自転車用の制御装置およびその装置を有する自転車
【課題】自転車に乗るすべての人が、手の大きさにかかわらず、制御装置を効果的、快適、かつ安全に把持できるようにするとともに、制御装置に備えられた自転車の装備の制御部材を容易かつ効率的に操作できるように保証する。
【解決手段】自転車用の制御装置(1)が、自転車のハンドルバーに取り付けられる第1の本体(20)と、自転車の少なくとも1つの装備の少なくとも1つの制御部材(40、50、60)と、前記第1の本体(20)と別個であって、前記第1の本体(20)に取り付けられ、制御装置を自転車に乗る人の手の大きさに合わせるべく、制御装置の把持面を大きくし、さらに/または前記少なくとも1つの制御部材の自転車のハンドルバーに対する相対位置を変化させる第2の本体(30、120)とを有している。
【解決手段】自転車用の制御装置(1)が、自転車のハンドルバーに取り付けられる第1の本体(20)と、自転車の少なくとも1つの装備の少なくとも1つの制御部材(40、50、60)と、前記第1の本体(20)と別個であって、前記第1の本体(20)に取り付けられ、制御装置を自転車に乗る人の手の大きさに合わせるべく、制御装置の把持面を大きくし、さらに/または前記少なくとも1つの制御部材の自転車のハンドルバーに対する相対位置を変化させる第2の本体(30、120)とを有している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車用の制御装置に関する。特に、本発明は、自転車に乗って、例えば、ディレイラー(前側または後側)、ブレーキ(前輪用または後輪用)、サーボ補助付き変速機、サイクルコンピュータなどの自転車の装備のうち、少なくとも1つの装備を操作/制御するために使用される制御装置に関する。
【0002】
さらに具体的には、本発明の制御装置は、競走用自転車、すなわちハンドルバーが両端に湾曲した自由端部を有している自転車において使用されるように構成されている。
【0003】
さらに、本発明は、上述の制御装置を有する自転車に関する。
【0004】
さらに、本発明は、上述の制御装置の組み立てのための部品のキットに関する。
【背景技術】
【0005】
競走用自転車のための公知の制御装置は、ハンドルバーの湾曲部に設けられる伝統的な把持部を把持する代わりに、人が自転車に乗って把持することができ、かつ、例えば、ブレーキ(前輪または後輪)、ディレイラー(前側または後側)、サイクルコンピュータなどの自転車の装備のうち、1つ以上を同時に操作/制御することができるよう、自転車のハンドルバーの湾曲部に(1つが右側に、1つが左側に)取り付けられている。
【0006】
本明細書の全体および特許請求の範囲において、特別な用語、特に前、後、側方、上、下、鉛直、水平という用語が、自転車のハンドルバーに取り付けられた状態の制御装置に関して使用される。他方で、内側および外側という用語は、中立位置(右にも左にも切らず、まっすぐ前に向けた状態)にあるハンドルバーに関して、制御装置を実質的に鉛直に通る中央基準面に対して、ハンドルバーの真ん中に向かう領域およびハンドルバーの真ん中とは反対側の領域を指す。
【0007】
公知の制御装置が、例えば、本出願と同一出願人のEP 0 504 118およびEP 1 264 765に説明および図示されている(特許文献1、2参照)。
【0008】
公知の制御装置は、一般的に、例えばクリップなどの従来の接続手段によってハンドルバーの湾曲部に固定されるように構成された支持体を有している。
【0009】
支持体は、一般的に、外側壁、外側壁に実質的に平行な内側壁、外側壁および内側壁を互いに接続する上壁、ならびに上壁に対向する下壁によって形成されている。すべての壁は、一般的に、被覆によって覆われている。
【0010】
支持体は、自転車のハンドルバーに、ハンドルバーから前方に突き出すように取り付けられ、特に競走において自転車に乗る人による把持がより容易になるように形作られている。したがって、支持体は、一般的に前方領域に上向きの突起がある人間工学的形状を有している。
【0011】
自転車の各装備に対応した1つ以上の制御部材が、支持体に取り付けられている。そのような制御部材は、通常は、レバーおよび/またはボタンで構成されている。特に、ブレーキ操作レバーと、ディレイラーを操作するためのレバーまたはボタンと、場合によってはさらにサイクルコンピュータを制御するためのレバーまたはボタンとを有する制御装置が、公知である。一般的に、ディレイラーを一変速方向に動作させるためのレバーまたはボタン、さらにはサイクルコンピュータを制御するためのレバーまたはボタンが、制御装置の支持体の内側壁に設けられる。
【特許文献1】欧州特許出願公開第0504118号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第1264765号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本出願人は、上述の形式の制御装置において、自転車に乗るすべての人に同様に安全かつ効果的な把持が保証されているわけではないという欠点に気が付いた。この欠点は、元来、自転車に乗る人の手の大きさがさまざまであることに起因する。
【0013】
実際、競走において、自転車に乗って制御装置の支持体を把持する人が、手のひらの大部分を、支持体の突起の付近の上部横断壁および外側壁に載せる一方で、指(上からの親指および下からの他の指)で支持体を握り、支持体の内側壁に対しその表面に実質的に直交する方向に力を作用させることが生じうる。
【0014】
とりわけ手の大きい人が自転車に乗る場合に、指の端部が支持体の内側壁において重なり合い、親指が他の指に乗り上げるか、その反対の状況になりうる。このような指の重なり合いの結果として、支持体の把持が、あまり効果的または快適でなくなる。
【0015】
さらに、支持体の内側壁にディレイラー操作レバーが存在している場合には、このレバーを自転車に乗る人が親指で操作するときに、他の指の端部にぶつかるおそれがある。このような状況において、自転車に乗る人にとって不快な状態が生じ、結果として把持の効率が損なわれる。
【0016】
さらに、手の大きい人が自転車に乗る場合に、支持体においてブレーキレバーの後方に配置されたディレイラー操作レバーとハンドルバーとの間に形成される空間が、きわめて小さくなるおそれがあり、結果として、ハンドルバーの湾曲した両端部を把持しつつ自転車に乗っているときに、上述のレバーに意図せずに触れてしまうおそれがある。このような意図せぬ接触は、自転車に乗る人が一般的に手袋を着用して指がかさばることによって、より生じやすくなる。
【0017】
他方で、手の小さい人が自転車に乗る場合には、ハンドルバーの湾曲した両端部を把持しつつ自転車に乗っているときに、ブレーキレバーが容易に操作できないほどにハンドルバーから遠くなるおそれがある。
【0018】
公知の制御装置は、自転車に乗る人の手のさまざまな大きさに合わせた最良の妥協であるただ1つの標準的な大きさを有している。
【0019】
本発明の根底にある技術的課題は、自転車に乗るすべての人が、自身の手の大きさにかかわらず、制御装置を効果的、快適、かつ安全に把持できるようにするとともに、制御装置に備えられた自転車の装備の制御部材を容易かつ効率的に操作できるよう保証することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
したがって、本発明は、その第1の構成において、自転車のハンドルバーに取り付けられる(組み合わせられる)ように構成された第1の本体と、自転車の少なくとも1つの装備の少なくとも1つの制御部材と、第1の本体とは別個であって、第1の本体に取り付けられる第2の本体と、を有する自転車用の制御装置に関する。
【0021】
有利な点として、制御装置を互いに取り付けることができる2つの別個の本体で形成することで、自転車に乗る人は、制御装置を自身の手の大きさに合わせて、指が重なり合うという上述の問題や、指が装置に設けられた制御部材に不意にぶつかるおそれがあるという上述の問題を回避することができる。詳しくは、上述の第2の本体を上述の第1の本体に適切に取り付けることによって、自転車に乗る人は、手を載せる表面を大きくすることができ、さらに/または制御部材のハンドルバーに対する相対位置を変更することができ、把持および制御部材の操作の効率ならびに把持の快適さを高めることができる。
【0022】
例えば、第2の本体を第1の本体の適切な表面に適切に結合させて配置することで、手を載せる表面を大きくすることができ、制御装置を把持しつつ自転車に乗っているときに、指が重なり合うおそれや、親指以外の指の端部が制御装置の側壁に設けられた制御ボタンに誤ってぶつかるおそれをなくすことができる。このことは、自転車に乗る人の手が大きい場合に特に好都合である。
【0023】
この場合、上述の第1の本体が、制御装置の第1の把持部を形成し、第2の本体が、制御装置の第2の把持部を形成する。
【0024】
また、第2の本体を第1の本体の適切な表面に適切に結合させて配置することで、ブレーキレバーとその後方に配置することができるディレイラー操作レバーとの間の空間を大きくすることができ、ハンドルバーの湾曲した両端部を把持しつつ自転車に乗っているときに、指がブレーキレバーの後方に配置されたディレイラー操作レバーに誤ってぶつかるおそれをなくすことができる。このことも、自転車に乗る人の手が大きい場合に特に好都合である。
【0025】
この場合、第2の本体は、第1の本体が上述のハンドルバーに取り付けられたときに第1の本体と自転車のハンドルバーとの間に動作可能に介装されるように、第1の本体に取り付けられる。
【0026】
さらに、第2の本体を第1の本体の適切な表面に適切に結合させて配置することで、所望であればブレーキレバーとハンドルバーとの間の距離を小さくすることができ、ハンドルバーの湾曲した両端部を把持しつつ自転車に乗っているときに、ブレーキレバーおよびブレーキレバーの後方に配置されたディレイラー操作レバーの操作をより容易にすることができる。このことは、自転車に乗る人の手が小さい場合に特に好都合である。
【0027】
やはりこの場合にも、第2の本体は、第1の本体が上述のハンドルバーに取り付けられたときに第1の本体と自転車のハンドルバーとの間に動作可能に介装されるように、第1の本体に取り付けられる。
【0028】
好ましくは、第2の本体は、第1の本体に、合致する形状を有するそれぞれの結合面において取り付けられる。特に、形状による結合が、第2の本体と第1の本体との間に形成される。
【0029】
本発明の制御装置の第1実施形態においては、第2の本体が、第1の本体に対して、ただ1つの所定の位置に配置(固定)される。この場合、自転車に乗る人が上述の利点を達成するために自身の手の大きさに応じて最適な1つを選択できるよう、さまざまな形状および大きさの複数(例えば、3つ)の第2の本体を設けることができる。
【0030】
この場合、第1の本体と第2の本体との結合を、例えば、ねじ留め、接着剤、スナップ式の結合、ダップジョイント(dap joint)によって行うことができる。単純な形状による結合も実行可能であり、その場合には、対をなす2つの表面の結合が、第1の本体および第2の本体を覆う被覆によってもたらされる保持作用によって維持される。
【0031】
別の実施形態において、本発明の制御装置は、第2の本体の第1の本体に対する位置の少なくとも1つの調節部材を有している。この場合には、有利な点として、自転車に乗る人が、第1の本体に対する第2の本体の相対位置を精密に調節することが可能である。
【0032】
好ましくは、この調節部材が、第1の本体と第2の本体との間に螺合可能に配置された雄ねじおよび雌ねじを含んでおり、雄ねじおよび雌ねじの一方が、第1の本体および第2の本体の一方に取り付けられ、雄ねじおよび雌ねじの他方が、第1の本体および第2の本体の他方に取り付けられる。
【0033】
好ましくは、第2の本体が、制御装置をさまざまな大きさの手に合わせるために第2の本体を交換できるよう、着脱可能に第1の本体に取り付けられる。
【0034】
本発明の制御装置は、特定の実施形態にかかわらず、好ましくは第1の本体および第2の本体を覆う被覆を有する。有利な点として、そのような被覆は、第1の本体および第2の本体の結合面を互いに接した状態に保つという機能も果たし、接着剤やねじ留めなどのさらなる接続手段がなくても、第1の本体と第2の本体との結合を確実にする。
【0035】
本出願人は、本発明の制御装置のさまざまな実施形態を考えており、それらの実施形態においては、第2の本体がそれぞれ第1の本体の下面、内側面、外側面、上面または後面に取り付けられて、第1の本体の1つ以上の上述の面を全体にまたは部分的に覆って広がっている。第2の本体が第1の本体の後面に取り付けられる場合には、第2の本体は、第1の本体がハンドルバーに取り付けられたときに第1の本体とハンドルバーとの間に動作可能に介装される。
【0036】
本発明は、その第2の構成において、上述の制御装置を有する自転車に関する。
【0037】
好ましくは、この自転車は、本発明の制御装置に関して上述した構造的および機能的特徴のすべてを単独でまたは組み合わせて有しており、したがって上述のすべての利点を有している。
【0038】
本発明は、その第3の構成において、自転車用の制御装置を組み立てるための部品のキットであって、自転車のハンドルバーに取り付けられるように構成され、自転車の少なくとも1つの装備の少なくとも1つの制御部材が設けられている第1の本体と、前記第1の本体に選択的に取り付けられるように構成された少なくとも2つの第2の本体とを含んでおり、前記少なくとも2つの第2の本体が、形状および大きさの少なくとも1つにおいて相違しているキットに関する。
【0039】
有利な点として、上述の部品キットによれば、自転車に乗る人が、制御装置を自身の手の大きさに合わせて、手を載せる表面を大きくし、さらに/または制御部材のハンドルバーに対する相対位置を変更することができる。この方法で、把持の効率および制御装置の制御部材の操作の効率ならびに把持の快適さを高めることができ、指の重なり合いのおそれおよび制御部材との意図せぬ衝突のおそれに関する上述の欠点を回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
本発明の制御装置のさらなる特徴および利点が、添付の図面を参照しつつ行われる本発明のいくつかの好ましい実施形態についての以下の詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。
【0041】
以下の説明は、右側の制御装置、すなわち自転車のハンドルバーにおいて自転車に乗る人にとって右側(中立位置にあるハンドルバーを走行時の自転車に乗る人の視点と同様の視点から眺めた場合)に位置するハンドルバーの湾曲端部において取り付けられるように構成されている制御装置に関して行われる。しかしながら、説明される内容が、左側の制御装置の場合にも同様に当てはまることは明らかである。
【0042】
図1は、公知の制御装置150を示している。この装置は、1部品にて製作された本体151を有している。本体151は、競走用自転車のハンドルバーの湾曲した両端部に取り付けられるように構成されている。
【0043】
図2〜15は、本発明による制御装置1の種々の実施形態を示している。
【0044】
これらの実施形態のすべてにおいて、制御装置1は、第1の本体20および第1の本体20に取り付けられる第2の本体30を有している。
【0045】
制御装置1は、特に競走の状況(例えば、登坂や短距離の全力疾走など)において自転車に乗る人によって把持されるべくハンドルバーの前方に突き出すように、制御装置1の後壁3が、競走用自転車のハンドルバーの湾曲端部(不図示)に固定されるよう構成されている。
【0046】
自転車のハンドルバーへの制御装置1の取り付けは、例えばクリップなど、従来の接続手段(不図示)によって行われる。
【0047】
制御装置1は、後壁3のほか、外側壁4(図2a、3、4、6〜8)、第1の本体20を鉛直方向に通る中央基準面P(図2a、3、4、6〜8)に関して外側壁4の反対側に配置される内側壁5、外側壁4と内側壁5とを一体に接続する上部横断壁6、および上部横断壁6に対向する下部横断壁7によって形成されている。
【0048】
本明細書の全体および特許請求の範囲において、「中央基準面」という表現は、制御装置を通る任意の実質的に鉛直方向の平面を指して使用され、必ずしも制御装置の対称面または中央面を指すわけではない。
【0049】
制御装置1のすべての壁は、被覆Gによって覆われている。
【0050】
添付の図面に示したすべての実施形態において、第1の本体20は、自転車に乗る人による把持を容易にするように形作られている。したがって、第1の本体20は、前部10に上向きの突起100を有している。そのため、本体20の上壁6aは、図2、2a、5、10〜15に示されているように、実質的に鞍状の輪郭を有している。
【0051】
図2および2aに示した実施形態においては、制御装置1の外側壁4、内側壁5、上部横断壁6、後壁3が、それぞれ、第1の本体20の外側面4a、内側面5a、上部横断面6a、後面3aによって形成される一方で、制御装置1の下部横断壁7の全体が、第2の本体30の下部横断面7bによって形成されている。
【0052】
図2および2aに示した制御装置1の別の実施形態も作製することができ、その実施形態では、制御装置1の下部横断壁7が、一部は第2の本体30の下部横断面7bによって形成され、一部は第1の本体20の下部横断面7aによって形成されている。この場合、それぞれの下部横断面7aおよび7bにおいて、第2の本体30の長さが、第1の本体20の長さよりも短い。制御装置1は、第1の本体20の前部10に、ブレーキケーブル操作レバー40を有している。レバー40は、まったく従来と同様に、第1の本体20の上部において第1の本体20に回動可能に取り付けられている。
【0053】
さらに制御装置1は、ディレイラー(特に、後部ディレイラー)の第1の変速方向の操作レバー50を有している。レバー50は、ブレーキレバー40の後方に配置され、まったく従来と同様に、第1の本体20に連結されている。
【0054】
次いで、制御装置1は、レバー50の操作によってディレイラーが駆動される方向とは反対の変速方向のディレイラー操作レバー60を有している。レバー60は、第1の本体20の内側面5aにおいて第1の本体20に連結され、第1の本体20から突き出している。レバー50およびレバー60は、第1の本体20の内側に配置される機械式の制御装置(例えば、参照によって本明細書に組み込まれる、本出願と同一出願人のUS6,792,826に記載されているような制御装置)に対して作用する。
【0055】
第2の本体30は、第1の本体20との結合面31を有している。
【0056】
第2の本体30を、第1の本体20の種々の表面のいずれかにおいて、第1の本体20に取り付けることができる。
【0057】
特に図2および2aに示した実施形態を参照すると、第2の本体30が、第1の本体20の下面7aにおいて第1の本体20に取り付けられ、実質的に第1の本体20の下面7a全体を覆って広がっている。第2の本体30を、第1の本体20に対して、ただ1つの所定の相対位置を定めるように配置することができる。第1の本体20の下面7aと第2の本体30の結合面31との間に、例えば接着剤などの粘着物質を配置する(充填する)ことができるが、例えばねじ留めなど、他の結合手段を設けることも可能である。また、単純に、第1の本体20と第2の本体30の相対する表面7aおよび31との間に、被覆Gによって加えられる圧縮作用によって有効に保たれる結合など、形状による結合を設けることも可能である。第1の本体20の表面7aと相対する第2の本体30の表面31との結合は、スナップジョイントまたはダップジョイント(dap joint)による結合であってもよい。
【0058】
図2および2aに示した実施形態においては、制御装置1の外側壁4および内側部5が、小さな凸状部および丸みを除き、中央基準面Pに実質的に平行な表面をそれぞれ有している。
【0059】
自転車に乗る人が制御装置1を把持するとき、手のひらの一部が上部横断壁6に置かれ、一部が外側壁4に置かれる。一方で、手の指は、外側壁4の一部と、下部横断壁7と、内側壁5とに置かれる。親指が、内側壁5の表面に置かれつつ上方から制御装置1を囲む一方で、残りの指が、端部を内側壁5の表面に位置させつつ下方から制御装置を囲む。図2および2aを図1と比べると、第2の本体30を使用することで、制御装置1においてどのように自転車に乗る人の手を載せるための表面が大きくなるのかを見て取ることができる。
【0060】
さらに、第2の本体30は、第1の本体20に対して後方に突き出してレバー40および50をハンドルバーから離れるように移動させることができる部位7c(図2において破線で示されている)を有してもよい。
【0061】
図16は、本発明による制御装置1の他の実施形態を示している。図16に示した実施形態においては、第2の本体30が、第1の本体20の下面7aにおいて第1の本体20に取り付けられ、その下面7aの短い一部分にわたって広がっている。第2の本体30は、第1の本体20に対して後方に突き出し、制御装置1をハンドルバーにおいて従来の制御装置に比べて回転させられたように位置させて、レバー40および50をハンドルバーからより遠くに位置させることができる部位7cを有している。これは、自転車に乗る人の手が大きい場合に好都合な構成である。
【0062】
より具体的には、図16a〜16cにさらに示されているように、第2の本体30が、当接相手になる下面7aの一部分7a’の形状に実質的に合致する形状の結合面31を有する一方で、突出部7cが、実質的にU字形であって、第1の本体20の縁20aに接続されている。そのような接続は、実質的に、機械的な干渉によって生じる。突出部7cの後部7e、すなわちハンドルバーに面する部位は、ハンドルバーの実質的に円柱形の外表面に取り付けられるように構成された実質的に円柱の形状を有している。
【0063】
図17の他の実施形態は、U字形の端部が、切り下げ縁7dを有している点で、図16の実施形態と異なっている。突出部7cにおいて、そのような切り下げ縁7dが形成されている領域は、好ましくは、第2の本体30を第1の本体20にスナップ式で結合させることができるよう、弾性的に曲げることが可能である。
【0064】
図3および4は、本発明の制御装置1の別の実施形態を示している。図3および4において、図2および2aに示した実施形態に関して上述した構成要素に対応する構成要素は、同じ符号によって指し示されている。
【0065】
図3および4に示した実施形態は、第2の本体30の大きさにおいてのみ、図2および2aに示した実施形態と相違する。詳しくは、図3の第2の本体30の高さは、図2および2aの第2の本体30の高さよりも高く、図4の第2の本体30の高さは、図3の第2の本体30の高さよりも高い。図2a、3、および4を比べると、第2の本体30の高さを増加させるにつれて、どのように自転車に乗る人の手を載せるための表面が大きくなるのかを見て取ることができる。
【0066】
第1の本体20と第2の本体30との結合は、着脱式の結合にすることができる。
【0067】
着脱式の結合は、例えば、ねじ留めによる接続や、第1の本体20および第2の本体30の相対する表面の形状による結合によって可能である。
【0068】
図5は、本発明の制御装置1の実施形態を示しており、第1の本体20と第2の本体30との結合が、調節可能な形式である点においてのみ、図2および2aの実施形態と相違している。
【0069】
図5において、図2および2aに示した実施形態に関して上述した構成要素に対応する構成要素は、同じ符号によって指し示されている。
【0070】
図5の実施形態においては、第2の本体30と第1の本体20との間の相対位置の調節部材が、第2の本体30の第1の本体20に対する位置を所望のとおりに調節できるように設けられている。詳しくは、調節部材は、調節雄ねじ32を有しており、調節雄ねじ32の一端が第2の本体30に回転可能に取り付けられ、他端が第1の本体20に固定接続された雌ねじ33に取り付けられて(螺合されて)いる。または、雄ねじ32を第1の本体20に取り付けて、雌ねじ33を第2の本体30に固定接続してもよい。
【0071】
さらに、第2の本体30は、第1の本体20に対して後方に突き出す部位7c(図5において破線で示されている)を有してもよい。この場合には、雄ねじ32を操作することによって、制御装置1の把持面ならびにレバー40および50のハンドルバーからの距離が、同時に調節される。
【0072】
本発明の制御装置1のさらなる他の実施形態は、例えば、図6、7および8に示したような実施形態である。各図において、図2および2aに示した実施形態に関して上述した構成要素に対応する構成要素は、同じ符号によって指し示されている。
【0073】
図6〜8の実施形態は、第2の本体30が、第1の本体20の内側面5aにおいて第1の本体20に取り付けられており、制御装置1の内側壁5の表面の一部が、中央基準面Pに対して平行でない点で、図2および2aに示した実施形態と相違している。
【0074】
この場合、制御装置1の内側部5が、一部は第2の本体30の内側面5bによって形成され、一部は第1の本体20の内側面5aによって形成される一方で、制御装置1の外側壁4、上部横断壁6、下部横断壁7、後壁3は、それぞれ、第1の本体20の外側面4a、上部横断面6a、下部横断面7a、後面3aによって形成されている。
【0075】
図6〜8に示した制御装置1の別の実施形態を作製することができ、その実施形態では、制御装置1の内側壁5が、全体に第2の本体30の内側面5bによって形成される。この場合、各内側面5aおよび5bにおいて、第2の本体30が、第1の本体20の高さに実質的に等しい高さを有している。
【0076】
制御装置1の内側壁5は、上部21、下部22、および中間部23を有している。下部22および中間部23が、第2の本体30に形成される一方で、上部21は、第1の本体20に形成されている。
【0077】
上部21は、やはり小さな凸状部および丸みを除き、中央基準面Pに対して、したがって外側部4の表面に対して実質的に平行な表面11を有している。他方で、下部22は、角度αだけ平面Pに対して傾けられた表面12を有している。上部21の表面11と下部22の表面12との間に、中間面13が形成されている。したがって、このような中間面13は、制御装置1の内側壁5の中間部23に形成されている。
【0078】
内側壁5の下部22の表面12の向きは、内側壁5に沿って下部22から上部21に向かって(すなわち、下部から上部に向かって)移動するにつれて、表面12が中央基準面Pから(すなわち、外側壁4から)離れていくような向きである。
【0079】
傾きの角度αは、20°〜60°の範囲において選択可能である。
【0080】
しかしながら、本発明の制御装置1の好ましい実施形態においては、角度αが、30°〜50°の範囲にあり、好ましくは実質的に40°に等しい。
【0081】
他方で、中間壁13の向きは、内側壁5に沿って下部22から上部21に向かって移動するにつれて、表面13が中央基準面Pに(すなわち、外側壁4に)近づくような向きである。
【0082】
内側壁5の下部22の表面12および中間面13が、下方から上方に向かう方向において、側壁5の上部21の表面11の広がりよりも大きな広がりを有する制御装置1の拡大部を形成している。
【0083】
本発明の制御装置の他の実施形態(不図示)においては、第1の本体20と第2の本体30との結合を、第1の本体20の外側壁4aにおいて行うことができる。
【0084】
図6は、本発明の制御装置1の一実施形態であって、第2の本体30(内側壁5の下部22および中間部23を形成している)と第1の本体20との結合が、合致する形状を有するそれぞれの結合面にて行われる実施形態を示している。2つの結合面は、被覆Gによって互いに当接した状態に保たれる。図示の例では、傾斜角αが、実質的に40°に等しいが、その値は、当然ながら20°〜60°の範囲内でよい。
【0085】
他方で、図7は、第2の本体30(制御装置1の内側壁5の下部22および中間部23を形成している)と第1の本体20との結合が、スナップ式の結合である本発明の制御装置1の実施形態を示している。図示の例では、傾斜角αが、実質的に60°に等しいが、その値は、当然ながら20°〜60°範囲内でよい。
【0086】
図8は、第2の本体30(制御装置1の内側壁5の下部22および中間部23を形成している)と第1の本体20との結合が、ねじ留め71によって行われる本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。図示の例では、傾斜角αが、実質的に20°に等しいが、その値は、当然ながら20°〜60°の範囲内でよい。
【0087】
本発明の制御装置1のさらなる実施形態、または図6、7、および8に示した実施形態において、第2の本体30の結合面31と第1の本体20の結合面5aとの間に、例えば接着剤など、粘着物質を配置することが可能である。
【0088】
図6〜8に示した実施形態において、自転車に乗る人が制御装置1を把持するとき、手のひらの一部が上部横断壁6に置かれ、一部が外側壁4に置かれる。一方で、手の指は、外側壁4の一部と、下部横断壁7と、内側壁5とに置かれる。親指が、内側壁5の上部21の表面11または中間部23の表面13に置かれつつ、上方から制御装置1を囲む一方で、残りの指は、端部を内側壁5の下部22の表面12に位置させつつ、下方から制御装置1を囲む。
【0089】
図9は、本発明の制御装置1のさらに別の実施形態を示している。この図において、図2および2aに示した実施形態に関して上述した構成要素に対応する構成要素は、同じ符号によって指し示されている。
【0090】
図9の実施形態は、この実施形態において、第2の本体30が、第1の本体20の下部22において第1の本体20に取り付けられた指休め部材120によって形成されている点においてのみ、図2および2aに示した実施形態と相違している。指休め部材120は、中央基準面Pに対して角度αだけ傾けられた方向に延びている。指休め部材120と第1の本体20との間には、指休め部材120の第1の本体20に対する傾き調節部材が設けられている。図示の例では、調節部材が、一端が第1の本体20に固定接続された雌ねじ33に取り付けられ、他端が指休め部材120に取り付けられている調節雄ねじ32を有している。または、雄ねじ32を指休め部材120に取り付けて、雌ねじ33を第1の本体20に固定接続してもよい。
【0091】
自転車に乗る人が制御装置1を把持するとき、手のひらの一部が上部横断壁6に置かれ、一部が外側壁4に置かれる。一方で、手の指は、外側壁4の一部と、下部横断壁7と、内側壁5とに置かれる。親指が、内側壁5の表面に置かれつつ、上方から制御装置1を囲む一方で、残りの指は、端部を指休め部材120に位置させつつ、下方から制御装置1を囲む。
【0092】
図10は、本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。この実施形態は、第2の本体30が、第1の本体20の後面3aにおいて第1の本体20に取り付けられ、第2の本体30のより厚い部位を第1の本体20の後面3aの下部に位置させつつ、この後面3aの一部分を覆って広がっている点においてのみ、図2および2aに示した実施形態と相違している。図10において、図2および2aに示した実施形態に関して上述した構成要素に対応する構成要素は、同じ符号によって指し示されている。
【0093】
第2の本体30を、ただ1つの所定の相対位置を定めるように、第1の本体20に対して配置することができる。第1の本体20の後面3aと第2の本体30の結合面31との間に、例えば接着剤など、粘着物質を入れることができる。
【0094】
図10の実施形態においては、制御装置1の後壁3が、一部は第1の本体20の後面3aによって、一部は第2の本体30の後面3bによって形成される一方で、制御装置1の外側壁4、内側壁5、上部横断壁6、下部横断壁7は、それぞれ、第1の本体20の外側面4a、内側面5a、上部横断面6a、下部横断面7aによって形成されている。
【0095】
図10に示した制御装置1の別の実施形態であって、制御装置1の後壁3が、全体に第2の本体30の後面3bによって形成される実施形態を作製することができる。この場合、それぞれの後面3aおよび3bにおいて、第2の本体30は、第1の本体20の高さに実質的に等しい高さを有する。
【0096】
図10に示したような結合の構成を使用することで、図10の制御装置1を、ハンドルバーにおいて、従来の装置に比べて回転させられたように位置させて、レバー40および50をハンドルバーからより離して位置させることができる。このことは、手の大きい自転車に乗る人にとって好都合である。
【0097】
図11は、本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。この実施形態は、第2の本体30が、第2の本体30の最も厚い部分を第1の本体20の後面3aの上部に配置して、第1の本体20の後面3aの一部分において第1の本体20に取り付けられている点においてのみ、図10の実施形態と相違している。図11に示したような結合の構成を使用することで、図10の制御装置1を、ハンドルバーにおいて、従来の装置に比べて回転させられたように位置させて、レバー40および50をハンドルバーのより近くに位置させることができる。このことは、手の小さい自転車に乗る人にとって好都合である。
【0098】
図11に示した制御装置1の別の実施形態であって、制御装置1の後壁3が、全体に第2の本体30の後面3bによって形成される実施形態を作製することができる。この場合、それぞれの後面3aおよび3bにおいて、第2の本体30は、第1の本体20の高さに実質的に等しい高さを有する。
【0099】
図12は、本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。この実施形態は、第2の本体30と第1の本体20との間の相対位置の調節部材が、第2の本体30の第1の本体20に対する位置を所望のとおりに調節するために設けられている点で、図10の実施形態と相違している。詳しくは、調節部材が、一端が第2の本体30に取り付けられ、他端が第1の本体20に固定接続された雌ねじ33に取り付けられている調節雄ねじ32を有している。または、雄ねじ32を第1の本体20に取り付けて、雌ねじ33を第2の本体30に固定接続してもよい。
【0100】
図13は、本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。この実施形態は、第2の本体30が、制御装置1の下部壁7の一部分(図2の実施形態と同様)および後壁3の一部分(図10の実施形態と同様)の双方において第1の本体20に取り付けられ、下部壁7および後面3の双方において十分に広がっている点においてのみ、図2および2aの実施形態と相違している。第2の本体30を、第1の本体20に対して、ただ1つの所定の相対位置を定めるように配置してもよいが、先に述べた実施形態のように、第2の本体30の第1の本体20に対する相対位置の調節部材を設けることも可能である。このような結合の構成は、図2および10に示した実施形態に関して上述した利点を達成可能にする。
【0101】
図13の実施形態において、制御装置1の後壁3は、この場合には、一部が第1の本体20の後面3aによって形成され、一部が第2の本体30の後面3bによって形成されている。制御装置1の外側壁4、内側壁5、上部横断壁6が、それぞれ、第1の本体20の外側面4a、内側面5a、上部横断面6aによって形成される一方で、装置1の下部横断壁7は、第2の本体30の下部横断面7bによって形成されている。
【0102】
図13に示した制御装置1の別の実施形態であって、制御装置1の後壁3が、全体に第2の本体30の後面3bによって形成され、制御装置1の下部横断壁7が、一部は第1の本体20の下部横断面7aによって形成され、一部は第2の本体30の下部横断面7bによって形成されている実施形態を作製することができる。この場合、第2の本体30は、それぞれの下部横断面7aおよび7bならびにそれぞれの後面3aおよび3bにおいて、第1の本体20よりも長さおよび高さが小さい。
【0103】
図14は、本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。この実施形態は、第2の本体30が、第1の本体20の上面6aにおいて第1の本体20に取り付けられ、第2の本体30の最も厚い部位を第1の本体20の上面6aの後部に位置させつつこの上面6aの一部分を覆って広がっている点においてのみ、図2および2aの実施形態と相違している。図14において、図2および2aに示した実施形態に関して上述した構成要素に対応する構成要素は、同じ符号によって指し示されている。
【0104】
第2の本体30を、第1の本体20に対して、ただ1つの所定の相対位置を定めるように配置することができる。第1の本体20の表面6aと第2の本体30の結合面31との間に、例えば接着剤などの粘着物質を設けることができる。
【0105】
図14の実施形態においては、制御装置1の上部壁6が、一部は第1の本体20の上面6aによって形成され、一部は第2の本体30の上面6bによって形成される一方で、制御装置1の外側壁4、内側壁5、後壁3、下部横断壁7は、それぞれ、第1の本体20の外側面4a、内側面5a、後面3a、下部横断面7aによって形成されている。
【0106】
さらに、第2の本体30は、第1の本体20に対して後方に突き出してレバー40および50をハンドルバーにより近付けることができる部位7c(図14において破線で示されている)を有してもよい。
【0107】
図14に示した制御装置1の別の実施形態であって、制御装置1の上部壁6が、全体に第2の本体30の上面6bによって形成されている実施形態を作製することも可能である。この場合、第2の本体30は、それぞれの上面6aおよび6bにおいて、第1の本体20の長さに実質的に等しい長さを有する。
【0108】
図14に示したような結合の構成を使用することで、制御装置の把持面を大きくすることが可能である。このことは、手の大きい自転車に乗る人にとって好都合である。
【0109】
図15は、本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。この実施形態は、第2の本体30が、第1の本体20の上部壁6の一部分(図14の実施形態と同様)および後壁3の一部分(図11の実施形態と同様)の双方において第1の本体20に取り付けられ、上部壁6および後壁3の双方において十分に広がっている点においてのみ、図2および2aの実施形態と相違している。第2の本体30を、第1の本体20に対して調節可能に配置することができる。この目的のため、第2の本体30の第1の本体20に対する位置を所望のとおりに調節するため、第2の本体30と第1の本体20との間の相対位置の調節部材を、装置1の後壁3の上部壁6との交点に設けることができる。詳しくは、調節部材は、一端が第2の本体30に取り付けられ、他端が第1の本体20に固定接続された雌ねじ33に取り付けられている調節雄ねじ32を有している。または、雄ねじ32を第1の本体20に取り付けて、雌ねじ33を第2の本体30に固定接続してもよい。
【0110】
しかしながら、上述した他の実施形態と同様に、第2の本体30を、ただ1つの所定の相対位置を定めるように第1の本体20に取り付けてもよい。このような結合の構成は、図2ならびに10または11に示した実施形態に関して上述した利点を達成可能にする。
【0111】
図15の実施形態において、制御装置1の後壁3は、この場合には、一部が第1の本体20の後面3aによって形成され、一部が第2の本体30の後面3bによって形成されており、制御装置1の上部壁6は、一部が第1の本体20の上面6aによって形成され、一部が第2の本体30の上面6bによって形成されている。制御装置1の外側壁4、内側壁5、下部横断壁7は、それぞれ、第1の本体20の外側面4a、内側面5a、下部横断面7aによって形成されている。
【0112】
図15に示した制御装置1の別の実施形態であって、制御装置1の後壁3が、全体に第2の本体30の後面3bによって形成され、制御装置1の上部横断壁6が、全体に第2の本体30の上部横断面6bによって形成されている実施形態を作製することができる。この場合、第2の本体30は、それぞれの上部横断面6aおよび6bならびにそれぞれの後面3aおよび3bにおいて、第1の本体20長さおよび高さに等しい長さおよび高さを有する。
【0113】
当業者であれば、上述した実施形態のさまざまな特徴を取り付けてさらなる実施形態を得ることができ、そのような実施形態のすべてが、いかなる場合も特許請求の範囲によって形成される本発明の保護の範囲に含まれることを、理解できるであろう。
【0114】
さらに、本出願人は、本発明の制御装置1を組み立てるための部品のキットの商品化も提供する。このキットは、自転車のハンドルバーに取り付けられるように構成された第1の本体20と、選択的に第1の本体20に取り付けられるように構成された少なくとも2つの第2の本体30とを含んでおり、それら少なくとも2つの第2の本体30が、形状および大きさの少なくとも1つにおいて相違している。このキットは、自転車に乗る人が制御装置1を自身の手の大きさに合わせるために最も適した第2の本体30を選択できるよう、自転車に乗る人に提供される。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】公知の制御装置の側面図である。
【図2】本発明による制御装置の第1実施形態の部分断面の側面図である。
【図2a】図2の平面Aに沿った断面図である。
【図3】本発明による制御装置の別の実施形態の断面図である。
【図4】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の断面図である。
【図5】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図6】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の断面図である。
【図7】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の断面図である。
【図8】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の断面図である。
【図9】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の概略正面図である。
【図10】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図11】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図12】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図13】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図14】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図15】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図16】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図16a】図16の制御装置の構成要素(第2の本体)の斜視図である。
【図16b】図16aの構成要素の上面図である。
【図16c】図16bの平面Z‐Zに沿った断面図である。
【図17】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車用の制御装置に関する。特に、本発明は、自転車に乗って、例えば、ディレイラー(前側または後側)、ブレーキ(前輪用または後輪用)、サーボ補助付き変速機、サイクルコンピュータなどの自転車の装備のうち、少なくとも1つの装備を操作/制御するために使用される制御装置に関する。
【0002】
さらに具体的には、本発明の制御装置は、競走用自転車、すなわちハンドルバーが両端に湾曲した自由端部を有している自転車において使用されるように構成されている。
【0003】
さらに、本発明は、上述の制御装置を有する自転車に関する。
【0004】
さらに、本発明は、上述の制御装置の組み立てのための部品のキットに関する。
【背景技術】
【0005】
競走用自転車のための公知の制御装置は、ハンドルバーの湾曲部に設けられる伝統的な把持部を把持する代わりに、人が自転車に乗って把持することができ、かつ、例えば、ブレーキ(前輪または後輪)、ディレイラー(前側または後側)、サイクルコンピュータなどの自転車の装備のうち、1つ以上を同時に操作/制御することができるよう、自転車のハンドルバーの湾曲部に(1つが右側に、1つが左側に)取り付けられている。
【0006】
本明細書の全体および特許請求の範囲において、特別な用語、特に前、後、側方、上、下、鉛直、水平という用語が、自転車のハンドルバーに取り付けられた状態の制御装置に関して使用される。他方で、内側および外側という用語は、中立位置(右にも左にも切らず、まっすぐ前に向けた状態)にあるハンドルバーに関して、制御装置を実質的に鉛直に通る中央基準面に対して、ハンドルバーの真ん中に向かう領域およびハンドルバーの真ん中とは反対側の領域を指す。
【0007】
公知の制御装置が、例えば、本出願と同一出願人のEP 0 504 118およびEP 1 264 765に説明および図示されている(特許文献1、2参照)。
【0008】
公知の制御装置は、一般的に、例えばクリップなどの従来の接続手段によってハンドルバーの湾曲部に固定されるように構成された支持体を有している。
【0009】
支持体は、一般的に、外側壁、外側壁に実質的に平行な内側壁、外側壁および内側壁を互いに接続する上壁、ならびに上壁に対向する下壁によって形成されている。すべての壁は、一般的に、被覆によって覆われている。
【0010】
支持体は、自転車のハンドルバーに、ハンドルバーから前方に突き出すように取り付けられ、特に競走において自転車に乗る人による把持がより容易になるように形作られている。したがって、支持体は、一般的に前方領域に上向きの突起がある人間工学的形状を有している。
【0011】
自転車の各装備に対応した1つ以上の制御部材が、支持体に取り付けられている。そのような制御部材は、通常は、レバーおよび/またはボタンで構成されている。特に、ブレーキ操作レバーと、ディレイラーを操作するためのレバーまたはボタンと、場合によってはさらにサイクルコンピュータを制御するためのレバーまたはボタンとを有する制御装置が、公知である。一般的に、ディレイラーを一変速方向に動作させるためのレバーまたはボタン、さらにはサイクルコンピュータを制御するためのレバーまたはボタンが、制御装置の支持体の内側壁に設けられる。
【特許文献1】欧州特許出願公開第0504118号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第1264765号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本出願人は、上述の形式の制御装置において、自転車に乗るすべての人に同様に安全かつ効果的な把持が保証されているわけではないという欠点に気が付いた。この欠点は、元来、自転車に乗る人の手の大きさがさまざまであることに起因する。
【0013】
実際、競走において、自転車に乗って制御装置の支持体を把持する人が、手のひらの大部分を、支持体の突起の付近の上部横断壁および外側壁に載せる一方で、指(上からの親指および下からの他の指)で支持体を握り、支持体の内側壁に対しその表面に実質的に直交する方向に力を作用させることが生じうる。
【0014】
とりわけ手の大きい人が自転車に乗る場合に、指の端部が支持体の内側壁において重なり合い、親指が他の指に乗り上げるか、その反対の状況になりうる。このような指の重なり合いの結果として、支持体の把持が、あまり効果的または快適でなくなる。
【0015】
さらに、支持体の内側壁にディレイラー操作レバーが存在している場合には、このレバーを自転車に乗る人が親指で操作するときに、他の指の端部にぶつかるおそれがある。このような状況において、自転車に乗る人にとって不快な状態が生じ、結果として把持の効率が損なわれる。
【0016】
さらに、手の大きい人が自転車に乗る場合に、支持体においてブレーキレバーの後方に配置されたディレイラー操作レバーとハンドルバーとの間に形成される空間が、きわめて小さくなるおそれがあり、結果として、ハンドルバーの湾曲した両端部を把持しつつ自転車に乗っているときに、上述のレバーに意図せずに触れてしまうおそれがある。このような意図せぬ接触は、自転車に乗る人が一般的に手袋を着用して指がかさばることによって、より生じやすくなる。
【0017】
他方で、手の小さい人が自転車に乗る場合には、ハンドルバーの湾曲した両端部を把持しつつ自転車に乗っているときに、ブレーキレバーが容易に操作できないほどにハンドルバーから遠くなるおそれがある。
【0018】
公知の制御装置は、自転車に乗る人の手のさまざまな大きさに合わせた最良の妥協であるただ1つの標準的な大きさを有している。
【0019】
本発明の根底にある技術的課題は、自転車に乗るすべての人が、自身の手の大きさにかかわらず、制御装置を効果的、快適、かつ安全に把持できるようにするとともに、制御装置に備えられた自転車の装備の制御部材を容易かつ効率的に操作できるよう保証することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
したがって、本発明は、その第1の構成において、自転車のハンドルバーに取り付けられる(組み合わせられる)ように構成された第1の本体と、自転車の少なくとも1つの装備の少なくとも1つの制御部材と、第1の本体とは別個であって、第1の本体に取り付けられる第2の本体と、を有する自転車用の制御装置に関する。
【0021】
有利な点として、制御装置を互いに取り付けることができる2つの別個の本体で形成することで、自転車に乗る人は、制御装置を自身の手の大きさに合わせて、指が重なり合うという上述の問題や、指が装置に設けられた制御部材に不意にぶつかるおそれがあるという上述の問題を回避することができる。詳しくは、上述の第2の本体を上述の第1の本体に適切に取り付けることによって、自転車に乗る人は、手を載せる表面を大きくすることができ、さらに/または制御部材のハンドルバーに対する相対位置を変更することができ、把持および制御部材の操作の効率ならびに把持の快適さを高めることができる。
【0022】
例えば、第2の本体を第1の本体の適切な表面に適切に結合させて配置することで、手を載せる表面を大きくすることができ、制御装置を把持しつつ自転車に乗っているときに、指が重なり合うおそれや、親指以外の指の端部が制御装置の側壁に設けられた制御ボタンに誤ってぶつかるおそれをなくすことができる。このことは、自転車に乗る人の手が大きい場合に特に好都合である。
【0023】
この場合、上述の第1の本体が、制御装置の第1の把持部を形成し、第2の本体が、制御装置の第2の把持部を形成する。
【0024】
また、第2の本体を第1の本体の適切な表面に適切に結合させて配置することで、ブレーキレバーとその後方に配置することができるディレイラー操作レバーとの間の空間を大きくすることができ、ハンドルバーの湾曲した両端部を把持しつつ自転車に乗っているときに、指がブレーキレバーの後方に配置されたディレイラー操作レバーに誤ってぶつかるおそれをなくすことができる。このことも、自転車に乗る人の手が大きい場合に特に好都合である。
【0025】
この場合、第2の本体は、第1の本体が上述のハンドルバーに取り付けられたときに第1の本体と自転車のハンドルバーとの間に動作可能に介装されるように、第1の本体に取り付けられる。
【0026】
さらに、第2の本体を第1の本体の適切な表面に適切に結合させて配置することで、所望であればブレーキレバーとハンドルバーとの間の距離を小さくすることができ、ハンドルバーの湾曲した両端部を把持しつつ自転車に乗っているときに、ブレーキレバーおよびブレーキレバーの後方に配置されたディレイラー操作レバーの操作をより容易にすることができる。このことは、自転車に乗る人の手が小さい場合に特に好都合である。
【0027】
やはりこの場合にも、第2の本体は、第1の本体が上述のハンドルバーに取り付けられたときに第1の本体と自転車のハンドルバーとの間に動作可能に介装されるように、第1の本体に取り付けられる。
【0028】
好ましくは、第2の本体は、第1の本体に、合致する形状を有するそれぞれの結合面において取り付けられる。特に、形状による結合が、第2の本体と第1の本体との間に形成される。
【0029】
本発明の制御装置の第1実施形態においては、第2の本体が、第1の本体に対して、ただ1つの所定の位置に配置(固定)される。この場合、自転車に乗る人が上述の利点を達成するために自身の手の大きさに応じて最適な1つを選択できるよう、さまざまな形状および大きさの複数(例えば、3つ)の第2の本体を設けることができる。
【0030】
この場合、第1の本体と第2の本体との結合を、例えば、ねじ留め、接着剤、スナップ式の結合、ダップジョイント(dap joint)によって行うことができる。単純な形状による結合も実行可能であり、その場合には、対をなす2つの表面の結合が、第1の本体および第2の本体を覆う被覆によってもたらされる保持作用によって維持される。
【0031】
別の実施形態において、本発明の制御装置は、第2の本体の第1の本体に対する位置の少なくとも1つの調節部材を有している。この場合には、有利な点として、自転車に乗る人が、第1の本体に対する第2の本体の相対位置を精密に調節することが可能である。
【0032】
好ましくは、この調節部材が、第1の本体と第2の本体との間に螺合可能に配置された雄ねじおよび雌ねじを含んでおり、雄ねじおよび雌ねじの一方が、第1の本体および第2の本体の一方に取り付けられ、雄ねじおよび雌ねじの他方が、第1の本体および第2の本体の他方に取り付けられる。
【0033】
好ましくは、第2の本体が、制御装置をさまざまな大きさの手に合わせるために第2の本体を交換できるよう、着脱可能に第1の本体に取り付けられる。
【0034】
本発明の制御装置は、特定の実施形態にかかわらず、好ましくは第1の本体および第2の本体を覆う被覆を有する。有利な点として、そのような被覆は、第1の本体および第2の本体の結合面を互いに接した状態に保つという機能も果たし、接着剤やねじ留めなどのさらなる接続手段がなくても、第1の本体と第2の本体との結合を確実にする。
【0035】
本出願人は、本発明の制御装置のさまざまな実施形態を考えており、それらの実施形態においては、第2の本体がそれぞれ第1の本体の下面、内側面、外側面、上面または後面に取り付けられて、第1の本体の1つ以上の上述の面を全体にまたは部分的に覆って広がっている。第2の本体が第1の本体の後面に取り付けられる場合には、第2の本体は、第1の本体がハンドルバーに取り付けられたときに第1の本体とハンドルバーとの間に動作可能に介装される。
【0036】
本発明は、その第2の構成において、上述の制御装置を有する自転車に関する。
【0037】
好ましくは、この自転車は、本発明の制御装置に関して上述した構造的および機能的特徴のすべてを単独でまたは組み合わせて有しており、したがって上述のすべての利点を有している。
【0038】
本発明は、その第3の構成において、自転車用の制御装置を組み立てるための部品のキットであって、自転車のハンドルバーに取り付けられるように構成され、自転車の少なくとも1つの装備の少なくとも1つの制御部材が設けられている第1の本体と、前記第1の本体に選択的に取り付けられるように構成された少なくとも2つの第2の本体とを含んでおり、前記少なくとも2つの第2の本体が、形状および大きさの少なくとも1つにおいて相違しているキットに関する。
【0039】
有利な点として、上述の部品キットによれば、自転車に乗る人が、制御装置を自身の手の大きさに合わせて、手を載せる表面を大きくし、さらに/または制御部材のハンドルバーに対する相対位置を変更することができる。この方法で、把持の効率および制御装置の制御部材の操作の効率ならびに把持の快適さを高めることができ、指の重なり合いのおそれおよび制御部材との意図せぬ衝突のおそれに関する上述の欠点を回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
本発明の制御装置のさらなる特徴および利点が、添付の図面を参照しつつ行われる本発明のいくつかの好ましい実施形態についての以下の詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。
【0041】
以下の説明は、右側の制御装置、すなわち自転車のハンドルバーにおいて自転車に乗る人にとって右側(中立位置にあるハンドルバーを走行時の自転車に乗る人の視点と同様の視点から眺めた場合)に位置するハンドルバーの湾曲端部において取り付けられるように構成されている制御装置に関して行われる。しかしながら、説明される内容が、左側の制御装置の場合にも同様に当てはまることは明らかである。
【0042】
図1は、公知の制御装置150を示している。この装置は、1部品にて製作された本体151を有している。本体151は、競走用自転車のハンドルバーの湾曲した両端部に取り付けられるように構成されている。
【0043】
図2〜15は、本発明による制御装置1の種々の実施形態を示している。
【0044】
これらの実施形態のすべてにおいて、制御装置1は、第1の本体20および第1の本体20に取り付けられる第2の本体30を有している。
【0045】
制御装置1は、特に競走の状況(例えば、登坂や短距離の全力疾走など)において自転車に乗る人によって把持されるべくハンドルバーの前方に突き出すように、制御装置1の後壁3が、競走用自転車のハンドルバーの湾曲端部(不図示)に固定されるよう構成されている。
【0046】
自転車のハンドルバーへの制御装置1の取り付けは、例えばクリップなど、従来の接続手段(不図示)によって行われる。
【0047】
制御装置1は、後壁3のほか、外側壁4(図2a、3、4、6〜8)、第1の本体20を鉛直方向に通る中央基準面P(図2a、3、4、6〜8)に関して外側壁4の反対側に配置される内側壁5、外側壁4と内側壁5とを一体に接続する上部横断壁6、および上部横断壁6に対向する下部横断壁7によって形成されている。
【0048】
本明細書の全体および特許請求の範囲において、「中央基準面」という表現は、制御装置を通る任意の実質的に鉛直方向の平面を指して使用され、必ずしも制御装置の対称面または中央面を指すわけではない。
【0049】
制御装置1のすべての壁は、被覆Gによって覆われている。
【0050】
添付の図面に示したすべての実施形態において、第1の本体20は、自転車に乗る人による把持を容易にするように形作られている。したがって、第1の本体20は、前部10に上向きの突起100を有している。そのため、本体20の上壁6aは、図2、2a、5、10〜15に示されているように、実質的に鞍状の輪郭を有している。
【0051】
図2および2aに示した実施形態においては、制御装置1の外側壁4、内側壁5、上部横断壁6、後壁3が、それぞれ、第1の本体20の外側面4a、内側面5a、上部横断面6a、後面3aによって形成される一方で、制御装置1の下部横断壁7の全体が、第2の本体30の下部横断面7bによって形成されている。
【0052】
図2および2aに示した制御装置1の別の実施形態も作製することができ、その実施形態では、制御装置1の下部横断壁7が、一部は第2の本体30の下部横断面7bによって形成され、一部は第1の本体20の下部横断面7aによって形成されている。この場合、それぞれの下部横断面7aおよび7bにおいて、第2の本体30の長さが、第1の本体20の長さよりも短い。制御装置1は、第1の本体20の前部10に、ブレーキケーブル操作レバー40を有している。レバー40は、まったく従来と同様に、第1の本体20の上部において第1の本体20に回動可能に取り付けられている。
【0053】
さらに制御装置1は、ディレイラー(特に、後部ディレイラー)の第1の変速方向の操作レバー50を有している。レバー50は、ブレーキレバー40の後方に配置され、まったく従来と同様に、第1の本体20に連結されている。
【0054】
次いで、制御装置1は、レバー50の操作によってディレイラーが駆動される方向とは反対の変速方向のディレイラー操作レバー60を有している。レバー60は、第1の本体20の内側面5aにおいて第1の本体20に連結され、第1の本体20から突き出している。レバー50およびレバー60は、第1の本体20の内側に配置される機械式の制御装置(例えば、参照によって本明細書に組み込まれる、本出願と同一出願人のUS6,792,826に記載されているような制御装置)に対して作用する。
【0055】
第2の本体30は、第1の本体20との結合面31を有している。
【0056】
第2の本体30を、第1の本体20の種々の表面のいずれかにおいて、第1の本体20に取り付けることができる。
【0057】
特に図2および2aに示した実施形態を参照すると、第2の本体30が、第1の本体20の下面7aにおいて第1の本体20に取り付けられ、実質的に第1の本体20の下面7a全体を覆って広がっている。第2の本体30を、第1の本体20に対して、ただ1つの所定の相対位置を定めるように配置することができる。第1の本体20の下面7aと第2の本体30の結合面31との間に、例えば接着剤などの粘着物質を配置する(充填する)ことができるが、例えばねじ留めなど、他の結合手段を設けることも可能である。また、単純に、第1の本体20と第2の本体30の相対する表面7aおよび31との間に、被覆Gによって加えられる圧縮作用によって有効に保たれる結合など、形状による結合を設けることも可能である。第1の本体20の表面7aと相対する第2の本体30の表面31との結合は、スナップジョイントまたはダップジョイント(dap joint)による結合であってもよい。
【0058】
図2および2aに示した実施形態においては、制御装置1の外側壁4および内側部5が、小さな凸状部および丸みを除き、中央基準面Pに実質的に平行な表面をそれぞれ有している。
【0059】
自転車に乗る人が制御装置1を把持するとき、手のひらの一部が上部横断壁6に置かれ、一部が外側壁4に置かれる。一方で、手の指は、外側壁4の一部と、下部横断壁7と、内側壁5とに置かれる。親指が、内側壁5の表面に置かれつつ上方から制御装置1を囲む一方で、残りの指が、端部を内側壁5の表面に位置させつつ下方から制御装置を囲む。図2および2aを図1と比べると、第2の本体30を使用することで、制御装置1においてどのように自転車に乗る人の手を載せるための表面が大きくなるのかを見て取ることができる。
【0060】
さらに、第2の本体30は、第1の本体20に対して後方に突き出してレバー40および50をハンドルバーから離れるように移動させることができる部位7c(図2において破線で示されている)を有してもよい。
【0061】
図16は、本発明による制御装置1の他の実施形態を示している。図16に示した実施形態においては、第2の本体30が、第1の本体20の下面7aにおいて第1の本体20に取り付けられ、その下面7aの短い一部分にわたって広がっている。第2の本体30は、第1の本体20に対して後方に突き出し、制御装置1をハンドルバーにおいて従来の制御装置に比べて回転させられたように位置させて、レバー40および50をハンドルバーからより遠くに位置させることができる部位7cを有している。これは、自転車に乗る人の手が大きい場合に好都合な構成である。
【0062】
より具体的には、図16a〜16cにさらに示されているように、第2の本体30が、当接相手になる下面7aの一部分7a’の形状に実質的に合致する形状の結合面31を有する一方で、突出部7cが、実質的にU字形であって、第1の本体20の縁20aに接続されている。そのような接続は、実質的に、機械的な干渉によって生じる。突出部7cの後部7e、すなわちハンドルバーに面する部位は、ハンドルバーの実質的に円柱形の外表面に取り付けられるように構成された実質的に円柱の形状を有している。
【0063】
図17の他の実施形態は、U字形の端部が、切り下げ縁7dを有している点で、図16の実施形態と異なっている。突出部7cにおいて、そのような切り下げ縁7dが形成されている領域は、好ましくは、第2の本体30を第1の本体20にスナップ式で結合させることができるよう、弾性的に曲げることが可能である。
【0064】
図3および4は、本発明の制御装置1の別の実施形態を示している。図3および4において、図2および2aに示した実施形態に関して上述した構成要素に対応する構成要素は、同じ符号によって指し示されている。
【0065】
図3および4に示した実施形態は、第2の本体30の大きさにおいてのみ、図2および2aに示した実施形態と相違する。詳しくは、図3の第2の本体30の高さは、図2および2aの第2の本体30の高さよりも高く、図4の第2の本体30の高さは、図3の第2の本体30の高さよりも高い。図2a、3、および4を比べると、第2の本体30の高さを増加させるにつれて、どのように自転車に乗る人の手を載せるための表面が大きくなるのかを見て取ることができる。
【0066】
第1の本体20と第2の本体30との結合は、着脱式の結合にすることができる。
【0067】
着脱式の結合は、例えば、ねじ留めによる接続や、第1の本体20および第2の本体30の相対する表面の形状による結合によって可能である。
【0068】
図5は、本発明の制御装置1の実施形態を示しており、第1の本体20と第2の本体30との結合が、調節可能な形式である点においてのみ、図2および2aの実施形態と相違している。
【0069】
図5において、図2および2aに示した実施形態に関して上述した構成要素に対応する構成要素は、同じ符号によって指し示されている。
【0070】
図5の実施形態においては、第2の本体30と第1の本体20との間の相対位置の調節部材が、第2の本体30の第1の本体20に対する位置を所望のとおりに調節できるように設けられている。詳しくは、調節部材は、調節雄ねじ32を有しており、調節雄ねじ32の一端が第2の本体30に回転可能に取り付けられ、他端が第1の本体20に固定接続された雌ねじ33に取り付けられて(螺合されて)いる。または、雄ねじ32を第1の本体20に取り付けて、雌ねじ33を第2の本体30に固定接続してもよい。
【0071】
さらに、第2の本体30は、第1の本体20に対して後方に突き出す部位7c(図5において破線で示されている)を有してもよい。この場合には、雄ねじ32を操作することによって、制御装置1の把持面ならびにレバー40および50のハンドルバーからの距離が、同時に調節される。
【0072】
本発明の制御装置1のさらなる他の実施形態は、例えば、図6、7および8に示したような実施形態である。各図において、図2および2aに示した実施形態に関して上述した構成要素に対応する構成要素は、同じ符号によって指し示されている。
【0073】
図6〜8の実施形態は、第2の本体30が、第1の本体20の内側面5aにおいて第1の本体20に取り付けられており、制御装置1の内側壁5の表面の一部が、中央基準面Pに対して平行でない点で、図2および2aに示した実施形態と相違している。
【0074】
この場合、制御装置1の内側部5が、一部は第2の本体30の内側面5bによって形成され、一部は第1の本体20の内側面5aによって形成される一方で、制御装置1の外側壁4、上部横断壁6、下部横断壁7、後壁3は、それぞれ、第1の本体20の外側面4a、上部横断面6a、下部横断面7a、後面3aによって形成されている。
【0075】
図6〜8に示した制御装置1の別の実施形態を作製することができ、その実施形態では、制御装置1の内側壁5が、全体に第2の本体30の内側面5bによって形成される。この場合、各内側面5aおよび5bにおいて、第2の本体30が、第1の本体20の高さに実質的に等しい高さを有している。
【0076】
制御装置1の内側壁5は、上部21、下部22、および中間部23を有している。下部22および中間部23が、第2の本体30に形成される一方で、上部21は、第1の本体20に形成されている。
【0077】
上部21は、やはり小さな凸状部および丸みを除き、中央基準面Pに対して、したがって外側部4の表面に対して実質的に平行な表面11を有している。他方で、下部22は、角度αだけ平面Pに対して傾けられた表面12を有している。上部21の表面11と下部22の表面12との間に、中間面13が形成されている。したがって、このような中間面13は、制御装置1の内側壁5の中間部23に形成されている。
【0078】
内側壁5の下部22の表面12の向きは、内側壁5に沿って下部22から上部21に向かって(すなわち、下部から上部に向かって)移動するにつれて、表面12が中央基準面Pから(すなわち、外側壁4から)離れていくような向きである。
【0079】
傾きの角度αは、20°〜60°の範囲において選択可能である。
【0080】
しかしながら、本発明の制御装置1の好ましい実施形態においては、角度αが、30°〜50°の範囲にあり、好ましくは実質的に40°に等しい。
【0081】
他方で、中間壁13の向きは、内側壁5に沿って下部22から上部21に向かって移動するにつれて、表面13が中央基準面Pに(すなわち、外側壁4に)近づくような向きである。
【0082】
内側壁5の下部22の表面12および中間面13が、下方から上方に向かう方向において、側壁5の上部21の表面11の広がりよりも大きな広がりを有する制御装置1の拡大部を形成している。
【0083】
本発明の制御装置の他の実施形態(不図示)においては、第1の本体20と第2の本体30との結合を、第1の本体20の外側壁4aにおいて行うことができる。
【0084】
図6は、本発明の制御装置1の一実施形態であって、第2の本体30(内側壁5の下部22および中間部23を形成している)と第1の本体20との結合が、合致する形状を有するそれぞれの結合面にて行われる実施形態を示している。2つの結合面は、被覆Gによって互いに当接した状態に保たれる。図示の例では、傾斜角αが、実質的に40°に等しいが、その値は、当然ながら20°〜60°の範囲内でよい。
【0085】
他方で、図7は、第2の本体30(制御装置1の内側壁5の下部22および中間部23を形成している)と第1の本体20との結合が、スナップ式の結合である本発明の制御装置1の実施形態を示している。図示の例では、傾斜角αが、実質的に60°に等しいが、その値は、当然ながら20°〜60°範囲内でよい。
【0086】
図8は、第2の本体30(制御装置1の内側壁5の下部22および中間部23を形成している)と第1の本体20との結合が、ねじ留め71によって行われる本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。図示の例では、傾斜角αが、実質的に20°に等しいが、その値は、当然ながら20°〜60°の範囲内でよい。
【0087】
本発明の制御装置1のさらなる実施形態、または図6、7、および8に示した実施形態において、第2の本体30の結合面31と第1の本体20の結合面5aとの間に、例えば接着剤など、粘着物質を配置することが可能である。
【0088】
図6〜8に示した実施形態において、自転車に乗る人が制御装置1を把持するとき、手のひらの一部が上部横断壁6に置かれ、一部が外側壁4に置かれる。一方で、手の指は、外側壁4の一部と、下部横断壁7と、内側壁5とに置かれる。親指が、内側壁5の上部21の表面11または中間部23の表面13に置かれつつ、上方から制御装置1を囲む一方で、残りの指は、端部を内側壁5の下部22の表面12に位置させつつ、下方から制御装置1を囲む。
【0089】
図9は、本発明の制御装置1のさらに別の実施形態を示している。この図において、図2および2aに示した実施形態に関して上述した構成要素に対応する構成要素は、同じ符号によって指し示されている。
【0090】
図9の実施形態は、この実施形態において、第2の本体30が、第1の本体20の下部22において第1の本体20に取り付けられた指休め部材120によって形成されている点においてのみ、図2および2aに示した実施形態と相違している。指休め部材120は、中央基準面Pに対して角度αだけ傾けられた方向に延びている。指休め部材120と第1の本体20との間には、指休め部材120の第1の本体20に対する傾き調節部材が設けられている。図示の例では、調節部材が、一端が第1の本体20に固定接続された雌ねじ33に取り付けられ、他端が指休め部材120に取り付けられている調節雄ねじ32を有している。または、雄ねじ32を指休め部材120に取り付けて、雌ねじ33を第1の本体20に固定接続してもよい。
【0091】
自転車に乗る人が制御装置1を把持するとき、手のひらの一部が上部横断壁6に置かれ、一部が外側壁4に置かれる。一方で、手の指は、外側壁4の一部と、下部横断壁7と、内側壁5とに置かれる。親指が、内側壁5の表面に置かれつつ、上方から制御装置1を囲む一方で、残りの指は、端部を指休め部材120に位置させつつ、下方から制御装置1を囲む。
【0092】
図10は、本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。この実施形態は、第2の本体30が、第1の本体20の後面3aにおいて第1の本体20に取り付けられ、第2の本体30のより厚い部位を第1の本体20の後面3aの下部に位置させつつ、この後面3aの一部分を覆って広がっている点においてのみ、図2および2aに示した実施形態と相違している。図10において、図2および2aに示した実施形態に関して上述した構成要素に対応する構成要素は、同じ符号によって指し示されている。
【0093】
第2の本体30を、ただ1つの所定の相対位置を定めるように、第1の本体20に対して配置することができる。第1の本体20の後面3aと第2の本体30の結合面31との間に、例えば接着剤など、粘着物質を入れることができる。
【0094】
図10の実施形態においては、制御装置1の後壁3が、一部は第1の本体20の後面3aによって、一部は第2の本体30の後面3bによって形成される一方で、制御装置1の外側壁4、内側壁5、上部横断壁6、下部横断壁7は、それぞれ、第1の本体20の外側面4a、内側面5a、上部横断面6a、下部横断面7aによって形成されている。
【0095】
図10に示した制御装置1の別の実施形態であって、制御装置1の後壁3が、全体に第2の本体30の後面3bによって形成される実施形態を作製することができる。この場合、それぞれの後面3aおよび3bにおいて、第2の本体30は、第1の本体20の高さに実質的に等しい高さを有する。
【0096】
図10に示したような結合の構成を使用することで、図10の制御装置1を、ハンドルバーにおいて、従来の装置に比べて回転させられたように位置させて、レバー40および50をハンドルバーからより離して位置させることができる。このことは、手の大きい自転車に乗る人にとって好都合である。
【0097】
図11は、本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。この実施形態は、第2の本体30が、第2の本体30の最も厚い部分を第1の本体20の後面3aの上部に配置して、第1の本体20の後面3aの一部分において第1の本体20に取り付けられている点においてのみ、図10の実施形態と相違している。図11に示したような結合の構成を使用することで、図10の制御装置1を、ハンドルバーにおいて、従来の装置に比べて回転させられたように位置させて、レバー40および50をハンドルバーのより近くに位置させることができる。このことは、手の小さい自転車に乗る人にとって好都合である。
【0098】
図11に示した制御装置1の別の実施形態であって、制御装置1の後壁3が、全体に第2の本体30の後面3bによって形成される実施形態を作製することができる。この場合、それぞれの後面3aおよび3bにおいて、第2の本体30は、第1の本体20の高さに実質的に等しい高さを有する。
【0099】
図12は、本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。この実施形態は、第2の本体30と第1の本体20との間の相対位置の調節部材が、第2の本体30の第1の本体20に対する位置を所望のとおりに調節するために設けられている点で、図10の実施形態と相違している。詳しくは、調節部材が、一端が第2の本体30に取り付けられ、他端が第1の本体20に固定接続された雌ねじ33に取り付けられている調節雄ねじ32を有している。または、雄ねじ32を第1の本体20に取り付けて、雌ねじ33を第2の本体30に固定接続してもよい。
【0100】
図13は、本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。この実施形態は、第2の本体30が、制御装置1の下部壁7の一部分(図2の実施形態と同様)および後壁3の一部分(図10の実施形態と同様)の双方において第1の本体20に取り付けられ、下部壁7および後面3の双方において十分に広がっている点においてのみ、図2および2aの実施形態と相違している。第2の本体30を、第1の本体20に対して、ただ1つの所定の相対位置を定めるように配置してもよいが、先に述べた実施形態のように、第2の本体30の第1の本体20に対する相対位置の調節部材を設けることも可能である。このような結合の構成は、図2および10に示した実施形態に関して上述した利点を達成可能にする。
【0101】
図13の実施形態において、制御装置1の後壁3は、この場合には、一部が第1の本体20の後面3aによって形成され、一部が第2の本体30の後面3bによって形成されている。制御装置1の外側壁4、内側壁5、上部横断壁6が、それぞれ、第1の本体20の外側面4a、内側面5a、上部横断面6aによって形成される一方で、装置1の下部横断壁7は、第2の本体30の下部横断面7bによって形成されている。
【0102】
図13に示した制御装置1の別の実施形態であって、制御装置1の後壁3が、全体に第2の本体30の後面3bによって形成され、制御装置1の下部横断壁7が、一部は第1の本体20の下部横断面7aによって形成され、一部は第2の本体30の下部横断面7bによって形成されている実施形態を作製することができる。この場合、第2の本体30は、それぞれの下部横断面7aおよび7bならびにそれぞれの後面3aおよび3bにおいて、第1の本体20よりも長さおよび高さが小さい。
【0103】
図14は、本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。この実施形態は、第2の本体30が、第1の本体20の上面6aにおいて第1の本体20に取り付けられ、第2の本体30の最も厚い部位を第1の本体20の上面6aの後部に位置させつつこの上面6aの一部分を覆って広がっている点においてのみ、図2および2aの実施形態と相違している。図14において、図2および2aに示した実施形態に関して上述した構成要素に対応する構成要素は、同じ符号によって指し示されている。
【0104】
第2の本体30を、第1の本体20に対して、ただ1つの所定の相対位置を定めるように配置することができる。第1の本体20の表面6aと第2の本体30の結合面31との間に、例えば接着剤などの粘着物質を設けることができる。
【0105】
図14の実施形態においては、制御装置1の上部壁6が、一部は第1の本体20の上面6aによって形成され、一部は第2の本体30の上面6bによって形成される一方で、制御装置1の外側壁4、内側壁5、後壁3、下部横断壁7は、それぞれ、第1の本体20の外側面4a、内側面5a、後面3a、下部横断面7aによって形成されている。
【0106】
さらに、第2の本体30は、第1の本体20に対して後方に突き出してレバー40および50をハンドルバーにより近付けることができる部位7c(図14において破線で示されている)を有してもよい。
【0107】
図14に示した制御装置1の別の実施形態であって、制御装置1の上部壁6が、全体に第2の本体30の上面6bによって形成されている実施形態を作製することも可能である。この場合、第2の本体30は、それぞれの上面6aおよび6bにおいて、第1の本体20の長さに実質的に等しい長さを有する。
【0108】
図14に示したような結合の構成を使用することで、制御装置の把持面を大きくすることが可能である。このことは、手の大きい自転車に乗る人にとって好都合である。
【0109】
図15は、本発明の制御装置1のさらなる実施形態を示している。この実施形態は、第2の本体30が、第1の本体20の上部壁6の一部分(図14の実施形態と同様)および後壁3の一部分(図11の実施形態と同様)の双方において第1の本体20に取り付けられ、上部壁6および後壁3の双方において十分に広がっている点においてのみ、図2および2aの実施形態と相違している。第2の本体30を、第1の本体20に対して調節可能に配置することができる。この目的のため、第2の本体30の第1の本体20に対する位置を所望のとおりに調節するため、第2の本体30と第1の本体20との間の相対位置の調節部材を、装置1の後壁3の上部壁6との交点に設けることができる。詳しくは、調節部材は、一端が第2の本体30に取り付けられ、他端が第1の本体20に固定接続された雌ねじ33に取り付けられている調節雄ねじ32を有している。または、雄ねじ32を第1の本体20に取り付けて、雌ねじ33を第2の本体30に固定接続してもよい。
【0110】
しかしながら、上述した他の実施形態と同様に、第2の本体30を、ただ1つの所定の相対位置を定めるように第1の本体20に取り付けてもよい。このような結合の構成は、図2ならびに10または11に示した実施形態に関して上述した利点を達成可能にする。
【0111】
図15の実施形態において、制御装置1の後壁3は、この場合には、一部が第1の本体20の後面3aによって形成され、一部が第2の本体30の後面3bによって形成されており、制御装置1の上部壁6は、一部が第1の本体20の上面6aによって形成され、一部が第2の本体30の上面6bによって形成されている。制御装置1の外側壁4、内側壁5、下部横断壁7は、それぞれ、第1の本体20の外側面4a、内側面5a、下部横断面7aによって形成されている。
【0112】
図15に示した制御装置1の別の実施形態であって、制御装置1の後壁3が、全体に第2の本体30の後面3bによって形成され、制御装置1の上部横断壁6が、全体に第2の本体30の上部横断面6bによって形成されている実施形態を作製することができる。この場合、第2の本体30は、それぞれの上部横断面6aおよび6bならびにそれぞれの後面3aおよび3bにおいて、第1の本体20長さおよび高さに等しい長さおよび高さを有する。
【0113】
当業者であれば、上述した実施形態のさまざまな特徴を取り付けてさらなる実施形態を得ることができ、そのような実施形態のすべてが、いかなる場合も特許請求の範囲によって形成される本発明の保護の範囲に含まれることを、理解できるであろう。
【0114】
さらに、本出願人は、本発明の制御装置1を組み立てるための部品のキットの商品化も提供する。このキットは、自転車のハンドルバーに取り付けられるように構成された第1の本体20と、選択的に第1の本体20に取り付けられるように構成された少なくとも2つの第2の本体30とを含んでおり、それら少なくとも2つの第2の本体30が、形状および大きさの少なくとも1つにおいて相違している。このキットは、自転車に乗る人が制御装置1を自身の手の大きさに合わせるために最も適した第2の本体30を選択できるよう、自転車に乗る人に提供される。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】公知の制御装置の側面図である。
【図2】本発明による制御装置の第1実施形態の部分断面の側面図である。
【図2a】図2の平面Aに沿った断面図である。
【図3】本発明による制御装置の別の実施形態の断面図である。
【図4】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の断面図である。
【図5】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図6】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の断面図である。
【図7】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の断面図である。
【図8】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の断面図である。
【図9】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の概略正面図である。
【図10】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図11】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図12】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図13】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図14】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図15】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図16】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【図16a】図16の制御装置の構成要素(第2の本体)の斜視図である。
【図16b】図16aの構成要素の上面図である。
【図16c】図16bの平面Z‐Zに沿った断面図である。
【図17】本発明による制御装置のさらに別の実施形態の部分断面の側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車用の制御装置(1)であって、
自転車のハンドルバーに取り付けられる第1の本体(20)と、
自転車の少なくとも1つの装備の少なくとも1つの制御部材(40、50、60)と、
前記第1の本体(20)と別個であって、前記第1の本体(20)に取り付けられる第2の本体(30、120)とを有している装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1の本体(20)が、前記制御装置の第1の把持部を形成しており、前記第2の本体(30、120)が、前記制御装置の第2の把持部を形成している装置(1)。
【請求項3】
請求項1において、
前記第1の本体(20)が、前記制御装置の把持部を形成しており、前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)に取り付けられて、前記少なくとも1つの制御部材(40、50、60)の前記ハンドルバーからの距離を変化させる装置(1)。
【請求項4】
請求項1において、
前記第1の本体(20)が、前記制御装置の第1の把持部を形成しており、前記第2の本体(30、120)が、前記制御装置の第2の把持部(30)を形成しるとともに、前記第1の本体(20)に取り付けられて、前記少なくとも1つの制御部材(40、50、60)の前記ハンドルバーからの距離を変化させる装置(1)。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項において、
前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)に、合致する形状を有するそれぞれの結合面(3a、4a、5a、6a、7a、31)において取り付けられる装置(1)。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項において、
前記第2の本体(30、120)が、前記第1の本体(20)に対してただ1つの所定の位置に配置される装置(1)。
【請求項7】
請求項6において、
前記第2の本体(30)が、ねじ留めによって前記第1の本体(20)に取り付けられる装置(1)。
【請求項8】
請求項6において、
前記第2の本体(30)が、接着剤によって前記第1の本体(20)に取り付けられる装置(1)。
【請求項9】
請求項6において、
前記第2の本体(30)が、スナップ式の結合によって前記第1の本体(20)に取り付けられる装置(1)。
【請求項10】
請求項1〜5のいずれか一項において、
前記第2の本体(30、120)の前記第1の本体(20)に対する位置の少なくとも1つの調節部材(32、33)を有している装置(1)。
【請求項11】
請求項10において、
前記少なくとも1つの調節部材(32、33)が、前記第1の本体(20)と前記第2の本体(30、120)との間に螺合可能に配置された雄ねじおよび雌ねじを含んでいる装置(1)。
【請求項12】
請求項11において、
前記雄ねじ(32)および雌ねじ(33)の一方が、前記第1の本体(20)および第2の本体(30、120)の一方に取り付けられ、前記雄ねじ(32)および雌ねじ(33)の他方が、前記第1の本体(20)および第2の本体(30、120)の他方に取り付けられる装置(1)。
【請求項13】
請求項1〜7のいずれか一項において、
前記第2の本体(30、120)が、前記第1の本体(20)に着脱可能に取り付けられる装置(1)。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項において、
前記第1の本体(20)および第2の本体(30)を覆う被覆(G)を有している装置(1)。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか一項において、
前記第2の本体(30、120)が、前記第1の本体(20)の下面(7a)に取り付けられる装置(1)。
【請求項16】
請求項15において、
一部が前記第1の本体(20)の下面(7a)によって形成され、一部が前記第2の本体(30)の下面(7b)によって形成される下部壁(7)を有している装置(1)。
【請求項17】
請求項15において、
前記第2の本体(30)の下面(7b)によって全体が形成される下部壁(7)を有している装置(1)。
【請求項18】
請求項1〜14のいずれか一項において、
前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)の外側面(4a)に取り付けられる装置(1)。
【請求項19】
請求項18において、
一部が前記第1の本体(20)の外側面(4a)によって形成され、一部が前記第2の本体(30)の外側面(4b)によって形成される外側壁(4)を有している装置(1)。
【請求項20】
請求項18において、
前記第2の本体(30)の外側面(4b)によって全体が形成される外側壁(4)を有している装置(1)。
【請求項21】
請求項1〜14のいずれか一項において、
前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)の内側面(5a)に取り付けられる装置(1)。
【請求項22】
請求項21において、
一部が前記第1の本体(20)の内側面(5a)によって形成され、一部が前記第2の本体(30)の内側面(5b)によって形成される内側壁(5)を有している装置(1)。
【請求項23】
請求項21において、
前記第2の本体(30)の内側面(5b)によって全体が形成される内側壁(5)を有している装置(1)。
【請求項24】
請求項1〜14のいずれか一項において、
前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)の上面(6a)に取り付けられる装置(1)。
【請求項25】
請求項24において、
一部が前記第1の本体(20)の上面(6a)によって形成され、一部が前記第2の本体(30)の上面(6b)によって形成される上部壁(6)を有している装置(1)。
【請求項26】
請求項24において、
前記第2の本体(30)の上面(6b)によって全体が形成される上部壁(6)を有している装置(1)。
【請求項27】
請求項1〜14のいずれか一項において、
前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)の後面(3a)に取り付けられて、前記第1の本体(20)が前記ハンドルバーに取り付けられたときに前記第1の本体(20)と前記ハンドルバーとの間に動作可能に配置される装置(1)。
【請求項28】
請求項27において、
一部が前記第1の本体(20)の後面(3a)によって形成され、一部が前記第2の本体(30)の後面(3b)によって形成される後壁(3)を有している装置(1)。
【請求項29】
請求項27において、
前記第2の本体(30)の後面(3b)によって全体が形成される後壁(3)を有している装置(1)。
【請求項30】
請求項1〜29のいずれか一項において、
前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)に取り付けられたときに、前記第1の本体(20)の下面(7a)、内側面(5a)、外側面(4a)、上面(6a)、および後面(3a)の少なくとも1つを少なくとも部分的に覆って広がる装置(1)。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれか一項に記載の制御装置(1)を有する自転車。
【請求項32】
自転車用の制御装置(1)を組み立てるための部品のキットであって、
自転車のハンドルバーに取り付けられ、自転車の少なくとも1つの装備の少なくとも1つの制御部材(40、50、60)が設けられている第1の本体(20)と、
前記第1の本体(20)に選択的に取り付けられる少なくとも2つの第2の本体(30、120)とを含んでおり、
前記少なくとも2つの第2の本体(30、120)が、形状および大きさの少なくとも1つにおいて相違しているキット。
【請求項1】
自転車用の制御装置(1)であって、
自転車のハンドルバーに取り付けられる第1の本体(20)と、
自転車の少なくとも1つの装備の少なくとも1つの制御部材(40、50、60)と、
前記第1の本体(20)と別個であって、前記第1の本体(20)に取り付けられる第2の本体(30、120)とを有している装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1の本体(20)が、前記制御装置の第1の把持部を形成しており、前記第2の本体(30、120)が、前記制御装置の第2の把持部を形成している装置(1)。
【請求項3】
請求項1において、
前記第1の本体(20)が、前記制御装置の把持部を形成しており、前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)に取り付けられて、前記少なくとも1つの制御部材(40、50、60)の前記ハンドルバーからの距離を変化させる装置(1)。
【請求項4】
請求項1において、
前記第1の本体(20)が、前記制御装置の第1の把持部を形成しており、前記第2の本体(30、120)が、前記制御装置の第2の把持部(30)を形成しるとともに、前記第1の本体(20)に取り付けられて、前記少なくとも1つの制御部材(40、50、60)の前記ハンドルバーからの距離を変化させる装置(1)。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項において、
前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)に、合致する形状を有するそれぞれの結合面(3a、4a、5a、6a、7a、31)において取り付けられる装置(1)。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項において、
前記第2の本体(30、120)が、前記第1の本体(20)に対してただ1つの所定の位置に配置される装置(1)。
【請求項7】
請求項6において、
前記第2の本体(30)が、ねじ留めによって前記第1の本体(20)に取り付けられる装置(1)。
【請求項8】
請求項6において、
前記第2の本体(30)が、接着剤によって前記第1の本体(20)に取り付けられる装置(1)。
【請求項9】
請求項6において、
前記第2の本体(30)が、スナップ式の結合によって前記第1の本体(20)に取り付けられる装置(1)。
【請求項10】
請求項1〜5のいずれか一項において、
前記第2の本体(30、120)の前記第1の本体(20)に対する位置の少なくとも1つの調節部材(32、33)を有している装置(1)。
【請求項11】
請求項10において、
前記少なくとも1つの調節部材(32、33)が、前記第1の本体(20)と前記第2の本体(30、120)との間に螺合可能に配置された雄ねじおよび雌ねじを含んでいる装置(1)。
【請求項12】
請求項11において、
前記雄ねじ(32)および雌ねじ(33)の一方が、前記第1の本体(20)および第2の本体(30、120)の一方に取り付けられ、前記雄ねじ(32)および雌ねじ(33)の他方が、前記第1の本体(20)および第2の本体(30、120)の他方に取り付けられる装置(1)。
【請求項13】
請求項1〜7のいずれか一項において、
前記第2の本体(30、120)が、前記第1の本体(20)に着脱可能に取り付けられる装置(1)。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項において、
前記第1の本体(20)および第2の本体(30)を覆う被覆(G)を有している装置(1)。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか一項において、
前記第2の本体(30、120)が、前記第1の本体(20)の下面(7a)に取り付けられる装置(1)。
【請求項16】
請求項15において、
一部が前記第1の本体(20)の下面(7a)によって形成され、一部が前記第2の本体(30)の下面(7b)によって形成される下部壁(7)を有している装置(1)。
【請求項17】
請求項15において、
前記第2の本体(30)の下面(7b)によって全体が形成される下部壁(7)を有している装置(1)。
【請求項18】
請求項1〜14のいずれか一項において、
前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)の外側面(4a)に取り付けられる装置(1)。
【請求項19】
請求項18において、
一部が前記第1の本体(20)の外側面(4a)によって形成され、一部が前記第2の本体(30)の外側面(4b)によって形成される外側壁(4)を有している装置(1)。
【請求項20】
請求項18において、
前記第2の本体(30)の外側面(4b)によって全体が形成される外側壁(4)を有している装置(1)。
【請求項21】
請求項1〜14のいずれか一項において、
前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)の内側面(5a)に取り付けられる装置(1)。
【請求項22】
請求項21において、
一部が前記第1の本体(20)の内側面(5a)によって形成され、一部が前記第2の本体(30)の内側面(5b)によって形成される内側壁(5)を有している装置(1)。
【請求項23】
請求項21において、
前記第2の本体(30)の内側面(5b)によって全体が形成される内側壁(5)を有している装置(1)。
【請求項24】
請求項1〜14のいずれか一項において、
前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)の上面(6a)に取り付けられる装置(1)。
【請求項25】
請求項24において、
一部が前記第1の本体(20)の上面(6a)によって形成され、一部が前記第2の本体(30)の上面(6b)によって形成される上部壁(6)を有している装置(1)。
【請求項26】
請求項24において、
前記第2の本体(30)の上面(6b)によって全体が形成される上部壁(6)を有している装置(1)。
【請求項27】
請求項1〜14のいずれか一項において、
前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)の後面(3a)に取り付けられて、前記第1の本体(20)が前記ハンドルバーに取り付けられたときに前記第1の本体(20)と前記ハンドルバーとの間に動作可能に配置される装置(1)。
【請求項28】
請求項27において、
一部が前記第1の本体(20)の後面(3a)によって形成され、一部が前記第2の本体(30)の後面(3b)によって形成される後壁(3)を有している装置(1)。
【請求項29】
請求項27において、
前記第2の本体(30)の後面(3b)によって全体が形成される後壁(3)を有している装置(1)。
【請求項30】
請求項1〜29のいずれか一項において、
前記第2の本体(30)が、前記第1の本体(20)に取り付けられたときに、前記第1の本体(20)の下面(7a)、内側面(5a)、外側面(4a)、上面(6a)、および後面(3a)の少なくとも1つを少なくとも部分的に覆って広がる装置(1)。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれか一項に記載の制御装置(1)を有する自転車。
【請求項32】
自転車用の制御装置(1)を組み立てるための部品のキットであって、
自転車のハンドルバーに取り付けられ、自転車の少なくとも1つの装備の少なくとも1つの制御部材(40、50、60)が設けられている第1の本体(20)と、
前記第1の本体(20)に選択的に取り付けられる少なくとも2つの第2の本体(30、120)とを含んでおり、
前記少なくとも2つの第2の本体(30、120)が、形状および大きさの少なくとも1つにおいて相違しているキット。
【図1】
【図2】
【図2a】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図16a】
【図16b】
【図16c】
【図17】
【図2】
【図2a】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図16a】
【図16b】
【図16c】
【図17】
【公開番号】特開2008−302918(P2008−302918A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−48978(P2008−48978)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(592072182)カンパニョーロ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ (94)
【氏名又は名称原語表記】CAMPAGNOLO SOCIETA A RESPONSABILITA LIMITATA
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−48978(P2008−48978)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(592072182)カンパニョーロ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ (94)
【氏名又は名称原語表記】CAMPAGNOLO SOCIETA A RESPONSABILITA LIMITATA
【Fターム(参考)】
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