説明

縦型多列自動包装機の原料供給装置

【課題】粉末原料が計量マスの外に飛び出さないように密閉することにより、包装袋内容物の量目不足を防止することができる縦型多列自動包装機の原料供給装置を提供する。
【解決手段】縦型多列自動包装機の原料供給装置において、分配ホッパー3がスライド供給盤7の計量マス18の近傍に取り付けられ、分配ホッパー3の下端筒部分にはバネ係止部材4とバネ部材5と隙間塞ぎ部材6が嵌め込まれており、隙間塞ぎ部材6は分配ホッパー3とスライド供給盤7との間の隙間を塞いでいる。従って、粉末原料はスライド供給盤7の計量マス18内に確実に詰め込まれるようになり、原料同士が擦れて静電気が発生しても計量マス18の外に飛び出すことは無くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装フィルム(包材)を用いて粉末原料(内容物)を自動的に充填包装する自動包装機の技術分野に属するものであって、具体的には、包装フィルムを断面略円筒状にフォーミングしてスティック包装袋を形成する縦型多列自動包装機における原料供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、一度に複数本のスティックタイプの包装袋を連続的にシール成形できるように構成した縦型多列自動包装機が存在している。これは複数本に切断された包装フィルムの各々を多列式に構成した各フォーマーパイプの周囲に巻装して円筒状にフォーミングした後、縦ヒートシーラによって包装フィルムの合わせ目に対して縦シールを施して筒状形態にし、次いで、筒状になった包装フィルムの規定の位置に対して横ヒートシーラによって横シールを施している。
【0003】
そして、縦型多列自動包装機は、出来上がった袋状の包装フィルム内に充填パイプを用いて粉末原料(内容物)を充填し、その後、原料注入口を横シールして封止し、この封止された横シール部分の中央付近に対してカッター装置を用いて切り離し、最終的に個別包装形態のスティック状包装袋が多列式に、且つ連続的にシール成形される仕組みになっている。このような縦型多列自動包装機の一例が特許文献1に開示されている。
【0004】
図7は、従来の縦型多列自動包装機における原料供給装置の概略側面図である。図7に示すように、従来の原料供給装置の構成は、以下のようになっている。
(1)粉末原料はホッパー102の中に入っており、ホッパー102の下部出口とスライド供給盤107の間には隙間が開いている。そして、この隙間からホッパー102の中に入っている粉末原料が徐々にスライド供給盤107に送り出される。
(2)スライド供給盤107の上部には、ホッパー102をはさんで前スクレイパー104と後スクレイパー105が備えられている。
(3)スライド供給盤107には、計量マス118が調節可能に開孔されており、スライド供給盤107の下には、計量マス118の下部を塞ぐためのシャッター108が設けられている。
(4)スライド供給盤107のシャッター108の下には、接続シュート109と充填パイプ110が設置されている。
【0005】
このような従来の原料供給装置の動作は、以下のようになっている。
(1)ホッパー102に入っている粉末原料を計量し、計量済みの粉末原料を充填パイプ110内に投入するまでの一連の動作は、スライド供給盤107とシャッター108のみを前後に動かすことで実現しており、他の構成部分は固定されている。
(2)まず、スライド供給盤107は側面より見て一番右側に来るように駆動されており、ホッパー102の下部出口の直下に計量マス118が位置している。また、計量マス118の下側はシャッター108により塞がれている。
(3)この結果、計量マス118内には粉末原料が山盛りで入ることになり、この状態からスライド供給盤107とシャッター108を側面より見て左側に駆動する。
(4)そして、この駆動途中においてスライド供給盤107の計量マス118は前スクレイパー104により、マス切りされる。即ち、この前スクレイパー104によるマス切り動作により、計量マス118に入っている粉末原料の山盛り部分は押し除かれ、計量マス118の容積値に計量される。
(5)また、シャッター108の動きはスライド供給盤107の動きに比べて少なく設定されており、スライド供給盤107が側面より見て左方向に移動途中で停止状態となる。このため、スライド供給盤107が側面より見て一番左側に位置した際は、計量マス118の下側を塞いでいたシャッター108は開放状態となる。
(6)そして、スライド供給盤107が側面より見て一番左側に来た時点の計量マス118の真下には、接続シュート109と充填パイプ110が位置しており、正しい値に計量された計量マス118内の粉末原料は、この接続シュート109内に落下し、充填パイプ110を経由して包装袋内に充填される。
【特許文献1】特開平9−272511号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来の縦型多列自動包装機における原料供給装置を用いて個別包装袋内に粉末原料を投入する場合は、投入する粉末原料の性質によって充填状況が大きく変化する。特に、投入原料が顆粒状の乾燥した粉末原料の場合は、原料同士が擦れて多量の静電気が発生し、この静電気により粉末原料は、ホッパー102の下部出口とスライド供給盤107の間の隙間からスライド供給盤107に送り出された際に反発し合って飛び跳ねるような挙動を示すことになる。
【0007】
このため、一旦計量マスに入った粉末原料が計量マスの外に飛び出る事態となり、マス切り計量された値が減少することになる。従って、このような粉末原料を充填した包装袋においては、内容物の量目不足となる問題が発生する。
【0008】
また、計量マスの外に飛び出した粉末原料の一部は、自動包装機の内部に飛散することになり、自動包装機自体を汚すと共にこのような自動包装機が設置された工場環境の悪化を招く問題も発生する。
【0009】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、粉末原料が計量マスの外に飛び出さないように密閉して、包装袋内容物の量目不足を防止し、さらに計量マスの外に飛び出した粉末原料の一部による自動包装機自体の汚染や工場環境の悪化を防ぐことができる縦型多列自動包装機の原料供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)上記の課題を解決するためになされた本発明の縦型多列自動包装機の原料供給装置は、幅の広いフィルムを複数条の包装フィルムにスリットするスリッター装置と、この複数条の包装フィルムを筒状にフォーミングしながら縦シール及び横シールして包装袋にする縦シール装置及び横シール装置と、この包装袋内に粉末原料(内容物)を投入する原料供給装置と、この粉末原料(内容物)が投入された包装袋の充填口を封止すると共にこの包装袋を下方に搬送する横シール装置と、この搬送された連続包装袋の横シール部分に対してカットを施して個別包装袋とするカッター装置とを備えた縦型多列自動包装機であって、前記原料供給装置は、粉末原料を各列毎に配分する分配ホッパーと粉末原料の計量を司るスライド供給盤の計量マス間の隙間を塞ぐように構成されている。
【0011】
(2)また本発明の縦型多列自動包装機の原料供給装置は、幅の広いフィルムを複数条の包装フィルムにスリットするスリッター装置と、この複数条の包装フィルムを筒状にフォーミングしながら縦シール及び横シールして包装袋にする縦シール装置及び横シール装置と、この包装袋内に粉末原料(内容物)を投入する原料供給装置と、この粉末原料(内容物)が投入された包装袋の充填口を封止すると共にこの包装袋を下方に連続的に搬送する横シール装置と、この搬送された連続包装袋の横シール部分に対してカットを施して個別包装袋とするカッター装置とを備えた縦型多列自動包装機であって、前記原料供給装置は、粉末原料の計量を司るスライド供給盤の計量マスの近傍に粉末原料を各列毎に配分する分配ホッパーを取り付け、この分配ホッパーの下端筒部分に対して、バネ係止部材とバネ部材と隙間塞ぎ部材を嵌め込み、分配ホッパーと計量マスとの間の隙間を塞ぐように構成されている。
【0012】
(3)また本発明の縦型多列自動包装機の原料供給装置は、粉末原料の計量を司るスライド供給盤の計量マスの近傍に粉末原料を各列毎に配分する分配ホッパーを取り付け、この分配ホッパーの下端筒部分に対してバネ係止部材とバネ部材と隙間塞ぎ部材を嵌め込み、このバネ部材の圧縮反発力が発生するようにバネ係止部材を取り付け、この圧縮反発力により隙間塞ぎ部材をスライド供給盤に向かって付勢押圧して、分配ホッパーと計量マスとの間の隙間を塞ぐように構成されている。
【0013】
上記(1)、(2)、(3)で述べた縦型多列自動包装機の原料供給装置によれば、粉末原料が計量マスの外に飛び出さないように密閉構造を採用した結果、粉末原料の計量動作時において発生する静電気の影響を排除し、包装袋内容物の量目不足を防ぐことができる。さらに、粉末原料が計量マスの外に飛び出すことを防止したため、粉末原料による自動包装機自体の汚染や工場環境の悪化を防ぐことができる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明によれば、ホッパーとスライド供給盤の間を密閉構造にして粉末原料が計量マスの外に飛び出さないようにしたため、包装袋内容物の量目不足を防ぐことができ、さらに計量マスの外に飛び出した粉末原料の一部による自動包装機自体の汚染や工場環境の悪化を防ぐことができる縦型多列自動包装機の原料供給装置を提供できるという顕著な効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に本発明に係る縦型多列自動包装機における原料供給装置の実施の形態を図面と共に説明する。図1は本発明を実施した縦型多列自動包装機の正面図であり、図2は本発明を実施した縦型多列自動包装機の側面図である。これらの図面において各々符号1で全体的に示した自動包装機は、一度に複数本のスティック包装袋を連続的にシール成形できるように構成されている。なお、図1における縦型多列自動包装機の列数は5列の例で説明しているが、この列数は原反ロールフィルム幅に応じた任意の値を採用することができる。
【0016】
図1と図2に示すように、2は粉末原料(内容物)を収容したホッパー、3はホッパー2の下に連結してホッパー2に入っている粉末原料を各列毎に配分する分配ホッパー、4は分配ホッパーの下端筒に嵌め込まれたバネ係止部材、5は分配ホッパーの下端筒に嵌め込まれ、バネ係止部材の下に設けられたバネ部材、6は分配ホッパーの下端筒に嵌め込まれ、バネ部材6の下に設けられた隙間塞ぎ部材、7は原料の量目を計数するスライド供給盤、8はスライド供給盤7の下に設けられたシャッター、9はスライド供給盤から落下した粉末原料を受け止めて充填パイプ10に送り込む接続シュート、10はスリットされて幅が狭くなった複数条の包装フィルムF’を略円筒状にフォーミングすると共に粉末原料の投入通路となる充填パイプ、11は縦シール装置、12はその下に設けた横シール装置、13は連続包装袋の横シール中央付近に対してカットを施すカッター装置、14は操作パネルボックス、15は切り離された個別包装袋を受け取るすべり台、16はスライド供給盤7を前後に移動させるスライド供給盤駆動機構、17は包装フィルムFに印字するプリンタ装置、22は粉末原料を一定量毎にホッパー2に落下供給する原料供給フィーダ装置である。
【0017】
図2に示すように、FHは幅の広い包装フィルム(包材)を巻いた原反ロール、Fはこの原反ロールFHから引き出された幅の広いフィルム、FXはこの幅の広いフィルムFを上記充填パイプ10の列数に合わせて幅の狭い複数条の包装フィルムF’にスリットするスリッター装置である。そして上記横シール装置12の上下運動に従って順次下方に引き出された各包装フィルムF’は各充填パイプ10の周囲を包むように略円筒状にフォーミングされる仕組みになっている。
【0018】
上記縦型多列自動包装機は、縦シール装置11の縦ヒートシーラによって各包装フィルムF’の開放両端同士を挟み込んで縦シールして、各包装フィルムF’を略円筒形状にシール成形する。更に、この略円筒形状の包装フィルムF’に対して横シール装置12で横シールした後、上記充填パイプ10を通して各包装フィルムF’の内部に粉末原料(内容物)を投入し、同時に横シール装置12により挟持したまま1包装袋分下方に移動させて包装フィルムF’の引き出しを行うと共にこの横シール装置12を上方に復帰作動させて再度横シールを行うことによって、スティック包装袋を多列式にシール成形するものである。
【0019】
そして、上記の動作を連続して繰り返し行い、且つ各横シールの中央部分をカッター装置13で直線カット(切断)することにより、一度に多数本のスティックタイプ個別包装袋を連続的に生産できるように構成されている。
【0020】
図3は、本発明の縦型多列自動包装機における原料供給装置の正面図であり、図4は、同じく縦型多列自動包装機における原料供給装置の上面図である。図3と図4に示す原料供給装置について、以下に説明する。
【0021】
(1)ホッパー2の下に連結してホッパー2に入っている粉末原料を各列毎に配分する分配ホッパー3が、スライド供給盤7の計量マス18の近傍に取り付けられている。
(2)分配ホッパー3の下端筒部分には、上からバネ係止部材4と、バネ部材5と、隙間塞ぎ部材6が嵌め込まれており、この内、バネ部材5と隙間塞ぎ部材6は上下移動可能の構造となっている。
(3)バネ係止部材4は、バネ部材5を圧縮する位置に固定されており、その結果、バネ部材5の圧縮反発力により隙間塞ぎ部材6をスライド供給盤7の方向に付勢押圧している。即ち、隙間塞ぎ部材6は、固定された分配ホッパー3と前後に移動するスライド供給盤7の間で発生する隙間を塞いでいる。
(4)スライド供給盤7には、計量マス18が調節可能に開孔されており、スライド供給盤7の下には、計量マス18の下部を塞ぐためのシャッター8が設けられている。また、スライド供給盤7のシャッター8の下には、接続シュート9と充填パイプ10が設置されている。
(5)スライド供給盤7の計量マス18は、内容積を調節することができる構造となっており、計量マス18の容積値に応じてスライド供給盤7に嵌め込まれた計量コマ19の嵌め込み量を可変調節することで実現している。
(6)即ち、各列毎の計量マスの容積値を決定しているのは個別量目調節つまみ20であり、このつまみ20を回転させることにより、各列毎の計量コマ19が図4において上下方向に移動することになる。この結果、計量マス18の開孔面積が可変調節されて包装袋に投入される粉末原料の量目値が決定されることになる。
(7)同時に、全体量目調節つまみ21を調節することにより、図4における5列分の計量マスの容積値をまとめて決定することができる。
【0022】
図5と図6は、本発明の縦型多列自動包装機における原料供給装置の動作を説明した概略側面図である。図5は、スライド供給盤7が側面から見て右端に位置している場合の原料供給動作を表している。また、図6は、スライド供給盤7が側面から見て左端に位置している場合の原料供給動作を表している。
【0023】
図5に示す原料供給装置の動作について、以下に説明する。
(1)スライド供給盤7は、側面から見て一番右側に位置しており、ホッパー2及び各列毎の分配ホッパー3の内部には粉末原料が入っている。
(2)スライド供給盤7の下は、シャッター8により塞がれており、スライド供給盤7の上は、バネ係止部材4とバネ部材5と隙間塞ぎ部材6により隙間が発生しないようになっており、このため、スライド供給盤7の計量マス18は密閉構造となっている。
(3)従って、粉末原料はスライド供給盤7の計量マス18内に確実に詰め込まれるようになり、原料同士が擦れて静電気が発生しても計量マス18の外に飛び出すことは無くなる。
【0024】
図6に示す原料供給装置の動作について、以下に説明する。
(1)スライド供給盤7とシャッター8は、図5における右端位置から左方向に向かって移動するように駆動され、粉末原料が入った計量マス18の上部は隙間塞ぎ部材6によりマス切りされて正しく計量される。
(2)このマス切り後は、原料同士が擦れることが無くなるため、新たな静電気は発生しない。このため、粉末原料が計量マス18の外に飛び出して量目不足となることは発生しなくなる。
(3)シャッター8の駆動は、左方向に向かって移動する途中で停止し、このため、スライド供給盤7が側面から見て一番左側に位置した図6においては、シャッター8は開放状態になり、スライド供給盤7の計量マス18内の計量された粉末原料は、接続シュート9に落下して充填パイプ10を経由して包装袋内に充填される。
なお、前記隙間塞ぎ部材6の材質としては、通常テフロンやベークライトが用いられている。
【0025】
以上、図1乃至図6によって説明された本発明の原料供給装置は、粉末原料が計量マスの外に飛び出さないように密閉構造を採用した結果、粉末原料の計量動作時において発生する静電気の影響を排除し、包装袋内容物の量目不足を防ぐことができる。さらに、粉末原料が計量マスの外に飛び出すことを防止したため、粉末原料による自動包装機自体の汚染や工場環境の悪化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明を実施した縦型多列自動包装機の正面図である。
【図2】本発明を実施した縦型多列自動包装機の側面図である。
【図3】本発明の縦型多列自動包装機における原料供給装置の正面図である。
【図4】本発明の縦型多列自動包装機における原料供給装置の上面図である。
【図5】本発明の縦型多列自動包装機において、スライド供給盤7が側面から見て右端に位置している場合の原料供給装置の動作を説明した概略側面図である。
【図6】本発明の縦型多列自動包装機において、スライド供給盤7が側面から見て左端に位置している場合の原料供給装置の動作を説明した概略側面図である。
【図7】従来の縦型多列自動包装機における原料供給装置の概略側面図である。
【符号の説明】
【0027】
1 縦型多列自動包装機
2、102 ホッパー
3 分配ホッパー
4 バネ係止部材
5 バネ部材
6 隙間塞ぎ部材
7、107 スライド供給盤
8、108 シャッター
9、109 接続シュート
10、110 充填パイプ
11 縦シール装置
12 横シール装置
13 カッター装置
14 操作パネルボックス
15 すべり台
16 スライド供給盤駆動機構
17 プリンタ装置
18、118 計量マス
19 計量コマ
20 個別量目調節つまみ
21 全体量目調節つまみ
22 原料供給フィーダ装置
104 前スクレイパー
105 後スクレイパー
F 包装フィルム
F’ 切り分けられた包装フィルム
FH 包装フィルムを巻いた原反ロール
FX スリッター装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅の広いフィルムを複数条の包装フィルムにスリットするスリッター装置と、
この複数条の包装フィルムを筒状にフォーミングしながら縦シール及び横シールして包装袋にする縦シール装置及び横シール装置と、
この包装袋内に粉末原料(内容物)を投入する原料供給装置と、
この粉末原料(内容物)が投入された包装袋の充填口を封止すると共にこの包装袋を下方に搬送する横シール装置と、
この搬送された連続包装袋の横シール部分に対してカットを施して個別包装袋とするカッター装置とを備えた縦型多列自動包装機であって、
前記原料供給装置は、粉末原料を各列毎に配分する分配ホッパーと粉末原料の計量を司るスライド供給盤の計量マス間の隙間を塞ぐように構成したことを特徴とした縦型多列自動包装機の原料供給装置。
【請求項2】
幅の広いフィルムを複数条の包装フィルムにスリットするスリッター装置と、
この複数条の包装フィルムを筒状にフォーミングしながら縦シール及び横シールして包装袋にする縦シール装置及び横シール装置と、
この包装袋内に粉末原料(内容物)を投入する原料供給装置と、
この粉末原料(内容物)が投入された包装袋の充填口を封止すると共にこの包装袋を下方に連続的に搬送する横シール装置と、
この搬送された連続包装袋の横シール部分に対してカットを施して個別包装袋とするカッター装置とを備えた縦型多列自動包装機であって、
前記原料供給装置は、粉末原料の計量を司るスライド供給盤の計量マスの近傍に粉末原料を各列毎に配分する分配ホッパーを取り付け、この分配ホッパーの下端筒部分に対して、バネ係止部材とバネ部材と隙間塞ぎ部材を嵌め込み、分配ホッパーと計量マスとの間の隙間を塞ぐように構成したことを特徴とした縦型多列自動包装機の原料供給装置。
【請求項3】
前記原料供給装置は、粉末原料の計量を司るスライド供給盤の計量マスの近傍に粉末原料を各列毎に配分する分配ホッパーを取り付け、この分配ホッパーの下端筒部分に対してバネ係止部材とバネ部材と隙間塞ぎ部材を嵌め込み、このバネ部材の圧縮反発力が発生するようにバネ係止部材を取り付け、この圧縮反発力により隙間塞ぎ部材をスライド供給盤に向かって付勢押圧して、分配ホッパーと計量マスとの間の隙間を塞ぐように構成したことを特徴とした請求項2記載の縦型多列自動包装機の原料供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−298425(P2006−298425A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−122121(P2005−122121)
【出願日】平成17年4月20日(2005.4.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(596092595)三光機械株式会社 (102)
【Fターム(参考)】