説明

複雑な交通システム用の案内および安全システム

本発明は、乗客の自動カウント、例えば火災、犯罪およびテロリズムに対する安全監視、車両、列車等のような交通システムの個別構成要素の投入制御、乗客の走行経路および情報の自動監視が、電子技術的な基盤によって互いに結合される交通手段、特に複雑な大量交通手段用の案内および安全システムを提供する。本システムは、少なくとも1つの交通手段(14)および/または人のための少なくとも1つの案内手段(24、26、28、60)と、複数の検出ユニット(40、42、44)と、中央ユニット(20)とを含む。中央ユニット(20)は、検出ユニット(40、42、44)と、案内手段(24、26、28、60)とに結合される。検出ユニット(40、42、44)は、規定の時点に規定の空間領域に存在する人数を算出するように指定され、この結果、中央ユニット(20)は、車両の適切な数を必要な頻度で自動的に提供するために、また乗客を車両の入口に案内するために、上記の人数に応じて案内手段(60)を制御できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通手段を制御および保護し、人々を案内するための様々な装置を有する交通案内システムに関する。特に、本発明は、進路安全システムを有する案内および安全システムに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の根拠となる問題の出発点は、渋滞および安全の問題、ならびに能力の大きな問題を特徴とする交通システム、特に大量交通システムの実際の状態である。交通システムの制御は、しばしばその成長についてゆくことができない。これらの交通システム、特に地下鉄および近郊鉄道システムでは、交通のピークが毎日現れ、これが能力の隘路および往々にしてシステムの崩壊をももたらすことがある。しばしば、列車が利用されないなお複数の別のドアを備えるとしても、特にエスカレータのような入口の近傍で、乗客が少数の場所でのみ例えば地下鉄に乗り込むことが観察される。乗車するため列車の他のドアを利用するために、乗客は、エスカレータからプラットホームに沿ってある距離を進まなければならないであろう。特に処理時間がなくなり、多くの運転者は個々の乗客が別の後方にあるドアに達するまで待つことはないので、当然、乗客は、不必要な道を避ける。したがって、列車に乗り損ねないために、大部分の乗客は、優勢な混雑にもかかわらず、最も近くにあるドア付近で、すなわち通常プラットホームへの入口の直近で乗車することを選ぶ。当然、これによって列車の待ち時間は増加し、特に内部を通り抜けできない列車では、座席状態は不均一であり、この結果、乗客はある列車部分で押し合い、これに対し他の列車部分は空きが多いかまたはそれほど混んでいない。
【0003】
待ち時間の不必要な延長は、これによって、乗客の運搬能力の明確な低下をもたらす。これによって、状況に応じて、実際には不必要であろうが、対応する輸送の拡張が必要となるように思われる。このような利用されない拡張の場合、大規模に資源が消滅し、新しい路線が建設され、より多くの列車が購入される、等々。
【0004】
交通システムの運営者は、さらに、交通手段、特に鉄道車両に存在する人々の数を、走行距離に従ってある時点に正確に算出する必要性の増大に直面する。これには、様々な理由がある。1つの理由は、すなわち、輸送の提供が受け入れられるかどうか、或いは規定の路線区間のサービスが一体価値があるかどうかという問いを明らかにするために、さらに同時に料金計算技術上の理由から、路線の効率を確認することにある。このことは、特に、複数の運営者が交通企業体連合で協働し、運賃を輸送量に従って運営者の間に分配しなければならない場合に当てはまる。
【0005】
案内個所にまたは自動システムに結果を可能な限り速く伝達することによる正確なカウントは、必要な場合、乗客量の増加に必要に応じて対応すること、すなわち、例えば大型行事(コンサート、サッカー)の終了後に、追加の列車が好ましくは自動的に投入されるべき場合に必要である。乗客の可能な限り正確なカウントのみにより、交通企業体は、需要に適切に事業を行うこと、すなわち、余分の列車を節約し、その際に費用を節約することが可能である。この場合、乗客量の増加について可能な限り早く情報が伝えられることが好ましい。この場合、無人の自動大量交通システムの場合のカウントにより、運転者を利用する必要なしに、リアルタイムに追加の列車を投入する可能性が提供され、この結果、迅速に対応することができる。乗車または下車する乗客の数について乗客量をカウントするシステムでは、当然、このような大事故の後では駅およびプラットホーム等の混雑をもたらすことを避けることはできない。しかし、すでに前線内の乗客量を検出することにより、このことを阻止する助けになる。大部分の国々(特にEU諸国)の近距離交通は、公共資金から補助金を受けているので、正確かつ目的にかなった税金の使用の理由からも、正確な検出が必要である。
【0006】
プラットホームの乗客のよりインテリジェントな分布によって、持続する大量交通手段、特に列車の乗車時間をさらに短縮し、この場合、乗客の乗換え時間全体の短縮を行うことができる。したがって、車両のクロック周波数を高めることができる。さらに、列車の占有がより均一に形成され、すなわち、例えば既存の空間および/または座席がより良く利用される。待ち時間の短縮によって、時間単位当たり本質的により多くの列車が駅で停車でき、また駅に存在しかつ続いて流れる人々を時間当たりより大きな数で、またはより高い速度でさらに輸送できる。
【0007】
それに対応する交通案内システムの基本的な原理が、欧州特許第0941527号にすでに開示されている。この文献では、技術的教示は、交通手段の能力を高めるために、人々の最適な案内および分布に敷衍する。本発明は、それを凌駕し、かつ車両能力の自動的な利用可能化ならびにその安全性の増大に敷衍する。
【0008】
非接触のカードシステム、アクセス検査等は、従来技術で公知である。同様に、百貨店では、盗難のおそれがあるまたは高価な商品を小さな送信機または金属受信機によって保護することが公知であり、これらは、商店の出口のゲートを通り抜ける際に、支払いの際にロックが外されない場合にアラームを作動する。同様に、入場料の支払いの際に磁石片またはチップが装備されるカードが公知である。チップ等を有するカード形態は、磁石片の場合になお必要であるようなカードと読取り装置との直接の接触を必要とすることなしに、すでにゲートの通り過ぎが十分であるように、アクセス資格の検証のために使用することができる。このようなカードには、磁場を介してまたは無線を介して読取り装置と通信して、アクセスを解除するチップまたは小さな送信機が装備される。この装置は、検査のためにも、特に偽造防止のため使用される。例えばユーロ紙幣用のミニチップの費用は、現在約20セント(0.20ユーロ)である。例えば大都市の交通企業体連合の各々の乗車券のための大量のチップは、これらの費用をさらに低下させることができる。
【0009】
様々な計算および伝送方法が存在し、使用する技術に応じて、より良い(より正確な)またはより正確でない計算結果を供給する。しかし、これらの方法は、システム的に多少とも不正確さを伴うので、個人に関し決して正確でない。対応する見積もりによって、運営者、または安全性に対する責任者も、所定の時点に地下鉄または地下鉄駅に存在する人数について見通しを行う。
【0010】
しかし、このようにしては、場合によって許可なしに危険な位置に、例えば列車またはプラットホーム領域の外側のトンネルシステム(例えばレール用トンネルまたは路線用トンネル)内に留まる人々を見つけることは不可能である。(少数の)規定の出入口で出入りする人間のカウントでは、人々が場合によって設けられた出入口を通らず、車両を離れ、例えば窓から乗車するかまたは誤って開放したゲートを通過するかどうか、およびその時間に関する認識を保証できない。したがって、危機の場合に、救助隊が人々を正確に位置測定しおよび決定的であり得る短時間に人々を見つけることは不可能である。例えば場合によっては損害を引き起こすために、誰かが無資格に安全上重大な領域に達した場合、予備警告を行うこともできる。
【0011】
走行路の車両交通の場合、従来、車両運転者が走行中の走行路の状態および通行可能性を将来を見通して予想し、また障害物を通過する安全性が保証されない場合、或いは走行路または前方を走行する車両の状態が十分でない場合、車両を必要ならば停止させるか対応して速度を低減することが前提とされている。この場合、走行速度が運転者の視界状況、走行路の形状(認識可能性等)および他の状態(天候)に適合され、このことが交通路および交通路/車両システムの性能(能力)を最小化して、再び走行または旅行時間を長くさせることが前提とされる。
【0012】
レールに結合された車両を有する交通においても、道路においても、運転者をそれ自身の視界能力を越えて補助し、ある程度の部分について路線の通行可能性およびある程度の速度を運転者に自由に通知し(鉄道輸送)および/または必要な場合ゼロまでの減速をその助力なしに開始かつ実施し、また先行する車両に対する安全間隔を遵守する技術的補助手段が開発されている。
【0013】
交通安全のこれらの公知の手段には、レールに結合された交通では、特に路線区間またはブロック区画の信号解除システム、INDUSI(誘導列車安全装置)のようなシステム、LZB(連続自動列車走行制御)、移動ブロック(従来技術、例えば速度に基づく間隔制御付きのマッガリ(Maggaly)システム)、電子的視界の走行が含まれる。これらのシステムは、電動機およびブレーキの高温動作、圧力低下等の監視のような運転における問題を認識し、またメッセージを運転者に与えるかまたは(特にレール交通で)運転者の助力なしに車両を停止させる内部認識システムによって補完かつ補助される。
【0014】
従来技術であるこれらの上述のシステムでは、自動障害認識が欠けている。ブロック空きメッセージは、通常、先行する車両に関するが、路線に障害物がないこと、すなわち通り抜けの安全性の危機となる他の対象物が存在しないことには関係しない。アスファルトまたはコンクリート走行路の状態、安全性および障害物がないことも、個々の車両に自動的にまだ報告できない。
【0015】
路線空きメッセージの安全性および性能の向上は、次の理由からも必要であり、かつ好ましい。レール交通では、移動質量は、道路交通におけるよりも大きく、制動行程はシステムに応じて(鋼製車輪レール)より長くなり、運転者は、カーブ、桶または頂点、すなわち平面図または縦断面図の所定の走行路の方向変化のため、場合によっては路線をもはや見通すことができない。さらに、高速路線における走行速度は非常に高く、この結果、速度、人間の反応時間に通過される路線、および速度から生じる制動行程に基づく適時の反応はもはや不可能である。
【0016】
進路空きメッセージ(先行する車両の前の空きまたは十分な間隔)を補完する自動障害認識は、次の理由からも必要である。世界的にますますひどくなっている悪天候は、走路の障害をもたらすことがある。交通路(から同様に一様に分離された)交差、高路および低路交差橋等の問題が生じる可能性がある。走路への人々および対象物の侵入が可能である。走路の思いがけない策動が既知である。テロリストの活動の危険が増している。この場合、軌道領域全体の人件費のかかる監視は電子的に補助できるであろう。
【0017】
最後に、交通インフラ(駅およびのそのアクセス設備を含む高速鉄道、磁気浮上鉄道)のさらなる路線の人々による非常に速くかつ繊細な監視は、データ遠隔伝送を用いたカメラディスプレイ補助では、もはや考えられないが、この理由は、人件費が高すぎるからである。このために人を利用することが経済的に有効であるとしても、ビデオの背後にある監視者用のインテリジェンスなしに、ビデオ毎の画像伝送による対象物を監視することは意味をなさないが、この理由は、月、おそらく年にわたって規定の個所に障害がなく、事故がなく、および意図した妨害がなく、テロ行為が存在せず、多数の監視個所を有する路線上の障害の場所が予め知られず、この結果、監視員にとって変わらない画像の長時間にわたる継続的な観察が退屈および慣れをもたらすことがあり、他方で、これらの多くの個所の1つに事件が発生した場合、何百もの犠牲者を伴う大惨事の結果を招くおそれがある。
【0018】
長時間を介した運転者による走路の常時の走査では、同様に、慣れおよび不注意の状態、場合によってはある程度の昏睡状態さえももたらすことがあり(心理学から認識)、この結果、(高速度でもなお)見通しのきく路線の例えば350km/hによる迅速な通過がなお(人間の手段のみで)支配可能であると仮定しても、十分な安全性を保証できない。
【0019】
最近、画像の変化、特に重大または危険な変化を自動的に、観測者の助力なしに非常に高い信頼性で認識して、例えばアラームを作動できる人工知能を有するインテリジェント画像認識システムが開発された。これによって、同時に、他の電子プログラムによって規定される例えば鉄道車両の減速または強制制動のような各々の活動を作動できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明の課題は、特に、人々の検出が個人に関しかつリアルタイムで可能である案内システムを提供することである。特に大量交通手段の乗客の正確なカウントは、これによって用意されるべきである。人々の位置決定によって、システムは柔軟に様々な条件に反応でき、また例えば大惨事の場合に救助活動の作業を簡略化するべきである。同様に、特に対象物が交通システムの運転および安全性に影響を及ぼすことがある場合、対象物は自動的に認識可能であるべきである。
【0021】
さらに、本発明の課題は、カウント、監視および観測のデータが好ましくは人々の助力なしに自動的に評価され、また交通システムの本質的な運転および安全機能が、運転安全性、人の安全および運転効率の向上のために自動的に制御されるシステムを創出することにある。この場合、案内センタの責任のある人々の干渉可能性は、排除されるべきでなく、システムは人員の投入なしに稼働することが好ましい。
【0022】
本発明の目的は、交通システムの制御および保護、車両投入の観点における制御、人々のコントロールの観点における点検(テロリズム阻止までの走行資格の自動検査)、大惨事の場合の安全性の認定(チップカード等に基づく人々の方向、案内および発見)、および正規運転および大惨事の場合の路線のチェックである。
【0023】
本発明の基礎となる構想は、車両の乗客量に関係する自動投入制御、同様にカメラ補助による路線監視を提供することである。この場合、カメラ補助は、インテリジェント画像判定による例えば火災の、同時に、危険な挙動(例えば爆薬等を有するトランク)までの公共の交通手段における犯罪挙動の認識の既存の部分技術と関連した構造上のインフラ、停留所、列車等の安全監視でもある。システムは、走路安全の形態を含む。
【0024】
これらの様々な機能の要約の意図は、さらにデータ獲得(例えばカメラ、センサ等)のための装置およびデータ出力装置(例えば乗客情報ディスプレイ、スピーカ等)の複数の利用可能性、および情報技術インフラのための「バックボーン」の利用の両方であり、これによって、人を節約する交通システムの運転がさらに可能になり、交通システムの防護のための多様な手段が提供される。
【0025】
したがって、本発明の基礎は、交通手段用、特に複雑な大量交通手段用のすべてを包括する案内および安全システムであり、この場合、乗客の自動カウント、例えば火災、犯罪およびテロリズムに対する安全監視、車両、列車等のような交通システムの個別構成要素の使用制御、乗客の走行経路および情報の自動監視は、「バックボーン」、電子技術的な基盤によって機能的に互いに結合される。完全にまたは部分的にシステムに一体化されまた運転に投入できるシステムの部分機能は、交通システムにおける情報技術の大型投資に発生する費用を限定するために、好ましくはデータラインを利用する。この場合、好ましくは、交通手段に対するアクセス検査(例えばバイオメトリ)、乗客の経路の追跡、車両、列車または建設されたインフラからの立ち退き(例えば火災および大惨事の場合)の自動誘導、自動路線監視、運転に必要な領域等への人々の侵入の阻止、同時に安全および案内システムへのあらゆる種類の乗客インフォメーションならびに宣伝等のようなさらなる要素が補完されるべきである。
【0026】
本発明は、乗客案内および乗客情報の機能を好ましくは一体化し、同時にこれらの機能なしに機能できる、乗客量と安全パラメータとに関係する制御システムに向けられる。
【0027】
したがって、本発明の構想は、高解像度の好ましくはデジタルカメラ、特にビデオカメラの画像およびデータと、電子画像処理および人間の助力なしに行われるインテリジェント画像認識のデータと、移動および行動パターン、レールまたは道路インフラの走行線路上の特に平行の地点の三次元性、同時に水路、着陸用滑走路等の検出されたデータとを、電子的な行動指示を生成するシステムに供給することであり、この場合、システムは、磁気レール車両または地面に結合されない交通手段のような他の自動的なまたは半自動的な運転者を補助するかまたは無人の車両または交通手段の制御と組み合わせられて、これらの交通手段の走行中の危険を回避する移動操作をこれらの車両で作動し、或いはこの場合、システムはアラームを作動するかまたは他の危険を回避する。
【0028】
本発明を実施する場合、システムがプラットホームの超満員を認識したときに、安全上の理由から必要な強制制動が、電子画像処理の結果または別の列車の用意によって作動されるかどうかは取るに足らない。
【0029】
本発明の一要素は、プラットホームまたは駅領域および路線領域の両方の走路の防護である。この課題は、プラットホーム領域で、デジタル画像のインテリジェント処理(以下に説明するように)によって、同時に路線領域で、送信機を介した非合法の侵入者の認識によっておよび路線のデジタル画像の処理を介して行うことができ、この場合、走路の障害物が好ましくは自動的に認識されるかまたは案内センタの人々による路線画像の観測によって認識可能となったときに走行が停止される(強制制動)ように、上述のカウントまたは走行作動を利用できる。
【課題を解決するための手段】
【0030】
本発明の課題は、本発明の一形態に従って、検出ユニットにより、限定された空間領域の人々および対象物の位置を検出でき、および人々が所望の方向に案内され、また交通手段が案内されかつ制御されるように、それらの位置に応じて様々な案内手段を制御できる特に大量交通手段の案内システムによって解決される。この場合、本発明の範囲における人々および少なくとも1つの交通手段の案内としては、同様に、人々の輸送に使用される交通手段が案内されるかまたは制御されることと理解するべきである。この場合、可能となる人々(の流れ)の正確な監視は、本発明に従って大部分利用されるべきである。一度獲得されたデータは、人々および交通手段の制御および案内の別の想起される課題のために、有用に利用することができる。さらに、システムの内部および外部の様々な反作用手段により、安全性を高めることができる。
【0031】
本発明の一形態に従って、交通案内システムが提供される。本発明によるシステムは、少なくとも1つの交通手段および/または人々のための少なくとも1つの案内手段と、複数の検出ユニットと、中央ユニットとを含む。中央ユニットは、検出ユニットと、案内手段とに結合され、このことは、有線通信または無線通信を介して行うことができる。検出ユニットは、規定の時点に規定の空間領域に存在する人数を算出するように指定される。中央ユニットは、当該の人数に応じて、規定の空間領域からまたは規定の空間領域への検出された人々の最適な輸送が達成されるように、案内手段を制御できる。すなわち、このような所望の最適な輸送を達成できるように、交通手段を制御できる。したがって、本発明によるシステムは、それぞれ適切な輸送能力(頻度、列車長さ等)を実現できることによって、例えば駅/プラットホーム、交通システムおよび車両のより優れた利用の達成を非常に柔軟に可能にする。これによって、交通手段の待機または停止時間が低減され、渋滞を回避することによって、対応するアクセス通路をより良く利用することができる、等々。本発明により個人に関し可能である検出によって、各々の所定の時点に、人々の滞在場所の画像を示すことができ、これにより、本発明によるシステムの利用者は、例えば近距離交通連合に生じる可能性がある多様な状況にはるかに柔軟に対応できる。本発明は、一般に、規定の領域の所望の柔軟な人々の輸送を達成すべき各々の場合に、適切である。運営者では、コスト上の利点および運転安全性の向上が達成され、一方、人々、すなわち利用者については、高速輸送を含む快適性の明らかな向上が達成される。同時に、必要時に車両投入が鋭く制御され、すなわち、実際に必要とされる能力のみが稼働される。運転を停止すべき理由が現れると、このためシステムは自動的に命令を発動し、安全性に貢献するすべてのシステム応答がこれによって遅滞なく作動される。
【0032】
検出された人々が規定の空間領域に最適に分布され、また交通システムで効率的にかつ迅速にさらに運ばれるように、中央ユニットが案内手段を制御できることが好ましい。このことは、特に大人数が集まる大型行事の場合、同時に、火災等のような大惨事の場合、所望の方法で人々の流れを導いて、規定の領域の渋滞を回避し、プラットホームに生じる混雑を可能な限り迅速に解消すること等々を可能にする。プラットホームをより迅速に片づけることができるように、さらに本発明によれば、システムによって投入される列車を次の人々の殺到のために容易にさばくことができる。交通運営者が追加列車を異なる軌道に投入する場合、人々をこれらの区画に適切に誘導することができる。見本市等の際、万が一にも殺到する参加者の誘導をより良く実施するかまたは行うことができる。これによって、既存の空間、例えばプラットホームがより良く利用され、したがって、「カオスのような」分布の際に、従来よりも大きな人々の流れに対し十分に対処できる。既存の路線の能力は、システムによって決定的に高めることができ、高価な新設または拡張(トンネル建設作業、土地の負担等)が避けられ、大きな費用が節約される。
【0033】
無人および/または自動、好ましくは軌間によって案内される交通システムでは、例えば追加の車両を編成するためにカウントデータおよびそれによる算出を使用すること、或いはこれらの車両の投入を自動的に作動させるが好ましい。これと同様に、乗客量が小さい場合、車両を循環から自動的に取り出すかまたは追加することができる。
【0034】
検出ユニットは、乗車または入場券用の自動券売機を含み、この場合、自動券売機は、乗車または入場券の購入の際に、対応する自動券売機の位置に基づき人の位置を決定できることが好ましい。自動券売機は、すでに各々の交通企業体連合の部分であり、駅にのみ部分的に、同時に車両に取り付けられるので、自動券売機を対応して使用することが提供される。位置の検出が本質的に乗車券の購入時点に限定されるとしても、本発明のこの簡単な実施形態により、本質的な長所が容易に提供される。位置検出は、例えば、自動券売機、改札口によって、ならびに通り抜け通路および/または列車ドアにおけるエスカレータおよび階段、エレベータにある送受信装置によって行うこともできる。
【0035】
さらに、自動券売機には、旅行者のバイオメトリックの特徴を質問できる装置が装備されることが好ましい。自動券売機は、データラインによりデータバンクと結合されているべきことが好ましく、このデータバンクにより、運営者が旅行者に旅行を断念させる何かが、旅行者に対しおそらくは存在するかどうかが点検される。好ましいと思われる別の変形例は、センタによって、バイオメトリックデータ含む年間乗車券、月間乗車券または他の定期乗車券が製造され、および/または自動券売機によってこれらのカードが発行されることであり、この場合、カードを発行する場所ならびに自動券売機は、オンラインでデータバンクと結合され、このデータバンクにより、例えば関連して知られるまたは捜索される人のバイオメトリックデータを評価できる。これによって、このような人へのカードの発行、したがって、交通システムの利用を拒否することができる。バイオメトリックの特徴として、例えば自動券売機のディスプレイに内蔵されたカメラを介した指紋、虹彩認識、同時に手の形状およびその線等が適用される。交通システムへのアクセス検査が好ましいので、指紋は、さらに追求されることが好ましい解決方法であると思われる。
【0036】
発行されたカードは、例えば(好ましくは)チップまたは磁石片に記録されるかまたはプログラミングされたバイオメトリックデータ、およびある種の「パッド」、好ましくはミクロ読取り装置の両方を含み、このミクロ読取り装置は、バイオメトリックの特徴、有利に指紋または指先の構造を走査し、数学的なパラメータを参照して、プログラミングされたパラメータと比較し、すなわち、非接触の機能(トランスポンダ等)が装備されたカードは、検査点、例えば地下鉄または鉄道(改札口装置)への入口ゲートで、同一のバイオメトリックの特徴を備える人にのみ入場資格を許可するが、これは、この人が検査時にカードの取得時と同一の指でカードに接触するからである(上記参照)。ここでもう一度明確に説明するが、データバンクの検索と、交通手段またはプラットホームそれ自体への入口における時間節約的な1対1の検査とを分離することによって、同時に運転を遅らせることなしに交通システムの高水準の安全性を提供する程度に、検査行程を補正することができる。
【0037】
この場合、次の機能方法が優先される。カードを有する人が交通システムへのアクセスを要求する。検査点の装置は、次のことを質問する。チップ上のバイオメトリックデータの数学的パラメータが、読み取られる操作者のバイオメトリの数学的パラメータと一致するか? 一致する場合、入場が許容され、一致しない場合、入場が拒否される。
【0038】
さらに、自動券売機が、購入された乗車券の有効距離または対応する行き先を算出して、それから乗車券購入者の予想される移動方向または予想される目的地を決定でき、また中央ユニットが、この移動方向に応じて案内手段を制御できることが好ましい。自動券売機は、乗車券の発行時に有効範囲、例えば、リングに分割されたシステムの2つのステーションまたは規定のリングを簡単に算出でき、より進歩した変形例では、乗車券の正確な目的地を算出できる。このことから、対応する乗車券の購入者が移動する予想される方向の帰納的推論を引き出すことができる。例えばある程度の時間範囲で、規定の目的地へのまたは規定の到達距離を有する大量の乗車券が購入される場合、交通運営者は追加列車を投入して、おそらくはさし迫る停滞を回避することができる。この場合、見積もりのためには、それぞれの自動券売機の既知の位置と共に有効到達距離で十分である。
【0039】
システムは、本発明によれば、決定を自動的に行うか、或いは操車係に対応する指示を作成できることが好ましい。リング1の自動券売機でリング3までの到達距離を有する乗車券を取得する乗客は、リング3の領域の中まで行きたいことが予想される。この情報は、交通システムへの予想される要求を検出し、対応して処理するために、有効に利用することができる。走行希望に関する情報の収集および需要に関する次の評価は、すでに、従来技術(米国特許第4,092,718号)であり、カウントデータまたは複雑な計算モデルに関連した走行命令の自動作動、地下鉄停車駅で乗客を放出して、他の交通源を統合するバスのような乗り換え交通に関する入着する車両は、本発明によれば好ましく、需要に関係する自動走行編成の解決方法として提供される。
【0040】
本発明によるシステムは、自動もしくは無人システムによっても、特に操車係への勧告または追加列車のための走行命令の自動作動および交通システム/交通網への追加列車の自動投入によっても、追加列車の投入を制御する。この組み合わせは、存在する交通案内および安全システムの本発明による目的の意味の最適な目標を達成するために役立つ。このことは、存在する建築上の手段および存在する車両列による性能最大化の観点の下に建設された存在するインフラの最適な利用であるが、この理由は、交通システム用の案内エレクトロニクスが、いずれにしろ、さらなる車両の新設または調達よりも廉価であるからである。
【0041】
検出ユニットがアクセス検査装置を含むこと、およびアクセス検査装置が、横切られたアクセス検査装置の位置に基づき人の位置を決定できることが好ましい。このようなアクセス検査装置は、駅等にすでに存在していることが多く、或いは簡単かつ廉価に事後取付けすることができ、例えば光ゲート、回転ゲート、電気作動ドア等である。対応するアクセス検査装置の位置から、ある通過の時点に対応する人の位置を算出することができる。この場合、特に、安全上の理由から交通システムに望ましくない人のアクセスが拒否されるように、改札口の通常の技術的状態を越えてシステムが設計されることが好ましい。
【0042】
さらに、能力増大および旅行時間の短縮の限界が乗客の誘導によって達成される限り、同一のデータベースおよび同一の計算プログラムにより、さらなる車両の用意、好ましくは、インフラが自動の無人運転を可能にする場合、人のさらなる助力なしに投入および機能させることができる軌間によって案内される車両または鉄道車両を自動的に作動することが好ましい。
【0043】
アクセス検査装置が、対応するアクセス検査装置を通した通過方向をさらに決定でき、また中央ユニットが、この移動方向に応じて案内手段を制御できることが好ましい。この情報は、非常に有用であるが、これは、人々が駅に入るかまたは離れるどうかを認識することがまさに重要であるからである。このことは、例えば横切られるべき回転ゲートへの方向のみの「一方通行機能」のアクセス検査装置によって、或いは二重光ゲート等によって達成することができる。これによって算出された方向情報から、案内手段を制御するための価値のあるデータが得られる。
【0044】
検出ユニットが画像撮影装置を含み、この場合、画像撮影装置は、対応する画像撮影装置の検出領域の内部の人または人によって携行される対象物の位置および/または速度を決定でき、また中央ユニットは、位置または速度に応じて案内手段を制御できることが好ましい。したがって、例えば既知のコンピュータ制御の画像処理(対象物の認識、顔認識等)によって、人々および随伴対象物がどのように動くかを算出できる。
【0045】
ビデオ監視が頻繁に利用されるので、本発明のシステムの枠内でカウント用にもビデオ監視を使用することが非常に有利である。この場合、人々が地下鉄駅に入る際に携行した対象物をさらに携行するかどうかを自動的に、背景で追求できることが好ましく、さもなければインテリジェントな背景ソフトウェアを介して直ちにアラームが作動されるか、または別の措置を指示することができる(例えば立ち退き)。画像撮影装置は、人を再び認識するかまたは被捜索人を人の流れからフィルタ処理することを可能にする認識システムとも組み合わせられることが好ましい。
【0046】
さらに、検出ユニットは、それぞれ人による携行専用である複数の個人の送信機を有し、この場合、各々の送信機が標識を送信でき、ならびに送信機の標識を受信するための複数の受信装置を含むこと、および受信装置が標識の受信に基づき人の位置を決定できることが好ましい。このことは、(場所的および特に時間的な)精度に関し上述の変形例をなお凌駕する人々の位置の非接触の検出を可能にする。原則として、ゲートの横断の場合または乗車券の購入の場合のみならず、あらゆる時点に位置を算出することができる。これによって、交通システム等の状況変化に対するなおより正確な反応が達成される。
【0047】
送信機は乗車または入場券に組み込まれることが好ましい。このようなカードは乗客または入場者が取得しなければならないので、これらのカードの組み込みが当然好ましいと考えられる。
【0048】
カードは、携行者のバイオメトリックデータを含むことが好ましい。個人に関連付けられたカードおよび個人に関連付けられていないカードの両方は、いわゆる「パッド」またはフィールドを含むことができ、この上に、購入時に、例えば自動券売機からの乗車券の取り出しの際に、バイオメトリック情報、好ましくは指紋が記憶される。検札改札口を通過するとき、或いは常に求められた場合、記憶されたバイオメトリック情報は、カードの携行者の購入時のバイオメトリック情報と同一でなければならない。このことは、交通手段を利用する権利の購入と、例えば列車またはプラットホームドアにおける交通手段それ自体の乗車と間に、同時に地面に結合されたまたは結合されていない交通手段の乗車行程の際に、旅行者の身元の再度の検査が行われなければならない場合、特に有利である。乗車券で可能なバイオメトリックの特徴の質問との組み合わせは、さらに上に説明されており(地下鉄システム用の迅速なアクセス検査)かつ好ましい。これは、図8に別個に示されている。
【0049】
受信装置は、送信機の位置の変化に基づき人の移動方向を決定でき、また中央ユニットは、移動方向に応じて案内手段を制御できることが好ましい。移動方向を算出する利点については既に言及しており、当然、送信機を用いた検出により、前述の変形例よりも本質的により正確な検出が可能である。
【0050】
受信装置は、送信機の位置の変化に基づき、1つまたは複数の受信装置に対する人の速度を決定でき、また中央ユニットは、移動方向に応じて案内手段を制御できることが好ましい。速度の算出により、既知の方向と共に、規定の状況の認識および早期のシステムの干渉が可能である。例えば、多数の人間が駅に入り、規定の軌道の方向に速く歩くことが認識されると、混雑が可能な限り回避されるようにエレベータ、エスカレータ等を切り換えることができる。さらに、速度を参考にして、人間がプラットホームにほぼ達する時間を決定することができ、この結果、追加列車等の用意を可能な限りリアルタイムに行うことができる。このことは、本発明によれば自動的に行われる。このために必要なソフトウェアは、それぞれ、対応する構造インフラに適応される。この場合、本発明によれば、説明した原則の遵守が好ましい。
【0051】
追加列車の用意は自動的に行われることが好ましい。本発明によるシステムから獲得されたデータは、交通システムの制御部に伝達され、ここで、制御部は、運転者にまたは自動の無人システムに走行命令を出す勧告を制御員に指示するか、或いは好ましくは自動的におよび独自に無人の列車の対応する走行命令を作動する。同様に、エスカレータ、エレベータ等の網構成を前提として、複数の利用可能性の列車でデータ材料を獲得でき、このデータ材料により、自動列車制御に関するまたエレベータ設備、エスカレータ、回転ベルトおよび他の装置の保守に関する情報が生成されて、対応するデータ処理設備(特に例えば修理命令の作動用)に転送される。
【0052】
すなわち、生じた損耗が場合によっては考慮されない固定の時間間隔の代わりに、規定の経過時間または運転時間後に、例えば(持続的に作動しない)エスカレータ等の保守を正確に計画することができる。これによって、交通システムで高価な「ファシリティ管理」の改良に対する決定的な寄与が運営者に有利に実施され、かつ運営者の費用が節約され、これにより、システム全体の償却にも貢献する。
【0053】
個人の送信機の標識は、人の一義的な識別を含むことが好ましい。この場合、特に、例えば転用可能でない月間または年間カードのような乗車券が考えられる。駅員による検査の場合、対応するカードの携行者の資格を点検することができる。識別は、例えば識別からの対応する桁のみによりカードの所有者(交通運営者等における顧客番号)を算出できるように、存在するデータ保護規則または運営者のその他の基準に従って行うことができる。個人化された乗車資格は、公共の交通システムにおける犯罪、不安全、破壊等の除去にも役立ち、これらの問題は、交通システムの認識および主観的な安全の感触に確実に大きな影響を及ぼす。
【0054】
個人の送信機の標識は有効性の情報を含み、この場合、有効性の情報は、許可された時間間隔、許可された空間領域或いは走行距離または経路を示すことが好ましい。このことは、走行が許可される領域と共に、乗車券が有効である例えば月をカードに記憶するために特に有用である。これによって、接触することなく、システムによって検出されたカードがどのような有効性を有するかを算出することができる。情報の伝送は、従来技術(特に独国特許第20202616号で言及)であるトランスポンダ等のような技術によって実施することができる。
【0055】
中央ユニットは、人々が許容されない空間領域から運び去られるかまたはそこから遠ざけられるように、有効性の情報に基づき案内手段を制御することが好ましい。このことは、予想される最大数の入場者が領域に入った後に、ある種のアクセス検査、すなわち、例えば競技場の領域のゲートに特に有用である。この時点から、この領域が占められ、入場者が他のなお空きの領域に誘導されることを案内手段で表示することができる。
【0056】
さらに、従来の手動の種類のアナウンスを行う人々に対するスピーカによるアナウンスまたは指示の自動的生成のように、あらゆる種類の照明設備または表示板用の制御命令が生成されることが好ましい。上述の性質が、テロリストの攻撃からの公共の空間および交通システムの保護に寄与することが特に好ましい。
【0057】
受信装置は、時間間隔、走行距離または経路の超過または許可されない空間領域への進入を検出でき、また中央ユニットは、生じた超過についてメッセージを出力できることが好ましい。このことは、鉄道車両の不正乗車客の検出を可能にし、同時に遮断された領域におそらくは誤ってまたは故意に入る人々の検出を可能にする。システムの運営者は、適切に対応することができる。さらに、本発明による案内システムは自動的にアラームを作動しおよび/または措置を開始することが好ましい。
【0058】
中央ユニットは、位置、速度および/または移動方向から、人々の移動パターンを算出でき、またこの移動パターンに基づき案内手段を制御するか、或いは規定の移動パターンの出現についてメッセージを出力できることが好ましい。普通でないまたは問題とされる移動パターンは、早期に認識することができ、制御によってそれに対応できるかまたはアラームを作動することができる。例えば多数の人々が、入ってくる列車の方向に移動しないかまたはゆっくりとのみ移動するが、個々の人が非常に速く車両に向かって移動する場合、このことは、ほぼ自殺の試みと推し量られ、制御部を介して列車のブレーキが掛けられる。これに対し、例えば一人の人がトランクを携行するが、この人が離れている間にトランクが放置された場合、このことは、爆弾の保有と推し量ることができる。担当者による検査のために、ビデオ監視設備の対応する記録の例えば自動調整と同様に、領域の立ち退きを指示することができる。
【0059】
本発明によれば、トランクが個別にビデオシステムによって発見されたかまたは他のアラームの理由が支配するステーションに、列車がもはや乗り入れないように、システムが例えば乗客によって占められた列車を場合によっては自動制御することが好ましい。他方、上述のトランクまたは他のアラームの根拠が、局所的に例えばプラットホームへの接近通路の領域または立ち退かされるべき領域に発見された場合、人々を迅速に立ち退かせるための空の列車をプラットホームに乗り入れさせることが好ましいかもしれない。乗車券と同様に、例えば手荷物に送信機を本発明に従って装備することが可能な限り、例えば飛行機の貨物トレーラで、人々とまったく同様に手荷物を追跡することができる。
【0060】
案内手段は、光学式案内手段、音響学的案内手段、遮断または解除手段、エスカレータ、搬送ベルト、車両用のエレベータまたは制御手段、特にレールに結合された制御手段含むことが好ましい。光学式案内手段は、例えば可変の光標識、信号灯等であることができる。光学式案内手段には、車両および人々の両方のための交通信号灯も含まれる。音響学的案内手段は、スピーカ等であろう。乗客情報コンピュータまたは他の場所に記憶される自動アナウンスを有するスピーカ設備も含まれる。遮断および解除手段として、例えば制御可能なゲート、例えば回転ゲートが考えられる。これらのおよび別の上述の手段は、説明した長所を達成するために、本発明によるシステムによって有利に制御することができる。これらの手段の一部は、各々の交通システムにすでに存在し、また中央ユニットによって制御可能である限り、本発明によるシステムの枠内で利用することができる。
【0061】
レールに結合された車両は、例えば転轍機個所によって、最も簡単に所望の方向に誘導することができるので、当然好ましい。システムは、自動列車システムの制御に取り付けることができ、システムは、列車制御または交通手段制御に、特に「操車」に、すなわち列車および交通手段の投入の制御に干渉するように構想することができる。これには、列車の長さまたは交通手段ユニットの大きさ、頻度、走行路線および方向ならびに列車目的地に関する列車投入が含まれる。システムは、交通手段の加速または減速の制御に使用することができる。「列車」には、地下鉄または市街電車のようなレールに結合された地下または高架鉄道路が理解されるが、本発明は、同様にバスおよび他の車両と関連して利用することができる。本発明はまた、人々の案内の簡単化のためにまた例えば飛行場の安全性の向上に使用することができる。
【0062】
交通案内システムは、必要な場合に時間単位当たりの交通手段ユニットをシステムに追加するかまたはシステムから取り除くことができるように、交通手段の制御部とのデータ通信が行われるように形成することが好ましい。さらに、交通手段の自動制御の際に、交通案内システムがこれらの強化または低下を自動的に(人々の助けなしに)行うことができることが好ましい。
【0063】
別の形態によれば、交通路を有する路線区画と、この路線区間で運行する交通手段と、交通手段に対するアクセス装置とを備える複雑な交通システム用の案内および安全システムが提供される。案内および安全システムは、
路線部区間用の監視手段と、
交通手段用の監視手段と、
現在存在する輸送需要と交通手段の安全関連のすべての事故とに関する監視手段に由来するデータを交通路およびアクセス装置において処理して、交通手段を対応して制御する監視手段と結合された制御ユニットと、
交通手段の運転時にまたは非常の場合に協力するための指示を出力するための、検査員とのインタフェースとしてのおよび/または乗客とのインタフェースとしての出力手段と、を含む。
【0064】
交通手段または交通システムに対するアクセス装置は、例えば駅、同時にアクセス通路、階段、エレベータ等を有する。出力手段は、交通手段の運転の最適化のためのまたは非常時の協力(例えば自己救助に対する指示)が必要である限り、検査員(望ましくは運営者側の場合)とのインタフェースまたは交差点として、また乗客とのインタフェースとして設けられる。
【0065】
別の一形態によれば、交通手段および交通システムを、特にレールに結合された交通手段を自動運転するためのシステムであって、交通システムおよびそれに対するアクセス通路における配置に関し潜在的危険性を有する生成乗客量、人または対象物のような運転およびその安全性に干渉する選択的にすべてのパラメータが自動的に認識され、前記パターンに関する認識が交通システムの制御部に自動的に入るシステムが提供される。
【0066】
交通システムは、開放システムであるおよび/または混合交通を含むことが好ましい。閉じた交通システムは、他の交通手段にとってアクセスできない走行線路上の規定の数の交通手段を有する、例えば地下鉄、鋼索鉄道または磁気式鉄道である。これに対し、開放システムまたは混合交通(市街電車および自動車/トラック用にほぼ共同に利用される道路)を有するシステムは、様々な交通手段(個人交通も)にとって接近できる交通路も備え、この場合、規定数の交通手段は交通路で運行しない。これによって、運転効率および安全性を高めるために、この実施形態を開放システムにも、および/または混合交通を有するこのような開放システムを利用することができる。
【0067】
車両地点に制約された見通し可能性の限界を拡大して、3次元空間を認識するために、交通手段からおよび交通路の外側の地点から障害を認識するための手段がさらに用意されることが好ましく、この場合、障害認識のための手段は、機能的にかつ制御命令を生成しつつ、交通システムの運転制御部と結合される。この実施形態により、交通手段の制御に関連する人間の感覚の境界を拡大することができ、すなわち、車両運転者が障害物を通常認識できる前に、或いは車両運転者にとって障害物が基本的に見通すことができないとしても(カーブの後方等)、障害物を認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0068】
本発明の別の利点、特徴および利用可能性は、図面に関連した実施例の以下の説明から理解される。
【0069】
以下に、非限定的実施例として提示される用途を参照して、本発明の既述したならびに別の特徴および利点について説明する。
【実施例】
【0070】
本発明の簡単な実施形態が図1に示されている。駅は、停車領域10、すなわち例えばホール、ならびにプラットホーム12を備える。外側から左右のドア34が駅内に通じる。乗客は、円2として示されている。前空間10から3つのエスカレータ6がプラットホーム12に通じている。複数の自動券売機40が駅に設置されている。自動券売機40は、同様に当然、車両に、すなわち地下鉄等に取り付けることができる(図示せず)。乗客が自動券売機で乗車券を獲得する場合、本発明による案内システムは、人がこの自動券売機の領域にいることを認識することができる。さらに、案内システムは、自動券売機が供給する乗車券に関する情報に基づき、乗客がどこに行きたいかを認識することができる。このことは、乗車券からの情報に応じて異なって正確に行うことができる。簡単な場合、これは、例えば1つの走行距離、例えば3つのリング、4つのステーション、または1つの領域(運賃区間)であろう。別の一変形例では、乗車券は特有であり、すなわち行き先を明確に示すことができであろう。システムは、これらの行き先データから、乗客がおそらくは行き先データの種類に応じて多少正確に知られる1つの場所に行きたいことを推し量ることができる。従来技術の米国特許第4,092,718号は、軌間によって案内されない車両についてこのことを部分的に記載しており、この場合、そこで生成された指示は、車両の運転者に行くが、自動無人走行を作動または制御することができない。したがって多数の乗客に関する情報から、規定の領域に留まって、おそらくは他の領域に行きたいと思っている人数の画像が得られる。すなわち大型行事の場合、週末運行時または連合体の他の交通システムの事故、例えば規定の路線区間の事故の場合、多数の人々が同一の時間に規定の行き先の乗車券を獲得し、この結果、乗客が待避ルートを取ったとき、システムは、交通運営者が条件の変化に対し適応して反応すること、例えば追加の列車を投入することを可能にする。本発明によれば、このことは好ましくは完全自動で行われることが好ましい。
【0071】
本発明の他の実施形態が図2に示されている。図2の駅には、規定領域(ホール、プラットホーム)に入るかまたはそこから出る人々を検出して、カウントすることができるアクセス検査42が装備されている。この場合、アクセス検査装置42は、ドア、エスカレータ入口等の範囲に配置されることが好ましい。このことは、例えば光ゲートで、同時に他の装置で、例えばその上方を歩く人々によって遮られ、この結果、天井内の光センサが暗さを測定し、このことから人々の数を推理することができる光プレートによって達成することができる。
【0072】
これとならんで、同等の方法で、赤外線センサ、運動センサ、光ゲート、カウントセンサ、これらの情報を獲得するために使用される監視カメラのコンピュータ制御のビデオ画像判定またはこのために装備された特別なカメラ(ビデオ画像抽出等)を使用することができる。方向、すなわち、一人の人が駅に入るかまたはそこを去るかどうかは、アクセス検査の適切な実施によって達成することができる(二重光ゲート、一方向にのみ通過可能な改札口等)。人に関する検出は、適切な装置で、例えばRFIDチップ付きの個人化された乗車券を使用して達成される。この場合、本発明によれば、アクセス検査は、同様に、アクセス検査のためには第一に使用されない装置、例えば、駅への踏み入れを検出する装置を補充して、同一のプラットホームの様々な区画の間の人々の移行を検出すべきである装置を含むことができることを指摘したい。簡明性のため、このような装置は、アクセス検査という用語の下に統合される。このような装置、例えば光ゲートは、好適に取得されかつ取り付けることができ、設置場所は非常に柔軟に選択することができ、これによって、乗客の流れは決して妨害されない。
【0073】
ビデオ画像の自動判定(画像処理、抽象化等による)も、データ獲得のために利用されるべきであることが好ましい。カメラおよびデータラインは、交通施設における監視の強化およびそれに対する必要性のためいずれにしろ使用される。この場合、インフラ、すなわち交通手段を満たしまた空にするための建物および交通手段それ自体の両方は、同時にカウントおよび危険認識装置である監視装置を有し、この場合、無線インタフェース、赤外線インタフェース、無線LANまたは同様の伝送技術を介したリアルタイム(オンライン)の伝送は、ここに示したシステムの構成要素である。当然、人々の大きな流れの多少とも大きな障害であるアクセス検査装置の他の可能性は、有効な乗車券の受け入れ後に初めて乗客のために開くゲートと同様の装置またはドアであろう。他方で、このような遮断/解除装置は、交通運営者にとってより正確な制御可能性を提供する(運転終了後の駅の遮断等)。完全な理解のため、規定のスマートカードシステムおよび非接触または「タッチレス」システムは、カード所有者の移動方向もおそらくは認識できる従来技術であることが指摘される。さらに、空間内の複数のセンサによって、すなわち、受信機の幾何学的配置および受信機に対するそれぞれの送信機の移動によって、運動方向の認識およびこの方向をシステムの制御部に転送できる対応データパルスの発生を行うことができる。本発明による機能に必要な当該システムのデータが機能に役に立つかまたは機能の結果を洗練することができる場合に、これらのデータが従来技術において既知であるが、さらに有用である限り、当該システムは、好ましくは従来技術、特に例えば米国特許第4,092,718号と異なって、自動券売機の乗客の入力に機能できるために、乗客それ自体の助力と無関係に、本発明による機能に必要なこのシステムのデータを取得することが補足的に指摘される。
【0074】
駅内の本発明によるシステムの特に好適な実施形態が図3に示されている。駅は、停車領域10、すなわち例えばホール、ならびにプラットホーム12を備える。外側から左右のドア34が駅内に通じる。乗客は、円2として示されている。前空間10から3つのエスカレータ6がプラットホーム12に通じている。乗客2が携行する送信機(図示せず)の信号を受信するために、複数の受信装置44が駅に分布して設置されている。受信装置44は、同様に当然、車両に、すなわち地下鉄等に取り付けることができる(図示せず)。多少とも部分的に重なり合うことある受信装置44の(限定された)受信範囲は、ある種のセルシステムに匹敵する種類移動電話システムを形成する。したがって、同様の分野で公知の技術により、乗客個人の送信機の位置を要求に応じて多少とも正確に算出することができる(車室内の滞在または複数の車室内の信号の受信強度を測定することによる位置の決定)。ここに示した実施例では、右側に示されている多数の人々2が駅に入る。システムは、これらの人々の数ならびにその移動方向を検出し、またその移動方向から、人間がプラットホームに行こうとすることを推量して、乗客のすべてが右側のプラットホーム領域に達しないように手段を講じる。
【0075】
このため、右側エスカレータ6を遮断するかまたは少なくとも強く減速するかまたは反対方向に走行させることができ、一方、中央のエスカレータは最高速度で走行される。このことにより、多くのまたはすべての乗客が右側のエスカレータ6を介してプラットホーム12に達して、この領域を満たしすぎることが防止される。したがって、プラットホームの人間のより良い分布が達成される。図示した例で、同時に満席の列車が乗り入れた場合、さらに、混雑、したがって時間のロスを回避するために、下車する乗客を乗車したい乗客から可能な限り分離する問題が生じる。すなわち、システムが、この場合のように、右側で多数の人間がプラットホームに流れていることを認識すると、左側エスカレータ6はプラットホーム12から前空間10の方向に走行されることができ、光学式および/または音響学的な案内手段(ここでは図示せず、このため図4と図5参照)で、下車する乗客は、駅の左側出口の方向に導かれることができる。これによって、下車する乗客および乗り込む乗客の間の衝突を効果的に防止され、列車は、より速く再び発車できまたより多くの乗客数が同一の時間間隔で輸送される。
【0076】
図4には、本発明の別の実施形態が概略的に示されている。システムは、ここでは2つの様々な対象物(乗車券または名札)に一体化される複数の送信機32、複数の受信装置44、ならびに中央ユニット20を含む。中央ユニット20は、受信装置44が結合される。中央ユニット20には、様々な案内要素を接続でき、ここに示した例では、これは、光学式表示手段、すなわち、例えば制御可能な表示器を有する光テーブル24、音響学的な案内手段26、例えば報知スピーカ、ならびに機械的な遮断または解除要素28、例えば電気制御の通過ドアまたはエレベータドアまたは閉鎖可能な通り抜け改札口、および特に交通手段用の制御手段60、すなわち、例えば地下鉄レールシステムの制御可能なポイントおよび/または信号装置である。送信機32は、RFIDチップであることができる。この場合、注意すべきことは、受信装置44がパッシブRFIDチップを通常作動させるために、通常送信性能も備え、この結果、この受信装置がそれらの対応する標識を発信することである。受信装置44と案内手段24、26、28および中央ユニット20との結合は、有線および無線の両方であることができる。中央コンピュータを介して、対応する車両能力が本発明に従って必要な長さ、空間容量および走行頻度で供給される。
【0077】
示したシステムは、人々または人々の流れを案内して誘導するための多様な手段を提供する。以下に、鉄道または地下鉄システムに関しこのことについて説明するが、他の大量交通手段、レジャー用公園、地下駐車場等のような多くの別の用途が考慮される。例えば、大規模行事の日に、乗客が行事の場所に好ましくは案内されるようにシステムを制御することができる。光標識およびスピーカによるアナウンスによって、乗客は、この場所への最短の交通路に誘導されることができる。乗客は、駅においても、大量の人々を行事に搬入または搬出する列車に案内されることができる。このことは、特に、例えばロンドン、パリ、モスクワ、東京またはミュンヘンに見られるような様々な面における複数の地下鉄路線の複雑な交差駅で有利である。最適な、すなわち可能な限り均一な列車の占有は、システムにより達成することができる。
【0078】
このため、一方の乗車領域または列車領域により多くの人間が存在するか、他方の領域により少ない人間が存在するかどうかが検出される。次に、この情報を参考にして、すでに一杯のまたは超満員の領域に対するアクセスが好ましくは遮断され、一方、なお空の領域の方向に人間が誘導されるようにシステムが制御される。さらに、このことは、列車能力の自動的な提供と関連付けられる。本発明によるシステム設計により、大量交通システムの故障時の効率的な管理が可能である。乗客は、故障の場合、例えば、アラームの理由で遮断された路線または遮断された駅のため、能力が自動的に高められる他の路線に効率的に回されるか、或いは代わりの走行線路に自動的に回され、このため助力により効率的に分布されかつ案内される。このことは、光学式表示器によって、音響学的な指示によって行うことができ、或いは対応するアクセス通路が遮断されることができるかまたは通過が少なくともより困難にされる。プラットホームが前方、中央および後方に、例えば3つのエスカレータを介したアクセスを備える場合、望ましい人の流れまたは乗客の分布が達成されるようにエスカレータを制御することができる。前方プラットホーム領域がすでに超満員である場合、システムはこのことは認識し、例えばこの領域に通じるエスカレータが遮断されるかまたは逆の方向に回転させられる。これによって、乗客は、別の2つのエスカレータを利用するように促され、また前方プラットホーム領域の超満員が効果的に防止される。同様のことが、選択的に遮断されまたは開放されることができるエレベータ、自動ドア等にも当てはまる。
【0079】
エスカレータ、エレベータまたは搬送ベルトでは、このために、余りに多くの人々が望ましくない方向のバンドを利用することを回避するために方向を反転することができ、また速度をこれらの装置に適合させることができる。例えば満席の列車が到着したので、ある領域を迅速に片づけなければならない場合、或いは立ち退きが行われなければならない場合、輸送手段を加速することができる。これに対し、領域の既存の超満員がなおさらに悪化しない場合、輸送手段を減速することができ、この結果、均一に分布する時間が人間に与えられる。さらに、本発明によれば、複雑な交通システムの全体能力の管理が自動的に行われかまたはこれが委託される責任者は、有効にかつ時間を節約して補助される(これについては図6と図10参照)。
【0080】
図5に、プラットホーム12および列車14の乗客の均一な分布を達成するために、本発明によるシステムが補助できる状況が示されている。ここで理解されるように、列車14の第1の車両はすでに十分に占有され、さらに多数乗客2がこの領域で乗車するために立っている。本発明のシステムは、今やこの状態を認識して、超満員の領域に通じるエスカレータを駅領域10への走行方向、すなわちプラットホーム12を離れる走行方向に切り換える。駅領域10で列車の方向に行き、通常簡単に最も近くにあるエスカレータを利用するであろう人々は、したがって、このようにして案内されて、プラットホーム12に至る他のエスカレータを利用する。破線の矢印により、乗客の所望の移動方向が示されている。当然、所望の効果は、エスカレータの走行方向によってのみならず行われず、乗客は、本発明によれば、光学式および音響学的な案内手段24、26により所望の方向に誘導されるべきである。すなわち、特に、例えば可変に制御可能な光標識または表示テーブルによって、また選択的に同様に対応する自動スピーカアナウンスによって誘導されるべきである。
【0081】
この場合、視覚障害の人々も考慮することができ、例えば、音響学的な信号センサが装備された交通信号灯と同様に、規定の方向への道をこのような人々に示すことができる。誤った走行方向に走行するエスカレータに、視覚障害者が誤って入ることを回避するために、エスカレータへの入口には、例えば交通信号灯を装備することができる。最も好ましい実施形態では、一人のこのような人の個人に関連付けられた乗車券に、対応する標識を用意することができ、この結果、システムは、障害者が誤って周囲で回転する階段等に近づくときを認識する。
【0082】
図6は、本発明によるシステムの好適な実施形態の全体図を示している。この図には、すでに説明した種々の個別構成要素の組み合わせが示されている。図6は、例えば監視部118用のビデオ監視部54/コンピュータ制御の画像処理部56と、人々の案内部112、114および交通手段14の制御部106、76、78とからの追加情報と共にカウント110から獲得されたデータを中央ユニット20を通して使用するために、多様な個々の措置を1つの全体システムに組み合わせることができるかを示している。制御は、制御手段60を用いて中央ユニット20を介して行われる。この場合、制御の際に、増大(追加車両の牽引)、連結解除または路線案内(ポイント個所等)を対象とすることができるか76、或いは車両の制御、すなわち操縦を含む自動走行の車両の仕様に応じて、特に減速、増速等を行うことができる。参照番号112は、駅内のセクタの案内命令(乗客への)を示し、一方、114は車両内部のセクタの案内命令を示している。このようなセクタの案内命令は、光(カーテン)、列車行き先表示器ZZAならびに他の表示を使用することによって、自動的なスピーカによるアナウンス、画像、制御された色付きの床、天井、壁部等によって行うことができる。中央ユニット20は、詳細なデータに基づき、エスカレータ/歩行ベルトおよびエレベータを制御し102、ならびに例えばプラットホームドアを制御する104。破線は、問題のある状況でアラーム作動することができる安全関連の機能を示しており116、案内機能の技術的インフラを共に利用する。ビデオ監視の画像および記録は、操車センタまたは中央案内センタに供給される108。次に、監視118は、自動的に、同時に運転員によって行うことができる。カウント110は、この図面では、入口領域でアクセス検査装置42によって行われ、車両14でも、例えばビデオ監視部54によって、好ましくは同様にシステムを通した乗車券58内の送信機の移動によってb)、または自動券売機における乗車券58の購入の際に行われるa)。常時のフィードバック100によって、システム内の措置の効果が常に監視される。ここでは、システム、すなわち特に中央ユニット20への運転員の干渉可能性を当然維持できることは示されていない。
【0083】
図7a、図7bと図7cには、プラットホームの乗客案内の3つの変形例が示されている。この場合、最適な車両の占有を達成するために、特に人々の案内が示されている。規定の領域の人の密度に関する本発明に従って獲得されたデータに基づき、人間が好ましくはそれほど占有されていない車両部分に行くように、人間は案内されるべきである。図7aに、このことは、対応する表示、例えば光標識、或いは様々な技術のディスプレイ、例えばLED、LCD、TFT、プラズマ等によって達成される。図7bは、形状(矢印/梁)によってまたは様々な色のフィールド(例えば赤色/緑色)によって、このために床に設けられた光フィールドを示している。図7cは、例えば様々な色の光カーテンまたは適切な個々のオン/オフのセグメントによる、この目的のための光カーテンを示している。光カーテンは、プラットホームの縁に直線的に現れることができるか、またはプラットホームの規定の面を上からまたは上から斜めにくまなく照らすこともできる。
【0084】
図8は、本発明によるシステム用の乗車券に、磁石片50ならびに「パッド」52を装備できる方法を示している。パッド52は、カードの購入者の指紋を記録するために使用され、この結果、これらのバイオメトリックデータを後で点検することができ、すなわち、携行者がカードの本来の購入者であるかどうかを点検することができる。このことは、例えば、購入者が乗車券を操作する際に、親指を「パッド」52に置くように指示されることによって行われる。磁石片50は、種々のデータを記録するために使用することができ、磁石片は従来の種類であり、したがって、これ以上説明しない。カードの1:1の調整の本発明による機能およびこれによって与えられるアクセス資格、すなわち、例えば改札口または人の個人化設備の解除は、接触することなく、例えばトランスポンダ技術、無線等で行うことができる。この場合、従来技術を利用することができる。それぞれの検査装置が改札口で、このように多くのエネルギまたはパルスを発信するので、カードは改札口の機能で励起され、自己のエネルギ供給なしに済むことが考えられる。
【0085】
図9は、車両の最適な割当ておよび停止時間の低減を達成するために、プラットホームの乗客を案内するための本発明によるシステムの典型的な使用状態を示している。この例では、音響学的な手段が示されているが、光学式手段または両方の手段の組み合わせが考えられる。
【0086】
図10には、本発明によるシステムの一形態が示されている。この場合、自動乗客カウント110の結果は、交通量に左右される操車機能120を介して自動走行60のシステム制御部(別の図の説明で「案内手段」として包含)連結されるために、また命令もしくは案内命令を自動システムおよび列車制御を作動するために、コンピュータユニット20で重要な要素として処理される。
【0087】
列110、20、120、60の核となるシステムは、組み合わせられた部分システム(これには、欧州特許第0941527B1号による人の案内システムも含まれることができる)なしに機能可能であるとしても、このシステムによってより効率的になる。牽引された監視システム54と108によって、交通システムの安全性を劇的に高めることができ、このことは、特には公共大量交通システムの脅威を考慮すると好ましい。この場合、本発明の意味において、駅および列車の自動監視の形態(特にデジタルカメラ画像のインテリジェント処理の公知の電子式認識システムを介した)は新規であり、かつ認識機器と列車制御とのこの組み合わせよりも好ましい。
【0088】
自動カウントのため、光ゲート、重量比較、レーダおよび赤外線測定、同時に背後に接続されたプログラムによってカウントデータに処理されるビデオ画像(B454)のような様々な手段を使用することができる。これらの画像は、同時に交通システム(108)の犯罪行為に対する安全性の向上および阻止に使用される。上述の機能の組み合わせと関連して、ITインフラ(端末装置のようなデータライン)の本発明による複数の利用可能性も使用される。
【0089】
カウントデータは、複数の会社が交通システムのサービス(経済的に互いに独立)を提供もしくは運営する場合(運賃収入分配122用のソフトウェア)、乗客/乗員に対する適切な出力端子121を有するバイオメトリックカードシステム58と関連する距離に関係した料金計算として、ならびに交通手段それ自体の運営者の下に、料金計算のためにも利用することができる。
【0090】
ビデオ画像は、訴追、法律の貫徹のためおよび研究目的に記録することができ(訴追用およびその後の計画123用の記録媒体)、一定時間後の消去は法律により表示することができる(124)。カードおよびバイオメトリは、安全性を同様に高め、もしくは規定の人々(例えばテロリストの周辺の不審な人々)に対しアクセスを概して禁じることができる(58と関連した121)。
【0091】
欧州特許第0941527B1号(ラウヒ(Rauch))による乗客案内システムは、乗客情報システム(125)のように、本発明によるシステムに同様に連結可能であり(これには112と114のような案内手段が含まれる)、この場合、列車制御システム(60)と同様に、このために独自の位置決定で十分であることができる(例えばGPS126を介して)。
【0092】
列車制御システム(60)は、技術監督官庁が同意する限り、(自動)操車システム120に直接接続され、人間の助力なしに操車システムと組み合わせることができる。
【0093】
本発明によるシステムは、大規模の特に軌間によって案内される交通システムでは、システム全体のために、同時に(例えば著しく頻繁に使用される)一部分のみのために設計できる。機能的移行を形成するために、システムへのログイン領域が設けられ、この領域で、列車の運転者または自動の無人列車もシステム内に登録されるかまたは登録から外される(127)。バイオメトリック検査121を介したカード出力および乗客情報システム125の両方は、乗客に対するサービス品質128を高めるためのシステムに接続されるか、或いはサービス品質を自動的にも制御し、この場合、自動券売機121からの情報経路は双方向であり、また乗客情報システム125の情報は、列車および駅の大型ディスプレイを介してのみならず、自動券売機のディスプレイにも容易に現れることができ、このように必要に応じて、乗客利用のための行き先の選択に干渉することができる。
【0094】
上述のことは、本発明の枠内で、個々の駅に当然局所的にのみには適用されず、同様に代わりに人々に、および人々の輸送用の車両にも適用される。同様に、例えば大都市の複数の駅のシステムに適用することができる。駅または規定の路線で、過負荷または障害が検出されると、乗客が可能な限り均一に待避路線に分布され、すなわち、例えば対応するプラットホームに案内要素を投入することによって案内されるように、また車両の側面から認識された状況に対応されるように案内システムを制御することができる。本発明は、交通運営者常が、常に、乗客を有する連合体システムの現在の利用率に関する見通しを獲得すること、障害、渋滞等の除去または早期の防止のための措置を講じること、すなわち追加列車の投入を用意するかまたは自動的に作動すること、また可能な限り有効な人々の輸送を達成するために、算出されたデータに車両制御を一般に適応させることを可能にする。限定された方法でのみ「制御される」ことができでる人々と対照的に、車両、当然特に自動的に制御される車両の制御部に、システムによって直接干渉することができる。したがって、必要とされる場合、追加の(無人)列車を例えば自動的に交通網に送り込むことができる。同時に全自動制御されない車両の場合、干渉を行うことができ、例えばさし迫る危険な状態を認識した場合に自動ブレーキを掛けることができ、この場合、危険な状態について運転者に適時に情報を伝えることで十分である。
【0095】
乗車券を有する各々の乗客が、1枚の年間、月間、週間または日間カードまたは1枚の複数回乗車券または1回乗車券であろうが、カードに一体化された送信機またはチップを取得することが有利である。送信機は、プラスチックカードに一体化できるかまたはワイヤ加工品として印刷可能なより硬質の板紙カードに一体化できる。機能に役立つならば、他の材料も考えられる。さらに、送信機は、匹敵するカードまたは他の携行される対象物、例えばアクセスカード、名札等に一体化することができる。送信機に含まれた標識は、人に関するカウントを可能にするために、常にシステムの内部で一義的でなければならない。携行者の推理を可能にする識別部を送信機に装備することができる。一義的な割当ては、(転用可能でない)定期乗車券の場合、例えば顧客番号により、対応する交通運輸企業で考えられるであろう。同一のことが、動物園、レジャー用公園、競技場等の定期入場券/季節チケットに適用できる。この場合、携行者は、それぞれの運営者のみによって識別可能であり、第三者は識別の可能性を有しないであろう。識別、例えば携行者の証明書番号または名前を可能にする一義的な標識を使用することができる。識別は、既存のまたは将来のデータ保護規則に対応して設計することができる。人に関するカウントが必ず可能できる。
【0096】
発行された各々の乗車券は、1つのみの走行についても、小さな送信機(このための費用は大量の場合非常に僅かである)を有する。1回乗車カードは、交通手段を離れる際に再び引き込まれることができ、複数回乗車券は、最後の乗車の後に例えば地下鉄駅(改札口領域)を離れる際に、すなわち有効性の失効の際に再び引き込まれることができる。このことは、従来技術では、ロンドンの地下鉄の現在のカードシステムで公知である。したがって、このようなやり方は、送信機、パッド等を有する調達がより高価なカードの再使用を可能にし、送信機、パッド等は、繰り返し新規にプログラミングすることができる。
【0097】
好ましい実施形態では、本発明によるシステムは、多くの個人的な送信機(「スマートカード」の形態の約)を含む。この場合、システムのユーザには、好ましくは乗車券によって、人に関するカウントを保証する個人的な送信機が利用される。このため、例えば車両および駅に受信装置が設けられる。任意の実施形態では、個人的な送信機は、使用する受信装置に関連して、人々の正確な追跡のためにも使用することができ、このことは、選択的に「匿名化」してまたは個人化して行うことができる。個人的な送信機を使用することによって検出できるデータ(乗客数、滞在場所)は、多様な条件への案内システムのリアルタイムの適応を可能にするために、交通案内システムの多様な機能のために評価して利用することができる。送信機は、交通システムの自動能力計画および作動に、ならびに安全性の確保のために使用される。
【0098】
本発明の課題は、上述の用途を最適に互いに結合し、好適に形成しかつ獲得し、また高水準の精度を提供するシステムを提供することである。システムは乗車券取得等と結合されるか、または乗車券取得等とのユニットさえも形成することが好ましい。最終的に、システムは、検査のための乗客量の検出、安全性、料金計算、車両編成および交通システムを制御するためのアクセスデータの算出のために使用される。各々の人によって携行される送信機の局所的な位置は、車両および空間に装備された受信装置を用いて確認され、コンピュータプログラムを介して視覚化され、別の目的のために使用することができる。
【0099】
このようなシステムは、地下鉄駅の入口のカウントに使用することができ、同時に出口で、乗り越しの際の運賃徴収のために利用することができ(例えば乗車券が有効である領域を乗客が離れた場合)、同時にプラットホーム、列車ドアまたは列車部分の人々のカウントのために、ならびにプラットホームまたは車両の人々の滞在場所の正確な画像の描写のために利用することができる。システムにより、運営者は、乗客の流れを追体験するかまたは追跡することができ、またシステムは、あらゆる時点に、システム内に滞在する人々の画像を時間および場所に従って描写する。この画像は、人々がシステム、すなわち例えば地下鉄駅を離れるまで、或いは大惨事の場合に温度または他の条件が生じない限り存在し、この結果、乗客カウントシステムおよび認識システムはもはや機能しない(この場合、最後の測定結果の保存が行われる)。しかし、大惨事の場合、システムは、人々の追跡に使用するために、なお機能すべきである(このことは大部分の場合保証されるべきである)。携行カードは、能動的な送信性能を利用する限り、上昇する温度を検出して、警告信号を出力し、この結果、可能な限り早期に火災を認識することができる。
【0100】
例えば地下駐車場または複数の火災区画を有する建物の火災の場合に、建物の保護および人々の保護のための本明細書に開示したシステムの利用は、この場合、同様に含まれる。例えば、火災の場合に火災防護扉を自動的に閉鎖する火災防護扉の自動制御では、火災区画になお存在する人々の位置が測定され、また包囲される前に設備によって保護される。同様に、人々が、必要に応じて火災防護扉と組み合わせられる手で作動すべき避難ドアをなお利用したかまたは利用できたかどうかを検査することができる。
【0101】
例えばスポーツ競技場の規定のスタンド領域、またはクローク領域、VIP領域またはその他の領域に存在する人数の正確な検出は、同様に保証することができる。このことは、火災防止技術上の理由(コンサートホール)または静的な理由(サッカースタンド)から許容可能であるよりも多くの人々が、規定の領域に留まることを回避するために、特に利用することができる。
【0102】
この場合、個人化されたカードでは、徴収も個人化することができるが、非個人化して行うこともできる。場合によってはデータ保護が求められるようなデータフィルタ処理は、前または後に接続することができる。いずれにしろ、種々の人々の区別が可能である限り、各々のカードまたは各々の送信機は個別であることが必要である。個人関連のデータを送信機から呼出し可能である個人化(顧客番号等)は、任意に可能である。定期乗車券の場合、標識を介して有効性の時間部分への割当てが可能であるように、カードを符号化することが必要である。すなわち、乗客が有効なまたはすでに経過した乗車券を所有するかどうか確認するために。このため、データ関連の標識を利用することができる。
【0103】
本発明によれば、交通手段の運営者の領域で有効な法規則に従って、場合によっては超地域的または国際的な協定に従って、データ(特に個人関連のデータ)がある時間後に消去されることが意図される。この遵守は運営者によって保証されるべきであり、場合によっては、技術的可能性は法律的観点からの使用可能性を超えることがあるか、或いはすべての技術的可能性は、特別な場合にまたは特別な事件の場合にのみ利用し尽くされる。
【0104】
車両、すなわち例えば地下鉄電車が、位置決定を行うことができる場合、地点も知られる。この情報は、例えば停電、トンネル火災またはテロリストの攻撃の場合に重要であることがある。しかし、従来技術のシステムでは、トンネルシステム内の各々の人の位置を他の地点から確認するか(例えば電子的手段を介して)、或いはもはやない移動しない人またはカード(カードは、置かれたままであるかまたは投げ捨てられていることがある)を見つけることは不可能である。個人的な送信機と組み合わせた本発明の好ましい実施形態の場合、車両の位置決定の追加が必要であるが、この理由は、受信装置が走行時にその位置を変更する列車内に特に存在することがあるからである。規定の人々の正確な位置を算出するために、したがって、受信装置に関する位置決定が必要であるのみならず、さらに、対応する列車が留まる場所に関する情報が必要である。次に、これらの組み合わせられた情報により、乗客全体の位置が知られる。列車の位置決定は、公知の手段により行うことができる。位置決定は、例えばレールシステムを対応して小さな区画に分割することによって、また規定の列車が規定の区画に留まる時間および当該列車が走行する方向を検出することによって洗練することができる。
【0105】
本発明により、特に次の実施形態が実現可能である。
【0106】
大量交通システム、例えば地下鉄システムにおける使用の場合、本発明によるシステムにより、存在する列車ならびに個々の列車内の空間より優れた利用を達成することができる。この場合、間接的に、より優れたインフラの利用も保証される。乗車の際に乗客の混雑の増大が列車領域に検出された場合、乗客は、案内システムの要素により、それほど頻繁に使用されない他のドアに案内されることができる。このシステムは、乗客量の増大を記録して、より多くの列車の用意を自動的に指令することができ、さらに、激しい混雑を回避できるように、拡大した人の流れをすでに前方の領域で案内することができる。好ましくは乗客は非常に早く検出されるので(すなわち、駅入口または駅ホールで)、プラットホームで乗客の乗車が完了するまで、なお数分経過し、この時間により多くの列車を用意でき、この結果、より多くの乗客数を可能な限り迅速に駅から輸送できる。この場合、乗客には、追加列車の投入に関する情報が伝えられ、この結果、乗客は無条件に最初の列車に乗ることに固執しない。任意の可能性は、一方向で短時間に増大した人の流れが障害なく排出されることできるように、エスカレータ、エレベータ等を切り換えることにある。このことは、人々がプラットホームを離れないかまたは少数のみの人々がプラットホームを離れる間に多くの人々がプラットホームの方向に歩いていることをシステムが認識した場合に、プラットホームの流入または流出用のそれぞれ1つのエスカレータで、エスカレータおよびエレベータの両方が短時間にプラットホームへのアクセスのために切り換えられることを意味する。
【0107】
静的に危険な建物、例えばサッカースタンドで安全性を高めるために使用される場合、アクセス検査は別として、スタンドの過度の割当てを認識するために本発明を利用することができ、これによって、さし迫る構造破壊、最悪の場合には倒壊に対しても適切な措置講じることができる。同一のことが交通用建物に当てはまる。
【0108】
救助用の用途の改良に使用する場合、すなわち、大惨事、例えば火災の発生の場合、システムにより、案内システムの要素、すなわち光標識、音響学的なメッセージによる警告、危険にさらされた領域等の機械的なロックの投入によって、人々が誤って危険ゾーン内に走ることが阻止される。人の流れは、可能な限り停滞をもたらすことがなく、かつ火元に対する十分な安全間隔が遵守されるように適切に案内されることができる。救助隊には、例えば、規定の領域になお人々が留まっているかどうかについて追加の情報が供給される。移動しない規定の送信機が危険領域の内部に見つけられた場合、このことから、無力な人を推し量ることができ、措置を講じることができる。火災の場合、すべての人々が建物を離れたかどうかまたは安全な領域に留まっているかどうかを点検できることが好ましい。
【0109】
軌道空きメッセージのために使用する場合、送信機、或いは人もしくはカメラシステムに記憶された知力によって発見される対象物が軌道空間内にある場合、このことは、そこで存在する人々または対象物の推理を可能にし、これによってアラームおよび/または近づいて来る列車の制動が作動される。これによって、例えば、残念ながらしばしば起きる、すなわち近づいて来る列車の前の意図しない転倒による自殺の試みまたは事故が、大部分防止される。自動ビデオ監視装置/システム等による安全のための組み合わせまたは情報の重複は、本発明に従って含まれる。
【0110】
この場合、カメラ地点は、
車両にまたその中に、
路線に沿ってまたその周辺領域に、
見通しの良い地点(例えば衛星)に設けることができる。
【0111】
この場合、画像が特に本発明による目的のために生成されかつ送信されるか、或いは常時送信される画像およびデータが本発明による目的のために使用されかつ対応して目的にかなって処理されるかどうかは重要ではない。
【0112】
このため、路線もしくは走路の画像は、突然および異様な変化に対するインテリジェント処理(例えばイメージ処理)により、
a)遅い車両による運転開始前および/または運転終了後に(レールに結合されたシステムの場合)、特に路線の品質の変化、例えば変形、裂け等の点検、
b)運転中に、より高速の路線区間の通過の前および直前(例えば車上のカメラによる)に、特にある一定期間のあらゆる障害物に対する点検によって監視される。
【0113】
この場合、画像処理の差別化が望ましいが、この理由は、日光、明るさ、暗さ、影、驟雨、雪片による変化が生じるからである。
【0114】
画像品質の差別化されるべき変化にもかかわらず、より大きな安全性を達成するために、小さな障害物の認識も重要である。このため、写真測量の方法を画像処理プロセスに組み込むことによって、特に必要に応じて2つの平行のカメラを有する空間的視力が使用される。
【0115】
衛星送信からの画像を使用することにより、様々な視角からの画像を組み合わせて、評価することができる。
a)地下鉄、高速列車ならびに磁気式鉄道の場合の列車の先頭のカメラ、
b)路線に沿った、ならびにトンネル内、駅、留置設備、ポイント等に確実に装備されたカメラ、
c)衛星監視
【0116】
列車の先頭/車両の先端の移動画像、外側、側方または上から側方、前方からのおよび走り抜ける列車による路線の1つまたは複数の画像、必要ならば衛星画像がインテリジェント画像処理によって互いに整理され、この結果は、既述した人の監視(例えば駅内)と同様に中央コンピュータに伝送される。
【0117】
この場合、中央コンピュータは以下のことを制御する。
1)始動、加速、減速および制動行程の作動、
2)システムおよび全体制御の命令の作動、
3)場合によっては、監視員、救助隊、災害防護隊等のような1つまたは複数の他の個所におけるアラームの作動、その後の目的のための記録。
【0118】
(それぞれの構造上のインフラに適合される)路線監視の構造は、本発明によれば、例えば以下のものを含む。
1)トンネル内のカメラ、すなわち縦延長部および断面のトンネル全体、両方の走行方向を重ねて描写するカメラ、
2)プラットホームの縁またはプラットホームドアのカメラ(必要に応じて、様々な速度計算を考慮するために主要路線の監視から切り離されたシステム)、
3)ステーションのアクセス設備のカメラ、
4)路線に沿ったカメラ、
5)橋、高路および低路交差橋、非常に繊細な他の交通軸を有する路線の重畳部、例えばアウトバーン等の特別なカメラ密度、
6)路線の衛星監視(路線の地上の監視用)、
7)7a)自動の無人走行の場合の運転者による路線の監視の補完のための、またはb)高速の場合の前方視界のための運転者の補助のための車両の先端のカメラ、
8)7)と同様であるが、路線の品質、路線の平坦性等の点検、次のことから乗客を保護するための列車内のカメラ、
9a)乗客に対する乗客の暴力、
9b)破壊行為、
9c)テロリズム(ポケット、トランク等)、アクセス監視は、必要に応じてレントゲン装置、爆薬検出器等によって補完できる。
【0119】
この場合、監視すべきパラメータは、次の通りである。
侵入、すなわち人々または他の生物による許可されない進入、
線路上の対象物、
空き地内の対象物、
トンネル壁および天井の対象物、
トンネル壁および天井の対象物、落下する対象物、
車両内および車両にある対象物、
人々の異様な挙動、
交通手段を利用する被捜索人、
【0120】
図11は、例えば、衛星のカメラ地点を監視するための本発明による部分システムを示している。この図は、同様に他のカメラ地点および可動の地点の両方、ならびに多くの前後に組み合わせられた地点に当てはまる。
【0121】
車両11.1、ここに示した例の1つの列車は、進路でもある走行路線11.2、ここに示した例では、好ましくは定められた距離を有するかまたは軌道案内されるレール路線、同時に磁気式鉄道、道路、アウトバーンにありかつそれを通り抜ける。走行線路から離れているが、前記走行線路を見渡す例えば衛星11.3のカメラ11.4は、車両と常時データ接触11.19している。カメラ11.4もしくは送信機、例えば衛星11.3は、車両によって次の時間に通過されるべき走行線路11.5のデータ11.6(54)を中央コンピュータ20に伝送し、この場合、中央コンピュータは自動インテリジェント画像処理部11.7(56)を組み入れるかまたは中央コンピュータに当該処理部が前接続される。画像処理部は、位置決定部11.9、例えばGPSに結合され、同時に例えばレール交通で公知のような列車番号通知システム、または車両の正確な位置をリアルタイムに決定するための他の手段が考えられる。画像処理およびその後に接続されたコンピュータインテリジェンスにより、障害物11.8の自動認識が可能であり、この場合、好ましくは、連続的なカメラ観測によって発見される実際状況と、基準状況との比較が常時行われ、この結果、変化が直ちに認識される。データ状況およびその処理結果は、走路の故障の場合に反作用部11.11、例えば障害物における強制制動、ならびにアラームの作動11.12のために運転センタまたは検査ステーション11.13に行く。自動的にまたは運転センタの個人決定の助力により、自動列車制御部11.15(60)に干渉しまたは制御する制御命令11.14が生成される。この場合、反作用部11.11として、命令11.16を路線側の通信部、信号技術部等に直接作動することができ、同時に衛星11.17と11.19を介して常時のデータ通信に対する命令を作動できる。自動列車制御部11.15(60)は、バリス等のような公知の手段によっても路線/車両通信11.18を介して制御命令を伝送することができる。
【0122】
図12は、別の実施形態を示しており、如何に列車の満員度が乗客に通知することができ、このように超満員のプラットホームの対応する挙動を達成できるかを説明している。
【0123】
図12aのような列車長さおよび列車位置表示器(1つ)は、従来技術を示している。この場合、12.1は、長い列車、12.2は普通の長さの列車また12.3は短い列車を示している。12.4は、特に12.2と12.3の位置が、編成に応じてプラットホームの延長部に対し変化できることを示している。図12bは、本発明に従って、駅の乗客の乗り換えの効率的な処理のために使用できる列車位置の好ましい代わりの図面を示している。この場合、その利点は、強制的な勧告を乗客に与えることなしに、到着する列車の予想される満員度、または個々の車両の乗客の分布が情報により乗客に示されることである。これは、輸送すべき乗客の協力を得るために必要である場合、心理的により優れており、また本発明の利点を示している。この場合、12.5は、単一列車による満員度の図形表示であり、12.6は、単一列車は複数の車両から構成されることがあるので、車両に関する(理論的に最大「ドアに関する」)満員度であり、12.7は、それぞれの満員度(%)を示している。短い列車または単一列車で分布が等しくない場合、%の数の平均を示すことができ(12.8)、この場合、これは、本発明の意味において効率がより低い変形例である。
【0124】
図13は、本発明によるシステムの様々な機能をその関連で示し、交通システム、特に大量交通システムの効率および安全性を改良するための機能結合の個々の形態を要約して示している。様々なデータ検出方法により、1つのシステムにおける乗客13.1の自動カウントが達成される。バイオメトリックカードシステム13.8を介してまたはインテリジェント画像判定部13.6を有するビデオ監視を介してこのことを行うために、1つのみの好ましい手段があるが、それとならんで、赤外線、光ゲート、明るさおよび重量比較等がある。最初に、効率的な乗客分布および乗客情報のために、自動カウント介して乗客案内を制御することができ、この場合、この機能の部分は、13.6と13.8を介したデータ獲得を除いて欧州特許第941527号にすでに開示されている。この唯一の既知の手がかりは、本発明に組み込むことができ、13.3で示されている。
【0125】
本発明の一形態は、交通システム13.1の乗客の数および分布について獲得された認識を介して、自動列車制御13.4に対する干渉および車両投入制御部13.5に対する干渉も行われることにある。インテリジェント画像処理部13.6と組み合わせたビデオ監視からの認識は、同様に、列車制御(図11参照)および投入計画(図6参照)に干渉を実施するために、すなわちシステム内の車両の運転、好ましくは列車運転に対し、効率および安全性の向上のために肯定的な影響を及ぼす要素13.4と13.5の作用を作動するために使用される。それとならんで、要素13.8と13.6は、特に、交通システムの運転障害が存在するか、或いは対象物または人々がシステムに侵入して、安全上のリスクをもたらす可能性がある場合、アラームおよび安全機能13.7を作動する。このため、13.6と13.8は、例えば安全上のリスクを回避するためにシステム内に存在することが望まれない被捜索人のバイオメトリックデータを予め保持する(外部)データバンク13.9と通信することが好ましい。
【0126】
アラーム13.7が作動されるか、或いは車両投入計画部13.5が時間単位当たりの車両数もしくは車両の部分数を増やすかまたは減らすか(例えばより長い列車)または運行ルートを変更し、停車駅を抹消する等々の場合、このことは、欧州特許第941527号に開示された機能に加えても、また可能な他の機能に追加して、乗客情報システムに通知される(結合部13.10)。
【0127】
本発明による案内システムのデータ記録のための送信機(もしくは複数の送信機)は、本発明によれば、対応する人々によって携行される様々な対象物に含まれることができる。それらには、乗車券および入場券、アクセスカード、名札等が含まれる。キャリアとして、プラスチックカードまたは堅い厚紙からなるカードも適しており、送信機は、公知の技術によりカードに一体化するかまたはその上に取り付けることができる。送信機として、いわゆるRFIDチップ、すなわち、無線で読み出し可能なラベルを使用することができる。この場合、通常、専用の電源を必要としない受動送信機が対象とされるが、本発明は受動送信機に限定されない。さらに、上述のように、本発明によれば、送信機を携行しないシステム内の対象物および人々の認識が含まれる。
【0128】
本発明によるシステム内の送信機または無線機なしの対象物/人の位置決定の精度は、特に、受信範囲の種類に左右される。本質的に重ならない受信範囲(またはセルも)では、追跡は、受信範囲に対応する規定の領域内の送信機の滞在を確認することに限定される。したがって、この場合、精度は、受信範囲の大きさおよび数に直接関係する。重なる受信範囲では、送信機の位置をなおより正確に検出するために、特に送信機の信号の受信強度を参考にして、移動体通信網におけるのと同様の公知の技術を使用することができる。
【0129】
1つの領域に送信機があるかどうかまたはいくつの送信機があるかを検出することに追加して、原則として、乗客に関する別の重要なデータを算出することができる。既述したように、個々の人々の位置を検出して、システムによって利用することができる。位置または時間に伴うその変化から、さらに、基本的方向を推し量ることができ、また人の速度をおおまかに推し量ることができる。特に、方向は、本発明のシステムの内部で有効に利用できるきわめて有用な情報である。このように、例えば、本質的に一方向にのみ延びる人々の流れ(下車する乗客は列車を離れる)の場合、案内システムにより、エスカレータ等のより優れた利用を達成することが可能である。多数の人間が規定の方向に行くことが認識された場合、プラットホームをより迅速に空けることを達成するために、すべてのまたは少なくとも大部分のエスカレータを適切な方向に切り換えることができる。同様に、待機時間を短縮するために、予測可能な多くの人間が同時に同一方向のエレベータを要求した場合、エレベータを適切な階層に予め容易に走行させることができることが好ましい。原則として算出できる人々の速度は重要性が低く、本来、おおまかにのみ算出することができる。当然、例えば可能な限りリアルタイムに列車を用意して、待機する乗客の余りに大きな集合を回避するために、より大きな数の人間が移動する速度について情報を得ることが全く有利であることがある。
【0130】
図1〜図3に示した本発明の変形例は、本発明によれば、例えば図6に示したように互いに組み合わせることもできることが指摘される。このように、最も好ましい実施形態の場合にも、自動券売機および/またはアクセス検査装置の追加のデータを引き入れることができ、これにより、人々の流れおよび人々の滞在密度のなおより差別化された画像を供給することができる。同様に、様々な独立した下部システムが人々の位置決定のために使用されることによって、ある種の「バックアップ」機能が可能になるので、より大きな故障安全性が達成され、この結果、下部システムの故障の場合、他の下部システムはさらに機能可能なままである。説明した特徴および装置の考えられるすべての組み合わせを必要に応じて提供することができ、またこれらの組み合わせにより、本発明の交通案内システムの使用者に対し高水準の柔軟性および運転安全性が提供される。
【0131】
交通案内システムは、高速交通手段、特に軌間によって案内される交通手段に限定されない。無人または自動の列車システムでは、交通案内システムは本発明によれば大きな作用を展開する。バス、市街電車、都市鉄道、軽鉄道等のような地表の軌間によって案内されるかまたは一定路線の交通手段における可能な好ましい実施形態では、地上の停車駅は、待機する乗客の自動カウントが可能であるように空間的に境界付けられる。境界は、物理的にも、例えば敷地、ガラス壁等によって行うことができ、待機領域へのアクセスは、チップカードの取得および検査によりまた説明した安全性点検の手段により行うことができる。
【0132】
待機領域からの走路の境界付けは、例えば欧州特許第1053159B1号に開示されているように、プラットホームドアおよび同様の遮断によって行うことができる。したがって、一方で、寒さまたは暑さのような気候状況からも、待機する人々をある程度保護することが可能になり、他方、正確にカウントされかつ乗車資格および安全性に関し予め点検された乗客のみが交通手段に乗車できることが保証される。
【0133】
気候的に厳しい地域の公共近距離交通では、1つの変形例は、様々な要素からなることが好ましい。好ましい変形例は、バスとバス路線および市街電車/市街電車路線と都市鉄道車両/都市鉄道(ライトレール)の両方に適している。路線は地表、通常、しかし強制的でなく専用の走路または専用の設定路線を走る。
【0134】
待機する乗客は、屋根で覆われまた側方に閉じた構造上の設備、好ましくはコンテナ状の建物に格納され、しかし常に、好ましくは鉄構造物およびガラス窓を有する建物に格納される。乗客は、交通手段を待機するため、また好ましくは検査のためこれらの建物に入る。建物は、プラットホームドア、必要な場合、すなわちバスまたは鉄道車両のドアが存在し、待機小屋の走行路側のドアも開く場所で、柔軟なプラットホームドアも有する壁部を有することが好ましい。走行路または走路に向かい合っていない1つまたは2つの側面は、待機建物から出るまた中に入る乗客用の入口ドアおよび出口ドアを有する。
【0135】
待機建物は、軽量構造で設置される部分的に繊維構造体から構成されることもできる。壁部には温度差があるので、ある程度の断熱が構造的に可能でなければならない。待機領域は温度調節され、すなわち、エアコンディションを介して、快適な待機環境が配慮される。車両は、室内気候がドア開口部による悪影響を受けず、すなわち温度調整された空気が可能な限り失われないように、走行路側の壁部または走行路側のドアの近くを走行する。待機領域および車両の両方のエネルギ供給は、例えば燃料電池の補助により自給自足であり、このためのエネルギはソーラシステムにより発生することができる(特に気候的に高熱の日光の多い地域)。
【0136】
待合室要素は、縦方向に組み合わせることができ、すなわち付加することができ、待合室要素からなる拡張部を有する中央入口ホールも考えられる。
【0137】
待機領域へのアクセスにおける発券と関連しても既述したように、安全監視部が存在することが好ましく、金属検出、爆薬の検出、バイオメトリ、ポケット等の走査装置も考えられる。
【0138】
様々な車両(様々なドア、様々な長さ等)では、ドア画像の無線制御の伝送、ならびに場合によっては乗客案内が必要であり、すなわち 乗降が分離して行われるセクタが決定される。このことは、システムの高い効率および停止時間の低減に役立つ(従来技術の欧州特許第1053159B1号参照)。
【0139】
本発明によれば、乗客案内は、交通手段で旅行したいと思っている乗客のカウントを必要とする。これによって、到着する乗客の実際の数を介して、運行ルート、車両の頻度等を制御することができる(トラフィックオンディマンド)。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】本発明によるシステムの第1の実施形態の概略図である。
【図2】本発明によるシステムの第2の実施形態の概略図である。
【図3】本発明によるシステムの第3の実施形態の概略図である。
【図4】本発明によるシステムの最も好ましい実施形態の概略図である。
【図5】本発明によるシステムの典型的な用途の概略図である。
【図6】本発明によるシステムの実施形態の概略図である。
【図7a】本発明によるプラットホームの乗客案内の3つの変形例の図である。
【図7b】本発明によるプラットホームの乗客案内の3つの変形例の図である。
【図7c】本発明によるプラットホームの乗客案内の3つの変形例の図である。
【図8】本発明による乗車券の実施形態の図である。
【図9】本発明のシステムの投入状態の図である。
【図10】本発明の別の実施形態の図である。
【図11】自動的な進路保護のための本発明によるシステムを提供する手段を説明している別の実施形態の図である。
【図12】好ましい別の実施形態の図である。
【図13】好ましい別の実施形態の図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの交通手段(14)および/または人のための少なくとも1つの案内手段(24、26、28、60)と、
複数の検出ユニット(40、42、44)と、
前記検出ユニット(40、42、44)と、前記案内手段(24、26、28、60)とに結合される中央ユニット(20)と、を有する交通案内システムであって、
前記検出ユニット(40、42、44)が、規定の時点に規定の空間領域に存在する人数を算出する(110)ように指定され、また前記中央ユニット(20)が、前記検出された人を規定の空間領域からまたは規定の空間領域に最適に輸送するための少なくとも1つの交通手段(14)を案内するために、前記人数に応じて前記案内手段(60)を制御できる(106、76、78)交通案内システム。
【請求項2】
前記中央ユニット(20)が、前記規定の空間領域で検出された人を最適に分布するために、前記案内手段(24、26、28)をさらに制御できる(112、114)、請求項1に記載の交通案内システム。
【請求項3】
前記検出ユニットが、乗車または入場券(58)用の自動券売機(40)を含み、前記自動券売機(40)が、乗車または入場券(58)の購入の際に、前記対応する自動券売機(40)の位置に基づき人の位置を決定できる、ことを特徴とする、請求項1または2に記載の交通案内システム。
【請求項4】
前記自動券売機(40)が、購入された乗車券の有効距離または対応する行き先を算出して、それから乗車券購入者の予想される移動方向、予想される行き先または予想される乗車距離を決定でき、また前記中央ユニット(20)が、前記予想される移動方向、前記予想される目的地または前記予想される乗車距離に応じて前記案内手段(24、26、28、60)を制御できる、請求項3に記載の交通案内システム。
【請求項5】
前記検出ユニットがアクセス検査装置(42)を含み、前記アクセス検査装置(42)が、横切られたアクセス検査装置(42)の位置に基づき人の位置を決定できる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の交通案内システム。
【請求項6】
前記アクセス検査装置(42)が、前記対応するアクセス検査装置(42)を通した通過方向をさらに決定でき、また前記中央ユニット(20)が、前記通過方向に応じて前記案内手段(24、26、28、60)を制御できる、請求項5に記載の交通案内システム。
【請求項7】
前記検出ユニットが画像撮影装置(54)を含み、前記画像撮影装置(54)が、前記対応する画像撮影装置(54)の検出領域の内部の人または人によって携行される対象物の位置および/または速度を決定でき、また前記中央ユニット(20)が、前記位置または速度に応じて前記案内手段(24、26、28、60)を制御できる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の交通案内システム。
【請求項8】
前記検出ユニットが、それぞれ人による携行専用である複数の個人の送信機(32)であって、標識を送信できる送信機と、前記送信機(32)の標識を受信するための複数の受信装置(44)とを含み、また前記受信装置(44)が、受信された標識に基づき人の位置を決定できる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の交通案内システム。
【請求項9】
前記送信機(32)が乗車または入場券(58)に組み込まれる、請求項8に記載の交通案内システム。
【請求項10】
前記乗車または入場券(58)がバイオメトリックデータを含む、請求項8または9に記載の交通案内システム。
【請求項11】
前記受信装置(44)が、送信機(32)の位置の変化に基づき人の移動方向を決定でき、また前記中央ユニット(20)が、前記移動方向に応じて前記案内手段(24、26、28、60)を制御できる、請求項8〜10のいずれか1項に交通案内システム。
【請求項12】
前記受信装置(44)が、前記送信機(32)の位置の変化に基づき、1つまたは複数の受信装置(44)に対する人の速度を決定でき、また前記中央ユニット(20)が、前記速度に応じて前記案内手段(24、26、28、60)を制御できる、請求項8〜10のいずれか1項に交通案内システム。
【請求項13】
前記個人の送信機(32)の標識が、人の一義的な識別を含む、請求項8〜12のいずれか1項に記載の交通案内システム。
【請求項14】
前記個人の送信機(32)の標識が、許された時間間隔、許された空間領域或いは走行距離または経路を示す有効性の情報を含む、請求項8〜13のいずれか1項に記載の交通案内システム。
【請求項15】
前記送信機(32)の携行者が、許容されない空間領域から運び去られるかまたはそこから遠ざけられるように、前記中央ユニット(20)が前記有効性の情報に基づき前記案内手段(24、26、28)を制御できる、請求項14に記載の交通案内システム。
【請求項16】
前記受信装置(44)が、時間間隔、走行距離または経路の超過または許可されない空間領域への進入を検出でき、また前記中央ユニット(20)が、前記行われた超過についてメッセージまたはアラーム(116)を出力ができる、請求項14または15に記載の交通案内システム。
【請求項17】
前記中央ユニット(20)が、位置、速度および/または移動方向から人の移動パターンを算出でき、また前記移動パターンに基づき前記案内手段(24、26、28、60)を制御するか或いは規定の移動パターンについてメッセージまたはアラーム(116)を発生できる、請求項1〜16のいずれか1項に記載の交通案内システム。
【請求項18】
前記案内手段が、
光学式案内手段(24)、
音響学的案内手段(26)、
遮断または解除手段(28)、
エスカレータ(6)、搬送ベルトまたはエレベータ、および、
特にレールに結合された交通手段(14)を制御するための手段(60)、の内の少なくとも1つを含む、請求項1〜17のいずれか1項に記載の交通案内システム。
【請求項19】
必要な場合に時間単位当たりの交通手段ユニットを前記システムに追加するか或いは前記システムから取り除くことができるように、前記交通手段の制御部とのデータ通信が行われる、請求項1〜18のいずれか1項に記載の交通案内システム。
【請求項20】
前記交通手段の自動制御の際に、前記自動制御の強化または弱化が自動的に(人の助けなしに)行われことができる、請求項19に記載の交通案内システム。
【請求項21】
交通路を有する路線区間と、該路線区間で運行する交通手段と、該交通手段に対するアクセス装置とを備える複雑な交通システム用の案内および安全システムであって、
前記路線区間用の監視手段と、
前記交通手段用の監視手段と、
現在存在する輸送需要と前記交通手段の安全関連のすべての事故とに関する前記監視手段に由来するデータを、前記交通路および前記アクセス装置において処理して、前記交通手段を対応して制御する監視手段と結合された制御ユニットと、
前記交通手段の運転時にまたは非常の場合に協力するための指示を出力するための、検査員に対するインタフェースとしてのおよび/または乗客に対するインタフェースとしての出力手段と、を含むシステム。
【請求項22】
交通手段および交通システムを、特にレールに結合された交通手段を自動運転するためのシステムであって、前記交通システムおよびそれに対するアクセス通路における配置に関し潜在的危険性を有する生成乗客量、人または対象物のような運転およびその安全性に干渉する選択的にすべてのパラメータが自動的に認識され、前記パターンに関する認識が交通システムの制御の際に自動的に使用されるシステム。
【請求項23】
前記交通システムが開放システムであるおよび/または混合交通を含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
車両地点に制約された見通し可能性の限界を拡大して、3次元空間を認識するために、前記交通手段からおよび交通路の外側の地点から障害を認識するための手段が用意され、また障害認識のための前記手段が、機能的にかつ制御命令を発生しつつ、前記交通システムの運転制御部と結合される、請求項22または23に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2008−510237(P2008−510237A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−526391(P2007−526391)
【出願日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【国際出願番号】PCT/EP2005/008955
【国際公開番号】WO2006/018304
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(507053747)
【Fターム(参考)】