフト31の軸方向下方から弁体22および第2シャフト31を見て全面積(S10=P1b’+P1b)に作用する。ここで、P1a’は弁室17内の一次側流体の圧力が弁体22および第2シャフト31を下方に押圧する面積、P1b’およびP1bは弁室17内の一次側流体の圧力が弁体22および第2シャフト31を上方に押圧する面積、P2aは第2操作室7および通孔19内の調圧流体の圧力が弁体22および第2シャフト31を下方に押圧する面積である。
【0054】
そして、一次側流体が弁体22および第2シャフト31を下方に押圧する面積P1a’と、一次側流体が弁体22および第2シャフト31を上方に押圧する面積P1b’とが、ほぼ等しくなっている。そこで、面積P1a’および面積P1b’に作用する流体が同じであることから、弁体22および第2シャフト31を下方に押圧する一次側流体の圧力と弁体22および第2シャフト31を上方に押圧する一次側流体の圧力とが相殺される。
また、調圧流体が弁体22および第2シャフト31を下方に押圧する面積P2aと、一次側流体が弁体22および第2シャフト31を上方に押圧する面積P2bとが、等しくなっている。しかし、面積P2aに作用する流体は調圧流体であり、面積P1bに作用する流体が一次側流体であることから、調圧流体の圧力P1と一次側流体の圧力P2とが異なるため、弁体22はバランスせず動いてしまう。
【0055】
なお、上記各実施の形態では、等差圧制御パイロット弁100,101が、給水配管45内の消火用水41の圧力P3を感知し、制御弁200の二次圧P2を、圧力P3よりばね圧αだけ高い圧力となるように調圧しているが、制御弁200の二次圧P2を、圧力P3よりばね圧αだけ低い圧力となるように調圧するようにしてもよい。この場合、例えば、消火用水41を二次側接続口11から第2操作室7に導入し、かつ二次側の泡原液42を基準流体接続口8から第1操作室6,6Aに導入することで実現できる。あるいは、ばね27の付勢力が、弁体22,22Aが弁座21に着座する方向にダイアフラム5を付勢するように構成することでも実現できる。例えば、ばね受け26,26Aの調整ネジ28に対する軸方向の移動を規制し、ばね27をばね受け26とピストン24との間に伸設するようにしてもよい。この時、実施の形態1では、ピストン24の第1シャフト30に対する軸方向の移動を規制する必要がある。
【0056】
また、上記各実施の形態では、弁装置は、P3+α≦P2の時に、弁体22,22Aが弁座21に着座するように構成されているが、弁装置は、P3+α≦P2の時に、弁体22,22Aが弁座21から離反するように構成されていてもよい。
また、上記各実施の形態では、仕切り部材としてダイアフラム5を用いるものとしているが、仕切り部材はダイアフラム5に限定されるものではなく、第1および第2操作室6,6A,7内の圧力差に起因して軸方向に変位するものであればよく、例えば第1および第2操作室6,6A,7の内壁面を摺動するように配設されるピストンでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】この発明の実施の形態1に係る等差圧制御パイロット弁の開弁状態を示す断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る等差圧制御パイロット弁の閉弁状態を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る等差圧制御パイロット弁を適用した泡混合装置の全体構成を模式的に示す構成図である。
【図4】図3に示される泡混合装置における制御弁の閉弁状態を示す断面図である。
【図5】図3に示される泡混合装置における制御弁の開弁状態を示す断面図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係る等差圧制御パイロット弁の開弁状態を示す断面図である。
【図7】この発明の実施の形態2に係る等差圧制御パイロット弁の閉弁状態を示す断面図である。
【図8】この発明の実施の形態2に係る等差圧制御パイロット弁の効果を説明する図である。
【図9】この発明の実施の形態2に係る等差圧制御パイロット弁の効果を説明する図である。
【符号の説明】
【0058】
1,1A 本体、5 ダイアフラム(仕切り部材)、6,6A 第1操作室、7 第2操作室、10 一次側接続口(流入口、弁装置)、12 シリンダ接続口(流出口、弁装置)、16,18,19 通孔(弁装置)、17 弁室(弁装置)、21 弁座(弁装置)、22,22A 弁体(主弁、弁装置)、24 ピストン(付勢手段)、26,26A ばね受け(付勢手段)、27 ばね(付勢手段)、28 調整ネジ(付勢手段)、30 第1シャフト(付勢手段)、31,31A 第2シャフト(動力伝達部材)、100、101 等差圧制御パイロット弁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流入口と流出口とを仕切る弁座に対して接離可能に配設された主弁を有する弁装置と、
軸方向を上記弁座に対する上記主弁の接離方向とする操作室と、
上記操作室内に上記軸方向に変位可能に配設されるとともに、該操作室内を上記軸方向に基準圧力が導入される第1操作室と調圧圧力が導入される第2操作室とに画成する仕切り部材と、
上記仕切り部材に圧力を上記軸方向に付勢する付勢手段と、
上記仕切り部材の上記軸方向の変位を上記主弁に伝達して該主弁を上記弁座に対して接離させる動力伝達部材と、
を備えていることを特徴とする等差圧制御パイロット弁。
【請求項2】
上記仕切り部材がダイアフラムであることを特徴とする請求項1記載の等差圧制御パイロット弁。
【請求項3】
上記付勢手段は、上記仕切り部材を付勢する上記圧力が調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の等差圧制御パイロット弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−292278(P2007−292278A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−214625(P2006−214625)
【出願日】平成18年8月7日(2006.8.7)
【出願人】(000233826)能美防災株式会社 (918)
【Fターム(参考)】