説明

複数のタッチパネルをゲームの入力デバイスとして使用するゲーミングマシン

【課題】ディスプレイ上に複数のタッチパネルを配置することで、さらなるエンターテインメント性のあるゲーミングマシンを提供すること。
【解決手段】画面の所定の座標位置に複数のカード映像を表示する液晶ディスプレイ30と、プレーヤの接触を検知することにより、プレーヤから見て液晶ディスプレイ30の前面側に配置され、液晶ディスプレイ30の所定の座標位置に表示された複数のカード映像全体をそれぞれ覆うように配置された複数のタッチパネル80A〜80Eと、を備え、CPU106は、カードゲームをスタートし、カードゲームをスタートしたことに応じて、複数のカード映像を液晶ディスプレイ30の所定の座標位置に表示し、タッチパネル80A〜80Eのそれぞれから座標データを受信したことに応じて、タッチパネル80A〜80Eに対応したカード映像を所定の態様で表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のタッチパネルをゲームの入力デバイスとして使用するゲーミングマシンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲームミングマシンの入力装置としては、大きくボタン入力、キーボードによる入力、タッチパネルによる入力に分類される。しかしながら、ボタン入力は、ON−OFFの機能のみであるため、ゲームが複雑になるにつれて数が増え易く、ゲーミングマシンの操作スペースに占める割合が高くなる。従って、プレーヤの直感操作の妨げになり、ゲームに対する忌避感を与えかねない。また、キーボードによる入力は、パソコンが十分に普及しているとはいえ、人によって習熟度にかなりの開きがあるとともに、キーボード自体が壊れやすく耐久性に問題がある。これらを解消するためにタッチパネルによる入力があり、ディスプレイにオーバーラップさせたタッチパネルを直接触ることでゲームを進行させるゲーミングマシンが特許文献1に開示されている。また、ディスプレイに表示されたカード映像にオーバーラップさせたタッチパネルをこすることで、カードをめくる映像を表示するゲーミングマシンが特許文献2に開示されている。
【特許文献1】米国特許第6729618号明細書
【特許文献2】米国公開2005/0090304号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このようなタッチパネルは通常一つのディスプレイに対して一枚のパネ
ルをセットとして使用している。よって、ディスプレイに表示されたカード映像の表示態様を変化させるためにタッチパネルをこする動作を繰り返すことにより、検出不良等の故障が生じた場合、故障箇所のみの部分的な交換ができず、タッチパネル全体を交換する必要があった。また、こする動作を検出するためには、接触箇所の移動に応じた座標位置の移動距離や移動方向を検出する必要があり、これを複数のカード映像について適用すると、タッチパネル上の複数箇所において同時に座標位置の検出が必要となるので、カード映像をめくるような制御を行うために座標位置の移動を細かく検出する際にはタッチパネルの制御に負荷がかかった。
【0004】
本発明は、さらなるエンターテインメント性のあるゲーミングマシンを提供することを目的とする。
【0005】
また、本発明は、ディスプレイ上に複数のタッチパネルを分離して配置することで、タッチパネルの交換を容易にすると共に、検出の負荷を分散させるゲーミングマシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る第1の態様によれば、画面の所定の座標位置に複数のカード映像を表示するディスプレイと、プレーヤの接触を検知することにより、当該接触位置に対応した座標位置を示す座標データを出力する複数のインプットデバイスであって、プレーヤから見て前記ディスプレイの前面側に配置され、前記ディスプレイの所定の座標位置に表示された複数のカード映像全体をそれぞれ覆うように配置された前記複数のインプットデバイスと、を備えたゲーミングマシンであって、前記複数のインプットデバイスは、透明素材からなり、当該インプットデバイスを介して前記ディスプレイに表示されたカード映像が外部から視認可能とされており、且つ、相互に独立して前記座標データを出力するように構成されており、(a)カードゲームをスタートし、(b)前記カードゲームをスタートしたことに応じて、前記複数のカード映像を前記ディスプレイの所定の座標位置に表示し、(c)前記複数のインプットデバイスのそれぞれから前記座標データを受信したことに応じて、前記インプットデバイスに対応したカード映像を所定の態様で表示するコントローラと、をさらに備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0007】
上記構成を有するゲーミングマシンは、画面の所定の座標位置に複数のカード映像を表示するディスプレイと、プレーヤの接触を検知することにより、当該接触位置に対応した座標位置を示す座標データを出力する複数のインプットデバイスであって、プレーヤから見てディスプレイの前面側に配置され、ディスプレイの所定の座標位置に表示された複数のカード映像全体をそれぞれ覆うように配置された複数のインプットデバイスと、を備えている。複数のインプットデバイスは、透明素材からなり、当該インプットデバイスを介してディスプレイに表示されたカード映像が外部から視認可能とされており、且つ、相互に独立して前記座標データを出力するように構成されておいる。ゲーミングマシンのコントローラは、カードゲームをスタートし、カードゲームをスタートしたことに応じて、複数のカード映像をディスプレイの所定の座標位置に表示し、複数のインプットデバイスのそれぞれから座標データを受信したことに応じて、インプットデバイスに対応したカード映像を所定の態様で表示する。
【0008】
これにより、ディスプレイには、複数のインプットデバイスが備えられているので、ディスプレイに表示されたカード映像の表示態様を変化させるためにインプットデバイスをこする動作を繰り返すことにより、検出不良等の故障が生じた場合であっても、故障箇所のみの部分的な交換ができる。
【0009】
また、複数のインプットデバイスが相互に独立して前記座標データを出力するように構成されているので、こする動作を検出するための接触箇所の移動に応じた座標位置の移動距離や移動方向を検出する際に行われる制御の負荷を分散することができる。
【0010】
その結果、プレーヤはさらなるエンターテインメント性のあるゲームを楽しむことができる。
【0011】
本発明に係る第2の態様によれば、画面の所定の座標位置に複数のカード映像を表示するディスプレイと、プレーヤの接触を検知することにより、当該接触位置に対応した座標位置を示す座標データを出力する複数のインプットデバイスであって、プレーヤから見て前記ディスプレイの前面側に配置され、前記ディスプレイの所定の座標位置に表示された複数のカード映像全体をそれぞれ覆うように配置された前記複数のインプットデバイスと、を備えたゲーミングマシンであって、前記複数のインプットデバイスは、透明素材からなり、当該インプットデバイスを介して前記ディスプレイに表示されたカード映像が外部から視認可能とされており、且つ、相互に独立して前記座標データを出力するように構成されており、(a)カードゲームをスタートし、(b)前記カードゲームをスタートしたことに応じて、前記複数のカード映像を前記ディスプレイの所定の座標位置に表示し、(c)前記複数のインプットデバイスのそれぞれから前記座標データを受信し、(d)前記インプットデバイスに対応したカード映像を前記受信した座標データの軌跡に応じた態様で表示するコントローラと、をさらに備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0012】
上記構成を有するゲーミングマシンのコントローラは、カードゲームをスタートし、カードゲームをスタートしたことに応じて、複数のカード映像をディスプレイの所定の座標位置に表示し、複数のインプットデバイスのそれぞれから座標データを受信し、インプットデバイスに対応したカード映像を受信した座標データの軌跡に応じた態様で表示する。
【0013】
これにより、プレーヤがインプットデバイスに指等を接触させてインプットデバイスをこすることで、インプットデバイスに対応したカード映像を接触の軌跡に応じた態様で表示することができる。よって、プレーヤは、カード映像上のインプットデバイスをこする等することで、例えば、カードを実際にめくる映像を視認することができ、カードゲームをリアルに行っているかのような操作感を体感することができる。
【0014】
本発明に係る第3の態様によれば、画面の所定の座標位置に複数のカード映像を表示するディスプレイと、プレーヤの接触を検知することにより、当該接触位置に対応した座標位置を示す座標データを出力する複数のインプットデバイスであって、プレーヤから見て前記ディスプレイの前面側に配置され、前記ディスプレイの所定の座標位置に表示された複数のカード映像全体をそれぞれ覆うように配置された前記複数のインプットデバイスと、を備えたゲーミングマシンであって、前記複数のインプットデバイスは、透明素材からなり、当該インプットデバイスを介して前記ディスプレイに表示されたカード映像が外部から視認可能とされており、且つ、相互に独立して前記座標データを出力するように構成されており、(a)カードゲームをスタートし、(b)前記カードゲームをスタートしたことに応じて、前記複数のカード映像を前記ディスプレイの所定の座標位置に表示し、(c)前記複数のインプットデバイスのそれぞれから前記座標データを受信し、(d)前記インプットデバイスに対応したカード映像を前記受信した座標データの軌跡に応じて、当該カード映像の絵柄の表示態様を変化させて表示するコントローラと、をさらに備えていることを特徴とするゲーミングマシンが提供される。
【0015】
上記構成を有するゲーミングマシンのコントローラは、カードゲームをスタートし、カードゲームをスタートしたことに応じて、複数のカード映像をディスプレイの所定の座標位置に表示し、複数のインプットデバイスのそれぞれから座標データを受信し、インプットデバイスに対応したカード映像を受信した座標データの軌跡に応じて、当該カード映像の絵柄の表示態様を変化させて表示する。
【0016】
これにより、プレーヤがインプットデバイスに指等を接触させてインプットデバイスをこすることで、インプットデバイスに対応したカード映像を接触の軌跡に応じて、カード映像の絵柄の表示態様を変化させることができる。よって、プレーヤは、カード映像上のインプットデバイスをこする等することで、カードを実際にめくる映像を視認することができ、カードゲームをリアルに行っているかのような操作感を体感することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ディスプレイ上に複数のタッチパネルを分離して配置することで、タッチパネルの交換を容易にすると共に、検出の負荷を分散させるゲーミングマシンを提供することができる。
【0018】
また、本発明によれば、さらなるエンターテインメント性のあるゲーミングマシンを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0020】
本発明に係るゲーミングマシン13は、画面の所定の座標位置に複数のカード映像を表示する液晶ディスプレイ30と、プレーヤの接触を検知することにより、当該接触位置に対応した座標位置を示す座標データを出力する複数のタッチパネル80A〜80Eであって、プレーヤから見て液晶ディスプレイ30の前面側に配置され、液晶ディスプレイ30の所定の座標位置に表示された複数のカード映像全体をそれぞれ覆うように配置された複数のタッチパネル80A〜80Eと、を備えている。タッチパネル80A〜80Eは、透明素材からなり、当該タッチパネルを介して液晶ディスプレイ30に表示されたカード映像が外部から視認可能とされており、且つ、相互に独立して座標データを出力するように構成されている。なお、タッチパネル80A(80B、80C、80D、80E)は、各カード映像の全体を覆うように配置されている。CPU106は、カードゲームをスタートし、カードゲームをスタートしたことに応じて、複数のカード映像を液晶ディスプレイ30の所定の座標位置に表示し、タッチパネル80A〜80Eのそれぞれから座標データを受信したことに応じて、タッチパネル80A〜80Eに対応したカード映像を所定の態様で表示する。
【0021】
具体的には、詳細については後述するが、図1に示す様に、CPU106は、カードゲームをスタートし(ステップS100)、カードゲームをスタートしたことに応じて、複数のカード映像を液晶ディスプレイ30の所定の座標位置に表示し(ステップS200)、複数のインプットデバイス(例えば、タッチパネル80A〜80Eなど)のそれぞれから座標データを受信したことに応じて、インプットデバイスに対応したカード映像を所定の態様で表示する(ステップS300)。
【0022】
図2は、本発明の実施形態に係るゲーミングマシン13を示す斜視図である。ゲーミングマシン13は、キャビネット20を備えている。キャビネット20は、プレーヤに臨む面が開放されている。このキャビネット20内には、本ゲーミングマシン13を電気的にコントロールするためのゲームコントローラ100(図5参照)、並びにコイン(ゲーム媒体)の投入、貯留及び払出をコントロールするためのホッパー44(図5)等を含む各種の構成部材が設けられている。ゲーム媒体としては、コインに限るものではなく、例えば、メダル、トークン、電子マネー又はこれらに相当する電子的な有価情報(クレジット)を挙げることができる。
【0023】
キャビネット20の前面略中央には、液晶ディスプレイ40が設けられている。液晶ディスプレイ40の下方には、略垂直の第1操作部21が設けられている。この第1操作部21は、コイン投入口22、BETスイッチ23、スタートスイッチ25及びキャッシュアウトスイッチ26で構成される。コイン投入口22は、第1操作部21における右側に設けられ、ゲーミングマシン13内にコインを投入するための投入口である。
【0024】
BETスイッチ23は、第1操作部21における左側に設けられている。そして、該BETスイッチ23は、ポーカーゲームにおいて成立が予想されるカードの組み合わせに対して賭けるコインの枚数を選択するためのスイッチである。該BETスイッチ23が押圧操作されることにより、ポーカーゲームにおいて成立が予想されるカードの組み合わせに対して賭けるコインの枚数が決定される。
【0025】
また、スタートスイッチ25は、第1操作部21における左側であって、BETスイッチ23の左側に設けられている。そして、該スタートスイッチ25は、1ゲームごとにプレーヤによるポーカーゲームの開始操作を受け付けるゲーム開始のトリガーとなるスイッチである。該スタートスイッチ25が押圧操作されることにより、後述のCPU106がROM108からゲームプログラムを読み出し、ポーカーゲームが開始される。
【0026】
キャッシュアウトスイッチ26は、コイン投入口22の近傍に配置され、コインを払い出すためのスイッチである。具体的には、プレーヤがキャッシュアウトスイッチ26を押圧操作したときには、投入されているコインがキャビネット20の正面下部に開口されたコイン払出口27から払出され、この払出されたコインは、コイントレイ28に溜められる。
【0027】
第1操作部21の下方には、略水平の第2操作部170が設けられている。この第2操作部170には、液晶ディスプレイ30が設けられている。
【0028】
液晶ディスプレイ30は、演出画像等を含むゲームに関する各種の画像を表示させるための表示デバイスを実現するものである。プレーヤは、当該液晶ディスプレイ30に表示された各種の画像を視認しながらゲームを進めていく。このようなゲームにおいては、後述の図9、図10、図12及び図14に示すようなポーカーゲームを表示する。
【0029】
液晶ディスプレイ30とは別の液晶ディスプレイ40は、ゲームのルールを表示したり、デモンストレーション画面を表示する等の副表示の役割を担うディスプレイである。
【0030】
液晶ディスプレイ40の上方左右両側には、キャビネット20の内部に収納されたスピーカ41(図5参照)から発せられた効果音をキャビネット20の外部へ伝播するための透音口29a及び29bが設けられている。この透音口29a及び29bは、ゲームの進展に伴った効果音等を発生する。また、ゲーミングマシン13の略中央左右両側には、装飾ランプ42a及び42bが設けられている。この装飾ランプ42a及び42bは、ゲームの進展に伴い発光する。
【0031】
図3は、ゲーミングマシン13の液晶ディスプレイ30の表示領域を拡大して示すものである。液晶ディスプレイ30上には、プレーヤから映像を視認不可能とする不透過な被覆部90が配置されている。また、液晶ディスプレイ30上の被覆部90が配置されていない部分には、タッチパネル80A〜80Eが配置されている。タッチパネル80A〜80Eは、光を透過する素材(透明な素材)で構成されている。プレーヤは、これらのタッチパネル80A〜80Eを介して、液晶ディスプレイ30に表示された映像を視認することができる。本実施形態では、各カード映像の全体を覆うようにタッチパネル80A(80B、80C、80D、80E)が配置されている。さらに、被覆部90は、プレーヤの接触を検出しない素材で構成されているため、タッチパネルのようにプレーヤの接触による座標データを出力することはない。
【0032】
図4は、液晶ディスプレイ30、タッチパネル80A〜80E、及び被覆部90の関係を示した斜視図である。図4によれば、液晶ディスプレイ30上には、プレーヤから映像を視認不可能とする不透過な被覆部90が配置される。また、液晶ディスプレイ30上の被覆部90が配置されない部分には、タッチパネル80A〜80Eが配置される。タッチパネル80A〜80Eはそれぞれ相互に独立しており、例えば、プレーヤが、タッチパネル80A及び80Cを同時に接触した場合に、タッチパネル80A及び80Cはそれぞれ独立して、接触位置を示す座標データをCPU106(図5参照)に送信する。
【0033】
図5は、ゲーミングマシン13のゲームコントローラ100の電気的構成を示すブロック図である。図5に示すように、ゲーミングマシン13のゲームコントローラ100は、マイクロコンピュータであって、インターフェイス回路群102、入出力バス104、CPU106、ROM108、RAM110、通信用インターフェイス回路111、乱数発生器112、スピーカ駆動回路122、ホッパー駆動回路124、ランプ駆動回路126、及び表示/入力コントローラ140を備えている。
【0034】
インターフェイス回路群102は、入出力バス104に接続されており、この入出力バス104は、CPU106に対するデータ信号又はアドレス信号の入出力を行う。
【0035】
インターフェイス回路群102には、スタートスイッチ25が接続されている。このスタートスイッチ25から出力された始動信号は、インターフェイス回路群102において所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0036】
インターフェイス回路群102には、BETスイッチ23及びキャッシュアウトスイッチ26も接続されている。これらのスイッチ23、26から出力された各スイッチング信号も、インターフェイス回路群102に供給され、当該インターフェイス回路群102によって所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0037】
インターフェイス回路群102には、コインセンサ43も接続されている。コインセンサ43は、コイン投入口22に投入されたコインを検出するためのセンサであって、コイン投入口22に関連して設けられている。このコインセンサ43から出力されたセンシング信号も、インターフェイス回路群102に供給され、当該インターフェイス回路群102によって所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0038】
入出力バス104には、ROM108及びRAM110が接続されている。
【0039】
CPU106は、スタートスイッチ25によりゲームの開始操作が受け付けられたことを契機として、ポーカーゲームのゲームプログラムを読み出してポーカーゲームを実行する。
【0040】
ROM108には、本ゲーミングマシン13を統括してコントロールするコントロールプログラム、図7に示すルーチンを実行するためのプログラム(以下、「ルーチン実行プログラム」とする)、コントロールプログラムを実行するための初期データ、及び決定処理において使用される種々のデータテーブルが格納されている。なお、ルーチン実行プログラムには、上記ゲームプログラム含まれている。RAM110は、上記コントロールプログラムで使用するフラグや変数の値等を一時的に記憶する。
【0041】
入出力バス104には、通信用インターフェイス回路111も接続されている。この通信用インターフェイス回路111は、LANの各種のネットワーク網を含むネットワーク12を介して、センターコントローラ11等との通信をするための回路である。
【0042】
入出力バス104には、乱数を発生するための乱数発生器112も接続されている。この乱数発生器112は、一定の範囲の数値、例えば、「0」〜「65535(2の16乗−1)」に含まれる乱数を発生する。代替的に、CPU106の演算処理により乱数を発するように構成しても構わない。
【0043】
入出力バス104には、スピーカ41を駆動するためのスピーカ駆動回路122も接続されている。CPU106は、ROM108に記憶されている音データを読み出し、入出力バス104を介して、当該読み出した音データをスピーカ駆動回路122に送信する。これにより、スピーカ41から所定の効果音が発せられる。
【0044】
入出力バス104には、ホッパー44を駆動するためのホッパー駆動回路124も接続されている。CPU106は、キャッシュアウトスイッチ26からのキャッシュアウト信号が入力されると、入出力バス104を介して、駆動信号をホッパー駆動回路124に出力する。これにより、ホッパー44は、RAM110の所定のメモリ領域に記憶されたその時点におけるクレジットの残数分に相当するコインを払い出す。
【0045】
なお、コインの払い出しにおいては、物理的なコインではなく、データカード等にクレジットデータを記憶する態様であってもよい。すなわち、プレーヤが自ら記録媒体となるカードを持参し、このカードをゲーミングマシン13に挿入して、クレジットに関するデータを記憶する態様であってもよい。
【0046】
入出力バス104には、装飾ランプ42a及び42bを駆動するためのランプ駆動回路126も接続されている。CPU106は、ROM108に記憶されているプログラムに基づき所定の条件によりランプを駆動する信号をランプ駆動回路126に送信する。これにより、装飾ランプ42a及び42bが点滅等する。
【0047】
入出力バス104には、表示/入力コントローラ140も接続されている。CPU106は、ゲームの状態及びゲームの結果に応じた画像表示命令を生成し、入出力バス104を介して、当該生成した画像表示命令を表示/入力コントローラ140に出力する。CPU106からの画像表示命令が入力されると、表示/入力コントローラ140は、当該入力された画像表示命令に基づき液晶ディスプレイ30を駆動するための駆動信号を生成し、この生成した駆動信号を液晶ディスプレイ30に出力する。これにより、液晶ディスプレイ30上には、所定の画像が表示される。その他、表示/入力コントローラ140は、液晶ディスプレイ30上のタッチパネル32が入力を受けた信号を入力信号として、入出力バス104を介してCPU106に送信する。
【0048】
図6は、ゲーミングマシン13の表示/入力コントローラ140の電気的構成を示すブロック図である。ゲーミングマシン13の表示/入力コントローラ140は、画像表示処理及びタッチパネル32からの入力コントロールを行うサブマイクロコンピュータであって、インターフェイス回路142、入出力バス144、CPU146、ROM148、RAM150、VDP152、ビデオRAM154、画像データ用ROM156、駆動回路158及びタッチパネルコントロール回路160を備えている。
【0049】
インターフェイス回路142は、入出力バス144に接続されている。上記ゲームコントローラ100側のCPU106から出力された画像表示命令は、インターフェイス回路142を介して入出力バス144に供給される。この入出力バス144は、CPU146に対するデータ信号又はアドレス信号の入出力を行う。
【0050】
入出力バス144には、ROM148及びRAM150が接続されている。ROM148には、上記ゲームコントローラ100側のCPU106からの画像表示命令に基づいて、液晶ディスプレイ30に供給する駆動信号を生成するための表示コントロールプログラムが格納されている。他方、RAM150には、上記表示コントロールプログラムで使用するフラグや変数の値が格納されている。
【0051】
入出力バス144には、VDP152も接続されている。このVDP152は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路及びパレット回路等を含み、液晶ディスプレイ30に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる処理装置である。VDP152には、上記ゲームコントローラ100側のCPU106からの画像表示命令に応じた画像データを記憶するためのビデオRAM154、及び上記の演出画像データ等を含む各種の画像データを記憶している画像データ用ROM156が接続されている。さらに、VDP152には、液晶ディスプレイ30を駆動するための駆動信号を出力する駆動回路158も接続されている。
【0052】
上記CPU146は、ROM148に記憶されている表示コントロールプログラムを読み出して実行することにより、上記ゲームコントローラ100側のCPU106からの画像表示命令に応じて液晶ディスプレイ30に表示する画像データをビデオRAM154に記憶させる。この画像表示命令には、上記演出画像の表示命令等を含む各種の画像表示命令が含まれている。
【0053】
画像データ用ROM156は、上記演出画像のデータ等を含む各種の画像データを記憶している。
【0054】
タッチパネルコントロール回路160は、液晶ディスプレイ30上のタッチパネル80A〜80Eのそれぞれが入力を受けた信号を入力信号として、入出力バス144を介してCPU106に送信する。また、タッチパネルコントロール回路160は、タッチパネル80A〜80Eから出力された入力信号をそれぞれ相互に独立して、入出力バス144を介してCPU106に送信する。例えば、プレーヤが、タッチパネル80A及び80Cを同時に接触した場合に、タッチパネル80A及び80Cから出力された入力信号を、タッチパネル80Aから出力された入力信号と、タッチパネル80Cから出力された入力信号と、に独立してCPU106に送信する。
【0055】
図7は、ゲーミングマシン13のゲームコントローラ100によって実行される、ゲーミングマシン13における処理動作の流れを示すフローチャートである。これは、予め実行されている、ゲーミングマシン13のメインプログラムから所定のタイミングで呼び出されて実行される。
【0056】
以下においては、ゲーミングマシン13は予め起動されており、他方、上記ゲームコントローラ100側のCPU106において用いられる変数は所定の値に初期化されており、それによってゲーミングマシン13が定常動作しているものとする。
【0057】
まず、上記のゲームコントローラ100側のCPU106は、プレーヤが投入したコインの残数であるクレジットが残っているか否かを判断する(ステップS1)。具体的には、CPU106は、RAM110に記憶されたクレジット数Cを読み出し、この読み出したクレジット数Cに基づいて処理を行う。クレジット数Cが「0」である場合(ステップS1の処理でNOと判断される場合)には、CPU106は、ゲームを開始することができないので、何ら処理を行うことなく本ルーチンを終了させる。他方、クレジット数Cが「1」以上である場合(ステップS1の処理でYESと判断される場合)には、CPU106は、クレジットが残っていると判断し、処理をステップS2に移す。
【0058】
ステップS2において、CPU106は、スタートスイッチ25がONであるか否かを判断することにより、スタートスイッチ25が操作されるのを待つ。スタートスイッチ25が操作され、これに伴って当該スタートスイッチ25からの操作信号が入力された場合(ステップS2の処理でYESと判断される場合)には、CPU106は、スタートスイッチ25が操作されたと判断し、処理をステップS3に移す。
【0059】
ステップS3において、CPU106は、ポーカーゲームをスタートする。具体的には、CPU106は、表示/入力コントローラ140を介して、画像データ用ROM156からポーカーゲームスタート画面(図示せず)の画像データを抽出し、液晶ディスプレイ30に表示する。その後、CPU106は、処理をステップS4に移す。
【0060】
ステップS4において、CPU106は、複数のカード映像を表示する。具体的には、CPU106は、複数のカード映像を、液晶ディスプレイ30上に配置されたタッチパネル80A〜80Eを介してプレーヤが視認できるように表示する(図9参照)。その後、CPU106は、処理をステップS5に移す。
【0061】
ステップS5において、CPU106は、どのタッチパネルから座標データを受信したかを識別する。具体的には、CPU106は、表示/入力コントローラ140を介して座標データを受信したことに応じて、タッチパネル80A〜80Eのうち、どのタッチパネルから当該座標データを受信したのかを識別する。その後、CPU106は、処理をステップS6に移す。
【0062】
ステップS6において、CPU106は、タッチパネルに対応したカード映像を、座標データの軌跡に応じて、絵柄の表示態様を変化させて表示する。具体的には、CPU106は、タッチパネル80A〜80Eにおいてプレーヤが接触を開始してから現時点まで、所定の時間間隔で座標データを検出することにより、プレーヤが接触を開始してから現時点までの接触位置の移動距離及び移動方向を算出する。この移動距離及び移動方向に応じて、CPU106は、タッチパネル80A〜80Eに対応したカード映像の絵柄の表示態様を変化させて表示する。その後、CPU106は、本ルーチンの処理を終了する。なお、表示態様の具体例については、図9、図10、図12及び図14の説明で後述する。
【0063】
図8は、液晶ディスプレイ30上に配置されたタッチパネル80A〜80Eの位置関係を、X軸及びY軸を用いた2次元座標を用いて示す図である。図8によると、液晶ディスプレイ30上において、タッチパネル80A〜80Eは、それぞれ、プレーヤから見て左から順番に直列的に配置されている。すなわち、タッチパネル80A〜80Eの重心のX座標の値の関係は、タッチパネル80Aの重心のX座標の値が一番小さく、タッチパネル80Bの重心のX座標の値が二番目に小さく、タッチパネル80Cの重心のX座標の値が三番目に小さく、タッチパネル80Dの重心のX座標の値が四番目に小さく、タッチパネル80Eの重心のX座標の値が一番大きい、という関係となっている。また、タッチパネル80A〜80Eの重心のY座標の値は、それぞれ同一である。さらにまた、タッチパネル80A〜80Eが互いに重ならないように配置されている。
【0064】
図9は、演出画像の表示例を示す図である。図9によると、液晶ディスプレイ30上に、タッチパネル80A〜80Eを介して複数のトランプカードの映像がそれぞれ裏向きに表示されている。また、プレーヤの右手200の親指が、タッチパネル80Cに接触している。さらに、プレーヤの右手200がタッチパネル80Cに対応するトランプカードの映像の一部を覆い隠している。
【0065】
図10は、演出画像の表示例を示す図である。図10によると、液晶ディスプレイ30上に、タッチパネル80Cに対応するトランプカードの映像が一部めくれて表示されている。さらに、プレーヤの右手200がタッチパネル80Cに対応するトランプカードの映像の一部を覆い隠している。プレーヤの右手200の親指がタッチパネル80Cをこすると、親指の接触位置の移動距離及び移動方向に応じて、トランプカードの映像のうちめくれて表示する部分が決定される。
【0066】
例えば、図11に示すように、プレーヤの右手200の親指がタッチパネル80Cに接触を開始した座標位置を(X1、Y1)とし、プレーヤの右手200の親指がタッチパネル80Cに接触している座標位置を(X2、Y2)とすると、(X1、Y1)始点とし、(X2、Y2)を終点とするベクトルデータに基づいて、トランプカードの映像のうちめくれて表示する部分が決定される。ここで、図10に戻ると、プレーヤの右手200の親指がタッチパネル80Cの手前側の左端からタッチパネル80Cをこすることで、トランプカードの数字部分「2」が表示されている。
【0067】
図10に示すように、プレーヤは、右手200でトランプカードの映像の一部を覆い隠しながら、トランプカードの数字部分のみを見ることができる。よって、他のプレーヤからトランプカードの絵柄を見られることを防止することができる。また、タッチパネルをこすることでリアルな操作感を体感することができる。
【0068】
図12は、演出画像の表示例を示す図である。図12によると、液晶ディスプレイ30上に、タッチパネル80Cに対応するトランプカードの映像が一部めくれて表示されている。さらに、プレーヤの右手200がタッチパネル80Cに対応するトランプカードの映像の一部を覆い隠している。プレーヤの右手200の親指がタッチパネル80Cをこすると、親指の接触位置の移動距離及び移動方向に応じて、トランプカードの映像のうちめくれて表示する部分が決定される。
【0069】
例えば、図13に示すように、プレーヤの右手200の親指がタッチパネル80Cに接触を開始した座標位置を(X1、Y1)とし、プレーヤの右手200の親指がタッチパネル80Cに接触している座標位置を(X3、Y3)とすると、(X1、Y1)始点とし、(X3、Y3)を終点とするベクトルデータに基づいて、トランプカードの映像のうちめくれて表示する部分が決定される。ここで、図12に戻ると、プレーヤの右手200の親指がタッチパネル80Cの手前側の左端からタッチパネル80Cをこすることで、トランプカードの数字部分「2」とスーツ部分「ハート」とが表示されている。
【0070】
図12に示すように、プレーヤは、右手200でトランプカードの映像の一部を覆い隠しながら、トランプカードの数字及びスーツ部分のみを見ることができる。よって、他のプレーヤからトランプカードの絵柄を見られることを防止することができる。また、タッチパネルをこすることでリアルな操作感を体感することができる。
【0071】
図14は、演出画像の表示例を示す図である。図14によると、液晶ディスプレイ30上に、タッチパネル80B及び80Dに対応するトランプカードの映像が一部めくれて表示されている。さらに、プレーヤの右手200及び左手201が、それぞれタッチパネル80B及び80Dに対応するトランプカードの映像の一部を覆い隠している。プレーヤの右手200及び左手201のそれぞれの親指がタッチパネル80又は80Dをこすると、親指の接触位置の移動距離及び移動方向に応じて、トランプカードの映像のうちめくれて表示する部分が決定される。図14では、プレーヤの右手200の親指がタッチパネル80Dの手前側の左端からタッチパネル80Dをこすることで、トランプカードの数字部分「A」が表示されている。また、プレーヤの左手201の親指がタッチパネル80Bの手前側の右端からタッチパネル80Bをこすることで、トランプカードの数字部分「5」とスーツ部分「ハート」が表示されている。
【0072】
図14に示すように、プレーヤは、右手200及び左手201でトランプカードの映像の一部を覆い隠しながら、トランプカードの数字部分のみ、又は、数字及びスーツ部分のみを見ることができる。よって、他のプレーヤからトランプカードの絵柄を見られることを防止することができる。また、タッチパネルをこすることでリアルな操作感を体感することができる。
【0073】
なお、本実施形態においては、プレーヤが、プレーヤの右手200又は左手201でタッチパネル80A(80B、80C、80D、80E)をこすることで、カード映像の一部がめくれることを説明したがこれに限られず、タッチパネル80A(80B、80C、80D、80E)をこすることで、カード映像の全体が移動するように表示してもよい。また、タッチパネル80A(80B、80C、80D、80E)をこすらなくても、タッチするだけで、タッチした部分に対応するカード映像の一部を表示するようにしてもよい。
【0074】
また、本実施形態においては、プレーヤが接触を開始してから現時点までの接触位置の移動距離及び移動方向に応じて、カード映像がめくれて表示する部分が決定されるが、これに限られず、接触位置の移動方向のみ、に応じてカード映像がめくれて表示する部分が決定されるようにしてもよい。
【0075】
また、本実施形態においては、タッチパネルが5つであるが、これに限られず、6つ以上又は、4つ以下であってもよい。
【0076】
また、本実施形態においては、ポーカーゲームについて説明したが、これに限られず、バカラ、ブラックジャック等の他のカードゲームであってもよい。
【0077】
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本明細書に添付した特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の好適な実施形態に係るゲーミングマシンにおいて実行されるゲームの流れを説明するフローである。
【図2】本発明の好適な実施形態に係るゲーミングマシンの外観斜視図である。
【図3】本発明の好適な実施形態に係るゲーミングマシンの表示領域を拡大して示す拡大正面図である。
【図4】本発明の好適な実施形態に係るゲーミングマシンにおける液晶ディスプレイ、タッチパネル、及び被覆部の関係を示した斜視図である。
【図5】本発明の好適な実施形態に係るゲーミングマシンのコントローラを示すブロック図である。
【図6】本発明の好適な実施形態に係るゲーミングマシンの表示/入力コントローラのブロック図である。
【図7】本発明の好適な実施形態に係るゲーミングマシンにおいて実行されるゲーム処理のフローを示す図である。
【図8】本発明の好適な実施形態に係る液晶ディスプレイ上に配置された複数のタッチパネルの位置関係を、2次元座標を用いて示す図である。
【図9】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【図10】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【図11】本発明の好適な実施形態に係るタッチパネルがプレーヤによる接触の検知を開始した座標位置と、接触している座標位置との関係を示した図である。
【図12】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【図13】本発明の好適な実施形態に係るタッチパネルがプレーヤによる接触の検知を開始した座標位置と、接触している座標位置との関係を示した図である。
【図14】本発明の好適な実施形態に係る表示画面の例である。
【符号の説明】
【0079】
13 ゲーミングマシン
23 BETスイッチ
25 スタートスイッチ
26 キャッシュアウトスイッチ
30 液晶ディスプレイ
80A〜80E タッチパネル
90 被覆部
106 CPU
108 ROM
110 RAM
112 乱数発生器
140 表示/入力コントローラ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面の所定の座標位置に複数のカード映像を表示するディスプレイと、
プレーヤの接触を検知することにより、当該接触位置に対応した座標位置を示す座標データを出力する複数のインプットデバイスであって、プレーヤから見て前記ディスプレイの前面側に配置され、前記ディスプレイの所定の座標位置に表示された複数のカード映像全体をそれぞれ覆うように配置された前記複数のインプットデバイスと、を備えたゲーミングマシンであって、
前記複数のインプットデバイスは、透明素材からなり、当該インプットデバイスを介して前記ディスプレイに表示されたカード映像が外部から視認可能とされており、且つ、相互に独立して前記座標データを出力するように構成されており、
(a)カードゲームをスタートし、
(b)前記カードゲームをスタートしたことに応じて、前記複数のカード映像を前記ディスプレイの所定の座標位置に表示し、
(c)前記複数のインプットデバイスのそれぞれから前記座標データを受信したことに応じて、前記インプットデバイスに対応したカード映像を所定の態様で表示するコントローラと、をさらに備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項2】
画面の所定の座標位置に複数のカード映像を表示するディスプレイと、
プレーヤの接触を検知することにより、当該接触位置に対応した座標位置を示す座標データを出力する複数のインプットデバイスであって、プレーヤから見て前記ディスプレイの前面側に配置され、前記ディスプレイの所定の座標位置に表示された複数のカード映像全体をそれぞれ覆うように配置された前記複数のインプットデバイスと、を備えたゲーミングマシンであって、
前記複数のインプットデバイスは、透明素材からなり、当該インプットデバイスを介して前記ディスプレイに表示されたカード映像が外部から視認可能とされており、且つ、相互に独立して前記座標データを出力するように構成されており、
(a)カードゲームをスタートし、
(b)前記カードゲームをスタートしたことに応じて、前記複数のカード映像を前記ディスプレイの所定の座標位置に表示し、
(c)前記複数のインプットデバイスのそれぞれから前記座標データを受信し、
(d)前記インプットデバイスに対応したカード映像を前記受信した座標データの軌跡に応じた態様で表示するコントローラと、をさらに備えていることを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項3】
画面の所定の座標位置に複数のカード映像を表示するディスプレイと、
プレーヤの接触を検知することにより、当該接触位置に対応した座標位置を示す座標データを出力する複数のインプットデバイスであって、プレーヤから見て前記ディスプレイの前面側に配置され、前記ディスプレイの所定の座標位置に表示された複数のカード映像全体をそれぞれ覆うように配置された前記複数のインプットデバイスと、を備えたゲーミングマシンであって、
前記複数のインプットデバイスは、透明素材からなり、当該インプットデバイスを介して前記ディスプレイに表示されたカード映像が外部から視認可能とされており、且つ、相互に独立して前記座標データを出力するように構成されており、
(a)カードゲームをスタートし、
(b)前記カードゲームをスタートしたことに応じて、前記複数のカード映像を前記ディスプレイの所定の座標位置に表示し、
(c)前記複数のインプットデバイスのそれぞれから前記座標データを受信し、
(d)前記インプットデバイスに対応したカード映像を前記受信した座標データの軌跡に応じて、当該カード映像の絵柄の表示態様を変化させて表示するコントローラと、をさらに備えていることを特徴とするゲーミングマシン。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−272090(P2008−272090A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−117330(P2007−117330)
【出願日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】