説明

粉末状身体洗浄用組成物

【課題】脂肪酸塩とN−アシルグリシン塩等のアミノ酸系界面活性剤を基剤とし、低刺激性、良好な泡質、及び洗浄後の良好な肌感を有し、 使用時の「だま」又は「ままこ」がなく、かつ安定性のよい粉末状の身体洗浄用組成物を提供すること。
【解決手段】脂肪酸塩と、N−アシルアミノ酸系界面活性剤と、糖類及び粘土鉱物から選ばれる少なくとも一種の賦形剤とを含有する粉末状洗浄用組成物であって、脂肪酸塩/N−アシルアミノ酸系界面活性剤の質量比が35/65〜80/20であり、賦形剤の含有量が組成物全量の40〜90質量%である粉末状身体洗浄用組成物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パウダー洗顔料等として用いることのできる、粉末状の身体洗浄用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
粉末洗浄剤は、粉末状の起泡性界面活性剤を無機粉体等と共に混合して得られ、パウダー洗顔料、粉末シャンプー、ボディ用洗浄剤等に用いられている。これらは、クリーム状、液状、ペースト状等の洗浄剤と比べて、(a)水分が無いために酵素のような水に弱い成分が配合可能である、(b)防腐剤や殺菌剤を無配合とできる、(c)離漿などの劣化が起こりにくい、(d)重量が軽く携帯に便利である等の特徴を有する。ここに、粉末状の起泡性界面活性剤としては、脂肪酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルタウリン塩等が用いられている。
【0003】
しかし、かかる粉末状洗浄剤は、使用時に手のひら上などで水に溶かす際に、均一に濡れず、「だま」又は「ままこ」と呼ばれる塊ができやすく、泡立てる行為そのものが難しかった。また、主基材の界面活性剤のうち、特にN−アシルアミノ酸系界面活性剤が高温保存下でケーキングし易く、良好な粉末状態を維持できないという問題があった。
【0004】
特許文献1には、糖類粉末を含有し、起泡力と使用感を改善させた顆粒状洗浄料が開示されている。また、特許文献2には、カチオン化デキストランを配合することで、手のひらなどでの泡立ての際、「だま」や「ままこ」、ザラツキを生じず、使用性を高めた粉末または顆粒洗浄用組成物が開示されている。しかしながら、これらの粉末状洗浄料においても、起泡性、溶解性、安定性等のすべての性能で十分なものは得られていないのが実情である。
【0005】
一方、液状又はペースト状の洗浄用組成物として、N−アシルグリシン塩又はN−アシル−β−アラニン塩等のアミノ酸系界面活性剤を、脂肪酸塩等の界面活性剤と組み合わせる技術が提案されている(たとえば特許文献3、特許文献4参照)。
【0006】
【特許文献1】特開昭60−221499号公報
【特許文献2】特開2002−338994号公報
【特許文献3】特開平4−211607号公報
【特許文献4】特開平5−156287号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、脂肪酸塩とN−アシルアミノ酸系界面活性剤を基剤とし、低刺激性、良好な泡質、及び洗浄後の良好な肌感を有し、 使用時の「だま」又は「ままこ」がなく、かつ安定性のよい粉末状の身体洗浄用組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、脂肪酸塩とN−アシルグリシン塩等のN−アシルアミノ酸系界面活性剤とからなる界面活性剤系に、糖類及び粘土鉱物から選ばれる少なくとも一種の賦形剤を特定量含有させることで、低刺激性、良好な泡質、及び洗浄後の良好な肌感を有し、 使用時の「だま」又は「ままこ」がなく、かつ安定性のよい粉末状の身体洗浄用組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
即ち、本発明は、脂肪酸塩と、N−アシルアミノ酸系界面活性剤と、糖類及び粘土鉱物から選ばれる少なくとも一種の賦形剤とを含有する粉末状洗浄用組成物であって、脂肪酸塩/N−アシルアミノ酸系界面活性剤の質量比が35/65〜80/20であり、賦形剤の含有量が組成物全量の40〜90質量%である粉末状身体洗浄用組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、低刺激性、良好な泡質、及び洗浄後の良好な肌感を有し、使用時の「だま」又は「ままこ」がなく、かつ安定性のよい粉末状の身体洗浄用組成物が得られる。
また、0.01〜10μmの微粉体を所定量配合すると、安定性が向上した粉末状の身体洗浄用組成物が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明において使用される脂肪酸塩としては、炭素数が12〜18の高級脂肪酸塩を使用することができるが、低刺激性、使用感から、炭素数が14〜18の飽和脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。脂肪酸原料としては、牛脂、ヤシ油、パーム核油等天然油脂由来の混合脂肪酸であってよく、分留した純度の高い脂肪酸であってもよい。本発明においては、泡性能の観点からミリスチン酸のナトリウム塩、カリウム塩、アルギニン塩が好ましく使用することができ、特にミリスチン酸カリウム塩が粉末としての使用性と起泡性の点で好ましい。
【0012】
本発明において使用されるN−アシルアミノ酸系界面活性剤としては、N−アシルグリシン塩、N−アシルアラニン塩、N−アシルアスパラギン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩などが使用できるが、「ままこ」の出来にくさの観点からN−アシルグリシン塩が好ましい。中でも、N−ミリストイルグリシン塩、N−ラウロイルグリシン塩、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシン塩が泡性能の観点から最も好ましく使用できる。これらN−アシルアミノ酸塩としては、泡性能の観点からナトリウム塩、カリウム塩、アルギニン塩が好ましく使用することができ、特にナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。
【0013】
脂肪酸塩とN−アシルアミノ酸系界面活性剤とからなる界面活性剤系の含有量は、本発明の粉末状身体洗浄用組成物中10〜60質量%が好ましく、25〜45質量%が特に好ましい。
また、本発明において使用する脂肪酸塩とアミノ酸系界面活性剤の質量比は、35/65〜80/20であり、好ましくは50/50〜75/25、より好ましくは60/40〜75/25である。この質量比の範囲より脂肪酸塩が少ないと泡膜強度が小さく、泡質、泡量が不十分なものとなり、この質量比の範囲より脂肪酸塩が多いと低刺激性という特性が不十分となる。なお、アミノ酸系界面活性剤がN−アシルグルタミン酸塩である場合、上記質量比は43/57〜80/20であるのが好ましい。
本発明の粉末状身体洗浄用組成物の界面活性剤系は上記組成であるため、使用時のpHが7〜11の中性もしくは弱アルカリ性である。
【0014】
本発明において使用される賦形剤は、糖類及び粘土鉱物から選ばれる。糖類としては、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース等の単糖類;乳糖、トレハロース、マルトース等の二糖類;コーンスターチ、バレイショデンプン等のデンプン類、デキストリン、セルロース、結晶セルロース等の多糖類や、マンニトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール等の糖アルコール類などが挙げられる。これらは一種単独でも又は二種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、粘土鉱物としては、タルク、カオリン、雲母、ベントナイト等が挙げられ、これらは一種単独でも又は二種以上を組み合わせて使用してもよい。さらには、前記糖類と粘土鉱物を組み合わせて使用してもよい。
【0015】
上記賦形剤のうち、マルチトールなどの糖アルコール類は、脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸系界面活性剤とともに用いる本発明において、泡性能がよく、より低刺激性の粉末状身体洗浄用組成物を与えるので最も好ましい。
さらに、コーンスターチ、バレイショデンプン、タルク等が使用感、安定性の面から好ましく用いられる。
これら賦形剤の含有量は組成物全量の40〜90質量%であり、55〜75質量%であることがより好ましい。
【0016】
また、賦形剤として使用される糖類及び粘土鉱物の平均粒径は、通常20〜200μmの範囲のものが用いられるが、その一部として平均粒径0.01〜10μmの微粉体を含有することが好ましい。例えば、微粉タルク、マイカ等の微粉体を含有することで安定性が向上した粉末状の身体洗浄用組成物が得られる。該微粉体の含有量としては、0.01〜30質量%の範囲が好ましく、さらに0.01〜10質量%の範囲が好ましい。
【0017】
本発明においては、賦形剤として用いる糖類及び粘土鉱物とは別に、平均粒径0.01〜10μmの微粉体を0.01〜30質量%含有させることでも安定性が向上した粉末状の身体洗浄用組成物が得られる。
【0018】
かかる平均粒径0.01〜10μmの微粉体としては、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、ゼオライト等の無機粉体;ポリアクリル酸アルキル、ナイロンパウダー、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体やメチルシロキサン網状重合体等のシリコーンパウダー、ヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトン架橋ポリマー・無水ケイ酸混合物等のウレタンパウダー等の有機粉体の微粉を用いることができる。中でも、安定性向上の観点から、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、ポリアクリル酸アルキル、シリコーンパウダーが好ましい。含有量は0.01〜30質量%であるが、多すぎると舞い立ちの問題が生じるため、0.1〜20質量%がより好ましく、0.1〜10質量%が特に好ましい。
【0019】
本発明の粉末状身体洗浄用組成物には、必要に応じて、泡質向上のための増粘剤や、通常、身体洗浄剤に添加される各種有効成分、着色剤、香料等を配合することができる。
増粘剤としては、重量平均分子量250万〜300万の高重合ポリエチレングリコールが好ましく、特に顆粒状のものが好ましい。増粘剤の身体洗浄用組成物中への配合量は、0.01〜0.2質量%程度である。
【0020】
各種有効成分としては、加水分解シルク、加水分解コラーゲン、パパイヤやパパイン等の酵素;ビタミンC及びその誘導体などのビタミン類;天然又は合成セラミド、アミノ酸などの保湿剤;アラントインやグリチルリチン酸ジカリウム等の消炎剤;ショウキョウ、マロニエ、ヒバマタ、ユーカリ、アスナロ、ユズ、ニンジン、ボタンピ、ハマメリス、カミツレ、アルテア、リョクチャ、チョウジ、ジユ、オウバク、スギナ等の植物エキス、セドロール、カテキン、茶葉、ユビキノン、α-リポ酸等を挙げることができる。これら各種有効成分の身体洗浄用組成物中への配合量は通常、各々0.1〜5質量%程度である。
【0021】
本発明の製剤は水をほとんど含まないため、水により分解を受けやすい成分、水の存在下では結晶化して分離しやすい成分をより安定に配合できるという利点がある。また、植物エキス等の液体であっても賦形剤に含浸させることで配合が可能である。
【実施例】
【0022】
以下、実施例により、本発明を具体的に説明する。以下において、各成分の配合量は粉末状身体洗浄用組成物中の質量%である。
【0023】
実施例1〜10、比較例1〜4
粉末状の各原料を表1の組成で配合し、ロッキングミキサーを用いて、よく混合した。
得られた粉末状身体洗浄用組成物の「ままこの程度」、「50℃ケーキング安定性」を下記の方法によって評価し、それらの結果を表1に示した。
【0024】
<ままこの程度>
0.6gの試料を濡れた手に取り、少量の水を加えて泡立てた際の溶け具合を目視観察し、ままこの程度を4段階で判定した。
A:ままこは全くない
B:ままこがかすかにある
C:ままこが若干ある
D:ままこあり
<50℃ケーキング安定性>
サンプル7gをガラス製の50mLサンプル瓶に入れ、50℃に1ヶ月放置し、ケーキングの程度を判定した。
A:粉体の凝集なし、或いはごく軽いシェアで均一な粉末状になる。
B:粉体の凝集が見られるが、シェアを与えれば、均一な粉末状に再分散する。
C:粉体の凝集が見られ、シェアを与えれば、粉末状に再分散するが、少量の凝集物が残る。
D:全体に粉体の凝集が見られ、ケーキングしている。シェアを与えても、粉状に再分散しない。
【0025】
【表1】

【0026】
*1 N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム;味の素(株)「アミライトGCS−11」
*2 ミリスチン酸カリウム;ミヨシ油脂(株)「コスメチックソーMF−KP」
*3 ステアリン酸ナトリウム;日本油脂(株)「ノンサールSN−1−W1」
*4 コーンスターチ;日本食品化工(株)「日食局方コーンスターチ」、平均粒径20μm
*5 グルコース;サンエイ糖化(株)「日本薬局方ブドウ糖 NEW GOLDEN−TDA」、平均粒径226μm
*6 マンニトール;花王(株)「マンニトール花王」、平均粒径56μm
*7 マルチトール;(株)林原「粉末マビット#50」、平均粒径136μm
*8 マルトース;(株)林原「ファイントース」、平均粒径74μm
*9 トレハロース;(株)林原「TREHA」、平均粒径159μm
*10 バレイショデンプン;日澱化學(株)「STスターチP」、平均粒径50μm
*11 タルクA;日本タルク(株)「タルクMS−KY」、平均粒径20μm
【0027】
表1において、賦形剤を添加しない、あるいは添加量の少ない比較例1〜4の粉末状身体洗浄用組成物は、ままこの程度、50℃ケーキング安定性のいずれかが許容外であるのに対し、各種賦形剤を組成物中40質量%以上添加した実施例1〜10の粉末状身体洗浄用組成物は、ままこがなく、かつ50℃ケーキング安定性でも特に問題はなかった。
【0028】
実施例11〜19及び比較例5〜10
粉末状の各原料を表2の組成で配合し、ロッキングミキサーを用いて、よく混合した。
得られた粉末状身体洗浄用組成物の「ままこの程度」、「50℃ケーキング安定性」を上記の方法によって評価し、「泡性能」、「刺激性」を下記の方法によって評価して、それらの結果を表2に示した。
【0029】
<泡性能>
組成物を5倍量の水に溶解した20%水溶液20mLを100mLサンプル瓶に計量して密栓し、10cm幅で50回上下に攪拌し、次いでその直後の泡粘度をB型粘度計(ローターNo.2 30rpm 60sec)にて5回以上測定した。その平均値の泡粘度により、泡性能を評価した。
A:800mPa・s以上
B:700mPa・s以上800mPa・s未満
C:600mPa・s以上700mPa・s未満
D:600mPa・s以下
<刺激性>
専門パネラー(5人)が2回連続洗顔試験を実施し、その後5分間の刺激を、7段階(「なし」、「かすかに」、「弱い」、「確かに」、「強い」、「非常に強い」、「我慢できない」)に評価した。「確かに」以上に刺激を感じた人の割合から刺激性を評価した。
A:「確かに」以上に刺激を感じた人 0人
B:「確かに」以上に刺激を感じた人 1人
C:「確かに」以上に刺激を感じた人 2人
D:「確かに」以上に刺激を感じた人 3人以上
【0030】
【表2】

【0031】
*1、*2、*6〜*8 前出
*12 N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム;味の素(株)「アミソフトLS−11」
*13 タルクB;浅田製粉(株)「タルクSW−特」、平均粒径20μm
*14 微粉タルクC;浅田製粉(株)「タルクNMR」、平均粒径5μm
【0032】
表2において、界面活性剤系が脂肪酸塩又はアミノ酸系界面活性剤の単独、あるいは脂肪酸塩/アミノ酸系界面活性剤の質量比が35/65〜80/20の範囲外である比較例5〜10は泡性能が悪いのに対し、脂肪酸塩/アミノ酸系界面活性剤の質量比が上記範囲内である実施例11〜19は泡性能が良好であることがわかる。特に、賦形剤に糖類を用い、微粉タルクを添加した実施例12〜15の粉末状身体洗浄用組成物は、泡性能、50℃ケーキング安定性がすぐれ、低刺激となる。
【0033】
実施例20〜28
粉末状の各原料を表3の組成で配合し、ヘンシェルミキサーを用いて、低速でよく混合した。
得られた粉末状身体洗浄用組成物の「ままこの程度」、「50℃ケーキング安定性」を上記の方法によって評価し、それらの結果を表3に示した。
【0034】
【表3】

【0035】
*1、*2、*7、*13、*14 前出
*15 デキストリン;松谷化学(株)「パインデックス#1」、平均粒径84μm
*16 シリカ;富士シリシア化学(株)「サイロピュア25」、平均粒径4μm
*17 架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体;信越化学(株)「KSP−105」、平均粒径3μm
*18 メチルシロキサン網状重合体;信越化学(株)「KMP−599」、平均粒径2μm
*19 ポリアクリル酸アルキル;綜研化学(株)「MP2200」、平均粒径0.4μm
*20 シリコン処理酸化チタン;三好化成(株)「SA−チタンCR−50」、平均粒径0.5μm
*21 炭酸カルシウム;三共精粉(株)「カルシー#9860」、平均粒径6μm
*22 フッ素処理マイカ;大東化成工業(株)「PF−3LL−5 マイカKY−181」、平均粒径0.05μm
【0036】
表3において、粒径0.01〜10μmの各種微粉体を添加した実施例20〜28の粉末状身体洗浄用組成物は50℃ケーキング安定性が優れていることがわかる。
【0037】
実施例29
粉末状の各原料を表4の組成で配合し、ヘンシェルミキサーを用いて、低速でよく混合した。
得られた粉末状身体洗浄用組成物の「ままこの程度」、「50℃ケーキング安定性」を上記の方法によって評価し、それらの結果を表4に示した。
【0038】
【表4】

【0039】
*1、*2、*7、*13〜*15 前出
*23 高重合ポリエチレングリコール;明成化学工業(株)「アルコックスE−100」、重量平均分子量250〜300万
*24 合成セラミド;N−(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)−N−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド、花王(株)「スフィンゴリピッドE」
*25 セドロール;長谷川香料(株)「セドロールクリスタルK」
*26 グリチルリチン酸ジカリウム;日本製紙(株)
*27 アスコルビン酸2−グルコシド;(株)林原
*28 パパイン;ナガセケムテックス(株)「食品用精製パパイン」
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明の身体洗浄用組成物は、低刺激性、良好な泡質、及び洗浄後の良好な肌感を有し、使用時の「だま」又は「ままこ」がなく、かつ安定性のよい粉末状の身体洗浄用組成物である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脂肪酸塩と、N−アシルアミノ酸系界面活性剤と、糖類及び粘土鉱物から選ばれる少なくとも一種の賦形剤とを含有する粉末状洗浄用組成物であって、脂肪酸塩/N−アシルアミノ酸系界面活性剤の質量比が35/65〜80/20であり、賦形剤の含有量が組成物全量の40〜90質量%である粉末状身体洗浄用組成物。
【請求項2】
賦形剤の一部が平均粒径0.01〜10μmの微粉体であり、該微粉体の含有量が組成物全量の0.01〜30質量%である請求項1記載の粉末状身体洗浄用組成物。
【請求項3】
さらに平均粒径0.01〜10μmの微粉体を0.01〜30質量%含有する請求項1記載の粉末状身体洗浄用組成物。
【請求項4】
N−アシルアミノ酸系界面活性剤がN−アシルグリシン塩である請求項1〜3のいずれかに記載の粉末状身体洗浄用組成物。
【請求項5】
脂肪酸塩がミリスチン酸塩である請求項1〜4のいずれかに記載の粉末状身体洗浄用組成物。

【公開番号】特開2007−302625(P2007−302625A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−134021(P2006−134021)
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】