説明

記憶媒体処理装置、記憶媒体処理方法および記憶媒体処理システム

【課題】封入式記録媒体を使用しての遊技に対して混乱のないホール運営が可能とする記憶媒体処理装置、記憶媒体処理方法、記憶媒体処理システムを提供する。また遊技者が、残度数を有した状態で台の移動を希望したとき、残度数を記録したカードを発行するための補充を行う際に生じる稼動率の低下を極力防止可能とする。
【解決手段】 返却ボタン15の操作により、記録媒体受入手段に移動式記録媒体の受入を感知しない場合には、表示部16に「CArd」と表示して移動式記録媒体の挿入を促し、再びの返却ボタン15の操作により、記憶媒体受入手段が移動式記憶媒体の受入を感知しない場合には表示部16の「CArd」の表示を中止することからなることを特徴とする記憶媒体処理方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パチンコホール、スロットマシンホール等で使用される、遊技媒体を貸し出すための有価価値を処理する遊技媒体処理装置、記憶媒体処理方法および記憶媒体処理システムに関し、特に内蔵式記憶媒体を用いて外部排出式記憶媒体がない状態からある状態へ変化させる際の記憶媒体処理に関する記憶媒体処理装置、記憶媒体処理方法および記憶媒体処理システムにかかる。
【背景技術】
【0002】
従来の、記憶媒体処理装置、記憶媒体処理システムについては以下の技術が知られている。
【0003】
「貨幣受付部により受け付けられた貨幣の金額に相当する遊技用価値が特定可能な情報が記録されて当該記憶媒体処理装置により遊技者に一旦発行された後遊技者の手に渡ることなく取込まれる記憶媒体であって、取込まれた後該記憶媒体の記録情報から特定される遊技用価値を使用して遊技が可能となる封入型記憶媒体を発行する封入型記憶媒体発行部とを含み、
該封入型記憶媒体発行部が前記既発行記憶媒体挿入部よりも上部に配設されており、前記封入型記憶媒体は、前記封入型記憶媒体発行部の前面よりも前方に一部が突出することにより発行されることを特徴とする、記憶媒体処理装置。」
(特許文献1 特開2002−85798)
【0004】
他方、遊技客には、パチンコホールやスロットマシンホールに入店すると、遊技台に行く前に遊技台と離れた位置にある発券機でプリペイドカートを購入することなく、直に遊技台に行って遊技したいという要望がある。
更に、遊技客には、1万円等の高額紙幣を使用して、何度も追加入金する手間をかけることなく、大当たりとなるまで遊技し、大当たり後出玉を計数し、精算機にプリペイドカードを挿入して残金を返却したいという要望もある。
【0005】
遊技する場合には、会員登録して会員カードを有する場合、プリペイドカードを購入して有する場合、貨幣を直接使用する場合の3通りの遊技方法がある。
会員カードを有する遊技者は、会員カードを遊技台に隣接して設置される台間機に挿入するなどして設置すれば、会員カードに度数残高を有する場合はこれら要望はかなえられる。更に、会員カードを有すれば、仮に度数残高がない場合でも、遊技台に隣接して設置される紙幣識別機に紙幣を追加入金することで、度数残高を増加させ、増加した度数残高の範囲で貸玉して遊技することが可能である。
【0006】
しかしながら、会員カードを有することなく遊技する場合は、これら要望を満たすことは困難な場合がある。
即ち、台間機内部に、記憶媒体であるいわゆる白カード(度数残高0のカード、ブランクカード)が貯留されている場合は、台間機に紙幣を投入して遊技しても、会員カードを台間機に設置して遊技するのと同様に遊技可能である。
しかし、ホール内に設置される遊技台の設置台数を維持するスペース確保の必要上、幅が4cm等の薄形化が求められる台間機には貯留して再発行可能なブランクカードを貯留するスペースが少なく、貯留するカード数は限られている。そのため、遊技客がより良い台を選ぶのに頻繁に台移動しがちな開店直後等は、貯留されたカードがなくなる状態が発生しがちである。
【0007】
台間機の貯留カードがない場合は、会員カードを有さない遊技者は、遊技台とは離れた場所に設置される発券機まで行き、プリペイドカードを購入して遊技するか、遊技後度数残高の返却を求めないことを前提に1000円等の少額紙幣を投入し仮想のカードを発行して遊技を繰り返す手間を掛ける必要があった。
プリペイドカードを購入に出かけることや、台間機に繰り返し現金を投入することは、遊技が一時中断するので、稼働率向上の点からは望ましくない。
【0008】
ICカード方式の場合、台間機内部のRFIDリーダライタアンテナ部に隣接した位置に遊技者に渡されることのないICカードを併設したり、遊技者に視認させるためにそのようなICカードを台間機前面の透明樹脂ケースに一旦移動し、それらICカードに、投入された貨幣と等価な有価価値を特定可能な有価価値特定情報を記憶させ、有価価値の範囲で対価物をであるパチンコ玉等を貸し出すことは行われていた(特許文献1 特開2002−85798 参照)。
その場合は、台間機内部に白カードが存在しなくとも、遊技者に渡されることのない記憶媒体(封入式記憶媒体)を使用して遊技することは可能である。
【0009】
【特許文献1】特開2002−85798号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
遊技者に渡されることのないICカードを台間機に併設したり、ICカードを台間機前面の透明樹脂ケースに一旦移動したりする従来例を含め、台間機に貯留された遊技者に渡すことが可能なカードのストックがなくなった場合、それまで、遊技者に渡されることのない記憶媒体(封入式記憶媒体)を使用して遊技していた遊技者が、残度数を有した状態で台の移動を希望したとき、残度数を記録したカードを発行するための補充を遊技者は待つ必要があり、また、その間遊技が一時中断し、その間ホールの従業員が何度も呼ばれるなど混乱が生じ、更に稼働率向上の点からは望ましくない問題点を有した。
【0011】
更に、カード補充を待っている間に、遊技者の気が変わって遊技を再開継続しようとした場合、既に一旦返却ボタンを押して返却状態としていると、台間機はカード補充要求表示、カード補充要求状態を継続し、遊技を継続したいという遊技者の要望が満たされないという混乱が生じる。
【0012】
更に、従来カード毎にIDを付与して発行している。
ところで、封入式記憶媒体を使用する場合、返却状態としたときの残度数を記録して白カードを発行すると、封入式記憶媒体と、封入式記憶媒体に記録されていた残度数を記録させる新たに発行するカードとで、別の売上として集計しなければならず、遊技者毎の入金、消費度数、残度数の集計が困難となり、遊技者毎の損益計算が困難となるという混乱が生じる。
【0013】
この発明は、これらの問題点を解決するためになされたもので、主たる目的が封入式記録媒体を使用しての遊技に対して混乱のないホール運営が可能とする記憶媒体処理装置、記憶媒体処理方法、記憶媒体処理システムを提供する。
またこの発明の従たる目的が、封入式記憶媒体を使用して遊技していた遊技者が、残度数を有した状態で台の移動を希望したとき、残度数を記録したカードを発行するための補充を行う際に生じる稼動率の低下を極力防止可能とする記憶媒体処理装置、記憶媒体処理方法、記憶媒体処理システムを提供する。
そしてこの発明の他の従たる目的が、封入式記憶媒体と、封入式記憶媒体に記録されていた残度数を記録させる新たに発行するカードとで、遊技者毎の入金、消費度数、残度数の集計を可能とする記憶媒体処理装置、記憶媒体処理方法、記憶媒体処理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1記載の発明は、
【0015】
貨幣を受け付けて識別する貨幣識別手段と、
受け付けた貨幣の額に応じて有価価値を付与する有価価値付与手段と、
移動可能な外部排出式記憶媒体を受け入れて感知する記憶媒体受入手段と、
通常は記憶媒体処理装置に関連づけて設置され、有価価値を特定可能な有価価値特定情報を読み取られる内蔵式記憶媒体と、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とし、有価価値を内蔵式記憶媒体に対し読み取り可能な受入待機手段と、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、有価価値を特定可能な有価価値特定情報を外部排出式記憶媒体から読み取る外部排出式記憶媒体処理手段と、
操作されると、記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、外部排出式記憶媒体を遊技者が受け取り可能に外部に排出して次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とすることを含んでなる発行操作手段と、
貨幣を受け付けた際に内蔵式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって記録される有価価値が零である場合を少なくとも含んだ条件が成立した際にIDを付与するID付与手段と、
遊技情報を取得する遊技情報取得手段と、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、IDに関連付けて内蔵式記憶媒体が識別可能に記録し、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合であって、その外部排出式記憶媒体が何の記録情報もないブランク状態であるか、その外部排出式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって特定される有価価値が零である場合には、IDに関連付けて外部排出式記憶媒体が識別可能な状態に記録する媒体識別情報記録手段と、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合となった後も、遊技情報取得手段によって取得した遊技情報をIDに関連付けて記録する遊技情報記録手段と、
操作されると、内蔵式記憶媒体または外部排出式記憶媒体に記憶された有価価値特定情報によって特定される有価価値の範囲内で遊技媒体を遊技者に貸し出す貸出手段と、
とからなることを特徴とする記憶媒体処理装置、を提供する。
【0016】
又、請求項2記載の発明は、
【0017】
前記発行操作手段が、
操作されると、記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、外部排出式記憶媒体を遊技者が受け取り可能に外部に排出して次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とすることを含んでなり、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、外部排出式記憶媒体の発行の促しを行うことを特徴とする請求項1に記載の記憶媒体処理装置、を提供する。
【0018】
更に、請求項11記載の発明は、
【0019】
貨幣を受け付けて識別する貨幣識別ステップと、
受け付けた貨幣の額に応じて有価価値を付与する有価価値付与ステップと、
外部排出式記憶媒体を受け入れて感知する記憶媒体受入ステップと、
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合に、有価価値を特定可能な有価価値特定情報を外部排出式記憶媒体から読み取る外部排出式記憶媒体処理ステップと、
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合に、外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とするとともに、有価価値を特定可能な有価価値特定情報を内蔵式記憶媒体から読み取る受入待機ステップと、
操作されると、有価価値付与ステップが付与した有価価値の範囲で遊技媒体を貸し出す貸出ステップと、
操作されると、記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、外部排出式記憶媒体を遊技者が受け取り可能に外部に排出して次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とすることを含んでなる発行操作ステップと、
貨幣を受け付けた際に内蔵式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって記録される有価価値が零である場合を少なくとも含んだ条件が成立した際にIDを付与するID付与ステップと、
遊技情報を取得する遊技情報取得ステップと、
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、IDに関連付けて内蔵式記憶媒体が識別可能に記録し、
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合であって、その外部排出式記憶媒体が何の記録情報もないブランク状態であるか、その外部排出式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって特定される有価価値が零である場合には、IDに関連付けて外部排出式記憶媒体が識別可能な状態に記録する媒体識別情報記録ステップと、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合となった後も、遊技情報取得手段によって取得した遊技情報をIDに関連付けて記録する遊技情報記録ステップと、
からなることを特徴とする記憶媒体処理方法、を提供する。
【0020】
更に、請求項12記載の発明は、
【0021】
前記記億媒体処理方法において、
発光操作ステップが、
操作されると、記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、外部排出式記憶媒体を遊技者が受け取り可能に外部に排出して次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とし、記憶媒体受入ステップによって外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合に、外部排出式記憶媒体の発行の促しを行うことを特徴とする請求項11に記載の記憶媒体処理方法、を提供する。
【0022】
したがって、この発明では、
貨幣識別手段(ステップ)によって、貨幣を受け付けて識別し、有価価値付与手段によって、受け付けた貨幣の額に応じて有価価値を付与する。
そこで本発明の記憶媒体処理装置は、通常は記憶媒体処理装置に関連づけて設置され、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が読み書きされる内蔵式記憶媒体を備え、記憶媒体受入手段(ステップ)が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とし、有価価値を内蔵式記憶媒体に対し読み書きする受入待機手段(ステップ)と、
【0023】
記憶媒体受入手段(ステップ)が外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、有価価値を特定可能な有価価値特定情報を外部排出式記憶媒体に対し読み書きする外部排出式記憶媒体処理手段(ステップ)と、
を備えるので、受け付けた貨幣の額に応じて付与した有価価値が特定可能な有価価値特定情報が、外部排出式記憶媒体を記憶媒体受入手段(ステップ)が受け入れていないとした場合でも内蔵式記憶媒体に記録されて、ただちに、貸出手段(ステップ)によって内蔵式記憶媒体に記録される有価価値特定情報の範囲内で遊技媒体を遊技者に貸し出すことができる。
【0024】
そして更に本発明の記憶媒体処理装置は、発行操作手段(ステップ)においては、操作されると、記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、外部排出式記憶媒体の発行の促しを行うので、早期の外部排出式記憶媒体の発行が期待できる。
まず外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態から外部排出式記憶媒体の挿入がなされると、外部排出式記憶媒体処理手段(ステップ)によって有価価値を特定可能な有価価値特定情報を外部排出式記憶媒体に対し読み書きする。そこで、発行操作手段(ステップ)は、操作されると、外部排出式記憶媒体を遊技者が受け取り可能に外部に排出して次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とすることを含むので、遊技者は、開店直後に遊技台を選択するため多頻度に台移動するような場合に迅速に台移動可能となり、遊技台の稼動率が向上する。そして更に、記憶媒体受入手段(ステップ)が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合、キャンセル操作手段(ステップ)によって、操作されると、外部排出式記憶媒体の発行の促しがキャンセルさせるので、遊技者が台移動を思いなおして、その遊技機で遊技を行うことも可能となり、遊技機の稼動率が向上する。
【0025】
尚、貨幣識別手段(ステップ)は、紙幣や硬貨を受け付けて識別する以外に、例えば、電子マネー記憶媒体、クレジットカードやデビットカードを受け入れて認証し、貨幣に相当する金銭を引き落とすようにしてもよい。
尚、有価価値付与手段(ステップ)は、有価価値が零の場合とそうでない場合の有価価値に対し受け付けた貨幣の額に応じた有価価値を加算するようにしても良い。
【0026】
尚、記憶媒体受入手段(ステップ)は、一例を挙げれば、外部排出式記憶媒体の受け入れをその投入口で例えば光式センサ等で感知後、搬送ベルトなどによって搬送して受け入れるよう構成しても良い。感知は、光式センサ以外に、記憶媒体が非接触ICカードである場合、その存在を確認するための問い合わせ信号を電波として放射し、応答があれば感知と判断するようにしてもよい。
【0027】
尚、通常は記憶媒体処理装置に関連づけて設置されるとは、その記憶媒体処理装置と内蔵式記憶媒体が有価価値を特定可能な有価価値特定情報が読み書き可能であればよい。通常でない場合、例えば、記憶媒体処理装置が突然落雷などで故障した場合、記憶媒体処理装置から内蔵式記憶媒体を取り外し、外部の精算機などの他の装置でその内蔵式記憶媒体に記録された有価価値特定情報が読み出し、有価価値特定情報で特定される有価価値を現金で払い出すこともでき、遊技客の所有物である有価価値を保障することができる。例えば、落雷などで、パチンコホールの記憶媒体処理装置が一斉に停止したときには、遊技者を待たせないよう、記憶媒体処理装置を島からワンタッチで取り外し、ネジを一つ外せば、内蔵式記憶媒体が容易く取り出せるようにすることが望ましい。
【0028】
また尚、外部排出式記憶媒体、内蔵式記憶媒体の形状は、例えば、カード形状、コイン形状が主に採用される形状となるが、その形状は限定されない。
尚、有価価値を特定可能な有価価値特定情報とは、例えば、利用者を識別するためのID、受け付けた貨幣の額を度数化した度数などの情報が含まれる。例えば、このIDに基づいて、管理装置に記録された有価価値を読み出すことで有価価値を特定することなどができる。
【0029】
尚、発行操作手段としては、例えば、遊技者が有価価値を残した状態で遊技を終了する際、有価価値特定情報を記録した記憶媒体を、その有価価値分、貨幣で返却する精算機に挿入すべく返却するための返却ボタンを割り当てるようにしてもよい。また例えば「操作されると、記憶媒体受入手段(ステップ)が外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、外部排出式記憶媒体を遊技者が受け取り可能に外部に排出して次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とする。(仮にA機能とする)」と、「操作されると、記憶媒体受入手段(ステップ)が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、外部排出式記憶媒体の発行の促しを行う。」とは、別ボタンとすることもできる。即ち、発行操作手段は、複数の操作ボタンやリモコン操作によって操作するよう構成してもよい。
【0030】
然れども、遊技者にとって新たな機能を起動する別ボタンの意義を学習するまでは、実際使われず、遊技者が店員に声をかけて外部排出式記憶媒体の挿入を促すようになる。従って、例えば、返却ボタンを押した際、有価価値特定情報が記録されて返却されるはずの外部排出式記憶媒体が返却されない場合、外部排出式記憶媒体の挿入の促しを行うので、ワンボタン押し動作でスムーズに混乱なく、早期の外部排出式記憶媒体の挿入が期待できる。
【0031】
また尚、「操作されると、記憶媒体受入手段(ステップ)が外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、外部排出式記憶媒体を遊技者が受け取り可能に外部に排出して次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とする(A機能)ことを含んでなり、」とは、例えば、請求項6記載の発明の如く、操作された場合に、記憶媒体処理装置が、外部排出式記憶媒体の回収機能を有し、有価価値が零の場合に外部排出式記憶媒体を回収し、有価価値が零でない場合は回収せず上記A機能を起動するなど上記と異なる態様を取ることができる。従って、上記A機能が一態様として実行できれば本発明に含まれる。
【0032】
また尚、発行操作手段の「外部排出式記憶媒体の発行の促し」とは、外部排出式記憶媒体が記憶媒体受入手段(ステップ)に受け入れてあれば有価価値特定情報を外部排出式記憶媒体に書き込んで発行するまで他の一切の操作や処理、例えば、入金、貸玉を禁止するようにして促すようにしてもよいし、外部排出式記憶媒体が記憶媒体受入手段に受け入れてなければ外部排出式記憶媒体の挿入を促すための表示を行うとか、他の一切の操作や処理を禁止するようにして促すようにしてもよい。パチンコホールにおける館内放送で、「○△番台の台間機のカードを補充してください。」と放送するようにしてもよい。状態表示ランプにエラー発生を示す赤色を点滅し、外部排出式記憶媒体の挿入を促すようにしてもよい。発行の促すやりかたはいろいろと考えられ、ここでは限定することができない。
尚、キャンセル操作手段(ステップ)における「操作される」とは、例えば、返却ボタンが発行操作手段として一旦押されて再び押された場合、貸玉ボタンが押された場合などが例示できるが、これらに限定できない。
尚、貸出手段(ステップ)においての、「操作される」とは、例えば、記憶媒体処理装置が遊技機に付属された貸玉ボタンを押された旨の信号を受けて操作を感知するものや、記憶媒体処理装置に付属した貸玉ボタンを押されたことを検知するものなどが例示できる。
【0033】
また尚、貸出手段(ステップ)においての、「遊技媒体を遊技者に貸し出す」とは、例えば、記憶媒体処理装置が遊技機本体に遊技媒体を貸し出すよう指示するものや、記憶媒体処理装置に付属したノズルより隣接する遊技機の上皿へ遊技媒体を貸し出すものなどが例示できる。
そして、ID付与手段(ステップ)によって、貨幣を受け付けた際に内蔵式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって記録される有価価値が零であった場合を少なくとも含む条件が成立した場合にIDを付与するので、貨幣を受け付けた以降のIDに関連づけた下記の記録を可能とする。
即ち、記憶媒体受入手段(ステップ)が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、IDに関連付けて内蔵式記憶媒体が識別可能に記録する。
【0034】
また記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合であって、その外部排出式記憶媒体が何の記録情報もないブランク状態であるか、その外部排出式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって特定される有価価値が零である場合には、IDに関連付けて外部排出式記憶媒体が識別可能な状態に記録する。
更に、記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合となった後も、遊技情報取得手段によって取得した遊技情報をIDに関連付けて記録する。
このようにすることで、貨幣を受け付けた以降に、遊技情報が記録できて、更に内蔵式記憶媒体によるものなのか、外部排出式記憶媒体によるものなのかを識別することができる。
【0035】
尚、ID付与手段(ステップ)における「貨幣を受け付けた際」とは、貨幣を受け付けた瞬間に限定されない。例えば、受け付けた貨幣の額に応じた有価価値を付与する際でもよいし、貨幣を受け付けた後、記憶媒体受入手段(ステップ)が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、IDに関連付けて内蔵式記憶媒体が識別可能に記録する直前等最初にIDに関連付けて記録する直前でもよい。即ち、貨幣を受け付けた後から最初にIDに関連付けて記録するまでにIDが付与されれば本発明にとって差し障りがない。
【0036】
尚また、ID付与手段(ステップ)における「貨幣を受け付けた際の内蔵式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって記録される有価価値が零であった場合を少なくとも含む条件」とは、例えば、零と判断された後も、継続して発射玉数であるアウトがカウントされる場合とか、記憶媒体処理装置または遊技機の何らかの操作が感知された後、所定時間経過した場合とか、いろいろと例示できる。即ち、同じ遊技者による遊技が継続されない場合が正しく判定されることが望ましく、他の判定も採用できる。従って、この発明では、内蔵式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって記録される有価価値が零であった場合を少なくとも含む条件が成立した場合にIDを付与すれば本発明に含まれる。
【0037】
尚、「IDに関連付けて内蔵式記憶媒体が識別可能に記録し」とか、「IDに関連付けて外部排出式記憶媒体が識別可能に記録し」とは、例えば、貨幣の受け付けをもってIDを付与し、請求項15記載の管理装置の所定アドレスにそのID分の相対アドレスをオフセットとして加算して特定される記録エリアに遊技台の番号(例えば001〜999番台の夫々の桁をQRSとすると)を含んだ内蔵式記憶媒体の識別情報(21が内蔵式記憶媒体を指す場合例えば21QRS)を記録し、外部排出式記憶媒体を受け入れてからは、その隣りのアドレスに発行順に付与された識別情報(11が外部排出式記憶媒体とし、発行順をTUVWとすると例えば11TUVW)を記録するようにしてもよい。そのIDは内蔵式記憶媒体であれば全て共通に11という番号とし、外部排出式記憶媒体であれば全て共通に21という番号としてもよい。また、貨幣の受け付けをもって付与した発行順の相対アドレス(既述)とし、そのアドレスの内容としてIDを既述の21QRSを記録し、さらには外部排出式記憶媒体として11QRSのものに置換するようにしてもよい。このようにIDを記録する仕方はいろいろとあり特定することはできない。従ってIDに関連付けて、内蔵式記憶媒体なのか、外部排出式記憶媒体なのかを、識別可能に記録されれば本発明に含まれる。
【0038】
尚、遊技情報とは、例えば、受け付けた貨幣の額、記憶媒体処理装置で処理される有価価値、遊技機からのIN(遊技機への補給玉数、遊技者の獲得した賞玉数)、貸玉回数、OUT(遊技機からの排出玉数、発射玉数)などが例示できる。遊技情報についてはいろいろとあり特定することができない。従って、遊技に関連した情報であれば本発明に含まれる。
【0039】
更に、請求項3記載の発明は、
【0040】
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合に、カードを受け入れた旨の表示を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記憶媒体処理装置、を提供する。
【0041】
更に、請求項13記載の発明は、
【0042】
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合に、カードを受け入れた旨の表示を行うことを特徴とする請求項11〜12いずれか記載の記憶媒体処理方法、を提供する。
【0043】
したがって、請求項3(13)記載の発明は、請求項1〜2(11〜12)いずれか記載の発明の作用効果に加えて、
記憶媒体受入手段(ステップ)が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合に、カードを受け入れた旨の表示を行うので、カードの受け入れがなされたことを遊技者や店員が容易に状況把握できる。
【0044】
尚、カードを受け入れた旨の表示としては、例えば、カードを受け入れたときに、通常は度数表示する7セグメントLEDにて「CArd」と表示するようにしてもよい。記憶媒体処理装置の遊技者からみて視認可能な表面に「Card受入」の文字を印刷または刻印しておき、その文字に隣接する部分にLEDを設けて点灯するようにしてもよい。
【0045】
更に、請求項4記載の発明は、
【0046】
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合であって外部排出式記憶媒体の読み取り不良が発生する場合、受け入れた外部排出式記憶媒体を排出し、次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態ににすることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の記憶媒体処理装置、を提供する。
【0047】
更に、請求項14記載の発明は、
【0048】
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合であって外部排出式記憶媒体の読み取り不良が発生する場合、受け入れた外部排出式記憶媒体を排出し、次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態にすることを特徴とする請求項11〜13いずれか記載の記憶媒体処理方法、を提供する。
【0049】
したがって、請求項4(14)記載の発明は、請求項1〜3(11〜13)いずれか記載の発明の作用効果に加えて、
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合であって外部排出式記憶媒体の読み取り不良が発生する場合、受け入れた外部排出式記憶媒体を排出し、次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態にするので、外部排出式記憶媒体の不良品を排出することができる。
【0050】
更に、請求項5記載の発明は、
【0051】
待機状態においては外部排出式記憶媒体の挿入を促すための信号を外部に出力することを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の記憶媒体処理装置、を提供する。
【0052】
更に、請求項15記載の発明は、
【0053】
待機状態においては外部排出式記憶媒体の挿入を促すための信号を外部に出力することを特徴とする請求項11〜14いずれか記載の記憶媒体処理方法、を提供する。
【0054】
したがって、請求項5(15)記載の発明は、請求項1〜4(11〜14)いずれか記載の発明の作用効果に加えて、
待機状態においては外部排出式記憶媒体の挿入を促すための信号を外部に出力するので、その促しにより早期の外部排出式記憶媒体の挿入をすることができる。
【0055】
尚、外部排出式記憶媒体の挿入を促すための信号を外部に出力することにより、例えば、請求項3〜5いずれか記載の管理装置がこの出力を受け付けて、パチンコホールにおける館内放送で、その管理装置より「○△番台の台間機のカードを補充してください。」と放送するようにしてもよい。遊技機の上方に設置される大当り回数などを表示し、呼び出しボタンが押されるとランプが点滅する所謂データ表示機や、その呼び出しボタンが押されたことを受けて島端のコーナーに設置される従業員を呼ぶためにランプが点滅する所謂代表ランプがこの出力を受け付けて、呼び出しボタンが押された場合と同様にランプを点滅させるようにしてもよい。
【0056】
更に、請求項6記載の発明は、
【0057】
内蔵式記憶媒体が、非接触に記憶の更新可能でかつ外部に取り出し可能な内蔵式ICタグである請求項1〜5いずれか記載の記憶媒体処理装置、を提供する。
【0058】
したがって、請求項6記載の発明は、請求項1〜5いずれか記載の発明の作用効果に加えて、
内蔵式記憶媒体が、非接触に記憶の更新可能でかつ外部に取り出し可能な内蔵式ICタグとすることで、例えば、落雷などによって、請求項9〜11いずれか記載の管理装置や本発明の記憶媒体処理装置が突然故障した場合においても、非接触で記憶の更新可能であるため、接触式の場合のようにはんだ付けやコネクタを外すことなく外部に取り出すことが容易に可能となる。外部に取り出されたICタグは、遊技者に渡されて、貸玉毎や、貨幣を受け付けて識別する毎に更新される有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記録されるようにすれば、精算機等によって即日または後日に精算可能である。
【0059】
更に、請求項7記載の発明は、
【0060】
内蔵式記憶媒体が、バックアップ電源付RAMであり、外部の他の装置と通信しないオフラインの場合かつ待機状態に外部排出式記憶媒体の受入を感知した場合、受け入れた外部排出式記憶媒体にバックアップ電源付RAMに記録する有価価値を特定可能な有価価値特定情報を記録可能であることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の記憶媒体処理装置、を提供する。
【0061】
したがって、請求項7記載の発明は、請求項1〜6いずれか記載の発明の作用効果に加えて、
内蔵式記憶媒体が、バックアップ電源付RAMであり、外部の他の装置と通信しないオフラインの場合かつ待機状態に外部排出式記憶媒体の受入を感知した場合、受け入れた外部排出式記憶媒体にバックアップ電源付RAMに記録する有価価値を特定可能な有価価値特定情報を記録可能であるので、例えば、落雷などによって、請求項9〜11いずれか記載の管理装置や本発明の記憶媒体処理装置が突然故障した場合においても、バックアップ電源付RAMが記録を保持するので、その他の部品や管理装置を交換した後に受け入れた外部排出式記憶媒体に有価価値特定情報を記録するので、精算機等によって即日または後日に精算可能である。
【0062】
更に、請求項8記載の発明は、
【0063】
請求項1〜7記載の記憶媒体処理装置を有し、更に精算機および管理装置を具備し、記憶媒体処理装置と、精算機と、管理装置とがそれぞれ通信可能に接続された記憶媒体処理システムであって、
精算機が、
外部排出式記憶媒体を受け入れ、外部排出式記憶媒体から有価価値特定情報を読み取り、読み取られた有価価値特定情報によって特定される有価情報に基づいて貨幣を払い戻し、外部排出式記憶媒体の有価価値特定情報によって特定され、払い戻された貨幣に対応して有価価値を更新する精算機であり、
管理装置は、
記憶媒体処理装置にて処理される有価価値を記録し、
【0064】
更に、
記憶媒体処理装置にて、ID付与手段によって付与されたIDを記録し、
記憶媒体処理装置にて、記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、IDに関連付けて内蔵式記憶媒体が識別可能に記録し、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、IDに関連付けて、外部排出式記憶媒体が識別可能な状態に記録し、
精算機にて読み出した外部排出式記憶媒体に記録された有価価値特定によって特定され、払い出された貨幣に対応して更新される有価価値を更新記録し、
IDに関連付けて、記憶媒体処理装置で処理する遊技情報を記録し、その集計算出可能及び出力可能な管理装置である、
ことを特徴とする記憶媒体処理システム、を提供する。
【0065】
したがって、請求項8記載の発明は、請求項1〜7いずれか記載の発明の作用効果に加えて、
管理装置が、
記憶媒体処理装置にて処理される有価価値を記録し、
更に、
記憶媒体処理装置にて、ID付与手段によって付与されたIDを記録し、
記憶媒体処理装置にて、記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、IDに関連付けて内蔵式記憶媒体が識別可能に記録し、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、IDに関連付けて、外部排出式記憶媒体が識別可能な状態に記録し、
【0066】
精算機にて読み出した外部排出式記憶媒体に記録された有価価値特定によって特定され、払い出された貨幣に対応して更新される有価価値を更新記録し、
IDに関連付けて記憶媒体処理装置で処理する遊技情報を記録し、その集計算出可能及び出力可能とするので、
管理装置はIDに関連付けて、貨幣を受け付けた以降、IDの付与から精算機において貨幣を払い出すまでに管理装置は遊技情報を記録可能であり、集計計算可能、出力可能である。そして、その遊技情報が内蔵式記憶媒体によるものなのか、外部排出式記憶媒体によるものなのか識別することができる。即ち、従来のように内蔵式記憶媒体による遊技情報と、外部排出式記憶媒体による遊技情報とが、別々のIDに関連付けて記録されていないので、同じ遊技者でありながら、貨幣を受け付けた直後の遊技情報と、精算機において貨幣を払い出す直前の遊技情報とがあたかも異なる遊技者であるかの如き集計計算をし、出力することもないので、出力した集計結果が非常に見易いものとすることができる。
【0067】
更に、請求項9記載の発明は、
【0068】
請求項8に記載の記憶媒体処理システムに、更に、計数機、景品払出機を具備し、計数機と、景品払出機とを含めてそれぞれ通信可能に接続された記憶媒体処理システムであって、
計数機が、
遊技媒体を受け入れて該遊技媒体の数を計数し、
計数した遊技媒体数を、景品払出機にて景品交換可能な遊技媒体貯数とし、当該遊技媒体貯数を特定可能な遊技媒体貯数特定情報として記憶媒体に記録して発券する計数機であり、
景品払出機が、
計数機で発券された記憶媒体の遊技媒体貯数特定情報を読み取り、その読み取られた遊技媒体貯数特定情報によって特定される遊技媒体貯数の範囲内で景品を払い出すか、または、払い出す景品の種別と数量を表示する景品払出機であり、
管理装置は、
計数機にて発券した記憶媒体に記録した遊技媒体貯数特定情報によって特定される遊技媒体貯数を記録し、
景品払出機にて読み出した記憶媒体に記録された遊技媒体貯数特定情報によって特定され、景品の払い出しに対応して更新される遊技媒体貯数を更新記録する、
管理装置である、
ことを特徴とする記憶媒体処理システム、を提供する。
【0069】
したがって、請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の作用効果に加えて、
計数機が計数した遊技媒体貯数の範囲内で、景品払出機が景品を払い出すか、または払い出す景品の種別と数量を表示することができる。
【0070】
更に、請求項10記載の発明は、
【0071】
請求項9記載の記憶媒体処理システムに、更に、記憶媒体処理装置とは別体の発券機と、再プレー受付機とを具備し、発券機と再プレー受付機とを含めてそれぞれ通信可能に接続された記憶媒体処理システムであって、
記憶媒体処理装置とは別体の発券機が、
貨幣を受け入れて識別し、
受け付けた貨幣の額に応じて有価価値を付与し、
付与された有価価値を特定可能な有価価値特定情報を、貯留された複数の外部排出式記憶媒体に書き込んで発行する発券機であり、
再プレー受付機が、
会員登録を受けた遊技者に発行された会員用外部排出式記憶媒体を受け入れ、受け入れた会員用外部排出式記憶媒体から遊技媒体貯数を特定する遊技媒体貯数特定情報を読み取り、読み取られた遊技媒体貯数特定情報により特定される遊技媒体貯数のうち所定の遊技媒体貯数を再プレー用の遊技媒体貯数に変更する再プレー受付機であり、
管理装置は、
発券機より発行された外部排出式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって特定され、受け入れた貨幣の金額に対応する有価価値を記録し、
再プレー受付機で受付され、遊技媒体貯数特定情報により特定される遊技媒体貯数のうち所定の遊技媒体貯数を再プレー用遊技媒体貯数として変更した再プレー用遊技媒体貯数を記録し、
記憶媒体処理装置にて読み出した会員用外部排出式記憶媒体に記録された再プレー用遊技媒体貯数特定情報によって特定され、再プレー用遊技媒体の貸出に対応して更新される再プレー用遊技媒体貯数を更新記録する、管理装置である、
ことを特徴とする記憶媒体処理システム、を提供する。
【0072】
したがって、請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の作用効果に加えて、
別体の発券機により発券した外部排出式記憶媒体を用いて遊技可能であり、遊技の結果得られた遊技媒体を計数機にて計数して遊技媒体貯数として記録する。そして、再プレー受付機によって遊技媒体貯数のうち所定の遊技媒体貯数を再プレー用遊技媒体貯数に変更し、記憶媒体処理装置にて再プレー用遊技媒体の貸出に対応して更新される再プレー用遊技媒体貯数を更新記録することができる。
【発明の効果】
【0073】
台間機に貯留された遊技者に渡すことが可能なカードのストックがなくなった場合、それまで、内蔵式ICカードを使用して遊技していた遊技者が、残度数を有した状態で台の移動を希望したとき、残度数を記録したカードを発行するための補充を遊技者は待つ必要がなくなる。
【0074】
更に、カード補充を待っている間に、遊技者が気が変わって遊技を再開継続しようとした場合、遊技を継続したいという遊技者の要望が満たされる。
【0075】
内蔵式ICカードを使用する場合、返却状態としたときの残度数を記録して白カードを発行しても、内蔵式ICカードと、内蔵式ICカードに記録されていた残度数を記録させる新たに発行するカードとでも、統一して集計可能で、遊技者毎の入金、消費度数、残度数の集計が可能である。
【0076】
本発明の記憶媒体処理装置、記憶媒体処理方法、記憶媒体処理システムにおいては、非会員の遊技者が、券売機まで行ってプリペイドカードを購入せずに、直接遊技台に向かい、記憶媒体処理装置と情報通信ができるように接続された貯留機構付き紙幣識別装置39の紙幣挿入口に、例えば、1万円などの現金を入金して遊技することが可能であるので、遊技を不便なく快適に行うことができる。また、これによって、遊技者による遊技の停止時間を削減でき、遊技機の稼働率の向上を図ることができ、遊技場の経営の側においては、効率のよい運営をすることが可能である。
【0077】
また、カード貯留部220に貯留された有価価値を有しない非会員用ICカード非会員用磁気カードに、再度、有価価値を付与して発行することが可能であるので、遊技者による遊技の停止時間を削減でき、遊技機の稼働率の向上を図ることが可能である。また、非会員用ICカード又は磁気カードを多数貯留することが可能であるので、店員が非会員用ICカード等の補充または回収を頻繁に行う手間を省くことが可能である。
【0078】
さらに、有価価値を有しない非会員用ICカード等は、返却されずにカード貯留部220によって貯留されるので、非会員用ICカードを紛失するなどの問題を解消することができる。また、カード貯留部220における非会員用ICカード等の貯留容量を超えた場合には、カード回収部で非会員用ICカードを回収することが可能であるので、多くの非会員用ICカードを記憶媒体処理装置内に貯留することが可能である。
【0079】
さらに、会員の遊技者と非会員の遊技者とを、会員用ICカードまたは非会員用ICカード等の利用によって、区別して管理することが可能であるので、会員の遊技者に特典を付与するなどして、会員の遊技者と非会員の遊技者との差別化を図ることができる。
【0080】
また、上記したように、会員としての処理、非会員としての処理に差を持たせ、会員の処理を優遇することで、再来店を促すようにしているが、会員としての処理、非会員としての処理は前述した処理に限るものではなく、会員としての処理と非会員としての処理に差があればよい。
【0081】
また、管理装置37により、各機器の情報を管理しているので、管理装置37に接続されているパーソナルコンピュータ44などで、各遊技機毎や遊技ホール全体としての売上状況、各会員の遊技者の利用状況などを一括して把握することが可能である。
【0082】
さらに、上記した一実施の形態では、遊技媒体としてパチンコ玉が使用された場合について説明したが、勿論、遊技媒体にメダルを使用した場合にも同様の作用効果を得ることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0083】
以下、本発明に係る記憶媒体処理システムの一実施の形態を説明する。
【0084】
図示しない移動式記憶媒体には、会員が遊技に使用するいわゆる会員カードと、非会員が遊技に使用する非会員カードがある。非会員カードはいわゆるプリペイドカードであってもよい。
会員カードは、ICカードからなる。非会員カードは、ICカードからなるが磁気カードからなってもよい。磁気カードを使用する場合はICカード用リーダーライターとは別途に磁気用リーダーライターを併せて設ける。カードは、カード形状記憶媒体からなる。
また固定式記憶媒体には、カード形状をなすICカードが採用される。
【0085】
ここで、会員の遊技者とは、住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号などの属性情報が会員の遊技者を互いに識別するIDに基づいて管理装置に登録され、会員用ICカードを有する遊技者をいう。また、非会員の遊技者とは、会員登録されていない一般の遊技者をいう。
【0086】
図1に図示する、この一実施の形態の記憶媒体処理システムでは、複数のパチンコ機(図示せず)および複数のパチンコ機のそれぞれに接続された記憶媒体処理装置である台間機11(ユニット11a、サンド11b)、複数のスロットマシン機(図示せず)およびスロットマシン機間に接続された台間機11(台間メダル貸機11c)が島コンピュータ21を介してネットワーク31に接続されている。
また、ネットワーク31には、計数機32、精算機33、景品管理機(POS)34、再プレー受付機35、発券機36、管理装置37なども接続されている。管理装置37には、プロトコルコンバータ41、モデム42が接続され、モデム42は、カードセンター43と一般通信回線を通じて接続する。
34aは、バーコードリーダーである。
38はPOS34に接続する景品払い出し機である。39は、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)であり台間機11について2台に1台取付られる。
【0087】
これらの機器からの情報は、ネットワーク31を介して管理装置37に出力され、さらに、プロトコルコンバータ41、モデム42を介してカードセンタ43に送信される。また、管理装置37は、例えば、パーソナルコンピュータ44などとも接続されている。また、管理装置37からの情報は、ネットワーク31を介して各機器に出力される。
【0088】
以下、本発明の実施の形態の記憶媒体処理装置、記憶媒体処理方法、記憶媒体処理システムを構成する記憶媒体や各機器のそれぞれについて説明する。
【0089】
(会員用ICカードおよび非会員用ICカード)
会員用ICカードおよび非会員用ICカード、非会員用磁気カードについて説明する。
【0090】
会員用ICカードおよび非会員用ICカードは、従来から遊技システムで使用されていたICチップを有する記憶媒体であり、カード形状を有している。非会員用ICカードは、会員用ICカードよりもカードの縦および横の長さが短く、さらに、厚さが薄く構成されている。非会員用カードとして磁気カードを用いた場合は、ICカードよりも薄くなる。
【0091】
これらの移動式カードである、会員用ICカードや非会員用ICカードは、ICチップと、そのICチップを取り巻くアンテナ部とを有する非接触型の記憶媒体であり、アンテナ部を介してICチップに情報の読み書きをすることが可能である。
【0092】
会員用ICカードまたは非会員用ICカード等を用いた管理システムにおいては、それぞれについて、次に示した管理システムの内のいずれか1つを採用することができる。
【0093】
会員用ICカードは、(1)IDだけの記録情報を有し、その他の情報は管理装置37において管理されるシステム、または、(2)ID以外に度数などの有価情報などの情報を有し、さらに、その情報は管理装置37においても管理されるシステムを採用することができる。
【0094】
ここで、会員用ICカードを用いた場合の遊技情報とは、ID、識別符号、度数、貸玉、アウト(発射玉)、セーフ(遊技機への供給玉、つまり遊技の上皿への供給玉:遊技者の獲得玉)、勝敗(セーフからアウトを減じたもの)、入金、追加入金、貸玉数、貯玉数、再プレー用貯玉数、再プレー手数料、ポイント、遊技台種別などの情報、これらの情報を履歴情報、日毎情報、週毎情報とした情報、住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号などの会員情報などをいう。また、これらに限るものではなく、遊技管理を行う上で必要な情報であれば管理することができる。さらに、これらの情報は、会員用ICカードを用いた場合の会員として処理される情報である。
【0095】
また、上記ポイントには、来店ポイント(台間機に会員用ICカードを差し込むと付与されるポイント)、貸玉ポイント(貸し玉数に応じて付与されるポイント)、勝敗ポイント(アウト数からセーフ数の差に応じて、負けた客に付与されるポイント)、稼動ポイント(アウト数に応じて付与されるポイント)などがある。また、会員用ICカードを用いた場合の管理装置37によって管理される情報は、これらに限るものではなく、遊技管理を行う上で必要な情報であれば管理することができる。
【0096】
非会員用ICカードは、(3)IDのみの記録情報を有し、その他の情報は管理装置37において管理されるシステム、(4)度数などの有価情報などの情報を有し、管理装置37においてはその情報を管理しないシステム、(5)ID、識別符号以外に度数などの有価情報などの情報を有し、さらに、その情報は管理装置37においても管理されるシステムを採用することができる。(4)は、管理装置37において情報の管理をする必要がある会員用ICカードには採用されない。尚、本実施例においては、上記(5)のシステムを例示する。
非会員カードとして、磁気カードを用いた場合は、記憶容量の点からカードに記憶される情報としては、IDと残度数に限られる。
【0097】
ここで、非会員用ICカードを用いた場合の情報とは、度数、貸玉、入金、追加入金、貸玉数、アウト、セーフ、勝敗などの遊技情報、これらの情報を所定の期間に限って管理する情報などをいう。これらの情報は、非会員用ICカードを用いた場合の非会員として処理される情報である。また、これらの情報には、貯玉数、再プレー用貯玉数、再プレー手数料、ポイント、遊技台種別などが含まれない点で会員用ICカードを用いた場合の会員として処理される情報と異なる。また、非会員用ICカードを用いた場合の管理装置37によって管理されている情報は、これらに限るものではなく、遊技管理を行う上で必要な情報であれば管理することができる。
【0098】
(発券機36)
図8は、発券機36の正面図である。図15は発券機36における動作の流れを示す図である。
【0099】
36aはカード挿入口、36bは紙幣挿入口、36cは釣銭返却口、36dは購入度数ボタン、36eは取消/釣銭請求ボタンである。
【0100】
発券機36は、紙幣挿入口36bから挿入された紙幣額に対して購入度数ボタン36dで選択された、10000円、5000円、3000円、1000円、投入された金額全部をあらわす「10000」「5000」「3000」「1000」「全部」の表示のなかから金額に対応する度数を、会員用ICカードに更新したり、会員用ICカードが用いられない場合には、その金額に対応する度数が記録された非会員用ICカード、非会員用磁気カードの発行を行う。
【0101】
ここで、度数とは、入金された金額を度数化したもので、例えば、1万円を度数化すると100度数となる。また、発券機36では、会員用ICカードを利用する場合に、来店ポイントが付与される。付与された来店ポイントは、管理装置37において、会員用ICカードの識別符号に紐づいて振られたIDに基づいて管理されているポイント数に加算される。
【0102】
発券機36は、それぞれ図示しない制御部、カード処理部、非会員用カード発行部、選択ボタン検知部、貨幣識別部から構成されている。
【0103】
制御部は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部では、カード処理部、非会員用カード発行部、選択ボタン検知部、貨幣識別部の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク31を介して管理装置37との間の信号の出入力を制御している。
【0104】
カード処理部は、会員用のICカード処理と、非会員用のICカード用の処理として、カード挿入口36aから挿入されたそのどちらかのICカードに記憶されたIDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部へ出力する。紙幣挿入口36bから挿入された紙幣額に対して購入度数ボタン36dで選択された金額に対応する度数をこれらICカードへの書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0105】
またカード処理部は、紙幣挿入口36bから挿入された紙幣額に対して購入度数ボタン36dで選択された金額に対応する度数を、発券機36の内部に貯留する非会員用ICカードに記録し、さらにIDを付与して記録し発券する。
【0106】
選択ボタン検知部は、購入度数ボタン36d、取消/釣銭請求ボタン36eが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部に信号を出力するものである。
【0107】
貨幣識別部は、紙幣挿入口36bから挿入される4種類の紙幣を識別し、識別した紙幣の情報を制御部に出力するものである。また、制御部からの情報に基づいて、釣銭返却口36cから紙幣を返却する。
【0108】
そして、制御部によって制御される、カード処理部、非会員用カード発行部、選択ボタン検知部、貨幣識別部の各機器部は、以下のように動作する。
【0109】
以下、図15を参照してその動作を説明する。
貨幣識別部は、紙幣が入金された否かを判定する(ステップS110)。
ステップS110の判定でNoの場合には、制御部は待機状態となり、例えば、この状態で取消/釣銭請求ボタン36eが押されたことがステップS123で判定されると、入金された紙幣は釣銭返却口36cから返却される(ステップS124)。
ステップS110の判定でYesの場合には、貨幣識別部は、入金された紙幣の識別を行い、その識別情報を制御部100に出力する(ステップS111)。また、貨幣識別部で識別された紙幣は、総入金額を加算して発券機36内の紙幣回収庫(図示しない)に回収される(ステップS111)。
【0110】
購入度数ボタン36dで希望のボタン(10000円ボタン、5000円ボタン、3000円ボタン、1000円ボタン、全部ボタン)が押されたが否かを選択ボタン検知部が判定する(ステップS112)。ステップS112の判定で、OFFのままの場合には、制御部100は待機状態となり、例えば、この状態で取消/釣銭請求ボタン36eが押されたことがステップS123で判定されると、入金された紙幣は釣銭返却口36cから返却される(ステップS124)。
【0111】
ステップS112の判定で、希望の金額の購入度数ボタン36dが押されたことが選択ボタン検知部で判定された場合には、例えば、購入度数ボタン36dが連続して押されていても同じ動作を繰り返さないようにするために、購入度数ボタン36dのON履歴がクリアされる(ステップS113)。
そして、選択された購入度数ボタン36dの情報は、制御部に出力される。
【0112】
次に、制御部は、貨幣識別部で識別された紙幣の金額と選択ボタン検知部から出力された選択された購入度数ボタン36dの金額の情報に基づいて、比較判定を行う(ステップS114)。
【0113】
ステップS114の判定で、識別された紙幣の金額が購入度数ボタン36dの金額より小さい場合(Noの場合)には、制御部は待機状態となり、例えば、この状態で取消/釣銭請求ボタン36eが押されたことがステップS123で判定されると、入金された紙幣は釣銭返却口36cから返却される(ステップS124)。
【0114】
一方、ステップS114の判定で、識別された紙幣の金額が購入度数ボタン36dの金額以上の場合(Yesの場合)には、カード処理部は、会員用ICカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS115)。
【0115】
ステップS115の判定で、Yesの場合、カード処理部は、会員用ICカード30に記憶されたID(後程詳述する3QRSYYMMDDTUVW)を読み取り、同IDに紐付いた残度数を読み取る(ステップS119)。読み取ったID、残度数を制御部に出力する(ステップS119)。さらに制御部は、そのID、貨幣識別部で識別された紙幣の金額、選択された購入度数ボタン36dの金額をネットワーク31を介して管理装置37に送信する(ステップS119)。また、会員用ICカードを利用の場合に付与される来店ポイントが付与され、付与された来店ポイントは、管理装置37において、会員用ICカードのIDに基づいて管理されているポイント数に加算される(ステップS119)。管理装置37は、読み取られたIDの度数残高に、購入した度数を追加し、その更新された情報をネットワーク31を介して制御部に出力する(ステップS120)。
会員IDに紐付いて購入度数分の度数を残度数に加算記録する(ステップS120)。
【0116】
そして、制御部は、その情報をカード処理部に出力し、カード処理部は、その情報を表示部に出力し、表示部は、例えば、度数残高などを表示する(ステップS120)。会員用ICカードは、カード処理部によってカード挿入口36aから返却される。(ステップS121)。
【0117】
一方、ステップS115の判定で、Noの場合、非会員用カード発行部は、貯留された非会員用小ICカードにID(後程詳述する2QRSYYMMDDTUVW)を、非会員小カードの識別符号に紐付いて付与し(ステップS116)、その情報を制御部に出力する(ステップS117)。
【0118】
ステップS116においては、発券機36はID付与要求信号を非会員用ICカードの識別番号(台番号識別可能な2QRS:QRSは実際に使っていない遊技台の番号を発券機36の番号として割り当てる。)とS111にて貨幣識別部で識別された紙幣の金額の範囲で選択された購入度数ボタン36dの金額に応じた度数(1万円で100度数)とともにネットワーク31を介して管理装置37に送信する。管理装置37ではID付与要求信号を受けると、ID付与順の通し番号でID番号を発行し、ID番号で指定できる記録エリアに非会員用ICカードの識別番号を含んだID番号と度数を記録し、ID番号と度数を発券機36へ送信する。そして発券機36は受信すると、そのID番号と度数を非会員用ICカードに記録する。(ステップS117)。
【0119】
また、非会員用カード発行部は、付与されたIDを非会員用ICカードに記録し、その非会員用ICカードを、例えば、カード挿入口36aから発行する(ステップS118)。
【0120】
ここで、制御部において、貨幣識別部で識別された紙幣の金額から選択された購入度数ボタン36dの金額が減じ、残金額に対応する情報を表示部に出力する(ステップS122)。そして、制御部から出力された残金額に対応する情報に基づいて、表示部では、その残金額を表示する(ステップS122)。
【0121】
ここで、ステップS123において、選択ボタン検知部によって取消/釣銭請求ボタン36eが押されたことが判定(Yesの場合)されると、その情報を制御部に出力する。制御部は、貨幣識別部に残金を返却するための情報を出力する。そして、貨幣識別部は、その情報に基づいて、残金を釣銭返却口36cから返却する(ステップS124)。一方、ステップS123の判定がNoの場合、制御部は待機状態となる。次いで、スタートにリターンする。
【0122】
(再プレー受付機12)
図14は再プレー受付機35における動作の流れを示す図である。
【0123】
35bは、会員カード挿入口、35aは暗証番号入力用テンキーボード、35cは端玉/端メダル受取口である。
【0124】
再プレー受付機35は、会員用ICカードに記憶されたIDと共に、管理装置37の再プレーFLG、貯玉数および再プレー用貯玉数の情報を書き換えるための要求信号を、ネットワーク31を介して管理装置37に送信し、再プレーを行える状態にするものである。
【0125】
再プレーFLGは、管理装置37に書き込まれている情報で、再プレーを可能にしたり、不可能にしたりするものであり、例えば、1が書き込まれていれば再プレー可能、0が書き込まれていれば再プレー不可能になる。ここで、再プレーとは、計数機32において計数され貯玉された貯玉数のうち所定の金額(例えば1万円)に相当する玉数を再プレー用貯玉数とし、その再プレー用貯玉数分の貸玉の貸し出しによって、遊技をすることをいう。また、再プレー受付機35では、会員用ICカードの利用によって付与されるポイントを、例えば、再プレー用貯玉数に還元することもできる。
【0126】
再プレー受付機35は、制御部、カード処理部、端玉返却部、選択ボタン検知部から構成されている。
【0127】
制御部は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部では、カード処理部、端玉返却部、選択ボタン検知部、の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク31を介して管理装置37との間の信号の出入力を制御している。
【0128】
カード処理部は、会員カード処理部として機能し、会員カード挿入口35bから挿入された会員用ICカードに記憶された、例えば、カードに紐付いたIDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部への出力、制御部からの更新された有価情報などの会員用ICカードへの書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0129】
選択ボタン検知部は、暗証番号入力用テンキーボード35a、端玉/端メダル返却ボタン、カード返却ボタン、再プレー受付ボタンが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部に信号を出力するものである。
【0130】
そして、制御部によって制御される、カード処理部、端玉返却部、選択ボタン検知部の各機器部は、以下のように動作する(図14)。
【0131】
以下に、図14を参照してその動作を説明する。
カード処理部は、会員用ICカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS160)。ステップS160の判定で、Noの場合、制御部は待機状態となる。一方、ステップS160の判定で、Yesの場合、カード処理部は、会員用ICカードに記憶されたカードに紐付いて振られたIDおよびそのIDに基づいて管理装置37に暗証番号の送信を要求後、当該管理装置37より暗証番号を受信し、制御部に出力する(ステップS161)。更に、暗証番号を受け付ける(ステップS162)。
【0132】
次に、選択ボタン検知部は、暗証番号入力用テンキーボードで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部に出力する。制御部は、会員用ICカードから読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボードで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS163)。
【0133】
ステップS163の判定で、双方の番号が一致しない場合(NGの場合)は、カード処理部によって、会員用ICカードを会員カード挿入口36bから返却する(ステップS164)。
【0134】
一方、ステップS163の判定で、双方の番号が一致した場合(OKの場合)は、カード処理部は、読み取ったIDを、制御部に出力し、さらに制御部は、そのIDをネットワーク31を介して管理装置37に送信する(ステップS165)。そして、管理装置13は、そのIDで管理されている貯玉数などを読み取る(ステップS165)。
【0135】
次に、選択ボタン検知部は、端玉/端メダル返却ボタン、カード返却ボタン、再プレー受付ボタンのいずれかのボタンが押されたことを検知し、押されたボタンを判定する(ステップS166)。
【0136】
ステップS166の判定で、端玉/端メダル返却ボタンが押されたことが判定されると、その検知信号は、制御部に出力され、さらに、制御部からネットワーク31を介して管理装置37に出力される。そして、管理装置37から端玉分の返却信号が、制御部を介して端玉返却部に出力され、端玉返却部によって、端玉が端玉/端メダル受取口35cから返却される(ステップS167)。ここで、端玉/端メダル返却ボタンは、貯玉数が少数で、その貯玉を再プレー受付をせずに返却したい場合に押されるもので、それによって、端玉/端メダル受取口35cから返却されるのが端玉である。
【0137】
ステップS166の判定で、カード返却ボタンが押されたことが判定されると、カード処理部は、会員用ICカードを会員カード挿入口36bから返却する(ステップS168)。
【0138】
ステップS166の判定で、再プレー受付ボタンが押されたことが判定されると、その検知信号は、制御部に出力され、さらに、制御部からネットワーク31を介して管理装置37に出力される。そして、管理装置37において、ステップS165でIDに基づいて読み取られた貯玉数(X1)が次の式(1)(パチンコの場合)を満たすか否かが判定される(ステップS169)。
【0139】
X1 ≧ 2500+2500×手数料レート … 式(1)
ステップS169の判定で、Noの場合、再プレー用貯玉数(Y1)が次の式(2)から算出される(ステップS170)。
【0140】
Y1 = X1 − X1×(手数料レート) … 式(2)
ここで、手数料レートは、例えば、0.375などであり、この値は任意に変更される。
【0141】
そして、管理装置37において、カード毎に振られた識別符号に紐付いたIDに基づいて再プレー用貯玉数(Y1)が登録され、貯玉数は0と書き換えられる(ステップS171)。
【0142】
ステップS169の判定で、Yesの場合、管理装置において、貯玉数(X2)は次の式(3)の値に書き換えられ、再プレー用貯玉数が2500に登録される(ステップS172、ステップS173)。
【0143】
X2 = X1−2500−2500×(手数料レート) … 式(3)
ステップS170またはステップS173で、再プレー用貯玉数が登録されると、IDに基づいて管理装置37の再プレーFLGを1に書き換え、再プレー可能な状態にする(ステップS174、S175)。
【0144】
また、上記式(1)、(2)、(3)はパチンコ台を対象としたものであるが、スロットマシンを対象とする場合、2500玉に代えて1万円分の500メダルとすることができる。再プレー受付機に切替ボタンなどを設け、その切替ボタンで、パチンコ台およびスロットマシンのどちらの再プレー受付をするかを選択できるようにすることもできる。また、それぞれ、別体式の再プレー受付機として設けられてもよい。
【0145】
ここで、再プレー受付機35における処理は、上記処理に限るものではない。例えば、再プレー用貯玉を、再プレー受付機35の端玉/端メダル受取口に排出させてもよい。また、再プレー受付機35は単独で構成されるものに限らず、例えば、台間機11に併設されてもよい。この場合、台間機11には、暗証番号入力用テンキーボードなどがさらに設けられる。
【0146】
(台間機11)
次に、記憶媒体処理装置として機能する台間機11について説明する。
【0147】
図2〜図4には、3種類の台間機11a、11b、11cの正面図、図19には台間機内部構成図が図示されている。台間機11a(ユニット)および台間機11b(サンド)はパチンコ用であり、台間機11c(台間メダル貸し機)はスロットマシン用である。
【0148】
台間機11a(ユニット)は、パチンコ機と情報通信が可能なので、パチンコ機の貸玉ボタンが押されると、パチンコ機内部からパチンコ機の上皿へ直接パチンコ玉を供給することが可能である。一方、台間機11b(サンド)は、パチンコ機と情報通信不可能なので、パチンコ玉は、サンドのノズルよりパチンコ機の上皿へ供給される。
【0149】
また、台間機11c(台間メダル貸し機)は、台間機11b(サンド)と同様に遊技機と情報通信不可能なので、メダルは、台間機11c(台間メダル貸し機)のメダル払出口19に供給され、遊技者によってスロットマシン機に移動される。なお、台間機11c(台間メダル貸し機)のメダル払出口にノズルを取り付け、自動的にメダルがスロットマシン機のメダル払出口に供給されるようにしてもよい。
【0150】
また、各台間機11a、11b、11cには、カード挿入口12、貸玉/再プレイボタン13、貸メダル/再プレイボタン14、返却ボタン15、表示部16、状態表示ランプ17、カード回収箱からなるカード回収部18、メダル払出口19、リモコン受光部51、カード種別表示52などが設けられている。
【0151】
カード挿入口12には、台間機11a、11b、11cに対する会員用ICカードまたは非会員用ICカードの挿入または排出を行なう。
【0152】
会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード挿入口12から挿入されると、会員用ICカードまたは非会員用ICカードは、カード処理部として機能するリーダライタ部203に搬送され、会員用ICカードまたは非会員用ICカードのIDなどの情報が読み取られる。
【0153】
ここで、1枚の会員用ICカードまたは非会員用ICカード、非会員用磁気カードがカード挿入口12から挿入されると、図6に図示されるように例えば、ソレノイドなどの機械的手段によって次カード侵入防止突出部207により、カード挿入口12が封鎖されるので、他の会員用ICカードまたは非会員用ICカードを挿入することはできなくなる。これによって、複数の会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード挿入口12に挿入されることで生じるカード詰りなどを防止することができる。また、ソレノイドなどの機械的手段を用いずに、他の方法でカード詰りなどを防止してもよい。
【0154】
貸玉/再プレイボタン13は、遊技者がパチンコ玉の貸し出しを要求するときに、押されるボタンである。例えば、貸玉/再プレイボタン13が1回押されると500円分のパチンコ玉が貸し出しされる。なお、パチンコ玉の貸し出しは、500円単位で行われる。
【0155】
貸メダル/再プレイボタン14は、遊技者がメダルの貸し出しを要求するときに押されるボタンである。例えば、貸メダル/再プレイボタン14が1回押されると1000円分のメダルが貸し出しされる。なお、メダルの貸し出しは、1000円単位(50枚)で行われる。
貸玉/再プレイボタン13および貸メダル/再プレイボタン14は、再プレー受付機35において再プレー手続が行われた会員用ICカード使用時にのみ利用され、再プレー用に利用することができるパチンコ玉またはメダルを貸し出しするときに押される。
【0156】
カード処理機本体201aとカード処理機開壁部201bとの間で記憶媒体受入手段を構成している。
返却ボタン15は、操作されると、リーダライタ部203に、有価価値特定情報を移動式記憶媒体に書き込んで発行することを促す。
それとともに、返却ボタン15は、移動式ICカードを受け入れる記憶媒体受入手段が、移動式ICカードの受入を感知していない場合は移動式ICカードの挿入を促し表示を表示部16に表示させる。
【0157】
表示部16は、例えば、移動式ICカードに記憶される残度数、または、固定式ICカードに記憶される残度数を表示する残度数表示をする。これによって、度数を確認でき、入金のタイミングを図ることができる。また、表示部16には、度数以外の情報を表示してもよい。例えば、図7に図示される表示部16の一部拡大正面図に図示されるように、「1000円のみ入金可」「会員」「再プレー」「○○万○○○.○」との表示がなされる。
図7に図示されるリモコン受光部51はホール従業員が使用するリモコンを受光する。カード種別表示52は緑点灯、赤点灯、青点灯の3種類の点灯が可能である。緑点灯では、キャッシュオン即ち直接紙幣が使用されていることを表示し、赤点灯では、非会員カードが使用されていることを表示し、青点灯では、会員カードが使用されていることを表示する。
【0158】
図2〜図4に図示される状態表示ランプ17は、遊技している遊技者が、会員または非会員なのかを視覚的に識別するためのものである。赤点滅、緑点灯が可能で、例えば、エラー発生時は赤色点滅、正常動作時には緑色点灯する。電源がOFF状態とされ、オフライン動作中は消灯される。
【0159】
図2〜図4に図示されるカード回収部18は、会員カード処理部および非会員カード処理部として機能するカード処理機200の非会員用カードを貯留するカード貯留部220において、非会員用カードの貯留限度量(1乃至複数)に達した場合に、非会員用カードを再発行可能に一時貯留したのち、貯留部220が満杯となって自然に満杯排出孔215より落下した先に載置するものである。その回収部18に落下した非会員用ICカードは、従業員などによって、例えば、営業終了後などに回収される。
111は制御部であり、インターフェース回路112、ROM113、CPU114、RAM115からなる。116は電源回路である。
【0160】
また、2台の台間機11aに対し1台の割合で、台間機11aの上部の固定されたランプ板部に、貨幣識別部である貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)39が設置されている。この貯留機構付き紙幣識別装置39は、4種類の紙幣に対応できるコンパクトサイズの紙幣識別機からなる貨幣識別部であり、台間機11および島コンピュータ21と情報通信可能に接続されている。また、貯留機構付き紙幣識別装置39は、2台のパチンコ機またはスロットマシン機に対して1台の割合で設けられているため、貯留機構付き紙幣識別装置39の紙幣挿入口に入金されたときには、2台のパチンコ機またはスロットマシン機の内どちらのパチンコ機2またはスロットマシン機5への入金を判定する必要がある。そこで、貯留機構付き紙幣識別装置39に2個の遊技機指定ボタンを設け、入金された側の遊技機指定ボタンを押すことによって、入金された側のパチンコ機またはスロットマシン機の指定を行う。また、図2〜図4に示す如く、貨幣識別部である紙幣識別装置39は、台間機11の本体に一体的に構成することもできる。
【0161】
(カード処理機200)
次に、カード挿入口12から挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードの処理を行うカード処理機200の実施の形態を説明する。
【0162】
図5は、カード処理機200のカード処理機開壁部201bの閉口状態の斜視図をあらわす。図6は、カード処理機200のカード処理機開壁部201bの開口状態の斜視図をあらわす。
【0163】
カード処理機200は、カード処理機本体201a、カード処理機開壁部201b、カード挿入口202(12)、受入待機手段、移動式記憶媒体処理手段および発行操作手段の読み書き作用をおこなうリーダライタ部203、リーダライタ位置検知センサー204、回収検知センサー205、カード搬送ベルト206、次カード侵入防止突出部207、会員カード侵入防止堤208、挿入検知センサー211から構成されている。
カード処理機本体201aとカード処理機開壁部201bとの間で記憶媒体受入手段210を構成し、会員用ICカード、非会員用ICカード等の移動式ICカードを受け入れる。
これら移動式ICカードの記憶媒体受入手段210への受入は、挿入検知センサー211、リーダライタ位置検知センサー204で感知する。
更にカード貯留部220を設ける。カード貯留部220は、カード挿入口202からみて奥部に設け、非会員ICカードを再発行可能に貯留する。具体的にカード貯留部220は、201aと対向するカード処理機開壁部b側の壁面のアンテナ駆動回路203aの201a側部分に、非会員用ICカードの縦横のサイズよりも大きな縦横サイズであり、複数枚の非会員用カードが貯留可能な凹部を形成することによって構成される。
【0164】
リーダライタ部203は、アンテナ駆動回路を含むIC部203a、アンテナ部203bから構成される。リーダライタ部203では、記憶媒体受入手段210へ挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードからの情報の読み取りや、会員用ICカードまたは非会員用ICカードへの情報の書き込みが行われ情報は更新される。また、リーダライタ部203は、カード処理機開壁部201bの外壁側に設置され、会員用ICカードまたは非会員用ICカードとカード処理機開壁部201bの壁部を介して情報の送受信を行っている。会員用ICカード、非会員用ICカード、固定式ICカード209が存在するか否か、カード種別、どの遊技台でいつ発行されたカードか、アンテナ部203bをIC部203aで駆動して非接触に電波を放射して問い合わせ、ID(後程詳述)を読み取る。そして、これらのカードから度数を読み出し、IDにより管理装置37に問い合わせて確認するように構成される。これら電波の放射は、記憶媒体受入手段210が移動式ICカードを検知する場合、貨幣識別部であるビルバリ39が紙幣を検知した場合に行うが、所定時間毎に行うようにしてもよい。
非会員カードとして磁気カードを使用する場合は、リーダライタ部203に磁気カード用リーダライタをリーダライタ部203に並べて設置し、磁気カードに記憶された情報を読み取り、書き込み更新することが可能である。
【0165】
209は、固定式記憶媒体である。固定式記憶媒体209には、固定式ICタグまたは、バックアップ電源付RAMとを使用することが可能である。
固定式ICタグは、カード状からなり、通常はカード処理機開壁部201bに固定されるが、固定式記憶媒体209の記憶内容を利用する必要があるときは、カード処理機開壁部201bから取り出すことが可能である。遊技者に更に交付可能としても良い。取り外しはネジ212を1本外すと、カード処理機開壁部201bの壁部の蓋が外れて、固定式ICカード209を容易に取り外せるようにしてもよい。
固定式記憶媒体209が、固定式ICタグ、キャッシュオンカードからなる場合は、カード処理機200にアンテナ部203bに非接触状態で近接させてアンテナ部に並行に固定される。
即ち、固定式記憶媒体209は、カード処理機200内に固定されずとも非接触にアンテナ部203bと、情報の送受信を行い、記憶の更新可能でかつ外部に取り出し可能である。
アンテナ部203bは、会員カード、非会員カードがICカードからなるときは、受入待機手段、移動式記憶媒体処理手段および発行操作手段によって両者間で情報の授受、読み取り書込みを行う。非会員カードとして磁気カードを用いるときは、磁気リーダライタが受入待機手段、移動式記憶媒体処理手段および発行操作手段によって両者間で情報の授受、読み取り書込みをおこなう。
尚、固定式ICカードと、非会員用及び会員用の移動式ICカードのリーダライダとは別個に設けてもよい。
固定式記憶媒体209が、バックアップ電源付RAMからなるときは、アンテナ部203bを介する事なくバックアップ電源付RAMからなる固定式記憶媒体209と、アンテナ駆動回路203aとの間で情報の授受を行い、情報の更新を行う。
【0166】
なお、リーダライタ部203で読み取り、書き込み、または、読み取りおよび書き込みが不可能な会員用ICカードまたは非会員用ICカード、非会員用磁気カードが挿入された場合には、その会員用ICカードまたは非会員用ICカードは、カード挿入口202(12)から返却される。
【0167】
カード搬送ベルト206は、図6に図示されるようにリーダライタ部203に対向して、カード処理機本体201aに設けられた開口部に配置される。そして、図示しない搬送ステップモータの回転によって、カード搬送ベルト206は動作する。このカード搬送ベルト206の動作によって、挿入検知センサ211がカードの挿入を検知すると、カード挿入口202から挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードは読み書き可能な所定の位置として位置検知センサ204がカード端部を検出する位置まで搬送される。
【0168】
カード貯留部220は、度数残高がゼロになった非会員用ICカードあるいは同磁気カードを貯留し、再発行するブランクカードを貯留する部分である。
また、会員用ICカードまたは非会員用ICカード、プリペイドカードである非会員用磁気カードがカード挿入口202(12)に挿入されずに、貨幣が台間機に挿入され、返却ボタン15が押された遊技終了後に度数残高がある場合には、その度数残高およびIDを記憶させて発券するための非会員用ICカード、非会員用磁気カードがカード貯留部220から取り出される。
【0169】
カード貯留部220の凹部には、凹部に一端が固定され、他端がカード支持板213に固定されてカード処理機本体201aの方向へ付勢されるばね214が設けられている。そしてばね214によって付勢され貯留されたブランク状態の非会員用ICカードはカード搬送ベルト206がカード挿入部202方向へ駆動すると貯留部220より取り出し可能となる。また、カード貯留部220の凹部には、非会員ICカードが満杯となった際には自然に満杯排出孔215より下方に設置されたカード回収部18へ落下して回収される。カード貯留部220にブランクカードがない場合には光式の空センサ216がカード支持板213に開口された光透過孔217を介して感知すると、管理装置37へ台番号とともにブランクカードを補充指示する旨の信号が制御部より出力されると管理装置37は当該台番号とその旨を従業員に通知する。尚、記憶媒体受入手段は、カード挿入部202から奥部にかけて境界部218が徐々に非会員ICカード1枚分の厚みの分、カード処理機開壁部201b方向へなだらかな傾斜を形成しており、このためその傾斜に沿って、カード搬送ベルト206が奥部に非会員用ICカードを搬送するとカード貯留部220に積層されて貯留されたブランクカードの端部に搬送する非会員ICカード端部が衝突することなく弱いばね214の付勢力に抗して貯留部220へ貯留可能となる。非会員用ICカードより厚い会員用ICカードはこの境界218の徐々に幅狭に形成された進入通路に詰まる手前で会員カード侵入防止堤208によって進入を妨害される。
【0170】
挿入検知センサー211、リーダライタ位置検知センサー204、回収検知センサー205は、例えば、光学的センサで構成される。各検知センサは、2つの対になるセンサで構成され、2つの対になるセンサは、カード通路である記憶媒体受入手段210を挟んで対向するように配置されている。ここで、2つの対になるセンサの一方は発光部、他方は受光部で構成されている。
それぞれ、移動式ICカードの位置を検知する。
【0171】
次に、カード挿入口202から挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードの搬送動作を説明する。
【0172】
カード挿入口202(12)から会員用ICカードまたは非会員用カードが挿入されたことを挿入検知センサ211が検知すると、搬送ステップモータを駆動し、カード搬送ベルト206を作動させる。
【0173】
会員用ICカードまたは非会員用カードは、カード搬送ベルト206によって、リーダライタ部203のアンテナ部203bとの情報の授受を行える位置として位置検知センサ204がカード端部を検出する位置まで搬送される。そして、その位置に会員用ICカードまたは非会員用ICカード、非会員用磁気カードの場合は磁気カード用リーダライタとの情報の授受可能な位置まで搬送される。搬送されたことが、検知されると、カード搬送ベルト206の動作を停止させる。
【0174】
会員用ICカードまたは非会員用ICカード31の情報が、リーダライタ部203のアンテナ部203bを介してリーダライタ部203で読み取られる。会員用ICカードが用いられた場合には、遊技終了後、台間機11の返却ボタン15が押されると、最新の情報がリーダライタ部203によって会員用ICカードに書き込まれ、カード挿入口202から返却される。なお、会員用ICカードが用いられた場合には、度数残高がゼロでもカード挿入口202から返却される。
【0175】
非会員用ICカードが用いられた場合には、遊技終了後、台間機11の返却ボタン15が押され、度数残高を有すれば、最新の情報がリーダライタ部203によって非会員用ICカードに書き込まれ、カード挿入口202から返却される。
【0176】
一方、度数残高がゼロのときには、搬送ベルト206を再度作動し、非会員用ICカードは、カード貯留部220まで搬送され収納される。
【0177】
次に、会員用ICカードまたは非会員用カードがカード挿入口202に挿入されずに、貨幣が貯留機構付き紙幣識別装置39に挿入された場合について説明する。
【0178】
会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード挿入口202(12)に挿入されずに、貨幣が貨幣識別部である貯留機構付き紙幣識別装置39に挿入されると、カード貯留部220から貯留されている非会員用ICカードあるいは非会員用磁気カードは、非会員用ICカード等が、リーダライタ部203との情報のやり取りを行える位置まで搬送される。
【0179】
遊技終了後、台間機11の返却ボタン15dが押され、度数残高を有すれば、最新の情報がリーダライタ部203によって非会員用ICカード又は非会員用磁気カードに書き込まれ、カード挿入口202から返却される。
【0180】
一方、度数残高がゼロのときには、搬送されカード貯留部220に再度貯留される。
【0181】
なお、ここでは、会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード挿入口202に挿入されずに、貨幣が貯留機構付き紙幣識別装置39に挿入された場合に、貨幣が貯留機構付き紙幣識別装置39に挿入されたのち直ちに、カード貯留部220から非会員用ICカード又は非会員用磁気カードが取り出される例を示したが、カード貯留部220からの非会員用ICカード又は非会員用磁気カードの取り出しは、遊技終了後、台間機11の返却ボタン15が押され、度数残高を有することが確認されてから行われてもよい。
【0182】
更に、移動式ICカードとしては会員カードも使用せず、貯留部220に移動式ICカードの貯留が無く、移動式遊技媒体であるプリペイドカードも使用しないで、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)39に紙幣を投入して、固定式ICカード209を使用して遊技した後の処理する場合について以下説明する。
これら移動式ICカードがなくとも、固定式ICカード209に有価価値を特定可能な有価価値特定情報を記憶させて、すなわち、ビルバリに投入された貨幣価値を固定式ICカード209の範囲で遊技することは可能である。
【0183】
つまりは移動式ICカードがカードリーダライタ200にない場合、返却ボタン15の操作により、リーダライタ部203に、アンテナ部203bで受領された固定式ICカード209に記憶させた有価価値特定情報を移動式記ICカードである非会員用カードに書き込んで発行することを促す。
リーダライタ部203は、アンテナ部203bで読み取った固定式ICカード209に記憶させた有価価値特定情報を、移動式ICカードである非会員用カードに書き込んで発行するが、貯留部220に移動式ICカードの貯留が無く、記憶媒体受入手段210が移動式ICカードの受入を感知できない場合は、返却ボタン15を操作すると、状態表示ランプ17にはエラー発生を示す赤色を点滅し、移動式ICカードの挿入を促す挿入促し表示をする。移動式ICカードの挿入を促す挿入促し表示がされると、遊技機の使用も規制される。
ホール従業員の到着が待てず、遊技者が継続して遊技することに気を変え、記憶媒体受入手段210が移動式ICカードの受入を感知前に返却ボタン15が再度操作されると移動式ICカードの発行の促しをキャンセルさせる。そのため、遊技者は遊技を再開する。状態表示ランプ17にはエラー発生を示す赤色点滅は、正常動作中をあらわす緑点灯となる。エラー発生を示す赤色点滅は、正常動作中をあらわす緑点灯となると、遊技機の使用も規制は解除され遊技者は遊技可能となる。
【0184】
貸玉ボタン13の操作により、固定式ICカード209または移動式ICカードに記憶された有価価値特定情報の範囲内で遊技媒体を遊技者に貸し出すことをIC部203aの一部を構成する貸出手段に促すと、貸出手段であるIC部203aは、固定式ICカード209または移動式ICカードに記憶された有価価値特定情報の範囲内で遊技媒体を遊技者に貸し出す。
このとき、貯留部220に移動式ICカードの貯留が無く、記憶媒体受入手段210が移動式ICカードの受入を感知できない場合は、返却ボタン15を操作すると、状態表示ランプ17にはエラー発生を示す赤色を点滅し、移動式ICカードの挿入を促す挿入促し表示をする。移動式ICカードの挿入を促す挿入促し表示がされると、遊技機の使用も規制される。
ホール従業員の到着が待てず、遊技者が継続して遊技することに気を変え、返却ボタン15操作後、記憶媒体受入手段が移動式ICカードの受入を感知前に、返却ボタン15が再度操作される代わりに、貸玉ボタン13が操作された場合は、返却ボタン15による移動式ICカードの発行の促しをキャンセルさせる。そのため、遊技者は遊技を再開する。状態表示ランプ17にはエラー発生を示す赤色点滅は、正常動作中をあらわす緑点灯となると、遊技機の使用も規制は解除され遊技者は遊技可能となる。
【0185】
次に、移動式ICカードおよび、固定式ICカード209のID処理について説明する。
ID付与手段は、台間機11(本発明の記憶媒体処理装置の1態様に相当。)に内蔵される制御部によってなされ、IC部203aにより駆動されるアンテナ部203bを介し移動式ICカードにそのIDが記録される。
ID付与手段は、移動式ICカードが記憶媒体受入手段にも、貯留手段にも存在しないときであって貨幣識別部が貨幣を受け付けた際に固定式ICカードに記録された度数が零であった場合と、記憶媒体受入手段に受け入れている移動式ICカードに記録されている度数が零かまたはその移動式ICカードがブランク状態である場合とにおいて、ID付与が行われる。詳細には、まず台間機11がID付与要求信号を固定式ICカードの識別番号(後程詳述する1QRS)と受け付けた貨幣の額に応じた度数(1万円で100度数)ともに管理装置に送信する。管理装置37ではID付与要求信号を受けると、ID付与順の通し番号でID番号を発行し、ID番号で指定できる記録エリアに固定式ICカードの識別番号を含んだID番号と度数を記録し、ID番号と度数を台間機11へ送信する。そして台間機11が受信すると、そのID番号と度数を固定式ICカードに記録する。
尚、ID番号は、16進数にて0x1QRSYYMMDDTUVWなどとし、1が固定式ICカード、1に換えて2であれば非会員用移動式ICカード、1に換えて3であれば会員用移動式ICカードを意味し、QRSが遊技台の番号、YYが2003年であれば03、MMが1月〜12月、DDが1日〜31日、TUVWが発行順とする。管理装置37においては、1QRSYYMMDDTUVWのうち、1QRSYYMMDDを0x0000000000FFFFでアンドをとってクリアした0xTUVWを用いて、
ID毎アドレス = 所定先頭アドレス+0xTUVW×(1つの記憶媒体で必要とするデータ領域の大きさW)… 式(4)
式(4)で規定されるID毎アドレスからWの間の所定アドレスにこのIDと、付与した有価価値(度数)、受け付けた貨幣の額、貸玉数、アウト、セーフ、勝敗などの遊技情報を記録することになる。
また尚、TUVWは、会員用移動式ICカードのみについての0xC000以降の発行順とし、固定式ICカードと移動式ICカードとのみについての0x0000〜0xBFFFまでの発行順とすると、管理装置37は会員と非会員とを分離した集計演算を高速に行うことができる。
また尚、QRSには、実際には存在しない遊技台番号に発券機36を割り当て、実際には存在しない遊技台番号に景品管理機(POS)34、発券機36にて移動式IDカードを発行し、景品管理機(POS)34にて会員用移動式ICカードを、夫々既述したID番号を記録して発行する。
また尚、管理装置37を接続しない場合には、TUVWはその台間機11における発行順とする。QRSによって遊技台の番号が特定できるので番号がだぶることはない。
また尚、QRSは、リモコンによる台間機11の初期設定モードにおいて、データを所定の手順で台番号をリモコンのテンキーにより入力すると、リモコンはそのデータを送信し、その台番号が台間機11に受信されるとIC部203aにより駆動されるアンテナ部203bを介し固定式ICカードに記録される。
固定式ICカードや移動式ICカードは、工場出荷時に書き換え不可能なデータエリアに世の中に2つとない長いID番号αを記録して、既出のQRSの頭にαQRSとなる数値をIDとして発番号するようにしてもよい。
また尚、有価価値(度数)は、10,000円で100度数とする。
ここで、固定式ICカードにて遊技中に新たな移動式ICカードを受け入れた場合、1QRSYYMMDDTUVWを2QRSYYMMDDTUVWと先頭の1を2に変更し、管理装置37のTUVWのみできまるアドレスに記録し直す。当該移動式ICカードの識別符号に紐付いてIDをID付与手段は記憶する。
また、貨幣を受け付けた際に記憶媒体受入手段にブランク状態か度数残高が零の移動式ICカードが存在する場合と、記憶媒体受入手段に移動式ICカードが存在しない場合であって貯留されたブランク状態か度数残高が零の移動式ICカードをカード貯留部220より取り出す場合と、のいずれかの場合に、2QRSYYMMDDTUVWを管理装置37のTUVWのみできまるアドレスに記録する。
したがって、固定式ICカード209と、台間機11が受け入れたり貯留された残度数零かあるいはブランク状態の非会員用移動式ICカードとの区別なく、発行順に決定される既述のTUVWによってのみ管理装置37にて特定されるアドレスにIDが記録されるため、固定式ICカード209を用いての遊技から非会員用移動式ICカードを受け入れ後、残度数が零となるか、精算機にて精算されるまでの遊技情報を遊技者毎に統一して集計することができる。
【0186】
次に、台間機11a(ユニット)および台間機11b(サンド)、台間機11c(台間メダル貸し機)台間機11の動作の流れを示す図である図10、図11にしたがって動作の流れを説明する。
制御部によって制御される、カード処理部、カード貯留処理部、カード位置検知部、選択ボタン検知部、貨幣識別部の各機器部は、次のように動作する。
貨幣識別部である貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)39が紙幣の入金額を制御部に出力し、制御部は貨幣を受け入れがされたか否かを判定する(ステップS310)。
【0187】
ステップS310の判定で、紙幣識別装置(ビルバリ)39が、Yesの場合、ステップS311へ進む。
制御部は、貨幣識別部からの入金可ランプを消灯させ、それ以上の入金を禁止させる(ステップS311)。
次いでステップ312では、入金に伴う処理が開始されて終了する。カード受け入れ許可に伴う処理が実行されるまでの間、次カード侵入防止突出部207を突出させてカード受入禁止処理をおこない、新たなカードの受入処理が入金に伴い連続して発生すると混乱をさける(ステップS312)。
【0188】
一方、カード処理部またはカード位置検知部である挿入検知センサ211、リーダライタ位置検知センサー204によって、会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード処理部である記憶媒体受入手段210に挿入されていないと判定された場合かつ、カード貯留部220に貯留された再発行可能な非会員用ICカードがない場合、封入カードである固定式ICカード209の使用が判断される(ステップS313)。ここで、非会員用ICカードがカード処理部である記憶媒体受入手段210に挿入されていないと判定された場合とか、カード貯留部220に貯留された再発行可能な非会員用ICカードがない場合とかは、カード搬送ベルト206によって前後に搬送してもリーダライタ位置検知センサー204に検知できない場合である。カード搬送ベルト206はカード貯留部220に貯留される非会員用ICカードをカード挿入部202方向に搬送するとそのカードの端部と当接して摩擦力により搬送可能である。
ステップS313で、Yesと判定した場合は、固定式ICカード209に度数が零であるかどうかが判定される(ステップS314)。ここで固定式ICカード209が零と判断された後も、継続して発射玉数であるアウトがカウントされる場合にはS315に進まないようNoと判定するようにしてもよい。このステップS314では同じ遊技者による遊技が継続していればNoと判定し、そうでなければYesと判定する他の判定も採用できる。
ステップS314でYesと判定されたときは、既述のID付与手段によってID付与が行われる。そのIDは0x1QRSYYMMDDTUVW(既述)となり、固定式ICカード209と管理装置37の両方に記録される。(ステップS315)。
ステップS314でNoと判定された場合、即ち、まだ残度数のある状態での入金である追加入金の場合、この新ID付与は行わない。追加入金の場合には、遊技者が変わることがないので追加入金毎に新IDを付与して遊技情報を別集計する必要性がない。
【0189】
ステップS313で、Noと判定された場合は、挿入されたか貯留部220から取り出した非会員用ICカードが存在する場合、残度数なしかまたはブランク状態でYESと判定される(ステップS316)。
ステップS316でYesと判定されたときは、ステップS315においてIDを0x2QRSYYMMDDTUVW(既述)として、上記同様に新IDの付与を行う。即ち、固定式ICカードに換えて残度数無かブランク状態の非会員用移動式ICカードが処理されることとなる。
ここで挿入されたカードがない場合、カード搬送ベルト206をカード挿入部202方向へ搬送してカード貯留部220からカードを取り出し、アンテナ部203bによって読み書き可能な位置にセットし、ステップS315に進む。
ステップS316でNoと判定されたときは、新IDは発行されない。
【0190】
そして、制御部は、ID付与要求信号を固定式ICカードの識別番号(既述の1QRS)またはカードより読み取ったID、及び入金額に応じた度数ともに管理装置に送信する。(ステップS317)。そこで管理装置37は、受信した既述の通りID付与要求信号を固定式ICカードの識別番号またはID、及び度数とを発行順またはIDに含まれる0xTUVWの情報によって特定される所定の記録エリアに記録することになる。そして管理装置37より受信したIDと度数を積算して記録する(ステップS318)。
次いで、入金処理完了、即ちS318が終了するまで待機される(ステップS319)。入金処理の完了は、固定式ICカード209、または移動式ICカードに度数が正しく記録されたか確認(ベリファイ)することでなされる。
次いで、入金履歴がクリアされ(ステップS320)、入金可ランプは点灯され入金が新たに可能とし(ステップS321)、カード受入許可がされ(ステップS322)、スタートにリターンする。
【0191】
ステップS310の判定で、Noの場合には、カード位置検知部である挿入検知センサ211、リーダライタ位置検知センサー204によって、会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されているか否かが判定される(ステップS323)。
カード位置検知部であるリーダライタ位置検知センサー204のカードの検知Onによってカード搬送ベルト206が駆動してカードをリーダライタ部203位置に移動する。
【0192】
ステップS323の判定で、Noの場合には、管理装置37、島コンピュータ21に白カード(ブランクカード)挿入無報知の指示をする(ステップS324)。
次いで、封入カードである固定式ICカード209に残度数が有るか否かが判定される(ステップS325)。
ステップS325でNoと判定された場合は、入金可ランプを点灯し(ステップS326)、カードの受入許可をし(ステップS327)、スタートにリターンする。
ステップS325でYesと判定した場合は、ステップS330へ進む。
【0193】
ステップS323でYesと判定した場合は、カード挿入初回か否かを判定する。(S3231)S3231においてYesと判定された場合には所定時間CArdと表示部16の7セグメントLEDにて表示する。(S3232)
次いで、カードは挿入済みなので、次カード進入防止突出部207を突出させてカードの受入を禁止してカードの目詰まりを防止する(ステップS328)。次いで、カードをリーダライタ部203へカード搬送ベルト206で移送させる(ステップS329)。具体的には光学挿入検知センサーであるリーダライタ位置検知センサー204を、ON状態からOFF状態をとらせた瞬間、カード搬送ベルト206を停止する。
ついで、ステップS330で、固定式カード209、会員用ICカードまたは非会員用ICカードに記憶されたIDをカード処理部で読み取る。カード処理部は、読み取ったIDを、制御部に出力し、さらに制御部はそのIDを管理装置に送信する。そして、管理装置は、そのIDで管理されている度数などを読み取り、読み取った情報をネットワーク31、島コンピュータ37を介して制御部へ送信する。ここでリーダライタ部203を駆動してリードライトが不良か否かの判定と読み取った度数と管理装置より受信した度数が異なるか否か、が判定される。
【0194】
ステップS330の判定で、Noの場合には、リードライト以外の不良、搬送不良(挿入検知センサ211にてON状態からOFF状態となった後カード搬送ベルト206を奥部へ搬送したにも係わらず、リーダライタ位置検知センサ204がON状態からOFF状態とならないなどの有無が判定される(ステップS348)。
ステップS330の判定でYesの判定の場合およびステップS348でYesの判定の場合には、制御部はカード処理部に、封入カードである固定式ICカード209以外のカードである、会員用ICカードまたは非会員用ICカード、非会員用磁気カードを返却する情報を出力する。その情報を受け取ったカード処理部は、カード挿入口202(12)から会員用ICカードまたは非会員用ICカード、非会員用磁気カード等、封入カードである固定式ICカード209以外を返却する(ステップS331)。
【0195】
ステップS330またはステップS348の判定で、Yesの場合には、続いて制御部は、表示部16に、リードライトエラーや搬送不良が発生したことを表示させる(ステップS332)。また、制御部は、島コンピュータ21、ネットワーク31を介して管理装置37に、これらのエラー情報を出力する。管理装置37は、その搬送不良の情報に基づいて、景品管理機(POS)34などに搬送不良が発生に基づく情報を出力し、エラー発生中、状態表示ランプ17にエラー発生中を示す赤点滅表示させる(ステップS333)。また、ブザー、場内放送などでエラーが発生したことを報知することも可能である。ついで、入金可ランプは消灯され、入金禁止処理がされ(ステップS334)、カード受入禁止処理がなされる(ステップS345)。
ここで、カード搬送不良の原因となるカードが取り除かれるなどエラーが解除されるまで待機したのち(ステップS346)、エラー履歴がクリアされ(ステップS347)、ステップS321へ進む。
【0196】
ステップS348の判定で、Noの場合には、状態表示ランプ17に正常動作中を示す緑点灯表示させる(ステップS349)。
次いで、表示部16に入金可点灯させ、入金を許可させる(ステップS350)。
【0197】
S353に次いで、またはステップS351でNoと判定した場合、貸玉ボタン13にON状態を取らせた履歴があるか否かが判定される(ステップS354)。
ステップS354の判定で、Yesと判定された場合は、制御部は貸玉ボタン13にON状態を取らせた履歴はクリアされ、代わりにS3821に用いるべく貸玉ボタンONの際のキャンセル操作履歴をONとする(ステップS355)。ついで、入金可ランプを消灯させ、入金を不可とする(ステップS356)。
【0198】
ついで、再プレーFLGが1であるか0であるかが制御部で判定される(ステップS357)。再プレーFLGは、再プレー受付機35で受け付けると1となる管理装置内記録値を制御部が受信したものである。
【0199】
管理装置37は、IDに基づいて管理されている再プレーFLGの値を制御部に出力する。
制御部では、管理装置37からの再プレーFLGの値を判定する(ステップS357)。再プレー受付機35で受付されたときには、管理装置37内の記録値である再プレーFLGが1となり、受付されていないときには、再プレーFLGが0となっている。
【0200】
ステップS357の判定において、再プレーFLGが1であることが制御部によって判定された場合、制御部は、表示部16に度数表示をさせる(ステップS358)。更に台間機が、ユニット11aの場合は、遊技機に再プレー可能度数を送信する。
次いで、制御部は、再プレー用貸玉要求信号をパチンコ機の制御部に出力する。パチンコ機の制御部は、パチンコ機から所定数のパチンコ玉の貸し出しを行わせる。また、制御部は、再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数の情報を管理装置37に出力する。そして、管理装置37では、再プレー用貯玉数から再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数が減算され、減算後の再プレー用貯玉数がID毎に書き込まれる。
すなわち、制御部は、貸玉とその分の再プレー可能貯玉減少と貸玉、貯玉情報を管理装置37に送信、出力しID毎に記録する(ステップS359)。そして、再プレーLEDを点灯させる(ステップS360)。
次いで、貸玉が完了されるまで待機される(ステップS361)。
【0201】
一方、ステップS357の判定において、再プレーFLGが0であることが制御部によって判定された場合、制御部は、表示部16に度数表示をさせる(ステップS362)。更に台間機が、ユニット11aの場合は、遊技機に度数を送信する。
次いで、制御部は、再プレー用貸玉要求信号をパチンコ機の制御部に出力する。パチンコ機の制御部は、パチンコ機から所定数のパチンコ玉の貸し出しを行わせる。また、制御部は、貸玉要求信号に相当する玉数の情報を管理装置37に出力する。
すなわち、制御部は、貸玉とその分の度数減と貸玉、度数情報を管理装置37に送信、出力しID毎に記録する(ステップS363)。100円分(25玉)づつ5回、都合500円分を出力する。5回をチェンジ可能としてもよい。
次いで、貸玉に応じてIDに紐付いてポイントを付与する(ステップ364)。
次いで、貸玉が完了されるまで待機される(ステップS361)。
【0202】
貸玉が完了されると、入金可ランプが表示部16に点灯され、入金が許可され、貸玉後度数が表示される(ステップS365)。
続いて、制御部は、管理装置37から再プレー用貯玉数の情報を受信し、通信によって得た再プレー用貯玉数が0か否かを判定する(ステップS366)。ステップS366の判定において、Yesの場合には、制御部は、再プレーFLGの数値を0に書き換える情報を管理装置37に出力する(ステップS367)。そして、管理装置37では、IDに基づいて再プレーFLGの数値を0に書き換える(ステップS367)。
【0203】
ステップS366の判定において、Noの場合には、選択ボタン検知部で、返却ボタン15を選択することに基づく返却要求信号が入力された履歴の有無が判定される(ステップS368)。
【0204】
ステップS368の判定において、No(履歴無)の場合には、選択ボタン検知部は、その情報を制御部に出力する。
次いで、キャンセル操作履歴がクリアされる(S3681)。後程詳述するキャンセル操作とは、非会員用ICカードがカード処理装置200になく固定式カード209を用いて度数を読み書きする場合に、返却ボタン15が押されて非会員用ICカードの補充要求として表示部16の7セグメントLEDに「CArd」と表示し、更に再度返却ボタン15が押されるか、貸玉ボタン13が押された場合、その「CArd」表示を取りやめるキャンセル操作を指す。その履歴をクリアすることで、再び返却ボタンが押された場合に、上記の如く「CArd」と表示することができる。
次いで、固定式カード209に残度数を有するか否かを判定する(S3682)。S3682の判定でNoの場合には、S370へ進み、Yesの場合には会員カードが記憶媒体受入手段210に存在するか否かを判定する(S3683)。
S3683の判定でYesの場合には、S3685へ進み、固定式ICカード209の残度数の持ち主と会員用ICカードの持ち主とは異なるので、そのまま何も書き込まないで排出し、その会員用ICカードを挿入検知センサー211が感知しなくなるまで待機する。(S3685)
次いで、S328にてカードの挿入ができないよう次カード侵入防止突出部207が突出しているのでこれを解除して次カードの受入許可を行い、固定式カード209の残度数をブランク状態または残度数零の白カードに移すべく、当該白カードの挿入を待つ。(S3686)
S3683の判定で会員用ICカードの存在が確認されないNoの場合には、非会員用ICカードの存在を確認する(S3684)。
S3684の判定で非会員用ICカードの存在が確認されないNoの場合には、そのまま固定式ICカード209を用いての遊技を続けるべくS370へ進む。
S3684の判定で非会員用ICカードの存在が確認されるYesの場合にはS3687へ進み、その非会員用ICカードが白カード(度数が零か、ブランク状態のカードを指す)か否かを判定する(S3687)。
S3687の判定でNoと判定された場合には、残度数のある固定式ICカード209と残度数のある非会員用ICカードの持ち主が異なると見なして非会員用ICカードを外部排出し、その非会員用ICカードを挿入検知センサー211が感知しなくなるまで待機する。(S3688)
次いで、S328にてカードの挿入ができないよう次カード侵入防止突出部207が突出しているのでこれを解除して次カードの受入許可を行い、固定式カード209の残度数をブランク状態または残度数零の白カードに移すべく、当該白カードの挿入を待つ。(S3689)
S3687の判定でYesと判定された場合には、ステップS36871で、白カード(ブランクカード)の挿入が初回であるか否かが判定される。
S36871にてYesと判定された場合には、管理装置37に対し、封入カードである固定式ICカード209使用時のIDに含まれた、カード識別符号を封入カードである固定式ICカード209(既述の0x1QRS)から非会員カード(既述の0x2QRS)に変更させるべく、IDと変更信号を送信する。(ステップS36872)。
次いで、各カードに対し、管理装置37より受信した、カード識別符号を封入カードである固定式ICカード209から非会員カードに変更したID(0x1QRSYYMMDDTUVW→0x2QRSYYMMDDTUVW)を記録する(ステップS36873)。
S36871にてNoと判例された場合にはもう既に上記S36872とS36873を実行しているのでS370へ進む。
S379においては、記憶媒体受入手段210に会員用ICカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS370)。
【0205】
ステップS370の判定において、Yesの場合には、カード処理部またはカード位置検知部は、その情報を制御部に出力する。そして、制御部は、カード種別表示52に青色を点灯させ(ステップS371)、スタートにリターンする。
【0206】
一方、ステップS370の判定において、Noの場合には、カード処理部またはカード位置検知部は、その情報を制御部に出力する。
【0207】
続いて、記憶媒体受入手段210に、非会員用ICカードまたは、非会員用磁気カードが挿入されているか否かを判定する(ステップS372)。
【0208】
ステップS372の判定において、Yesの場合には、カード処理部またはカード位置検知部は、その情報を制御部に出力する。そして、制御部は、カード種別表示52に赤色を点灯させ(ステップS373)、スタートにリターンする。
【0209】
一方、ステップS372の判定において、Noの場合には、カード処理部またはカード位置検知部は、その情報を制御部に出力する。
続いて、カード処理部またはカード位置検知部に、固定式カードである固定式ICカード209に残度数が有るか否かの判定をする(ステップS374)。
【0210】
ステップS374の判定において、Yesの場合には、カード処理部またはカード位置検知部は、その情報を制御部に出力する。そして、制御部は、カード種別表示52に緑色を点灯させる(ステップS375)。
ステップS374の判定において、Noの場合には、ランプであるカード種別表示52を消灯して(ステップS376)、リターンしてスタートに戻る。
【0211】
ステップS368の判定において、Noの場合すなわち返却ボタンのON履歴が有る場合は、記憶媒体受入手段210に会員用ICカードの有るか否かの判定がなされる(ステップS378)。
【0212】
ステップS378で会員用ICカードなしの判定がなされた場合は、S380へ進む。記憶媒体受入手段210に非会員用カードがあるか否かを判定する(ステップS380)。
ステップS380の判定でNoの場合には、封入式カードである固定式ICカード209の残度数の有無が判定される(ステップS381)。
ステップS381で判定がYesの場合は、移動式ICカードの受入を感知しない場合から待機後非会員用移動式ICカードの受入を感知する場合であって固定式ICカードに残度数がある場合にflgをOn(”1”)とする。(S3811)
次いで、表示部16の現在の表示が判定される(ステップS382)。ステップS382の判定が、現在の表示部16の7セグメントLEDが「CArd」表示の場合は度数表示に変更し(ステップS383)、S328にてカードの挿入ができないよう次カード侵入防止突出部207が突出しているのでこれを解除して次カードの受入許可を行い(S3805)、ステップS370に進む。
ステップS382で判定が、現在の表示部16の7セグメントLEDが度数表示の場合は「CArd」表示に変更し(ステップ384)、上記同様ステップS3805を実行後、ステップS370に進む。
ここでステップS382は別態様としてS3821のようにキャンセル操作の履歴の有無を判定するようにしてもよい(ステップS3821)。キャンセル操作の履歴有としては、返却ボタン15を2、4、6、・・・2N回のように偶数回押した場合、貸玉ボタンを押したときに実行されるS355にてキャンセル操作ONとされた場合、その他のキャンセルボタンを設けてONとされた場合等、様々な態様が考えられる。キャンセル操作履歴有の場合には、S383の表示部16には度数表示が実行される。
【0213】
ステップS381で判定がYesの場合、即ち、残度数の有する固定式ICカードで遊技終了するべく返却ボタンが押され、その残度数を非会員用移動式ICカードに移動すべくその非会員用ICカードの挿入を待機している状態において、遊技者が貸玉ボタンを押して残度数を使ってしまった場合、残度数移動の目的がなくなってしまったので、flgをOFF(”0”)とし(S3812)、返却ボタンONの履歴をクリアする(S3803)。
次いで度数や「Card」と表示された7セグメントLEDを非点灯とし(S3804)、上記同様ステップS3805を実行後、ステップS370へ進む。
ステップS378で会員用ICカード有りの判定がなされたときは、ステップS379へ進み、会員カードが外部排出され、その会員用ICカードを挿入検知センサー211が感知しなくなるまで待機する。(S379)
次いで、flgの判定がなされ(S3791)、flgがOnの場合には残度数の有する固定式ICカードで遊技終了するべく返却ボタンが押され、その残度数を非会員用移動式ICカードに移動すべくその非会員用ICカードの挿入を待機している状態が継続しているので上記したS3803、S3804を実行しないでS3805へ進む。
S3791においてflgがOFFの場合にはもともと残度数の有する固定式ICカードで遊技終了するべく返却ボタンが押され、その残度数を非会員用移動式ICカードに移動すべくその非会員用ICカードの挿入を待機している状態ではないので、挿入されていた会員用ICカードを返却し、その要求元である返却ボタンON履歴をクリアし(S3803)、表示部7セグメントLEDを非点灯とし、上記したS3805へ進む。
ステップS380の判定でYesの場合には、flgの設定を判定する(S3801)。
S3801においてflgがOFFの場合には、もともと残度数の有する固定式ICカードで遊技終了するべく返却ボタンが押され、その残度数を非会員用移動式ICカードに移動すべくその非会員用ICカードの挿入を待機している状態ではないので、非会員用ICカードの残度数が零でなく、ブランク状態でもないか否かを判定し(S3802)、Yesの場合は、残度数付の非会員用ICカードを外部へ排出し、その非会員用ICカードを挿入検知センサー211が感知しなくなるまで待機する(S385)。
S3802の判定がNoの場合は、会員が自分の会員用ICカードを挿入したくて返却ボタンを押したのであるとして、記憶媒体受入部210に存する非会員ICカードを貯留部220へ再発行可能に収容する。ここで、貯留部220が満杯の場合は満杯排出孔215より自然に落下されて下方に載置された回収部18へ移る際、回収検知センサー205がその落下する非会員用ICカードをカウントする(S386)。
従って上記した如く、会員カードは返却ボタンONにより無条件に外部に排出する。非会員ICカードは残度数がある場合には返却ボタンONにより外部に排出し、精算機33にて残度数を現金として払い出すようにする。そしてICカードは残度数がないかブランクカードの場合、返却ボタンONで貯留部220へ収容し、会員が会員用ICカードを挿入可能にする。
そして以下に固定式ICカードで残度数が零でない状態で返却ボタンが押されて固定式ICカードの残度数を非会員用ICカードに移したいと待機後、非会員用ICカードを新たに受け入れた場合(S3801のflgがONの場合)を説明する。
即ち、S3801においてflgがOnの場合には、S38011へ進み、再び封入式ICカードである固定式ICカード209が残度数があるか否かを確認する(S38011)。flgがON状態ではS381の判定によれば209に残度数あり、であるが、その後貸玉ボタン13が押され残度数零となる場合Noが存在するのでS38011を設ける。
S38011においてNOと判定される残度数零の場合には、受け入れた非会員用ICカードは貯留部220への移送も、外部への排出も行わず、次の入金を受けて度数付与する先がこの非会員用ICカードであるとしたいのでそのまま待機させる。
即ち、次カードを受入不可とし(S380125)、次いでS380126へ進み、管理装置37に対し、封入カードである固定式ICカード209使用時のIDに含まれた、カード識別符号を封入カードである固定式ICカード209(既述の0x1QRS)から非会員カード(既述の0x2QRS)に変更させるべく、IDと変更信号を送信する。(ステップS380126)。
次いで、各カードに対し、管理装置37より受信した、カード識別符号を封入カードである固定式ICカード209から非会員カードに変更したID(0x1QRSYYMMDDTUVW→0x2QRSYYMMDDTUVW)を記録する(ステップS380127)。
次いで、7セグメントLEDを非点灯とし(S380128)、返却ボタンONの履歴をクリアし(S380129)、flgをOFFとし(S380130)、固定式ICカードで残度数を移動式ICカードに移すという遊技者の要求状態を解除する。
S38011においてYesと判定される固定式ICカードで残度数を移動式ICカードに移す要求が、残度数が0でないが故継続する場合、新たに記憶媒体受入手段210が受け入れた非会員用ICカードがブランク状態でなくかつ残度数を有する否かを判別する(S38012)。
S38012においてYesと判定された場合、残度数のある非会員用ICカードに固定式ICカード209の残度数を移すことはできないので何もしないで外部に排出し、その非会員用ICカードを挿入検知センサー211が感知しなくなるまで待機する(S38013)。
次いで、S328にてカードの挿入ができないよう次カード侵入防止突出部207が突出しているのでこれを解除して次カードの受入許可を行い、固定式カード209の残度数をブランク状態または残度数零の白カードに移すべく、当該白カードの挿入を待つ(S38014)。その後はS370へ進む。
管理装置37に対し、封入カードである固定式ICカード209使用時のIDに含まれた、カード識別符号を封入カードである固定式ICカード209(既述の0x1QRS)から非会員カード(既述の0x2QRS)に変更させるべく、IDと変更信号を送信する。(ステップS380121)。
次いで、各カードに対し、管理装置37より受信した、カード識別符号を封入カードである固定式ICカード209から非会員カードに変更したID(0x1QRSYYMMDDTUVW→0x2QRSYYMMDDTUVW)を記録する(ステップS380122)。
そして、非会員用ICカードに残度数が移せたので外部に排出し、その非会員用ICカードを挿入検知センサー211が感知しなくなるまで待機する(S380123)。
次いで、S328にてカードの挿入ができないよう次カード侵入防止突出部207が突出しているのでこれを解除して次カードの受入許可を行う(S380124)。
次いで、7セグメントLEDを非点灯とし(S380128)、返却ボタンONの履歴をクリアし(S380129)、flgをOFFとし(S380130)、固定式ICカードで残度数を移動式ICカードに移すという遊技者の要求状態を解除する。その後ステップS370へ進む。
発行操作手段(ステップ)として、
返却ボタンが押されると、下記のA〜Cを選択的に実行し、
A)記憶媒体受入手段210が会員用ICカードの受入を感知する場合(S378がYES)、遊技者が受け取り可能に外部へ排出して(S379)、次の会員用又は非会員用ICカードを受入可能な待機状態とし(S3805)、
B)記憶媒体受入手段210が非会員用ICカードの受入を感知する場合(S380がYES)に下記B1又はB2を選択的に実行し、
B1)非会員用ICカードに記録された有価価値特定情報によって特定される有価価値が零の場合には(S3802がNO)、非会員用ICカードを遊技者が受け取りできないように回収して(S386)次の会員用又は非会員用ICカードを受入可能な待機状態とし(S3805)、
B2)非会員用ICカードに記録された有価価値特定情報によって特定される有価価値が零でない場合(S3803がYES)には、遊技者が受け取り可能に外部に排出して(S385)次の会員用又は非会員用ICカードを受入可能な待機状態とし(S3805)、
C)記憶媒体受入手段210が移動式ICカードの受入を感知しない場合から待機後非会員用ICカードの受入を感知する場合(S3801のflgがON)に下記C1又はC2を選択的に実行し、
C1)固定式ICカードから読み出した有価価値特定情報によって特定される有価価値が零の場合(S38011がNO)は、非会員用ICカードを受け入れて待機し(待機するので次カード受け入れは禁止S380125)、
C2)固定式ICカードから読み出した有価価値特定情報によって特定される有価価値が零でない場合(S38011がYES)に下記C21又はC22を選択的に実行し、
C21)受け入れた非会員用移動式ICカードから読み出した有価価値特定情報によって特定される有価価値が零またはブランク状態の場合(S38012がNO)、固定式ICカードに記録された有価価値特定情報によって特定される有価価値を特定可能な第2の有価価値特定情報を非会員用ICカードに記録して(S380122)遊技者が受け取り可能に外部に排出し(S380123)、次の会員用又は非会員用移動式記憶媒体を受入可能な待機状態とし(S380124)、
C22)受け入れた非会員用ICカードから読み出した有価価値特定情報によって特定される有価価値が零でない場合(S38012がYES)、非会員用ICカードを遊技者が受け取り可能に外部へ排出し(S38013)、読み出す有価価値特定情報によって特定される有価価値が零またはブランク状態の非会員用ICカードを受入可能な待機状態とする(S38014)ものである。
【0214】
(計数機32)
計数機32の構成について説明する。
計数機32は、カード挿入口、遊技媒体投入部、全部ボタン、計数結果表示部、返却ボタン、レシート発券口から構成される。
【0215】
計数機32は、パチンコ玉またはメダルの数量を計数するものである。会員用ICカードのみを受け入れるカード挿入口に会員用ICカードが挿入された場合には、会員用ICカードに記憶されたIDを読み取り、計数された計数値が貯玉数としてそのIDに基づき管理装置37に記憶される。また、計数機32では、会員用ICカードの利用によって付与されるポイントを、例えば、玉数として還元し、計数機32によって計数された玉数にその還元された玉数を加算することもできる。
【0216】
一方、会員用ICカードがカード挿入口に挿入されない場合には、計数された情報を、例えば、バーコードとしてレシートに記録し、そのレシートがレシート発券口から発行される。また、このレシートには、簡易管理用IDが記録され、その簡易管理用IDは、そのレシートを用いて景品交換されるまで、管理装置37で計数機32で計数された玉数とともに管理される。
【0217】
計数機32は、さらに制御部、カード処理部、記憶媒体処理部、選択ボタン検知部、計数処理部から構成されている。
【0218】
制御部は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部では、カード処理部、記憶媒体処理部、選択ボタン検知部、計数処理部の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク31を介して管理装置37との間の信号の出入力を制御している。
【0219】
カード処理部は、カード挿入口から挿入された会員用ICカードに記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部への出力、制御部からの更新された有価情報などの会員用ICカードへの書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0220】
記憶媒体処理部は、計数処理部で計数された玉数および簡易管理用IDをレシートに、例えば、バーコードとして記録し、その記録されたレシートをレシート発券口から発券する。
選択ボタン検知部は、全部ボタン、返却ボタンが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部に信号を出力するものである。
計数処理部は、遊技媒体投入部に投入された玉数を計数し、その計数した情報を制御部へ出力するものである。計数処理部で計数された結果は、例えば、計数結果表示部9dに表示することもできる。
そして、制御部によって制御される、カード処理部、記憶媒体処理部、選択ボタン検知部、計数処理部の各機器部は、動作の流れを図示する図12に図示されるように動作する。
【0221】
以下に、図12を参照してその動作を説明する。
計数処理部において、遊技媒体投入部に投入された遊技媒体の計数を行う(ステップS410)。計数処理部で計数された結果は、制御部に出力される。制御部は、その計数結果を、例えば、計数結果表示部に表示するための情報を計数結果表示部に出力することもできる。
【0222】
そして、全部ボタンが押されたか否かを選択ボタン検知部が判定する(ステップS411)。
ステップS411の判定で、Noの場合には、リターンしスタートに戻る。
ステップS411の判定で、Yesの場合すなわちボタンONの場合には、その情報を制御部に出力する。
【0223】
続いて、カード処理部において会員用ICカードが挿入されているか否かが判定される(ステップS412)。
【0224】
ステップS412の判定で、Noの場合には、制御部は、計数処理部で計数された玉数および簡易管理用IDの情報をネットワーク31を介して管理装置37に出力するとともに、記憶媒体処理部に制御部から計数処理部で計数された玉数および簡易管理用IDの情報が出力される。「会員カードか非会員用小カードを入れてください。」との表示をさせる(ステップS413)。ステップS415に進む。
【0225】
ステップS412の判定で、Yesの場合には、カード処理部は、会員用ICカードに記憶されたカードに紐付いて振られたIDを読み取り、読み取ったIDを制御部に出力する(ステップS414)。
【0226】
次に、返却ボタンが押されたが否かを選択ボタン検知部が判定する(ステップS415)。
【0227】
ステップS415の判定で、Noの場合には、リターンしスタートに戻る。
ステップS415の判定で、Yesの場合には、カード処理部は、カード挿入口から会員用ICカードを返却する。あるいは、記憶媒体処理部では、制御部から出力された情報に基づいて、レシートに玉数および簡易管理用IDを、例えば、バーコードとして記録し、レシート発券口からレシートを発券する(ステップS416)。
制御部は、カード処理部で読み取られたIDおよび計数処理部で計数された玉数をネットワーク31を介して管理装置37に送信する(ステップS417)。そして、管理装置では、カードの識別符号毎に紐付けられて振られたIDに基づいて、すでに記憶されている貯玉数に計数処理部で計数された玉数が加算される(ステップS417)。
【0228】
なお、ステップS417で、加算後の貯玉数を表示させるようにすると、遊技客に全貯玉数がトータルいくらになったのかが把握できるので好ましい。また、計数機32は、パチンコ玉用と、スロットマシンで用いられるメダル用とがある。
【0229】
(景品管理機(POS)34)
図16は、景品管理機(POS)34における動作の流れを示す図である。
【0230】
景品管理機(POS)34の構成について説明する
景品管理機(POS)には、図示しないカード挿入口、暗証番号入力用テンキーボード、バーコードリーダ、表示部、特殊景品ボタン、一般景品選択部からなる。
【0231】
景品管理機(POS)34は、カード挿入口より挿入された会員用ICカードより、IDに基づき貯玉数を参照し、貯玉数とその貯玉数により交換される景品種別と数量の表示を行い、景品払出機38が併設される場合、景品払出機38へ払い出す景品の種別と数量を指示するものである。また、計数機32で発券されたレシートを用いる場合には、バーコードリーダでレシートに記録された情報を読み取り、その情報に基づく貯玉数の範囲で貯玉数と景品との交換を行うものである。
【0232】
特殊景品ボタンが押された場合の景品は、例えば、大景品(2500円)、小景品(1000円)などがあり、貯玉数より端玉(景品と交換後の残り玉)を最小にするよう計算されて、例えば、景品払出機38が併設されている場合には、景品が自動的に払い出される。景品払出機38が併設されていない場合には、表示された交換される景品の種別と数量の表示に基づいて、店員などによって景品が払い出される。また、例えば、タバコ、ジュースなどの一般景品と交換する場合には、一般景品選択部により、交換したい景品や個数を選択し、景品交換を行う。一般景品と交換する場合には、店員などが景品を払い出すことが多いが、景品払出機などで自動的に景品を払い出すこともできる。
【0233】
また、景品管理機(POS)34では、会員用ICカードの利用によって付与されるポイントと、例えば、タバコ、ジュースなどの賞品と交換することができるようにしてもよい。
【0234】
景品管理機(POS)34は、制御部、カード処理部、記憶媒体処理部、選択ボタン検知部、景品払出処理部から構成されている。
【0235】
制御部は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部では、カード処理部、記憶媒体処理部、選択ボタン検知部、景品払出処理部の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク31を介して管理装置37との間の信号の出入力を制御している。
【0236】
カード処理部は、カード挿入口から挿入された会員用ICカードに記憶された、例えば、カード毎に振られた識別符号に紐付いたIDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部への出力、制御部から更新された有価情報などの会員用ICカードへの書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0237】
記憶媒体処理部は、バーコードリーダなどによって、レシートに記録された玉数および簡易管理用IDを読み取り、その読み取った情報を制御部に出力するものである。
【0238】
カード処理部や記憶媒体処理部で読み取られた、例えば、計数された玉数などの情報は、表示部に表示される。また、表示部には、景品交換される景品の種類や個数なども表示させる。
【0239】
選択ボタン検知部は、暗証番号入力用テンキーボード、特殊景品ボタン、一般景品選択部の選択ボタンが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部に信号を出力するものである。
【0240】
景品払出処理部は、選択ボタン検知部で検知された信号に基づいて、例えば、表示部や景品払出機に払い出される特殊景品の種類や個数などの景品払出情報を出力するものである。
【0241】
そして、制御部によって制御される、カード処理部、記憶媒体処理部、選択ボタン検知部、景品払出処理部の各機器部は、次のように動作する(図16)。
【0242】
以下、図16を参照してその動作を説明する。
カード処理部において会員用移動式ICカードが挿入されているか否か、そのカードがブランクカードか否かが判定される(ステップS510)。
【0243】
店員が新たな会員カードを作成するためにカード挿入口よりブランクカードを挿入する。そこでステップS510においては挿入されたブランクカードと判定された場合には、ステップS527のID付与ステップを実行する。S527においては、景品管理機(POS)34はID付与要求信号を会員用移動式ICカードの識別番号(台番号識別可能な3QRS:QRSは実際に使っていない遊技台の番号を景品管理機(POS)34の番号として割り当てる。)とともにネットワーク31を介して管理装置に送信する。管理装置37ではID付与要求信号を受けると、ID付与順の通し番号(TUVW)でID番号(既述の3QRSYYMMDDTUVW)を発行し、ID番号で指定できる記録エリアに移動式ICカードの識別番号を含んだID番号を記録し、ID番号を景品管理機(POS)34へ送信する。そして景品管理機(POS)34はID番号を受信するとこのID番号を会員用移動式ICカードに記録する。(ステップS527)。
【0244】
ステップS510の判定で、Noの場合には、レシートの挿入が判断される(ステップS5101)。Noの場合はリターンし、Yesの場合は、バーコードリーダによって、レシートに記録された玉数および簡易管理用IDを読み取る(ステップS511)。
カード処理部において読み取られた簡易管理用IDは、制御部に出力され、さらに、制御部からネットワーク31を介して管理装置37に出力される(ステップS511)。そして、管理装置37に記憶されている簡易管理用IDに基づく玉数を管理装置からネットワーク31を介して制御部に出力する(ステップS511)。
【0245】
ステップS510の判定で、Yesの場合には、カード処理部は、会員用ICカードに記憶されたIDおよび暗証番号を読み取り、読み取ったIDおよび暗証番号を制御部に出力する(ステップS512)。
【0246】
また、選択ボタン検知部は、暗証番号入力用テンキーボードで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部に出力する(ステップS513)。制御部は、会員用ICカードから読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボードで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS514)。
【0247】
ステップS514の判定で、双方の番号が一致しない場合(NGの場合)には、カード処理部は、会員用ICカードをカード挿入口から返却する(ステップS515)。ただし、ここで、会員用ICカードを返却せずに、店員に暗証番号が一致しない旨を報知し、店員がその会員用ICカードを利用した遊技者に、例えば、生年月日や電話番号などを質問し、遊技者による回答が、実際に登録されているものと一致すれば、忘れた暗証番号の変更手続きを取れるようにしてもよい。
【0248】
一方、ステップS514の判定で、双方の番号が一致した場合(OKの場合)には、制御部は、ステップS512で読み取られたIDをネットワーク31を介して管理装置37に送信する(ステップS516)。そして、管理装置37は、そのIDで管理されている貯玉数などを読み取る。
【0249】
次に、特殊景品ボタンが押されたが否かを選択ボタン検知部が判定する(ステップS516)。
【0250】
ステップS516の判定で、Noの場合には、景品交換が要求されているものが、一般景品の例えば、タバコやジュースなどであり、一般景品選択部で選択された景品および数量の情報を選択ボタン検知部が判定する(ステップS517)。
選択ボタン検知部で判定された検知信号は、制御部を介して景品払出処理部に出力される。選択された一般景品は、その種別と数量が表示部に表示される(ステップS518)。
そして、制御部において、払出景品在庫数から払い出された景品の数量を差し引き、その情報を景品払出処理部に出力し、景品払出処理部では払出景品在庫数の情報を更新する(ステップS519)。
【0251】
ステップS516の判定で、Yesの場合には、景品払出処理部において、景品払出機38が併設されているか否かが判定される(ステップS520)。
【0252】
ステップS520の判定で、Yesの場合には、制御部は、IDまたは簡易管理IDに基づいて管理装置37から読み取られた貯玉数の情報から、払い出される景品の種類およびその個数などの情報を景品払出処理部に出力するとともに表示部に表示する(ステップS521)。景品払出処理部では、その情報を景品払出機18に出力し、景品払出機38から景品を払い出させる(ステップS521)。
【0253】
ステップS520の判定で、Noの場合には、制御部は、IDまたは簡易管理IDに基づいて管理装置37から読み取られた貯玉数の情報から、払い出される景品の種類およびその個数などの情報を景品払出処理部に出力する。そして、景品払出処理部は、その情報を表示部に表示する(ステップS522)。この場合には、店員などによって、その表示部の表示に基づいて、景品が払い出される。
【0254】
そして、制御部において、特殊景品在庫数から払い出された特殊景品の数量を差し引き、その情報を景品払出処理部に出力し、景品払出処理部では特殊景品在庫数の情報を更新する(ステップS523)。
【0255】
次に、再度、カード処理部において会員用ICカードが挿入されているか否かが判定される(ステップS524)。
【0256】
ステップS524の判定で、Noの場合には、簡易管理IDに基づいて、景品と交換された玉数および払い出された景品の種類や個数は、景品払出処理部に記憶される(ステップS526)。なお、景品払出処理部に記憶されたこれらの情報は、所定期間記憶されている。また、管理装置37に記憶されていた簡易管理IDと玉数の情報は消去される(ステップS526)。すなわち、ホール全体の払出景品とその数量、交換景品の総原価の計算、ホールコンピュータへの伝送が行われる。
【0257】
ステップS524の判定で、Yesの場合には、景品と交換された玉数および払い出された景品の種類や個数は、IDに基づいて、制御部からネットワーク31を介して管理装置37に送信され、管理装置37でID毎に記憶され(ステップS525)、ホール全体の払出景品とその数量、交換景品の総原価の計算、ホールコンピュータへの伝送が行われ、ステップS526へ進む。
【0258】
(精算機33)
図9は、精算機33の正面図、図13は精算機33における動作の流れを示す図である。
【0259】
33aはカード挿入口、33bは暗証番号入力用テンキーボード、33cは紙幣返却口、33dは釣銭受け、33eは精算ボタン、33fは取消ボタン、33gは表示部、33hはコイン投入口である。
【0260】
精算機33は、カード挿入口33aより挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードの度数残高を現金で返却するものである。ここで、度数とは、入金された金額を度数化したもので、例えば、1万円を度数化すると100度数となる。度数残高とは、度数から使用した度数分を差し引いた残りの度数である。
【0261】
また、精算機33では、会員用ICカードの利用によって付与されるポイントを、例えば、現金化によって還元してもよい。
【0262】
会員用ICカードが挿入された場合は、精算機10に設けられた暗証番号入力用テンキーボード33bによって暗証番号が入力されると、会員用ICカードに記憶された暗証番号と入力された暗証番号との照合が行われ、それらが一致すれば精算動作を行う。これによって、会員の遊技者の場合には、例えば、会員用ICカードを落として、第三者に会員用ICカードが渡っても、暗証番号がわからない限りは、度数残高が現金化されることはない。このようにすると遊技者が、例えば、トイレに行くためなどで離席した場合、会員用ICカードを盗まれても度数残高を現金化されることはない。
【0263】
また、第三者に会員用ICカードが渡った場合、第三者に度数残高分を遊技に使用されることが考えられるが、台間機と管理装置37とが連携して、例えば、台間機11にて入力した会員番号や暗証番号に基づいて、その会員用ICカードを各機器に使用できないように制御することなども可能である。
【0264】
非会員用ICカードを用いる場合には、度数残高として保持できる期間が、例えば、1日などのように限られているため、その期間内でなければ、精算機10で度数残高を精算し、現金化することができない。これによって、非会員用ICカードが、パチンコホールやスロットマシンホールの外部に持ち出され、紛失したり、傷つけられたりするのを防止することができる。
【0265】
精算機は、制御部、カード処理部、貨幣処理部、選択ボタン検知部から構成されている。
【0266】
制御部は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部では、カード処理部、貨幣処理部、選択ボタン検知部の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク31を介して管理装置37との間の信号の出入力を制御している。
【0267】
カード処理部は、カード挿入口33aから挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカード等のカードに記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部への出力、制御部からの更新された有価情報などの会員ICカードまたは非会員用ICカードへの書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0268】
貨幣処理部は、カード処理部で読み取られたIDに基づいて、管理装置37から読み取った有価情報の度数に対応する金額を紙幣返却口33c、釣銭受33dから返金するものである。また、貨幣処理部は、度数残高や返金額などの情報を表示部33gに出力し、表示部33gに度数残高や返金額などを表示させることも可能である。
【0269】
選択ボタン検知部は、暗証番号入力用テンキーボード33b、精算ボタン33e、取消ボタン33fが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部に信号を出力するものである。
【0270】
そして、制御部によって制御される、カード処理部、貨幣処理部、選択ボタン検知部の各機器部は、以下のように動作する(図13)。
【0271】
以下に、図13を参照してその動作を説明する。
カード処理部において非会員ICカードである小カードが投入されているか否かが判定される(ステップS610)。
【0272】
ステップS610の判定で、Yesの場合には、カード処理部は、非会員ICカードに記憶されたカードの識別符号に紐付いて振られたIDを読み取り、読み取ったIDを制御部に出力する。制御部に出力されたIDは、ネットワーク31を介して管理装置37に出力される(ステップS612)。そして、管理装置37に記憶されている非会員ICカードのIDに基づく度数残高の情報を管理装置37からネットワーク31を介して制御部に出力する(ステップS612)。制御部に出力された度数残高の情報は、制御部から貨幣処理部に出力される。さらに、その度数残高の情報は、貨幣処理部から表示部33gに出力され、度数残高が表示部33gに表示される(ステップS612)。
【0273】
ステップS610の判定で、Noの場合には、カード処理部において会員用ICカードが挿入されているか否かが判定される(ステップS613)。
【0274】
ステップS614の判定で、Noの場合には、制御部は待機状態となる。ステップS614の判定で、Yesの場合には、カード処理部は、会員用ICカードに記憶されたIDおよび暗証番号を読み取り、読み取ったIDおよび暗証番号を制御部に出力する(ステップS614)。また、制御部に出力されたIDは、ネットワーク31を介して管理装置37に出力される(ステップS614)。そして、管理装置37に記憶されている会員用ICカードのIDに基づく度数残高を管理装置37からネットワーク31を介して制御部に出力する(ステップS614)。
【0275】
次に、選択ボタン検知部は、暗証番号入力用テンキーボード33bで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部に出力する(ステップS615)。
【0276】
制御部は、会員用ICカードから読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード33bで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS616)。
【0277】
ステップS616の判定で、双方の番号が一致しない場合(NGの場合)には、制御部は、カード処理部に会員用ICカードを返却する情報を出力する。その情報を受けたカード処理部は、会員用ICカードをカード挿入口33aから返却する(ステップS620)。
【0278】
一方、ステップS616の判定で、双方の番号が一致した場合(OKの場合)には、制御部は、ステップS614で管理装置37からネットワーク31を介して制御部に出力された度数残高の情報を貨幣処理部に出力する。さらに、その度数残高の情報は、貨幣処理部から表示部33gに出力され、度数残高が表示部33gに表示される(ステップS612)。
【0279】
次に、精算ボタン33eが押されたが否かを選択ボタン検知部が判定する(ステップS617)。
【0280】
ステップS617の判定で、Noの場合(清算ボタン33eがoffの場合)には、その情報は制御部に出力される。続いて、取消ボタン33fが押されたが否かを選択ボタン検知部が判定する(ステップS622)。
【0281】
ステップS622の判定で、Noの場合には、制御部は待機状態となる。ステップS622の判定で、Yesの場合には、選択ボタン検知部はその情報を制御部に出力する。制御部は、カード処理部に、会員用ICカードまたは非会員用ICカードを返却する情報を出力する。その情報を受けたカード処理部は、会員用ICカードまたは非会員用ICカードをカード挿入口33aから返却する(ステップS623)。
【0282】
ステップS617の判定で、Yesの場合(清算ボタン33eがonの場合)には、選択ボタン検知部はその情報を制御部に出力する。そして、制御部は、貨幣処理部に、IDに基づいて管理装置37から読み取られた残高度数に対応する金額を返金する情報を出力する。貨幣処理部は、その情報に基づいて、紙幣返却口33c、釣銭受33dから貨幣を返金する(ステップS618)。
【0283】
会員ICカードまたは非会員用ICカードのIDに基づいて、精算された金額は、制御部からネットワーク31を介して管理装置37に出力され、それぞれのカードの識別符号に紐付いて振られたIDに基づいて、度数残高から精算された度数が減じられる。基本的には、度数残高のすべてが精算されるため、度数残高は0となる(ステップS619)。
【0284】
ステップS619の処理が終わると、会員ICカードは、カード処理部によって、カード挿入口33aから返却される(ステップS620)。
一方、非会員用ICカードは、度数残高のすべてが精算され、度数残高が0となるので、カード処理部から精算機33に設けられた貯留部220(図示しない)に移動され、回収される(ステップS621)。次いで、スタートにリターンする。
【0285】
(管理装置13)
図18は、管理装置37の動作の流れを示す図である。
【0286】
管理装置37は、複数のパチンコ機のそれぞれに接続された台間機11、複数のスロットマシン機、スロットマシン機間に接続された台間機11と島コンピュータ21およびネットワーク31を介して接続されている。また、管理装置37は、計数機32、精算機33、景品管理機(POS)34、再プレー受付機35、発券機36、データ表示機、データ公開機などともネットワーク31を介して接続されている。
【0287】
さらに、ネットワーク31を介して管理装置37に入力された情報は、プロトコルコンバータ41、モデム42を介してカードセンタ43に送信される。また、管理装置37は、例えば、パーソナルコンピュータ44などとも接続され、パーソナルコンピュータ44で管理装置37の情報を見ることが可能である。
また、パーソナルコンピュータ44は、管理装置37で管理している各情報にアクセスことが可能であるので、各情報の表示や印刷をすることが可能である。さらに、パーソナルコンピュータ44では、例えば、再プレー手数料の設定などの管理装置37の種々の設定や会員登録などを行うことも可能である。
【0288】
管理装置37は、台間機11、計数機32、精算機33、景品管理機(POS)34、再プレー受付機35、発券機36、データ表示機、データ公開機などの機器からの情報を管理するものである。前述した各機器毎の管理装置37との情報の通信に基づいて、管理装置37には後述するような様々な情報が記憶されている。
【0289】
また、管理装置37は、各遊技機における、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を各遊技機の上部に取り付けられたデータ表示機21に出力することもできる。データ表示機では、これらの情報を表示部に表示して、遊技台の情報を遊技者に提供する。
【0290】
さらに、管理装置37は、例えば、各遊技機におけるスランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報、遊技台ランキング、遊技台毎の勝敗などの情報をデータ公開機に出力することもできる。データ公開機では、こられの情報を表示部に表示して、遊技台の情報を遊技者に提供する。
【0291】
管理装置37は、制御部、会員カード情報管理部、非会員カード情報管理部、出力処理部から構成されている。
【0292】
制御部は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部では、会員カード情報管理部、非会員カード情報管理部、出力処理部の各機部間の信号の出入力、および、ネットワークを介して各機器との間の信号の出入力を制御している。また、制御部は、管理装置37とネットワーク31を介して各機器の制御部と通信できるように接続されている。
【0293】
なお、ここで管理装置37は役割分担した同一ネットワーク上の複数のコンピュータシステムで構成することもできる。例えば、カード管理用、顧客管理用、遊技台管理用、データ表示機管理用などの複数のコンピュータシステムを用いれば、それだけ各役割を高速に実行することができる。
【0294】
会員カード情報管理部は、各機器に会員用ICカードが用いられたときの情報を管理するもので情報管理一覧表は、管理装置に接続された、例えば、パーソナルコンピュータ44などで見ることができる。
【0295】
会員用ICカードが用いられた場合には、会員用ICカードのIDに基づき、情報管理一覧表に記載されているような、例えば、貯玉数、度数残高、再プレー用貯玉数、ポイント、台間機又は発券機に挿入した金額、精算金額などを管理している。これらのデータは、会員用ICカードのID毎に管理され、さらに、履歴情報、日毎情報、週毎情報などとしても管理されている。情報管理一覧表は、日毎情報の一例である。
【0296】
なお、会員用ICカードを用いた会員の遊技者用の管理項目は、情報管理一覧表に記載された管理項目に限るものではなく、例えば、遊技した遊技台種毎のアウト(発射玉)、セーフ(遊技の上皿への供給玉、つまり遊技者の獲得玉)、勝敗情報(セーフからアウトを減じたもの)、大当たり回数、CR機売上などの情報や、会員の遊技者の住所、氏名、年齢、好きな台、連絡先なども管理項目とすることもできる。
【0297】
非会員カード情報管理部は、各機器に非会員用ICカードが用いられたときの情報を管理するもので、情報管理一覧表は、管理装置37に接続された、例えば、パーソナルコンピュータ44などで見ることができる。
【0298】
非会員用ICカードが用いられた場合には、非会員用ICカードのカードの識別符号に紐付いて振られたIDに基づき、情報管理一覧表に記載されているような、例えば、度数残高、台間機又は発券機に挿入した金額、精算金額などを管理している。これらのデータは、非会員用ICカードのID毎に管理される。非会員用ICカードを用いる場合には、度数残高を保持できる期間が、例えば、1日などのように限られている。そのため、その期間内でなければ、精算機33で度数残高を精算し、現金化することができない。
【0299】
非会員用ICカードが用いられた場合には、度数残高を保持できる期間に対応した情報が管理されている。情報管理一覧表は、その管理期間における情報の一例である。なお、レシート発券時の簡易管理IDおよび玉数(計数機32で計数されたもの)の情報は、偽造されたレシートが使用されるのを防ぐために、一時的に管理されている。したがって、景品管理機(POS)34における景品交換時において、レシートの適正を確認した後には、簡易管理IDおよび玉数の情報は、管理装置37から消去される。
【0300】
ここで、非会員用ICカードが用いられた場合には、アウト(発射玉)、セーフ(遊技の上皿への供給玉、つまり遊技者の獲得玉)、勝敗(セーフからアウトを減じたもの)、貯玉数、再プレー用貯玉数、再プレー手数料、ポイント、遊技台種別、大当たり回数、CR機売上などの情報が含まれない点で、会員用ICカードを用いた場合の情報とは異なる。
【0301】
出力処理部は、カードセンタ43に送信する、例えば、一日の営業結果などの情報を、会員カード情報管理部および非会員カード情報管理部に管理されているデータに基づいて管理している。例えば、パーソナルコンピュータ44などから終業処理の信号が管理装置37に入力されると、カードセンタ43に送信する情報を制御部を介してプロトコルコンバータ41に出力する。プロトコルコンバータ41に出力された情報は、モデム42を介してカードセンタ43に送信される。
【0302】
そして、制御部によって制御される、会員カード情報管理部、非会員カード情報管理部、出力処理部の各機器部は、次のように動作する。なお、各機器との情報の通信についての動作は、各機器の説明部分で述べたので、ここでは、管理装置37に入力された情報の管理動作について主に説明する。
【0303】
管理装置37の制御部に、発券機36、再プレー受付機35、台間機11、計数機32、景品管理機(POS)34、精算機33などからの情報が入力され、各装置との通信及び集計がなされる(ステップS710)。
すなわち、計数機32からは、IDに紐付いて計数結果の貯玉または貯メダル情報をネットワーク31を介して管理装置37では、記録する。更に、計数機32からは会員カードのIDにより度数残高、暗証番号が送信される。
【0304】
再プレー受付機35からは、再プレー手数料、再プレー可能貯玉をネットワーク31を介して管理装置37は受信して記録する。更に再プレー受付機では、会員カードのIDから暗証番号、貯玉数についての送信がなされる。
【0305】
発券機36では、ID付与要求信号を非会員用ICカードの識別番号(台番号識別可能な2QRS:QRSは実際に使っていない遊技台の番号を発券機36の番号として割り当てる。)と度数(1万円で100度数)とともにネットワーク31を介して管理装置37に送信する。管理装置37ではID付与要求信号を受けると、ID付与順の通し番号でID番号を発行し、ID番号で指定できる記録エリアに非会員用ICカードの識別番号を含んだID番号と度数を記録し、ID番号と度数を発券機36へ送信する。そして発券機36は受信すると、そのID番号と度数を非会員用ICカードに記録する。(ステップS117)。
また会員カードのIDに基づき購入度数の度数を残度数に加算記録する。
【0306】
台間機11では、ID付与要求信号を固定式ICカードの識別番号(1QRS)と受け付けた貨幣の額に応じた度数(1万円で100度数)ともに管理装置に送信する。管理装置37ではID付与要求信号を受けると、ID付与順の通し番号でID番号(TUVW)を発行し、ID番号で指定できる記録エリアに固定式ICカードの識別番号を含んだID番号と度数を記録し、ID番号と度数を台間機11へ送信する。そして台間機11が受信すると、そのID番号と度数を固定式ICカードに記録する。
また台間機11からは、イベント種別、台番号、アウト玉数、セーフ玉数、勝敗、貸玉、新入金額、追加入金額、消費度数、再プレー可能貯玉消費、付与ポイントを履歴情報として受信し、管理装置37では記録する。更に、台間機11で会員カードのIDより、度数、ポイント、貯玉数を、ネットワーク31を介して送信する。
【0307】
精算機33では、精算機33より精算額をID毎に、管理装置37では記録する。更に、精算機33では、ID毎の度数、暗証番号を送信する。
【0308】
景品管理機(POS)34では、交換毎に払い出し景品と数量、払出景品総原価、会員IDを受信する。景品管理機(POS)34では、会員IDより貯玉数を送信する。
また更に、景品管理機(POS)では、店員が新たな会員カードを作成するためにブランクカードを挿入した場合には、ID付与要求信号を会員用移動式ICカードの識別番号(台番号識別可能な3QRS:QRSは実際に使っていない遊技台の番号を景品管理機(POS)34の番号として割り当てる。)とともにネットワーク31を介して管理装置37に送信する。管理装置37ではID付与要求信号を受けると、ID付与順の通し番号(TUVW)でID番号(既述の3QRSYYMMDDTUVW)を発行し、ID番号で指定できる記録エリアに移動式ICカードの識別番号を含んだID番号を記録し、ID番号を景品管理機(POS)34へ送信する。そして景品管理機(POS)34はID番号を受信するとこのID番号を会員用移動式ICカードに記録する。
【0309】
次に、管理装置37では、会員の年齢層別、性別、地域別、一番遊技する遊技台種別毎に、アウト、セーフ、勝敗、貸玉、入金額を集計する。(ステップS711)。
【0310】
次に、出力処理部において、パーソナルコンピュータ17などから終業処理信号が管理装置37に入力されたか否かが判定される(ステップS712)。
【0311】
ステップS712の判定で、Noの場合には、制御部は待機状態となる。ステップS712の判定で、Yesの場合には、出力処理部から、例えば、会員カード情報管理部および非会員カード情報管理部で管理されているデータに基づいて集計された一日の営業結果などの情報が、制御部、プロトコルコンバータ41およびモデム42を介してカードセンタ43に送信される(ステップS713)。
【0312】
次に、出力処理部において、パーソナルコンピュータ44などからデータ送信要求信号が管理装置37に入力されたか否かが判定される(ステップS714)。
【0313】
ステップS714の判定で、Noの場合には制御部は待機状態となる。
ステップS714の判定で、Yesの場合には、会員カード情報管理部および非会員カード情報管理部に管理されているデータに基づいて、データを、パーソナルコンピュータ44などに出力する(ステップS715)。会員カード情報管理部および非会員カード情報管理部に管理されているデータに基づいて、出力されたデータは、パーソナルコンピュータ44の画面に表示される。
次に、台間機11に内蔵されるカードリーダライタ200には光式空センサ216を備え、貯留部220にストックされた白カード(ブランクカード等)がない旨を台間機11の制御部が島コン21、ネットワーク31を介して管理装置37に通知する。管理装置37はその通知を受けた場合には挿入無報知指示の有と判定される(ステップS716)。
白カード(ブランクカード)挿入無報知指示が有と判定されたときは、「○○番台にブランクカードを補充してください。」の通知をホール全体に所定期間毎に放送し、及び/又はその旨をパーソナルコンピュータ44に表示する(ステップS717)。
白カード(ブランクカード)挿入無報知指示が無しと判定されたときはそのままリターンする。
【0314】
次に、始業処理を実施する。始業処理とは、上記した各機器との通信がネットワーク31を介して可能か否かどうか、および、各機器の自己診断機能により、各機器における故障の有無を確認する。この確認において、各機器との通信ができない場合や各機器で故障があると判断された場合には、店員に報知される。
【0315】
以上、一実施の形態の記憶媒体処理装置システムおける記憶媒体処理装置、記憶媒体処理方法、記憶媒体処理システム、遊技管理方法、カード処理装置およびカード処理方法などについて説明した。
【0316】
次に、図17に図示する、島コンピュータ21の動作図にしたがい、島コンピュータ21の動作を説明する。
ステップS810で、各台間機11の貸玉、入金、カードやICコインの返却などのイベントの発生の有無を判定する。
ステップS810で、イベントの発生の有無の判定がNoの場合すなわちイベントが発生していない場合、白カード挿入無報知指示の有無が判定される(ステップS811)。ステップS811の判定がNoの場合すなわち指示が無い場合は、スタートにリターンする。
【0317】
ステップS810の判定がYesの場合すなわちイベントの発生が有る場合は、イベントの発生した台間機よりデータを受信する(ステップS812)。
ついで、管理装置37へ、ネットワーク31を介して、アウト、セーフ、貸玉、入金額、IDをデータ転送し(ステップS813)、ステップS811に進む。
【図面の簡単な説明】
【0318】
【図1】この発明の実施例にかかる記憶媒体処理システムの概略図
【図2】この発明の実施例にかかる台間機の正面図
【図3】この発明の実施例にかかる台間機の正面図
【図4】この発明の実施例にかかる台間機の正面図
【図5】この発明の実施例にかかるリーダーライタ部の斜視図
【図6】この発明の実施例にかかるリーダーライタ部の斜視図
【図7】この発明の実施例にかかる表示部の正面図
【図8】この発明の実施例にかかる発券機の正面図
【図9】この発明の実施例にかかる清算機の正面図
【図10】この発明の実施例にかかる台間機の動作図
【図11】この発明の実施例にかかる台間機の動作図
【図12】この発明の実施例にかかる計数機の動作図
【図13】この発明の実施例にかかる清算機の動作図
【図14】この発明の実施例にかかる再プレー受付機の動作図
【図15】この発明の実施例にかかる発券機の動作図
【図16】この発明の実施例にかかる景品POSの動作図
【図17】この発明の実施例にかかる島コンピュータの動作図
【図18】この発明の実施例にかかる管理装置の動作図
【図19】この発明の実施例にかかる台間機内部構成図
【符号の説明】
【0319】
11 台間機(記憶媒体処理装置)
13 貸玉ボタン(再プレイボタン)
15 返却ボタン
16 表示部
200 カード処理機(記憶媒体発行手段)
202 カード挿入口
203 リーダライタ部
203a IC部(貸出制御装置)
203b アンテナ部(移動式記憶媒体受領手段、固定式記憶媒体受領手段)
209 固定式記憶媒体
210 記憶媒体受入手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨幣を受け付けて識別する貨幣識別手段と、
受け付けた貨幣の額に応じて有価価値を付与する有価価値付与手段と、
移動可能な外部排出式記憶媒体を受け入れて感知する記憶媒体受入手段と、
通常は記憶媒体処理装置に関連づけて設置され、有価価値を特定可能な有価価値特定情報を読み取られる内蔵式記憶媒体と、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とし、有価価値を内蔵式記憶媒体に対し読み取り可能な受入待機手段と、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、有価価値を特定可能な有価価値特定情報を外部排出式記憶媒体から読み取る外部排出式記憶媒体処理手段と、
操作されると、記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、外部排出式記憶媒体を遊技者が受け取り可能に外部に排出して次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とすることを含んでなる発行操作手段と、
貨幣を受け付けた際に内蔵式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって記録される有価価値が零である場合を少なくとも含んだ条件が成立した際にIDを付与するID付与手段と、
遊技情報を取得する遊技情報取得手段と、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、IDに関連付けて内蔵式記憶媒体が識別可能に記録し、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合であって、その外部排出式記憶媒体が何の記録情報もないブランク状態であるか、その外部排出式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって特定される有価価値が零である場合には、IDに関連付けて外部排出式記憶媒体が識別可能な状態に記録する媒体識別情報記録手段と、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合となった後も、遊技情報取得手段によって取得した遊技情報をIDに関連付けて記録する遊技情報記録手段と、
操作されると、内蔵式記憶媒体または外部排出式記憶媒体に記憶された有価価値特定情報によって特定される有価価値の範囲内で遊技媒体を遊技者に貸し出す貸出手段と、
とからなることを特徴とする記憶媒体処理装置。
【請求項2】
前記発光操作手段は、
操作されると、記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、外部排出式記憶媒体を遊技者が受け取り可能に外部に排出して次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とすることを含んでなり、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、外部排出式記憶媒体の発行の促しを行うことを特徴とする請求項1に記載の記憶媒体処理装置。
【請求項3】
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合に、カードを受け入れた旨の表示を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記憶媒体処理装置。
【請求項4】
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合であって外部排出式記憶媒体の読み取り不良が発生する場合、受け入れた外部排出式記憶媒体を排出し、次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態にすることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の記憶媒体処理装置。
【請求項5】
待機状態においては外部排出式記憶媒体の挿入を促すための信号を外部に出力することを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の記憶媒体処理装置。
【請求項6】
内蔵式記憶媒体が、非接触に記憶の更新可能でかつ外部に取り出し可能な内蔵式ICタグである請求項1〜5いずれか記載の記憶媒体処理装置。
【請求項7】
内蔵式記憶媒体が、バックアップ電源付RAMであり、外部の他の装置と通信しないオフラインの場合かつ待機状態に外部排出式記憶媒体の受入を感知した場合、受け入れた外部排出式記憶媒体にバックアップ電源付RAMに記録する有価価値を特定可能な有価価値特定情報を記録可能であることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の記憶媒体処理装置。
【請求項8】
請求項1〜7の記憶媒体処理装置を有し、更に精算機および管理装置を具備し、記憶媒体処理装置と、精算機と、管理装置とがそれぞれ通信可能に接続された記憶媒体処理システムであって、
精算機が、
外部排出式記憶媒体を受け入れ、外部排出式記憶媒体から有価価値特定情報を読み取り、読み取られた有価価値特定情報によって特定される有価情報に基づいて貨幣を払い戻し、外部排出式記憶媒体の有価価値特定情報によって特定され、払い戻された貨幣に対応して有価価値を更新する精算機であり、
管理装置は、
記憶媒体処理装置にて処理される有価価値を記録し、
更に、
記憶媒体処理装置にて、記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、IDに関連付けて内蔵式記憶媒体が識別可能に記録し、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、IDに関連付けて、外部排出式記憶媒体が識別可能な状態に記録し、
精算機にて読み出した外部排出式記憶媒体に記録された有価価値特定によって特定され、払い出された貨幣に対応して更新される有価価値を更新記録し、
IDに関連付けて、記憶媒体処理装置で処理する遊技情報を記録し、その集計算出可能及び出力可能な管理装置である、
ことを特徴とする記憶媒体処理システム。
【請求項9】
請求項8に記載の記憶媒体処理システムに、更に、計数機、景品払出機を具備し、計数機と、景品払出機とを含めてそれぞれ通信可能に接続された記憶媒体処理システムであって、
計数機が、
遊技媒体を受け入れて該遊技媒体の数を計数し、
計数した遊技媒体数を、景品払出機にて景品交換可能な遊技媒体貯数とし、当該遊技媒体貯数を特定可能な遊技媒体貯数特定情報として記憶媒体に記録して発券する計数機であり、
景品払出機が、
計数機で発券された記憶媒体の遊技媒体貯数特定情報を読み取り、その読み取られた遊技媒体貯数特定情報によって特定される遊技媒体貯数の範囲内で景品を払い出すか、または、払い出す景品の種別と数量を表示する景品払出機であり、
管理装置は、
計数機にて発券した記憶媒体に記録した遊技媒体貯数特定情報によって特定される遊技媒体貯数を記録し、
景品払出機にて読み出した記憶媒体に記録された遊技媒体貯数特定情報によって特定され、景品の払い出しに対応して更新される遊技媒体貯数を更新記録する、
管理装置である、
ことを特徴とする記憶媒体処理システム。
【請求項10】
請求項9記載の記憶媒体処理システムに、更に、記憶媒体処理装置とは別体の発券機と、再プレー受付機とを具備し、発券機と再プレー受付機とを含めてそれぞれ通信可能に接続された記憶媒体処理システムであって、
記憶媒体処理装置とは別体の発券機が、
貨幣を受け入れて識別し、
受け付けた貨幣の額に応じて有価価値を付与し、
付与された有価価値を特定可能な有価価値特定情報を、貯留された複数の外部排出式記憶媒体に書き込んで発行する発券機であり、
再プレー受付機が、
会員登録を受けた遊技者に発行された会員用外部排出式記憶媒体を受け入れ、受け入れた会員用外部排出式記憶媒体から遊技媒体貯数を特定する遊技媒体貯数特定情報を読み取り、読み取られた遊技媒体貯数特定情報により特定される遊技媒体貯数のうち所定の遊技媒体貯数を再プレー用の遊技媒体貯数に変更する再プレー受付機であり、
管理装置は、
発券機より発行された外部排出式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって特定され、受け入れた貨幣の金額に対応する有価価値を記録し、
再プレー受付機で受付され、遊技媒体貯数特定情報により特定される遊技媒体貯数のうち所定の遊技媒体貯数を再プレー用遊技媒体貯数として変更した再プレー用遊技媒体貯数を記録し、
記憶媒体処理装置にて読み出した会員用外部排出式記憶媒体に記録された再プレー用遊技媒体貯数特定情報によって特定され、再プレー用遊技媒体の貸出に対応して更新される再プレー用遊技媒体貯数を更新記録する、管理装置である、
ことを特徴とする記憶媒体処理システム。
【請求項11】
貨幣を受け付けて識別する貨幣識別ステップと、
受け付けた貨幣の額に応じて有価価値を付与する有価価値付与ステップと、
外部排出式記憶媒体を受け入れて感知する記憶媒体受入ステップと、
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合に、有価価値を特定可能な有価価値特定情報を外部排出式記憶媒体から読み取る外部排出式記憶媒体処理ステップと、
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合に、外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とするとともに、有価価値を特定可能な有価価値特定情報を内蔵式記憶媒体から読み取る受入待機ステップと、
操作されると、有価価値付与ステップが付与した有価価値の範囲で遊技媒体を貸し出す貸出ステップと、
操作されると、記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、外部排出式記憶媒体を遊技者が受け取り可能に外部に排出して次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とすることを含んでなる発行操作ステップと、
貨幣を受け付けた際に内蔵式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって記録される有価価値が零である場合を少なくとも含んだ条件が成立した際にIDを付与するID付与ステップと、
遊技情報を取得する遊技情報取得ステップと、
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合には、IDに関連付けて内蔵式記憶媒体が識別可能に記録し、
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合であって、その外部排出式記憶媒体が何の記録情報もないブランク状態であるか、その外部排出式記憶媒体に記録された有価価値特定情報によって特定される有価価値が零である場合には、IDに関連付けて外部排出式記憶媒体が識別可能な状態に記録する媒体識別情報記録ステップと、
記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合となった後も、遊技情報取得手段によって取得した遊技情報をIDに関連付けて記録する遊技情報記録ステップと、
からなることを特徴とする記憶媒体処理方法。
【請求項12】
前記記億媒体処理方法において、
発光操作ステップが、
操作されると、記憶媒体受入手段が外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合には、外部排出式記憶媒体を遊技者が受け取り可能に外部に排出して次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態とし、記憶媒体受入ステップによって外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合に、外部排出式記憶媒体の発行の促しを行うことを特徴とする請求項11に記載の記憶媒体処理方法。
【請求項13】
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合に、カードを受け入れた旨の表示を行うことを特徴とする請求項11〜12いずれか記載の記憶媒体処理方法。
【請求項14】
記憶媒体受入ステップが外部排出式記憶媒体の受入を感知しない場合から待機後新たな外部排出式記憶媒体の受入を感知する場合であって外部排出式記憶媒体の読み取り不良が発生する場合、受け入れた外部排出式記憶媒体を排出し、次の外部排出式記憶媒体を受入可能な待機状態にすることを特徴とする請求項11〜13いずれか記載の記憶媒体処理方法。
【請求項15】
待機状態においては外部排出式記憶媒体の挿入を促すための信号を外部に出力することを特徴とする請求項11〜14いずれか記載の記憶媒体処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2007−44541(P2007−44541A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−263965(P2006−263965)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【分割の表示】特願2003−278182(P2003−278182)の分割
【原出願日】平成15年7月23日(2003.7.23)
【出願人】(000137203)株式会社マースエンジニアリング (218)
【Fターム(参考)】