説明

複数の表示装置を備えたシステム、画像処理装置、及びその制御方法

【課題】複数の表示パネルを順に省電力モードへ移行させることができ、表示パネルによる無駄な電力消費を抑制可能なシステム、画像処理装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】
操作部130及び表示部136の各々に含まれる表示パネルと、2枚の表示パネルが通常モードにある状態で、操作部130が操作されないまま所定の時間が経過した場合、2枚の表示パネルを省電力モードに順次移行させる制御部を備え、制御部は、操作優先に設定されている場合、表示部136の表示パネルを省電力モードに移行させた後、操作部130の表示パネルを省電力モードに移行させ、表示優先に設定されている場合、操作部130の表示パネルを省電力モードに移行させた後、表示部136の表示パネルを省電力モードに移行させる。これにより、2枚の表示パネルによる無駄な電力消費を抑制できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の表示装置を備えたシステム及び画像処理装置に関し、特に、効率的かつ効果的に各表示装置を省電力モードへ移行させることができ、表示装置による無駄な電力消費を抑制することができるシステム、画像処理装置、及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
1台のコンピュータに複数の表示装置(CRTモニタ、液晶ディスプレイ等)を接続したシステムが知られている。例えば、パソコンに接続される複数の表示装置、又は、液晶ディスプレイを複数枚組み合わせた大型マルチディスプレイシステムにおいては、従来に比べ、消費電力の少ない表示装置が普及しつつある。しかし、複数のモニタ又はディスプレイを同時に使用すれば、消費する電力量は依然として大きく、省電力の観点から課題が残っていた。これを解決するために、例えば下記特許文献1においては、複数のディスプレイを接続可能なコンピュータにおいて、所定の条件を満たしているディスプレイの動作モードを変更する技術が開示されている。具体的には、アクティブウィンドウ又はマウスポインタが表示されているディスプレイ以外のディスプレイの動作モードをオフ、サスペンド、又はスリープ状態にする。特許文献1によれば、複数のディスプレイの個別的な電源管理を行なうことで、無駄な電力消費を削減することができる。
【0003】
近年、電子機器である画像処理装置の1種として、記録紙に画像を形成する画像形成装置(代表的にはコピー機)が普及している。画像処理装置の1種に、複合機(MFP(MultiFunction Peripheral))がある。MFPは、コピー、プリント、ファクシミリ(以下、ファクシミリをFAXとも記載する)、及びスキャナ等、複数の機能を備える。
【0004】
MFPにおいては、表示装置として液晶パネルが使用されることが多い。MFPにおいては、操作及び設定を容易に行なうために、液晶表示パネルの表面に透過性のタッチパネルを重ねて配置した操作パネルが使用される。液晶表示パネル上に、MFPの状態を適時表示させ、その表示内容に応じてタッチ操作する(タッチパネルに指で触れる)ことで、MFPの動作を設定することができる。
【0005】
省電力のために、コピー等のジョブ終了後、所定時間操作されなかった場合に、定着部への通電を遮断して無駄な電力消費を抑える機能を備えたMFPも知られている。省電力状態になるときには、操作パネル(液晶表示パネル)もオフされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−163035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
例えば、2つの液晶タッチパネルを備えたMFPを想定した場合、MFPを使用していない状態、つまり、ユーザの操作が終了してから所定時間経過した後は、一般に2つの液晶タッチパネルを共に待機状態から省電力状態へ移行させても問題は発生しない。しかし、一方の液晶タッチパネルがMFPの操作専用に使用され、他方の液晶タッチパネル(単なる表示パネルでよい)がMFPの動作状態の表示専用に使用されているようなMFPでは、ユーザは、MFPを操作してジョブを実行させたい場合と、MFPで実行させているプリントジョブの動作状況を確認したい場合とでは、使用したいパネルが異なり、通常モードにおいて必ずしも両方のパネルがオンしている必要はない。その場合、常に両方のパネルをオンしておくことは、無駄に電力を消費することになる。また、MFP自体が省電力モードであっても、所望のパネルを直ぐに利用できることが望ましい。
【0008】
しかし、上記特許文献1では、アクティブウィンドウの位置、マウスポインタの位置の情報を用いて複数のディスプレイのモードを管理するので、その技術を直接MFPに適用することはできない。
【0009】
したがって、本発明は、複数の表示装置を備え、効率的かつ効果的に各表示装置を省電力モードへ移行させることができ、表示装置による無駄な電力消費を抑制することができるシステム、画像処理装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的は、下記によって達成することができる。
【0011】
即ち、本発明の第1の局面に係るシステムは、複数の表示部を備えるシステムであって、システムに対する指示を入力する操作部と、複数の表示部が通常モードにある状態で、操作部が操作されないまま所定の時間が経過した場合、複数の表示部を、通常モードから、通常モードよりも電力消費が少ない省電力モードに、順次移行させる制御部とを備える。
【0012】
好ましくは、システムは、複数の表示部を省電力モードに移行させる順序を設定する設定部をさらに備え、制御部は、設定部によって設定された順序にしたがって、複数の表示部を省電力モードに移行させる。
【0013】
より好ましくは、操作部は、複数の表示部のうちの少なくとも1つの表示部を含み、設定部は、システムに対する操作が優先されるように設定することにより順序を設定し、制御部は、複数の表示部のうち、操作部に含まれる表示部以外の少なくとも1つの表示部を最初に省電力モードに移行させる。
【0014】
さらに好ましくは、複数の表示部のうちの少なくとも1つの表示部は、システムの動作状態を表示する状態表示部であり、設定部は、システムの動作状態の表示が優先されるように設定することにより順序を設定し、制御部は、複数の表示部のうち、状態表示部以外の少なくとも1つの表示部を最初に省電力モードに移行させる。
【0015】
本発明の第2の局面に係るシステムは、複数の表示部を備えるシステムであって、システムに対する指示を入力する操作部と、複数の表示部が、通常モードよりも電力消費が少ない省電力モードにある状態で、操作部がタッチされた場合、省電力モードにある複数の表示部を、通常モードに順次移行させる復帰部とを備える。
【0016】
好ましくは、システムは、省電力モードにある複数の表示部を、通常モードに移行させる順序を設定する復帰順序設定部をさらに備える。
【0017】
より好ましくは、操作部は、複数の表示部のうちの少なくとも1つの表示部を含み、復帰順序設定部は、システムに対する操作が優先されるように設定することにより順序を設定し、復帰部は、複数の表示部のうち、操作部に含まれる表示部を最初に通常モードに移行させる。
【0018】
さらに好ましくは、複数の表示部のうちの少なくとも1つの表示部は、システムの動作状態を表示する状態表示部であり、復帰順序設定部は、システムの動作状態の表示が優先されるように設定することにより順序を設定し、復帰部は、複数の表示部のうち、状態表示部を最初に通常モードに移行させる。
【0019】
本発明の第3の局面に係る画像処理装置は、複数の表示部を備える画像処理装置であって、画像処理装置に対する指示を入力する操作部と、表示部が通常モードにある状態で、操作部が操作されないまま所定の時間が経過した場合、複数の表示部を、通常モードから、通常モードよりも電力消費が少ない省電力モードに、順次移行させる制御部と、複数の表示部を省電力モードに移行させる順序を設定する設定部とを備え、複数の表示部のうちの少なくとも1つの表示部は、画像処理装置の動作状態を表示する状態表示部であり、操作部は、複数の表示部のうち、状態表示部以外の少なくとも1つの表示部を含み、設定部が、画像処理装置の操作が優先されるように設定することにより順序を設定している場合、制御部は、複数の表示部のうち、操作部に含まれる表示部以外の少なくとも1つの表示部を最初に省電力モードに移行させ、設定部が、画像処理装置の動作状態の表示が優先されるように設定することにより順序を設定している場合、制御部は、複数の表示部のうち、状態表示部以外の少なくとも1つの表示部を最初に省電力モードに移行させる。
【0020】
本発明の第4の局面に係る画像処理装置は、複数の表示部を備える画像処理装置であって、画像処理装置に対する指示を入力する操作部と、複数の表示部が、通常モードよりも電力消費が少ない省電力モードにある状態で、操作部がタッチされた場合、省電力モードにある複数の表示部を、通常モードに順次移行させる復帰部と、省電力モードにある複数の表示部を、通常モードに移行させる順序を設定する復帰順序設定部を備え、複数の表示部のうちの少なくとも1つの表示部は、画像処理装置の動作状態を表示する状態表示部であり、操作部は、複数の表示部のうち、状態表示部以外の少なくとも1つの表示部を含み、復帰順序設定部が、画像処理装置の操作が優先されるように設定することにより順序を設定している場合、復帰部は、複数の表示部のうち、操作部に含まれる表示部を最初に通常モードに移行させ、復帰順序設定部が、画像処理装置の動作状態の表示が優先されるように設定することにより順序を設定している場合、復帰部は、複数の表示部のうち、状態表示部を最初に通常モードに移行させる。
【0021】
本発明の第5の局面に係る制御方法は、操作装置及び複数の表示装置を備えるシステムの制御方法であって、操作装置へのタッチによりシステムに対する指示を受付けるステップと、複数の表示装置が通常モードにある状態で、操作装置がタッチされないまま所定の時間が経過したか否かを判定するステップと、所定の時間が経過したと判定された場合、複数の表示装置を、通常モードから、通常モードよりも電力消費が少ない省電力モードに、順次移行させるステップとを含む。
【0022】
本発明の第6の局面に係る制御方法は、操作装置及び複数の表示装置を備えるシステムの制御方法であって、操作装置へのタッチによりシステムに対する指示を受付けるステップと、複数の表示装置が、通常モードよりも電力消費が少ない省電力モードにある状態で、操作装置がタッチされたか否かを判定するステップと、操作装置がタッチされたと判定された場合、省電力モードにある複数の表示装置を、通常モードに順次移行させるステップとを含む。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、複数の表示装置の各々を、効率的かつ効果的に省電力モードへ移行させることができ、表示装置による無駄な電力消費を抑制することができる。
【0024】
また、操作装置が所定の時間操作されなかった場合に、表示装置を省電力モードに移行させることにより、システム又は画像処理装置自体が稼働中(ジョブを実行中)であっても、表示装置による無駄な電力消費を抑制することができる。
【0025】
また、省電力モードにある表示装置を、全て一度に復帰させるのではなく、順次復帰させることにより、表示装置による無駄な電力消費をさらに抑制することができる。
【0026】
また、操作を優先するか又は状態の表示を優先するかによって、複数の表示装置の各々が省電力モードに移行する順序、又は、省電力モードから通常モードに復帰する順序を設定する場合、システム又は画像処理装置が使用される状況に応じて、適切に無駄な電力消費を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の操作部及び表示部を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の複数の表示パネルのモードを制御するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【図4】図3に示した復帰処理の制御構造を示すフローチャートである。
【図5】設定画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0029】
本発明の実施の形態に係る画像処理装置は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能等の複数の機能を備えたMFPである。画像処理装置は、画像処理装置自体の稼働状況に応じて、又は、予め設定されたスケジュールにしたがって内部の通電状態を変化させる機能を備えており、通常の状態(以下、通常モードともいう)よりも電力消費を抑えた省電力状態(以下、省電力モードともいう)を実現する。
【0030】
図1を参照して、本実施の形態に係る画像処理装置100は、原稿読取部118、画像形成部120、画像処理部122、画像メモリ124、操作部130、表示部136、給紙部140を備えている。操作部130は、操作パネル132及び操作キー部134を備えている。操作パネル132は、液晶パネル等で構成された表示パネルと、表示パネルの上に配置され、タッチされた位置を検出するタッチパネルとを含む。操作キー部134には、図示しないいくつかの機能キーが配置される。表示部136は、液晶パネル等で構成された表示パネルである。
【0031】
画像処理装置100は、画像処理装置100全体を制御する制御部(以下、CPUという)102と、プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)104と、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)106と、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)108とを備えている。ROM104には、画像処理装置100の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータが記憶されている。
【0032】
画像処理装置100はさらに、タイマ110、FAX通信部112、ネットワークI/F114、及びバス116を備えている。CPU102、ROM104、RAM106、HDD108、FAX通信部112、ネットワークI/F114、原稿読取部118、画像形成部120、画像処理部122、画像メモリ124、操作部130、表示部136、及び給紙部140は、バス116に接続されている。各部間のデータ(制御情報を含む)交換は、バス116を介して行なわれる。CPU102は、バス116を介してROM104からプログラムをRAM106上に読出して、RAM106の一部を作業領域としてプログラムを実行する。即ち、CPU102は、ROM104に格納されているプログラムにしたがって画像処理装置100を構成する各部の制御を行ない、画像処理装置100の各機能を実現する。
【0033】
タイマ110は、CPU102に現在時刻を提供する。
【0034】
FAX通信部112は、外部の公衆電話回線180に接続され、画像処理装置100が公衆電話回線180を介して外部装置とFAX通信するためのインターフェイスであるFAXモデムを備えている。
【0035】
ネットワークI/F114は、外部のネットワーク182に接続され、画像処理装置100がネットワーク182を介して外部装置と通信するためのインターフェイスであって、例えばNIC(Network Interface Card)を備えている。
【0036】
原稿読取部118は、画像を読取るためのCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)と、原稿台、自動原稿送り装置(ADF)等にセットされた原稿を検知する原稿検知センサとを備え、原稿を読取って画像データを入力する。画像データは画像メモリ(図示せず)に一時的に記憶される。画像処理部122は、読取った画像データに対して、種々の画像処理を実行する。
【0037】
画像形成部120は、画像データを記録紙に印刷する。画像データは、必要に応じてHDD108に記憶される。給紙部140は画像形成用の記録紙を保持する。
【0038】
操作部130は、ユーザによる画像処理装置100に対する指示等の入力を受付ける。図2を参照して、操作パネル132には、画像処理装置100に対して種々の操作(条件設定等を含む)を行なうためのキーが表示される。操作パネル132に表示される画像は、画面生成部(図示せず)によって生成される。操作パネル132の表示パネルに表示されたキーを、表示パネルに重ねられたタッチパネル上で選択する(タッチパネル上の該当部分にタッチする)ことによって、画像処理装置100の機能設定等を行なうことができる。操作キー部134には、スタートキー、全解除(CA)キー、及び節電キー138を備えている。スタートキーは、画像処理装置100にジョブを開始させるためのキーである。全解除キーは、全ての設定を解除するためのキーである。節電キー138は、画像処理装置100を通常モードから省電力モードに移行させるため、又は、省電力モードから通常モードに復帰させるためのキーである。表示部136には、画像処理装置100の状態及びジョブの処理状況等が表示される。表示部136の左上隅に、画像処理装置の状態を示すメッセージ「コピーできます」が表示されている。表示部136の中央には、画像処理装置のイラストに重ねて給紙部140が保持している記録紙の種類が表示されている。表示部136の下部に、ユーザが設定したジョブの実行状況が表示されている。
【0039】
CPU102は、操作部130に設けられた操作パネル132、入力キー等に対するユーザの操作を監視すると共に、表示部136に画像処理装置100の状態に関する情報、及びユーザに通知すべき情報等を表示する。
【0040】
以下、画像処理装置100が搭載している機能(コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能)を実行する各モードについて簡単に説明する。
【0041】
(コピーモード)
画像処理装置100を複写機として利用する場合には、原稿読取部118によって読取られた原稿の画像データが、画像形成部120から複写物として出力される。
【0042】
原稿読取部118に装備されたCCDにより、読取位置にセットされた原稿の画像を電子的に読取ることができる。読取られた画像データは、画像メモリ124上に出力データ(印刷用データ)として完成された後、HDD108に記憶される。原稿が複数ある場合には、この読取り動作及び記憶動作が繰返される。その後、操作部130を介して指示された処理モードに基づいて、HDD108に記憶された画像データが適切なタイミングで順次読出されて画像メモリ124に送られる。そして、画像形成部120での画像形成のタイミングに合わせて、画像データは画像形成部120へと伝送される。
【0043】
読取った画像データを複数枚印刷する場合にも、同様に出力データとしてページ単位でHDD108に記憶され、HDD108から画像メモリ124に送られ、出力枚数の分だけ繰返し、画像形成のタイミングに合わせて画像形成部120へ伝送される。
【0044】
給紙部140では、記録紙がピックアップローラによって引き出され、複数の搬送用ローラによって、画像形成部120まで搬送される。画像形成部120では、帯電された感光体ドラムを入力された画像データに応じて露光することにより、感光体ドラムの表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する。感光体ドラム上の静電潜像部分にトナーを付着させた後、トナーによる画像を、転写ベルトを介して、搬送された記録紙に転写させる。その後、記録紙は加熱及び加圧され(これにより記録紙に画像が定着する)、排紙トレイ152に排出される。
【0045】
(プリンタモード)
画像処理装置100をプリンタとして利用する場合には、ネットワークI/F114を介して受信した画像データが画像メモリ124等を介して画像形成部120から出力される。
【0046】
ネットワークI/F114は、ネットワーク182に接続されたコンピュータ等の端末装置(図示せず)から画像データを受信する。受信された画像データは、出力画像データとしてページ単位に画像メモリ124に送られた後、HDD108に記憶される。その後、画像データは、再びHDD108から画像メモリ124に送られ、上記したコピーモードと同様に画像形成部120へと伝送され、画像形成が行なわれる。
【0047】
(スキャナモード)
画像処理装置100を、例えばネットワークスキャナとして利用する場合には、原稿読取部118において読取られた原稿の画像データを、ネットワークI/F114からネットワーク182を介して端末装置へ送信する。この場合にも、原稿読取部118に装備されたCCDにより原稿を電子的に読取る。そして、読取られた原稿の画像データは、画像メモリ124上に出力データとして完成された後、HDD108に記憶される。その後、画像データは、再びHDD108から画像メモリ124に送られ、操作部130を介して指定された送信先との通信を確立した上で、ネットワークI/F114から、指示された送信先へと送信される。
【0048】
(ファクシミリモード)
画像処理装置100は、FAX通信部112及び公衆電話回線180を介して外部のファクシミリ装置とFAX送受信することができる。
【0049】
画像処理装置100をファクシミリ装置として使用する場合、ファクシミリ装置からFAX受信したデータを、画像データとして画像メモリ124上に形成し、上記と同様に、HDD108への記憶、画像形成部120による印刷を実行することができる。また、画像処理装置100は、HDD108から画像データを読出して、FAX通信用のデータ形式に変換して、FAX通信部112及び公衆電話回線180を介して外部のファクシミリ装置に送信することができる。
【0050】
以下、図3及び図4を参照して、画像処理装置100のCPU102が実行する、操作パネル132の表示パネル及び表示部136の表示パネル(以下、2枚の表示パネルともいう)のオン/オフを制御するプログラムの制御構造に関して具体的に説明する。
【0051】
画像処理装置100の2枚の表示パネルを通常モードから省電力モードに移行させる順序に関しては、図5に示すように、システム設定画面において予め管理者によって設定され、HDD108に、例えばフラグとして記憶されているとする。デフォルトでは、2枚の表示パネルを省電力モードに移行させる順序は、表示優先の場合には、操作部130、表示部136の順でオフする。また、表示優先の場合には、表示部136、操作部130の順でオフする。例えば、フラグは“0”又は“1”に設定され、フラグが“0”の場合、表示優先に設定され、フラグが“1”の場合、操作優先に設定されているとする。また、HDD108には、後述する第1〜第3移行時間が記憶されている。
【0052】
画像処理装置100の電源がオンされた場合、通常のウォームアップ動作を実行した後、操作を受付けて、指示されたジョブを実行可能になる。その後、ステップ400においてCPU102は、2枚のパネルを省電力モードに移行させるまでの時間(第1移行時間)を、HDD108から読出す。また、CPU102は、タイマ110から現在時刻を取得する。
【0053】
ステップ402において、CPU102は、操作部130に対する操作があったか否かを判定する。何らかの操作があったと判定された場合、制御はステップ404に移行する。そうでなければ、制御はステップ406に移行する。
【0054】
ステップ404において、CPU102は、ステップ402で検知した操作が節電キー138の押下であるか否かを判定する。節電キー138が押下されたと判定された場合、制御はステップ410に移行する。そうでなければ、制御はステップ408に移行する。
【0055】
ステップ408において、CPU102は、ステップ402で検知した操作に対応する処理を実行してステップ400に戻る。操作部130の操作によって、上記した各モード(コピーモード、スキャナモード、ファクシミリモード等)の実行、各モードの条件設定等の処理が実行される。
【0056】
操作部130に対する操作がなければ、ステップ406において、CPU102は、タイマ110から現在時刻を取得して、ステップ400でタイマ110から取得した時刻情報から、第1移行時間が経過したか否かを判定する。経過したと判定された場合、制御はステップ410に移行する。そうでなければ、制御はステップ402に戻る。
【0057】
ステップ410において、CPU102は、HDD108から、2枚の表示パネルに関する省電力モードの設定を読出し、表示優先であるか否かを判定する。具体的には、HDD108からフラグを読出し、フラグが“0”であるか否かを判定する。表示優先(フラグが“0”)であれば、制御はステップ412に移行する。そうでなければ(フラグが“1”)、制御はステップ414に移行する。
【0058】
ステップ412において、CPU102は、操作パネル132の表示パネルをオフする。具体的には、操作パネル132を構成する表示パネルのドライバ回路に、表示をオフさせる制御信号を出力する。操作パネル132が表示パネルとして液晶パネルを備えていれば、液晶パネルのバックライトをオフするように、液晶パネルのドライバ回路に制御信号を出力する。
【0059】
ステップ414において、CPU102は、表示部136の表示パネルをオフする。具体的には、表示部136の表示パネルのドライバ回路に、表示をオフさせる制御信号を出力する。表示部136が表示パネルとして液晶パネルを備えていれば、液晶パネルのバックライトをオフするように、液晶パネルのドライバ回路に制御信号を出力する。
【0060】
ステップ416において、CPU102は、HDD108から、次に表示パネルを省電力モードに移行させるまでの時間(第2移行時間)を、HDD108から読出す。また、CPU102は、タイマ110から現在時刻を取得する。
【0061】
ステップ418において、CPU102は、タイマ110から現在時刻を取得して、ステップ416でタイマ110から取得した時刻情報から、第2移行時間が経過したか否かを判定する。経過したと判定された場合、制御はステップ420に移行する。そうでなければ、ステップ418の処理が繰返される。
【0062】
ステップ420において、CPU102は、2枚の表示パネルのうち、オンされている表示パネルをオフする。具体的には、表示優先であれば、CPU102は、表示部136の表示パネルのドライバ回路に、表示をオフさせる制御信号を出力する。操作優先であれば、CPU102は操作パネル132の表示パネルのドライバ回路に、表示をオフさせる制御信号を出力する。
【0063】
以上によって、省電力モードでない通常モードにおいて、操作部130に対して何も操作がなされないまま、所定の時間(第1移行時間)が経過すれば、2枚の表示パネルの一方の表示パネルをオフし、さらに所定の時間(第2移行時間)が経過すれば、2枚の表示パネルの残りの表示パネルをオフして、2枚の表示パネルを完全に省電力モードに移行する。したがって、これらの表示パネルによる無駄な電力消費を抑えることができる。
【0064】
なお、画像処理装置100の待機モード(通常モードのうち、ジョブが実行されておらず、操作部に対する操作もされていない状態)において、節電キーが押下された場合、画像処理装置100自体が省電力モードに移行するので、2枚の表示パネルも上記のように省電力モードに移行する。節電キーが押下されずに、所定の時間(第1及び第2移行時間)が経過した場合にも、2枚の表示パネルは省電力モードに移行するが、このとき画像処理装置100自体は必ずしも省電力モードには移行しない。ここでは、2枚の表示パネルによる無駄な電力消費を抑制することが目的であるので、2枚の表示パネルを省電力モードに移行させる条件(移行時間)は、時間経過によって画像処理装置100自体を省電力モードに移行させる条件(移行時間)とは必ずしも同じではない。
【0065】
したがって、時間経過のみによって2枚の表示パネルを省電力モードに移行させるか否かは、画像処理装置100自体の状態に関係なく行なわれる。即ち、画像処理装置100が待機モードでなく、ジョブを実行中(例えば、プリントジョブを実行中)であっても、操作部130が所定の時間操作されなかった場合には、2枚の表示パネルは省電力モードに移行する。
【0066】
その後、ステップ422において、CPU102は、操作部130の操作パネル132がタッチされたか否かを判定する。タッチされたと判定された場合、制御はステップ426に移行する。そうでなければ、制御はステップ424に移行する。
【0067】
ステップ424において、CPU102は、節電キー138が押下されたか否かを判定する。押下されたと判定された場合、制御はステップ426に移行する。そうでなければ、制御はステップ422に戻る。
【0068】
ステップ426において、CPU102は、2枚の表示パネルを、省電力モードから通常モードに復帰させるために復帰処理を実行する。復帰処理は、具体的には図4に示されている。
【0069】
図4を参照して、ステップ500において、CPU102は、操作パネル132の表示パネルをオンして通常モードに移行させる。具体的には、操作パネル132の表示パネルのドライバ回路に、表示をオンさせる制御信号を出力する。
【0070】
ステップ502において、CPU102は、表示部136の表示パネルを通常モードに復帰させるまでの時間(第3移行時間)を、HDD108から読出す。また、CPU102は、タイマ110から現在時刻を取得する。
【0071】
ステップ504において、CPU102は、タイマ110から現在時刻を取得して、ステップ502でタイマ110から取得した時刻情報から、第3移行時間が経過したか否かを判定する。経過したと判定された場合、制御はステップ506に移行する。そうでなければ、ステップ504が繰返される。
【0072】
ステップ506において、CPU102は、表示部136の表示パネルをオンする。具体的には、表示部136の表示パネルのドライバ回路に、表示をオンさせる制御信号を出力する。その後、制御は図4のステップ400に戻る。
【0073】
以上によって、操作パネル132の表示パネル及び表示部136の表示パネルは省電力モードから通常モードに復帰する。
【0074】
なお、上記したように、第1及び第2移行時間が経過して2枚の表示パネルが省電力モードに移行しても、画像処理装置100自体は省電力モードに移行するわけではない。したがって、時間経過によって2枚の表示パネルが省電力モードに移行した場合には、ステップ424で節電キー138が押下されても、CPU102は、画像処理装置100自体のモード(通常モード又は省電力モード)を維持する。節電キー138が押下されて2枚の表示パネルが省電力モードに移行した場合には、ステップ424で節電キー138が押下された場合、CPU102は、画像処理装置100自体のモードを通常モードに復帰させる。
【0075】
なお、2枚の表示パネルの配置は任意である。図2に示したように上下に配置する場合に限らず、左右に配置してもよい。操作パネル132は、ユーザが画像処理装置100を操作し易い位置に配置することが好ましいが、表示部136の表示パネルは、視認できればよいので、操作パネル132の近傍に配置されなくてもよい。
【0076】
また、上記では、画像処理装置100が2枚の表示パネルを備える場合を説明したが、3枚以上の表示パネルを備えていてもよい。例えば、操作パネル132と、表示部136とに加えて、ヘルプ情報を表示する表示パネルを備えていてもよい。そのような場合にも、上記と同様に、3枚以上の表示パネルの役割に応じて、所定の時間が経過する毎に、1枚ずつ順に表示パネルをオフすれればよい。通常モードに復帰させる場合にも、3枚以上の表示パネルの役割に応じて、所定の時間が経過する毎に、1枚ずつ順に表示パネルをオンすればよい。
【0077】
また、3枚以上の表示パネルを省電力モードに移行させる場合、表示パネルの役割によっては、2枚の表示パネルを同時にオフしてもよい。例えば、操作パネル132と、画像処理装置100の状態を表示する表示パネルと、ヘルプ情報を表示する表示パネルとを備えている場合、表示優先に設定されているときには、最初に、操作パネル132とヘルプ情報を表示する表示パネルとを同時にオフしてもよい。また、操作優先に設定されているときには、最初に、画像処理装置100の状態を表示する表示パネルとヘルプ情報を表示する表示パネルとを同時にオフしてもよい。
【0078】
また、図3及び図4の処理は、適宜変更して実行することができる。例えば、上記のステップ416の後、ステップ420が実行される前までに、節電キー138が押下される可能性があるので、節電キー138が押下されたか否かを判定して、押下された場合に、ステップ412又はステップ414でオフされた表示パネルをオンするようにしてもよい。
【0079】
また、上記では、復帰させるときに、操作パネル132を最初にオンする場合を説明したが、表示部136を最初に復帰させてもよい。また、表示部136にタッチセンサ(タッチパネルを含む)が装備されている場合には、操作パネル132及び表示部136の何れがタッチされたかを検出し、タッチされた方の表示パネルからオンするようにしてもよい。
【0080】
復帰させる順序は、システム設定として予め設定されていてもよい。例えば、操作優先に設定されていれば、操作パネル132から復帰させ、表示優先に設定されていれば、表示部136から復帰させようにすることができる。
【0081】
復帰させる場合、複数の表示パネルを同時にオンするのではなく、上記のように時間をおいて順次オンするのは、画像処理装置が省電力モードから復帰するまでに1分程度の時間がかり、その間操作できないので、その間にも表示をオフしておくことで少しでも電力消費を抑制するためである。
【0082】
また、復帰させる場合、順次全ての表示パネルを復帰させるのではなく、ユーザの操作に必要な表示パネルのみ復帰させ、ユーザの操作内容と関係しない表示パネルはオフしたままにしてもよい。
【0083】
また、上記の第1〜第3移行時間は、適宜設定することができる。例えば、画像処理装置が使用される状況に応じて、システム設定画面等で管理者が設定できるようにすることが好ましい。
【0084】
また、操作部及び表示部の省電力モードとは、液晶パネルのバックライトがオフされた状態に限定されず、通常モードよりも電力消費が低減された状態であればよい。
【0085】
また、上記の実施の形態では、画像処理装置について説明したが、本発明は、画像処理装置に適用する場合に限定されず、一般的なシステムに適用することができる。即ち、複数の表示装置を備えたシステムであって、少なくとも1つの表示装置が、システムに対する操作装置を構成し、別の少なくとも1つの表示装置が、システムの動作状態を表示する装置であればよい。
【0086】
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0087】
100 画像処理装置
102 制御部(CPU)
104 ROM
106 RAM
108 HDD
110 タイマ
112 FAX通信部
114 ネットワークI/F
116 バス
118 原稿読取部
120 画像形成部
122 画像処理部
124 画像メモリ
130 操作部
132 操作パネル
134 操作キー部
136 表示部
140 給紙部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の表示手段を備えるシステムであって、
前記システムに対する指示を入力する操作手段と、
複数の前記表示手段が通常モードにある状態で、前記操作手段が操作されないまま所定の時間が経過した場合、複数の前記表示手段を、前記通常モードから、前記通常モードよりも電力消費が少ない省電力モードに、順次移行させる制御手段とを備えることを特徴とするシステム。
【請求項2】
複数の前記表示手段を前記省電力モードに移行させる順序を設定する設定手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記設定手段によって設定された順序にしたがって、複数の前記表示手段を前記省電力モードに移行させることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記操作手段は、複数の前記表示手段のうちの少なくとも1つの表示手段を含み、
前記設定手段は、前記システムに対する操作が優先されるように設定することにより前記順序を設定し、
前記制御手段は、複数の前記表示手段のうち、前記操作手段に含まれる表示手段以外の少なくとも1つの表示手段を最初に前記省電力モードに移行させることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
複数の前記表示手段のうちの少なくとも1つの表示手段は、前記システムの動作状態を表示する状態表示手段であり、
前記設定手段は、前記システムの動作状態の表示が優先されるように設定することにより前記順序を設定し、
前記制御手段は、複数の前記表示手段のうち、前記状態表示手段以外の少なくとも1つの表示手段を最初に前記省電力モードに移行させることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
複数の表示手段を備えるシステムであって、
前記システムに対する指示を入力する操作手段と、
複数の前記表示手段が、通常モードよりも電力消費が少ない省電力モードにある状態で、前記操作手段がタッチされた場合、前記省電力モードにある複数の前記表示手段を、前記通常モードに順次移行させる復帰手段とを備えることを特徴とするシステム。
【請求項6】
前記省電力モードにある複数の前記表示手段を、前記通常モードに移行させる順序を設定する復帰順序設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記操作手段は、複数の前記表示手段のうちの少なくとも1つの表示手段を含み、
前記復帰順序設定手段は、前記システムに対する操作が優先されるように設定することにより前記順序を設定し、
前記復帰手段は、複数の前記表示手段のうち、前記操作手段に含まれる表示手段を最初に前記通常モードに移行させることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
複数の前記表示手段のうちの少なくとも1つの表示手段は、前記システムの動作状態を表示する状態表示手段であり、
前記復帰順序設定手段は、前記システムの動作状態の表示が優先されるように設定することにより前記順序を設定し、
前記復帰手段は、複数の前記表示手段のうち、前記状態表示手段を最初に前記通常モードに移行させることを特徴とする請求項6に記載のシステム。

【請求項9】
複数の表示手段を備える画像処理装置であって、
前記画像処理装置に対する指示を入力する操作手段と、
前記表示手段が通常モードにある状態で、前記操作手段が操作されないまま所定の時間が経過した場合、複数の前記表示手段を、前記通常モードから、前記通常モードよりも電力消費が少ない省電力モードに、順次移行させる制御手段と、
複数の前記表示手段を前記省電力モードに移行させる順序を設定する設定手段とを備え、
複数の前記表示手段のうちの少なくとも1つの表示手段は、前記画像処理装置の動作状態を表示する状態表示手段であり、
前記操作手段は、複数の前記表示手段のうち、前記状態表示手段以外の少なくとも1つの表示手段を含み、
前記設定手段が、前記画像処理装置の操作が優先されるように設定することにより前記順序を設定している場合、前記制御手段は、複数の前記表示手段のうち、前記操作手段に含まれる表示手段以外の少なくとも1つの表示手段を最初に前記省電力モードに移行させ、
前記設定手段が、前記画像処理装置の動作状態の表示が優先されるように設定することにより前記順序を設定している場合、前記制御手段は、複数の前記表示手段のうち、前記状態表示手段以外の少なくとも1つの表示手段を最初に前記省電力モードに移行させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項10】
複数の表示手段を備える画像処理装置であって、
前記画像処理装置に対する指示を入力する操作手段と、
複数の前記表示手段が、通常モードよりも電力消費が少ない省電力モードにある状態で、前記操作手段がタッチされた場合、前記省電力モードにある複数の前記表示手段を、前記通常モードに順次移行させる復帰手段と、
前記省電力モードにある複数の前記表示手段を、前記通常モードに移行させる順序を設定する復帰順序設定手段を備え、
複数の前記表示手段のうちの少なくとも1つの表示手段は、前記画像処理装置の動作状態を表示する状態表示手段であり、
前記操作手段は、複数の前記表示手段のうち、前記状態表示手段以外の少なくとも1つの表示手段を含み、
前記復帰順序設定手段が、前記画像処理装置の操作が優先されるように設定することにより前記順序を設定している場合、前記復帰手段は、複数の前記表示手段のうち、前記操作手段に含まれる表示手段を最初に前記通常モードに移行させ、
前記復帰順序設定手段が、前記画像処理装置の動作状態の表示が優先されるように設定することにより前記順序を設定している場合、前記復帰手段は、複数の前記表示手段のうち、前記状態表示手段を最初に前記通常モードに移行させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項11】
操作装置及び複数の表示装置を備えるシステムの制御方法であって、
前記操作装置へのタッチにより前記システムに対する指示を受付けるステップと、
複数の前記表示装置が通常モードにある状態で、前記操作装置がタッチされないまま所定の時間が経過したか否かを判定するステップと、
前記所定の時間が経過したと判定された場合、複数の前記表示装置を、前記通常モードから、前記通常モードよりも電力消費が少ない省電力モードに、順次移行させるステップとを含むことを特徴とする制御方法。
【請求項12】
操作装置及び複数の表示装置を備えるシステムの制御方法であって、
前記操作装置へのタッチにより前記システムに対する指示を受付けるステップと、
複数の前記表示装置が、通常モードよりも電力消費が少ない省電力モードにある状態で、前記操作装置がタッチされたか否かを判定するステップと、
前記操作装置がタッチされたと判定された場合、前記省電力モードにある複数の前記表示装置を、前記通常モードに順次移行させるステップとを含むことを特徴とする制御方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−47711(P2013−47711A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−185609(P2011−185609)
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】