説明

自動車のランプ装置

【課題】バンパーの外部からランプの調整を可能とする操作開口をバンパーに形成すると共に、フェンダライナーと連結される内向きフランジをバンパーに形成した場合でも、このバンパーの成形が容易にできるようにする。
【解決手段】バンパー5は、車体2の幅方向に延び、その各端部13が車体2の長手方向でこの車体2側に向かって延出するバンパー本体14と、縦方向におけるこのバンパー本体14の端縁部から車体2の長手方向でこの車体2側に向かって一体的に延出する延出片15,16と、バンパー本体14の各端部13から車体2の幅方向の内方に向かって一体的に延出する内向きフランジ17とを備える。延出片15,16を貫通する操作開口30を形成する。バンパー5の外部から操作開口30を通してランプ9の調整を可能とする。延出片15,16に車体2の長手方向に向かって開く切り欠き31を形成し、この切り欠き31を操作開口30とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バンパーに取り付けられたランプが、上記バンパーに形成された操作開口を通し調整可能とされた自動車のランプ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、自動車には、車体の長手方向の端部に支持されて、車体の幅方向に延びるバンパーと、このバンパーに支持されるランプとが設けられている。上記バンパーは、車体の幅方向に延びるバンパー本体と、縦方向におけるこのバンパー本体の下端縁部から車体の長手方向でこの車体側に向かって一体的に延出する延出片とを備えている。この延出片を貫通する操作開口が形成され、上記バンパーの外部から上記操作開口を通して上記ランプの調整が可能とされている。具体的には、上記貫通孔に挿通させて上記ランプ側に係合させたドライバーへの操作により、上記ランプの光軸につき、その傾き調整が可能とされている。
【0003】
また、上記構成の自動車は、一般に、次のように構成されている。即ち、上記バンパー本体の車体の幅方向における各端部は車体の長手方向でこの車体側に向かって延出し、このバンパー本体の各端部から車体の幅方向の内方に向かって一体的に延出するよう内向きフランジが形成されている。一方、上記車体に懸架される車輪をその上方から覆うフェンダライナーが設けられている。このフェンダライナーの前端部は上記内向きフランジに連結されている。
【0004】
自動車の走行時には、走行面上の水、泥、雪などの異物が車輪で跳ね上げられることがある。この場合、上記異物が車体やバンパーの内部に入り込むということは上記フェンダライナーによって防止される。
【0005】
また、上記内向きフランジの幅寸法はある程度大きくされている。これにより、この内向きフランジとフェンダライナーの前端部との連結部の連結幅がある程度大きくされている。このため、上記のように車輪で跳ね上げられた異物のうち、特に、雪が、上記連結部の隙間を通って車体やバンパーの内部に入り込み、上記フェンダライナーを変形させる、というような不都合の発生はより確実に防止される。
【特許文献1】特開2000−195326号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記バンパーは、通常、射出成形により成形される。この場合、このバンパーのバンパー本体と延出片との組み合せ体にのみ着目すれば、上記バンパー本体の外、内面(前、後面)は一方向(車体の長手方向)で互いに背反し、かつ、上記バンパー本体からの上記延出片の延出方向は上記一方向に合致している。このため、上記組み合せ体は、上記一方向で互いに接離可能な外、内金型によって成形可能である。
【0007】
しかし、上記バンパーにおいて、上記延出片に形成された上記貫通孔の孔軸の軸方向は縦方向である一方、上記内向きフランジの延出方向は車体の幅方向であって、上記各方向は互いに相違し、しかも、これらの各方向は、上記一方向とも相違している。更に、上記したように、内向きフランジの幅寸法はある程度大きくされている。このようなことから、上記バンパーを成形する際の離型が複雑になる分、この成形のための金型が極めて複雑になりがちである。この結果、このバンパー成形が複雑になるという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、バンパーの外部からランプの調整を可能とする操作開口を上記バンパーに形成すると共に、フェンダライナーと互いに連結される内向きフランジを上記バンパーに形成した場合でも、このバンパーの成形が容易にできるようにすることである。
【0009】
請求項1の発明は、車体2の長手方向の端部に支持される樹脂製のバンパー5と、このバンパー5に支持されるランプ9とを設け、上記バンパー5が、車体2の幅方向に延び、その各端部13が車体2の長手方向でこの車体2側に向かって延出するバンパー本体14と、縦方向におけるこのバンパー本体14の端縁部から車体2の長手方向でこの車体2側に向かって一体的に延出する延出片15,16と、上記バンパー本体14の上記各端部13から車体2の幅方向の内方に向かって一体的に延出する内向きフランジ17とを備え、上記延出片15,16を貫通する操作開口30を形成し、上記バンパー5の外部から上記操作開口30を通して上記ランプ9の調整を可能とした自動車のランプ装置において、
上記延出片15,16に車体2の長手方向に向かって開く切り欠き31を形成し、この切り欠き31を上記操作開口30としたものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記延出片16が上記バンパー本体14の下端縁部から延出し、一方、上記車体2に懸架される車輪4をその上方から覆うフェンダライナー6を設け、このフェンダライナー6により上記切り欠き31の一部分を閉じ、この切り欠き31の他部分を上記操作開口30としたものである。
【0011】
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
【発明の効果】
【0012】
本発明による効果は、次の如くである。
【0013】
請求項1の発明は、車体の長手方向の端部に支持される樹脂製のバンパーと、このバンパーに支持されるランプとを設け、上記バンパーが、車体の幅方向に延び、その各端部が車体の長手方向でこの車体側に向かって延出するバンパー本体と、縦方向におけるこのバンパー本体の端縁部から車体の長手方向でこの車体側に向かって一体的に延出する延出片と、上記バンパー本体の上記各端部から車体の幅方向の内方に向かって一体的に延出する内向きフランジとを備え、上記延出片を貫通する操作開口を形成し、上記バンパーの外部から上記操作開口を通して上記ランプの調整を可能とした自動車のランプ装置において、
上記延出片に車体の長手方向に向かって開く切り欠きを形成し、この切り欠きを上記操作開口としている。
【0014】
このため、上記バンパー本体の外面と、このバンパー本体の内面および切り欠きの切り欠き面とは、車体の長手方向で互いに背反し、かつ、上記バンパー本体からの上記延出片の延出方向は上記車体の長手方向に合致している。このため、上記内向きフランジは除くが、上記切り欠きの切り欠き面を含む上記バンパーの部分は、車体の長手方向など、ある一方向で互いに接離可能な上記外、内金型によって、成形可能とされる。
【0015】
よって、上記切り欠きの成形、つまり、操作開口の成形のために別途の金型を設ける、ということは不要であって、その分、バンパーの成形用の金型が少なくでき、このため、このバンパーの成形がより容易にできる。
【0016】
一方、上記内向きフランジは、上記内金型と他の金型とにより成形可能とされる。そして、上記外、内金型および他の金型によりバンパーを全体的に成形した後には、まず、上記外、内金型を上記一方向で上記バンパーから離型させる。ところで、この際、上記内金型の一部は、上記内向きフランジの内面に接しているため、上記内金型を離型させようとする場合には、上記内向きフランジが邪魔になる。
【0017】
そこで、上記バンパーから上記内金型を離型させることに先立って、上記内向きフランジが上記内金型の外側方に向けて移動するよう上記バンパーの車体の幅方向における端部を弾性変形させる。この際、上記切り欠きの成形により生じたバンパーの脆弱部に応力が集中しがちとなって、この脆弱部が容易に弾性変形する。この結果、上記内向きフランジは上記内金型の外側方に向けて容易に移動する。このようにすれば、上記内金型を離型させるときに、上記内向きフランジが邪魔になるということは防止される。
【0018】
そこで、上記内金型を上記一方向でバンパーから離型させ、次に、バンパーの端部をその弾性で元の位置に復元させてやれば、上記バンパーの成形と、これに続く離型とが完了する。
【0019】
よって、上記内金型の離型を可能にするために、複雑な金型構造を別途に採用する、ということは不要である。この結果、上記バンパーの成形が更に容易となる。
【0020】
請求項2の発明は、上記延出片が上記バンパー本体の下端縁部から延出し、一方、上記車体に懸架される車輪をその上方から覆うフェンダライナーを設け、このフェンダライナーにより上記切り欠きの一部分を閉じ、この切り欠きの他部分を上記操作開口としている。
【0021】
このため、上記切り欠きの大きさと形状とを、内金型の都合に合わせて成形したとしても、上記操作開口にとって無用な上記切り欠きの一部分は上記フェンダライナーの一部分の利用により、閉じられる。よって、自動車の走行時に、車輪で跳ね上げられた異物が上記切り欠きを通り車体やバンパーの内部に無用に入り込む、ということは簡単な構成で抑制される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の自動車のランプ装置に関し、バンパーの外部からランプの調整を可能とする操作開口を上記バンパーに形成すると共に、フェンダライナーと互いに連結される内向きフランジを上記バンパーに形成した場合でも、このバンパーの成形が容易にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
【0023】
即ち、自動車には、車体の長手方向の端部に支持される樹脂製のバンパーと、このバンパーに支持されるランプとが設けられる。上記バンパーは、車体の幅方向に延び、その各端部が車体の長手方向でこの車体側に向かって延出するバンパー本体と、縦方向におけるこのバンパー本体の端縁部から車体の長手方向でこの車体側に向かって一体的に延出する延出片と、上記バンパー本体の上記各端部から車体の幅方向の内方に向かって一体的に延出する内向きフランジとを備える。上記延出片を貫通する操作開口が形成され、上記バンパーの外部から上記操作開口を通して上記ランプの調整が可能とされている。上記延出片に車体の長手方向に向かって開く切り欠きが形成され、この切り欠きが上記操作開口とされている。
【実施例】
【0024】
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
【0025】
図1−4において、符号1は自動車で、矢印Frは、この自動車1の進行方向の前方を示している。
【0026】
上記自動車1は、車体2と、この車体2の各側部に懸架されてこの車体2を走行面3上に支持する車輪4と、上記車体2の長手方向の端部(前端部)に支持されて、車体2の幅方向に延びる樹脂製のバンパー5と、上記車輪4をその上方から覆って上記車体2に支持される樹脂製のフェンダライナー6と、上記バンパー5の車体2の幅方向における各端部に形成されたランプ孔7に嵌入されて上記バンパー5に支持具8により支持される左右一対のフォグランプ9と、上記バンパー5の各端部の上側に隣接して配置される左右一対のヘッドランプ10とを備えている。上記各ランプ9,10は、その光軸11が車体2の長手方向に延びて、上記車体2の外方(前方)を照射可能とする。
【0027】
上記バンパー5は、その長手方向の中途部12が車体2の幅方向に延び、その各端部13が車体2の長手方向でこの車体2側に向かって延出するバンパー本体14を備え、上記バンパー本体14の端部13は、車体2の外側面に沿うよう延びている。上記車体2の側面断面視(図1)で、上記バンパー本体14は縦方向に長く延びている。
【0028】
縦方向における上記バンパー本体14の上、下端縁部からそれぞれ車体2の長手方向でこの車体2側(後方)に向かって上、下延出片15,16が一体的に延出させられている。また、上記バンパー本体14の上記各端部13の延出端縁から車体2の幅方向でこの車体2側(内側方)に向かって内向きフランジ17が一体的に延出させられている。
【0029】
上記車体2の各側部には、この車体2の側面視(図1)で、上記車輪4の上部を嵌入させる半円凹形状のホイールハウス20が形成されている。前記フェンダライナー6は、上記ホイールハウス20に嵌入されてこのホイールハウス20に支持される半円弧形状のフェンダライナー本体21と、このフェンダライナー本体21の上記バンパー5側の下端部からこのバンパー5側(前方)に向かって一体的に突出する支持片22とを備えている。
【0030】
上記フェンダライナー本体21の前部の外側縁部は、上記内向きフランジ17の内面(前面)に面接合させられて、不図示の固着具により固着されている。また、上記支持片22は、上記バンパー5の下延出片16の上面に接合され、この下延出片16に固着具23により固着されている。
【0031】
前記支持具8は、前記ランプ孔7の開口縁部に対し上記ランプ9を枢支させる不図示の枢支具と、上記バンパー本体14に一体的に突設された支持片26と、この支持片26に対しほぼ垂直な軸心27回りにのみ回転可能に支持されるボルト28とを備えている。このボルト28のねじ部は、上記ランプ9のハウジング側に螺合されている。
【0032】
上記下延出片16を貫通する操作開口30が形成されている。この操作開口30は、上記軸心27上に位置している。具体的には、上記下延出片16に車体2の長手方向でこの車体2側(後方)に向かって開くコの字形状の切り欠き31が形成されている。前記フェンダライナー6の支持片22が上記切り欠き31の一部分を閉じており、この切り欠き31の他部分が上記操作開口30とされている。上記車体2の幅方向で、バンパー5に上記切り欠き31が形成された部分は、剛性が低下して弾性変形し易い脆弱部33とされている。
【0033】
上記バンパー5の外部(下方)から上記操作開口30に挿通させて上記ランプ9側であるボルト28の頭部に係合させたドライバー32への操作により、上記ランプ9の光軸11の傾き調整が可能とされている。具体的には、上記ボルト28の頭部に係合させたドライバー32への操作により、上記ボルト28をその軸心27回りに回転させれば、上記ボルト28のねじ部と螺合しているランプ9の部分が上記ボルト28に対し相対移動する。すると、上記ランプ9は上記枢支具を中心として回動し、上記光軸11の傾き調整がなされる。
【0034】
上記車体2の平面視(図4)で、上記切り欠き31の内縁部の一部分35とフェンダライナー6の支持片22の外縁部の一部分36とで囲まれた空間が上記操作開口30とされ、上記ドライバー32は、上記操作開口30にがたつきなく挿通可能とされている。このため、上記バンパー5の下方から上記操作開口30にドライバー32を挿通させたとき、このドライバー32の先端を上記ボルト28の頭部に係合させることは容易にできる。よって、上記ランプ9の光軸11の傾き調整が容易にできる。
【0035】
図5において、上記バンパー5を成形する射出成形装置39につき説明する。
【0036】
上記バンパー本体14の外面(前面)と、このバンパー本体14の内面(後面)および切り欠き31の切り欠き面とは、車体2の長手方向で互いに背反し、かつ、上記バンパー本体14からの上記延出片15,16のそれぞれ延出方向は上記車体2の長手方向に合致している。このため、上記内向きフランジ17は除くが、上記切り欠き31の切り欠き面を含む上記バンパー5の部分は、車体2の長手方向など、ある一方向Aで互いに接離可能な外、内金型40,41によって、成形可能とされる。
【0037】
よって、上記切り欠き31の成形、つまり、操作開口30の成形のために別途の金型を設ける、ということは不要であって、その分、バンパー5の成形用の金型が少なくでき、このため、このバンパー5の成形がより容易にできる。
【0038】
一方、上記内向きフランジ17は、上記内金型41と他の金型42とにより成形可能とされる。この他の金型42は、上記外、内金型40,41の外側方Bに向かって往、復移動可能とされている。
【0039】
上記各金型40−42を互いに接近させて結合させることにより形成されるキャビティにより、上記バンパー5が全体的に射出成形される。この成形後には、まず、上記外、内金型40,41を上記一方向Aでそれぞれ上記バンパー5から離型させる。ところで、この際、上記内金型41の一部は、上記内向きフランジ17の内面(前面)に接しているため、上記内金型41を離型させようとする場合、上記内向きフランジ17が邪魔になる。
【0040】
そこで、上記バンパー5から内金型41を離型させることに先立って、上記他の金型42を外側方Bに移動させ、これに上記内向きフランジ17を連動させる。そして、この内向きフランジ17が上記内金型41の外側方Bに向けて移動するよう上記バンパー5の車体2の幅方向における端部を弾性変形させる(図5中、一点鎖線)。この際、上記脆弱部33に応力が集中しがちとなって、この脆弱部33が容易に弾性変形する。この結果、上記内向きフランジ17は上記内金型41の外側方Bに向けて容易に移動する。このようにすれば、上記内金型41を離型させるときに、上記内向きフランジ17が邪魔になるということは防止される。
【0041】
そこで、上記内金型41を上記一方向Aで上記バンパー5から離型させる(図5中、二点鎖線)。次に、上記内向きフランジ17から上記他の金型42を離脱させ、上記バンパー5の端部をその弾性で元の位置に復元させてやれば(図5中、実線)、上記バンパー5の成形と、これに続く離型とが完了する。
【0042】
よって、上記内金型41の離型を可能にするために、複雑な金型構造を別途に採用する、ということは不要である。この結果、上記バンパー5の成形が更に容易となる。
【0043】
また、前記したように、延出片16が上記バンパー本体14の下端縁部から延出し、一方、上記車体2に懸架される車輪4をその上方から覆うフェンダライナー6を設け、このフェンダライナー6により上記切り欠き31の一部分を閉じ、この切り欠き31の他部分を上記操作開口30としている。
【0044】
このため、上記切り欠き31の大きさと形状とを、内金型41の都合に合わせて成形したとしても、上記操作開口30にとって無用な上記切り欠き31の一部分は上記フェンダライナー6の一部分の利用により、閉じられる。よって、自動車1の走行時に、車輪4で跳ね上げられた異物が上記切り欠き31を通り車体2やバンパー5の内部に無用に入り込む、ということは簡単な構成で抑制される。
【0045】
なお、図1中、一点鎖線で示すように、上延出片15に切り欠き31を形成し、これを操作開口30としてもよい。
【0046】
また、以上は図示の例によるが、上記バンパー5はリヤバンパーであってもよい。また、ランプ9はヘッドランプ10であってもよい。また、一方向Aは上下方向であってもよい。また、上記切り欠き31を閉じるフェンダライナー6の支持片22に円形の貫通孔を形成し、これを操作開口30としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】図2の部分拡大断面図である。
【図2】自動車の前部側面図である。
【図3】自動車の部分正面図である。
【図4】自動車の前部部分平面断面図である。
【図5】射出成形装置の簡略平面断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 自動車
2 車体
4 車輪
5 バンパー
6 フェンダライナー
7 ランプ孔
8 支持具
9 ランプ
10 ヘッドランプ
11 光軸
12 中途部
13 端部
14 バンパー本体
15 延出片
16 延出片
17 内向きフランジ
30 操作開口
31 切り欠き
32 ドライバー
33 脆弱部
39 射出成形装置
40 外金型
41 内金型
42 他の金型
A 一方向
B 外側方

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の長手方向の端部に支持される樹脂製のバンパーと、このバンパーに支持されるランプとを設け、上記バンパーが、車体の幅方向に延び、その各端部が車体の長手方向でこの車体側に向かって延出するバンパー本体と、縦方向におけるこのバンパー本体の端縁部から車体の長手方向でこの車体側に向かって一体的に延出する延出片と、上記バンパー本体の上記各端部から車体の幅方向の内方に向かって一体的に延出する内向きフランジとを備え、上記延出片を貫通する操作開口を形成し、上記バンパーの外部から上記操作開口を通して上記ランプの調整を可能とした自動車のランプ装置において、
上記延出片に車体の長手方向に向かって開く切り欠きを形成し、この切り欠きを上記操作開口としたことを特徴とする自動車のランプ装置。
【請求項2】
上記延出片が上記バンパー本体の下端縁部から延出し、一方、上記車体に懸架される車輪をその上方から覆うフェンダライナーを設け、このフェンダライナーにより上記切り欠きの一部分を閉じ、この切り欠きの他部分を上記操作開口としたことを特徴とする請求項1に記載の自動車のランプ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−297000(P2007−297000A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−127648(P2006−127648)
【出願日】平成18年5月1日(2006.5.1)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】