説明

自動写真作成装置

【課題】新たな部品を設けることなく、また利用者による図形の書き込み(落書き)を要することなく、利用者の目に所望の図形(典型的にはアイキャッチ)を付す。
【解決手段】本自動写真作成装置では、アイキャッチ書き込み処理において、テンプレート画像を読み込み(S310)、このテンプレート画像と落書き対象画像の比較対象部分とを比較することにより(S320)、落書き対象画像内に含まれる利用者の目(の画像部分)に対する一致度が閾値以上である部分を検出し(S330)、検出された部分に含まれる黒目の中心座標を算出し(S400)、アイキャッチ画像を適宜に貼り付ける(S410)。このように自動的にアイキャッチ画像を貼り付けることにより利用者の目を美しく撮影したと同様に、利用者の目にアイキャッチを付した合成画像を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動写真作成装置に関し、より詳しくは、利用者をカメラで撮影し、その撮影画像に基づき生成される合成画像を写真等として出力する自動写真作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、利用者をカメラで撮影し、その撮影画像を写真として出力する遊戯用写真作成装置が知られている。このような遊戯用写真作成装置は、遊戯性または娯楽性が高いことから、撮影画像と合成すべき画像(以下「付加画像」という)を、利用者の嗜好に応じて、予め用意された多種多様な背景画像および前景画像から選択したり、タッチペンやライトペン等のペン型入力手段を用いて利用者が自由に描いたりできるように構成されているものが多い。利用者によるこのような行為は、撮影画像に対してなされるため、「落書き」と呼ばれる。このような落書きには、一般的に制限時間が設けられており、この制限時間内で予め用意された多種多様な背景画像や前景画像(例えばフレーム画像やスタンプ画像)などから利用者の嗜好に応じた画像が選択可能なように、従来の自動写真作成装置には様々な工夫がなされている。
【0003】
また、従来の遊技用写真作成装置は、撮影時に明るい閃光を発して利用者を照明するフラッシュや常時点灯して利用者を照明する蛍光灯などの光量や照明角度などを適宜に設定することにより、利用者を美しく撮影する工夫がなされているものがある。
【0004】
例えば従来より、利用者の目(黒目)を美しく撮影するため、利用者の前方にスクリーンを配置し、映像出力装置から所定形状の図形の映像をスクリーンに投射することにより、利用者の目に当該図形を映り込ませて撮影する装置や(特許文献1を参照)、利用者の前方に所定形状の図形を形成するよう複数の発光体を適宜に配置することにより、利用者の目に当該図形を映り込ませて撮影する装置(特許文献2を参照)などがある。このように目に映り込んだ高輝度の図形は、アイキャッチ(キャッチライト)と呼ばれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−77781号公報
【特許文献2】特開2002−56457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の遊技用写真作成装置は、利用者の目(黒目)を美しく撮影するためのスクリーンおよび映像装置、または複数の発光体などの部品を新たにを設ける必要があるため、コストがかかる。また、上記従来の装置では、新たに設けられる上記部品を筐体の前面に適宜配置しなければならないため、利用者の目に映り込ませるための図形を所望の形状にすることが難しい。
【0007】
この点、上記部品を設けることなく、撮影画像に含まれる利用者の目(の画像)に対して所望の形状の図形、具体的には利用者の目を美しく見せることができる形状の図形(アイキャッチ)を利用者の(手による)落書きによって書き込めば、結果として利用者の目を美しく撮影したと同様の結果(合成画像)を得ることができる。
【0008】
しかし、利用者がタッチペンなどを使用して、利用者の目(の画像)に対して、目を美しく見せることができる形状(および色彩)を有する図形を書き込むことは難しく、少なくとも制限時間内で素早く書き込むことは極めて難しい。
【0009】
そこで、本発明の目的は、映像装置や発光体などの新たな部品を設けることなく、また利用者による図形の書き込み(落書き)を要することなく、利用者の目に所望の図形(典型的にはアイキャッチ)が付された合成画像を得ることができる自動写真作成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の発明は、被写体である利用者を含む像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力手段とを備える自動写真作成装置であって、
前記撮影画像に含まれる前記利用者の目の像を検出する目検出手段と、
前記目の像に合成されるべき図形を示す付加画像を記憶する記憶手段と、
前記目検出手段により検出される前記目の像に対して、前記記憶手段に記憶される付加画像に相当する画像を合成することにより、前記合成画像を生成する画像合成手段と
を備えることを特徴とする。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において、
前記目検出手段は、前記利用者の目の像のうちの瞳孔の中心位置を検出し、
前記画像合成手段は、前記目検出手段により検出される前記瞳孔の中心位置に、前記付加画像上の所定位置であって瞳孔の中心位置に対応するよう予め定められた位置を合わせて、前記付加画像に相当する画像を合成することを特徴とする。
【0012】
第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記画像合成手段は、前記目の像のうちの黒目の像に合わせて、前記記憶手段に記憶される前記付加画像に対して拡大、縮小、または回転を行うことにより前記付加画像に相当する画像を生成し、当該付加画像に相当する画像を前記黒目の像に合成することを特徴とする。
【0013】
第4の発明は、第1から第3までのいずれか1つの発明において、
前記記憶手段は、テンプレート画像となるべき目の像を含む画像をさらに記憶し、
前記目検出手段は、前記記憶手段に記憶される目の像を含む画像に対して拡大、縮小、または回転を行うことによりテンプレート画像を複数種類生成し、前記撮影画像に含まれる像であって生成された複数種類のテンプレート画像に一致または近似する像を前記利用者の目の像として検出することを特徴とする。
【0014】
第5の発明は、第1から第4までのいずれか1つの発明において、
前記目の像に合成されるべき図形を選択するための前記利用者による操作入力を受け付ける入力手段をさらに備え、
前記記憶手段は、互いに異なる図形を示す複数の付加画像を記憶し、
前記画像合成手段は、前記入力手段により受け付けられた操作入力に応じて選択された図形を示す前記複数の付加画像のうちの1つに相当する画像を、前記目検出手段により検出される前記目の像に対して合成することにより、前記合成画像を生成することを特徴とする。
【0015】
第6の発明は、第1から第4までのいずれか1つの発明において、前記画像合成手段によって合成された付加画像を前記合成画像から消去するための前記利用者による操作入力を受け付ける入力手段をさらに備え、
前記画像合成手段は、前記入力手段により受け付けられた操作入力に応じて、前記付加画像が前記画像合成手段によって合成される前の状態に、前記合成画像を復元することを特徴とする。
【0016】
第7の発明は、被写体である利用者を含む像を撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップにおいて得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力ステップとを備える自動写真作成装置の制御方法であって、
前記撮影画像に含まれる前記利用者の目の像を検出する目検出ステップと、
前記目検出ステップにより検出される前記目の像に対して、予め記憶される前記目の像に合成されるべき図形を示す付加画像に相当する画像を合成することにより、前記合成画像を生成する画像合成ステップと
を備えることを特徴とする。
【0017】
第8の発明は、第7の発明に記載の自動写真作成装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0018】
上記第1の発明によれば、目検出手段によって撮影画像に含まれる利用者の目の像を自動的に検出し、画像合成手段により記憶手段に記憶される付加画像に相当する画像を合成することにより合成画像を生成するので、映像装置や発光体などの新たな部品を設けることなく、また利用者の手による図形の書き込み(落書き)を要することなく、利用者の目を美しく撮影したと同様に、自動的に利用者の目に所望の図形(典型的にはアイキャッチ)が付された合成画像を生成することができる。
【0019】
上記第2の発明によれば、目検出手段によって利用者の目の像のうちの瞳孔の中心位置が検出され、画像合成手段によって、瞳孔の中心位置に、付加画像上の瞳孔の中心位置に対応する位置を合わせて合成されるので、瞳孔の検出が容易かつ正確にでき、特に撮影時において一般的に瞳孔が目蓋で隠されることがないことから、(円形で黒色の)瞳孔部分を検出して付加画像の合成を容易かつ正確に行うことができる。
【0020】
上記第3の発明によれば、画像合成手段によって、目の像のうちの黒目の像に合わせて、付加画像に対して拡大、縮小、または回転を行うことにより合成が行われるので、例えば(人や表情によって)多様なものとなる(目蓋等を含む)目全体の画像に対して合成する場合よりも、正確な大きさまたは角度を設定し、正しく位置を合わせることを簡単に行うことができる。
【0021】
上記第4の発明によれば、目検出手段によって、複数種類のテンプレート画像に一致または近似する像が利用者の目の像として検出されるので、簡単な構成で正確に検出を行うことができる。
【0022】
上記第5の発明によれば、入力手段により受け付けられた操作入力に応じて選択された図形を示す複数の付加画像のうちの1つに相当する画像が目の像に対して合成されるので、予め用意された様々な付加画像(典型的にはアイキャッチ)から利用者によって選択された好みの付加画像が付された合成画像を生成することができる。
【0023】
上記第6の発明によれば、入力手段により受け付けられた操作入力に応じて、付加画像が合成される前の状態に、合成画像が復元されるので、利用者はアイキャッチ画像の合成を簡単に取り消すことが可能となる。
【0024】
上記第7の発明によれば、上記第1の発明と同様の効果を当該方法発明において奏する
ことができる。
【0025】
上記第8の発明によれば、上記第1の発明と同様の効果を当該プログラムにおいて奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動写真作成装置である遊戯用写真作成装置の外観を示す図である。
【図2】上記実施形態における撮影ユニットの正面図である。
【図3】上記実施形態における編集ユニットの正面図である。
【図4】上記実施形態に係る遊戯用写真作成装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。
【図5】上記実施形態において、撮影処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】上記実施形態において、編集処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】上記実施形態において、アイキャッチ書き込み処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】上記実施形態におけるモデル画像を示す図である。
【図9】上記実施形態におけるテンプレート画像による目の位置の検索手順を説明するための図である。
【図10】上記実施形態におけるアイキャッチ画像を示す図である。
【図11】上記実施形態におけるアイキャッチ画像を落書き対象画像の目の部分に書き込んだ状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。
<1.全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る自動写真作成装置である遊戯用写真作成装置の外観を示す図である。より詳細には、図1(a)は、この遊戯用写真作成装置を横から見た外観側面図であり、図1(b)は、上から見た外観平面図である。この遊戯用写真作成装置は、利用者が入る撮影室2と、利用者を撮影し背景画像および前景画像の選択を受け付ける撮影ユニット3と、利用者による落書き(描画操作)を含む編集操作を受け付け撮影画像に合成した合成画像を生成する編集ユニット4と、合成画像を出力する出力ユニット5とを備えている。図2は、撮影ユニット3の正面図であり、図3は、編集ユニット4の正面図である。以下、図1から図3を参照しつつ、本実施形態における遊戯用写真作成装置の全体構成について説明する。
【0028】
撮影室2は、略直方体形状であって、撮影ユニット3は、内部に入る利用者から見て前の面である撮影室2の前面に沿って配置されている。なお、撮影室2の左右両側面の一部には、それぞれ利用者が出入りするための開口部と、当該開口部の一部または全部を覆う遮光カーテンとが設けられている。また、撮影室2の内部に入る利用者から見て後ろの面である背面には電動ロールカーテン装置25が配置されている。
【0029】
撮影ユニット3は、利用者を撮影する撮像手段としてのカメラ10と、当該カメラ10の上下左右の位置に配置され閃光を発するストロボ11,12,13L,13R,14と、当該カメラ10の下方に配置され利用者からの操作の受け付けや撮影画像の表示等を行う撮影操作用タッチパネル20とを備えている。
【0030】
カメラ10は、典型的には、CCD(電荷結合素子)を利用してデジタル画像信号を生成するデジタルカメラであって、利用者を撮影し、その撮影画像を表す画像信号を出力する。ストロボ11〜14は、撮影のための充分な光を得るために利用者に向かって閃光を発する。撮影操作用タッチパネル20は、撮影の際に利用者による各種操作を受け付けるための操作画面を提供するとともに、上記画像信号に基づく画像をリアルタイムで表示するように構成されている。
【0031】
撮影操作用タッチパネル20には、リアルタイムで撮影画像を表示するためのリアルタイムプレビュー領域、ポーズの見本を表示するためのポーズ見本表示領域、および撮影によって得られる落書き対象画像を表示するための落書き対象画像表示領域などを含む画面が表示される。
【0032】
また撮影ユニット3は、コンピュータを中心に構成され各部の制御等を行う制御装置、I/O制御装置、および編集ユニット4と通信を行うためのネットワークアダプタ等を内蔵している。また、撮影ユニット3は、前面下方にコイン投入口26を備えている。
【0033】
編集ユニット4は、撮影ユニット3と同様のコンピュータを中心に構成され各部の制御等を行う制御装置、および撮影ユニット3等と通信を行うためのネットワークアダプタ等を内蔵している。また、編集ユニット4は、図1(b)に示すように、2組の利用者がプレイ可能なように2つのユニット4a、4bに分かれている。そのうちの一方のユニット4aには、落書き領域や落書きのためのメニュー、ツール等を表示する領域を含む編集操作用タッチパネル400と、当該編集操作用タッチパネル400に対する操作に使用されるタッチペン49L、49Rとが設けられている。なお、他方のユニット4bについても同様の構成となっている。ここで図1(a)において手前に見えるユニット4aを「落書きブースA」と呼び、その反対側(図では裏側)のユニット4bを「落書きブースB」と呼ぶ。
【0034】
本実施形態における編集操作用タッチパネル400は、各ユニット4a、4bにおいてそれぞれ2人の利用者が同時に落書きを行えるような画面構成となっている。なお、本説明においては、左側の利用者が使用する構成要素には「L」を含む参照符号を付し、右側の利用者が使用する構成要素には「R」を含む参照符号を付している。
【0035】
出力ユニット5は、典型的には携帯電話端末に備えられる赤外線ポートを使用して行われるような近距離で接触を要しない通信(以下「非接触通信」という)により、利用者の携帯電話端末に画像を送信する際に利用者によって操作される出力操作用タッチパネル30と、出力操作用タッチパネル30の下方に配置され上記画像送信のための赤外線通信を行う非接触通信ポート31と、上記非接触通信の際に必要な操作方法や効果音などを音声によって利用者に知らせるスピーカ32とを備えている。また、出力ユニット5は、前面下方に、編集ユニット4で編集操作が行われた合成画像を印刷した写真シールや写真カード等を取り出す取出口33を備えている。
【0036】
出力操作用タッチパネル30は、利用者が合成画像を印刷された写真シール等を携帯電話端末でも見たい場合に、上記非接触通信機能を備えた携帯電話端末に送信するのに必要な各種操作を受け付けるための操作画面を提供するように構成されていている。
【0037】
このような出力ユニット5は、撮影ユニット3と同様のコンピュータを中心に構成され各部の制御等を行う制御装置および編集ユニット4等と通信を行うためのネットワークアダプタ等を内蔵しているほか、合成画像を写真シール等として印刷するネットワークプリンタ35を備えている。
【0038】
以上のような構成において、利用者は、撮影室2において撮影を行った後、編集ユニット4の落書きブースAまたは落書きブースBの編集操作用タッチパネル400を使用することにより、撮影画像に基づいて生成された落書き対象画像に対して落書きを行う。そして、利用者は、落書きによって生成された合成画像をネットワークプリンタによって印刷したり、非接触通信機能を有する携帯電話端末に非接触通信を利用して画像を送信し、携帯電話端末で受信した画像を端末画面に表示させたりする。
【0039】
<2.機能的構成>
図4は、本実施形態に係る遊戯用写真作成装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。図4に示されるようにこの遊戯用写真作成装置は、機能的には、主として利用者を撮影する処理(撮影処理)を行うための撮影処理部7と、主として落書き対象画像に対する利用者の落書き操作に応じて当該落書き対象画像の編集処理を行うための編集処理部8と、編集処理が行われた落書き対象画像を写真シール等として出力したり、非接触通信を利用して携帯電話端末に出力したりする処理(出力処理)を行う出力処理部9とから構成されている。
【0040】
撮影処理部7は、第1の制御部70と、撮像部71と、第1の表示・操作部72と、I/O制御部73と、照明部74と、第1の通信部75とによって構成されている。編集処理部8は、第2の制御部80と、第2の表示・操作部81,82と、第2の通信部83とによって構成されている。出力処理部9は、第3の制御部90と、第3の表示・操作部91と、印刷出力部92と、音声出力部93と、非接触通信部94と、第3の通信部95とによって構成されている。ネットワークアダプタである第1、第2および第3の通信部75,83,95は、LAN(Local Area Network)であるネットワーク6を介してそれぞれ相互に通信可能となっている。
【0041】
撮像部71は、CCD等の撮像素子を用いて構成されるカメラ10に相当し、リアルタイムに画像を取り込んで当該画像(撮影画像)を表す画像信号を出力する。この画像信号は第1の制御部70に入力されて、その内部のメモリに撮影画像データとして一時的に記憶される。また、この撮影画像データは撮影画像信号として第1の制御部70から第1の表示・操作部72に供給され、当該撮影画像信号に基づく撮影画像がリアルタイムに表示される。
【0042】
第1の表示・操作部72は、撮影操作用タッチパネル20に相当し、撮影画像に合成されるべき背景画像および前景画像を選択する操作や、出力されるべき写真のレイアウトを決定するための利用者の操作やシャッター操作等を受け付ける。これらの操作を示す信号は、操作信号として第1の制御部70に入力される。ここで、利用者を撮影するための(選択された撮影メニューに対応する)所定の処理が開始されると、第1の表示・操作部72に利用者のための案内が表示され、その後の第1の制御部70からの指示に基づき、数秒程度の予め決められた時間の経過後にカメラ10の撮影方向にストロボ11〜14から閃光が放たれる。そのとき、利用者の撮影画像を表す信号として撮像部71から出力される画像信号が第1の制御部70に入力され、第1の制御部70内のメモリまたは補助記憶装置としてのハードディスク装置等に撮影画像データとして格納される。
【0043】
照明部74は、カメラ10の上下左右の位置に配置されたストロボ11,12,13L,13R,14に相当し、第1の制御部70からの指示に基づきI/O制御部73によって点灯/消灯および調光が制御される。I/O制御部73は、撮影ユニット3に内蔵されるI/O制御装置に相当し、第1の制御部70からの指示に基づき、照明部74を制御する。また、後述のコイン検出部(不図示)からの検出信号等の入力信号を第1の制御部70へ転送する。第1の通信部75は、撮影ユニット3に内蔵されるネットワークアダプタに相当し、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
【0044】
第1の制御部70は、撮影ユニット3に内蔵され、CPU、メモリ、フレームバッファ、タイマー、補助記憶装置等を含むコンピュータを中心に構成される制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、上述のようにして入力される操作信号等に基づき各部を制御するために、上述のように各部に指示を出す。また撮影された画像に基づいて落書き対象画像を生成する。生成された落書き対象画像はフレームバッファに書き込まれることにより、第1の表示・操作部72に表示される。さらに、第1の制御部70は、落書き対象画像に所定の背景画像や前景画像を描画した画像である合成画像を生成する。生成された合成画像はフレームバッファに書き込まれることにより第1の表示・操作部72に表示される。こうして撮影および合成画像の生成が終了すると、生成された合成画像は利用者の入力操作に応じて適宜選択された後、第1の通信部75を介して、編集ユニット4に対応する第2の制御部80へ送られる。
【0045】
上記の構成要素の他、撮影ユニット3におけるコイン投入口26に投入されたコインを検出するためのコイン検出部(不図示)が更に撮影ユニット3に設けられており、第1の制御部70は、コイン検出部での検出結果に基づき、利用者に所定時間だけ撮影や背景画像および前景画像の選択や落書き等、本遊戯用写真作成装置によるプレイを許容するように各部を制御する。このコイン検出部による検出動作やその検出結果に基づく第1の制御部70による制御動作は、従来の遊戯用写真作成装置と同様であって周知であるので、その詳しい説明を省略する。
【0046】
第2の制御部80は、編集ユニット4に内蔵され、CPU、メモリ、フレームバッファ、および補助記憶装置等を含むコンピュータを中心に構成される制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、編集処理に関する全体の制御を行う。また、第2の制御部80は、第1の制御部70から送られてきた撮影画像に対する落書き処理を行うための操作信号に基づき、落書き対象画像に所定画像を描画した画像である合成画像を生成する。生成された合成画像は利用者の指示に応じて対応する第2の表示・操作部81,82に表示される。上記のような合成画像の生成が終了すると、当該合成画像は出力ユニット5に送られる。なお、印刷出力部92が別の合成画像を出力中である場合には、その旨が表示されるとともに終了を待って送られる。
【0047】
第2の表示・操作部81、82は、落書きのための編集操作用タッチパネル400に相当し、タッチペンを用いた利用者の操作を受け付ける。第2の通信部83は、編集ユニット4に内蔵されるネットワークアダプタに相当し、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
【0048】
第3の制御部90は、出力ユニット5に内蔵され、CPU、メモリ、フレームバッファ、タイマー、および補助記憶装置等を含むコンピュータを中心に構成される制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、出力処理に関する全体の制御を行う。第3の制御部90は、第2の制御部80から送られてきた合成画像を合成画像データとしてメモリに格納する。印刷出力部92は出力ユニットに内蔵されるネットワークプリンタ35に相当し、メモリに格納された複数の合成画像データを(適宜にレイアウトした)写真シール(または写真カード)として印刷する。印刷された写真シール等は、出力ユニット5の正面下方に設けられた取出口33から取り出される。
【0049】
また、第3の制御部90は、編集ユニット4から送られてきた合成画像に基づいて写真シール等の印刷処理を開始すると同時に、利用者が作成した合成画像のデータを携帯電話端末にダウンロードできるように、利用者の入力操作を受け付けるための操作画面を第3の表示・操作部91に表示する。この第3の表示・操作部91は出力操作用タッチパネル30に相当し、受け付けた入力操作を操作信号として第3の制御部90に入力する入力手段として機能する。
【0050】
第3の制御部90は、入力された操作信号に基づき、利用者の携帯電話端末に画像データを送信するように非接触通信部94に対して指示を出す。非接触通信部94は非接触通信ポート31に相当する。上記画像データは、非接触通信部94から非接触通信方式の赤外線信号として利用者の携帯電話端末に直接送信される。第3の通信部95は、出力ユニット5に内蔵されるネットワークアダプタに相当し、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
【0051】
ここで、第3の制御部90は、上記入力操作が行われていない間、補助記憶装置に予め記憶されているデモ画像(デモンストレーション用の画像)やミニゲームの画像等をフレームバッファに書き込むことにより第3の表示・操作部91に表示する。また音声出力部93は、スピーカ32に相当する。音声出力部93は、第3の表示・操作部91に表示される操作画面と連動して入力操作方法を利用者に説明し、また第3の表示・操作部91にデモ画像やミニゲームが表示されているときに楽曲や効果音等を流す。
【0052】
ここで、各制御装置において実行される上記所定プログラムは、例えば、そのプログラムを記録した記録媒体であるDVD−ROMによって提供される。すなわち、上記所定プログラムの記録媒体としてのDVD−ROMが補助記憶装置として制御装置内に内蔵されたDVD−ROM駆動装置に装着され、そのDVD−ROMから所定プログラムが読み出されて補助記憶装置としてのハードディスク装置にインストールされる。また、上記所定プログラムは、DVD−ROM以外の記録媒体(CD−ROM等)や通信回線を介して提供されてもよい。そして、本遊戯用写真作成装置の起動のための操作がなされると、ハードディスク装置にインストールされた所定プログラムは、制御装置内のメモリに転送されてそこに一時的に格納され、制御装置内のCPUによって実行される。これにより、制御装置による上記各部の制御処理が実現される。
【0053】
<3.遊戯用写真作成装置における処理手順>
上述したように、この遊戯用写真作成装置には、撮影ユニット3と編集ユニット4と出力ユニット5とが含まれている。撮影ユニット3では撮影処理が行われ、編集ユニット4では編集処理が行われ、出力ユニット5では出力処理が行われる。なお、或る利用者が撮影ユニット3でプレイしている時に他の利用者は編集ユニット4でプレイし、さらに他の利用者は出力ユニット5で合成画像を出力することができるように構成されている。すなわち、この遊戯用写真作成装置は、撮影処理と編集処理と出力処理とを並行して行うことができる。以下、撮影処理および編集処理の処理手順の概要について説明する。
【0054】
<3.1 撮影処理>
図5は、本実施形態における撮影処理の処理手順を示すフローチャートである。この遊戯用写真作成装置が使用されていない時(プレイが行われていない時)には、撮影操作用タッチパネル20にはデモ画像が表示されている。デモ画像の表示中に利用者がコイン投入口26にコインを投入すると、プレイが開始される(ステップS100)。
【0055】
プレイが開始されると、第1の制御部70は、利用者による撮影モードの選択を受け付ける(ステップS110)。ステップS110では、例えば画質(具体的にはコントラストが高いくっきりとした画質、柔らかなふんわりとした画質、または透明感のあるクールな画質のうちのいずれか)を選択し、明るさを選択し、自動で撮影するか手動で撮影するかを選択し、自動で撮影する場合には撮影用テーマの選択が行われる。この場合、第1の制御部70は、予め用意された複数の撮影用テーマの中から1つ以上の撮影用テーマを利用者に選択させるための画面を撮影操作用タッチパネル20に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第1の制御部70は、利用者の選択操作に基づいて選択情報を取得し、選択された撮影用テーマに基づいて、撮影の際に使用するフレームと背景との組み合わせを決定する。また手動で撮影する場合は、上記フレームと背景とを利用者が自由に決定する。その後、ステップS120に進み、撮影が行われる。この撮影により、撮影画像データが第1の制御部70のメモリに格納される。
【0056】
ステップS130では、撮影画像に基づいて生成された落書き対象画像が、撮影操作用タッチパネル20に表示される。詳しくは、ステップS130の処理が行われる都度、図5に示した撮影操作用タッチパネル20の落書き対象画像表示領域203に落書き対象画像が順次追加表示される。その後、ステップS140に進み、第1の制御部70は、予め定められた枚数の撮影が終了したか否かを判定する。判定の結果、当該枚数の撮影が終了していればステップS150に進み、当該枚数の撮影が終了していなければステップS120に戻る。なお、実際には撮影のための制限時間(例えば3分)が設けられる。
【0057】
ステップS150では、複数の落書き対象画像の中から実際の落書き対象となる画像の(利用者による)選択が行われる。具体的には、第1の制御部70は、落書きおよび印刷に使用する画像を利用者に選択させるために、落書き対象画像の一覧を撮影操作用タッチパネル20に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第1の制御部70は、利用者によって選択された画像を実際の落書き対象画像として第2の制御部80に送る。ステップS150の終了後、ステップS160に進む。ステップS160では、案内画面の表示が行われる。具体的には、第1の制御部70は、利用者を編集ユニット4のいずれか(4aまたは4b)に導くための画面を撮影操作用タッチパネル20に表示する。これにより、撮影処理が終了する。
【0058】
<3.2 編集処理>
図6は、本実施形態における編集処理の処理手順を示すフローチャートである。上述した撮影処理の終了後、第2の制御部80は、ネットワーク6を介して第1の制御部70から送られる落書き対象画像(図5のステップS150で利用者によって選択された画像)を取得する(ステップS200)。その後、タイマーが所定の時間(利用者に落書きを許可する時間)に設定され、カウントダウンが開始される(ステップS210)。
【0059】
タイマーのカウントダウン開始後、編集ユニット4では、利用者による落書き操作(描画操作)が受け付けられる(ステップS220)。本実施形態では、この落書き操作の1つとして、利用者の目を美しく見せることができる形状の図形を付加画像として、落書き対象画像に含まれる利用者の目(の画像)に対して自動的に書き込むことを指示する操作が可能である点に特徴を有している。
【0060】
具体的には、上記落書き対象画像を含む落書き操作を受け付けるための表示画面(以下「落書き画面」という)に、上記指示を受け付けるためのボタン(以下「アイキャッチボタン」という)が表示されており、このボタンを選択する(すなわち表示されたボタン画像上にペン先を接触させる)操作を行うことにより、自動的に上記書き込みを行う処理(以下では「アイキャッチ書き込み処理」という)が行われる。以下、このアイキャッチ書き込み処理について図7を参照して詳しく説明する。
【0061】
図7は、上記アイキャッチ書き込み処理の処理手順を示すフローチャートである。図7に示すステップS300において、第2の制御部80はパラメータを初期化する。このパラメータには、後述する比較処理に使用される撮影画像(ここでは落書き対象画像)の比較対象部分を示す検索位置や、後述するテンプレート画像の大きさおよび角度の組合せを示す値などを含む。
【0062】
続いて、撮影画像(ここでは落書き対象画像)から利用者の目の位置を探索するため、第2の制御部80は、例えば補助記憶装置であるハードディスク装置などに予め記憶されている目およびその近傍のモデルとなる画像(以下「モデル画像」という)をメモリ(RAM)に読み込む(ステップS310)。
【0063】
図8は、このモデル画像を示す図である。このモデル画像はカラーであって、典型的な人の目およびその近傍の形状および色彩を有している。なおこのモデル画像は、落書き対象画像と比較するため、後述するように設定されるパラメータに応じて、その大きさおよび角度を変更される。この変更された画像(およびモデル画像と同一の変更されない画像)を、以下ではテンプレート画像と呼ぶ。よってモデル画像はテンプレート画像となるべき画像である。
【0064】
次に、上記テンプレート画像と、検索位置における落書き対象画像の比較対象部分とが比較される(ステップS320)。このテンプレート画像は、後述するステップS360において説明するように、大きさを示すパラメータにしたがってモデル画像を拡大または縮小し、かつ角度を示すパラメータにしたがってさらに回転することにより生成される。このように生成されたテンプレート画像と同一の大きさとなるよう、第2の制御部80は、落書き対象画像から検索位置における画像を切り出し、切り出された画像を比較対象部分としてテンプレート画像と比較し、その近似の程度を示す一致度を算出する。このようにテンプレート画像を使用した比較により画像の一致度を算出する等の手法は、テンプレートマッチングと呼ばれる簡易な手法であって、様々な手法が周知であるが、例えば2つの画像における各画素の階調や色彩に基づき一致度を算出する。さらに詳しく説明すると、例えばテンプレート画像に含まれる、黒目、白目、およびその周囲の肌色を表すと判定される各画素の数と、上記切り出された画像に含まれる上記各画素の数とを比較することにより一致度を算出することができる。
【0065】
続いて、上記ステップ320において算出された一致度が所定の閾値以上であるか否かが判定される(ステップS330)。この判定の結果、一致度が閾値以上である場合(ステップS330においてYesである場合)、処理はステップS400に進み、一致度が閾値未満である場合(ステップS330においてNoである場合)、処理はステップS340に進む。
【0066】
ステップS340において、第2の制御部80は、テンプレート画像と比較されるべき画像の次の検索位置を設定する。具体的には、この次の検索位置は、比較されるべき画像の現在の検索位置から所定の画素(例えば2画素)だけ右へ移動した位置であり、当該位置からテンプレート画像の(左右の)幅だけ右に移動した位置が落書き対象画像の右端を超える場合には、現在の検索位置から所定の画素(例えば2画素)だけ下へ移動しさらに当該位置から落書き対象画像の左端へ移動した位置である。このように検索位置はいわゆるラスター順に従って変化するが、全画面を検索可能であればどのような順番で変化してもよい。
【0067】
次に、第2の制御部80は、上記次の検索位置からテンプレート画像の(上下の)高さだけ下に移動した位置が落書き対象画像の下端を超えるか否かを判定することにより、落書き対象画像の全範囲を検索したか否かを判定する(ステップS350)。上記位置が下端を超えることにより全範囲を検索したと判定される場合(ステップS350においてYesである場合)、処理はステップS360に進み、上記位置が下端を超えないことにより未だ全範囲を検索していないと判定される場合(ステップS350においてNoである場合)、処理はステップS320へ戻り、ステップS330の処理において一致度が閾値以上となるか、または落書き対象画像の全範囲を検索するまで繰り返される(S350→S320→S330→S340→S350)。
【0068】
続いて、第2の制御部80は、テンプレート画像の大きさおよび角度を次の大きさ・角度の組合せに設定し、新たな大きさおよび角度を有するテンプレート画像を生成する(ステップS360)。ここで上記組合せに含まれる大きさを示すパラメータは、モデル画像の拡大率または縮小率を示し、角度を示すパラメータはモデル画像の回転角度を示すものである。これらの値は、一般的な撮影画像に含まれる目の大きさや角度にしたがって、適宜の範囲内で適宜の間隔を空けて予め設定され、上記組合せとして(補助記憶装置などに)順に記憶されている。なお、この組合せの順番は一般的な撮影画像における(統計的な)頻度順であれば素早く一致する場合を検索することができる。
【0069】
また、テンプレート画像を回転させる場合、単純にモデル画像を回転させる構成であってもよいが、ここでは画像の比較処理を容易にするため、モデル画像を回転させた後、回転させたモデル画像から、目を示す画像を含みかつ(菱形状でない回転前と同様の)所定の長方形状の画像となるよう画像を切り取り、必要に応じて肌色の領域を補完することによりテンプレート画像を生成する。
【0070】
さらにこのステップS360の処理において、次の(大きさ・角度の)組合せが存在しない場合には、全組合せが検索されたことを意味するので、新たなテンプレート画像の生成は行わず、全組合せが検索されたことを示すフラグを立てる。
【0071】
次に、第2の制御部80は、ステップS360において設定されるフラグを参照して全組合せを検索したか否かを判定する(ステップS370)。全組合せを検索したと判定される場合(ステップS370においてYesである場合)、処理はステップS380に進み、未だ全組合せを検索していないと判定される場合(ステップS370においてNoである場合)、処理はステップS320へ戻り、ステップS330の処理において一致度が閾値以上となるか、または全組合せを検索するまで繰り返される(S370→S320→S330→S340→…→S370)。
【0072】
以上のような繰り返し処理は、具体的には図9に示すように行われる。図9はテンプレート画像による目の位置の検索手順を説明するための図であり、より詳しく説明すると、図9(a)は或るテンプレート画像について画像内の全範囲で目の位置の検索が失敗した例を示す図であり、図9(b)は或るテンプレート画像について目の位置の検索が成功した例を示す図である。なお、図中の矢印は、検索位置が右方向へ移っていくことによりテンプレート画像と落書き対象画像との比較が順になされることを示している。
【0073】
図9(a)において、テンプレート画像TP1はモデル画像と同一の大きさおよび角度である。この図9(a)に示されるように、テンプレート画像TP1に一致する(より正確には閾値以上の一致度を有する)画像部分は、落書き対象画像内には存在しないことがわかる。なお、図中の女性の目の形はテンプレート画像TP1に相似するが大きさが異なるため、一致しない(一致度が閾値以下となる)。この図9(a)に示す場合には、落書き対象画像の全範囲において目の位置の検索を失敗しているが、前述したようにモデル画像を適宜に拡大・縮小または回転させることにより様々なテンプレート画像が生成され、目の位置の検索が繰り返される。
【0074】
図9(b)において、テンプレート画像TP2はモデル画像を反時計回りに30度回転させた画像に基づき生成されている。この図9(b)に示されるように、テンプレート画像TP2に一致する(より正確には閾値以上の一致度を有する)画像部分は、落書き対象画像内の第1の領域A1および第2の領域A2である。この一致した部分に含まれる黒目にアイキャッチ画像が書き込まれる。この処理については詳しく後述する。以上のように落書き対象画像の全範囲に渡ってテンプレート画像の大きさおよび角度を変更して比較することが繰り返され、この大きさおよび角度の組合せが全て適用されると上記繰り返し処理が終了する。
【0075】
続いて、第2の制御部80は、アイキャッチ画像の書き込みが(一度でも)行われたか否かを、後述するステップS420において設定される検索成功フラグが立てられたか否かで判定する(ステップS380)。検索成功フラグが立てられている場合(ステップS380においてYesである場合)、アイキャッチ書き込み処理は終了し、図6に示すステップS220における落書き操作の受付処理に戻る。検索成功フラグが立てられていない場合(ステップS380においてNoである場合)、処理はステップS390に進む。
【0076】
ステップS390において、第2の制御部80は、アイキャッチ書き込みができなかったことを示す表示などのエラー処理を行う。すなわちこのエラー処理では、全組合せの検索が終了したにもかかわらず、落書き対象画像内に、所定の閾値以上の一致度で一致するテンプレート画像が存在しないため、利用者の目を美しく見せることができる図形を、落書き対象画像に含まれる利用者の目(の画像)に対して自動的に書き込むことが全くできなかったことを利用者に知らせるための表示等が行われる。その後、アイキャッチ書き込み処理は終了し、図6に示すステップS220における落書き操作の受付処理に戻る。
【0077】
次に、ステップS400において、(上記ステップS330で画像の一致度が所定の閾値以上であると判定されたことから)、予め定められたアイキャッチ画像を落書き対象画像に含まれる黒目に書き込むために当該黒目の中心座標を算出する。この黒目の中心座標の算出には、例えばテンプレート画像において黒目の中心があるべき位置と同様の相対位置に落書き対象画像内の比較対象部分に含まれる黒目の中心があるものとして、前述したパラメータ(すなわち検索位置、大きさ、および角度)に基づき、黒目の中心座標を算出する手法など種々の周知の手法が考えられる。
【0078】
ここではどのような周知の手法を採用してもよいが、上記比較対象部分に含まれる黒目のうち、円形の瞳孔部分を検出しその中心座標を算出する手法を採用することが好適である。この手法では、例えば瞳孔部分はほぼ黒色であることを利用して、比較対象部分に含まれるほぼ黒色の円形領域を検出し、当該円形領域の中心座標を黒目の中心座標とする。このように瞳孔の中心座標を検出する構成は、瞳孔の検出が容易かつ正確にできることから好適であり、特に撮影時において一般的に瞳孔が目蓋で隠されることがないことからも好適である。
【0079】
なお上記手法によれば、虹彩部分を瞳孔部分として誤検出したとしても虹彩部分の中心座標は瞳孔の中心座標と通常一致する。そのため正確に黒目の中心座標を算出することができる。また上記手法に代えて虹彩部分の中心座標を検出してもよい。この場合には瞳孔部分が明るく映っている等の理由により検出不能である場合にも黒目の中心座標を正確に算出することができる。さらに目蓋等により虹彩が部分的に隠されている場合でも(虹彩外縁の一部から)その中心座標を容易に算出することができる。この手法も結果的に瞳孔の中心座標を検出する手法であると言える。
【0080】
続いて、第2の制御部80は、黒目の中心座標を基点に所定のアイキャッチ画像を(付加画像として)貼り付ける(ステップS410)。具体的には、テンプレート画像の大きさおよび角度に応じて、アイキャッチ画像を拡大・縮小または回転させ、得られた画像を落書き対象画像に含まれる利用者の黒目の画像に対して(大きさおよび角度を合わせて)書き込む(上書きする)。以下、図10および図11を参照して具体的に説明する。
【0081】
図10は、アイキャッチ画像を示す図である。図10に示すアイキャッチ画像Geは、(目が活き活きと見えるような)明るい階調の3つの図形G1〜G3からなる。また、これら3つの図形G1〜G3以外の領域は透明であるが、虹彩や瞳孔の像の一部であってもよい。さらにこのアイキャッチ画像Geの中心位置は一点鎖線で示されている。このアイキャッチ画像Geは、上記中心位置(ここではアイキャッチ画像Geの中心位置であるが、中心位置以外の所定位置に設定されていてもよい)をモデル画像における黒目の中心位置に合わせてモデル画像に(上書き)合成した場合、上記3つの図形G1〜G3が虹彩上のモデル画像上の適宜の位置に配置されるよう構成されている。したがって、このアイキャッチ画像Geを付加画像として、(モデル画像に一致または近似する)落書き対象画像内の黒目部分に対して、適宜大きさや角度を変えて(上書き)合成すると、目を美しく見せることができる。
【0082】
またこのように円形の黒目部分に対して、大きさや角度を変えてすなわちモデル画像を適宜に拡大、縮小、または回転させて合成することは、(目蓋等を含む)目全体の画像に対して合成するよりも容易である。なぜなら目全体の形は(人や表情によって)多様なものとなるが、円形である黒目の形状は変化しないため、正確な大きさまたは角度を設定し、正しく位置を合わせることを簡単に行うことができるからである。
【0083】
なお、図10に示すアイキャッチ画像は例示であって、その他には星形やハート型などの形状が考えられるが、アイキャッチ画像は、利用者の目を美しく撮影することができるような形状、具体的には目を活き活きとまたは印象的に撮影することができるような、または利用者の目を楽しく撮影することができるような、およそ撮影に適する形状であればよい。また、当該図形の色彩は単に白色であってもよいが、上記形状の場合と同様、およそ撮影に適する色彩であればよい。
【0084】
図11は、アイキャッチ画像を落書き対象画像の目の部分に書き込んだ状態を示す図である。図11に示す目の部分画像は、例えば図9に示す領域A1の画像を拡大した画像に相当し、瞳孔領域ppの中心座標にアイキャッチ画像の中心を合わせ、さらにアイキャッチ画像を構成する3つの図形G1〜G3が反時計回りに30度回転されて虹彩領域ir部分に書き込まれている(上書き合成されている)。なお、図11に示す白目領域whにアイキャッチ画像を書き込んでもよいが、白目領域whにはもともと高輝度の図形が映りにくいため、アイキャッチ画像は上記虹彩領域ir(または虹彩領域irと瞳孔領域ppとを含む黒目部分)に書き込むことが好適である。なお、黒目部分は円形であるため、アイキャッチ画像を回転させずに書き込む構成であってもよいが、目蓋などにより隠されやすい部分に上記図形が差し掛からないようアイキャッチ画像が構成されている場合には回転させる本実施形態の構成が特に好ましい。
【0085】
次に、ステップS420において、(上記ステップS380における判定に使用される)検索成功フラグを立て、次の検索位置を設定する。この次の検索位置は、ステップS340において設定される次の検索位置とは異なり、テンプレート画像と既に比較された落書き対象画像内の部分を含まないように設定される。検索を高速化し、誤検出を防ぐためである。具体的には、ここでの次の検索位置は、比較されるべき画像の現在の検索位置からテンプレート画像の左右の幅だけ右へ移動した位置であり、当該位置からテンプレート画像の(左右の)幅だけ右に移動した位置が落書き対象画像の右端を超える場合には、現在の検索位置から所定画素(例えば2画素)だけ下へ移動し、さらに当該位置から落書き対象画像の左端へ移動した位置である。その後、処理はステップS350へ進む。ステップS350以下の処理内容については前述したとおりである。なお、このステップS420における次の検索位置の設定内容はステップS340における処理内容と同一であってもよい。以上のような処理手順でアイキャッチ書き込み処理が行われると、図6に示すステップS220における落書き操作の受付処理に戻る。
【0086】
図6に示されるように、その後利用者に落書きを許可する残り時間が60秒になると、第2の制御部80は、落書き時間を延長するか否かを判定する(ステップS230)。落書き時間を延長するか否かは、次にこのユニット4aまたは4bでプレイすることになる利用者が撮影室2にいるか否か(撮影ユニット3で撮影処理が行われているか否か)によって判定される。その結果、落書き時間を延長する旨の判定がなされると、ステップS240に進む。一方、落書き時間を延長しない旨の判定がなされると、ステップS250に進む。ステップS240では、タイマーが所定の時間(利用者に更に落書きを許可する時間)に設定され、再度カウントダウンが開始される。ステップS240の終了後、ステップS250に進む。
【0087】
ステップS250では、ステップS220と同様、編集ユニット4で利用者による落書き操作が受け付けられる。よってさらにアイキャッチ書き込み処理も可能となる。そして落書き時間が0になる(終了する)と、出力される写真の分割パターンの選択が行われる(ステップS260)。具体的には、第2の制御部80は、予め用意された複数の分割パターンの中からいずれかの分割パターンを利用者に選択させるための画面を編集操作用タッチパネル400に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第2の制御部80は、利用者の選択操作に基づいて、選択情報を取得する。その後処理はステップS270に進む。
【0088】
ステップS270では、案内画面の表示が行われる。具体的には、第2の制御部80は、利用者を出力ユニット5に導くための画面を編集操作用タッチパネル400に表示する。これにより、編集処理が終了する。その後出力ユニット5において前述した出力処理が行われる。
【0089】
<4.効果>
以上のように、本実施形態では、図7に示すアイキャッチ書き込み処理において、テンプレート画像と落書き対象画像の比較対象部分とを比較することにより、落書き対象画像内に含まれる利用者の目(に相当する画像部分)を自動的に検出し、検出された黒目の中心にアイキャッチ画像を適宜に貼り付ける。このことにより、映像装置や発光体などの新たな部品を設けることなく、また利用者の手による図形の書き込み(落書き)を要することなく、利用者の目を美しく撮影したと同様に、自動的に利用者の目に所望の図形(典型的にはアイキャッチ)が付された合成画像を生成することができる。
【0090】
<5.変形例>
上記実施形態では、落書き操作の受付処理(S220,S250)中に、利用者によってアイキャッチボタンが選択される操作が受け付けられることにより、アイキャッチ書き込み処理が行われる構成であるが、撮影モードの選択時(S110)や落書き対象画像の選択時(S150)、または出力処理時など、落書き操作時以外の時点において上記操作が受け付けられ、アイキャッチ書き込み処理が行われる構成であってもよい。
【0091】
また、上記アイキャッチボタンが省略され、利用者の選択を待たず常にアイキャッチ画像が書き込まれる構成であってもよい。例えば、落書き操作の受付処理(S220)前に図7に示す処理が常に行われる構成であってもよいし、落書きが終了した後に常に行われてもよい。
【0092】
さらに、上記アイキャッチボタンに代えて、複数のアイキャッチ選択ボタンが設けられるなど、利用者の操作によって複数のアイキャッチ画像を選択可能な構成であってもよい。例えば、複数のアイキャッチボタンに対応して、予め記憶された異なるアイキャッチ画像が関連付けられており、利用者によって或るアイキャッチ画像に対応するアイキャッチボタンが選択されると、選択されたアイキャッチボタンに対応するアイキャッチ画像を使用したアイキャッチ書き込み処理が行われる構成であってもよい。このような構成によって、利用者は、予め用意された様々なアイキャッチ画像から好ましいアイキャッチ画像を選択することが可能となる。
【0093】
さらにまた、上記アイキャッチボタンに加えて、アイキャッチ画像を消去するボタンが設けられるなど、利用者の操作によって既に合成されたアイキャッチ画像を合成画像から消去可能な構成であってもよい。例えば、アイキャッチ画像を書き込む前の(目の)撮影画像を保存しておき、上記消去ボタンが選択されると、保存された書き込み前の画像が書き戻されることにより元の状態に復元される処理が行われる構成であってもよい。このような構成によって、利用者はアイキャッチ画像の合成を簡単に取り消すことが可能となる。
【0094】
上記実施形態では、予め記憶されたモデル画像が1つ読み込まれ(S310)、読み込まれたモデル画像を拡大・縮小、回転することによりテンプレート画像が生成される構成であるが、当該モデル画像が複数記憶されていてもよい。この構成では、図7に示されるアイキャッチ書き込み処理がモデル画像毎に繰り返される。
【0095】
また、テンプレートを使用しない周知の特徴抽出手法など、撮影画像から目の位置を判定することができる様々な画像認識手法を使用することもできる。例えば(肌色領域の形状を使用するなどの周知の手法に基づき)顔検出を行い、検出結果としての顔に存在するべき目の位置近傍に存在する目の位置を検出し、検出された目の位置にアイキャッチ画像を書き込む構成であってもよい。このように顔検出を行った後に目を検出する構成であれば、画像全体に対して目検出を行う場合よりも高速かつ正確に目検出を行うことができ、また周知の顔検出用LSIチップなどのハードウェアを使用することにより、ソフトウェア処理の場合よりも目検出を高速化することができる。
【0096】
上記実施形態では、落書き対象画像における利用者の黒目の中心位置に、予め記憶されたアイキャッチ画像の中心位置を合わせ、アイキャッチ画像を適宜拡大・縮小(および回転)して上記黒目に貼り付ける構成であるが、アイキャッチ画像を適宜に貼り付けることができる様々な手法を使用することが可能である。例えば、落書き対象画像における利用者の虹彩の外縁(形状)を検出し、検出された外縁(の大きさ)に合わせてアイキャッチ画像を適宜拡大・縮小して貼り付ける構成であってもよい。
【0097】
また、利用者の目が半眼である場合など、上記黒目(虹彩部分および瞳孔部分)の一部が目蓋に隠されている場合、目蓋に隠されていない黒目部分にのみアイキャッチ画像を適宜切り取って貼り付ける構成であってもよい。例えば、肌色の目蓋とほぼ黒色の黒目とはその画素の明るさ(階調値)に差があることから、アイキャッチ画像を構成する(典型的には)明るい図形を貼り付ける場合、落書き対象画像における対象画素が所定の閾値以上に明るい場合にはその場所は目蓋であるとして、上記明るい図形を貼り付けないように構成してもよい。
【0098】
上記実施形態では、落書き対象画像の目の位置にアイキャッチ画像を書き込む構成であるが、アイキャッチ画像以外の利用者の目を美しくまたは楽しく見せるような、およそ撮影に適する形状(および色彩)の画像を書き込む構成であればよい。例えば、落書き対象画像に含まれる瞳孔の形が(猫の目のように)垂直のスリット状、または(山羊の目のように)水平のスリット状になるよう、当該瞳孔の位置に予め記憶された上記スリット状の瞳孔の図形を書き込む構成などであってもよい。
【0099】
なおこのような上記実施形態および変形例などの構成は、落書き対象画像に含まれる目の虹彩の色を変更したり、目の大きさを変更するなど、落書き対象画像に含まれる画像を部分的に変形する構成とは異なる。すなわち画像を部分的に変形する構成は、予め記憶された図形の画像を書き込む本実施形態などの構成とは異なる。したがって、画像を変形する構成によって、利用者の目を美しくまたは楽しく見せることができるとしても、それは単なる変形に過ぎない。そのため利用者にとって容易に予測可能であって意外性が低いため、本実施形態の場合よりも遊戯性または娯楽性が乏しくなり、また強い印象を与えることも困難となる。このことから本実施形態およびその変形例のように、利用者の目を美しくまたは楽しく見せるような、およそ撮影に適する形状(および色彩)の画像を落書き対象画像に対して書き込む構成が好ましい。
【符号の説明】
【0100】
3…撮影ユニット
4…編集ユニット
5…出力ユニット
6…ネットワーク(LAN)
10…カメラ
20…撮影操作用タッチパネル
30…出力操作用タッチパネル
35…ネットワークプリンタ
31…非接触通信ポート(赤外線ポート)
32…スピーカ
70…第1の制御部
72…第1の表示・操作部(撮影操作用タッチパネル)
75…第1の通信部(ネットワークアダプタ)
80…第2の制御部
81,82…第2の表示・操作部(編集操作用タッチパネル)
90…第3の制御部
91…第3の表示・操作部(出力操作用タッチパネル)
92…印刷出力部(ネットワークプリンタ)
93…音声出力部(スピーカ)
94…非接触通信部(非接触通信ポート)
80…第2の制御部
81,82…第2の表示・操作部(編集操作用タッチパネル)
83…第2の通信部(ネットワークアダプタ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体である利用者を含む像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力手段とを備える自動写真作成装置であって、
前記撮影画像に含まれる前記利用者の目の像を検出する目検出手段と、
前記目の像に合成されるべき図形を示す付加画像を記憶する記憶手段と、
前記目検出手段により検出される前記目の像に対して、前記記憶手段に記憶される付加画像に相当する画像を合成することにより、前記合成画像を生成する画像合成手段と
を備えることを特徴とする、自動写真作成装置。
【請求項2】
前記目検出手段は、前記利用者の目の像のうちの瞳孔の中心位置を検出し、
前記画像合成手段は、前記目検出手段により検出される前記瞳孔の中心位置に、前記付加画像上の所定位置であって瞳孔の中心位置に対応するよう予め定められた位置を合わせて、前記付加画像に相当する画像を合成することを特徴とする、請求項1に記載の自動写真作成装置。
【請求項3】
前記画像合成手段は、前記目の像のうちの黒目の像に合わせて、前記記憶手段に記憶される前記付加画像に対して拡大、縮小、または回転を行うことにより前記付加画像に相当する画像を生成し、当該付加画像に相当する画像を前記黒目の像に合成することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動写真作成装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、テンプレート画像となるべき目の像を含む画像をさらに記憶し、
前記目検出手段は、前記記憶手段に記憶される目の像を含む画像に対して拡大、縮小、または回転を行うことによりテンプレート画像を複数種類生成し、前記撮影画像に含まれる像であって生成された複数種類のテンプレート画像に一致または近似する像を前記利用者の目の像として検出することを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の自動写真作成装置。
【請求項5】
前記目の像に合成されるべき図形を選択するための前記利用者による操作入力を受け付ける入力手段をさらに備え、
前記記憶手段は、互いに異なる図形を示す複数の付加画像を記憶し、
前記画像合成手段は、前記入力手段により受け付けられた操作入力に応じて選択された図形を示す前記複数の付加画像のうちの1つに相当する画像を、前記目検出手段により検出される前記目の像に対して合成することにより、前記合成画像を生成することを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の自動写真作成装置。
【請求項6】
前記画像合成手段によって合成された付加画像を前記合成画像から消去するための前記利用者による操作入力を受け付ける入力手段をさらに備え、
前記画像合成手段は、前記入力手段により受け付けられた操作入力に応じて、前記付加画像が前記画像合成手段によって合成される前の状態に、前記合成画像を復元することを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の自動写真作成装置。
【請求項7】
被写体である利用者を含む像を撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップにおいて得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力ステップとを備える自動写真作成装置の制御方法であって、
前記撮影画像に含まれる前記利用者の目の像を検出する目検出ステップと、
前記目検出ステップにより検出される前記目の像に対して、予め記憶される前記目の像に合成されるべき図形を示す付加画像に相当する画像を合成することにより、前記合成画像を生成する画像合成ステップと
を備えることを特徴とする、自動写真作成装置の制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載の自動写真作成装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2011−164141(P2011−164141A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−23392(P2010−23392)
【出願日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【出願人】(597047392)辰巳電子工業株式会社 (77)
【Fターム(参考)】