説明

血管内皮増殖因子に指向性を有するアミノ酸配列、及び過度の及び/もしくは病的な血管形成又は血管新生を特徴とする症状及び疾患を治療するためにこれを含むポリペプチド

本発明は、血管内皮増殖因子(VEGF)に指向性を有するアミノ酸配列、並びに1つ又は複数のこのようなアミノ酸配列を含むか、又は本質的にこれらから成る化合物又は構築物、特にタンパク質及びポリペプチドに関する。過度の及び/又は病的な血管形成又は血管新生を特徴とする症状及び疾患の治療のような予防目的、治療目的又は診断目的に、アミノ酸配列、化合物及び構築物を使用することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
VEGFに指向性を有し、及び/又はVEGFと特異的に結合することができるアミノ酸配列。
【請求項2】
VEGFR−1に対するVEGF上の結合部位及び/又はVEGFR−2に対するVEGF上の結合部位に指向性を有する、及び/又はこれと特異的に結合することができる、請求項1に記載のアミノ酸配列。
【請求項3】
VEGFとVEGFR−1との結合を阻害する、請求項1又は2に記載のアミノ酸配列。
【請求項4】
VEGFとVEGFR−2との結合を阻害することなく、VEGFとVEGFR−1との結合を阻害する、請求項1又は2に記載のアミノ酸配列。
【請求項5】
VEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項1又は2に記載のアミノ酸配列。
【請求項6】
VEGFとVEGFR−1との結合を阻害することなく、VEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項1又は2に記載のアミノ酸配列。
【請求項7】
VEGFとVEGFR−1との結合及びVEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項1又は2に記載のアミノ酸配列。
【請求項8】
過度の血管形成及び/又は血管新生を低減する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項9】
VEGF、又はそれに関与する機構若しくは経路を活性化する、請求項1に記載のアミノ酸配列。
【請求項10】
本質的に単離形態である、請求項1又は9のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項11】
被験者に投与するためのものであり、アミノ酸配列が該被験者内で自然発生するものではない、請求項1〜10のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項12】
10−5モル/L〜10−12モル/L以下、及び好ましくは10−7モル/L〜10−12モル/L以下、及びより好ましくは10−8モル/L〜10−12モル/Lの解離定数(K)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項1〜11のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項13】
10−1−1〜約10−1−1、好ましくは10−1−1〜10−1−1、より好ましくは10−1−1〜10−1−1、例えば10−1−1〜10−1−1の結合速度(kon速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項1〜12のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項14】
1s−1〜10−6−1、好ましくは10−2−1〜10−6−1、より好ましくは10−3−1〜10−6−1、例えば10−4−1〜10−6−1の解離速度(koff速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項1〜13のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項15】
500nM未満、好ましくは200nM未満、より好ましくは10nM未満、例えば500pM未満の親和性でVEGFと特異的に結合することができる、請求項1〜14のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項16】
(任意の好適な種由来の)天然アミノ酸配列、又は合成若しくは半合成のアミノ酸配列である、請求項1〜15のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項17】
免疫グロブリンフォールドを含むか、又は好適な条件下で免疫グロブリンフォールドを形成することができる、請求項1〜16のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項18】
4つのフレームワーク領域(それぞれ、FR1〜FR4)と、3つの相補性決定領域(それぞれ、CDR1〜CDR3)とから本質的に成る、請求項1〜17のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項19】
免疫グロブリン配列である、請求項1〜18のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項20】
(任意の好適な種由来の)天然免疫グロブリン配列、又は合成若しくは半合成の免疫グロブリン配列である、請求項1〜19のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項21】
ヒト化免疫グロブリン配列、ラクダ化免疫グロブリン配列、又は例えば親和性成熟の技法によって得られる免疫グロブリン配列である、請求項1〜20のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項22】
軽鎖可変ドメイン配列(例えばV配列)又は重鎖可変ドメイン配列(例えばV配列)から本質的に成る、請求項1〜21のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項23】
従来の4鎖抗体由来の重鎖可変ドメイン配列から本質的に成るか、又は重鎖抗体由来の重鎖可変ドメイン配列から本質的に成る、請求項1〜22のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項24】
ドメイン抗体(又はドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列)、単一ドメイン抗体(又は単一ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列)、「dAb」(又はdAbとしての使用に好適なアミノ酸配列)、又はナノボディ(登録商標)(VHH配列を含むが、これに限定されない)から本質的に成る、請求項1〜23のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項25】
ナノボディ(登録商標)から本質的に成る、請求項1〜24のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項26】
i)配列番号1〜配列番号22のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、ここでアミノ酸同一性の程度を決定するためにCDR配列を形成するアミノ酸残基は無視することとし、且つ
ii)好ましくはカバットナンバリングに従った、11位、37位、44位、45位、47位、83位、84位、103位、104位及び108位の1つ又は複数のアミノ酸残基が、表A−3で言及される特徴的な残基から選択される、ナノボディ(登録商標)から本質的に成る、請求項1〜25のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項27】
i)配列番号441〜配列番号485のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、ここでアミノ酸同一性の程度を決定するためにCDR配列を形成するアミノ酸残基は無視することとし、且つ
ii)好ましくはカバットナンバリングに従った、11位、37位、44位、45位、47位、83位、84位、103位、104位及び108位の1つ又は複数のアミノ酸残基が、表A−3で言及される特徴的な残基から選択される、ナノボディ(登録商標)から本質的に成る、請求項1〜26のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項28】
ヒト化ナノボディ(登録商標)から本質的に成る、請求項1〜27のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項29】
VEGFとの結合のための少なくとも1つの結合部位の他に、他の抗原、タンパク質又は標的との結合のための1つ又は複数のさらなる結合部位を含有する、請求項1〜28のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項30】
VEGFに指向性を有するアミノ酸配列であって、
a)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列、
b)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
c)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列、
d)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列、
e)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
f)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列、
g)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列、
h)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
i)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列、又は
任意の好適なこれらの組合せ、から成る群から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基のストレッチを含む、VEGFに指向性を有するアミノ酸配列。
【請求項31】
前記アミノ酸残基のストレッチの少なくとも1つが、VEGFと結合するための抗原結合部位の一部を形成する、請求項30に記載のアミノ酸配列。
【請求項32】
a)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列、
b)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
c)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列、
d)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列、
e)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
f)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列、
g)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列、
h)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
i)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列、
から成る群から選択される2つ以上のアミノ酸残基のストレッチを含み、このため、(i)アミノ酸残基の第1のストレッチがa)、b)又はc)によるアミノ酸配列の1つに対応する場合、アミノ酸残基の第2のストレッチは、d)、e)、f)、g)、h)又はi)によるアミノ酸配列の1つに対応し、(ii)アミノ酸残基の第1のストレッチがd)、e)又はf)によるアミノ酸配列の1つに対応する場合、アミノ酸残基の第2のストレッチは、a)、b)、c)、g)、h)又はi)によるアミノ酸配列の1つに対応し、或いは(iii)アミノ酸残基の第1のストレッチがg)、h)又はi)によるアミノ酸配列の1つに対応する場合、アミノ酸残基の第2のストレッチは、a)、b)、c)、d)、e)又はf)によるアミノ酸配列の1つに対応する、請求項30又は31のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項33】
少なくとも2つのアミノ酸残基のストレッチが、VEGFと結合するための抗原結合部位の一部を形成する、請求項32に記載のアミノ酸配列。
【請求項34】
3つ以上のアミノ酸残基のストレッチを含み、アミノ酸残基の第1のストレッチが、
a)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列、
b)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
c)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列から成る群から選択され、
アミノ酸残基の第2のストレッチが、
d)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列、
e)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
f)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列から成る群から選択され、且つ
アミノ酸残基の第3のストレッチが、
g)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列、
h)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
i)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列、
から成る群から選択される、請求項30又は33のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項35】
少なくとも3つのアミノ酸残基のストレッチが、VEGFと結合するための抗原結合部位の一部を形成する、請求項34に記載のアミノ酸配列。
【請求項36】
前記アミノ酸配列のCDR配列が、少なくとも1つの配列番号441〜配列番号485のアミノ酸配列のCDR配列と少なくとも70%のアミノ酸同一性、好ましくは少なくとも80%のアミノ酸同一性、より好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性(例えば95%以上のアミノ酸同一性)、又はさらに100%のアミノ酸同一性を本質的に有する、請求項30〜35のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項37】
請求項30〜36のいずれか一項に記載のアミノ酸配列の少なくとも1つとVEGFとの結合を交差遮断(cross−block)する、VEGFに指向性を有するアミノ酸配列。
【請求項38】
請求項30〜36のいずれか一項に記載のアミノ酸配列の少なくとも1つによってVEGFと結合するのを交差遮断する、VEGFに指向性を有するアミノ酸配列。
【請求項39】
本質的に単離形態である、請求項30〜38のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項40】
被験者に投与するためのものであり、アミノ酸配列が該被験者内で自然発生するものではない、請求項30〜39のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項41】
10−5モル/L〜10−12モル/L以下、及び好ましくは10−7モル/L〜10−12モル/L以下、及びより好ましくは10−8モル/L〜10−12モル/Lの解離定数(K)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項30〜40のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項42】
10−1−1〜約10−1−1、好ましくは10−1−1〜10−1−1、より好ましくは10−1−1〜10−1−1、例えば10−1−1〜10−1−1の結合速度(kon速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項30〜41のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項43】
1s−1〜10−6−1、好ましくは10−2−1〜10−6−1、より好ましくは10−3−1〜10−6−1、例えば10−4−1〜10−6−1の解離速度(koff速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項30〜42のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項44】
500nM未満、好ましくは200nM未満、より好ましくは10nM未満、例えば500pM未満の親和性でVEGFと特異的に結合することができる、請求項30〜43のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項45】
(任意の好適な種由来の)天然アミノ酸配列、又は合成若しくは半合成のアミノ酸配列である、請求項30〜44のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項46】
免疫グロブリンフォールドを含むか、又は好適な条件下で免疫グロブリンフォールドを形成することができる、請求項30〜45のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項47】
免疫グロブリン配列である、請求項30〜46のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項48】
(任意の好適な種由来の)天然免疫グロブリン配列、又は合成若しくは半合成の免疫グロブリン配列である、請求項30〜47のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項49】
ヒト化免疫グロブリン配列、ラクダ化免疫グロブリン配列、又は例えば親和性成熟の技法によって得られる免疫グロブリン配列である、請求項30〜48のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項50】
軽鎖可変ドメイン配列(例えばV配列)又は重鎖可変ドメイン配列(例えばV配列)から本質的に成る、請求項30〜49のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項51】
従来の4鎖抗体由来の重鎖可変ドメイン配列から本質的に成るか、又は重鎖抗体由来の重鎖可変ドメイン配列から本質的に成る、請求項30〜50のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項52】
ドメイン抗体(又はドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列)、単一ドメイン抗体(又は単一ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列)、「dAb」(又はdAbとしての使用に好適なアミノ酸配列)、又はナノボディ(登録商標)(VHH配列を含むが、これに限定されない)から本質的に成る、請求項30〜51のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項53】
ナノボディ(登録商標)から本質的に成る、請求項30〜52のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項54】
a)配列番号1〜配列番号22のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、ここでアミノ酸同一性の程度を決定するためにCDR配列を形成するアミノ酸残基は無視することとし、且つ
b)好ましくはカバットナンバリングに従った、11位、37位、44位、45位、47位、83位、84位、103位、104位及び108位の1つ又は複数のアミノ酸残基が、表A−3で言及される特徴的な残基から選択される、ナノボディ(登録商標)から本質的に成る、請求項30〜53のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項55】
a)配列番号266〜配列番号285のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、ここでアミノ酸同一性の程度を決定するためにCDR配列を形成するアミノ酸残基は無視することとし、且つ
b)好ましくはカバットナンバリングに従った、11位、37位、44位、45位、47位、83位、84位、103位、104位及び108位の1つ又は複数のアミノ酸残基が、表A−3で言及される特徴的な残基から選択される、ナノボディ(登録商標)から本質的に成る、請求項30〜54のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項56】
ヒト化ナノボディ(登録商標)から本質的に成る、請求項30〜55のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項57】
前記CDR配列によって形成される結合のための少なくとも1つの結合部位の他に、他の抗原、タンパク質又は標的との結合のための1つ又は複数のさらなる結合部位を含有する、請求項30〜56のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項58】
4つのフレームワーク領域(それぞれ、FR1〜FR4)と、3つの相補性決定領域(それぞれ、CDR1〜CDR3)とから本質的に成るアミノ酸配列であって、
CDR1が、
a)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列、
b)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
c)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列から成る群から選択され、及び/又は
CDR2が、
d)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列、
e)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
f)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列から成る群から選択され、及び/又は
CDR3が、
g)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列、
h)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
i)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列、
から成る群から選択される、アミノ酸配列。
【請求項59】
4つのフレームワーク領域(それぞれ、FR1〜FR4)と、3つの相補性決定領域(それぞれ、CDR1〜CDR3)とから本質的に成るアミノ酸配列であって、
CDR1が、
a)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列、
b)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
c)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列から成る群から選択され、且つ
CDR2が、
d)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列、
e)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
f)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列から成る群から選択され、且つ
CDR3が、
g)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列、
h)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
i)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列、
から成る群から選択される、アミノ酸配列。
【請求項60】
前記アミノ酸配列のCDR配列が、少なくとも1つの配列番号441〜配列番号485のアミノ酸配列のCDR配列と少なくとも70%のアミノ酸同一性、好ましくは少なくとも80%のアミノ酸同一性、より好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性、例えば95%以上のアミノ酸同一性、又はさらに100%のアミノ酸同一性を本質的に有する、請求項58又は59のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項61】
請求項58〜60のいずれか一項に記載のアミノ酸配列の少なくとも1つとVEGFとの結合を交差遮断する、VEGFに指向性を有するアミノ酸配列。
【請求項62】
請求項58〜60のいずれか一項に記載のアミノ酸配列の少なくとも1つによってVEGFと結合するのを交差遮断する、VEGFに指向性を有するアミノ酸配列。
【請求項63】
本質的に単離形態である、請求項58〜62のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項64】
被験者に投与するためのものであり、アミノ酸配列が該被験者内で自然発生するものではない、請求項58〜63のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項65】
10−5モル/L〜10−12モル/L以下、及び好ましくは10−7モル/L〜10−12モル/L以下、及びより好ましくは10−8モル/L〜10−12モル/Lの解離定数(K)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項58〜64のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項66】
10−1−1〜約10−1−1、好ましくは10−1−1〜10−1−1、より好ましくは10−1−1〜10−1−1、例えば10−1−1〜10−1−1の結合速度(kon速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項58〜65のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項67】
1s−1〜10−6−1、好ましくは10−2−1〜10−6−1、より好ましくは10−3−1〜10−6−1、例えば10−4−1〜10−6−1の解離速度(koff速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項58〜66のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項68】
500nM未満、好ましくは200nM未満、より好ましくは10nM未満、例えば500pM未満の親和性でVEGFと特異的に結合することができる、請求項58〜67のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項69】
(任意の好適な種由来の)天然アミノ酸配列、又は合成若しくは半合成のアミノ酸配列である、請求項58〜68のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項70】
免疫グロブリンフォールドを含むか、又は好適な条件下で免疫グロブリンフォールドを形成することができる、請求項58〜69のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項71】
免疫グロブリン配列である、請求項58〜70のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項72】
(任意の好適な種由来の)天然免疫グロブリン配列、又は合成若しくは半合成の免疫グロブリン配列である、請求項58〜71のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項73】
ヒト化免疫グロブリン配列、ラクダ化免疫グロブリン配列、又は例えば親和性成熟の技法によって得られる免疫グロブリン配列である、請求項58〜72のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項74】
軽鎖可変ドメイン配列(例えばV配列)又は重鎖可変ドメイン配列(例えばV配列)から本質的に成る、請求項58〜73のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項75】
従来の4鎖抗体由来の重鎖可変ドメイン配列から本質的に成るか、又は重鎖抗体由来の重鎖可変ドメイン配列から本質的に成る、請求項58〜74のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項76】
本質的にドメイン抗体(又はドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列)、単一ドメイン抗体(又は単一ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列)、「dAb」(又はdAbとしての使用に好適なアミノ酸配列)、又はナノボディ(登録商標)(VHH配列を含むが、これに限定されない)から成る、請求項58〜75のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項77】
ナノボディ(登録商標)から本質的に成る、請求項58〜76のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項78】
a)配列番号1〜配列番号22のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、ここでアミノ酸同一性の程度を決定するためにCDR配列を形成するアミノ酸残基は無視することとし、且つ
b)好ましくはカバットナンバリングに従った、11位、37位、44位、45位、47位、83位、84位、103位、104位及び108位の1つ又は複数のアミノ酸残基が、表A−3で言及される特徴的な残基から選択される、ナノボディ(登録商標)から本質的に成る、請求項58〜77のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項79】
a)配列番号441〜配列番号485のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、ここでアミノ酸同一性の程度を決定するためにCDR配列を形成するアミノ酸残基は無視することとし、且つ
b)好ましくはカバットナンバリングに従った、11位、37位、44位、45位、47位、83位、84位、103位、104位及び108位の1つ又は複数のアミノ酸残基が、表A−3で言及される特徴的な残基から選択される、ナノボディ(登録商標)から本質的に成る、請求項589〜78のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項80】
ヒト化ナノボディ(登録商標)から本質的に成る、請求項589〜79のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項81】
前記CDR配列によって形成される結合のための少なくとも1つの結合部位の他に、他の抗原、タンパク質又は標的との結合のための1つ又は複数のさらなる結合部位を含有する、請求項58〜80のいずれか一項に記載のアミノ酸配列。
【請求項82】
VEGFに指向性を有し、及び/又はVEGFと特異的に結合することができるナノボディ。
【請求項83】
VEGFR−1に対するVEGF上の結合部位及び/又はVEGFR−2に対するVEGF上の結合部位に指向性を有する、及び/又はこれと特異的に結合することができる、請求項82に記載のナノボディ。
【請求項84】
VEGFとVEGFR−1との結合を阻害する、請求項82又は83に記載のナノボディ。
【請求項85】
VEGFとVEGFR−2との結合を阻害することなく、VEGFとVEGFR−1との結合を阻害する、請求項82又は83に記載のナノボディ。
【請求項86】
VEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項82又は83に記載のナノボディ。
【請求項87】
VEGFとVEGFR−1との結合を阻害することなく、VEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項82又は83に記載のナノボディ。
【請求項88】
VEGFとVEGFR−1との結合及びVEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項82又は83に記載のナノボディ。
【請求項89】
過度の血管形成及び/又は血管新生を低減する、請求項82〜88のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項90】
VEGF、又はそれに関与する機構若しくは経路を活性化する、請求項82に記載のナノボディ。
【請求項91】
本質的に単離形態である、請求項82〜90のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項92】
10−5モル/L〜10−12モル/L以下、及び好ましくは10−7モル/L〜10−12モル/L以下、及びより好ましくは10−8モル/L〜10−12モル/Lの解離定数(K)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項82又は91に記載のナノボディ。
【請求項93】
10−1−1〜約10−1−1、好ましくは10−1−1〜10−1−1、より好ましくは10−1−1〜10−1−1、例えば10−1−1〜10−1−1の結合速度(kon速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項82〜92のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項94】
1s−1〜10−6−1、好ましくは10−2−1〜10−6−1、より好ましくは10−3−1〜10−6−1、例えば10−4−1〜10−6−1の解離速度(koff速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項82〜93のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項95】
500nM未満、好ましくは200nM未満、より好ましくは10nM未満、例えば500pM未満の親和性でVEGFと特異的に結合することができる、請求項82〜94のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項96】
(任意の好適な種由来の)天然ナノボディ、又は合成若しくは半合成のナノボディである、請求項82〜95のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項97】
HH配列、部分ヒト化VHH配列、完全ヒト化VHH配列、ラクダ化重鎖可変ドメイン又は例えば親和性成熟の技法によって得られたナノボディである、請求項82〜96のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項98】
a)配列番号1〜配列番号22のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、ここでアミノ酸同一性の程度を決定するためにCDR配列を形成するアミノ酸残基は無視することとし、且つ
b)好ましくはカバットナンバリングに従った、11位、37位、44位、45位、47位、83位、84位、103位、104位及び108位の1つ又は複数のアミノ酸残基が、表A−3で言及される特徴的な残基から選択される、請求項82〜97のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項99】
a)配列番号441〜配列番号485のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、ここでアミノ酸同一性の程度を決定するためにCDR配列を形成するアミノ酸残基は無視することとし、且つ
b)好ましくはカバットナンバリングに従った、11位、37位、44位、45位、47位、83位、84位、103位、104位及び108位の1つ又は複数のアミノ酸残基が、表A−3で言及される特徴的な残基から選択される、請求項82〜98のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項100】
CDR1が、
a)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列、
b)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
c)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列から成る群から選択され、及び/又は
CDR2が、
d)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列、
e)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
f)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列から成る群から選択され、及び/又は
CDR3が、
g)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列、
h)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
i)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列、
から成る群から選択される、請求項82〜99のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項101】
CDR1が、
a)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列、
b)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
c)配列番号171〜配列番号215のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列から成る群から選択され、且つ
CDR2が、
d)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列、
e)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
f)配列番号261〜配列番号305のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列から成る群から選択され、且つ
CDR3が、
g)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列、
h)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、
i)配列番号351〜配列番号395のアミノ酸配列の少なくとも1つとの、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列、
から成る群から選択される、請求項82〜100のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項102】
前記CDR配列が、少なくとも1つの配列番号441〜配列番号485のアミノ酸配列のCDR配列と少なくとも70%のアミノ酸同一性、好ましくは少なくとも80%のアミノ酸同一性、より好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性(例えば95%以上のアミノ酸同一性)、又はさらに100%のアミノ酸同一性を本質的に有する、請求項82〜101のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項103】
部分ヒト化ナノボディである、請求項82〜102のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項104】
完全ヒト化ナノボディである、請求項82〜103のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項105】
配列番号399〜配列番号471から成る群から、又は配列番号441〜配列番号485のアミノ酸配列の少なくとも1つと80%超、好ましくは90%超、より好ましくは95%超、例えば99%以上の配列同一性(本明細書中に規定)を有するアミノ酸配列から成る群から選択される、請求項82〜104のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項106】
配列番号411〜配列番号485から成る群から選択される、請求項82〜105のいずれか一項に記載のナノボディ。
【請求項107】
請求項30〜36若しくは58〜60のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、又は請求項100〜106のいずれか一項に記載のナノボディの少なくとも1つとVEGFとの結合を交差遮断する、VEGFに指向性を有するナノボディ。
【請求項108】
請求項30〜36若しくは58〜60のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、又は請求項100〜106のいずれか一項に記載のナノボディの少なくとも1つによってVEGFと結合するのを交差遮断する、VEGFに指向性を有するナノボディ。
【請求項109】
化合物又は構築物であって、1つ又は複数の請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列及び/又は1つ又は複数の請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディを含むか、又は本質的にこれから成り、任意で1つ又は複数のリンカーを介して連結した、1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位を任意でさらに含む、化合物又は構築物。
【請求項110】
前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位がアミノ酸配列である、請求項109に記載の化合物又は構築物。
【請求項111】
前記1つ又は複数のリンカーが存在する場合、該リンカーが1つ又は複数のアミノ酸配列である、請求項109又は110に記載の化合物又は構築物。
【請求項112】
前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位が免疫グロブリン配列である、請求項109〜111のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項113】
前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位が、ドメイン抗体、ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列、「dAb」、dAbとしての使用に好適なアミノ酸配列、又はナノボディから成る群から選択される、請求項109〜112のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項114】
前記1つ又は複数の本発明のアミノ酸配列が免疫グロブリン配列である、請求項109〜113のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項115】
前記1つ又は複数の本発明のアミノ酸配列が、ドメイン抗体、ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列、「dAb」、dAbとしての使用に好適なアミノ酸配列、又はナノボディから成る群から選択される、請求項109〜114のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項116】
化合物又は構築物であって、1つ又は複数の請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディを含むか、又は本質的にこれから成り、前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位がナノボディである、化合物又は構築物。
【請求項117】
多価構築物である、請求項109〜116のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項118】
多重特異性の構築物である、請求項109〜116のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項119】
VEGFに対するナノボディ並びにVEGFR−1及び/又はVEGFR−2に対するナノボディを含むか、又は本質的にこれらから成る、請求項118に記載の化合物又は構築物。
【請求項120】
VEGFに対するナノボディ及び腫瘍抗原に対するナノボディを含むか、又は本質的にこれらから成る、請求項118に記載の化合物又は構築物。
【請求項121】
VEGFR−1に対するVEGF上の結合部位に対するナノボディ及びVEGFR−2に対するVEGF上の結合部位に対するナノボディを含むか、又は本質的にこれらから成る、請求項118に記載の化合物又は構築物。
【請求項122】
それぞれ対応する請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列自体、又は請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ自体に比べて半減期が増大する、請求項109〜121のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項123】
前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位が、それぞれ対応する請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列自体、又は請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ自体に比べて半減期が増大した化合物又は構築物を提供する、請求項122に記載の化合物又は構築物。
【請求項124】
半減期が増大した化合物又は構築物を提供する、前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位が、血清タンパク質又はその断片、血清タンパク質と結合することができる結合単位、Fc部分、及び血清タンパク質と結合することができる低分子タンパク質又はペプチドから成る群から選択される、請求項123に記載の化合物又は構築物。
【請求項125】
半減期が増大した化合物又は構築物を提供する、前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位が、ヒト血清アルブミン又はその断片から成る群から選択される、請求項123に記載の化合物又は構築物。
【請求項126】
半減期が増大した化合物又は構築物を提供する、前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位が、血清アルブミン(例えばヒト血清アルブミン)又は血清免疫グロブリン(例えばIgG)と結合することができる結合単位から成る群から選択される、請求項123に記載の化合物又は構築物。
【請求項127】
半減期が増大した化合物又は構築物を提供する、前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位が、ドメイン抗体、ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列、「dAb」、dAbとしての使用に好適なアミノ酸配列、又は血清アルブミン(例えばヒト血清アルブミン)若しくは血清免疫グロブリン(例えばIgG)と結合することができるナノボディから成る群から選択される、請求項123に記載の化合物又は構築物。
【請求項128】
半減期が増大した化合物又は構築物を提供する、前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位が、血清アルブミン(例えばヒト血清アルブミン)又は血清免疫グロブリン(例えばIgG)と結合することができるナノボディである、請求項123に記載の化合物又は構築物。
【請求項129】
それぞれ対応する請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列自体、又は請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ自体の半減期よりも少なくとも1.5倍、好ましくは少なくとも2倍、例えば少なくとも5倍、例えば少なくとも10倍、又は20倍を超えて大きい血清半減期を有する、請求項122〜128のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項130】
それぞれ対応する請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列自体、又は請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ自体に比べて、1時間を超えて、好ましくは2時間を超えて、より好ましくは6時間を超えて、例えば12時間を超えて、又はさらに24時間、48時間若しくは72時間を超えて増大する血清半減期を有する、請求項122〜129のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項131】
少なくとも約12時間、好ましくは少なくとも24時間、より好ましくは少なくとも48時間、さらにより好ましくは少なくとも72時間以上、例えば少なくとも5日(例えば約5日〜10日)、好ましくは少なくとも9日(例えば約9日〜14日)、より好ましくは少なくとも約10日(例えば約10日〜15日)、若しくは少なくとも約11日(例えば約11日〜16日)、より好ましくは少なくとも約12日(例えば約12日〜18日以上)、又は14日超(例えば約14日〜19日)のヒトにおける血清半減期を有する、請求項122〜130のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項132】
1つの請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、及び/又は1つの請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディを含むか、又は本質的にこれから成る一価の構築物。
【請求項133】
前記本発明のアミノ酸配列が、ドメイン抗体、ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列、「dAb」、dAbとしての使用に好適なアミノ酸配列、又はナノボディから成る群から選択される、請求項132に記載の一価の構築物。
【請求項134】
請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディを含むか、又は本質的にこれから成る一価の構築物。
【請求項135】
核酸又はヌクレオチド配列であって、請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、或いは請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価の構築物をコードする、核酸又はヌクレオチド配列。
【請求項136】
遺伝的構築物の形態である、請求項135に記載の核酸又はヌクレオチド配列。
【請求項137】
宿主又は宿主細胞であって、請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物若しくは構築物、又は請求項132〜136のいずれか一項に記載の一価の構築物を発現する、或いは好適な環境下で発現することができ、及び/又は請求項35に記載の核酸又はヌクレオチド配列、又は請求項136に記載の遺伝的構築物を含む、宿主又は宿主細胞。
【請求項138】
請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、或いは請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価の構築物を製造する方法であって、少なくとも
a)好適な宿主細胞若しくは宿主生物において、又は別の好適な発現系において、請求項35に記載の核酸又はヌクレオチド配列、又は請求項136に記載の遺伝的構築物を発現する工程と、任意でその後に
b)このようにして得られる、請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、或いは請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価の構築物を単離及び/又は精製する工程とを含む、方法。
【請求項139】
請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、或いは請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価の構築物を製造する方法であって、少なくとも
a)請求項137に記載の宿主又は宿主細胞が、少なくとも1つの請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、或いは請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価の構築物を発現及び/又は産生するような条件下で、該宿主又は該宿主細胞を培養及び/又は維持する工程と、任意でその後に
b)このようにして得られる、請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、或いは請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価の構築物を単離及び/又は精製する工程とを含む、方法。
【請求項140】
組成物であって、少なくとも1つの請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価の構築物、或いは請求項135又は136に記載の核酸又はヌクレオチド配列を含む、組成物。
【請求項141】
薬学的組成物である、請求項140に記載の組成物。
【請求項142】
少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体、希釈剤、又は賦形剤及び/又はアジュバントをさらに含み、且つ任意で1つ又は複数のさらなる薬学的に有効なポリペプチド及び/又は化合物を含む、薬学的組成物である、請求項141に記載の組成物。
【請求項143】
過度の及び/又は病的な血管形成又は血管新生を特徴とする症状又は疾患の少なくとも1つを予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験者に、薬学的に有効な量の請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価構築物、又は請求項140〜142のいずれか一項に記載の組成物の少なくとも1つを投与することを含む、予防及び/又は治療する方法。
【請求項144】
VEGF、その生物学的又は薬理学的な活性、及び/又はVEGFが関与する生物学的経路又はシグナル伝達に関連する少なくとも1つの疾患又は障害を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験者に、薬学的に有効な量の請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物若しくは構築物、請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価構築物、又は請求項140〜142のいずれか一項に記載の組成物の少なくとも1つを投与することを含む、予防及び/又は治療する方法。
【請求項145】
それが必要な被験者に請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、或いは請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価の構築物を投与することによって予防及び/又は治療することができる、少なくとも1つの疾患又は障害を予防及び/又は治療する方法であって、それが必要な被験者に薬学的に有効な量の少なくとも1つの請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価の構築物、或いは請求項140〜142のいずれか一項に記載の組成物を投与することを含む、方法。
【請求項146】
免疫療法に関する方法であって、それが必要な被験者に薬学的に有効な量の少なくとも1つの請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価の構築物、或いは請求項140〜142のいずれか一項に記載の組成物を投与することを含む、免疫療法に関する方法。
【請求項147】
過度の及び/又は病的な血管形成又は血管新生を特徴とする少なくとも1つの症状又は疾患を予防及び/又は治療するため;及び/又は1つ又は複数の請求項143〜146のいずれか一項に記載の方法で使用するための薬学的組成物の製造における請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、或いは請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価構築物の使用。
【請求項148】
過度の及び/又は病的な血管形成又は血管新生を特徴とする症状又は疾患の少なくとも1つを予防及び/又は治療するため;及び/又は1つ又は複数の請求項143〜146のいずれか一項に記載の方法で使用するための請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、或いは請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価構築物。
【請求項149】
請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列又は請求項82〜108に記載のナノボディの部分又は断片。
【請求項150】
VEGFと特異的に結合することができる、請求項149に記載の部分又は断片。
【請求項151】
VEGFR−1に対するVEGF上の結合部位及び/又はVEGFR−2に対するVEGF上の結合部位に指向性を有する、及び/又はこれと特異的に結合することができる、請求項150に記載の部分又は断片。
【請求項152】
VEGFとVEGFR−1との結合を阻害する、請求項150又は151に記載の部分又は断片。
【請求項153】
VEGFとVEGFR−2との結合を阻害することなく、VEGFとVEGFR−1との結合を阻害する、請求項150又は151に記載の部分又は断片。
【請求項154】
VEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項150又は151に記載の部分又は断片。
【請求項155】
VEGFとVEGFR−1との結合を阻害することなく、VEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項150又は151に記載の部分又は断片。
【請求項156】
VEGFとVEGFR−1との結合及びVEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項150又は151に記載の部分又は断片。
【請求項157】
過度の血管形成及び/又は血管新生を低減する、請求項150〜156のいずれか一項に記載の部分又は断片。
【請求項158】
VEGF、又はそれに関与する機構若しくは経路を活性化する、請求項150に記載の部分又は断片。
【請求項159】
10−5モル/L〜10−12モル/L以下、及び好ましくは10−7モル/L〜10−12モル/L以下、及びより好ましくは10−8モル/L〜10−12モル/Lの解離定数(K)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項149〜158のいずれか一項に記載の部分又は断片。
【請求項160】
10−1−1〜約10−1−1、好ましくは10−1−1〜10−1−1、より好ましくは10−1−1〜10−1−1、例えば10−1−1〜10−1−1の結合速度(kon速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項149〜159のいずれか一項に記載の部分又は断片。
【請求項161】
1s−1〜10−6−1、好ましくは10−2−1〜10−6−1、より好ましくは10−3−1〜10−6−1、例えば10−4−1〜10−6−1の解離速度(koff速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項149〜160のいずれか一項に記載の部分又は断片。
【請求項162】
化合物又は構築物であって、1つ又は複数の請求項149〜161のいずれか一項に記載の部分又は断片を含むか、又は本質的にこれから成り、任意で1つ又は複数のリンカーを介して連結した、1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位を任意でさらに含む、化合物又は構築物。
【請求項163】
前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位がアミノ酸配列である、請求項162に記載の化合物又は構築物。
【請求項164】
前記1つ又は複数のリンカーが存在する場合、該リンカーが1つ又は複数のアミノ酸配列である、請求項162又は163のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項165】
核酸又はヌクレオチド配列であって、請求項149〜161のいずれか一項に記載の部分又は断片、或いは請求項162〜164のいずれか一項に記載の化合物又は構築物をコードする、核酸又はヌクレオチド配列。
【請求項166】
請求項149〜161のいずれか一項に記載の部分又は断片、請求項162〜164のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、或いは請求項165に記載の核酸又はヌクレオチド配列の少なくとも1つを含む、組成物。
【請求項167】
請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列、又は請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディの誘導体。
【請求項168】
VEGFと特異的に結合することができる、請求項167に記載の誘導体。
【請求項169】
VEGFR−1に対するVEGF上の結合部位及び/又はVEGFR−2に対するVEGF上の結合部位に指向性を有する、及び/又はこれと特異的に結合することができる、請求項168に記載の誘導体。
【請求項170】
VEGFとVEGFR−1との結合を阻害する、請求項168又は169に記載の誘導体。
【請求項171】
VEGFとVEGFR−2との結合を阻害することなく、VEGFとVEGFR−1との結合を阻害する、請求項168又は169に記載の誘導体。
【請求項172】
VEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項168又は169に記載の誘導体。
【請求項173】
VEGFとVEGFR−1との結合を阻害することなく、VEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項168又は169に記載の誘導体。
【請求項174】
VEGFとVEGFR−1との結合及びVEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項168又は169に記載の誘導体。
【請求項175】
過度の血管形成及び/又は血管新生を低減する、請求項168〜174のいずれか一項に記載の誘導体。
【請求項176】
VEGF、又はそれに関与する機構若しくは経路を活性化する、請求項168に記載の誘導体。
【請求項177】
10−5モル/L〜10−12モル/L以下、及び好ましくは10−7モル/L〜10−12モル/L以下、及びより好ましくは10−8モル/L〜10−12モル/Lの解離定数(K)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項167〜176のいずれか一項に記載の誘導体。
【請求項178】
10−1−1〜約10−1−1、好ましくは10−1−1〜10−1−1、より好ましくは10−1−1〜10−1−1、例えば10−1−1〜10−1−1の結合速度(kon速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項167〜177のいずれか一項に記載の誘導体。
【請求項179】
1s−1〜10−6−1、好ましくは10−2−1〜10−6−1、より好ましくは10−3−1〜10−6−1、例えば10−4−1〜10−6−1の解離速度(koff速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項167〜178のいずれか一項に記載の誘導体。
【請求項180】
請求項109〜134のいずれか一項に記載の化合物又は構築物の誘導体。
【請求項181】
VEGFと特異的に結合することができる、請求項180に記載の誘導体。
【請求項182】
VEGFR−1に対するVEGF上の結合部位及び/又はVEGFR−2に対するVEGF上の結合部位に指向性を有する、及び/又はこれと特異的に結合することができる、請求項181に記載の誘導体。
【請求項183】
VEGFとVEGFR−1との結合を阻害する、請求項181又は182に記載の誘導体。
【請求項184】
VEGFとVEGFR−2との結合を阻害することなく、VEGFとVEGFR−1との結合を阻害する、請求項181又は182に記載の誘導体。
【請求項185】
VEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項181又は182に記載の誘導体。
【請求項186】
VEGFとVEGFR−1との結合を阻害することなく、VEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項181又は182に記載の誘導体。
【請求項187】
VEGFとVEGFR−1との結合及びVEGFとVEGFR−2との結合を阻害する、請求項181又は182に記載の誘導体。
【請求項188】
過度の血管形成及び/又は血管新生を低減する、請求項181〜187のいずれか一項に記載の誘導体。
【請求項189】
VEGF、又はそれに関与する機構若しくは経路を活性化する、請求項181に記載の誘導体。
【請求項190】
10−5モル/L〜10−12モル/L以下、及び好ましくは10−7モル/L〜10−12モル/L以下、及びより好ましくは10−8モル/L〜10−12モル/Lの解離定数(K)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項180〜189のいずれか一項に記載の誘導体。
【請求項191】
10−1−1〜約10−1−1、好ましくは10−1−1〜10−1−1、より好ましくは10−1−1〜10−1−1、例えば10−1−1〜10−1−1の結合速度(kon速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項180〜190のいずれか一項に記載の誘導体。
【請求項192】
1s−1〜10−6−1、好ましくは10−2−1〜10−6−1、より好ましくは10−3−1〜10−6−1、例えば10−4−1〜10−6−1の解離速度(koff速度)でVEGFと特異的に結合することができる、請求項180〜191のいずれか一項に記載の誘導体。
【請求項193】
それぞれ対応する請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列自体、又は請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ自体、又は請求項109〜134のいずれか一項に記載の化合物又は構築物の半減期よりも少なくとも1.5倍、好ましくは少なくとも2倍、例えば少なくとも5倍、例えば少なくとも10倍、又は20倍を超えて大きい血清半減期を有する、請求項167〜192のいずれか一項に記載の誘導体。
【請求項194】
対応する請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸配列自体、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ自体、又は請求項109〜134のいずれか一項に記載の化合物若しくは構築物自体に比べて、血清半減期が、1時間を超えて、好ましくは2時間を超えて、より好ましくは6時間を超えて、例えば12時間を超えて、又はさらには24時間、48時間若しくは72時間を超えて増大する、請求項167〜193のいずれか一項に記載の誘導体。
【請求項195】
少なくとも約12時間、好ましくは少なくとも24時間、より好ましくは少なくとも48時間、さらにより好ましくは少なくとも72時間以上、例えば少なくとも5日(例えば約5日〜10日)、好ましくは少なくとも9日(例えば約9日〜14日)、より好ましくは少なくとも約10日(例えば約10日〜15日)、若しくは少なくとも約11日(例えば約11日〜16日)、より好ましくは少なくとも約12日(例えば約12日〜18日以上)、又は14日超(例えば約14日〜19日)のヒトにおける血清半減期を有する、請求項167〜197のいずれか一項に記載の誘導体。
【請求項196】
ペグ化誘導体である、請求項167〜195のいずれか一項に記載の誘導体。
【請求項197】
化合物又は構築物であって、1つ又は複数の請求項167〜196のいずれか一項に記載の誘導体を含むか、又は本質的にこれから成り、任意で1つ又は複数のリンカーを介して連結した、1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位を任意でさらに含む、化合物又は構築物。
【請求項198】
前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位がアミノ酸配列である、請求項197に記載の化合物又は構築物。
【請求項199】
存在する場合、前記1つ又は複数のリンカーが1つ又は複数のアミノ酸配列である、請求項197又は198に記載の化合物又は構築物。
【請求項200】
請求項167〜196のいずれか一項に記載の誘導体、又は請求項197〜199のいずれか一項に記載の化合物若しくは構築物をコードする核酸。
【請求項201】
請求項197〜199のいずれか一項に記載の誘導体、請求項167〜196のいずれか一項に記載の化合物又は構築物、或いは請求項200に記載の核酸又はヌクレオチド配列を少なくとも1つ含む、組成物。
【請求項202】
請求項1〜81のいずれか一項に記載のアミノ酸、請求項82〜108のいずれか一項に記載のナノボディ、請求項109〜131、162〜164若しくは197〜199のいずれか一項に記載の化合物若しくは構築物、請求項132〜134のいずれか一項に記載の一価構築物、請求項140〜142、166若しくは201のいずれか一項に記載の組成物、請求項149〜161のいずれか一項に記載の部分若しくは断片、又は請求項167〜196のいずれか一項に記載の誘導体を少なくとも含む徐放製剤。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−518839(P2010−518839A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−550710(P2009−550710)
【出願日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際出願番号】PCT/EP2008/052119
【国際公開番号】WO2008/101985
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(509104997)
【Fターム(参考)】