説明

自動立体ビデオ画像撮影装置

【課題】自動立体像形成装置及び同装置を組み込んだシステムを提供する。
【解決手段】 本発明は、n個の視点を有する自動立体像を形成するための装置に関し、この装置は、装置の光軸(x’x)に垂直である方向(zz’)に平行な長手軸を有する円筒レンズ(10)を備えたレンズ列(RL1 )を含んでいる。この装置は、長手軸がzz’とx’xとに垂直である円筒型光学アセンブリを含む。レンズ列(RL1 )はn個の円筒レンズ(10)を含む。レンズ列(RL1 )と円筒型光学アセンブリ(LC1 )とは、焦点距離(Δ)に対応する共通焦点面(P)を共有する。円筒型光学アセンブリの焦点距離とレンズ列の焦点距離との比の絶対値はnにほぼ等しい。本発明は、前記の像形成装置と、平坦なn個の基本像を投影する投影機と、少なくとも投影列を備えたスクリーンとを用いる投影装置をも提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、n個の視点(または基本像)を有する自動立体像を形成するための自動立体ビデオ画像撮影装置に関するものであり、この装置は、第1方向に平行に並んで置かれ、円筒「レンチクル」と呼ばれる基本円筒レンズを備えたレンズ列を含んでいる。
【背景技術】
【0002】
そのような装置が自動立体カメラ、特に、本出願人の次の諸特許:米国特許第5099320号、フランス特許第2705007号、フランス特許第2704951号に記載された自動立体画像撮影装置を構成するために用いられてきたことは知られている。
【0003】
それらの画像撮影装置は、並んで置かれた多数の円筒レンチクルを有するレンズ列を用い、また実際、ビデオ映像が画素列の形態における介挿法により得られるが、その第1基本像は、第1画素列の画素により、そこからモジュロnだけずれた他の列の画素とともに構成され、その第2基本像は、第2列の画素とそこからモジュロnだけずれた列の画素とにより形成され、以下、同様にされ、それぞれのレンチクルは画素のn列に対応する幅のものである。
【0004】
用語「行」及び「列」はそれぞれ、例えばディスプレイ陰極線管(CRT)の水平または垂直な走査方向とは関係なく、・・立っているか座っている観測者によって見られる画素の水平線及び垂直線を示す。例えば、走査線が垂直に伸びるCRTスクリーンに対しては、そのような「走査線」は、この本文の意味では、「列」であるとみなされる。
【0005】
これらの画像撮影装置の質は、N/n個のレンチクルを有するレンズ列が形成される質に左右されるが、Nは選択された規格におけるビデオ映像線の画素数を示す。
【0006】
前記の両フランス特許に記載されているように、像伝送装置によれば、電荷結合素子(CCD)を備えるセンサの寸法よりも約10倍大きい寸法を持ったレンズ列を使用することができ、それによって実際の適用が容易になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、そのようなレンズ列は多数の円筒レンチクルを有しており、それらのレンチクルの数は、選択されたビデオ規格(セカム、パル、エヌティーエスシー、エイチディーティーブィなど)と視点の数との両方に依存する。あいにく、位置決めに要求される精度はレンチクルの数に比例している。
【0008】
加えて、ミニチュアカメラ、例えば内視鏡が要求されるビデオ用には、レンズ列の寸法をきわめて大幅に減らすことが要求され、それによって、実行をよりいっそう面倒にしあるいは不可能にさえする。
【0009】
かくして、本発明の1つの目的は、自動立体ビデオ画像撮影装置を提供することであり、また、特に製作と調整が比較的簡単なビデオ画像撮影装置、さらに、特に小型化するのに適した、特に内視鏡のためのビデオ画像撮影装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かくして、本発明によれば、所定のフォーマットを有するとともにn個の視点を有する自動立体像を形成するための自動立体ビデオ画像撮影装置であって、並んで置かれかつこ
の装置の光軸に垂直である第1方向に平行な長手軸を有する円筒レンチクルを備えたレンズ列を含んでおり、この装置は、長手軸が前記第1方向と前記光軸とに垂直である少なくとも1つの円筒レンズ(LC1…LC4)を備えた円筒型光学アセンブリを含み、前記レンズ列(RL1…RL4)がn個の円筒レンチクルを含み、そのレンズ列とその円筒型光学アセンブリとが焦点距離(Δ)に対応する共通焦点面を共有し、円筒型光学アセンブリの焦点距離とレンズ列の焦点距離との比の絶対値がnにほぼ等しいことと、この装置が、前記光軸(x’x)に平行で同レンズ列(RL1…RL4)のレンチクルの中心(C)を通る光線を共通の所定収束点(O)に収束させるための収束性視野レンズ(L)を含んでいるとともに、連結用装置と、前記共通の収束点が伝送光学システムの入射ひとみに位置するように配置された伝送光学システムとをさらに備えており、前記伝送光学システムが、前記フォーマットを有しているビデオセンサの上に焦点合せするための手段を備えていることと、を特徴とする自動立体ビデオ画像撮影装置が提供される。
【0011】
無限遠(Δ=∞)での焦点合わせについては、その共通焦点面は、レンズ列と円筒型光学アセンブリとに共通な焦点面である。
【0012】
本発明では、そのレンズ列は、従来技術の画像撮影装置で用いられる多数、すなわちN/n個のレンチクル、例えば、N=576かつn=4に対しては144個の円筒レンチクルを持つものに比べて、ピッチがpであるn個、例えばn=4、だけの円筒レンチクルを現在、有している。
【0013】
加えて、本発明の装置においては、立体観測基線は円筒レンチクルのピッチpの2倍、すなわち、n=4についてはその列の幅Lの半分に等しくてもよい。例えば3から6までの範囲内にあるいくつかの視点を有する本発明の自動立体鏡システムにおいては、隣り合う2つの視点(または基本的な立体視基線)のずれは、最適化された観測条件の下では観測者の両眼のずれE(E=65mm)の半分に等しくてもよい。より一般的には、それは、選ばれた立体視基線Bの半分に等しくてもよい。
【0014】
名目観測距離(理論上、一様色(solid color)を認めるであろう距離である)において、観測者は(n=4に対して)、本発明で、第1視点I1及び第3視点I3により、さもなければ第2視点I2及び第4視点I4により作られた立体視組を認める。このような方法でパラメータを選択して、立体視組が、隣り合う2つの視点からではなく、間に介在する中間視点を有する2つの視点から作られるようにし(または、実際にm≧1としてm個の中間視点、ここでは、隣り合う2つの視点の間における基本的な立体視基線がB/(m+1)に等しい画像撮影レンズ列のピッチpに等しい)、それによって、観測者が特別なメガネによることなく、ディスプレイスクリーンに対して平行にも垂直にも動くことのできる、本出願の趣旨における一様な自動立体視を特徴づける視覚体積を得ることを可能にする。
【0015】
結果として、また前記の例によれば、理論的一様色距離にいる観測者は、同スクリーンの方へまたはそれから離れるように動くことができ、または、実際、立体視覚を失うことなく、横向きに動くことができる。
【0016】
その像が同スクリーン上でいったん動かなくなると、もしも見物人が名目観測距離(または理論的一様色距離)からそのディスプレイスクリーンの方へ動けば、実際に認められる立体視基線は大きくなり、一方、観測者が同スクリーンから離れていくと、その基線は小さくなる。そして、全体にわたる感覚は、立体視基線におけるこのばらつきが両眼転導力、すなわち、浮き出しを知覚するために要求される立体融像を得るために2つの網膜像を一致させるように働かせる筋力の緩和に関連した深さの感覚のばらつきを正確に補正するために、一定である。ここで、両眼転導力の緩和は、同スクリーンに垂直な方向におけ
る変位に必然的に伴っている。
【0017】
観測者が視点〔(I1)と(I3)〕または〔(I2)と(I4)〕を認めてディスプレイスクリーンに充分近づくように「一様色」がいったん調整されると、観測者は、視点(I1)と(I4)を認めるであろうし、また、クローズアップから見る時に実際には起こるように、同スクリーンに平行に動くことはもはや自由にはできないであろう。観測者が同スクリーンから離れると、知覚される視点は〔(I1)と(I2)〕または〔(I2)と(I3)〕または〔(I3)と(I4)〕であり、観測者は大きく動くことができ、したがって観測者を自由に大きく動き回らせることができる。
【0018】
mが1よりも大きいものとして選ばれるとき、同様のことが当てはまるが、改善された安心感を持っている。
【0019】
ミニチュアカメラまたは内視鏡にとって、画像撮影用立体視基線Bは、所望の大きな倍率のために、観測者の瞳孔間距離よりもかなり小さい。それにもかかわらず、n=4に対して、レンチクルピッチpは必要とされる画像撮影用立体視基線Bの半分に等しいままである。
【0020】
このことは当然、長い焦点距離の対物レンズにとって真実であり続け、立体視基線Bは観測者の瞳孔間距離Eよりも大きくなるように選ばれる。
【0021】
本発明では、全体としての立体視基線BT、すなわち、もっとも遠く離れた視点間の立体視基線は、(n−1)pに等しい。
【0022】
前記の両フランス特許による従来技術では、全体としての立体視基線は画像撮影用対物レンズのひとみ直径に等しい。
【0023】
言い換えれば、他のことがらが等しいときには、本発明における円筒レンチクルのピッチしたがって寸法は、従来技術の画像撮影装置における円筒レンチクルのピッチまたは寸法よりもN/n2倍大きい。n=4に対して、それらは前記の例(N=576でありn=4)におけるものより36倍大きい。
【0024】
第1実施形態において、円筒型光学アセンブリは収束性のものであり、レンズ列も収束性のものである。
【0025】
第2実施形態において、円筒型光学アセンブリは収束性のものであり、レンズ列は発散性のものである。
【0026】
第3実施形態において、円筒型光学アセンブリは発散性のものであり、レンズ列は収束性のものである。
【0027】
そして、最後に、第4実施形態において、円筒型光学アセンブリは発散性のものであり、レンズ列も発散性のものである。
【0028】
名目値がnに等しいがその値は焦点距離の関数としてわずかに変化するシステムのアナモルフォシス(歪像)比(または倍率比)を補正するために、円筒型光学アセンブリの焦点距離とレンズ列のレンチクルの焦点距離との間の前記比の絶対値はn★に等しい。ここで、n★はnkに等しく、kは、所定距離に位置する物体に対して像の視点のそれぞれがnに等しい絶対値のアナモルフォシス比を有しているような倍率比補正係数である。
【0029】
特に、そして好適な実施形態において、kは焦点距離の関数として変化し、その焦点距離でアナモルフォシス比がnに等しくなるように選ばれる。
【0030】
特に、円筒型光学アセンブリは可変の焦点距離を有していてもよい。このために、それは、ダブレットの焦点距離を変化させる一方で円筒型光学アセンブリの焦点面とレンズ列の焦点面とを一致させておくことで円筒型光学アセンブリの焦点距離を加減しそして補正係数kの値を加減するためにダブレットの2つの円筒レンズの間隔を変化させるための手段を備えるとともに、円筒型光学アセンブリが収束性のものであるか発散性のものであるかによって収束または発散ダブレットを形成する2つの円筒レンズ(一般に1つが収束レンズで1つが発散レンズ)を備えていてもよい。
【0031】
例えば、レンズ列と円筒型光学アセンブリとに共通な焦点面に位置する焦点を有する収束性視野レンズを含むことは、この装置にとって都合のよいことである。その視野レンズは、前記光軸に平行で同レンズ列のレンチクルの中心Cを通る光線を、伝送光学システムの入射ひとみに都合よく位置する共通の点Oに収束させるのに役立ち、言い換えれば、それは、同レンズ列のレンチクルの光心Cを通過する光線を伝送光学システムの入射ひとみに収束させるのに役立つのが好ましい。
【0032】
特に、その視野レンズは、特にクローズアップ撮影をするときに、蹴られの現象を避けるのに役立つ。
【0033】
好適な実施形態において、本発明の装置は、光軸に平行でレンチクルの光心を通る光線が共通の所定収束点Oに収束するような角度を用いることで、その光軸に垂直な面に対して傾いている少なくとも1つの平坦面を、前記レンズ列の各レンチクルから下流に含んでいる。これは、同装置の光学パラメータに影響を及ぼすことなく、その視野レンズ機能をもたらすのに役立つ。
【0034】
本発明の装置は、前記像を中心に置きそして焦点に持って来ることのできる光学伝送システムを有する、ビデオカメラまたは映画カメラであってもよい画像撮影装置の要素を構成することができる。
【0035】
本発明の装置は、CCD、特に3色CCDのようなビデオセンサの上にまたはフィルムの表面上に焦点合わせするための手段を含んでいる、自動立体像を空中に伝送するための装置に組み込まれるのが好都合である。
【0036】
本発明の装置は、ビデオ内視鏡または実際にはテレビ電話の画像撮影装置を構成することができる。内視鏡にあっては、像形成装置及び像伝送ビデオ装置が内視鏡の頭部に組み込まれる。
【0037】
立体視基線は、観測者の瞳孔間距離よりも一般に小さい。「n像」モードにおけるビデオ信号は、それらを見えるようにまた/あるいは記録できるようにするために、前記の両フランス特許で述べられた利点を有するケーブル、特に光ファイバーケーブルによって中継される。
【0038】
テレビ電話にあっては、像形成装置及びビデオ伝送装置は、n像モードにおけるビデオ像を、それらが記録できるようにまた/あるいはディスプレイ列を取り付けらたモニタスクリーン上に表示できるようにするために、ケーブルまたは無線で中継する単一画像撮影カメラを構成する。
【0039】
ビデオ像伝送装置にとって、それが前記像に焦点合わせされたカムコーダのようなビデ
オカメラであることは特に好都合である。そのような環境下における本発明の像形成装置は、アダプターリングによって取り付けることのできる、ビデオカメラのための光学的付属物を構成する。
【0040】
映画への適用については、本発明の装置は、フィルム上に焦点合わせさせるための手段を含み前記自動立体視像を空中に伝送するための装置に組み込まれているのが好都合である。その伝送装置は前記像に焦点合わせされた映画カメラであるのが好都合である。
【0041】
その装置は、視野レンズまたは、レンズ列の各レンズに結びついた平坦な光学面を含んでいることと、所定の収束点がその伝送光学装置の入射ひとみに位置することとで、特徴づけることができる。
【0042】
この原理を適用しそれによって光路を可逆のものにすることにより、本発明の装置は、ビデオ技術を用いるか映画技術を用いることにより、投影機または逆投影機からの像を再結合するための要素として用いることもできる。
【0043】
したがって、本発明は、直接または逆投影によって、画像を投影するための装置も提供する。この装置は、前記のように、前記共通焦点面が物体焦点面を構成する像形成装置と、その物体焦点面に組み入れられたアナモルフィック・フォーマットのn個の平面基本像を含んでいる像を投影する投影機と、レンズ列または視差列のような少なくとも1つの投影列を取り付けたスクリーンとを含んでおり、その投影列が、名目観測距離に等しい像形成装置のレンズ列から距離Dだけ離れて位置している。この像形成装置の円筒レンズ及びレンズ列は、その物体焦点面に位置する像が像形成装置によって距離Dのところに投影されるような方法で配されている。
【0044】
その投影列の諸要素の視野角は、各要素が像形成装置のレンズ列を水平に組み入れ、また、そのレンズ列が観測者の瞳孔間距離だけ軸が離れている非隣接の2つのレンチクルを有するようなものである。
【0045】
前記スクリーンは、拡散用及び反射用要素と、その前方に置かれ観測用の列にもなる投影列とを有している直接投影スク・・リーンであってもよい。
【0046】
前記スクリーンは、投影列と、ディスプレイ列と、それらの間に配された拡散用要素とを含んでいる逆投影スクリーンであってもよい。
【0047】
最後に、本発明は、前記のような画像撮影装置と、前記のような投影装置とを含んでいる自動立体像ビデオシステムを提供する。
【0048】
本発明のその他の特徴と利点は、添付されている図面を参照して、非限定的な例として与えられた以下の記載を読むことでいっそう明確に現れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
図1において、本発明の装置は、画像撮影装置として使用するためと、また光路を逆にすることで投影装置として使用するためとに同等に適しており、水平な光軸x’x上に位置した光心S1を有しその長手軸y’yが水平であってx’xに垂直である収束円筒レンズLC1と、ピッチp(ここでn=4)で互いに接触しそれぞれが光軸x’x上に位置した光心S2を通る垂直軸z’zに平行である長手軸を有するn個の凸状円筒レンチクル10を有する収束レンズ列RL1とを、連続して備えている。
【0050】
無限遠で焦点合わせさせるために、収束円筒レンズLC1と収束レンズ列RL1とが、焦
点Fで軸x’xを遮る同一の焦点面Pを有している。
【0051】
加えて、円筒レンズLC1の焦点距離S1Fとレンズ列RL1の焦点距離S2Fとの比はnにほぼ等しく、すなわち、前記の例ではSF1はS2Fの4倍に等しい。
【0052】
このような条件下において、また明細書で以下に説明されるように、焦点面Pで得られる像は、基本像I1、I2、I3及びI4のそれぞれの垂直成分と水平成分との間において、nにほぼ等しいアナモルフォシス比を有している。したがって、この方法で得られる像Iは、前記の両フランス特許における「n像」モードに相当する、アナモルフィック・フォーマットの4つの並列接触平面像I1…I4からなる。全体としての立体視基線BTは(n−1)pに等しい。
【0053】
像Iは、像形成装置から上流へ配された入射対物レンズに結合した像伝送装置によって、空中を伝送することができる。
【0054】
それにもかかわらず、入射対物レンズを省略して、像形成装置を以下に記載する伝送光学システムに結合することが大いに好ましい。
【0055】
CCD上またはフィルム上における像は、n像モードで直接、得られる。それらの特許が教示するところに従うと、その像は、前方に配されたレンズ列のような円筒列を有するスクリーン、例えばテレビ画面の上に表示することができる介挿されたn個の視点(または基本像)を有する自動立体像を得るために、像点または「画素」の列に介挿されることもできる。
【0056】
同様に、逆投影は、前記の両フランス特許の教示の適用においてアナモルフィック・フォーマットの平面像I1、I2、I3及びI4から直接、得ることができる。
【0057】
前記の2つのパラグラフの考察は、以下に記載する第2、第3及び第4の実施形態にも当然、適用することができる。
【0058】
図2に示される本発明の第2の実施形態は、軸x’xに垂直な水平軸の収束円筒レンズLC2と、隣り合った垂直軸のn個の凹状円筒レンチクル20を有する発散レンズ列RL2とを用いる。レンズLC2と列RL2とは、円筒レンズLC2とレンズ列RL2との間に位置する共通の焦点面P’を有している。
【0059】
この面P’は焦点F’で光軸x’xと交わり、アナモルフィック・フォーマットの基本平面像I’1、I’2、I’3及びI’4は、水平成分が虚像であって垂直成分が実像である像である。
【0060】
基本像の水平成分と垂直成分との間でnにほぼ等しいアナモルフォシス比を得るために、円筒レンズLC2の焦点距離とレンズ列RL2の基本レンチクルの焦点距離との比は、前記の場合におけるのと同様、−nにほぼ等しいように、すなわち、S1F’=−nS2F’=−4S2F’(前記の例において)であるように選択される。
【0061】
第3の実施形態は、垂直軸のn個の収束基本レンチクル20を有する収束レンズ列RL3と、この列RL3に対して交差する、すなわち、レンズLC3の軸が水平かつ軸x’xに垂直である発散円筒レンズLC3とを連続して用いる。レンズ列RL3と円筒レンズLC3との共通の焦点面である面P''における像I''は、虚像である垂直成分と実像である水平成分とを有しかつ円筒レンズLC3から下流に認められる時に−nにほぼ等しいアナモルフォシス比を有する4つの平面アナモルフィック像I''1、I''2、I''3及びI''4を有し
ている。前記と同様に、その条件は、円筒レンズLC3の焦点距離とレンズ列RL3の焦点距離との比が−nに等しく、すなわち、S2F''=−nS1F''=−4S1F''(前記の例において)であるべきであるということである。
【0062】
最後に、第4の実施形態は、垂直軸のn個の発散レンチクル20を備えた発散レンズ列RL4と、このレンズ列RL4に対して交差する発散円筒レンズLC4とを連続して用いる。像・・I''' は、レンズ列RL4のレンチクルと発散レンズLC4とに共通の焦点面P''' に位置する虚像であり、4つの平面アナモルフィック像I'''1、I'''2、I'''3及びI'''4を含んでいる。面P''' は、レンズ列RL4から上流に位置し、点F''' で光軸x’xを遮る。前記と同様に、アナモルフォシス比が補正されるための条件は、2つの焦点距離の比がほぼnに等しく、すなわち、S2F''' =n1SF''' =4S1F''' (示された例において)であるべきであるということである。
【0063】
この第4の実施形態は、主要寸法を都合よく配することができるため、また像の反転を引き起こすことがないため、もっともコンパクトな方法で用いることのできる実施形態であるので、好ましい実施形態である。
【0064】
前記の4つの実施形態のすべてにおいて、Sは光軸x’x上に位置した収束円筒レンズLC1 の幾何学中心を示し、S2 は光軸x’x上に位置した収束レンズ列RL1の光心を示す。
【0065】
これらの実施形態のそれぞれにおいて、単一の円筒レンズ(LC1…LC4)を用いることもできるし、さもなければ、収束ダブレット(LC1、LC'1)、収束ダブレット(LC2、LC'2)、発散ダブレット(LC3、LC'3)または発散ダブレット(LC4、LC'4)を用いることもできる。
【0066】
図5は、第1の実施形態(図1)に対応しており、ダブレットLC1 −LC'1が収束円筒レンズとして機能しかつレンズ列RL1 が平行面を有するプレートであるとみなすことのできる垂直面(図5の上部の線)における基本パラメータと、さらにまた、レンズLC1 が平行面を有するプレートであるとみなすことができかつレンズ列RL1 がn個のレンチクル10を有する収束列として光学的に機能する水平面(図5の下部の線)における基本パラメータとを図示するのに役立つ。
【0067】
画像撮影装置として作動するとき、収束円筒レンズLC1(またはダブレット)が物体焦点F1 と像焦点Fとを有し、収束レンズ列RL1 が、物体焦点F1 (その物体焦点面と光軸x’xとの間の交点として定められる)と、円筒レンズLC1 の像焦点に一致する像焦点Fとを有する。
【0068】
そこで、垂直成分Vと水平成分Hとを有する物体を点A0 に位置させる。この装置(LC1 、RL1 )は、点A1 に垂直成分Vの像を形成し、点A2 に水平成分Hの像を形成する。
【0069】
すなわち、
【数1】

【0070】
垂直面における倍率γ1 の値は
【数2】

【0071】
また、
【数3】

すなわち、
【数4】

【数5】

【0072】
したがって、次のようになる。
【数6】

【0073】
同様の計算により、
【数7】

とすると、水平面における倍率γ2 が次の値を有することが示される。
【数8】

【0074】
アナモルフォシス係数Cは次の値を有する。
【数9】

【0075】
無限遠における物体に対しては、次のようになる。
【数10】

【0076】
言い換えれば、Lが∞に近づくとCはf1 /f2 に近づく。もしも、この比f1 /f2 がnに等しいように選ばれると、そのとき、無限遠における物体に対するアナモルフォシス係数Cは実際上n(例えば、前記の例ではn=4)に等しい。
【0077】
その物体が他のことがらを等しくしたままでいっそう近づいて来ると、アナモルフォシス係数Cは増加する傾向にあるが、この変化は遅い。
【0078】
好適な1つの実施形態では、アナモルフォシスは、観測される物体の観測距離に対して補正される。その結果、アナモルフォシス係数Cは所望値にきわめて近い値のままであり、すなわち、焦点合わせ範囲にわたってC≒nである。
【0079】
この補正は、図5における物体A0 の観測距離A01 においてアナモルフォシス比C=nをもたらすであろう比の値n★=f1 /f2 を計算することにより、行われる。
【0080】
実例I
次のような数値が選ばれる。
γ1 =−0.1
1 =−3m
p’1 =0.3m
ゆえに f1 =0.272m
γ2 =−0.1/n=−0.1/4=−0.025
=p’ 2 /p2
−p2 +p’ 2 =3.3m
−p2 +γ22 =3.3m


ゆえに、
【数11】



2 =−3.22m
p’ 2 =0.08m


【数12】

f’2 =0.0785m
ゆえに、
【数13】

【0081】
円筒レンズLC1 から3メートル(m)のところに位置する物体に対してアナモルフォシス比Cが正確に補正されると、その比Cは、前記の式(4)を用いると、無限遠に位置する物体に対する値である3.465に等しく、すなわち、ΔC/C=13.3%であり、k=0.866である。
【0082】
2mのところに位置する物体に対しては、その比C=4.55であり、すなわち、ΔC/C=13.8%である。
【0083】
3m(C=4)のところに位置する物体に対してアナモルフォシス係数が正確に補正されると、その係数ΔC/Cは、2mから無限遠まで、およそ±13%の範囲にあり、良質の画像撮影と両立できる。そのようなひずみは進行性のものであり、観測者にとって知覚するのが難しい。それは、以下に示すように、焦点距離の関数として補正することができる。
【0084】
投影及び逆投影を行うとき、投影係数kを関係させることができ、したがって、考慮に入れるべきことがらは、画像を撮影するとき及び/または投影(あるいはそれを逆投影)するときに用いられる係数kの積である、ということに気づくべきである。
【0085】
γ1 及びγ2 の値とアナモルフォシス比Cとを与えるための式は、第2、第3及び第4実施形態(図6、図7及び図8を参照)のそれぞれにおいて同一である。収束円筒レンズについては焦点距離は正であり、発散レンズについてはそれは負である。
【0086】
図6において、F1 は収束レンズLC2 の物体焦点を示し、F’ は収束レンズLC2 の像焦点と発散レンズ列RL2 の像焦点とを示し、F2 はレンズ列RL2 の物体焦点を示す。アナモルフォシス比Cの値は負である。
【0087】
図7において、F2 は収束レンズ列RL3 の物体焦点を示し、F’ は収束レンズ列RL3 の像焦点と発散円筒レンズLC3 の像焦点とを示し、F1 は円筒レンズLC3 の物体焦点を示す。アナモルフォシス比Cの値は負である。
【0088】
最後に、図8において、F’ は発散レンズ列RL4 の像焦点と発散円筒レンズLC4
の像焦点とを示し、F2 は発散レンズ列RL4 の物体焦点を示し、F1 は発散円筒レンズLC4 の物体焦点を示す。アナモルフォシス比の値は正である。
【0089】
4m(L=4)のところでの焦点合わせは、前記の式(1)から(3)までがf2 の値を計算するために用いられる次の数的実例で例示される。
【0090】
実例II:f1 =0.1mを持った収束円筒レンズと収束レンズ列(図1及び図5)。
4mのところでの焦点合わせを持ったアナモルフォシス係数C=4を得るためには、計算は、収束レンズ列のレンズが焦点距離f2 =0.2598mを有しなければならないということを示している。すなわち、n★=|f1 /f2 |=3.85、すなわち、k=n★/n=0.96である。
【0091】
実例III:f1 =0.1mを持った収束円筒レンズと発散レンズ列(図2及び図6)。
4mのところでの焦点合わせを持ったアナモルフォシス係数C=−4を得るためには、計算は、発散レンズ列のレンチクルが焦点距離f2 =−0.0267mを有しなければならないということを示している。よって、n★=|f1 /f2 |=3.75、すなわち、k=0.94である。
【0092】
実例IV:f1 =−1mを持った発散円筒レンズと発散レンズ列(図3及び図7)。
4mのところでの焦点合わせを持ったアナモルフォシス係数C=4を得るためには、計算は、発散レンズ列のレンチクルが焦点距離f2 =−0.024mを有しなければならないということを示している。よって、n★=|f1 /f2 |=4.15、すなわち、k=1.04である。
【0093】
実例V:f1 =−0.1mを持った発散円筒レンズと収束レンズ列(図4及び図8)。
4mのところでの焦点合わせを持ったアナモルフォシス係数C=−4を得るためには、計算は、収束レンズ列のレンチクルが焦点距離f2 =0.0235mを有しなければならないということを示している。すなわち、n★=|f1 /f2 |=4.25、よって、k=1.06である。
【0094】
実例IIからVまでは次の表によって要約することができる。
【表1】

【0095】
実際には、図1、2、5及び6の実施形態において、kは、0.8〜1の範囲内にあるようにまたは0.85〜1の範囲内にあるように、また好ましくは0.9〜1の範囲内にあるように選ぶことができる。図3、4、7及び8の実施形態において、kは、1〜1.
2の範囲内にあるようにまたは1〜1.15の範囲内にあるように、また好ましくは1〜1.1の範囲内にあるように選ぶことができる。
【0096】
像形成装置31は、蹴られの現象を減らしまたは避けて、焦点合わせを促進するために設計された視野レンズを有していてもよい。
【0097】
図1〜4の4つの実施形態に対応するそのような装置は図9〜12に示されている。
【0098】
視野レンズを用いる目的は、光軸に対して平行に受けられかつレンズ列(RL1 …RL4 )のレンチクル10または20の中心Cを通る光線が、伝送光学システムの入射ひとみPUPに位置する点Oでその伝送光学システムの上に収束することができるようにするためである。
【0099】
本発明の状況においては、球状視野レンズを用いると、アナモルフォシス比を変えることなく同システムの光学パラメータを変化させる。
【0100】
軸がレンズ列(図15参照)のレンチクルの軸に平行である円筒状視野レンズを用いることは可能である。しかしながら、そのことはアナモルフォシス比に対する影響を有する。有利な解決法は、収束レンズ列にあっては図13(表面1、2、3、4)及び図14(表面1、2、3’、4’)に示すように、発散レンズ列にあっては図16(例えば表面1、2、3' 、4')に示すように、円筒列の中にレンチクルがあるのと同じくらいの多くの光学表面形成面1、2、3、4(またはプリズム)を用いて、円筒状視野レンズの曲率を近似することである。
【0101】
レンチクル10または20の中心Cを結ぶ、光軸x’xに垂直な面PLに対する平坦面の傾きα1 及びα2 (ここでα2 < α1 )は、光線がレンチクル10及び20の中心Cと軸x’xに位置する点とを通るようにかつ所定距離で伝送光学システムの入射ひとみPに位置する点Oに収束するように曲率が選ばれている収束光学表面5の輪郭を近似するような方法で選ばれる。
【0102】
それぞれの場合に、画像撮影装置としての操作の状況において、視野レンズLCHの像焦点は、そのような光学システムが用いられるときに伝送光学システム30の入射ひとみに位置する。
【0103】
レンズ列を構成するn個のレンチクルのそれぞれは像のために選ばれた視野角に等しい視野角θを有する、ということが観測されるであろう。満たすべき光学条件は前記の両フランス特許に従う従来技術よりもかなり単純なものである。本発明の装置によれば、入射対物レンズの使用とその結果生じる視差問題とを回避することができる。
【0104】
物体への焦点合わせは円筒型光学アセンブリに作用することで達成される。そのアセンブリが適切な焦点距離を有していると、例えばそれがダブレットを含んでいると、ダブレットの焦点距離は、ダブレットの前記像焦点面とレンズ列の前記像焦点面とが一致し続けるということを保証しながら調整される。
【0105】
ダブレットについては、焦点距離は、ダブレットを構成する2つの円筒レンズ(1つは収束レンズ、1つは発散レンズ)を互いに遠ざかるようにまたは互いに近づくように動かすことで、調整される。この移動はステッピングモータにより駆動することができる。所望により、ダブレットの焦点面とレンズ列の焦点面とは、ダブレットをレンズ列から遠ざかるようにまたはレンズ列に近づくように動かすことで一致させておくことができ、この移動はステッピングモータにより同様に駆動することができる。
【0106】
それぞれの実施形態において、得られる被写界深度はきわめて大きい。
【0107】
加えて、レンチクルが隣接しているレンズ列については、その列の焦点面内で直接得られる像I1 …I4 は、空中への伝送を行う伝送対物レンズのために、それ自体、隣接している。これもまた、従来技術において、対物レンズの入射ひとみをレンチクルの視野に一致させる条件を課し、かつ伝送光学システム(本出願人の前記諸特許を参照)により満たされる必要のある特別の条件を課す球面レンズを用いる入射光学システムを省略することが可能であるという事実の結果である。
【0108】
装置31は、光軸が軸x’xである伝送光学システムに結びつけることができる(図9〜12を参照)。伝送光学システムの機能は、特にビデオカメラのCCDセンサ35の上または・・フィルム36の上に実像を形成することを可能にすることであり、特にビデオカメラの場合において、本出願人の前記の両フランス特許の場合におけるのと同じように、像I、I’、I''またはI''' をCCDセンサ35の上に重ね合わせるために、1よりも小さい倍率を有することを可能にすることである。
【0109】
伝送光学システム30は好ましくは、整像性のものであって実像を形成し、ビデオカメラのCCDセンサ35(またはフィルム36の面)上にシャープな像を得るために、アナモルフィック・フォーマットのn個の基本像から作られた像I、I’、I''またはI''' をCCDセンサ35、例えばビデオカメラの3色CCDセンサへ伝送する。
【0110】
一般的に、伝送光学システム30は、円筒型光学システムとレンズ列とにより供給される大きな開口像を絞るための隔壁DPを備えている。円筒型光学アセンブリとレンズ列との両方を備えている装置31は、アダプターリング37によって伝送光学システム30に取り付けられるハウジングを構成することができ、その伝送光学システムはあるいは、カムコーダのようなビデオカメラまたはフィルムとともに使用されるムービーカメラに一体化されるかもしれない。
【0111】
ビデオにおいて、伝送光学システムの倍率は、その伝送光学システムによりCCDセンサ上に投影されるそれぞれの像がそのCCDセンサのN/n個の画素に等しい幅になるように選ばれる。像倍率が関係する限り、この一致の精度は、像が介挿される方法を与える前記の両フランス特許において、得られる必要のある精度が例えば画素の約1/100であり、それによって画像撮影装置を調整する特別の手順が要求されたのに対し、1画素の幅のオーダーのものである。加えて、本発明の画像撮影装置にあっては、すべりのためや振動のために生じることがあるように、もしも像が横に1画素の幅だけずれていると、実際の欠点は、隣接する2つの基本像に共通な画素の列だけに関係する情報の喪失までに限定されるが、表示の際にそのことは、像の端における情報の無視できる喪失により示される。
【0112】
フィルムに画像を撮影するとき、伝送光学システムの倍率における制約は、像I(またはI’またはI''またはI''' )を表す実像がフィルムのフォーマットに対応するフォーマットを有しているということだけである。前記のように、レンズ列に帰すべき空間的干渉性は、すべりや振動によるどのようなずれも視野の端でだけ影響を生じさせるということを保証する。これは、画像を撮影する1つの光学システムだけを使用してフィルムに立体画像を撮影するためのどのような装置も今まで存在していなかったということを考慮すると、格別に有利なことである。
【0113】
立体視基線はレンズ列RLのn個の円筒レンチクルのピッチにより決められるので、大きな寸法のCCDセンサが利用可能でない限り、または小さい場面が撮影されない限り、
1よりも小さい倍率を有する光学伝送システムの存在がたいていのビデオ適用に必要である。
【0114】
巨視カメラまたは内視鏡にとって、または実際にフィルムに画像を撮影するときに、これらすべての環境において、伝送光学システムの像面に位置しているCCDセンサまたはフィルムを持ちその像焦点面に前記共通焦点面の実像を形成する伝送光学システムを用いることは可能であるが、このシステムは同センサの寸法に釣り合う限り任意の倍率のものであってもよく、また倍率は同様に1より小さくても1より大きくてもどちらでもよく、また例えば、それは1に近いものかまたは1にきっかり等しいものであってもよい。
【0115】
伝送光学システムは、知覚された視野が伝送光学システムによりレンズ列の枠組みにできるだけ正確に対応するような焦点距離を有している。
【0116】
そのような条件下では、また像が空中を伝送されるとすると、伝送光学システムは、それぞれのレンチクル10または20から、それぞれの基本像に対応するそれらの光線だけを受ける。
【0117】
図17は内視鏡の場合を示す。内視鏡の頭部40は像形成装置31と、CCDセンサ35を含む伝送光学システム30とを含んでいる。像は、ケーブル41(またはビデオトランス・ ・・ミッタ)を通してn像モードで伝送され、記録のためのどのような像処理をも行いかつ/または例えばレンズ列を設けたテレビ受信機43におけるディスプレイのために必要とされるであろう装置42で受けられる。
【0118】
図18は、カメラ50が、装置31と、センサ35を備えた伝送光学システム30とを含んでいるテレビ電話の場合を示す。像は、ケーブル51を通して(または無線で)、列を設けかつ場合によっては表示目的のための像処理装置をも含んでいるTVモニタ52及び/またはビデオレコーダまでn像モードで伝送される。
【0119】
2つの方法が、像伝送装置を焦点合わせするために、以下に説明される。
【0120】
1)第1の方法では、伝送対物レンズは小振幅のズームレンズである。
a)円筒レンズ(または円筒ダブレット)は、焦点合わせが行われている物体A0 に対してその像焦点面が伝送光学システムの焦点面に一致するように、まず配置される(水平焦点合わせ)。
b)伝送光学システムにより認められるように、同じ物体A0 に対してその像面(実または虚)が円筒レンズの前記焦点面に一致するように、レンズ列の位置がずらされる(垂直焦点合わせ)。
c)伝送光学システムは、レンズ列の像が前記センサの幅に対応するような適切な場所でズームされる。そして、
d)円筒型光学アセンブリがダブレットを含んでいるとき、そのダブレットは、前記の諸式の適用においてアナモルフォシス比を補正するために作り上げられている2つの円筒レンズ(一般には収束円筒レンズと発散円筒レンズ)の間の距離を変えることで、調整される。
ステップ1a)から1d)までは、焦点の変化があるときに繰り返される。
【0121】
2)好ましい方法である第2の方法では、伝送対物レンズはズーム機能を含んでいない。その画像撮影装置は、所定の焦点距離、例えば無限遠または平均焦点距離(例えば3m)に対してステップ1a)と1b)を実行することで、まず調整される。伝送光学システムは、レンズ列の像が前記センサの幅に対応するように、設定される。
【0122】
焦点合わせの変化は、対物レンズについて、したがって伝送対物レンズシステムについて、焦点合わせ(A2 の代わりに像A'2 を与えること)の小さい変化が、第1近似まで、対物レンズの視野角θ0(図5参照)を維持し続ける、という事実を利用することで、行われる。
【0123】
焦点が変化している間、レンズ列は固定されている。その時に、所望の焦点合わせ距離Δに位置する物体A0 の像の水平及び垂直成分を一致させるために焦点を変化させることは、円筒型光学アセンブリの位置をずらすことからなるが、この像は円筒型光学アセンブリとレンズ列とを通して形成される。
【0124】
その時、円筒型光学アセンブリとレンズ列とは、レンズ列の焦点面からわずかにずれている共通の焦点合わせ面を有する。その後、伝送光学システムは、物体A0 の像がシャープになるように、その共通の焦点合わせ面に焦点が合わされる。この手順は、コンピュータ操作により行うことができ、かつ自動化することができる。
【0125】
手動の手順は、伝送対物レンズシステムの焦点合わせを、レンズ列を通して見た像の垂直成分に調整することからなるが、その像は所望の焦点合わせ距離Δに位置する物体に対応する。その後、円筒型光学アセンブリの位置をずらすことで、水平成分の焦点合わせが調整される。
【0126】
円筒型光学アセンブリがダブレットを含んでいるとき、所望の焦点距離のためのアナモルフォシス比を補正することに相当する所望の焦点距離f1 を得るために、ダブレットを構成している2つの円筒レンズの間の間隔がまず変えられ、その後に前記の2つの手順の一方または他方が実行され、その際に円筒型光学アセンブリが前記のように位置をずらされる。
【0127】
これら2つの手順(自動または手動)は、光路を逆にできるという原理を適用して、列を備えかつ距離Dに位置する投影または逆投影装置のために用いることもできる。そのような環境において、投影機、例えばCCDビデオ投影機または映写機が、距離Dに対応する焦点距離Δにあるように選ばれる共通焦点面で像がシャープになるように、n像モードの像を投影する。
【0128】
そして、n個の標準フォーマット像(歪みの取り除かれた・・像)がスクリーンED上に得られる。像形成装置におけるレンズ列の焦点距離と円筒レンズの焦点距離との比は、投影距離Dに対応する因子kによって補正されるのが好都合である。
【0129】
したがって、本発明の装置は、光路を逆にできるため、それは同装置のn個の円筒レンチクルによって標準フォーマット(歪んでいない)像に変換されるn個の基本像を投影できるようにするため、投影または逆投影装置を用いるるのに適している。この種の操作において、物体焦点及び像焦点として言及された前記の焦点はそれぞれ、像焦点と物体焦点とになる。
【0130】
投影装置(図19)はスクリーンEDから距離Dをおいて配されるのが都合よいが、この距離Dは名目観測距離(または理論的一様色距離)にほぼ等しく、その装置は見物人の上方に位置するのが好ましい。
【0131】
それは、その対物焦点面F、F’、F''またはF''' の近傍に形成された像I、I’、またはI''またはI''' を基礎として、距離Dにわたり、ビデオまたはフィルムの像を投影することができる。第1実施形態(図1及び5)において、像Iは、ビデオにおいて、またはフィルムを面F、F’、F''またはF''' の近傍に置くことで、面Fの近傍に直接
生じさせることができる。
【0132】
投影機32、例えば液晶投影機は、その光学システムを経て装置31の上に像を投影するが、その像は本発明の画像撮影装置によって得られ、または実際にそれは、他のいくつかの方法、特に本出願人の前記諸特許に従った方法で得られるn像モードの像、またはn像モードで合成された像を投影する。
【0133】
本発明の4つの実施形態(図5〜12)の1つよる装置31は、これらの像を非アナモルフィック・フォーマットのn個の基本像の形態で、垂直軸レンチクル、例えば像を見るために用いられるN/n個のレンチクルを有するレンズ列RLを経て、一般にピントグラススクリーンであるスクリーンEDの上に、距離Dを介して投影する。ここで、Dはレンズ列RL1 (またはRL2 またはRL3 またはRL4 )とスクリーン投影レンズ列RLとの間の距離を示す。
【0134】
拡散スクリーンEDの寸法と距離Dは、投影されるn個の標準フォーマット(すなわち、非アナモルフィック・フォーマット)視点がスクリーンEDの枠内に入るように選ばれる。投影装置における距離Dのところに置かれたレンズ列RLのそれぞれのレンチクルは、幅Lのレンズ列RL1 (またはRL2 またはRL3 またはRL4 )を枠に入れることができる視野角θ’(図21参照)を有しており、故にtan 1/2θ' = 1/2L/Dである。
【0135】
投影レンズ列RL1 (またはRL2 またはRL3 またはRL4 )の全体としての立体視基線は、4つの視点があるとき、観測者の瞳孔間距離E(E=65mm)の1.5倍に等しい。
【0136】
このように理論的一様色距離(または名目観測距離)がDに等しいようにセットされているスクリーンEDから距離Dだけ離れて眼10を位置させている観測者は、そのとき、画像を撮影するために用いられた立体視基線Bに等しい立体視基線を持った立体像の組1と3及び2と4を認める。前記のように一様な立体特性のために、また、隣り合う2つの像の間の立体視基線が瞳孔Eの間の距離の半分に等しく、またはより一般的には所望の立体視基線Bの半分に等しい場合、そのとき、範囲Dmin 〜Dmax で、ここでDmin <D<Dmax であり、実際には60°かそれ以上のオーダーであるきわめて広い観測角にわたって位置する立体観測体積が存在する。
【0137】
隣り合う視点間で立体視基線を0.5Eに保つことにより、または存在する視点間に付加的な1以上の視点を介挿することによりn>4を選ぶことが当然できるが、付加的な1以上の視点は、そのとき、それらの間に0.5Eより小さい基本的立体視基線を有する隣り合う視点を持ち、その基本的基線はEの約数、すなわちE/(m+1)であり、ここでmは整数である。そのような環境において、一様色距離は、観測者が視点1と2+m、または視点2と3+mなどを認めるように、決められる。
【0138】
好適な実施形態を構成する逆投影装置は図20に示されている。前記のように、像I、I’、I''またはI''' のn個の基本像を分けて投影するために、前記の両フランス特許に従って逆投影装置を用いることは可能である。
【0139】
しかしながら、本発明の装置によれば、前記のフランス特許第2705007号で用いられているようなn個の基本投影装置を単一の光軸を有する本発明の装置、そして特に単一対物レンズに置き換えることができる。投影装置RC1 とディスプレイRC2 とのそれぞれに対する回路ピッチは、ここでRC1 はRC2 と同様にレンズ列または視差列であってもよいが、フランス特許第2705007号で与えられた値を維持しているのが好都合
である。特に、レンズ列RC1 とRC2 のピッチは、ビデオにおいて、一般にピントグラススクリーンであるスクリーンEDに投影された画素の寸法の半分よりも小さくすることができる。満たされなければならない光学条件は、レンズ列が用いられるときに、投影列RC1 の各要素すなわち各レンチクルがレンズ列RL1 (またはRL2 またはRL3 またはRL4)に正確に一致することである。したがって、視野角θ’のための条件は投影装置の場合と同様の方法で表現される。
【0140】
すなわち、逆投影装置とスクリーンEDとの間の距離はDであり、見物人を配するための名目距離、すなわち名目一様色距離はD’である。
【0141】
ピッチPr1 の列RC1 とピッチPr2 の列RC2 とについては、その条件は次のとおりである。
【0142】
第1に、投影列RC1 は、そのレンズのそれぞれが図19の列RLと同じ条件、すなわち、列RLの各レンズが投影装置のレンズ列を距離Dにおいて認めるのに対応する視野角θ’を有するように設計されなければならない。
【0143】
加えて、所望の一様色距離D’に対しては、次のことが満たされなければならない。
【数14】

【0144】
ここで、fr1 とfr2 とは、投影列RC1 の円筒レンズの焦点距離とディスプレイ列RC2 の円筒レンズの焦点距離とを示す。
【0145】
図19と図20の両方の場合において、1つまたは両方の列が視差防壁型の列になることができるということが観測されるであろう。ビデオ像にあっては、列RL、RC1 、RC2 のピッチは、スクリーンE上における像点または画素の寸法の半分よりも小さいかまたは等しいのが好都合である。列RL、RC1 、RC2 のピッチは、スクリーンEを構成しているピントグラスの粒子ができるだけ小さくなるように選ぶことができる。もしも、その列があまりにも小さいピッチのものであるときには、その粒子寸法は解像力の損失を引き起こすので、例えば、同ピッチはスクリーンE上における画素の寸法の0.1倍から0.5倍までの範囲にあることができる。
【0146】
投影または逆投影のために、または実際、スクリーンを見るときに考慮する必要がある問題は、自動立体鏡の問題である。
【0147】
もしも、画像を撮影するとき、立体視的な組(I1、I3 )の視点I1 は左眼に対応し、視点I3は右眼に対応する。また、もしも、立体視的な組(I2 、I4 )の視点I2 が左眼に対応し、視点I4 が右眼に対応するときには、見物人にとって同様のことが真実であるということを保証することが必要であり、そのとき像は整像立体視的であると称される。
【0148】
例えば、見物人の左眼が視点I3 を認め、右眼が視点I1 を認めるときには、浮き出しの知覚は逆になり、突出は陥没として逆に認められるが、そのとき像は疑似立体視的であ
ると称される。
【0149】
第1及び第3実施形態において、レンズ列RL1 及びRL2 は収束性のものである。その結果、本装置を通じてそれぞれ見られる視点I1 〜I4 及びI''1 〜I''4 はそれぞれ、倒立しかつ左右が逆のもの及び正立しかつ左右が逆のものである。これは、図1及び図3の左における符号Pの出現を示す図1及び図3のそれぞれの円の中に示される。
【0150】
第2及び第4実施形態において、レンズ列RL2 及びRL4 は発散性のものである。その結果、本装置を通じてそれぞれ見られる視点I'1 〜I'4 及びI'''1 〜I'''4 はそれぞれ、倒立しかつ左右が逆でないもの及び正立しかつ左右が逆でないものである。これは、図2及び図4の左における符号Pの出現を示すことにより、図2及び図4において同様に示される。
【0151】
画像撮影と投影の間において、像が正立し正しい順序で認められるような置換のための補正をすることが必要である。この条件は、映像及びフィルムのいずれを用いる場合にも、本発明の画像撮影装置を本発明の投影装置に組み合わせるシステムを作ることによって満たすことができる。これは、記載された4つの実施形態が4つの可能な状況に対応しているため、常に可能である。
【0152】
フィルムについては、投影装置に対してフィルムが横方向へわずかにずれると、全体像がずれて浮き出しの視野を邪魔することなく観測することができるであろう。
【0153】
図22はテレビ画面で見るための「一様色」条件を示す。その像は介挿される画素の列からなる。ピッチPr の列RVの各レンチクルは、スクリーン上におけるn個の画素列に対応している。レンチクルの中心Cは、43または53のようなスク・・リーン上の画素面から距離ΔDのところにある。画素ピッチはpp である。P=npp である。「一様色」距離Dにおいては次のことが従来の方法により当てはまる。
P/Pr =(D+ΔD)/D
【0154】
一様な立体視(m個の中間視点により分けられた2つの視点を観測すること)のための条件は
ΔD=(m+1)pp D/E である。
【図面の簡単な説明】
【0155】
【図1】本発明の第1の実施態様を示す。
【図2】本発明の第2の実施態様を示す。
【図3】本発明の第3の実施態様を示す。
【図4】本発明の第4の実施態様を示す。
【図5】光軸を含む水平面及び垂直面の両方における、図1に対応する光学パラメータを示す。
【図6】光軸を含む水平面及び垂直面の両方における、図2に対応する光学パラメータを示す。
【図7】光軸を含む水平面及び垂直面の両方における、図3に対応する光学パラメータを示す。
【図8】光軸を含む水平面及び垂直面の両方における、図4に対応する光学パラメータを示す。
【図9】図1に対応しかつ伝送システムを含んだ装置を示す。
【図10】図2に対応しかつ伝送システムを含んだ装置を示す。
【図11】図3に対応しかつ伝送システムを含んだ装置を示す。
【図12】図4に対応しかつ伝送システムを含んだ装置を示す。
【図13】プリズム補正のための平面領域を用いる、本発明の1つの好ましい実施態様を示す。
【図14】プリズム補正のための平面領域を用いる、本発明の1つの好ましい実施態様を示す。
【図15】プリズム補正のための平面領域を用いる、本発明の1つの好ましい実施態様を示す。
【図16】プリズム補正のための平面領域を用いる、本発明の1つの好ましい実施態様を示す。
【図17】内視鏡への本発明の適用を示す。
【図18】ビデオ監視への本発明の適用を示す。
【図19】本発明の投影装置を示す。
【図20】本発明の逆投影装置を示す。
【図21】投影列または逆投影列における円筒レンズの視野角がどのようにして決められるかを示すダイアグラムである。
【図22】CRTを見るための「一様色」状態を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のフォーマットを有するとともにn個の視点を有する自動立体像を形成するための自動立体ビデオ画像撮影装置であって、並んで置かれかつこの装置の光軸に垂直である第1方向に平行な長手軸を有する円筒レンチクルを備えたレンズ列を含んでおり、この装置は、長手軸が前記第1方向と前記光軸とに垂直である少なくとも1つの円筒レンズ(LC1…LC4)を備えた円筒型光学アセンブリを含み、前記レンズ列(RL1…RL4)がn個の円筒レンチクルを含み、そのレンズ列とその円筒型光学アセンブリとが焦点距離(Δ)に対応する共通焦点面を共有し、円筒型光学アセンブリの焦点距離とレンズ列の焦点距離との比の絶対値がnにほぼ等しいことと、この装置が、前記光軸(x’x)に平行で同レンズ列(RL1…RL4)のレンチクルの中心(C)を通る光線を共通の所定収束点(O)に収束させるための収束性視野レンズ(L)を含んでいるとともに、連結用装置と、前記共通の収束点が伝送光学システムの入射ひとみに位置するように配置された伝送光学システムとをさらに備えており、前記伝送光学システムが、前記フォーマットを有しているビデオセンサの上に焦点合せするための手段を備えていることと、を特徴とする自動立体ビデオ画像撮影装置。
【請求項2】
円筒型光学アセンブリ(LC1 )が収束性のものであり、レンズ列(RL1 )も収束性のものであることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
円筒型光学アセンブリ(LC2 )が収束性のものであり、レンズ列(RL2 )が発散性のものであることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項4】
円筒型光学アセンブリ(LC3 )が発散性のものであり、レンズ列(RL3 )が収束性のものであることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項5】
円筒型光学アセンブリ(LC4 )が発散性のものであり、レンズ列(RL4 )も発散性のものであることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項6】
円筒型光学アセンブリの焦点距離とレンズ列のレンチクルの焦点距離との前記比の絶対値がn★に等しく、ここでn★はnkに等しく、またkは、所定距離に位置する物体(Ao)について像の視点のそれぞれがnに等しい絶対値のアナモルフォシス比を有しているような倍率比補正係数であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の装置。
【請求項7】
円筒型光学アセンブリが可変の焦点距離を有し、かつ、それが、その焦点距離を変化させしたがって補正係数kの値を変化させるための手段を含んでいることを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項8】
光学システムが、ダブレットを形成する2つの円筒レンズを含んでいることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1つに記載の装置。
【請求項9】
収束性視野レンズが、前記同レンズ列(RL1…RL4 )の各レンチクル(10,20)から下流に配置されているとともに、光軸(x’x)に平行でレンチクル(10,20)の光心(C)を通る光線が共通の所定収束点(O)に収束するような角度(α1,α2)で、その光軸(x’x)に垂直な面PLに対して傾いている少なくとも1つの平坦面(1,2,3,4, 3’,4’)から構成されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1つに記載の装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1つに記載の像形成装置(31)と、前記像を中心出ししかつ
前記像に焦点合わせするための伝送光学システムを有する像捕捉装置(30)とを含んでいることを特徴とする画像撮影装置。
【請求項11】
像捕捉装置が、前記自動立体像I、I' 、I''、I''' を空中に伝送するためのビデオ装置(30)であり、ビデオ画像撮影装置を構成するために電荷結合素子(CCD)センサのようなビデオセンサ(35)の上に焦点合わせするための手段を備えていることを特徴とする請求項10記載の装置。
【請求項12】
像形成装置とビデオ伝送装置とが内視鏡に組み込まれていることと、その立体視基線Bが観測者の瞳孔間距離Eよりも小さいこととを特徴とする請求項11記載の装置。
【請求項13】
像形成装置(31)とビデオ伝送装置(30)とがテレビ電話(50,51,52)に組み込まれていることを特徴とする請求項11記載の装置。
【請求項14】
ビデオ像伝送装置が、前記像に焦点合わせされたカムコーダのようなビデオカメラであり、前記像形成装置(31)が、そのビデオカメラのための光学的付属物を構成していることを特徴とする請求項11記載の装置。
【請求項15】
像捕捉装置(30)が、フィルム(36)の上に焦点合わせするための装置を含んでいることを特徴とする請求項10記載の装置。
【請求項16】
焦点合わせするための装置が、映画画像を撮影するためのカメラであることを特徴とする請求項15記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2008−77091(P2008−77091A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−247829(P2007−247829)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【分割の表示】特願平9−540570の分割
【原出願日】平成9年5月5日(1997.5.5)
【出願人】(398014296)
【Fターム(参考)】