説明

置換イソキノリン誘導体および抗痙攣剤としてのその使用

【課題】 抗痙攣活性を有するカルボキシアミド化合物の提供。
【解決手段】 下記の式(I):


で表され、化合物N−(5−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−アジドベンズアミドおよびN−(5−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−5−ベンゾイル−2−メトキシベンズアミドを除く化合物、その医薬上許容される塩またはその溶媒和物およびそれを有効成分とする医薬組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規化合物、その製造法およびその治療剤としての使用に関する。
【背景技術】
【0002】
先行文献である米国特許第4,022,900号(Marion Laboratories Inc.)は、降圧特性を有するベンズアミド−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを開示する。先行文献である国際特許出願公開番号WO97/48683、WO98/41507、WO98/41508、WO97/48683、WO99/21836およびWO99/31068(SmithKline Beecham)は、イソキノリニルベンズアミド誘導体およびその抗痙攣剤としての使用を開示する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この度、意外にも、下記の式(I)で表されるカルボキシアミド化合物が、抗痙攣活性を有することが見出され、したがって、不安症、躁病、鬱病、パニック障害および/または侵襲、クモ膜下出血または神経ショックに付随する障害、コカイン、ニコチン、アルコールおよびベンゾジアゼピンのような乱用物質からの退薬に付随する作用、抗痙攣剤で治療および/または予防する障害、例えば外傷後の癲癇を含む癲癇、パーキンソン病、精神病、偏頭痛、脳虚血、アルツハイマー病、および他の変性疾患、例えばハンチントン舞踏病、精神分裂症、強迫観念障害(OCD)、AIDSに付随する神経欠乏、睡眠障害(日周期リズム障害、不眠症および睡眠発作を含む)、顔面痙攣(例えば、ジャイルズ・デ・ラ・トゥーレット症候群)、外傷性脳損傷、耳鳴り、神経痛、特に三叉神経痛、神経傷害痛、歯痛、癌性疼痛、糖尿病などの疾患にて神経性起立障害をもたらす不適当なニューロン活性、多発性硬化症(MS)および運動神経疾患、運動失調症、筋性防衛(痙縮)、顎関節機能不全、および/または筋萎縮性側索硬化症(ALC)の治療および/または予防に有用であると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、第1の態様として、本発明は、式(I):
【化1】

【0005】
[式中:
Qは、単環式または二環式アリールまたはヘテロアリール環であり;
は、水素であり;
は、水素またはハロゲン、NO、CN、N、CFO−、CFS−、CFSO、CFCO−、C1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルキニル、C1−6ペルフルオロアルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−6アルキルO−、C1−6アルキルCO−、C3−6シクロアルキルO−、C3−6シクロアルキルCO−、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキルO−、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキルCO−、フェニル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイル、フェニル−C1−4アルキル−、C1−6アルキルS−、C1−6アルキルSO−、(C1−4アルキル)NSO−、(C1−4アルキル)NHSO−、(C1−4アルキル)NCO−、(C1−4アルキル)NHCO−またはCONHから選択される3個までの置換基あるいは−NRであり、ここに、Rは、水素またはC1−4アルキルであり、およびRは、水素、C1−4アルキル、ホルミル、−CO1−4アルキルまたは−COC1−4アルキルであるか、または2個のR基が一緒になって飽和または不飽和および非置換または−OHまたは=Oにより置換された炭素環式環を形成する基であり;
Xは、ハロゲン、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、またはC1−6ペルフルオロアルキルであり、および;
Yは、水素、ハロゲン、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルまたはC1−6ペルフルオロアルキルを意味する]
で表される化合物、ただし:
N−(5−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−アジドベンズアミドおよび;
N−(5−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−5−ベンゾイル−2−メトキシベンズアミドを除く化合物、またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0006】
本発明の化合物は、典型的には、(テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルボキシアミドである。
環系Qは、典型的には、非置換または置換フェニルまたは非置換または置換チオフェニルである。2個のR基が、炭素環式環を形成する場合、これは、典型的には、5〜7員環であり、およびQは、ナフタレン、インダンまたはインダノン環系であってもよい。アルコキシまたはアシルのような他の基の一部であるアルキル基を含む式(I)のアルキル基は、直鎖または分枝鎖であってもよい。他の基の一部であるフェニル基を含むR中のフェニル基は、独立して、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシまたはC1−6アルキルカルボニルから選択される1つまたはそれ以上の基で置換されていてもよい。適当には、C3−6シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを含む。適当には、ハロ置換基は、フルオロ、クロロ、ヨードおよびブロモを含む。
【0007】
適当な一群の本発明の化合物は、式(IA):
【化2】

で表される化合物からなり、もう一つ別の適当な一群の化合物は、式(IB):
【化3】

[式中、R、R、XおよびYは、本明細書の上記と同意義である]
で表される化合物からなる。
【0008】
適当な一群の式(I)で表される化合物は;
が水素であり;
が、水素または1またはそれ以上の次の基;
メチル、エチル、n−ブチル、イソ−プロピル、t−ブチル、フェニル、メトキシ、エトキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、シクロプロピルメトキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、アミノ、アセチルアミノ、ニトロ、アジド、シアノ、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、アセチル、ピバロイル、イソ−ブチロイル、ベンゾイル、ヨードベンゾイル、トリフルオロメチル、ペルフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロアセチル、メタンスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ジメチルスルファモイルであるか、または2個のR基が、ベンゼン、シクロペンタンまたはシクロペンタノン環を形成する基であり;
Xが、クロロ、ブロモ、ヨード、フルオロ、C1−6ペルフルオロアルキルであり、および;
Yが、水素、ハロゲン、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルまたはC1−6ペルフルオロアルキル
である化合物である。
【0009】
式(I)で表される化合物の好ましい群は:
が水素であり;
が、水素または1またはそれ以上の次の基;
メチル、エチル、イソ−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、フェニル、メトキシ、エトキシ、イソ−プロポキシ、フェノキシ、アセトキシ、ニトロ、シアノ、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、アセチル、ピバロイル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、アジド、トリフルオロメトキシであり;
Xが、ヨード、クロロ、ブロモまたはトリフルオロメチルであり、および;
Yが、水素、クロロ、ブロモ、ヨードまたはトリフルオロメチル
である化合物である。
【0010】
以下の化合物は、式(I)で表される化合物の一例であるが、何ら本発明を制限するものではない:
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−5−クロロチオフェン−2−カルボキシアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−イソ−プロピルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−メトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−メトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−イソ−プロポキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−エチルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−エチルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−イソ−プロポキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−エトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−エトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−エチル−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−メトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−フルオロ−4−メトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−イソ−プロポキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−ペンタフルオロエチルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−イソ−プロポキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−メトキシベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−エトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−エトキシベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−イソ−プロポキシベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−イソ−プロピルベンズアミド
N−(5−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−フルオロ−4−メトキシ−ベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−エトキシベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−エトキシベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−エトキシベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−エトキシベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−フルオロ−4−メトキシベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−メトキシベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−イソ−プロポキシベンズアミド,または
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−イソ−プロポキシベンズアミド
【0011】
製造する場合、これらの化合物は、しばしば、塩酸塩またはトロフルオロ酢酸塩のような塩の形態であり、また、これらの塩も本発明の一部を形成する。このような塩は、医薬上許容される塩の製造に使用できる。化合物およびこれらの塩は、水和物のような溶媒和物として得ることができ、またこれらも本発明の一部を形成する。
上記化合物およびその医薬上許容される塩、特に塩酸塩、および医薬上許容される溶媒和物、特に水和物は、本発明の好ましい様態を形成する。
【0012】
このような化合物の哺乳類への投与は、経口、非経口、舌下、鼻腔、直腸、局所または経皮投与によってもよい。
上記疾患の治療の有効量は、治療する疾患の性質および重篤度および哺乳類の体重のような通例の因子に依存している。しかしながら、通常、単位用量は、活性化合物を、1〜1000mg、好ましくは1〜500mg、例えば、2、5、10、20、30、40、50、100、200、300および400mgのように2〜400mgの範囲の量を含む。通常、単位用量は、1回または1日1回以上、例えば1日に1、2、3、4、5、また6回、好ましくは、1日に1〜4回投与され、これらの1日の総投与量は、通常の範囲であり、70kgの成人に対し1〜1000mg、例えば1〜500mgであり、これは、約0.01〜15mg/kg/日、より普通には、0.1〜6mg/kg/日であり、例えば、1〜6mg/kg/日である。
【0013】
式(I)で表される化合物は、舌下、直腸、局所または経皮(特に、静脈)組成物のような単位用量組成物の剤形で投与されることが、非常に好ましい。
このような組成物は、混合物により処方され、適当には、経口または経皮投与に適しており、これらは、錠剤、カプセル、経口液体製剤、粉末、顆粒、ロゼンジ、復元粉末、注射および注入溶液または懸濁液または坐剤の形態であってもよい。経口投与できる組成物は一般的な使用に対してより便利であるので、特に成形された経口用組成物が好ましい。
経口投与用の錠剤、およびカプセルは、通常単位形態であり、結合剤、充填剤、希釈剤、打錠剤、滑剤、崩壊剤、着色剤、フレーバーおよび湿剤のような従来の賦形剤を含む。錠剤は、当業者によく知られた方法によりコートできる。使用する適当な充填剤は、セルロース、マンニトール、ラクトースおよび他の同様な試薬を含む。適当な崩壊剤は、スターチ、ポリビニルピロリドンおよびスターチグリコールナトリウムのようなスターチ誘導体を含む。適当な滑剤は、例えばステアリン酸マグネシウムを含む。適当な医薬上許容される湿剤は、ラウリル硫酸ナトリウムを含む。
これらの固体経口組成物は、混合、充填、打錠のような従来の方法により製造できる。繰り返しの混合操作を、大量の充填剤を使用する組成物全体に活性剤を分布させるために使用できる。もちろん、このような操作は当業者にとって慣用的なものである。
【0014】
経口液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁液、溶液、乳濁液、シロップまたはエリキシルの形態であってもよく、使用前に水または適当なビヒクルで復元する乾燥粉末であってもよい。このような液体製剤は、懸濁化剤、例えば、ソルビトール、シロップ、メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは硬化食用油、乳濁化剤、例えば、レシチン、ソルビタンモノオレアートまたはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を含む)、例えば、アーモンド油、ヤシ油、グリセリン、プロピレングリコールまたはエチルアルコールのエステルのような油性エステル;防腐剤、例えば、メチルまたはプロピルp−ヒドロキシベンゾエートまたはソルビン酸、ならびに所望により、従来のフレーバーまたは着色剤のような慣用的な添加剤を含んでもよい。また、経口用製剤は、腸溶性コーティングを有する錠剤または顆粒のような従来の徐放性製剤を含んでいてもよい。
【0015】
非経口投与用の流動性単位剤形は、化合物および滅菌ビヒクルを含んで製造する。ビヒクルおよび濃度に応じて化合物は、懸濁させることも溶解させることもできる。非経口溶液は、通常、化合物をビヒクルに溶解し、濾過滅菌し、ついで適当な瓶またはアンプルに充填し封することにより製造する。また、有利には、局部麻酔剤、防腐剤および結合剤のような補助剤は、ビヒクルに溶解する。安定性の向上のため、組成物は、瓶充填後冷凍し、減圧下で水を除去できる。
非経口懸濁液は、化合物を溶解する代わりにビヒクルに懸濁し、酸化エチレンに曝することにより滅菌し、ついで滅菌ビヒクルに懸濁すること以外実質的には同様の方法で製造される。有利には、界面活性剤または湿剤は、本発明の化合物の均一な分布を促進するために組成物に含まれる。
一般的な方法だが、通常、組成物に医学治療に関する使用のための指示を記載または印刷して添えつける。
【0016】
したがって、本発明は、さらに、不安症、躁病、鬱病、パニック障害および/または侵襲、クモ膜下出血または神経ショックに付随する障害、コカイン、ニコチン、アルコールおよびベンゾジアゼピンのような乱用物質からの退薬に付随する作用、抗痙攣剤で治療および/または予防する障害、例えば外傷後の癲癇を含む癲癇、パーキンソン病、精神病、偏頭痛、脳虚血、アルツハイマー病、および他の変性疾患、例えばハンチントン舞踏病、精神分裂症、強迫観念障害(OCD)、AIDSに付随する神経欠乏、睡眠障害(日周期リズム障害、不眠症および睡眠発作を含む)、顔面痙攣(例えば、ジャイルズ・デ・ラ・トゥーレット症候群)、外傷性脳損傷、耳鳴り、神経痛、特に三叉神経痛、神経傷害痛、歯痛、癌性疼痛、糖尿病などの疾患にて神経性起立障害をもたらす不適当なニューロン活性、多発性硬化症(MS)および運動神経疾患、運動失調症、筋性防衛(痙縮)、顎関節機能不全、および/または筋萎縮性側索硬化症(ALC)の治療および/または予防で使用する式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩またはその溶媒和物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
【0017】
また、本発明は、以下に示す治療および/または予防を必要とする患者に、有効または予防量の式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩またはその溶媒和物を投与することを特徴とする、不安症、躁病、鬱病、パニック障害および/または侵襲、クモ膜下出血または神経ショックに付随する障害、コカイン、ニコチン、アルコールおよびベンゾジアゼピンのような乱用物質からの退薬に付随する作用、抗痙攣剤で治療および/または予防する障害、例えば外傷後の癲癇を含む癲癇、パーキンソン病、精神病、偏頭痛、脳虚血、アルツハイマー病、および他の変性疾患、例えばハンチントン舞踏病、精神分裂症、強迫観念障害(OCD)、AIDSに付随する神経欠乏、睡眠障害(日周期リズム障害、不眠症および睡眠発作を含む)、顔面痙攣(例えば、ジャイルズ・デ・ラ・トゥーレット症候群)、外傷性脳損傷、耳鳴り、神経痛、特に三叉神経痛、神経傷害痛、歯痛、癌性疼痛、糖尿病などの疾患にて神経性起立障害をもたらす不適当なニューロン活性、多発性硬化症(MS)および運動神経疾患、運動失調症、筋性防衛(痙縮)、顎関節機能不全、および/または筋萎縮性側索硬化症(ALC)の治療および/または予防方法を提供する。
【0018】
さらなる態様として、本発明は、式(I)で表される化合物、またはその医薬上許容される塩またはその溶媒和物の、不安症、躁病、鬱病、パニック障害および/または侵襲、クモ膜下出血または神経ショックに付随する障害、コカイン、ニコチン、アルコールおよびベンゾジアゼピンのような乱用物質からの退薬に付随する作用、抗痙攣剤で治療および/または予防する障害、例えば外傷後の癲癇を含む癲癇、パーキンソン病、精神病、偏頭痛、脳虚血、アルツハイマー病、および他の変性疾患、例えばハンチントン舞踏病、精神分裂症、強迫観念障害(OCD)、AIDSに付随する神経欠乏、睡眠障害(日周期リズム障害、不眠症および睡眠発作を含む)、顔面痙攣(例えば、ジャイルズ・デ・ラ・トゥーレット症候群)、外傷性脳損傷、耳鳴り、神経痛、特に三叉神経痛、神経傷害痛、歯痛、癌性疼痛、糖尿病などの疾患にて神経性起立障害をもたらす不適当なニューロン活性、多発性硬化症(MS)および運動神経疾患、運動失調症、筋性防衛(痙縮)、顎関節機能不全、および/または筋萎縮性側索硬化症(ALC)の治療および/または予防用の医薬の製造における使用を提供する。
【0019】
さらなる態様として、本発明は、特に 不安症、躁病、鬱病、パニック障害および/または侵襲、クモ膜下出血または神経ショックに付随する障害、コカイン、ニコチン、アルコールおよびベンゾジアゼピンのような乱用物質からの退薬に付随する作用、抗痙攣剤で治療および/または予防する障害、例えば外傷後の癲癇を含む癲癇、パーキンソン病、精神病、偏頭痛、脳虚血、アルツハイマー病、および他の変性疾患、例えばハンチントン舞踏病、精神分裂症、強迫観念障害(OCD)、AIDSに付随する神経欠乏、睡眠障害(日周期リズム障害、不眠症および睡眠発作を含む)、顔面痙攣(例えば、ジャイルズ・デ・ラ・トゥーレット症候群)、外傷性脳損傷、耳鳴り、神経痛、特に三叉神経痛、神経傷害痛、歯痛、癌性疼痛、糖尿病などの疾患にて神経性起立障害をもたらす不適当なニューロン活性、多発性硬化症(MS)および運動神経疾患、運動失調症、筋性防衛(痙縮)、顎関節機能不全、および/または筋萎縮性側索硬化症(ALC)の治療および/または予防用の治療剤としての式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される許容される塩またはその溶媒和物の使用を提供する。
【0020】
さらなる態様として、本発明は、式(II);
【化4】

[式中、R1AはRまたは、好ましくは、Rに変換可能な基、およびR、XおよびYは、本明細書の上記と同意義である]
で表される化合物を、式(III):
【化5】

[式中、Qは本明細書の上記と同意義であり、
Yは、ClまたはOHのような脱離基であり、および;
2Aは、水素またはRに対して上記で定義した3個までの置換基を意味し、ここに、R2A基は、独立して、R基またはRに変換可能な基であってもよい]
で表される化合物と反応させること;
必要ならば、R1AまたはR2A基をそれぞれRまたR基に変換すること;
一のRまたはR基を、他のRまたはR基に変換すること;
塩生成物を遊離塩基または医薬上許容される塩に変換すること、または
遊離塩基生成物を医薬上許容される塩に変換すること;
を特徴とする上記に定義した式(I)で表される化合物の製造法を提供する。
【0021】
酸塩化物(Y=Cl)である式(III)で表される化合物の反応は、直接塩酸塩を誘導する。適当な溶媒は、酢酸エチルまたはジクロロメタンを含み、所望により、トリメチルアミンのような塩基存在下であってもよい。式(III)で表される化合物が、芳香族酸(Y=OH)である場合、そのような酸とアミンを縮合させる、例えば、ジメチルホルムアミドのような適当な溶媒中(ジメチルアミノプロピル)−エチル−カルボジイミド/ヒドロキシベンゾトリアゾールの混合物中で成分を反応させる従来の条件が使用できる。
脱離基が上記カップリング反応の間または下記の手順による反応の前処理の間に必要とされる場合、R1AまたはR2A基のRまたはR基への変換が、典型的に生じる。1つのRまたはR基の他への相互変換は、典型的に、1つの式(I)で表される化合物が、他の式(I)で表される化合物の直接の前駆体として使用される場合、または実験手順の終りに、より複雑で活性な置換基の誘導がより容易である場合に生じる。
1Aが水素またはトリフルオロアセチルおよびXおよびYが共にクロロである式(II)で表される化合物は、R1Aが水素またはトリフルオロアセチル、XがクロロおよびYが水素である式(II)で表される化合物から、氷酢酸中、N−クロロモルホリンとの反応により製造できる。
【0022】
1Aが水素またはトリフルオロアセチル、XがクロロおよびYが水素である式(II)で表される化合物は、R1Aが水素またはトリフルオロアセチル、XがクロロおよびYが水素である式(IV)で表される化合物から、濃塩酸中塩化スズ(II)との反応により製造できる。
【化6】

1Aが水素またはトリフルオロアセチル、XがクロロおよびYが水素である式(IV)で表される化合物は、XがヨードおよびYが水素である式(IV)で表される化合物から、不活性ガス雰囲気下、塩化銅(I)の存在下加熱することにより製造できる。
【0023】
1Aが水素またはトリフルオロアセチル、XがヨードおよびYが水素である式(IV)で表される化合物は、R1Aが水素またはトリフルオロアセチルおよびYが水素である式(V)で表される化合物から、G.A.Olahら、J.Org.Chem., 1993, 58, 3194の手順に従って、トリフリック酸中N−ヨード琥珀酸イミドとの反応により製造できる。
【化7】

【0024】
1Aが水素およびYが水素である式(V)で表される化合物は、Yが水素である式(VI)で表される化合物から、メタノール中炭酸カリウムとの加水分解により製造できる。
【化8】

Yが水素である式(VI)で表される化合物は、酸性条件下、Stokker、Tet.Lett.、1996, 37, 5453の手順を使用して、N−(ニトロフェニル)エチルトリフルオロアセトアミドおよびパラホルムアルデヒドの反応により製造できる。N−(ニトロフェニル)エチルトリフルオロアセトアミドは、下記の記載の説明のように、トリフルオロ無水酢酸とルチジンおよびニトロフェニルアミン塩酸塩との反応により、容易に入手できる物質から製造できる。
【0025】
また、式(II)で表される化合物は、対応する式(VII):
【化9】

[式中、Rは、NHまたはNOおよびXおよびYは、上記と同意義である]
で表される対応するアミノイソキノリン(または、そのニトロ−類似物)から、Zがハロゲン、特にヨードまたはトシレートのような脱離基であり、R1Aがベンジルまたは4−メトキシベンジルである化合物R1AZとの反応により製造でき、式(VIII)
【化10】

で表される中間体を得、これは、例えば、ホウ水素化ナトリウムを使用して還元するか、または例えば、水素およびパラジウム/活性炭の触媒を使用して水素化し、式(II)で表されるテトラヒドロイソキノリンを得ることができる。式(VIII)で表される化合物がニトロイソキノリンにより置換されている場合、ニトロ基は、水素化工程でアミノ基に変換される。
が水素を意味する場合、テトラヒドロイソキノリンまたはイソキノリン分子の窒素原子は、好ましくは従来のように、式(I)で表されるカルボキシアミドを形成するカップリングン工程の前に、例えば、tert−ブトキシカルボニル、トリフルオロアセチルまたはベンジルで保護する。化合物は、基本的な条件下、例えば、トリフルオロ酢酸/塩化メチレンまたは水性メタノール中炭酸カリウムを使用する触媒水素化分解により脱保護できる。
【0026】
式(VIII)で表されるアミノ/ニトロ−イソキノリンおよび使用する試薬は、商業的に入手でき、または、商業的に入手できる物質から文献に記載された従来の手順を使用して製造できる。
置換基XおよびYは、上記手順の間、例えば、式(IV)、(V)または(VIII)で表される化合物の芳香環の従来の置換基により導入でき、または上記の手順で有用な商業的に入手できる出発物質で与えられてもよい。最も適当な置換基XおよびYは、式(IX):
【化11】

[式中、RおよびR1Aは、上記と同意義である]
で表される化合物に誘導される。例えば、ハロゲンのようなXは、ハロスクシンイミドとの反応により組み入れることができ、またはX=CFは、下記の記載で説明するように、トリフルオロ酢酸銅(I)を用いるヨードの置換により導入できる。
【0027】
式(III)で表される化合物は、商業的に入手できる安息香酸、またはチオフェンカルボン酸誘導体の従来の手順を使用するさらなる置換により、または対応する置換ベンジルアルコールの酸化により製造できる。別法として、安息香酸は、対応する置換フェノールから、例えば、酢酸塩の形成、アセトフェノン、ついで、所望する酸への変換により製造できる。これら手順の一例は、WO98/41507およびWO98/41508に記載されている。
上記中間体は新規化合物であり、また、これらは本発明の一部を形成する。
本発明の化合物の製造法を以下の記載および実施例でさらに説明する。これらの例は何ら本発明を制限するものではない。
【0028】
記載1
N−2−(4−ニトロフェニル)エチル−トリフルオロアセトアミド
トリフルオロ無水酢酸(10.6ml)のジクロロメタン(100ml)中溶液を、2,6−ルチジン(17.44ml)および4−ニトロフェネチルアミンヒドロクロライド(15.2g;75ミリモル)の撹拌溶液に、0℃で滴下した。混合物を25℃、アルゴン雰囲気下で一晩撹拌し、ついで、希釈クエン酸(×2)、食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥した。有機相の物質から、淡黄色の固体として標題化合物D1(19.04g)を得た。
【0029】
記載2
7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−トリフルオロアセチル−イソキノリン
G.E. Stokker.、Tet. Lett., 1996, 37, 5453の手順に従って、酢酸(10ml)および濃HSO(15ml)中の記載1の生成物(2.26g;9.15ミリモル)およびパラホルムアルデヒド(0.45g;14.4ミリモル)を、25℃で20時間撹拌した。後処理を行い、白色固体として標題化合物D2(2.17g)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ:3.10 (2H, m), 3.92 (2H, m), 4.85 + 4.92 (2H, 2xs), 7.38 (1H, t), 8.10 (2H, m);m/z (EI): 274 (M+)
【0030】
記載3
7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
記載2の生成物(17.22g;63ミリモル)を、室温で、10%水性メタノール(660ml)中の炭酸カリウム(46.6g)溶液を用いて加水分解した。ジクロロメタンで後処理を行い、標題化合物(11g)を得た。
【0031】
記載4
5−ヨード−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
G.A.Olahら、J.Org.Chem., 1993, 58, 3194の手順に従って、トリフリック酸(5ml)中の記載3の生成物(750mg;3.9ミリモル)およびN−ヨウ化琥珀酸イミド(1.13g)の溶液を、室温で、25時間撹拌した。混合物を、飽和NaHCO中に慎重に注ぎ、ついで、エーテル(2×)で抽出した。合した有機抽出物を、水性チオ硫酸ナトリウムで洗浄し、乾燥し(MgSO)、減圧下で蒸発し残渣を得た。2%メタノール−ジクロロメタン中、Kieselgel 60クロマトグラフィーにより標題化合物(650mg)を得た。
【0032】
記載5
7−アミノ−5−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
記載4の生成物(650mg;2.14ミリモル)のエタノール(20ml)中溶液を、50℃で、濃HCl(3ml)中塩化スズ(II)(1.42g)溶液で処理した。得られた黄色の溶液を、10%水性水酸化ナトリウムで塩基性化し、生成物をジクロロメタンで抽出した。Kieselgel 60フラッシュカラムクロマトグラフィー(5%メタノール−ジクロロメタン)により、標題化合物(428mg;73%)を得た。
【0033】
記載6
5−ヨード−7−ニトロ−2−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
記載2の生成物から、記載4と同様の手順を用いて標題化合物を製造した。
m/z (API+): 401 (MH+; 45%)
【0034】
記載7
5−クロロ−7−ニトロ−2−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
乾燥DMF(15ml)中の記載6の生成物(810mg)を、塩化銅(I)(605mg)で処理し、アルゴン雰囲気下125℃で18時間過熱した。冷却後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチルと水間で分配した。ついで、有機層を、水(×3)、水性チオ硫酸ナトリウム、食塩水で洗浄し、乾燥した(MgSO)。減圧下で蒸発し、赤色ガムとして標題化合物(519mg)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ: 3.09 (2H, m), 3.96 (2H, m), 4.85, 4.92 (2H, 2s, 回転異性体), 7.99 (1H, m), 8.20 (1H, m)
【0035】
記載8
7−アミノ−5−クロロ−2−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
記載7の生成物(2.14ミリモル)のエタノール(20ml)中溶液を、50℃で、濃HCl(3ml)中の塩化スズ(II)(1.42g)の溶液で処理した。得られた黄色の溶液を、10%水性水酸化ナトリウムで塩基性化し、生成物をジクロロメタン中に抽出した。Kieselgel 60フラッシュクロマトグラフィー(5%メタノール−ジクロロメタン)により、標題化合物を得た。
1H NMR (CDCl3) δ: 2.84 (2H, m), 3.67 (2H, brs), 3.83 (2H, m), 4.61, 4.67 (2H, 2s, 回転異性体), 6.33 (1H, m), 6.65 (1H, m)
【0036】
記載9
7−アミノ−5,8−ジクロロ−2−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
記載8の生成物(150mg;0.54ミリモル)を、氷酢酸(6ml)中でN−クロロモルホリン(100mg;0.89ミリモル)と、25℃で、30分間塩素化し、ついで、記載8と同様の塩基性化処理により、標題化合物(70mg)を得た。
m/z (API+): 315, 313 (MH+; 求める同位体型)
【0037】
記載10
7−アミノ−5−ブロモ−2−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
記載6の生成物および臭化銅(II)から、記載7と同様の方法を用い、ついで、記載8で使用した手順に従って塩化スズ(II)還元し標題化合物を製造した。
1H NMR (CDCl3) δ: 2.86 (2H, m), 3.68 (2H, brs), 3.85 (2H, m), 4.62, 4.69 (2H, 2s, 回転異性体), 6.39 (1H, m), 6.85 (1H, m)
【0038】
記載11
7−アミノ−5−トリフルオロメチル−2−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
記載6の生成物およびトリフルオロ酢酸カリウムから製造6と同様の手順を用いて製造し、ついで、エタノール中の炭素担体10%パラジウム(100mg)で、大気圧下で一晩水素化し、標題化合物を製造した。Kieselgulhrのパットを通す濾過により触媒を除去し、減圧下で蒸発して標題化合物を得た。
1H NMR (CDCl3) δ: 2.98 (2H, brm), 3.82 (4H, m), 4.67, 4.72 (2H, 2s, 回転異性体), 6.60 (1H, m), 6.88 (1H, m)
【0039】
製造1
4−tert−ブチル−フェノキシ酢酸塩
3−tert−ブチルフェノール(25.25g、0.1680mole)、無水酢酸(34.31g、0.336mole)および酢酸ナトリウム(13.78g、0.1680mole)の混合物を、100℃で2時間過熱した。化合物を冷却し、水(200ml)中に注ぎ、酢酸エチル(200ml)で抽出した。合した有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し油状の酢酸化合物(33.33g)を得た。
【0040】
製造2
4−tert−ブチル−2−ヒドロキシアセトフェノン
製造1の酢酸塩(33.23g、0.173mole)およびAlCl(25.61gf、0.192mole)の混合物を、前もって120℃に過熱した油浴にいれ、機械で撹拌した。ついで、油浴温度を165℃に上げ、45分間維持し、ついで120度に冷却されるまで放置した。ついで、水蒸気蒸留(190〜200℃)のため、反応混合物(4×250ml)に水を加えた。蒸留物をエーテルで抽出し、合した有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して油状の4−tert−ブチル−2−ヒドロキシアセトフェノン(18.05g)を得た。
【0041】
製造3
4−tert−ブチル−2−メトキシフェノン
4−tert−ブチル−2−ヒドロキシアセトフェノン(12.65g)、炭酸カリウム(13.14g)および硫酸ジメチル(8.99ml)のアセトン(200ml)中懸濁液を48時間還流した。冷却後、混合物を濾過した。ついで、溶媒を減圧下で除去し、残渣をジクロロメタン中に溶解し、食塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して黄色のオイル(12.05g)を得た。
【0042】
製造4
4−tert−ブチル−2−メトキシ安息香酸
製造3のアセトフェノン(11.0g、53ミリモル)を、水酸化ナトリウム(28.68g)、次亜塩素酸ナトリウム(182ml、12%w/w)および水(70ml)の溶液に撹拌しながら加えた。1.25時間加熱後、混合物を0℃に冷却し、水中のメタ重亜硫酸ナトリウム(41.1g)を加えた。混合物を15分間撹拌し、ついで、濃HCl(45ml)で酸性化(pH1)した。酢酸エチルで処理し、白色固体として標題化合物(8.9g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 1.30 (9H, s), 3.85 (3H, s), 6.96 - 7.12 (2H, m), 7.60 (1H, d), 12.30 - 12.60 (1H, br)
【0043】
製造5
5−ブロモ−2,4−ジメトキシ安息香酸
クロロホルム(60ml)中の2,4−ジメトキシ安息香酸(4.0g、0.022mol)溶液に、クロロホルム(20ml)中の臭素(1.13ml、0.022mol)を滴下した。室温で一晩撹拌後、沈殿物を濾過し、乾燥して、白色固体として、標題化合物(2.87g)を得た。
【0044】
製造6
2,4−ジメトキシ−5−トリフルオロメチル安息香酸
DMF(25ml)およびトルエン(8ml)中の5−ブロモ−2,4−ジメトキシ安息香酸(1.5g;5.4ミリモル)を、アルゴン雰囲気下、トリフルオロ酢酸カリウム(1.53g;10.1ミリモル)およびヨウ化銅(I)(2.1g、10.9ミリモル)で処理した。混合物を脱水で170℃に過熱し(ディーン・スターク法)、ついで、一晩155℃にし;ついで、放置して冷却し、エーテルおよび水中に注ぎ、Kieselguhrを通し濾過した。有機層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮し茶色の固体を得た。1:1エーテル/ペトロールでKieselgel 60のクロマトグラフィーにより白色固体(1.03g)を得、これを1:1メタノール:水性NaOH(50ml)中、50℃で加水分解した。処理し、白色固体として標題化合物(1g)を得た。
【0045】
製造7
3−ブロモ−4−エトキシ安息香酸
製造5と同様の方法で、4−エトキシ安息香酸から、標題化合物を製造した。
1H NMR (DMSO-D6) δ: 1.45 (3H, t, J = 7 Hz), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 7.26 (1H, d, J = 9 Hz), 7.98 (1H, dd, J = 2, 9 Hz), 8.12 (1H, d, J = 2 Hz)
【0046】
製造8
4−メトキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸
製造6と同様の方法で、3−ブロモ−4−メトキシ安息香酸およびトリフルオロ酢酸カリウムから標題化合物を製造した。
1H NMR (DMSO-D6) δ: 3.78 (3H, s), 7.18 (1H, d, J = 9 Hz), 7.90 (1H, d, J = 2 Hz), 8.00 (1H, dd, J = 2, 9 Hz), 12.70 - 13.10 (1H, br,交換可能)
【0047】
製造9
4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンゾイッククロライド
4−メトキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸から、クロロホルム中の塩化オキサリルおよびDMFで、室温で製造し[D. Levin, Chem. Br., 1977, 20]、ついで減圧下で蒸発し標題化合物を製造した。
【0048】
製造10
3−ブロモ−4−エチル安息香酸
4−エチル安息香酸から標題化合物を合成した。
1H NMR (DMSO-D6) δ: 1.20 (3H, t, J = 7 Hz), 2.78 (2H, q, J = 7Hz), 7.50 (1H, d, J = 8 Hz), 7.90 (1H, dd, J = 2, 8 Hz), 8.07 (1H, d, J = 8 Hz)
【0049】
製造11
4−イソ−プロピル−3−トリフルオロメチル安息香酸
メチル3−ブロモ4−イソ−プロピルベンゾエートから製造6に記載のように製造し、白色固体として単離した。
m/z (API): 231.1 [M-H]
【0050】
製造12
3−シアノ−4−イソ−プロピル安息香酸
4−イソ−プロピル安息香酸から製造1記載と同様の方法で、標題化合物を合成した。
1H NMR (DMSO-D6) δ: 1.07 (6H, d, J = 7 Hz), 3.13 (1H,m, 重複), 7.48 (1H, d, J = 7 Hz), 7.96 (1H, dd, J = 2, 8 Hz), 8.00 (1H, d, J = 2 Hz)
【0051】
製造13
メチル3−ブロモ−4−イソ−プロポキシベンゾエート
DMF(35ml)中のメチル3−ブロモ−4−ヒドロキシベンゾエート(2.5g、10.8ミリモル)を炭酸カリウム(3.0g、21.6ミリモル)、2−ヨードプロパン(2.76、21.6ミリモル)で処理し、ついで、25℃で48時間撹拌した。酢酸エチルで処理し、標題化合物(3.0g)を得た。
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ: 1.41 (6H, d, J=7 Hz), 3.89 (3H, s), 4.66 (1H, m), 6.90 (1H, d, J = 8 Hz), 7.93 (1H, dd, J = 8, 2 Hz), 8.22 (1H, d, J = 2 Hz)
【0052】
製造14
メチル3−シアノ−4−イソ−プロポキシベンゾエート
N−メチルピロリドン(50ml)中のメチル3−ブロモ−4−イソ−プロポキシベンゾエート(2.0g、7.3ミリモル)およびシアン化銅(I)を、4時間激しく加熱還流した。酢酸エチルで処理し、標題化合物(1.0g)を得た。
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ: 1.56 (6H, d, J=7 Hz), 4.05 (3H, s), 4.88 (1H, m), 7.13 (1H, d, J = 8 Hz), 8.31 (1H, dd, J = 8, 2 Hz), 8.38 (1H, d, J = 2 Hz)
【0053】
製造15
3−シアノ−4−イソ−プロポキシ安息香酸
P14のけん化により、灰白色の固体として酸を得た。
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ: 1.35 (6H, d, J=7 Hz), 4.67 (1H, m), 6.90 (1H, d, J = 8 Hz), 8.11 (1H, dd, J = 8, 2 Hz), 8.19 (1H, d, J = 2 Hz)
【0054】
製造16
イソ−プロピル3−アセチル−4−イソ−プロポキシベンゾエート
乾燥ジオキサン(30ml)中のブロモエステル(2.5g、8.3ミリモル)を、(1−エトキシビニル)−トリブチルスズ(3.58g、9.9ミリモル)ついで、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.48g、0.4ミリモル)で処理し、100℃で18時間加熱した。冷却後、混合物を酸性化し、水性処理し、酢酸エチルに抽出し有色のオイル(5.6g)を得た。Kieselgel 60フラッシュクロマトグラフィー[ヘキサン〜20%EtAc/ヘキサン]により、黄色のオイルとして標題化合物(2.3g)を得た。
m/z (API+): 265.2 (MH+, 90%)
【0055】
製造17
3−アセチル−4−イソ−プロポキシ安息香酸
P16(2.3g)のけん化により、白色固体として標題化合物(1.3g)を得た。
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ: 1.48 (6H, d, J=7 Hz), 2.63 (3H, s), 4.80 (1H, m), 7.00 (1H, d, J = 8 Hz), 8.17 (1H, dd, J = 8, 2 Hz), 8.46 (1H, d, J = 2 Hz)
【0056】
製造18
メチル3−シアノ−4−エトキシベンゾエート
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ: 1.53 (3H, d, J=7 Hz), 3.91 (3H, s), 4.25 (2H, q, J=7 Hz), 7.02 (1H, d, J = 8 Hz), 8.25 (1H, dd, J = 8, 2 Hz), 8.32 (1H, d, J = 2 Hz)
【0057】
製造19
3−アセチル−4−エトキシ安息香酸
製造16および17に記載と同様の方法で製造した。
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ: 1.53 (3H, t, J=7 Hz), 2.65 (3H, s), 4.23 (2H, q, J=7 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8 Hz), 8.19 (1H, dd, J = 8, 2 Hz), 8.48 (1H, d, J = 2 Hz)
【0058】
製造20
3−クロロ−4−エトキシ安息香酸
1H NMR (DMSO-D6) δ: 1.39 (3H, t, J = 7 Hz), 4.20 (2H, q, J = 7 Hz), 7.22 (1H, d, J = 7 Hz), 7.87 (2H, m)
【0059】
手順1a
メチル2−メトキシ−5−シアノ−4−イソ−プロピルベンゾエート
シアン化銅(I)(550mg、6ミリモル)を、メチル2−メトキシ−5−ブロモ−4−イソ−プロピルベンゾエート(861mg)のN−メチル−2−ピロリジノン(30ml)溶液中に加えた。混合物をアルゴン雰囲気下で撹拌し、4時間過熱還流した。混合物を冷却し、過剰の氷/水および酢酸エチルに注ぎ、濾過した。有機相を分離し、水、食塩水で洗浄し、乾燥した(MgSO)。蒸発により粗茶色の固体を得、これを酢酸エチル/n−ヘキサン(1:4)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。生成物を白色固体(523mg)として得た。
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ: 1.33 (6H, d, J=7Hz), 3.38 (1H, sep, J=7Hz), 3.89 (3H, s), 3.98 (3H, s), 6.91 (1H, s), 8.08 (1H, s);
m/z (API+): 234 (MH+, 30%)
【0060】
手順1b
2−メトキシ−5−シアノ−4−イソ−プロピル安息香酸
2規定NaOH(1.25ml)を、メタノール(10ml)中のメチルエステルP1a(490mg)に加えた。溶液を室温で一晩室温で撹拌した。ついで、溶液を水で希釈し、減圧化で濃縮して酢酸エチルで洗浄した。ついで、水相を、2規定HClで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発して乾燥し白色固体(418mg)として生成物を得た。
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ: 1.35 (6H, d, J=7Hz), 3.43 (1H, 7重線, J=7Hz), 4.14 (3H,s), 7.00 (1H, s), 8.41 (1H, s);
m/z (API+): 220 (MH+, 100%)
【0061】
手順2
N−(5−クロロ−2−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−5−クロロチオフェン−2−カルボキシアミド
ジクロロメタン(2ml)中の5−クロロ−2−テノイル酸(90mg、0.55ミリモル)およびオキサリルクロライド(0.05ml、0.6ミリモル)を、2滴のDMFで処理し25℃で30分撹拌した。減圧下で蒸発し固体を得、これをD8(155mg、0.55ミリモル)のトリエチルアミン(0.1mg)を有するジクロロメタン(2ml)中溶液に加えた。室温で20時間後、混合物を酢酸エチル(100ml)で希釈し、1規定HCl(100ml)、水(100ml)、食塩水(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)した。減圧下で蒸発し、白色固体として標題化合物(148mg)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ: 2.96 (2H, m), 3.88 (2H, m), 4.73, 4.77 (2H, 2s, 回転異性体), 6.95 (1H, d, J = 5 Hz), 7.20 - 7.60 (3H, m), 7.70 (1H, br);
m/z (API+): 424.8, 422.9 (MH+; 100%)
【0062】
実施例1
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−5−クロロチオフェン−2−カルボキシアミド
手順2の化合物(148mg、0.35ミリモル)および炭酸カリウム(800mg、5.8ミリモル)の20%水性メタノール(50ml)中懸濁液を、25℃で18時間撹拌した。記載3と同様の処理をし、標題化合物を白色固体(68mg)として得た。
1H NMR (d6DMSO) δ: 2.57 (2H, t), 2.97 (2H, t), 3.81 (2H, s), 7.28 (1H, d, J = 5 Hz), 7.35 (1H, d, J = 2 Hz), 7.68 (1H, d, J = 2 Hz), 7.89 (1H, d, J = 5 Hz), 10.31 (1H, s);
m/z (API+): 329.1, 327.1 (MH+; 30%).
以下の実施例は、記載、製造、手順および実施例1に前記した方法を用いて製造した。
【0063】
実施例2
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (270MHz, CDCl3) δ: 1.51 (3H, t, J = 7 Hz), 2.73 (2H, t, J = 7 Hz), 3.16 (2H, t, J = 7 Hz), 3.97 (2H, s), 4.17 (2H, q, J = 7 Hz), 6.95 (1H, d, J = 8 Hz), 7.50 (1H, d, J = 1 Hz), 7.74 (1H, dd, J = 8, 1 Hz), 7.82 (1H, s), 7.87 (1H, d, J = 1 Hz);
m/z (API+): 365 (MH+)
【0064】
実施例3
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−イソ−プロピルベンズアミド
1H NMR (270MHz, CDCl3) δ: 1.31 (6H, d, J = 7 Hz), 2.74 (2H, t, J = 7 Hz), 3.16 (2H, t, J = 7 Hz), 3.44 (1H, m), 3.88 (2H, s), 7.29 (1H, d, J = 1 Hz), 7.51 (2H, m), 7.87 (1H, s), 8.04 (1H, dd, J = 7, 1 Hz), 8.10 (1H, d, J = 1 Hz);
m/z (API+): 328 (MH+).
【0065】
実施例4
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ: 2.71 - 2.76 (2H, m), 3.14 - 3.19 (2H, m), 3.98 (ca 5H, s), 7.09 (1H, d, J = 9 Hz), 7.29 (ca 1H, brs), 7.50 (1H, d, J = 2 Hz), 7.80 (1H, br), 8.05 - 8.07 (2H, m);
m/z (API+): 385 (MH+)
【0066】
実施例5
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−メトキシベンズアミド
1H NMR (250MHz, CDCl3-d MeOH): δ: 特に 2.76 - 2.81 (2H, m), 3.13 - 3.18 (2H, m), 3.97 (2H, s), 4.03 (3H, s), 7.14 (1H, d, J = 8 Hz), 7.34 (1H, s), 7.43 (1H, m), 7.64 (1H, s), 8.19 - 8.23 (2H, m);
m/z (API+): 342 (MH+)
【0067】
実施例6
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−メトキシベンズアミド
1H NMR (250MHz, d MeOH) δ: 特に 2.69 - 2.74 (2H, m), 3.03 - 3.08 (2H, m), 3.88 (2H, s), 3.91 (3H, s), 7.14 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.28 (1H, d, J = 2 Hz), 7.63 (1H, d, J = 2 Hz), 7.84 (1H, dd, J = 8, 2 Hz), 7.93 (1H, d, J = 2 Hz);
m/z (API+) 351, 353 (MH+)
【0068】
実施例7
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (250 MHz, d MeOH) δ: 1.34 (3H, t, J = 7 Hz), 2.61 - 2.66 (2H, m), 2.96 - 3.00 (2H, m), 3.80 (2H, s), 4.06 (2H, q, J = 7 Hz), 6.98 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.21 (1H, brs), 7.55 (1H, d, J = 2 Hz), 7.78 (1H, dd, J = 8, 2 Hz), 8.01 (1H, d, J = 2 Hz);
m/z (API+) 409, 411 (MH+)
【0069】
実施例8
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−イソ−プロポキシベンズアミド
1H NMR (250MHz, d MeOH) δ: 1.16 (6H, d, J = 6 Hz), 2.35 (3H, s), 2.46 - 2.51 (2H, m), 2.81 - 2.86 (2H, m), 3.66 (2H, s), 6.96 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.06 (1H, d, J = 2 Hz), 7.41 (1H, d, J = 2 Hz), 7.79 (1H, dd, J = 8.5, 2 Hz), 7.95 (1H, d, J = 2 Hz);
m/z (API+): 387 (MH+)
【0070】
実施例9
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−エチルベンズアミド
1H NMR (250MHz, dMeOH) δ: 1.03 (3H, t, J = 7 Hz), 2.45 (3H, s), 2.57 (2H, m), 2.92 (2H, m), 3.75 (2H, s), 7.17 (1H, d, J = 2 Hz), 7.25 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.51 (1H, d, J = 2 Hz), 7.82 (1H, dd, J = 8.5, 2 Hz), 8.07 (1H, d, J = 2 Hz);
m/z (API+): 357 (MH+)
【0071】
実施例10
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−エチルベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t), 2.77 (4H, m), 3.17 (2H, t), 3.98 (2H, s), 7.28 (1H, d), 7.34 (1H, d), 7.52 (1H, d), 7.72 (1H, dd), 7.81 (1H, s), 8.01 (1H, d);
m/z (API+): 393.1 (M+; 95%)
【0072】
実施例11
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−イソ−プロポキシベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.42 (6H, d), 2.74 (2H, t), 3.17 (2H, t), 3.99 (2H, s), 4.67 (1H, m), 6.99 (1H, d), 7.28 (1H, d), 7.50 (1H, d), 7.69 (1H, s), 7.74 (1H, dd), 7.87 (1H, d);
m/z (API+): 379.2 (MH+;100%)
【0073】
実施例12
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−エトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.49 (3H, t), 2.74 (2H, t), 3.17 (2H, t), 4.00 (2H, s), 4.21 (2H, q), 7.07 (1H, d), 7.29 (1H, d), 7.51 (1H, d), 7.69 (1H, s), 8.03 (2H, m);
m/z (API+): 399.1 (MH+; 100%).
【0074】
実施例13
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.53 (3H, t), 2.75 (2H, t), 3.17 (2H, t), 4.00 (2H, s), 4.24 (2H, q), 7.06 (1H, d), 7.27 (1H, d), 7.50 (1H, d), 7.66 (1H, s), 8.07 (2H, m);
m/z (API+): 356.2 (MH+;100%).
【0075】
実施例14
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.54 (3H, t), 2.68 (3H, s), 2.74 (2H, t), 3.17 (2H, t), 4.00 (2H, s), 4.24 (2H, q), 7.07 (1H, d), 7.29 (1H, d), 7.56 (1H, d), 7.91 (1H, s), 8.14 (1H, dd), 8.18 (1H, d);
m/z (API+): 373.3 (MH+;100%)
【0076】
実施例15
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−エチル−3−トリフルオロメチルベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.29 (3H, t), 2.75 (2H, t), 2.90 (2H, q), 3.18 (2H, t), 4.00 (2H, s), 7.31 (1H, d), 7.49 (1H, d), 7.53 (1H, d), 7.78 (1H, s), 7.97 (1H, dd), 8.08 (1H, d);
m/z (API+): 383.2 (MH+; 100%).
【0077】
実施例16
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
1H NMR (dDMSO) δ: 2.46 (2H, t), 2.78 (2H, t), 3.66 (2H, s), 3.82 (3H, s), 7.27 (1H, d, J = 8 Hz), 7.38 (1H, s), 8.08 (1H, d, J = 1 Hz), 8.10 (1H, dd, J = 8, 1 Hz), 10.07 (1H, s);
m/z (API+): 420.9, 419.0, (MH+, 求める異性体型100%).
【0078】
実施例17
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−メトキシベンズアミド
1H NMR (CD3OD) δ: 2.68 (2H, m), 3.01 (2H, m), 3.84 (2H, s), 3.86 (3H, s), 7.06 (1H, d, J = 8 Hz), 7.29 (1H, d, J = 1 Hz), 7.59 (1H, d, J = 1 Hz), 7.84 (1H, dd, J = 8, 2 Hz), 8.05 (1H, d, J = 2 Hz);
m/z (API+): 396.9 (MH+;90%)., 395.0 (MH+;60%).
【0079】
実施例18
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−フルオロ−4−メトキシベンズアミド
1H NMR (CD3OD) δ: 2.67 (2H, t, J = 7 Hz), 3.01 (2H, t, J = 7 Hz), 3.81 (2H, s), 3.85 (3H, s), 7.11 (1H, t, J = 10 Hz), 7.23 (1H, d, J = 1 Hz), 7.58 7.63 (2H, m), 7.67 (1H, dd, J = 8, 2 Hz);
m/z (API+): 335 (MH+;100%).
【0080】
実施例19
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−イソ−プロポキシベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.42 (6H, d, J = 7 Hz), 2.73 (2H, t, J = 7 Hz), 3.16 (2H, t, J = 7 Hz), 3.97 (2H, s), 4.66 (2H, m), 6.94 (1H, d, J = 8 Hz), 7.28 (1H, d, J = 2 Hz), 7.49(1H, d, J = 2 Hz), 7.74 (1H, s), 7.80 (1H, dd, J = 8, 2 Hz), 8.03 (1H, d, J = 2 Hz);
m/z (API+): 424.9, 423.0 (MH+;100%).
【0081】
実施例20
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−ペンタフルオロエチルベンズアミド
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.73 (2H, t), 3.16 (2H, t), 3.95 (3H, s), 3.98 (2H, s), 7.1 (1H, d), 7.29 (1H, d), 7.50 (1H, d), 7.81 (1H, s), 8.01 (1H, d), 8.07 (1H, d);
m/z (API+): 435 (M+H)+
【0082】
実施例21
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−イソ−プロポキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ: 1.40 (6H, d, J = 6 Hz), 2.71 (2H, t), 3.14 (2H, t), 4.10 (2H, s), 4.72 (1H, m), 7.04 (1H, d), 7.47 (1H, d), 8.02 (3H, m);
m/z (API+): 413 (MH+; 90%).
【0083】
実施例22
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−メトキシベンズアミド
1H NMR (250MHz, d6 DMSO) δ: 2.56 (2H, t), 2.98 (2H, t), 3.83 (2H, s), 3.94 (3H, s), 7.26 (1H, d), 7.49 (1H, s), 7.93 (1H, s), 8.01 (1H, d), 8.23 (1H, d), 10.19 (1H, s);
m/z (API+): 440.8 (MH+100%).
【0084】
実施例23
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ: 2.73 (2H, t), 3.19 (2H, t), 3.99 (ca 5H, s), 7.08 (1H, d, J = 9 Hz), 7.35 (1H, d), 7.70 (1H, d, J = 2 Hz), 7.90 (1H, s), 8.07 (2H, m)
m/z (API+): 428.2 (MH+)
【0085】
実施例24
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−エトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.49 (3H, t), 2.73 (2H, t), 3.19 (2H, t), 3.98 (2H, s), 4.20 (2H, q), 7.05 (1H, d), 7.33 (1H, d), 7.70 (1H, d), 7.91 (1H, s), 8.03 (2H, m);
m/z (API+): 443 (MH+; 100%)
【0086】
実施例25
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (250MHz, d6 DMSO) δ: 1.46 (3H, t), 2.63 (2H, t), 3.06 (2H, t), 3.91 (2H, s), 4.36 (2H, q), 7.45 (1H, d), 7.54 (1H, d), 7.97 (1H, d), 8.29 (1H, dd), 8.41 (1H, d), 10.29 (1H, s);
m/z (API+): 400 (MH+; 100%)
【0087】
実施例26
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.54 (3H, t), 2.67 (3H, s), 2.70 (2H, t), 3.16 (2H, t), 3.98 (2H, s), 4.23 (2H, q), 7.07 (1H, d), 7.35 (1H, d), 7.72 (1H, d), 8.02 (1H, s), 8.13 (1H, dd), 8.19 (1H, d);
m/z (API+): 417 (MH+;100%)
【0088】
実施例27
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−イソ−プロポキシベンズアミド
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ: 1.46 (6H, d, J = 6 Hz), 2.66 (3H, s), 2.71 (2H, t), 3.16 (2H, t), 3.99 (2H, s), 4.81 (1H, m), 7.07 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.35 (1H, d, J = 2 Hz), 7.72 (1H, d, J = 2 Hz), 7.90 (1H, s), 8.12 (1H, dd, J = 8.5, 2 Hz), 8.16 (1H, d, J = 2 Hz);
m/z (API+): 431 (MH+)
【0089】
実施例28
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (270MHz, CDCl3) δ: 1.51 (3H, t, J = 7 Hz), 2.71 (2H, t, J = 7 Hz), 3.16 (2H, t, J = 7 Hz), 3.98 (2H, s), 4.18 (2H, q, J = 7 Hz), 6.98 (1H, d, J = 8 Hz), 7.35 (1H, d, J = 1 Hz), 7.66 (1H, d), 7.70 (1H, s), 7.74 (1H, dd, J = 8, 1 Hz), 7.87 (1H, d, J = 1 Hz);
m/z (API+): 409 (MH+)
【0090】
実施例29
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (270MHz, CDCl3) δ: 1.52 (3H, t, J = 7 Hz), 2.71 (2H, t, J = 7 Hz), 3.17 (2H, t, J = 7 Hz), 3.98 (2H, s), 4.18 (2H, q, J = 7 Hz), 6.94 (1H, d, J = 8 Hz), 7.35 (1H, d, J = 1 Hz), 7.66 (1H, d), 7.71 (1H, s), 7.79 (1H, dd, J = 8, 1 Hz), 8.04 (1H, d, J = 1 Hz);
m/z(API+): 454.9 (MH+ 100%)
【0091】
実施例30
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−イソ−プロピルベンズアミド
1H NMR (270MHz, CDCl3) δ: 1.35 (6H, d, J = 7 Hz), 2.73 (2H, t, J = 7 Hz), 3.18 (2H, t, J = 7 Hz), 3.44 (1H, m), 3.99 (2H, s), 7.35 (1H, d, J = 1 Hz), 7.53 (1H, d), 7.70 (1H, d), 7.95 (1H, s), 8.05 (1H, dd, J = 7, 1 Hz), 8.11 (1H, d, J = 1 Hz);
m/z (API+): 398 (MH+)
【0092】
実施例31
N−(5−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (270MHz, CDCl3) δ: 1.52 (3H, t, J = 7 Hz), 2.91 (2H, m), 3.14 (2H, m), 4.07 (2H, s), 4.17 (2H, q, J = 7 Hz), 6.98 (1H, d, J = 8 Hz), 7.59 (1H, d, J = 1 Hz), 7.66 (1H, d), 7.79 (2H, m), 7.88 (1H, d, J = 1 Hz);
m/z (API+): 399 (MH+ 90%)
【0093】
実施例32
N−(5−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
1H NMR (270MHz, CDCl3) δ: 2.88 (2H, m), 3.10 (2H, m), 3.98 (3H, s), 4.05 (2H, m), 7.07 (1H, m), 7.61 (2H, m), 8.01 (1H, m), 8.08 (2H, m);
m/z (API+): 419 (MH+ 85%)
【0094】
実施例33
N−(5−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−フルオロ−4−メトキシ−ベンズアミド
1H NMR (270MHz, CDCl3) δ: 2.91 (2H, m), 3.15 (2H, m), 3.97 (3H, s), 4.08 (2H, s), 7.03 (1H, t, J = 7 Hz), 7.61 (4H, m), 7.78 (1H, brs);
m/z (API+): 369 (MH+ 85%)
【0095】
実施例34
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.52 (3H, t), 2.76 (2H, t), 3.14 (2H, t), 4.00 (2H, s), 4.20 (2H, q), 7.00 (1H, d), 7.78 (1H, dd), 7.93 (1H, d), 8.29 (1H, s), 8.51 (1H, s);
m/z (API+): 399.0 (M+; 100%)
【0096】
実施例35
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.53 (3H, t), 2.78 (2H, t), 3.16 (2H, t), 4.05 (2H, s), 4.19 (2H, q), 6.97 (1H, d), 7.83 (1H, dd), 8.11 (1H, d), 8.28 (1H, s), 8.52 (1H, s);
m/z (API+): 445.0 (MH+; 100%)
【0097】
実施例36
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.54 (3H, t), 2.77 (2H, t), 3.15 (2H, t), 4.05 (2H, s), 4.26 (2H, q), 7.09 (1H, d), 8.10 (2H, m), 8.27 (1H, s), 8.49 (1H, s);
m/z (API+): 390.1 (M+; 100%)
【0098】
実施例37
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−エトキシベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.54 (3H, t), 2.68 (3H, s), 2.75 (2H, t), 3.14 (2H, t), 4.03 (2H, s), 4.25 (2H, q), 7.09 (1H, d), 8.12 (1H, dd), 8.25 (1H, d), 8.40 (1H, s), 8.48 (1H, s);
m/z (API+): 407.1 (M+; 100%)
【0099】
実施例38
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−フルオロ−4−メトキシベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 2.75 (2H, t), 3.14 (2H, t), 3.97 (3H, s), 4.02 (2H, s), 7.06 (1H, t), 7.66 (2H, m), 8.33 (1H, s), 8.50 (1H, s);
m/z (API+): 369.0 (M+; 70%), 410.3 (M+K+, 100%)
【0100】
実施例39
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−メトキシベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 2.76 (2H, t), 3.14 (2H, t), 3.99 (3H, s), 4.03 (2H, s), 7.00 (1H, d), 7.86 (1H, dd), 8.11 (1H, d), 8.29 (1H, s), 8.51 (1H, s);
m/z (API+): 452.9 (M+Na+; 100%)
【0101】
実施例40
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−イソ−プロポキシベンズアミド
1H NMR (CDCl3) δ: 1.46 (6H, d, J = 6 Hz), 2.67 (3H, s), 2.75 (2H, t), 3.14 (2H, t), 4.03 (2H, s), 4.82 (1H, m), 7.09 (1H, d), 8.11 (1H, dd), 8.23 (!H, d), 8.40 (1H, s), 8.48 (1H, s);
m/z (API+): 421.0 (M+; 100%)
【0102】
実施例41
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−イソ−プロポキシベンズアミド
m/z (API+): 370.0 (MH+; M+ C20H20ClN3O2として予想される同位体型100%)
【0103】
医学データ
1.結合分析法
WO92/22293(スミスクライン・ビーチャム(SmithKline Beecham))は、抗痙攣活性を有する化合物、即ちトランス−(+)−6−アセチル−4S−(4−フルオロベンゾイルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−3R−オール化合物(以下、化合物Aと称する)を含んで開示している。WO96/18650(スミスクライン・ビーチャム)に記載のように、WO92/22293の化合物は、ラット前脳組織から得ることができる新規受容体に結合することが見出された。化合物の新規受容体部への結合性の試験は、以下のように評価する。
【0104】
方法
全前脳組織をラットから得る。該組織を、最初に緩衝液中(通常50mMトリス/HCl、pH7.4)で均質化する。均質化した組織を遠心分離で洗浄し、同じ緩衝液に再懸濁し、ついで使用するまで−70℃で保存する。
放射性リガンド結合分析を行うために、上記した分取組織のアリコート(通常1〜2mg蛋白/mlの濃度)を、緩衝液中に溶解した分取した[3H]−化合物Aのアリコートと混合する。混合物中の[3H]−化合物Aの最終濃度は、通常20nMである。混合物を室温で1時間インキュベートする。ついで、組織に結合した[3H]−化合物Aを、結合していない[3H]−化合物Aから、Whatman GF/B ガラスファイバーフィルターを通す濾過により分離する。ついで、フィルターをすみやかに氷冷緩衝液で洗浄する。フィルター上に捕捉された組織に結合した放射能の量を、液体シンチレーションカクテルを該フィルターに添加し、ついで液体シンチレーションカウンターで計数することにより測定する。
【0105】
[3H]−化合物Aの「特異」結合を測定するため、[3H]−化合物Aおよび組織を、非標識化合物A(通常3μM)の存在下、共にインキュベートする、並列分析を上記のように行う。この非標識化合物存在下、残りの[3H]−化合物Aの結合量は、「非特異」結合として定義する。この量を、結合した[3H]−化合物Aの総量(すなわち、非標識化合物の不存在下での量)から引き、[3H]−化合物Aと新規部位との「特異」結合の量を得る。
試験化合物の新規部位への結合の結合性は、[3H]−化合物Aおよび組織を、試験すべき一連の濃度の化合物の下で、共にインキュベートすることにより評価できる。試験化合物の濃度の増加による競合の結果として特異的[3H]−化合物A結合のレベルの低下をグラフにプロットし、得られた曲線の非直線回帰分析を使用して、pKi値によって、化合物の結合性の評価を得る。
【0106】
結果
本発明の化合物は、本試験において活性(pKi>6)であった。例えば、実施例1、10〜12、15、38の化合物は、7より大きなpKi値を与え、実施例2〜9、13、14、16、22〜37、39〜41の化合物は、8より大きな値を与えた。
【0107】
2.MEST試験
齧歯類での、最大電気ショック発作(MEST)閾値試験は、可能性のある抗痙攣特性の検出に特に敏感である。このモデルでは、抗痙攣剤は、電気誘導発作に対する閾値を上げるが、痙攣促進剤は発作閾値を下げる。
【0108】
マウスモデル法
マウス(未処置のオス、Charles River, U,K, CD-1 系、20〜30g)を、10〜20の群に無作為に分け、種々の用量の化合物(0.3〜300mg/kg)またはビヒクルを10ml/kgの容量で、経口または腹膜内投与する。ついで、マウスを、投与後30または60分で、単電気ショック(0.1秒、50Hz、サイン波型)を、角膜電極を経て与える。個々の治療群のマウスの50%(CC50)にて緊張性発作を誘発するのに必要な平均電流および標準誤差は、Dixon and Mood (1948)2の「アップ・アンド・ダウン」法により決定する。ビヒクル処理群と薬剤処理群の間の統計上の比較は、Litchfield and Wilcoxon (1949)法を使用して行う
対照動物において、CC50は、通常14〜18mAである。したがって、対照群の第1の動物は、16mAの電流を受ける。緊張性発作が起こらない場合、その後のマウスに対して電流を上げる。ついで、緊張性痙攣が起こらなかった場合、電流を減少し、以下同様に、その群の全ての動物を試験する。
研究は、通常使用する2mA間隔で0〜300mAのショックレベルを完全に可変制御できるHugo Sachs Electronik Constant Current Shoch Generatorを使用して行う。
【0109】
結果
経口で、メチルセルロース中の懸濁液として、10mg/kgで投与され、投与後1時間で試験した本発明の化合物は、発作閾値の増加を示した。
【0110】
ラットモデル方法
オスのラット(Sprague Dawley、80〜150g、6週齢)の最大(緊張性後肢伸長)電気ショック発作に対する閾値を、一定の電流(0.3秒持続時間、5〜20mA間隔で1〜300mA)を送達するHugo Sachs 電気刺激装置により決定した。手順はマウスに対する上記と同様であり、完全な詳細は、Uptonらにより公開されている
制御と比較した各々の群に対するCC50の増加および減少のパーセンテージを計算する。薬物を1%メチルセルロースに懸濁させる。
【0111】
結果
経口で、2mg/kgの投与量で、2時間後、実施例2、3、5、7および8の化合物は、それぞれ398、140、210、410および114%の有意な増加を与えた。
【0112】
参考文献
1. Loscher, W. and Schmidt, D. (1988). Epilepsy Res., 2, 145-181
2. Dixon, W.J. and Mood, A.M. (1948). J. Amer. Stat. Assn., 43, 109-126
3. Litchfield, J.T. and Wilcoxon, F.(1949). J. Pharmacol. exp. Ther., 96, 99-113
4. N.Upton, T.P.Blackburn, C.A.Campbell, D.Cooper, M.L.Evans, H.J.Herdon, P.D.King, A.M.Ray, T.O.Stean, W.N.Chan, J.M.Evans and M.Thompson. (1997). B. J. Pharmacol., 121, 1679-1686

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中:
Qは、単環式または二環式アリールまたはヘテロアリール環であり;
は、水素であり;
は、水素またはハロゲン、NO、CN、N、CFO−、CFS−、CFSO、CFCO−、C1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルキニル、C1−6ペルフルオロアルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−6アルキルO−、C1−6アルキルCO−、C3−6シクロアルキルO−、C3−6シクロアルキルCO−、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキルO−、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキルCO−、フェニル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイル、フェニル−C1−4アルキル−、C1−6アルキルS−、C1−6アルキルSO−、(C1−4アルキル)NSO−、(C1−4アルキル)NHSO−、(C1−4アルキル)NCO−、(C1−4アルキル)NHCO−またはCONHから選択される3個までの置換基あるいは−NRであり、ここに、Rは、水素またはC1−4アルキルであり、Rは、水素、C1−4アルキル、ホルミル、−CO1−4アルキルまたは−COC1−4アルキルであるか、または2個のR基は一緒になって飽和または不飽和であり、非置換または−OHまたは=Oにより置換された炭素環式環を形成する基であり;
Xは、ハロゲン、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルまたはC1−6ペルフルオロアルキル、および;
Yは、水素、ハロゲン、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルまたはC1−6ペルフルオロアルキルを意味する]
で表される化合物;ただし、化合物N−(5−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−アジドベンズアミドおよびN−(5−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−5−ベンゾイル−2−メトキシベンズアミドを除く、またはその医薬上許容される塩またはその溶媒和物。
【請求項2】
(テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルボキシアミドである請求項1記載の式(I)で表される化合物。
【請求項3】
式(IA):
【化2】

[式中、R、R、XおよびYは、本明細書の上記と同意義である]
で表される化合物である請求項1記載の式(I)で表される化合物。
【請求項4】
式(IB):
【化3】

[式中、R、R、XおよびYは、本明細書の上記と同意義である]
で表される化合物である請求項1記載の式(I)で表される化合物。
【請求項5】
が水素であり;
が、水素または1またはそれ以上の次の基;
メチル、エチル、n−ブチル、イソ−プロピル、t−ブチル、フェニル、メトキシ、エトキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、シクロプロピルメトキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、アミノ、アセチルアミノ、ニトロ、アジド、シアノ、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、アセチル、ピバロイル、イソ−ブチロイル、ベンゾイル、ヨードベンゾイル、トリフルオロメチル、ペルフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロアセチル、メタンスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ジメチルスルファモイルであるか、または2個のR基が、ベンゼン、シクロペンタンまたはシクロペンタノン環を形成し;
Xが、クロロ、ブロモ、ヨード、フルオロ、C1−6ペルフルオロアルキルであり、および;
Yが、水素、ハロゲン、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルまたはC1−6ペルフルオロアルキルである請求項1〜4いずれか1項記載の化合物。
【請求項6】
が水素であり;
が、水素または1またはそれ以上の次の基;
メチル、エチル、イソ−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、フェニル、メトキシ、エトキシ、イソ−プロポキシ、フェノキシ、アセトキシ、ニトロ、シアノ、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、アセチル、ピバロイル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、アジド、トリフルオロメトキシであり;
Xが、ヨード、クロロ、ブロモまたはトリフルオロメチルであり;
Yが、水素、クロロ、ブロモ、ヨードまたはトリフルオロメチルである請求項1〜4いずれか1項記載の化合物。
【請求項7】
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−5−クロロチオフェン−2−カルボキシアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−イソ−プロピルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−メトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−メトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−イソ−プロポキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−エチルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−エチルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−イソ−プロポキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−エトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−エトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−エチル−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−メトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−フルオロ−4−メトキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−イソ−プロポキシベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−ペンタフルオロエチルベンズアミド
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−イソ−プロポキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−メトキシベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−エトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−エトキシベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−イソ−プロポキシベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−イソ−プロピルベンズアミド
N−(5−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−エトキシベンズアミド
N−(5−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−4−メトキシ−3−トリフルオロメチルベンズアミド
N−(5−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−フルオロ−4−メトキシ−ベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−クロロ−4−エトキシベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−エトキシベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−エトキシベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−エトキシベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−フルオロ−4−メトキシベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−ブロモ−4−メトキシベンズアミド
N−(5,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−アセチル−4−イソ−プロポキシベンズアミド,または
N−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−シアノ−4−イソ−プロポキシベンズアミド;
である請求項1記載の式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩またはその溶媒和物。
【請求項8】
式(II):
【化4】

[式中、R1AはRまたは、好ましくは、Rに変換可能な基、およびR、XおよびYは、本明細書の上記と同意義である]
で表される化合物を、式(III):
【化5】

[式中、Qは本明細書の上記と同意義であり、
Yは、ClまたはOHのような脱離基であり、および;
2Aは、水素またはRに対して上記で定義した3個までの置換基を意味し、ここに、R2A基は、独立して、R基またはRに変換可能な基であってもよい]
で表される化合物と反応させ;
要すれば、R1AまたはR2A基をそれぞれRまたR基に変換するか;
あるRまたはR基を、他のRまたはR基に変換するか;
塩生成物を遊離塩基または医薬上許容される塩に変換するか、または遊離塩基生成物を医薬上許容される塩に変換すること;
を特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の化合物の製造法。
【請求項9】
不安症、躁病、鬱病、パニック障害および/または侵襲、クモ膜下出血または神経ショックに付随する障害、コカイン、ニコチン、アルコールおよびベンゾジアゼピンのような乱用物質からの退薬に付随する作用、抗痙攣剤で治療および/または予防する障害、例えば外傷後の癲癇を含む癲癇、パーキンソン病、精神病、偏頭痛、脳虚血、アルツハイマー病、および他の変性疾患、例えばハンチントン舞踏病、精神分裂症、強迫観念障害(OCD)、AIDSに付随する神経欠乏、睡眠障害(日周期リズム障害、不眠症および睡眠発作を含む)、顔面痙攣(例えば、ジャイルズ・デ・ラ・トゥーレット症候群)、外傷性脳損傷、耳鳴り、神経痛、特に三叉神経痛、神経傷害痛、歯痛、癌性疼痛、糖尿病などの疾患にて神経性起立障害をもたらす不適当なニューロン活性、多発性硬化症(MS)および運動神経疾患、運動失調症、筋性防衛(痙縮)、顎関節機能不全、および/または筋萎縮性側索硬化症(ALC)の治療および/または予防に使用される医薬組成物であって、式(I)で表される化合物、またはその医薬上許容される塩またはその溶媒和物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項10】
不安症、躁病、鬱病、パニック障害および/または侵襲、クモ膜下出血または神経ショックに付随する障害、コカイン、ニコチン、アルコールおよびベンゾジアゼピンのような乱用物質からの退薬に付随する作用、抗痙攣剤で治療および/または予防する障害、例えば外傷後の癲癇を含む癲癇、パーキンソン病、精神病、偏頭痛、脳虚血、アルツハイマー病、および他の変性疾患、例えばハンチントン舞踏病、精神分裂症、強迫観念障害(OCD)、AIDSに付随する神経欠乏、睡眠障害(日周期リズム障害、不眠症および睡眠発作を含む)、顔面痙攣(例えば、ジャイルズ・デ・ラ・トゥーレット症候群)、外傷性脳損傷、耳鳴り、神経痛、特に三叉神経痛、神経傷害痛、歯痛、癌性疼痛、糖尿病などの疾患にて神経性起立障害をもたらす不適当なニューロン活性、多発性硬化症(MS)および運動神経疾患、運動失調症、筋性防衛(痙縮)、顎関節機能不全、および/または筋萎縮性側索硬化症(ALC)の治療および/または予防方法であって、その治療/または予防を必要とする患者に、有効または予防量の式(I)で表される化合物またはその医薬上許容される塩またはその溶媒和物を投与することを特徴とする方法。
【請求項11】
不安症、躁病、鬱病、パニック障害および/または侵襲、クモ膜下出血または神経ショックに付随する障害、コカイン、ニコチン、アルコールおよびベンゾジアゼピンのような乱用物質からの退薬に付随する作用、抗痙攣剤で治療および/または予防する障害、例えば外傷後の癲癇を含む癲癇、パーキンソン病、精神病、偏頭痛、脳虚血、アルツハイマー病、および他の変性疾患、例えばハンチントン舞踏病、精神分裂症、強迫観念障害(OCD)、AIDSに付随する神経欠乏、睡眠障害(日周期リズム障害、不眠症および睡眠発作を含む)、顔面痙攣(例えば、ジャイルズ・デ・ラ・トゥーレット症候群)、外傷性脳損傷、耳鳴り、神経痛、特に三叉神経痛、神経傷害痛、歯痛、癌性疼痛、糖尿病などの疾患にて神経性起立障害をもたらす不適当なニューロン活性、多発性硬化症(MS)および運動神経疾患、運動失調症、筋性防衛(痙縮)、顎関節機能不全、および/または筋萎縮性側索硬化症(ALC)の治療および/または予防用の医薬の製造に対する式(I)で表される化合物、またはその医薬上許容される塩またはその溶媒和物の使用。

【公開番号】特開2007−145862(P2007−145862A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−49789(P2007−49789)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【分割の表示】特願2001−507806(P2001−507806)の分割
【原出願日】平成12年6月29日(2000.6.29)
【出願人】(595047190)スミスクライン ビーチャム パブリック リミテッド カンパニー (34)
【氏名又は名称原語表記】SmithKline Beecham p.l.c.
【Fターム(参考)】