説明

表示管理システム

【課題】サーバから装置へ表示データを提供することで多様な操作画面の表示を可能にしつつ、装置側でユーザの操作内容を解析することなくその操作内容に応じた動作を行うことのできる表示管理システムを提供する。
【解決手段】コピー機能などを有する装置としての複合機30はサーバ10から提供される表示データ(P1)に基づいて操作画面を表示すると共に、この操作画面に対して操作を受けた場合はその操作位置の座標情報をサーバ10へ送信する(P2)。サーバ10はこの座標情報から操作された操作釦を特定し、該操作釦に割り当てられている機能の実行指示を複合機30へ送信し(P3)、複合機30はこの実行指示に従って、コピー動作などを実行する(P4)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバから提供される表示データに基づいて装置が操作画面の表示を行う表示管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
操作画面を表示してユーザから操作を受け付ける各種の装置では、ユーザ毎に操作画面をカスタマイズして使い勝手の向上を図ることが行われる。
【0003】
たとえば、使用者を認証し、認証された使用者に応じて表示画面の言語、機能、文字サイズなどを切り替える装置がある(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ユーザ毎にそのユーザ用の画面情報を登録しておき、ユーザ認証の結果に応じて、表示部にそのユーザ用の画面を表示する装置(たとえば、特許文献2参照。)がある。
【0005】
サーバから表示画面の提供を受ける装置もある。たとえば、ユーザ認証によってそのユーザの使用言語を認識し、その認識した言語データが当該装置にない場合はサーバ上を検索して、対応する言語データをダウンロードして操作部の表示言語を変更する装置がある(たとえば、特許文献3参照。)。
【0006】
また、コピー機能、プリンタ機能など複数の機能を備えた複合機の操作画面をネットワークで接続されたPC(パーソナルコンピュータ)の画面に表示させ、PCの操作画面上で行われた操作の位置を示す座標情報をPCから複合機に送り、複合機がその座標情報の示す操作内容を判定して動作する技術がある(たとえば、特許文献4参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−344681号公報
【特許文献2】特開2007−55099号公報
【特許文献3】特開2006−235186号公報
【特許文献4】特開2007−1237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ユーザ毎に、そのユーザに適した操作画面を柔軟かつ豊富に用意するためには、操作画面に係る表示データの提供をサーバから受けることが好ましい。
【0009】
しかし、操作画面の表示データがサーバから提供されるだけでは、装置はその操作画面に対してユーザが行った操作が如何なる操作内容であるかを判断して認識しなければならず、処理負担が大きい。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、サーバから装置へ表示データを提供することで多様な操作画面の表示を可能にしつつ、装置側でユーザの操作内容を解析することなくその操作内容に応じた動作を行うことのできる表示管理システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
【0012】
[1]指示された機能を実行する装置とサーバとを通信可能に接続して備え、
前記装置は、表示部と、該表示部の画面上の押下位置を検出する検出部とを有し、
前記サーバは、前記表示部に表示させる操作画面の表示データを前記装置に送信し、
前記表示データを受信した前記装置は、前記表示データに基づく操作画面を前記表示部に表示すると共に、該操作画面の表示中に前記検出部によって検出された押下位置を示す座標情報を前記サーバに送信し、
前記座標情報を受信した前記サーバは、この座標情報に対応する操作釦を特定してその操作釦に割り当てられている機能の実行指示を前記装置に送信し、
前記実行指示を受信した前記装置は、該実行指示が示す機能を実行する
ことを特徴とする表示管理システム。
【0013】
上記発明では、装置はサーバから提供される表示データに基づいて操作画面を表示すると共に、この操作画面に対して操作を受けた場合はその操作位置の座標情報をサーバへ送信する。サーバはこの座標情報から操作された操作釦を特定し、該操作釦に割り当てられている機能の実行指示を装置へ送信し、装置はこの実行指示に従って動作する。これにより、装置は、各操作画面でユーザから受けた操作内容を解析する必要がなく、該解析に係る装置の処理負担が軽減される。
【0014】
[2]前記装置は、前記サーバから受信した表示データに基づく操作画面を前記表示部に表示するか否かを選択可能にされている
ことを特徴とする[1]に記載の表示管理システム。
【0015】
上記発明では、サーバから提供される表示データによる操作画面(リモート画面)を使用するか否かを、装置側で選択することができる。
【0016】
[3]前記サーバは、前記表示データの送信先となる装置を変更可能に登録する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の表示管理システム。
【0017】
上記発明では、サーバは、表示データの送信先となる装置を登録でき、かつその登録内容の変更操作(追加、削除、変更)を受け付ける。サーバ側で、表示データの送信先となる装置を設定変更することができる。
【0018】
[4]前記装置を使用するユーザを認証し、
前記サーバは、認証されたユーザに対応付けされている操作画面の表示データを前記装置へ送信する
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【0019】
上記発明では、ユーザ別に操作画面を登録してあり、装置を使用するユーザ(認証されたユーザ)に対応する操作画面の表示データがサーバから装置へ送信される。
【0020】
[5]前記サーバは、前記特定した操作釦がOK釦でない場合は、前記操作釦に係る操作情報を記憶し、前記特定した操作釦がOK釦の場合は、前記記憶されている操作情報に基づいて作成した実行指示を前記装置に送信する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【0021】
上記発明では、サーバは、OK釦が操作されるまでに行われた操作内容を記憶しておき、OK釦が操作されると、それまでの操作内容を反映させた実行指示を作成して装置に送信する。複数の操作内容が反映された実行指示をサーバで作成するので、装置は個々の操作内容を判断することなく実行指示に従って動作すればよく、装置側の処理負担がさらに軽減される。
【0022】
[6]前記サーバは、前記特定した操作釦の操作に応じた次の操作画面の表示データを前記情報処理装置に送信する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【0023】
上記発明では、サーバは、装置で受けた操作内容に応じて次画面の表示データを作成し、これを装置に送信する。これにより、ユーザから受けた操作に応じて自動的に操作画面が切り替わる。
【0024】
[7]前記装置は、検索サーバに問い合わせてその検索結果を表示する機能を実行する場合は、前記検索サーバへの問い合わせを前記サーバに送信して依頼し、
前記依頼を受けた前記サーバは、前記検索サーバに前記問い合わせを行い、前記検索サーバから受信した検索結果を表示する画面の表示データを作成し、該表示データを前記装置に送信する
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【0025】
上記発明では、装置はサーバに検索を依頼し、サーバはこの依頼を中継して検索サーバに問い合わせを行う。検索サーバは検索結果をサーバに返送するので、サーバはその検索結果を反映した画面の表示データを作成し、これを装置に送信する。なお、表示データと共に検索結果もサーバから装置へ送信することが好ましい。
【0026】
[8]前記装置は、表示データを記憶する記憶部を備え、前記サーバと通信不能の場合は、前記記憶部に記憶されている表示データに基づいて前記表示部に操作画面を表示する
ことを特徴とする[1]乃至[7]のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【0027】
上記発明では、装置は、サーバと通信不能な場合に、自装置の記憶部に記憶されている表示データを使用して操作画面を表示する。この場合、座標情報の送信も行わず、操作内容の判断は装置が行う。
【0028】
[9]前記装置と前記サーバとは、ネットワークを介して接続される
ことを特徴とする[1]乃至[9]のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【0029】
[10]前記情報処理装置と前記サーバとは、互いを直接接続する通信方式で接続される
ことを特徴とする[1]乃至[9]のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【0030】
上記発明では、ネットワークを経由しないで直接接続することにより、安価なシステム構成が可能になる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の表示管理システムによれば、サーバから装置へ表示データを提供することで多様な操作画面の表示が可能になると共に、各操作画面でユーザから受けた操作内容を装置側で解析する必要がないので、装置の処理負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示管理システムのシステム構成例を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る表示管理システムに含まれる装置としての複合機の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る表示管理システムに含まれるサーバの概略構成を示している。
【図4】操作表示部での表示や操作の受け付けに関連する複合機の動作を示す流れ図である。
【図5】サーバの動作を示す流れ図である。
【図6】各種の設定操作がなされてコピー動作が実行されるまでの複合機およびサーバの動作と、複合機の表示部に表示される操作画面の遷移を例示したシーケンス図である。
【図7】複合機側でリモート画面の使用に関する許可・禁止の選択設定を行うための選択画面の一例を示す正面図である。
【図8】サーバ側でリモート画面の使用に関する許可・禁止の選択設定を行うための転送設定画面の一例を示す正面図である。
【図9】ユーザ別の表示画面に対応したサーバの動作を示す流れ図である。
【図10】ユーザAに対応したコピージョブ設定画面およびユーザBに対応したコピージョブ設定画面を示す正面図である。
【図11】複合機から検索サーバに対して検索コマンドを直接送信する場合の不具合を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る表示管理システムが行う検索シーケンスを示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る表示管理システムにおいてサーバが検索サーバとしての機能も併せ持つ場合の検索シーケンスを示す説明図である。
【図14】複合機とサーバとが直接接続による通信方法で通信する場合のシステム構成例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0034】
図1は、本発明の実施の形態に係る表示管理システム5のシステム構成例を示している。表示管理システム5は、サーバ10と、このサーバ10から受けた表示データに基づく画面を表示する装置としての複合機30とを、ネットワーク2などの通信路で通信可能に接続して構成される。
【0035】
複合機(MFP)30は、原稿画像を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へ送信したりするスキャン機能、パーソナルコンピュータなどの外部端末から受信した印刷ジョブに係る画像を記録紙上に形成して出力する印刷機能、画像データを送受信するファクシミリ機能などを備えた装置である。
【0036】
複合機30は表示部と、該表示部の画面上の押下位置を検出する検出部(所謂、タッチパネル)を有している。表示管理システム5では、複合機30の表示部に表示させる操作画面の表示データをサーバ10から複合機30へ送信する(P1)。表示データを受信した複合機30は該表示データに基づく操作画面を表示部に表示すると共に、この操作画面の表示中に検出部によって検出された押下位置を示す座標情報をサーバ10に送信する(P2)。座標情報を受信したサーバ10は、この座標情報に対応する操作釦を特定し、その操作釦に割り当てられている機能のコマンド(実行指示)を複合機30に送信する(P3)。コマンドを受信した複合機30はこのコマンドが示す機能(たとえば、コピー機能)に係る動作を実行する(P4)。また、サーバ10は、特定した操作内容に応じた次画面の表示データを複合機30へ送信するようになっている。
【0037】
図2は、複合機30の概略構成を示すブロック図である。複合機30は、当該複合機30の動作を統括制御する制御部としてのCPU(Central Processing Unit)31にバス32を介して、ROM(Read Only Memory)33と、RAM(Random Access Memory)34と、不揮発メモリ35と、操作表示部36と、認証部37と、スキャナ部38と、プリンタ部39と、画像処理部41と、通信部42と、ファクシミリ制御部43と、ハードディスク装置(HDD)44とを接続して構成される。
【0038】
ROM33には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU31が処理を実行することにより複合機30としての各機能が実現される。RAM34はCPU31がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリ、送受信に係るデータを一時的に保存する通信バッファなどとして使用されるランダム・アクセス・メモリである。
【0039】
不揮発メモリ35は、電源をオフしてもその記憶内容が保持される書き換え可能なメモリである。不揮発メモリ35には、設定変更可能な各種項目の設定値、ユーザ情報、ユーザの認証情報、装置ID、システム情報、当該複合機30やサーバ10のアドレス情報(IP(Internet Protocol)アドレスなど)などが記憶される。
【0040】
操作表示部36は、表示データに基づいて各種の操作画面を表示する表示部36aとしての液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)と、その画面上に設けられて押下された座標位置を検出する検出部36bとしてのタッチパネルを備えている。検出部36bによりユーザの操作を検出する。このほか、操作表示部36は、テンキーや文字入力キーなどを備えている。
【0041】
認証部37は、当該複合機30の使用者を認証する機能を果たす。たとえば、操作表示部36からユーザIDとパスワードの入力を受け、これらを予め登録されているユーザ認証情報と照合することでユーザ認証を行う。このほか、複合機30の近くに居るユーザが所持する個人認証用無線カードと交信し該カードからユーザ情報を読み出すことによってユーザ認証を行うなどの構成でもかまわない。
【0042】
スキャナ部38は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。スキャナ部38は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
【0043】
プリンタ部39は、画像データに応じた画像を記録紙に印刷する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。他の方式のプリンタであっても構わない。
【0044】
画像処理部41は、外部端末から受信した印刷データをイメージデータ(ビットマップデータ)に変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮処理や伸張処理、データの暗号化や復号化処理、画像の回転処理などを行う機能を備えている。
【0045】
通信部42は、ネットワーク2などの通信路を介してサーバ10と通信して、表示データ、座標情報、その他各種のデータを送受信する機能を果たす。通信部42を通じて、PCなど外部端末との通信も行われる。また通信部42は、ネットワークを経由せずに、サーバ10と直接接続されて通信する機能も備えている。
【0046】
ファクシミリ制御部43は、ファクシミリ送信やファクシミリ受信のための通信制御、発呼(ダイアル)、着呼、電話回線との接続などを行う。
【0047】
ハードディスク装置44は、不揮発かつ大容量の記憶装置である。ハードディスク装置44には、サーバ10と通信不能になった場合に、操作表示部36の表示部36aに表示される各種画面の表示データが予め記憶されている。
【0048】
複合機30では、たとえば、コピー機能に係るジョブ(コピージョブ)の動作は以下のようにして行われる。原稿をスキャナ部38で読み取り、この読み取りで得た画像データを画像処理部41にて圧縮した後、ハードディスク装置44へ記憶する。この記憶された画像データを出力順に従って読み出し、画像処理部41で伸張した後、プリンタ部39に転送し、該伸張された画像データに対応する画像をプリンタ部39にて記録紙上に形成して出力する。コピージョブを実行する際の条件の設定、たとえば、両面コピーか片面コピーか、カラーコピーか白黒か、原稿サイズや向き、縮小率、濃度などのコピー条件の設定をユーザから受け付け、該設定内容に従ってコピー動作を行なうようになっている。
【0049】
図3は、サーバ10の概略構成を示している。サーバ10は、CPU11にバス12を介して、ROM13と、RAM14と、通信部15と、操作部16と、表示装置17と、不揮発メモリ18と、ハードディスク装置19とを接続して構成される。
【0050】
ROM13には、CPU11によって実行される各種プログラムや各種の固定データが記憶されている。RAM14は、CPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや送受信に係るデータを一時的に保存する通信バッファなどとして使用される。
【0051】
通信部15は、ネットワーク2などの通信路を介して複合機30と通信して、表示データ、座標情報、その他各種のデータを送受信する機能を果たす。通信部15を通じて、PCなど外部端末との通信も行われる。また通信部15は、ネットワークを経由せずに、複合機30と直接接続されて通信する機能も備えている。
【0052】
操作部16は、キーボード、マウス(ポインティングデバイス)などで構成され、表示データの転送先となる複合機30の登録、変更、削除などの操作やその他の操作を受ける。表示装置17は、液晶ディスプレイなどで構成され操作画面、設定画面、警告画面など各種画面を表示する機能を果たす。
【0053】
不揮発メモリ18には、表示データの転送先に関する登録内容、複合機30から受信した座標情報に基づいて特定した操作内容などが記憶される。ハードディスク装置19には、複合機30に送信する各種画面の表示データ20が記憶されている。
【0054】
図4は、操作表示部36における表示や操作の受け付けに関連する複合機30の動作を示している。複合機30のCPU31は、初期画面(初期の操作画面)に関する表示データの送信を要求する初期画面要求をサーバ10に送信する(ステップS101)。送信先のサーバ10のアドレス情報は不揮発メモリ35に予め登録されている。初期画面要求は、たとえば、複合機30の電源オン後の初期化処理においてサーバ10へ送信される。なお、複合機30からサーバ10へ送信する各データ(初期画面要求や座標情報など)には、当該複合機30の装置IDを付加するようになっている。この装置IDにより、サーバ10は、受信した情報の送信元を認識する。
【0055】
初期画面要求を送信した後、複合機30のCPU31は、サーバ10から初期画面の表示データが受信されるのを待ち、表示データを受信したら(ステップS102;Yes)、その受信した表示データを使用して表示部36aに操作画面を表示する(ステップS103)。操作画面を表示した後は、以下のステップS104からS109の動作を繰り返し行う。
【0056】
すなわち、CPU31は、サーバ10から受信した表示データに基づく操作画面の表示中に、検出部36bが何らかのユーザ操作を検出すると(ステップS104;Yes)、その操作位置を示す座標情報を検出部36bから受け取り、該座標情報をサーバ10へ送信する(ステップS105)。座標情報には当該複合機30の装置IDが付加されて送信される。
【0057】
サーバ10から次の表示データを受信した場合は(ステップS106;Yes)、その受信した表示データを使用して表示部36aに操作画面を表示する(ステップS107)。これにより、表示される操作画面が更新される。
【0058】
複合機30のCPU31は、サーバ10からコマンド(実行指示)を受信した場合は(ステップS108;Yes)、該コマンドに対応した動作を実行する(ステップS109)。たとえば、コピージョブの実行コマンドを受けた場合は、該コマンドが示す設定内容でコピー動作を実行する。
【0059】
図5は、サーバ10の動作を示している。複合機30から初期画面要求を受信すると(ステップS201;Yes)、初期画面の表示データを作成し、これを先ほど受信した初期画面要求の送信元の複合機30へ送信する(ステップS202)。なお、サーバ10は、複合機30の装置IDとその複合機30へ送信した表示データの識別情報(たとえば、画面ID)を対応付けて不揮発メモリ18に保存する。これにより、複合機30で現在表示されている操作画面がどの画面であるかを認識する。
【0060】
サーバ10は、複合機30へ表示データを送信した後、その複合機30から座標情報が受信されるのを待機し(ステップS203;No)、座標情報が受信されたら(ステップS203;Yes)、この座標情報が示す操作内容を特定する(ステップS204)。たとえば、受信した座標情報に付加されている装置IDと同一の装置IDに対応付けて不揮発メモリ18に保存されている画面IDから、当該座標情報の送信元の複合機30で表示されている操作画面を認識する。そして、この操作画面において、先ほどの座標情報が示す位置に存在する操作釦を判断して操作内容を認識する。なお、座標情報が示す位置に操作釦がなければ、無効な操作であると認識する。
【0061】
次に、認識した操作内容に応じて次画面を特定し、その次画面に対応する表示データを作成し、これを先ほど受信した座標情報の送信元の複合機30へ送信する(ステップS205)。たとえば、操作釦の色が変更された操作画面が次画面となる。なお、サーバ10のCPU11は、予め作成して記憶されている操作画面の遷移表を参照して次画面を特定する。
【0062】
さらに、サーバ10のCPU11は、ステップS204で認識した操作内容がOK釦の操作か否かを判断し、OK釦でない場合は(ステップS206;No)、今回認識した操作内容を、先ほど受信した座標情報に付加されている複合機30の装置IDに対応付けて不揮発メモリ18に記憶し(ステップS207)、ステップS203へ戻って処理を継続する。たとえば、カラーモードへの変更操作であれば、カラーモードに設定されたことをステップS207にて記憶する。
【0063】
ステップS204で認識した操作内容がOK釦の操作である場合は(ステップS206;Yes)、先ほど受信した座標情報に付加されている複合機30の装置IDに対応付けて不揮発メモリ18に記憶されているこれまでの操作内容からコマンドを作成し、これを、先ほど受信した座標情報の送信元の複合機30へ送信し(ステップS208)、その後、ステップS203に戻って処理を継続する。
【0064】
図6は、各種の設定操作がなされてコピー動作が実行されるまでの複合機30およびサーバ10の動作と、複合機30の表示部36aに表示される操作画面の遷移を例示したシーケンス図である。複合機30が初期画面要求をサーバ10へ送信すると(P11)、初期画面の表示データがサーバ10から複合機30へ返信される(P12)。複合機30はこの表示データに基づいて操作画面51を表示部36aに表示する(P13)。
【0065】
表示中の操作画面51においてA4釦52の操作を受けると、複合機30はその操作位置の座標情報をサーバ10へ送信し(P14)、これを受けたサーバ10は、座標情報から操作内容(A4釦52の操作)を認識し、その操作内容を不揮発メモリ18に記憶すると共にA4釦52が選択状態(たとえば、A4釦52の表示色を特定色に変更した状態)の表示データを作成して複合機30に送信する(P15)。複合機30はこの表示データに基づいて、A4釦52が選択状態の操作画面51bを表示部36aに表示する(P16)。
【0066】
同様に、両面釦53、ステイプル釦54の操作に応じて、その操作位置の座標情報が複合機30からサーバ10へ送信され(P17)、それらの操作内容がサーバ10で認識され、その認識した操作内容を不揮発メモリ18に記憶すると共に、その操作内容に対応する操作画面の表示データがサーバ10で作成されて複合機30へ送信される(P18)。複合機30は、受信した表示データに基づき、両面釦53およびステイプル釦54が選択状態の操作画面51cを表示部36aに表示する(P19)。
【0067】
次に、表示中の操作画面51においてOK釦55の操作を受けると、複合機30はその操作位置の座標情報をサーバ10へ送信する(P21)。これを受けたサーバ10は、座標情報から操作内容(55の操作)を認識し、次画面(コピー中画面)の表示データと、「A4、両面、ステイプルあり」の設定内容でコピージョブの実行指示(コマンド)を作成して複合機30に送信する(P22)。複合機30は、受信したコマンドに従ってコピー動作を実行すると共に、受信した表示データに基づいてコピー中画面57を表示部36aに表示する(P23)。
【0068】
このように、表示管理システム5では、複合機30に表示すべき操作画面の表示データをサーバ10から提供すると共に、該操作画面の表示中にユーザから受けた操作位置の座標情報を複合機30からサーバ10へ送信する。サーバ10はその操作内容を認識して、該操作内容に対応した次画面の表示データおよびその操作内容に対応する動作の実行指示(コマンド)を作成して複合機30に送信し、複合機30は該コマンドに従って動作する。したがって、複合機30は、サーバ10から受信した表示データの表示と、サーバ10から受信したコマンドに対応する動作を行えばよく、ユーザが行った操作が如何なる操作内容であるかを判断して認識する必要がないため複合機30の処理負担が軽減される。
【0069】
表示管理システム5では、サーバ10から提供される表示データに基づく操作画面(リモート画面)の使用を許可するか禁止するかの選択設定を、複合機30側で行う方法と、サーバ10側で行う方法とを用意している。
【0070】
図7は、複合機30側でリモート画面の使用に関する許可・禁止の選択設定を行うための選択画面60の一例を示している。複合機30の表示部36aに表示される選択画面60には、許可釦61、禁止釦62、OK釦63などが配置されている。禁止釦62が操作されてリモート画面の使用禁止が選択されると、複合機30のCPU31は、以後、自装置のハードディスク装置44に記憶されている表示データを使用して表示部36aに操作画面等の表示を行う。また、座標情報のサーバ10への送信は行わず、複合機30にてその操作内容を判断して動作する。
【0071】
許可釦61が操作されてリモート画面の使用許可が選択された場合は、図4〜図6で説明したような動作を行い、サーバ10から提供される表示データに基づく操作画面の表示や、座標情報の送信、サーバ10からのコマンドに基づく動作が行われる。
【0072】
図8は、サーバ10側でリモート画面の使用に関する許可・禁止の選択設定を行うため転送設定画面70の一例を示している。サーバ10の表示装置17に表示される転送設定画面70には、登録デバイス表示欄71が設けられている。登録デバイス表示欄71には、表示データの転送先となる装置(デバイス)毎に、デバイスID78と、その装置のアドレス(たとえば、IPアドレス)の表示および設定変更が行われるアドレス欄72と、許可釦73と、禁止釦74とが横一行に対応付けて表示される。また登録デバイス表示欄71の下方には、追加釦75と、削除釦76と、OK釦77が表示される。
【0073】
追加釦74を押下すると、登録デバイス表示欄71に新たに装置(デバイス)にかかわる横一行が追加表示される。登録デバイス表示欄71でいずれかのデバイスを選択した状態で削除釦76を操作すると、そのデバイスが登録から削除される。
【0074】
アドレス欄72では、そのデバイスのアドレスの入力と表示が行われる。禁止釦74が操作されてリモート画面の使用禁止が選択されると、そのデバイスへの表示データの転送は禁止される。禁止されたデバイスでは、その装置が記憶している表示データを使用して操作画面等の表示が行われる。許可釦73が操作されてリモート画面の使用許可が選択されると、そのデバイスへの表示データの転送が許可され、図4〜図6で説明したような動作により、そのデバイスへの表示データの提供、座標情報の受信・解析、コマンドの送信などが行われる。
【0075】
OK釦77が操作されると、その時点で転送設定画面70に表示されている内容が不揮発メモリ18に記憶される。この登録に基づき、サーバ10は、許可設定がなされているデバイスから初期画面要求や座標情報を受信した場合は、図5に示すような動作を行い、禁止設定がなされているデバイスから初期画面要求や座標情報を受信した場合は、応答しない、あるいはエラー情報を返信する、というように動作する。
【0076】
次に、ユーザやグループ毎にカスタマイズされた操作画面をサーバ10から提供する場合の動作について説明する。サーバ10では、表示データ毎に、その表示データを使用するユーザ(もしくはグループ)を対応付けて登録している。ここでは、画面IDと、その画面IDによって特定される操作画面の表示データを使用する(もしくは使用の許可された)ユーザのユーザIDとを対応付けて登録している。
【0077】
複合機30は、認証部37にてユーザ認証を行って、認証に成功すると、その認証されたユーザの情報(たとえば、ユーザID)をサーバ10へ送信する。ここでは、初期画面要求に認証ユーザのユーザIDを付加してサーバ10へ送信するようになっている。
【0078】
図9は、ユーザ別の表示画面に対応したサーバ10の動作を示している。図5と同一の処理には同一のステップ番号を付してあり、それらの説明は適宜省略する。
【0079】
サーバ10は、複合機30からユーザIDの付加された初期画面要求を受信すると(ステップS251;Yes)、受信したユーザIDに対応付けされている初期画面の表示データを、該初期画面要求の送信元の複合機30へ送信する(ステップS252)。
【0080】
また、図9では、図5のステップS205に代えてステップS255が行われる。すなわち、認識した操作内容に応じた次画面を特定する際に、ユーザID別に複数用意されている次画面の中から、初期画面要求に付加されていたユーザIDに対応付けされている操作画面の表示データを選出し、この選出した表示データを、ステップS203で受信した座標情報の送信元の複合機30へ送信する(ステップS255)。
【0081】
図10(a)は、ユーザAに対応したコピージョブ設定画面80Aの一例を、図10(b)はユーザBに対応したコピージョブ設定画面80Bの一例を示している。ユーザAはカラーコピー機能が許可されており、ユーザBはカラーコピー機能が許可されていない。
【0082】
ユーザA用のコピージョブ設定画面80Aには、カラーモードと白黒モードを選択するための操作釦(カラー釦81と白黒釦82)が表示される。これに対して、コピージョブ設定画面80Bには、これらの操作釦(カラー釦81および白黒釦82)は表示されない。したがって、ユーザBは、カラーモードを選択することはできず、コピーは白黒モードでのみ行われる。
【0083】
このように、ユーザ認証によりユーザが認証されると、その認証されたユーザに対応する操作画面が表示されるので、ユーザ毎に操作画面をカスタマイズしたり、ユーザ毎に使用を許可する機能を制限したり、することができる。ユーザ毎に代えてグループ毎とされてもよい。
【0084】
次に、複合機30とサーバ10との間が通信不能になった場合の動作について説明する。
【0085】
複合機30はサーバ10と通信不能になると、自装置のハードディスク装置44に記憶されている表示データを使用して各種操作画面の表示を行う。この場合、座標情報の送信は行わず、座標情報に基づく操作内容の判断は複合機30が行う。また、表示データを記憶しているハードディスク装置44の容量的制限から、ユーザ毎にカスタマイズされた画面を表示することは行わず、すべてのユーザに対して装置としてデフォルトの操作画面を表示するようになっている。
【0086】
次に、検索サーバへの検索やLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)を使用した検索などを行う場合について説明する。図11に示すように、複合機30から検索サーバ90に対して検索コマンド91を直接送信すると、検索結果92は検索サーバ90から複合機30に返送されるので、サーバ10から提供する表示データに、この検索結果を反映させることはできない。
【0087】
そこで、本実施の形態の表示管理システム5では、図12に示すように、サーバ10に検索コマンドを中継させて、検索サーバ90への問い合わせを行うようになっている。詳細には、複合機30は、中継依頼を含む検索コマンド91をサーバ10に送信し(P31)、サーバ10はこの検索コマンド91を検索サーバ90に送信する(P32)。検索サーバ90は、検索結果92をサーバ10へ返送する(P33)。検索結果92を受信したサーバ10は、この検索結果を反映した操作画面の表示データを作成して複合機30へ送信する(P34)。なお、サーバ10は、検索結果を反映した表示データと共に検索結果のデータを複合機30に返信するように構成する。複合機30にて表示以外の用途にこの検索結果を使用することが可能になる。
【0088】
図13は、サーバ10が検索サーバ90としての機能も併せ持つ場合の検索シーケンスを示している。図12でのP32、P33に対応する処理はサーバ10の内部で行われる。その他は図12と同様であり、その説明は省略する。
【0089】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0090】
たとえば、図14に示すように複合機30とサーバ10とは、ネットワークを介さずに、直接接続による通信方法で通信するようにされてもよい。なお、図14のP1〜P4は図1のP1〜P4と同一の通信内容である。かかる直接接続では、ネットワーク接続が不要もしくは不可の環境で表示管理システム5の使用が可能になる。たとえば、図書館や小規模な店舗などではネットワーク接続が、できないもしくは不要なことが多く、このような場合は直接接続で通信することにより安価なシステム構成での運用が可能になる。
【0091】
また、図4、図5に示す動作において、複合機30の装置IDに応じてその複合機30へ送信する操作画面(表示データ)を相違させるように構成されてもよい。すなわち、サーバ10は、装置ID毎にカスタマイズされた操作画面の表示データを送信する。詳細には、サーバ10は、装置ID毎に、その装置IDとその装置IDの複合機30で使用される各画面の画面IDとを対応付けて記憶しておき、たとえば、初期画面要求に付加された装置IDと同一の装置IDに対応付けされている画面IDの操作画面(表示データ)をその複合機30へ送信するように構成されてもよい。
【0092】
複合機30の操作表示部36を使用してユーザ認証のための情報を入力する場合には、ユーザ認証情報の入力画面に係る表示データとして、複合機30のハードディスク装置44に記憶されているものを使用してもよいし、サーバ10から提供される表示データを使用してもよい。
【0093】
後者の場合、たとえば、サーバ10は、複合機30からの初期画面要求に対してユーザ認証情報入力画面の表示データを返信し、この画面に対する入力情報を複合機30から受信する。そして、サーバ10側でユーザ認証を行い、認証に成功すると、以後、その認証されたユーザ用の操作画面の表示データを複合機30へ送信するように構成するとよい。また、ログアウトされた場合の次画面としてユーザ認証情報入力画面を送信するとよい。
【0094】
実施の形態では、OK釦が操作されるまでの間の操作内容を不揮発メモリ18に記憶しておき、OK釦が操作されたとき、それまでの操作内容を反映させた実行指示(コマンド)を作成して複合機30へ送信するようにしたが、操作を受ける毎にその操作内容を示す情報をサーバ10から複合機30へ送信するように構成されてもよい。たとえば、両面釦が操作されたら、両面指定されたことを示す情報をサーバ10から複合機30へ送信し、これを受信した複合機30がその情報の内容に従って、たとえば、ジョブ実行のためのパラメータ値を設定変更するなどの動作を行うようにしてもよい。
【0095】
なお、座標情報で表わすことのできない入力情報、たとえば、複合機30においてテンキーやアルファベットキーなどを使用して入力された入力情報は、該入力情報を文字コードなどのコード情報の形式で複合機30からサーバ10へ送信し、サーバ10側でその入力情報の内容を反映させた操作画面の表示データを作成し、これを複合機30へ送信して表示するように構成するとよい。
【0096】
なお、複合機30のハードディスク装置44に記憶させておく表示データは基本的な操作画面に係るもののみでもかまわない。
【0097】
実施の形態では、表示データをサーバ10から受信して表示する装置として複合機30を例に説明したが、複合機30に限定されるものではなく、表示部36aおよび検出部36bを備え、検出部36bを通じてユーザから受け付けた操作に応じて何らかの処理を実行する装置であれば本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0098】
2…ネットワーク
5…表示管理システム
10…サーバ
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…通信部
16…操作部
17…表示装置
18…不揮発メモリ
19…ハードディスク装置
20…表示データ
30…複合機
31…CPU
32…バス
33…ROM
34…RAM
35…不揮発メモリ
36…操作表示部
36a…表示部
36b…検出部
37…認証部
38…スキャナ部
39…プリンタ部
41…画像処理部
42…通信部
43…ファクシミリ制御部
44…ハードディスク装置
51…操作画面
52…A4釦
53…両面釦
54…ステイプル釦
55…OK釦
57…コピー中画面
60…選択画面
61…許可釦
62…禁止釦
63…OK釦
70…転送設定画面
71…登録デバイス表示欄
72…アドレス欄
73…許可釦
74…禁止釦
75…追加釦
76…削除釦
77…OK釦
78…デバイスID
80A、80B…コピージョブ設定画面
81…カラー釦
82…白黒釦
90…検索サーバ
91…検索コマンド
92…検索結果

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指示された機能を実行する装置とサーバとを通信可能に接続して備え、
前記装置は、表示部と、該表示部の画面上の押下位置を検出する検出部とを有し、
前記サーバは、前記表示部に表示させる操作画面の表示データを前記装置に送信し、
前記表示データを受信した前記装置は、前記表示データに基づく操作画面を前記表示部に表示すると共に、該操作画面の表示中に前記検出部によって検出された押下位置を示す座標情報を前記サーバに送信し、
前記座標情報を受信した前記サーバは、この座標情報に対応する操作釦を特定してその操作釦に割り当てられている機能の実行指示を前記装置に送信し、
前記実行指示を受信した前記装置は、該実行指示が示す機能を実行する
ことを特徴とする表示管理システム。
【請求項2】
前記装置は、前記サーバから受信した表示データに基づく操作画面を前記表示部に表示するか否かを選択可能にされている
ことを特徴とする請求項1に記載の表示管理システム。
【請求項3】
前記サーバは、前記表示データの送信先となる装置を変更可能に登録する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示管理システム。
【請求項4】
前記装置を使用するユーザを認証し、
前記サーバは、認証されたユーザに対応付けされている操作画面の表示データを前記装置へ送信する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【請求項5】
前記サーバは、前記特定した操作釦がOK釦でない場合は、前記操作釦に係る操作情報を記憶し、前記特定した操作釦がOK釦の場合は、前記記憶されている操作情報に基づいて作成した実行指示を前記装置に送信する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【請求項6】
前記サーバは、前記特定した操作釦の操作に応じた次の操作画面の表示データを前記情報処理装置に送信する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【請求項7】
前記装置は、検索サーバに問い合わせてその検索結果を表示する機能を実行する場合は、前記検索サーバへの問い合わせを前記サーバに送信して依頼し、
前記依頼を受けた前記サーバは、前記検索サーバに前記問い合わせを行い、前記検索サーバから受信した検索結果を表示する画面の表示データを作成し、該表示データを前記装置に送信する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【請求項8】
前記装置は、表示データを記憶する記憶部を備え、前記サーバと通信不能の場合は、前記記憶部に記憶されている表示データに基づいて前記表示部に操作画面を表示する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【請求項9】
前記装置と前記サーバとは、ネットワークを介して接続される
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の表示管理システム。
【請求項10】
前記情報処理装置と前記サーバとは、互いを直接接続する通信方式で接続される
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の表示管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−200004(P2010−200004A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−42852(P2009−42852)
【出願日】平成21年2月25日(2009.2.25)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】