説明

置換ピペラジン化合物

【課題】治療において、外傷に起因する傷害から骨格筋を保護するための新規化合物の提供。
【解決手段】移植に用いられるドナーの組織および器官を保存するため、ならびに心房性および心室性不整脈、プリンズメタル型(異型)狭心症、安定狭心症、および運動誘発アンギナ、うっ血性心不全、および心筋梗塞症を含む心血管疾患を治療するために有用である一般式(I)の新規化合物および製薬上許容され得るその酸付加塩。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(発明の背景)
本出願は、2000年2月22日出願の米国特許出願番号60/184182、2000年2月22日出願の米国特許出願番号60/184457、2000年5月23日出願の米国特許出願番号60/206396、2000年2月22日出願の米国特許出願番号60/184306、および2000年6月5日出願の米国特許出願番号60/209262に対して優先権を主張するものである。
【0002】
これらの明細書は、本出願中に参考として取り入れる。
【0003】
1.発明の属する技術分野
本発明は、置換ピペラジン化合物、一つ以上の前記化合物を含む治療剤形、ならびに外傷に起因する傷害からの骨格筋の保護、間欠性跛行などの筋肉または全身性疾患後の骨格筋の保護、ショック状態の治療、移植に用いられるドナーの組織および器官の保存、および心房性および心室性不整脈、プリンズメタル型(異型)狭心症、安定狭心症、および運動誘発アンギナ、うっ血性心不全、および心筋梗塞症を含む心血管疾患の治療を含む群から選択される治療において、哺乳類、詳細にはヒトの疾病を治療するための方法に関する。
【0004】
2.技術分野の説明
米国特許第4,567,264号(この明細書は、本明細書中に参考として取り入れる)は、ラノラジンとして知られる化合物、(±)−N−(2,6−ジメチルフェニル)−4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェニル)−プロピル]−1−ピペラジンアセトアミドを含む種類の置換ピペラジン化合物、その製薬上許容され得る塩、ならびに不整脈、変型および運動誘発アンギナ、および心筋梗塞症を含む心血管疾患の治療におけるそれらの使用を開示している。
【0005】
米国特許第5,506,229号(本明細書中に参考として取り入れる)は、心臓麻痺、心筋または骨格筋または脳組織に対する低酸素性または再潅流損傷を含む物理的または化学的傷害を負う組織の治療のため、ならびに移植に用いるためのラノラジン、およびその製薬上許容され得る塩およびエステルの使用を開示している。詳細には、ラノラジンは、心臓の脂肪酸酸化を一部抑制することによる不整脈、異型および運動誘発アンギナおよび心筋梗塞症の治療に特に有用である。制御放出製剤を含む従来の経口および非経口ラノラジン製剤は、開示されている。詳細には、米国特許第5,506,229号の実施例7Dは、放出制御ポリマーでコーティングされたラノラジンと微結晶性セルロースのマイクロスフェアを含むカプセル形態の制御放出製剤を記載している。
【0006】
ラノラジンは非常に有用な心臓治療薬であるという重要な発見にもかかわらず、ラノラジンより長い半減期を有し、ラノラジンに少なくとも類似した活性を有する部分脂肪酸酸化抑制剤である化合物が未だ必要とされている。
【0007】
(発明の要約)
本発明は、良好な治療上の半減期を有する部分脂肪酸酸化抑制剤である新規置換ピペラジン化合物を包含する。
【0008】
本発明は、哺乳類に投与して、外傷に起因する傷害から骨格筋を保護すること、間欠性跛行などの筋肉または全身性疾患後の骨格筋を保護すること、ショック状態を治療すること、移植に用いられるドナーの組織および器官を保存すること、および心房性および心室性不整脈、プリンズメタル型(異型)狭心症、安定狭心症および運動誘発アンギナ、うっ血性心不全、および心筋梗塞症を含む心血管疾患を治療することができる新規置換ピペラジン化合物も包含する。
【0009】
本発明は、以下の式:
【化1】

【0010】
(式中、Xは、
【化2】

【0011】
(この場合、m=1または2または3)
から成る群から選択され;
、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され(この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換される)、RおよびRは、互いに結合して、3から4個の炭素原子を有する縮合環構造を形成することができ、ならびにRおよびRは、互いに結合して、−CH=CH−CH=CH−を形成することができ; R、RおよびRは、各々、独自に、水素およびC1−15アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素、CO23、CON(R23、C1−4アルキル、およびアリールから成る群から選択され(この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、CN、OR23、N(R23、CO23、CON(R23およびアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される)、RおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができる(この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、1から4個の炭素原子を有する架橋環構造を形成することができると共に、RおよびR10またはR11およびR12またはR13およびR14またはR15およびR16は、結合して、1から5個の炭素原子を有する架橋環構造を形成することができ);
22は、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリールアミド、ヘテロアリールアミド、CN、O−C1−6アルキル、CF、およびヘテロアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換され;
23は、H、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキル、CN、O−C1−6アルキル、およびCFから成る群から選択される1個の置換基で置換され;および
24は、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキル(この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、CN、OR20、SR20、S(O)R22、SO22、SON(R20、NR20CO22、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1から3個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、CN、OR20、およびC1−6アルキルから成る群から選択される1から3個の置換基で置換される)ならびに
【化3】

【0012】
(この場合、R17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、前記アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換される)
から成る群から選択される)
を有する種類の置換ピペラジン化合物を包含する。
【0013】
さらにもう一つの実施形態において、本発明は、外傷に起因する傷害からの骨格筋の保護、間欠性跛行などの筋肉または全身性疾患後の骨格筋の保護、ショック状態の治療、移植に用いられるドナーの組織および器官の保存、および心房性および心室性不整脈、プリンズメタル型(異型)狭心症、安定狭心症および運動誘発アンギナ、うっ血性心不全、および心筋梗塞症を含む心血管疾患の治療から成る群から選択される治療において、本発明の一つ以上の組成物を哺乳類に投与するための方法である。
【0014】
(発明の詳細な説明)
本発明は、以下の式:
【化4】

【0015】
(式中、Xは、
【化5】

【0016】
(この場合、m=1または2または3)
から成る群から選択され;
、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され(この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換される)、RおよびRは、互いに結合して、3から4個の炭素原子を有する縮合環構造を形成することができ、ならびにRおよびRは、互いに結合して、−CH=CH−CH=CH−を形成することができ;
、RおよびRは、各々、独自に、水素およびC1−15アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素、CO23、CON(R23、C1−4アルキル、およびアリールから成る群から選択され(この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、CN、OR23、N(R23、CO23、CON(R23およびアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される)、RおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができ(この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、1から4個の炭素原子を有する架橋環構造を形成することができると共に、RおよびR10またはR11およびR12またはR13およびR14またはR15およびR16は、結合して、1から5個の炭素原子を有する架橋環構造を形成することができる);
22は、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリールアミド、ヘテロアリールアミド、CN、O−C1−6アルキル、CF、およびヘテロアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換され;
23は、H、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキル、CN、O−C1−6アルキル、およびCFから成る群から選択される1個の置換基で置換され;および
24は、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキル(この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、CN、OR20、SR20、S(O)R22、SO22、SON(R20、NR20CO22、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1から3個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、CN、OR20、およびC1−6アルキルから成る群から選択される1から3個の置換基で置換される)ならびに
【化6】

【0017】
(この場合、R17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、前記アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換される)から成る群から選択される)
を有する種類の置換ピペラジン化合物を包含する。
【0018】
本発明は、以下の式(IA):
【化7】

【0019】
(式中、m=1、2;
、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22、およびC1−4アルキルから成る群から選択され、この場合、R22は、C1−3アルキルであり;
、RおよびRは、各々、独自に、水素およびC1−3アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素およびC1−4アルキルから成る群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができ、この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、二つのR基が一緒に1から4個の炭素原子から構成される架橋環構造を形成することができるが、但し、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、すべて同時に水素ではなく; R17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR22、S(O)R22、SO22、SON(R22、CON(R22、C1−4アルキルから成る群から選択されるか(この場合、R22は、C1−3アルキルである)、あるいはR17およびR18は、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができるか、またはR18およびR19は、一緒に−OCHO−を形成することができる)
を有する、上記式Iで定義した種類の亜集団の置換ピペラジン化合物も包含する。
【0020】
さらに好ましい式IAの化合物において、R、R、R、RおよびRは、各々、水素、ハロ、CF、OR22(この場合、R22は、C1−3アルキルである)、およびC1−4アルキルから成る群から選択され;Rは、水素およびメチルから選択され;R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素およびメチルから選択されるか、またはRおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができるが、但し、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、すべて同時に水素ではなく;R17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22(この場合、R22は、C1−3アルキルである)、C1−3アルキルから成る群から選択されるか、またはR17およびR18は、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができるか、またはR18およびR19は、一緒に−OCHO−を形成することができる。
【0021】
さらになお好ましい式IAの化合物において、R、R、R、RおよびRは、各々、メチルおよび水素から成る群から選択され;R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素およびメチルから選択されるか、またはRおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができるが、但し、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、すべて同時に水素ではなく;R17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22(この場合、R22は、メチル、メチルである)から成る群から選択されるか、またはR17およびR18は、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができ、またはR18およびR19は、一緒に−OCHO−を形成することができる。
【0022】
さらにいっそう好ましい式IAの化合物において、RおよびRは、各々、メチルであり;R、R、R、R、R、Rは、各々、水素であり;R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素およびメチルから選択されるか、またはRおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができるが、但し、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、すべて同時に水素ではなく;R17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、メチル、OR22(この場合、R22は、メチルである)から成る群から選択されるか、またはR17およびR18は、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができ、またはR18およびR19は、一緒に−OCHO−を形成することができる。
【0023】
さらになお好ましい式IAの化合物において、RおよびRは、各々、メチルであり;R、R、R、R、R、Rは、各々、水素であり;R、R10は、水素、メチルから選択されるか、または一緒にカルボニルを生成することができ;R11およびR12は、水素およびメチルから選択され;R13およびR14は、水素およびメチルから選択されるか、または一緒にカルボニルを生成することができ;R15およびR16は、水素であるが、但し、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、すべて同時に水素ではなく;R17は、水素、クロロ、フルオロまたはメトキシから成る群から選択され;R18およびR19は、各々、水素またはメトキシから成る群から選択されるか、またはR18およびR19は、一緒に−OCHO−を形成することができ、またはR17およびR18は、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができ、R20は、水素であり;およびR21は、水素またはクロロから選択される。
【0024】
最も好ましくは、式IAの置換ピペラジン化合物は、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−3−オキソピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−3,5−ジメチルピペラジニル}アセトアミド、2−{(5S,2R)−4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−2,5−ジメチルピペラジニル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、2−{2,5−ジアザ−5−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]ビシクロ[4.4.0]デク−2−イル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−3−オキソピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−3,3−ジメチルピペラジニル}アセトアミド、2−{5−[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル](1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]へプト−2−イル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−4−(2−メトキシフェノキシ)ブチル]−ピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[4−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシブチル]−ピペラジニル}アセトアミド、2−(4−{4−[4−(t−ブチル)フェノキシ]−2−ヒドロキシブチル}ピペラジニル−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−4−(4−フェニルフェノキシ)ブチル]ピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェノキシ)ブチル]−ピペラジニル}アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2,6−ジクロロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−スルファモイルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(5−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−インダン−5−イルアセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−ナフチルアセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−クロロナフチル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2−ピロリルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−フェニルアセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2−クロロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2−クロロ−4−メチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[2−(1−メチルビニル)フェニル]アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2−メチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[6−メチル−2−(メチルエチル)フェニル]アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3−メチルチオフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−クロロ−2−メトキシ−5−メチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2,4−ジメトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3,4−ジクロロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−クロロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3−クロロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3,5−ジクロロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−メトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−メチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3−メチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−シアノフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−アセチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2−メトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3,5−ジメトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−モルホリン−4−イルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3,4−ジメトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)アセトアミド、および2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[2−(ヒドロキシメチル−6−メチルフェニル]アセトアミドから成る群から選択される。
【0025】
本発明は、式IB:
【化8】

【0026】
(式中、m=1または2または3;
、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換され;
、RおよびRは、各々、独自に、水素またはC1−15アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素、CO23、CON(R23、C1−4アルキル、またはアリールから成る群から選択され(この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、CN、OR23、N(R23、CO23、CON(R23またはアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される)、RおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができ(この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、二つのR基が一緒に1から4個の炭素原子から構成される架橋環構造を形成することができると共に、RおよびR10またはR11およびR12またはR13およびR14またはR15およびR16は、結合して、二つの環が一緒に1から5個の炭素原子から構成されるスピロ環構造を形成することができる);
17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換されるか、またはR17およびR18は、結合して、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができ、またはR17およびR18またはR18およびR19またはR19およびR20またはR20およびR21は、結合して、3から6個の炭素原子を含む飽和環を形成することができ(この場合、0から2個の炭素原子は、酸素原子で置換することができ、環は、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO23、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリール、またはヘテロアリールから成る群から選択される1−3個の置換基で任意に置換することができ、前記アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、またはSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換される);
22は、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリールアミド、ヘテロアリールアミド、CN、O−C1−6アルキル、CF、またはヘテロアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換され;および
23は、H、C1−15アルキル、アリール、またはヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノ−またはジアルキルアミノ、アルキル、CN、O−C1−6アルキル、またはCFから成る群から選択される1個の置換基で置換される)を有する式Iの置換ピペラジン化合物の亜集団を包含する。
【0027】
本発明の好ましい組成物において、m=0、1、2または3;R、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22、およびC1−4アルキルから成る群から選択され;R、RおよびRは、各々、独自に、水素およびC1−3アルキルから成る群から選択され;R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素およびC1−4アルキルから成る群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、1から4個の炭素原子を含む環を形成することができ、この場合、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、すべて水素ではなく;およびR17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR22、S(O)R22、SO22、SON(R22、CON(R22、C1−4アルキルから成る群から選択されるか、またはR17およびR18は、一緒に−CH=CH−CH=CH−、およびフェニルを形成することができる。
【0028】
他の好ましい化合物において、R、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22およびC1−2アルキルから成る群から選択され、この場合、R22は、C1−3アルキルであり;R、RおよびRは、各々、独自に、水素およびメチルから成る群から選択され;R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素およびC1−2アルキルから成る群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができるが、但し、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、すべて同時に水素ではなく;R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、1から4個の炭素原子を含む環を形成することができ、R17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR22(この場合、R22は、C1−3アルキルである)およびC1−4アルキルから成る群から選択され、R17およびR18は、一緒に、−CH=CH−CH=CH−およびフェニルから成る群から選択されル置換基を形成することができる。
【0029】
なお他の好ましい化合物において、m=1または2;R、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22(この場合、R22は、C1−3アルキルである)、およびC1−4アルキルから成る群から選択され;R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素およびメチルから選択され;R17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22(この場合、R22は、メチルである)、C1−3アルキルから成る群から選択されるか、またはR17およびR18は、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができ、またはR18およびR19は、一緒に−OCHO−を形成することができる。
【0030】
さらに好ましい化合物において、m=1または2;R、R、R、R、R、R、RおよびRは、各々、独自に、メチルおよび水素から選択され;R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、水素であり;R17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22(この場合、R22は、メチルである)から成る群から選択されるか、またはR17およびR18は、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができ、またはR18およびR19は、一緒に−OCHO−を形成することができる。
【0031】
まだ他の好ましい化合物において、m=1または2;RおよびRは、メチルであり;R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、水素であり;R17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22(この場合、R22は、メチルである)から成る群から選択されるか、またはR17およびR18は、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができ、またはR18およびR19は、一緒に−OCHO−を形成することができる。
【0032】
なお他の好ましい化合物において、RおよびRは、メチルであり;R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、水素であり;R17は、水素、クロロ、フルオロおよびメトキシから成る群から選択され;R18は、水素およびメトキシから選択され;R19は、水素およびメトキシから選択され;R20は、水素であり;R21は、水素およびクロロから選択されるか、またはR17およびR18は、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができ、またはR18およびR19は、一緒に−OCHO−を形成することができる。
【0033】
最も好ましくは、本発明の置換ピペラジン化合物は、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル)ピペラジニル]アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド、2−[4−(3−(2H−ベンゾ[d]1,3−ジオキソレン−5−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル]ピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[4−(4−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}アセトアミド、2−{4−[4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[4−(2−クロロフェニル)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}アセトアミド、2−(4−{4−[4−(t−ブチル)フェニル]−2−ヒドロキシブチル}ピペラジニル)−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[4−(2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}ピペラジニル)アセトアミド、2−[4−(3−(2H−ベンゾ[d]1,3−ジオキソレン−5−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−メチルプロパンアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)ピペラジニル]−2−メチルプロパンアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5−トリメトキシフェニル)プロピル]ピペラジニル}−2−メチルプロパンアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−5−フェニルペンチル)ピペラジニル]アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[5−(2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−ペンチル]ピペラジニル}アセトアミド、およびN−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[5−(2−クロロフェニル)−2−ヒドロキシ−ペンチル]ピペラジニル}アセトアミドから選択される。
【0034】
本発明は、さらに、以下の式IC:
【化9】

【0035】
(式中、m=1、2または3;
、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR20、SR20、N(R20、S(O)R22、SO22、SON(R20、NR20CO22、NR20CON(R20、COR20、CO20、CON(R20、NR20SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR20、SR20、N(R20、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換され;
、RおよびRは、各々、独自に、水素またはC1−3アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素、CO20、CON(R20、C1−4アルキル、またはアリールから成る群から選択され(この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、CN、OR20、N(R20、CO20、CON(R20またはアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される)、RおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができるが、但し、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、1から3個の炭素原子を含む環を形成することができ;
24は、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、CN、OR20、SR20、S(O)R22、SO22、SON(R20、NR20CO22、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1から3個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、CN、OR20、およびC1−6アルキルから成る群から選択される1から3個の置換基で置換され;
20は、H、C1−15アルキル、アリール、またはヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノ−またはジアルキルアミノ、アルキル、CN、O−C1−6アルキル、またはCFから成る群から選択される1個の置換基で置換され;および
22は、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリールアミド、ヘテロアリールアミド、CN、O−C1−6アルキル、CF、またはヘテロアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される)
を有する上記式Iの化合物の亜集団を包含する。 式ICにおいて、m=1または2であることが好ましく、m=1である時、最も好ましい。
【0036】
好ましい式ICの組成物において、R、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22およびC1−4アルキルから成る群から選択され、この場合、R22は、C1−3アルキルである。他の好ましい組成物において、R、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、CF、OR20、またはC1−2アルキルから成る群から選択される。さらに好ましくは、R、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、またはメチルから成る群から選択され、R、RおよびRが水素であり、RおよびRがメチルであると好ましい。
【0037】
他の好ましい式ICの組成物において、R、RおよびRは、各々、独自に、水素およびC1−3アルキルから成る群から選択され、水素またはメチルであると好ましく、水素であると最も好ましい。
【0038】
まだ他の好ましい式ICの組成物において、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素、CON(R20、C1−4アルキル、またはアリールから成る群から選択され(この場合、アルキルおよびアリール置換基は、各々、任意に、ハロ、CF、OR20、N(R20、CON(R20またはアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される)、RおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができるが、但し、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、環を形成することができる。別の好ましい組成物において、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素およびC1−4アルキルから成る群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができ、R10およびR11は、一緒に−CHCHCHCH−を形成することができる。もう一つの実施形態において、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素、またはC1−2アルキルから成る群から選択されるか(この場合、アルキル置換基は、任意に、N(R20、またはアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される)、またはRおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができる。さらに好ましくは、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素、またはC1−2アルキルから成る群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができる。もう一つの実施形態において、R11およびR15は、各々、水素またはメチルから成る群から選択され、R、R10、R12、R13、R14およびR16は、各々、水素であり、RおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができるか、またはR、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、水素であることができる。
【0039】
式ICの化合物において、R24は、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、CN、OR20、SR20、S(O)R22、SO22、SON(R20、NR20CO22、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1から3個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、CN、OR20、およびC1−6アルキルから成る群から選択される1から3個の置換基で置換される。式ICの一定の好ましい化合物において、R24は、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、CN、OR20、SR20、S(O)R22、SO22、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1−2個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、CN、OR20、およびC1−6アルキルから成る群から選択される1から3個の置換基で置換される。式ICの他の好ましい化合物において、R24は、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、OR20、およびアリールから成る群から選択される1から2個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、CN、OR20、およびC1−6アルキルから成る群から選択される1から3個の置換基で置換される。式ICのなお他の好ましい化合物において、R24は、1から6個の炭素原子を有するアルキル;4から6個の炭素原子を有するシクロアルキル;ハロ、CF、OH、メチル、およびアリールから成る群から選択される1から2個の置換基で任意に置換されるフェニルでの縮合フェニルシクロアルキル;ならびにハロ、CF、OH、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1から2個の置換基で任意に置換されるアリール、から成る群から選択される。式ICのなお他の好ましい化合物において、R24は、1から6個の炭素原子を有するアルキルおよびシクロアルキルであるか、またはR24は、ハロ、CF、OR20、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1から2個の置換基で任意に置換される縮合フェニルシクロアルキルであるか、またはR24は、ハロ、CF、OR20、C1−4アルキル、およびアリールから成る群から選択される1−2個の置換基で任意に置換されるフェニルメチルである。
【0040】
式ICの化合物において、R20は、H、C1−3アルキル、またはアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、ハロ、−OMe、およびCFから成る群から独自に選択される1個の置換基で任意に置換される。さらに好ましくは、R20は、HまたはC1−3アルキルから成る群から選択され、最も好ましくは、R20は、メチルまたはHである。
【0041】
最も好ましくは、式ICの置換ピペラジン化合物は、2−({2−[4−(3−イソプロポキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−3−インダン−2−イルオキシプロピル)ピペラジニル]アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド、2−[4−(3−{[4−(t−ブチル)フェニル]メトキシ}−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{3−[(2−フルオロフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)アセトアミド、2−(4−{3−[(2,4−ジフルオロフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−3−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ}プロピル)ピペラジニル]アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−3−[(2−メトキシフェニル)メトキシ]プロピル}ピペラジニル)アセトアミド、2−(4−{3−[(2,4−ジメトキシフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]プロピル}ピペラジニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−3−[(4−メチルフェニル)メトキシ]プロピル}ピペラジニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−3−[(4−フェニルフェニル)メトキシ]プロピル}ピペラジニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{3−[(4−ブチルフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−ナフチルメトキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[3−(シクロヘキシルメトキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}アセトアミド、およびN−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}−3,3−ジメチルピペラジニル)アセトアミドから成る群から選択される。
【0042】
本明細書中で用いる用語に以下の定義を適用する。
【0043】
「ハロ」または「ハロゲン」は、単独または組合せで、すべてのハロゲン、すなわち、クロロ(Cl)、フルオロ(F)、ブロモ(Br)、ヨード(I)を意味する。
【0044】
「ヒドロキシ」は、−OH基を指す。
【0045】
「チオール」または「メルカプト」は、−SH基を指す。
【0046】
「アルキル」は、単独または組合せで、(特に規定しない場合は)1から20個、好ましくは1から15個の炭素原子を含有するアルカン誘導基を意味する。
【0047】
直鎖アルキル、分枝鎖アルキルまたはシクロアルキルである。好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチルおよびこれらに類するものなどの、1から15個、さらに好ましくは1から8個、さらにいっそう好ましくは1から6個、さらになお好ましくは1から4個、最も好ましくは1から2個の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖アルキル基である。用語「低級アルキル」は、直ぐ前で説明した直鎖アルキル基を説明するために、本明細書では用いる。好ましくは、シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチルおよびこれらに類するものなどの、1つの環あたりの環員が3−8、さらに好ましくは3−6の単環式、二環式または三環式環構造である。アルキルは、シクロアルキル部分を含むかまたはシクロアルキル部分が割り込んだ直鎖または分枝鎖アルキル基も包含する。直鎖または分枝鎖アルキル基は、安定な化合物を生成するために利用可能なあらゆる点で結合される。この例には、4−(イソプロピル)−シクロヘキシルエチルまたは2−メチル−シクロプロピルペンチルが挙げられるが、それらに限定されない。置換アルキルは、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アシルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、任意にアルキル、アリールまたはヘテロアリールで一または二置換されたアミノ、任意にアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは複素環基で置換されたウレア、任意にアルキル、アリールまたはヘテロアリール基でN−一置換またはN,N−二置換されたアミノスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ヘテロアリールスルホニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノなどの基または置換基1から3個で独自に置換される、前で定義した直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、またはシクロアルキル基である。
【0048】
「アルケニル」は、単独または組合せで、少なくとも1個、好ましくは1から3個、さらに好ましくは1から2個、最も好ましくは1個の炭素−炭素二重結合を伴う、2から20個、好ましくは2から17個、さらに好ましくは2から10個、さらにいっそう好ましくは2から8個、最も好ましくは2から4個の炭素を含有する直鎖、分枝鎖、または環状炭化水素を意味する。シクロアルキル基の場合、環に芳香族性を付与するような一つより多くの炭素−炭素二重結合の共役はない。炭素−炭素二重結合は、シクロアルキル部分内に含まれることもあるし(シクロプロピルを除く)、直鎖または分枝鎖部分内に含まれることもある。アルケニル基の例には、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキセニルアルキルおよびこれらに類するものが挙げられる。置換アルケニルは、安定な化合物を生成するために利用可能なあらゆる点で結合される、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アシルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、任意にアルキル、アリールまたはヘテロアリール基で一または二置換されたアミノ、アミジノ、任意にアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは複素環基で置換されたウレア、任意にアルキル、アリールまたはヘテロアリール基でN−一置換またはN,N−二置換されたアミノスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ヘテロアリールスルホニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニルなどの基または置換基、1−3個で独自に置換された、前で定義した直鎖アルケニル、分枝鎖アルケニルまたはシクロアルケニル基である。
【0049】
「アルキニル」は、単独または組合せで、少なくとも1個、好ましくは1個の炭素−炭素三重結合を含む、2から20個、好ましくは2から17個、さらに好ましくは2から10個、さらにいっそう好ましくは2から8個、最も好ましくは2から4個の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖炭化水素を意味する。アルキニル基の例には、エチニル、プロピニル、ブチニルおよびこれらに類するものが挙げられる。置換アルキニルは、安定な化合物を生成するために利用可能なあらゆる点で結合される、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アシルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、任意にアルキル、アリールまたはヘテロアリール基で一または二置換されたアミノ、アミジノ、任意にアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは複素環基で置換されたウレア、任意にアルキル、アリールまたはヘテロアリール基でN−一置換またはN,N−二置換されたアミノスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ヘテロアリールスルホニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノなどの基または置換基、1から3個で独自に置換された、前で定義した直鎖アルキニルまたは分枝鎖アルキニルを指す。 「アルキルアルケニル」は、−R−CR’=CR’’’R’’’’基(式中、Rは、低級アルキルまたは置換低級アルキルであり、R’、R’’’、R’’’’は、独自に、水素、ハロゲン、低級アルキル、置換低級アルキル、アシル、アリール、置換アリール、ヘタリル、または下で定義するような置換ヘタリルであることができる)を指す。
【0050】
「アルキルアルキニル」は、−RC≡CR’基(式中、Rは、低級アルキルまたは置換低級アルキルであり、R’は、水素、低級アルキル、置換低級アルキル、アシル、アリール、置換アリール、ヘタリル、または下で定義するような置換ヘタリルである)を指す。
【0051】
「アルコキシ」は、−OR基(式中、Rは、低級アルキル、置換低級アルキル、アシル、アリール、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、または定義するような置換シクロへテロアルキルである)を示す。
【0052】
「アルキルチオ」は、−SR基、−S(O)n=1−2−R基(式中、Rは、低級アルキル、置換低級アルキル、アリール、置換アリール、本明細書中で定義するようなアラルキルまたは置換アラルキルである)を示す。
【0053】
「アシル」は、−C(O)R基(式中、Rは、水素、低級アルキル、置換低級アルキル、アリール、本明細書中で定義するような置換アリールおよびこれらに類するものである)を示す。
【0054】
「アリールオキシ」は、−OAr基(式中、Arは、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または本明細書中で定義するような置換ヘテロアリール基である)を示す。 「アミノ」は、NRR’基(式中、RおよびR’は、独自に、水素、低級アルキル、置換低級アルキル、アリール、置換アリール、ヘタリル、または本明細書中で定義するような置換ヘタリル、またアシルであることができる)を示す。
【0055】
「アミド」は、−C(O)NRR’基(式中、RおよびR’は、独自に、水素、低級アルキル、置換低級アルキル、アリール、置換アリール、ヘタリル、本明細書中で定義するような置換ヘタリルであることができる)を示す。
【0056】
「カルボキシル」は、−C(O)OR基(式中、Rは、水素、低級アルキル、置換低級アルキル、アリール、置換アリール、ヘタリル、および本明細書中で定義するような置換ヘタリルである)を示す。
【0057】
「アリール」は、単独または組合せで、好ましくは5−7員環、さらに好ましくは5−6員環のシクロアルキルと任意に炭素環式縮合した、および/またはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アシルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、任意にアルキル、アリールまたはヘテロアリール基で一置換または二置換されたアミノ、アミジノ、任意にアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは複素環基で置換されたウレア、任意にアルキル、アリールまたはヘテロアリール基でN−一置換またはN,N−二置換されたアミノスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ヘテロアリールスルホニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノなどの基または置換1から3個で任意に置換されたフェニルまたはナフチルを意味する。
【0058】
「置換アリール」は、一つ以上の官能基、例えば、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、アルキルチオ、アセチレン、アミノ、アミド、カルボキシル、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、複素環基、ヘタリル、置換ヘタリル、ニトロ、シアノ、チオール、スルファミドおよびこれらに類するもので任意に置換されたアリールを指す。
【0059】
「複素環基」は、単一の環(例えば、モルホリノ、ピリジルまたはフリル)または複数の縮合した環(例えば、ナフトピリジル、キノキサリル、キノリニル、インドリジニルまたはベンゾ[b]チエニル)を有し、環内にN、OまたはSなどのヘテロ原子を少なくとも一つ有する飽和、不飽和、または芳香族炭素環基を指し、これは、任意に、非置換であってよいし、または例えば、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、アルキルチオ、アセチレン、アミノ、アミド、カルボキシ、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、複素環基、ヘタリル、置換ヘタリル、ニトロ、シアノ、チオール、スフファミドおよびこれらに類するもので置換され得る。
【0060】
「ヘテロアリール」は、単独または組合せで、O、SおよびN基から独自に選択される一つ以上、好ましくは1−4個、さらに好ましくは1−3個、さらにいっそう好ましくは1−2個のヘテロ原子を含み、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アシルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、任意にアルキル、アリールまたはヘテロアリール基で一置換または二置換されたアミノ、アミジノ、任意にアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは複素環基で置換されたウレア、任意にアルキル、アリールまたはヘテロアリール基でN−一置換またはN,N−二置換されたアミノスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ヘテロアリールスルホニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノなどの基または置換1−3個で任意に置換された、5または6個の環原子を含有する単環式芳香族環構造、または8から10個の原子を有する二環式芳香族基を意味する。ヘテロアリールが、スルフィニル、スルホニルおよび第三環窒素のN−オキシドなどの酸化されたSまたはNを含むことも意図する。炭素または窒素原子は、安定な芳香族環を維持するようなヘテロアリール環構造の結合点である。ヘテロアリール基の例は、ピリジニル、ピリダジニル、ピラジニル、キナゾリニル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、ピリミジニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、チエニル、イソオキサゾリル、オキサチアジアゾリル、イソチアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、トリアジニル、フラニル、ベンゾフリル、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、およびこれらに類するものである。置換ヘテロアリールは、安定な化合物を生成するために利用可能な炭素または窒素で結合された置換基を含む。
【0061】
「複素環基」は、単独または組合わせで、環内の炭素原子1から3個が、O、SまたはNのヘテロ原子に置換され、任意に、ベンゾ縮合されるか5−6員環の縮合ヘテロアリールであり、および/または任意に、シクロアルキルの場合のように置換される、5から10個の原子を有する非芳香族性シクロアルキル基を意味する。複素環基が、スルフィニル、スルホニルおよび第三環窒素のN−オキシドなどの酸化されたSまたはNを含むことも意図する。結合点は、炭素または窒素原子である。複素環基の例は、テトラヒドロフラニル、ジヒドロピリジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、ピペラジニル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロインドリルおよびこれらに類するものである。置換複素環基は、安定な化合物を生成するために利用可能な炭素または窒素で結合された置換窒素を含む。
【0062】
「置換ヘテロアリール」は、一つ以上の官能基、例えば、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、アルキルチオ、アセチレン、アミノ、アミド、カルボキシル、ヒドロキシル、アリール、アリールオキシ、複素環基、置換複素環基、ヘタリル、置換ヘタリル、ニトロ、シアノ、チオール、スルファミドおよびこれらに類するもので任意に一置換または多置換された複素環基を指す。
【0063】
「アラルキル」は、−R−Ar基(式中、Arは、アリール基であり、Rは、低級アルキルまたは置換低級アルキル基である)を指す。アリール基は、任意に、非置換であってもよいし、例えば、ハロゲン、低級アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アセチレン、アミノ、アミド、カルボキシ、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、複素環基、置換複素環基、ヘタリル、置換ヘタリル、ニトロ、シアノ、チオール、スルファミドおよびこれらに類するもので置換されてもよい。
【0064】
「ヘテロアリールアルキル」は、−R−HetAr基(式中、HetArは、ヘテロアリール基であり、Rは、低級アルキルまたは置換低級アルキルである)を指す。ヘテロアリールアルキルは、任意に、非置換であってもよいし、例えば、ハロゲン、低級アルキル、置換低級アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アセチレン、アリール、アリールオキシ、複素環基、置換複素環基、ヘタリル、置換ヘタリル、ニトロ、シアノ、チオール、スルファミドおよびこれらに類するもので置換されてもよい。
【0065】
「シクロアルキル」は、3から15個の炭素原子を含有する二価の環式または多環式アルキル基を指す。
【0066】
「置換シクロアルキル」は、例えば、ハロゲン、低級アルキル、置換低級アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アセチレン、アリール、アリールオキシ、複素環基、置換複素環基、ヘタリル、置換ヘタリル、ニトロ、シアノ、チオール、スルファミドおよびこれらに類するものを伴う一つ以上の置換基を含むシクロアルキル基を指す。
【0067】
「アルキルシクロアルキル」は、−R−シクロアルキル基(この場合、シクロアルキルは、シクロアルキル基であり、Rは、低級アルキルまたは置換低級アルキルである)を示す。シクロアルキル基は、任意に、非置換であってもよいし、またはハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、アルキルチオ、アセチレン、アミノ、アミド、カルボキシ、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、複素環基、置換複素環基、ヘタリル、置換ヘタリル、ニトロ、シアノ、チオール、スルファミドおよびこれらに類するもので置換されてもよい。
【0068】
「任意の」および「任意に」は、続いて説明する事象または状況が、発生することもあり、発生しないこともあること、および説明が、その事象または状況が発生する場合および発生しない場合を含むことを意味する。例えば、「任意の製薬賦形剤」は、そのように説明された製剤が、存在することが具体的に述べられたもの以外の製薬賦形剤を含むこともあるし、含まないこともあること、およびそのように説明された製剤に、任意の賦形剤が存在する場合およびそれらが存在しない場合が含まれることを示す。
【0069】
「治療すること」および「治療」は、
(i) 疾病にかかりやすいが、かかったとは未だ診断されていない患者における疾病の発生する予防すること;
(ii) 疾病を抑制すること、すなわち、疾病の発生を阻止すること;
(iii) 疾病を軽減すること、すなわち、疾病を退行させること
を含む、哺乳類、特にヒトにおける疾病のあらゆる治療を指す。
【0070】
本発明の組成物は、外傷に起因する傷害からの骨格筋の保護、間欠性跛行などの筋肉または全身性疾患後の骨格筋の保護、ショック状態の治療、移植に用いられるドナーの組織および器官の保存、および心房性および心室性不整脈、プリンズメタル型(異型)狭心症、安定狭心症、および運動誘発アンギナ、うっ血性心不全および心筋梗塞症を含む心血管疾患の治療から成る群から選択される治療において、哺乳類を治療するために有用である。治療は、治療に有効な量の少なくとも一つの本発明の化合物および/または製薬上許容され得るその酸付加塩を製薬上許容され得る賦形剤との混合物で用いることによって達成される。
【0071】
本発明の範囲に入る化合物には、上で特定した化合物の光学異性体(+)および(−)ならびにR−およびS−異性体、およびそれらの混合物が含まれる。本発明は、個々の異性体およびそれらのすべての可能な混合物を包含する。
【0072】
上述の実施態様のすべてが、製薬上許容され得るその酸付加塩、特に、一および二塩酸塩、ならびにそれらの混合物を含む。 一般式IおよびIAを有する化合物は、スキーム1A−7Aに概略するように調製することができる。本発明の化合物の一般合成をスキーム1Aに概略する。
【0073】
化合物IVは、2−置換クロロアセチルクロライドIIIでの置換アニリンIIのN−アシル化によって調製することができる。化合物IIは、市場で入手することができ、または対応するニトロベンゼン誘導体の還元によって容易に調製される(酸/SnClまたは触媒水素化、Advanced Organic Chemistry,Ed.J.March,(1992)A.Wiley − Interscienceを参照のこと)。一般構造IIに対応する市販の置換アニリンの一部の例には、2,6−ジメチルアニリン、2,3−ジメチルアニリン、2−メチルアニリン、4−メチルアニリン、4−メチルアニリン、2,4−ジクロロアニリン、3,4−ジクロロアニリン、2,5−ジクロロアニリン、2,4−ジクロロアニリン、2−クロロアニリン、3−クロロアニリン、2,6−ジフルオロアニリン、2,5−ジフルオロアニリン、3,4−ジフルオロアニリン、2−フルオロアニリン、4−フルオロアニリン、3−フルオロアニリン、2−フルオロ−6−クロロアニリン、4−フルオロ−3−クロロアニリンが挙げられる。
【化10】

【0074】
化合物VIは、適切な溶媒(例えば、DMF、EtOH)中で加温することにより、化合物IVをN−保護置換ピペラジンVと反応させることによって得ることができる。化合物Vの窒素の保護は、化合物Vと化合物IVとの付加の位置化学を調節するために有用である時にのみ、必要とされる。場合によっては、化合物Vは、市場の供給源から入手することができる。一般構造Vに対応する市販化合物の例には、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラジンおよび2,6−ジメチルピペラジンが挙げられる。化合物VIの脱保護は、標準的な条件を用いて(例えば、BocにはTFAを用い、CBZおよびベンジルには水素化を用いて)達成することができる。化合物Iは、適切な溶媒(エタノール、DMF)中で加温することにより、化合物VIIをエポキシドVIIIと反応させることによって調製することができる。
【化11】

【0075】
エポキシVIII(式中、m=1または2)は、スキーム2に概略したように製造することができる。置換フェノールIXを、アセトン中で、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、または4−ブロモ−1,2−エポキシブタンおよび炭酸カリウムと共に加熱することによって、エポキシドVIIIを生じることができる。化合物IXは、市場の供給源から入手することができる。化合物XIの市販化合物の例には、2−クロロフェノール、2−フルオロフェノール、2−メトキシフェノール、2−メチルフェノール、セサモール、2,6−ジクロロフェノール、3,5−ジクロロフェノール、2,6−ジフルオロフェノール、2,4−ジフルオロフェノール5−インダノール、3−クロロ−4−フルオロフェノール、2−クロロ−4−フルオロフェノール、および5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフトールが挙げられる。場合によっては、化合物VIIIは、市場の供給源から入手することができる。一般構造VIIIに対応する市販化合物の例には、ベンジルグリシジルエーテル、グリシジル2−メチルフェニルエーテル、グリシジル4−メトキシフェニルエーテル、グリシジル4−クロロフェニルエーテル、グリシジル2−クロロフェニルエーテル、グリシジル2−メトキシフェニルエーテル、グリシジル4−メチルフェニルエーテル、グリシジル3,4−ジクロロフェニルエーテルおよびグリシジル4−フルオロフェニルエーテルが挙げられる。
【化12】

【0076】
化合物Vは、スキーム3に記載したように調製することができる。Pohlmanらが記載したように(J.Org.Chem,(1997),62,1016−1022)、塩基としてt−BuLiを用いてアルキルハロゲン化物で化合物XIIをアルキル化することによって、化合物XIIIを生じることができる。トリフルオロ酢酸(TFA)でN−Bocを脱保護した後、ジボランを用いてXIVを還元することによって、化合物VのN−ベンジル保護バージョンを生じることができる[ジボラン還元については、Jacobson et.al.,J.Med.Chem,(1999),42,1123−1144を参照のこと]。
【化13】

【0077】
化合物Vは、スキーム4に概略したようなDまたはLアミノ酸の標準的なカップリング(例えば、EDCまたはPyBroP)および標準的な脱保護によって調製することもできる[ジケトピペラジンの製造については、P.Cledera et.al.,Tetrahedron,(1998)p.12349−12360およびR.A.Smith et.al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.(1998)p.2369−2374を参照のこと]。ジボランでジケトピペラジンを還元することによって、化合物XIX、すなわち、化合物VのN−ベンジル保護バージョンを生じることができる。
【0078】
化合物Vは、ピペラジン(1S,4S)−(+)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン83、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン84、および2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン85の二環式同族体も包含する。
【化14】

【0079】
市販の二環式同族体には、ピペラジン(1S,4S)−(+)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン83が挙げられる。化合物84、85、および83の(1R,4R)異性体は、公開されている手順(84および85については、Sturm,P.A.et.al.,J.Med.Chem.1974,17,481−487を参照のこと。83については、Barish,T.F.and Fox,D.E.,J.Org.Chem.,1990,55,1684−1687を参照のこと)によって調製することができる。
【0080】
本発明の化合物の調製法をさらに説明するために、式IAの化合物の調製の特定の例をスキーム5A、6Aおよび7Aに開示する。詳細には、塩基および補助溶媒として飽和重炭酸塩およびエーテル(1:1)をそれぞれ用いて、2,6−ジクロロアニリンを2−クロロアセチルクロライド2でアシル化することによって、クロロアセトアミド誘導体3を生じた。エタノール中で加温することにより化合物3と2,6−ジメチルピペラジンとをさらに反応させることによって化合物5を生じた。化合物5とエポキシド6、両方の成分をエタノール中、還流状態で加温することにより反応させることによって、2,6−ジメチルピペラジン誘導体7を生じた。次に、化合物6は、スキーム6に記載するように、KCOが存在する状態で、アセトン中でエピクロロヒドリンを2−メトキシフェノールと共に加温することによって製造した。
【化15】

【化16】

【0081】
化合物14の特定の合成をスキーム7に記載する。化合物11は、EtOH中で加温することによりBoc−エチレンジアミンでエポキシド6を開環することによって調製した。化合物11のアシル化は、塩基としてジイソプロピルエチルアミンを用い、ジクロロメタン中のクロロアセチルクロライドを用いて達成した。TFAを用いてBoc基を除去した後、EtOH中で加温することにより閉環することによって、化合物13を生じた。化合物13を上記6と反応させることによって、化合物14を生じた。
【化17】

【0082】
式IおよびIBを有する化合物は、スキーム1B−7Bに概略するように調製することができる。本発明の化合物の一般合成をスキーム1Bに概略する。化合物IVは、2−置換クロロアセチルクロライドIIIで一般構造IIの置換アニリンをN−アシル化することによって調製することができる。化合物IIは、購入することができ、または対応するニトロベンゼン誘導体の還元によって容易に調製される(酸/SnClまたは触媒水素化、Advanced Organic Chemistry,Ed.J.March,(1992)A.Wiley − Interscienceを参照のこと)。一般構造IIの市販置換アニリンの一部の例には、2,6−ジメチルアニリン、2,3−ジメチルアニリン、2−メチルアニリン、4−メチルアニリン、2,4−ジクロロアニリン、3,4−ジクロロアニリン、2,5−ジクロロアニリン、2,4−ジクロロアニリン、2−クロロアニリン、3−クロロアニリン、2,6−ジフルオロアニリン、2,5−ジフルオロアニリン、3,4−ジフルオロアニリン、2−フルオロアニリン、4−フルオロアニリン、3−フルオロアニリン、2−フルオロ−6−クロロアニリン、4−フルオロ−3−クロロアニリンが挙げられる。
【化18】

【0083】
化合物VIは、適切な溶媒(例えば、DMF、EtOH)中で加温することにより化合物IVをN−保護置換ピペラジンVと反応させることによって得ることができる。化合物Vの窒素の保護は、化合物Vと化合物IVとの付加の位置化学を調節するために有用である時のみ、必要とされる。場合によっては、化合物Vは、市場の供給源から入手することができる。一般式Vの市販化合物の例には、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラジンおよび2,6−ジメチルピペラジンが挙げられる。化合物VIの脱保護は、標準的な条件(例えば、Boc基にはTFAを用い、CBZおよびベンジルには水素化を用いる)を用いて達成することができる。化合物Iは、適切な溶媒(エタノール、DMF)中で加温することにより化合物VIIをエポキシドVIIIと反応させることによって調製することができる。
【化19】

【0084】
エポキシドVIIIは、スキーム2Bに概略したように調製することができる。mCPBAまたは過酸化水素を用いて置換アリルベンゼンXIをエポキシ化することによって、エポキシドVIIIを生じることができる(G.Majetich,R.Hidks,G.Sun and P.McGill,(1998),63,2564−2573)。次に、化合物XIは、Witting条件またはHorner Emmons条件のもとで、アルデヒドIXをメチレントリフェニルホスホランと反応させることによって、調製することができる[Advanced Organic Chemistry,Eds.J.March,(1992),Wiley − Interscience publication およびS.Pine,G.Shen and H.Hoang,Synthesis,(1991),1]。化合物XIは、一般式Xを有するハロゲン化物を臭化アリルマグネシウムとカップリングさせることによって、適便に製造することもできる。場合によっては、化合物XIは、市場の供給源から入手することができる。一般構造XIに対応する市販化合物の例には、(m=0の場合)3−フルオロスチレン、4−フルオロスチレン、2−クロロスチレン、3−クロロスチレン、4−クロロスチレン、2,6−ジクロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、3,4−ジメトキシスチレンが挙げられる。一般構造XIを有する市販化合物の他の例には、(m=1の場合)4−メトキシアリルベンゼン、2−ヒドロキシアリルベンゼン、4,5−ジメトキシアリルベンゼン、2−メチルアリルベンゼンサフロールおよび1−アリルナフタレンが挙げられる。
【化20】

【0085】
化合物Vは、スキーム3Bに記載したように調製することができる。Pohlmanらが記載したように(J.Org.Chem.,(1997)62,1016−1022)、塩基としてt−BuLiを用いてアルキルハロゲン化物で化合物XIIをアルキル化することによって、化合物XIIIを生じることができる。トリフルオロ酢酸(TFA)でN−Bocを脱保護した後、ジボランを用いてXIIIを還元することによって、化合物VのN−ベンジル保護バージョンを生じることができる(ジボラン反応については、Jacobson et.al.,J.Med.Chem.,(1999),42,1123−1144を参照のこと)。
【化21】

【0086】
化合物Vは、スキーム4に概略したようなDまたはLアミノ酸の標準的なカップリング(例えば、EDCまたはPyBroP)および標準的な脱保護(例えば、TFA処理によるBocの除去)によって調製することもできる[ジケトピペラジンの調製については、P.Cledera et.al.,Tetrahedron,(1998)p.12349−12360およびR.A.Smith et.al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.(1998)p.2369−2374を参照のこと]。ジボランでジケトピペラジンを還元することによって、化合物VのN−ベンジル保護バージョンを生じることができる。 化合物Vは、ピペラジンの二環式同族体(1S,4S)−(+)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン83、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン84、および2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン85も包含する。
【化22】

【0087】
市販の二環式同族体には、(1S,4S)−(+)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン83が挙げられる。化合物84、85、および83の(1R,4R)異性体は、公開されている手順(84および85については、Sturm,P.A.et.al.,J.Med.Chem.1974,17,481−487を参照のこと。83については、Barish,T.F.and Fox,D.E.,J.Org.Chem.,1990,55,1684−1687を参照のこと)によって調製することができる。
【0088】
本発明の化合物の調製法をさらに説明するために、本発明の化合物の調製の特定の例をスキーム5Bに開示する。詳細には、塩基および補助溶媒として飽和重炭酸塩およびエーテル(1:1)をそれぞれ用いて、2,6−ジクロロアニリンを2−クロロアセチルクロライド2でアシル化することによって、クロロアセトアミド誘導体3を生じた。エタノール中で加温することにより化合物3をピペラジンとさらに反応させることによって化合物5を生じた。化合物5とエポキシド6、両方の成分をエタノール中、還流状態で加温することによりこれらを反応させることによってピペラジン誘導体7を生じた。
【化23】

【0089】
化合物8は、購入することができるが、スキーム6Bに概略するように、ジクロロメタン中で3−クロロペルオキシ安息香酸を用いてエポキシド化した。
【化24】

【0090】
四炭素エポキシド15は、スキーム7Bに示すように、市販の4−メトキシベンジルクロライドと臭化アリルマグネシウムをカップリングさせ、続いて、mCPBAで酸化することによって、調製することができる。
【化25】

【0091】
一般式IおよびICを有する化合物は、スキーム1C−6Cに概略するように調製することができる。本発明の化合物の一般合成をスキーム1Cに概略する。
【化26】

【0092】
化合物IVは、置換アニリンIIを2−置換クロロアセチルクロライドIIIでN−アシル化することによって調製することができる。化合物IIは、購入することができ、または対応するニトロベンゼン誘導体を還元することによって容易に調製される(酸/SnClまたは触媒水素化、Advanced Organic Chemistry,Ed.J.March,(1992)A.Wiley−Interscienceを参照のこと)。市販の置換アニリンIIの一部の例には、2,6−ジメチルアニリン、2,3−ジメチルアニリン、2−メチルアニリン、4−メチルアニリン、4−メチルアニリン、2,4−ジクロロアニリン、3,4−ジクロロアニリン、2,5−ジクロロアニリン、2,4−ジクロロアニリン、2−クロロアニリン、3−クロロアニリン、2,6−ジフルオロアニリン、2,5−ジフルオロアニリン、3,4−ジフルオロアニリン、2−フルオロアニリン、4−フルオロアニリン、3−フルオロアニリン、2−フルオロ−6−クロロアニリン、4−フルオロ−3−クロロアニリンが挙げられる。
【0093】
化合物VIは、適切な溶媒(例えば、DMF、EtOH)中で加温することにより化合物IVをN−保護置換ピペラジンVと反応させることによって得ることができる。化合物Vの窒素の保護は、化合物Vの化合物IVとの付加の位置化学を調節するために有用である時のみ、必要とされる。場合によっては、化合物Vは、市場の供給源から入手することができる。一般式Vに対応する市販化合物の例には、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、2,6−ジメチルピペラジンおよび4−ベンジルオキシカルボニルピペラジン−2−オンが挙げられる。化合物VIの脱保護は、標準的な条件を用いて(例えば、Boc基にはTFAを用い、CBZおよびベンジルには水素化を用いる)達成することができる。化合物Iは、適切な溶媒(エタノール、DMF)中で加温することにより化合物VIIをエポキシドVIIIと反応させることによって製造することができる。
【化27】

【0094】
エポキシドVIIIは、スキーム2Cに概略したように調製することができる。DMF中でエピクロロヒドリンまたはエピブロモヒドリンおよび水酸化ナトリウムとともにアルキルアルコールIXを加熱することによって、エポキシドVIIIを生じることができる。場合によっては、化合物VIIIは、市場の供給源から入手することができる。一般構造VIIIの市販化合物の例には、グリシジルイソプロピルエーテル、n−ブチルグリシジルエーテル、t−ブチルグリシジルエーテルおよびイソブチルグリシジルエーテルが挙げられる。
【0095】
化合物Vは、スキーム3Cに記載するように調製することができる。Pohlmanらが記載したように(J.Org.Chem.,(1997)62,1016−1022)、塩基としてt−BuLiを用いてアルキルハロゲン化物で化合物XIIをアルキル化することによって、化合物XIIIを生じることができる。トリフルオロ酢酸(TFA)でN−Bocを脱保護した後、ジボランでXIVを還元することによって、化合物VのN−ベンジル保護バージョンを生じることができる(ジボラン還元については、Jacobson et.al.,J.Med.Chem.,(1999),42,1123−1144を参照のこと)。
【化28】

【0096】
化合物Vは、スキーム4に概略するようなDまたはLアミノ酸の標準的なカップリング(例えば、EDCまたはPyBroP)によって調製することもできる[ジケトピペラジンの製造については、P.Cledera et.al.,Tetrahedron,(1998)p.12349−12360およびR.A.Smith et.al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.(1998)p.2369−2374を参照のこと]。ジボランでジケトピペラジンを還元することによって、化合物VのN−ベンジル保護バージョンを生じることができる。
【化29】

【0097】
本発明の化合物の調製法をさらに説明するために、本発明の化合物の調製の特定の例をスキーム5Cおよび6Cに開示する。
【化30】

【0098】
詳細には、塩基および補助溶媒として飽和重炭酸塩およびエーテル(1:1)をそれぞれ用いて、2,6−ジクロロアニリンを2−クロロアセチルクロライド2でアシル化することによって、クロロアセトアミド誘導体3を生じた。エタノール中で加温することにより化合物3をピペラジンとさらに反応させることによって化合物5を生じた。化合物5とエポキシド6、両方の成分をエタノール中、還流状態で加温することによりこれらを反応させることによってピペラジン誘導体7を生じた。次に、スキーム6Cに記載するように、NaHが存在する状態で、DMF中でエピブロモヒドリンを2−インダノールと共に加温することによって、化合物6を調製した。
【化31】

【0099】
本発明の化合物の酸付加塩は、典型的には水性溶媒が存在する状態で、約0℃−100℃の温度で、炭酸カリウムまたは水酸化ナトリウムなどの適する塩基で処理することによって、対応する遊離塩基に転化させることができる。遊離塩基形は、有機溶媒での抽出などの通常の手段によって単離する。
【0100】
本発明の化合物の塩は、異なる溶解度および揮発度を利用することによって、または適切に帯電したイオン交換樹脂で処理することによって、交換することができる。この転化は、約0℃と、手順のために媒質として用いられる溶媒の沸点との間の温度で行う。本明細書に記載の活性化合物および塩の投与は、治療薬に許容され得る投与法、いずれによっても可能である。これらの方法には、経口、経皮、皮下および他の全身性の方法が挙げられる。好ましい投与法は、患者が自分自身でいかなる薬物も摂取できない場合を除き、経口投与である。こうした場合に、組成物を非経口投与する必要があることもある。
【0101】
意図される方法に依存して、組成物は、例えば、タブレット、坐薬、ピル、カプセル、粉末、液体、懸濁液などの固体、半固体または液体剤形の形態、好ましくは、正確な線量を1回で投与するために適する単位剤形であることができる。
【0102】
組成物は、一つ以上の通常の製薬賦形剤、および少なくとも一つの本発明の活性化合物または製剤上許容され得るそれらの塩を含むことができ、さらに、他の薬剤、製剤、担体、アジュバント、希釈剤などを含むことができる。
【0103】
投与される活性化合物の量は、勿論、治療を受ける患者、患者の体重、苦痛の過酷さ、投与法および処方する医師の判断に依存するであろう。しかし、有効な線量は、0.1−30mg/kg/日、好ましくは0.5−20mg/kg/日の範囲である。平均70kgのヒトでは、7−2100mg/日、または好ましくは35−1400mg/日の量となる。本明細書中の化合物の多くの効果(外傷に起因する傷害からの骨格筋の保護;間欠性跛行などの筋肉または全身性疾患後の骨格筋の保護;ショック状態の治療;移植に用いられるドナーの組織および器官の保存;および心房性および心室性不整脈、プリンズメタル型(異型)狭心症、安定狭心症、運動誘発アンギナ、うっ血性心不全、および心筋梗塞症を含む心血管疾患の治療)は、線量(および投与形態)が、すべて、一般に、これらすべての有用性に同じ一般的で好ましい範囲内である、同様のメカニズム(部分脂肪酸酸化抑制)によって達成される。
【0104】
固体組成物用の通常の非毒性固体には、例えば、製薬用グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、滑石、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウム、およびこれらに類するものが挙げられ、それらを用いることができる。上で規定したような活性化合物は、担体として、例えば、ポリアルキレングリコール、例えば、プロピレングリコールを用いて、坐薬として処方することができる。液体製剤として投与可能な組成物は、例えば、水、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、グリセロール、エタノールおよびこれらに類するものなどの賦形剤に、上で定義した活性化合物および任意の製薬アジュバントを溶解、分散させるなどして、その結果、溶液または懸濁液を生成することによって、製造することができる。所望とあらば、投与することができる医薬品組成物は、湿潤または乳化剤、pH緩衝剤およびこれらに類するもの、例えば、酢酸ナトリウム、モノラウリン酸ソルビタン、酢酸トリエタノールアミンナトリウム、オレイン酸トリエタノールアミンなどの非毒性補助物質を少量含有することもできる。こうした剤形を製造する実際の方法は、当業者には既知であり、または明らかであろう。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Company,Easton,Pennsylvania,15th Edition,1975を参照のこと。投与することができる組成物または製剤は、いかなる場合も、治療に有効な量、すなわち、治療を受ける患者の症状を緩和するために有効な量で、有効成分(複数を含む)を含有するであろう。経口投与用の製薬上許容され得る非毒性組成物は、例えば、製薬グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、滑石、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウム、およびこれらに類するものなどの通常用いられる賦形剤のいずれかを配合することによって生成される。こうした組成物は、溶液、懸濁液、タブレット、ピル、カプセル、粉末、持効性製剤およびこれらに類するものなどの形態を取る。こうした組成物は、10%−95%、好ましくは1−70%の有効成分を含有することができる。
【0105】
非経口投与は、一般に、皮下、筋肉内または静脈内いずれかの注射によって特徴付けられる。注射可能な組成物は、溶液または懸濁液、注射する前は液体の溶液または懸濁液に適する固体形態、またはエマルジョンのいずれかといった通常の形態に製造することができる。適する賦形剤は、例えば、水、生理食塩水、デキストロース、グリセロール、エタノールなどである。加えて、所望とあらば、投与することができる医薬組成物は、湿潤または乳化剤、pH緩衝剤およびこれらに類するものなど、例えば、酢酸ナトリウム、モノラウリン酸ソルビタン、オレイン酸トリエタノールアミンなどの非毒性補助物質を少量含有することもできる。
【0106】
非経口投与のためにごく最近発明されたアプローチでは、一定レベルの線量を維持するような、緩効性または持効性システムの移植が用いられる。例えば、米国特許第3,710,795号を参照のこと。この特許は、本明細書中に参考として取り入れる。最近の別のアプローチにおいて、本発明の組成物は、1999年5月27日出願の米国特許出願番号09/321,522に開示されている組成物および/または方法を用いて、持効性剤形で経口投与することができる。この特許の明細書は、本明細書に参考として取り入れる。
【0107】
ボーラスによる投与、静脈内投与、経皮投与、吸入による投与、皮下投与、または当業者に既知のその他一切の治療薬投与法もしくは経路を含む(しかし、それらに限定されない)他の既知の医薬品剤形投与経路によって、一つ以上の本発明の組成物を哺乳類、好ましくはヒトに投与することは、本発明の範囲内である。
【0108】
以下の実施例は、本発明の代表例であるが、特許請求の範囲を制限するものとは見なさないでいただきたい。
【0109】
(実施例1)
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシ)プロピル]−3,5−ジメチルピペラジニル}アセトアミド(7)。
【化32】

【0110】
パートA.
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−クロロアセトアミド(3)の合成。
【0111】
2,6−ジメチルアニリン(9.8g、81.2mmol)をエーテル(100mL)およびNaHCO飽和水溶液(100mL)に溶解し、反応混合物を氷/水浴内で冷却した。冷却溶液に、クロロアセチルクロライド2(9.17g、81.2mmol)を2時間かけて1滴ずつ添加した。混合物を放置して、14時間にわたって室温に温めた。混合物をEtOAc(3 X 50)で抽出した。MgSOを用いて混合有機相を乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物をエーテル中で研和し、濾過して、化合物3を白色固体として生じた。
【0112】
パートB.
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(3,5−ジメチルピペラジニル)アセトアミド(5)の合成。
【0113】
エタノール(100mL)中の化合物3(5g、25.2mmol)の溶液に、2,6−ジメチルピペラジン4(2.1g、25.0mmol)およびN,N−ジイソプロピルアミン(3.2g、25.2mmol)を添加した。反応混合物を24時間還流した。混合物を真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(10:1,DCM:MeOH)によって精製して、化合物5を生じた。
【化33】

【0114】
パートC.
グリシジル4−メトキシフェニルエーテル(6)の合成。
【0115】
2−メトキシフェノール(1.0g、8.0mmol)およびエピクロロヒドリン(3.7g、40.0mmol)をアセトン(20mL)に溶解した。KCO(2.2g、16.0mmol)を添加し、混合物を70℃で24時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮した。残留物を100mLのEtOAcに溶解し、100mLの水で洗浄して、MgSOを用いて乾燥させ、濾過した。乾燥するまで混合物を蒸発させて、残留物をカラムクロマトグラフィー(2:1,へキサン:酢酸エチル)を用いて精製して、化合物6を生じた。
【0116】
パートD.
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシ)プロピル]−3,5−ジメチルピペラジニル}アセトアミド(7)の合成。
【0117】
10mLのEtOH(0.4g、1.4mmol)中の化合物5の溶液に、化合物6(0.27g、1.5mmol)を添加した。反応混合物を24時間還流した。混合物を真空下で濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(10:1,DCM:MeOH)を用いて精製して、化合物7を生じた。
【化34】

【0118】
2−{(5S,2R)−4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−2,5−ジメチルピペラジニル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(15)
化合物15は、パートBにおいて2,6−ジメチルピペラジン4の代わりに(2R,5S)−ジメチルピペラジンを用いて、化合物7の方法で調製して、化合物15を生じた:質量スペクトル(M+1)=456.4。
【化35】

【0119】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−2−オキソピペラジニル}アセトアミド(16)
化合物16は、化合物7のパートBにおいて2,6−ジメチルピペラジン4の代わりに4−ベンジルオキシカルボニル−2−オキソ−ピペラジンを用いて調製し、これを、CBZ保護基の除去(水素化 − 20psi、10%パラジウム/炭素)後、最終目的まで化合物7の方法で続けて、化合物16を生じた:質量スペクトル(M+1)=442.41。
【化36】

【0120】
2,5−ジアザ−5−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]ビシクロ[4.4.0]デク−2−イル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(17)
化合物17は、パートBにおいて2,6−ジメチルピペラジン4の代わりにペルヒドロキノキサリンを用いて、化合物7の方法で調製して、化合物15を生じた:質量スペクトル(M+1)=482.4。
【化37】

【0121】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−3,3−ジメチルピペラジニル}アセトアミド(18)
化合物18は、パートBにおいて2,6−ジメチルピペラジン4の代わりに2,2−ジメチルピペラジンを用いて、化合物7の方法で調製して、化合物18を生じた:質量スペクトル(M+1)=456.51。
【化38】

【0122】
2−{5−[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル](1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]へプト−2−イル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(19)
化合物19は、パートBにおいて2,6−ジメチルピペラジン4の代わりに(1S,4S)−(+)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタンを用いて、化合物7の方法で調製して、化合物19を生じた:質量スペクトル(M+1)=481.5。
【化39】

【0123】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−4−(2−メトキシフェノキシ)ブチル]ピペラジニル}アセトアミド(20)
化合物20は、パートBにおいてエピクロロヒドリン6aの代わりに4−ブロモ−1,2−エポキシブタン6bを用いて、化合物7の方法で調製して、化合物20を生じた:質量スペクトル(M+1)=442.37。
【化40】

【0124】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[4−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}アセトアミド(21)
化合物21は、パートBにおいてエピクロロヒドリン6aの代わりに4−ブロモ−1,2−エポキシブタン6bを用いて、化合物7の方法で調製して、化合物21を生じた:質量スペクトル(M+1)=430.35。
【化41】

【0125】
2−(4−{4−[4−(t−ブチル)フェノキシ]−2−ヒドロキシブチル}ピペラジニル)−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(22)
化合物22は、パートBにおいてエピクロロヒドリン6aの代わりに4−ブロモ−1,2−エポキシブタン6bを用いて、化合物7の方法で調製して、化合物22を生じた:質量スペクトル(M+1)=468.32。
【化42】

【0126】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−4−(4−フェニルフェノキシ)ブチル]ピペラジニル}アセトアミド(23)
化合物23は、パートBにおいてエピクロロヒドリン6aの代わりに4−ブロモ−1,2−エポキシブタン6bを用いて、化合物7の方法で調製して、化合物23を生じた:質量スペクトル(M+1)=488.41。
【化43】

【0127】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェノキシ)ブチル]ピペラジニル}アセトアミド(24)
化合物24は、パートBにおいてエピクロロヒドリン6aの代わりに4−ブロモ−1,2−エポキシブタン6bを用いて、化合物7の方法で調製して、化合物24を生じた:質量スペクトル(M+1)=442.37。
【0128】
(実施例2)
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−3−オキソピペラジニル}アセトアミド(14)
パートE.
(t−ブトキシ)−N−(2−{[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]アミノ}エチル)カルボキサミド(11)の合成。
【0129】
エポキシド6(1.0g、5.5mmol)およびBoc−エチレンジアミン(0.88g、5.5mmol)を20mLのEtOHに溶解し、混合物を還流状態で24時間加熱した。溶媒を蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(1:1,Hex:EtOAc)を用いて残留物を精製して、化合物11を生じた。
【0130】
N−{2−[(t−ブトキシ)カルボニルアミノ]エチル}−2−クロロ−N[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]アセトアミド(12)の合成 化合物11(1.0g、3.0mmol)を20mLのDCMに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.76g、4.5mmol)で処理した。混合物を℃に冷却した。冷却混合物に、DCM 5mL中のクロロアセチルクロライドを一滴ずつ添加した。反応混合物を室温で24時間攪拌させた。混合物を50mLのDCMで希釈し、50mLの水および10%クエン酸で洗浄した。MgSOを用いて有機相を乾燥させて、濾過した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をエチルエーテルから結晶化させて、化合物12を生じた。
【0131】
1−[2[ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジン−2−オン(13)の合成。
【0132】
化合物12(0.5g、1.5mmol)を10mLのTFAに溶解した。混合物を室温で2時間攪拌させた。TFAを減圧下で除去した。残留物を20mLのEtOHに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.76g、4.5mmol)で処理した。混合物を還流状態で24時間加熱した。溶媒を減圧下で除去して、化合物13を生じ、これをさらに精製することなく用いた。
【0133】
パートF.
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−3−オキソピペラジニル}アセトアミド(14)の合成
EtOH 10mL中の化合物13の溶液(0.1g、0.30mmol)に、化合物3(0.7g、0.36mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.76g、0.36mmol)を添加した。反応混合物を潅流状態で24時間加熱した。混合物を真空下で濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(10:1,DCM:MeOH)を用いて精製して、化合物14を生じた:質量分析(M+1)=442.34。
【0134】
(実施例3)
【化44】

【0135】
以下の表1に記載する化合物は、実施例2の化合物14の方法で製造した。
【表1】

【0136】
(実施例4)
2−[4−(3−(2H−ベンゾ[d]1,3−ジオキソレン−5−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(7B)。
【化45】

【0137】
パートA.
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−クロロアセトアミド(3B)の合成。
【0138】
2,6−ジメチルアニリン(9.8g、81.2mmol)をエーテル(100mL)およびNaHCO飽和水溶液(100mL)に溶解し、反応混合物を氷/水浴内で冷却した。冷却溶液に、クロロアセチルクロライド2B(9.17g、81.2mmol)を2時間かけて1滴ずつ添加した。混合物を放置して、14時間にわたって室温に温めた。混合物をEtOAc(3 X 50)で抽出した。MgSOを用いて混合有機相を乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物をエーテル中で研和し、濾過して、化合物3Bを白色固体として生じた。
【0139】
パートB.
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−ピペラジニルアセトアミド(5B)の合成。
【0140】
エタノール(100mL)中の化合物3(5g、25.2mmol)の溶液に、化合物4B(2.1g、25.0mmol)およびN,N−ジイソプロピルアミン(3.2g、25.2mmol)を添加した。反応混合物を24時間還流した。混合物を真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(10:1,ジクロロメタン:メタノール)によって精製して、化合物5Bを生じた。
【0141】
パートC.
5−(オキシラン−2−イルメチル)−2H−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン(6B)の合成。
【0142】
ジクロロメタン中の8(1.0g、6.17mmol)の氷冷溶液に、ジクロロメタン20mL中の3−クロロペルオキシ安息香酸(1.8g、10.43mmol)の溶液を1時間かけて一滴ずつ添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌させた。反応混合物を濾過して、一切の固体を除去し、真空下で濃縮した。
【0143】
残留物にジエチルエーテル(200mL)を添加し、それを重炭酸ナトリウム飽和溶液(3×100mL)で洗浄した。MgSOを用いて有機相を乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取薄層クロマトグラフィー(2:1,ヘキサン:酢酸エチル)を用いて精製して、6Bを生じた。
【0144】
パートD.
2−[4−(3−(2H−ベンゾ[d]1,3−ジオキソレン−5−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(7B)
エタノール(100mL)中の化合物5B(0.4g、1.64mmol)の溶液に、EtOH 10mL中の化合物6B(0.38g、2.14mmol)を添加した。反応混合物を24時間還流させた。混合物を真空下で濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(10:1,ジクロロメタン:メタノール)を用いて精製して、化合物7Bを生じた:質量スペクトル(MH+1)=426.34。
【化46】

【0145】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル)ピペラジニル]アセトアミド(9B)。
【0146】
化合物9Bは、パートCにおいて3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−1−プロペンの代わりに4−フェニル−ブテンを用いて、化合物7Bの方法で調製して、化合物9Bを生じた:質量スペクトル(MH+1)=396.32。
【化47】

【0147】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェニル)−プロピル]ピペラジニル}アセトアミド(10B)。
【0148】
化合物10Bは、パートCにおいて3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−1−プロペンの代わりに3−(2−メトキシフェニル)−1−プロペンを用いて、化合物7Bの方法で調製して、化合物10Bを生じた:質量スペクトル(MH+1)=412.35。
【化48】

【0149】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−プロピル]ピペラジニル}アセトアミド(11B)。
【0150】
化合物11Bは、パートCにおいて3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−1−プロペンの代わりに3−(4−メトキシフェニル)−1−プロペンを用いて、化合物7Bの方法で調製して、化合物11Bを生じた:質量スペクトル(MH+1)=412.35。
【化49】

【0151】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル]ピペラジニル}アセトアミド(12B)
化合物12Bは、パートCにおいて3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−1−プロペンの代わりに3−フェニル−1−プロペンを用いて、化合物7Bの方法で調製して、化合物12Bを生じた:質量スペクトル(MH+1)=382。
【化50】

【0152】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−3−ナフチルプロピル)ピペラジニル]アセトアミド(13B)。
【0153】
化合物13Bは、パートCにおいて3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−1−プロペンの代わりに3−(1−ナフチル)−1−プロペンを用いて、化合物7Bの方法で調製して、化合物13Bを生じた:質量スペクトル(MH+1)=432.55。
【0154】
(実施例5)
パートA.
中間体(14B): 無水エーテル(10mL)中の4−メトキシベンジルクロライド(2mmol)の溶液に臭化アリルマグネシウム(4mL、THF中1M溶液)を添加し、反応混合物を16時間、室温で攪拌させた。塩化アンモニウム飽和溶液(91mL)を添加し、エーテル相を分離して、水で洗浄し、乾燥させた。減圧下でエーテルを蒸発させて、オレフィン14Bを油として生じた。それを精製することなく次の反応で用いた。
【0155】
パートB.
中間体(15B): ジクロロメタン中の15B(2mmol)の氷冷溶液に、ジクロロメタン20mL中の3−クロロペルオキシ安息香酸(4mmol)の溶液を1時間かけて一滴ずつ添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌させた。反応混合物を濾過して、一切の固体を除去し、真空下で乾燥させた。残留物にジエチルエーテル(200mL)を添加し、それを飽和重炭酸ナトリウム(3×100mL)で洗浄した。MgSOを用いて有機相を乾燥させ、真空下で乾燥させた。分取薄層クロマトグラフィー(2:1,ヘキサン:酢酸エチル)を用いて残留物を精製して、15Bを生じた。
【0156】
パートC.
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[4−(4−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}アセトアミド(16B)の合成
エタノール(100mL)中の化合物5B(0.4g、1.64mmol)の溶液に、EtOH 10mL中の化合物15B(2.14mmol)を添加した。反応混合物を24時間還流させた。混合物を真空下で濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(10:1,ジクロロメタン:メタノール)を用いて残留物を精製して、16Bを生じた。(M+1)=426.3。
【化51】

【0157】
2−{4−[4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(17B)
化合物17Bは、4−メトキシベンジルクロライドの代わりに2,6−ジフルオロベンジルクロライドを用いて、化合物16Bのものに類似した方法で調製した。(M+1)432.2
【化52】

【0158】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[4−(2−クロロフェニル)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}アセトアミド(18B)
化合物18Bは、4−メトキシベンジルクロライドの代わりに2−クロロベンジルクロライドを用いて、化合物16Bのものに類似した方法で調製した。(M+1)=430.2
【化53】

【0159】
2−(4−{4−[4−(t−ブチル)フェニル]−2−ヒドロキシブチル}ピペラジニル−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(19B)
化合物19Bは、4−メトキシベンジルクロライドの代わりに4−t−ブチルベンジルクロライドを用いて、化合物16Bのものに類似した方法で調製した。
【0160】
(M+1)=452.3
【化54】

【0161】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[4−(2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}アセトアミド(20B)
化合物20Bは、4−メトキシベンジルクロライドの代わりに2−フルオロベンジルクロライドを用いて、化合物16Bのものに類似した方法で調製した。(M+1)=414.2
【化55】

【0162】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}ピペラジニル)アセトアミド(21B)
化合物21Bは、4−メトキシベンジルクロライドの代わりに4−トリフルオロメチルベンジルクロライドを用いて、化合物16Bのものに類似した方法で調製した。(M+1)=464.2
【化56】

【0163】
2−[4−(3−(2H−ベンゾ[d]1,3−ジオキソレン−5−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−メチルプロパンアミド(22B)
この化合物は、パートAにおいてクロロアセチルクロライドの代わりに2−クロロ−2−メチルプロピオニルクロライドを用いて、7Bのものに類似した方法で調製した。(M+1)=454.54
【化57】

【0164】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)ピペラジニル]−2−メチルプロパンアミド(23B)
この化合物は、パートAにおいてクロロアセチルクロライドの代わりに2−クロロ−2−メチルプロピオニルクロライドを用い、8Bの代わりにアリルベンゼンを用いて、7Bのものに類似した方法で調製した。(M+1)=410.34。
【化58】

【0165】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5−トリメトキシフェニル)プロピル]ピペラジニル}−2−メチルプロパンアミド(24B)
この化合物は、パートAにおいてクロロアセチルクロライドの代わりに2−クロロ−2−メチルプロピオニルクロライドを用い、8Bの代わりに3,4,5−トリメトキシアルキルベンゼンを用いて、7Bのものに類似した方法で調製した。(M+1)=472.54
【化59】

【0166】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−5−フェニルペンチル)ピペラジニル]アセトアミド(25B)
この化合物は、パートAにおいて4−メトキシベンジルクロライドの代わりにフェネチルクロライドを用いて、16Bのものに類似した方法で調製した。(M+1)=410.4。
【化60】

【0167】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[5−(2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシペンチル]ピペラジニル}アセトアミド(26B)
この化合物は、パートAにおいて4−メトキシベンジルクロライドの代わりに2−フルオロフェネチルクロライドを用いて、16Bのものに類似した方法で調製した。(M+1)=428.1。
【化61】

【0168】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[5−(2−クロロロフェニル)−2−ヒドロキシペンチル]ピペラジニル}アセトアミド(27B)
この化合物は、パートAにおいて4−メトキシベンジルクロライドの代わりに2−クロロフェネチルクロライドを用いて、16Bのものに類似した方法で調製した。(M+1)=444.3
(実施例6)
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−3−インダン−2−イルオキシプロピル)ピペラジニル]アセトアミド(7C)
パートA.
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−クロロアセトアミド(3C)の合成。 2,6−ジメチルアニリン(9.8g、81.2mmol)をエーテル(100mL)およびNaHCO飽和水溶液(100mL)に溶解し、反応混合物を氷/水浴内で冷却した。冷却溶液に、クロロアセチルクロライド2(9.17g、81.2mmol)を2時間かけて1滴ずつ添加した。混合物を放置して、14時間にわたって室温に温めた。混合物を100mLのエーテルで希釈し、MgSOを用いて有機相を乾燥させて、濾過し、濃縮して、化合物3Cを白色固体として生じた。
【0169】
パートB.
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−ピペラジニルアセトアミド(5C)の合成。
【0170】
EtOH 100mL中の化合物3Cの溶液(5g、25.2mmol)に、化合物4C(2.1g、25.0mmol)およびN,N−ジイソプロピルアミン(3.2g、25.2mmol)を添加した。反応混合物を24時間還流した。混合物を真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(10:1,DCM:MeOH)によって精製して、化合物5Cを生じた。
【0171】
パートC.
2−(オキシラン−2−イルメトキシ)プロパン(6C)の合成
0度に冷却したDMF(10mL)中60%のNaH(0.18g、4.5mmol)の溶液に、DMF(2mL)中の2−プロパノール(0.5g、3.73mmol)を一滴ずつ添加した。30分間攪拌した後、DMF(1mL)のエピブロモヒドリン(1.11g、8.18mmol)を一滴ずつ添加した。反応物を放置して、室温に温め、48時間攪拌した。溶媒を真空下で除去し、分取薄層クロマトグラフィー(30:1,DCM:MeOH)を用いて精製して、化合物6Cを生じた。
【0172】
パートD.
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−3−インダン−2−イルオキシプロピル)ピペラジニル]アセトアミド(7C)の合成
エタノール(4mL)中の6C(0.43g、2.3mmol)の溶液に5C(0.405g、1.64mmol)を添加した。溶液を加熱して還流させ、24時間攪拌した。完了し次第、溶液を真空下で濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(10:1,DCM:MeOH)を用いて精製して、化合物7Cを生じた。質量スペクトル(M+1)=438.36。
【化62】

【0173】
2−({2−[4−(3−イソプロポキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−({2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(10C)
化合物10Cは、パートDにおいて2−(オキシラン−2−イルメトキシ)インダンの代わりに市販のグリシジルイソプロピルエーテルを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製して、10Cを生じた。質量スペクトルMS(MH+)=364.37。
【化63】

【0174】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド(11C)
化合物11Cは、パートDにおいて2−(オキシラン−2−イルメトキシ)インダンの代わりに市販のベンジルグリシジルエーテルを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製して、11Cを生じた。質量スペクトルMS(MH+1)=412.36。
【化64】

【0175】
2−({2−[4−(3−シクロペンチルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−({2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(12C)
化合物12Cは、パートCにおいて2−インダノールの代わりに市販のシクロペンタノールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製して、12Cを生じた。質量スペクトルMS(MH+1)=390。
【0176】
2−({2−[4−(3−シクロヘキシルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−({2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(13C)
化合物13Cは、パートCにおいて2−インダノールの代わりに市販のシクロヘキサノールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製して、13Cを生じた − 質量スペクトルMS(MH+1)=404。
【化65】

【0177】
2−[4−(3−{[4−(t−ブチル)フェニル]メトキシ}−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(14C): 化合物14Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の4−t−ブチル−ベンジルアルコールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=468.44。
【化66】

【0178】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{3−[(2−フルオロフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)アセトアミド(15C): 化合物15Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の2−フルオロベンジルアルコールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=430.39。
【化67】

【0179】
2−(4−{3−[(2,4−ジフルオロフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(16C): 化合物16Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の2,4−ジフルオロベンジルアルコールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=448.38。
【化68】

【0180】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−3−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ}プロピル)ピペラジニル]アセトアミド(17C): 化合物17Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の4−トリフルオロメチル−ベンジルアルコールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=480.37。
【化69】

【0181】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−{2−ヒドロキシ−3−[(2−メトキシフェニル)メトキシ]プロピル}ピペラジニル)アセトアミド(18C): 化合物18Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の2−メトキシ−ベンジルアルコールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=442.41
【化70】

【0182】
2−(4−{3−[(2,4−ジメトキシフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド(19C): 化合物19Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の2,4−ジメトキシ−ベンジルアルコールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=472.42
【化71】

【0183】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]プロピル}ピペラジニル)アセトアミド(20C): 化合物20Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の4−メトキシ−ベンジルアルコールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=442.42。
【化72】

【0184】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)アセトアミド(21C): 化合物21Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の4−フルオロ−ベンジルアルコールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=430.40
【化73】

【0185】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]プロピル}ピペラジニル)アセトアミド(22C): 化合物22Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の4−メトキシ−ベンジルアルコールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=426.4
【化74】

【0186】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−3−[(4−フェニルフェニル)メトキシ]プロピル}ピペラジニル)アセトアミド(23C): 化合物23Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の4−フェニル−ベンジルアルコールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=488.42
【化75】

【0187】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{3−[(4−ブチルフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)アセトアミド(24C): 化合物24Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の4−n−ブチル−ベンジルアルコールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=468.45
【化76】

【0188】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−ナフチルメトキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド(25C): 化合物25Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の2−ナフチルメタノールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=462.41
【化77】

【0189】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[3−(シクロヘキシルメトキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}アセトアミド(26C): 化合物26Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販のシクロヘキシルメタノールを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=418.55
【化78】

【0190】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}−3,3−ジメチルピペラジニル)アセトアミド(27C): 化合物27Cは、パートCにおいて2−プロパノールの代わりに市販の4−フルオロベンジルアルコールを用い、パートBにおいて化合物4の代わりに2,2−ジメチルピペラジンを用いて、化合物7Cに類似した方法で調製した。MS(M+1)=458.5
(実施例7) ミトコンドリア検定
ラットの心臓のミトコンドリアをNedergardおよびCannonの方法(Methods in Enzymol.55,3,1979)によって分離した。
【0191】
パルミトイルCoA酸化 − パルミチルCoA酸化は、以下の物質:KCl 110mM、pH8のトリス緩衝液 33mM、KPi 2mM、MgCl 2mM、EDTA 0.1mM、脱脂BSA 14.7μM、リンゴ酸 0.5mM、カルニチン 13mM、ADP 1mM、ミトコンドリアタンパク質 52μg、および1−C14パルミトイルCoA 16μM(比活性 60mCi/mmol;検定1回あたり5μLを用いて、20μCi/mL)を含有する合計量100μLで行った。本発明の化合物を以下の濃度:100μM、30μM、および3μモルで、DMSO溶液に添加した。各検定において、DMSO対照を用いた。30℃で15分後、酵素反応を遠心分離(1分間に20,000g)し、70μLの上清を活性逆相ケイ酸カラム(約0.5mLのケイ酸)に添加した。カラムを2mLの水で溶離し、0.5mLの溶離液を用いてシンチレーションを計測して、C14重炭酸イオンとして捕捉されるC14の量を測定した。
【表2】

【0192】

【0193】
(実施例8)
パルミトイルカルニチン酸化
パルミトイルカルニチン酸化は、以下の物質:KCl 110mM、pH8のトリス緩衝液 33mM、KPi 2mM、MgCl 2mM、EDTA 0.1mM、脱脂BSA 0.1mg/mL、リンゴ酸 0.5mM、ADP 3mM、ミトコンドリアタンパク質 52μg、および1−C14パルミトイルカルニチン 43μM(比活性 60mCi/mmol;検定1回あたり5μLを用いて、20μCi/mL)を含有する合計量100μLで行った。本発明の化合物を以下の濃度:100μM、30μM、および3μMで、DMSO溶液に添加した。各検定において、DMSO対照を用いた。30℃で15分後、酵素反応を遠心分離(1分間に20,000g)し、70μLの上清を活性逆相ケイ酸カラム(約0.5mLのケイ酸)に添加した。カラムを2mLの水で溶離し、0.5mLの溶離液を用いてシンチレーションを計測して、C14重炭酸イオンとして捕捉されるC14の量を測定した。データは、対照に対する活性%として提供する。
【表3】

【0194】
(実施例9)
代謝安定性:
代謝安定性の測定として、本発明の化合物をヒト肝臓S−9ミクロソーム分画と共にインキュベートした。37℃で30分後、LC−質量スペクトルを用いて残存する親薬剤の量を測定した。標準曲線を作成し、サンプルの分析中、内標準を用いることによって、各化合物についての応答因子を測定した。30分の時点で残存するラノラジンの割合に関する5つの実験の平均は、57%である。下のプロトコルに記載するように本発明の化合物を検定し、残存する親薬剤の割合を、残存するラノラジンの平均%(57%)で割って、代謝安定係数を得た。肝臓S−9検定において、1.2より大きいアン定数を有する化合物は、ラノラジンより良好な安定性を有する。肝臓S−9検定において、1.2−0.8の間の安定数を有する化合物は、同等の安定性を有する。肝臓S−9検定において、0.8未満の安定数を有する化合物は、ラノラジンより安定性が劣る。
【0195】
この実験の目的は、ヒト肝臓S9分画とのインキュベーションの30分後に本発明の化合物が残存する割合とラノラジンが残存する割合とを比較することである。
【0196】
結果:
以下の試薬を用いた: 室温に保ったpH17のリン酸カリウム 0.5M(インキュベーションバッファ);4℃に保ったMgCl 0.05M;β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸・四ナトリウム塩、還元体(NADPH)、水中0.02M溶液(−16.6mg/mL)、SigmaからのLot # 79H7044、使用の日に調製されたもの。ACN中1mMのラノラジンまたは化合物43、45、47、52、70、74、76、78および80をさらの希釈して、10%ACN中100μMを得た。ヒトS9株: 20mg/L、Genetesから。
【0197】
手順:
インキュベーション混合物は、以下のように調製した:
【表4】

【0198】
1% 有機溶媒(アセトニトリル)をインキュベーション混合物に用いた。
【0199】
一般に、0.75mLのMgCl、0.75mLのインキュベーションバッファ、0.75mLのNADPH、3.75mLの水を予備混合することによって、30個のインキュベートを同時に調製した。その後、インキュベート1個あたり200μLをピペッティングし、試験する化合物25μLを添加して混合し、S−9を添加することによって、反応を開始させる。
【0200】
すべての成分をインキュベーションバッファと混合し、試験管1本につき200μL + 25μLの試験する化合物と共に、25μLのS−9を再びピペッティングする。
【0201】
37℃で5分間予備インキュベーションした後、反応開始の0および30分後に、インキュベーション混合物のうちの50μL分を取り出し、内標準を含む100μLの9:1 アセトニトリル:メタノールに添加した。
【0202】
混合物を遠心分離し、上清のうち100μL分を、1mLの溶媒C(水中0.1%のギ酸)中で希釈した。LC/MS(10μLを注入)によって、0分での内標準に対する化合物の比率と30分でのものとの間の変化について、サンプルを分析した。
【0203】
分析およびデータ計算:
内標準および0.25mL/分の流量でODS−C18カラムを用いるLC/MSによって、出発化合物および潜在代謝(複数を含む)についてサンプルを分析した。上の手順に従って、表4に示すように、ラノラジンとの比較で、本発明の化合物について、以下の比安定係数を得た。肝臓S9検定において化合物がラノラジンより安定である場合、安定係数は、1.0より大きいであろう。化合物がラノラジンより安定性が劣る場合、安定係数は、1.0未満であろう。
【表5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式:
【化1】

式中、Xは、
【化2】

この場合、m=1または2または3から成る群から選択され;
、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換される、RおよびRは、互いに結合して、3から4個の炭素原子を有する縮合環構造を形成することができ、ならびにRおよびRは、互いに結合して、−CH=CH−CH=CH−を形成することができ;
、RおよびRは、各々、独自に、水素およびC1−15アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素、CO23、CON(R23、C1−4アルキル、およびアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、CN、OR23、N(R23、CO23、CON(R23およびアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される、RおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができ、この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、1から4個の炭素原子を有する架橋環構造を形成することができると共に、RおよびR10またはR11およびR12またはR13およびR14またはR15およびR16は、結合して、1から5個の炭素原子を有する架橋環構造を形成することができるが、但し、R24が、フェニルである時およびXが、
【化3】

である時、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、すべて水素ではない;
22は、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリールアミド、ヘテロアリールアミド、CN、O−C1−6アルキル、CF、およびヘテロアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換され;
23は、H、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキル、CN、O−C1−6アルキル、およびCFから成る群から選択される1個の置換基で置換され;および
24は、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキル、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、CN、OR20、SR20、S(O)R22、SO22、SON(R20、NR20CO22、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1−3個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、CN、OR20、およびC1−6アルキルから成る群から選択される1から.3個の置換基で置換される、ならびに
【化4】

この場合、R17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、前記アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換される、
から成る群から選択される、
を有する置換ピペラジン化合物。
【請求項2】
以下の式:
【化5】

式中、
m=1または2または3;
、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換される、RおよびRは、互いに結合して、3−4個の炭素原子を有する縮合環構造を形成することができ、ならびにRおよびRは、互いに結合して、−CH=CH−CH=CH−を形成することができ;
、RおよびRは、各々、独自に、水素およびC1−15アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素、CO23、CON(R23、C1−4アルキル、およびアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、CN、OR23、N(R23、CO23、CON(R23およびアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される、RおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができ、この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、1から4個の炭素原子を有する架橋環構造を形成することができると共に、RおよびR10またはR11およびR12またはR13およびR14またはR15およびR16は、結合して、1から5個の炭素原子を有する架橋環構造を形成することができるが、但し、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、すべて水素ではない;
17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換され;
22は、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリールアミド、ヘテロアリールアミド、CN、O−C1−6アルキル、CF、およびヘテロアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換され;および
23は、H、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキル、CN、O−C1−6アルキル、およびCFから成る群から選択される1個の置換基で置換される、
を有する、請求項1に記載の置換ピペラジン化合物。
【請求項3】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、複素環基、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、CN、OR23、SR23、およびN(R23から成る群から選択される1個の置換基で置換される、RおよびRが、互いに結合して、3から4個の炭素原子を有する縮合環構造を形成することができ、ならびにRおよびRが、互いに結合して、−CH=CH−CH=CH−を形成することができ;
、RおよびRが、各々、独自に、水素およびC1−8アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、C1−4アルキル、およびアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、CN、OR23、N(R23、CO23、CON(R23およびアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ、この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、1から4個の炭素原子を有する架橋環構造を形成することができる;および
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、SR23、N(R23)2、SON(R23、COR23、CO23、CON(R23、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、複素環基、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキル置換基は、任意に、CF、およびOR23から成る群から選択される1個の置換基で置換される、RおよびRが、互いに結合して、3から4個の炭素原子を有する縮合環構造を形成することができ、ならびにRおよびRが、互いに結合して、−CH=CH−CH=CH−を形成することができ;
、RおよびRが、各々、独自に、水素またはC1−3アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、C1−4アルキル、またはアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、CN、OR23、N(R23、CO23、CON(R23およびアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ、この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、1から4個の炭素原子を含む環を形成することができる;
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、COR23、CO23、CON(R23、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換され;
22が、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリールアミド、ヘテロアリールアミド、CN、O−C1−6アルキル、CF、およびヘテロアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換され;および
23が、水素、C1−8アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、−O−C1−3アルキル、およびCFから成る群から選択される1個の置換基で置換される、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、SON(R23、COR23、CO23、CON(R23、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、複素環基、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキル置換基は、任意に、OR23で置換される、RおよびRが、互いに結合して、3から4個の炭素原子を有する縮合環構造を形成することができ、ならびにRおよびRが、互いに結合して、−CH=CH−CH=CH−を形成することができ;
、RおよびRが、各々、独自に、水素およびメチルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、およびC1−2アルキルから成る群から選択され、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ;
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、COR23、CO23、CON(R23、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、複素環基、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、およびOR23から成る群から選択される1個の置換基で置換され;
22が、C1−4アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、O−C1−3アルキル、およびCFから成る群から選択される1個の置換基で置換され;および
23が、H、C1−5アルキル、アリール、またはヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、−OMe、およびCFから成る群から選択される1個の置換基で置換される、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
m=1または2である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、SON(R23、COR23、CO23、CON(R23、C1−3アルキル、C2−6アルケニル、複素環基、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキル置換基は、任意に、OR23で置換される、RおよびRが、互いに結合して、3−4個の炭素原子を有する縮合環構造を形成することができ、ならびにRおよびRが、互いに結合して、−CH=CH−CH=CH−を形成することができ;
、RおよびRが、各々、独自に、水素およびメチルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、およびC1−2アルキルから成る群から選択され、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ;
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、COR23、CO23、CON(R23、およびC1−8アルキルから成る群から選択され、;
22が、C1−4アルキルであり;および
23が、水素およびC1−5アルキルから成る群から選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項8】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、SON(R23、COR23、CO23、CON(R23、C1−3アルキル、C2−6アルケニル、複素環基、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキル置換基は、任意に、OR23で置換される、RおよびRが、互いに結合して、3−4個の炭素原子を有する縮合環構造を形成することができ、ならびにRおよびRが、互いに結合して、−CH=CH−CH=CH−を形成することができ;
、RおよびRが、各々、水素であり;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、およびC1−2アルキルから成る群から選択され、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ;
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、COR23、CO23、CON(R23、およびC1−8アルキルから成る群から選択され;
22が、C1−2アルキルであり;および
23が、水素およびC1−2アルキルから成る群から選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項9】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、SON(R23、COR23、CO23、CON(R23、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、複素環基、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキル置換基は、任意に、OR23で置換される、RおよびRが、互いに結合して、3から4個の炭素原子を有する縮合環構造を形成することができ、ならびにRおよびRが、互いに結合して、−CH=CH−CH=CH−を形成することができ;
、RおよびRが、各々、水素であり;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素およびメチルから成る群から選択され、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ;
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、およびC1−2アルキルから成る群から選択され;
22が、メチルであり;および
23が、水素およびメチルから成る群から選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項10】
18、R19、R20、およびR21が、各々、水素であり、R17が、ハロおよびORから成る群から選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項11】
12が、(S)−メチルであり、R、R10、R11、R13、R14、R15およびR16が、各々、水素である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
およびR10が、一緒にカルボニルを生成し、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、水素である、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
、R10、R11、R12、R15およびR16が、各々、水素であり、R13およびR14が、一緒にカルボニルを生成する、請求項10に記載の化合物。
【請求項14】
m=1である、請求項3から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、SON(R23、COR23、CO23、CON(R23、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、N−モルホリノ、およびピロリルから成る群から選択され、この場合、アルキル置換基は、任意に、OHで置換される、RおよびRが、互いに結合して、3個の炭素原子を有する縮合環構造を形成することができ、RおよびRが、互いに結合して、−CH=CH−CH=CH−を形成することができる、請求項10に記載の化合物。
【請求項16】
m=1または2;
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22、およびC1−2アルキルから成る群から選択され、この場合、R22は、C1−2アルキルであり;
、RおよびRは、各々、独自、水素およびメチルから選択され; R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素およびC1−4アルキルから成る群から選択され、またはRおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができるが、但し、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、すべて同時に水素ではなく、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13が、互いに結合して、1から4個の炭素原子を含む環を形成することができ;
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、OR23、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、複素環基、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、およびOR23、この場合、R23は、C1−2アルキルである、から成る群から選択される1個の置換基で置換される、請求項2に記載の化合物。
【請求項17】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素およびメチルから成る群から選択される、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
、R、およびRが、各々、水素である、請求項16に記載の化合物。
【請求項19】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素およびC1−2アルキルから成る群から選択され、またはRおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができるが、但し、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、すべて同時に水素ではなく、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13が、互いに結合して、1から2個の炭素原子を有する環を形成することができる、請求項16に記載の化合物。
【請求項20】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素およびC1−2アルキルから成る群から選択され、またはRおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができる、請求項16に記載の化合物。
【請求項21】
およびR10が、一緒にカルボニルを生成するか、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成する、あるいは、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成すると共に、R15およびR16が、一緒にカルボニルを生成する、請求項16に記載の化合物。
【請求項22】
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、C1−4アルキル、およびOR22、この場合、R22は、C1−2アルキルである、から成る群から選択される、請求項16に記載の化合物。
【請求項23】
m=1;
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、およびメチルから成る群から選択され;
、RおよびRは、各々、水素であり;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素およびC1−4アルキルから成る群から選択され、またはRおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができるが、但し、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、すべて同時に水素ではなく、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR11が、互いに結合して、1から4個の炭素原子を含む環を形成することができ;
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、C1−4アルキル、およびOR22から成る群から選択され;およびR22が、C1−2アルキルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項24】
およびRが、各々、メチルであり、R、R、およびRが、各々、水素である、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、水素であり、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成する、請求項23に記載の化合物。
【請求項26】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、水素であり、R13およびR14が、一緒にカルボニルを生成する、請求項23に記載の化合物。
【請求項27】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素およびメチルから成る群から選択される、請求項23に記載の化合物。
【請求項28】
、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、水素であり、R10およびR11が、1から4個の炭素原子を有する環を一緒に形成する、請求項23に記載の化合物。
【請求項29】
、R10、R12、R13、R14およびR16が、各々、水素であり、R11およびR15が、1から3個の炭素原子を有する環を一緒に形成する、請求項23に記載の化合物。
【請求項30】
18、R19およびR21が、各々、水素であり、R17およびR18が、各々、メチルである、請求項23に記載の化合物。
【請求項31】
17が、−OCHであり、R18、R19、R20およびR21が、各々、水素である、請求項23に記載の化合物。
【請求項32】
17、R18、R20およびR21が、各々、水素であり、R19が、−OCH、−F、C1−4アルキルおよび非置換アリールから成る群から選択される、請求項23に記載の化合物。
【請求項33】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−3−オキソピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−3,5−ジメチルピペラジニル}アセトアミド、2−{(5S,2R)−4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−2,5−ジメチルピペラジニル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、2−{2,5−ジアザ−5−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]ビシクロ[4.4.0]デク−2−イル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−3−オキソピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−3,3−ジメチルピペラジニル}アセトアミド、2−{5−[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル](1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]へプト−2−イル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−4−(2−メトキシフェノキシ)ブチル]−ピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[4−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシブチル]−ピペラジニル}アセトアミド、2−(4−{4−[4−(t−ブチル)フェノキシ]−2−ヒドロキシブチル}ピペラジニル−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−4−(4−フェニルフェノキシ)ブチル]ピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェノキシ)ブチル]−ピペラジニル}アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2,6−ジクロロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−スルファモイルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(5−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−インダン−5−イルアセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−ナフチルアセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−クロロナフチル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2−ピロリルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−フェニルアセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2−クロロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2−クロロ−4−メチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[2−(1−メチルビニル)フェニル]アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2−メチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[6−メチル−2−(メチルエチル)フェニル]アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3−メチルチオフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−クロロ−2−メトキシ−5−メチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2,4−ジメトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3,4−ジクロロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−クロロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3−クロロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3,5−ジクロロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−メトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−メチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3−メチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−シアノフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−アセチルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(2−メトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3,5−ジメトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−モルホリン−4−イルフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(3,4−ジメトキシフェニル)アセトアミド、2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)アセトアミド、および2−{(3S)−4−[(2S)−3−(2−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチルピペラジニル}−N−[2−(ヒドロキシメチル−6−メチルフェニル]アセトアミドから成る群から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項34】
以下の式:
【化6】

式中、m=1または2または3;
、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換され;
、RおよびRは、各々、独自に、水素またはC1−15アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素、CO23、CON(R23、C1−4アルキル、またはアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、CN、OR23、N(R23、CO23、CON(R23またはアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される、RおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができ、この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、二つのR基が一緒に1から4個の炭素原子から構成される架橋環構造を形成することができると共に、RおよびR10またはR11およびR12またはR13およびR14またはR15およびR16は、結合して、二つの環が一緒に1から5個の炭素原子から構成されるスピロ環構造を形成することができる;
17、R18、R19、R20、およびR21は、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換され、R17およびR18またはR18およびR19またはR19およびR20またはR20およびR21は、結合して、5から6個の炭素原子を含む飽和環を形成することができ、この場合、0から2個の炭素原子は、酸素原子で置換することができる、およびR17およびR18は、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができる; R22は、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリールアミド、ヘテロアリールアミド、CN、O−C1−6アルキル、CF、またはヘテロアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換され;および
23は、H、C1−15アルキル、アリール、またはヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノ−またはジアルキルアミノ、アルキル、CN、O−C1−6アルキル、またはCFから成る群から選択される1個の置換基で置換される、を有する置換ピペラジン化合物。
【請求項35】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、S(O)R22、SO22、SON(R23、NR23CO22、NR23CON(R23、COR23、CO23、CON(R23、NR23SO22、C1−15アルキル、複素環基、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され;
、RおよびRが、各々、独自に、水素またはC1−8アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、CO23、CON(R23、C1−4アルキル、またはアリールから成る群から選択され、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ、この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、二つのR基が一緒に1から4個の炭素原子から構成される架橋環構造を形成することができ;
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、COR23、CO23、CON(R23、C1−15アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、複素環基、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR23から成る群から選択される1個の置換基で置換される、R17およびR18またはR18およびR19またはR19およびR20またはR20およびR21が、結合して、5から6個の炭素原子を含む飽和環を形成することができ、この場合、0から2個の炭素原子は、酸素原子で置換することができる、およびR17およびR18が、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができ; R22が、C1−8アルキル、アリール、またはヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、CN、CFから成る群から選択される1個の置換基で置換され;および R23が、H、C1−8アルキル、アリール、またはヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、アルキル、CN、またはCFから成る群から選択される1個の置換基で置換される、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、SR23、N(R23、C1−8アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され;
、RおよびRが、各々、独自に、水素またはC1−5アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、C1−4アルキル、またはアリールから成る群から選択され、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ、この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、二つのR基が一緒に1から2個の炭素原子から構成される架橋環構造を形成することができ;
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、C1−8アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、R19およびR20が、結合して、5個の炭素原子を含む飽和環を形成することができ、この場合、2個の炭素原子は、酸素原子で置換することができる)、およびR17およびR18が、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができる;
22が、C1−6アルキル、アリールから成る群から選択され;および R23が、H、C1−6アルキル、アリールから成る群から選択される、請求項34に記載の化合物。
【請求項37】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、C1−6アルキルから成る群から選択され;
、RおよびRが、各々、独自に、水素またはC1−3アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、C1−3アルキルから成る群から選択され、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ、この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、二つのR基が一緒に1から2個の炭素原子から構成される架橋環構造を形成することができ;
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、C1−6アルキルから成る群から選択され、R19およびR20が、結合して、5個からの炭素原子を含む飽和環を形成することができ、この場合、2個の炭素原子は、酸素原子で置換することができる、およびR17およびR18が、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができ;
22が、C1−3アルキルから成る群から選択され;および
23が、H、C1−3アルキルから成る群から選択される、請求項34に記載の化合物。
【請求項38】
m=1または2または3である、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、メチルから成る群から選択され、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、R13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、R11およびR13またはRおよびR15またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、二つのR基が一緒に1から2個の炭素原子から構成される架橋環構造を形成することができる、請求項37に記載の化合物。
【請求項40】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素およびメチルから成る群から選択される、請求項37に記載の化合物。
【請求項41】
、RおよびRが、各々、独自に、水素およびメチルから成る群から選択される、請求項39または40に記載の化合物。
【請求項42】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が水素である、請求項37に記載の化合物。
【請求項43】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、C1−2アルキルから成る群から選択され;
が、水素であり;
およびRが、各々、独自に、水素またはメチルから成る群から選択され;および
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、C1−3アルキルから成る群から選択され、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ;
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR23、C1−6アルキルから成る群から選択され、R19およびR20が、結合して、5個からの炭素原子を含む飽和環を形成することがで、この場合、2個の炭素原子は、酸素原子で置換することができる、およびR17およびR18が、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができ;
22が、メチルから成る群から選択され;および
23が、H、メチルから成る群から選択される、請求項37に記載の化合物。
【請求項44】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、およびメチルから成る群から選択される、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が水素である、請求項43に記載の化合物。
【請求項46】
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR23、C1−4アルキルから成る群から選択され、R19およびR20が、結合して、5個からの炭素原子を含む飽和環を形成することができ、この場合、2個の炭素原子は、酸素原子で置換することができる、およびR17およびR18が、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができる、請求項43に記載の化合物。
【請求項47】
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR23、C1−4アルキルから成る群から選択され、R19およびR20が、結合して、−O−CH−O−または−OCHCHO−を形成することができ、R17およびR18が、一緒に−CH=CH−CH=CH−を形成することができる、請求項43に記載の化合物。
【請求項48】
m=1または2;
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22、この場合、R22は、C1−2アルキルであるおよびC1−2アルキルから成る群から選択され;
、RおよびRが、各々、独自に、水素およびメチルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素およびC1−2アルキルから成る群から選択されるか、またはRおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ、この場合、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、1から4個の炭素原子を含む環を形成することができ; R17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、OR23、この場合、R23は、C1−2アルキルである、C1−3アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、複素環基、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、R17およびR18またはR18およびR19が、一緒に、−CH=CH−CH=CH−、−O−CH−O、および−O−CH−CH−O−から成る群から選択される環を形成することができる、請求項34に記載の化合物。
【請求項49】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、およびメチルから成る群から選択される、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
、RおよびRが、各々、水素である、請求項48に記載の化合物。
【請求項51】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素およびC1−3アルキルから成る群から選択される、請求項48に記載の化合物。
【請求項52】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素およびメチルから成る群から選択される、請求項48に記載の化合物。
【請求項53】
およびR10が、一緒にカルボニルを生成するか、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成する、あるいは、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成すると共に、R15およびR16が、一緒にカルボニルを生成する、請求項15に記載の化合物。
【請求項54】
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、C1−4アルキル、およびOR22、この場合、R22は、C1−2アルキルである、から成る群から選択される、請求項48に記載の化合物。
【請求項55】
17およびR18またはR18およびR19が、一緒に、−CH=CH−CH=CH−、−O−CH−Oから成る群から選択される環を形成することができる、請求項48に記載の化合物。
【請求項56】
m=1または2; R、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、およびメチルから成る群から選択され;
、RおよびRが、各々、水素であり;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素およびC1−4アルキルから成る群から選択されるか、またはRおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13が、結合して、1から4個の炭素原子を含む環を形成することができ;
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、独自に、水素、ハロ、C1−4アルキル、CFおよびOR22から成る群から選択され;および R22が、C1−2アルキルである、請求項34に記載の化合物。
【請求項57】
およびRが、各々、メチルであり、R、RおよびRが、各々、水素である、請求項56に記載の化合物。
【請求項58】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素またはメチルから成る群から選択される、請求項56に記載の化合物。
【請求項59】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、水素である、請求項56に記載の化合物。
【請求項60】
17、R18、R19、R20、およびR21が、各々、水素、Cl、F、−OCH、−CFおよびC1−4アルキルから成る群から選択される、請求項56に記載の化合物。
【請求項61】
18、およびR20が、各々、水素である、請求項60に記載の化合物。
【請求項62】
19が、−OCHである、請求項60に記載の化合物。
【請求項63】
17が、−OCHであり、R18、R19、R20、およびR21が、各々、水素である、請求項56に記載の化合物。
【請求項64】
17、R18、R20、およびR21が、各々、水素であり、R19が、−OCH、−F、CF、C1−4から成る群から選択される、請求項56に記載の化合物。
【請求項65】
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−4−フェニルブチル)ピペラジニル]アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド、2−[4−(3−(2H−ベンゾ[d]1,3−ジオキソレン−5−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル]ピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[4−(4−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}アセトアミド、2−{4−[4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[4−(2−クロロフェニル)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}アセトアミド、2−(4−{4−[4−(t−ブチル)フェニル]−2−ヒドロキシブチル}ピペラジニル)−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[4−(2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシブチル]ピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}ピペラジニル)アセトアミド、2−[4−(3−(2H−ベンゾ[d]1,3−ジオキソレン−5−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−メチルプロパンアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)ピペラジニル]−2−メチルプロパンアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5−トリメトキシフェニル)プロピル]ピペラジニル}−2−メチルプロパンアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−5−フェニルペンチル)ピペラジニル]アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[5−(2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−ペンチル]ピペラジニル}アセトアミド、およびN−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[5−(2−クロロフェニル)−2−ヒドロキシ−ペンチル]ピペラジニル}アセトアミドから成る群から選択される、請求項34に記載の置換ピペラジン化合物。
【請求項66】
以下の式:
【化7】

式中、
m=1、2または3;
、R、R、RおよびRは、各々、独自に、水素、ハロ、NO、CF、CN、OR20、SR20、N(R20、S(O)R22、SO22、SON(R20、NR20CO22、NR20CON(R20、COR20、CO20、CON(R20、NR20SO22、C1−15アルキル、C2−15アルケニル、C2−15アルキニル、複素環基、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR20、SR20、N(R20、S(O)R22、およびSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換され; R、RおよびRは、各々、独自に、水素またはC1−3アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、各々、独自に、水素、CO20、CON(R20、C1−4アルキル、またはアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、CF、CN、OR20、N(R20、CO20、CON(R20またはアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される、RおよびR10は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14は、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16は、一緒にカルボニルを生成することができるが、但し、R11およびR13またはR15およびRまたはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、1から3個の炭素原子を含む環を形成することができ;
24は、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、CN、OR20、SR20、S(O)R22、SO22、SON(R20、NR20CO22、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1から3個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、CN、OR20、およびC1−6アルキルから成る群から選択される1から3個の置換基で置換され;
20は、H、C1−15アルキル、アリール、またはヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノ−またはジアルキルアミノ、アルキル、CN、O−C1−6アルキル、またはCFから成る群から選択される1個の置換基で置換され;および
22は、C1−15アルキル、アリール、およびヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリールアミド、ヘテロアリールアミド、CN、O−C1−6アルキル、CF、またはヘテロアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される、
を有する置換ピペラジン化合物。
【請求項67】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、CN、OR20、SR20、N(R20、SON(R20、CO20、CON(R20、C1−8アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、複素環基、アリール、またはヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、NO、CF、CN、OR20、SR20、N(R20、S(O)R22、またはSO22から成る群から選択される1個の置換基で置換され;
、RおよびRが、各々、独自に、水素またはC1−3アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、CON(R20、C1−4アルキルから成る群から選択されるか、またはRおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ;
20が、H、C1−15アルキル、アリール、またはヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、アルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルシアノ、O−C1−6アルキル、またはCFから成る群から選択される1個の置換基で置換される、請求項66に記載の化合物。
【請求項68】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR20、C1−5アルキル、C2−3アルケニル、またはC2−3アルキニルから成る群から選択され、この場合、アルキル置換基は、任意に、CFで置換され; R、RおよびRが、各々、独自に、水素またはC1−3アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、CON(R20、またはC1−4アルキルから成る群から選択され、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ;
24が、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、CN、OR20、SR20、S(O)R22、SO22、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1から2個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、CN、OR20、およびC1−6アルキルから成る群から選択される1から3個の置換基で置換され;
20が、H、C1−8アルキル、アリール、またはヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、O−C1−3アルキル、またはCFから成る群から選択される1個の置換基で置換される、請求項66に記載の化合物。
【請求項69】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR20、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、またはC2−3アルキニルから成る群から選択され、この場合、アルキルは、任意に、CFで置換され;
、RおよびRが、各々、独自に、水素またはメチルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素またはC1−2アルキルから成る群から選択され、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ;
24が、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、OR20、S(O)R22、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1から2個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、CN、OR20、およびC1−6アルキルから成る群から選択される1から3個の置換基で置換され;
20が、H、C1−5アルキル、アリール、またはヘテロアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、−OMe、またはCFから成る群から選択される1個の置換基で置換される、請求項66に記載の化合物。
【請求項70】
m=1または2;
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR22、およびC1−4アルキルから成る群から選択され、R22が、C1−3アルキルであり;
、RおよびRが、各々、独自に、水素またはC1−3アルキルから成る群から選択され;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、CON(R20、C1−4アルキル、またはアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、各々、任意に、ハロ、CF、OR20、N(R20、CON(R20またはアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができるが、但し、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、環を形成することができ;
24が、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、OR20、およびアリールから成る群から選択される1から2個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、CN、OR20、およびC1−6アルキルから成る群から選択される1から3個の置換基で置換され;
20が、H、C1−3アルキル、またはアリールから成る群から選択され、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、−OMe、およびCFから成る群から選択される1個の置換基で置換される、請求項66に記載の化合物。
【請求項71】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素およびC1−4アルキルから成る群から選択されるか、またはRおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR13およびR14が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR15およびR16が、一緒にカルボニルを生成することができ、R10およびR11が、一緒に−CHCHCHCH−を形成することができる、請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、CON(R20、C1−3アルキル、またはアリールから成る群から選択されるか、この場合、アルキルおよびアリール置換基は、任意に、ハロ、N(R20、およびアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される、またはRおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ、またはR11およびR12は、一緒にカルボニルを生成することができるが、但し、R11およびR13またはRおよびR15またはRおよびR11またはR11およびR15またはRおよびR13は、互いに結合して、環を形成することができる、請求項70に記載の化合物。
【請求項73】
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、またはC1−2アルキルから成る群から選択されるか(この場合、アルキル置換基は、任意に、N(R20、またはアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換される)、またはRおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができる、請求項70に記載の化合物。
【請求項74】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR20、またはC1−3アルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル置換基は、任意に、CFで置換される、請求項66に記載の化合物。
【請求項75】
、RおよびRが、各々、独自に、水素またはメチルから成る群から選択される、請求項66に記載の化合物。
【請求項76】
m=1;
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OR20、またはC1−2アルキルから成る群から選択され;
、RおよびRが、各々、水素であり;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、独自に、水素、またはC1−2アルキルから成る群から選択されるか、またはRおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ;
24が、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、OR20、およびアリールから成る群から選択される1から2個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、OR20、およびC1−4アルキルから成る群から選択される1から2個の置換基で置換され;および
20が、HまたはC1−3アルキルから成る群から選択される、請求項66に記載の化合物。
【請求項77】
24が、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、OR20、およびアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、OR20、およびC1−4アルキルから成る群から選択される1から2個の置換基で置換される、請求項76に記載の化合物。
【請求項78】
24が、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、OR20、およびアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、OR20、およびC1−4アルキルから成る群から選択される1から2個の置換基で置換される、請求項66に記載の化合物。
【請求項79】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、ハロ、CF、OCH、またはメチルから成る群から選択される、請求項76に記載の化合物。
【請求項80】
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、またはメチルから成る群から選択される、請求項76に記載の化合物。
【請求項81】
11およびR15が、各々、水素またはメチルから成る群から選択され、R、R10、R12、R13、R14およびR16が、各々、水素であり、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができる、請求項76に記載の化合物。
【請求項82】
m=1;
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素、またはメチルから成る群から選択され;
、RおよびRが、各々、水素であり;
11およびR15が、各々、水素またはメチルから成る群から選択され、R、R10、R12、R13、R14およびR16が、各々、水素であり、RおよびR10が、一緒にカルボニルを生成することができ;
24が、アルキル、シクロアルキル、および結合点がシクロアルキル上にある縮合フェニルシクロアルキルから成る群から選択され、この場合、アルキル、シクロアルキル、および縮合フェニルシクロアルキルは、任意に、ハロ、CF、OR20、およびアリールから成る群から選択される1個の置換基で置換され、前記任意のアリール置換基は、任意に、ハロ、フェニル、CF、CN、OR20、およびC1−4アルキルから成る群から選択される1から2個の置換基で置換され;および
20が、メチルまたは水素である、請求項66に記載の化合物。
【請求項83】
24が、1から6個の炭素原子を有するアルキル、およびシクロアルキルである、請求項82に記載の化合物。
【請求項84】
24が、ハロ、CF、OR20、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1から2個の置換基で任意に置換される縮合フェニルシクロアルキルである、請求項82に記載の化合物。
【請求項85】
24が、ハロ、CF、OR20、C1−4アルキル、およびアリールから成る群から選択される1から2個の置換基で任意に置換されるフェニルメチルである、請求項82に記載の化合物。
【請求項86】
、R、およびRが、各々、水素であり、RおよびおよびRが、各々、メチルである、請求項82に記載の化合物。
【請求項87】
m=1;
、R、R、RおよびRが、各々、独自に、水素またはメチルから成る群から選択され;
、RおよびRは、各々、水素であり;
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16が、各々、水素であり;および
24が、1から6個の炭素原子を有するアルキル、4−6個の炭素原子を有するシクロアルキル、任意にハロ、CF、OH、およびアリールから成る群から選択される1から2個の置換基で置換されるフェニルでの縮合フェニルシクロアルキル、および任意にハロ、CF、OH、C1−2アルキル、およびアリールから成る群から選択される1から2個の置換基で置換されるアリール、から成る群から選択される、請求項66に記載の化合物。
【請求項88】
2−({2−[4−(3−イソプロポキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−3−インダン−2−イルオキシプロピル)ピペラジニル]アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド、2−({2−[4−(3−シクロペンチルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−({2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、2−({2−[4−(3−シクロヘキシルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−({2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、2−[4−(3−{[4−(t−ブチル)フェニル]メトキシ}−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジニル]−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{3−[(2−フルオロフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)アセトアミド、2−(4−{3−[(2,4−ジフルオロフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−[4−(2−ヒドロキシ−3−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ}プロピル)ピペラジニル]アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−3−[(2−メトキシフェニル)メトキシ]プロピル}ピペラジニル)アセトアミド、2−(4−{3−[(2,4−ジメトキシフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]プロピル}ピペラジニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−3−[(4−メチルフェニル)メトキシ]プロピル}ピペラジニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{2−ヒドロキシ−3−[(4−フェニルフェニル)メトキシ]プロピル}ピペラジニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{3−[(4−ブチルフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}ピペラジニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(2−ナフチルメトキシ)プロピル]ピペラジニル}アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−{4−[3−(シクロヘキシルメトキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ピペラジニル}アセトアミド、およびN−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)メトキシ]−2−ヒドロキシプロピル}−3,3−ジメチルピペラジニル)アセトアミドから成る群から選択される置換ピペラジン化合物から成る群から選択される、請求項66に記載の化合物。
【請求項89】
外傷に起因する傷害からの骨格筋の保護、筋肉または全身性疾患後の骨格筋の保護、ショック状態の治療、移植に用いられるドナーの組織および器官の保存、または心血管疾患の治療から成る群から選択される治療が必要な哺乳類に、治療に有効な量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む治療法。
【請求項90】
前記心血管疾患が、心房性および心室性不整脈、プリンズメタル型(異型)狭心症、安定狭心症、運動誘発アンギナ、うっ血性心不全、または心筋梗塞症から成る群から選択される、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記の治療に有効な量が、約0.01から約100mg/(哺乳類の体重1kg)の範囲である、請求項89に記載の方法。
【請求項92】
前記哺乳類がヒトである、請求項89に記載の方法。
【請求項93】
請求項1に記載の化合物および一つ以上の製薬賦形剤を含む物質の医薬品組成物。
【請求項94】
前記医薬品組成物が溶液の形態である、請求項93に記載の物質の医薬品組成物。
【請求項95】
前記医薬品組成物がタブレットまたはカプセルから成る群から選択される形態である、請求項93に記載の物質の医薬品組成物。

【公開番号】特開2007−211009(P2007−211009A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−5347(P2007−5347)
【出願日】平成19年1月15日(2007.1.15)
【分割の表示】特願2001−562526(P2001−562526)の分割
【原出願日】平成13年2月22日(2001.2.22)
【出願人】(595145500)スィーヴィー セラピューティクス インコーポレイテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】CV THERAPEUTICS, INC.
【Fターム(参考)】