説明

航海データ記録装置及び航海データ記録・再生システム

【課題】異なる記録条件で航海データが記録されていても、自動的に前記航海データを再生可能とする航海データ記録・再生システムを提供する。
【解決手段】データ収集機12は、各機器からの航海データを記録制御機16に出力する。記録制御機16は、この記録制御機16に接続されるマイクユニット44(j)、レーダ48及びVHF通信装置52(q)からの航海データにタイムスタンプデータを付与して、前記航海データ及び記録条件データを保護カプセル20及びPCカード60に出力する。プレイバック装置62及びリアルタイムモニタ装置56は、前記記録条件データを再生条件データに設定し、前記航海データの再生処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航海データをデータ記憶装置に記憶する航海データ記録装置及び航海データ記録・再生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
船舶に搭載されている航海データ記録装置{以下、VDR(Voyage Data Recorder)ともいう。}は、船のブラックボックスとも呼称され、衝突や沈没等の海難事故が発生した場合、事故を起こした船舶から前記VDRの保護カプセルを回収し、前記保護カプセルに記録されている前記船舶の速度(船速)、舵、エンジン情報、船橋内の会話、VHF通信音声、レーダ映像等の航海データを再生することにより、再生した航海データから該船舶の事故原因を究明するものである。
【0003】
前記VDRは、海上人命安全条約(SOLAS)の規定により、2002年7月1日以降に建造される国際航海に従事する客船、3000Gトン以上の客船以外の船舶、及び国際航海に従事する既存客船への搭載が義務付けられることになっている(非特許文献1参照)。
【0004】
【非特許文献1】IEC61996 1st Edition, VDR Performance requirement, IMO Resolution A.861(20), Performance Standards For VDR, SOLAS Chapter V safty Navigation, Regulation 20 VDR
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
VDRに記録される航海データの種類は、予め定められてはいるが、前記VDRに対する航海データの記録条件は規定されておらず、船舶毎に異なる記録条件が採用されている。例えば、ある船舶では、記録条件としてアナログ信号によって航海データをVDRに記録し、他の船舶では、記録条件としてデジタル信号(例えば、シリアル信号)によって航海データをVDRに記録している。このように、船舶毎にVDRに対する記録条件が異なると、前記各VDRに記録された航海データを、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーションを用いてプレイバックあるいはリアルタイムにモニタを行う場合、船舶毎に記録条件に合致した再生条件を設定しなければならず、再生作業が煩雑となる。また、前記記録条件に合致した再生条件を設定するためのソフトウェアが必要となり、VDR全体の構築コストが高騰する。また、設定ミスにより、記録された航海データを誤って再生するおそれもある。
【0006】
さらに、前記航海データには、音声データも含まれている。前記音声データは他のデータと比較してデータのサイズが大きいので、圧縮処理を行ってからVDRに記録される。この音声データを再生する場合、解凍処理が必要である。しかしながら、例えば、12時間分の音声データを再生する場合、解凍時間に約3時間を要し、前記音声データの再生までに長い待ち時間が発生するという不都合がある。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、異なる記録条件で航海データが記録されていても、自動的に前記航海データを再生可能とする航海データ記録装置(VDR)及び航海データ記録・再生システムを提供することを目的とする。
【0008】
また、この発明は、短時間で正確に航海データを再生可能とする航海データ記録装置(VDR)及び航海データ記録・再生システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る航海データ記録装置は、記録制御機と、データ記憶装置とを有し、前記記録制御機は、少なくとも音声データを含む航海データと、前記航海データの記録条件を示す記録条件データとを前記データ記憶装置に出力し、前記データ記憶装置は、前記航海データ及び前記記録条件データを記憶することを特徴とする。
【0010】
前記データ記憶装置には、前記航海データ及び前記記録条件データが記録されているので、データ再生装置を用いて前記航海データを再生する際に、前記記録条件データを読み出して、これを再生条件データとすることにより、前記データ再生装置において、自動的に再生条件の設定が行われ、どのような記録条件の航海データであっても再生が可能となる。また、前記データ再生装置は、前記航海データが前記音声データである場合、逐次、前記音声データを先行して解凍しながら再生を行うことにより、短時間で再生を開始させることができる。
【0011】
この場合、前記航海データは、さらに、レーダによる画像データ又は計測装置による計測データを含むことが好ましい。
【0012】
また、前記記録制御機は、タイムスタンプ付与部を有し、前記タイムスタンプ付与部は、前記航海データを前記データ記憶装置に出力する際に、出力時刻を示すタイムスタンプデータを前記航海データに付与することが好ましい。
【0013】
この場合、前記データ記憶装置には、前記タイムスタンプデータが付与された前記航海データが記憶されている。そのため、前記データ再生装置は、前記データ記憶装置に記憶されている前記航海データを時系列に再生するばかりでなく、前記タイムスタンプデータに基づいて、所望の時刻における前記航海データも再生することが可能となる。これにより、短時間で航海データの再生が可能となる。
【0014】
また、本発明に係る航海データ記録・再生システムは、記録制御機と、データ記憶装置と、データ再生装置とを有し、前記記録制御機は、少なくとも音声データを含む航海データと、前記航海データの記録条件を示す記録条件データとを前記データ記憶装置に出力し、前記データ記憶装置は、前記航海データ及び前記記録条件データを記憶し、前記データ再生装置は、前記データ記憶装置に記憶された前記記録条件データに基づいて前記航海データを再生することを特徴とする。
【0015】
前記データ記憶装置には、前記航海データ及び前記記録条件データが記録されているので、前記データ再生装置を用いて前記航海データを再生する際に、前記記録条件データを読み出して、これを再生条件データとすることにより、前記データ再生装置において、自動的に再生条件の設定が行われ、どのような記録条件の航海データであっても再生が可能となる。前記データ再生装置は、前記航海データが前記音声データである場合、逐次、前記音声データを先行して解凍しながら再生を行うことにより、短時間で再生を開始させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る航海データ記録装置によれば、データ記憶装置には、航海データ及び記録条件データが記録されている。このため、例えば、データ再生装置を用いて前記航海データを再生する際に、前記記録条件データを読み出して、これを再生条件データとすることにより、前記データ再生装置において、自動的に再生条件の設定が行われ、どのような記録条件の航海データであっても再生が可能となる。
【0017】
また、本発明に係る航海データ記録・再生システムによれば、データ記憶装置には、航海データ及び記録条件データが記録されているので、データ再生装置を用いて前記航海データを再生する際に、前記記録条件データを読み出して、これを再生条件データとすることにより、前記データ再生装置において、自動的に再生条件の設定が行われ、どのような記録条件の航海データであっても再生が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明に係る航海データ記録装置(VDR)及び航海データ記録・再生システムの好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係るVDR10及び航海データ記録・再生システム11の好適な実施の形態を示すブロック図である。
【0020】
船舶に搭載されるVDR10は、データ収集機12と、データ収集機12に対して10BASE−T形式のケーブル14を介して接続される記録制御機16と、記録制御機16に対して10BASE−T形式のケーブル18を介して接続されるデータ記憶装置としての保護カプセル20とを有する。
【0021】
データ収集機12は、RS−422形式のケーブル22を介して複数のNMEA(米国舶用電子機器連合会)出力機器24(i)(i=1〜n)に接続され、また、アナログ信号用のケーブル26を介して複数のアナログ出力機器28(k)(k=1〜l)に接続され、さらに、RS−422形式のケーブル30を介して接点信号入力器32に接続されている。また、接点信号入力器32は、ケーブル34を介して複数の接点信号出力機器36(o)(o=1〜p)に接続されている。
【0022】
NMEA出力機器24(i)は、船舶の航海に関するデータ(航海データ)の計測結果をシリアル信号としてデータ収集機12に出力する計測装置であり、アナログ出力機器28(k)は、航海データの計測結果をアナログ信号としてデータ収集機12に出力する計測装置である。
【0023】
これらの計測装置としては、船舶が航行している海上の風向きや風速を計測する風向風力計、水深を測定する測深機、前記船舶の位置(船位)や日時を計測するGPS装置、船首方位を計測するジャイロコンパス、船速を計測するスピードログやドップラーログ、操舵の指令値や応答値を計測するオートパイロット操舵機器、機関の指令値や応答値を計測するエンジンテレグラフ・プロペラコントロール、及び船橋におけるアラームを検出する船橋アラームパネル等の各種センサ装置が含まれている。
【0024】
さらに、接点信号入力器32は、接点信号出力機器36(o)からの接点信号を収集し、収集した前記接点信号を示すデータを航海データとしてデータ収集機12に出力する計測装置である。この場合、接点信号出力機器36(o)は、船舶における船体の開口部の開閉情報や、前記船舶内の防水扉及び防火扉の開閉情報及び各種警報信号を接点信号として接点信号入力器32に出力する。
【0025】
記録制御機16は、前述したデータ収集機12及び保護カプセル20のほかに、10BASE−T形式のケーブル38を介してメンテナンス用のパーソナルコンピュータ(PC)40に接続され、また、オーディオ用のケーブル42を介して複数のマイクユニット44(j)(j=1〜m)に接続され、さらに、アナログRGBHV形式のケーブル46を介してレーダ48に接続され、さらにまた、オーディオ用のケーブル50を介して複数のVHF通信装置52(q)(q=1〜r)に接続されている。
【0026】
PC40は、船舶内にVDR10を設置した際、このVDR10全体に関する情報を示すシステム構成情報データ、画像データの記録条件に関する画像キャプチャ条件データ及び音声データの記録条件に関する音声記録条件データを記録制御機16に入力し、各計測機器からのデータの記録条件に関するデータ収集機入力条件データを記録制御機16を介してデータ収集機12に入力する。
【0027】
ここで、前記システム構成情報データには、船舶の名称及びIMO(国際海事機関)番号と、VDRの型式承認番号と、記録制御機16にインストールされているソフトウェアのバージョン番号と、システム構成条件データの登録者及び登録日時と、データ収集機12に接続されている装置の台数と、マイクユニット44(j)の接続台数とが含まれる。
【0028】
記録条件データとしての前記画像キャプチャ条件データには、画素数、水平同期信号の周波数、垂直同期信号の周波数、画素のクロック周波数及びレーダ48の型名が含まれている。
【0029】
また、記録条件データとしての前記音声記録条件データには、記録制御機16に設けられた図示しないマイク入力ポートに対するマイクユニット44(j)の接続の有無と、マイクユニット44(j)の型名等の情報と、マイクユニット44(j)の設置場所と、マイクテストの判断基準値と、音声入力部104(図3参照)のゲインと、記録制御機16に設けられた図示しないVHF入力ポートに対するVHF通信装置52(q)の接続の有無と、VHF通信装置52(q)の型名等の情報と、VHF通信装置52(q)の設置場所とが含まれている。
【0030】
さらに、記録条件データとしての前記データ収集機入力条件データには、NMEA出力機器24(i)に関し、データ収集機12におけるRS−422入力形式の各ポート(1〜16ポート)に対する各NMEA出力機器24(i)の接続の有無と、前記各ポートの通信速度等の通信仕様、各NMEA出力機器24(i)から出力される信号のヘッダコード、デリミタコード、センテンスフォーマットコード及び信号種別と、前記各NMEA出力機器24(i)の名称及び型名とが含まれている。
【0031】
さらにまた、記録条件データとしての前記データ収集機入力条件データには、アナログ出力機器28(k)に関し、データ収集機12におけるアナログ入力形式の各チャンネル(1〜4チャンネル)に対するアナログ出力機器28(k)の接続の有無と、アナログ出力機器28(k)の名称及び型名と、アナログ出力機器28(k)から出力される信号の名称、単位及び変換式の情報とが含まれている。
【0032】
さらにまた、前記データ収集機入力条件データには、接点信号入力器32及び接点信号出力機器36(o)に関し、接点信号入力器32の接点入力のビット(1〜64ビット)に対する接点信号出力機器36(o)の接続の有無と、接点信号入力器32から出力される信号の名称、カテゴリ名、論理及びセンテンスフォーマットコードとが含まれている。
【0033】
マイクユニット44(j)は、船橋内の会話を図示しないマイクロフォンを介しオーディオ信号として記録制御機16に出力する。
【0034】
レーダ48は、図示しない表示画面に表示されたレーダ画像を画像信号として記録制御機16に出力する。
【0035】
VHF通信装置52(q)は、図示しない無線電話機による船舶間及び船陸間の通話をオーディオ信号として記録制御機16に出力する。
【0036】
ここで、記録制御機16は、ケーブル14、38、42、46、50を介して接続された各装置からの各データを航海データとして、データ記憶装置としての保護カプセル20に各々出力している。
【0037】
さらに、本実施形態に係る航海データ記録・再生システム11は、前述したVDR10と、データ再生装置としてのリアルタイムモニタ装置56及びプレイバック装置62とを有する。
【0038】
記録制御機16は、保護カプセル20に記憶された各航海データを10BASE−T形式によるケーブル54を介してルータ64に出力し、このルータ64から100BASE−TX形式によるケーブル58を介してリアルタイムモニタ装置56に出力する。パーソナルコンピュータあるいはワークステーションから構成されるリアルタイムモニタ装置56は、入力された前記各航海データを示す画面を図示しないディスプレイ上にリアルタイムで表示する。
【0039】
また、記録制御機16は、保護カプセル20に記憶されている前記航海データを呼び出して、保護カプセル20のバックアップであり、且つデータ記憶装置としてのPCカード60に記憶することも可能である。この場合、パーソナルコンピュータあるいはワークステーションから構成されるプレイバック装置62は、PCカード60内に記憶されている前記航海データを呼び出して、前記航海データを示す画像を図示しないディスプレイ上にプレイバック方式で再生表示する。
【0040】
図2は、データ収集機12の内部構成を示すブロック図である。
【0041】
データ収集機12は、NMEA出力機器24(i)、アナログ出力機器28(k)及び接点信号入力器32(図1参照)から入力された各信号を処理し、処理した前記各信号を示す航海データを記録制御機16に出力するための通信制御部70と、図示しない配電盤から供給される交流電圧(100V〜220V)を直流電圧(5V)に変換して通信制御部70に供給する電源部72とを有する。
【0042】
通信制御部70では、NMEA出力機器24(i)又は接点信号入力器32から入力される信号をRS−422入力部74を介してRS−422入力判定部76に出力し、RS−422入力判定部76は、入力条件記録部86に記憶されているデータ収集機入力条件データを読み出して、前記各信号が記録すべき信号であるかを判定し、前記各信号が記録すべき信号であると判定した場合、前記信号及び判定結果をメイン処理部78に出力する。
【0043】
メイン処理部78は、前記判定結果に基づいて、RS−422入力判定部76から出力される前記信号を示す航海データをLAN通信制御部84を介して記録制御機16に出力する。
【0044】
また、アナログ出力機器28(k)からデータ収集機12にアナログ信号が入力された場合、通信制御部70では、前記アナログ信号をアナログ入力部80を介してA/D変換部82に出力し、A/D変換部82は、前記アナログ信号をデジタル信号に変換して、前記デジタル信号をメイン処理部78に出力する。
【0045】
メイン処理部78は、A/D変換部82から出力される前記デジタル信号をLAN通信制御部84を介して記録制御機16に出力する。
【0046】
また、メイン処理部78は、処理を行っている信号を示す航海データと、データ収集機入力条件データとの比較結果を入力状態表示部88に出力し、入力状態表示部88は、入力された内容を図示しない表示パネルやディスプレイ上に表示する。
【0047】
図3は、記録制御機16の内部構成を示すブロック図である。
【0048】
記録制御機16は、図1に示す各装置から入力されたデータを各々処理し、処理した前記データを保護カプセル20及びPCカード60や、ルータ64を介して接続されたリアルタイムモニタ装置56に出力するデータ処理部90と、図示しない配電盤から供給される交流電圧(100V〜220V)を直流電圧(24V)に変換してデータ処理部90に供給する無停電電源部92とを有する。
【0049】
メイン処理部98は、システム起動時又は記録条件変更時に、記録条件記録部100に記憶されている各条件データのうち、記録条件データを呼び出して、この記録条件データをLAN通信制御部102を介して保護カプセル20に出力すると共に、PCカード記録制御部110を介してPCカード記録部112に収容されているPCカード60(図1参照)に出力する。
【0050】
図3のデータ処理部90では、レーダ48から入力される画像信号を示す画像データを、画像入力部94を介して画像圧縮処理部96に出力し、画像圧縮処理部96は、前記画像データの圧縮処理を行って、圧縮された前記画像データをメイン処理部98に出力する。
【0051】
データ処理部90の画像入力部94は、記録条件記録部100に記憶されている各条件データのうち、前記画像データに対応する画像キャプチャ条件データを呼び出し、この画像キャプチャ条件データに基づいて画像をキャプチャし、画像圧縮処理部96に出力する。画像圧縮処理部96は、記録条件記録部100から画像圧縮条件を読み出して、キャプチャされた前記画像を圧縮した後、メイン処理部98に出力する。メイン処理部98は、圧縮された前記画像データの示す航海データを、LAN通信制御部102を介して保護カプセル20に出力する。また、メイン処理部98は、前記航海データをPCカード記録制御部110を介してPCカード記録部112に収容されているPCカード60(図1参照)にも出力する。
【0052】
ここで、メイン処理部98は、画像データである前記航海データを時間に対して連続的に出力するのではなく、保護カプセル20及びPCカード60に対して、所定の時刻毎(例えば、15秒毎)に出力するようにしている。この場合、メイン処理部98は、前記航海データを出力する時刻をタイムスタンプデータとして前記航海データに付与し、前記タイムスタンプデータが付与された前記航海データを保護カプセル20及びPCカード60に順次出力する。これにより、保護カプセル20及びPCカード60では、所定の時刻毎の前記航海データが順次格納される。
【0053】
また、リアルタイムモニタ装置56は、保護カプセル20に格納された前記航海データ(圧縮された画像データ)及び前記画像キャプチャ条件データを記録制御機16、ケーブル54、ルータ64及びケーブル58を介して呼び出し、前記画像キャプチャ条件データを前記画像データを再生するために必要な再生条件データとして設定し、この再生条件データに基づいて前記画像データを示す画面を図示しないディスプレイ上に表示する。
【0054】
また、マイクユニット44(j)又はVHF通信装置52(q)からオーディオ信号を示す音声データが入力された場合、データ処理部90では、前記音声データを音声入力部104を介して音声圧縮処理部106に出力し、音声圧縮処理部106は、前記音声データを圧縮して、圧縮された前記音声データをメイン処理部98に出力する。
【0055】
データ処理部90の音声入力部104は、記録条件記録部100に記憶されている各条件データのうち、前記音声データに対応する音声入力条件データを読み出し、前記音声入力条件データに基づいて前記音声データをA/D変換して、デジタル化された前記音声データを音声圧縮処理部106に出力する。音声圧縮処理部106は、デジタル化された前記音声データを圧縮し、圧縮された前記音声データをメイン処理部98に出力する。
【0056】
ここで、メイン処理部98は、前記画像データの場合と同様に、前記航海データ(音声データ)に対して、出力時刻を示すタイムスタンプデータを付与し、所定の時刻毎(例えば、1分毎)の前記航海データを、保護カプセル20やPCカード60に対して順次出力する。
【0057】
これにより、保護カプセル20及びPCカード60では、所定の時刻毎の前記航海データを順次格納する。
【0058】
ここで、リアルタイムモニタ装置56は、保護カプセル20に格納された前記航海データ(圧縮された音声データ)及び前記音声記録条件データを呼び出し、前記航海データに対して解凍処理を行って、前記音声記録条件データを再生条件データに設定し、この再生条件データに基づいて、解凍された前記音声データを示す会話内容を図示しないスピーカから順次出力する。
【0059】
さらに、メイン処理部98は、データ収集機12から順次入力された航海データに対しても、保護カプセル20やPCカード60への出力時刻を示すタイムスタンプデータを付与し、前記航海データを保護カプセル20やPCカード60に対して順次出力する。これにより、保護カプセル20及びPCカード60では、前記航海データを順次格納する。
【0060】
ここで、リアルタイムモニタ装置56は、保護カプセル20に格納された前記航海データ及び前記データ収集機入力条件データを呼び出して、前記データ収集機入力条件データを再生条件データに設定し、この再生条件データに基づいて、前記航海データを示す画面を図示しないディスプレイに出力する。
【0061】
さらにまた、操作表示部108は、図示しないパネルスイッチとLEDとから構成され、保護カプセル20に対する航海データの記録の停止を指示するスイッチや、PCカード60に対する航海データの記録の停止を指示するスイッチが配置されており、前記スイッチを操作することにより、メイン処理部98は、前記操作内容に基づいて、前記航海データの記録を停止する。また、メイン処理部98は、VDR10のシステムステータスや内部エラーを操作表示部108に出力し、操作表示部108は、入力された前記システムステータスや前記内部エラーの示す内容を前記LEDを用いて表示する。
【0062】
さらにまた、メイン処理部98は、保護カプセル20に記憶されているタイムスタンプデータが付与された航海データ及び条件データを呼び出し、前記各データをPCカード記録制御部110に出力することもできる。PCカード記録制御部110は、前記各データをPCカード記録部112に収容されたPCカード60(図1参照)に出力する処理を行う。
【0063】
図4は、保護カプセル20の内部構成を示すブロック図である。
【0064】
保護カプセル20は、1.75GBの記憶容量を備えたフラッシュメモリ部120と、メモリ制御部122と、LANインターフェース部124と、電源部126とを有する。
【0065】
電源部126は、記録制御機16の無停電電源部92(図3参照)から供給される直流電圧(24V)を、フラッシュメモリ部120とメモリ制御部122とLANインターフェース部124とに各々供給して、これらの各部を駆動させる。
【0066】
記録制御機16から入力された航海データ及び記録条件データは、LANインターフェース部124からフラッシュメモリ部120に出力され、フラッシュメモリ部120は、前記航海データ及び記録条件データを格納する。
【0067】
記録制御機16から保護カプセル20に対して、フラッシュメモリ部120に格納された前記航海データ及び記録条件データを呼び出す指示内容が入力された場合、メモリ制御部122は、前記指示内容に基づいて、フラッシュメモリ部120から該当する航海データ及び記録条件データを呼び出し、前記航海データ及び記録条件データをLANインターフェース部124及びケーブル18を介して記録制御機16に出力する。
【0068】
本実施形態に係るVDR10及び航海データ記録・再生システム11は、基本的には、以上のように構成されるものであり、次に、航海データの記録処理と、リアルタイムモニタ装置56及びプレイバック装置62による前記航海データの再生処理とについて、図5〜図8を参照しながら説明する。ここでは、プレイバック装置62を用いて前記航海データの再生処理を行う場合について説明する。
【0069】
VDR10(図1参照)の操作員は、PC40からケーブル38を介して記録制御機16にシステム構成条件データを入力する(ステップS1)。記録制御機16は、入力された前記システム構成条件データを記録条件記録部100(図3参照)に格納する。
【0070】
次いで、PC40からケーブル38、記録制御機16及びケーブル14を介してデータ収集機12に、記録条件データとしてのデータ収集機入力条件データを入力する(ステップS2)。データ収集機12は、入力された前記データ収集機入力条件データを入力条件記録部86(図2参照)に記録する。また、記録制御機16は、このデータ収集機入力条件データを記録条件記録部100(図3参照)に格納する。
【0071】
次いで、PC40からケーブル38を介して記録制御機16に、記録条件データとしての画像キャプチャ条件データを入力する(ステップS3)。記録制御機16は、入力された前記画像キャプチャ条件データを記録条件記録部100(図3参照)に格納する。
【0072】
次いで、PC40からケーブル38を介して記録制御機16に、記録条件データとしての音声記録条件データを入力する(ステップS4)。記録制御機16は、入力された前記音声記録条件データを記録条件記録部100に格納する。
【0073】
ステップS1〜ステップS4の処理により、VDR10は、航海データの記録が可能な状態となる。
【0074】
次いで、ステップS5において、VDR10は、保護カプセル20及びPCカード60に全ての記録条件データを格納することにより航海データの記録を開始する。
【0075】
この場合、各NMEA出力機器24(i)は、ケーブル22を介してデータ収集機12に航海データを出力し、データ収集機12のRS−422入力判定部76は、入力された前記航海データが記録すべきデータであるのかを判定し、判定に合致した航海データをメイン処理部78に出力する。メイン処理部78では、前記航海データをLAN通信制御部84及びケーブル14を介して記録制御機16に出力する。
【0076】
NMEA出力機器24(i)が、例えば、風向/風力計である場合、前記航海データは風速及び風向きであり、前記データ収集機入力条件データは、前記風向/風力計を示すデータ収集機12のポート番号や前記風向/風力計を示す識別番号が含まれている。
【0077】
また、アナログ出力機器28(k)は、ケーブル26を介してデータ収集機12に航海データを出力し、データ収集機12のA/D変換部82は、入力された前記航海データを示すアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換された前記デジタル信号をメイン処理部78に出力する。メイン処理部78では、前記航海データをLAN通信制御部84及びケーブル14を介して記録制御機16に出力する。
【0078】
アナログ出力機器28(k)が、例えば、風向/風力計である場合、前記航海データは風速及び風向きであり、前記データ収集機入力条件データは、前記風向/風力計に割り当てられたデータ収集機12のチャンネル番号、前記風速の単位、前記風速を示す信号の種類及び前記風向/風力計から出力されるアナログ信号から前記風速に変換するための変換式が含まれている。
【0079】
さらに、接点信号出力機器36(o)は、ケーブル34を介して接点信号入力器32に接点信号を出力し、接点信号入力器32は前記接点信号を示す航海データをシリアル信号としてケーブル30を介してデータ収集機12に出力する。データ収集機12のRS−422入力判定部76は、入力された前記航海データが記録すべき航海データであるのかを判定し、判定に合致した航海データをメイン処理部78に出力する。メイン処理部78では、前記航海データをLAN通信制御部84及びケーブル14を介して記録制御機16に出力する。
【0080】
この場合、前記データ収集機入力条件データは、接点信号入力器32に割り当てられたデータ収集機12のチャンネル番号、接点論理、接点信号の種類、前記接点信号のカテゴリが含まれている。
【0081】
さらに、マイクユニット44(j)は、船橋内の会話を示す音声データをオーディオ信号としてケーブル42を介して記録制御機16に出力し、記録制御機16は、前記音声圧縮処理部106において前記音声データを圧縮し、圧縮された前記音声データを航海データとしてメイン処理部98に出力する。
【0082】
さらにまた、レーダ48は、レーダ画像を画像データとしてケーブル46を介して記録制御機16に出力し、画像圧縮処理部96は、前記画像データの圧縮処理を行って、圧縮された前記画像データを航海データとしてメイン処理部98に出力する。
【0083】
さらにまた、VHF通信装置52(q)は、無線電話機による船舶間及び船陸間の通話を示す音声データをオーディオ信号としてケーブル50を介して記録制御機16に出力し、記録制御機16は、音声圧縮処理部106において前記音声データを圧縮し、圧縮された前記音声データを航海データとしてメイン処理部98に出力する。
【0084】
次いで、記録制御機16のメイン処理部98は、操作表示部108より航海データの記録を停止する操作内容が入力されているか否かを判定する(ステップS6)。
【0085】
ステップS6において、前記航海データの記録を停止する要求があれば、メイン処理部98は、航海データの記録を停止する(ステップS7)。
【0086】
一方、ステップS6において、前記航海データの記録を停止する要求がない場合、メイン処理部98は、以下に示すステップS81〜S84の各処理を行う。
【0087】
メイン処理部98の処理対象となっているデータが、データ収集機12からケーブル14を介して記録制御機16に順次入力された航海データである場合、メイン処理部98は、入力された前記各データに対して現在時刻を示すタイムスタンプデータを付与し、前記タイムスタンプデータが付与された前記各データを保護カプセル20のフラッシュメモリ部120(図4参照)やPCカード60に順次出力する(ステップS81)。この場合、前記各データはタイムスタンプデータを付与されてから保護カプセル20やPCカード60に出力されるので、前記タイムスタンプデータを示す時刻は、メイン処理部98から保護カプセル20やPCカード60に前記各データが出力された時刻を示すことになる。
【0088】
また、メイン処理部98の処理対象となっているデータが、レーダ画像を示す航海データである場合、メイン処理部98は、入力された前記航海データに対して現在時刻を示すタイムスタンプデータを付与し、前記タイムスタンプデータが付与された前記航海データを保護カプセル20のフラッシュメモリ部120(図4参照)やPCカード60に出力する。この場合、メイン処理部98は、タイムスタンプデータが付与された前記航海データを所定の時刻毎(例えば、15秒毎)に出力する(ステップS82)。
【0089】
さらに、メイン処理部98の処理対象となっているデータが、船橋内の会話を示す音声データ(航海データ)である場合、メイン処理部98は、入力された前記航海データに対して現在時刻を示すタイムスタンプデータを付与し、前記航海データを保護カプセル20のフラッシュメモリ部120(図4参照)やPCカード60に出力する。この場合、メイン処理部98は、タイムスタンプデータが付与された前記航海データを所定の時刻毎(例えば、1分毎)に出力する(ステップS83)。
【0090】
さらにまた、メイン処理部98の処理対象となっているデータが、無線電話機による船舶間及び船陸間の通話を示す音声データ(航海データ)である場合、メイン処理部98は、入力された前記航海データに対して現在時刻を示すタイムスタンプデータを付与し、保護カプセル20のフラッシュメモリ部120(図4参照)やPCカード60に出力する。この場合、メイン処理部98は、タイムスタンプデータが付与された前記航海データを所定の時刻毎(例えば、1分毎)に出力する(ステップS84)。
【0091】
そして、メイン処理部98は、操作表示部108より記録の停止を要求する内容が入力されるまで、ステップS81〜S84に示す処理を実行する。
【0092】
メイン処理部98は、バックアップの停止を指示する内容が入力された場合、PCカード記録制御部110に対しPCカード60のバックアップの停止を指示する信号を出力する(ステップS9)。PCカード記録制御部110は、前記指示信号が入力された場合、PCカード記録部112に収容されているPCカード60の排出を許可する(ステップS10)。
【0093】
次いで、排出されたPCカード60は、プレイバック装置62の図示しないPCカードスロットに挿入される(ステップS11)。
【0094】
次いで、プレイバック装置62は、PCカード60内の記録条件データを呼び出して、前記記録条件データを前記航海データの再生に必要な再生条件データとして設定する(ステップS12)。この処理により、航海データを再生するための準備処理が完了する。
【0095】
次いで、プレイバック装置62は、PCカード60内に格納されている航海データのうち、先頭のデータから解凍しながら再生処理を開始する(ステップS13)。この場合、各航海データには、タイムスタンプデータが付与されているので、プレイバック装置62は、前記タイムスタンプデータの示す時刻が早いデータから再生処理を開始する。
【0096】
次いで、プレイバック装置62は、前記再生処理を終了するか否かを判定する(ステップS14)。終了する場合には、再生処理を停止する(ステップS15)。
【0097】
ステップS14において、前記再生処理を終了しない場合、プレイバック装置62は、再生処理を行う航海データについて、再生条件の変更が必要であるか否かを判定する(ステップS16)。この場合、前記再生条件の変更とは、航海データの再生について、再生開始時刻の変更、再生速度の変更、再生方向の逆転、航海データの早送りの実行、及び航海データの巻き戻しの実行をいう。
【0098】
ステップS16において、再生条件の変更が発生しない場合、プレイバック装置62は、タイムスタンプデータの示す時刻の順番に各航海データを解凍しながら再生処理を行う(ステップS17)。
【0099】
一方、ステップS16において、再生条件の変更が発生した場合、プレイバック装置62は、前記再生条件の変更を行い、前記タイムスタンプデータに基づいて、所望の時刻の航海データの再生処理を行う(ステップS18)。
【0100】
そして、プレイバック装置62は、ステップS14における再生の停止要求があるまで、ステップS16〜S18の処理を繰り返し行い、再生の停止要求があった場合には、ステップS15の再生停止処理を行う。
【0101】
上述した説明はプレイバック装置62における再生処理であるが、リアルタイムモニタ装置56においても、記録制御機16、ケーブル54、ルータ64及びケーブル58を介して、タイムスタンプデータが付与された航海データ及び条件データを呼び出して、前述の解凍処理と再生処理とをリアルタイムで行うことが可能である。この場合、前記航海データが音声データであれば、再生処理時間によって1秒程度の遅延は発生するが、リアルタイムモニタ装置56は、略リアルタイムで音声データを再生することが可能である。
【0102】
このように、本実施の形態に係る航海データ記録装置(VDR)10及び航海データ記録・再生システム11では、保護カプセル20、PCカード60又は記録制御機16に航海データ及び記録条件データが記録されているので、プレイバック装置62及びリアルタイムモニタ装置56を用いて前記航海データを再生する際に、前記記録条件データを読み出して、これを前記航海データを再生するための再生条件データとすることにより、自動的に再生条件の設定が行うことが可能となり、どのような記録条件の航海データであっても再生が可能となる。
【0103】
さらに、保護カプセル20又はPCカード60には、タイムスタンプデータが付与された航海データが記憶されているので、プレイバック装置62及びリアルタイムモニタ装置56は、保護カプセル20又はPCカード60に記憶されている前記航海データを時系列に再生するばかりでなく、前記タイムスタンプデータに基づいて、所望の時刻における前記航海データも再生することが可能となる。これにより、所望の時刻の航海データを短時間で再生することが可能となる。
【0104】
なお、本発明に係る航海データ記録装置及び航海データ記録・再生システムは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本実施形態に係る航海データ記録装置及び航海データ記録・再生システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のデータ収集機の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図1の記録制御機の内部構成を示すブロック図である。
【図4】図1の保護カプセルの内部構成を示すブロック図である。
【図5】図1の航海データ記録装置及び及び航海データ記録・再生システムにおける航海データの記録準備処理を示すフローチャートである。
【図6】図1の航海データ記録装置及び及び航海データ記録・再生システムにおける航海データの記録処理を示すフローチャートである。
【図7】図1の航海データ記録装置及び及び航海データ記録・再生システムにおける航海データの再生準備処理を示すフローチャートである。
【図8】図1の航海データ記録装置及び及び航海データ記録・再生システムにおける航海データの再生処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0106】
10…航海データ記録装置(VDR) 11…航海データ記録・再生システム
12…データ収集機
14、18、22、26、30、34、38、42、46、50、54、58…ケーブル
16…記録制御機 20…保護カプセル
24(i)…NMEA出力機器 28(k)…アナログ出力機器
32…接点信号入力器 36(o)…接点信号出力機器
40…パーソナルコンピュータ(PC)
44(j)…マイクユニット 48…レーダ
52(q)…VHF通信装置 56…リアルタイムモニタ装置
60…PCカード 62…プレイバック装置
64…ルータ 70…通信制御部
72、126…電源部 74…RS−422入力部
76…RS−422入力判定部 78、98…メイン処理部
80…アナログ入力部 82…A/D変換部
84、102…LAN通信制御部 86…入力条件記録部
88…入力状態表示部 90…データ処理部
92…無停電電源部 94…画像入力部
96…画像圧縮処理部 100…記録条件記録部
104…音声入力部 106…音声圧縮処理部
108…操作表示部 110…PCカード記録制御部
112…PCカード記録部 120…フラッシュメモリ部
122…メモリ制御部 124…LANインターフェース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録制御機と、データ記憶装置とを有し、
前記記録制御機は、少なくとも音声データを含む航海データと、前記航海データの記録条件を示す記録条件データとを前記データ記憶装置に出力し、
前記データ記憶装置は、前記航海データ及び前記記録条件データを記憶する
ことを特徴とする航海データ記録装置。
【請求項2】
請求項1記載の航海データ記録装置において、
前記航海データは、さらに、レーダによる画像データ又は計測装置による計測データを含む
ことを特徴とする航海データ記録装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の航海データ記録装置において、
前記記録制御機は、タイムスタンプ付与部を有し、
前記タイムスタンプ付与部は、前記航海データを前記データ記憶装置に出力する際に、出力時刻を示すタイムスタンプデータを前記航海データに付与する
ことを特徴とする航海データ記録装置。
【請求項4】
記録制御機と、データ記憶装置と、データ再生装置とを有し、
前記記録制御機は、少なくとも音声データを含む航海データと、前記航海データの記録条件を示す記録条件データとを前記データ記憶装置に出力し、
前記データ記憶装置は、前記航海データ及び前記記録条件データを記憶し、
前記データ再生装置は、前記データ記憶装置に記憶された前記記録条件データに基づいて前記航海データを再生する
ことを特徴とする航海データ記録・再生システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−71337(P2006−71337A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−252392(P2004−252392)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(000004330)日本無線株式会社 (1,186)
【Fターム(参考)】