説明

蛍光セラミック及びその製造方法

本発明は、Ce、Pr、Eu、Tb、Yb、Dy、Sm及びHoからなる群から選択された少なくとも一種の元素を表わすMでドープした一般式Gd22Sを有する蛍光セラミックであって、その体積に単一相を有する当該蛍光セラミックと、単軸ホットプレス法を用いたこの蛍光セラミックの製造方法と、電離放射線を検出する検出器と、電離放射線を検出する検出器の使用方法とに関するものでもある。
単軸ホットプレス法を用いた蛍光セラミック材料の製造方法は、
a)Eu、Tb、Yb、Dy、Sm、Ho、Ce及びPrからなる群から選択された少なくとも一種の元素を表わすMでドープした一般式GdSを有する色素粉末を選択するステップであって、ホットプレス処理に使用する前記粉末の粒径を1μm〜20μmとし、このホットプレス処理を
− 1000℃〜1400℃の温度か、又は
− 100MPa〜300MPaの圧力か、或いは
− これらの双方を満たす条件で実施する当該ステップと、
b) 700℃〜1200℃の温度で0.5時間〜30時間のに亘り空気中でアニールするステップと
を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Ce、Pr、Eu、Tb、Yb、Dy、Sm及びHoからなる群から選択された少なくとも一種の元素を表わすMでドープした、一般式Gd22Sを有する蛍光セラミックに関するものである。
【0002】
本発明は更に、単軸ホットプレス法を用いた蛍光セラミックの製造方法に関するものである。
本発明はまた、電離放射線を検出する検出器に関するものでもある。
本発明は更に、電離放射線を検出する検出器の使用方法に関するものでもある。
【0003】
高エネルギー放射線を検出するための蛍光体部材は、放射線を吸収しそれを可視光に変換しうる蛍光体を含むものである。これにより発生されるルミネセンス放射は、電子的に得られるもので、ホトダイオード又は光電子増倍管のような光感応システムを用いて評価される。このような蛍光体部材は、単結晶材料、例えばドープしたハロゲン化アルカリから製造することができる。非単結晶材料は、粉末状の蛍光体として、又はそれにより製造されるセラミック部材の形態で利用することができる。
【0004】
既知の方法(例えば米国特許第5518659号明細書参照)には、10nm〜100nmの粒径の粉末は化学的に不安定であるため、空気中に保存しておくと粉末の表面が酸化されてしまうという欠点がある。このような表面酸化があると、得られるセラミックの体積が不所望な第二相になることが避けられない。このような第二相はセラミックの体積中で散乱の一因となるため光出力を減少させてしまい不利である。このような表面酸化は、空気中で原料を扱う短時間の間(例えば秤量やプレス型に入れる際)にさえ起こることに注意する必要がある。米国特許第5518659号明細書には、オキシ硫酸亜鉛を酸硫化物に還元させるために、ホットプレス中に還元雰囲気を使用すると共に炉空間のガスを0.1MPa、すなわちほぼ大気圧とすることが示唆されている。しかし、ここでは多結晶レンガの細孔中に雰囲気ガス対圧が存在するため、緻密化は限定的なものとなる。従って、細孔を完全に塞ぐことができず、そのため最適な微細構造体を形成することはできない。
【0005】
本発明の目的は、更に良好な光出力及び燐光特性を有する蛍光セラミックの製造方法を提供することにある。
【0006】
上述した目的は、本発明による単軸ホットプレス法を用いた蛍光セラミック材料の製造方法により達成することができる。この本発明による製造方法は、
a) Eu、Tb、Yb、Dy、Sm、Ho、Ce及びPrからなる群から選択した少なくとも一種の元素を表わすMでドープした一般式Gd22Sを有する色素粉末を選択するステップであって、ホットプレス処理に使用する前記粉末の粒径を1μm〜20μmとし、このホットプレス処理を
− 1000℃〜1400℃の温度か、又は
− 100MPa〜300MPaの圧力か、或いは
− これらの双方を満たす条件で実施する当該ステップと、
b) 700℃〜1200℃の温度で0.5時間〜30時間に亘り空気中でアニールするステップと
を有する。
Gd22Sの色素粉末には、0.1ppm〜1000ppm(重量部)の量のMを含ませることができる。
【0007】
空気中で化学的に安定な比較的粗い粒径の粉末をプレスして向上した特性の蛍光体結晶を成形しうることが確かめられた。
【0008】
従って、本発明によるプレス条件は、
− 1000℃〜1400℃、好ましくは1100℃〜1300℃、より好ましくは1150℃〜1250℃の温度か、又は
− 100MPa〜300MPa、好ましくは180MPa〜280MPa、より好ましくは200MPa〜250MPaの圧力か、或いは
− これらの双方を満たす条件とするのが好ましい。
本発明による単軸プレスステップ中の真空度は、100Pa〜0.01Paとするのが好ましい。
【0009】
本発明による真空度は、0.01Pa〜50Pa、好ましくは0.01Pa〜10Paの範囲において調整することができ、最も好ましくは0.01Pa〜<1Paの範囲に調整する。
【0010】
この蛍光セラミックは、減圧下での単軸ホットプレスステップの後に、700℃〜1200℃、好ましくは800℃〜1100℃、最も好ましくは900℃〜1000℃の温度で更に空気中でアニール処理することができ、この際、空気中でアニール処理を行う時間は、0.5時間〜30時間、好ましくは1時間〜20時間、より好ましくは2時間〜10時間、最も好ましくは2時間〜4時間とする。
【0011】
本発明の他の利点は、1μm〜20μmの平均粒径を有するGd22S材料であれば、蛍光セラミックの製造業者から原料として普通に購入しうるもので、100nm未満の微細粒子に粉砕する必要がないことである。実施態様においては、本発明により使用するGd22Sの色素粉末は、2μm〜10μmの範囲、より好ましくは4μm〜6μmの範囲の平均粒径を有するようにするのが好ましい。さらに、本発明の製造方法によれば、通常入手可能な粉末を蛍光セラミックの製造に用いることができるため、特殊な粉末調製処理が不要になる。
【0012】
本発明による製造方法によって、以下のセラミックのパラメータを達成することができた。すなわち、
− 500msにおいて1×10-6〜8×10-5の範囲の燐光、又は
− 513nmの波長で測定した場合に0〜50%、好ましくは10%〜50%、更に好ましくは20〜50%の範囲の全透過率、或いは
− これらの双方のパラメータである。
【0013】
本発明のセラミックは、医療コンピュータ断層撮影(CT)を行う際の原材料として機能するX線ルミネセンスセラミックを製造するのに使用することができ有利である。
【0014】
得られるセラミックの光学特性を更に向上させるためには、真空アニールステップを採用するのが有利であることを確かめた。このステップ中にセラミックの結晶粒が更に成長するため、気孔率が減少して透過率が更に向上する。これに加えて、結晶粒の成長により酸硫化物の格子中のドーパント原子が追加的に拡散することにより、セラミックの発光特性を更に向上させることができる。
【0015】
従って、本発明の一例によれば、前記ステップa)及びb)の間に、追加のステップc)を実施することができ、このステップc)が、1000℃〜1400℃の温度において0.5時間〜30時間に亘り減圧下で蛍光セラミックをアニールする処理を有するものとしうる。
【0016】
このアニール処理の温度は、1100℃〜1300℃の範囲から選択するのが好ましく、1200℃〜1250℃の範囲から選択するのがより好ましい。
【0017】
真空アニール処理を行う時間は、好ましくは1時間〜20時間に設定することができ、より好ましくは2時間〜10時間に設定することができ、最も好ましくは3時間〜5時間に設定することができる。
【0018】
本発明による製造方法の更に他の例では、ステップa)において、1μm〜20μmの粒径のドープしてないGd22S粉末を、Pr、Ce、Eu、Tb、Yb、Dy、Sm及びHoを含む希土類イオンからなる群から選択した少なくとも1種の元素を含む組成物と混合させる。
【0019】
この技術的手法は、広い範囲の材料を使用しうるため、セラミック製造工程を更に簡便なものとする。例えば、想定しているドーパントとしてPr又はCeを選択する場合には、このPr又はCeイオンの導入は、対応する塩の水溶液、すなわちPrCl3、PrBr3、PrI3、Pr(NO33、Pr2(SO43、CeCl3、CeBr3、CeI3、Ce(NO3、Ce2(SO43等を用いて行うことができる。或いは又、ドーパントイオンの導入は、Gd22S粉末を機械的に混合させる際に、例えばPr611、Pr23、Ce23、CeO2である酸化物等のドーパントを含む不溶性組成物により行うこともできる。
【0020】
あるいは、Gd22S粉末を、PrF3、Pr23、Pr22S、Pr2(CO33、Pr2(C243、CeF3、Ce22S、Ce2(CO33、Ce2(C243等のドーパントの水不溶性塩と機械的に混合させてもよい。
【0021】
このドーパントの導入原理は、Tb、Eu及びその他の希土類元素のイオンを導入する際にも使用することができる。更に、このようにして希土類イオンでない他の元素のイオンを導入することができる。ホットプレス処理の前に、好適な焼結助剤を共に混合させるのが好ましい。当該技術分野では、種々の焼結助剤が知られている。
【0022】
更に、本発明は、Pr、Ce、Eu、Tb、Yb、Dy、Sm及びHoからなる群から選択された少なくとも一種の元素を表わすMでドープした一般式Gd22Sを有する蛍光セラミックであって、その体積に単一相を有する当該蛍光セラミックに関するものでもある。
【0023】
得られるセラミックの体積に異なる相が存在しなくなるという本発明の技術手法のために、セラミックの透過率値が増大する。
【0024】
更に、本発明の蛍光セラミックは、市場で入手可能なセラミック蛍光材料よりも相対光収率又は光出力が著しく増大したものとしうることを確かめた。この違いは、1.5mm以上の厚さのセラミックの場合に特によく分かるものとなる。光出力は、同じ厚さのカドミウムタングステン結晶の2.3倍になりうる。
【0025】
ドープされたGd22Sの色素粉末は、BET法によれば、0.01m2/g〜1m2/gの範囲、好ましくは0.05m2/g〜0.5m2/gの範囲、より好ましくは0.1m2/g〜0.2m2/gの範囲の比表面積を有しうる。
【0026】
Gd22Sは、Ce、Pr、Eu、Tb、Yb、Dy、Sm及びHoからなる群から選択した少なくとも一種の元素でドープすることができる。Gd22S粉末を、Ce、Pr、Eu、Tb、Yb、Dy、Sm及びHoからなる群から選択した一種の元素のみでドープするのが好ましい。Ce又はPrの元素を用いるのが最も好ましい。
【0027】
Gd22S粉末中のCe含量を、重量部で0.1ppm〜100ppm、好ましくは5ppm〜50ppm、より好ましくは10ppm〜25ppmとこともできるし、又はGd22S粉末中のPr含量を、重量部で100ppm〜1000ppm、好ましくは300ppm〜800ppm、より好ましくは500ppm〜800ppmとすることもができるし、或いはこれらの双方とすることもできる。
【0028】
本発明によるGd22S蛍光セラミックの燐光は、極めて低減されたものとなり、500msにおいて1×10-6〜8×10-5の範囲となることを確かめた。本発明の蛍光セラミックの燐光は、好ましくは500msにおいて1.0×10-6〜6×10-5、より好ましくは500msにおいて1.0×10-6〜5×10-5、最も好ましくは500msにおいて1.0×10-6〜3.0×10-5の範囲のものとしうる。
【0029】
本発明による蛍光セラミックは、製造時に一軸ホットプレス処理を行うのが好ましい。一軸ホットプレス処理のステップにおいて、多結晶レンガを、prel >99.7%рtheorの理論密度に近い密度値まで緻密化するのが好ましい。本発明の蛍光体セラミックは、この高密度のために、光学的範囲における透過率を良好なものとすることができる。従って、本発明の蛍光セラミックの密度は、好ましくは99.0%、より好ましくは99.5%、更に好ましくは99.7%、最も好ましくは100%とする。
【0030】
更に、本発明の蛍光セラミックは、0.74〜1.00、好ましくは0.80〜1.00、より好ましくは0.84〜1.00の範囲の著しく増大した光出力又は相対光収率を有しうることを確かめた。
【0031】
本発明による蛍光体セラミックの結晶寸法は、MをドープしたGd22S粒子の出発粉末の粒径より大きいのが好ましい。蛍光セラミックにおけるMをドープしたGd22S結晶のうちの50%、好ましくは70%、より好ましくは90%が、1〜300μm、好ましくは10〜100μmの結晶寸法となるようにするのが好ましい。
【0032】
本発明による蛍光セラミックは、単軸プレス処理中に加えられる圧力方向に対してほぼ垂直な方向の格子面にあたる001面にテクスチャを有するものとしうる。
【0033】
従って、本発明による蛍光セラミック材料の製造方法には2つの代替例がある。代替例Iは、ステップa)及びb)を有するのに対して、代替例IIは、ステップa)、b)及びc)を有しており、このステップc)は、ステップa)及びステップb)の間に実行する。
【0034】
本発明を、実施例1〜12の具体例により更に説明する。
【0035】
実施例1〜12
表1に記載する粒径を有する表1の実施例1〜12の初期原材料を、約0.1〜1Paの減圧下で熱一軸プレス処理する。プレス温度は表1に記載されてるとおりであり、圧力は実施例1〜5、7〜10及び12については200MPaとし、実施例6及び11については250MPaとする。その後、比較例1を除いて空気中でアニール処理する。
【0036】
実施例1〜12についてのデータ、相対光収率及び500msにおける燐光(10-6)で表1に示す。
【表1】

【0037】
実施例13〜21
表2の実施例13〜21の6μm〜9μmの粒径を有する初期原材料を、約0.1〜1Paの減圧下で熱一軸プレス処理する。プレス温度は表2に示すとおりであり、圧力は実施例13及び14については250MPaとし、実施例15〜21については200MPaとする。実施例13、15、18及び20は、表2の条件で空気中でアニール処理する。実施例14、16、17、19及び21は、1Paの減圧下でアニール処理し、その後、表2の条件で空気中でアニール処理する。
【0038】
実施例13〜21のデータ、相対光収率及び500msにおける燐光(10-6)を、下記の表2に示す。
【表2】

【0039】
1200℃〜1300℃の真空アニール処理中に、セラミック中で結晶粒が成長し、セラミックに残っている気孔が少なくなり、それによりセラミックの透過率が向上する。513nmの自然放射波長における全透過率は、熱処理を行う前のサンプルより約5%〜15%上昇する。空気中で熱処理のみを行ったセラミックと比べると、真空中でアニール処理しその後空気中でアニール処理した本発明のセラミックは、透過率がより高くなるためルミネセンスの光出力がより高くなる。全透過率の測定は、日立社製の分光器(型番330)を直径60mmの積分球で調整して実施した。
【0040】
空気中のアニール処理により、セラミックの光出力が約3倍に顕著に増大し、燐光が約10分の1に大幅に低下する。真空プレス処理及び真空アニール処理の後では、酸素及び硫黄に関するGd22S結晶構造のストイキオメトリが乱れるため、このセラミック中で有害な電子トラップ濃度が上昇してしまう。空気中でアニール処理した後のセラミックのX線ルミネセンス特性の顕著な向上は、本発明による蛍光セラミックを最適な性能にするためのセラミックの結晶構造のストイキオメトリによって決まる。光出力及び燐光は、National Instruments ADC社のHamamatsu PMTにより測定し、この際、鉛遮へい板により直接照射から光電子増倍管を遮蔽した。燐光は、120kV/100mAで、80cmのFDD(18〜20mGy/s)で、2sのパルスにより測定した。全ての燐光値はppmの静止信号で与えられている。信号値(光出力)はシリコーンをホトダイオードに接着した4×4mm2ピクセルについて測定した。
【0041】
本発明による蛍光セラミックは、例えば、
− 電離放射線、好ましくはX線、ガンマ線及び電子ビームを検出するためのシンチレータ若しくは蛍光体部材、又は
− 医療分野、好ましくはコンピュータ断層撮影(CT)に用いられる機器若しくは装置、或いは
− これらの双方に
使用することができる。
【0042】
本発明による少なくとも1つの蛍光セラミックは、医療分野での撮像用に調整した検出器又は検出装置に使用することができる。
【0043】
但し、この蛍光セラミックは、医療分野における既知のいかなる検出器にも使用しうるものである。このような検出器には、例えばX線検出器、CT検出器、携帯型電子画像検出器がある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単軸ホットプレス法を用いた蛍光セラミック材料の製造方法であって、
a)Eu、Tb、Yb、Dy、Sm、Ho、Ce及びPrからなる群から選択された少なくとも一種の元素を表わすMでドープした一般式Gd22Sを有する色素粉末を選択するステップであって、ホットプレス処理に使用する前記粉末の粒径を1μm〜20μmとし、このホットプレス処理を
− 1000℃〜1400℃の温度か、又は
− 100MPa〜300MPaの圧力か、或いは
− これらの双方を満たす条件で実施する当該ステップと、
b) 700℃〜1200℃の温度で0.5時間〜30時間に亘り空気中でアニールするステップと
を有する蛍光セラミック材料の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の蛍光セラミック材料の製造方法において、
前記ステップa)及びb)の間に、追加のステップc)を実施し、このステップc)は、1000℃〜1400℃の温度で0.5時間〜30時間に亘り減圧下で前記蛍光セラミックをアニールする処理を有するものである蛍光セラミックの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の蛍光セラミック材料の製造方法において、
前記ステップa)において、1μm〜20μmの粒径のドープしてないGd22S粉末を、Eu、Tb、Yb、Dy、Sm、Ho、Ce及びPrからなる群から選択した少なくとも1種の元素を含む組成物と混合させる蛍光セラミックの製造方法。
【請求項4】
電離放射線を光に変換するための蛍光セラミックであって、
Eu、Tb、Yb、Dy、Sm、Ho、Ce及びPrからなる群から選択された少なくとも1種の元素を表わすMでドープした化学式Gd22Sで表わされ、その体積に単一相を有する蛍光セラミック。
【請求項5】
請求項4に記載の蛍光セラミックにおいて、
前記蛍光セラミックのMをドープした結晶の粒径の少なくとも50%が、10μm〜100μmの範囲である蛍光セラミック。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の蛍光セラミックにおいて、
前記蛍光セラミックは、少なくとも1つの結晶面にテクスチャを有している蛍光セラミック。
【請求項7】
請求項4〜6のいずれか一項に記載の蛍光セラミックにおいて、
ドーパントが重量部で0.1ppm〜100ppmのCeであるか、又は重量部で100ppm〜1000ppmのPrであるか、或いはこれらの双方である蛍光セラミック。
【請求項8】
請求項1〜3に記載の製造方法により調製された蛍光セラミック。
【請求項9】
請求項4〜8のいずれか一項に記載された蛍光セラミックを含む電離放射線を検出するための検出器。
【請求項10】
医療用画像処理に適した請求項9に記載の検出器の使用方法。

【公表番号】特表2008−501611(P2008−501611A)
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−517548(P2007−517548)
【出願日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【国際出願番号】PCT/IB2005/051562
【国際公開番号】WO2005/110943
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】