自動車用ウエザーストリップ
【課題】 グラスランがドアサッシュのグラスラン装着部から飛び出すのを防止する。
【解決手段】 グラスラン1は、長さ方向への伸縮を防止する複数の芯材12が埋設されていて、車両のドアサッシュ201のグラスラン装着部202に取付けられて使用される。前記複数の芯材12は、前記ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1上に配置されている。
【解決手段】 グラスラン1は、長さ方向への伸縮を防止する複数の芯材12が埋設されていて、車両のドアサッシュ201のグラスラン装着部202に取付けられて使用される。前記複数の芯材12は、前記ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1上に配置されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両組付け時の伸びや組付け後の収縮を防止するために金属製ワイヤ、合成樹脂製コード等の芯材を埋設した自動車用ウエザーストリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
金属製ワイヤ、合成樹脂製コード等の芯材を埋設した自動車用ウエザーストリップとして、例えば、図8、図9に示すようなドアグラスラン1が知られている。前記ドアグラスラン1は、互いに対向するアウター側の側壁部2およびインナー側の側壁部3及びこれら一対の側壁部2,3を連結する底壁部4によって断面略コ字状に形成されたグラスラン本体部5と、前記一対の側壁部2,3の先端に内面側に向けて設けられた第1,第2のガラスシール部6,7と、前記一対の側壁部2,3の先端に外面側に向けて設けられた第1,第2のパネルシール部8,9と、前記一対の側壁部2,3の底壁部4側の側面に外面側に向けて設けられた第1,第2の抜止リップ部10,11と、を備えている。前記底壁部4には金属製ワイヤや合成樹脂製コード等の複数の芯材12が埋設されている。
【0003】
前記ドアグラスラン1は、ドアサッシュ201の断面略コ字状のグラスラン装着部202に嵌合した状態で取り付けられ、前記第1,第2の抜止リップ部10,11が前記グラスラン装着部202の内面に設けたリップ係合部203,204に係合して前記グラスラン装着部202からの脱落を阻止されるようになっていると共に、前記第1,第2のパネルシール部8,9で前記グラスラン装着部202の開口縁部202a,202bをシールし、前記第1,第2のガラスシール部6,7でドアガラス205の内、外面をシールするようになっている。なお、図9において、CL1は車両(ドアサッシュ)基準の屈曲中立軸(車両Z軸方向の屈曲中立軸)、CL2はドアグラスラン1の断面基準の中立軸である。
【0004】
また、ドアサッシュ用のウエザーストリップ(以下、ドアウエザーストリップと称する)として、図10に示すものが知られている。前記ドアウエザーストリップ101は、ドアサッシュ201への取付基部としての底壁部102と、該底壁部102と一体に形成された中空シール部103と、該中空シール部103の車外側に突出形成された第1リップ104と、該第1リップ104と前記底壁部102の間に形成された第2リップ105と、を備えている。前記底壁部102には金属製ワイヤや合成樹脂製コード等の複数の芯材106が埋設されている。前記ドアウエザーストリップ101は、前記底壁部102がドアサッシュ201のドアウエザーストリップ取付部210上に樹脂製クリップ(図示せず)により取り付けられる。なお、図10において、CL1は車両(ドアサッシュ)基準の屈曲中立軸(車両Z軸方向の屈曲中立軸)、CL2はドアウエザーストリップ101の断面基準の中立軸である。(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−264072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記従来のドアグラスラン1およびドアウエザーストリップ101は、図8に示すように、ルーフ部におけるように断面上で傾斜した状態で、且つ車両のZ軸方向に湾曲させて使用した場合に、次に述べるような問題点があった。
(1)前記ドアグラスラン1は、図11に示すように、前記複数の芯材12により決定された断面基準の中立軸CL2が、車両基準の屈曲中立軸(車両Z軸方向の屈曲中立軸)CL1と一致しようとする断面2次モーメントMが作用するため、前記ドアグラスラン1が転んで、前記アウター側の側壁部2がドアサッシュ201のグラスラン装着部202から飛び出し、該グラスラン装着部202の開口縁部202aと前記第1のパネルシール部8の間に隙間G1が発生する。また、インナー側の側壁部3がドアサッシュ201の断面略コ字状のグラスラン装着部202内に沈み込んで、前記第2のパネルシール部9が前記グラスラン装着部202の開口縁部202bに押し付けられて押し潰されてしまう。
(2)前記従来のドアウエザーストリップ101においては、図12に示すように、前記複数の芯材106により決定された断面基準の中立軸CL2が、車両基準の屈曲中立軸(車両Z軸方向の屈曲中立軸)CL1と一致しようとする断面2次モーメントMが作用して前記底壁部102が前記ドアサッシュ201のウエザーストリップ取付面210から浮き上がって前記底壁部102と前記ウエザーストリップ取付面210の間に隙間G2が発生し、ドアウエザーストリップ101のシール性が損なわれる。ドアウエザーストリップ101のシール性が損なわれるのを防止するためには両面テープを追加したり、樹脂製クリップの数を増やす必要があった。
【0006】
本発明の目的は、上記従来の問題点を解決し、ドアサッシュのグラスラン装着部から飛び出しを防止することのできるドアグラスランを提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、ドアサッシュからの浮き上がりを防止することのできるドアウエザーストリップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明の自動車用ウエザーストリップは、長さ方向への伸縮を防止する複数の芯材が埋設されていて、車両のドアサッシュに取付けられて使用される自動車用ウエザーストリップにおいて、前記複数の芯材を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に配置した。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の自動車用ウエザーストリップにおいて、該自動車用ウエザーストリップの重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に配置した。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の自動車用ウエザーストリップにおいて、前記自動車用ウエザーストリップの重心位置を中心にして対称位置に芯材を配置した。
【0011】
請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載の自動車用ウエザーストリップにおいて、該ウエザーストリップの一部に厚肉部を設けることにより前記自動車用ウエザーストリップの重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に位置させた。
【0012】
請求項5の発明は、請求項2または請求項3に記載の自動車用ウエザーストリップにおいて、該ウエザーストリップの一部に高比重部を設けることにより前記自動車用ウエザーストリップの重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に位置させた。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の自動車用ウエザーストリップは、ドアサッシュの屈曲中立軸とウエザーストリップの断面基準の中立軸が一致した状態になり、ウエザーストリップの転びが防止され、ドアサッシュのグラスラン装着部から飛び出しや、ドアサッシュのウエザーストリップ取付部からの浮き上がりを防止することができる。
【0014】
請求項2の自動車用ウエザーストリップは、ウエザーストリップの重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に配置したので、ドアサッシュにウエザーストリップをより一層、安定した状態で組付けることができる。
【0015】
請求項3の自動車用ウエザーストリップは、ウエザーストリップの重心位置を中心にして対称位置に芯材を配置したので、ドアサッシュに組付けたウエザーストリップをより一層、安定させることができる。
【0016】
請求項4の自動車用ウエザーストリップは、厚肉部によりウエザーストリップの重心位置を調整して、該重心位置を容易にドアサッシュの屈曲中立軸に一致させることができる。これにより、シール性能、ドア開閉性能等を悪化させることなく、重心位置を移動させることができる。
【0017】
請求項5の自動車用ウエザーストリップは、高比重部によりウエザーストリップの肉厚を厚くすることなく重心位置を調整して、該重心位置をドアサッシュの屈曲中立軸に一致させることができる。これにより、シール性能、ドア開閉性能等を悪化させることなく、かつ断面形状を変更することなく重心位置を移動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明を自動車用ウエザーストリップがドアグラスランの場合を第1の実施の形態とし、自動車用ウエザーストリップがドアウエザーストリップの場合を第2の実施の形態として分けて説明する。なお、従来例と同一部分には同一符合を付して重複する説明を省略する。
【0019】
図1は、第1の実施の形態の第1の実施例を示す。自動車用ウエザーストリップとしてのドアグラスラン1は、互いに対向するアウター側の側壁部2およびインナー側の側壁部3及びこれら一対の側壁部2,3を連結する底壁部4によって断面略コ字状に形成されたグラスラン本体部5と、前記一対の側壁部2,3の先端に内面側に向けて設けられた第1,第2のガラスシール部6,7と、前記一対の側壁部2,3の先端に外面側に向けて設けられた第1,第2のパネルシール部8,9と、前記一対の側壁部2,3の底壁部4側の外面側に向けて設けられた第1,第2の抜止リップ部10,11と、複数の芯材12と、を備えている。
【0020】
前記複数の芯材12は、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1上(屈曲中立軸CL1に重なる位置)、具体的にはアウター側の側壁部2の先端部とインナー側の側壁部3の基端部(底壁部4側の端部)に埋設されていて、ドアグラスラン1の断面基準の中立軸CL2が前記ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1に重なるようになっている。なお、CL3は、ドアグラスラン1の重心位置である。
【0021】
前記ドアグラスラン1は、ソリッドゴムや熱可塑性エラストマー等により押出成形によって形成されている。また、前記芯材12は、金属製ワイヤや合成樹脂製コード等で構成されていて、前記ドアグラスラン1を押出成形時に埋設される。
【0022】
第1の実施例のドアグラスラン1は、上述のような構成であって、複数の芯材12をドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1上(屈曲中立軸CL1に重なる位置)に配置したので、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1とドアグラスラン1の断面基準の中立軸CL2が一致した状態になり、ドアグラスラン1の転びが防止され、ドアグラスラン1がドアサッシュ201のグラスラン装着部202から飛び出すのを防止することができる。
【0023】
図2はドアグラスラン1の第2実施例を示す。この実施例においてはドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1とドアグラスラン1の断面基準の中立軸CL2を一致させると共に、ドアグラスラン1の重心位置CL3をドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1およびドアグラスラン1の断面基準の中立軸CL2に一致させた。ここで、この実施例は、第1実施例に対し、第2のガラスシール部7の全体を薄肉とし、底壁部4の全体を厚肉にすることにより、ドアグラスラン1の重心位置CL3を、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1及びドアグラスラン1の屈曲中立軸CL2に一致させている。なお、図2において、一点鎖線で示すのは第1実施例の形状である。
【0024】
また、前記ドアグラスラン1の重心位置CL3を中心にして対称位置に芯材12を配置した。ドアグラスラン1の重心位置CL3をドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1およびドアグラスラン1の断面基準の中立軸CL2に一致させたのでドアグラスラン1のドアサッシュ201への組付性をより一層向上させることができる。また、前記ドアグラスラン1の重心位置CL3を中心にして対称位置に芯材12を配置したので、芯材12の作用、効果のバランスを取ることができる。その他の構成は第1の実施例の場合と同じであるので重複する説明は省略する。
【0025】
図3はドアグラスラン1の第3実施例を示す。この実施例においては、ドアグラスラン1の一部に厚肉部21を設けることにより、ドアグラスラン1の重心位置CL3をドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1およびドアグラスラン1の断面基準の中立軸CL2に一致させた。なお、この実施例は、図1に示す第1実施例に対し、インナー側の側壁3の長さL1が長くなっている。ここでインナー側の側壁3の肉厚が第1実施例と同一であると、ドアグラスラン1の重心位置CL3は、第1実施例の重心位置CL3よりも下方向に移動し、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1及びドアグラスラン1の屈曲中立軸CL2と離れてしまう。(これを架空の重心位置CL4として示す)。ここで、第2実施例と同様に第2のガラスシール部7及び底壁部4の肉厚変更により重心位置を移動しようとすると、肉厚を大幅に変更する必要があり、シール性能、ガラス昇降性能に悪影響を及ぼす。そこで、第3実施例のドアグラスラン1は、該ドアグラスラン1の一部に厚肉部を設けることにより、ドアグラスラン1の重心位置CL3を、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1及びドアグラスラン1の屈曲中立軸CL2と一致させた。また、両側壁部の根元側(略中央部より上側)に厚肉部を設けることにより、第1,第2のガラスシール部6,7との干渉を回避することができ、ガラス昇降性能への悪影響をより確実に回避できる。なお、その他の構成および作用、効果は第2の実施例の場合と同じであるので重複する説明は省略する。
【0026】
図4はドアグラスラン1の第4実施例を示す。この実施例においては、ドアグラスラン1の一部に高比重部31を設けることにより、具体的には底壁部4の全体もしくは一部を高比重のソリッドゴムで形成し、その他の部分を低比重の微発泡ソリッドゴムで形成した。なお、高比重部31を設ける部分は底壁部4に限定されるものではなく、アウター側の側壁部2やインナー側の側壁部3であってもよい。なお、その他の構成および作用、効果は第1の実施例の場合と同じであるので重複する説明は省略する。
【0027】
図5は、第2の実施の形態、即ち自動車用ウエザーストリップがドアウエザーストリップ101である場合の第1実施例を示す。自動車用ウエザーストリップとしてのドアウエザーストリップ101は、ドアサッシュ201への取付基部としての底壁部102と、該底壁部102と一体に形成された中空シール部103と、該中空シール部103の車外側に突出形成された第1リップ104と、該第1リップ104と前記底壁部102の間に形成された第2リップ105と、複数の芯材106と、を備えている。
【0028】
前記複数の芯材106は、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1上(屈曲中立軸CL1に重なる位置)、具体的には前記中空シール部103と、第2リップ105の付け根部分に埋設されていて、ドアウエザーストリップ101の断面基準の中立軸CL2が前記ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1に重なるようになっている。なお、CL3は、ドアウエザーストリップ101の重心位置であり、該重心位置CL3を中心にして左右対称位置に前記芯材106が配置されている。
【0029】
前記ドアウエザーストリップ101は、スポンジゴムや発泡熱化塑性エラストマー等により押出成形によって形成されている。また、前記芯材106は、金属製ワイヤや合成樹脂製コード等で構成されていて、前記ドアウエザーストリップ101を押出成形時に埋設される。
【0030】
ドアウエザーストリップ101の第1実施例は上述のような構成であって、複数の芯材106をドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1上(屈曲中立軸CL1に重なる位置)に配置したので、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1とドアウエザーストリップ101の断面基準の中立軸CL2が一致した状態になる。従って、車両基準の屈曲中立軸(車両Z軸方向方向の屈曲中立軸)CL1が不一致の場合のように断面2次モーメントMが作用して前記ドアウエザーストリップ101が回転して前記底壁部102が前記ドアサッシュ201のウエザーストリップ取付面210から浮き上がることがなく、ドアウエザーストリップ101のシール性が損なわれるのを防止する。
【0031】
図6は、第2の実施の形態の第2実施例を示す。この実施例においては、ドアウエザーストリップ101の一部に厚肉部41を設けることにより、具体的には底壁部102の一部に厚肉部41を設けることによりドアウエザーストリップ101の重心位置CL3を第1実施例のドアウエザーストリップ101の重心位置よりも下方に変移させ、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1及びドアウエザーストリップ101の断面基準の中立軸CL2の位置に来るようにしている。よって、ドアウエザーストリップ101のドアサッシュ201への組付性をより一層向上させることができる。また、厚肉部41を底壁部102の一部に設けているため、ドアウエザーストリップ101の反力増加によるドア閉まり性能への影響もない。なお、その他の構成および作用、効果は図5に示す実施例の場合と同じであるので重複する説明は省略する。
【0032】
図7は、第2の実施の形態の第3実施例を示す。この実施例においては、ドアウエザーストリップ101の一部に高比重部51を設けることにより、具体的には底壁部102の底面に高比重部51を設けることによりドアウエザーストリップ101の重心位置CL3を第5実施例のドアウエザーストリップ101の重心位置よりも下方に変移させ、ウエザーストリップ取付面210に近づけて、ドアウエザーストリップ101の回転を抑制するようになっていると共に、前記高比重部51によって前記ウエザーストリップ取付面210への適正な面圧を確保することができるようになっている。なお、前記高比重部51は、微発泡スポンジゴムやソリッドゴムで形成されている。その他の構成および作用、効果は前記実施例の場合と同じであるので重複する説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】ドアグラスランの第1実施例を示す断面図。
【図2】ドアグラスランの第2実施例を示す断面図。
【図3】ドアグラスランの第3実施例を示す断面図。
【図4】ドアグラスランの第4実施例を示す断面図。
【図5】ドアウエザーストリップの第1実施例の断面図。
【図6】ドアウエザーストリップの第2実施例の断面図。
【図7】ドアウエザーストリップの第3実施例の断面図。
【図8】従来のドアグラスランを使用した自動車のドアの側面図。
【図9】図8のA−A断面図。
【図10】他の従来例の断面図。
【図11】従来例の問題点を示す断面図。
【図12】従来例の問題点を示す断面図。
【符号の説明】
【0034】
1…ドアグラスラン、2…アウター側の側壁部、3…インナー側の側壁部、4…底壁部、5…グラスラン本体部、6,7…第1,第2のガラスシール部、8,9…第1,第2のパネルシール部、10,11…第1,第2の抜止リップ部、12,
106…芯材、101…ドアウエザーストリップ、102…底壁部、103…中空リップ部、104,105…第1,第2リップ、201…ドアサッシュ、202…グラスラン嵌着部、210…ウエザーストリップ取付部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両組付け時の伸びや組付け後の収縮を防止するために金属製ワイヤ、合成樹脂製コード等の芯材を埋設した自動車用ウエザーストリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
金属製ワイヤ、合成樹脂製コード等の芯材を埋設した自動車用ウエザーストリップとして、例えば、図8、図9に示すようなドアグラスラン1が知られている。前記ドアグラスラン1は、互いに対向するアウター側の側壁部2およびインナー側の側壁部3及びこれら一対の側壁部2,3を連結する底壁部4によって断面略コ字状に形成されたグラスラン本体部5と、前記一対の側壁部2,3の先端に内面側に向けて設けられた第1,第2のガラスシール部6,7と、前記一対の側壁部2,3の先端に外面側に向けて設けられた第1,第2のパネルシール部8,9と、前記一対の側壁部2,3の底壁部4側の側面に外面側に向けて設けられた第1,第2の抜止リップ部10,11と、を備えている。前記底壁部4には金属製ワイヤや合成樹脂製コード等の複数の芯材12が埋設されている。
【0003】
前記ドアグラスラン1は、ドアサッシュ201の断面略コ字状のグラスラン装着部202に嵌合した状態で取り付けられ、前記第1,第2の抜止リップ部10,11が前記グラスラン装着部202の内面に設けたリップ係合部203,204に係合して前記グラスラン装着部202からの脱落を阻止されるようになっていると共に、前記第1,第2のパネルシール部8,9で前記グラスラン装着部202の開口縁部202a,202bをシールし、前記第1,第2のガラスシール部6,7でドアガラス205の内、外面をシールするようになっている。なお、図9において、CL1は車両(ドアサッシュ)基準の屈曲中立軸(車両Z軸方向の屈曲中立軸)、CL2はドアグラスラン1の断面基準の中立軸である。
【0004】
また、ドアサッシュ用のウエザーストリップ(以下、ドアウエザーストリップと称する)として、図10に示すものが知られている。前記ドアウエザーストリップ101は、ドアサッシュ201への取付基部としての底壁部102と、該底壁部102と一体に形成された中空シール部103と、該中空シール部103の車外側に突出形成された第1リップ104と、該第1リップ104と前記底壁部102の間に形成された第2リップ105と、を備えている。前記底壁部102には金属製ワイヤや合成樹脂製コード等の複数の芯材106が埋設されている。前記ドアウエザーストリップ101は、前記底壁部102がドアサッシュ201のドアウエザーストリップ取付部210上に樹脂製クリップ(図示せず)により取り付けられる。なお、図10において、CL1は車両(ドアサッシュ)基準の屈曲中立軸(車両Z軸方向の屈曲中立軸)、CL2はドアウエザーストリップ101の断面基準の中立軸である。(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−264072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記従来のドアグラスラン1およびドアウエザーストリップ101は、図8に示すように、ルーフ部におけるように断面上で傾斜した状態で、且つ車両のZ軸方向に湾曲させて使用した場合に、次に述べるような問題点があった。
(1)前記ドアグラスラン1は、図11に示すように、前記複数の芯材12により決定された断面基準の中立軸CL2が、車両基準の屈曲中立軸(車両Z軸方向の屈曲中立軸)CL1と一致しようとする断面2次モーメントMが作用するため、前記ドアグラスラン1が転んで、前記アウター側の側壁部2がドアサッシュ201のグラスラン装着部202から飛び出し、該グラスラン装着部202の開口縁部202aと前記第1のパネルシール部8の間に隙間G1が発生する。また、インナー側の側壁部3がドアサッシュ201の断面略コ字状のグラスラン装着部202内に沈み込んで、前記第2のパネルシール部9が前記グラスラン装着部202の開口縁部202bに押し付けられて押し潰されてしまう。
(2)前記従来のドアウエザーストリップ101においては、図12に示すように、前記複数の芯材106により決定された断面基準の中立軸CL2が、車両基準の屈曲中立軸(車両Z軸方向の屈曲中立軸)CL1と一致しようとする断面2次モーメントMが作用して前記底壁部102が前記ドアサッシュ201のウエザーストリップ取付面210から浮き上がって前記底壁部102と前記ウエザーストリップ取付面210の間に隙間G2が発生し、ドアウエザーストリップ101のシール性が損なわれる。ドアウエザーストリップ101のシール性が損なわれるのを防止するためには両面テープを追加したり、樹脂製クリップの数を増やす必要があった。
【0006】
本発明の目的は、上記従来の問題点を解決し、ドアサッシュのグラスラン装着部から飛び出しを防止することのできるドアグラスランを提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、ドアサッシュからの浮き上がりを防止することのできるドアウエザーストリップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明の自動車用ウエザーストリップは、長さ方向への伸縮を防止する複数の芯材が埋設されていて、車両のドアサッシュに取付けられて使用される自動車用ウエザーストリップにおいて、前記複数の芯材を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に配置した。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の自動車用ウエザーストリップにおいて、該自動車用ウエザーストリップの重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に配置した。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の自動車用ウエザーストリップにおいて、前記自動車用ウエザーストリップの重心位置を中心にして対称位置に芯材を配置した。
【0011】
請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載の自動車用ウエザーストリップにおいて、該ウエザーストリップの一部に厚肉部を設けることにより前記自動車用ウエザーストリップの重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に位置させた。
【0012】
請求項5の発明は、請求項2または請求項3に記載の自動車用ウエザーストリップにおいて、該ウエザーストリップの一部に高比重部を設けることにより前記自動車用ウエザーストリップの重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に位置させた。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の自動車用ウエザーストリップは、ドアサッシュの屈曲中立軸とウエザーストリップの断面基準の中立軸が一致した状態になり、ウエザーストリップの転びが防止され、ドアサッシュのグラスラン装着部から飛び出しや、ドアサッシュのウエザーストリップ取付部からの浮き上がりを防止することができる。
【0014】
請求項2の自動車用ウエザーストリップは、ウエザーストリップの重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に配置したので、ドアサッシュにウエザーストリップをより一層、安定した状態で組付けることができる。
【0015】
請求項3の自動車用ウエザーストリップは、ウエザーストリップの重心位置を中心にして対称位置に芯材を配置したので、ドアサッシュに組付けたウエザーストリップをより一層、安定させることができる。
【0016】
請求項4の自動車用ウエザーストリップは、厚肉部によりウエザーストリップの重心位置を調整して、該重心位置を容易にドアサッシュの屈曲中立軸に一致させることができる。これにより、シール性能、ドア開閉性能等を悪化させることなく、重心位置を移動させることができる。
【0017】
請求項5の自動車用ウエザーストリップは、高比重部によりウエザーストリップの肉厚を厚くすることなく重心位置を調整して、該重心位置をドアサッシュの屈曲中立軸に一致させることができる。これにより、シール性能、ドア開閉性能等を悪化させることなく、かつ断面形状を変更することなく重心位置を移動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明を自動車用ウエザーストリップがドアグラスランの場合を第1の実施の形態とし、自動車用ウエザーストリップがドアウエザーストリップの場合を第2の実施の形態として分けて説明する。なお、従来例と同一部分には同一符合を付して重複する説明を省略する。
【0019】
図1は、第1の実施の形態の第1の実施例を示す。自動車用ウエザーストリップとしてのドアグラスラン1は、互いに対向するアウター側の側壁部2およびインナー側の側壁部3及びこれら一対の側壁部2,3を連結する底壁部4によって断面略コ字状に形成されたグラスラン本体部5と、前記一対の側壁部2,3の先端に内面側に向けて設けられた第1,第2のガラスシール部6,7と、前記一対の側壁部2,3の先端に外面側に向けて設けられた第1,第2のパネルシール部8,9と、前記一対の側壁部2,3の底壁部4側の外面側に向けて設けられた第1,第2の抜止リップ部10,11と、複数の芯材12と、を備えている。
【0020】
前記複数の芯材12は、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1上(屈曲中立軸CL1に重なる位置)、具体的にはアウター側の側壁部2の先端部とインナー側の側壁部3の基端部(底壁部4側の端部)に埋設されていて、ドアグラスラン1の断面基準の中立軸CL2が前記ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1に重なるようになっている。なお、CL3は、ドアグラスラン1の重心位置である。
【0021】
前記ドアグラスラン1は、ソリッドゴムや熱可塑性エラストマー等により押出成形によって形成されている。また、前記芯材12は、金属製ワイヤや合成樹脂製コード等で構成されていて、前記ドアグラスラン1を押出成形時に埋設される。
【0022】
第1の実施例のドアグラスラン1は、上述のような構成であって、複数の芯材12をドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1上(屈曲中立軸CL1に重なる位置)に配置したので、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1とドアグラスラン1の断面基準の中立軸CL2が一致した状態になり、ドアグラスラン1の転びが防止され、ドアグラスラン1がドアサッシュ201のグラスラン装着部202から飛び出すのを防止することができる。
【0023】
図2はドアグラスラン1の第2実施例を示す。この実施例においてはドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1とドアグラスラン1の断面基準の中立軸CL2を一致させると共に、ドアグラスラン1の重心位置CL3をドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1およびドアグラスラン1の断面基準の中立軸CL2に一致させた。ここで、この実施例は、第1実施例に対し、第2のガラスシール部7の全体を薄肉とし、底壁部4の全体を厚肉にすることにより、ドアグラスラン1の重心位置CL3を、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1及びドアグラスラン1の屈曲中立軸CL2に一致させている。なお、図2において、一点鎖線で示すのは第1実施例の形状である。
【0024】
また、前記ドアグラスラン1の重心位置CL3を中心にして対称位置に芯材12を配置した。ドアグラスラン1の重心位置CL3をドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1およびドアグラスラン1の断面基準の中立軸CL2に一致させたのでドアグラスラン1のドアサッシュ201への組付性をより一層向上させることができる。また、前記ドアグラスラン1の重心位置CL3を中心にして対称位置に芯材12を配置したので、芯材12の作用、効果のバランスを取ることができる。その他の構成は第1の実施例の場合と同じであるので重複する説明は省略する。
【0025】
図3はドアグラスラン1の第3実施例を示す。この実施例においては、ドアグラスラン1の一部に厚肉部21を設けることにより、ドアグラスラン1の重心位置CL3をドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1およびドアグラスラン1の断面基準の中立軸CL2に一致させた。なお、この実施例は、図1に示す第1実施例に対し、インナー側の側壁3の長さL1が長くなっている。ここでインナー側の側壁3の肉厚が第1実施例と同一であると、ドアグラスラン1の重心位置CL3は、第1実施例の重心位置CL3よりも下方向に移動し、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1及びドアグラスラン1の屈曲中立軸CL2と離れてしまう。(これを架空の重心位置CL4として示す)。ここで、第2実施例と同様に第2のガラスシール部7及び底壁部4の肉厚変更により重心位置を移動しようとすると、肉厚を大幅に変更する必要があり、シール性能、ガラス昇降性能に悪影響を及ぼす。そこで、第3実施例のドアグラスラン1は、該ドアグラスラン1の一部に厚肉部を設けることにより、ドアグラスラン1の重心位置CL3を、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1及びドアグラスラン1の屈曲中立軸CL2と一致させた。また、両側壁部の根元側(略中央部より上側)に厚肉部を設けることにより、第1,第2のガラスシール部6,7との干渉を回避することができ、ガラス昇降性能への悪影響をより確実に回避できる。なお、その他の構成および作用、効果は第2の実施例の場合と同じであるので重複する説明は省略する。
【0026】
図4はドアグラスラン1の第4実施例を示す。この実施例においては、ドアグラスラン1の一部に高比重部31を設けることにより、具体的には底壁部4の全体もしくは一部を高比重のソリッドゴムで形成し、その他の部分を低比重の微発泡ソリッドゴムで形成した。なお、高比重部31を設ける部分は底壁部4に限定されるものではなく、アウター側の側壁部2やインナー側の側壁部3であってもよい。なお、その他の構成および作用、効果は第1の実施例の場合と同じであるので重複する説明は省略する。
【0027】
図5は、第2の実施の形態、即ち自動車用ウエザーストリップがドアウエザーストリップ101である場合の第1実施例を示す。自動車用ウエザーストリップとしてのドアウエザーストリップ101は、ドアサッシュ201への取付基部としての底壁部102と、該底壁部102と一体に形成された中空シール部103と、該中空シール部103の車外側に突出形成された第1リップ104と、該第1リップ104と前記底壁部102の間に形成された第2リップ105と、複数の芯材106と、を備えている。
【0028】
前記複数の芯材106は、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1上(屈曲中立軸CL1に重なる位置)、具体的には前記中空シール部103と、第2リップ105の付け根部分に埋設されていて、ドアウエザーストリップ101の断面基準の中立軸CL2が前記ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1に重なるようになっている。なお、CL3は、ドアウエザーストリップ101の重心位置であり、該重心位置CL3を中心にして左右対称位置に前記芯材106が配置されている。
【0029】
前記ドアウエザーストリップ101は、スポンジゴムや発泡熱化塑性エラストマー等により押出成形によって形成されている。また、前記芯材106は、金属製ワイヤや合成樹脂製コード等で構成されていて、前記ドアウエザーストリップ101を押出成形時に埋設される。
【0030】
ドアウエザーストリップ101の第1実施例は上述のような構成であって、複数の芯材106をドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1上(屈曲中立軸CL1に重なる位置)に配置したので、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1とドアウエザーストリップ101の断面基準の中立軸CL2が一致した状態になる。従って、車両基準の屈曲中立軸(車両Z軸方向方向の屈曲中立軸)CL1が不一致の場合のように断面2次モーメントMが作用して前記ドアウエザーストリップ101が回転して前記底壁部102が前記ドアサッシュ201のウエザーストリップ取付面210から浮き上がることがなく、ドアウエザーストリップ101のシール性が損なわれるのを防止する。
【0031】
図6は、第2の実施の形態の第2実施例を示す。この実施例においては、ドアウエザーストリップ101の一部に厚肉部41を設けることにより、具体的には底壁部102の一部に厚肉部41を設けることによりドアウエザーストリップ101の重心位置CL3を第1実施例のドアウエザーストリップ101の重心位置よりも下方に変移させ、ドアサッシュ201の屈曲中立軸CL1及びドアウエザーストリップ101の断面基準の中立軸CL2の位置に来るようにしている。よって、ドアウエザーストリップ101のドアサッシュ201への組付性をより一層向上させることができる。また、厚肉部41を底壁部102の一部に設けているため、ドアウエザーストリップ101の反力増加によるドア閉まり性能への影響もない。なお、その他の構成および作用、効果は図5に示す実施例の場合と同じであるので重複する説明は省略する。
【0032】
図7は、第2の実施の形態の第3実施例を示す。この実施例においては、ドアウエザーストリップ101の一部に高比重部51を設けることにより、具体的には底壁部102の底面に高比重部51を設けることによりドアウエザーストリップ101の重心位置CL3を第5実施例のドアウエザーストリップ101の重心位置よりも下方に変移させ、ウエザーストリップ取付面210に近づけて、ドアウエザーストリップ101の回転を抑制するようになっていると共に、前記高比重部51によって前記ウエザーストリップ取付面210への適正な面圧を確保することができるようになっている。なお、前記高比重部51は、微発泡スポンジゴムやソリッドゴムで形成されている。その他の構成および作用、効果は前記実施例の場合と同じであるので重複する説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】ドアグラスランの第1実施例を示す断面図。
【図2】ドアグラスランの第2実施例を示す断面図。
【図3】ドアグラスランの第3実施例を示す断面図。
【図4】ドアグラスランの第4実施例を示す断面図。
【図5】ドアウエザーストリップの第1実施例の断面図。
【図6】ドアウエザーストリップの第2実施例の断面図。
【図7】ドアウエザーストリップの第3実施例の断面図。
【図8】従来のドアグラスランを使用した自動車のドアの側面図。
【図9】図8のA−A断面図。
【図10】他の従来例の断面図。
【図11】従来例の問題点を示す断面図。
【図12】従来例の問題点を示す断面図。
【符号の説明】
【0034】
1…ドアグラスラン、2…アウター側の側壁部、3…インナー側の側壁部、4…底壁部、5…グラスラン本体部、6,7…第1,第2のガラスシール部、8,9…第1,第2のパネルシール部、10,11…第1,第2の抜止リップ部、12,
106…芯材、101…ドアウエザーストリップ、102…底壁部、103…中空リップ部、104,105…第1,第2リップ、201…ドアサッシュ、202…グラスラン嵌着部、210…ウエザーストリップ取付部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向への伸縮を防止する複数の芯材が埋設されていて、車両のドアサッシュに取付けられて使用される自動車用ウエザーストリップにおいて、前記複数の芯材を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に配置したことを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。
【請求項2】
重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に配置したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ウエザーストリップ。
【請求項3】
前記重心位置を中心にして対称位置に芯材を配置したことを特徴とする請求項2に記載の自動車用ウエザーストリップ。
【請求項4】
ウエザーストリップの一部に厚肉部を設けることにより前記自動車用ウエザーストリップの重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に位置させたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動車用ウエザーストリップ。
【請求項5】
ウエザーストリップの一部に高比重部を設けることにより前記自動車用ウエザーストリップの重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に位置させたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動車用ウエザーストリップ。
【請求項1】
長さ方向への伸縮を防止する複数の芯材が埋設されていて、車両のドアサッシュに取付けられて使用される自動車用ウエザーストリップにおいて、前記複数の芯材を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に配置したことを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。
【請求項2】
重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に配置したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ウエザーストリップ。
【請求項3】
前記重心位置を中心にして対称位置に芯材を配置したことを特徴とする請求項2に記載の自動車用ウエザーストリップ。
【請求項4】
ウエザーストリップの一部に厚肉部を設けることにより前記自動車用ウエザーストリップの重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に位置させたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動車用ウエザーストリップ。
【請求項5】
ウエザーストリップの一部に高比重部を設けることにより前記自動車用ウエザーストリップの重心位置を前記ドアサッシュの屈曲中立軸上に位置させたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動車用ウエザーストリップ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−150993(P2006−150993A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−340003(P2004−340003)
【出願日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(000158840)鬼怒川ゴム工業株式会社 (171)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(000158840)鬼怒川ゴム工業株式会社 (171)
【Fターム(参考)】
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