説明

色データ変換装置及び方法、プログラム、記憶媒体

【課題】 回路規模の増大を抑えつつ、高精度、多出力色数といった複数の処理モードに対応した色変換処理を行う。
【解決手段】 色データ変換装置は、入力された第1の色空間データを処理速度優先又は精度優先で処理するか判定する出力モード判定部と、出力モード判定部の判定に従って、第1の色空間データのビット数を切り替えて第2の色空間データに変換するための補間データを生成する補間データ生成部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、描画処理のための色データ変換技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
入力デバイスによって得られる画像信号(例えば、R(赤)、G(緑)、B(青))を出力デバイス用の画像信号に変換する色変換においては、変換データを格納するルックアップテーブル(LUT)を参照する方法が用いられている。ここで、LUTは容量の削減のため、一般には代表点の変換データのみを格納しておき、代表点間のデータは補間演算により算出して色変換の参照に用いられる。
【0003】
補間演算の方法としては、LUTから読み出すデータ(以下、「格子点データ」という)をいくつ用いるかによって、様々な方法が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1では、例えば、R、G、B、3つの色信号を上位ビットと下位ビットに分割し、LUTには、上位ビットに対する演算結果を格納しておく構成が開示されている。この方法では、出力色数毎にLUTの格子点データにアクセスする為のLUTアドレスを夫々生成し、色毎の格子点データ(8頂点、つまり立方体分)を取得している。補間演算の際には、LUTから取得した上位ビットに対する出力信号と、下位ビットの画像信号が補間回路で処理され、最終的な出力結果が求められている。
【0005】
プリンタにおいては階調性を重視するモード(高精度モード)と、高速性を重視するモード(高速モード)が存在し、プリント条件によって上記モードを切り替えている。
【特許文献1】特開平9−289593号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の色変換技術において、高速モードと高精度モードに対応するためには、高精度かつ多出力色数のLUTと補間演算回路を用意する必要があり回路規模が増大するという問題がある。
【0007】
また、従来の色変換技術では、プリント条件によって、ページごとに処理モードを切り替えている。しかしながら、1ページの中でも文字領域、写真・グラフィックス領域等、複数の領域(オブジェクト)を持つことがある。この場合に従来の色変換技術では、文字の領域は高速モード、写真・グラフィックスの領域は高精度モードのように切り替えて、オブジェクトに合った効果的な処理をすることができないという問題がある。
【0008】
本発明は上記の問題を解決するためになされたもので、回路規模の増大を抑えつつ、高精度、多出力色数といった複数の処理モードに対応可能な色変換処理技術の提供を一つの目的とする。
【0009】
あるいは、本発明は、1ページ内の領域(オブジェクト)ごとに処理モードを切り替えることが可能な色変換処理技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するべく、本発明に係る色データ変換装置は、入力された第1の色空間データを処理速度優先又は精度優先で処理するか判定する出力モード判定手段と、
前記出力モード判定手段の判定に従って、前記第1の色空間データのビット数を切り替えて第2の色空間データに変換するための補間データを生成する補間データ生成手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、回路規模の増大を抑えつつ、高精度、多出力色数といった複数の処理モードに対応した色変換処理が可能になる。
【0012】
あるいは、本発明によれば、1ページ内の領域(オブジェクト)ごとに処理モードを切り替える色変換処理が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
(第1実施形態)
図1Aは本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成例を示すブロック図である。画像形成装置100において、入力I/F102は、ネットワーク300を介して接続する外部の情報処理装置200から描画データを受信する。CPU101の全体的な制御の基に、色データ変換装置104は描画データの色変換処理を行うことが可能である。
【0015】
CPU101は、入力された描画データに基づいて、第1の色空間データを上位ビットと下位ビットに分割し、色データ変換装置104のアドレス生成部1、係数生成部6に入力する。ここで、色データ変換装置104に入力される第1の色空間データには、例えば、R、G、B、3つの色信号が含まれる。以下の説明では、第1の色空間データとして、R、G、B、3つの色信号を例として、色データ変換装置104の構成及び処理の内容を説明する。
【0016】
CPU101は、入力された第1の色空間データを処理速度優先又は精度優先で処理するか判定することが可能である。
【0017】
色データ変換装置104は、印刷条件に合わせて、入力される第1の色空間データを第2の色空間データに変換するための補間データを生成することが可能である。ここで、第2の色空間データには、例えば、「シアン」、「マゼンタ」、「イエロー」、「ブラック」、「ライトシアン」、「ライトマゼンタ」が含まれる。また、印刷条件には、出力色のほか、例えば、処理速度優先の印刷条件、印刷品位優先の印刷条件、印刷メディア(普通紙や写真専用紙等)の選択なども含まれる。
【0018】
描画処理部103は、色データ変換装置104の色変換処理に基づいて、描画データを処理して、ビットマップイメージを生成する。プリンタエンジン105は受信したビットマップイメージに従って印刷メディア上に可視画像を形成する。
【0019】
尚、プリンタエンジン105には、例えば、レーザビームを利用した静電写真方式やインクジェット方式など、周知のいかなる記録方式も適用可能である。
【0020】
図1Bは本発明の第1実施形態に係る色データ変換装置104の構成を説明するブロック図である。
【0021】
アドレス生成部1は、入力信号の上位ビットからLUT2、3からデータを読み出すためのアドレスを生成する。LUT2、3にはアドレス生成部1より格子点データを読み出すためのアドレスが入力され、各々補間に必要な格子点データが出力される。係数生成部6は、入力信号の下位ビットより各格子点の補間係数が生成される。
【0022】
補間演算部4、5は、LUT2、3より出力される格子点データ及び係数生成部6より生成される補間係数より補間演算を行う。データ選択部12には、入力データを切り替えるための不図示のレジスタが接続されている。
【0023】
CPU101は、入力された描画データを2色出力モード(処理速度優先)又は1色出力モード(精度優先)で処理するか判定する。CPU101は、この判定に基づいてレジスタを設定することによってデータ選択部12の入力をポートa側の入力データまたはポートb側の入力データに切り替えることが可能である。
【0024】
データシフト部7は、補間演算部4の出力に対して、任意に設定可能なビットシフト量を加算することが可能である。加算演算部8は、データシフト部7の出力と、補間演算部5の出力とを加算する。丸め演算部9、11は、補間演算部4、5の出力に対して、丸め演算を施す。出力ビット数を丸める必要のない場合、補間演算部4、5の出力をそのまま出力することもできる。丸め演算部10は、加算演算部8の出力に対して、丸め演算を施す。出力ビット数を丸める必要のない場合、加算演算部8の出力をそのまま出力することも可能である。
【0025】
入力信号を8ビット、3D−LUTのグリッド数(各軸の格子点データの数)を17(=24+1)、格納データのビット数を8ビット、係数生成部6で生成される係数を4ビットとする。この場合、補間演算部4、5の出力は各々12ビットとなる。
【0026】
2色出力モードのときの出力ビット数を8ビット(または11以下の任意のビット数)とする場合、丸め演算部9、11によって8ビット(または11以下の任意のビット数)に丸められたデータが出力される。尚、12ビットのデータを出力する場合、補間演算部4、5の出力ビットを丸める必要はないので、丸め演算部9、11は丸め演算を行わずにそのままデータが出力される(出力1、出力2)。
【0027】
データ選択部12は2色出力モードにおいてポートa側の入力データを選択し、丸め演算部9の出力がデータ選択部12から出力される(出力1)。更に、補間演算部5から出力され、丸め演算部11の出力が色データ変換装置104から出力される(出力2)。従って、2色出力モード(処理速度優先)の場合、2つの出力ポートからは2色の補間データが出力される。
【0028】
一方、1色出力モード(精度優先)の場合、データ選択部12は、ポートb側の入力データを入力するように入力ポートを切り替える。補間演算部4から出力されたデータをデータシフト部7で8ビットシフトし、加算演算部8で補間演算部5からの出力データを加算し、丸め演算部10によって16ビットに丸めて出力する(出力1)。
【0029】
2色出力モードまたは1色出力モードの選択は、CPU101の制御により、以下のように実行することが可能である。例えば、画像形成装置100の印刷モードとして、「速い」、「きれい」の2モードが設定可能である場合、CPU101は、「速い」モードでは、処理速度優先の2色出力モード、「きれい」モードでは精度優先の1色出力モードを選択することが可能である。
【0030】
また、印刷メディアとして、「普通紙」、「写真用紙」の2モードが設定可能な場合、CPU101は、「普通紙」モードでは2色出力モード、「写真用紙」モードでは1色出力モードを選択することが可能である。
【0031】
第2の色空間データの出力色として、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタの6色の場合、シアン、マゼンタ及びブラックに対しては1色出力モードの選択が可能である。また、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタに対しては2色出力モードの選択が可能である。
【0032】
CPU101は、出力色の判定において、明度の高い順に出力色(インク)を組合せる。例えば、明度の高いインクは視覚妨害が発生しにくいので、CPU101は、2色出力モード(処理速度優先)を選択するように色データ変換装置104を制御する。
【0033】
また、CPU101は、印刷メディア上でのドットの明度が高いインクは2色出力モードで、明度の低い(濃度が高い)インクは高精度の1色出力モードで処理するように色データ変換装置104を制御する。
【0034】
本実施形態に拠れば、回路規模の増大を抑えつつ、高精度、多出力色数といった複数の処理モードに対応した色変換処理が可能になる。
【0035】
(第2実施形態)
図2は本発明の第2実施形態に係る色データ変換装置204の構成を説明するブロック図である。第1実施形態で説明した色データ変換装置104の構成と共通する部分には、同一の参照番号を付している。以下の説明では、説明の重複を避けるため、異なる構成部分を中心に説明する。
【0036】
CPU101は、入力された描画データを4色出力モード、3色出力モード、2色出力モード、1色出力モードの何れに変換するかの判定を行う。CPU101は、この判定に基づいてレジスタを設定することによってデータ選択部12、27、28の入力をポートa側の入力データまたはポートb側の入力データに切り替えることが可能である。また、CPU101は、判定結果に基づいてデータ選択部17、18を制御することが可能である。
【0037】
LUT13、14にはアドレス生成部1より格子点データを読み出すためのアドレスが入力され、この入力に対して、各々補間に必要な格子点データが出力される。係数生成部6では、入力信号の下位ビットより各格子点の補間係数が生成される。補間演算部15、16は、LUT13、14より出力される格子点データ及び係数生成部6より生成される補間係数より補間演算を行う。
【0038】
ここで、入力信号を8ビット、3D−LUTのグリッド数(各軸の格子点データの数)を17(=24+1)、格納データのビット数を8ビット、係数生成部6で生成される係数を4ビットとする。この場合、補間演算部15、16の出力は各々12ビットとなる。
【0039】
(4色出力モード)
4色出力モードのときの出力ビット数を8ビットとする場合(または11以下の任意のビット数)、丸め演算部9、11、23、25によって8ビットに丸められてデータは出力される。尚、12ビット出力とする場合、丸め演算部9、11、23、25は、データを丸める必要はないので、そのままデータが出力される。
【0040】
データ選択部27、28には、入力データを切り替えるための不図示のレジスタが接続されている。CPU101は、入力された描画データを4色出力モード、3色出力モード、2色出力モード、又は1色出力モードで変換するか判定する。そして、CPU101は、この判定に基づいてレジスタを設定することによってデータ選択部27、28の入力をポートa側の入力データまたはポートb側の入力データに切り替えることが可能である。
【0041】
データ選択部27、28は、4色出力モードの時にはポートa側の入力データを選択し、4色出力モード以外ではポートb側の入力データを選択する。4色出力モード時は、データ選択部27からは丸め演算部23のデータが出力される(出力1)。また、データ選択部28からは丸め演算部25のデータが出力される(出力2)。データ選択部12も同様に制御されるので、データ選択部12からは丸め演算部9のデータが出力される(出力3)。
【0042】
そして、補間演算部5から出力され、丸め演算部11の出力が色データ変換装置204から出力される(出力4)。従って4つの出力ポートからは4色の補間データが出力される。
【0043】
(2色出力モード)
2色出力モードの場合、データ選択部17、18により、補間演算部15、4の出力データが選択される。データ選択部17、18の出力は、データシフト部19、7により8ビットシフトされ、加算演算部21、8にて補間演算部16、5の出力データと加算される。加算演算部21、8の出力は、丸め演算部24、10に入力され、丸め演算部24、10によって16ビットに丸められて出力される。
【0044】
データ選択部27、12は4色出力モード以外ではポートb側の入力データを選択するように制御されるので、2色の16ビット補間データがデータ選択部27、12より出力される(出力1、出力3)。
【0045】
(3色出力モード)
3色出力モードの場合、LUT13には3色の補間データがビット結合されて格納される。図3は、LUT13に格納されるデータフォーマットを例示的に示す図である。図3(A)は各色2ビットデータ(1色目、2色目、3色目)が0を挟んで3色分結合されている状態を示している。また、図3(B)では1色目及び2色目を3ビット、3色目を2ビットデータとして格納している状態を示している。
【0046】
ここで、視感度の高い出力色(トーンジャンプの目立ち易い色)に多くのビット数を割り当てることにより、視覚的に良好な(より画質妨害の少ない)データ変換を実施することが可能である。尚、ビット結合の例は、図3の組み合わせに限定されるものではなく、CPU101は、各色のデータフォーマット任意に設定することが可能である。
【0047】
補間演算部15は、ビット結合された格子点データを各色毎に補間する。図3(A)の場合、各格子点データのビット数は2ビットであるから、係数データを4ビットとすると、各色データに対応する補間出力は6ビットとなる。
【0048】
補間演算部15が補間した各色データは補間演算部15の出力ポートc、d、eより出力される。
【0049】
データ選択部17、18は補間演算部15の出力ポートc、eの出力データを選択し、データシフト部19、7に対して補間演算部15の出力ポートc、eの出力データを出力する。データシフト部19、7は、入力されたデータを8ビットシフトした後、加算部21、8入力する。
【0050】
加算演算部21、8はデータシフト部19、7から入力されたデータと、補間演算部16、5の出力データとを加算する。丸め演算部24、10は、加算演算部21、8から入力されたデータを、例えば、10ビットまたは14以下の任意のビット数に丸めて出力する。
【0051】
データ選択部27、12は4色出力モード以外ではポートb側の入力データを選択するので、2色の10ビット(または14以下の任意のビット数)補間データがデータ選択部27、12より出力される(出力1、出力3)。
【0052】
一方、補間演算部15の出力ポートdの出力データは、データシフト部20に入力される。データシフト部20は、入力されたデータを8ビットシフトさせて加算演算部22に入力する。加算演算部22は、データシフト部20から入力されたデータと補間演算部4の出力とを加算し、丸め演算部26に入力する。丸め演算部26は、入力されたデータを、例えば、10ビットまたは14以下の任意のビット数に丸めて出力する。
【0053】
データ選択部28は4色モード以外ではポートb側の入力データを選択するので、残りの1色の10ビット(または14以下の任意のビット数)補間データがデータ選択部28より出力される(出力2)。
【0054】
複数色出力モードまたは1色出力モードの選択は、CPU101の制御により、以下のように実行することが可能である。例えば、画像形成装置100の印刷モードとして、「速い」、「標準」、「きれい」の3モードが設定可能である場合、CPU101は、「速い」モード(処理速度優先)では4色出力モードを選択する。また、CPU101は「標準」モードの場合、3色出力モードを選択し、「きれい」モード(精度優先)では2色出力を選択することが可能である。
【0055】
また、印刷メディアとして「普通紙」、「高品位専用紙」、「写真用紙」の3モードが設定可能である場合、CPU101は、「普通紙」モードでは4色出力、「高品位専用紙」モードでは3色出力、「写真用紙」モードでは2色出力を選択できる。
【0056】
第2の色空間データの出力色としてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタ、オレンジ」の7色の場合、シアン、マゼンタ、ブラック、オレンジに対しては2色出力モードの選択が可能である。また、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタに対しては3色出力モードの選択が可能である。
【0057】
インクの組み合わせはこれに限定することなく、様々な組み合わせが考えられる。CPU101は、一般には、明度の高い順にインクを組合せる。明度の高いインクは視覚妨害が発生しにくいので、CPU101は、多色出力モードを選択するように色データ変換装置104を制御する。また、明度の低い(濃度が高い)インクは視覚妨害が発生しやすいので、CPU101は高精度の1色出力モードを選択する。
【0058】
また、色変換処理の高精度化のため、前段・後段の2ステップで処理を行うことも可能である。この場合、一般に前段処理ではカラーマッチングを行い、後段処理ではデバイス色空間の変換を行うことが好ましい。この時、前段処理はRGB−RGB変換となるため、3色出力モードが選択される。
【0059】
本実施形態に拠れば、回路規模の増大を抑えつつ、高精度、多出力色数といった複数の処理モードに対応した色変換処理が可能になる。
【0060】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。図4は、第3実施形態に係る色データ変換装置304の構成を示すブロック図である。同図において、図1と共通する構成要素に関しては、同一の参照番号を付している。1色出力モードの場合、LUT2には格子点データの下位ビットが、LUT3には格子点データの上位ビットがロードされる。また、2色出力モードの場合、LUT2、3には、2色出力モードの格子点データがロードされる。
【0061】
オブジェクト判定部170は、CPU101の制御の下、オブジェクト領域検出部160の結果から2色出力モード(処理速度優先)または1色出力モード(精度優先)の判定を行う。この判定に基づいて、CPU101は、データ選択部12に接続するレジスタ(不図示)の設定を制御することが可能である。
【0062】
データ選択部12は、オブジェクト判定部170により制御されたレジスタの設定に基づいて、丸め演算部9、10の入力を切り替える。データ選択部12は、ポートa側の入力データまたはポートb側の入力データに切り替えてデータを出力することが可能である。
【0063】
色データ変換装置304の入力信号を12ビット、3D−LUTのグリッド数(各軸の格子点データの数)を17(=24+1)、LUT2、3の格納データのビット数を8ビット、係数生成部6で生成される補間係数を8ビットとする。この場合、補間演算部4、5の出力は各々16ビットとなる。
【0064】
2色出力モードのときの出力ビット数を、例えば、12ビットまたは16以下の任意のビット数とする場合、丸め演算部9、11によって12ビット、または16以下の任意のビット数に丸められたデータが出力される。尚、16ビット出力とする場合は、データを丸める必要はないので、そのまま補間演算部4、5から出力されたデータが出力される。
【0065】
データ選択部12は、2色出力モードの場合、ポートa側の入力データを選択し、1色出力モードの場合、ポートb側の入力データを選択する。
【0066】
2色出力モードの場合、データ選択部12は、丸め演算部9から入力されたデータを出力する(出力1)。更に、補間演算部5から出力され、丸め演算部11のデータが出力される(出力2)。従って、2つの出力ポートからは2色の補間データが出力される。
【0067】
一方、1色出力モードの場合、補間演算部4は、格子点データの下位ビットを格納するLUT2のデータに基づいて、下位の補間データを出力する。補間演算部5は、格子点データの上位ビットを格納するLUT3のデータに基づいて、上位の補間データを出力する。
【0068】
補間演算部4が出力する下位の補間データは、データシフト部7で8ビット右シフトされ小数点の位置が合わされ、加算演算部8で補間演算部5から出力された上位の補間データと加算される。加算演算部8により加算されたデータは丸め演算部10に入力される。丸め演算部10は、入力されたデータを12ビットに丸めて出力する(出力1)。
【0069】
出力モードの切り替わり時には、データ変換処理を中断し、格子点の下位ビットを格納するLUT2、3を書き換える必要がある(格子点の上位ビットに変更がなければ、格子点の上位ビットを格納するLUTはそのままで良い)。
【0070】
出力モードの切り替えが頻繁に起きると処理速度が落ちてしまうことを防止するために、CPU101は、出力モードの切換回数を所定数以下に制限し、領域の大きなオブジェクトを優先して切換ポイントを決定する。
【0071】
例えば、小さな画像には緩やかなグラデーションは殆ど存在しない(高階調性を要求しない)ので、所定サイズ以下の画像領域は2色出力モードで処理する。一方、所定サイズを超える画像領域は1色出力モードで処理され、残りの領域は2色出力モードで処理されることになる。この場合、残りの領域を2色出力モードで処理することにより短縮された処理時間以上にLUTの書き換えに時間がかかる場合は2色出力モードで処理した方が良い。
【0072】
このような処理を簡単に行うため、各領域のサイズが所定値以上でないと出力モードを切り替えないように、領域のサイズに対する閾値を設定する。
【0073】
尚、閾値は1処理ライン内の出力モード切り替えポイント候補数(出力モードを切り替えるオブジェクト領域の境界数)によって変動する(切り替えポイント数が多くなる場合、閾値が増加するように設定する)ことが望ましい。
【0074】
本実施形態にかかるオブジェクト領域検出部160の処理を図5のフローチャートを参照して具体的に説明する。オブジェクト領域検出部160は、処理開始前に画像のプレスキャンを行う。このとき、プレスキャンしたデータ中の文字領域、写真領域、グラフィックス領域を検出し、その領域の位置と処理モードを設定する。尚、グラデーションの付いた文字はグラフィックスとして扱うものとする。
【0075】
図5は、色データ変換処理開始前のオブジェクト領域検出部160で行う処理の流れを説明するフローチャートである。
【0076】
まず、ステップS501において、オブジェクト領域検出部160は画像のプレスキャンを行う。
【0077】
ステップS502において、オブジェクト領域検出部160は、1ページの画像の中に文字領域(低階調領域)、若しくは写真・グラフィックス領域(高階調領域)があるか検出する。
【0078】
ステップS503において、先のステップS502において、文字領域(低階調領域)もしくは写真・グラフィックス領域(高階調領域)が検出された場合、各領域の大きさと、設定されている閾値(サイズ)と、を比較する。
【0079】
検出された各領域が、設定されている閾値(サイズ)より大きい場合(S503−YES)、処理は、ステップS504に進められる。一方、ステップS503の判定で、検出された各領域が、設定されている閾値(サイズ)より小さい場合(S503−NO)、処理は、ステップS505に進められる。
【0080】
ステップS504において、検出された高階調領域の大きさが第1の閾値(サイズ)以上の場合に1色出力モード(精度優先)に切り替える切り替え(変更)ポイント(領域の境界)として設定する。また、低階調領域(高階調領域にて分割された領域)が第2の閾値(サイズ)以上の場合に2色出力モード(処理速度優先)に切り替える切り替え(変更)ポイント(領域の境界)として設定する。各領域の大きさが予め設定されている閾値より小さい場合、出力モードの切り替え(変更)は行わない。
【0081】
閾値の設定は、例えば、LUT2、LUT3の書き換え時間を考慮して設定することが可能である。例えば、画像を形成する1処理ライン中に、処理モードの切り替え(変更)ポイントの候補数(領域の境界数)を設定しておき、この範囲内で、出力モードを切り替える(変更する)ポイントの設定を行うことが可能である。
【0082】
ステップS505において、プレスキャンが終了したか判定し、全画像に対して、プレスキャンが終了していない場合(S505−NO)、処理ステップS502に戻し、同様の処理を繰り返す。ステップS505の判定で、全画像に対するプレスキャンが終了した場合(S505−YES)、処理は終了する。
次に、
次に、オブジェクト判定部170の処理を図6のフローチャートを参照して説明する。
【0083】
まず、ステップS601において、オブジェクト判定部170は、例えば、高階調領域から低階調領域(あるいは、低階調領域から高階調領域)と、画像中におけるオブジェクトの変化を判定する。領域が変わった場合(S601−YES)、オブジェクト判定部170は処理を実行する。
【0084】
ステップS602において、オブジェクト判定部170は、検出したオブジェクトに対して、オブジェクト領域検出部160により設定された出力モードを確認する。
【0085】
出力モードがオブジェクト領域検出部160により出力モードが変更されていない場合(S602−NO)、オブジェクトの出力モードを切り替えず、処理をステップS607に進める。
【0086】
ステップS607において、オブジェクト判定部170は、1ページの画像中に含まれる全オブジェクトに対する処理が終了したか判定し、終了していなければ(S607−NO)、処理をステップS601に戻し、同様の処理を繰り返す。ステップS607に判定で、オブジェクト判定部170は、1ページの画像中に含まれる全オブジェクトに対する処理が終了したと判定する場合(S607−YES)、処理を終了する。
【0087】
ステップS602に判定で、出力モードの変更がある場合(S602−YES)、ステップS603に処理を進め、オブジェクト判定部170は、CPU101に出力モードの変更があることを通知する。この通知を受けたCPU101は、色データ変換装置304の処理を中断するように制御する。
【0088】
ステップS604において、CPU101は、LUT2、LUT3に多出力色モードの格子点データをロードする。そして、CPU101の制御の下、オブジェクト判定部170は、データ選択部12の入力をポートa側に切り替える(S605)。
【0089】
そして、データ選択部12の入力ポートの切り替えが完了すると、ステップS606において、CPU101は、変更された出力モードで色変換処理を再開する。このようにして、領域ごとに出力色数(出力モード)を効率的に切り替えて処理することができる。
【0090】
尚、ここではプレスキャン時にオブジェクト領域検出を行う構成を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0091】
例えば、像域分離処理を用いることにより、プレスキャン無しで各オブジェクトの領域判定を行う場合、プレスキャンは不要である。
【0092】
また、LUT2、3の他に4ビットのLUTを、例えば、2つ追加して構成した場合、高階調領域、中階調領域、低階調領域のオブジェクトに対応した出力モードの設定が可能である。
【0093】
例えば、高階調領域(CGのようにノイズが殆どなく滑らかなグラデーションがある領域)を1色出力モード(高階調モード:格子点16ビット)とする設定が可能である。
【0094】
また、中階調領域(デジタルカメラ、スキャナ等で読み取った画像、グラデーションがないグラフィック領域)を2色出力モード(中階調モード:格子点12ビット)とする設定が可能である。
【0095】
また、低階調領域(高階調領域または中階調領域以外の残りの領域)を3色出力モード(低階調モード:格子点8ビット)というような複数のモード切り替えを行うことも可能である。
【0096】
本実施形態によれば、1ページ内の領域(オブジェクト)ごとに出力モードを切り替える色変換処理が可能になる。
【0097】
(第4実施形態)
図7は本発明の第4実施形態に係る色データ変換装置404の構成を説明するブロック図である。本実施形態では、第3実施形態で説明したように処理を中断することなく、出力モードの切り替えを行うことが可能な色データ変換装置404の構成を説明する。第3実施形態で説明した色データ変換装置304の構成と共通する部分には、同一の参照番号を付している。以下の説明では、説明の重複を避けるため、異なる構成部分を中心に説明する。
【0098】
写真・グラフィックス領域(高階調領域)の処理から文字領域(低階調領域)の処理に切り替えられる場合を例として、CPU101、オブジェクト判定部170の処理を説明する。
【0099】
CPU101は、LUT2に格子点データの下位ビットを、LUT3に格子点データの上位ビットを格納する。そして、出力モードの切り替わり時に必要となる、格子点の下位ビットをLUT13に格納する。格子点の上位ビットに変更がなければ、格子点の上位ビットを格納するLUTはそのままで良い。上位ビットを変更する必要がある場合、例えば、図7の構成に更に、LUTを追加して、変更の必要がある上位ビットに対応するデータを格納しておくことも可能である。
【0100】
本実施形態において、CPU101は、オブジェクト領域検出部160の結果から2色出力モード(処理速度優先)または1色出力モード(精度優先)の判定を行う。そして、この判定に基づいて、CPU101は、LUT2、3、130の組み合わせを変更することが可能である。
【0101】
写真・グラフィックス領域(高階調領域)の処理をしている場合、CPU101の制御の下、オブジェクト判定部170は、データ選択部12の出力をポートb側から入力される入力データに設定する。
【0102】
補間演算部4が出力する下位の補間データは、データシフト部7で8ビット右シフトされ小数点の位置が合わされ、加算演算部8で補間演算部5から出力された上位の補間データと加算される。加算演算部8により加算されたデータは丸め演算部10に入力される。丸め演算部10は、入力されたデータに丸め演算を施して出力する(出力1)。出力ビット数を丸める必要のない場合、加算演算部8の出力をそのまま出力することも可能である。
【0103】
また、写真・グラフィックス領域(高階調領域)から文字領域低階調領域にオブジェクトが変わると、CPU101の制御の下、オブジェクト判定部170は、データ選択部12の出力をポートa側から入力される入力データに切り替える。
【0104】
そして、写真・グラフィックス領域(高階調領域)において選択されたLUT2、3に代わり、CPU101は、文字領域低階調領域においては、LUT3、130の組み合わせに切り替える。補間演算部5、14の出力が丸め演算部11、150に入力され、丸め演算部11、150は丸め演算を施し、データを出力する(出力2、出力3)。出力ビット数を丸める必要のない場合、丸め演算部11、150は、補間演算部5、14の出力をそのまま出力することも可能である。
【0105】
本実施形態によれば、格子点データをロードするために色データ変換装置の処理を中断させることなく、1ページ内の領域(オブジェクト)ごとに出力モードを切り替える色変換処理が可能になる。
【0106】
(他の実施形態)
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給することによっても、達成されることは言うまでもない。また、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0107】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0108】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0109】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される。また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1A】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図である。
【図1B】本発明の第1実施形態に係る色データ変換装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る色データ変換装置の構成を説明するブロック図である。
【図3】LUT13に格納されるデータフォーマットを例示的に示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る色データ変換装置の構成を示すブロック図である。
【図5】色データ変換処理開始前のオブジェクト領域検出部で行う処理の流れを説明するフローチャートである。
【図6】オブジェクト判定部の処理の流れを説明するフローチャートである。
【図7】本発明の第4実施形態に係る色データ変換装置の構成を説明するブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された第1の色空間データを処理速度優先又は精度優先で処理するか判定する出力モード判定手段と、
前記出力モード判定手段の判定に従って、前記第1の色空間データのビット数を切り替えて第2の色空間データに変換するための補間データを生成する補間データ生成手段と、
を備えることを特徴とする色データ変換装置。
【請求項2】
前記出力モード判定手段の前記判定が処理速度を優先させる場合、前記補間データ生成手段は、前記第1の色空間データのビット数を下げて出力色数を増やした補間データを生成することを特徴とする請求項1に記載の色データ変換装置。
【請求項3】
前記出力モード判定手段の前記判定が精度を優先させる場合、前記補間データ生成手段は、前記第1の色空間データのビット数を上げて出力色数を減らした補間データを生成することを特徴とする請求項1に記載の色データ変換装置。
【請求項4】
前記出力モード判定手段は、印刷速度、印刷メディアの種類、色材の種類のいずれかに基づいて、前記入力された前記第1の色空間データを処理速度優先又は精度優先で処理するか判定することを特徴とする請求項1に記載の色データ変換装置。
【請求項5】
入力される1ページの画像中に、高階調領域のオブジェクト、若しくは低階調領域のオブジェクトが含まれるか判定するオブジェクト検出手段を更に備え、
前記オブジェクト検出手段は、前記高階調領域のオブジェクトの大きさが、第1閾値サイズ以上の場合、前記高階調領域のオブジェクトを、精度優先で処理する領域として出力モードの変更を設定することを特徴とする請求項1に記載の色データ変換装置。
【請求項6】
前記オブジェクト検出手段は、前記低階調領域のオブジェクト大きさが、第2閾値サイズ以上の場合、前記低階調領域のオブジェクトを、処理速度優先で処理する領域として出力モードの変更を設定することを特徴とする請求項5に記載の色データ変換装置。
【請求項7】
前記入力される1ページの画像中におけるオブジェクトの変化を判定するオブジェクト判定手段を更に備え、
前記オブジェクト判定手段は、前記オブジェクト検出手段により前記変化したオブジェクトに対する出力モードの変更が設定されているか判定することを特徴とする請求項5または6に記載の色データ変換装置。
【請求項8】
前記補間データ生成手段は、前記オブジェクト判定手段の判定に基づいて、出力モードの変更が設定されているオブジェクトに対して、補間データを生成することを特徴とする請求項1または7に記載の色データ変換装置。
【請求項9】
入力された第1の色空間データを処理速度優先又は精度優先で処理するか判定する出力モード判定工程と、
前記出力モード判定工程の判定に従って、前記第1の色空間データのビット数を切り替えて第2の色空間データに変換するための補間データを生成する補間データ生成工程と、
を備えることを特徴とする色データ変換方法。
【請求項10】
前記出力モード判定工程の前記判定が処理速度を優先させる場合、前記補間データ生成工程は、前記第1の色空間データのビット数を下げて出力色数を増やした補間データを生成することを特徴とする請求項9に記載の色データ変換方法。
【請求項11】
前記出力モード判定工程の前記判定が精度を優先させる場合、前記補間データ生成工程は、前記第1の色空間データのビット数を上げて出力色数を減らした補間データを生成することを特徴とする請求項9に記載の色データ変換方法。
【請求項12】
前記出力モード判定工程は、印刷速度、印刷メディアの種類、色材の種類のいずれかに基づいて、前記入力された前記第1の色空間データを処理速度優先又は精度優先で処理するか判定することを特徴とする請求項9に記載の色データ変換方法。
【請求項13】
入力される1ページの画像中に、高階調領域のオブジェクト、若しくは低階調領域のオブジェクトが含まれるか判定するオブジェクト検出工程を更に備え、
前記オブジェクト検出工程は、前記高階調領域のオブジェクトの大きさが、第1閾値サイズ以上の場合、前記高階調領域のオブジェクトを、精度優先で処理する領域として出力モードの変更を設定することを特徴とする請求項9に記載の色データ変換方法。
【請求項14】
前記オブジェクト検出工程は、前記低階調領域のオブジェクト大きさが、第2閾値サイズ以上の場合、前記低階調領域のオブジェクトを、処理速度優先で処理する領域として出力モードの変更を設定することを特徴とする請求項13に記載の色データ変換方法。
【請求項15】
前記入力される1ページの画像中におけるオブジェクトの変化を判定するオブジェクト判定工程を更に備え、
前記オブジェクト判定工程は、前記オブジェクト検出工程により前記変化したオブジェクトに対する出力モードの変更が設定されているか判定することを特徴とする請求項13または14に記載の色データ変換方法。
【請求項16】
前記補間データ生成工程は、前記オブジェクト判定工程の判定に基づいて、出力モードの変更が設定されているオブジェクトに対して、補間データを生成することを特徴とする請求項9または15に記載の色データ変換方法。
【請求項17】
請求項9乃至16のいずれかに記載の色データ変換方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項18】
請求項17に記載のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読の記憶媒体。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−28865(P2008−28865A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−201215(P2006−201215)
【出願日】平成18年7月24日(2006.7.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】