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製袋包装機の横シール機構および製袋包装機
説明

製袋包装機の横シール機構および製袋包装機

【課題】 シール直前における袋内の被包装物の姿勢が乱れることを防止して、良好な製袋を行うことが可能な製袋包装機の横シール機構および製袋包装機を提供する。
【解決手段】 製袋包装機の横シール機構17は、回転軸51,71を中心に回転するアーム部材52,72に取り付けられており、シールジョー54,74とともに回転軸51,71を中心に旋回しながらシールジョー54,74より先にチューブ状フィルムFに対して当接するエア抜き機構56,76を備えている。エア抜き機構56,76は、チューブ状フィルムFとの当接面によってチューブ状フィルムF内の被包装物を挟み込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製袋包装機の横シール機構、特に、チューブ状に成形された包材に被包装物を充填して密封する製袋包装機の横シール機構、および製袋包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
袋を製造しながらこの袋に食品などの被包装物を充填して包装する製袋包装機の横シール機構として、縦型の製袋包装機が存在する。
例えば、縦型のピロー製袋包装機は、シート状のフィルムである包材をフォーマーおよびチューブによって筒状(チューブ状)に成形し、縦シール手段によりチューブ状の包材の重ねられた縦方向の縁をシール(熱封止)する。そして、被包装物をチューブから袋になるチューブ状の包材の内部に充填して、チューブ下方の横シール機構によって袋の上部と後続の袋の下部とにまたがってシールした後、横シール部分の中央をカッターで切断することを繰り返す。すなわち、ピロー製袋包装機では、上記のように袋の製造と袋内への被包装物の充填という動作が連続的に行われる。
【0003】
このような製袋包装機の横シール機構として、チューブ状の包材の搬送経路を挟んで対向配置された一対のシールジョーと呼ばれるシール部材を互いに押しつけてチューブ状の包材を加熱圧着する機構が多く採用されている。そして、シールジョーを単に水平に直線往復運動させる方式では、チューブ状の包材のシールが一点(線)でしか行なわれず、その結果、シールに要する時間だけチューブ状の包材の搬送を停止しなければならないため、各シールジョーが略D字状の軌跡を描くようにしているものが多い。この場合には、チューブ状の包材を連続搬送しながらこれにシールジョーを追随させることで、シール時間を長くとることができる。
【0004】
例えば、特許文献1には、シールして作成された袋に過剰に空気が入り込まないようにするための、縦型製袋充填包装機における袋内エアー抜き製袋包装機の横シール機構が開示されている。
ここでは、袋のエンドシールを行うシール体の回転方向前方に回転自在に支持された袋に当接可能な一対のパッドを有しており、この一対のパッドがエンドシールを行う前に袋を両側から挟みこんで袋内から空気を抜くことで、被包装物の落下供給時間を十分に確保するとともに、袋内の空気を確実に抜くことができる。
【特許文献1】特開平5−65144号公報(平成5年3月19日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の製袋包装機では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された製袋包装機における袋内エア抜き製袋包装機の横シール機構では、パッドが袋の上端部付近を挟み込んで空気抜きを行っている。すると、袋における被包装物が入っている部分を挟み込んでいる状態にならず、袋内での被包装物の姿勢を保持することが困難であった。これにより、特に、図12(a)に示すように、被包装物が細長い棒状の商品である場合には、図12(b)に示すように、シール前において被包装物の姿勢が乱れ易く、被包装物の姿勢が乱れると袋がねじれた状態で製袋されてしまうおそれがある。
【0006】
本発明の課題は、シール直前における袋内の被包装物の姿勢が乱れることを防止して、良好な製袋を行うことが可能な製袋包装機の横シール機構および製袋包装機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の製袋包装機の横シール機構は、包材を搬送しながらチューブ状の包材に成形し、そこに被包装物を充填して密封する製袋包装機の横シール機構である。そして、本製袋包装機の横シール機構は、左右一対の回転軸と、左右一対のアーム部材と、左右一対のシール部材と、左右一対の空気抜き部材とを備えている。回転軸は、チューブ状の包材の両側に位置し、互いに反対方向に同期回転する。アーム部材は、それぞれの回転軸に固定されて、回転軸を中心として回転する。シール部材は、左右一対のアーム部材のそれぞれの先端部に設けられており、回転軸を中心として旋回しながら包材をシールする位置において包材に対して当接する。空気抜き部材は、左右一対のアーム部材において回転方向におけるシール部材よりも前側の位置に設けられており、回転軸を中心として旋回しながら包材に当接してチューブ状の包材における被包装物が充填された部分を互いの包材との当接面で挟み込む。
【0008】
ここでは、互いに反対方向に同期して回転する回転軸にアーム部が取り付けられており、そのアーム部材にはシール部材と空気抜き部材とが設けられている。シール部材は、例えば、回転軸の周りを略D字形状の軌跡を描きながら旋回移動しており、所定のシール位置で左右のシール部材がチューブ状の包材を挟みこんで横シールを行う。空気抜き部材は、アーム部材の回転方向におけるシール部材の前側に設けられており、回転軸を中心として旋回しながらシール部材によるシールが行われる前にチューブ状の包材に当接し、シールが行われるまで、チューブ状に形成された包材における被包装物が入った部分を、互いの包材との当接面において挟み込みながら移動する。
【0009】
このように、包材の被包装物が入っている部分を空気抜き部材の面で挟み込みながらチューブ状の包材に対して空気抜き部材を移動させることで、被包装物を保持したまま空気が袋内へ所定量以上入らないようにすることができる。よって、例えば、細長い商品を被包装物とする場合における袋の膨れや、チューブ状の包材内での商品の傾きに起因する袋のねじれを防止することができる。この結果、梱包する商品の姿勢を安定させ、良好に製袋することが可能な製袋包装機の横シール機構を得ることができる。
【0010】
第2の発明に係る製袋包装機の横シール機構は、第1の発明の製袋包装機の横シール機構であって、空気抜き部材は、チューブ状の包材における被包装物が充填された部分に当接する弾性面を有する。
ここでは、空気抜き部材は、例えば、包材との当接面にスポンジ等が取り付けられて弾性を有している。これにより、チューブ状の包材に対して適度な圧力を与えた状態で当接面において挟み込むことで、被包装物を傷めることなく被包装物を保持することができる。
【0011】
第3の発明に係る製袋包装機の横シール機構は、第1または第2の発明の製袋包装機の横シール機構であって、空気抜き部材は、変形しながらチューブ状の包材における被包装物が充填された部分を挟み込む。
ここでは、空気抜き部材が変形しながらチューブ状の包材の被包装物が充填された部分を挟み込む。
【0012】
これにより、空気抜き部材の当接面を、被包装物の形状に対応して変形させることができるため、被包装物を損傷することなく、被包装物の姿勢を保持したままチューブ状の包材内に必要以上の空気が流入することを防止できる。
第4の発明に係る製袋包装機の横シール機構は、第1から第3の発明のいずれか1つの製袋包装機の横シール機構であって、空気抜き部材は、シール部材によるシール前からシールが行われるまでチューブ状の包材を挟み込んでいる。
【0013】
ここでは、空気抜き部材が、シール部材によるシールが開始される前からシールが行われるまで被包装物が充填されたチューブ状の包材の部分を挟み込んでいる。
これにより、チューブ状の包材内における被包装物の姿勢を保持したまま、チューブ状の包材から適度に空気が抜けた状態でシールを行うことができる。
第5の発明にかかる製袋包装機の横シール機構は、第1から第4の発明のいずれか1つの製袋包装機の横シール機構であって、空気抜き部材は、チューブ状の包材との当接面が旋回軌道に沿って湾曲している。
【0014】
ここでは、空気抜き部材が、旋回軌道に沿って湾曲した当接面においてチューブ状の包材を挟み込む。
これにより、空気抜き部材が、回転軸を中心に旋回しながら包材に対して当接する場合でも、一定時間に渡って包材を挟み込んで被包装物の姿勢を保持しつつ、チューブ状の包材内へ必要以上の空気が入り込むことを回避できる。
【0015】
第6の発明に係る製袋包装機の横シール機構は、第1から第5の発明のいずれか1つの製袋包装機の横シール機構であって、空気抜き部材は、製袋される袋の搬送方向における長さの略1/2以上の長さの面でチューブ状の包材を挟み込む。
ここでは、空気抜き部材が、包材の被包装物の部分に当接する際には、包材の搬送方向における長さの1/2以上の長さを一辺とする面で挟み込む。
【0016】
これにより、チューブ状の包材内の被包装物をしっかりと保持しつつ、チューブ状の包材への過度の空気の流入を回避できる。
第7の発明に係る製袋包装機の横シール機構は、第1から第6の発明のいずれか1つの製袋包装機の横シール機構であって、空気抜き部材における包材との当接面には、摩擦係数が小さくなる加工が施されている。
【0017】
ここでは、空気抜き部材における包材との当接面に、例えば、テフロン(登録商標)加工等が施されている。
これにより、空気抜き部材の当接面の磨耗を防止するとともに、すべりの良い当接面によって包材を挟み込むことで被包装物に負荷をかけることなく、姿勢を保持して良好な製袋を行うことが可能になる。
【0018】
第8の発明にかかる製袋包装機の横シール機構は、第1から第7の発明のいずれか1つの製袋包装機の横シール機構であって、空気抜き部材を、包材との当接方向における位置を調整する調整機構をさらに備えている。
ここでは、調整機構によって包材との当接方向における空気抜き部材の位置を調整する。
【0019】
これにより、袋の大きさや厚みに応じて、当接圧力が適切な範囲内に収まるように調整することができる。よって、袋の大きさ等に関係なく、常に安定した製袋を行うことができる。
第9の発明に係る製袋包装機の横シール機構は、第1から第8の発明のいずれか1つの製袋包装機の横シール機構であって、アーム部材に支持されており、チューブ状の包材のシール部分に空気が入り込むことを回避するために設けられた左右一対のしごき部材をさらに備えている。そして、空気抜き部材は、しごき部材と同期して旋回する。
【0020】
ここでは、空気抜き部材が、しごき部材と同期しながら回転軸の周りを旋回している。
これにより、空気抜き部材によってチューブ状の包材へ過剰な空気が入り込むことを抑えつつ、しごき部材によってシール部分をしごくため、製袋される袋内に必要以上に空気が混入することを防止して、適度な空気量の袋を形成できる。
第10の発明に係る製袋包装機の横シール機構は、第1から第9の発明のいずれか1つの製袋包装機の横シール機構であって、被包装物は、細長い形状の商品である。
【0021】
ここでは、シールする際にチューブ状の包材内での姿勢が不安定な細長い商品を被包装物とする場合でも、空気抜き部材によって商品を保持しつつ必要以上の空気の流入を阻止する。
これにより、細長い商品がシールする際に傾くことによる袋のねじれの発生を防止して、安定した製袋を行うことができる。
【0022】
第11の発明に係る製袋包装機の横シール機構は、チューブ状の包材に被包装物を充填して密封する製袋包装機の横シール機構である。そして、本製袋包装機の横シール機構は、左右一対の回転軸と、左右一対のアーム部材と、左右一対のシール部材と、左右一対の空気抜き部材とを備えている。回転軸は、チューブ状の包材の両側に位置し、互いに反対方向に同期回転する。アーム部材は、それぞれの回転軸に固定されて、回転軸を中心として回転する。シール部材は、左右一対のアーム部材のそれぞれの先端部に取り付けられており、回転軸を中心として旋回しながら、包材をシールする位置において包材に当接する。空気抜き部材は、左右一対のアーム部材に取り付けられた状態で回転軸を中心として旋回しながらチューブ状の包材における被包装物が充填された部分を挟み込む接触面をそれぞれ有しており、チューブ状の包材に対して当接する面が接触面の下方から上方へと移動しながら包材を挟み込む。
【0023】
ここでは、互いに反対方向に同期して回転する回転軸にアーム部が取り付けられており、そのアーム部材にはシール部材と空気抜き部材とが設けられている。シール部材は、例えば、回転軸の周りを略D字形状の軌跡を描きながら旋回移動しており、所定のシール位置で左右のシール部材がチューブ状の包材を挟みこんで横シールを行う。空気抜き部材は、回転軸を中心として旋回しながらシール部材によるシールが行われる前にチューブ状の包材に当接する。そして、空気抜き部材は、チューブ状に形成された包材における被包装物が入った部分を挟み込む当接面を有している。本発明の横シール機構では、チューブ状の包材に当接する面が、この当接面の下方から上方へと移動しながら包材における被包装物が入った部分を挟み込む。
【0024】
このように、包材の被包装物が入っている部分を空気抜き部材の当接面の下方から上方にかけて挟み込むように空気抜き部材を移動させることで、空気抜き部材によって包材への過度の空気の流入を抑えることができる。よって、例えば、細長い商品を被包装物とする場合でも、過度に空気が入った袋の作製や、チューブ状の包材内での商品の傾きに起因する袋のねじれを防止することができる。この結果、梱包する商品の姿勢を安定させ、良好に製袋することが可能な製袋包装機の横シール機構を得ることができる。
【0025】
第12の発明に係る製袋包装機は、製袋しつつ被包装物の充填を行う製袋包装機であって、袋成形機構と、袋搬送機構と、縦シール機構と、第1から第11の発明のいずれか1つに係る横シール機構とを備えている。袋成形機構は、供給されるシート状の包材をチューブ状に成形しつつ、被包装物を受け入れる。袋搬送機構は、チューブ状の包材を下方に搬送する。縦シール機構は、搬送されるチューブ状の包材の重なり部分を縦方向にシールする。横シール機構は、搬送されるチューブ状の包材を所定の間隔で横方向にシールする。
【0026】
ここでは、袋成形機構によってチューブ状に成形される包材を、袋搬送機構によって搬送しながら縦シール機構と横シール機構とを用いて製袋を行う。ここで、横シール機構では、互いに反対方向に同期して回転する回転軸にアーム部が取り付けられており、そのアーム部材にはシール部材と空気抜き部材とが設けられている。シール部材は、例えば、回転軸の周りを略D字形状の軌跡を描きながら旋回移動しており、所定のシール位置で左右のシール部材がチューブ状の包材を挟みこんで横シールを行う。空気抜き部材は、アーム部材の回転方向におけるシール部材の前側に設けられており、回転軸を中心として旋回しながらシール部材によるシールが行われる前にチューブ状の包材に当接し、シールが行われるまで、チューブ状に形成された包材における被包装物が入った部分を、互いの包材との当接面において挟み込みながら移動する。
【0027】
このように、包材の被包装物が入っている部分を空気抜き部材の面で挟み込みながらチューブ状の包材に対して空気抜き部材を移動させることで、空気抜き部材によってチューブ状の包材を挟みこんで被包装物を保持したまま包材内への過度の空気の流入を防止することができる。よって、例えば、細長い商品を被包装物とする場合におけるチューブ状の包材内での商品の傾きに起因する袋のねじれを防止できる。この結果、梱包する商品の姿勢を安定させ、良好に製袋することが可能な製袋包装機を得ることができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の製袋包装機の横シール機構によれば、シール直前における被包装物の姿勢の悪化に起因して生じる製袋不良の発生を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明の一実施形態に係る製袋包装機の横シール機構および製袋包装機について、図1〜図11を用いて説明すれば以下の通りである。
[製袋包装機の横シール機構全体の構成]
本発明の一実施形態に係る製袋包装機を図1および図2に示す。これらの図に示す製袋包装機1は、細長い棒状の菓子等の被包装物を袋詰めする機械であり、主として、被包装物の袋詰めを行う本体部分である製袋包装ユニット5と、この製袋包装ユニット5に袋となるフィルムFを供給するフィルム供給ユニット6とから構成されている。また、製袋包装ユニット5の前面には操作スイッチ類7が配置されており、この操作スイッチ類7を操作する操作者が視認できる位置に、操作状態を示す液晶ディスプレイ8が配置されている。
【0030】
[各ユニットの構成]
フィルム供給ユニット6は、後述する製袋包装ユニット5の成形機構13に対してシート状のフィルムFを供給するユニットであって、ここでは製袋包装ユニット5に隣接して設けられている。このフィルム供給ユニット6にはフィルムFが巻かれたロールがセットされ、このロールからフィルムFが繰り出される。
【0031】
製袋包装ユニット5は、図1および図2に示すように、主として、シート状で送られてくるフィルムFをチューブ状に成形する成形機構13と、チューブ状となったフィルムF(以下、チューブ状フィルムFという。)を下方に搬送するプルダウンベルト機構14と、チューブ状フィルムFの重ね合わせ部分を縦方向にシール(熱封止)する縦シール機構15と、チューブ状フィルムFを横方向にシールすることで袋の上下端を封止する横シール機構17と、これらの各機構を支える支持フレーム12とから構成されている。また、支持フレーム12の周囲には、ケーシング9が取り付けられている。
【0032】
成形機構13は、図2に示すように、チューブ31と、フォーマー32とを有している。チューブ31は、円筒形状の部材であり、上下端が開口している。チューブ31は、天板29の中央の開口部分に配置され、図示しないブラケットを介してフォーマー32と一体にされている。このチューブ31の上端の開口部には、コンピュータスケール2から計量された被包装物が投入される。フォーマー32は、チューブ31を取り囲むように配置されている。このフォーマー32の形状は、フィルム供給ユニット6から送られてきたシート状のフィルムFがフォーマー32とチューブ31との隙間を通るときにチューブ状に成形されるような形状とされている。このフォーマー32も、図示しない支持部材を介して支持フレーム12に固定されている。また、成形機構13のチューブ31やフォーマー32は、製造する袋の大きさに応じて取り替えることができるようにされている。そのために成形機構13は、支持フレーム12に対し着脱自在にされている。
【0033】
プルダウンベルト機構14と縦シール機構15とは、天板29から吊り下げられているサポート部材に支持されており、チューブ31に沿って縦に延びるように配置されている。一対のプルダウンベルト機構14は、チューブ31に巻き付いたチューブ状フィルムFを吸着しながら下方に搬送する機構であり、駆動ローラ、従動ローラ吸着機能を有するベルトなどから構成されている。縦シール機構15は、チューブ31に巻き付いているチューブ状フィルムFの重なり部分を、一定の加圧力でチューブ31に押しつけながら加熱して縦にシールする機構である。この縦シール機構15は、ヒータや、ヒータにより加熱されチューブ状フィルムの重なり部分に接触するヒータベルト等を有している。
【0034】
[横シール機構の構成]
横シール機構17は、図2に示すように、成形機構13,プルダウンベルト機構14,および縦シール機構15の下方に配置され、支持フレーム12に支持されている。なお、図3では、理解の容易のために、スプリング57b,77bに関する構造の図示を省略している。また、図4ではしごき部(しごき部材)55,75およびエア抜き機構56,76に関する構造の図示を省略し、図5では首振り部材53,73、シールジョー(シール部材)54,74およびスプリング57b,77bに関する構造の図示を省略している。
【0035】
横シール機構17は、図3〜図5に示すように、主として、左右一対の回転軸51,71と、左右一対のアーム部材52,72と、左右一対の首振り部材53,73と、左右一対のシールジョー54,74と、左右一対のしごき部55,75と、左右一対のエア抜き機構56,76と、左右一対のカム57,77と、左右一対のスプリング57b,77bと、回転軸水平移動機構17a(図7参照)とから構成されている。
【0036】
<回転軸>
一対の回転軸51,71は、シールジョー54,74と平行に、図2および図3の紙面に垂直な方向に延びて設けられており、両端近傍部においてアーム部材52,72と相対回転不能に連結されている。回転軸51,71は、チューブ状の袋の両側に位置し、互いに反対方向(図3に示す一点鎖線の方向)に同期回転する。また、回転軸51,71の一端は、カム57,77および移動板160,160(図7参照)を貫通し、シュミットカップリングを介してモータ等の回転駆動機構(図示せず)に連結されている。また、回転軸51,71の他端は、反対側のカム57,77および移動板160,160(図7参照)を貫通して突出し、その突出部分には、ヒータ等に電力を供給するためのスリップリング(図示せず)が設けられている。回転軸51,71と、カム57,77および移動板160,160(図7参照)とは、相対回転は可能であるが、水平方向(回転軸と直交する方向)には相対移動不能なように連結されている。したがって、回転軸51,71、カム57,77および移動板160,160(図7参照)は、回転軸51,71と直交する水平方向に対して一体的に移動することになる。
【0037】
なお、シュミットカップリングは、リンクにより結合されている3枚の円板から構成されており、入力軸の回転を出力軸である回転軸51,71に伝達する軸継手である。このシュミットカップリングは、平面的に固定されている入力軸に対して回転軸51,71が平面的に移動して両者の軸芯距離が変わった場合にも、入力軸の回転を回転軸51,71に伝えることができる。
【0038】
<アーム部材>
一対のアーム部材52,72は、回転軸51,71の長手方向の両端に設けられており、回転軸51,71と相対回転不能に固定されている。アーム部材52,72は、回転軸51,71とともに回転する一方向に長いブロック状の部材であり、カム57,77の内側でシールジョー54,74の外側に配置されている。アーム部材52,72は、図5に示すように、その長手方向先端の第1支持部52a,72aにおいて首振り部材53,73を支持する一方、長手方向中央部近傍の第2支持部52b,72bにおいて、エア抜き機構56,76を支持する。これらの第1支持部52a,72aおよび第2支持部52b,72bは、首振り部材53,73およびエア抜き機構56,76を支持した状態で、回転軸51,71の回転に従って旋回する。
【0039】
<首振り部材>
一対の首振り部材53,73は、シールジョー54,74の長手方向の両端に設けられており、図5に示すように、アーム部材52,72の第1支持部52a,72aに支持されている。具体的には、首振り部材53,73の内側部分に位置する被支持部53a,73a(図4参照)が、ピンによってアーム部材52,72の第1支持部52a,72a(図5参照)に回動自在に支持されている。
【0040】
また、図4に示すように、カム57,77に沿って転動するカムフォロア57a,77aおよびスプリング57b,77bに係止する係止部材53c,73cが、首振り部材53,73と一体となっている。すなわち、カムフォロア57a,77aや係止部材53c,73cは、アーム部材52,72の第1支持部52a,72aに対して首振り部材53,73とともに回動することになる。
【0041】
カムフォロア57a,77aは、首振り部材53,73の旋回方向の後ろ側において首振り部材53,73に対して回転自在に装着されており、後述するスプリング57b,77bの力によってカム57,77の外周面であるカム面に常に当接しながら転動するようになっている。
また、後述するように、首振り部材53,73の外側部分である首振り部53b,73bには、図4に示すように、シールジョー54,74が取り付けられる。首振り部53b,73bに取り付けられたシールジョー54,74は、首振り部材53,73に対して相対回転不能となり、首振り部材53,73とともにアーム部材52,72の第1支持部52a,72aに対して回動することになる。したがって、後述するように、チューブ状フィルムFを横シールする前において、首振り部53b,73bやシールジョー54,74は、回転軸51,71の回転によるアーム部材52,72の旋回の角速度よりも速い角速度で旋回しながらチューブ状の袋に接近することになる。すなわち、首振り部53b,73bやシールジョー54,74は、アーム部材52,72に対して揺動することによって、揺動しない構成と比較して速い旋回速度にて互いに接近する。
【0042】
なお、本実施形態における角速度とは、アーム部材52,72、首振り部材53,73、シールジョー54,74、しごき部55,75、エア抜き機構56,76などの各旋回部分の回転軸51,71を中心とする回転軸51,71に対する角速度である。したがって、例えば、シールジョー54,74の角速度は、アーム部材52,72の回転による角速度に、揺動(首振り部材53,73のアーム部材52,72の第1支持部52a,72aに対する回動)よる回転軸51,71に対する角速度が加わることになる。
【0043】
<シールジョー>
一対のシールジョー54,74は、図2および図3の紙面に垂直な方向にチューブ状フィルムの幅より長く延びて形成された部材であり、内部にヒータを有している。このヒータによってシールジョー54,74のシール面(横シール時に対向する面)が加熱され、シールジョー54,74によって挟み込まれたチューブ状フィルムFの一部が熱シールされるようになっている。
【0044】
シールジョー54,74は、図4に示すように、首振り部材53,73の外側部分に位置する首振り部53b,73bに支持されている。したがって、首振り部材53,73およびシールジョー54,74は、アーム部材52,72に同期して回転軸51,71の周りを旋回するとともに、アーム部材52,72の第1支持部52a,72aに対して回動することになる。
【0045】
<しごき部>
一対のしごき部55,75は、図3および図5に示すように、シールジョー54,74と同様の方向に延伸する断面がくの字の弾性材料からなる部材である。また、しごき部55,75は、図3において一点鎖線で示す旋回方向における、シールジョー54,74の前側であって、後述するエア抜き機構56,76の後側の位置、つまりシールジョー54,74とエア抜き機構56,76との間、に配置されるように、エア抜き機構56,76の袋当接調整機構62,82における旋回方向の後側の面に固定されている。さらに、しごき部55,75は、横シールを行う直前にシールジョー54,74よりも先にフィルムFに対して当接し、互いの間に若干の隙間を開けた状態でシールジョー54,74よりも速い速度で図3に一点鎖線で示す旋回方向へ移動する。これにより、袋の上部に残った被包装物を袋の下方へと強制的に落下させて、横シールを行うフィルムFの部分に、被包装物のカス等がかみこんでしまうことを回避して、シール不良の発生を抑制することができる。
【0046】
<エア抜き機構>
一対のエア抜き機構56,76は、図5に示すように、主として、左右一対のエア抜きパッド(空気抜き部材)61,81と、袋当接調整機構62,82と、から構成されている。
エア抜きパッド61,81は、図6に示すように、袋当接調整機構62,82に取り付けられており断面がくの字型(湾曲状)の金属製の板61a,81aと、金属製の板61a,81aの上に貼り付けられたスポンジ(弾性部材、弾性面)61b,81bと、スポンジ61b,81bの表面を覆うように設けられたテフロン(登録商標)シート61c,81cと、を有している。
【0047】
袋当接調整機構62,82は、両端が回転軸と接続されている複数のリムからなり、エア抜きパッド61,81がチューブ状フィルムFと当接するタイミングに合わせて、エア抜きパッド61,81を当接方向に移動させる(図11参照)。これにより、チューブ状フィルムFの両側からエア抜きパッド61,81で挟みこむことで、袋の中に所定量以上の空気が入り込むことを防止している。
【0048】
<カム>
一対のカム57,77は、回転軸水平移動機構17aを構成する移動板160(図7参照)の内側に固定されている。これらのカム57,77の外周には、図3の二点鎖線で示すような形状のカム面が形成されている。このような形状にカム面を形成することにより、カム57,77のカム面に沿って転動するカムフォロア57a,77aの動きによってアーム部材52,72に対する姿勢(回動角度)が決まる首振り部材53,73およびシールジョー54,74が、横シール時に対向姿勢が保たれるなどの所定の姿勢変化をするようになる。
【0049】
<スプリング>
一対のスプリング57b,77bは、図4に示すように、首振り部材53,73を一方向側(旋回方向の後ろ側)に付勢して、カムフォロア57a,77aをカム57,77のカム面に押しつける役割を果たす。スプリング57b,77bは、一端が、首振り部材53,73と一体の係止部材53c,73cの先端に係止され、他端が、回転軸51,71を挟んでアーム部材52,72の逆側に係止されている。
【0050】
<回転軸水平移動機構>
回転軸水平移動機構17aは、図7に示すように、カム57,77がそれぞれ固定された1対の移動板160,160と、この1対の移動板160,160を互いに近接又は離反させるための駆動機構175とを有している。なお、図7に表れている1対の移動板160,160や連結ロッドなどは、駆動機構175の逆側にも同様に設けられている。
【0051】
1対の移動板160,160は、矩形状の部材であり、前述のように、中央部において回転軸51,71を回転自在に支持している。移動板160,160の外側の面には上端部および下端部にそれぞれガイド部160aが設けられており、各ガイド部160aは、支持フレーム12に設けられたガイドレール176に対してスライド自在に係合している。
【0052】
駆動機構175は、モータ(図示せず)によって回転するボールねじ180と、ボールねじ180に螺合する第1および第2ナット部材181,182と、ボールねじ180と水平方向で直交するように設けられた第1および第2連結ロッド183,184と、移動方向に沿って設けられた1対の第3連結ロッド185,185と、第3連結ロッド185,185と平行に設けられた第4連結ロッド186とを有している。
【0053】
第1連結ロッド183は継手187を介して1対の第3連結ロッド185に連結されており、1対の第3連結ロッド185,185の先端は一方の移動板160の側端面に固定されている。なお、1対の第3連結ロッド185,185は、他方の移動板160をスライド自在に貫通している。また、第2連結ロッド184は継手188を介して第4連結ロッド186に連結されており、第4連結ロッド186の先端は他方の移動板160の側端面に固定されている。
【0054】
そして、ボールねじ180において、第1ナット部材181が螺合する部分と、第2ナット部材182が螺合する部分とは、互いに逆ねじになっている。
このような駆動機構175によってボールねじ180を回転させることで、1対の移動板160,160を互いに近接させたり、離反させたりすることが可能となる。すなわち、回転軸水平移動機構17aは、回転軸51,71の長手方向に直交する方向に回転軸51,71およびカム57,77を移動させることができる。具体的には、後述するように、回転軸水平移動機構17aは、一対のシールジョー54,74がチューブ状フィルムFを挟んで対向しチューブ状フィルムFを横シールし始めるときに、一対の回転軸51,71等を互いに近づくように移動させる。
【0055】
<その他>
なお、図3〜図6では図示を省略しているが、首振り部材53,73、シールジョー54,74、しごき部55,75、エア抜き機構56,76などは、アーム部材52,72の長手方向の一方向側にだけ取り付けられているのではなく、それとは反対側にも同様に取り付けられている。したがって、アーム部材52,72の両端部には、それぞれ首振り部材53,73と一体であるカムフォロア57a,77aが装着されており、これらのカムフォロア57a,77aがカム57,77を挟み込む構造となる。
【0056】
[製袋包装機の動作]
<概略動作>
フィルム供給ユニット6から成形機構13に送られたシート状のフィルムFは、図2に示すフォーマー32からチューブ31に巻き付けられて筒状(チューブ状)に成形され、そのままプルダウンベルト機構14によって下方に搬送される。そして、フィルムFはチューブ31に巻き付けられた状態において両端部が周面上で重ね合わせられた状態となり、その重ね合わせ部分が縦シール機構15によって縦にシールされる。
【0057】
縦にシールされて円筒形状となったチューブ状フィルムFは、チューブ31を抜けて横シール機構17へと降りていく。また、このときにはチューブ状フィルムFの移動と同時に、被包装物の固まりがコンピュータスケール2からチューブ31を通って落下してくる。そして、横シール機構17においては、チューブ状フィルムF内に被包装物が存在する状態で、その袋の上端および被包装物が存在する袋の上部の袋の下端の部分が横にシールされる。
【0058】
また、一対のシールジョー54,74が、図8〜図11に示すように駆動するときには、先行する袋の上端部と、これに続く袋の下端部とがほぼ同時に横シールされる。そして、この横シールと同時に、いずれかのシールジョーに内蔵されているカッター(図示せず)によって、先行する袋Bと後続のチューブ状フィルムFとが切り離される。
以上のようにして連続的に製造される袋Bは、図1および図2に示す傾斜誘導板19により、ベルトコンベア(図示せず)に導かれ、ウェイトチェッカー等の後工程の装置に移送される。
【0059】
<横シール動作の詳細>
次に、製袋包装機1の横シール機構17の動作について、図8〜図11を用いて詳述する。なお、図8〜図11では、各部材の動きが理解しやすいように、スプリング57b,77bに関する構造の図示などを省略している。
横シール機構17では、図示しない旋回用のモータを回転させることによって回転軸51,71が回転し、アーム部材52,72とともに、首振り部材53,73およびこれらに支持されたシールジョー54,74、しごき部55,75およびエア抜き機構56,76が回転軸51,71を中心として旋回運動をする。これに伴い、カム57,77のカム面に沿ってカムフォロア57a,77aが移動する(図3参照)。
【0060】
このときの、横シール前で且つシールジョー54,74がチューブ状フィルムFに当接していない状態を図8〜図10に示し、その後の横シール時においてシールジョー54,74がチューブ状フィルムFを挟み込んでいる状態を図11に示す。
図8に示す状態(アーム部材の水平方向に対する傾き55°)は、横シールを行う前の状態である。このときには、既に首振り部材53,73およびシールジョー54,74がアーム部材52,72に対して旋回方向(図3の一点鎖線参照)に回動した状態となっている。このように、図8に示す状態では、首振り部材53,73およびシールジョー54,74がアーム部材52,72に対してかなり回動しており、シールジョー54,74はアーム部材52,72の第1支持部52a,72aや第2支持部52b,72bよりも速い角速度で旋回していることになる。
【0061】
また、図8に示す状態では、エア抜き機構56,76のエア抜きパッド61,81が、すでにチューブ状フィルムF内へ入っている被包装物を挟み込んでシール前に姿勢が乱れないように、その下方側の部分から少しずつチューブ状フィルムFに対して面で当接する。このとき、エア抜きパッド61,81の表面には摩擦係数が小さく滑り易いテフロン(登録商標)シート61c,81cが設けられているため、エア抜きパッド61,81に対して搬送中のフィルムFの当接部分が引っかかったり破れたりすることなく、スムーズにフィルムFの搬送を行うことができる。また、エア抜きパッド61,81の内部には、弾性部材としてのスポンジ61b,81bが設けられているため、エア抜きパッド61,81によって被包装物を挟み込んだ場合でも、被包装物を破損させることなく被包装物の姿勢がシール前に乱れないように、挟み込む方向に弾性を有する面によって保持することができる。このようなシール直前における被包装物の姿勢保持については、特に、被包装物が、図12(a)に示すように、細長い棒状の菓子のようなものである場合に重要となる。横シール直前に、このような細長い棒状のお菓子がチューブ状フィルムF内で斜めになって姿勢が乱れた場合には(図12(b)参照)、この状態で横シールしてしまうと作製された袋がねじれたものになってしまうおそれがある。本実施形態の横シール機構17では、エア抜き機構56,76によって、袋内への過剰な空気の流入を防止するとともに、このような細長い棒状の被包装物の姿勢を保持することでシール直前の被包装物の姿勢の乱れに起因する製袋不良の発生を防止できる。
【0062】
次に、図9に示す状態(アーム部材の水平方向に対する傾き50°)では、アーム部材52,72等が図8に示す状態から5°旋回している。このとき、エア抜きパッド61,81は、図8に示す状態よりもさらに多くの面でフィルムFに対して当接している。そして、図10に示す状態(アーム部材の水平方向に対する傾き45°)では、エア抜きパッド61,81のほぼ下半分の面によってフィルムFに対して当接し、チューブ状フィルムFの中の被包装物を保持している。
【0063】
そして、図9および図10に示す状態を経て図11に示す状態(アーム部材の水平方向に対する傾き10°)になると、エア抜きパッド61,81とチューブ状フィルムFとの当接面が、エア抜きパッド61,81の表面の下方から上方へと移動していく。そして、これから横シールするチューブ状フィルムFの部分を下方にしごいてチューブ状フィルムFの横シール部分の内部に存在する被包装物を強制落下させるために、一対のしごき部55,75がチューブ状フィルムFを所定の隙間を開けながら挟み込み始める。そして、一対のしごき部55,75の先端部分が、チューブ状フィルムFの横シールする部分をチューブ状フィルムFの搬送速度よりも速い速度で下方にしごく。
【0064】
ここで、しごき部55,75によって下方にしごかれたチューブ状フィルムFの内部には空気が流入することになる。しかし、本実施形態では、しごき部55,75によって下方へしごく際には、図11に示すように、エア抜きパッド61,81によってフィルムFの搬送方向における長さの半分以上の部分を挟み込んでいるため、袋の中に所定量以上の空気が入り込むことを防止できる。なお、しごく際に袋へ流入しようとする空気は、しごき部55,75の間に形成されるわずかな隙間から上方へと逃がすことができる。このため、袋内へ所定量以上の空気が入って膨らんだ状態で横シールされることを回避することができる。
【0065】
また、図11に示す状態は、シールジョー54,74がチューブ状フィルムFを挟み込んで横シールを開始する状態である。図11に示す状態になる直前には、回転軸水平移動機構17aが、一対の回転軸51,71およびカム57,77を互いに近づくように少し移動させる。これにより、シールジョー54,74が確実にチューブ状フィルムFに当接し、回転軸水平移動機構17aのモータ出力を調整することによってシールジョー54,74からチューブ状フィルムFに所望の温度と圧力とが加えられることで、横シールが行われる。
【0066】
[本製袋包装機の特徴]
(1)
本実施形態の製袋包装機1の横シール機構17では、図8〜図11に示すように、回転軸51,71を中心に回転するアーム部材52,72に取り付けられており、シールジョー54,74とともに回転軸51,71を中心に旋回しながらシールジョー54,74より先にチューブ状フィルムFに対して当接するエア抜き機構56,76を備えている。そして、エア抜き機構56,76のエア抜きパッド61,81が、チューブ状フィルムFとの当接面によってチューブ状フィルムF内の被包装物を挟み込む。
【0067】
これにより、シール直前における被包装物がチューブ状フィルムF内で傾いたりすることを確実に防止することができる。よって、シール直前における被包装物の姿勢の乱れに起因する袋のねじれ等の製袋不良の発生を防止することができる。さらに、図11に示すように、エア抜き機構56,76によってチューブ状フィルムFを挟み込んでいる状態で横シールが行われるため、チューブ状フィルムFの内部に必要以上の空気が流入して製袋後の袋が膨れた状態になることを回避できる。
【0068】
(2)
本実施形態の製袋包装機1の横シール機構17では、エア抜き機構56,76におけるチューブ状フィルムFに対して当接するエア抜きパッド61,81が、内部のスポンジ61b,81bによって弾性を備えている。
これにより、シールジョー54,74による横シールを行う直前から横シールを行うまでの間、チューブ状フィルムFの被包装物が入っている部分を挟み込んだ場合でも、被包装物を破損したりすることなく、被包装物の姿勢を柔らかく保持することができる。また、エア抜きパッド61,81の弾性により、被包装物を挟み込む際のエア抜きパッド61,81同士の間隔を、被包装物の大きさ等に合わせて正確に調整する必要がなくなる。
【0069】
(3)
本実施形態の製袋包装機1の横シール機構17では、エア抜き機構56,76におけるチューブ状フィルムFに対して当接するエア抜きパッド61,81が、変形しながらチューブ状フィルムFにおける被包装物が入った部分を挟み込む。
これにより、被包装物の形状に合わせてエア抜きパッド61,81が変形するため、被包装物の形状に関わらず、チューブ状フィルムF内の被包装物をしっかり保持することができるため、被包装物がチューブ状フィルムFの内部で姿勢を乱すことを防止できる。
【0070】
(4)
本実施形態の製袋包装機1の横シール機構17では、エア抜き機構56,76におけるチューブ状フィルムFに対して当接するエア抜きパッド61,81が、シールジョー54,74による横シールが行われる直前から横シールが行われるまでの間、チューブ状フィルムFを挟み込んでいる。
【0071】
これにより、被包装物がチューブ状フィルムF内において傾いた状態で横シールが行われることを回避して、製袋不良の発生を防止することができる。
(5)
本実施形態の製袋包装機1の横シール機構17では、エア抜きパッド61,81が、旋回軌道に沿って湾曲した表面を有している。
【0072】
これにより、エア抜きパッド61,81が旋回移動する場合でも、一定時間に渡ってチューブ状フィルムFに対して当接することができる。
(6)
本実施形態の製袋包装機1の横シール機構17では、図11に示すように、エア抜きパッド61,81が、包材の搬送方向における個々の袋の長さの1/2以上の長さに相当する長さの当接面によってチューブ状フィルムFを挟み込んでいる。
【0073】
これにより、チューブ状フィルムF内の被包装物をしっかり保持しつつ、チューブ状フィルムF内への過度の空気の流入を抑えることができる。
(7)
本実施形態の製袋包装機1の横シール機構17では、エア抜きパッド61,81がその表面にテフロン(登録商標)シート61c,81cを貼り付けている。
【0074】
これにより、フィルムFに対して当接する際の摩擦を低減し、エア抜きパッド61,81の旋回速度とフィルムFの搬送速度とが異なる場合でも、フィルムFに対して摩擦抵抗による損傷を与えることを回避できる。
(8)
本実施形態の製袋包装機1の横シール機構17では、エア抜きパッド61,81のフィルムFに対する当接方向における位置を調整する袋当接調整機構62,82を有している。
【0075】
これにより、作製される袋の厚みや被包装物の厚みに対応して、エア抜きパッド61、81間の距離を調整することができる。
(9)
本実施形態の製袋包装機1の横シール機構17では、エア抜きパッド61,81が、アーム部材52,72の旋回方向における後方に配置されたしごき部55,75とともに同期しながら旋回する。
【0076】
これにより、シール部分への被包装物の咬み込みを防止するためのしごき部55,75によってチューブ状フィルムFをしごいた場合でも、エア抜きパッド61,81によってチューブ状フィルムFが挟み込まれているため、チューブ状フィルム内へ過度の空気が流入することを回避できる。
(10)
本実施形態の製袋包装機1の横シール機構17では、被包装物として、細長い棒状の菓子を扱っている。
【0077】
これにより、チューブ状フィルムFの中で傾きやすい細長い棒状の菓子等の被包装物を、シール直前からシールが行われるまでの間、エア抜きパッド61,81によって挟み込むことで、シール前の被包装物の傾きに起因する袋のねじれを防止することができる。
(11)
本実施形態の製袋包装機1の横シール機構17では、チューブ状フィルムFに対して、まず、エア抜きパッド61,81の下方から当接し始め、エア抜きパッド61,81が旋回するにつれてエア抜きパッド61,81の上方へと当接面が移動しながら被包装物を保持する。
【0078】
これにより、エア抜きパッド61,81の面を広く使いながら、チューブ状フィルムFへの過度の空気流入を抑え、シール前における被包装物の傾きを防止することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0079】
(A)
上記実施形態では、エア抜きパッド61,81の弾性を、内部に設けたスポンジ61b,81bによってもたせている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、スポンジに限らず、バネ等のその他の弾性部材を備えているエア抜きパッドであってもよい。
【0080】
(B)
上記実施形態では、エア抜きパッド61,81の表面にテフロン(登録商標)シートを貼り付けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、他の摩擦係数が小さくなる加工が施されたシート等を巻きつけた構成でもよい。
(C)
上記実施形態では、エア抜きパッド61,81が、旋回軌道に沿って湾曲した形状である例を挙げて説明した。しかし、本発明はエア抜きパッド61,81の形状について、上記実施形態に限定されるものではなく、他の形状を採用してもよい。
【0081】
ただし、上記実施形態のように、エア抜きパッド61,81がチューブ状フィルムFの側方で旋回しながら当接するような構成では、上記実施形態のように、旋回軌道に沿って湾曲した形状であることが当接時間を長く確保できる点で望ましい。
(D)
上記実施形態では、エア抜きパッド61,81がチューブ状フィルムFの側方で旋回しながら当接する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0082】
例えば、搬送中のチューブ状フィルムFに対して側方において往復移動しながら当接する構成であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明の製袋包装機の横シール機構は、チューブ状の包材内に入れられた被包装物のシール直前における傾きを解消して製袋不良の発生を防止できるという効果を奏することから、各種被包装物を取り扱う製袋包装機に対して広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の一実施形態に係る製袋包装機を示す斜視図。
【図2】製袋包装ユニットの側面図。
【図3】横シール機構の部分拡大図。
【図4】横シール機構の首振り部材およびシールジョーの部分拡大図。
【図5】横シール機構のしごき部の部分拡大図。
【図6】横シール機構のエア抜き機構の拡大図。
【図7】回転軸水平移動機構の模式斜視図。
【図8】図3の横シール機構による横シール動作を説明するための模式図。
【図9】図3の横シール機構による横シール動作を説明するための模式図。
【図10】図3の横シール機構による横シール動作を説明するための模式図。
【図11】図3の横シール機構による横シール動作を説明するための模式図。
【図12】従来の横シール機構による問題点を示す模式図。
【符号の説明】
【0085】
1 製袋包装機
13 成形機構
14 プルダウンベルト機構
15 縦シール機構
17 横シール機構
17a 回転軸水平移動機構(回転軸移動機構)
51,71 回転軸
52,72 アーム部材
52a,72a 第1支持部
52b、72b 第2支持部
53,73 首振り部材
53a,73a 被支持部
53b,73b 首振り部
54,74 シールジョー(シール部材)
55,75 しごき部(しごき部材)
56,76 エア抜き機構
61,81 エア抜きパッド(空気抜き部材)
61a,81a 板
61b,81b スポンジ(弾性部材、弾性面)
61c,81c テフロン(登録商標)シート(摩擦抵抗の小さい加工がされたシート)
62,82 袋当接調整機構(調整機構)
F フィルム(包材),チューブ状フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ状の包材に被包装物を充填して密封する製袋包装機の横シール機構であって、
前記チューブ状の包材の両側に位置し、互いに反対方向に同期回転する左右一対の回転軸と、
それぞれの前記回転軸に固定されて、前記回転軸を中心として回転する左右一対のアーム部材と、
前記左右一対のアーム部材のそれぞれの先端部に設けられており、前記回転軸を中心として旋回しながら前記包材をシールする位置において前記包材に対して当接する左右一対のシール部材と、
前記左右一対のアーム部材において前記回転方向における前記シール部材よりも前側の位置に設けられており、前記回転軸を中心として旋回しながら前記包材に当接して前記チューブ状の包材における前記被包装物が充填された部分を互いの前記包材との当接面で挟み込む左右一対の空気抜き部材と、
を備えた製袋包装機の横シール機構。
【請求項2】
前記空気抜き部材は、前記チューブ状の包材における前記被包装物が充填された部分に当接する弾性面を有する、
請求項1に記載の製袋包装機の横シール機構。
【請求項3】
前記空気抜き部材は、変形しながら前記チューブ状の包材における前記被包装物が充填された部分を挟み込む、
請求項1または2に記載の製袋包装機の横シール機構。
【請求項4】
前記空気抜き部材は、前記シール部材によるシール前から前記シールが行われるまで前記チューブ状の包材を挟み込んでいる、
請求項1から3のいずれか1項に記載の製袋包装機の横シール機構。
【請求項5】
前記空気抜き部材は、前記チューブ状の包材との当接面が前記旋回軌道に沿って湾曲している、
請求項1から4のいずれか1項に記載の製袋包装機の横シール機構。
【請求項6】
前記空気抜き部材は、製袋される袋の搬送方向における長さの略1/2以上の長さの面で前記チューブ状の包材を挟み込む、
請求項1から5のいずれか1項に記載の製袋包装機の横シール機構。
【請求項7】
前記空気抜き部材における前記包材との当接面には、摩擦係数が小さくなる加工が施されている、
請求項1から6のいずれか1項に記載の製袋包装機の横シール機構。
【請求項8】
前記空気抜き部材を、前記包材との当接方向における位置を調整する調整機構をさらに備えている、
請求項1から7のいずれか1項に記載の製袋包装機の横シール機構。
【請求項9】
前記アーム部材に支持されており、前記チューブ状の包材のシール部分に空気が入り込むことを回避するために設けられた左右一対のしごき部材をさらに備え、
前記空気抜き部材は、前記しごき部材と同期して旋回する、
請求項1から8のいずれか1項に記載の製袋包装機の横シール機構。
【請求項10】
前記被包装物は、細長い形状の商品である、
請求項1から9のいずれか1項に記載の製袋包装機の横シール機構。
【請求項11】
チューブ状の包材に被包装物を充填して密封する製袋包装機の横シール機構であって、
前記チューブ状の包材の両側に位置し、互いに反対方向に同期回転する左右一対の回転軸と、
それぞれの前記回転軸に固定されて、前記回転軸を中心として回転する左右一対のアーム部材と、
前記左右一対のアーム部材のそれぞれの先端部に取り付けられており、前記回転軸を中心として旋回しながら、前記包材をシールする位置において前記包材に当接する左右一対のシール部材と、
前記左右一対のアーム部材に取り付けられた状態で前記回転軸を中心として旋回しながら前記チューブ状の包材における前記被包装物が充填された部分を挟み込む接触面をそれぞれ有しており、前記チューブ状の包材に対して当接する面が前記接触面の下方から上方へと移動しながら前記包材を挟み込む左右一対の空気抜き部材と、
を備えた製袋包装機の横シール機構。
【請求項12】
製袋しつつ被包装物の充填を行う製袋包装機であって、
供給されるシート状の包材をチューブ状に成形しつつ、被包装物を受け入れる袋成形機構と、
前記チューブ状の包材を下方に搬送する袋搬送機構と、
搬送される前記チューブ状の包材の重なり部分を縦方向にシールする縦シール機構と、
搬送される前記チューブ状の包材を所定の間隔で横方向にシールする、請求項1から11のいずれか1項に記載の横シール機構と、
を備えた製袋包装機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−27673(P2006−27673A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−209932(P2004−209932)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】