説明

表示装置、停止方法、プログラム、及び、記録媒体

【課題】離れた場所に居ながら映像を見たいという視聴者の要望に答えつつ、消費電力の削減を図ることができる表示装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る表示装置は、通常モード又は節電モードで映像を表示する表示装置であって、人感センサによって視聴者の存在が感知されない不感期間が第1の閾値を超えると、表示装置の動作モードを通常モードから節電モードに切り替える輝度調整部103及び音量調整部104と、不感期間が第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えると、映像の表示を自動的に停止する電源制御部105とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人の存在を感知する装置を備えた表示装置、及びその停止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、消費電力の削減が家電製品の付加価値となりつつあり、テレビ(テレビジョン受像機)に対しても消費電力の削減が求められている。テレビにおける消費電力を削減する手法の1つとして、視聴者が映像を見ていない可能性が高いときに映像及び/又は音声の出力を自動的に停止する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、視聴者が一定時間以上テレビの前から離れているときに、映像及び音声の出力を自動的に停止する技術が開示されている。
【0004】
また、非特許文献1には、視聴者がテレビの前を離れてから一定時間が経過した時点で映像の出力を自動的に停止し、その後、視聴者がテレビの前に戻ることなく更に一定時間が経過した時点で音声の出力を自動的に停止する技術が開示されている。
【0005】
なお、消費電力の削減を目的とする技術ではないものの、特許文献2〜3には視聴者がテレビの前に居るか否か、及び、周囲の照度が基準照度よりも明るいか否かに応じてテレビを制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−78246号公報(平成6年3月18日公開)
【特許文献2】特開2004−120049号公報(平成16年4月15日公開)
【特許文献3】特開2008−252526号公報(平成20年10月16日公開)
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】[online]、ソニー、(平成21年11月13日検索)、インターネット<http://www.sony.jp/bravia/shoene/index02.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載の技術によれば、視聴者が一定時間以上テレビの前を離れると、テレビは映像及び音声の出力を停止する。このため、特許文献1に記載の技術には、離れた場所(人感センサの感知範囲外)に居ながら番組を楽しみたい(例えば、キッチンで料理をしながらリビングに置かれたテレビを見たい)という視聴者の要望に応えることができない。
【0009】
一方、非特許文献1に記載の技術によれば、視聴者が一定時間以上テレビの前を離れると、テレビは、映像の出力のみを停止する(音声の出力は停止しない)。このため、離れた場所(人感センサの感知範囲外)に居ても、視聴者は、番組の音声を聞くことができる。しかし、離れた場所(人感センサの感知範囲外)に居ると、視聴者は、番組の映像を見ることができない。このため、音声を聞いて番組を「見たい」と思ったときに、番組を見ることができず、ユーザはストレスを感じることになる。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、離れた場所に居ながら映像を見たいという視聴者の要望に答えつつ、消費電力の削減を図ることができる表示装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る表示装置は、上記問題を解決するため、第1のモード、又は、上記第1のモードよりも映像の表示に要する消費電力の少ない第2のモードで映像を表示する表示装置であって、人感センサと、上記人感センサによって視聴者の存在が感知されない不感期間の長さが第1の閾値を超えると、当該表示装置の動作モードを上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えるモード切替手段と、上記不感期間が上記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えると、上記映像の表示を自動的に停止する停止手段とを備えていることを特徴とする。
【0012】
上記の構成によれば、上記人感センサが視聴者の存在を感知しない(すなわち、視聴者が上記表示装置の周囲に居ない)不感期間の長さが第1の閾値を超えてから第2の閾値に達するまでの間は、映像を表示するために消費される電力を低下させることができる。また、上記不感期間の長さが第2の閾値を超えた後は、映像を表示するために電力を消費する必要がない。
【0013】
しかも、上記の構成によれば、不感期間の長さが第1の閾値を超えてから第2の閾値に達するまでの間、第2のモードで映像を表示し続けるので、非特許文献1に記載の技術のように、映像を見る楽しみが失われることがない。
【0014】
なお、離れた場所から表示装置に表示された映像を見る場合(例えば、キッチンで料理をしながらリビングに置かれたテレビを見るような場合)、視聴者の画質に対する要求は低い。このため、上記人感センサが視聴者の存在を感知していない不感期間においては、映像の表示に要する消費電力が小さい第2のモードで映像を表示しても視聴者が不満を覚えることはない。
【0015】
本発明に係る表示装置において、上記第2のモードにおいて表示される映像の輝度は、上記第1のモードにおいて表示される映像の輝度よりも低いことが好ましい。
【0016】
上記の構成によれば、上記表示装置が上記第2のモードで動作する場合に、上記映像の表示に要する消費電力を低減することができる。
【0017】
なお、上記表示装置が透過型液晶表示装置である場合、例えば、バックライトの光量を下げることにより、表示される映像の輝度を低下させることができる。
【0018】
本発明に係る表示装置において、上記第2のモードにおいて表示される映像のサイズは、上記第1のモードにおいて表示される映像のサイズよりも小さいことが好ましい。
【0019】
上記の構成によれば、上記表示装置が上記第2のモードで動作する場合に、上記映像の表示に要する消費電力をより低減することができる。
【0020】
なお、上記表示装置がエリア駆動(ローカルディミング)可能なバックライトを備えた透過型液晶表示装置である場合、例えば、バックライトの点灯範囲を狭めることにより、表示される映像のサイズを小さくすることができる。
【0021】
本発明に係る表示装置において、上記不感期間の長さが上記第1の閾値を超えると、上記映像に付随して出力される音声の音量を低下させる音量低下手段を更に備えていることが好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、上記表示装置が上記第2のモードで動作する場合に、上記映像の表示に要する消費電力を低減できると共に、音声の出力に要する消費電力(例えば、アンプの消費電力)を低減することができる。
【0023】
上記不感期間の長さが上記第1の閾値を超えると、上記映像に付随した音声の出力を部分的に停止する音声停止手段を更に備えることが好ましい。
【0024】
上記の構成によれば、上記表示装置が上記第2のモードで動作する場合に、上記映像の表示に要する消費電力を低減できると共に、音声の出力に要する消費電力を低減することができる。
【0025】
本発明に係る表示装置において、上記停止手段は、上記不感期間の長さが上記第2の閾値を超えると、上記映像に付随した音声の出力を停止することが好ましい。
【0026】
上記の構成によれば、視聴者が上記表示装置に表示される映像を見ても聞いてもいない可能性が高い状況において、上記表示装置が音声を出力し続けることに伴う電力の浪費を防止することができる。
【0027】
本発明に係る表示装置ではさらに、上記停止手段は、上記不感期間の長さが上記第2の閾値を超えると、外部機器の動作を自動的に停止させることが好ましい。
【0028】
上記の構成によれば、映像の表示を自動的に停止させるのと同時に、外部機器の動作を自動的に停止させることができる。これによって、視聴者が外部機器を使用していないにも係わらず、外部機器を動作させ続けることに伴う電力の浪費を防止することができる。
【0029】
本発明に係る表示装置はさらに、上記停止手段は、上記人感センサへの電力供給を開始してから予め定められた時間が経過するまでの間、当該人感センサによって視聴者が感知されているか否かによらず、視聴者が存在するものとして動作することが好ましい。
【0030】
上記の構成によれば、人感センサの動作が不安定になる、人感センサに電力が供給された時点からしばらくの期間、人感センサの感知結果によらず、視聴者が存在しているとして当該表示装置を動作させることができる。これによって、人感センサに電力が供給された時点から一定時間が経過するまでの不安定な期間に、視聴者が居るにも係わらず、人感センサによって居ると感知されないことで、当該表示装置が上記第2のモードに切り替えられてしまうこと、及び、表示が自動的に停止されてしまうことを防ぐことができる。
【0031】
本発明に係る停止方法は、人感センサを備えた表示装置において映像の表示を停止する停止方法であって、上記人感センサによって視聴者の存在が感知されない不感期間の長さが第1の閾値を超えると、当該表示装置の動作モードを上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えるモード切替工程と、上記不感期間が上記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えると、上記映像の表示を自動的に停止する停止工程とを含んでいることを特徴とする。
【0032】
上記の構成によれば、上記不感期間の長さが第1の閾値を超えてから第2の閾値に達するまでの間、映像を表示するために消費される電力を低下させることができる。また、上記不感期間の長さが第2の閾値を超えた後、映像を表示するための電力を要さない。
【0033】
しかも、上記の構成によれば、不感期間の長さが第1の閾値を超えてから第2の閾値に達するまでの間、第2のモードで映像を表示し続けるので、非特許文献1に記載の技術のように、映像を見る楽しみが失われることがない。
【0034】
なお、本発明に係る表示装置を動作させるためのプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させることを特徴とするプログラム、及び、それらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
【発明の効果】
【0035】
以上のように、本発明に係る表示装置は、人感センサによって視聴者の存在が感知されない不感期間の長さが第1の閾値を超えると、当該表示装置の動作モードを第1のモードから第1のモードよりも消費電力の少ない第2のモードに切り替え、不感期間が第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えると、映像の表示を自動的に停止するため、離れた場所(人感センサの感知範囲外)に居ながらも映像を見たいという視聴者の要望に答えつつ、消費電力の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係る表示装置が備える制御部の要部構造を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る表示装置の要部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る表示装置が備える制御部の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る表示装置の状態遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の一実施形態に係る表示装置について、図1から図4を参照して説明すれば以下のとおりである。
【0038】
(表示装置の構成)
まず、本実施形態に係る表示装置10の構成について、図2を参照して説明する。図2は、表示装置10の構成を示すブロック図である。
【0039】
表示装置10(表示装置)は、テレビジョン受像機であり、図2に示すように、メモリ7、アナログチューナー部12、デジタルチューナー部14、デジタル復調部15、分離部16、ビデオデコード部17、ビデオセレクタ部18、映像処理部19、表示制御部21、液晶表示装置22、IP放送チューナー部23、EPG/OSD処理部24、オーディオデコード部25、オーディオセレクタ部26、音声出力変換部27、スピーカ28、外部入力部31、記録/再生部32、選局部33、通信制御部34、リモコン受光部35、OPC(RGB)センサ51(照度センサ)、人感(熱)センサ52(人感センサ)、電源部53、及び、制御部100を備えている。また、表示装置10は、アンテナ11、アンテナ13、及び、外部機器30(外部機器)と接続可能に構成されており、リモートコントローラ36による操作が可能である。
【0040】
アナログチューナー部12は、アンテナ11において受信したアナログ放送信号から、選局部33にて選択されたチャンネルに重畳された映像信号および音声信号を抽出し、抽出した映像信号をビデオセレクタ部18に供給すると共に、抽出した音声信号をオーディオセレクタ部26に供給する。
【0041】
デジタルチューナー部14は、アンテナ13において受信したデジタル放送信号から、選局部33にて選択されたチャンネルに重畳されたデジタル信号を抽出し、抽出したデジタル信号をデジタル復調部15に供給する。デジタル復調部15は、デジタルチューナー部14にて抽出されたデジタル信号から、所定の形式(例えば、MPEG2−TS形式)のストリームデータを生成し、生成したストリームデータを分離部16に供給する。
【0042】
IP放送チューナー部23は、ネットワークを介して接続された外部装置(例えば、サーバ装置)から、選局部33にて選択されたコンテンツのストリームデータを取得し、取得したストリームデータを分離部16に供給する。IP放送チューナー部23によるストリームデータの取得は、通信制御部34を介して行われる。なお、ネットワークとしては、特に限定されるものではない。例えば、電話回線、LAN、HDMIケーブルなどを用いたネットワークを挙げることができる。
【0043】
外部入力部31は、表示装置10に接続された外部機器30に記録されている映像信号及び音声信号を、制御部100からの指令に基づいて読み出し、映像データをビデオセレクタ部18に供給すると共に、音声データをオーディオセレクタ部26に供給する。外部機器30としては、HDD、外部メモリ、BDプレイヤ、DVDプレイヤ、CDプレイヤなどが挙げられる。
【0044】
表示装置10には、光ディスクドライブなどの記録/再生部32が内蔵されている。記録/再生部32は、外部入力部31に接続されており、表示装置10は、外部機器30に記録されているコンテンツデータを再生する場合と同様に、記録/再生部32に記録されているコンテンツデータを再生することができる。
【0045】
分離部16は、デジタルチューナー部14又はIP放送チューナー部23から供給されたストリームデータを映像データ、音声データ、及び、付加データに分離する。分離部16にて分離された映像データ、音声データ、及び、付加データは、それぞれ、ビデオデコード部17、オーディオデコード部25、及び、EPG/OSD処理部24に供給される。分離部16にて分離された付加データは、また、メモリ7に記憶される。
【0046】
ビデオデコード部17は、分離部16において分離された映像データをデコードする。ビデオデコード部17にて得られた映像信号は、必要に応じてアナログ信号にDA変換されてビデオセレクタ部18に供給される。
【0047】
オーディオデコード部25は、分離部16において分離された音声データをデコードする。オーディオデコード部25にて得られた音声信号は、必要に応じてアナログ信号にDA変換されてオーディオセレクタ部26に供給される。
【0048】
EPG/OSD処理部24は、分離部16にて分離された付加データに基づいて、OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)表示すべき映像を表す映像信号を生成する。OSD表示する映像としては、EPG(電子番組表)や字幕などが挙げられる。EPG/OSD処理部24にて生成された映像信号は、合成部20に供給される。
【0049】
ビデオセレクタ部18には、上述したアナログチューナー部12、及び、ビデオデコード部17からの映像信号の他に、外部入力部31を介して外部機器30(例えば、HDD、外部メモリ、BDプレイヤ、DVDプレイヤなど)から出力された映像信号が供給される。ビデオセレクタ部18は、制御部100からの指令に基づき、これらの映像信号のうちから再生対象とする映像信号を選択し、選択した映像信号を映像処理部19に供給する。
【0050】
映像処理部19は、ビデオセレクタ部18にて選択された映像信号を処理する。ここでの処理としては、例えばIP変換やフレームレート変換などを挙げることができる。映像処理部19にて処理された映像信号は、合成部20に供給される。合成部20は、映像処理部19にて処理された映像信号と、EPG/OSD処理部24にて生成された映像信号とを合成し、表示制御部21に供給する。表示制御部21は、合成された映像信号に基づき、液晶表示装置22を駆動する。
【0051】
液晶表示装置22は、画質優先モード(第1のモード)、又は、節電モード(第2モード)で映像を表示する。ここで、画質優先モードとは、液晶表示装置22のバックライトを標準光量で発光させる動作モード、すなわち、標準輝度で映像を表示する動作モードを指し、節電モードとは、液晶表示装置22のバックライトを標準光量よりも小さい光量で発光させる動作モード、すなわち、標準輝度よりも低い輝度で映像を表示する動作モードを指す。なお、液晶表示装置22がエリア制御(ローカルディミング)可能なバックライトを備えている場合、バックライト全体を発光させる動作モード、すなわち、標準サイズで映像を表示する動作モードを画質優先モードとし、バックライトの一部分を発光させる動作モード、すなわち、標準サイズよりも小さいサイズで映像を表示する動作モードを節電モードとしてもよい。また、これらを組み合わせ、バックライトの一部分を標準光量よりも小さい光量で発光させることによって、節電モードを実現してもよい。
【0052】
オーディオセレクタ部26には、上述したアナログチューナー部12、及び、オーディオデコード部25からの音声信号の他に、外部入力部31を介して外部機器30(例えば、HDD、外部メモリ、BDプレイヤ、DVDプレイヤ、CDプレイヤなど)から出力された音声信号が供給される。オーディオセレクタ部26は、制御部100からの指令に基づき、これらの音声信号のうちから再生対象とする音声信号を選択し、選択した音声信号を音声出力変換部27に供給する。
【0053】
音声出力変換部27は、オーディオセレクタ部26にて選択された音声信号を増幅し、増幅された音声信号をスピーカ28に供給する。ここで、スピーカ28は、右チャンネル用スピーカユニット、左チャンネル用スピーカユニット、及び、低域用スピーカユニット(何れも不図示)を含んでいる。このため、音声出力変換部27は、これら3つのスピーカの各々に対応した3つのアンプ(不図示)を含んでいる。具体的には、左チャンネル用アンプと、右チャンネル用アンプと、低域用アンプとを備えている。
【0054】
OPC(RGB)センサ51は、周囲の照度を感知するセンサである。OPCセンサ51は、感知した周囲の照度に応じた値をとる電気信号(以下、「照度信号」と呼称する)を生成する。OPCセンサ51により生成された照度信号は、増幅回路(不図示)によって増幅された後、ADC(不図示)によってデジタル信号に変換され、制御部100に供給される。
【0055】
人感センサ52は、周囲に人が存在するか否かを感知するセンサである。人感センサ52は、例えば、熱源の移動を検出することによって、あるいは、熱源の温度と周囲の温度との差を検出することによって、周囲に人が存在するか否かを感知する。人感センサ52の出力信号(以下、「人感信号」と呼称する)は、増幅回路(不図示)によって増幅された後、ADC(不図示)によってデジタル信号に変換され、制御部100に供給される。
【0056】
なお、人感センサ52には、赤外線を照射し、その反射を検出するアクティブセンサと、赤外線を照射せず、対象物から発せられた赤外線を検出するパッシブセンサとがある。焦電型赤外線センサは、パッシブセンサの一例である。
【0057】
表示装置10の周囲(より正確には、人感センサ52の検知範囲)に人が居る場合、熱源としての人の移動が検出され、表示装置10の周囲に人が居ない場合、熱源としての人の移動が検出されない。このため、人感センサ52から供給される人感信号の値を参照することにより、表示装置10の周囲に人がいるか否かを判定することができる。
【0058】
電源部53は、通常モード、又は、スタンバイモードで動作する。ここで、通常モードとは、図2に示すブロック(電源部53を除く)のうち、電力を消費する全てのブロックに電力を供給する動作モードである。電源部53が通常モードで動作しているときに、液晶表示装置22は、上述した画質優先モード又は節電モードで映像を表示する。スタンバイモードとは、図2に示すブロック(電源部53を除く)のうち、外部インタフェース(外部入力部31、通信制御部34、リモコン受光部35)、センサ(OPCセンサ51、人感センサ52)、制御部100に限定して電力を供給する動作モードである。
【0059】
制御部100は、リモートコントローラ36が送信し、リモコン受光部35が受信したリモコン信号に基づいて、動作モードを切り替える。例えば、通常モードにおいて、リモートコントローラ36に設けられた電源ボタン(不図示)が押下されると、電源部53をスタンバイモードに切り替え、スタンバイモードにおいて、リモートコントローラ36に設けられた電源ボタンが押下されると、電源部53を通常モードに切り替える。また、制御部100は、人感センサ52から供給される人感信号に基づいて、液晶表示装置22の動作モード、及び、電源部53の動作モードを切り替える。人感信号に基づく液晶表示装置22の制御の詳細については、参照する図面を代えて後述する。
【0060】
(制御部の構成)
本実施形態に係る表示装置10が備えている制御部100の構成について、図1を参照して説明する。
【0061】
制御部100は、図1に示すように、判定部101、タイマーカウンタ102、輝度調整部103、音量調整部104、及び、電源制御部105を備えている。
【0062】
判定部101は、人感センサ52から取得した人感信号の値と、予めメモリ7に記録されている閾値とを比較することによって、表示装置10の周囲に人が居るか否かを判定する。そして、判定部101は、その判定結果をタイマーカウンタ102に通知する。人感信号の値の基づいて表示装置10の周囲に人が居るか否かを判定する方法としては、例えば、人感センサ52から取得した人感信号の値が閾値よりも大きい場合、周囲に人が居ると判定し、人感信号の値が閾値よりも小さい場合、周囲に人が居ないと判定する判定方法が挙げられる。
【0063】
タイマーカウンタ102は、判定部101から通知された判定結果が「人が居る」から「人が居ない」に切り替わったときに、メモリ7に記録しているタイマーの値をリセットする。そして、判定部101から「人が居ない」という判定結果が通知される度に、タイマーカウンタ102は、メモリ7に記録されているタイマーの値を読み出し、1つインクリメントしてメモリ7に記録する。
【0064】
また、タイマーカウンタ102は、メモリ7に記録されているタイマーの値と予め定められた第1の閾値と比較し、輝度調整部103及び音量調整部104にその比較結果を通知する。比較結果の通知には、例えば、タイマーの値が第1の閾値よりも小さい場合にはLレベルをとり、タイマーの値が第1の閾値以上である場合にはHレベルをとる2値信号を用いることができる。
【0065】
また、タイマーカウンタ102は、メモリ7に記録されているタイマーの値と予め定められた第2の閾値とを比較し、電源制御部105にその比較結果を通知する。比較結果の通知には、例えば、タイマーの値が第2の閾値よりも小さい場合にはLレベルをとり、タイマーの値と第2の閾値とが等しい場合にはHレベルをとる2値信号を用いることができる。ここで、第2の閾値は第1の閾値よりも大きい値である。
【0066】
なお、本実施形態では、メモリ7に記録されているタイマーの値をインクリメントすることによって、表示装置10の周囲に人が居ない時間をカウントする構成を採用したが、メモリ7に記録されているタイマーの値をデクリメントすることによって、表示装置10の周囲に人が居ない時間をカウントする構成を採用してもよい。この場合、メモリ7に記録されている第2の閾値は、第1の閾値よりも小さい値である。
【0067】
輝度調整部103は、タイマーカウンタ102から通知される、タイマーの値と第1の閾値との比較結果に基づいて、液晶表示装置22の動作モードを切り替える。具体的には、タイマーの値が第1の閾値以上であるという比較結果を取得した場合、輝度調整部103は、液晶表示装置22に表示される映像の輝度を標準輝度よりも低い輝度に設定し、タイマーの値が第1の閾値よりも小さいという比較結果を取得した場合、液晶表示装置22に表示される映像の輝度を標準輝度に設定する。すなわち、タイマーの値が第1の閾値に達した時点で、液晶表示装置22の動作モードを、画質優先モードから節電モードへと切り替える。
【0068】
音量調整部104は、タイマーカウンタ102から通知される、タイマーの値と第1の閾値との比較結果に基づいて、音声出力変換部27の動作モードを切り替える。具体的には、タイマーの値が第1の閾値以上であるという比較結果を取得した場合、音量調整部104は、音声出力変換部27における音声信号の増幅率を、表示装置10が通常モードで動作している場合の増幅率(標準増幅率)より低下させた低増幅率に切り替え、スピーカ28から出力される音量を下げる。また、タイマーの値が第1の閾値より小さいという比較結果を取得したとき、音量調整部104は、音声信号の増幅率を標準増幅率に切り替え、スピーカ28から出力される音量を通常の音量にする。すなわち、タイマーの値が第1の閾値に達した時点で、音声出力変換部27における増幅率を、標準増幅率から低増幅率に切り替えることで、消費電力を抑える。
【0069】
また、タイマーの値が第1の閾値以上であるという比較結果を取得した場合、スピーカ28に備えられる、右チャンネル用スピーカユニット、左チャンネル用スピーカユニット、及び、低域用スピーカユニットのいずれかの出力を停止するようにしてもよい。すなわち、各スピーカユニットに応じた、左チャンネル用アンプ、右チャンネル用アンプ、及び、低域用アンプのいずれかに供給される電力を停止することによって、スピーカ28に備えられるいずれかのスピーカユニットの出力を停止する。これによって、音声出力変換部27における消費電力を抑えることができる。
【0070】
電源制御部105は、タイマーカウンタ102から通知される、タイマーの値と第2の閾値との比較結果に基づいて、電源部53を制御する。具体的には、タイマーの値が第2の閾値に達した時点で、電源部53の動作モードを通常モードからスタンバイモードに切り替えることで、表示装置10の動作モードを通常モードからスタンバイモードに切り替える。
【0071】
制御部100が上述の構成を備えていることによって、表示装置10の周囲に一定時間以上人が居ない場合に液晶表示装置22を節電モードに切り替えることができ、節電モードに切り替えない場合と比較して、液晶表示装置22における消費電力を削減することができる。節電モードにおいては、液晶表示装置22に映像が表示され続けるので、離れた場所に居ながらも映像を見たいという視聴者の要望に答えつつ、消費電力の削減を図ることができる。
【0072】
なお、タイマーの値が第2の閾値を超えた後は、映像を表示するために電力を消費する必要がない。また、離れた場所から表示装置10に表示された映像を見る場合、視聴者の画質に対する要求は低い。このため、人感センサが視聴者の存在を感知していない間は、映像の表示に要する消費電力が小さい節電モードで映像を表示しても視聴者が不満を覚えることはない。
【0073】
なお、本実施形態では、音量調整部104が、タイマーの値が第1の閾値以上であるという比較結果を取得した場合、音声出力変換部27における音声信号の増幅率を低下させ、スピーカ28から出力される音量を下げることにより、消費電力を削減する構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、表示装置10の左右に備えられたスピーカ28のうち、左チャンネル用アンプ、右チャンネル用アンプ、及び、低域用アンプの何れかへの電力供給を停止することによって、音声の出力を部分的に停止する構成を採用してもよい。また、これらの構成を適宜組み合わせることによって、消費電力を削減する構成を採用してもよい。
【0074】
なお、第1の閾値及び第2の閾値は、メモリ7に記録されており、視聴者によって、適宜変更可能な値である。
【0075】
なお、制御部100は、液晶表示装置22を消費電力の少ない節電モードで動作させた後、表示装置10の周囲に一定時間以上人が居ないときに、映像の表示を自動停止すると共に、外部機器30の動作を停止させる機能を有していてもよい。例えば、外部機器30がHDMI機器である場合、制御部100は、外部機器30に対してCECコマンドを送信することによって、外部機器30の動作を停止させることができる。
【0076】
(制御部の動作)
本実施形態に係る表示装置10が備えている制御部100の動作について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、本実施形態における制御部100の動作を示すフローチャートである。図4は、本実施形態における表示装置10の状態遷移図である。
【0077】
図3に示すように、表示装置10がスタンバイモードから通常モードに切り替えられると、タイマーカウンタ102は、メモリ7に記録されているタイマーの値をリセットする(初期値に設定する)(ステップS1)。表示装置10がスタンバイモードから通常モードに切り替えられた時点でタイマーの値がリセットされ、その後、判定部101において、表示装置10の周囲に人が居るか否かが判定される(ステップS2)。表示装置10の周囲に人が居る場合(ステップS2においてYESと判定された場合)、再びタイマーの値をリセットする(ステップS1)。ステップS1及びステップS2の動作は、表示装置10の周囲に人が居なくなるまで(ステップS2においてNOと判定されるまで)繰り返される(図4における状態T1に対応)。すなわち、表示装置10の周囲に人が居なくなるまで(ステップS2においてNOと判定されるまで)、タイマーの値は、初期値に保たれる。
【0078】
表示装置10の周囲に人が居ない場合(ステップS2においてNOと判定された場合)、タイマーカウンタ102は、メモリ7に記録されているタイマーの値を読み出し、1つインクリメントしてメモリ7に記録する(ステップS3)。タイマーカウンタ102は、メモリ7に記録されているタイマーの値を読み出し、1つインクリメントしてメモリ7に記録した後、インクリメントされたタイマーの値と予め定められた第1の閾値とを比較する(ステップS4)。タイマーの値が第1の閾値よりも小さい場合(ステップS4においてNOと判定された場合)、再び判定部101にて、表示装置10の周囲に人が居るか否かが判定される。ステップS2からステップS4の動作は、表示装置10の周囲に人が居ると判定される(ステップS2においてYESと判定される)か、タイマーの値が第1の閾値以上であると判定される(ステップS4においてYESと判定される)まで繰り返される。なお、上述した「通常モード」とは、ステップS1からステップS4までを繰り返し実行する動作モードのことである。
【0079】
タイマーの値が第1の閾値以上である場合(ステップS4においてYESと判定された場合)、輝度調整部103は、液晶表示装置22の動作モードを、画質優先モードから節電モードに切り替える(ステップS5)。図4に示す表示装置10の状態T1から状態T2への遷移は、表示装置10の周囲に視聴者が居るため、液晶表示装置22が画質優先モードで動作していた状態から、表示装置10の周囲に視聴者が居なくなって一定時間が経過したため、液晶表示装置22の動作モードが節電モードに切り替えられた状態を示している。また、液晶表示装置22の動作モードが画質優先モードから節電モードに切り替えられた時点で、音量調整部104は、音声出力変換部27における音量の増幅率を、標準増幅率から低増幅率に切り替えてもよい。
【0080】
液晶表示装置22の動作モードが画質優先モードから節電モードに切り替えられると、判定部101において、表示装置10の周囲に人が居るか否かが判定される(ステップS6)。表示装置10の周囲に人が居ない場合(ステップS6においてNOと判定された場合)、タイマーカウンタ102は、メモリ7に記録されているタイマーの値を読み出し、1つインクリメントしてメモリ7に記録する(ステップS7)。タイマーカウンタ102は、メモリ7に記録されているタイマーの値を読み出し、1つインクリメントしてメモリ7に記録した後、インクリメントされたタイマーの値と予め定められた第2の閾値とを比較する(ステップS8)。タイマーの値が第2の閾値よりも小さい場合(ステップS4においてNOと判定された場合)、再び判定部101にて、表示装置10の周囲に人が居るか否かが判定される。ステップS6からステップS8の動作は、表示装置10の周囲に人が居ると判定される(ステップS6においてYESと判定される)か、タイマーの値が第2の閾値と等しい値であると判定される(ステップS8においてYESと判定される)まで繰り返される(図4における状態T2に対応)。
【0081】
表示装置10の周囲に人が居る場合(ステップS6においてYESと判定された場合)、輝度調整部103は、節電モードを解除し、液晶表示装置22を節電モードから画質優先モードに切り替える(ステップS9)。図4に示す表示装置10の状態T2から状態T1への遷移は、表示装置10の周囲に視聴者が居なくなってから一定時間が経過したため液晶表示装置22の動作モードが節電モードに切り替えられた後、表示装置10の周囲に視聴者が居ない状態がさらに一定時間経過する前に視聴者が表示装置10の周囲に戻ってきたため、液晶表示装置22の動作モードが通常の画質優先モードに切り替えられたことを示している。
【0082】
タイマーの値が第2の閾値と等しい値である場合(ステップS4においてYESと判定された場合)、電源制御部105は、表示装置10の動作モードを、通常モードからスタンバイモードに切り替えるよう、電源部53に通知する。図4に示す表示装置10の状態T2から状態T3への遷移は、表示装置10の周囲に視聴者が居なくなってから一定時間が経過したため液晶表示装置22の動作モードが節電モードに切り替えられた後、表示装置10の周囲に視聴者が居ない状態がさらに一定時間続いたため、映像の表示が停止されることを示している。
【0083】
なお、人感センサ52は、電力供給を開始してからしばらくの間、動作が不安定である。そこで、人感センサ52への電力供給を開始してから予め定められた時間が経過するまでの間、人感センサ52から取得した人感信号の値に依らず、判定部101が、人が居ると判定する構成を採用してもよい。
【0084】
なお、本実施形態では、液晶表示装置22が節電モードで動作している状態において、表示装置10の動作モードを、通常モードからスタンバイモードに切り替えるとき、即座にスタンバイモードに切り替えたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、液晶表示装置22の輝度を除々に下げ、スピーカ28から出力される音量を除々に下げることで、液晶表示装置22が節電モードで動作している状態において、表示装置10の動作モードを、通常モードからスタンバイモードに除々に切り替えてもよい。
【0085】
また、図3においては、表示装置10の周囲に人が居ない期間が上記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えると、電源部53をスタンバイモードに切り替える構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、電源部53をスタンバイモードに切り替える代わりに、OFF状態(図2に示すブロックの何れにも電力を供給しない状態)に切り替える構成、又は、液晶表示装置22のバックライトを消灯する構成を採用してもよい。すなわち、一定期間以上周囲に人が居ない場合に、映像の表示に要する消費電力を抑え、映像の表示に要する消費電力を抑えた後さらに一定時間以上周囲に人が居ない場合に、映像の表示を停止する構成であれば、本実施形態に係る表示装置10と同様の効果を奏する。これは、液晶表示装置22のバックライトにおいて消費される電力が表示装置10において消費される電力の大部分を占めるためである。
【0086】
(プログラムおよび記録媒体)
表示装置10に含まれている制御部100は、ハードウェアロジックによって構成すればよい。又は、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0087】
すなわち、制御部100は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するMPUなどのCPU、このプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。
【0088】
そして、本発明の目的は、制御部100のプログラムメモリに固定的に担持されている場合に限らず、上記プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、又は、ソースプログラム)を記録した記録媒体を表示装置10に供給し、表示装置10が上記記録媒体に記録されている上記プログラムコードを読み出して実行することによっても、達成可能である。
【0089】
上記記録媒体は、特定の構造又は種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
【0090】
また、制御部100(又は表示装置10)を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して制御部100に供給する。この通信ネットワークは制御部100にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類又は形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
【0091】
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成又は種類のものに限定されない。たとえばIEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0092】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明に係る表示装置は、テレビに好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0094】
7 メモリ
10 表示装置(表示装置)
11 アンテナ
12 アナログチューナー部
13 アンテナ
14 デジタルチューナー部
15 デジタル復調部
16 分離部(DMUX)
17 ビデオデコード部
18 ビデオセレクタ部
19 映像処理部
20 合成部
21 表示制御部
22 液晶表示装置
23 IP放送チューナー部
24 EPG/OSD処理部
25 オーディオデコード部
26 オーディオセレクタ部
27 音声出力変換部
28 スピーカ
30 外部機器(外部機器)
31 外部入力部
32 記録/再生部
33 選局部
34 通信制御部
35 リモコン受光部
36 リモートコントローラ
51 OPC(RGB)センサ
52 人感(熱)センサ(人感センサ)
53 電源部
100 制御部
101 判定部
102 タイマーカウンタ
103 輝度調整部(切替手段)
104 音量調整部(切替手段)
105 電源制御部(停止手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のモード、又は、上記第1のモードよりも映像の表示に要する消費電力の少ない第2のモードで映像を表示する表示装置であって、
人感センサと、
上記人感センサによって視聴者の存在が感知されない不感期間の長さが第1の閾値を超えると、当該表示装置の動作モードを上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えるモード切替手段と、
上記不感期間が上記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えると、上記映像の表示を自動的に停止する停止手段と、を備えている、ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
上記第2のモードにおいて表示される映像の輝度は、上記第1のモードにおいて表示される映像の輝度よりも低い、ことを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
上記第2のモードにおいて表示される映像のサイズは、上記第1のモードにおいて表示される映像のサイズよりも小さい、ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
上記不感期間の長さが上記第1の閾値を超えると、上記映像に付随して出力される音声の音量を低下させる音量低下手段を更に備えている、ことを特徴とする、請求項1から3までの何れか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
上記不感期間の長さが上記第1の閾値を超えると、上記映像に付随した音声の出力を部分的に停止する音声停止手段を更に備える、ことを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
上記停止手段は、上記不感期間の長さが上記第2の閾値を超えると、上記映像に付随した音声の出力を停止することを特徴とする、請求項1から5までの何れか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
上記停止手段は、上記不感期間の長さが上記第2の閾値を超えると、外部機器の動作を自動的に停止させる、
ことを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
上記停止手段は、上記人感センサへの電力供給を開始してから予め定められた時間が経過するまでの間、当該人感センサによって視聴者が感知されているか否かによらず、視聴者が存在するものとして動作する、
ことを特徴とする、請求項1から7までの何れか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
人感センサを備えた表示装置において映像の表示を停止する停止方法であって、
上記人感センサによって視聴者の存在が感知されない不感期間の長さが第1の閾値を超えると、当該表示装置の動作モードを上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えるモード切替工程と、
上記不感期間が上記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えると、上記映像の表示を自動的に停止する停止工程と、を含んでいる、ことを特徴とする停止方法。
【請求項10】
請求項1から8までの何れか1項に記載の表示装置が備えているコンピュータを動作させるプログラムであって、上記コンピュータを上記の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−139359(P2011−139359A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−298764(P2009−298764)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】