説明

読取装置

【課題】読み取った分光情報と対象商品を、適切且つ容易に関連付けることのできる読取装置を提供する。
【解決手段】商品を特定する商品情報を読み取る商品情報読取部(コード読み取り部11)と、商品情報読取部による商品情報の読み取りをトリガーとして、ハイパースペクトルカメラにより商品の分光情報を読み取る分光情報読取部(商品測定部12)と、読み取った商品情報および分光情報を関連付けて外部装置に出力する情報出力部(POSI/F部36)と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の分光情報を読み取る読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術として、対象物の表面に光照射してその反射光を解析することにより、被照射面の色成分を測定するマルチスペクトル撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに、このような分光情報の読み取り技術を利用して、時間経過に伴って鮮度が低下する生鮮食品を主とした対象物の反射光を分析することにより、対象物の鮮度を判定する鮮度センサーが提案されている(特許文献2参照)。この鮮度センサーによれば、短時間且つ非破壊で対象物の鮮度を判定することができるため、商品に対する全数検査や、リアルタイムでの鮮度判定が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開2005−047833号公報
【特許文献2】特開2007−108124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、商品の販売促進や顧客サービスの観点から、上記のような分光情報に基づく情報(鮮度の判定結果)を、商品の販売時に顧客に提示したいという要望がある。この要望に応えるためには、販売する複数の商品に対して読み取った各分光情報を、当該商品に関連付けて管理する必要がある。一方、上記の技術は、読み取った分光情報(または分光情報に基づく情報)を、ユーザーが読み取り時にリアルタイムで確認することを前提としているため、当該分光情報のみを外部装置に出力する。よって、上記の技術は、対象商品が多数ある場合や、商品ごとに分光情報を管理したい場合などに、商品を特定する情報を外部から取得して当該分光情報に付加する必要があり、外部装置が必要であったり、作業効率が悪いという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑み、読み取った分光情報と対象商品を、適切且つ容易に関連付けることのできる読取装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の読取装置は、商品を特定する商品情報を読み取る商品情報読取部と、商品情報読取部による商品情報の読み取りをトリガーとして、ハイパースペクトルカメラにより商品の分光情報を読み取る分光情報読取部と、読み取った商品情報および分光情報を関連付けて外部装置に出力する情報出力部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、商品を特定する商品情報および当該商品の分光情報を関連付けた情報が出力されるため、対象商品と分光情報とを適切且つ容易に関連付けて管理することができる。また、商品情報および分光情報を同一装置によって読み取ることができるため、各情報を読み取るために個別の装置が必要なく、操作を簡易にすることができる。これにより、大量の商品に対して分光情報の読み取りを行う場合に、効率よく読み取り作業を行うことができる。
【0008】
この場合、分光情報読取部は、分光情報の読み取り時に商品の測定位置を照明する一対の光源を備えていることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、商品の測定位置を十分な光量で、且つ均一に照明することができる。よって、商品からの反射光を十分に得ることができるため、より正確な分光情報を読み取ることができる。
【0010】
この場合、分光情報読取部は、商品の測定位置を特定するためのレーザー光を照射するレーザーポインターをさらに備えていることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、ユーザーが、商品の表面上における測定位置を確認した上で、分光情報の読み取りを行うことができる。また、ユーザーが、分光情報の読み取り前に、商品の表面上にあるラベルや包装材を避けて正確な商品の分光情報を読み取ることのできる測定位置を選択することができる。
【0012】
この場合、レーザーポインターは、分光情報の読み取り時にレーザー光の照射を停止することが好ましい。
【0013】
この構成によれば、レーザー光の反射光が受光されて、商品の分光情報に影響を与えてしまうことを防止することができる。
【0014】
この場合、ユーザーが分光情報読取部を商品に向けて把持するためのグリップ部をさらに備えていることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、持ち運びが困難な大型の商品や、大量の商品の分光情報を読み取る場合に、利便性が良い。なお、読取装置は、ハンディタイプであることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】読取装置を備えた読取システムの構成を示した模式図である。
【図2】読取装置を備えた読取システムの制御構成を示したブロック図である。
【図3】プラムの分光情報における波長−反射率のグラフ(a)並びに鮮度指数−経過日数のグラフ(b)である。
【図4】会計レシートの一例を示した図である。
【図5】読取装置の読み取り処理を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付の図面を参照して、本発明の読取装置について説明する。なお、本実施形態の読取装置は、生鮮食品を扱う小売店においてPOS端末に接続されて用いられ、会計時に生鮮食品の商品情報および分光情報を読み取ってPOS端末に出力する。一方、POS端末は、商品情報および分光情報に基づいた情報(例えば、商品の鮮度)を生成し、会計レシートに印刷する。なお、「生鮮食品」とは、青果物(果物・野菜)、鮮魚および精肉を指す。また、「商品情報」とは、商品に添付された商品バーコードに含まれた当該商品に関する情報(例えば、商品名、価格等)であり、「分光情報」とは、商品の表面を測定して得た反射光スペクトルである。
【0018】
図1は、読取装置1を備えた読取システムSYを示した模式図である。同図に示すように、読取システムSYは、商品に貼付された商品バーコードBCを読み取ると共に、商品の表面(測定位置A)を測定して分光情報を読み取る読取装置1と、会計処理を行うと共に会計レシートRを発行するためのレシート情報を生成するPOS端末2と、会計レシートRを印刷するレシートプリンター3と、から成る。POS端末2と読取装置1およびレシートプリンター3とは、それぞれシリアルインターフェース(例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェース)により接続されている。
【0019】
図1に示すように、読取装置1は、商品バーコードBCをスキャンするコード読取部11(商品情報読取部)と、商品の表面を測定する表面測定部12(分光情報読取部)と、コード読取部11および表面測定部12をそれぞれ覆うフード13と、表面の測定が可能であることを示す測定可ランプ14と、表面の測定を開始させるための測定ボタン15と、ユーザーがコード読取部11および表面測定部12を商品に向けて把持するためのグリップ部16と、POS端末2に各種情報を送信するための接続コード17と、を備えている。
【0020】
すなわち、本読取装置1は、商品バーコードBCを読み取るバーコードスキャナーと、商品の表面を測定する測定装置と、が一体となったハンディタイプの複合読取装置である。また、本読取装置1は、コード読取部11による商品バーコードBCの読み取りをトリガーとして、表面測定部12による商品の表面の測定を行う。実際には、商品バーコードBCが読み取られると測定可ランプ14が点灯し、ユーザーが表面測定部12を商品の表面に向けた状態で測定ボタン15を押下することで、商品の表面が測定される(後に詳述する)。なお、読取装置1およびPOS端末2は、無線接続であってもよい。
【0021】
POS端末2は、会計処理を行うための各種操作ボタンや会計処理結果を表示するタッチパネル21と、顧客に会計処理結果を提示するカスタマーディスプレイ22と、を備えている。オペレーターが上記の読取装置1およびタッチパネル21を操作することにより、会計処理が実行される。
【0022】
図2は、読取装置1および読取システムSYの制御構成を示したブロック図である。図示のように、読取装置1は、上記したコード読取部11、表面測定部12、測定可ランプ14および測定ボタン15の他に、光源駆動部31、レーザーポインター駆動部32、画像データ処理部33、CPU34、メモリ35およびPOSI/F部36(情報出力部)を備え、これらがバス37を介して双方向に接続されていている。
【0023】
コード読取部11は、読取対象の商品バーコードBCを照明するための光源41と、光源からの照明光を拡散する拡散ミラー42と、反射光をセンシングするCCD43と、CCD43に反射光を結像する結像レンズ44と、を有している。赤色LEDで構成された光源41から発せられた照明光は、拡散ミラー42によって拡散され読取対象の商品バーコードBCを均一に照明する。そして、商品バーコードBCから反射された反射光は、結像レンズ44を通過してCCD43に受光される。CCD43は、受光した反射光の光信号を画像信号に変換して、後述の画像データ処理部33に出力する。
【0024】
なお、本実施形態のコード読取部11は、フード13の読取口(コード読取部11)を商品バーコードBCに当てるとトリガーレスで読み取りを開始するタッチ式のスキャナーで構成されている。なお、コード読取部11は、照明光としてLEDではなくレーザー光を用いたレーザースキャナーで構成しても良い。また、トリガーボタンを設け、当該トリガーボタンの押下によって商品バーコードBCの読み取りを開始する構成としてもよい。
【0025】
表面測定部12は、商品の測定位置Aを照明する一対の光源51と、一対の光源51からの照明光を拡散する一対の拡散光学系52と、照射面からの反射光を後述のCCD55に結像するための撮像光学系53と、反射光から特定の波長の光のみを分離して取り出す波長可変フィルター54と、撮像光学系53および波長可変フィルター54を通過した反射光をセンシングするCCD55と、を有している。
【0026】
LEDで構成された光源51から発せられた照明光は、拡散光学系52によって拡散され、商品の測定位置Aとその周辺を均一に照明する。そして、測定位置Aから反射された反射光は、撮像光学系53によりCCD55上に結像される。また、測定位置Aから反射された反射光は、波長可変フィルター54により波長毎に分離され、CCD55に受光される。そして、CCD55は、受光した反射光の光信号を画像信号に変換して、後述の画像データ処理部33に出力する。これにより、反射光に含まれる各波長域のスペクトルを得ることができる。すなわち、表面測定部12は、測定対象物の反射スペクトルを高精度に得ることのできる、いわゆるハイパースペクトルカメラで構成されている。なお、波長可変フィルター54は、ファブリペローチューナブルフィルタ(FPTF)、音響光学チューナブルフィルタ(AOTF)および液晶チューナブルフィルタ(LCTF)のいずれかで構成されることが望ましい。
【0027】
また、表面測定部12は、商品の測定位置Aを特定するため、測定位置Aの指標となる位置にレーザー光を照射するレーザーポインター56をさらに有している。なお、レーザーポインター56は、当該レーザーポインター56の照射位置が測定位置Aと同位置になるように設計されている。例えば、測定対象の商品の表面から略10cm離れた状態で測定すると、レーザーポインター56の照射位置=測定位置となるよう設計されている。
【0028】
画像データ処理部33は、コード読取部11のCCD43および表面測定部12のCCD55から得た画像データに対して所定の処理を行う。具体的には、コード読取部11のCCD43から得た画像データを増幅し、A/D変換する。また、表面測定部12のCCD55から得た画像信号に対し、圧縮処理等を行う。
【0029】
光源駆動部31は、コード読取部11に備えられた光源41、表面測定部12に備えられた一対の光源51を、CPU34からの制御信号に基づいて駆動させる。同様に、レーザーポインター駆動部32は、CPU34からの制御信号に基づいてレーザーポインター56を駆動させる。
【0030】
CPU34は、読取装置1の各部を統括的に制御する。また、CPU34は、コード読取部11から得た画像データと、読取装置1から得た画像データと、を関連付ける処理を行う。メモリ35は、CPU34により実行される処理プログラムや、コード読取部11および表面測定部12から得た画像データを記憶する。
【0031】
POSI/F部36は、読取装置1がPOS端末2と通信するためのインターフェースであり、CPU34により関連付けられた画像データをPOS端末に出力する。
【0032】
一方、POS端末2は、読取装置1から得た画像データを解析する画像データ解析部61と、会計処理を行う会計処理部62と、会計レシートを印刷するためのレシート情報を生成するレシート情報生成部63と、を有している。
【0033】
画像データ解析部61は、商品バーコードBCを読み取って得た画像データから、当該商品の商品情報(商品名、価格等)を取得する。また、商品の表面を測定して得た画像データ(分光情報)を解析して、当該商品の鮮度レベルを判定する。なお、画像データ解析部61は、各データ解析の指標となる商品情報や商品の鮮度レベルについてのデータベース(不図示)を保持している。
【0034】
画像データ解析部61による鮮度レベルの判定は、具体的には、各波長域の検出値である画像データ(分光情報)から、時間経過によって変化する主要成分量(例えば、水分量、糖度など)や表面の色などに影響される鮮度指数を算出し、この鮮度指数から商品の鮮度レベルを判定する。分光情報(反射光スペクトル)の解析方法は大きく、定性分析タイプおよび定量分析タイプの2つに分かれ、前者には主成分分析、クラスター分析などがあり、後者には重回帰分析、主成分回帰分析などがある。既に公知であるこれらの解析方法を利用すれば、鮮度判定は容易に行えるが、本実施形態では、簡易的な方法を採用する。以下は、リモートセンシングで知られている正規化植生指数(NDVI)を参考に考案された判別方法で、処理能力の低いCPUでも解析可能である。例えば、図3(a)は、果物のプラムに関する波長−反射率のグラフである。575−625nmの波長区間をA区間、625−725nmの波長区間をB区間とする。(B−A)/(B+A)の式を鮮度指数と定義して、鮮度指数−経過日数をグラフにしたものが図3(b)である。この鮮度指数は、鮮度が劣化すると数値が上昇する。本実施形態では、鮮度指数の0.15未満を「Lv1:新鮮」、0.15〜0.25未満を「Lv2:準新鮮」、0.25以上を「Lv3:非新鮮」の3段階に分けるものとする。なお、この鮮度レベルは、商品の特性(時間経過によって変化しやすい成分)を考慮して、商品ごとに異なるものとする。
【0035】
図2に戻り、会計処理部62は、商品情報およびタッチパネル21から入力される各情報に基づいて、会計処理を行う。レシート情報生成部63は、会計処理部62の会計処理結果、商品の表面を測定して得た画像データを解析して得られた当該商品の鮮度レベル、および当該鮮度レベルに応じて不図示の記憶部から抽出した当該商品に対するアドバイス情報を関連付けたレシート情報を生成する。そして、生成したレシート情報をレシートプリンター3に出力する。
【0036】
レシートプリンター3は、POS端末2から取得したレシート情報をレシート用紙に印刷して、会計レシートRを発行する。
【0037】
図4は、鮮度レベルが印刷された会計レシートRの一例を示したものである。図4に示すレシートRは、上部に店舗情報や会計情報が印刷された第1印刷領域E1と、下部に会計処理された商品の鮮度レベルおよびアドバイス情報が印刷された第2印刷領域E2と、を有している。図示のように、第2印刷領域E2には、会計処理された「ラフランス」および「アボカド」に対して、鮮度レベルおよびアドバイス情報が印刷される。なお、本実施形態では、アドバイス情報として「食べ頃日時」、「保存方法」および「お勧めの食べ方」が印刷されている。また、「鮮度レベル」や「食べ頃日時」など、目立たせたい情報を第1印刷領域E1において、対象商品の印刷行に連ねて印刷させてもよい。なお、鮮度レベルおよびアドバイス情報をコード化画像(例えば、QRコード)として印刷させてもよい。この場合、例えば、顧客の携帯電話に搭載されたコード読取機能でコード化画像を読み取ると、ディスプレイに鮮度レベルおよびアドバイス情報が表示される。これにより、会計レシートRの印刷スペースを縮小させることができる。
【0038】
次に、図5を参照して、本実施形態における読取装置の読み取り処理について説明する。先ず、読取装置1は、コード読取部11により商品バーコードBCをスキャンすると(S01)、スキャンして得た画像データをメモリ35に記憶する(S02)。そして、コード読取部11の光源41を消灯する(S03)。そして、表面測定部12のレーザーポインター56を点灯し(S04)、測定可ランプ14を点灯する(S05)。そして、測定ボタン15が押下されると(S06:Yes)、レーザーポインター56を消灯して(S07)、表面測定部12の光源41を点灯し(S08)、商品の表面のスキャンを開始する(S09)。そして、スキャンして得た画像データを、直前に得た商品バーコードBCの画像データと関連付けてメモリ35に記憶する(S10)。そして、これらの画像データをPOS端末2に出力する(S11)。
【0039】
これまで説明した読取装置1および読取システムSYによれば、商品を特定する商品情報が含まれた画像データと、商品の鮮度レベルを算出することのできる分光情報である画像データと、を共通の装置によって取得し、これらを関連付けて出力するため、分光情報と当該商品とを容易に関連付けて管理することができる。また、本実施形態の読取装置1は、POS端末2に接続された構成である為、会計時に行うスキャン操作に新たな操作を加えることなく、商品情報および分光情報を読み取って、顧客に分光情報に基づいた情報(鮮度レベル)を提示することができる。
【0040】
また、読取装置1に、商品の表面を照射するために一対の光源51を備えたことにより、商品の測定位置Aを十分な光量で、且つ均一に照明することができる。また、上記の読取装置1によれば、商品バーコードBCのスキャン後に、コード読取部11の光源41を消灯し、測定可ランプ14を点灯させ、ユーザーの測定ボタン15の押下により表面の測定を開始することで、商品の表面測定中に商品バーコードBCを誤って読みとることを防止している。また、商品の測定中にレーザーポインター56を消灯することで、レーザー光による測定への悪影響を抑制している。
【0041】
なお、本実施形態において、会計対象の商品がすべて生鮮食品である場合を想定したが、会計対象の商品に生鮮食品以外の商品が含まれる場合には、商品が生鮮食品か否かは、商品バーコードBCに含まれた商品名や商品区分に関する情報を用いてPOS端末2が判別し、対象商品が生鮮食品であった場合に、読取装置1に商品の測定を開始するよう指令を送る構成としても良い。
【0042】
また、読取装置1に接続される外部装置は、POS端末2でなく、サーバーやその他PCでもよい。また、本発明の読取装置1は、商品の会計時だけではなく、商品の陳列時、出荷時など、商品を測定する様々な場面で使用可能である。
【0043】
また、本実施形態の読取装置1は、コード読取部11と表面測定部12とを別々の読み取り手段で構成しているが、これらを共通の光源、拡散光学系、撮像光学系、CCDで構成された読み取り手段により実現させても良い。また、表面測定部12において、色成分の異なった光源を複数設け、各光源により順次商品の測定位置Aを照明して、各波長域の反射スペクトルを検出する構造としてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1:読取装置 2:POS端末 11:コード読取部 12:表面測定部 16:グリップ部 36:POSI/F部 51:光源 54:波長可変フィルター 56:レーザーポインター A:測定位置 BC:商品バーコード SY:読取システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を特定する商品情報を読み取る商品情報読取部と、
前記商品情報読取部による前記商品情報の読み取りをトリガーとして、ハイパースペクトルカメラにより前記商品の分光情報を読み取る分光情報読取部と、
読み取った前記商品情報および前記分光情報を関連付けて外部装置に出力する情報出力部と、を備えたことを特徴とする読取装置。
【請求項2】
前記分光情報読取部は、前記分光情報の読み取り時に前記商品の測定位置を照明する一対の光源を備えていることを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
【請求項3】
前記分光情報読取部は、前記商品の測定位置を特定するためのレーザー光を照射するレーザーポインターをさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の読取装置。
【請求項4】
前記レーザーポインターは、前記分光情報の読み取り時に前記レーザー光の照射を停止することを特徴する請求項3に記載の読取装置。
【請求項5】
ユーザーが前記分光情報読取部を前記商品に向けて把持するためのグリップ部をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−103092(P2012−103092A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251565(P2010−251565)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】