説明

自動車から送信されるデータ及び自動車宛てに送信されるデータを管理するシステム及び方法

本発明は、自動車から送信されるデータ及び自動車宛てに送信されるデータを管理するシステムに関し、本システムは、車両に固定して設置された第1のデータ通信ユニット(4)と、車両から隔てられた第2のデータ通信ユニット(17)と、車両から送信されるデータ及び車両宛てに送信されるデータの送信/受信/記憶装置(2)であって、第1の通信ユニット(4)及び第2の通信ユニットとのデータ通信手段(3)と、車両のユーザとのインターフェース手段(23)と、データ記憶手段(34)とを有する送信/受信/記憶装置とを備える。第2の通信ユニットは、インターネット及び/又はイントラネットのようなコンピュータネットワークに接続されて、対話型コンピュータアプリケーションへのアクセス手段となり、よって車両から発信されるデータを送信し、且つ送信/受信/記憶装置(2)及び車両宛てに送信されるデータを受信するコンピュータ端末(17、17’、20)である。本発明は、システムが少なくとも2つのデータ送信/受信/記憶装置(2)を含み、少なくとも2つのデータ送信/受信/記憶装置(2)が、少なくとも2つのデータ送信/受信/記憶装置(2)、第1の通信ユニット(4)及び第2の通信ユニット(17)に含まれるデータを比較することによって、カスタマイズされていない陳腐化したデータを同期化することができ、前記同期化が、第1の通信ユニット(4)又は第2の通信ユニット(17)により行われるか、或いは少なくとも2つの装置(2)のうちの一方がその環境内で他方を検出し次第確立される通信によって双方の通信ユニットの間で直接に行われることを特徴とするシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車から送信されるデータ及び自動車宛てに送信されるデータを管理するシステムであって、それらのデータの送信/受信/記憶装置を組み込んだシステムに関する。本発明は、さらに、データ送信/受信/記憶装置を利用して自動車から送信されるデータ及び自動車宛てに送信されるデータを管理する方法に関する。
【0002】
今日、ユーザは自分の車に関係する情報量がますます増大する状況に直面させられている。それらの情報はきわめて多様で雑多な形態を取ることから、ユーザ本人による、又はその車両メーカーのネットワークによる紛失、忘失、又は部分的もしくは不完全な解釈を被る可能性がある。
【0003】
第1の情報源は、取扱説明書、保守手帳、各種契約書など、書類の形で存在する様々な文書からなる。自動車の購入、使用、点検、修理、売却、及びメーカーのネットワークとの関係(もしあれば)については、多くの場合、これらの文書に記載がなされる。そして、それらいくつかの文書を除けば、ユーザは車両の履歴をたどることはできないが、それらの文書にしても、必ずしもカスタマイズされた内容というわけでもなければ、系統的に更新されるわけでもない。
【0004】
第2の情報源は、車両の状態を知らせ、診断を下すのに役立つ各種センサ、計算機及び装置から発せられるものである。これらの情報にメーカーのネットワークがアクセスできるのは、保守又は修理のために車両がサービス工場に持ち込まれたときに限られる。そのため、サービス工場は、ユーザが来るまではトラブルの深刻度も作業量も予測することができない。
【0005】
もう1つの情報源は、ユーザによって設定されてカスタマイズされたパラメータ、調節及びサービス(座席、ラジオ、空調など)の全体からなる。コンパクトディスク(CD)プレーヤを含めた従来型のカーラジオは、MP3型携帯オーディオプレーヤ(MP3の略称で知られるアルゴリズムに従って圧縮された音声ファイルを利用するもの)やユニバーサルシリアルバス(USB)メモリとして知られるもの、さらにはそれ以外も含め、音楽利用のためのパーソナルな手段及び機器に適合されたものが出始めている。
【0006】
そのほか、道路地図型の情報もユーザによってその移動の際に利用されている。ユーザは、例えば、専門のインターネットサイトでルートを印刷することができるが、運転中のその利用は容易ではなく、危険ですらある。ポータブルナビゲーション装置(「Portable Navigation Device」の略号であるPNDで知られるもの)として知られる車載型又は移動型のナビゲーション装置や、衛星地球測位システム(「Global Positioning System」の略号であるGPSで知られるもの)を利用した自立型GPS装置は、快適性の面からも安全性の面からも運転条件に本格的に適合させることなしにユーザが自分の車で使用する、車両オプション又はユーザのパーソナル機器の一部となり始めている。
【0007】
車載型ナビゲーション装置、専用の物理的媒体(CD、DVD)によるナビゲーション関連情報(地図、駐車場、レーダなど)、及び移動にかかわる個人情報(ユーザの住所録)の更新は困難であり、費用がかさむ。また、車両から降ろしたナビゲーション手段は、更新は容易に行うことができるとしても、そのためのデータ通信設備費用及び通信費用はなお高い。一方で、ユーザが車外にあるとき、又は移動中に、車両で利用可能な情報の一部(GPS位置など)が有用となることがあり得る。例えば、GPS位置に関する情報は、ユーザが自分の車を見つける必要があるときに有用であり得るし、開閉部の状態に関する情報はユーザが自分の車の施錠を確認するのに役立つであろう。
【0008】
現状では、ユーザは、自分の車ならびにその調節及び構成を含めたその移動体としての管理、自分の車の使用に関する知識、道程及び旅行の準備にかかわるすべてに関して、そのパーソナル端末であるPC(「Personal Computer」)型のコンピュータが提供する利便性や人間工学上の恩恵にあずかることができずにいる。
【0009】
一部のメーカーからは、車両の保守、より一般的には車両の使用及び管理に対する支援が、インターネット上にオンライン化されたユーザコーナーを介してユーザに提供されている。そこにアクセスするためには、ユーザは、車両情報、とりわけ車両の識別番号(「Vehicle Identification Number」の略号であるVINで知られるもの)をまず自ら申告しなければならない。しかし、その情報は申告の形態に依存しており、動的でなく、容易に更新することもできない。
【0010】
最後に、車の鍵に関しては、いつでも区別のつく鍵束に掛けておくのでない限り、ユーザが、自分の車の第2の鍵と区別するため、そして同じモデルの鍵として市場に存在するすべての鍵と区別するために、鍵を物理的にカスタマイズするのは容易でない。
【背景技術】
【0011】
車両の鍵を介して、有線又は無線で車両をユーザの端末と通信できるようにした解決法はすでに存在する。
【0012】
文書US−2004/0,230,348、US−7,006,914及びEP−1,138,563から、鍵又はカードキーの形態の車両識別装置が知られている。カードキーは、始動許可のための符号化された識別機能を組み込むとともに、車両ユーザに関する情報、ならびに車両、車両の状態及び車両の動作に関する情報を格納するための不揮発性メモリを含む電子回路を備えている。この不揮発性メモリは、車両に固定して設置された第1の読取装置及び車両から隔てられた第2の読取装置による読出し/書込みが可能であり、この第2の読取装置は情報処理システムと関連づけられている。
【0013】
しかし、このような仕組みでは、記憶装置に関して、また、カードキーと車両の間、及びカードキーと情報処理システムの間で伝送される情報に関してなお不十分である。さらに、メーカーのネットワークにデータを伝送するためのコンピュータネットワークへの接続も行うことができない。
【0014】
文書WO−2005/069,131には、ユーザ固有のプログラム可能なプレファレンス及びその他のパラメータの調節を容易にする人間工学的なインターフェースについての記載がある。このインターフェースは、ユーザが容易にアクセスできるインターネット上のサーバに収容されている。このインターフェースによって実現される調節は、保存された後、まずUSBメモリ型の携帯型装置に転送され、さらに車両に転送される。
【0015】
しかし、データ交換は、インターフェースから携帯型装置へ、さらに車両へと向かう一方通行でしか行われない。そのため、データ交換は比較的限られたものとなってしまう。さらに、インターネットに接続できるコンピュータなしには、ユーザは携帯型装置にある情報に直接アクセスすることができない。この携帯型装置は非対話型のデータ媒体に過ぎない。
【0016】
また、文書FR−2,792,754から、まず第一にマンマシンインターフェース及び記憶装置を備えた鍵又はケースの形態を取ることができる可搬型データ媒体を少なくとも1つ備えた車両監視システムが知られている。このシステムは、さらに、データ媒体との双方向データ通信のためのデータ格納/抽出用に車両に固定して設置されたデータ通信装置を少なくとも1つ備える。最後に、このシステムは、データ媒体との双方向データ通信のためのデータ入出力用に車両から離れたデータ通信装置を少なくとも1つ備える。車両の利用は、車両に固定されたデータ通信装置を用いて媒体にロードされたデータによって制御され、車両に固定されたデータ通信装置を用いてロードされたデータがデータ媒体から読み取られる。
【0017】
しかし、この種のシステムでは、データ媒体によって伝送される情報は、特にユーザのアイデンティティに関係するものである。そのため、例えば運転の快適性を改善する目的で車両の調節に関係する情報を通信することはできない。さらに、車両のユーザは、車両から離れたデータ通信装置に記憶されたデータ及びそこに伝送されたデータにアクセスすることはできない。
【発明の概要】
【0018】
本発明が解決を提案する第1の課題は、自動車から送信されるデータ及び自動車宛てに送信されるデータを管理するシステムを開発することにある。第2の課題は、データの送信/受信/記憶装置によって、データの多方向転送を最適化するというものである。第3の課題は、車両のデータ管理システム内に組み込まれ、そのデータのすべて又は一部にアクセスすることができる装置を実現することにある。さらにもう1つの課題は、車両を、ユーザのパーソナル装置との間、及びメーカー固有のものであるユーザの情報システム環境情報との間で通信させることができるデータ管理方法を用いるというものである。
【0019】
したがって、本発明は、自動車から送信されるデータ及び自動車宛てに送信されるデータを管理するシステムであって、
− 車両に固定して設置された第1のデータ通信ユニットと、
− 前記車両から隔てられた第2のデータ通信ユニットと、
− 前記車両から送信されるデータ及び車両宛てに送信されるデータの送信/受信/記憶装置であって、
・ 第1の通信ユニット及び第2の通信ユニットとのデータ通信手段と、
・ 前記車両のユーザとのインターフェース手段と、
・ データ記憶手段とを有する送信/受信/記憶装置とを備え、
第2の通信ユニットが、インターネット及び/又はイントラネットのようなコンピュータネットワークに接続されて、対話型コンピュータアプリケーションへのアクセス手段となり、それによって車両から発信されるデータを送信し、送信/受信/記憶装置及び車両宛ての前記データを受信するコンピュータ端末であり、データ送信/受信/記憶装置が、好ましくは、例えばスマートカードやICカード型の、車両の鍵とほぼ同様の装置内に組み込まれているシステムにおいて、システムが少なくとも2つのデータ送信/受信/記憶装置を含み、前記少なくとも2つのデータ送信/受信/記憶装置が、前記少なくとも2つのデータ送信/受信/記憶装置、第1の通信ユニット及び第2の通信ユニットに含まれるデータを比較することにより、カスタマイズされていない陳腐化したデータを同期化することができ、前記同期化が、第1の通信ユニット又は第2の通信ユニットにより行われるか、或いは少なくとも2つの装置のうちの一方がその環境内で他方を検出し次第確立される通信によって双方の通信ユニットの間で直接に行われることを特徴とするシステムに関する。
【0020】
換言すれば、本システムは、車両を、データ送信/受信/記憶装置との間で通信させることができると同時に、世界規模のコンピュータネットワーク又はメーカー固有のネットワークを介してアクセスできるアプリケーションの接続の柔軟性及び利便性を十分に活用しながら、出入りする情報及びデータを管理することができる。情報の転送は、車両に搭載されたデータ通信システムに頼る必要なく、したがって電気通信ネットワークとはかかわりなしに行われる。
【0021】
また、前記同期化は、タイムスタンプ及び/又は関連する走行距離のデータによってそれぞれ特徴づけられるデータ群同士を比較することによって行われる。同期化には、データの取得と更新の両方が含まれることに留意する必要がある。例えば、このシステムとともに動作することができる鍵を持つユーザは、その鍵を使って対話型コンピュータアプリケーションに接続することによって、ナビゲーションシステムの新しいバージョンのソフトウェアや新しいデータの更新及び取得を簡単に行うことができ、その際に、対話型コンピュータアプリケーションによって提案されるバージョンが自分の車のものよりも新しいバージョンであるかどうかを気にかける必要がない。
【0022】
したがって、データ送信/受信/記憶装置は、システム全体の同期化媒体として働き、それ自体が同期化の恩恵を受ける。そのため、使用する送信/受信/記憶装置がどのようなものであるかにかかわりなく、この同期化により、システムのユーザが常に最も完備した最も新しい情報を得ることが可能になる。
【0023】
そのため、ユーザは、長らく使っていなかった鍵の更新に気を配る必要がない。なぜなら、鍵は、車両によって、又は別の鍵によって、又は対話型コンピュータアプリケーションに接続したときに、自動的に更新されるからである。
【0024】
装置に格納された情報は対話型コンピュータアプリケーションにおいてセキュリティが確保される。本発明では、車両のユーザは、自動車用移動型パーソナル機器として機能する自らの装置を介して情報システムの主体となる。本発明は、システムの様々な要素(無線及び/又は有線、上り及び/又は下りの通信方向)、そのシステムを介してユーザに提供される様々なサービス、及び関連する装置の間における通信及び同期化の解決法を累加し、体系化し、統合することを可能にする。
【0025】
特に好ましくは、データ送信/受信/記憶装置から第2の通信ユニットへのアクセス手段は、識別及び認証を伴う接続によって確保することができる。接続により、メーカーが管理する対話型コンピュータアプリケーションへのアクセスが可能となることで、ユーザは、ユーザのサービスポータルを介して送信/受信/記憶装置のデータの参照、ローディング及び/又はアンローディングを行えるようになるとともに、それらの情報をもとにメーカーによって提供されるサービスを受けられるようになる。
【0026】
好ましくは、データ送信/受信/記憶装置による第2の通信ユニットへの接続は、サーバに収容され、第2の通信ユニットからアクセスすることができる対話型コンピュータアプリケーションの起動を自動的にトリガすることができる。送信装置の接続は、少なくとも1つの識別名、車両の識別名(すなわちVIN)の自動ドキュメンテーションによって行うことができる。1人のユーザと関連づけられたパスワードを、メーカーによって管理される対話型コンピュータアプリケーションへのアクセス権を認証するための情報を与えるものとすることができる。送信/受信/記憶装置と第2の通信ユニットとの接続は有線であっても無線であってもよい。
【0027】
データ送信/受信/記憶装置と第2の通信ユニットの間のデータの送受信は、該データ送信/受信/記憶装置を意図的に接続することなしに自動的に車両から離れたところで行うことができる。データの送信及び受信は、例えば、無線アクセスポイント又はメッシュネットワークのノードを介して行うことができる。
【0028】
第2の通信ユニットは、互いに独立した少なくとも2つのデータ保護手段を利用することができる。第1の手段は車両の識別名(VINなど)とすることができ、これはデータ送信/受信/記憶装置のメモリに焼き込むことができる。そして、第2の手段はデータ送信/受信/記憶装置の少なくとも1つの部品の物理的識別名とすることができ、これは装置のメモリに焼き込むことができる。データ送信/受信/記憶装置に格納されたデータの完全性は、読出し及び書込みの際にデータ記憶手段に直接アクセスすることを禁止することによって保証することができる。
【0029】
本発明の1つの具体的形態では、装置は、第2の通信ユニットを構成するパーソナル通信機器内に実装されたアプリケーションソフトウェア、又は携帯電話型のパーソナル通信機器に収納されるアプリケーションカードに収められたアプリケーションソフトウェアとすることができ、該アプリケーションによって、パーソナル通信機器はさらに車両のアクセス制御及びイモビライザの制御を含むことができるようになる。
【0030】
実際においては、装置又は車両の第1のユニットは、「日和見的」に、すなわち、少なくとも1つの無線アクセスポイントとの間で、及び/又はWifiやWimaxのような無線コンピュータネットワーク技術によるインフラに属するメッシュネットワークの少なくとも1つのノードとの間で通信が可能になり次第、ノード又はアクセスポイントが検出され次第、情報通信を行い、それによって、ユーザの端末はインターネット接続を介して情報に、またサーバに収容されたサービスポータルにアクセスする。
【0031】
データ送信/受信/記憶装置のマンマシンインターフェース手段は、スピーカ、マイクロホン、バイブレータ、各種スイッチ、ディスプレイ、1つ又は複数の発光ダイオード、その他を、単独で、又は組み合わせて含むことができる。
【0032】
本発明のもう1つの態様によれば、上述したいずれか1つ又は複数の技術的特徴を有するシステムの利用法は、少なくとも1つのデータ送信/受信/記憶装置が、フリート車両のユーザ用対話型コンピュータアプリケーションに、又はフリート管理システムに接続された当該フリート車両の管理者用のその他の端末に前記のように接続することによってもたらされるデータが、車両フリート管理システムに供給されることを特徴とする。
【0033】
本システムは、メーカーのアフターサービスネットワークが車両の事前診断を遠隔で行えるようにするために利用することができる。
【0034】
本システムは、サーバに収容された対話型コンピュータアプリケーションによって供給されるデータをもとに車両搭載システムを更新するために利用することができる。このデータには、例えば、計算機ソフトウェア又はナビゲーションシステムのソフトウェアのような車載ソフトウェアに対するメーカー系アフターサービスネットワーク又はメーカー自体による最新版の更新が含まれ得る。
【0035】
本発明のさらにもう1つの態様によれば、データ送信/受信/記憶装置を用いて、自動車から送信されるデータ及び自動車宛てに送信されるデータを管理する方法であって、
− データ送信/受信/記憶装置により、車両に固定して設置された第1のデータ通信ユニットとの間でデータを送受信するステップと、
− 前記データ送信/受信/記憶装置により、メーカー又はその他の事業者のサーバに収容されており、前記車両から離れたところでコンピュータネットワークに接続された前記データの第2の通信ユニットによるアクセスが可能な対話型コンピュータアプリケーションを自動的に起動させるステップと、
− 前記データ送信/受信/記憶装置を用いて対話型コンピュータアプリケーションにより、第2の通信ユニットとの間で前記データを送受信するステップと、
− 前記対話型コンピュータアプリケーションによって前記データを処理させるステップと、
− 第1の通信ユニット及び前記第2の通信ユニットから受け取ったデータを前記装置を用いて格納するステップと
を含む方法。
【0036】
データ送信/受信/記憶装置に格納されたデータの完全性は、読出し及び書込みの際にデータ記憶手段に直接アクセスすることを禁止することによって保証することができる。
【0037】
メーカーによって管理される対話型コンピュータアプリケーションへのアクセス手段は、識別及び認証を伴う接続によって確保することができる。このようにして、ユーザは、自分のサービスポータルを介して、送信/受信/記憶装置のデータの参照、ローディング及び/又はアンローディングを行うことができる。車両に関するデータの秘密保持を保証するために、それらのデータは、前記データ送信/受信/記憶装置に登録される前に、メーカーが管理するサービスポータル又は第1の通信ユニットによって暗号化することができる。
【0038】
それらのデータは、その後、ユーザの端末又は車両に転送される際にサービスポータル又は第1の通信ユニットで復号することができる。
【0039】
第1の通信ユニットから受け取った動的データを送信/受信/記憶装置に格納するものであることができるステップは、車両の停止及び/又は始動のたびに、又は車両の事象もしくはユーザによるスイッチ操作を受けて、前記データ送信/受信/記憶装置のメモリで実行される。データは、例えば、車両の走行距離、日時、エンジンの始動及び停止、水準、警報及びトラブル、部品の損耗、開閉部の状態、車両機能の状態及びそのカスタマイズされた調節、GPS(全地球測位衛星)位置、車両のインフラ内位置、又は経時的に変化する可能性のある車両関連もしくはその周囲環境関連のその他あらゆる情報、さらにその他のタイプのものとすることができる。
【0040】
第2の通信ユニット又は生産ラインツールから受け取った静的データを送信/受信/記憶装置に格納するものであるステップは、前記送信/受信/記憶装置のメモリで実行することができる。データは、例えば、車両の技術、商業、法律上特徴的なタイプのものとすることができる。
【0041】
第2の通信ユニットから受け取った一時データを送信/受信/記憶装置に格納するものであるステップは、前記データ送信/受信/記憶装置のメモリで実行することができる。データは、例えば、車両関連の調節又は車両の加入サービス契約のタイプのものとすることができる。
【0042】
第1の通信ユニットから受け取った履歴データを送信/受信/記憶装置に格納するものであるステップは、発生のたびに前記装置のメモリで実行することができる。データは、例えば、日付、時刻及び走行距離のデータと関連づけられた警報及びトラブルの履歴タイプのものとすることができる。
【0043】
第2の通信ユニットから受け取った履歴データを送信/受信/記憶装置に格納するものであるステップは、前記装置のメモリで実行することができる。データは、メーカー保証、アフターサービス契約及び車両の使用又は所有にかかわるその他のすべての権利のような権利を与える情報であって、保守、メンテナンス、あらゆるアフターサービス作業の情報、又は自動車のサービスにかかわる情報のタイプのものとすることができ、それらの情報は日付、時刻及び走行距離のデータと関連づけられる。
【0044】
第1の通信ユニット及び第2の通信ユニットから受け取ったバッファデータを装置に格納するものであるステップは、前記データ送信/受信/記憶装置のメモリで実行することができる。データは、例えば、映像、音声、文字、ルートのような画像タイプのものであり、ナビゲーションシステム、オーディオ又はビデオシステム、オンボードコンピュータと協働して、車載ソフトウェアの更新及び修正を行い、様々な情報のロード/表示を行うものとすることができる。
【0045】
添付の概略図を参照した非限定的な実施形態の例についての以下の説明で、本発明に対する理解が進み、その様々な利点や特徴がさらに明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明による自動車から送信されるデータ及び自動車宛てに送信されるデータの管理システムのブロック図である。
【図2】本発明によるデータ管理システムの第2の実施形態の部分図である。
【図3】本発明によるデータ管理システムの第3の実施形態の部分図である。
【図4】データ送信/受信/記憶装置の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
図1〜3に示すように、自動車(1)に由来するデータ及びそれ宛てのデータの管理システムは、それらのデータの送信/受信/記憶装置(2)を備える。この装置(2)は車両の鍵とほぼ同様のものとすることができる。
【0048】
好ましい実施形態では、装置(2)は、当業者の間でユーザカードキーとして知られている車両の鍵(2)、又はその機能を果たすことができるICカードのようなその他の機器である。この鍵(2)は、車両の始動又はイモビライズ及び施錠/解錠の管理など、車両の鍵の従来からの機能をハンズフリー方式又はそれ以外で提供する。以下の説明で言及するときは、基本的に装置(2)と呼ぶ。
【0049】
まず、装置(2)は、車両に搭載された第1の通信ユニット(4)と通信する通信手段又は通信モジュール(3)を有する。そして、装置(2)は、その第1のユニット(4)との間で、有線(図1〜3の実線)及び/又は無線(図1〜3の破線)通信技術によって相互にインターフェースを取ることができる。第1のユニット(4)は、シリアルシステムバス(5)(「Controller Area Network」の略号であるCANで知られるもの)から、CAN(5)上にない計算機(6)又はセンサ(7)に由来するデータを再構成する。
【0050】
第1のユニット(4)は、ナビゲーションシステム(8)、オーディオシステム(9)、ビデオシステム(11)、ハードディスク型の記憶装置(図示せず)、車両のユーザ1人とのインターフェースを取るマンマシンインターフェース(12)(MMI)など、車両の様々な機器と接続される。MMIには、スクリーン(13)、各種スイッチ(14)及びマイクロホン(15)が含まれる。第1のユニット(4)は、例えば、「ユニテ・サントラル・アビタクル」(UCH)、マイクロプロセッサ(「Central Processing Unit」の略号であるCPUとして知られるもの)又はデータ通信ユニットとすることができよう。第1のユニット(4)は車両のバッテリ(16)によって給電される。
【0051】
図1〜4に示すように、本発明では、装置(2)の通信手段又は通信モジュール(3)は、車外の2つの第2の通信ユニットと通信を行う。2つの第2のユニットのうちの一方は、パソコン、PDA、スマートフォン、PND(「Personal Navigation Device」)、又はパーソナルでインテリジェントなその他のあらゆる携帯型機器のタイプのものであるユーザのパーソナルコンピュータ端末(17)によって構成される。2つの第2の通信ユニットのうちのもう一方は、パソコン又はPDAのタイプであるメーカーの販売及びアフターサービスのネットワークの端末(20)によって構成される。販売及びアフターサービスのネットワークの端末(20)はそのアフターサービスネットワークのローカルサーバとの間で通信を行い、そのローカルサーバも、例えば自動車メーカーの情報システムのサーバ(18)に収容された業務用対話型コンピュータアプリケーションとの間で通信を行う。販売及びアフターサービスのネットワークの端末(20)は、フリート管理システム(19)とも通信を行う。
【0052】
ユーザの端末(17)と販売及びアフターサービスのネットワークの端末(20)は、例えばインターネットのようなコンピュータネットワークに接続される。これらの端末は、装置(2)との間で通信を行えるように、1つもしくは複数の有線技術及び/又は1つもしくは複数の無線技術を用いる。有線技術は、USBケーブルによるUSB又はイーサネット等々のタイプのものである。無線技術は、無線周波数識別(「Radio Frequency Identification」の略号であるRFIdで知られるもの)、短距離無線(「ブルートゥース」の呼称で知られるもの)、パルス伝送無線変調(「Ultra Wide Band」の略号であるUWBで知られるもの)、無線汎用シリアルバス(「Wireless USB」の略号であるWUSBで知られるもの)等々のタイプのものである。無線コンピュータネットワーク技術(Wifiの呼称で知られるもの)のタイプや、マイクロ波無線ネットワーク標準(「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略号であるWimaxで知られるもの)によるもの、及び/又はそれ以外によるものなど、その他の技術も利用することができる。
【0053】
ユーザは、インターネットを介してアクセスできる専用サービスポータルから情報及びカスタマイズされたサービスにアクセスする。サービスポータルは、コンピュータ端末又は例えば自動車メーカーの情報システムのサーバ(18)に収められた対話型コンピュータアプリケーションの形を取る。サーバ(18)はフリート管理システム(19)にも接続可能である。
【0054】
第2の実施形態(図2参照)では、装置(2)は、携帯電話やスマートフォンのようなパーソナル通信機器(17’)内に実装されたアプリケーションソフトウェア、又はパーソナル通信機器(17’)に収納されるアプリケーションカードに収められたアプリケーションソフトウェアである。このアプリケーションは、パーソナル通信機器が、車両のアクセス制御及びイモビライズ制御も含め、前述の機能を果たすことを可能にする。
【0055】
この実施形態では、装置(2)は、パーソナル通信機器(17’)の有線(図2の実線)及び/又は無線(図2の破線)通信技術による通信手段又は通信モジュールを利用して、車両に搭載された第1の通信ユニット(4)と通信を行う。
【0056】
この実施形態では、第2のデータ通信ユニットは、コンピュータ端末(17)又はパーソナル通信機器のようなパーソナルコンピュータ端末(17’)の形を取る。装置(2)は、第2世代から第4世代(2G〜4Gの略号で知られているもの)の無線型の技術によってパーソナル通信機器(17’)を介して受信手段(35)と直接通信する。すなわち、パケット単位の一般無線通信サービス(「General Packet Radio Service」の略号であるGPRSで知られるもの)の2.5G、EDGE、すなわち「Enhanced Data Rates for Global Evolution」の2.75G、汎用移動体通信システム(「Universal Mobile Telecommunications System」の略号であるUMTSで知られるもの)の3G、HSDPA、すなわち「High Speed Downlink Package Access」の3.5G、OFDM、すなわち「Orthogonal Frequency Division Multiplexing」の4Gである。すると、受信手段(35)が、イーサネット型の有線コンピュータネットワーク技術によって、例えば自動車メーカーの情報システムのサーバ(18)との間で通信を行う。そして、コンピュータ端末(17)及び(17’)は、ユーザが、パーソナル通信機器(17’)によってサーバ(18)に伝送された情報の供給をあらかじめ受けたサービスポータルにインターネット接続を介してアクセスすることを可能にする。フリート管理システム(19)もサーバ(18)にアクセスする。
【0057】
有利には(図3参照)、第1及び第2の実施形態による装置(2)、又は車両の第1のユニット(4)は、それ自体が、日和見的に、すなわち、少なくとも1つの無線アクセスポイント(21)との間で、及び/又はWifiやWimaxのような無線コンピュータネットワーク技術によるインフラに属するメッシュネットワークの少なくとも1つのノード(21)との間で通信が可能になり次第、ノード又はアクセスポイント(21)が検出され次第、情報通信を行う。すると、そのインフラが、イーサネット型の有線コンピュータネットワーク技術によって、例えば自動車メーカーの情報システムのサーバ(18)との間で通信を行う。この場合、第2のデータ通信ユニットはコンピュータ端末(17)の形を取る。ユーザは、インターネットを介してアクセスできる専用サービスポータルから情報及びカスタマイズされたサービスにアクセスする。サーバ(18)はフリート管理システム(19)と接続することも可能である。
【0058】
いずれの実施形態においても、システム(1)の通信は、双方向、すなわち、車両又は第1のユニット(4) − 装置(2) − ユーザ端末(17、17’)及び/又はメーカーの販売及びアフターサービスのネットワークの端末(20)という上り方向と、ユーザ端末(17、17’)及び/又はメーカーの販売及びアフターサービスのネットワークの端末(20) − 装置(2) − 車両又は第1のユニット(4)という下り方向の双方向である。
【0059】
図4に示すように、この装置(2)のマイクロプロセッサ(22)が通信モジュール(3)を制御する。マイクロプロセッサ(22)は、好ましくはLCD型のディスプレイ(24)、「Light Emitting Diode」の略号であるLEDで知られる1つ又は複数の発光ダイオード(26)、スピーカ(27)、マイクロホン(28)、バイブレータ(29)、押しボタンスイッチ(31)及びパーソナル化ゾーン(32)を備えたマンマシンインターフェース(23)に接続される。
【0060】
装置(2)のマンマシンインターフェース(23)は、例えば以下のものをユーザに提供することができる。
− 車両の状態に関する情報(開閉部の施錠又は解錠)
− 警報(実施を要する保守、燃料レベル、賃貸借契約の満了、その他)
− 車両の位置に関する情報(例えば実住所の形で)
− 緊急の実用情報(サービスポータルを介して構成される)
− マイクロホン(28)を介して記録する音声(音楽を含む)メモ(駐車位置、その他)
【0061】
装置(2)のバッテリ(33)は、コンピュータ端末(17、17’、20)もしくは車両への有線接続(コンピュータに周辺機器を接続してシリアル通信を行うためのバスで、「USB」とも呼ばれるものなど)を介して、又は車載読取装置(RFId型)がある場合はそこに挿入することにより、充電することができる。
【0062】
装置(2)は、第1のユニット(4)、コンピュータ端末(17、17’、20)、マンマシンインターフェース(23)を介したユーザ本人、及び車両メーカーの生産ラインツールから受け取るすべてのデータを格納するためのメモリ(34)を備える。メモリ(34)の容量は数百メガバイトにのぼる。自動車から送信されるデータ及び自動車宛てに送信されるデータを装置(2)によって管理する方法は、マイクロプロセッサ(22)及びメモリ(34)によって実行されるデータ格納のための複数のステップを含む。
【0063】
このメモリ(34)は、車両の識別番号VINのように車両を技術的に定義するデータを永続的に格納することができる。
【0064】
このメモリ(34)は、走行距離、水準、ダッシュボードに表示されるトラブル、その他のような車両関連の情報を一時的に格納することもできる。この格納は、スタートスイッチの「オン/オフ」操作毎にユーザの介入なしに自動的に行われる。これらの情報は、ユーザによって端末(20)を介して直接に、又はコンピュータ端末(17、17’)を介して間接的にメーカーのアフターサービスネットワークに伝送される性格のものである。伝送は、点検、メンテナンス、特殊な技術作業、修理、その他の特定の機会にサービスポータルを介して行われる。これらの情報により、車両の修理者は車両の事前診断機能へのアクセスを得る。
【0065】
このメモリ(34)は、連絡先、調節、契約、保守・作業履歴、緊急情報、その他のような、ユーザと車両のそれぞれに関する情報を一時的に格納することができる。これらの情報は、端末(20)を介して、及びユーザによってそのパソコン(17)又はそのパーソナル通信機器(17’)を介してアフターサービスネットワークによって登録される。
【0066】
このメモリ(34)は、車両用のマルチメディア型の情報(音声、映像、画像など)をサービスポータルを介して、又は直接装置(2)を介して一時的に格納し、さらに車両におけるそのデータの状態をアップストリームで格納することを可能にする。
【0067】
USBメモリの場合と異なり、装置(2)に格納されたデータの完全性は、このメモリ(34)へのアクセスを禁止することによって保証される。実際、ユーザはこのメモリに直接アクセスすることはできず、ユーザは、自らの装置(2)の情報の参照、ローディング及び/又はアンローディングを行うには、必ずサービスポータルを通らなければならない。
【0068】
この装置(2)をコンピュータ端末(17、17’、20)に接続すると、データへのアクセスが制御される。接続によって、自動起動アプリケーションを介してインターネットエクスプローラのウィンドウが自動的に開き、ユーザのサービスポータルの「識別/認証」ページが表示される。車両の識別番号に対応する識別名の情報が自動的にドキュメンテーションされる。そのため、ユーザは自分のパスワードを入力するだけでよい。
【0069】
この特徴は、利用の快適性、信頼性及び単純さにおいて大きなメリットをなす。装置(2)に物理的に記録されているが、システムのみが(例えば、生産ラインツールによって)把握しており、ユーザにはトランスペアレントな存在である第2の識別名は、補足的なセキュリティポイントを付け加えることを可能にする。これは、電子装置間のブルートゥース型の接続を簡易化するための構成要素の番号、又は装置(2)全体を構成するその他の部品の番号とすることができる。
【0070】
特定のデータの秘密保持のために、それらのデータは、装置(2)に登録される前にサービスポータル又は第1のユニット(4)によって暗号化される。それらのデータは、その後、コンピュータ端末(17、17’、20)又は車両に転送される際にサービスポータル又は第1のユニット(4)によって復号される。この暗号化の原則は、いかなる場合もマルチメディアデータには関係しない。また、イモビライズ及びアクセス制御機能へのアクセスは上述のその他の機能から切り離され、保護される。
【0071】
下り方向(端末−装置−車両)に伝送される情報としては、ルートの転送及び表示のほか、ナビゲーションシステム、住所録、オーディオ・ビデオシステム及びインターネットの「お気に入り」に関係する情報のロード及び更新、さらには、それら情報の車での利用を快適にし、容易にするあらゆる情報が挙げられる。
【0072】
上り方向(車両−装置−端末)に伝送される情報としては、車両のGPS位置の解読結果(実住所)、音声メモ、カーラジオからの録音、新しい住所やルートのバックアップ、車両に保存されたデータの状態が挙げられる。
【0073】
より具体的には、装置(2)のメモリ(34)の構造、及びデータ管理方法におけるメモリ(34)への記憶ステップは以下のように行われる。
【0074】
走行距離、日時、制御、事前診断(例えば、水準、警報及びトラブル)、開閉部の状態、機能の状態(入/切)、車両位置の登録は、車両の停止又は始動のたびにダイナミックメモリにアップストリームで行われ、情報は、車両の停止又は始動のたびに上書きされるものも、保存されるものもある。
【0075】
車両の静的データ(車両の識別番号など)の焼き込み登録は、生産ラインツール及び/又はネットワークによって静的/永続的メモリにダウンストリームで行われる。VINは、車両製造時に生産ラインツールによって前記装置(2)のメモリにハードに記録した結果である。
【0076】
装置の主たるユーザに関係するデータ、すなわちそのプロフィールやそのパーソナルな調節などのデータの登録は、サービスポータル及びネットワークを介して管理者によって一時メモリにダウンストリームで行われる。データの参照及び権利の行使は装置の主たるユーザに限られる。
【0077】
装置のその他のユーザに関係するそれぞれのプロフィールを伴ったデータの登録は、サービスポータル及びネットワークを介して一時メモリにダウンストリームで行われる。データの参照及び権利の行使は装置のその他のユーザに限られる。加入車両契約の登録は、サービスポータル及びネットワーク端末を介して管理者及び/又はアフターサービスネットワークによって一時メモリにダウンストリームで行われる。
【0078】
警報/トラブル履歴の登録は、警報の発生毎に、そのときの走行距離、日時、ならびに警報/トラブルを含めて、車両履歴メモリにアップストリームで行われる。保守履歴の登録は、保守が行われるたびにネットワークによって車両履歴メモリにダウンストリームで行われる。サービス履歴の登録は、車両所有者の同意を得て、サービスが行われるたびにネットワークによって車両履歴メモリにダウンストリームで実行される。
【0079】
例えば、映像、音声、文字、ルートのような画像タイプのものであることができ、ナビゲーションシステム、オーディオ又はビデオシステム、オンボードコンピュータと協働して、車載ソフトウェアの更新及び修正を行い、様々な情報のロード/表示を行うものであるデータの登録は、バッファメモリにダウンストリーム及びアップストリームで実行される。
【0080】
車両の機器とユーザサービスポータルの間で意図的に行うデータ転送により、この装置(2)は車両における新たな機能を提供することができる。その機能は、ユーザの車両に存在する機器によって異なる。
【0081】
車両及び構成の調節はサービスポータルを介してカスタマイズされる。それにより、装置(2)はカスタマイズされた車両調節を含む。例えば、運転者の座席の調節、車外及び車内のバックミラーのように、いくつかはユーザによって調節され、車両に直接記憶される。しかし、装置(2)は、サービスポータルを介してより利便性よく構成されたその他の調節を転送することができる。それは、例えば、ラジオの選局、空調温度などである。
【0082】
車両にスクリーン(13)が装備されている場合は、ユーザは、サービスポータルから装置(2)によってあらかじめ転送しておいたルート、実用情報、メモを表示させることができる。その上で、ユーザは、車両のマンマシンインターフェース(12)を介してその情報全体をナビゲートすることができる。
【0083】
実用情報機能に関しては、ユーザは、車外で、サービスポータルにおいて、電話番号のような実用情報や自らの装置(2)のロード内容を構成する。ユーザは、必要な場合には、ディスプレイを介して、又は車両でダッシュボードスクリーン(13)を介して、自らの装置(2)でそれらの情報を利用することができる。
【0084】
車両にMP3型のオーディオシステムが装備されている場合、本システムは3つの音楽機能を提案する。第1の音楽機能では、車外及びサービスポータルにおいて、ユーザは通信型メモリ装置(2)にオーディオファイル(MP3型)をロードし、それを車両に転送する。ファイルは、車両にハードディスクが装備されている場合は車両に保存するか、又は、オーディオ又はビデオビットストリームの読取りを可能にする原理を利用して、ビットストリームの流れとともにオーディオ設備(9)を介して装置(2)から直接読み出すことができる。
【0085】
第2の音楽機能では、車両において、ユーザは、車両のマンマシンインターフェース(12)を介して、望むときにラジオの録音を行うことができる。録音したものは装置(2)内に保存され、それをユーザのパソコンに転送してバックアップすることができる。
【0086】
第3の音楽機能では、車両において、ユーザは、ラジオを聞きながら、気に入った歌の関連情報(歌手の名前、歌のタイトル)を車両のマンマシンインターフェース(12)を介して装置(2)に記録することができる。そして、その関連情報を車外でサービスポータルを介して調べることができる。
【0087】
車両にオーディオシステム(9)、マイクロホン(15)、音声認識及び合成、ならびにダッシュボードスクリーン(13)が装備されている場合、本システムは2つの記憶機能を提案する。第1の記憶機能では、車外及びサービスポータルを介して、又は装置(2)に対して直接、ユーザは、例えば自分の車の位置を記憶するために、音声又は文字によるメモを登録する。その上で、ユーザは、車両内でオーディオ設備(9)及びダッシュボードスクリーン(13)を介して、又は直接に、装置のマンマシンインターフェース(23)、装置(2)のディスプレイ(24)又はスピーカ(27)を介して、そのメモを調べることができる。
【0088】
第2の記憶機能では、車両内で、ユーザは、マイクロホン(15)又は音声合成を介して、装置(2)に音声又は文字によるメモを登録する。その上で、ユーザは、音声認識を介して、又は直接に、装置のマンマシンインターフェース(23)を介して、サービスポータルにおいてテキストモードでそのメモを調べることができる。
【0089】
車両にビデオシステム(11)が装備されている場合、本システムはビデオ機能を提案する。ユーザは、サービスポータルから、ビデオファイル(例えばMPG2形式で圧縮したもの)を装置(2)にロードし、それを車両に転送する。ファイルは、車両にハードディスクが装備されている場合は車両に保存するか、又は、ビデオシステム(11)を介して装置(2)に直接(ストリーミングにより)読み出すことができる。
【0090】
車両にナビゲーションシステム(8)が装備されている場合、本システムは4つのナビゲーション機能と1つの位置確認機能を提案する。第1のナビゲーション機能では、ユーザは、車外でサービスポータルから、装置(2)に行先をロードし、次いでそれを1回のみの使用のためにナビゲーションシステム(8)に転送する。ユーザは、道程を準備し、インターネット経由で利用可能なデータによって自らのナビゲーションシステムの情報を充実させるために、より利便性の高いインターフェースを自らの端末(17)から利用することができる。
【0091】
第2のナビゲーション機能では、ユーザは、車外で、サービスポータルからナビゲーションの住所録のロード、更新及びバックアップを行うことができる。この機能は、ユーザが車を入れ替えるときには特に有用である。それにより、新しい車のナビゲーションシステム(8)で住所録をすべて再入力する必要がない。
【0092】
第3のナビゲーション機能では、車両において、ユーザは、通過したルートを、車両のマンマシンインターフェースを介して関連づけられた注目スポット(「Point Of Interest」の略号であるPOIで知られるもの)又はその他のあらゆる追加情報とあわせて装置(2)に登録することができる。登録内容は、次いでコンピュータ端末(17、17’)に転送してバックアップすることができ、それによって、そのルートを再び利用したり、他人と共有するために送信したりすることができる。
【0093】
第4のナビゲーション機能では、ユーザは、車外で、サービスポータルから、地図のほか、駐車場やサービスステーションのような注目スポット、レーダ位置、又はユーザの移動の安全向上に資する情報について、それらのアップデートをロードし、次いでそれらをナビゲーションシステム(8)に転送する。
【0094】
位置確認機能では、停止のたびに、車両はそのGPS位置を車両駐車住所(実住所)に変換したものを装置(2)に記録する。そのため、ユーザは、装置のマンマシンインターフェース(23)を介して、電話を介して、端子又はサービスポータルを介して、その住所を経験に照らして調べることで、自分の車を素早く見つけることができる。
【0095】
搭載マップのないナビゲーションシステムが車両に装備されている場合、すなわち、「ハイブリッドナビゲーション」の場合には、ナビゲーション機能がある。ユーザは、車外で、サービスポータルから、自らのルートに相当する地区をPOIを加えてマッピングしたものを装置(2)にロードし、次いでそれを車両に転送してダッシュボードスクリーン(13)に表示させる。この機能は、搭載マップの様々な不都合を回避できるというメリットを有する。
【0096】
一定の状況のもとでユーザによって車両の問題が指摘されたとき、この装置(2)は、決まった期間について車両の一定のデータを追跡し、保管するようにメーカーのネットワークによってプログラムすることができる。それらのデータは装置(2)内に保存され、サービスポータルを介してネットワークに送信されて解析されるようにすることができる。
【0097】
さらに、車両に搭載されたソフトウェアは、定期的な更新のために、リコールキャンペーンの場合に、新しい規則(汚染防止など)を受けて、オンライン診断に際して、ユーザによる新しい装備の取得時に、などでダウンロードすることもできる。メーカーのネットワークは、サービスポータルを介して、車載ソフトウェアの最新版、修正、更新又は新しい車載ソフトウェアをユーザに提供し、識別/認証システムを利用しながら装置(2)を介して転送することができる。
【0098】
また、少なくとも2つの装置(2)が、車両に搭載された第1の通信ユニット(4)により、ユーザの端末(17)及び/又はメーカーの販売及びアフターサービスのネットワークの端末(20)の形の第2の通信ユニットにより、メーカーの情報システムのサーバ(18)により、及びフリート管理システムのサーバ(19)により認識されることに留意する必要がある。
【0099】
本発明の重要な一側面によれば、すべての実施形態において、少なくとも2つのデータ送信/受信/記憶装置(2)は、少なくとも2つのデータ送信/受信/記憶装置(2)、第1の通信ユニット(4)及び第2の通信ユニット(17)のそれぞれに含まれるデータを比較することによって、カスタマイズもアーカイブもされていない陳腐化したデータを系統的に同期化することができ、前記同期化は、第1の通信ユニット(4)又は第2の通信ユニット(17)により行われるか、或いは少なくとも2つの装置(2)のうちの一方がその環境内に他方を検出し次第確立される通信によって双方の通信ユニットの間で直接行われる。ただし、近接性の概念は、Wifi、ブルートゥース、NFC(Near Field Communication)、その他、どのような技術を使うかによって異なることに留意されたい。
【0100】
前記同期化は、タイムスタンプ及び/又はそれに関連する走行距離のデータによってそれぞれ特徴づけられるデータ群同士を比較することによって行われる。同期化には、データの取得と更新の両方が含まれることに留意する必要がある。例えば、このシステムとともに動作することができる鍵を持つユーザは、その鍵を使って対話型コンピュータアプリケーションと接続することによって、使用中のナビゲーションシステムの新しいバージョンのソフトウェアや新しいデータの更新及び取得を簡単に行うことができ、その際に、対話型コンピュータアプリケーションによって提案されるバージョンが自分の車のものより新しいバージョンであるかどうかを気にかける必要がない。
【0101】
そのため、データ送信/受信/記憶装置(2)は、システム全体の同期化媒体として働き、それ自体が同期化の恩恵を受ける。そのため、使用される送信/受信/記憶装置(2)がどのようなものであるかにかかわりなく、同期化はシステムのユーザが常に最も完備した最も新しい情報を得ることを可能にする。
【0102】
そのため、ユーザは、長らく使っていなかった鍵の更新に気を配る必要がない。なぜなら、鍵は、車両によって、又は別の鍵によって、又は対話型コンピュータアプリケーションに接続したときに、自動的に更新されるからである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車から送信されるデータ及び自動車宛てに送信されるデータを管理するシステムであって、
− 車両に固定して設置された第1のデータ通信ユニット(4)と、
− 前記車両から隔てられた第2のデータ通信ユニット(17)と、
− 前記車両から送信されるデータ及び車両宛てに送信されるデータの送信/受信/記憶装置(2)であって、
・ 第1の通信ユニット(4)及び第2の通信ユニットとのデータ通信手段(3)と、
・ 前記車両のユーザとのインターフェース手段(23)と、
・ データ記憶手段(34)と
を有する送信/受信/記憶装置と
を備え、第2の通信ユニットが、インターネット及び/又はイントラネットのようなコンピュータネットワークに接続されて対話型コンピュータアプリケーションへのアクセス手段となることにより、車両から発信されるデータを送信し、且つ送信/受信/記憶装置(2)及び車両宛てに送信されるデータを受信するコンピュータ端末(17、17’、20)であり、データ送信/受信/記憶装置(2)が、好ましくは、例えばスマートカードやICカード型の車両の鍵とほぼ同様の装置内に組み込まれているシステムにおいて、システムが少なくとも2つのデータ送信/受信/記憶装置(2)を含み、少なくとも2つのデータ送信/受信/記憶装置(2)が、少なくとも2つのデータ送信/受信/記憶装置(2)、第1の通信ユニット(4)及び第2の通信ユニット(17)に含まれるデータを比較することによって、カスタマイズされていない陳腐化したデータを同期化することができ、前記同期化が、第1の通信ユニット(4)又は第2の通信ユニット(17)により行われるか、或いは少なくとも2つの装置(2)のうちの一方がその環境内で他方を検出し次第確立される通信によって双方の通信ユニットの間で直接に行われることを特徴とするシステム。
【請求項2】
データ送信/受信/記憶装置(2)から第2の通信ユニット(17、17’、20)へのアクセス手段が、メーカーが管理する対話型コンピュータアプリケーションへのアクセスを可能にする識別及び認証を伴う接続によって確保されることで、ユーザが、ユーザのサービスポータルを介して、送信/受信/記憶装置(2)のデータの参照、ローディング及び/又はアンローディングを行えるようにすることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
− データ送信/受信/記憶装置(2)による第2の通信ユニット(17、17’、20)への接続が、サーバに収容された、第2の通信ユニット(17、17’、20)からアクセス可能な対話型コンピュータアプリケーションの起動を自動的にトリガし、車両の少なくとも1つの識別名(VIN)の自動ドキュメンテーションによって行われること、及び
− メーカーによって管理される対話型コンピュータアプリケーションへのアクセス権を認証するために、1人のユーザに関連づけられたパスワードの入力を必要とすること
を特徴とする、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
データ送信/受信/記憶装置(2)と第2の通信ユニット(17、17’、20)の間のデータの送受信が、前記データ送信/受信/記憶装置(2)を意図的に接続することなしに、車両から離れたところで、自動的に、例えば無線アクセスポイント又はメッシュネットワークのノード(21)を介して行われることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
第2の通信ユニット(17、17’、20)が、互いに独立した少なくとも2つのデータ保護手段を使用し、第1の手段が、データ送信/受信/記憶装置(2)のメモリに焼き込まれた車両の識別名(VINなど)であり、第2の手段が、データ送信/受信/記憶装置(2)のメモリに焼き込まれた当該装置(2)の少なくとも1つの部品の物理的識別名であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
データ送信/受信/記憶装置(2)に格納されたデータの完全性が、読出し及び書込みの際にデータ記憶手段(34)に直接アクセスすることを禁止することによって保証されることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記装置(2)が、第2の通信ユニットを構成するパーソナル通信機器(17’)内に実装されたアプリケーションソフトウェア、又は携帯電話型のパーソナル通信機器(17’)に収納されるアプリケーションカードに収められたアプリケーションソフトウェアであり、前記アプリケーションによって、パーソナル通信機器(17’)がさらに車両のアクセス制御及びイモビライズ制御を含むことが可能になることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
装置(2)又は車両の第1のユニット(4)が日和見的に情報を通信する、つまり、少なくとも1つの無線アクセスポイント(21)及び/又は無線コンピュータネットワーク技術によりインフラに属するメッシュネットワークの少なくとも1つのノード(21)が検出され、よって第2の通信ユニット(17、17’、20)がインターネット接続を介して情報及びサーバ(18)に収容されたサービスポータルにアクセスし次第、ノード又はアクセスポイント(21)と情報通信を行うことを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
少なくとも1つのデータ送信/受信/記憶装置(2)の、フリート車両のユーザ又は管理者用対話型コンピュータアプリケーションへの、或いはフリート管理システム(19)に接続されたその他いずれかの端末への前記接続によってもたらされるデータが、車両フリート管理システムに供給されることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか一項に記載のシステムの使用法。
【請求項10】
サーバに収容された対話型コンピュータアプリケーションによって供給されるデータに基づいて、車両搭載システム、例えば、コンピュータ又はナビゲーションシステムのソフトウェアプログラムなどの、メーカーのアフターサービスネットワーク(20)から又はメーカー自体から供給される車載ソフトウェアの最新版を更新するための、請求項1ないし8のいずれか一項に記載のシステムの使用法。
【請求項11】
データ送信/受信/記憶装置(2)を用いて、自動車から送信されるデータ及び自動車宛てに送信されるデータを管理する方法であって、
− データ送信/受信/記憶装置(2)と、車両に固定して設置された第1のデータ通信ユニット(4)の間でデータを送受信するステップと、
− データ送信/受信/記憶装置(2)により、サーバ(18)に収容された対話型コンピュータアプリケーションであって、車両から離れたところでコンピュータネットワークに接続されたデータの第2の通信ユニット(17、17’、20)によりアクセス可能な対話型コンピュータアプリケーションを自動的に起動させるステップと、
− 対話型コンピュータアプリケーションにより、データ送信/受信/記憶装置(2)と、第2の通信ユニット(17、17’、20)の間で前記データを送受信するステップと、
− 前記対話型コンピュータアプリケーションによって前記データを処理させるステップと、
− 第1の通信ユニット(4)及び第2の通信ユニット(17、17’、20)から受け取ったデータを装置(2)に格納するステップと
を含む方法。
【請求項12】
車両に関するデータの秘密保持を保証するために、前記データを、サービスポータル又は第1の通信ユニット(4)によって暗号化してからデータ送信/受信/記憶装置(2)に登録することを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記データが、その後第2の通信ユニット(17、17’、20)又は車両に転送されるとき、メーカーによって管理されるサービスポータル又は第1の通信ユニット(4)によって復号されることを特徴とする、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
第1の通信ユニット(4)から受け取った動的データを送信/受信/記憶装置(2)に格納するステップが、車両が停止及び/又は始動するたびに又は走行している間に、データ送信/受信/記憶装置(2)のメモリで実行され、データが、例えば、車両の走行距離、日時、エンジンの始動及び停止、水準、警報及びトラブル、部品の損耗、開閉部の状態、車両機能のカスタマイズされた状態及び設定、GPS(全地球測位衛星)位置又はインフラ内における車両の位置、或いは、車両又はその環境に関する時間の経過に伴って変化しうるその他あらゆる情報であることを特徴とする、請求項11ないし13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
第2の通信ユニット(17、17’、20)又は生産ラインツールから受け取った静的データを送信/受信/記憶装置(2)に格納するステップが、前記送信/受信/記憶装置のメモリで実行され、データが、例えば、車両の技術的、商業的、及び法的特徴を含む種類のものであることを特徴とする、請求項11ないし14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
第2の通信ユニット(17、17’、20)から受け取った一時データを送信/受信/記憶装置(2)に格納するステップが、対話型コンピュータアプリケーションによって前記データ送信/受信/記憶装置(2)のメモリで実行され、データが、例えば、車両に関連する設定又は車両のサービス契約を含む種類のものであることを特徴とする、請求項11ないし15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
第1の通信ユニット(4)から受け取った履歴データを送信/受信/記憶装置(2)に格納するステップが、その履歴を作成するために、発生のたびに前記装置(2)のメモリで実行され、データが、例えば、日時及び走行距離のデータと関連づけられた警報及びトラブルの履歴を含む種類のものであることを特徴とする、請求項11ないし16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
第2の通信ユニット(17、17’、20)から受け取った履歴データを送信/受信/記憶装置(2)に格納するステップが、その履歴を作成するために、装置(2)のメモリで実行されることを特徴とする、請求項11ないし17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
第1の通信ユニット(4)及び第2の通信ユニット(17、17’、20)から受け取ったバッファデータを装置(2)に格納するステップが、対話型コンピュータアプリケーションによってデータ送信/受信/記憶装置(2)のメモリで実行され、データが、例えば、映像、音声、文字、道程などの画像、ナビゲーションシステム、オーディオ又はビデオシステム、車載ソフトウェアプログラムの更新及び修正、実用情報を含む種類のものであることを特徴とする、請求項11ないし18のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−522335(P2010−522335A)
【公表日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−500331(P2010−500331)
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際出願番号】PCT/FR2008/050504
【国際公開番号】WO2008/132396
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(507308902)ルノー・エス・アー・エス (281)
【Fターム(参考)】