説明

組合わせ複数容器調理用具

調理用具セットが、内側ならびに外側の容器および密封する形で外側容器を覆う蓋を有する。内側容器は外側容器より短く、それの中において、外側容器内の沸いている水によって生成されるスチームのための通路を伴ったリムのところで入れ子状に重なる。そのスチームが通路に入り、内側容器内に保持されている食物を調理するか、蒸すか、または温める。この組み合わせは、特に米の調理に適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願に対するクロスリファレンス
この出願は、2009年9月4日に同じ名称において出願された特許文献1を有する米国仮特許出願に対する優先権ならびにそれの恩典を主張する。
【0002】
本発明は調理用具物品に関し、詳細に述べれば蒸す食物、より詳細には米を調理するための組合わせ調理容器に関する。
【背景技術】
【0003】
炎または電熱線等の外部熱源に直接曝される鍋を用いた米の調理は、調理サイクル全体を通じた温度のコントロールの難しさに起因して問題のあるものとなり得る。
【0004】
慎重に温度をコントロールしていなかった場合、またはしっかりと鍋を見ていなかった場合には、経験のない調理人が水を吹きこぼれさせてしまうこと、あるいは米を焦がしてしまうことが容易に起こり得る。この理由のために電気炊飯器が一般的なものとなっている。
【0005】
しかしながら、多くの消費者電気炊飯器は、調理台上に占める空間が大きすぎるか、または所望の食感を伴った飯ができない。さらに、電気炊飯器は、コストを最小化する能力が限られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願第61/239,858号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の全体的な目的を、調理用レンジ上で堅実に米を調理するための改良された手段を提供し、以前の方法および装置の有する上記の欠点を回避することとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明においては、この最初の目的が調理用具物品を提供することによって達成され、当該調理用具物品は、底および、第1のリムにおいて終端し、かつ内径を有する実質的に直立した周囲壁を有する外側流体保持容器と、底および、第2のリムにおいて終端する実質的に直立した周囲壁を有する内側容器流体保持容器であって、外側流体保持容器より短く、内側リムの直径が外側容器の内径より細い内側流体保持容器と、内側および外側流体保持容器のうちの少なくとも1つと、それらのリムにおいて密封係合する蓋とを包含し、それにおいて内側流体保持容器が、さらに、実質的に外側流体保持容器の中に入れ子状になり、それのリム結合部分上において懸架されてそれと結合するための横方向外向きに広がるフランジおよび複数の横方向に延びる支持部材のうちの少なくとも1つを包含し、内側リムと外側リムの間のギャップが、外側流体保持容器内において生成されたスチームがギャップを介して内側流体保持容器の容積内に循環することが可能となるように部分的に開口している。
【0009】
本発明の上記の、およびそのほかの目的、効果、特徴、および利点は、以下に述べる添付図面を参照したそれの実施態様の説明からより明らかなものとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1Aは、組合わせ容器の第1の実施態様の断面立面図である。図1Bは、図1Aの容器蓋領域の部分の拡大した断面立面図である。
【図2】蓋を取外した図1Aおよび1Bの組合わせ容器の平面図である。
【図3A】組合わせ容器の代替実施態様の断面立面図である。
【図3B】図3Aの容器蓋領域の部分の拡大した断面立面図である。
【図4】図4Aおよび図4Bは、組合わせ容器の別の代替実施態様の断面立面図である。
【図5】組合わせ容器の別の代替実施態様の断面立面図である。
【図6】蓋を取外した図5に示された組合わせ容器の実施態様の平面図である。
【図7】蓋を取外した組合わせ容器の別の代替実施態様の平面図である。
【図8】組合わせ容器の別の代替実施態様の断面立面図である。
【図9】蓋を取外した図8の組合わせ容器の平面図である。
【図10】組合わせ容器の別の代替実施態様の断面立面図である。
【図11】蓋を取外した図10の組合わせ容器の平面図である。
【図12】組合わせ容器の別の代替実施態様の断面立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1乃至12を参照すると、多様な図における類似の参照番号は類似の構成要素を参照しているが、包括的に100によって示される新しい、改良された組合わせ複数容器調理用具が図解されている。
【0012】
図1は、本発明による、外側容器110、外側容器110に嵌められてそれを覆う蓋120、および内側容器130を含む新しい組合わせ容器100の実施態様を図解しており、当該内側容器は、上側容器より短く、かつ少なくともより低い流体包含部分を有し、それより細く、その中に入れ子になってそれらの横の壁の間にギャップ105を伴う。内側および外側容器のうちの少なくとも1つは、外側容器の底の上方で内側容器の底を上向きに支持する手段を有する。概して言えば、その種の支持手段が内側および外側容器のうちの少なくとも1つと一体化されることが好ましい。より好ましくは、内側容器130が外側容器110のリム111から懸架されて、内側容器130の下方の外側容器110の下側部分の沸騰した水1によって生成されるスチームまたは水蒸気3のためのギャップ105を提供し、その結果、それらの水蒸気が拡散して内側容器130内の内容物に到達する。蓋120は、さらに詳細を後述するとおり、内側および外側容器のうちの少なくとも1つからの取外しのための上側の取っ手125を有する。
【0013】
内側と外側の容器の間にギャップ105を提供する1つの手段は、内側の流体含有容器130がリム131のところに外側に広がるフランジ132を有することである。フランジ132には、スチーム3が蓋120の下方のヘッド空間に入ることを可能にし、したがって、内側容器130の内容物2に浸透することを可能にする複数の孔133が開けられている。この実施態様においては、フランジ132が外側容器110のリム111上に載るに充分な外径まで広がる。したがって、ここで認識されるものとするが、スチーム3を保つこの実施態様においては、蓋120が、リム111の部分において外側容器110と密封係合する寸法の下側に延びるリム121を有し、フランジ132を含めて内側容器130全体の上に広がり、それを覆う。容器および蓋のそれぞれのリムにおけるそれらの係合について、より詳細を図1Bに示す。リム111は、外側周縁および横方向に広がるフランジ部分112を有し、そこに上に向かう壁113が続いて蓋120の下側リム121を完全に着座させる。
【0014】
したがって、外側容器110の底で沸騰しているか、または沸いている水1がスチーム3を作り出し、それがギャップ105に入り、フランジ132内の孔133を通って流れ、内側容器130内の米2またはそのほかの、穀類、野菜、団子、およびその類といった食物に浸透することができる。
【0015】
米を調理するためには、内側容器130内に水および米を入れ、外側容器110内に水を入れる。内側容器130が外側容器内の沸騰している水によって加熱されるとき、内側容器の水または内容物が過熱されて煮えたぎることは決してなく、したがって泡だって、リム131の蓋120との収斂部における吹きこぼれあるいは漏れが生じない。さらに、米の調理が完了したとき、内側容器130内に入れられた水が完全に米に吸収されたときでさえ、下側の容器内において生成されるスチームまたは水蒸気を受取ることから、それが乾燥し、焦げることがあり得ない。外側容器110内の水がすべて消費されるというありがちでない場合においてさえ、内側容器130の内容物が外部熱源の温度まで到達することはない。
【0016】
さらに、調理後の外側容器110内の水の熱質量をはじめ、内側容器130内の調理済みの米の周囲を取巻く豊富な湿分が、長時間にわたってそれを温かく、かつ湿潤に維持する。そのほかの穀類もまた、これに匹敵する利益を伴って類似の態様で調理可能であることをはじめ、水の追加を伴う内側容器130内の食物の蒸し調理が可能であることが期待される。
【0017】
したがって、組合わせ容器100は、極めて用途が広く、炊飯器、蒸し器、および二重釜としての用途に適する。それの使用は、穀類の過度の粘りを回避しつつ、満足のゆく食感および風味まで米を堅実に調理する手段を調理人に提供する。組合わせ容器の使用は、前述したとおり、ガスまたは電気の調理用レンジ上における米の調理時に生じ得る泡立ちおよび水の吹きこぼれも回避する。組合わせ容器は、施設使用のための大きなサイズへのスケーリングを、家庭での調理のためのより小さいサイズへのスケーリングと同様に容易に行うことができる。容器の容量に応じて、焦げまたは調理しすぎを伴うことなく1時間または2時間にわたって弱火またはとろ火の状態のままに放置しておくことが可能である。
【0018】
内側容器のフランジ132内のパーフォレーションが、図2内に示されている図1Aおよび1Bの容器の平面図に示されているとおり、それの周縁に沿った等間隔の一連の孔133であることが好ましい。外側容器110の上方のヘッド空間と内側容器130の内部の間に水蒸気の連通を提供する代替手段を異なる実施態様のための別の図面内に図解するが、以下に述べるとおり、異なる形状のパーフォレーションを含むことができる。
【0019】
概して言えば、外側容器110の内側に内側容器130を支持するためには、現在のところ、外側の流体保持容器110のリムが外向きに広がる部分112を包含し、そこに上向きに延びる部分113が続いて、それがリムの外側周縁114を終端させることが好ましい。
【0020】
図3Aおよび3Bは、調理完了後に内側容器の取出しが容易な、より好ましい実施態様を図解している。図3Bに見られるとおり、蓋120の下側リム121が、この場合は内側容器130の外側に広がるフランジ部分と係合する。
【0021】
内側容器130は、図3bに示されているとおり、フランジ状の部分を2つ有しており、第1のフランジ132は、容器の壁の周縁から実質的に横方向に広がり、内側リムを定義する。第1の、または内側フランジ132は、外側容器110のリム111上に載るか、またはそのほかの形で係合する。第2の外側フランジ135もまた、実質的に横方向に離れて広がっているが、垂直の壁134によって内側フランジ132と接続されている。したがって、第2のフランジ135は、外側容器110のリム111の外側の末端114の上方でそれを越えて広がっている。この場合においては、蓋120が下側リム121を有し、それが壁134のちょうど内側でフランジ132に嵌る。ここで認識されるものとするが、孔133のちょうど外側のフランジ132の部分が、外側容器110のリムの合わせ部分122を封じる。
【0022】
調理後は、取っ手125を用いて蓋120を外し、続いて配膳またはその後のクリーニングのために望ましい場合には、外側フランジ135を把持することによって内側容器を取出すことができる。
【0023】
もっとも好ましくは、図3Bに示されているとおり、蓋とリムの合わせ部分が、下側表面にわずかに凹んだプロファイルを有することが可能であり、凝結した水の薄い膜を捕らえることができる。この水の薄い膜は、その場合に、低い内部圧力における水蒸気のシールを提供し、したがって調理の間に生成されるスチーム3の完全利用を提供する。蓋の内側および外側の容器のリムとの協働的な輪郭線は、密封が形成される前に殆どスチームが容器から逃げることなく、食物の自然な含有水分が食物への余分な水の追加を回避するに充分となることから無水密封として一般に知られる。しかしながら、本発明の調理用具の使用の好ましい方法においては、この『無水』密封が、概して、調理の間にわたる過剰な蒸発を回避する。
【0024】
内側容器110は、直接熱源に曝される外側容器120より薄い外壁を有することが可能である。したがって壁の端が、図3Bに示されているとおりに好ましく折り返されてより厚い外側フランジ135を形成し、それが熱源および外側容器110から充分に離れて広がり、比較的低温にとどまる。しかしながら、内側容器130から配膳を直接行なうことが望ましい場合には、フランジ135に外部の取っ手を取り付けてより大きな利便性を提供することも可能である。
【0025】
同様に改良された、内側容器130を取出す方法が、図4Aをはじめ図5Aおよび5Bに示されている実施態様によって提供される。図4Aは、代替の組合わせ容器100を、内側容器130が定位置にあり、蓋120によって密封された形の部分切取り断面図として示している。図4Bは、内側容器130が取出されているが蓋120によって密封されている残り半分の外側容器110を示している。この実施態様においては、外側容器110のリムの外側部分115が容器壁から離れる方向に傾斜されており、相補的に傾斜された外側容器リム111のプロファイルに概して適合する。この場合においては、内側容器130が、実質的に横方向に延びるフランジ132を有するのではなく、相補的に傾斜されるか、または円錐形フランジ132’(横方向外向きに広がる構成要素)を有し、それの下側の部分には、間隔が開けられた複数の孔133を伴う。孔133の上には、円錐形フランジが上向きに上側中実部分136まで延びており、それの、外側容器110のリム111と接触する部分には、シリコン・ラバー139が好ましくコーティングされている。この傾斜されたフランジ132の最外側部分は、外部の断熱グリップ137を有し、たとえばそれをソフト・ラバー等とするが、より好ましくは少なくとも選択された部分に沿ったシリコン・ラバー・グリップとする。蓋120は、好ましくは透明とするが、より好ましくはそれもまたソフト・ラバーまたはシリコン・ラバーのガスケットが被着されたリム111において終端する。外側容器110のリムの外側部分115および内側容器のリム136の内側および外側の部分は、リム111のガスケットと同一の形状またはプロファイルを有し、この場合においてはそれが円錐形であるが、その結果、内側容器130が取出されたときにおいても、図4Bに示されているとおり、蓋120が外側容器110のリムと密封係合する。
【0026】
図5および6に示されている実施態様においては、内側容器130が、蓋120が取外された後に把持して取出すための内向きに延びる取っ手501を有する。
【0027】
図7の実施態様においては、内側容器130のフランジ132が全周囲に沿って連続してなく、複数の孔133を有するフランジ711の部分の間にギャップ701を提供する。したがって、これらのギャップのサイズに応じて、孔の必要性を排除することができる。さらに、この実施態様に対する改良は、内側容器130のために取っ手または把持手段のいずれかを提供することを含む。
【0028】
図8および9の実施態様に示されているとおり、外側流体保持容器110には、内側流体保持容器130を支持するための内向きに指向された支持手段、たとえば内側フランジ、棚、またはポスト801を配置することができる。内側保持容器130は、図1乃至4に示されている完全なフランジ132、図7に示されている部分的なフランジ部分711、または外側容器110の上側壁部分から内側に延びる複数のポストまたはスタブ801等の上に載る合わせ支持801を有することができる。
【0029】
また図10および11の実施態様にも示されているとおり、外側流体保持容器110は、温度調整のための適切なコントロールをはじめ、外向き断熱を伴う一体化された底部の加熱エレメント1001を有することができる。
【0030】
これもまた明らかであるが、図12に示されているとおり、蓋120は、Oリング1205を介した外側容器110に対する圧力保持係合手段および圧力解放手段を有することが可能である。この実施態様においては、横方向に延びる取っ手のペア1210および1211互いに関して、それらがOリング1205を圧縮する係合位置に到達するまで回転することによって外側容器110および蓋120が密封される。内側容器130は、外側容器110内に完全にとどまり、したがって、密封メカニズムとの干渉が回避される。蓋は、複数の圧力解放バルブ1201および1202を有する。
【0031】
以上の明細書の教示に照らせば、多様な実施態様の特定の特徴を特定の実施態様と組合わせるか、またはそこから取り除くことによって同一もしくは匹敵する結果を達成する広汎な代替デバイスを形成可能であることが当業者には明らかなはずである。したがって、本発明は、好ましい実施態様との関連において説明されてきたが、ここに示した特定の形式に本発明の範囲を限定することは意図されてなく、むしろその逆にそれらの代替、修正、および均等が付随する特許請求の範囲によって定義されるとおりの本発明の精神ならびに範囲内となることが意図されている。
【符号の説明】
【0032】
1 水
2 内容物、米
3 水蒸気、スチーム
100 組合わせ容器
105 ギャップ
110 外側容器、外側流体保持容器
111 リム
112 広がる部分、フランジ部分
113 壁、上向きに延びる部分
114 外側周縁、外側の末端
115 外側部分
120 蓋
121 リム、下側リム
122 合わせ部分
125 取っ手
130 内側容器、内側流体保持容器、内側保持容器
131 リム
132 フランジ、第1のフランジ、内側フランジ
132’ 円錐形フランジ
133 孔
134 垂直の壁
135 外側フランジ、第2のフランジ
136 リム
137 絶縁グリップ
139 シリコン・ラバー
501 取っ手
701 ギャップ
711 フランジ、フランジ部分
801 ポスト
1001 加熱エレメント
1201 圧力解放バルブ
1202 圧力解放バルブ
1205 Oリング
1210 取っ手
1211 取っ手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理用具物品であって、
a)底および、第1のリムにおいて終端し、かつ内径を有する実質的に直立した周囲壁を有する外側流体保持容器と、
b)底および、第2のリムにおいて終端する実質的に直立した周囲壁を有する内側流体保持容器であって、前記外側流体保持容器より短く、前記第2のリムの直径が前記外側容器の前記内径より細い内側流体保持容器と、
c)前記内側および外側流体保持容器のうちの少なくとも1つと、それらの前記リムにおいて密封係合する蓋とを包含し、
d)それにおいて前記内側流体保持容器が、さらに、実質的に前記外側流体保持容器の中に入れ子状になり、それのリム結合部分上において懸架されてそれと結合するための横方向外向きに広がる部分を有するフランジおよび複数の横方向に延びる支持部材のうちの少なくとも1つを包含し、
e)前記内側リムと前記外側リムの間のギャップが、前記外側流体保持容器内において生成されたスチームが前記ギャップを介して前記内側流体保持容器の容積内に循環することが可能となるように部分的に開口している、調理用具物品。
【請求項2】
前記内側流体保持容器の前記フランジは、実質的に横方向に広がる、請求項1に記載の調理用具物品。
【請求項3】
前記内側流体保持容器の前記フランジは、円錐形であり、それが横方向外向きに広がるに従って上向きに延びる、請求項1に記載の調理用具物品。
【請求項4】
前記横方向に広がるフランジ内の等間隔に離された複数の孔が、前記外側流体保持容器内において生成されたスチームが前記ギャップを介して前記内側流体保持容器の容積内に循環することが可能となるように前記部分的な開口を提供する、請求項1に記載の調理用具物品。
【請求項5】
前記蓋は、前記リムの部分において前記外側容器と密封係合する寸法の下側に延びるリムを有し、横方向に広がる部分を有する前記フランジを含めて前記内側容器全体の上に広がり、かつそれを覆う、請求項1に記載の調理用具物品。
【請求項6】
前記内側容器は、前記容器壁の前記周縁から横方向に広がる2つのフランジ状の部分を有し、それにおいて前記第1の部分が前記容器110の前記リムの上に載るか、またはそのほかの形でそれと係合し、第2の部分が、実質的に垂直な壁によって前記第1の部分と、前記第2の部分が前記外側容器の前記リムの前記外側周縁の上方でそれを越えて広がるように接続される、請求項4に記載の調理用具物品。
【請求項7】
前記蓋は、前記内側容器の前記フランジの前記第1の部分の上で密封係合する下側リムを有する、請求項6に記載の調理用具物品。
【請求項8】
前記蓋は、ラバー・ガスケットを介して前記内側および外側流体保持容器のうちの少なくとも1つと密封係合する、請求項1に記載の調理用具物品。
【請求項9】
前記蓋は、ラバー・ガスケット内において終端するリムを有し、前記内側容器フランジが、前記外側容器リムの前記リムと係合する下側の面、および前記蓋の前記リムと係合する上側の面の上においてラバー・ガスケットによって覆われ、それにおいて前記ラバー・ガスケットは、前記外側容器の前記リムを越えて広がり、前記内側容器を把持し、前記外側容器から取出す断熱手段を提供する、請求項8に記載の調理用具物品。
【請求項10】
前記内側容器上の前記フランジの部分は、前記蓋および外側容器との相互接続を越えて広がり、前記内側容器を前記外側容器から取出す把持手段を提供する、請求項1に記載の調理用具物品。
【請求項11】
前記内側容器は、前記内側容器を前記外側容器から取出す把持手段を提供する少なくとも2つの内向きに延びる取っ手を有する、請求項1に記載の調理用具物品。
【請求項12】
前記蓋は、前記内側および外側流体保持容器のうちの前記少なくとも1つの前記リムの部分と密封係合し、凝結した水の薄い膜を捕らえる凹状のプロファイルを有しており、その後それが低い内部圧力における水蒸気のシールを提供する、請求項1に記載の調理用具物品。
【請求項13】
前記蓋は、前記外側流体保持容器の前記リムの部分と加圧密封可能なガスケットを介して密封係合し、前記内側容器が、完全に前記外側容器内において支持される、請求項1に記載の調理用具物品。
【請求項14】
さらに、少なくとも前記外側容器の底と熱伝導する一体化された加熱エレメントとを包含する、請求項1に記載の調理用具物品。
【請求項15】
調理用具物品であって、
a)底および、第1のリムにおいて終端し、かつ内径を有する実質的に直立した周囲壁を有する外側流体保持容器と、
b)底および、第2のリムにおいて終端する実質的に直立した周囲壁を有する内側流体保持容器であって、前記外側流体保持容器より短く、前記外側流体保持容器より小さい直径を有してそれらの間にギャップを提供し、それにおいて前記第2のリムが、
i)前記外側流体保持容器の前記壁および前記第1のリムのうちの少なくとも1つと係合して前記内側流体保持容器を前記外側容器内において支持し、前記外側容器の前記リムと密封係合することが可能な内側部分と、
ii)前記外側容器の前記第1のリムを越えて広がり、把持および前記外側容器からの前記内側容器の取出しのための手段を提供する外側部分と、
iii)前記外側容器との密封係合のポイントより内側に配置され、前記外側流体保持容器内において生成されたスチームが前記ギャップを介して前記内側流体保持容器の容積内に循環することが可能となるように前記内側リムと前記外側リムの間のギャップが部分的に開口する複数の開口を有する内側流体保持容器と、
c)前記外側容器との密封係合のポイントより内側に配置された前記複数の開口を越える前記内側流体保持容器の前記リムの前記外側部分と密封係合する蓋とを包含する調理用具物品。
【請求項16】
前記内側容器の前記リムは、ラバーによって覆われる、請求項15に記載の調理用具物品。
【請求項17】
前記内側容器の前記リムは、前記蓋および前記外側容器の両方に無水密封を提供するべく形状設定される、請求項15に記載の調理用具物品。
【請求項18】
調理方法であって、
a)請求項1に記載の調理容器を提供するステップと、
b)前記外側容器内に水様流体を入れるステップと、
c)前記外側容器内に前記内側容器を入れ子にするステップと、
d)穀類、米、および豆のうちの少なくとも1つを前記内側容器内に入れるステップと、
e)前記内側容器内に水様流体を加えるステップと、
f)前記蓋を閉じて前記内側および外側容器を密封するステップと、
g)前記内側容器内の前記水様流体が直接加熱されて前記内側容器内の穀類、米、および豆のうちの前記少なくとも1つを調理し、同時にそれが前記外側容器内において生成されたスチームに曝されるように前記外側容器を加熱するステップとを包含する方法。
【請求項19】
さらに、前記内側容器を取出し、前記内側容器から食物の配膳を行なうステップを包含する、請求項15に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2013−503704(P2013−503704A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527998(P2012−527998)
【出願日】平成22年9月1日(2010.9.1)
【国際出願番号】PCT/US2010/047474
【国際公開番号】WO2011/028768
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(512054182)マイヤー インテレクチュアル プロパティーズ リミテッド (2)
【Fターム(参考)】