説明

経路探索装置、経路探索方法、及び経路探索プログラム

【課題】災害時等でも迅速に物資の輸送経路を確保することが可能となる。
【解決手段】通行許可データ記憶エリア142には、平常時に車両の通行が許可されている領域を表す情報と、平常時に車両の通行が禁止されている領域であって非常時に車両の通行が許可される領域を表す情報とが記憶される。経路探索装置1のCPU11は、セル分割プログラム151により経路探索範囲を地図上で複数のセル領域にメッシュ状に分割し、セル属性決定プログラム152により、複数のセル領域の各々について、上記通行許可データ記憶エリア142に記憶された情報をもとに車両が通行可能か否かを表す属性を決定する。そして、CPU11は、経路決定プログラム153を実行して、上記決定された属性を表す情報に基づいて出発地点を含むセル領域から目的地点を含むセル領域までの通行可能なセル領域を探索して通行経路を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、災害時において物資を輸送する際に車両の通行経路を探索する経路探索装置、経路探索方法、及び経路探索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
災害時や災害復旧時には避難住民への食料の配布、ライフラインや家屋の修繕のための資材の輸送が不可欠である。迅速にかつコストを抑えて資材を輸送するために、資材の輸送経路の確保は復旧への重要なファクターとなる。災害時には交通規制が実施されるため、輸送経路の確保は困難になると予想される(例えば、非特許文献1を参照。)。
【0003】
輸送経路の確保方法として、平常時に使用されるカーナビゲーションシステムで用いられている出発地から目的地までの道路経路をグラフで表現し、最短経路を探索する方法が候補として上げられる。この方法は、平常時に車両通行が可能な道路をあらかじめグラフで表現しておくもので、道路渋滞や交通規制が発生した場合にもダイナミックに対応可能である。しかし大規模な交通規制がしかれ、グラフで表現された道路が封鎖された場合には候補経路の探索が不可能になる。
【0004】
上記のグラフを利用した最短経路探索の方法は、ダイナミックにグラフの形状を変化させることが不可能なため、災害時に通行が許可された経路、あるいは緊急避難的に利用する経路など、新しく発生した経路には対応不可能である。
【0005】
【非特許文献1】URL<http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/knowledge/pdf/X0C5N159.PDF>、「東京都防災ホームページ 東京都地域防災計画・火山風水害編 第4編 大規模事故等対策 第3部 災害応急・復旧対策計画 第8章 警備交通規制 第2節 交通規制」、2008年02月17日閲覧
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、一般的なカーナビゲーションシステムのような経路探索方法では、災害時等に交通規制がしかれ、平常時に利用している道路が通行できない場合には、物資の輸送経路が確保できないという問題がある。
上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、災害時等でも迅速に物資の輸送経路を確保することができる経路探索装置、経路探索方法、及び経路探索プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためにこの発明に係る経路探索装置は、経路探索範囲で車両の通行経路を探索する経路探索装置であって、前記経路探索範囲の地図を表す情報を記憶する手段と、平常時に前記車両の通行が許可されている領域を表す第1の通行許可情報を記憶する手段と、平常時に前記車両の通行が禁止されている領域であって非常時に前記車両の通行が許可される領域を表す第2の通行許可情報を記憶する手段と、前記地図を表す情報を用いて前記経路探索範囲を地図上で複数のセル領域にメッシュ状に分割する手段と、前記複数のセル領域の各々について、前記第1及び第2の通行許可情報をもとに前記車両が通行可能か否かを表す属性を決定する手段と、前記複数のセル領域の各々に対応付けて前記決定された属性を表す情報を記憶する手段と、前記車両について出発地点及び目的地点の指定を表す情報を受け付ける手段と、前記記憶された属性を表す情報に基づいて前記出発地点を含むセル領域から前記目的地点を含むセル領域までの前記通行可能なセル領域を探索して前記通行経路を決定する手段とを具備する。また、前記通行経路を決定する手段は、メーズ配線処理のアルゴリズムを用いるものとする。
【0008】
また、この発明に係る経路探索方法は、経路探索範囲で車両の通行経路を探索する経路探索方法であって、前記経路探索範囲の地図を表す情報を記憶し、平常時に前記車両の通行が許可されている領域を表す第1の通行許可情報を記憶し、平常時に前記車両の通行が禁止されている領域であって非常時に前記車両の通行が許可される領域を表す第2の通行許可情報を記憶し、前記地図を表す情報を用いて前記経路探索範囲を地図上で複数のセル領域にメッシュ状に分割し、前記複数のセル領域の各々について、前記第1及び第2の通行許可情報をもとに前記車両が通行可能か否かを表す属性を決定し、前記複数のセル領域の各々に対応付けて前記決定された属性を表す情報を記憶し、前記車両について出発地点及び目的地点の指定を表す情報を受け付け、前記記憶された属性を表す情報に基づいて前記出発地点を含むセル領域から前記目的地点を含むセル領域までの前記通行可能なセル領域を探索して前記通行経路を決定するものである。また、前記通行経路の決定にメーズ配線処理のアルゴリズムを用いるものとする。
【0009】
また、この発明に係る経路探索プログラムは、探索対象の領域内で車両の通行経路を探索する、コンピュータを備えた経路探索装置で使用されるプログラムであって、前記経路探索範囲の地図を表す情報を記憶する処理と、平常時に前記車両の通行が許可されている領域を表す第1の通行許可情報を記憶する処理と、平常時に前記車両の通行が禁止されている領域であって非常時に前記車両の通行が許可される領域を表す第2の通行許可情報を記憶する処理と、前記地図を表す情報を用いて前記経路探索範囲を地図上で複数のセル領域にメッシュ状に分割する処理と、前記複数のセル領域の各々について、前記第1及び第2の通行許可情報をもとに前記車両が通行可能か否かを表す属性を決定する処理と、前記複数のセル領域の各々に対応付けて前記決定された属性を表す情報を記憶する処理と、前記車両について出発地点及び目的地点の指定を表す情報を受け付ける処理と、前記記憶された属性を表す情報に基づいて前記出発地点を含むセル領域から前記目的地点を含むセル領域までの前記通行可能なセル領域を探索して前記通行経路を決定する処理とを前記コンピュータに実行させるものである。
【0010】
したがってこの発明によれば、平常時に車両の通行が許可される領域だけでなく、平常時に通行が禁止されている領域であって非常時に車両の通行が許可される領域を加えて、車両の通行経路を探索することが可能となる。このようにすることで、災害発生などにより交通規制が行われ、通行できない道路が多数発生しても、道路以外の領域を対象として動的に車両の通行経路を探索することができる。
【発明の効果】
【0011】
すなわち、この発明によれば、災害時等でも迅速に物資の輸送経路を確保することができる経路探索装置、経路探索方法、及び経路探索プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明に係る経路探索装置の一実施形態を示す機能ブロック図である。
経路探索装置1は、マイクロプロセッサなどの中央処理ユニット11(CPU:Central Processing Unit)を備え、このCPU11に、入力インタフェース12、表示部13、データメモリ14、プログラムメモリ15が接続される。入力インタフェース12は、外部装置からのデータの入力や、オペレータによるマウスやキーボード等の操作情報の入力を受け付ける。表示部13は、例えば、液晶表示器(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、CPU11の制御により画像データ等を画面上に表示する。
【0013】
データメモリ14は、RAM(Random Access Memory)やハードディスク等で構成され、地図データ記憶エリア141と、通行許可データ記憶エリア142と、セル属性記憶エリア143とを備える。地図データ記憶エリア141には、入力インタフェース12により入力された経路探索範囲の道路や建物等が地図上に表された地図データが予め記憶される。通行許可データ記憶エリア142は、平常時に前記車両の通行が許可されている領域を表すデータと、平常時に前記車両の通行が禁止されている領域であって非常時に前記車両の通行が許可される領域とを表すデータが記憶される。セル属性記憶エリア143には、後述する経路探索範囲の各セル領域に対応する属性情報(通行可能/通行不可能)が記憶される。
【0014】
プログラムメモリ15は、この発明を実現するための制御プログラムとして、セル分割プログラム151と、セル属性決定プログラム152と、経路決定プログラム153とを格納する。セル分割プログラム151は、経路探索範囲をメッシュ状に一定サイズの矩形等により複数のセル領域に分割する。セル属性決定プログラム152は、上記分割されたセル領域の各々について車両が通行可能であるか否かを表す属性を決定する。この決定された属性は、属性情報としてセル領域それぞれに対応付けて上記セル属性記憶エリア143に記憶される。経路決定プログラム153は、出発地点及び目的地点の指定を受け付け、セル属性記憶エリア143に記憶された属性情報に基づいて、出発地点を含むセル領域から目的地点を含むセル領域までの通行可能なセル領域を探索して車両の通行経路を決定する。
【0015】
次にこのように構成された経路探索装置の動作について詳細に説明する。
本実施形態では、災害時の物資輸送経路を確保するために、平常時に車両通行が許可されている領域に加えて、平常時には車両の通行が禁止されている領域の一部を、物資の輸送探索経路の対象とする。たとえば、災害時に通行が許可されている領域に加え、平常時には車両通行が禁止されている領域である私有地、公園、学校グランド、国有地、会社敷地、河川敷等を対象として物資の輸送経路を探索確保するものである。
【0016】
図2及び図3は、経路探索装置1の動作を示すフローチャートである。
まず、経路探索装置1のCPU11は、経路探索範囲が指定されると、地図データ記憶エリア141から対応する地図データを読み出し、通行許可データ記憶エリア142を参照して平常時に通行が許可されている領域(たとえば道路)を表す情報をもとに、経路探索の対象候補として地図上に設定する(ステップS1a)。また、通行許可データ記憶エリア142を参照して非常時に通行が許可される領域(たとえば私有地、公園、学校グランド、国有地、会社敷地、河川敷)を表す情報をもとに、経路探索の候補として地図上に設定する(ステップS2a)。次に、CPU11は、経路探索範囲を分割するセル領域の大きさ(たとえば20m四方など)を決定する(ステップS3a)。CPU11は、セル分割プログラム151を実行して、経路探索範囲の地図領域を上記設定された大きさで分割する(ステップS4a)。図4に、経路探索範囲をセル領域に分割した様子を示す。例えば、図4中の斜線部分が平常時の通行が禁止されている領域であって災害時に通行が許可された領域であるものとする。
【0017】
次に、CPU11は、セル属性決定プログラム152を実行して、セル領域の各々について属性を決定する(ステップS5a〜S8a)。ステップS5aは、地図上の全てのセル領域についてステップS6a〜ステップS8aの属性決定処理が終了したか否かの判定処理である(ステップS5a)。属性決定処理が全てのセル領域について終了した場合はステップS9aに移行し、終了していない場合はステップS6aに移行する。CPU11は、セル領域が通行が許可された領域に含まれるか否かを判定する(ステップS6a)。例えば、図4において、セル領域に道路又は斜線部分が含まれている場合は当該セル領域は通行可能であると判定する。セル領域が通行が許可された領域に含まれると判定された場合は(ステップS6a:YES)、このセル領域の属性を“通行可能“としてセル属性記憶エリア143に記憶する(ステップS7a)。セル領域が通行が許可された領域に含まれないと判定された場合は(ステップS6a:NO)、セル領域の属性を”通行不可能“としてセル属性記憶エリア143に記憶する(ステップS8a)。CPU11は、全てのセル領域について属性決定処理を行うと、経路決定プログラム153を実行して、輸送経路の探索処理を行う(ステップS9a)。
【0018】
図3は、経路決定処理の手順を示すフローチャートである。
これに先立ち、CPU11は、オペレータにより入力インタフェース12から入力される出発地点及び目的地点の指定を受け付ける。例えば、出発地点は物資貯蓄場所あるいは資材運搬車、目的地点は食料を必要とする避難所あるいは復旧資材を必要とする建築物などが指定される。CPU11は、上記指定を受け付けると、出発地点を含むセル領域を決定し(ステップS1b)、目的地点を含むセル領域を決定する(ステップS2b)。そして、出発地点を含むセル領域から目的地点を含むセル領域までの通行可能なセル領域を探索して輸送経路を決定する(ステップS3b)。
【0019】
この経路探索方法には、例えば、LSIの配線に用いられるメーズ配線探索方法を利用する。メーズ配線探索方法とは、出発地点から目的地点までの通過可能領域を探索する方法である。経路探索手順は、出発地点に隣接するセル領域の通行可能/不可能を認識し、通行可能ならば、さらに隣接するセル領域を探索していく方法である。目的地のセル領域までたどり着いたら探索してきた経路を逆方法に戻って経路を確保する。メーズ配線方法にはいろいろなバリエーションがあるがもっとも有名な方法を一例として非特許文献2に示す。また、非特許文献2のメーズ配線方法の状態遷移を図5に示す。非特許文献2のメーズ配線の処理手順を示すフローチャートを図6〜図9に示す。
【0020】
【非特許文献2】“FAST MAZE ROUTER”,pp.100,J.Soukup,Design Automation Conference,Proceedings June19,20&21,1978,IEEE 以上述べたように上記実施形態では、平常時に車両の通行が許可されている領域だけでなく、平常時に通行が禁止されており非常時にのみ通行を許可される、あるいは緊急避難的に通行が許可される領域を対象に加えて輸送経路を探索する。経路探索には、経路探索範囲を地図上で複数のセル領域にメッシュ状に分割する方法を採用する。分割された各セル領域には車両通行可能不可能の属性をもたせる。このセル領域の属性は、グラフのように平常時の車両通行可否状況に形態が依存しないため、災害時にダイナミックに属性を変更させることができる。災害時に車両の通行が許可される領域に含まれるセル領域には車両通行可能の属性を保持させ、災害時に車両通行が許可されない領域に含まれるセル領域には車両通行不可能の属性を保持させるようにする。そして、この属性に基づいて出発地点を含むセル領域から目的地点を含むセル領域までの通行可能なセル領域を探索して通行経路を決定するものである。
【0021】
したがって上記実施形態によれば、災害発生などにより交通規制が行われ、通行できない道路が多数発生しても、道路以外の領域を対象として動的に車両の通行経路を探索することができる。これにより、災害等でも迅速に物資の輸送経路を確保することが可能となる。
【0022】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明に係る経路探索装置の一実施形態を示す機能ブロック図。
【図2】経路探索装置の動作を示すフローチャート。
【図3】経路決定処理の手順を示すフローチャート。
【図4】経路探索範囲をセル領域に分割した様子を示す図。
【図5】メーズ配線方法の状態遷移を示す図。
【図6】メーズ配線の処理手順を示すフローチャート。
【図7】メーズ配線の処理手順を示すフローチャート。
【図8】メーズ配線の処理手順を示すフローチャート。
【図9】メーズ配線の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0024】
1…経路探索装置、11…CPU、12…入力インタフェース、13…表示部、14…データメモリ、141…地図データ記憶エリア、142…通行許可データ記憶エリア、143…セル属性記憶エリア、15…プログラムメモリ、151…セル分割プログラム、152…セル属性決定プログラム、153…経路決定プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路探索範囲で車両の通行経路を探索する経路探索装置であって、
前記経路探索範囲の地図を表す情報を記憶する手段と、
平常時に前記車両の通行が許可されている領域を表す第1の通行許可情報を記憶する手段と、
平常時に前記車両の通行が禁止されている領域であって非常時に前記車両の通行が許可される領域を表す第2の通行許可情報を記憶する手段と、
前記地図を表す情報を用いて前記経路探索範囲を地図上で複数のセル領域にメッシュ状に分割する手段と、
前記複数のセル領域の各々について、前記第1及び第2の通行許可情報をもとに前記車両が通行可能か否かを表す属性を決定する手段と、
前記複数のセル領域の各々に対応付けて前記決定された属性を表す情報を記憶する手段と、
前記車両について出発地点及び目的地点の指定を表す情報を受け付ける手段と、
前記記憶された属性を表す情報に基づいて前記出発地点を含むセル領域から前記目的地点を含むセル領域までの前記通行可能なセル領域を探索して前記通行経路を決定する手段と
を具備することを特徴とする経路探索装置。
【請求項2】
前記通行経路を決定する手段は、メーズ配線処理のアルゴリズムを用いることを特徴とする請求項1記載の経路探索装置。
【請求項3】
経路探索範囲で車両の通行経路を探索する経路探索方法であって、
前記経路探索範囲の地図を表す情報を記憶し、
平常時に前記車両の通行が許可されている領域を表す第1の通行許可情報を記憶し、
平常時に前記車両の通行が禁止されている領域であって非常時に前記車両の通行が許可される領域を表す第2の通行許可情報を記憶し、
前記地図を表す情報を用いて前記経路探索範囲を地図上で複数のセル領域にメッシュ状に分割し、
前記複数のセル領域の各々について、前記第1及び第2の通行許可情報をもとに前記車両が通行可能か否かを表す属性を決定し、
前記複数のセル領域の各々に対応付けて前記決定された属性を表す情報を記憶し、
前記車両について出発地点及び目的地点の指定を表す情報を受け付け、
前記記憶された属性を表す情報に基づいて前記出発地点を含むセル領域から前記目的地点を含むセル領域までの前記通行可能なセル領域を探索して前記通行経路を決定することを特徴とする経路探索方法。
【請求項4】
前記通行経路の決定にメーズ配線処理のアルゴリズムを用いることを特徴とする請求項3記載の経路探索方法。
【請求項5】
探索対象の領域内で車両の通行経路を探索する、コンピュータを備えた経路探索装置で使用されるプログラムであって、
前記経路探索範囲の地図を表す情報を記憶する処理と、
平常時に前記車両の通行が許可されている領域を表す第1の通行許可情報を記憶する処理と、
平常時に前記車両の通行が禁止されている領域であって非常時に前記車両の通行が許可される領域を表す第2の通行許可情報を記憶する処理と、
前記地図を表す情報を用いて前記経路探索範囲を地図上で複数のセル領域にメッシュ状に分割する処理と、
前記複数のセル領域の各々について、前記第1及び第2の通行許可情報をもとに前記車両が通行可能か否かを表す属性を決定する処理と、
前記複数のセル領域の各々に対応付けて前記決定された属性を表す情報を記憶する処理と、
前記車両について出発地点及び目的地点の指定を表す情報を受け付ける処理と、
前記記憶された属性を表す情報に基づいて前記出発地点を含むセル領域から前記目的地点を含むセル領域までの前記通行可能なセル領域を探索して前記通行経路を決定する処理と
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする経路探索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−243893(P2009−243893A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−87129(P2008−87129)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】