説明

薬液塗布装置及び薬液塗布方法

【課題】広範囲の部分に薬液を均一に塗布すると共に薬液の塗布時間を短縮する。
【解決手段】上面1aに基板5を載置して水平面内を移動可能にされたステージ1と、ステージ1の上方に配設され、該ステージ1に載置された基板5の上面に圧着して該基板5上に滴下された薬液を所定厚みに押し広げる圧着ヘッド2と、圧着ヘッド2を間にして左右に配設された一対のリール8間に圧着ヘッド2の圧着面2a側を経由して掛け渡されたテープ3と、ステージ1と圧着ヘッド2とを相対的に上下動させて基板5と圧着ヘッド2とを、間にテープ3を介在させた状態で互いに圧着可能とする移動手段4と、を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板上に薬液を所定厚みで塗布する薬液塗布装置に関し、詳しくは、広範囲の部分に薬液を均一に塗布すると共に薬液の塗布時間を短縮可能にしようとする薬液塗布装置及び薬液塗布方法に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の薬液塗布装置は、塗布針の先端に一面が平坦な樹脂製の小片を前記平坦面を下にして取り付け、該小片の平坦面に薬液を付着させて基板に上記小片を圧接して薬液を塗布するようになっていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−279513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような従来の薬液塗布装置においては、小片を基板に圧接して小片の平坦面に付着させた薬液を塗布するものであったので、例えばカラーフィルタ基板のピクセル単位の小面積の部分に薬液を塗布する場合には有効であるものの、複数ピクセルに相当する広範囲の部分に薬液を塗布する場合には、基板に対する小片の圧接位置をずらしながら薬液の塗布動作を複数回繰り返し行って塗布する必要があり、薬液塗布の所要時間が長くなるという問題があった。
【0005】
また、このような塗布位置をずらしながら複数回の塗布動作で所定範囲に薬液を塗布するやり方では、薬液の塗膜厚みを均一にすることが困難であった。
【0006】
さらに、小片の平坦面には、薬液が付着しているため、次回の薬液塗布時には、事前に小片を洗浄して小片に付着した薬液を除去する必要があり、薬液塗布作業が非効率的であった。
【0007】
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、広範囲の部分に薬液を均一に塗布すると共に薬液の塗布時間を短縮可能にしようとする薬液塗布装置及び薬液塗布方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明による薬液塗布装置は、上面に基板を載置して水平面内を移動可能にされたステージと、前記ステージの上方に配設され、該ステージに載置された前記基板の上面に圧着して該基板上に滴下された薬液を所定厚みに押し広げる圧着ヘッドと、前記圧着ヘッドを間にして左右に配設された一対のリール間に前記圧着ヘッドの圧着面側を経由して掛け渡されたテープと、前記ステージと前記圧着ヘッドとを相対的に上下動させて前記基板と前記圧着ヘッドとを、間に前記テープを介在させた状態で互いに圧着可能とする移動手段と、を備えたものである。
【0009】
このような構成により、ステージの上面に基板を載置して水平面内を移動し、基板上に滴下された薬液をステージの上方に配設された圧着ヘッドの下に位置付けた後、移動手段によりステージと圧着ヘッドとを相対的に上下動させて、圧着ヘッドを間にして左右に配設された一対のリール間に圧着ヘッドの圧着面側を経由して掛け渡されたテープを間に介在させた状態で基板と圧着ヘッドとを圧着させ、基板上の薬液を所定厚みに押し広げる。
【0010】
また、前記圧着ヘッドは、圧着面の面積が異なる複数のスタンプを並べて備え、該複数のスタンプのうちから一つのスタンプを前記薬液の塗布面積に応じて適宜選択可能としたものである。これにより、圧着ヘッドに並べて備えた圧着面の面積が異なる複数のスタンプのうちから一つのスタンプを薬液の塗布面積に応じて適宜選択し、この選択されたスタンプにより基板上の薬液を所定厚みに押し広げる。
【0011】
さらに、前記テープは、前記薬液の塗布後、所定量だけ自動的に巻き取られるものである。これにより、薬液の塗布後、テープを所定量だけ巻き取って、次の薬液塗布時にテープの未使用の部分を使用可能にする。
【0012】
そして、前記移動手段は、高さセンサを備え、該高さセンサの出力に基づいて前記基板と前記圧着ヘッドとの圧着量を制御可能にしたものである。これにより、移動手段に備えた高さセンサの出力に基づいて基板と圧着ヘッドとの圧着量を制御する。
【0013】
また、本発明による薬液塗布方法は、基板上に薬液を所定量だけ滴下し、前記基板と該基板の上方に配設された圧着ヘッドとを、間にテープを介在させた状態で互いに圧着して前記薬液を所定厚みに押し広げ、前記押し広げられた薬液を硬化させるものである。
【0014】
さらに、前記圧着ヘッドは、圧着面の面積が異なる複数のスタンプを並べて備え、該複数のスタンプのうちから一つのスタンプを前記薬液の塗布面積に応じて適宜選択可能としたものである。これにより、圧着ヘッドに並べて備えた圧着面の面積が異なる複数のスタンプのうちから一つのスタンプを薬液の塗布面積に応じて適宜選択し、この選択されたスタンプにより基板上の薬液を所定厚みに押し広げる。
【0015】
そして、前記テープは、前記薬液の塗布後、所定量だけ自動的に巻き取られるものである。これにより、薬液の塗布後、テープを所定量だけ巻き取って、次の薬液塗布時にテープの未使用の部分を使用可能にする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1又は4に係る発明によれば、基板上に滴下された薬液を圧着ヘッドで押し広げて広範囲の部分に薬液を均一に塗布することができる。この場合、従来技術のように塗布位置をずらしながら複数回の塗布動作により広範囲の部分に薬液を塗布するのではなく、1回の塗布動作により薬液を塗布することができ、薬液の塗布時間を短縮することができる。その際、基板と圧着ヘッドとの間にテープを介在させているので、圧着ヘッドが薬液で汚れることがない。したがって、次回の薬液塗布時に圧着ヘッドの圧着面を洗浄する必要がなく、薬液塗布作業を効率的に行なうことができる。
【0017】
また、請求項2又は5に係る発明によれば、圧着面積の異なる複数のスタンプのうちから一つのスタンプを薬液の塗布面積に応じて選択することができる。
【0018】
さらに、請求項3又は6に係る発明によれば、薬液の塗布後、テープが所定量だけ自動的に巻き取られるので、薬液を塗布する際、常に、テープの未使用部分を使用することができ、先の薬液塗布時にテープに付着した薬液の一部が基板に再付着するのを防止することができる。したがって、異なる複数の薬液を続けて塗布する場合に、複数の薬液が混合するのを防止することができる。
【0019】
そして、請求項4に係る発明によれば、高さセンサにより基板と圧着ヘッドとの圧着量を制御することができる。したがって、薬液を所定の厚みに塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明による薬液塗布装置の実施形態を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面矢視図である。
【図3】上記薬液塗布装置に使用する圧着ヘッドを示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図4】上記薬液塗布装置に使用するテープの構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の薬液塗布方法を説明する工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による薬液塗布装置の実施形態を示す正面図であり、図2は図1のA−A線断面矢視図である。この薬液塗布装置は、基板上に薬液を所定厚みで塗布するもので、ステージ1と、圧着ヘッド2と、テープ3と、移動手段4とを備えて構成されている。
【0022】
上記ステージ1は、上面1aに基板5を載置して水平面内をX軸、Y軸方向に移動可能にされており、例えば上面1aに複数の吸引孔を形成して基板5を吸着保持できるようになっている。また、ステージ1の縁部近傍部には、図示省略の位置決め凸部が設けられており、例えば矩形状の基板5の直交する二辺に当接して基板5を位置決めして保持することができるようになっている。
【0023】
上記ステージ1の上方には、圧着ヘッド2が配設されている。この圧着ヘッド2は、ステージ1に載置された基板5の上面に圧着して該基板5上に滴下された薬液を所定厚みに押し広げるものであり、剛性部材又は弾性部材により形成され、ステージ1の上面1aに対向した面が平坦に形成されて圧着面2aを成している。そして、上記圧着ヘッド2は、図3に示すように、圧着面2aの面積が異なる複数のスタンプ6をヘッド本体部7に所定ピッチで並べて備え、薬液の塗布面積に応じて適宜選択可能となっている。
【0024】
上記圧着ヘッド2を間にして左右に配設された一対のリール8間には、圧着ヘッド2の圧着面2a側を経由してテープ3が掛け渡されている。このテープ3は、基板5に圧着ヘッド2を圧着させて基板5に滴下された薬液を所定厚みに押し広げる際に、基板5と圧着ヘッド2との間に介在して圧着ヘッド2の圧着面2aに薬液が付着しないようにするためのものであり、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニル(PVC)、ポリイミド等からなる。そして、このテープ3は、図4に示すように、上記PET等のテープ基材9の表面に例えばアクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等のコーティング層又はアルミニウム等の金属膜からなる表面層10を形成して薬液との濡れ性の適正化(親水性、撥水性等の調整)を図っている。この場合、上記テープ基材9と表面層10との密着性を改善するために両者の間にバインダー11を介在させてもよい。また、濡れ性の適正化の他の方法として、テープ基材9の表面をプラズマ処理したり、表面に例えば微小な凹凸を形成したりしてもよい。
【0025】
上記一対のリール8は、夫々、装置本体12の前面の左右両端部側にY軸方向に突設された一対の回転軸13A,13Bを軸として回転するようになっており、図1において、圧着ヘッド2を間にして右側に位置するリール8がテープ3を供給する供給リール8Aであり、左側のリール8がテープ3を巻き取る巻取りリール8Bである。また、供給リール8A側の回転軸13Aには、テープ3に適当なバックテンションがかかるようにブレーキや上記回転軸13Aに矢印Bで示す供給方向と反対方向に適当な回転力を付与するモータ等が設けられている。さらに、巻取りリール8B側の回転軸13Bには、軸を直結させて図示省略の巻取りモータが取り付けられており、1回の薬液塗布が終了する毎にテープ3を所定量だけ自動的に巻き取ることができるようになっている。
【0026】
上記装置本体12の前面中央部には、移動手段4が設けられている。この移動手段4は、下端部に取り付けた圧着ヘッド2を上下動させて、ステージ1の上面1aに載置された基板5と圧着ヘッド2とを、間にテープ3を介在させた状態で互いに圧着可能とするものであり、Zステージ14と、モータ15と、ボールネジ16とを備えて構成されている。この場合、基板5と圧着ヘッド2との圧着量(基板5の上面と、圧着ヘッド2の圧着面2a下に在るテープ3の下面であって表面層10の表面との間の距離)は、移動手段4に設けた図示省略の高さセンサ等により移動手段4の高さを管理して制御させている。
【0027】
ここで、上記Zステージ14は、下端部に設けたヘッド取付部14aに圧着ヘッド2を取り付けて装置本体12に固定して設けられた一対のレール17に沿って上下動するものであり、下端部側にて上記圧着ヘッド2の圧着面2aからZ軸方向上方に後退した位置には、圧着ヘッド2を間にして左右対称にテープガイド18をY軸方向手前側に突設している。また、上記モータ15は、Zステージ14に上下動の駆動力を与える駆動源となるもので、装置本体12の前面に突設されたモータ取付部12aに固定されている。さらに、上記ボールネジ16は、モータ15の回転力をZステージ14の直進駆動力に変換するものであり、モータ15の回転軸に直結されている。
【0028】
次に、このように構成された薬液塗布装置の動作及び薬液塗布方法について図5を参照して説明する。
先ず、例えば液晶表示用の基板5の配向膜の濡れ欠陥部(配向膜がはじかれて塗れなかった部分であり、以下「はじき欠陥部」という)の位置を予め欠陥検査装置により検出し、その位置データを保存したFDやCD−ROM等の外部メモリから上記位置データを図示省略の制御用パソコンに読み込む。このとき、本発明の薬液塗布装置のステージ1の中心は、XY座標軸の原点に位置付けられている。
【0029】
次に、上記基板5を上記ステージ1上に位置決めして載置する。これにより、基板5の中心がXY座標の略原点に位置付けられることになる。続いて、上記はじき欠陥部の位置データのうち、最初のはじき欠陥の位置データが読み出されて、上記XY座標上の位置データに座標変換される。
【0030】
その後、上記座標変換された位置データに基づいてステージ1がX軸及びY軸方向に移動され、圧着ヘッド2の中心から所定距離だけ離れて設けられた図示省略の顕微鏡の対物レンズの視野内に上記はじき欠陥部が位置付けられる。このとき、はじき欠陥部が対物レンズの視野中心にないときにはステージ1を微動させて、はじき欠陥部を対物レンズの視野中心に位置付ける。
【0031】
ここで、はじき欠陥部の大きさ(面積)が計測されると共に該面積と既知の塗膜厚みとから薬液の塗布量が演算され、同時に、その大きさに適合した押圧ヘッドのスタンプ6が選択される。そして、例えば図5(a)に示すように、上記演算された塗布量に相当する量の薬液19がディスペンサの吐出針20により上記はじき欠陥部に滴下される。
【0032】
次に、ステージ1がX軸及びY軸方向に所定距離だけ移動され、図5(b)に示すように、はじき欠陥部が上記選択されたスタンプ6(例えば、真中のスタンプ)の真下に位置付けられる。このとき、圧着ヘッド2の中心と顕微鏡の対物レンズの視野中心との間の距離は既知であり、圧着ヘッド2の中心と各スタンプ6の中心との間の距離も既知であるので、はじき欠陥部を顕微鏡下から移動して選択したスタンプ6下に位置付けることは可能である。
【0033】
続いて、移動手段4のモータ15が正転駆動してZステージ14の下端部に取り付けられた圧着ヘッド2でテープ3を押し下げながらZステージ14が降下する。そして、図5(c)に示すように、圧着ヘッド2の選択されたスタンプ6の圧着面2aがテープ3を介して基板5面に圧着される。このとき、移動手段4に設けられた高さセンサの出力に基づいて圧着ヘッド2の圧着面2aの高さが制御され、基板5の上面と圧着ヘッド2の下側に在るテープ3の下面との間の間隙が所定値(塗布膜厚に相当)に設定される。これにより、基板5のはじき欠陥部に滴下された薬液19が圧着ヘッド2による圧着で押し広げられ、少なくともはじき欠陥部内が薬液19により埋められる。
【0034】
なお、Zステージ14が降下する際に巻取りモータが停止され、例えば回転軸13Bにブレーキがかけられていると、Zステージ14の降下に伴ってテープ3が供給リール8Aから所定のバックテンションがかかった状態で図1の矢印B方向に供給される。
【0035】
次に、移動手段4のモータ15を逆転駆動してZステージ14を上昇させ、図5(d)に示すように基板5と圧着ヘッド2との圧着を解除した状態で、例えば薬液19が紫外線硬化樹脂である場合には、基板5の下側又は上側から紫外線を照射して薬液19を硬化する。また、薬液19が熱硬化樹脂である場合には、基板5の下側又は上側から赤外線を照射して薬液19を硬化する。なお、薬液19の硬化は、基板5と圧着ヘッド2とを圧着させた状態で行ってもよい。
【0036】
Zステージ14が上昇する際、それを図示省略のセンサにより検知してZステージ14の上昇に伴って巻取りモータを正転駆動すると、テープ3が図1の矢印C方向に巻き取られ、テープ3の表面に薬液19の一部が付着した使用済み部分が圧着ヘッド2の下から巻取りリール8B側に移動し、圧着ヘッド2の下側にはテープ3の未使用部分が新たに位置付けられる。これにより、次のはじき欠陥部に対する薬液塗布時には、テープ3の未使用部分を使用することができる。
【0037】
なお、上記実施形態においては、薬液19をディスペンサの吐出針20により滴下する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、ディスペンサ等による接触塗布方式又はインクジェットによる非接触塗布方式等種々の方式により薬液19をはじき欠陥部に塗布してもよい。
【0038】
また、上記実施形態においては、液晶表示基板の配向膜のはじき欠陥の修正に使用する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、基板5に形成された塗膜の脱落欠陥を修正するものであれば、カラーフィルタ基板の欠陥修正等如何なるものにも使用することができる。
【0039】
さらに、上記実施形態においては、基板5と圧着ヘッド2とを圧着させる際に、圧着ヘッド2側をZ軸方向に移動する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、ステージ1側をZ軸方向に移動してもよい。又は、ステージ1及び圧着ヘッド2の両方を移動してもよい。
【符号の説明】
【0040】
1…ステージ
1a…上面
2…圧着ヘッド
2a…圧着面
3…テープ
4…移動手段
5…基板
6…スタンプ
8…リール
8A…供給リール
8B…巻取りリール
19…薬液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に基板を載置して水平面内を移動可能にされたステージと、
前記ステージの上方に配設され、該ステージに載置された前記基板の上面に圧着して該基板上に滴下された薬液を所定厚みに押し広げる圧着ヘッドと、
前記圧着ヘッドを間にして左右に配設された一対のリール間に前記圧着ヘッドの圧着面側を経由して掛け渡されたテープと、
前記ステージと前記圧着ヘッドとを相対的に上下動させて前記基板と前記圧着ヘッドとを、間に前記テープを介在させた状態で互いに圧着可能とする移動手段と、
を備えたことを特徴とする薬液塗布装置。
【請求項2】
前記圧着ヘッドは、圧着面の面積が異なる複数のスタンプを並べて備え、該複数のスタンプのうちから一つのスタンプを前記薬液の塗布面積に応じて適宜選択可能としたことを特徴とする請求項1記載の薬液塗布装置。
【請求項3】
前記テープは、前記薬液の塗布後、所定量だけ自動的に巻き取られることを特徴とする請求項1又は2記載の薬液塗布装置。
【請求項4】
前記移動手段は、高さセンサを備え、該高さセンサの出力に基づいて前記基板と前記圧着ヘッドとの圧着量を制御可能にしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬液塗布装置。
【請求項5】
基板上に薬液を所定量だけ滴下し、
前記基板と該基板の上方に配設された圧着ヘッドとを、間にテープを介在させた状態で互いに圧着して前記薬液を所定厚みに押し広げ、
前記押し広げられた薬液を硬化させる、
ことを特徴とする薬液塗布方法。
【請求項6】
前記圧着ヘッドは、圧着面の面積が異なる複数のスタンプを並べて備え、該複数のスタンプのうちから一つのスタンプを前記薬液の塗布面積に応じて適宜選択可能としたことを特徴とする請求項5記載の薬液塗布方法。
【請求項7】
前記テープは、前記薬液の塗布後、所定量だけ自動的に巻き取られることを特徴とする請求項5又は6記載の薬液塗布方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−131124(P2011−131124A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−290650(P2009−290650)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(500171707)株式会社ブイ・テクノロジー (283)
【Fターム(参考)】