説明

草刈機及び草刈用装着具

【課題】効率良く刈草を集めることが可能な草刈機を提供すること。
【解決手段】横軸芯に回転する草刈用の回転刃11と、回転刃11により刈り取られた草を後方へと案内する案内シュート300と、案内シュート300を通過した草を収容する集草部12と、背面から視て、案内シュート300の左右方向の中央部に形成された案内部310とを備え、案内部310は、案内シュートの上部に設けられており、草の案内方向に直交する断面形状は、矩形状であり、案内部310は、矩形状である案内体311を有し、背面側から視て、案内シュート300の草が通過できる部分は、凹形状である、草刈機である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、草刈機及び草刈用装着具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、草刈機では、刈草が地面に落下することを防止するために、刈草を集草する集草部を有する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図20は、特許文献1の芝刈機の構成を示す側面図である。図20に示すように、特許文献1の芝刈機は、ハウジング1001内に、モータ1002と、回転刃1003と、回転刃1003の刃先の受刃となる固定刃1004が内蔵されている。そして、装置後部には、草を集草するグラスキャッチャー1005が設けられており、回転刃1003によって刈り取られた草をグラスキャッチャー1005へと導く排出路1006が設けられている。
【0004】
又、装置上部には、ハンドル1007が設けられており、回転刃1003が回転した状態で、作業者がハンドル1007を把持し、矢印A方向へと芝刈機を移動させることによって、回転刃1003によって草が刈られる。そして、刈られた草は、回転刃1003の回転力による後方への放出と、回転によって生じる空気の流れによって排出路1006を通じてグラスキャッチャー1005へと集められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8―256554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に示す芝刈機では、空気の流れの勢いが弱いため、効率良く草を集めることが出来なかった。
【0007】
本発明は、上記従来の草刈機の課題を考慮し、効率良く刈草を集めることが可能な草刈機及び草刈用装着具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
横軸芯に回転する草刈用の回転刃と、
前記回転刃により刈り取られた草を後方へと案内する案内シュートと、
前記案内シュートを通過した草を収容する集草部と、
背面から視て、前記案内シュートの左右方向の中央部に形成された案内部とを備えた、草刈機である。
【0009】
これによって、刈草が案内シュートの案内部以外の部分を通って後方へと流れ、刈草の排出の勢いが増し、刈草を集草部の後方まで排出することが出来、集草が良好となる。
【0010】
第2の本発明は、
前記案内部は、前記案内シュートの上部に設けられており、
前記案内シュートは、前記草の案内方向に直交する断面形状が矩形状であり、
前記案内部は、矩形状である案内体を有し、
前記背面から視て、前記案内シュートの草が通過できる部分は、凹形状である、第1の本発明の草刈機である。
【0011】
これによって、刈草が、案内体の左右両側の空間と、下部の空間から後方に流れ、刈草の排出の勢いが増し、刈草を集草部の後方まで排出しやすく集草が良好になる。
【0012】
第3の本発明は、
前記案内体は、後方に向かうに従って上方向に傾斜して配置されている、第2の本発明の草刈機である。
【0013】
これによって、刈草が、案内体の左右両側の空間と、下部の空間から後方に流れ、刈草の排出の勢いが増し、刈草を集草部の後方まで排出しやすく集草が良好になる。更に、よりスムーズに刈草を排出することが出来る。
【0014】
第4の本発明は、
前記回転刃の横軸芯の高さは、前記案内体の前記回転刃側の端の高さと実質上同じ又は前記案内体の前記回転刃側の端の高さよりも低い、第2又は3の本発明の草刈機である。
【0015】
これによって、刈草を前側に持ち回ることを防止することが出来る。
【0016】
第5の本発明は、
前記案内部は、
下端が前記案内体の前端と接続された、前記回転刃の回転軌跡に沿った形成状の回転刃ガイド体と、
前記回転刃ガイド体の幅方向の一端と前記案内体の幅方向の一端の間を覆うように設けられた側板と、
前記回転刃ガイド体の幅方向の他端と前記案内体の幅方向の他端の間を覆うように設けられた側板とを有する、第2〜4のいずれかの本発明の草刈機である。
【0017】
これによって、刈草が回転刃ガイド体、案内体、及び両端の側板に沿って円滑に刈り取り・搬送される。
【0018】
第6の本発明は、
前記案内シュートの底面は、後方に向かうに従って上方向に傾斜して形成されており、
前記案内シュートの底面の傾斜角度は、前記案内体の傾斜角度よりも小さく、
前記案内シュートの下側には、移動ローラが設けられている、第3〜5のいずれかの本発明の草刈機である。
【0019】
これによって、刈草の移送能力の向上を図ることが出来る。
【0020】
第7の本発明は、
前記刈り取られた後の草の高さを調節する刈り高さ調節機構を備え、
前記刈り高さ調節機構は、前記移動ローラを有し、前記移動ローラの高さを調節することにより、前記刈り取られた後の草の高さを調節し、
前記刈り高さ調節機構は、前記刈り取られた後の草の高さを高くする際、前記移動ローラを、前記案内シュート側から、前記回転刃側に向かって接近するように移動させる、第6の本発明の草刈機である。
【0021】
このように回転刃に接近させることによって刈り高さ調節精度が向上する。
【0022】
第8の本発明は、
耕耘爪用の主軸と、前記主軸を所定の回転速度で回転させる駆動部を備えた耕耘機によって草刈を行うために、前記耕耘機に着脱自在に装着される草刈用装着具であって、
横軸芯に回転する草刈用の回転刃と、
前記回転刃により刈り取られた草を後方へと案内する案内シュートと、
前記案内シュートを通過した草を収容する集草部と、
背面から視て、前記案内シュートの左右方向の中央部に形成された案内部と
前記主軸の左右いずれかの側方に設けられており、前記主軸の回転を用いて、前記回転刃の回転軸を回転駆動させる回転刃回転機構と、
前記主軸の左右両側の端部分に設けられ、前記主軸の回転を前記回転刃回転機構に伝動する伝動軸と、
前記伝動軸と前記主軸を着脱可能に連結する連結具と、
を備えた、草刈用装着具である。
【0023】
これによって、刈草が案内シュートの案内部以外の部分を通って後方へと流れ、刈草の排出の勢いが増し、刈草を集草部の後方まで排出することが出来、集草が良好となる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、効率良く草を集めることが可能な草刈機及び草刈用装着具を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明にかかる実施の形態1における草刈機を前方から視た斜視構成図
【図2】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の左側面構成図
【図3】本発明にかかる実施の形態1における草刈機を上方から視た断面構成図
【図4】本発明にかかる実施の形態1における回転刃の斜視構成図
【図5】(a)本発明にかかる実施の形態1における草刈機の主軸と伝動軸の構成を説明するための斜視構成図、(b)本発明にかかる実施の形態1における草刈機の主軸と伝動軸の連結を説明するための斜視構成図
【図6】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の主軸と伝動軸の連結を説明するための断面構成図
【図7】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の回転増幅機構の構成を説明するための図
【図8】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の草刈部の左側面構成図
【図9】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の案内シュート近傍を背面側から視た構成図
【図10】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の案内シュート近傍を模式的に示した斜視図
【図11】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の案内部を模式的に示した斜視図
【図12】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の案内シュートを背面側から視た模式図
【図13】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の刈り高さ位置調節を説明するための模式図
【図14】本発明にかかる実施の形態1における草刈機から草刈部を取り外した状態を示す側面構成図
【図15】本発明にかかる実施の形態1における草刈機に耕耘爪を取り付けた状態を示す側面構成図
【図16】本発明にかかる実施の形態1における草刈機に耕耘爪を取り付けた状態を示す部分拡大正面構成図
【図17(a)】本発明にかかる実施の形態1の変形例の構成を説明するために案内シュート近傍を模式的に示した斜視図
【図17(b)】本発明にかかる実施の形態1の変形例の構成を説明するために案内シュート近傍を模式的に示した左側面図
【図17(c)】本発明にかかる実施の形態1の変形例の構成を説明するために案内シュート近傍を模式的に示した背面図
【図18】(a)、(b)本発明にかかる実施の形態1の変形例の構成を説明するために案内シュート近傍を模式的に示した斜視図
【図19(a)】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の構成を説明するために案内シュート近傍を模式的に示した左側面図変形例を示す側面図
【図19(b)】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の構成を説明するために案内シュート近傍を模式的に示した左側面図変形例を示す側面図
【図19(c)】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の構成を説明するために案内シュート近傍を模式的に示した左側面図変形例を示す側面図
【図19(d)】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の構成を説明するために案内シュート近傍を模式的に示した左側面図変形例を示す側面図
【図20】従来の草刈機の側面構成図
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、本発明にかかる実施の形態における草刈機について説明する。
【0027】
(実施の形態1)
以下に、本発明にかかる実施の形態1における草刈機について説明する。
【0028】
図1は、本実施の形態1の草刈機1を正面側から視た斜視構成図である。図2は、本実施の形態1の草刈機1の左側面構成図である。図3は、図2のBB´間の断面構成図である。尚、図3では、後述する案内シュート300は図示していない。図1及び図2に示すように、草刈機1には、バッテリー2を脱着可能に有する本体3が設けられている。この本体3には、その前側にバンパー31が設けられており、その後側に上方に向かって形成されたハンドル部4が設けられている。このハンドル部4には2つのグリップ41が設けられている。これら2つのグリップ41のうち一方のグリップ41には、後述する主軸5を回転駆動させるためのスイッチであるレバー42が設けられている。
【0029】
又、図1及び図2に示すように、本体3には、バッテリー2の前方にモータ33が内蔵されており、モータ33はモータカバー34によって覆われている。
【0030】
又、本体3の下側には下方に向かって伝動部6が設けられており、伝動部6の下部6aには主軸5が貫通して設けられている。この伝動部6は、モータ33の動力を主軸5に伝達する駆動軸35を内装するケースである。
【0031】
そして、図3に示すように主軸5は、伝動部6の左右両側に延びるように構成されている。このように主軸5の軸方向が前後方向に垂直、且つ地面に水平になるように設けられており、バッテリー2の電力を用いてモータ33が回転し、その回転が伝動部6内の駆動軸35によって主軸5に伝達され、主軸5が回転する。尚、前後とは、草刈機1を動作させる際の進行方向を基準にしたものである。
【0032】
図2に示すように、伝動部6には、2つのボルト81によって主支持部8が固定されており、この主支持部8は伝動部6の後側に配置されている。この主支持部8には、その後側に運搬用車輪91が設けられている運搬用車輪支持部9が連結されている。主支持部8との連結部分を中心に、運搬用車輪支持部9を下方に回動させることにより、運搬用車輪91は地面に接する(後述する図15の点線矢印参照)が、本実施の形態では使用されないため、上方に退避されている。また、運搬用車輪支持部9には抵抗棒92が設けられている。この抵抗棒92は、耕耘機として用いる際に土を掘り返す深さを調節するためのものである。
【0033】
そして、図1に示すように、草刈機1の下部には、草刈部7が設けられており、主軸5と連結されている。
【0034】
以下に、本発明の草刈用装着具の一例である草刈部7について説明する。
【0035】
図1〜図3に示すように、本実施の形態1の草刈部7には、主軸5の左側面側に保持体10aが設けられており、主軸5の右側面側に保持体10bが設けられている。これら2つの保持体10a、10bの間であって、主軸5の後側に主軸5と平行に回転刃11が設けられている。
【0036】
図1に示す2つの保持体10a、10bのうち、右側面側の保持体10bは、板状の部材であるが、左側面側の保持体10aは、ケース状であり、そのケース内には、主軸5の回転を増幅して回転刃軸11aに伝動する回転増幅機構20が設けられている。
【0037】
又、回転刃11の後方には、回転刃11によって刈り取られた草が集められる集草容器12が配置されており、図2に示すように、回転刃11と集草容器12の間には、刈草を集草容器12へと案内する案内シュート300が設けられている。
【0038】
又、図1〜図3に示すように、装置の前側であって、2つの保持体10a、10bの間には、前輪支持回転軸14が配置されており、この前輪支持回転軸14に前輪18a、18bが配置されている。一方、図1〜図3に示すように、装置の後側上部であって、2つの保持体10a、10bの間には支持棒16が配置されており、支持棒16と運搬用車輪支持部9の間には、草刈部7を本体3に固定するために草刈部補助支持部19が設けられている。この草刈部補助支持部19は、下端部分が支持棒16によって貫通されており、上端部分がボルト191によって運搬用車輪支持部9に固定されている。
【0039】
また、保持体10a、10bの後端下部には、後輪として横長ローラ15が設けられている。詳しくは後述するが、この横長ローラ15は、刈り取られた後の草の高さを調節する刈り高さ調節機構17の一部を構成し、横長ローラ15の位置を調節することによって、刈り高さ位置が調節される。
【0040】
続いて、草刈部7の各構成について詳しく説明する。
【0041】
はじめに草刈部7の回転刃11について説明する。
【0042】
図4は、回転刃11の斜視構成図である。図4に示すように、回転刃11は、平行に配置された3つの円盤形状部材111と、3つの円盤形状部材111に渡って設けられている4枚の刃112を有している。3つの円盤形状部材111は、その平面が草刈機1の前後方向と平行であり、地面に垂直になるように配置されている。また円盤形状部材111には、その平面に対して垂直に回転刃軸11aが設けられている。尚、回転刃軸11aは、両端の円盤形状部材111から外側の部分のみ設けられていてもよい。又、本実施の形態の回転刃11では、刃112が4枚設けられているが、3枚以下であってもよく、コストを下げることが出来る。尚、本発明の集草部の一例は、本実施の形態の集草容器12に対応し、本発明の移動ローラの一例は、本実施の形態の横長ローラ15に対応する。又、本実施の形態の草刈機1では、回転刃11が主軸5と実質上同じ幅分設けられているので、主軸に回転刃を取り付けた場合と比較して、主軸の中央部分の下方の草も刈り取ることが出来、刈り取りムラの発生を抑制することが出来る。また、左右両側の保持体10a、10bの内側に回転刃11が配置されているため、刈られた草が左右に飛び散ることを防ぐことが出来る。また、回転刃11の前側には、保持体10a、10bに囲まれてスペースが設けられているため、前輪18a、18b等によって草が倒されても再度起きあがるので、立った状態で草を刈ることが可能となり、効率良く草を刈ることが出来る。
【0043】
次に、主軸5の回転を回転増幅機構20に伝える構成について説明する。
【0044】
図3の平面構成図に示すように、主軸5の回転を回転増幅機構20に伝えるために伝動軸21が、主軸5の両端に設けられている。図5(a)は伝動軸21及び主軸5の端部分の斜視構成図であり、図5(b)は、伝動軸21と主軸5との接続状態を示す斜視構成図である。また、図6は、伝動軸21が保持体10aに支持されている状態を示す平面構成図である。図5(a)に示すように、伝動軸21は、円柱形状の軸部211と、長手方向に対して垂直な断面形状がコの字形状である接続部212によって構成されている。この接続部212には貫通孔214が形成されている。この貫通孔214は、コの字形状の対向する2つの壁面を貫通するように形成されている。一方、この貫通孔214に対応するように、主軸5の端部分にも貫通孔52が形成されている。そして、図5(a)、(b)に示すように、接続部212のコの字状部分に嵌るように主軸5を配置し、貫通孔214及び貫通孔52を通してピン23が挿入される。このピン23によって、主軸5と伝動軸21は互いに固定される。
【0045】
図6に示すように、伝動軸21の軸部211は、保持体10aの側面に設けられたベアリング30の内側に挿入して配置されている。そして、軸部211には、回転増幅機構20の一部である伝動軸プーリー24が配置されている。
【0046】
次に、回転増幅機構20の構成について説明する。
【0047】
図7は、保持体10aの内部に保持されている回転増幅機構20の構成を示す図である。矢印の方向が草刈機使用時の前進方向を示している。図に示すように、伝動軸プーリー24の前側には、中間軸25が設けられており、この中間軸25には、中間軸プーリー26が設けられている。この中間軸プーリー26は、径が大きい大径部26aと、径が小さい小径部26bとを有しており、中間軸25に対して回転自在に取り付けられている。そして、回転刃軸11aには回転刃軸プーリー27が取り付けられている。このように、前側から中間軸25,伝動軸21、及び回転刃軸11aの順に配置されており、伝動軸プーリー24と中間軸プーリー26の大径部26aは、図中(すなわち、機体の側面視)において一部が重なるように配置されている(図7中P部参照)。
【0048】
又、伝動軸プーリー24と中間軸プーリー26の小径部26bの間には、金属材料で形成されたベルト28(例えば、チェーン)が配置されている。また、中間軸プーリー26の大径部26aと回転刃軸プーリー27の間には、樹脂材料で形成されたベルト29が配置されている。そして、図に示すように、伝動軸プーリー24は中間軸プーリー26の小径部26bよりも直径が大きく、中間軸プーリー26の大径部26aは回転刃軸プーリー27よりも直径が大きくなるように形成されている。
【0049】
すなわち、回転増幅機構20は、伝動軸プーリー24、ベルト29、中間軸プーリー26の小径部26b、中間軸プーリー26の大径部26a、ベルト29及び回転刃軸プーリー27によって構成されており、主軸5の回転速度が増幅されて回転刃軸11aへと伝動されることになる。尚、本実施の形態では、回転刃軸11aの回転速度は2000rpm程度に設定されており、主軸5の回転速度は100rpm程度に設定されている。
【0050】
又、図示していないが、中間軸プーリー26は、その軸受けがブラケット化され、長孔に対してボルトで固定する構成とされている。このような構成により、ベルト装着組立作業の容易化が図れるとともに、ベルト29の伸びに対処することが可能となる。
【0051】
尚、保持体10bには、保持体10b側の伝動軸21と、回転刃軸11aの軸受けが設けられている(図示せず)。
【0052】
又、本発明の駆動部の一例は、本実施の形態のバッテリー2、モータ33及び駆動軸35に対応し、本発明の回転刃の一例は、本実施の形態の回転刃11に対応する。本発明の回転刃回転機構の一例は、本実施の形態の回転増幅機構20に対応し、本発明の連結具の一例は、ピン23に対応する。又、本発明の伝動軸の一例は、本実施の形態の伝動軸21に対応する。
【0053】
本実施の形態では、中間軸プーリー26の大径部26aと伝動軸プーリー24の一部が重なっているため、保持体10aの前後方向の長さを短くすることが出来、小型化を図ることが可能となる。また、ベルト29として樹脂材料で形成されたベルトを用いることによって、回転刃が詰まった時等にはベルト29と回転刃軸プーリー27の間で滑りが発生し、回転刃11が無理に回転しないため、より安全である。
【0054】
次に、案内シュート300近傍の構成について説明する。
【0055】
図8は、草刈部7の左側面構成図であり、図9は、背面側から視た案内シュート近傍の斜視構成図である。又、図10(a)は、案内シュート300近傍を模式的に示した斜視図であり、図10(b)は、案内シュート300近傍を模式的に示した左側面図である。
【0056】
図8〜図10に示すように、案内シュート300は、上面301、底面302、装置の左側面側の側面303、及び装置の右側面側の側面304を有し、これらの面で囲まれた内側の空間を、刈草が通過し、集草容器12へと集められる。この側面303、304の前端部303a、304aは、図10(a)に示すように、回転刃11の回転軌跡に沿って湾曲した形状に形成されている。又、図10(a)、(b)に示すように、上面301及び底面302ともに後方に向かうに従って上方向に傾斜しているが、底面302の方が、上面301よりも傾斜角度が大きくなっている。そして、底面302の下側に横長ローラ15が設けられている。
【0057】
又、図9及び図10(a)に示すように、案内シュート300の上面301の左右方向の中央部には、案内部310が設けられている。図11は、案内部310を正面側から視た状態を模式的に示す斜視図である。図8、図10(a)、(b)、及び図11に示すように、案内部310には、後方に向かうに従って、上方へと傾斜している板状の案内体311が設けられており、案内体311の後端311bは、案内シュート300の上面301と固定されている。又、案内体311の前端311aと上面301の間を覆い、回転刃11の回転軌跡に沿って湾曲するように形成された回転刃ガイド体312が設けられている。そして、案内体311の左側面側の端と、回転刃ガイド体312の左側面側の端の間を覆うように、側板313が設けられており、案内体311の右側面側の端と、回転刃ガイド体312の右側面側の端の間を覆うように、側板314が設けられている。又、図10(a)、(b)に示す矢印は、刈草の排出方向を示している。尚、図8に示すように、案内体311は、その前端311aの位置が回転刃11の回転刃軸11aよりも高い位置になるように形成されている。更に、案内シュート300の底面302の傾斜角度は、案内体311の傾斜角角度よりも小さくなっている。すなわち、図10(b)に示すように、底面302と水平面によって形成される角αは、案内体311と水平面によって形成される角βよりも小さくなっている。
【0058】
図12は、案内シュート300及び案内部310を背面側から視た模式図である。詳しく述べると、案内シュート300の上面301の面と平行に背面側から視た図である(図10(b)矢印C参照)。図12に示すように、案内シュート300は、刈草を案内する方向に対して垂直な断面形状は、矩形状であり、案内部310の案内体311も矩形状に形成されている。そして、案内シュート300の刈草が通過する部分は、背面側から視て、凹形状になっている。
【0059】
次に、刈り高さ調節機構17の構成について説明する。
【0060】
図13は、刈り高さ調節機構17を説明するための模式図である。
【0061】
図8及び図13に示すように、刈り高さ調節機構17は、上述した横長ローラ15を有している。そして、装置の左側面側には、草刈高さの調節を行う草刈高さ調節レバー320が設けられている。この草刈高さ調節レバー320は、保持体10aの上部に形成された開口部324を通って配置されており、その下部は保持体10a内に位置している。更に、草刈高さ調節レバー320は、その下端において、横長ローラ15と平行に配置された回転軸321と連結されている。回転軸321は、保持体10a、10b(図13では、保持体10bは図示していない)に回転可能に保持されている。そして、回転軸321の保持体10aの近傍と、保持体10bの近傍には、連結プレート323a、323bが取り付けられている。これら連結プレート323a、323bは、横長ローラ15の回転軸15aの両端に連結されている。
【0062】
そして、図3、図8、図9及び図13に示すように、開口部324には、横長ローラ15側の縁に前後方向に凹凸が形成されている。この凹凸では、4つの凹部325a、325b、325c、325dが形成されており、例えば、図3に示すように、それぞれの凹部325a、325b、325c、325dに対応する位置に、前側から順に、“10”、“15”、“20”、“25”と記載されている。この数字は、刈り取られた後の草の高さを示しており、単位は、mmである。すなわち、上記草刈高さ調節レバー320を、“10”の記載に対応する凹部325aに配置することによって、刈られた後の草の高さは、10mmとなる。そして、草刈高さ調節レバー320を、後方の凹部325b、325c、325dのいずれかに移動させると、図13に示すように、草刈高さ調節レバー320の後方への移動(矢印D参照)により、回転軸321が、時計周り(図中矢印E参照)方向に回転し、この回転軸321を軸として、連結プレート323a、323bで回転軸321と連結されている横長ローラ15も下方に回動する(図中F参照)。このように、草刈高さ調節レバー320を後方に移動すると、横長ローラ15の位置が下がり、回転刃11の地面からの高さが高くなり、刈り高さを高くすることが出来る。一方、草刈高さ調節レバー320を、後側から前側の凹部325に配置することによって、横長ローラ15の位置が上がり、回転刃11の地面からの高さを低くすることが出来る。
【0063】
次に、草刈部7を草刈機1から取り外す方法について説明する。
【0064】
図14は、本実施の形態1の草刈機1から草刈部7を取り外した状態を示す側面図である。
【0065】
図5(b)で説明したピン23を伝動軸21及び主軸5から引き抜くことによって、主軸5と、その両端に配置されている伝動軸21の固定が解除される。更に、ボルト191を取り外すことによって、図1及び図2に示す草刈部補助支持部19と運搬用車輪支持部9の固定が解除される。これらの固定の解除によって、図14に示すように、草刈機1から草刈部7を取り外すことが出来る。
【0066】
そして、主軸5の伝動部6の下部6aの両側に耕耘機用の爪を取り付けることによって、本実施の形態1の草刈機1を耕耘機として用いることが出来る。図15は、主軸5に耕耘爪40を取り付けた状態を示す側面構成図である。図16は、主軸5及び耕耘爪40近傍を拡大した正面構成図である。図16に示すように、耕耘爪40は、内爪401と外爪402とを有しており、外爪402の外側には外輪403が設けられている。これら内爪401及び外爪402は主軸5にピン(図示せず)などによって固定されている。尚、図15では、運搬用車輪支持部9は、降ろされているが、耕耘作業を行う際には、上方に挙げられ抵抗棒92のみ下方に降ろされる。このように本実施の形態の草刈機では、草刈部7を簡単に取り外すことが出来るため、草刈機と耕耘機又は管理機を簡単な操作で併用することが出来る。 又、耕耘機、管理機等としても使用するため、主軸5の回転速度は、耕耘用の回転速度又は車輪用の回転速度となっているが、主軸5の回転速度を増幅して回転刃11を回転させているため、回転刃11の回転速度は草刈に見合った速度となり、草刈性能を向上させることが出来る。
【0067】
尚、本実施の形態では、耕耘機の耕耘爪を取り外し、草刈用の回転刃を有する草刈部を装着した構成として説明したが、耕耘機の代わりに管理機に草刈部を装着しても良い。この場合、管理機の駆動軸に設けられた車輪を取り外して草刈部を装着した構成としてもよい。又、管理機として使用する場合であっても、主軸5に耕耘爪を取り付けて耕耘用として用いても良い。すなわち、本実施の形態の草刈機は、管理機の車輪又は耕耘爪を取り外して、草刈部を取り付けた構成としても実施出来る。
【0068】
次に、本実施の形態の草刈機1の動作について説明する。
【0069】
図1に示す本体3に設けられている電源スイッチ(図示せず)をオンにする。そして、レバー42を握ることによりバッテリー2の電力によってモータ33が回転し、主軸5が回転する。ここで図3、図5(b)及び図6に示すように、伝動軸21は主軸5とピン23によって固定されているため、主軸5の回転に従って回転することになる。
【0070】
そして、伝動軸21の回転は、伝動軸プーリー24、ベルト28、中間軸プーリー26、ベルト29、及び回転刃軸プーリー27を介して回転刃軸11aへと伝動される。ここで、主軸5の回転は、上述したように回転増幅機構20を介して回転刃11に伝動されるため、回転刃11の回転速度は主軸5の回転速度よりも速くなる。尚、図2に示す草刈機の左側面図において、回転刃11は時計回りに回転する。
【0071】
このように、回転刃11が回転した状態で、草刈機1を前進させることによって、草を刈ることが出来る。
【0072】
そして、刈り取られた草は、回転刃11の回転による後方への放出と、回転刃11の回転による空気の流れによって、案内シュート300を通って、集草容器12へと集められる。
【0073】
ここで、本実施の形態1の草刈機では、上述したように、案内シュート300内に案内部310が設けられていることにより、空気の通り道が狭くなり、空気の流れる勢いが増し、刈り草を勢いよく集草容器12へと排出することが出来る。
【0074】
又、図12に示すように、背面側から視て、案内シュート300の草が通過出来る部分が凹形状となっていることにより、刈草が、左右両側の空間と、下部の空間から後方に流れ、刈草の排出の勢いが増し、刈草を集草部の後方まで排出しやすく、集草が良好になる。
【0075】
又、案内体311が後方に向かうに従って、上方向に傾斜して配置されているため、よりスムーズに刈草を排出することが出来る。
【0076】
又、回転刃11の回転軸11aの位置が案内体311の前端311aの位置よりも低い位置であることによって、回転刃11が刈草を前側に持ち回ることを防止することが出来る。尚、回転軸11aの位置と前端311aの位置が実質上同じ高さであってもよく、同様の効果を発揮することが出来る。
【0077】
又、刈草は、回転刃ガイド体312、案内体311、及び両端の側板313、314に沿って円滑に刈り取り・搬送される。
【0078】
又、横長ローラ15が回転刃11側に接近するように回動することによって、刈り高さ調節が行われるため、刈り高さ調節精度が向上する。
【0079】
尚、本実施の形態では、案内部310は、案内シュート300の左右方向の中央部であって、上面301に配置されていたが、上部に限らず、案内シュート300の上下方向の中央に設けられていても良い。図17(a)は、このような変形例の草刈機の案内シュート近傍を模式的に示す斜視図である。図17(b)は、変形例の案内シュート300近傍の左側面構成図である。図17(c)は、変形例の案内シュート300近傍を図17(b)の矢印C方向から視た模式図である。図17(a)〜(c)に示す案内部330は、上記案内部310の上側に、上面板を配置したものであり、案内体331と、回転刃ガイド体332と、左側面側の側板333と、右側面側の側板334と、上面板335とを有している。この案内部330は、上部両端に設けられている支持部材336によって上面301から吊された状態となっている。
【0080】
刈り取られた草は、案内シュート300の、案内部330の上下左右側の空間を通り、集草容器12へと排出される。このような構成であっても、案内シュート300内に案内部330が設けられていることにより、空気の流れが勢いよくなり、効率良く刈草を集草容器12へと排出することが出来る。
【0081】
又、本実施の形態の案内部310には、案内体311、回転刃ガイド体312、側板313、314が設けられているが、図18(a)に示すように、案内体311のみが配置されていても良いし、図18(b)に示すように、回転刃ガイド体312のみが配置されていても良い。尚、案内体311のみが配置されている場合には、その前端311aが支持体337によって上面301に支持されている方が好ましい。これらの構成であっても、案内シュート300内に案内体311又は回転刃ガイド体312が設けられているため、案内シュート300の一部が案内体311又は回転刃ガイド体312によって遮られるため、その以外の空間を空気が通過することになるため、空気の勢いが増し、刈草を効率良く後方に排出することが可能となる。又、これらの構成でも、背面側から視て凹形状に刈草の通路が形成されている。
【0082】
又、本実施の形態では、回転刃ガイド体312が案内シュート300の入口300a近傍に配置されているが、入口300a近傍に配置されていなくても良い。図19(a)は、このような構成の案内シュート300近傍を模式的に示した左側面図である。図19(a)の案内部340は、その回転刃ガイド体342が、入口300a近傍でなく、案内シュート300の通路の途中に配置されている。この回転刃ガイド体342は、回転刃11の回転軌跡に沿う必要がないため湾曲して形成されていない。そして、回転刃ガイド体342と案内シュート300の上面301の出口300b側の端の間に、案内体341が設けられている。
【0083】
又、本実施の形態では、案内体311は、その後端311bが案内シュート300の出口300bまで形成されていたが、出口300bまで形成されていなくても良い。図19(b)は、このような構成の案内シュート300近傍を模式的に示した左側面図である。図19(b)の案内部350は、その案内体351の後端351bが、出口300b近傍でなく、案内シュート300の通路の途中に配置されている。
【0084】
更に、図19(c)の案内部360に示すように、図19(a)に示す回転刃ガイド体342と図19(b)に示す案内体351が組み合わされていても良い。又、図18(a)と同様に、案内体351のみが設けられていても良いし、図18(b)と同様に、回転刃ガイド体342のみが設けられていても良い。
【0085】
又、案内体311は、後方に向かうに従って上方向に傾斜して形成されているが、上方に向かって傾斜せず、地面に対して水平であっても良いし、案内シュート300の上面301と平行に形成されていても良い。
【0086】
又、図19(c)に示す案内体351は、その後端351b側が案内シュート300の上面301に対して近づくように配置されているが、図19(d)に示す案内部370の案内体371のように、案内シュート300の上面301と平行に配置されていても良い。
【0087】
尚、案内部340、350、360、370において、側板については説明していないが、設けられている方が、空気が流れる勢いが増すため好ましい。
【0088】
又、図10(b)に示すように、案内シュート300の底面302と、案内体311の間隔は、入口300aから出口300bに向かうに従って広くなっているが、入口300aから出口300bまで同じ間隔であってもよい。但し、広くなっている方が、空気の勢いをより増すことが出来るため好ましい。
【0089】
以上のように、案内シュート及び案内部は、様々な変形例が挙げられるが、要するに、回転刃から集草容器に刈草を案内する案内シュート内に、空気の勢いを増すように案内部が設けられておりさえすればよい。
【0090】
尚、本実施の形態では、草刈機1から草刈部7が取り外し可能に構成されていたが、草刈部7を取り外すことが出来なくても良い。この場合、草刈専用の機械として用いられ、伝動軸21が設けられている必要はなく、主軸5が保持体10a内に直接挿入され、主軸5にプーリーが直接取り付けられていればよい。更に、運搬用車輪支持部9、運搬用車輪91、及び抵抗棒92も設けられていなくても良い。又、草刈専用の機械として用いるので、主軸5の回転を草刈用の回転速度に合わせておくことで、回転を増幅する必要がない。
【0091】
又、本実施の形態では、草刈部7を本体3に固定するために、主軸5と伝動軸21間の固定だけでなく、草刈部補助支持部19が設けられていたが、草刈部補助支持部19が設けられていなくても良い。但し、強度の面からは草刈部補助支持部19が設けられている方がより好ましい。又、草刈部補助支持部19の本体3側の固定位置は、運搬用車輪支持部9に限らず、主支持部8に設けられていても良い。
【0092】
又、本実施の形態の回転増幅機構20では、前側から中間軸25、伝動軸21及び回転刃軸11aの順に配置されているが、この順番に限らなくても良く、例えば、伝動軸21、中間軸25及び回転刃軸11aの順番に配置されていてもよい。更に、伝動軸プーリー24と中間軸プーリー26の一部が重なっていなくても良い。
【0093】
又、回転速度が十分に増幅出来る場合には、中間軸25及び中間軸プーリー26が設けられていなくても良い。
【0094】
又、本実施の形態では、ベルト28は金属材料から形成されており、ベルト29は樹脂材料から形成されているが、これに限られるものではない。但し、上述したように草を巻き込んだ場合等を考慮すると、安全性の面からはベルト29は樹脂製の方が好ましい。
【0095】
又、本実施の形態では、歩行型の草刈機を用いて説明したが、歩行型に限らなくても良い。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明の草刈機及び草刈用装着具によれば、効率良く刈草を集めることが可能な効果を有し、芝刈機や、草刈に使用可能な管理機及び耕耘機等として使用可能である。
【符号の説明】
【0097】
1 草刈機
2 バッテリー
3 本体
4 ハンドル部
5 主軸
6 伝動部
7 草刈部
8 主支持部
9 運搬用車輪支持部
10a、10b 保持体
11 回転刃
12 集草容器
14 前輪支持回転軸
15 横長ローラ
16 支持棒
18a、18b 前輪
19 草刈部補助支持部
20 回転増幅機構
21 伝動軸
23 ピン
24 伝動軸プーリー
25 中間軸
26 中間軸プーリー
27 回転刃軸プーリー
28、29 ベルト
30 ベアリング
31 バンパー
32a、32b 後輪
33 モータ
34 モータカバー
35 駆動軸
40 耕耘爪
41 グリップ
42 レバー
51、52 貫通孔
81、191 ボルト
91 運搬用車輪
92 抵抗棒
111 円盤形状部材
112 刃
211 軸部
212 接続部
214 貫通孔
300 案内シュート
301 上面
302 底面
303、304 側面
310、330、340、350、360、370 案内部
311、331、341、351、371 案内体
312 回転刃ガイド体
313、314 側板
320 刈り高さ調節レバー
321 回転軸
323a、323b 連結プレート
324 開口部
325a、325b、325c、325d 凹部
401 内爪
402 外爪
403 外輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
横軸芯に回転する草刈用の回転刃と、
前記回転刃により刈り取られた草を後方へと案内する案内シュートと、
前記案内シュートを通過した草を収容する集草部と、
背面側から視て、前記案内シュートの左右方向の中央部に形成された案内部とを備えた、草刈機。
【請求項2】
前記案内部は、前記案内シュートの上部に設けられており、
前記案内シュートは、前記草の案内方向に直交する断面形状が矩形状であり、
前記案内部は、矩形状である案内体を有し、
前記背面側から視て、前記案内シュートの草が通過できる部分は、凹形状である、請求項1記載の草刈機。
【請求項3】
前記案内体は、後方に向かうに従って上方向に傾斜して配置されている、請求項2記載の草刈機。
【請求項4】
前記回転刃の横軸芯の高さは、前記案内体の前記回転刃側の端の高さと実質上同じ又は前記案内体の前記回転刃側の端の高さよりも低い、請求項2又は3に記載の草刈機。
【請求項5】
前記案内部は、
下端が前記案内体の前端と接続された、前記回転刃の回転軌跡に沿った形成状の回転刃ガイド体と、
前記回転刃ガイド体の幅方向の一端と前記案内体の幅方向の一端の間を覆うように設けられた側板と、
前記回転刃ガイド体の幅方向の他端と前記案内体の幅方向の他端の間を覆うように設けられた側板とを有する、請求項2〜4のいずれかに記載の草刈機。
【請求項6】
前記案内シュートの底面は、後方に向かうに従って上方向に傾斜して形成されており、
前記案内シュートの底面の傾斜角度は、前記案内体の傾斜角度よりも小さく、
前記案内シュートの下側には、移動ローラが設けられている、請求項3〜5のいずれかに記載の草刈機。
【請求項7】
前記刈り取られた後の草の高さを調節する刈り高さ調節機構を備え、
前記刈り高さ調節機構は、前記移動ローラを有し、前記移動ローラの高さを調節することにより、前記刈り取られた後の草の高さを調節し、
前記刈り高さ調節機構は、前記刈り取られた後の草の高さを高くする際、前記移動ローラを、前記案内シュート側から、前記回転刃側に向かって接近するように移動させる、請求項6記載の草刈機。
【請求項8】
耕耘爪用の主軸と、前記主軸を所定の回転速度で回転させる駆動部を備えた耕耘機によって草刈を行うために、前記耕耘機に着脱自在に装着される草刈用装着具であって、
横軸芯に回転する草刈用の回転刃と、
前記回転刃により刈り取られた草を後方へと案内する案内シュートと、
前記案内シュートを通過した草を収容する集草部と、
背面側から視て、前記案内シュートの左右方向の中央部に形成された案内部と
前記主軸の左右いずれかの側方に設けられており、前記主軸の回転を用いて、前記回転刃の回転軸を回転駆動させる回転刃回転機構と、
前記主軸の左右両側の端部分に設けられ、前記主軸の回転を前記回転刃回転機構に伝動する伝動軸と、
前記伝動軸と前記主軸を着脱可能に連結する連結具と、
を備えた、草刈用装着具。







【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17(a)】
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【図17(b)】
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【図17(c)】
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【図18】
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【図19(a)】
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【図19(b)】
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【図19(c)】
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【図19(d)】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−228200(P2012−228200A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98453(P2011−98453)
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000147693)株式会社石井製作所 (17)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】