説明

記録装置及び記録プログラム並びに記録媒体

【課題】複数の記録媒体に効果的に画像データを記録する記録装置及び記録プログラム並びに記録媒体の提供。
【解決手段】メディアやデジタルカメラなどから画像データを読み取るデータ入力手段と、読み取った画像データに基づいて、画像再生機器で再生可能なVideo−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式のデータを生成するデータ生成手段と、複数の記録媒体に、記録順を考慮して画像データや画像再生機器用データなどを記録するデータ記録手段と、複数の記録媒体を対応付ける情報を印刷する対応付け情報印刷手段とを備え、複数の記録媒体の各々に、読み取った画像データ又は画像再生機器用データの少なくとも一方が記録されるため画像データを確実に保管することができ、また、複数の記録媒体の各々に対応付け情報が目視可能に印刷されるため所望の記録媒体を簡単に探し出すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の記録媒体に画像データを記録する記録装置及び記録プログラム並びに記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、写真に関連する様々なサービスが提供されるようになってきている。例えば、ユーザがデジタルカメラで写真を撮影し、写真の静止画像データや動画データを記録したデジタルカメラやデジタルカメラ用メディアをミニラボ等の写真店に持ち込むと、写真店では記録装置を用いてデジタルカメラやメディアから静止画像データや動画データを読み取り、CD−RやDVD−Rなどの記録媒体に書き込むサービスが行われている(例えば、下記特許文献1など)。また、デジタルカメラで撮影して得られた静止画像データや動画データを、DVDプレーヤやDVDレコーダなどの画像再生機器で再生可能なVideo−CDやDVD−Videoなどの形式のデータに変換してCD−RやDVD−Rなどの記録媒体に書き込むサービスも行われている。
【0003】
【特許文献1】特開平5−182373号公報(第4−6頁、第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記サービスを利用することにより、オリジナルの画像データと画像再生機器用のデータとが記録された記録媒体を入手することができ、この記録媒体を用いれば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器でもDVDプレーヤやDVDレコーダなどの画像再生機器でも画像データに基づく画像を表示させることができるが、コンピュータ機器と画像再生機器とは異なる場所に設置されることが多く、双方の機器で画像を鑑賞したい場合には、鑑賞の度に記録媒体を移動させなければならず不便である。
【0005】
また、画像データの保管の目的で上記記録媒体を作成する場合には、記録媒体が破損しないようにその取り扱いに注意しなければならないが、画像再生機器は頻繁に記録媒体を出し入れして使用するものであるため、誤って記録媒体を損傷して画像データの読み出しができなくなる場合もある。そのため1枚の記録媒体では画像データを安全かつ確実に保管することができない。
【0006】
更に、このような不慮の破損を考慮して記録媒体を複製することもできるが、単に画像データを別の記録媒体に複製するだけではオリジナルの記録媒体と複製した記録媒体との対応関係が分からなくなりやすく、特に、上記サービスを頻繁に利用するユーザの場合は、所望の記録媒体を簡単に探し出すことができなくなってしまう。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、複数の記録媒体に効果的に画像データを記録する記録装置及び記録プログラム並びに記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の記録装置は、画像データを読み取る第1の手段と、読み取った前記画像データに基づいて他の形式のデータを生成する第2の手段と、複数の記録媒体の各々に、前記画像データ及び前記他の形式のデータを含む同一の構成のデータを記録する第3の手段と、を少なくとも備えるものである。
【0009】
また、本発明の記録装置は、画像データを読み取る第1の手段と、読み取った前記画像データに基づいて他の形式のデータを生成する第2の手段と、複数の記録媒体の各々に、前記画像データ又は前記他の形式のデータのいずれかを含む異なる構成のデータを記録する第3の手段と、を少なくとも備えるものである。
【0010】
本発明においては、前記第3の手段では、前記画像データのみが記録される記録媒体に対するデータの記録を、少なくとも前記他の形式のデータが記録される記録媒体に対するデータの記録よりも先に実行する構成とすることができる。
【0011】
また、本発明においては、前記記録装置に前記記録媒体を装填する装填手段を複数備え、前記第3の手段では、複数の前記装填手段の各々に装填された前記複数の記録媒体に対して、同時にデータを記録する構成とすることもできる。
【0012】
また、本発明においては、更に、前記複数の記録媒体を対応付ける対応付け情報を印刷する手段を備え、前記複数の記録媒体の各々に、前記対応付け情報が印刷、又は、該対応付け情報が印刷された印刷物が貼付又は添付される構成とすることもできる。
【0013】
また、本発明においては、前記他の形式のデータは、Video−CD形式、DVD−Video形式、又は、HDTV形式のいずれかの形式のデータであることが好ましい。
【0014】
また、本発明の記録プログラムは、コンピュータを、画像データを読み取る第1の手段、読み取った前記画像データに基づいて他の形式のデータを生成する第2の手段、複数の記録媒体の各々に、前記画像データ及び前記他の形式のデータを含む同一の構成のデータを記録する第3の手段、として機能させるものである。
【0015】
また、本発明の記録プログラムは、コンピュータを、画像データを読み取る第1の手段、読み取った前記画像データに基づいて他の形式のデータを生成する第2の手段、複数の記録媒体の各々に、前記画像データ又は前記他の形式のデータのいずれかを含む異なる構成のデータを記録する第3の手段、として機能させるものである。
【0016】
また、本発明の記録媒体は、組として利用される複数の記録媒体であって、前記複数の記録媒体の各々の記録面には、読み取った前記画像データ、及び、該画像データに基づいて生成された他の形式のデータを含む同一の構成のデータが記録され、前記複数の記録媒体の各々の目視可能な位置には、前記複数の記録媒体を対応付ける対応付け情報が印刷又は該対応付け情報が印刷された印刷物が貼付又は添付されているものである。
【0017】
また、本発明の記録媒体は、組として利用される複数の記録媒体であって、前記複数の記録媒体の各々の記録面には、読み取った前記画像データ、又は、該画像データに基づいて生成された他の形式のデータのいずれかを含む異なる構成のデータが記録され、前記複数の記録媒体の各々の目視可能な位置には、前記複数の記録媒体を対応付ける対応付け情報が印刷又は該対応付け情報が印刷された印刷物が貼付又は添付されているものである。
【0018】
本発明においては、前記記録媒体の論理アドレス領域外に、該記録媒体を識別するための情報が記録されている構成とすることができる。
【0019】
このように、本発明の構成によれば、記録装置では、メディアやデジタルカメラなどから画像データを読み取り、読み取った画像データに基づいてDVDプレーヤ、DVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器で再生可能なデータを生成し、複数の記録媒体の各々に同一のデータを記録、又は、複数の記録媒体の各々に少なくとも一部が異なるデータを記録するため、1つの記録媒体が損傷しても他方の記録媒体を用いて画像を再生することができ、また、コンピュータ機器や画像再生機器などの複数の機器で同時に画像を再生することができる。また、上記複数の記録媒体には、目視できる位置(例えば、ディスク型記録媒体のレーベル面や記録媒体のケースなど)に、複数の記録媒体を対応付ける情報が付加されているため、記録媒体が多数保管されている場合であっても所望の記録媒体を簡単に探し出すことができる。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、本発明の記録装置及び記録プログラム並びに記録媒体によれば、下記記載の効果を奏する。
【0021】
本発明の第1の効果は、画像データを安全かつ確実に保管することができるということである。
【0022】
その理由は、記録装置に、画像データを読み取るデータ入力手段と、読み取った画像データに基づいて画像再生機器用のデータを生成するデータ生成手段と、複数の記録媒体の各々に読み取った画像データ又は画像再生機器用データを記録するデータ記録手段とを備え、複数の記録媒体の各々に画像データと画像再生機器用データの双方又は少なくとも一方が記録されるため、1つの記録媒体が損傷しても他方の記録媒体を用いて画像を再生することができからである。
【0023】
また、本発明の第2の効果は、記録媒体が多数保管されている場合であっても、所望の記録媒体を簡単に探し出すことができるということである。
【0024】
その理由は、記録装置に対応付け情報印刷手段を備え、複数の記録媒体の各々に、互いを対応付ける情報が目視可能な状態で印刷又は貼付又は添付されるからである。
【0025】
また、本発明の第3の効果は、効率的に複数の記録媒体を作成することができるということである。
【0026】
その理由は、データ記録手段では、読み取った画像データ(コンピュータ機器用データ)と画像再生機器用データとを別々の記録媒体に書き込む際に、コンピュータ機器用データを一方の記録媒体に書き込む処理を先行して行うため、記録中に画像再生機器用データを生成する処理を並行して行う等、記録装置内の処理を効率的に実行することができるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の記録装置は、その好ましい一実施の形態において、メディアやデジタルカメラなどから画像データを読み取るデータ入力手段と、読み取った画像データに基づいて、DVDプレーヤ、DVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器で再生可能なVideo−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式のデータを生成するデータ生成手段と、複数の記録媒体に、記録順を考慮して読み取った画像データや画像再生機器用データなどを記録するデータ記録手段と、複数の記録媒体を対応付ける情報を印刷する対応付け情報印刷手段とを備えるものであり、複数の記録媒体の各々に、読み取った画像データ又は画像再生機器用データの少なくとも一方が記録されるため、画像データを確実に保管することができる。また、複数の記録媒体の各々に対応付け情報が目視可能に印刷又は貼付又は添付されるため、所望の記録媒体を簡単に探し出すことができる。
【実施例1】
【0028】
上記実施形態について詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る記録装置及び記録プログラム並びに記録媒体について、図1乃至図13を参照して説明する。図1は、本実施例に係る記録装置の構成を模式的に示す外観図であり、図2乃至図5は、そのバリエーションを示す図である。また、図6は、記録装置の機能を示すブロック図であり、図7は、本実施例の記録装置を用いた画像データの記録手順を示すフローチャート図である。また、図8乃至図10は、記録媒体の外観構成を示す図、図11は記録媒体(CD−R)の構造を模式的に示す図、図12は、記録媒体のフォルダ構造の一例を示す図である。また、図13は、記録装置の表示手段に表示される画面の構成例を示す図である。なお、本明細書及び特許請求の範囲における論理アドレス領域とは、ユーザのデータ(プログラム)が記録される領域であり、ユーザデータの配置情報が記録されるプログラムメモリ領域、リードイン・TOC(Table Of Contents)領域やリードアウト領域などの情報領域、ディスクの応用コードやレーザ記録パワーの推奨値、その他の情報が記録される案内溝変調(ATIP:Absolute Time In Pre-groove)情報の領域は含まず、また、論理アドレス領域外とは上記論理アドレス領域以外の領域を指すものとする。
【0029】
図1に示すように、本実施例の記録装置1は、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、SDメモリーカード、マルチメディアカードなどの記録媒体(以下、メディア8と呼ぶ。)を装填するメディア装填部2、デジタルカメラ7(デジタルスチルカメラ及びデジタルムービーカメラの双方を含む。)やカメラ付き携帯電話機7a等の撮影機器を有線又は無線、赤外線等によって接続するための機器接続部3、インターネット等の通信ネットワーク10を介してサーバ11から画像データなどをダウンロードするネットワーク接続部等と、CD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスク等の第1の記録媒体9a及び第2の記録媒体9bなどの複数の記録媒体を装填する記録媒体装填部4と、ボタン、キーボード、マウス等の操作手段6及びLCD、CRT等の表示手段5とを備えている。
【0030】
また、記録装置1に備える主な手段をブロック図で示すと図6のようになり、メディア装填部2や機器接続部3、ネットワーク接続部などを用いて画像データ(静止画像データ、動画データ、画像情報を含むデータを総称して画像データと呼ぶ。)を入力するデータ入力手段12と、必要に応じて、画像データのデータサイズを縮小したサムネイル画像データやスクリーンネイル画像データなどの縮小画像データを作成したり、画像データをDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機等の画像再生機器で読み取り可能なVideo−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式などのデータを生成するデータ生成手段13と、複数の記録媒体(第1の記録媒体9a及び第2の記録媒体9b)にオリジナルの画像データや生成されたデータなどを記録するデータ記録手段14と、複数の記録媒体を対応付ける情報を印刷する対応付け情報印刷手段15と、データの記録形態などを選択させるための表示手段5及び操作手段6とを備えている。
【0031】
なお、図1では記録装置1として写真店やコンビニエンスストアなどの店舗に設置される無人端末(キオスク)を示しているが、記録装置1の形態は任意であり、例えば、図2に示すようにパーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器としたり、図3に示すように専用のセットトップボックスとしたり、図4に示すようにポータブルライターなどとしたり、図5に示すように、演算処理機能を備えるHDDレコーダやDVDレコーダ、ゲーム機などとしてもよいし、演算処理機能を備えたカーナビゲーション機器などとすることもできる。また、図1では、記録装置1に記録媒体装填部4を1つ備える構成を示しているが、記録媒体装填部4を複数備える構成としてもよい。また、上記各手段は記録装置1にハードウェアとして構成されていてもよいが、少なくとも、コンピュータを、データ入力手段12、データ生成手段13、データ記録手段14として機能させる記録プログラムとして構成し、該記録プログラムを記録装置1にインストールして実行する構成としてもよい。
【0032】
次に、上記構成の記録装置1(記録プログラム)を用いて複数の記録媒体に画像データを記録する手順について、図7のフローチャート図を参照して説明する。なお、以下では、第1の記録媒体9aと第2の記録媒体9bの2つの記録媒体にデータを記録する場合について記載するが、3つ以上の記録媒体にデータを記録する場合でも同様に適用することができる。
【0033】
まず、ステップS101で、記録装置1の記録媒体装填部4にCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスクなどの第1の記録媒体9aを装填する。この第1の記録媒体9aとしてどのような記録媒体を用いてもよいが、画像データの不正なコピーを未然に防止するために、所定の識別情報が書き込まれている記録媒体のみを用いることもできる。その場合は、ステップS102で、第1の記録媒体9aの特定の領域から識別情報を読み出す。その際、上記識別情報は適正な記録媒体にデータを記録するために設けるものであるため、識別情報の記録場所や中身が容易に知られてしまうと識別情報自体もコピーされてしまい、適正にデータを記録することができなくなってしまうため、識別情報の少なくとも一部はコンピュータのOSでは記録内容を制御できない情報、具体的にはプログラムメモリ領域の情報や、CD−R成型時に付与される案内溝変調(ATIP)による情報などとすることが好ましい。
【0034】
ここで、一般的な記録媒体の構造について、図11を参照して説明すると、CD-Rは、ポリカーボネート基板100上に、シアニン、フタロシアニン、アゾなどの有機色素層101と銀などの反射層102と保護層103とが積層されて形成され、有機色素層101に所定のパワーのレーザ光を当てて色素を分解して基板を変形させることでピットを形成し、情報の記録を行っているが、レーザパワーは、レーザ光を照射するレーザヘッドの方式や使用する有機色素層101の種類に応じて最適な値が異なるため、情報の書き込みを確実に行うためにはCD-Rのタイプやレーザ記録パワーの推奨値をドライブ側が認識する必要がある。そこで、ディスクの応用コードやレーザ記録パワーの推奨値などの情報を記録媒体の製造段階で案内溝変調(ATIP)による情報として書き込み、その情報をドライブのファームウェアが読み取り、ファームウェアが独自にレーザヘッドを制御してレーザパワーの調整を行っている。このような案内溝変調(ATIP)は製造時にしか作成できないため、ユーザレベルでのコピーを防止することができる。
【0035】
なお、この識別情報の具体的な構成は任意であり、上記以外の案内溝変調(ATIP)であるリードイン開始時間、最大リードアウト開始可能時間等も適宜設定することで識別情報として利用することができ、記録媒体が正規に作成されたものか否かを簡単かつ確実に識別することができる。
【0036】
次に、所定の識別情報が記録されている場合は、ステップS103で、記録装置1のメディア装填部2にメディア8を装填、又は、機器接続部3にデジタルカメラ7やカメラ付き携帯電話機7aを接続、又はネットワーク接続部を通信ネットワーク10に接続し、ステップS104で、データ入力手段12を用いて、デジタルカメラ7やメディア8、サーバ11から画像データを読み取る。その際、表示手段5や操作手段6を用いて記録媒体に書き込みを行う画像データを選択してもよい。
【0037】
次に、ステップS105で、必要に応じて、データ生成手段13を用いて、読み取った画像データのデータサイズを縮小したサムネイル画像データやスクリーンネイル画像データなどの縮小画像データを作成する。この縮小画像データは入力した画像データよりもデータサイズが小さいものであればよく、例えば、画素数を減縮した画像データや色数、色再現域を減縮した画像データなどとすることができる。
【0038】
次に、ステップS106で、データ生成手段13を用いて、読み取った画像データに基づいて動画データを生成した後、該動画データをDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機等の画像再生機器30で再生可能なデータ(Video−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式などのデータ)に変換する。上記画像データから動画データを作成する方法は特に限定されないが、例えば、静止画像データをスライドショーのように表示する場合は、静止画像データにスライド表示の時間分の差分0のデータを付加して動画データを生成したり、静止画像データにスライドショープログラムで設定されたスライド効果に基づく差分データを付加して動画データを生成すればよい。
【0039】
次に、ステップS107で、各種データを第1の記録媒体9aに書き込むが、その際、画像再生機器では所定の領域(ディスク型記録媒体の内側)に記録されたデータしか読み出すことができないため、データ記録手段14を用いて、まず、生成された画像再生機器用データや関連付けファイル等(以下、これらを総称して画像再生機器用データ群と呼ぶ。)を第1の記録媒体9aの内側に書き込み、続いて、オリジナル画像データや必要に応じて縮小画像データや情報ファイル、音楽データなど(以下、これらを総称してコンピュータ機器用データ群と呼ぶ。)を画像再生機器用データ群の外側に書き込む。
【0040】
次に、ステップS108で、対応付け情報印刷手段15を用いて、第1の記録媒体9aの所定の位置(例えば、レーベル面)に、この第1の記録媒体9aと後に作成する第2の記録媒体9bとを対応付けるための対応付け情報を印刷する。この対応付け情報の具体的構成は限定されず、例えば、図8(c)に示すように、予め定められたルールに従って生成される識別情報に枝番を付加した文字情報などを利用してもよいし、図9(a)に示すように、文字情報に代えて又は文字情報と共に、ステップS105で作成したサムネイル画像データに基づく画像やイラストなどの画像情報を利用してもよい。また、図10(a)に示すように、上記対応付け情報を第1の記録媒体9aに直接印刷する代わりに、対応付け情報を記載したシール16などを印刷してユーザ自らが該シール16を第1の記録媒体9aやケースなどに貼付してもよいし、対応付け情報が記載されたインデックスプリントなどを印刷して第1の記録媒体9aに添付してもよい。その後、ステップS109で第1の記録媒体9aを記録媒体装填部4から排出する。
【0041】
次に、ステップS110で、記録媒体装填部4にCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスクなどの第2の記録媒体9bを装填する。その際、第2の記録媒体9bを作成するかをユーザに選択させるために、表示手段5に図13に示すような選択画面17aを表示し、ユーザの選択に従って第2の記録媒体9bを作成するか否かを判断するようにしてもよい。なお、この選択画面17aは必ずしもこのステップで表示する必要はなく、ステップS101で第1の記録媒体9aを装填する前に表示してもよい。
【0042】
次に、第1の記録媒体9aと同様に、所定の識別情報が書き込まれている記録媒体のみを用いる場合は、ステップS111で、第2の記録媒体9bの特定の領域(好ましくは論理アドレス領域外)から識別情報を読み出す。
【0043】
次に、第1の記録媒体9aと同様に、ステップS112で、データ記録手段14を用いて、生成された画像再生機器用データや関連付けファイル等の画像再生機器用データ群を書き込み、続いて、オリジナル画像データや縮小画像データ、情報ファイル、音楽データなどのコンピュータ機器用データ群を書き込む。
【0044】
そして、ステップS113で、対応付け情報印刷手段15を用いて、図8(d)、図9(b)、図10(b)に示すように、第2の記録媒体9aの所定の位置(例えば、レーベル面)に、第1の記録媒体9aに印刷した対応付け情報と同じ又はその対応関係が明確な対応付け情報を印刷する。その後、ステップS114で第2の記録媒体9bを記録媒体装填部4から排出して処理を終了する。
【0045】
上記手順で作成された第1の記録媒体9a及び第2の記録媒体9bの記録面には図8(a)、(b)に示すように同一のデータが記録される。なお、第1の記録媒体9a及び第2の記録媒体9bにおけるデータの記録構造は任意であるが、例えば、図12に示すように、”PS_Roll”フォルダ内の画像データ、サムネイル画像データ、スクリーンネイル画像データなどの複数の種別の画像データ(画像データ群)と、第1の記録媒体9aの識別情報などが記録された情報ファイル(info.txt)、”APPL”フォルダ内のスライドショープログラム、スライドショーの設定ファイル、自動起動ファイル(Autorun.inf)などの他のデータ群とでコンピュータ機器用データ群を構成し、”VCD”フォルダ内の画像データをVideo−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式用データ等として関連付けるファイル、”SEGMENT”フォルダ内のTV画面に表示する画像データ、”MPEGAV”フォルダ内の動画データ、”DAT”フォルダ内のTV画面に静止画像データを表示するためのアプリケーションなどで画像再生機器用データ群を構成することができる。
【0046】
また、上記画像データ群の記録に際して、画像データ群をデータ管理装置などにバックアップした場合における管理を容易にするために、予め定められたルールに従ってフォルダを構成し、そのフォルダや画像データにユニークな名称を付与することが好ましい。例えば、図12に示すように、画像データの格納場所を示すフォルダ(PS_Roll)の下位の階層にメディア8毎、機器毎、フィルム毎の画像データの格納場所を示すフォルダ(ROYYMMDDyyy_XXXXXXAABxxx、YYMMDD:書き込み年月日を特定する数字、yyy:日毎のシーケンシャル番号、XXXXXX:ランダムなID番号、AA:メーカーコード(00〜ZZ)、B:ソフトウェア、機器の商品カテゴリー(0〜Z)、xxx:シーケンシャル番号)を作成したり、各々の画像データをCCYYMMDDxxxxxx(CC:画像データの種別、YYMMDD:書き込み年月日を特定する数字、xxxxxx:シーケンシャル番号)などにリネームすることができる。
【0047】
なお、上記フローでは、第1の記録媒体9a及び第2の記録媒体9bの双方に、画像再生機器用データ群とコンピュータ機器用データ群とを記録したが、本実施例は双方の記録媒体に同一のデータが記録されていればよく、例えば、双方の記録媒体に、画像再生機器用データ群のみ、又は、コンピュータ機器用データ群のみを記録したり、双方の記録媒体に、コンピュータ機器用データ群の中のオリジナルの画像データのみを記録する構成としてもよい。
【0048】
また、上記説明は、記録装置1に記録媒体装填部4を1つ備える場合の手順であるが、記録装置1に複数の記録媒体装填部4を備える場合は、ステップS101で複数の記録媒体装填部4の各々に第1の記録媒体9a又は第2の記録媒体9bを装填し、ステップS107で、データ記録手段14を用いて第1の記録媒体9a及び第2の記録媒体9bに同時にデータを書き込むことができ、記録媒体の作成に要する時間を短縮することができる。
【0049】
このように、本実施例の記録装置1では、複数の記録媒体(第1の記録媒体9a及び第2の記録媒体9b)に、同一のデータ(コンピュータ機器用データ群及び画像再生機器用データ群)が記録されるため、ユーザは一方の記録媒体をコンピュータ機器用、他方の記録媒体を画像再生機器用などとして使い分けたり、一方の記録媒体をバックアップ用として画像データを確実に保管することができる。また、複数の記録媒体の各々には、所定の対応付け情報が目視できるように付加されているため、頻繁に記録媒体を作成する場合であっても、所望の記録媒体を簡単に探し出すことができる。
【実施例2】
【0050】
次に、本発明の第2の実施例に係る記録装置及び記録プログラム並びに記録媒体について、図14乃至図19を参照して説明する。図14は、本実施例に係る記録装置の構成を模式的に示す外観図であり、図15及び図16は、本実施例の記録装置を用いた画像データの記録手順を示すフローチャート図である。また、図17は、記録媒体の外観構成を示す図、図18は、記録媒体のフォルダ構造の一例を示す図であり、図19は、記録装置の表示手段に表示される画面の構成例を示す図である。
【0051】
前記した第1の実施例では、第1の記録媒体9aと第2の記録媒体9bとに同一のデータを記録したが、画像再生機器30で記録媒体を利用する場合は、該記録媒体にコンピュータ機器用データが記録されていてもそのデータを利用することはできず、また、コンピュータ機器20で記録媒体を利用する場合も、該記録媒体に画像再生機器用データが記録されていてもそのデータを利用することはできない。そのため、双方の記録媒体に無駄なデータが記録されていることになり、その分データの記録にも時間がかかってしまう。そこで、本実施例では、図14に示すように、複数の記録媒体の各々に、利用する機器に適したデータ(図1では第1の記録媒体9aにコンピュータ機器用のデータ、第2の記録媒体9bに画像再生機器用のデータ)を記録し、記録媒体の記録容量を有効に使用すると共にデータの記録時間を短縮して効率的に記録媒体を作成する。
【0052】
その場合のデータの記録手順について、図15のフローチャート図を参照して説明する。なお、以下では、記録媒体として第1の記録媒体9aと第2の記録媒体9bの2つにデータを記録する場合について記載するが、第1の実施例と同様に、3つ以上の記録媒体にデータを記録する場合でも同様に適用することができる。
【0053】
まず、ステップS201で、複数の記録媒体に同一のデータを記録するのか、異なるデータを記録するのかをユーザに選択させるために、表示手段5に図19に示すような選択画面17bを表示する。そして、複数の記録媒体に同一のデータを記録する場合(図の兼用ディスクを2枚作る)を選択した場合は、第1の実施例の手順に従って処理を行い、複数の記録媒体に異なるデータを記録する場合(図の専用ディスクを1枚ずつ作る)を選択した場合は以下の手順に従って処理を行う。
【0054】
次に、ステップS202で、記録装置1の記録媒体装填部4にCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスクなどの第1の記録媒体9aを装填する。そして、第1の記録媒体9aとして所定の識別情報が書き込まれている記録媒体を用いる場合は、ステップS203で、第1の記録媒体9aの特定の領域(好ましくは論理アドレス領域外)から識別情報を読み出す。なお、第1の実施例と同様に、この識別情報の少なくとも一部はコンピュータのOSでは記録内容を制御できない情報、具体的にはプログラムメモリ領域の情報や、CD−R成型時に付与される案内溝変調(ATIP)による情報などとすることが好ましい。また、この識別情報の具体的な構成は任意であり、上記以外の案内溝変調(ATIP)であるリードイン開始時間、最大リードアウト開始可能時間等も適宜設定することで識別情報として利用することができ、記録媒体が正規に作成されたものか否かを簡単かつ確実に識別することができる。
【0055】
次に、所定の識別情報が記録されている場合は、ステップS204で、記録装置1のメディア装填部2にメディア8を装填、又は、機器接続部3にデジタルカメラ7やカメラ付き携帯電話機7aを接続、又はネットワーク接続部を通信ネットワーク10に接続し、ステップS205で、データ入力手段12を用いて、デジタルカメラ7やメディア8、サーバ11から画像データを読み取る。その際、表示手段5や操作手段6を用いて記録媒体に書き込みを行う画像データを選択してもよい。
【0056】
次に、ステップS206で、必要に応じて、データ生成手段13を用いて、読み取った画像データのデータサイズを縮小したサムネイル画像データやスクリーンネイル画像データなどの縮小画像データを作成する。
【0057】
次に、前記した第1の実施例では、第1の記録媒体9aにも画像再生機器用データを記録したため、読み取った画像データに基づいて画像再生機器用データを生成したが、本実施例では、第1の記録媒体9aはコンピュータ機器で使用することを前提としているためこのステップで画像再生機器用データを生成する必要はなく、ステップS207で、データ記録手段14を用いて、オリジナル画像データや必要に応じて縮小画像データや情報ファイル、音楽データなどのコンピュータ機器用データ群を第1の記録媒体9aに書き込む。
【0058】
次に、ステップS208で、対応付け情報印刷手段15を用いて、第1の記録媒体9aの所定の位置(例えば、レーベル面)に、この第1の記録媒体9aと後に作成する第2の記録媒体9bとを対応付けるための対応付け情報を印刷する。この対応付け情報の具体的構成は限定されず、第1の実施例と同様に、図17(c)に示すように、予め定められたルールに従って生成される識別情報などの文字情報を利用してもよいし、文字情報に代えて又は文字情報と共に、サムネイル画像データに基づく画像やイラストなどの画像情報を利用してもよい。また、第1の記録媒体9aに直接印刷する代わりに対応付け情報を記載したシールやインデックスプリントなどを印刷してもよい。その後、ステップS209で第1の記録媒体9aを記録媒体装填部4から排出する。
【0059】
次に、ステップS210で、記録媒体装填部4にCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスクなどの第2の記録媒体9bを装填する。なお、この第2の記録媒体9bは、第1の記録媒体9aと同じ種類の記録媒体を用いてもよいし、異なる種類の記録媒体を用いてもよい。
【0060】
次に、第1の記録媒体9aと同様に、所定の識別情報が書き込まれている記録媒体のみを用いる場合は、ステップS211で、第2の記録媒体9bの特定の領域(好ましくは論理アドレス領域外)から識別情報を読み出す。
【0061】
次に、所定の識別情報が記録されている場合は、ステップS212で、データ生成手段13を用いて、読み取った画像データに基づいて動画データを生成した後、該動画データをDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機等の画像再生機器30で再生可能なデータ(Video−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式などのデータ)に変換する。
【0062】
その後、第2の記録媒体9bにデータを書き込むが、本実施例では、第2の記録媒体9bは画像再生機器で使用することを前提としているため、ステップS213で、データ記録手段14を用いて、生成された画像再生機器用データや関連付けファイル等の画像再生機器用データ群のみを第2の記録媒体9bに書き込む。
【0063】
そして、ステップS214で、対応付け情報印刷手段15を用いて、図17(d)に示すように第2の記録媒体9aの所定の位置(例えば、レーベル面)に、第1の記録媒体9aに印刷した対応付け情報と同じ又はその対応関係が明確な対応付け情報を印刷する。その後、ステップS215で第2の記録媒体9bを記録媒体装填部4から排出して処理を終了する。
【0064】
上記手順で作成された第1の記録媒体9a及び第2の記録媒体9bの記録面には図17(a)、(b)に示すように異なるデータが記録される。また、第1の記録媒体9a及び第2の記録媒体9bにおけるデータの記録構造も任意であり、例えば、図18に示すように、第1の記録媒体9aには、”PS_Roll”フォルダ内の画像データ、サムネイル画像データ、スクリーンネイル画像データなどの複数の種別の画像データ(画像データ群)と、記録媒体9の識別情報などが記録された情報ファイル(info.txt)、”APPL”フォルダ内のスライドショープログラム、スライドショーの設定ファイル、自動起動ファイル(Autorun.inf)などの他のデータ群とで構成されるコンピュータ機器用データ群が記録され、第2の記録媒体9bには、”VCD”フォルダ内の画像データをVideo−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式用データ等として関連付けるファイル、”SEGMENT”フォルダ内のTV画面に表示する画像データ、”MPEGAV”フォルダ内の動画データ、”DAT”フォルダ内のTV画面に静止画像データを表示するためのアプリケーションなどで構成される画像再生機器用データ群が記録される。
【0065】
また、本実施例においても、予め定められたルールに従ってフォルダを構成し、そのフォルダや画像データにユニークな名称を付与することが好ましく、画像データの格納場所を示すフォルダ(PS_Roll)の下位の階層にメディア8毎、機器毎、フィルム毎の画像データの格納場所を示すフォルダ(ROYYMMDDyyy_XXXXXXAABxxx)を作成したり、各々の画像データをCCYYMMDDxxxxxxなどにリネームすることができる。
【0066】
なお、図15は記録装置1に記録媒体装填部4を1つ備える場合の手順であるが、記録媒体装填部4を複数備える場合には、第1の記録媒体9aに対する処理と第2の記録媒体9bに対する処理とを同時に行うことができるため、複数の記録媒体の作成に要する時間を短縮することができる。その場合のデータの記録手順について図16のフローチャート図を参照して概説する。
【0067】
まず、ステップS301で、表示手段5に図19に示すような選択画面17bを表示し、ユーザが複数の記録媒体に異なるデータを記録する形態(図の専用ディスクを1枚ずつ作る)を選択した場合は、ステップS302で、複数の記録媒体装填部4の各々に、第1の記録媒体9a又は第2の記録媒体9bを装填する。そして、ステップS303で、第1の記録媒体9a及び第2の記録媒体9bの特定の領域(好ましくは論理アドレス領域外)から識別情報を読み出し、所定の識別情報が記録されている場合は、ステップS304で、メディア装填部2にメディア8を装填、又は、機器接続部3にデジタルカメラ7やカメラ付き携帯電話機7aを接続、又はネットワーク接続部を通信ネットワーク10に接続し、ステップS305で、データ入力手段12を用いて、デジタルカメラ7やメディア8、サーバ11から画像データを読み取る。
【0068】
次に、第1の記録媒体9aに対しては、ステップS306で、必要に応じて、データ生成手段13を用いて、読み取った画像データのデータサイズを縮小したサムネイル画像データやスクリーンネイル画像データなどの縮小画像データを作成した後、ステップS307で、データ記録手段14を用いて、オリジナル画像データや必要に応じて縮小画像データや情報ファイル、音楽データなどのコンピュータ機器用データ群を書き込む。そして、ステップS308で、対応付け情報印刷手段15を用いて、第1の記録媒体9aの所定の位置に対応付け情報を印刷した後、ステップS309で第1の記録媒体9aを記録媒体装填部4から排出する。
【0069】
一方、第2の記録媒体9bに対しては、ステップS310で、データ生成手段13を用いて、読み取った画像データに基づいて動画データを生成した後、該動画データを画像再生機器30で再生可能な形式のデータに変換する。ここで、図15では、記録媒体装填部4が1つであったため、第1の記録媒体9aを排出するまでは第2の記録媒体9bに対する処理を行うことができず、特に、画像データに基づいて画像再生機器用データを生成する処理は時間がかかるため、複数の記録媒体を作成するのに時間がかかるという問題があった。しかしながら、記録媒体装填部4を複数備えている場合は、ステップS306の縮小画像データの生成やステップS307のコンピュータ機器用データ群の記録、ステップS308の対応付け情報の印刷の各処理の間に、画像再生機器用データの生成処理を行うことができるため、複数の記録媒体の作成に要する時間を短縮することができる。
【0070】
その後、ステップS311で、データ記録手段14を用いて、生成された画像再生機器用データや関連付けファイル等の画像再生機器用データ群を第2の記録媒体9bに書き込み、ステップS312で、対応付け情報印刷手段15を用いて、第2の記録媒体9bの所定の位置に対応付け情報を印刷した後、ステップS313で第2の記録媒体9bを記録媒体装填部4から排出して一連の処理を終了する。
【0071】
なお、上記フローでは、第1の記録媒体9aにコンピュータ機器用データ群を記録し、第2の記録媒体9bに画像再生機器用データ群を記録したが、本実施例は双方の記録媒体に異なるデータが記録されていればよく、例えば、第1の記録媒体9a又は第2の記録媒体9bの一方に、コンピュータ機器用データ群と画像再生機器用データ群の双方を記録し、第1の記録媒体9a又は第2の記録媒体9bの他方に、コンピュータ機器用データ群又は画像再生機器用データ群の一方を記録する構成としてもよい。
【0072】
このように、本実施例の記録装置1では、複数の記録媒体(第1の記録媒体9a及び第2の記録媒体9b)に、異なるデータ(第1の記録媒体9aにはコンピュータ機器用データ群、第2の記録媒体9bには画像再生機器用データ群)が記録されるため、記録媒体の記録容量を有効に使用すると共にデータの記録時間を短縮して効率的に記録媒体を作成することができる。また、第1の実施例と同様に、複数の記録媒体の各々には、所定の対応付け情報が目視できるように付加されているため、頻繁に記録媒体を作成する場合であっても、所望の記録媒体を簡単に探し出すことができる。
【0073】
なお、上記各実施例では、画像再生機器用のデータを追記する場合について記載したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、音楽データなどの他の種類のデータに関しても、同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1の実施例に係る記録装置の外観構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る記録装置の他の外観構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る記録装置の他の外観構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る記録装置の他の外観構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る記録装置の他の外観構成を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る記録装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る記録装置を用いた画像データの記録手順を示すフローチャート図である。
【図8】本発明の第1の実施例の記録媒体の構成を模式的に示す図である。
【図9】本発明の第1の実施例の記録媒体の構成を模式的に示す図である。
【図10】本発明の第1の実施例の記録媒体におけるデータの記録領域を示す図である。
【図11】記録媒体の構造を模式的に示す図である。
【図12】本発明の第1の実施例の記録媒体におけるデータのフォルダ構造を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施例の記録装置の表示手段に表示される画面構成例を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施例に係る記録装置の外観構成を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施例に係る記録装置を用いた画像データの記録手順を示すフローチャート図である。
【図16】本発明の第2の実施例に係る記録装置を用いた画像データの記録手順を示すフローチャート図である。
【図17】本発明の第2の実施例に係る記録装置の外観構成を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施例の記録媒体におけるデータのフォルダ構造を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施例の記録装置の表示手段に表示される画面構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0075】
1 記録装置
2 メディア装填部
3 機器接続部
4 記録媒体装填部
5 表示手段
6 操作手段
7 デジタルカメラ
7a カメラ付き携帯電話機
8 メディア
9 記録媒体
10 通信ネットワーク
11 サーバ
12 データ入力手段
13 データ生成手段
14 データ記録手段
15 対応付け情報印刷手段
16 シール
17a、17b 選択画面
20 コンピュータ機器
30 画像再生機器
100 ポリカーボネート基板
101 有機色素層
102 反射層
103 保護層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを読み取る第1の手段と、
読み取った前記画像データに基づいて他の形式のデータを生成する第2の手段と、
複数の記録媒体の各々に、前記画像データ及び前記他の形式のデータを含む同一の構成のデータを記録する第3の手段と、を少なくとも備えることを特徴とする記録装置。
【請求項2】
画像データを読み取る第1の手段と、
読み取った前記画像データに基づいて他の形式のデータを生成する第2の手段と、
複数の記録媒体の各々に、前記画像データ又は前記他の形式のデータのいずれかを含む異なる構成のデータを記録する第3の手段と、を少なくとも備えることを特徴とする記録装置。
【請求項3】
前記第3の手段では、前記画像データのみが記録される記録媒体に対するデータの記録を、少なくとも前記他の形式のデータが記録される記録媒体に対するデータの記録よりも先に実行することを特徴とする請求項2記載の記録装置。
【請求項4】
前記記録装置に前記記録媒体を装填する装填手段を複数備え、
前記第3の手段では、複数の前記装填手段の各々に装填された前記複数の記録媒体に対して、同時にデータを記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
【請求項5】
更に、前記複数の記録媒体を対応付ける対応付け情報を印刷する手段を備え、
前記複数の記録媒体の各々に、前記対応付け情報が印刷、又は、該対応付け情報が印刷された印刷物が貼付又は添付されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の記録装置。
【請求項6】
前記他の形式のデータは、Video−CD形式、DVD−Video形式、又は、HDTV形式のいずれかの形式のデータであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の記録装置。
【請求項7】
コンピュータを、
画像データを読み取る第1の手段、
読み取った前記画像データに基づいて他の形式のデータを生成する第2の手段、
複数の記録媒体の各々に、前記画像データ及び前記他の形式のデータを含む同一の構成のデータを記録する第3の手段、として機能させることを特徴とする記録プログラム。
【請求項8】
コンピュータを、
画像データを読み取る第1の手段、
読み取った前記画像データに基づいて他の形式のデータを生成する第2の手段、
複数の記録媒体の各々に、前記画像データ又は前記他の形式のデータのいずれかを含む異なる構成のデータを記録する第3の手段、として機能させることを特徴とする記録プログラム。
【請求項9】
前記第3の手段に、前記画像データのみが記録される記録媒体に対するデータの記録を、少なくとも前記他の形式のデータが記録される記録媒体に対するデータの記録よりも先に実行させることを特徴とする請求項8記載の記録プログラム。
【請求項10】
前記複数の記録媒体を装填する複数の装填手段を用いて、
前記第3の手段に、複数の前記装填手段の各々に装填された前記複数の記録媒体に対して、同時にデータを記録させることを特徴とする請求項7又は8に記載の記録プログラム。
【請求項11】
コンピュータを、更に、
前記複数の記録媒体を対応付ける対応付け情報を印刷する手段として機能させ、
前記複数の記録媒体の各々に、前記対応付け情報を印刷、又は、該対応付け情報が印刷された印刷物を貼付又は添付させることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一に記載の記録プログラム。
【請求項12】
前記他の形式のデータは、Video−CD形式、DVD−Video形式、又は、HDTV形式のいずれかの形式のデータであることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一に記載の記録プログラム。
【請求項13】
組として利用される複数の記録媒体であって、
前記複数の記録媒体の各々の記録面には、読み取った前記画像データ、及び、該画像データに基づいて生成された他の形式のデータを含む同一の構成のデータが記録され、
前記複数の記録媒体の各々の目視可能な位置には、前記複数の記録媒体を対応付ける対応付け情報が印刷又は該対応付け情報が印刷された印刷物が貼付又は添付されていることを特徴とする記録媒体。
【請求項14】
組として利用される複数の記録媒体であって、
前記複数の記録媒体の各々の記録面には、読み取った前記画像データ、又は、該画像データに基づいて生成された他の形式のデータのいずれかを含む異なる構成のデータが記録され、
前記複数の記録媒体の各々の目視可能な位置には、前記複数の記録媒体を対応付ける対応付け情報が印刷又は該対応付け情報が印刷された印刷物が貼付又は添付されていることを特徴とする記録媒体。
【請求項15】
前記記録媒体の論理アドレス領域外に、該記録媒体を識別するための情報が記録されていることを特徴とする請求項13又は14に記載の記録媒体。
【請求項16】
前記他の形式のデータは、Video−CD形式、DVD−Video形式、又は、HDTV形式のいずれかの形式のデータであることを特徴とする請求項13乃至15のいずれか一に記載の記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2006−24308(P2006−24308A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−202963(P2004−202963)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(303050159)コニカミノルタフォトイメージング株式会社 (1,066)
【Fターム(参考)】