説明

複数の製品に対して引き換え可能な識別子を配布するシステムと方法

本発明では、識別子を配布するシステムおよび方法が提供される。複数の独特の識別子を含むデータベースが確立され、各識別子は1組のプロダクトに関係付けられている。複数の独特の識別子の内の選択された1つのしるしが顧客に配布される。選択された識別子を第1のプロダクトに引き換えるための第1の要求が顧客から受け取られる。選択された識別子の第1のプロダクトに対する引き換えを認証するかどうかが決定される。認証結果メッセージが顧客に発行される。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は価値にアクセスするのに使用可能な識別子を配布することに関連する。さらに詳細には、本発明は複数の異なる配布チャネルを通して複数の異なるプロダクトを引き換えるために使用することができる、単一の識別子を配布することに関連する。
【発明の背景】
【0002】
個人識別番号(PIN)のような識別子を使用して、特定のPINに関係付けられた口座に記憶された価値と機密情報にアクセスすることができる。PINは一般的に独特であり、個々の口座所有者にのみ知られているため、PINは口座所有者の同一性を照合することができ、それによって、口座所有者の口座価値へのアクセスを認証することができる。一般的にPINは、誰かがPINをランダムに推測しようとするのを困難または非実用的にするのに十分な長さである。PINが秘密に保たれていると仮定すると、PIN所有者は盗難の恐れほとんどなく、口座価値および/または内密情報にアクセスすることができる。さらに、PINはPIN所有者によって記憶することができ、または、PIN所有者とともに携帯することができる。したがって、PINを使用することの1つの利点は、PIN所有者がどこからでも価値にアクセスすることができることである。PINは通常自動化された引き換えシステムに関係付けられているため、PIN価値または情報は、一般的にいつでもアクセスすることができる。
【0003】
PINは、コンピュータ端末のような任意の口座アクセスポイントにおいて提供することができるため、PINは口座所有者が口座にアクセスできる時間と場所を劇的に増加させる。例えば、銀行口座所有者は、通常の営業時間の間に物理的な銀行のビルに物理的に行く代わりに、彼らのPINを提供して、それにより口座情報にアクセスし、または、現金自動預払機およびパーソナルコンピュータにより勘定を支払う。
【0004】
したがって、PINは顧客が口座中の価値にアクセスできるように、または、価値を引き換えられるようにするための理想的な方法である。言い換えると、PINはマーチャントにとって、顧客に価値を配布するための有効な手段である。すなわち、マーチャントがプロダクトを配布し、顧客は後でPINを使用して、価値または商品を引き換えられる、というよりは、PINを顧客に配布してもよい。したがって、PINは顧客の都合のよい後の時間に配布の時間をシフトするのに有効に使用することができる。例えば、電話通信サービスプロバイダは、電話通信価値の量に関係付けられたPINを配布することによって、電話通信サービス価値を配布してもよい。例えば、電話通信カード(電話カード)および関係付けられたPINは、売り場で顧客に配布してもよい。カードおよびPINは、中央プロセッサにおいて、電話通信サービスプロバイダによって記憶された電話通信サービス価値を記憶している口座のような、記憶価値口座に関係付けられてもよい。顧客の選んだ時間および場所において、顧客は電話通信プロバイダのシステムにアクセスし、PINを提供して、電話通信サービスの時間のような記憶された口座価値にアクセスしてもよい。PINを照合したときに、電話通信プロバイダは電話通信サービスを顧客に提供してもよい。
【0005】
一般的に、PINは単一の口座および単一の価値に関係付けられている。例えば、PINは特定の口座に関する情報にアクセスするのに、または、単一口座に関する価値にアクセスするのに使用してもよい。一般的に、価値は、電話通信時間、ドルまたはポイントのような、特定の単一のタイプのものである。したがって、マーチャントは一般的にPINを顧客に配布し、顧客はPINを単一のプロダクトまたはプロダクトタイプに対して引き換える。例えば、電話カードPINは一般的に通話時間に対してのみ引き換えられ、銀行PINは口座からの現金だけを引き換えることができる。
【発明の概要】
【0006】
1つの例示的な実施形態では、識別子を配布するシステムおよび方法が提供される。複数の独特の識別子を含むデータベースが確立され、各識別子は1組のプロダクトに関係付けられている。複数の独特の識別子の内の選択された1つのしるしが顧客に配布される。選択された識別子を第1のプロダクトに引き換えるための第1の要求が顧客から受け取られる。選択された識別子の第1のプロダクトに対する引き換えを認証するかどうかが決定される。認証結果メッセージが顧客に発行される。
【0007】
他の例示的な実施形態では、識別子を配布する方法が提供される。独特の識別子に基づいて、プロダクトに対する要求が受け取られる。プロダクトはデータベース中で識別子に関係付けられた1組のプロダクトの内の1つであり、識別子は1組のプロダクトのそれぞれに引き換えるために使用可能である。プロダクトが顧客に配布される。
【0008】
他の例示的な実施形態では、識別子を配布するシステムが提供される。データベースは複数の独特の識別子を記憶するように構成され、各識別子はデータベース中で1組のプロダクトに関係付けられており、複数の1組のプロダクトに対して引き換え可能である。出力デバイスは複数の独特の識別子の内の選択された1つのしるしを、顧客に対する配布のために送るように構成されている。入力デバイスは選択された識別子を第1のプロダクトに引き換えるための第1の要求を顧客から受け取るように構成されている。プロセッサは選択された識別子の第1のプロダクトに対する引き換えを認証するかどうか決定するように構成されている。出力デバイスは第1の認証結果メッセージを顧客に発行するように構成されている。
【0009】
さらに他の例示的な実施形態では、PINを提供する方法が提供される。プロダクトとともにPINが提供され、PINは複数のプロダクトに関係付けられており、各プロダクトは独立して引き換え可能であり、各プロダクトは独立した配布チャネルを通して引き換え可能である。第1のプロダクトに引き換えるための第1の要求が受け取られ、第1の要求はPINを含む。PINが第1のプロダクトに関係付けられているかどうかが決定される。第1の配布チャネルを通して第1のプロダクトが引き換えられる。第2のプロダクトに引き換えるための第2の要求が受け取られ、第2の要求はPINを含む。PINが第2のプロダクトに関係付けられているかどうかが決定される。第2の配布チャネルを通して第2のプロダクトが引き換えられる。
【0010】
他の実施形態を考慮することができる。
【実施形態の詳細な説明】
【0011】
本発明は、PINのような単一の識別子の使用によって、顧客が1組のプロダクトの内の1つ以上を購入できるようにするシステムおよび方法を提供する。以下により詳細に説明するように、これらの方法は、PINのような識別子をさまざまな方法の内の任意のもので顧客に提供することを含んでいてもよい。識別子は中央プロセッサにより維持されるデータベース中の識別子に関係付けられている1組のプロダクトの内の1つ以上と引き換えられるように動作してもよい。顧客は、中央プロセッサまたは特定のプロダクトプロバイダにアクセスして、1組のプロダクトの内の1つに対して識別子が引き換えられるように要求してもよい。引き換え要求は、顧客自身、小売業者または他の仲介業者のいずれかによって、中央プロセッサまたはプロバイダに送られてもよい。中央プロセッサによって認可された場合、引き換え認証が提供され、プロダクトは顧客に提供される。いくつかの実施形態では、顧客は同一のPINを1回より多く使用して、さらなるプロダクトを取得してもよい。引き換え要求は、それぞれのプロダクト引き換えに対して、同一のまたは異なる通信チャネルを通して通信されてもよい。複数の異なるプロバイダは、複数の異なる配布チャネルによってプロダクトを提供してもよい。
【0012】
識別子は(例えば、データベース中で)1つ以上の予め定められた商品またはサービス(一括して「プロダクト」)、1以上の商品またはサービスのプロバイダ(一括して「プロダクトプロバイダ」)、1つ以上の通信ネットワーク、1つ以上の引き換えチャネル、1つ以上の口座、および、1つ以上の引き換えのポイントに関係付けられていてもよい。
【0013】
識別子はさまざまな方法で配布されてもよい。例えば、PINのような識別子は、販売されるカードに印刷されていてもよく、または他の方法で、マーチャントストアにおいて顧客に配布されてもよい。識別子は、例えば、特定のプロダクトの購入の際に、顧客に提供される領収書に印刷されていてもよい。識別子はプロダクトとともにパッケージ化されていてもよい。例えば、顧客は1つのプロダクトを選択または購入し、識別子はプロダクトに貼付され、プロダクトまたはそのパッケージ内に同封され、プロダクト自体に印刷され、または他の方法でプロダクトまたはそのパッケージに結合されていてもよい。
【0014】
特定の実施形態では、識別子は独立したプロダクトとともに、そのプロダクトを購入するための特別なインセンティブとして配布されてもよい。例えば、小売業者から購入される予めパッケージ化された商品が、封をされたパッケージ内にしるしを含んでいてもよく、しるしは、購入された商品に関連する(または関連しない)他のプロダクトに対して引き換えられてもよい、独特な識別子を含んでいてもよい。
【0015】
例として、顧客または他のエンドユーザ(「顧客」)は、PINのような識別子を含むプロダクトを受け取ってもよく、識別子はそれに対して識別子が引き換えられてもよい、1組のプロダクトに予め関係付けられている。顧客は、直接的に、または仲介業者マーチャントの手助けとともに、のいずれかで、中央プロセッサにコンタクトし、識別子を第1のプロダクトに引き換えることを要求してもよい。一般的に、要求は識別子を含み、また、望ましいプロダクトの識別を含んでいてもよい。中央プロセッサは、引き換え要求が有効であるかどうか決定してもよい。例えば、中央プロセッサは識別子のデータベースにアクセスして、識別子が有効であり、識別子が、要求されたプロダクトに対して、まだ引き換えられていないことを照合してもよい。中央プロセッサは、引き換え要求者(すなわち、顧客または仲介業者マーチャント)に対して引き換え要求応答を、第1のプロダクトが引き換えられるだろうという確認の形態で送ってもよい。中央プロセッサは第1のプロダクトを顧客に提供するプロセスを開始してもよい。例えば、中央プロセッサは顧客に第1のプロダクトを提供するように、第1のプロバイダに対して要求してもよい。代わりに、小売業者を通して要求が行われた場合、認証は顧客にプロダクトを提供するように、小売業者に対して指示または認証してもよい。中央プロセッサは、データベースを修正して、第1のプロダクトが識別子に対して引き換えられたことを反映してもよい。実施形態によっては、顧客が同一の1つ以上の識別子を第2のプロダクト、または、第1のプロダクトの2つ目のものに引き換えるように連続的に要求するとき、プロセスは繰り返されてもよい。
【0016】
本発明の方法で提供される識別子は、任意のさまざまなプロダクトにアクセスするのに使用されてもよいことを理解すべきである。識別子によって対応され、引き換えられ、アクセスされてもよいプロダクトとサービスの例は、以下のものを含む。長距離電話通信、ワイヤレス通信、ページングおよび(ワイヤレスウェブアクセスのような)インターネット可能な通信サービス、緊急ロードサービス、法的サービス、会計サービス、税務サービス、プロパティクリーニングおよび/またはメンテナンスサービス、衣類クリーニングサービス、輸送サービス、(例えばモーニングコールサービスのような)コールサービス、旅行サービス、配達サービス、オンライン(またはオフラインの)デートサービス、電気および/またはガスサービス、水道サービス、下水道サービス、インターネットアクセス、および、(デジタルフィルム処理を含む)フィルム処理。識別子によりアクセスされてもよいプリペイドプロダクトとサービスの他の例は、以下のものを含む。ギフト口座、プリペイドガス口座、プリペイド食品雑貨口座、プリペイドエンターテイメント口座、プリペイド映画口座、ダウンロード可能な着信音口座、ダウンロード可能なゲーム口座、ダウンロード可能な画像口座、ダウンロード可能なビデオまたは映画口座、(例えば、MP3、MP4、WMV、WAV、または他のフォーマットを使用する音楽ファイルに対する)ダウンロード可能な音楽口座、他の任意のダウンロード可能なソフトウェア口座、顧客謝礼口座、橋梁および/または道路通行料口座、識別子によりアクセスされてもよい他の任意のタイプの価値。
【0017】
識別子に関係付けられたプロダクトは、商品も含む。例えば、プロダクトはビデオゲーム、ビデオゲーム端末、(クレジットカード、デビッドカード、または記憶価値カードのような)取引カード、(DVD、CD、ダウンロード可能音楽カードのような)オーディオ・ビジュアルプロダクト、コンサートチケットまたは商品券であってもよい。関係付けられたプロダクトは、ソフトウェアまたは他のダウンロード可能コンテンツを含んでいてもよい。
【0018】
図1は、本発明の実施形態にしたがって、プロダクトを配布するためのシステム100を図解する。システム100は1以上のプロバイダ2a−2nを含み、それぞれのプロバイダ2a−2nは、1つ以上の通信ネットワーク12a−12nにより、選択的に顧客4および/または中央プロセッサ20と通信してもよい。中央プロセッサ20は、データベース22に結合されていてもよく、データベース22は1つ以上の識別子(例えば独特な識別子)、とともに、例えば識別子により引き換えられてもよいプロダクトに関係している情報のような、それぞれの識別子に関係付けられた情報、(または、ダウンロード可能コンテンツのような引き換え可能プロダクト自体)を記憶する。それぞれのプロバイダ2は、1つ以上の配布チャネル6a−6nにより顧客4にプロダクトを提供するよう構成されていてもよい。
【0019】
顧客4は、中央プロセッサ20に直接的に、または仲介業者を通してのいずれかで1つ以上のプロダクトに対する要求を送ってもよい。通信(例えば、要求および応答)は、1つ以上の通信ネットワーク12a−12nにより異なるエンティティ内部で、および、異なるエンティティ間で送られてもよい。通信ネットワーク12a−12nは、(例えば顧客のような)1人の当事者と(例えば、マーチャント、プロバイダまたは中央プロセッサのような)もう1人の当事者との間の通信のための任意の通信デバイスまたはネットワークを含んでいてもよい。そのような通信を提供するのに使用される技術は、例えば、(電話またはコンピュータネットワークのような)ネットワーク、専用回線、IPベースの接続、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN、WAN、VPN、イーサネット(登録商標)、または、通信を提供する任意のクライアントサーバシステムを含んでいてもよい。そのような通信技術は、例えば、TCP/IP、UDP、OSI、SNA、X.25、ISO85/83、XMLまたはSOAPのような任意の適切なプロトコルを使用してもよい。通信ネットワークは、1つ以上のマーチャント端末10a−10nおよび中央プロセッサ20の内部、ならびに、1つ以上のマーチャント端末10a−10nおよび中央プロセッサ20の間で、データを送ってもよい。
【0020】
代わりに、顧客は1つ以上の通信ネットワーク12a−12nにより、1つ以上のプロダクトに対する要求を1以上のプロバイダ2a−2nに直接送ってもよい。
【0021】
図2は、本発明の実施形態にしたがって、識別子を配布し、アクティブ化するためのシステム200を示す。マーチャント8a−8nは例えば、マーチャントストアで識別子および/または関係付けられたプロダクトを顧客に配布してもよい。例えば、顧客はマーチャント端末10a−10nにおいてプロダクトおよび/または識別子を購入してもよい。識別子はマーチャント端末10において購入されたプロダクトに関係付けられていてもよい、1つ以上のあらかじめ定められた1組のプロダクトに引き換えるために使用される。例えば、顧客は有名ミュージシャンのコンサートチケットを購入し、PINのような識別子が領収書またはチケット自体に印刷されていてもよい。コンサートの後、単一のPIN(または、複数のPIN)が、ミュージシャンのポスターを取得するために、および、コンサートにおいてミュージシャンによって演奏された曲をダウンロードするために使用されてもよい。他の例では、顧客は同一のミュージシャンを起用しているCDを購入してもよく、1つ以上の識別子が印刷された1つ以上のカードが、CDパッケージ内に配置されていてもよい。識別子は、例えば、インターネットからダウンロードされたさらなる曲に引き換えられてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、識別子は、それが顧客により引き換えられ、または、使用される前にアクティブ化を要求してもよい。例えば、顧客は1組のプリペイドサービスの1つに対して引き換え可能であるPINを受け取ってもよい。PINは、それが顧客により受け取られるときにアクティブ化されてもよい。例えば、マーチャント端末10において購入された関係付けられたプロダクトとともにPINが受け取られるとき、マーチャント端末10は、通信ネットワーク12により中央プロセッサ20にアクティブ化メッセージを送ってもよい。中央プロセッサ20は、アクティブ化情報および(例えば引き換え情報のような)識別子に関係付けられた1組のプロダクトについての情報のような、識別子情報を記憶しているデータベース20を修正することにより識別子をアクティブ化してもよい。中央プロセッサ20は、マーチャント端末10にアクティブ化確認メッセージを返信してもよい。マーチャント端末10は、顧客4にアクティブ化確認を送る。
【0023】
中央プロセッサ20は、任意のサーバ、コンピュータ、コンピュータシステム、ハブ、データベース、データプロセッサ、クレジットネットワークまたは他のコンピュータシステム、または他の任意のプロセッサであってもよい。中央プロセッサ20は、マーチャント8およびマーチャント端末10から受信されたデータを処理するように構成されてもよい。中央プロセッサは、電話ネットワークで、または、インターネットのようなデータ処理ネットワークにより、顧客と直接的に通信するように適応されていてもよい。
【0024】
マーチャント端末10は、マーチャント8において、顧客取引を処理するのに使用される任意の端末を含んでいてもよい。マーチャント端末10は、キャッシュレジスタ、磁気ストライプリーダ、クレジットカード端末、または、現金自動預払機を含んでいてもよい。マーチャント端末10はマーチャント8のストアの内部にあってもよい。例えば、顧客はプロダクトを購入し、購入取引はマーチャント端末10において処理されてもよい。
【0025】
図3は、本発明の実施形態にしたがった識別子を含んでいる例示的なプロダクトを示す。図3に示されるように、プロダクト30は、しるし40を含んでいてもよい。ここでは、プロダクトは「ACMEブランドX5000汎用ウィジェット」であるが、プロダクトは任意のタイプのプロダクトであってもよいことが理解されるだろう。
【0026】
プロダクト30は、CD、DVD、チケット、電話カード、他の記憶価値カード、他の金融プロダクト、または他の商品またはサービスのような、識別子のしるし40に関係付けられてもよい他の任意の商品またはサービスであってもよい。いくつかの実施形態では、商品がないため、むしろ、しるし40は任意の商品から独立して顧客に提供されてもよい。いくつかの実施形態では、「プロダクト」30はサービスのしるしであってもよい。例えば、しるしは商品またはサービスを提供するための領収書のような領収書を含んでいてもよく、あるいは、しるしは商品またはサービスに関連する他の通信を含んでいてもよい。プロダクトは、(例えば、音楽ファイルダウンロードまたはビデオゲームのような)ファイルダウンロード、ウェブページアクセス、eメール、あるいは、他の電子的ファイルまたはプログラムのような、電子的プロダクトであってもよい。
【0027】
しるし40は、任意の紙、書面、印刷物、または、識別子を通信する他のオーディオ・ビジュアル手段であってもよく、あるいは、しるしは視覚的に開示されていない情報を含んでいてもよい。例えば、しるしは認証された受信機デバイスに識別子を通信することができるRFIDデバイスを含んでいてもよい。識別子は、図3に示されるように、「9876Z A1234」のような任意の数またはコードであってもよい。しるし40はプロダクト30に含まれていてもよく(または、プロダクト30上にあってもよく)、しるしは独立して提供されてもよい。図3は、プロダクト上に印刷されたしるし40と、プロダクト30から独立した領収書または他の通信30A上で提供される他のしるし40Aとを示す。したがって、識別子は1つより多いしるし30上で提供されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、識別子は1回のみ提供されてもよい。例えば、識別子は示されるようにアイテム40中で、または、示されるようにアイテム40A中で提供されてもよいが、両方では提供されない。
【0028】
しるし40はプロダクトまたはプロダクト容器のラベルのステッカー、あるいは、領収書30Aの印刷物のような、物理的な具体的表現を持っていてもよい。しるし40は電子的であってもよい。例えば、しるし40はeメール、テキストメッセージ、ボイスメールメッセージ、または、識別子を示す他の通信であってもよい。いくつかの実施形態では、しるしはプロダクトの購入者に(または購入者により指定された受取人に、または他の人に)電子的に送られてもよい。例えば、eメールは、eメールのテキスト中に識別子を列挙するしるしであってもよい。しるし40は識別子をエンドユーザに通信する他の任意の手段であってもよい。
【0029】
プロダクト30および/またはしるし40は識別子引き換え指示42を含んでいてもよい。指示42はどのように識別子が1つ以上の関係付けられたプロダクトに引き換えられるかを示してもよい。例えば、指示42はプロバイダ情報、引き換え有効期限日、プロダクト30に関係付けられた他の任意の日付、識別子、および/または他のプロダクト引き換え情報を提供してもよい。指示42は識別子しるし40または他のしるしとともに提供されてもよい。指示42はプロダクトの登録後に郵便(またはeメール)により提供されてもよく、セキュリティ目的のため、指示42はしるし40から独立して、ユーザに提供されてもよい。
【0030】
図4は、本発明の実施形態にしたがった、例示的なカードプロダクト30と識別子のしるし40とを示す。図4は、プロダクト30の正面図と背面図を示す。ここでは、プロダクトは、クレジットカード、デビッドカード、電話カード、または他の記憶価値カードのような取引カード30である。カード30は、発行者のしるし33、クレジットネットワークのしるし32、クレジットタイトル34、口座番号またはカード番号36、有効期日および/または満了期日38、カード所有者の名前40、磁気ストライプ35、引き換え要求42、および、口座に関係付けられた情報の他の任意のしるしを含んでいてもよい。
【0031】
図4に示された実施形態では、しるし40はステッカー(または他の粘着性のもの)に印刷され、カードの背面に貼付された番号である。識別子は(例えば、粘着性のものによって)プロダクトに結合されていても、されていなくてもよい。他の実施形態では、ステッカーしるし40は存在しなくてもよく、代わりに、カード番号36が識別子のしるしであってもよい。
【0032】
図5は、本発明の実施形態にしたがって、顧客に識別子を配布する方法を示す。
【0033】
ステップ400では、識別子のデータベースが確立されてもよく、識別子が複数のプロダクトに関係付けられてもよい。各識別子は、(例えば、データベース中で)、識別子を提供することにより引き換えられるプロダクトのような、特定の1組のプロダクトに関係付けられてもよい。データベースは、引き換えまたはプロダクト配布の情報のような、識別子または関係付けられたプロダクトに関連する任意の情報を記憶してもよい。この情報は、それぞれの識別子に対して、独立したデータベースエントリに記憶されてもよい。それぞれの識別子は、(例えば、貼付された)識別子のしるしとともに配布されるプロダクトに関係付けられていてもよい。各識別子は、識別子に関係付けられたプロダクトを提供するプロバイダのような、1以上のプロバイダに関係付けられていてもよい。それぞれの識別子および/または識別子に関係付けられたそれぞれのプロダクトは、有効期日(例えば、満了期日)のような有効性データに関係付けられていてもよい。それぞれの識別子および/またはそれぞれの識別子に関係付けられたプロダクトは、顧客にプロダクトを配布するための配布チャネルに、および/または、顧客と中央プロセッサ(またはプロバイダ)との間の、プロダクトの引き換えに対する要求のような、プロダクトまたは識別子に関連する情報を送るための通信ネットワークに関係付けられてもよい。
【0034】
データベースは、特定の識別子に関係付けられた各プロダクトに対する引き換えデータも記憶してもよい。データベースを修正して、特定の識別子が特定のプロダクトを引き換えるために使用された(または、使用されていない)ことを示してもよい。
【0035】
例えば、複数の識別子がデータベースに記憶されてもよい。それぞれの識別子はコンサートチケット、ポスターおよびさまざまなダウンロード可能音楽ファイルに関係付けられていてもよい。コンサートチケット、ポスターおよび音楽ファイル(ならびに、識別子)のそれぞれは、1以上のプロバイダに関係付けられていてもよい。コンサートチケットはTicketCoに関係付けられていてもよく、ポスターはPosterCoおよびMemorabiliaCoに関係付けられていてもよく、音楽ファイルはiMusicCoに関係付けられていてもよい。ダウンロード可能音楽ファイルは、インターネットのような特定の配布チャネルにさらに関係付けられていてもよい。チケットは、電話ネットワーク(および/または、識別子をチケットに引き換えるために顧客によって使用することができる、特定の800番号)のような通信ネットワークに関係付けられていてもよい。
【0036】
ステップ410では、識別子のしるしが、顧客に配布される。上に説明したように、しるしはさまざまな方法で配布されてもよい。しるしは、顧客によって購入されるプロダクト上で、またはプロダクトとともに配布されてもよい。例えば、しるしはDVDの内部で、または、DVD上で提供されてもよい。例えば、識別子はDVDの背面に貼付されたステッカーにあってもよい。識別子は、顧客がプロダクトを購入するときに領収書上で提供されてもよい。
【0037】
識別子はアクティブ状態で配布されてもよい。すなわち、それがどのように取得されたかにかかわらず、それを取得する誰によってでも、識別子が即座に使用可能になるように、識別子は配布されてもよい。代わりに、識別子は非アクティブ状態で提供されてもよく、そのケースでは、識別子は使用可能になる前にアクティブ化される必要がある。
【0038】
ステップ420では、識別子は登録され、および/または、アクティブ化されてもよい。このステップは、顧客が識別子を受け取るときに発生してもよい。例えば、顧客はマーチャントから記憶価値カード(または、他の取引カード)を購入してもよく、または、さもなければ取得してもよい。記憶価値カード口座番号が識別子であってもよい(あるいは、識別子は他の方法でカードに結合され、または、関係付けられていてもよい)。購入取引の間、カード情報はマーチャント端末において入力されてもよい。例えば、カードの磁気ストライプが読取機に通されてもよい。カードがマーチャント端末において読取機に通されるときに、識別子がアクティブ化されてもよい。マーチャント端末におけるカードのアクティブ化は、当業者によってよく知られている。例えば、このプロセスの間にマーチャント端末は、データベースに結合された中央プロセッサにカード情報(例えば、識別子)を送ってもよく、中央プロセッサはデータベースを修正して、識別子がアクティブ化されたことを反映させてもよい。アクティブ化はマーチャント端末と中央プロセッサの間の確認信号を条件としてもよい。例えば、中央プロセッサはプロダクト(取引カード)が有効に購入された(例えば、顧客の購入資金が支払われた)ことを照合するまで、識別子をアクティブ化しなくてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、識別子は関係付けられたプロダクトを購入するときに、アクティブ化されないが、代わりに、独立した要求において、または、顧客による最初の使用においてアクティブ化される。このことは、関係付けられたプロダクトが購入されたアウトレットへの顧客による再度の訪問を要求するため、マーケティングツールとして有益である。そのような実施形態では、上で説明したものとほぼ同じ方法でアクティブ化が実行されてもよい。
【0040】
ステップ430では、識別子を第1のプロダクトに引き換える要求が中央プロセッサに送られる。この要求は、顧客により直接的に送出されてもよく、または、マーチャントを通して送出されてもよい。要求は識別子を含んでいてもよい。例えば、要求者(すなわち、顧客またはマーチャント)は、例えば、電話またはインターネット経由で中央プロセッサまたはプロバイダにアクセスしてもよい。要求者は(提供されるならば、例えば、しるし上の)引き換えのための指示にしたがってもよい。例えば、要求者は、指示にしたがって中央プロセッサのウェブサイトまたは電話番号にアクセスしてもよい。代わりに、顧客は、中央プロセッサまたはプロバイダに引き換え要求を送るマーチャントに識別子を提示してもよい。特定の実施形態では、マーチャントは顧客が識別子を引き換えることを望むプロダクトのプロバイダであってもよい。
【0041】
要求は特定のプロダクトの選択を示していてもよい。例えば、識別子は複数の異なるプロダクトに対して引き換え可能であってもよく、顧客は単一の引き換え要求中で、1つのプロダクトのみを取得することを望んでいるかもしれない。したがって、要求者は引き換え用の複数のプロダクト(または、プロダクトタイプ)の内から選択してもよい。例えば、識別子がコンサートチケットとともに、数多くのダウンロード可能な曲(例えば4曲)に対して引き換え可能である場合、顧客はコンサートチケットのみを引き換えることを選んでもよい。
【0042】
同様に、単一のプロダクト引き換えタイプは、顧客の選択を要求(または許容)してもよい。例えば、顧客が識別子を4曲のダウンロード可能な曲の内の3曲に引き換えることを選んだ場合、顧客は複数の曲の内からダウンロードする3曲を選択してもよい。いくつかの種類のプロダクトに関しては、同一の数の異なるプロダクトを取得する代わりとして、顧客に1つより多い特定のプロダクトを取得することを許可することが望ましいかもしれない。
【0043】
このステップ中の引き換えに関して、顧客が単一のプロダクトを選択してもよいとき、顧客はいくつかの実施形態にしたがって、任意の数のプロダクトを同時に引き換えてもよいことを理解すべきである。
【0044】
中央プロセッサは、要求者に識別子を催促してもよい。例えば、要求者は中央プロセッサに関係するウェブページにアクセスし、入力フィールドが識別子を要求してもよい。要求者は、識別子をタイプ(または他の方法で入力)し、例えば、「リターン」を押すことによって、情報を中央プロセッサに送出してもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、識別子しるしは、磁気ストライプを持っている独立したカード、または、そこに記憶された識別子を持っている他の機械読取可能記憶媒体の形態で提供されてもよい。これらの実施形態では、引き換え要求は、スキャナまたは磁気ストライプリーダを使用して識別子を読み取ることを含んでいてもよい。機械読取識別子を含む要求は、その後に中央プロセッサに送信されてもよい。
【0046】
ステップ440では、中央プロセッサ(またはプロダクトプロバイダ)は、第1のプロダクトの引き換えを認証するかどうか決定してもよい。例えば、中央プロセッサ(またはプロバイダ)は、以下のいずれかを決定するためにデータベースにアクセスしてもよい。(i)識別子が有効であるかどうか、(ii)識別子が要求されたプロダクトに対して引き換え可能であるか(および/または、要求されたプロダクトに関係付けられているか)どうか、(iii)引き換え要求がタイムリーであるかどうか(例えば、要求された引き換えが有効期限切れしていないかどうか)、および、(iv)識別子が要求されたプロダクトに対して既に引き換えられていないかどうか。これらの1つ以上の決定に(あるいは、識別子および/またはプロダクトに関連する他の決定に)基づいて、中央プロセッサはプロダクトの引き換えを認証するか、認証しないかを決定してもよい。例えば、識別子が有効であり、要求されたプロダクトに対して引き換え可能であり、要求がタイムリーであり、および/または、識別子が要求されたプロダクトに対してまだ引き換えられていないことを、中央プロセッサが決定する場合、中央プロセッサはプロダクトを認証するように決定してもよい。
【0047】
引き換え要求の認証を決定するために、幅広いさまざまな基準が使用されてもよいことを理解すべきである。幅広いさまざまな基準は、例えば、特定の識別子を使用して取得されてもよい特定のプロダクトの数、識別子の使用の合計数、または、識別子を使用して取得されるプロダクトの合計価値の制限を含んでいてもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、プロダクトを直接的に引き換えるのに識別子自体を使用することができる。例えば、識別子は(特に)プロバイダからの電話通信サービスにアクセスするのに使用される、有効なPINであってもよい。PINは、ステップ420中でアクティブ化されてもよく、または、予めアクティブ化されていてもよい。電話通信サービス(またはそれらの一部)と引き換えるために、顧客は電話通信プロバイダに単にアクセスし、電話通信サービスを使用してもよい。電話通信サービスにアクセスするためにPINを使用することは、当業者によく知られている。
【0049】
ステップ450では、中央プロセッサ(またはプロバイダ)は、要求者に認証結果を送ってもよい。要求が認められるべきであることを、中央プロセッサが決定する場合、認証結果は肯定となる。すなわち、要求が処理されていること、または、プロダクトが配布されるだろうことを結果が示してもよく、あるいは、顧客がプロダクトを受け取るだろう(受け取るべきである)といった他の何らかの表示であってもよい。
【0050】
要求が認められるべきでないことを中央プロセッサが決定する場合、認証結果は否定となるだろう。例えば、引き換え要求および/または識別子に、あるいは要求されたプロダクトに何らかの問題がある場合、認証結果は要求が拒否されたことを示すだろう。例えば、ステップ440で以下の内のいずれかが決定される場合に、要求は拒否されるだろう。(i)識別子が有効でない、(ii)識別子は有効であるが、要求されたプロダクトに対して引き換え可能でない、(iii)引き換え要求がタイムリーでない(例えば、引き換えの正しい時間の間でない、または、有効期限切れしている)、および、(iv)識別子が要求されたプロダクトまたはプロダクトタイプに対して既に引き換えられている。他の非有効性の基準を考慮することができる。
【0051】
ステップ455。中央プロセッサ(またはプロバイダ)が第1のプロダクトの引き換えを認証しないことを決定する場合、プロセスはステップ455で終了する。
【0052】
ステップ460。中央プロセッサが第1のプロダクトの引き換えを認証することを決定する場合、第1のプロダクトを顧客に提供する要求が、ステップ460で要求者および/または第1のプロバイダに送られてもよい。
【0053】
このステップ460は、中央プロセッサから独立したプロバイダが、第1のプロダクトの引き換えに対して責任がある場合に発生してもよいことを理解すべきである。中央プロセッサがプロダクトを提供できる場合、第1のプロバイダに引き換え要求を送ることは不必要である。むしろ、中央プロセッサは第1のプロダクトを直接的に単に引き換えてもよい。要求者が要求されたプロダクトのプロバイダでもある場合、ステップ450および460は、結合されてもよい。
【0054】
ステップ470において、第1のプロバイダ(または中央プロセッサ)は、第1のプロダクトを顧客に提供してもよい。プロダクトを配布する任意の方法がここで企図される。ダウンロード可能コンテンツは、eメールまたはダウンロードにより電子的に配布されてもよい。ポスターまたは他の物理的商品は、郵送または他の方法で顧客に物理的に、例えば、顧客の郵送住所に配布されてもよい。クーポン、商品券およびチケットが郵送されてもよく、または、それらは電子的に配布され、(および印刷され)てもよい。電話通信サービスは、電話通信プロバイダにアクセスすることにより取得されてもよい。しかしながら、電話通信サービスにアクセスするのに使用されるPINは、このステップで、他の配布手段を通して提供されてもよい。
【0055】
第1のプロバイダは、中央プロセッサを通して顧客に第1のプロダクトを提供してもよいことを理解すべきである。例えば、ステップ460で、中央プロセッサが、第1のプロバイダに引き換え要求を送って、第1のプロバイダが、中央プロセッサにプロダクトを提供し、そして中央プロセッサが、顧客にプロダクトを提供してもよい。
【0056】
例えば、ステップ440において、中央プロセッサがダウンロード可能コンテンツに対する顧客の要求を認める場合、中央プロセッサはプロバイダから要求されたコンテンツを取得して、顧客がそれを中央プロセッサのウェブサイトからダウンロードすることを可能にしてもよい。電話通信サービスにアクセスするのに使用されるPINのような、いくつかのプロダクトに関して、中央プロセッサはステップ400でデータベースが確立される時間のような(または時にはその後に)このプロセス中の早い時期に、PINを取得してもよい。
【0057】
いくつかのプロダクトに関して、中央プロセッサおよび/またはプロバイダがプロダクトを取得するための適切な指示を顧客に提供するときに、中央プロセッサおよび/またはプロバイダはプロダクトを引き換えてもよい。例えば、特定の日に、特定のデザートマーチャントにおいてバナナスプリットデザートを取得するのに使用することができるコードをプロバイダ(または中央プロセッサ)が顧客に提供するときに、バナナスプリットデザートが引き換えられてもよい。
【0058】
ステップ480において、顧客は第2のプロダクトに対する識別子(または他の1組の識別子)の引き換えに対して要求を行ってもよい。このステップは、第1のプロダクトに関するステップ430と同じである。
【0059】
ステップ490において、中央プロセッサ(またはプロバイダ)は、第2の引き換えを認証するかどうか決定してもよい。このステップは、第1の引き換えに関するステップ440と同じである。
【0060】
ステップ495において、中央プロセッサ(またはプロバイダ)が第2のプロダクトの引き換えを認証しないことを決定する場合、プロセスはステップ495で終了する。このステップは、第1のプロダクトに関するステップ455と同じ方法で進められてもよい。
【0061】
ステップ500において、第2のプロダクトを顧客に提供するための要求が、第2のプロバイダに送られてもよい。このステップは、第1のプロバイダに関するステップ460と同じである。第2のプロバイダは第1のプロバイダと等しくてもよく、または、第2のプロバイダは第1のプロバイダとは異なっていてもよいことを理解すべきである。
【0062】
ステップ510において、第2のプロバイダは顧客に第2のプロダクトを提供してもよい。このステップは第1のプロバイダに関するステップ470と同じである。
【0063】
ステップ430−460(または、ステップ480−510)は、複数の引き換え要求に対して、繰り返されてもよいことを理解すべきである。例えば、プロセスが繰り返されて、識別子に関係付けられているすべてのプロダクト(例えば、識別子により引き換え可能な1組のプロダクトの全体)が引き換えられるまで、プロダクトが引き換えられてもよい。それぞれのプロダクト引き換えに対して、プロダクトが再び引き換えられないように、データベースを修正および/または更新して、特定のプロダクトが引き換えられたことを反映させてもよい。例えば、コンサートチケットが引き換えられた後、データベースを修正して、コンサートチケットがその識別子に引き換えられたことを示してもよい。顧客が識別子を他のコンサートチケットに引き換えようとする場合、ステップ450で説明したように、中央プロセッサは、要求は既に認可済みであると決定することにより、要求を拒否してもよい。複数の繰り返しで引き換えられてもよいプロダクトに対して、そのタイプの残っているプロダクトの数または量を示すために、データベースを修正してもよい。例えば、引き換えられるべき1つのプロダクトが、60分の長距離電話通信サービスであった場合、顧客は数回の使用の過程を経て60分を引き換えてもよい。それぞれの使用に対して、残っている価値を示すためにデータベースを修正してもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、特定の識別子に対する認証基準は、複数の引き換えを許容しなくてもよく、そのようなケースでは、第2の要求はいつも拒否されるだろう、ということも理解すべきである。
【0065】
本発明の実施形態の範囲はここで説明した特定の実施形態により限定されない。実際、数々の変種、変更、置換および均等物は、上記の説明および添付の図面から当業者に明らかになるだろう。したがって、そのような修正は添付の特許請求の範囲の範囲内に入ることが企図されている。さらに、本発明のいくつかの実施形態は特定の目的に対する特定の環境での特定の実施の状況で、ここに説明したが、その利便性はこれらのものに制限されることなく、本発明の実施形態は任意の数の目的に対する任意の数の環境で有益に実施できることを当業者は理解するだろう。したがって、記述している特許請求の範囲はここで開示した本発明の実施形態の最も広い視点と精神に基づいて解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】図1は、本発明の実施形態にしたがってプロダクトを配布するシステムを図解する。
【図2】図2は、本発明の実施形態にしたがって識別子を配布およびアクティブ化するシステムを示す。
【図3】図3は、本発明の実施形態にしたがった識別子を含む例示的なプロダクトを示す。
【図4】図4は、本発明の実施形態にしたがった識別子を含む例示的なカードプロダクトを示す。
【図5】図5は、本発明の実施形態にしたがって識別子を顧客に配布する方法を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
独特の識別子の使用を通して、顧客が予め定められた組のプロダクトの内の1つ以上を取得できるようにする方法において、
複数の独特の識別子を含むデータベースを確立し、各識別子はデータベース中で1組のプロダクトに関係付けられており、各識別子は前記1組のプロダクトに引き換え可能であることと、
前記複数の独特の識別子の内の選択された1つのしるしを顧客に配布することと、
前記選択された識別子を第1のプロダクトに引き換えるための第1の要求を要求者から受け取ることと、
前記選択された識別子の前記第1のプロダクトに対する引き換えを認証するかどうか決定することと、
第1の認証結果メッセージを前記要求者に発行することと
を含む方法。
【請求項2】
前記1組のプロダクトは、少なくとも2つの異なるプロダクトを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記1組のプロダクトは、少なくとも2つの異なるプロダクトを含み、それぞれが異なるプロバイダから引き換え可能である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
第1のプロダクトを顧客に提供するための要求を第1のプロバイダに送り、前記第1のプロダクトは前記1組のプロダクトの内の1つであることと、
引き換え確認を前記要求者に送ることと、
前記第1のプロダクトが引き換えられたことを示すため、前記データベースを修正することと
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記顧客に配布する動作は、顧客に配布するためにマーチャントに前記しるしを配布することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記顧客に配布する動作は、前記顧客にプロダクトを販売することを含み、前記プロダクトは前記識別子に関係付けられている、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記顧客に配布する動作は、前記顧客により購入されるかもしれない売り場プロダクトに、前記しるしを含めることを含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記しるしは前記売り場プロダクトに物理的に結合されている、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記しるしは前記売り場プロダクトのパッケージ内に配置されている、請求項7記載の方法。
【請求項10】
前記しるしは記憶価値カードを含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記決定のステップは、前記第1のプロダクトが、前記識別子に関係付けられた1組のプロダクトの内の1つであるかどうか決定することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記識別子がデータベース中にあるかどうか決定することを
さらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記要求を実行するかどうか決定する動作は、前記データベースにアクセスすることと、前記データベース中に記憶され、特定の識別子に関係付けられた情報を処理することとを含む、請求項1記載の方法。
【請求項14】
前記第1のプロダクトを顧客に提供する、実行指示をプロバイダに送ることを
さらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項15】
前記プロダクトはプロダクトまたはサービスである、請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記プロダクトは価値の複数の単位に関係付けられており、前記単位は独立して引き換え可能である、請求項1記載の方法。
【請求項17】
前記プロダクトはダウンロード可能コンテンツを含む、請求項1記載の方法。
【請求項18】
前記プロダクトは電話通信サービスを含む、請求項1記載の方法。
【請求項19】
前記顧客から前記第1のプロダクトに対する支払を受け取ること
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項20】
前記選択された識別子を第2のプロダクトに引き換えるための第2の要求を前記顧客から受け取り、前記第2のプロダクトは前記1組のプロダクトの内の1つであること
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項21】
前記選択された識別子の前記第2のプロダクトに対する引き換えを認証するかどうか決定することと、
第2の認証結果メッセージを前記顧客に発行することと
をさらに含む、請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記要求はインターネットを通して受け取られる、請求項1記載の方法。
【請求項23】
前記複数の1組のプロダクトのそれぞれは、独立した口座に関係付けられている、請求項1記載の方法。
【請求項24】
前記しるしは引き換えクーポンを含む、請求項1記載の方法。
【請求項25】
前記しるしは引き換えカードを含む、請求項1記載の方法。
【請求項26】
前記引き換えカードは、記憶された前記識別子を持っている機械読取可能媒体を含む、請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記識別子は前記1組のプロダクトのそれぞれに対して引き換え可能である、請求項1記載の方法。
【請求項28】
前記識別子は少なくとも1つの物理的プロダクトおよび少なくとも1つの電子的プロダクトに引き換え可能である、請求項1記載の方法。
【請求項29】
前記しるしは、印刷された前記識別子を持っている領収書を含む、請求項1記載の方法。
【請求項30】
識別子を配布する方法において、
独特の識別子に基づいて、プロダクトに対する要求を受け取り、前記プロダクトはデータベース中で前記識別子に関係付けられた1組のプロダクトの内の1つであり、前記識別子は前記1組のプロダクトのそれぞれに引き換えるために使用可能であることと、
顧客に前記プロダクトを配布することと
を含む方法。
【請求項31】
前記要求は前記顧客から受け取られる、請求項30記載の方法。
【請求項32】
前記要求は中央プロセッサから受け取られ、
引き換え確認を前記中央プロセッサに送ること
をさらに含む、請求項30記載の方法。
【請求項33】
前記要求は前記識別子を含み、
前記識別子が前記第1のプロダクトに引き換え可能であるかどうかに基づいて、前記第1のプロダクトを前記顧客に提供するかどうか決定すること
をさらに含む、請求項30記載の方法。
【請求項34】
識別子を配布するシステムにおいて、
複数の独特の識別子を記憶するデータベースであって、各識別子は前記データベース中で1組のプロダクトに関係付けられており、前記1組のプロダクトは前記識別子によって引き換え可能であるデータベースと、
前記複数の独特の識別子の内の選択された1つのしるしを、顧客に対する配布のために送る出力デバイスと、
前記選択された識別子を第1のプロダクトに引き換えるための第1の要求を前記顧客から受け取る入力デバイスと、
前記選択された識別子の前記第1のプロダクトに対する引き換えを認証するかどうか決定するプロセッサと、
第1の認証結果メッセージを前記顧客に発行する出力デバイスと
を具備するシステム。
【請求項35】
プロダクトに引き換えるためのコンピュータプログラムコードでエンコードされた、コンピュータ読取可能媒体であって、
前記プログラムコードは、
複数の独特の識別子を含むデータベースを確立し、各識別子は前記データベース中で1組のプロダクトに関係付けられており、前記識別子は前記1組のプロダクトに引き換え可能であることと、
前記複数の独特の識別子の内の選択された1つのしるしを顧客に配布することと、
前記選択された識別子を第1のプロダクトに引き換えるための第1の要求を要求者から受け取ることと、
前記選択された識別子の前記第1のプロダクトに対する引き換えを認証するかどうか決定することと、
第1の認証結果メッセージを前記要求者に発行することと
を実行するのに有効である、コンピュータ読取可能媒体。
【請求項36】
PINを提供する方法において、
プロダクトとともにPINを提供し、前記PINは第1および第2のプロダクトを含む複数のプロダクトに関係付けられており、各プロダクトは独立して引き換え可能であり、各プロダクトは独立した配布チャネルを通して引き換え可能であることと、
前記第1のプロダクトに引き換えるための第1の要求を受け取り、前記第1の要求は前記PINを含むことと、
前記PINが前記第1のプロダクトに関係付けられているかどうか決定することと、
第1の配布チャネルを通して前記第1のプロダクトに引き換えることと、
前記第2のプロダクトに引き換えるための第2の要求を受け取り、前記第2の要求は前記PINを含むことと、
前記PINが前記第2のプロダクトに関係付けられているかどうか決定することと、
第2の配布チャネルを通して前記第2のプロダクトに引き換えることと
を含む方法。
【請求項37】
前記第1の配布チャネルは前記第2の配布チャネルとは異なる、請求項35記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−505424(P2008−505424A)
【公表日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527747(P2007−527747)
【出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2005/020384
【国際公開番号】WO2005/124633
【国際公開日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【出願人】(505161378)イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド・ディー/ビー/エー・イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド (20)
【Fターム(参考)】