説明

記録対象物体の画像を記録する方法及び記録装置

特に歯科治療の目的で記録対象物体の画像を作成する方法は
a)記録対象物体上にストリップパターンを投影するステップと、
b)投影された前記ストリップパターンの記録を生画像としてカメラで記録するステップと、
c)前記記録対象物体の画像を前記生画像から算定するステップと、を含んでいる。本発明により、特に半透明の記録対象物体の測定精度を高めるために、デューティサイクルが1未満であるストリップパターンが前記記録対象物体上に投影される。それによって記録時に補足的な造影剤を使用しなくてもよくなる。この方法は記録装置によって実行可能である。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、以下の方法ステップ、すなわち記録対象物体にストリップパターンを投影するステップと、投影されたストリップパターンを生画像としてカメラで撮影するステップと、生画像から記録対象物体の画像を算定するステップとを含む、特に歯科治療目的で記録対象物体の画像を作成する方法に関する。その場合、画像は特に加工される歯の高さ画像(Hoehebild)又は濃淡画像又はそのプリントでよい。
【0002】
本発明は更に、この方法を実施する装置に関する。
【背景技術】
【0003】
例えばコンピュータ制御による加工のためのディジタル構造データを得るために、物体を直に光学的に三次元測定するため、三角法を利用することができ、三角法では投影装置から個々の光跡又は平行なストリップで構成されるパターンが記録対象物体に投影され、投影された画像は視差角を用いてフラットカメラによって再び記録される。物体の表面構造により、記録対象物体はもはや直線的には現れず、直線的な進路に対して歪んだり偏移したりする。光跡の位置と進路から記録対象物体の表面構造を推測することができる。
【0004】
精度を高めるため、いわゆる位相シフト三角法(フェーズシフト三角法)が使用される。この場合、ストリップ格子の位相位置がそれぞれ異なる同じ記録領域の複数の生画像が順次生成され、これらから位相画像が算定される。次いで位相画像から較正データを用いて記録対象物体の高さ画像、又はコントラスト画像を算定することができる。高さ画像は3Dデータセットとして提示されてもよい。画像を正確に算定できるように、一般に正弦波形状の強度分布を有するストリップパターンが使用される。三角法及び位相シフト三角法は例えば米国特許第4、837、732号明細書により詳細に記載されている。
【0005】
ストリップ投影法によって特に歯などの半透明物体を三次元測定する場合には、一般的には生データは完全に不透明な物体を測定する場合よりも画質が低下する。それは特に、半透明の物体で得られる生データの信号振幅が小さいので、そこから得られる三次元データの質が低下するということである。半透明の記録対象物体の場合は光が物体内に透過し、分散機構によって後方散乱するため、物体の表面の三次元形状に関する情報をもたらさないか、偽情報をもたらす強い背景ノイズ信号が生じる。
【0006】
表面が半透明であることが生データに含まれる表面に関する三次元情報に及ぼす悪影響は、ストリップ投影で使用される格子状ストリップパターンの格子周期が大きくなればなるほど軽減される。もちろん、格子定数が大きくなると測定精度が低下する結果になる。
【0007】
したがって、現在は一般的には造影剤が採用されている。この造影剤は粉末であることが多く、これは測定対象の物体に塗布され、入射光の大部分を物体表面で反射させることによって、より大きい信号振幅が得られるようにするものである。もちろん、造影剤を塗布するとコストが高くなり、その上、不均一に塗布すると測定精度が低下する。全ての半透明物体、又はより一般的には、内部で後方散乱が生ずる全ての物体で背景ノイズ信号は発生する。
【0008】
ドイツ特許出願公開第103 04 111 A1号明細書には位相シフト三角法によって得られるデータの精度を高めるアプローチが公開されており、これは生データをグループに分割して、各グループから位相画像を作成するものである。それによって得られた位相画像は、格子の周期性に因るノイズを抑制するために平均化される。しかし、このアプローチは記録対象物体内部での後方散乱が増大するという問題には役立たない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第4、837、732号明細書
【特許文献2】ドイツ特許出願公開第103 04 111 A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
クレームに記載の本発明の目的は、造影剤を用いなくても十分な測定精度を達成できる、記録対象物体の画像を記録する前記の種類の方法を提示し、記録対象物体の画像を作成する装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的は、クレーム第1項に記載の方法、及びクレーム第10項に記載の装置によって達成される。本発明の有利な変形形態は従属クレームに記載されている。
本発明は測定精度を高めるため、デューティサイクルが1未満であるストリップパターンを記録対象物体に投影することによって先行技術を再構成するものである。それによって、高さ画像又は濃淡画像を算定するための生画像を作成することができ、それぞれの方法に応じた生画像で十分である。
【0012】
以下ではデューティサイクルとは、投影されるストリップパターンにより照射された領域すなわち明領域と、未照射の領域すなわち暗領域との比率であると理解されたい。デューティサイクルが1未満である場合は、投影されるストリップパターンでは明領域よりも暗領域の表面積のほうが広い。
【0013】
本発明は、デューティサイクルが1未満であるストリップパターンを使用すると、原パターンの広がりが少なく、又は消滅が少なくなることに基づいている。格子定数が同じである場合は、デューティサイクルが1未満のストリップパターンを使用すると、従来から使用されているデューティサイクルが1又は1超の正弦波形状のストリップパターンよりも信号振幅が大きくなる。したがって背景ノイズ信号は、特に半透明の表面ではほとんどの領域で減少する。
【0014】
デューティサイクルが小さいほど、確認できるプラス効果が大きくなる。記録対象物体に当たり、そこから反射する光強度が極めて小さいデューティサイクルまで低下することは、それに対応して画像作成時の記録時間も延びることで補償可能である。
【0015】
この方法の好ましい実施形態では、ストリップパターンの投影と、投影されたストリップパターンの記録は、記録対象物体に同じ向きでカメラを配置して、ストリップパターンの複数の異なる位相位置で行うことができ、画像は互いに位相シフトされた複数のカメラ生画像から算定することができる。
【0016】
したがって、精度を高めるため、格子の位相位置が異なる複数の生画像が順次作成され、これをもとに位相画像の算定が行われる。次いで位相画像から、場合によっては較正データを用いて記録対象物体の高さ画像を算定することができる。生画像からコントラスト画像も算定できる。
【0017】
特に位相シフト三角法の場合は、周期的なストリップパターンが特に適している。周期的なストリップパターンに関しては、特に周期内で最大ビーム強度の50%以上の強度で照射される領域の幅が、最大ビーム強度の50%未満の強度で照射される領域の幅よりも狭ければ、1未満のデューティサイクルを達成できる。その際、前者の領域は光ストリップに対応し、後者の領域は暗ストリップに対応する。
【0018】
周期的なストリップパターンの場合、最大ビーム強度の30%未満の強度で照射される周期内の領域が、最大ビーム強度の50%以上の強度で照射される領域よりも大きいことが好ましい。
【0019】
高い測定精度のためには、最大ビーム強度の20%未満の強度で照射される周期内の領域が、最大ビーム強度の50%以上の強度で照射される領域よりも大きいことが特に好ましい。
【0020】
ストリップパターンの明ストリップ及び暗ストリップの配分は例えば、二乗分布に対応するものでよい。この方法の特定の実施形態では、その強度分布がガウス分布に対応し、又は少なくとも1つの別の調波周期(Oberwellenterm)を有する正弦波分布に対応するストリップパターンが投影される。このような分布は、ストリップパターンの位相位置が異なる複数の生画像が順次作成される位相シフト三角法を使用した場合、生データの評価のために従来の正弦波分布用に用いられた公式を高さ画像又はコントラスト画像に利用できる点で、例えば二乗分布よりも有利である。
【0021】
特に位相シフト三角法に関しては、それぞれの生画像での画像の評価及び算定のために、投影面での特定の位置の全ての生画像に対応する少なくとも1つの測定点を定め、そこで測定された強度を補償計算の枠内で入射強度分布と比較して、強度分布の位相位置を少なくとも1つの測定点で判定し、そこから投影面でのこの位置での記録対象物体に高さを推定することが有利であることが明らかになっている。データをこのような数値評価することによって、特に評価のために閉論理式(geschlossene Formeln)を見出せないストリップ分布の場合でも、測定データのできるだけ正確な評価が可能になる。
【0022】
記載の方法を実施するのに適した本発明による記録装置は、ストリップパターンを記録対象物体に投影するための投影装置と、投影されたストリップパターンを生画像として記録するためのカメラと、少なくとも1つの生画像から記録対象物体の画像を算定する手段とを含み、投影装置は、デューティサイクルが1未満のストリップパターンを投影するように構成されている。
【0023】
これは例えば、記録対象物体の投影面では明領域が暗領域よりも狭くなるように、光透過区間の幅が光不透過区間の幅よりも狭くなるように、対応する格子、又は対応する投影パターンを有する投影装置を準備することによって行うことができる。
【0024】
有利には、同じ領域の異なる位相位置の複数の生画像を作成するために、記録対象物体に投影されるストリップパターンの位相位置を変更できる。
【0025】
例えば、適宜の速度分布によってデューティサイクルが1未満の投影ストリップ画像が得られるようにする、本発明により作製される格子用の駆動装置を備えることができる。両方の手段を互いに組み合わせることもできる
【0026】
最後に、照射ポイントを迅速に記録対象物体上に誘導し、生画像上に投影パターンが結像されるだけの十分な期間だけ生画像の作成が継続されれば、記録対象物体をポイント状に照射することによって所望の投影パターンを作成することもできる。このような投影装置は先行技術から公知である。
【0027】
次に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。各図は本発明を理解するために重要な要素だけを示す。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】図1a及び図1bは、位相シフト三角法の原理による記録装置の概略図である。
【図2】図2a〜図2cは、それぞれが測定された強度分布を示す投影された様々な強度分布の対比図である。
【図3】図3a〜図3cは、ガウス強度分布を有し、デューティサイクルが1未満である本発明によるストリップパターンを示す図である。
【図4】図4a〜図4cは、第1の調波周期に対応し、デューティサイクルが1未満である正弦関数を有する分布の本発明によるストリップパターンを示す図である。
【図5】位相シフト三角法を用いた本発明による記録方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1aは位相シフト三角法により動作する、全体として10で示された記録装置の概略図である。この場合、投影装置12はこの実施例では義歯20である記録対象物体に投影される、平行な光跡を有する光格子を生成する。歯20が三次元表面構造であるため、光格子線は湾曲し、不均一な間隔で歯の上に生ずる。投影ビーム13を介して投影された画像22は平行角をもって観察ビーム15内に配置されたフラットカメラ14で撮像され、評価のために評価ユニット16に転送される。投影装置12及びカメラ14を構造ユニット11として統合してもよい。
【0030】
図1bは投影装置12の概略的な構造をより詳細に示している。光源30は、光格子32を通過する光ビームを発生する。格子32は、ストリップパターンが義歯20上に投影されるように構成され、暗面は明面よりも大きい。そのために、格子32はこの実施例では、義歯20の投影面にデューティサイクルが1未満の所望の強度分布が生ずるように構成されている。位相シフト三角法の枠内で投影されるストリップパターンの異なる位相位置を調整するために駆動機構31を使用することができる。
【0031】
記録された画像はケーブル17を介して評価ユニット16での読出し、記憶が可能である。評価ユニット16によって少なくとも1つの生画像から義歯20の高さ画像が算定され、これは次いで例えば3Dデータセットとして保存可能である。そのために評価ユニット16は通常のコンピュータの構成部品を備えることができる。測定プロセスの後、カメラ14と連結された評価ユニット16のメモリに義歯20のディジタル三次元データモデルが格納され、これは画像、特にコントラスト画像として表示可能であり、又はコンピュータ制御による義歯の構成と製造、又は品質管理の基礎として利用できる。
【0032】
図2a〜2cには、記録対象物体に投影されるような様々な強度分布が示されている。これは図2aでは従来の正弦波分布(破線)であり、図2bでは方形分布(点線)であり、図2cではガウス分布を有するストリップパターン(破線)である。3つのストリップパターンは全て同じ格子周期と同じ最大強度を有している。もちろんそのデューティサイクルは異なっている。正弦波分布の場合、照射されない領域、すなわち暗領域と同じ数の領域が、照射される領域すなわち明領域であるが(図2a、デューティサイクル=1)、方形分布及びガウスの場合は、明領域すなわち照射領域の幅は本発明により、照射されない領域、すなわち暗領域よりも狭くなるように選択される(図2b、2c、デューティサイクルは1未満)。
【0033】
平行角をもって記録対象物体で反射した後に測定された信号が、それぞれ実線で概略的に示されている。その他の点で同じ条件ならば、デューティサイクルが1未満の場合には、測定された強度の測定された信号はデューティサイクルが1である場合の強度よりも大きく、デューティサイクルが1未満の場合は精度がより高くなることが分かる。両方とも同じ半値幅を有する方形分布とガウス分布とを比較すると、ガウス分布では暗領域のために強く照射される領域を更に縮小すれば、方形分布と比較してデューティサイクルが更に縮小され、ひいては測定された強度での更に高い信号振幅が達成されることが示されている。
【0034】
方形分布の場合は、通常は信号曲線から位相又は高さ情報を評価するために正弦波分布に適用される公式は利用できないか、又は大きい体系的偏差が生ずるが、ガウス強度分布を有する格子の場合にはそれは該当しない。ガウス強度分布の場合は、体系的偏差は例えば歯又はその他の物体の写真プリントを作成する場合に、必要な測定精度の枠内で無視することができる。
【0035】
ガウス強度分布の場合、デューティサイクルが1:3であることが特に好ましく、これは半値幅がストリップパターンの周期の四分の一である場合に達成される。
【0036】
デューティサイクルが1:3である周期的ガウス強度分布は図3a〜3cに示されている。デューティサイクルの概念を説明するため、デューティサイクルを定量的に定める可能性が示されている。そのために、周期内で最大強度の50%以上の強度で照射される領域の幅Hが定められる。更に、最大強度の50%未満(図3a)、30%未満(図3b)、又は20%未満(図3c)で照射される領域の幅Dが定められる。正弦波分布と、デューティサイクル1を有する従来のストリップパターンと比較して測定精度を改善するため、暗領域野幅は常に明領域の幅よりも広い必要がある。強度が50%未満の領域が明領域よりも広いだけではなく、強度が最大強度の30%未満、又は20%未満の領域でさえも明領域よりも広ければ、特に良好に測定精度を高めることができる。
【0037】
デューティサイクルが極めて小さい場合は、測定される信号の十分な全体強度を得るために、場合によっては露光時間を延長しなければならないことに留意されたい。したがって、記録対象物体が固定記録装置を用いて測定される用途では特に小さいデューティサイクルを用いることが好ましい。固定記録装置では義歯の製造中又は製造後に管理のために義歯を測定することができる。
【0038】
例えば口腔内カメラを使用して歯を撮影する場合などで可動記録装置が使用される用途では、記録装置を支える手ぶれによる生画像のぶれを避けるためにむしろ高いデューティサイクルの方が好ましい。
【0039】
図3a〜3cに示したガウス強度分布を有するストリップパターンの代わりに、別の格子パターンを使用することもできる。ストリップパターンがゼロではない強度値の領域で明確な特性を有する強度分布が特に好ましい。
【0040】
本発明による別のストリップパターンが図4a〜4cに示されている。これは第1の調波周期を有する正弦波分布、すなわち関数sin(x)+sin(2x)に対応する強度分布である。このストリップパターンは位相シフト三角法の枠内で使用するのに特に適している。この強度分布用には、文献から知られている一般的な正接公式のピクセルごとの評価を利用して位相情報又は三次元情報を正確に算定することができる。図3a〜3cと同様に、図4a〜4cでも1周期の明領域又は暗領域の特徴が示されている。半透明の記録対象物体で造影剤を用いずに十分な測定精度に達するには、別の調波周期又は複数の調波周期を有する分布も適している。
【0041】
上記のストリップパターンの有利な強度分布を使用することで、半透明の表面を有する記録対象物体の評価にとって重要な生画像内の信号振幅が増大する。
【0042】
用途に応じた精度の要求基準に応じて、記録された1つ又は複数の生画像から位相情報又は三次元情報を生成可能な様々な評価が可能である。評価は、生画像が記録される受動三角法によって実行可能である。位相シフト三角法を用いることもでき、強度分布が適切ならば正弦波分布向けとして知られている標準式を使用することもできる。
【0043】
更に、位相シフト三角法の場合は評価のために数値アプローチを選択することもできる。例示的な実施形態は図5に示されている。先ず、記録対象物体の少なくとも2つの生画像が、1未満のデューティサイクルを有するストリップパターンの異なる移動位置で記録対象物体の投影面で二次元検出器を用いて記録され、両方の生画像を生成する際の記録対象物体上の検出器又はカメラの配向は同一である(ステップ101)。
【0044】
評価のために、全ての生画像内で投影面内の特定位置に対応する少なくとも1つの測定点が選択される(ステップ103)。この少なくとも1つの測定点について、評価算定が実施され、そこで個々の生画像内の測定点で投影された強度分布とそれぞれ比較される(ステップ105)。評価算定の結果から、少なくとも1つの測定点に対応する投影面内の位置での強度分布の位相位置を判定することができる(ステップ107)。デューティサイクルが1未満である、投影された既知の強度分布の投影面の位置での位相位置から、この位置での記録対象物体の高さを判定することができる(ステップ109)。その際、高さとは投影面に対して垂直な、すなわちほぼ投影面の方向の座標のことである。これは記録対象物体の表面と投影面との距離の尺度である。
【0045】
ストリップの明度の連続曲線を有するストリップパターンの代わりに、不連続の、すなわち、例えばストリップ幅調整された格子として先行技術から公知である分解された、又は離散したストリップを有するストリップパターンを使用することもできる。
【図1a】

【図1b】

【図2a】

【図2b】

【図2c】

【図3a】

【図3b】

【図3c】

【図4a】

【図4b】

【図4c】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)記録対象物体上にストリップパターンを投影するステップと、
b)前記記録対象物体上に投影された前記ストリップパターンの記録を生画像としてカメラで記録するステップと、
c)前記記録対象物体の画像を前記生画像から算定するステップと、を含む特に歯科治療の目的で記録対象物体の画像を作成する方法であって、
デューティサイクルが1未満であるストリップパターンが前記記録対象物体上に投影されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ステップa)及びb)は前記記録対象物体に対して同じ前記カメラの向きで、且つ前記ストリップパターンの複数の異なる前記位相位置で実施され、前記画像が互いに位相シフトされた複数の前記生画像から算定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
周期内の最大ビーム強度の50%以上の強度で照射される領域の幅が、最大ビーム強度の50%未満の強度で照射される領域の幅よりも狭い周期的なストリップパターンが投影されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
周期内の最大ビーム強度の50%以上の強度で照射される領域の幅が、最大ビーム強度の30%未満の強度で照射される領域の幅よりも狭い周期的なストリップパターンが投影されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
周期内の最大ビーム強度の50%以上の強度で照射される領域の幅が、最大ビーム強度の20%未満の強度で照射される領域の幅よりも狭い周期的なストリップパターンが投影されることを特徴とする請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
強度分布がガウス分布に対応するストリップパターンが投影されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
デューティサイクルが1:3であり、したがって半値幅がストリップパターンの周期の四分の一であることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
強度分布が少なくとも1つの別の調波周期を有する正弦波分布に対応するストリップパターンが投影されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記画像を算定するため、全ての生画像内で前記投影面内の特定位置に対応する少なくとも1つの測定点が各生画像から定められ、そこで測定された強度が補償計算の枠内で入射強度分布と比較されて、前記位相位置を少なくとも1つの測定点で判定し、そこから前記投影面での前記位置に高さが推定されることを特徴とする請求項2から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
ストリップパターンを記録対象物体に投影するための投影装置(12)と、投影された前記ストリップパターンを生画像として記録するためのカメラ(14)と、少なくとも1つの前記生画像から前記記録対象物体の高さ画像を算定する手段(16)とを含む記録対象物体の画像を作成する記録装置であって、前記投影装置(12)は、デューティサイクルが1未満のストリップパターンを前記記録対象物体に投影するように構成されることを特徴とする記録装置。
【請求項11】
前記記録対象物体上に投影されるストリップパターンはその位相位置を変更可能であることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。

【図5】
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【公表番号】特表2011−505570(P2011−505570A)
【公表日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−536450(P2010−536450)
【出願日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際出願番号】PCT/EP2008/066759
【国際公開番号】WO2009/071611
【国際公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(500058187)シロナ・デンタル・システムズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (32)
【Fターム(参考)】