説明

自動車の後部構造

【課題】リアゲートの下面に締結具によって係合部材を固定した場合に、リアゲートの下面部分やリアエンドパネルの上面部分の見栄えを向上する。
【解決手段】車体後面に形成された後方開口部を開閉するリアゲート2の下面に、締結具11によって第1係合部材(ラッチ)10が固定される。リアゲート2の下面を覆うリアゲートトリム15に、締結具11を覆うための膨出部16が下方に向けて突出形成される。後方開口部の下縁部を形成するリアエンドパネル4を上方から覆うリアエンドトリム21に、第1係合部材10に対応した位置において開口部23が形成される。リアエンドパネル4に、第1係合部材10が開口部23を通して係合される第2係合部材(ストライカ)20が固定される。リアエンドトリム21に、膨出部16に対応した位置において、下方に向けて凹となった凹部22が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の後部構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車の中には、ワゴン車やハッチバック車とよばれるように、車体後面に形成された大きな後方開口部を有して、この後方開口部をリアゲートによって開閉するようにしたものがある。リアゲートを閉位置に保持しておくための係止機構を構成するために、リアゲートの下部にラッチ(ラッチ機構)を取付ける一方、後方開口部の下縁部を形成するリアエンドパネルには、ラッチが係合されるストライカを取付けることが行われている。
【0003】
上記リアエンドパネルは、見栄え向上等の観点から、その上面がリアエンドトリムによって覆われることがある。この場合、リアエンドトリムには、上記ストライカが臨まされる開口部が形成されて、ラッチは、この開口部を通してストライカに係合されることになる。
【0004】
特許文献1には、リアゲートトリムを開いた状態において、上記開口部付近における見栄え向上のために、この開口部を弾性部材からなるカバー部材によって覆うことが提案されている。このカバー部材は、リアゲートが閉位置へと変位するときに、ラッチによって上方から押圧されて開かれることになる。そして、特許文献1には、カバー部材を、ウエザーストリップに一体成形することも開示されている。
【特許文献1】実開平4−26850号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ラッチは、例えばボルト等の締結具によってリアゲートに固定されることになるが、車種によっては、ラッチをリアゲートの十分に低い位置、特にリアゲートの下面に固定することが要求される場合がある。この場合、ラッチをリアゲートに固定するための締結具もかなり大きくリアゲート下面から下方に突出することになり、リアゲートを開いた時に締結具が外部から目視可能となって、見栄えが悪いものとなる。これについては、下方に突出する締結具の部分をリアゲートトリムで覆うことでリアゲート下部の見栄えをよくすることが可能になる。しかしながら、この場合は、締結具を覆うリアゲートトリムが下方に膨出することに伴って、ラッチが係合されるストライカが取付けられるリアエンドパネルを覆うリアエンドトリム側において、上記膨出部との干渉を防止するために、本来であればストライカと係合するラッチ部分を通すだけの大きさでよい開口部をかなり大きいものにせざるを得ないこととなって、リアエンドトリム上面の見栄えを悪くしてしまい、好ましくないものとなる。
【0006】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、リアゲートの下面に締結具によって係合部材を固定した場合に、リアゲートの下面部分やリアエンドパネルの上面部分の見栄えを向上できるようにした自動車の後部構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
車体後面に形成された後方開口部を開閉するリアゲートの下面に、締結具によって第1係合部材が固定され、
前記リアゲートの下面を覆うリアゲートトリムに、前記締結具を覆うための膨出部が下方に向けて突出形成され、
前記後方開口部の下縁部を形成するリアエンドパネルを上方から覆うリアエンドトリムに、前記第1係合部材に対応した位置において開口部が形成され、
前記リアエンドパネルに、前記第1係合部材が前記開口部を通して係合される第2係合部材が固定され、
前記リアエンドトリムに、前記膨出部に対応した位置において、下方に向けて凹となった凹部が形成されている、
ようにしてある。
【0008】
上記解決手法によれば、締結具は、リアゲートトリムによって下方から覆われるために、リアゲートトリムの下面部分の見栄えが向上されることになる。また、リアゲートトリムには、締結具を覆うために下方へ突出された膨出部を有するが、この膨出部に対応して、リアエンドパネルを上方から覆うリアエンドトリムには下方に向けて凹となった凹部を形成してあるので、上記膨出部とリアエンドトリムとの干渉が防止されることになる。そして、リアエンドトリムに凹部を形成しても、膨出部に対応して大きな開口部を形成する場合に比して、外観上の見栄えも十分に確保されることになる。さらに、開口部の大きさは、第1係合部材が通る小さなものでよくなり、開口部を上記凹部に形成することによって、リアエンドトリムの平坦面部分に開口部を形成する場合に比して、開口部が目立ちにくいものともなり、外観上の見栄え向上の上でさらに好ましいものとなる。
【0009】
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記リアゲートの下面のうち前記第1係合部材の取付位置となる部分が、下方に向けて膨出されている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、第1係合部材の構造を下方に長く延設された特別の構造とすることなく、第1係合部材を十分に低い位置に設置することが可能となる。このことは、異なる車種との間で第1係合部材を共用する場合においても好ましいものとなる。
【0010】
前記リアエンドトリムに、前記開口部を覆うと共に上方から押圧されたときに下方に向けて開かれるカバー部材が回動自在に取付けられている、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、リアゲートを開いたときに、開口部がカバー部材によって覆われているので、外観上の見栄え向上の上でさらに好ましいものとなる。
【0011】
前記カバー部材が、弾性部材によって形成されている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、リアゲートの開閉に応じてカバー部材と当接されることになる第1係合部材の保護や、開口部のシール性確保等の上で好ましいものとなる。
【0012】
前記リアエンドトリムに、前記開口部の周縁部に沿うように配置されると共に内側開口部を有するベゼル部材が係止され、
前記カバー部材が、前記ベゼル部材に回動自在に保持されて、前記内側開口部を開閉するように設定され、
前記第1係合部材が、前記内側開口部を通して前記第2係合部材に係合される、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、回動されるカバー部材をあらかじめベゼル部材に組み付けてたセット体を、リアエンドトリムに組み付けることが可能となり、カバー部材を回動自在に直接リアエンドトリムに取付ける場合に比して組み付け作業の容易化等の上で好ましいものとなる。勿論、ベゼル部材を設けることによって、リアエンドトリムに形成されている開口部の周縁部の見栄え向上等の上でも好ましいものとなる。
【0013】
前記第1係合部材がラッチとされ、
前記第2係合部材がストライカとされている、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、ドアノブやキーによって操作されるラッチを、ドアノブやキー孔が設けられるリアゲート側に設けた一般的な構造とすることができる。
【0014】
前記凹部が、前記膨出部よりも車幅方向に長く伸びており、
前記開口部が、前記凹部のうち車幅方向中間部において形成されて、該凹部の車幅方向各端部には該開口部が位置しないように設定され、
前記リアエンドトリムの上面には、前記凹部を挟んで左右一対のプレート部材が取付けられている、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、凹部を車幅方向に長くなるように設定して、局部的に凹にする場合に比して、外観上の見栄え向上の上で好ましいものとなる。また、凹部を挟んで設けた左右一対のプレート部材によって、外観上の見栄え向上の上でさらに一層好ましいものとなる。さらに、開口部とプレート部材との間に凹部が部分的に位置することにより、開口部に隣接してプレート部材を配置する場合に比して、開口部の存在が目立たなくされて、外観上の見栄え向上の上で好ましい設定となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、リアゲートの下面部分やリアエンドパネルの上面部分の見栄えを向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1において、自動車Vは、ワゴン車あるいはハッチバック車とされて、その後面には大きな開口面積を有する後方開口部1が形成されている。後方開口部1は、リアゲート2によって開閉されるようになっており、その開閉のためのヒンジ3が、リアゲート2の上部とル−フパネル7の後端部とに跨って左右一対設けられている。
【0017】
後述するように、リアゲート2の下面2aには、第1係合部材としてのラッチ(ラッチ機構)10が取付けられる一方(図2,図4をも参照)、ラッチ10に対応して、後方開口部1の下縁部を構成するリアエンドパネル4には、第2係合部材としてのストライカ20が取付けられている(図3〜図6をも参照)。ラッチ10がストライカ20に係合することにより、リアゲート2が閉位置に保持される。リアゲート2に設けられたドアノブ5を操作することにより、あるいはリアゲート2に設けたキー孔6に係合されるキーを操作することにより、ラッチ10のストライカ20に対する係合が解除されて、リアゲート2を開くことが可能となる。
【0018】
ラッチ10の詳細について、図2,図4,図9,図10を参照しつつ説明する。まず、リアゲート2の下面2aには、その車幅方向中間部が下方に向けた膨出部2bが形成されている(図9参照)。この膨出部2bの下面に、締結具としてのボルト11、ナット12によって、ラッチ10のケーシング13が固定されている。ボルト11,ナット12は、車幅方向に間隔をあけて左右一対設けられている。ラッチ10は、そのケーシング13内に、ストライカ20に係合される揺動係合部材14(図10に簡略化して示)を有して、ケーシング13の下面および前面に開口された切欠部13aを通してストライカ20がケーシング13内に挿入されると、揺動係合部材14がストライカ20に係合された係合状態とされる。なお、ケーシング14内には、上記揺動係合部材14をドアノブ5やキー孔6とを連係するための連係機構が装備されるが、このようなラッチ10そのものは従来周知の構造のものと同じ構造とされているので、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0019】
リアゲート2の下面2aには、リアゲートトリム15が取付けられている。特に図3、図9に示すように、リアゲートトリム15は、ラッチ10部分において下方に膨出された膨出部16を有している。この膨出部16によって、ボルト11が下方から覆われている。そして、膨出部16に形成された開口部16aから、ケーシング13の一部が下方に突出するようにされている。このように、ケーシング13の周囲は、ボルト11を含めてリアゲートトリム15の膨出部16によって下方から覆われて外部から目視されないため、リアゲート2を開いたときでも外観上の見栄えがよいものとなっている。
【0020】
一方、後方開口部1の下縁部を形成するリアエンドパネル4の上面は、その車幅方向全長に渡って、リアエンドトリム21によって覆われている。リアエンドトリム21の車幅方向中間部には、リアゲートトリム15の膨出部16の位置に対応させて、下方に凹となった凹部22が形成されている。凹部22は、リアゲート2が閉じられたとき、膨出部16が入り込むように位置されるもので、膨出部16の車幅方向長さよりも長くされる関係上、凹部22は車幅方向に細長く形成されている。凹部22の車幅方向各端部は、車幅方向内側に向かうにつれて徐々にその深さが深くなるように形成されている(急激に高さが変化される段部が形成されることの防止)。
【0021】
凹部22には開口部23が形成されて、この開口部23からは、前述のストライカ20の上端部がわずかに露出されている。開口部23は、凹部22の車幅方向中間部にのみ位置されて、開口部23の車幅方向各端部側には、凹部22の車幅方向端部22aがそれぞれ位置するように設定されている。そして、リアエンドトリム21の上面には、凹部22の車幅方向両側において、左右一対のプレート部材24が固定されている(例えば図3、図5参照)。このプレート部材24は、例えばアルミニウム合金等の金属製とされて、外観上の見栄え向上と、後方開口部1を通して車室内に荷物等を出し入れする際の車体保護用として機能する。プレート部材24と開口部23との間に、凹部22の一部となる車幅方向端部22aが位置することにより、プレート部材24を開口部23に隣接させる(近接させる)場合に比して、デザイン的に開口部23が目立つ度合が少なくなり、外観上の見栄え向上の上で好ましいものとなる。
【0022】
リアエンドトリム21には、前記開口部23の周縁部に沿うようにして、ベゼル部材25が取付けられている。ベゼル部材25は、図7,図8に示すように、装飾機能が高くなるように設定されて、全体的に、方形の枠形状とされて、その中央部には、内側開口部25aが形成されている。この内側開口部25aは、ラッチ10(のケーシング13)が挿入できる大きさに設定されている。このベゼル部材25は、その周縁部において複数の係止爪部25bを有して、ベゼル部材25をリアエンドトリム21の上方から接近させてその開口部23内に挿入することにより、係止爪部25bが開口部23の周縁部下面に係止されて、その固定が行われるようになっている。
【0023】
ベゼル部材25の内側開口部25aは、カバー部材30によって開閉されるようになっている。カバー部材30は、例えばゴム等の弾性部材によってほぼ平板状に形成されて、その車幅方向中間部には、ストライカ20の上端部が隙間をもって侵入する前後方向に細長い開口部30aが形成されている。カバー部材30は、ベゼル部材25の下方に位置した状態で、ベゼル部材25に回動自在に保持されている。すなわち、車幅方向に伸びる回動軸31が、カバー部材30に形成された保持部30bに保持される一方、この回動軸31の車幅方向各端部が、ベゼル部材25に形成された左右一対の軸受部25cに回動自在に支承されている。回動軸31は、カバー部材30の後端部側に位置されており、この回動軸31に巻回されたリターンスプリング32によって、カバー部材30が上方に向けて(閉位置に向けて)付勢されている。
【0024】
図8は、カバー部材30によって内側開口部25aを閉じている状態を示し、閉状態では、ベゼル部材25の下方にカバー部材30が位置するように設定されている。この閉状態から、カバー部材30を下方に押圧すると、カバー部材30は、リターンスプリング32の付勢力に抗してその前端部が下方を向くようにして揺動されて、内側開口部25aが開かれる。カバー部材30に対する上方からの押圧力が解除されると、リターンスプリング32によって、カバー部材30は図8の閉位置に復帰される。
【0025】
開かれているリアゲート2を閉じるとき、ラッチ10のケーシング13が、カバー部材30を下方に押圧して、ベゼル部材25の内側開口部25aを開き、この内側開口部25aを通って、ラッチ10がストライカ20と係合される。ラッチ10がストライカ20と係合されているとき(リアゲート2が閉じているとき)は、カバー部材30は開いたままとされる。閉じられているリアゲート2を開くとき、ラッチ10の上昇に伴ってカバー部材30は自動的に内側開口部25aを閉じる閉位置へと復帰される。リアゲート2の開閉のたびに、ラッチ10がカバー部材30と接触されるが、カバー部材30を弾性部材で形成しておくことにより、カバー部材30の損傷防止は勿論のこと、ラッチ10の損傷防止の上で好ましいものとなる。また、カバー部材30を弾性部材で形成しておくことにより、内側開口部25aを通して下方に雨水が浸入する事態が防止あるいは低減される(カバー部材30のシール機能)。
【0026】
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。ラッチ10をリアエンドパネル4側に取付ける一方、ストライカ20をリアゲート2側に取付けるようにしてもよい。ベゼル部材25を用いることなく、カバー部材30によって直接開口部23を開閉するようにしてもよい。カバー部材30を、弾性部材ではなく、例えば硬質の合成樹脂等適宜の材質によって形成することができる。ストライカ20の位置をより低い位置として、カバー部材30によって完全にストライカ20を覆うようにしてもよい(この場合、カバー部材30に開口部30aを形成することが不用となる)。リアエンドトリム15の開口部23を、カバー部材30によって覆わないようにしてもよい(カバー部材30の廃止)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明が適用された自動車を後方から見た後面図。
【図2】図1の自動車におけるリアゲートを車室内側から見た斜視図。
【図3】リアエンドパネル部分を示す要部斜視図。
【図4】ラッチとストライカとの係合状態を示す要部断面斜視図。
【図5】カバー部材が閉じられた状態でのリアエンドパネル部分を示す要部斜視図。
【図6】図5の状態からカバー部材を取外して示す要部斜視図。
【図7】ベゼル部材を下方から見た斜視図。
【図8】図7のベゼル部材にカバー部材を組み付けた後の状態を示す斜視図。
【図9】ラッチとストライカとの係合状態を示すもので、図10のX9−X9線相当断面図。
【図10】ラッチとストライカとの係合状態を示すもので、図9のX10−X10線相当断面図。
【符号の説明】
【0028】
V:自動車
1:後方開口部
2:リアゲート
2a:下面
2b:膨出部
4:リアエンドパネル
10:ラッチ(第1係合部材)
11:ボルト(締結具)
13:ケーシング(ラッチ)
15:リアゲートトリム
16:膨出部(リアゲートトリム)
20:ストライカ(第2係合部材)
21:リアエンドトリム
22:凹部
22a;車幅方向端部(凹部)
23:開口部
24:プレート部材
25:ベゼル部材
25a:内側開口部
30:カバー部材
31:回動軸
32:リターンスプリング


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体後面に形成された後方開口部を開閉するリアゲートの下面に、締結具によって第1係合部材が固定され、
前記リアゲートの下面を覆うリアゲートトリムに、前記締結具を覆うための膨出部が下方に向けて突出形成され、
前記後方開口部の下縁部を形成するリアエンドパネルを上方から覆うリアエンドトリムに、前記第1係合部材に対応した位置において開口部が形成され、
前記リアエンドパネルに、前記第1係合部材が前記開口部を通して係合される第2係合部材が固定され、
前記リアエンドトリムに、前記膨出部に対応した位置において、下方に向けて凹となった凹部が形成されている、
ことを特徴とする自動車の後部構造。
【請求項2】
請求項1において、
前記リアゲートの下面のうち前記第1係合部材の取付位置となる部分が、下方に向けて膨出されている、ことを特徴とする自動車の後部構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
前記リアエンドトリムに、前記開口部を覆うと共に上方から押圧されたときに下方に向けて開かれるカバー部材が回動自在に取付けられている、ことを特徴とする自動車の後部構造。
【請求項4】
請求項3において、
前記カバー部材が、弾性部材によって形成されている、ことを特徴とする自動車の後部構造。
【請求項5】
請求項3または請求項4において、
前記リアエンドトリムに、前記開口部の周縁部に沿うように配置されると共に内側開口部を有するベゼル部材が係止され、
前記カバー部材が、前記ベゼル部材に回動自在に保持されて、前記内側開口部を開閉するように設定され、
前記第1係合部材が、前記内側開口部を通して前記第2係合部材に係合される、
ことを特徴とする自動車の後部構造。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
前記第1係合部材がラッチとされ、
前記第2係合部材がストライカとされている、
ことを特徴とする自動車の後部構造。
【請求項7】
請求項6において、
前記凹部が、前記膨出部よりも車幅方向に長く伸びており、
前記開口部が、前記凹部のうち車幅方向中間部において形成されて、該凹部の車幅方向各端部には該開口部が位置しないように設定され、
前記リアエンドトリムの上面には、前記凹部を挟んで左右一対のプレート部材が取付けられている、
ことを特徴とする自動車の後部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−155678(P2008−155678A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−343849(P2006−343849)
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】