説明

複合研削盤

【課題】砥石台をトラバース送りすると共に砥石台をベッドに対して旋回可能な構成において、工作物のテーパ調整を可能とする複合研削盤を提供する。
【解決手段】ベッド10と、ベッド10上に設けられ工作物Wの一端を支持する主軸台40と、主軸台40に対して第一の軸方向に離隔してベッド10上に設けられ、工作物Wの他端を支持する心押台50と、ベッド10上に設けられ、ベッド10に対して第一の軸方向と当該第一の軸に交差する第二の軸方向とに移動可能であり、複数の砥石73〜75を備えており、砥石73〜75の姿勢を変化させるためにベッド10に対して旋回可能である複合砥石台62と、上面に主軸台40および心押台50が取り付けられ、ベッド10に対して旋回可能にベッド10上に設けられるテーブル20と、テーブル20のベッド10に対する旋回角度を調整する旋回調整機構30とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、砥石台がトラバース送りされる構成であって、複数の砥石を備えベッドに対して旋回する複合砥石台を備える複合研削盤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特開2002−292546号公報などに、砥石台がトラバース送りされる研削盤が記載されている。特に、近年、このような砥石台トラバース型研削盤の研究開発が活発に行われている。砥石台トラバース型研削盤は、砥石台がトラバース送り(主軸台と心押台とが離隔している方向への送り:Z軸方向への送り)される構成であるため、従来トラバース送りのために用いていたテーブルが存在しない。
【0003】
ところで、研削盤の構成部品の加工精度や組付誤差の影響により、主軸台のチャックによる工作物の支持角度が、トラバース送り軸(Z軸)に対して傾斜している場合がある。また、主軸センタと心押センタにより工作物の両端を支持する場合には、主軸センタと心押センタがZ軸の同軸上に位置していなければ、工作物がZ軸に対して傾斜して取り付けられる。これらの場合には、円筒状に研削しようとして研削された工作物は、テーパ状に研削されてしまう。このようなテーパ状の研削を防止するために、工作物のテーパ調整機構を備えているものがある。
【0004】
例えば、主軸台のチャックにより工作物を支持する構成の研削盤においては、主軸台をベッドに対して旋回する機構を備える場合がある。主軸台をベッドに対して旋回させることで、主軸台に支持された工作物の傾斜を調整することができる。また、主軸センタと心押センタにより両端支持される研削盤においては、心押台をX軸方向に移動させる機構を備えるものがある。心押台をX軸方向に移動させることにより、主軸センタと心押センタとがZ軸の同軸上に位置するようにできる。
【0005】
ここで、複合研削盤は、複数の砥石を備え砥石の姿勢を変化させるためにベッドに対して旋回可能である複合砥石台を備えている。このような複合研削盤は、いわゆる汎用機であるため、種々の工作物の研削に対応できるようにしている。汎用機である複合研削盤において、上記のテーパ調整機構を採用するためには、主軸旋回機構と、心押センタ調整機構の両方が必要となる。この理由は、主軸台のみによる工作物の片持ち支持を行う場合、および、主軸センタと心押センタとによる工作物の両持ち支持を行う場合の両方に適用可能とする必要があるからである。
【0006】
そうすると、複合研削盤において、上記両方のテーパ調整機構を備えるようにすると、装置コスト化が増大してしまう。また、テーパ調整工程が、片持ち支持の場合と両持ち支持の場合とで異なるため、非常に複雑となる。その結果、工作物の製造工数が増大する。
【0007】
ところで、砥石台トラバース型研削盤ではないが、上記とは異なるテーパ調整機構について、実用新案登録第3136051号公報(特許文献2)に記載されている。特許文献2に記載の研削盤は、いわゆるテーブルトラバース型研削盤、すなわち、テーブルがトラバース送りする研削盤である。この特許文献2には、主軸台および心押台を載置したテーブルがベッドに対して旋回する構成としている。これにより、テーパ加工が可能とされている。
【特許文献1】特開2002−292546号公報
【特許文献2】実用新案登録第3136051号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、砥石台トラバース型研削盤には、そもそも工作物を搭載するテーブルが存在しない。この理由は、そもそも特許文献2のテーブルの役割を、砥石台トラバース機構が担っているからである。つまり、特許文献2においては、テーブルがトラバース送りされ、砥石台トラバース型研削盤においては、砥石台がトラバース送りされる。そうすると、特許文献2に記載のテーブルを旋回させる構成を砥石台トラバース型研削盤に適用しようとすると、テーブルに相当する砥石台が旋回機構を有することになる。
【0009】
ところで、複合研削盤は、工作物の外周面、端面および内周面など種々の部位を研削できるように、複数の砥石を備えている。つまり、複合研削盤は、複数の砥石の姿勢を変化させるために砥石台をベッドに対して旋回可能な構成を有している。しかし、砥石台の旋回機構は、そもそも砥石の姿勢を変更するためのものであるため、この機構を有しているとしてもテーパ調整ができない。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、砥石台をトラバース送りすると共に砥石台をベッドに対して旋回可能な構成において、工作物のテーパ調整を可能とする複合研削盤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記旋回調整機構は、前記ベッドに対する前記テーブルの旋回中心から離れた位置に設けられ、回転運動を直進運動に変換する差動ねじ機構であることである。
【0012】
前記テーブルの旋回中心と前記差動ねじ機構が設けられる位置との離間距離は、前記主軸台および前記心押台による前記工作物の両支持点の中間点と前記差動ねじ機構が設けられる位置との離間距離より長く設定されていることである。
【0013】
前記差動ねじ機構は、前記主軸台および前記心押台による前記工作物の両支持点に挟まれる領域の外に設けられることである。
【発明の効果】
【0014】
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、砥石台をトラバース送りする構成であって、砥石台をベッドに対して旋回可能な構成である複合研削盤において、ベッドに対して旋回可能で、主軸台および心押台を取り付けられたテーブルをさらに備えている。このテーブルをベッドに対して旋回させることで、テーブル上に取り付けられた主軸台のチャックのみによる工作物の片持ち支持を行う場合、および、テーブル上に取り付けられた主軸台および心押台の両センタによる工作物の両持ち支持を行う場合に、確実に工作物のテーパ調整を行うことができる。つまり、複合研削盤において、単に、テーブルをベッドに対して旋回させることにより、テーパ調整が可能となる。従って、装置コストの増大を抑制でき、工作物の製造工数の増大を抑制できる。
【0015】
請求項2に係る発明によれば、テーブルのベッドに対する旋回角度の微小な調整が可能となる。請求項3に係る発明によれば、確実に、テーブルのベッドに対する旋回角度の微小な調整が可能となる。請求項4に係る発明によれば、確実に、テーブルのベッドに対する旋回角度の微小な調整が可能となる。特に、請求項3、4を組み合わせる構成とすることで、より微小な調整が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の複合研削盤を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。 本実施形態の複合研削盤の構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、複合研削盤の平面図である。図2は、砥石支持装置60の拡大斜視図である。図3は、図1のA−A断面拡大図である。図1に示すように、複合研削盤は、ベッド10と、テーブル20と、差動ねじ機構30と、主軸台40と、心押台50と、砥石支持装置60と、制御装置80から構成される。
【0017】
ベッド10は、ほぼ矩形状からなり、床上に配置される。このベッド10の上面には、砥石支持装置60を構成する砥石台トラバースベース61が摺動可能な2本の砥石台用ガイドレール11が、図1の左右方向(Z軸方向)に延びるように、且つ、相互に平行に形成されている。
【0018】
また、ベッド10には、2本の砥石台用ガイドレール11の間に、砥石台トラバースベース61を図1の左右方向に駆動するための、砥石台用Z軸ボールねじ12が配置され、この砥石台用Z軸ボールねじ12を回転駆動する砥石台用Z軸モータ13が配置されている。
【0019】
さらに、ベッド10の上面のうち、砥石台用ガイドレール11より図1の下側のうち左右方向のほぼ中央には、旋回支持機構14が設けられている。この旋回支持機構14は、ベッド10の上面の法線回り(図1の紙面法線軸回り)に旋回可能とさせるものである。この旋回支持機構14は、例えば、実用新案登録第3136051号公報などの公知の構成からなる。
【0020】
テーブル20は、図1の左右方向に長手となる長尺状をなしている。このテーブル20は、ベッド10に設けられた旋回支持機構14に取り付けられている。テーブル20のうち旋回支持機構14に支持される部位は、テーブル20の図1の長手方向(左右方向)のほぼ中央である。つまり、テーブル20は、テーブル20の中心C1を旋回中心としてベッド10に対して旋回可能となるように、ベッド10上に設けられている。さらに、テーブル20の右側には、図1の前後方向に貫通する貫通穴21が形成されている。
【0021】
差動ねじ機構30(本発明の「旋回調整機構」に相当する)は、回転支持部31と、差動ねじ32と、ナット33と、テーブル固定ピン34とを備える。回転支持部31は、ベッド10のうち、旋回支持機構14の右側に設けられている。この回転支持部31は、ベッド10の上面からその上方向に突出するように形成され、図1の上下方向に貫通するねじ穴31aが形成されている。差動ねじ32は、ねじ穴31aに螺合され、図1の上下方向に進退可能に設けられている。ナット33は、差動ねじ32のねじ部に螺合し、テーブル固定ピン34によりテーブル20に一体的に設けられている。テーブル固定ピン34は、テーブル20に設けられた貫通穴21に挿通される。つまり、テーブル固定ピン34は、テーブル20とナット33との相対的な位置を固定させつつ、テーブル20に対してナット33がテーブル固定ピン34の中心軸回りに回転可能となるようにしている。
【0022】
この差動ねじ機構30を構成する差動ねじ32を回転することにより、ナット33が図1の上下方向に移動する。そして、ナット33はテーブル固定ピン34によりテーブル20に対して位置決めされており、ナット33の位置は、旋回支持機構14の旋回中心から離れている。従って、テーブル20が旋回支持機構14を中心としてベッド10に対して旋回する。
【0023】
主軸台40は、主軸台本体41と、主軸センタ42とを備えている。主軸台本体41は、テーブル20の上面のうち、図1の左端側に固定されている。主軸台本体41の内部には、主軸台本体41に対して回転可能に挿通されている主軸(図示せず)が設けられ、この主軸の右端に工作物Wの軸方向一端を支持する主軸センタ42が取り付けられている。
【0024】
心押台50は、心押台本体51と、心押センタ52とを備えている。心押台本体51は、テーブル20の上面のうち、図1の右端側に固定されている。つまり、心押台本体51は、主軸台40に対してZ軸方向に離隔して設けられている。この心押台本体51の内部には、心押台本体51に対して回転可能に挿通されている心押センタ52が設けられている。この心押センタ52の回転軸は、主軸センタ42の回転軸と同軸上に位置している。そして、この心押センタ52は、工作物Wの軸方向他端を支持する。つまり、心押センタ52は、主軸センタ42に対向するように配置されている。そして、主軸センタ42と心押センタ52とにより、工作物Wの両端を支持している。このように、工作物Wは、主軸センタ42および心押センタ52により、Z軸周りに回転可能に保持されている。
【0025】
ここで、テーブル20の旋回中心と差動ねじ機構30が設けられる位置との離間距離(テーブル固定ピン34の取付位置)は、主軸台40の主軸センタ42および心押台50の心押センタ52による工作物Wの両支持点の中間点と差動ねじ機構30が設けられる位置との離間距離より長く設定されている。さらに、差動ねじ機構30は、主軸台40および心押台50による工作物Wの両支持点に挟まれる領域の外に設けられている。
【0026】
砥石支持装置60は、砥石台トラバースベース61と、複合砥石台62とを備えている。砥石台トラバースベース61は、矩形の平板状に形成されており、ベッド10の上面のうち、砥石台用ガイドレール11上を摺動可能に配置されている。砥石台トラバースベース61は、砥石台用Z軸ボールねじ12のナット部材に連結されており、砥石台用Z軸モータ13の駆動により砥石台用ガイドレール11に沿ってトラバース送りされる。この砥石台トラバースベース61の上面には、複合砥石台62が摺動可能な2本のX軸ガイドレール(図示せず)が、図1の上下方向(X軸方向)に延びるように、且つ、相互に平行に形成されている。さらに、砥石台トラバースベース61には、X軸ガイドレールの間に、複合砥石台62を図1の上下方向に駆動するための、X軸ボールねじ(図示せず)が配置され、このX軸ボールねじを回転駆動するX軸モータ(図示せず)が配置されている。
【0027】
複合砥石台62は、砥石台本体71と、砥石台旋回機構72と、複数の砥石73、74、75と、砥石回転用モータ76、77、78とを備えている。砥石台本体71は、砥石台トラバースベース61の上面のうち、X軸ガイドレール上を摺動可能に配置されている。そして、砥石台本体71は、X軸ボールねじのナット部材に連結されており、X軸モータの駆動によりX軸ガイドレールに沿って移動する。つまり、砥石台本体71は、ベッド10およびテーブル20に対して、X軸方向およびZ軸方向に相対移動可能となる。
【0028】
砥石台本体71は、砥石台旋回機構72により、砥石台トラバースベース61に対して、上下軸回り(図1の紙面法線軸回り)に旋回可能に支持されている。この砥石台旋回機構72の旋回軸C2は、砥石台トラバースベース61の中央付近に位置している。さらに、砥石台本体71のうち旋回軸回りの外周側には、複数の砥石73、74、75が回転可能に設けられている。砥石73は、大径の円盤状をなし、主として円筒状工作物Wの外周面を研削するための砥石である。砥石74は、砥石73とほぼ同程度の大径の円盤状をなし、円筒状工作物Wの外周面および軸端面を研削するための砥石である。この砥石74の外周面はテーパ状に形成されている。砥石75は、小径の円盤状をなし、主として円筒状工作物Wの内周面を研削するための砥石である。これらの複数の砥石73〜75は、それぞれ研削可能な姿勢となるように砥石台旋回機構72により角度決めされる。さらに、砥石台本体71には、複数の砥石73〜75のそれぞれを回転可能とする砥石回転用モータ76、77、78が設けられている。
【0029】
制御装置80は、主軸の回転、複合砥石台62のX軸位置およびZ軸位置、並びに、複合砥石台62の旋回角度をNC制御している。つまり、制御装置80により、複合砥石台62を砥石台旋回機構72による位置決めを行った後に、研削を行う砥石73〜75の何れかを回転させながら、複合砥石台62の工作物Wに対するX軸位置およびZ軸位置を制御することで、工作物Wの所定の部位を研削加工する。
【0030】
ここで、差動ねじ機構30によるテーブル20の旋回角度調整は、工作物Wの試し研削を行って工作物Wの研削部位を実際に測定した結果に基づいて、工作物Wの中心軸が砥石台本体71のトラバース送り方向(Z軸方向)に一致するように調整する。通常、一度、テーブル20の旋回角度調整を行うことで、その後は調整を行う必要はない。ただし、研削対象の工作物Wが異なることで、テーパ調整が必要となる場合もあるため、適宜必要に応じてテーブル20の旋回角度調整を行うとよい。
【0031】
以上説明したように、本実施形態の複合研削盤は、ベッド10に対して旋回可能で、主軸台40および心押台50を取り付けられたテーブル20を備えている。このテーブル20をベッド10に対して旋回させることで、テーブル20上に取り付けられた主軸台40のチャックのみによる工作物Wの片持ち支持を行う場合、および、テーブル20上に取り付けられた主軸台40および心押台50の両センタ42、52による工作物Wの両持ち支持を行う場合に、確実に工作物Wのテーパ調整を行うことができる。つまり、複合研削盤において、単に、テーブル20をベッド10に対して旋回させることにより、テーパ調整が可能となる。従って、装置コストの増大を抑制でき、工作物Wの製造工数の増大を抑制できる。
【0032】
また、上述したように、テーブル20の旋回中心と差動ねじ機構30が設けられる位置との離間距離は、主軸台40の主軸センタ42および心押台50の心押センタ52による工作物Wの両支持点の中間点と作動ねじ機構30が設けられる位置との離間距離より長く設定されている。さらに、差動ねじ機構30は、主軸台40および心押台50による工作物Wの両支持点に挟まれる領域の外に設けられている。このような構成とすることで、テーブル20のベッド10に対する旋回角度の微小な調整が可能となる。
【0033】
上記実施形態においては、テーブル20の旋回角度調整は、手動による差動ねじ機構30を採用したが、NC制御により自動化することも可能である。この場合は、差動ねじ機構30の回転角度制御を行うことで、実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】複合研削盤の平面図である。
【図2】砥石支持装置60の拡大斜視図である。
【図3】図1のA−A断面拡大図である。
【符号の説明】
【0035】
10:ベッド
11:砥石台用ガイドレール、 12:砥石台用Z軸ボールねじ
13:砥石台用Z軸モータ、 14:旋回支持機構
20:テーブル、 21:貫通穴
30:差動ねじ機構
31:回転支持部、 31a:ねじ穴、 32:差動ねじ
33:ナット、 34:テーブル固定ピン
40:主軸台、 41:主軸台本体、 42:主軸センタ
50:心押台、 51:心押台本体、 52:心押センタ
60:砥石支持装置
61:砥石台トラバースベース、 62:複合砥石台
71:砥石台本体、 72:砥石台旋回機構、 73、74、75:砥石
76、77、78:砥石回転用モータ
80:制御装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッドと、
前記ベッド上に設けられ工作物の一端を支持する主軸台と、
前記主軸台に対して第一の軸方向に離隔して前記ベッド上に設けられ、前記工作物の他端を支持する心押台と、
前記ベッド上に設けられ、前記ベッドに対して第一の軸方向と当該第一の軸に交差する第二の軸方向とに移動可能であり、複数の砥石を備えており、前記砥石の姿勢を変化させるために前記ベッドに対して旋回可能である複合砥石台と、
を備える複合研削盤において、
さらに、上面に前記主軸台および前記心押台が取り付けられ、前記ベッドに対して旋回可能に前記ベッド上に設けられるテーブルと、
前記テーブルの前記ベッドに対する旋回角度を調整する旋回調整機構と、
を備えることを特徴とする複合研削盤。
【請求項2】
請求項1において、
前記旋回調整機構は、前記ベッドに対する前記テーブルの旋回中心から離れた位置に設けられ、回転運動を直進運動に変換する差動ねじ機構であることを特徴とする複合研削盤。
【請求項3】
請求項2において、
前記テーブルの旋回中心と前記差動ねじ機構が設けられる位置との離間距離は、前記主軸台および前記心押台による前記工作物の両支持点の中間点と前記差動ねじ機構が設けられる位置との離間距離より長く設定されていることを特徴とする複合研削盤。
【請求項4】
請求項2または3において、
前記差動ねじ機構は、前記主軸台および前記心押台による前記工作物の両支持点に挟まれる領域の外に設けられることを特徴とする複合研削盤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−52126(P2010−52126A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222548(P2008−222548)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】