説明

表示装置

【課題】極めて容易な操作により表示画面を2分割すること。
【解決手段】表示画面101上に画像を表示する画像表示部102と、表示画面101上のオペレータの指の接触位置を検出する接触位置検出部103と、オペレータの指の接触開始点Sから接触終了点Eまでの移動量Laを算出する移動量算出部104と、移動量Laが基準移動量Lsを上回っているか否かを判定する移動量判定部105と、オペレータの指の位置ずれ量δを算出する位置ずれ量算出部106と、位置ずれ量δが予め設定した基準位置ずれ量δsを下回っているか否かを判定する位置ずれ量判定部107と、La>Ls,δ<δsの場合に表示画面101を2分割するように画像表示部102の動作を制御する画面分割制御部108と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、特に、車両の後部座席の乗員がテレビ、VTR(Video Tape Recorder)、DVD(Digital Video Disc)、カーナビゲーション等の画像を音声と共に鑑賞するためのディスプレイとして最適な表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の表示装置として、ハイビジョン放送のようなアスペクト比16:9の横長の画像を表示可能なワイドパネルが提供されている。
【0003】
このような表示画面が横長の表示装置においては、テレビの地上波放送のようなアスペクト比4:3の画像を、アスペクト比を変えずに表示すると、表示画面の両サイドに画像の無い通常黒色の無駄な空白領域が生じる。
【0004】
このような表示画面上の空白領域の活用形態の1つとして、ワイドパネルの特徴を生かして表示画面を2分割し、1つの表示画面に複数のソースの画像(主画像と副画像)を同時に表示するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−51580号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の表示装置においては、表示画面を分割する場合、例えば、表示装置専用のリモートコントローラに設けられた画面分割キー、表示装置本体に設けられたエスカッションスイッチ、表示画面のタッチパネルに表示された選択キーなどを操作して、オペレータが画面分割を指示するようにしている。
【0006】
このため、このような従来の表示装置では、例えば、リモートコントローラを用いて画面分割する場合には、画面分割の操作に手間がかかる。また、この場合、持ち運び可能な表示装置や車載用の表示装置では、リモートコントローラを置き忘れたり紛失したりするおそれが高い。
【0007】
また、エスカッションスイッチを設けた表示装置や、表示画面のタッチパネルに選択キーを表示する表示装置では、エスカッションスイッチや選択キーのレイアウトスペースによって表示画面に表示される画像の表示面積が制約されてしまうため、迫力ある大画面の画像を表示することができなくなってしまう。
【0008】
なお、表示画面のタッチパネルに選択キーを表示する表示装置では、画面分割後に主画像および副画像を全画面表示すればよいが、表示画面の切り替えを行う毎に、選択キーを表示させる必要があり、表示画面の切り替え操作に手間がかかってしまう。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、極めて容易な操作により表示画面を2分割することができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる課題を解決するため、本発明の表示装置は、表示画面上に画像を表示する画像表示手段と、前記表示画面上のオペレータの指の接触位置を検出する接触位置検出手段と、前記接触位置検出手段の検出結果に基づいて前記表示画面に触れた状態で移動する前記オペレータの指の接触開始点から接触終了点までの移動量を算出する移動量算出手段と、前記移動量算出手段により算出した前記移動量が予め設定した基準移動量を上回っているか否かを判定する移動量判定手段と、前記接触位置検出手段の検出結果に基づいて前記接触開始点から前記接触終了点までの直線軌道に対するオペレータの指の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出手段と、前記位置ずれ量算出手段により算出した前記位置ずれ量が予め設定した基準位置ずれ量を下回っているか否かを判定する位置ずれ量判定手段と、前記移動量判定手段により前記移動量が前記基準移動量を上回っていると判定されかつ前記位置ずれ量判定手段により前記位置ずれ量が前記基準位置ずれ量を下回っていると判定された場合に前記表示画面を2分割するように前記画像表示手段の動作を制御する画面分割制御手段と、を具備する構成を採る。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、オペレータが表示画面に触れた指を表示画面上でなぞって所定量移動させるという極めて容易な操作により表示画面を2分割することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態に係る表示装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一の構成または機能を有する構成要素及び相当部分には、同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、ここでは、本例の表示装置として、車載用のワイドパネルを例にとって説明することとする。
【0013】
図1は、本発明の一実施の形態に係る表示装置を搭載するのに適した車両の概略構成を示す概略断面図である。図2は、図1に示した車両の概略構成を示す概略平面図である。
【0014】
図1および図2に示すように、本例の表示装置であるワイドパネル100は、車両200の運転席201及び助手席202と後部座席203との間の天井部分に取り付けられている。
【0015】
また、本例のワイドパネル100は、不使用時は図1に鎖線で示すように、車室内の天井部分と平行になるように収納され、使用時は図1に実線でしめすように、後部座席203に着座した乗員300A,300Bの前方の中間位置に降下してくるように構成されている。
【0016】
また、本例のワイドパネル100は、運転席201の前方のコンソールボックス(不図示)に配設されたカーナビゲーション装置(以下、単に「カーナビ」という)400と交信自在に接続されており、ワイドパネル100の表示画面101に表示された画像を、カーナビ400の表示画面401に転送表示させることできるようになっている。
【0017】
これにより、例えば、後部座席203に着座した乗員300Aは、ワイドパネル100の表示画面101に表示された画像の表示情報を、カーナビ400の表示画面401に転送表示して、運転席201に着座した運転者300Cに迅速に知らせることが可能となる。
【0018】
また、図2に示すように、車両200の後部座席203の両サイド部には、第1スピーカ500Aと、第2スピーカ500Bとが配設されている。
【0019】
第1スピーカ500Aは、後部座席203に着座した乗員300Aが鑑賞しているワイドパネル100の表示画面101に表示された画像の音声を出力することができる。
【0020】
第2スピーカ500Bは、後部座席203に着座した乗員300Bが鑑賞しているワイドパネル100の表示画面101に表示された画像の音声を出力することができる。
【0021】
また、これらの第1スピーカ500Aおよび第2スピーカ500Bは、ワイドパネル100の表示画面101に表示される画像の音声をステレオ出力したり、一方から主音声他方から副音声を出力したりすることもできる。
【0022】
また、後部座席203のシート部と背もたれ部には、着座した乗員300A,300Bの着座位置を検出するための重量センサからなる着座センサ600A,600Bがそれぞれ配設されている。なお、ここでは、乗員300Aに対応した着座センサ600A,600Bのみを示しているが、乗員300Bに対応した着座センサも配設されている。
【0023】
次に、ワイドパネル100の構成について説明する。図3は、本発明の一実施の形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【0024】
図3に示すように、本例の表示装置であるワイドパネル100は、画像表示部102、接触位置検出部103、移動量算出部104、移動量判定部105、位置ずれ量算出部106、位置ずれ量判定部107、画面分割制御部108、接触時間計測部109、接触時間判定部110、着座位置検出部111、音量調節部112を備えている。
【0025】
図3において、画像表示部102は、LCDタッチパネルからなる表示画面101上にテレビ、VTR、DVD、カーナビゲーション等の画像を表示する。なお、これらの各種の画像ソースは、図示しない外部機器から入力される。
【0026】
接触位置検出部103は、表示画面101上のオペレータ(本例では、乗員300Aとする)の指の接触位置を検出する(図4参照)。
【0027】
移動量算出部104は、接触位置検出部103の検出結果に基づいて、表示画面101に触れた状態で移動するオペレータの指の接触開始点Sから接触終了点Eまでの移動量を算出する。
【0028】
移動量判定部105は、移動量算出部104により算出したオペレータの指の接触開始点Sから接触終了点Eまでの移動量が予め設定した基準移動量を上回っているか否かを判定する。
【0029】
位置ずれ量算出部106は、接触位置検出部103の検出結果に基づいて、オペレータの指の接触開始点Sから接触終了点Eまでの直線軌道に対するオペレータの指の位置ずれ量を算出する。
【0030】
位置ずれ量判定部107は、位置ずれ量算出部106により算出したオペレータの指の接触開始点Sから接触終了点Eまでの直線軌道に対するオペレータの指の位置ずれ量が予め設定した基準位置ずれ量を下回っているか否かを判定する。
【0031】
画面分割制御部108は、移動量判定部105により前記移動量が前記基準移動量を上回っていると判定され、かつ位置ずれ量判定部107により前記位置ずれ量が前記基準位置ずれ量を下回っていると判定された場合に、表示画面101を2分割するように画像表示部102の動作を制御する。
【0032】
接触時間計測部109は、表示画面101に対するオペレータの指の接触時間を計測する。
【0033】
接触時間判定部110は、接触時間計測部109により計測されたオペレータの指の接触開始点Sでの表示画面101への接触時間が予め設定した基準接触時間を下回っているか否かを判定する。
【0034】
着座位置検出部111は、オペレータである乗員300Aが何れの着座位置に着座したかを検出する。
【0035】
本例のワイドパネル100の着座位置検出部111は、例えば、図1および図2に示すように、着座センサ600A,600Bからの出力の有無により、乗員300Aが後部座席203の車両200の進行方向左側(助手席202の後部)に着座していることを検出する。
【0036】
また、本例のワイドパネル100の着座位置検出部111は、後部座席203の背もたれ部に配設した着座センサ600Bの出力により、乗員300Aが前屈みになって後部座席203の背もたれ部から離れた状態にあることを検出する。
【0037】
そして、この状態で接触位置検出部103によりオペレータの指が表示画面101に接触していることを検出した場合には、図1および図2に示すように、乗員300Aが表示画面101を操作しているオペレータであると判断する。
【0038】
音量調節部112は、前述した第1スピーカ500Aおよび第2スピーカ500Bから出力される音量を調節する。
【0039】
次に、本例のワイドパネル100の表示画面101を画面分割する場合のオペレータの画面分割操作について説明する。図4は、本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面を左右に2分割する場合のオペレータの画面分割操作を説明するための概略図である。
【0040】
図4に示すように、本例のワイドパネル100の表示画面101を2分割する場合には、オペレータである乗員300Aが、ワイドパネル100の表示画面101に表示されている画像上に分割境界線を描くように表示画面101上の分割部位をなぞる。
【0041】
このオペレータの操作により、まず、接触位置検出部103において、表示画面101上のオペレータの指の接触開始点Sから接触終了点Eまでの接触位置を検出する。
【0042】
次いで、移動量算出部104において、接触位置検出部103の検出結果に基づいて、オペレータの指の表示画面101上での移動距離である接触開始点Sから接触終了点Eまでの移動量Laを算出する。
【0043】
そして、移動量判定部105において、移動量算出部104により算出したオペレータの指の接触開始点Sから接触終了点Eまでの移動量Laと、予め設定した基準移動量Lsとを比較し、La>Lsの関係にあるか否かを判定する。
【0044】
ここで、オペレータの指は、表示画面101上を直線的に移動することは難しく、その移動軌跡は少なからず蛇行したものとなる確率が高い。
【0045】
そこで、本例のワイドパネル100においては、接触位置検出部103の検出結果に基づいて、オペレータの指の蛇行幅である接触開始点Sから接触終了点Eまでの直線軌道に対するオペレータの指の位置ずれ量δを位置ずれ量算出部106において算出する。
【0046】
次いで、位置ずれ量判定部107において、位置ずれ量算出部106により算出したオペレータの指の接触開始点Sから接触終了点Eまでの直線軌道に対するオペレータの指の位置ずれ量δと、予め設定した基準位置ずれ量δsとを比較し、δ<δsの関係にあるか否かを判定する。
【0047】
そして、画面分割制御部108は、移動量判定部105により移動量Laが基準移動量Lsを上回っていると判定され、かつ位置ずれ量判定部107により位置ずれ量δが基準位置ずれ量δsを下回っていると判定された場合に、表示画面101を2分割するように画像表示部102の動作を制御する。
【0048】
この結果、図4の下部に示すように、ワイドパネル100の表示画面101が画面中央を分割境界として左右に2分割される。
【0049】
本例のワイドパネル100においては、上述の画面分割操作により、表示画面101の左方の第1の分割画面101Aに、画面分割前に表示されていた主画像(×印で表記)が表示され、表示画面101の右方の第2の分割画面101Bに、画面分割後に表示される副画像(○印で表記)が表示される。
【0050】
なお、図4では、オペレータが表示画面101上で指を縦方向になぞって表示画面101を左右に分割する場合を示したが、本例のワイドパネル100は、図5に示すように、オペレータが表示画面101上で指を横方向になぞって表示画面101を上下に分割することも可能になっている。
【0051】
ここでは、本例のワイドパネル100の表示画面101の画面分割後の第1の分割画面101A(主画像)のデフォルトでの表示位置を、図4では左方、図5では上方としているが、第1の分割画面101A(主画像)と、第2の分割画面101B(副画像)のデフォルトでの表示位置は逆であってもよい。
【0052】
また、本例のワイドパネル100においては、以下に示す(1)〜(5)のAND条件を満たしたときに、表示画面101の画面分割を行なうようにすることができる。
【0053】
(1)オペレータの指の接触開始点Sから接触終了点Eまでの移動量(移動距離)Laが一定距離以上(La>Ls)。ここで、基準移動量Lsは、例えば、ワイドパネル100の表示画面101のディスプレイ垂直方向の高さHの一定割合の値とすることができる。なお、接触開始点Sと接触終了点Eは、いずれのY座標が大きくてもよい。
【0054】
(2)接触開始点Sが表示画面101のディスプレイ垂直方向の高さHの半分、つまり図4においては、接触開始点SがH/2以上であり、かつ接触終了点Eがディスプレイ垂直方向の高さHの半分(H/2)以下。
【0055】
(3)接触開始点Sから接触終了点EまでのX方向の変位が規定値以下(δ<δs)。ここで、接触開始点Sから接触終了点EまでのX方向の変位は、位置ずれ量算出部106により、接触位置検出部103の検出結果に基づいて、オペレータの指の接触開始点Sから接触終了点Eまでの直線軌道に対するオペレータの指の位置ずれ量δを算出することで得られる。また、変位が規定値以下であるか否かは、位置ずれ量判定部107により、位置ずれ量算出部106により算出したオペレータの指の接触開始点Sから接触終了点Eまでの直線軌道に対するオペレータの指の位置ずれ量δが予め設定した基準位置ずれ量δsを下回っているか否かを判定することで得られる。
【0056】
(4)接触開始点Sの押下時から、接触終了点Eで指を離した時までの経過時間が規定範囲内であること。ここで、経過時間は、接触時間計測部109により表示画面101に対するオペレータの指の接触時間を計測することで得られる。また、経過時間が規定範囲内であるか否かは、接触時間判定部110により、接触時間計測部109により計測されたオペレータの指の接触開始点Sでの表示画面101への接触時間が予め設定した基準接触時間を下回っているか否かを判定することで得られる。
【0057】
(5)接触開始時点Sから接触終了時点Eまでの間のX方向の移動量の総和を積算し、積算された値が所定の規定値を超えていないこと。これにより、接触開始点Sから接触終了点Eまでの間にオペレータの指の軌跡(接触軌道)が曲線を描く場合を除去することができるようになり、オペレータの操作が画面分割操作であるのか、それとも画面分割以外の他の操作であるのかを明確に区分できるようになる。
【0058】
次に、オペレータの指の軌跡の蓄積方法および処理方法について説明する。
【0059】
オペレータの指の軌跡は、例えば、表示画面101上のタッチパネルの指の押下位置を単位時間(0.1秒程度)毎に取得し、10秒程度のタッチパネルの指の押下位置を蓄積できるように、100要素程度からなるリングバッファに蓄積する。
【0060】
ここで、短時間(0.2秒程度以下)の指離れは無視し、タッチパネルの指の押下が規定時間(0.5秒程度)以上継続後、押下無し状態が規定時間(0.3秒程度)以上継続した場合に、接触開始点Sをタッチパネルの押下開始点に設定し、接触終了点Eを最後にタッチパネルが指で押下されていた押下終了点に設定する。
【0061】
本例のワイドパネル100においては、上述のようにしてオペレータの指の軌跡の蓄積および処理を行うことによって、表示画面101の画面分割やサイズ変更、移動、1画面化等の画面遷移の判定を行なうことが可能になる。
【0062】
例えば、本例のワイドパネル100においては、接触開始点Sと接触終了点EのX座標が両方とも(または2点の平均)が表示画面101のディスプレイ中心から水平方向の所定範囲内にある場合には、図6に示すように、そこを分割境界として分割することができる。
【0063】
これにより、本例のワイドパネル100においては、その表示画面101をオペレータの指の軌跡にならった位置で左右に2分割することができるようになり、オペレータが画面分割操作時に分割境界線の位置を設定する必要が無くなり、オペレータの画面分割操作をより容易にすることができる。
【0064】
また、本例のワイドパネル100においては、接触開始点Sと接触終了点EのX座標が両方とも(または2点の平均)が表示画面101のディスプレイ中心から水平方向の所定範囲内に無い場合には、図7に示すように、画面分割後の分割境界線が表示画面101のディスプレイ中心を通るように画面分割することができる。
【0065】
なお、この場合には、表示画面101のディスプレイ中心から水平方向の所定範囲のうち、接触開始点Sもしくは接触終了点Eに最も近い垂直線を分割境界とするようにしてもよい。
【0066】
また、本例のワイドパネル100においては、図8に示すように、表示画面101上のタッチパネルのドラッグ中に、上述した画面分割条件を満たした場合に、デフォルトでは矢印で表記されているカーソル801が、視覚的に画面分割操作を想起させるような絵柄(ここでは、はさみのイラスト)のカーソル802(等)に変化するようになっている。
【0067】
このように、本例のワイドパネル100は、その表示画面101上に表記されるカーソルの種類をオペレータの指の軌跡から得られる条件に応じて変更することができるので、オペレータの操作が画面分割操作であるのか、それとも画面分割以外の他の操作であるのかを視覚的に区分できるようになる。
【0068】
また、本例のワイドパネル100においては、接触開始点Sと接触終了点Eの位置関係から、表示画面101を2分割した際の、第1の分割画面101A(主画像)と、第2の分割画面101B(副画像)との表示位置を変更することが可能となっている。
【0069】
例えば、本例のワイドパネル100においては、図9に示すように、接触終了点Eが接触開始点Sに対して表示画面101の右側にある場合には、主画像が表示される第1の表示画面101Aが右側に表示される。
【0070】
また、本例のワイドパネル100においては、接触終了点Eが接触開始点Sに対して表示画面101の左側にある場合には、主画像が表示される第1の表示画面101Aが左側に表示される。
【0071】
これにより、本例のワイドパネル100においては、オペレータが、画面分割操作時に、主画像が表示される第1の表示画面101Aを所望の表示位置に容易に選択表示させることができるようになる。
【0072】
なお、図9では、オペレータの指の接触終了点Eが表示画面101の下方に位置する場合の例について説明したが、本例のワイドパネル100においては、図10に示すように、オペレータの指の接触終了点Eが表示画面101の上方に位置する場合でも、主画像が表示される第1の表示画面101Aを所望の表示位置に容易に選択表示させることが可能である。
【0073】
また、本例のワイドパネル100においては、表示画面101のタッチパネルを操作しているオペレータが、車両200の後部座席203の左右何れの着座位置に着座しているかによって、画面分割後の第1の表示画面101Aと第2の表示画面101Bとの表示位置を変えることができるようになっている。
【0074】
例えば、図1および図2に示したように、オペレータ(乗員300A)が車両200の後部座席203の進行方向左側の着座位置に着座している場合には、図11に示すように、乗員300Aの指の操作により、画面分割後の第1の表示画面101Aのデフォルト画像である主画像が、乗員300Aが着座している方に近い表示画面101の左側に分割表示される。
【0075】
これにより、本例のワイドパネル100においては、画面分割操作によって表示画面101が2分割されても、デフォルト画像である主画像がオペレータの着座位置に近い側に表示されるので、オペレータが画面分割前に鑑賞していた主画像を、さほど違和感を抱かずに続けて鑑賞することができるようになる。
【0076】
なお、図1および図2に示すように、乗員300Aおよび乗員300Bの二人が同じ主画像を鑑賞していて、ある時点で乗員300Aが違う副画像を見たいと思って表示画面101の画面分割操作を行った場合には、オペレータである300Aが着座している側に副画像を表示することが好ましい。
【0077】
これにより、本例のワイドパネル100においては、乗員300Aの画面分割操作によって表示画面101が2分割されても、デフォルト画像である主画像が乗員300Bの着座位置に近い側に表示されるので、乗員300Bが不快感を覚えることなく画面分割前に鑑賞していた主画像を続けて鑑賞することができるようになる。
【0078】
ここで、表示画面101のタッチパネルを操作しているオペレータが車両200の後部座席203の左右何れの着座位置に着座しているかの判定は、着座位置検出部111によって行われる。
【0079】
本例のワイドパネル100における着座位置検出部111は、後部座席203のシート部と背もたれ部に配設されている着座センサ(重量センサ)600A,600Bの出力の有無によって、オペレータの着座位置を判定する。
【0080】
すなわち、着座位置検出部111は、後部座席203の所定の着座位置に配設された各着座センサ600A,600Bのうち、後部座席203の片方のみの着座センサ600A,600Bから出力がある場合には、そこに着座している乗員がオペレータであると判定する。
【0081】
また、着座位置検出部111は、後部座席203の所定の着座位置に配設された各着座センサ600A,600Bの全てから出力がある場合(乗員が満席の場合)には、着座センサ(重量センサ)600A,600Bの出力が小さい方の着座位置に着座している乗員がオペレータであると判定する。
【0082】
これは、オペレータである乗員は、後部座席203のシート部から腰を若干浮かすようにしたり、背もたれ部から離れたりして、表示画面101のタッチパネルを触っている可能性が高いからである。
【0083】
なお、画面分割後の第2の分割画面101Bに表示する副画像としては、例えば、運転席201の前方のコンソールボックス(不図示)に配設されたカーナビ400の表示画面401に表示されている画像(ナビゲーション画像など)、あるいはワイドパネル100の表示画面101の画面分割以前に前回表示していた画像ソース(テレビ映像など)である。
【0084】
ここで、本例のワイドパネル100においては、画面分割後の表示画面101の第2の分割画面101Bに表示する副画像として、運転席201のカーナビ400の表示画面401に表示されているナビゲーション画像とすることが好ましい。
【0085】
これにより、本例のワイドパネル100においては、カーナビ400の表示画面401に表示されているナビゲーション画像と、画面分割後のワイドパネル100の表示画面101の第2の分割画面101Bに表示された副画像としてのナビゲーション画像とを同期させることが可能になる。
【0086】
従って、本例のワイドパネル100においては、その表示画面101に表示された副画像としてのナビゲーション画像を操作することで、カーナビ400の表示画面401に表示されているナビゲーション画像を後部座席203の乗員300A,300Bが操作できるようになる。
【0087】
これにより、本例のワイドパネル100においては、例えば、目的地や、その途中の給油ポイントおよび休憩ポイントなどを、運転者300Cに代わって先に検索し、その検索結果をカーナビ400の表示画面401に転送表示するなど、比較的手の空いている後部座席203の乗員300A,300Bが運転者300Cにとって有益な情報を逐次提供することが可能になる。
【0088】
ここで、表示画面101の画面分割前に表示していた主画像の縦横比は、図12に示すように、画面分割後の第1分割画面101Aに表示した場合でも、同じ縦横比を維持するようにしてもよい。
【0089】
これにより、表示画面101の画面分割後の第1分割画面101Aに表示される主画像が、画面分割により一部が欠けた画像になることが無くなり、鑑賞者が不快感を覚えることなく鑑賞することができるようになる。
【0090】
また、本例のワイドパネル100においては、図13に示すように、表示画面101に表示されているレターボックス映像の縁をオペレータの指でドラッグするようにして縦方向に移動させることで、レターボックス映像を拡大することができる。
【0091】
ここで、表示画面101に表示されている画像がレターボックス映像であることを判定する方法としては、例えば、映像信号線のアスペクト比識別信号(S端子やD端子等に規定されている)、映像信号から認識する方法がある。
【0092】
なお、表示画面101に表示されている画像の水平ラインの平均輝度が規定値以下であれば、黒と認識し、一定本数の黒が時間的に継続していればレターボックスであると判定することも可能である。
【0093】
また、本例のワイドパネル100においては、以下の(1)から(5)に示すAND条件を満たした場合に、表示画面101に表示されている画像の縁をオペレータが指でドラッグしたと判定することができる。
【0094】
(1)接触開始点Sの高さ方向:SYがレターボックスの境目の高さ方向:HbまたはH−Hbに対して、±規定範囲以内である。
【0095】
(2)接触終了点Eの高さ方向:EYが画面高さ方向:Hに対して±規定範囲内である。
【0096】
(3)接触開始点Sから接触終了点EまでのX方向の変位が規定値以下。
【0097】
(4)接触開始点Sの押下時から、接触終了点Eで指を離した時までの経過時間が規定範囲内である。
【0098】
(5)接触開始点Sから接触終了点Eまでの間のX方向の移動量の総和を積算し、積算された値が所定の規定値を超えていないこと(これにより、接触開始点Sから接触終了点Eまでの間にオペレータの指が曲線を描く場合を除去することができる)。
【0099】
また、本例のワイドパネル100においては、図14に示すように、表示画面101に表示されている画像をオペレータの指でドラッグするようにして、主画像と副画像の表示位置を左右入れ替えることが可能になっている。
【0100】
ここで、本例のワイドパネル100においては、以下の(1)から(5)に示すAND条件を満たした場合に、表示画面101に表示されている画像をオペレータが指でドラッグしたと判定することができる。
【0101】
(1)接触開始点Sが2分割された分割画面のうちの一方の分割画面の中心付近であり、かつ接触終了点Eが反対側の分割画面の中心付近である。
【0102】
(2)接触開始点Sから接触終了点EまでのY方向の変位が規定値以下である。
【0103】
(3)接触開始点Sでの押下開始後、画面をつかむイメージで短時間指を静止させた後、指が移動動作を開始している。例えば、接触開始点Sでの押下開始後、規定時間以上(0.1秒程度)、接触開始点Sから規定範囲内(数ピクセル程度)を押下している。これにより「画面分割」の操作と、「画面入れ替え」の操作との違いを判定する。なお、この条件を満たした時点で、カーソルを「矢印」から「掴んでいる手」に変更してもよい。
【0104】
(4)接触開始点Sでの押下時から、接触終了点Eで指を離した時までの経過時間が規定範囲内である。
【0105】
(5)接触開始点Sから接触終了点Eまでの間のY方向の移動量の総和を積算し、積算された値がある規定値を超えていないこと(これにより、接触開始点Sから接触終了点Eまでの間にオペレータの指が曲線を描く場合を除去することができる)。
【0106】
また、本例のワイドパネル100においては、表示画面101を2分割した際に、画面分割に対応して左右の第1スピーカ500Aと第2スピーカ500Bから出力される音量を変えることが可能になっている。
【0107】
例えば、本例のワイドパネル100においては、図15に示すように、表示画面101を2分割することにより、表示画面101の左側の主画像の音声101Avを左側の第1スピーカ500Aから出力し、表示画面101の右側の副画像の音声101Bvを右側の第2スピーカ500Bから出力することができる。
【0108】
ここでは、音量調節部112が、表示画面101に表示されている主画像と副画像との表示位置と左右のスピーカ500A,500Bの音声とを対応させるように音量を調節する。
【0109】
また、本例のワイドパネル100においては、表示画面101を2分割した際に、図16に示すように、左側のスピーカ500Aからは、左側の主画像の音声101Avの音量を大きく副画像の音声101Bvの音量を小さくして出力し、右側のスピーカ500Bからは、右側の副画像の音声101Bvの音量を大きく主画像の音声101Avの音量を小さくして出力させることができる。
【0110】
なお、本例のワイドパネル100においては、スピーカが2つ以上、複数配設されている場合でも同様、分割画面の画像に対応した音量調整をすることができる。
【0111】
また、本例のワイドパネル100においては、図17に示すように、画面分割した第1の分割画面101Aと第2の分割画面101Bとの画面サイズの比率を変えた時に、第1の分割画面101Aと第2の分割画面101Bとの画面サイズに同期して、左右のスピーカ500A,500Bから出力される主画像の音声101Avの音量と副画像の音声101Bvの音量とを、音量調節部112により調節することが可能となっている。
【0112】
これにより、本例のワイドパネル100においては、図17に示すように、左側の第1の分割画面101Aの方が右側の第2の分割画面101Bより大きい場合には、左側の第1の分割画面101Aの音声101Avの音量をより大きく出力させることができる。
【0113】
また、本例のワイドパネル100においては、図18に示すように、画面分割した第1の分割画面101Aと第2の分割画面101Bとの表示画面101上の表示位置を左右で入れ替えた時に、左右のスピーカ500A,500Bから出力される主画像の音声101Avと副画像の音声101Bvとを対応して入れ替えることが可能になっている。
【0114】
次に、上述のようにして画面分割された表示画面101上の表示画像を、図19に示すように、画面分割前の主画像表示に変更するときのオペレータの操作について説明する。
【0115】
本例のワイドパネル100においては、以下の(1)から(6)に示すAND条件を満たした場合に、画面分割された表示画面101上の表示画像を、画面分割前の主画像表示に変更する。
【0116】
(1)接触開始点SのX座標が分割境界線のX座標の規定範囲以内である。
【0117】
(2)接触開始点Sから接触終了点EまでのX方向の変位が規定値以上である。さらに、EX−SX>0であれば各分割画面のうち左側の分割画面が、表示画面101の1画面全体に広がる(ここで、逆であれば各分割画面のうち右側の分割画面が、表示画面101の1画面全体に広がる)。
【0118】
(3)接触開始点Sでの押下開始後、オペレータの指が表示画面101を掴むイメージで短時間止まった後動作を開始している。つまり、接触開始点Sでの押下開始後、オペレータの指が規定時間以上(0.1秒程度)、接触開始点Sから規定範囲内(数ピクセル程度)を押下している。これで「画面分割」と「画面入れ替え」との違いを判定する。なお、この条件を満たした時点で、カーソルを「矢印」から「掴んでいる手」に変更してもよい。
【0119】
(4)接触開始点Sでの押下時から、接触終了点Eで指を離した時までの経過時間が規定範囲内である。
【0120】
(5)接触開始点Sから接触終了点Eまでの間のX,Y方向の移動量の総和を積算し、積算された値がある規定値を超えていないこと(これにより、接触開始点Sから接触終了点Eまでの間にオペレータの指が曲線を描く場合を除去することができる)。
【0121】
(6)接触終了点EのX座標が表示画面101のディスプレイ中心のX座標から規定範囲内であれば、各分割画面の左右の画面サイズの比率を変更、規定範囲外であれば、1画面化する。
【産業上の利用可能性】
【0122】
本発明に係る表示装置は、オペレータが表示画面に触れた指を表示画面上でなぞって所定量移動させるという極めて容易な操作により表示画面を2分割することができるので、車両の後部座席の乗員がテレビ、VTR、DVD、カーナビゲーション等の画像を音声と共に鑑賞するためのディスプレイとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の一実施の形態に係る表示装置を搭載するのに適した車両の概略構成を示す概略断面図
【図2】図1に示した車両の概略構成を示す概略平面図
【図3】本発明の一実施の形態に係る表示装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面を左右に2分割する場合のオペレータの画面分割操作を説明するための概略図
【図5】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面を上下に2分割する場合のオペレータの画面分割操作を説明するための概略図
【図6】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面をオペレータの指の軌跡に習った位置で左右に2分割する場合のオペレータの画面分割操作を説明するための概略図
【図7】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面をオペレータの指の軌跡の位置に応じて表示画面の中心位置で左右に2分割する場合のオペレータの画面分割操作を説明するための概略図
【図8】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面上に表記されるカーソルの種類をオペレータの指の軌跡から得られる条件に応じて変更する場合のオペレータの操作を説明するための概略図
【図9】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面の2分割後の分割画面の表示位置をオペレータの指の接触終了点の位置により選択する場合のオペレータの画面分割操作を説明するための概略図
【図10】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面の2分割後の分割画面の表示位置をオペレータの指の接触終了点の位置により選択する場合のオペレータの他の画面分割操作を説明するための概略図
【図11】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面の2分割後の分割画面の表示位置をオペレータの着座位置に応じて選択する場合のオペレータの画面分割操作を説明するための概略図
【図12】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面を2分割する場合の画面分割後の副画像の縦横比について説明するための概略図
【図13】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面に表示されているレターボックス映像を拡大する場合のオペレータの操作を説明するための概略図
【図14】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面に表示されている主画像と副画像との表示位置を入れ替える場合のオペレータの操作を説明するための概略図
【図15】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面に表示されている主画像と副画像との表示位置と左右のスピーカの出力とを対応させる場合の動作を説明するための概略図
【図16】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面の画面分割後の画面サイズに応じて左右のスピーカから出力される主画像と副画像との音声の音量を調節する場合の動作を説明するための概略図
【図17】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面に表示されている主画像と副画像と左右のスピーカから出力される音声の割合とを対応させる場合の動作を説明するための概略図
【図18】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面の2分割された分割画像の表示位置を左右で入れ替えた場合に左右のスピーカから出力される音声も左右入れ替える場合の動作を説明するための概略図
【図19】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示画面の2分割された分割画像を、画面分割前の主画像表示に変更するときのオペレータの操作について説明するための概略図
【符号の説明】
【0124】
100 ワイドパネル
101 表示画面
101A 第1の分割画面
101B 第2の分割画面
102 画像表示部
103 接触位置検出部
104 移動量算出部
105 移動量判定部
106 位置ずれ量算出部
107 位置ずれ量判定部
108 画面分割制御部
109 接触時間計測部
110 接触時間判定部
111 着座位置検出部
112 音量調節部
500A 第1スピーカ
500B 第2スピーカ
600A,600B 着座センサ
La 移動量
Ls 基準移動量
S 接触開始点
E 接触終了点
δ 位置ずれ量
δs 基準位置ずれ量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面上に画像を表示する画像表示手段と、
前記表示画面上のオペレータの指の接触位置を検出する接触位置検出手段と、
前記接触位置検出手段の検出結果に基づいて前記表示画面に触れた状態で移動する前記オペレータの指の接触開始点から接触終了点までの移動量を算出する移動量算出手段と、
前記移動量算出手段により算出した前記移動量が予め設定した基準移動量を上回っているか否かを判定する移動量判定手段と、
前記接触位置検出手段の検出結果に基づいて前記接触開始点から前記接触終了点までの直線軌道に対するオペレータの指の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出手段と、
前記位置ずれ量算出手段により算出した前記位置ずれ量が予め設定した基準位置ずれ量を下回っているか否かを判定する位置ずれ量判定手段と、
前記移動量判定手段により前記移動量が前記基準移動量を上回っていると判定されかつ前記位置ずれ量判定手段により前記位置ずれ量が前記基準位置ずれ量を下回っていると判定された場合に前記表示画面を2分割するように前記画像表示手段の動作を制御する画面分割制御手段と、を具備する、表示装置。
【請求項2】
前記表示画面に対するオペレータの指の接触時間を計測する接触時間計測手段と、
前記接触時間計測手段により計測された前記接触開始点での接触時間が予め設定した基準接触時間を下回っているか否かを判定する接触時間判定手段と、を備え、
前記画面分割制御手段は、前記接触時間判定手段により前記計測時間が前記基準接触時間を下回っていると判定された場合に前記表示画面を2分割するように前記画像表示手段の動作を制御する、請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記画面分割制御手段は、前記接触開始点と前記接触終了点との位置関係に基づいて、2分割した第1の分割画面と第2の分割画面との表示位置を決定するように前記画像表示手段の動作を制御する、請求項1記載の表示装置。
【請求項4】
前記画面分割制御手段は、前記接触開始点と前記接触終了点との前記表示画面のY軸座標の変化が大きい場合には前記第1の分割画面と前記第2の分割画面とを左右に分割表示し、前記接触開始点と前記接触終了点との前記表示画面のX軸座標の変化が大きい場合には前記第1の分割画面と前記第2の分割画面とを上下に分割表示するように前記画像表示手段の動作を制御する、請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
前記画面分割制御手段は、前記接触開始点および前記接触終了点が前記表示画面の画面中心から所定範囲内にある場合には前記画面中心を通る線分で前記表示画面を2分割するように前記画像表示手段の動作を制御する、請求項4記載の表示装置。
【請求項6】
乗員が何れの乗車位置に着座したかを検出する着座位置検出手段を備えた車両に搭載した場合、
前記画面分割制御手段は、前記着座位置検出手段により検出した前記オペレータの着座位置に近い側の分割画面に2分割後の新たな画像を表示するように前記画像表示手段の動作を制御する、請求項1記載の表示装置。
【請求項7】
前記画面分割制御手段は、2分割された何れか一方の分割画面にオペレータの指を接触させた状態で、前記接触時間計測手段により計測された前記分割画面に対する接触時間が前記接触時間判定手段により前記基準接触時間を上回っていると判定された場合に、オペレータの指が接触している前記分割画面を他方の分割画面側にドラッグ可能とし、前記分割画面を他方の分割画面側にドラッグしながら移動させることにより2分割後の各画像の表示位置を入れ替えるように前記画像表示手段の動作を制御する、請求項2記載の表示装置。
【請求項8】
前記画面分割制御手段は、2分割された第1の分割画面と第2の分割画面との分割境界線にオペレータの指を接触させた状態で、前記接触時間計測手段により計測された前記分割境界線に対する接触時間が前記接触時間判定手段により前記基準接触時間を上回っていると判定された場合に、オペレータの指が接触している前記分割境界線をドラッグ可能とし、オペレータの指が接触している前記分割境界線をドラッグしながら移動させることにより2分割後の各分割画面の画面サイズを変更するように前記画像表示手段の動作を制御する、請求項2記載の表示装置。
【請求項9】
前記画面分割制御手段により2分割された第1の分割画面の第1の画像音量と第2の分割画面の第2の画像音量とを、前記画面サイズ変更手段により変更された画面サイズに対応させて増減させる音量調節手段を具備する、請求項8記載の表示装置。
【請求項10】
表示画面上に画像を表示する画像表示ステップと、
前記表示画面上のオペレータの指の接触位置を検出する接触位置検出ステップと、
前記接触位置検出ステップでの検出結果に基づいて前記表示画面に触れた状態で移動する前記オペレータの指の接触開始点から接触終了点までの移動量を算出する移動量算出ステップと、
前記移動量算出ステップにより算出した前記移動量が予め設定した基準移動量を上回っているか否かを判定する移動量判定ステップと、
前記接触位置検出ステップでの検出結果に基づいて前記接触開始点から前記接触終了点までの直線軌道に対するオペレータの指の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出ステップと、
前記位置ずれ量算出ステップにより算出した前記位置ずれ量が予め設定した基準位置ずれ量を下回っているか否かを判定する位置ずれ量判定ステップと、
前記移動量判定ステップにより前記移動量が前記基準移動量を上回っていると判定されかつ前記位置ずれ量判定ステップにより前記位置ずれ量が前記基準位置ずれ量を下回っていると判定された場合に前記表示画面を2分割するように前記画像表示ステップの動作を制御する画面分割制御ステップと、を具備する、表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2007−257220(P2007−257220A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−79779(P2006−79779)
【出願日】平成18年3月22日(2006.3.22)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】