説明

調理器具

【課題】 オーブンとして使用されるときに間隔を置かれた平行な関係で二つの調理プレートをしっかりと支持し、ステーキなどを焼くために使用されるときにしたたりを受け止め及び処理するための構成配置の調理器具を提供する。
【解決手段】 食品の導入及び除去を可能にするための開放位置から食品を調理するための閉鎖位置へ互いに旋回可能に装着された一対の調理プレートを含む調理器具であって、前記一対の調理プレートは前記調理プレートの一端でスライド可能なヒンジによって互いに旋回可能に装着されており、前記一対の調理プレートは、二つの表面が食品と接触することを可能にする第一位置、又は単一の表面が食品と接触することを可能にするために一方の調理プレートに関して間隔を置かれた平行な関係で他方の調理プレートを支持する第二位置に予め設定可能な止めを調理プレートの反対側の端に含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理器具に関し、特に、様々な種類の食品を調理するため、例えばステーキを焼く、ワッフルを作る、バンを温める、ピザを調製するなどのために、旋回する調理プレートを含む調理器具に関する。
【背景技術】
【0002】
前述の種類の調理器具は一般に、調理される食品の導入及び除去を可能にするための開放位置から食品を調理するための閉鎖位置へ互いに旋回可能に装着される一対の調理プレートを含む。かかる調理器具では、一対の調理プレートは一般に、調理プレートが調理作業中にその間に食品を収容することを可能にするために、スライド可能なヒンジによって互いに旋回可能に装着される。かかる調理器具は、ステーキ、ハンバーガーなどを焼くために通常使用され、両方の調理プレートによって食品と直接接触することを伴う。この種類の調理器具の例は米国特許5606905、6016741、及び6192788に記載される。
【0003】
前述の米国特許6192788に記載された調理器具はまた、一方の調理プレートに関して平行に間隔を置かれた関係で他方の調理プレートを支持するため、即ち調理される食品と一方の表面だけが接触することを与えるための構成配置を提供する。従って、調理器具はある種のオーブンに変換され、そこでは調理される食品の一方の表面は調理プレートの高温の表面と接触するが、他方の表面は調理プレートの他の高温の表面から間隔を置かれている。それゆえ、かかる調理器具は、ピザ、又は外側表面にクラストを形成された他のグラタンにされる料理の調製のために有用である。調理器具を前述の目的のために使用するとき、一方の調理プレートに関して他方の調理プレートを間隔を置かれた平行な関係でしっかりと支持することが重要である。上述の米国特許は、二つの調理プレート上でスライド可能なヒンジを有するその旋回する端に突起物及び台座を与えることによってこれを行う。しかしながら、かかる構成配置は、二つの調理プレートのために片持ばり支持体を与え、それゆえ間隔を置かれた平行な関係で二つのプレートを維持するために信頼性がないだけでなく、特にある期間を越えると調理プレートを変形させうる強大な歪に供されもする。
【0004】
特に焼成目的のためのかかる調理器具の使用における別の問題は、焼成作業中に食品から液体がたれることの処理である。
【発明の開示】
【0005】
本発明の目的及び簡単な概要
本発明の一つの目的は、調理器具が例えばピザなどを調理するためにオーブンとして使用されるとき、間隔を置かれた平行な関係で二つの調理プレートをしっかりと支持するための改良された構成配置を与えられた前述の種類の調理器具を提供することである。本発明の別の目的は、調理作業中、特に調理器具がステーキやハンバーガーなどを焼くために使用されるとき、したたりを受け止め及び処理するための効果的な構成配置を含む前述の種類の調理器具を提供することである。
【0006】
本発明の一つの側面によれば、食品の導入及び除去を可能にするための開放位置から食品を調理するための閉鎖位置へ互いに旋回可能に装着された一対の調理プレートを含む調理器具が提供され、一対の調理プレートは調理プレートの一端でスライド可能なヒンジによって互いに旋回可能に装着されており、一対の調理プレートは、二つの表面が食品と接触することを可能にする第一位置、又は単一の表面が食品と接触することを可能にするために一方の調理プレートに関して間隔を置かれた平行な関係で他方の調理プレートを支持する第二位置に予め設定可能な止めを調理プレートの反対側の端に含む。
【0007】
以下に記載される本発明の好ましい実施態様によれば、予め設定可能な止めは、一方の調理プレートの外縁上の、スライド可能なヒンジの端とは反対側の端に位置され、予め設定可能な止めは、他方の調理プレート上の、スライド可能なヒンジの端とは反対側の端上の固定された表面と係合又は脱係合するように予め設定可能である。特に、記載された好ましい実施態様では、他方の調理プレート上の固定された表面はその外縁上に固定され、一方の調理プレート上の予め設定可能な止めは、固定された止めと整合されない第一位置、又は固定された止めと整合される第二位置へ移動可能である。
【0008】
従って、かかる調理器具では、二つの調理プレートは調理プレートの両方の端から間隔を置かれた平行な関係で支持され、このことは上で引用された特許に記載された片持ばり構成配置よりずっとしっかりした、信頼性のある、長持ちする支持構成配置を生ずることが分かるであろう。
【0009】
記載された好ましい実施態様におけるさらなる特徴によれば、調理プレートの少なくとも一つ、好ましくは両方は、調理作業中に調理器具内に集積されたしたたりを受けるために、調理器具の内部と連通する除去可能なトレイをその外側表面上に担持する。記載された好ましい実施態様では、少なくとも一つ、好ましくは両方の調理プレートは、トレイのスライド可能な導入及び除去を可能にするために、一つの側が開いているホルダーをその外側表面上に担持する。従って、かかる調理器具は、調理作業中、特に調理器具がステーキ、ハンバーガーなどを焼くために使用されるときに生成されたしたたりの効果的な受け止め及び簡便な除去を可能にする。
【0010】
本発明の好ましい実施態様のさらなる特徴及び利点は以下の記載から明らかであろう。
【0011】
図面の簡単な記述
本発明は、添付図面を参照して例示の目的のみで以下に記載される。
【0012】
図1は、本発明に従って構成された、閉鎖状態の調理器具の一形態の上面透視図である。
【0013】
図2は、図1の調理器具の下面透視図である。
【0014】
図3は、開放状態の図1の調理器具の透視図である。
【0015】
図4は、保管のための閉鎖状態の図1の調理器具の側面図である。
【0016】
図5は、反対側からの図1の調理器具の側面図である。
【0017】
図6は、食品の一つの表面のみが調理器具の高温の表面と直接接触することを伴う、ピザ又は他のかかる食品を調理するための、調理プレートの間隔を置かれた状態における図1の調理器具を示す上面透視図である。
【0018】
図7及び図8は、図4及び図5に対応する図であるが、図6の間隔を置かれた状態における二つの調理プレートを示す。
【0019】
前述の図面及び以下の記載は、主として本発明の概念上の側面、及び好ましい実施態様であると現在考えられているものを含む可能な実施態様の理解を容易にする目的のために与えられることが理解されるべきである。明解さ及び簡潔さのために、当業者が常習的な技術及びデザインを使用して、記載された発明を理解及び実行するために必要である以上の詳細を与える試みはなされていない。さらに、記載された実施態様は例示の目的のみのためであること、そして本発明はここに記載されたもの以外の他の形態及び応用において具体化されることができることが理解されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
好ましい実施態様の記載
図面に示された調理器具は、10及び20でそれぞれ一般に示される2枚の調理プレートを含み、それらの調理プレートは、調理される食品の導入及び除去を可能にするための図3に示されるような開放位置から、食品を調理するための図1,2,及び6に示されるような閉鎖位置へ、30(図3)で一般に示されるヒンジアセンブリによって互いに旋回可能に装着される。ヒンジアセンブリ30は、2枚の調理プレート10,20が図3に示される開放位置だけでなく選択された閉鎖位置へも旋回されることを可能にする、既知の構造のスライド可能なヒンジである。二つの可能な閉鎖位置は、二つの調理プレートが図1及び図2に示されるような閉じた平行関係、又は図6に示されるような互いに距離を置いて配置されかつ平行関係を維持することのいずれかであることを可能にする。例えば、調理器具が、ステーキ又はハンバーガーを焼くため、ワッフルを調製するため等に使用されるとき、食品の反対表面は調理器具の加熱された表面と直接接触するべきであり、調理器具は図1及び図2に示されるような状態にあるであろう。一方、調理器具が、ピザを調製するため、バンを温めるため、または他のかかる用途のために使用されるとき、食品の一つの表面のみが調理器具の高温の表面と直接接触するべきであり、調理器具は図6に示されるような状態にあるであろう。
【0021】
二つの調理プレート10,20の各々は、電気的加熱要素(図示せず)の上にあるホットプレート11,21をそれぞれ含む。各ホットプレート11,21は、ホットプレートの外縁と係合可能なクリップ12,22によってそれぞれの調理プレート内のその加熱要素上で除去可能に保持される。
【0022】
様々な種類のホットプレートが与えられることができ、調理される個々の食品に従ってそれぞれの調理プレートに選択的に適応されることができる。例えば、図3はホットプレート11をリブ付きプレートとして、そしてホットプレート21を滑らかな表面のプレートとして示す。かかる構成配置は例えばピザの調製において特に有用であり、その場合、リブ付きプレート11は、ピザの台部分と直接接触するようにもたらされ、一方、滑らかなプレート21は、調製されるそれぞれのピザのチーズ、トマト及び他の成分を含むピザの外側表面から離れて配置される。
【0023】
各々の調理プレート10,20は、押し下げ可能なボタン12a,22aをさらに含み、押し下げ可能なボタンは、それぞれのホットプレート11,21の除去を可能にするために押し下げられるものである。調理作業中にそれぞれのホットプレートを適所に確実にロックするため、いかなる好適な構成配置も使用することができ、例えばホットプレートの除去及びそれの別のホットプレートとの交換を可能にするために、それぞれのボタン12a,22aを押し下げることによって解放可能にすることができる。
【0024】
調理プレート10,20の各々は、それぞれの電気的加熱器を制御するための別個の制御ノブ13,23をそれぞれ含む。制御ノブ13,23は、オン/オフ制御、並びにそれぞれの電気的加熱要素のための選択された温度制御の両方を与えることができる。表示ライト13a,23aは、オン/オフ状態、並びにそれぞれの電気的加熱要素の選択された温度状態を表示するために、各々の制御ノブ13,23に隣接して与えられる。
【0025】
図3にさらに見られるように、スライド可能なヒンジ30に接続された端とは反対側の各々の調理プレート10,20の端は、閉鎖状態で調理器具を運搬することを容易にするためにハンドル14,24をそれぞれ与えられる。
【0026】
先に記載されたように、図面に示された調理器具の重要な特徴は、ピザなどを調製するために使用されるときに平行に間隔を置かれた関係で二つの調理プレート10,20をしっかりと保持するための構成配置を調理器具に与えていることである。従って、図3に見られるように、調理プレート10によって担持されるハンドル14は、(図3に示されるような)止めのそれぞれのスロットにおける外側位置から止めのそれぞれのスロットにおける内側位置へスロット15a内で動くことができる一対の止め15を与えられている。止め15は、例えばステーキを焼くための図1及び図2の近い間隔に置かれた状態、又は、例えばピザなどを調製するための図6に示される遠い間隔に置かれた状態のいずれかに二つの調理プレートを選択的に支持するために、調理プレート20のハンドル24によって担持される固定された止め25と協働する。従って、固定された止め25は予め設定可能な止め15に関して適所に固定され、例えば予め設定可能な止めがそれぞれのスロット15a内で外側位置へ動かされるとき、それらは固定された止め25と整合され、それによって二つのプレートをより距離を離して配置するが、予め設定可能な止めがそれぞれのスロット15a内で内側位置へ動かされるとき、それらは固定された止め25と整合されず、それによって二つの調理プレートが互いにより近い間隔に置かれることを可能にする。
【0027】
従って、例えばピザなどの調理のために、遠い間隔に置かれた平行な関係で二つの調理プレートを維持するための前述の構成配置は、両方の端から二つの調理プレートを支持し、それによって上で引用された米国特許6192788における片持ばり構成配置よりも実際的で、信頼性のある、長持ちする支持構成配置を生じることが分かるであろう。
【0028】
ハンドル24は、止めのそれぞれのスロット15aにおいて内側位置へ予め設定されるときにハンドル14の止め15を受けるために止め25の内側に二つのスロット25aをさらに含む。ハンドル24は、中央スロット15bと整合される中央突起物25bをさらに含み、それは、二つの調理プレート20,10の完全閉鎖状態においてスロット15bに受けられるためのものである。
【0029】
両方の調理プレート10,20は、調理作業中に調理器具内に集積されたしたたりを受けるために調理器具の内部と連通する、16及び26でそれぞれ示される除去可能なトレイをそれらの外側表面上に担持する。二つの調理プレートは、それぞれのトレイ16,26の導入及び除去を容易にするために、それぞれのハンドル14,24に面する側が開放された、16a及び17aでそれぞれ示されるようなホルダーをさらに含む。調理プレートの各々は、それらのそれぞれのトレイ16及び26との連通を確立するために、図3において破線16bによって概略的に示される一つ以上の開口部を含む。
【0030】
示された調理器具は、図1に示されるように、調理プレート10が調理プレート20の下にある状態で、テーブル又はキッチンカウンターのような平坦な水平表面上で支持可能である。この目的のために、調理プレート10はトレイホルダー16aの上側でまたがる一対の足17(図2)を与えられる、一方、調理プレート20はそのトレイホルダー26aの中央に単一の足27(図1)を与えられる。
【0031】
示された調理器具は通常、部分的に開放された状態に開放可能であり、その場合、調理プレート10は水平に広がり、調理プレート20は調理プレート10に関して垂直に広がる。これは、調理される食品の器具内への導入、又は調理後のかかる調理された食品の除去を容易にする。調理器具が完全に開放されることが望まれるとき、調理プレート20によって担持される二つのプッシュボタン28a,28bを押し下げることが必要であり、それによって調理プレート20が図3に示される完全開放位置へ開放されることを可能にする。
【0032】
図1にさらに示されるように、調理プレート20は、そのハンドル24に隣接する外縁上にプッシュボタン28cをさらに含み、それは、図1に示される位置から、調理プレート20が水平に広がる調理プレート10に関して垂直に広がるその部分的に開放された位置(図示せず)へ、又は図3に示されるその完全に開放された位置へ調理器具を開放するために押し下げられるためのものである。
【0033】
電力は、調理プレート10内へ通じる導線18(図1)を介して、及び調理プレート20内へ通じる別の導線18aを介して調理器具へ供給される。後者の導線18aは、調理プレート10に関する調理プレート20の旋回動作に順応させるために、図1に示されるようなスパイラル型の導線管内に封入されることが好ましい。
【0034】
図1にさらに示されるように、二つの調理プレート10,20のそれぞれのハンドル14,24を担持する端と反対側の端は、簡便な保管のために図4及び図5に示されるような完全閉鎖状態で垂直に調理器具を支持するための脚19,29をそれぞれ与えられる。
【0035】
二つの調理プレート10,20の外側周囲は、調理作業中に調理器具内を大気と換気するために、10a,20aで示されるような換気口を与えられる。
【0036】
示された調理器具の使用方法は図面及び上記記載から明らかであろう。
【0037】
従って、通常、調理器具は、使用されないときの簡便な保管のため、図4及び図5に示されるように、完全閉鎖状態にあり、垂直に支持される。
【0038】
調理器具は、使用されるとき、図1に示されるように、調理プレート20が調理プレート10の上にある状態で、テーブル又はカウンタートップのような平坦な水平表面上に置かれる。次に、プッシュボタン28cは、調理プレート20が水平に広がる調理プレート10に関して垂直に広がる部分的に開放された位置へ調理プレート20を旋回させることを可能にするために押し下げられる。これは、調理器具への調理される食品の簡便な導入を可能にする。もし望むなら、調理プレート20によって担持されるプッシュボタン28a,28b(図3)は、押し下げられて、調理器具を図3に示された位置へ完全に開放することを可能にしてもよい。
【0039】
調理される食品が、ピザ、グラタンにされる料理などの品目であり、一つの表面だけが高温の調理プレート20と直接接触することをもたらされるとき、調理プレート20は、図6,図7,及び図8に示されるその間隔を置かれた閉鎖位置へ旋回され、その場合、調理プレート20は調理プレート10と平行であるが、調理プレート10及び調理プレート10上の食品から間隔を置かれるだろう。この間隔を置かれた調理位置において、調理器具のホットプレート21が、調理される食品の上部表面から間隔を置かれていることが分かるだろう。先に記載されたように、この間隔を置かれた位置へ調理プレート20を配置するために、二つの予め設定可能な止め15はまず、調理プレート20によって担持される固定された止め25と整合されるように、図3に示されるように、止めのそれぞれのスロット15a内で外側位置へ予め設定されているだろう。止め15がそのように予め設定されているとき、二つの調理プレート10,20は、二つの止め15及び25の高さだけ互いに間隔を置かれている。
【0040】
二つの調理プレートの対向する端にあるスライドするヒンジ30は、二つのプレートのこの間隔を置かれた調理位置を可能にする。ヒンジ30はまた、この間隔を置かれた状態に二つの調理プレートをしっかりと支持するためにそれぞれの調理プレートの反対側の端にある止め15及び25と協働する。
【0041】
そのとき、二つの調理プレートの制御ノブ13及び23は、二つの調理プレート内の加熱要素に電圧を印可するため及び加熱要素によって生じる温度の制御のために操作されることができる。
【0042】
ステーキ、ハンバーガー、ワッフルなどを調理するために示された調理器具を使用することが望まれるとき、調理プレート10によって担持される二つの移動可能な止め15は、調理プレート20によって担持される固定された止め25との整合を外れるが、固定された止め25の内側にあるスロット25aと整合するように、止めのそれぞれのスロット15a内の内側位置へ動かされる。従って、調理プレート20はそのとき、図1及び図2に示されるような完全閉鎖状態へ旋回されることができ、これは、調理プレート20のスロット25a内への調理プレート10の止め15の進入、及び調理プレート10のスロット15b内への調理プレート20のピン25bの進入によって可能にされる。
【0043】
食品が調理作業中にしたたりを生成した場合、かかるしたたりは調理プレート10によって担持されるそれぞれのトレイ16に受けられ、そのトレイは清掃目的のために定期的に除去されることができる。調理プレート20は、調理器具が下部位置を調理プレーと20で占める状態で使用される場合にトレイ16を同様に与えられる。
【0044】
本発明は一つの好ましい実施態様に関して記載されてきたが、これはほとんど例示の目的のために述べられていること及び本発明の多くの他の変形、改変及び応用がなされうることが認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に従って構成された、閉鎖状態の調理器具の一形態の上面透視図である。
【図2】図1の調理器具の下面透視図である。
【図3】開放状態の図1の調理器具の透視図である。
【図4】保管のための閉鎖状態の図1の調理器具の側面図である。
【図5】反対側からの図1の調理器具の側面図である。
【図6】食品の一つの表面のみが調理器具の高温の表面と直接接触することを伴う、ピザ又は他のかかる食品を調理するための、調理プレートの間隔を置かれた状態における図1の調理器具を示す上面透視図である。
【図7】図4に対応する図であるが、図6の間隔を置かれた状態における二つの調理プレートを示す。
【図8】図5に対応する図であるが、図6の間隔を置かれた状態における二つの調理プレートを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品の導入及び除去を可能にするための開放位置から食品を調理するための閉鎖位置へ互いに旋回可能に装着された一対の調理プレートを含む調理器具であって、前記一対の調理プレートは前記調理プレートの一端でスライド可能なヒンジによって互いに旋回可能に装着されており、前記一対の調理プレートは、二つの表面が食品と接触することを可能にする第一位置、又は単一の表面が食品と接触することを可能にするために一方の調理プレートに関して間隔を置かれた平行な関係で他方の調理プレートを支持する第二位置に予め設定可能な止めを調理プレートの反対側の端に含む、調理器具。
【請求項2】
前記予め設定可能な止めは、一方の調理プレートの外縁上の、前記スライド可能なヒンジの端とは反対側の端に位置され、前記予め設定可能な止めは、他方の前記調理プレート上の、前記スライド可能なヒンジの端とは反対側の端上の固定された表面と係合又は脱係合するように予め設定可能である、請求項1に記載の調理器具。
【請求項3】
前記他方の調理プレート上の前記固定された表面はその外縁上に固定され、前記一方の調理プレート上の前記予め設定可能な止めは、前記固定された止めと整合されない第一位置、又は前記固定された止めと整合される第二位置へ移動可能である、請求項2に記載の調理器具。
【請求項4】
前記スライド可能なヒンジの端とは反対側の両方の調理プレートの端は、調理器具をその閉鎖状態で運搬するためのハンドルを与えられる、請求項2に記載の調理器具。
【請求項5】
前記スライド可能なヒンジを含む一対の調理プレートの前記一端はさらに、調理器具が、使用されないときの簡便な保管のための閉鎖された垂直位置で平坦な水平表面上に安定して支持されることを可能にする複数の足を与えられる、請求項1に記載の調理器具。
【請求項6】
前記調理プレートの各々は、一対の調理プレートが食品の簡便な導入又は除去を可能にするために互いに実質的に一直線に広がるように旋回されるとき、調理器具を開放状態で安定して支持するために平坦な水平表面と係合可能な足を調理プレートの外側表面上に含む、請求項5に記載の調理器具。
【請求項7】
前記調理プレートの少なくとも一つは、調理作業中に調理器具内に集積するしたたりを受けるために調理器具の内部と連通する除去可能なトレイを調理プレートの外側表面上に担持する、請求項1に記載の調理器具。
【請求項8】
前記少なくとも一つの調理プレートは、トレイのスライド可能な導入及び除去を可能にするために一つの側が開いているホルダーを調理プレートの外側表面上に担持する、請求項7に記載の調理器具。
【請求項9】
前記調理プレートの両方は、調理作業中に調理器具内に集積するしたたりを受けるために調理器具の内部と連通する除去可能なトレイを調理プレートの外側表面上に担持する、請求項7に記載の調理器具。
【請求項10】
前記一対の調理プレートの外側周囲は、調理作業中に前記調理器具の内部を大気と換気する換気口を形成される、請求項1に記載の調理器具。
【請求項11】
食品の導入及び除去を可能にするための開放位置から食品を調理するための閉鎖位置へ互いに旋回可能に装着された一対の調理プレートを含む調理器具であって、前記一対の調理プレートは前記調理プレートの一端でスライド可能なヒンジによって互いに旋回可能に装着されており、二つの調理プレートの少なくとも一つは、調理作業中に調理器具内に集積するしたたりを受けるために、調理器具の内部と連通する除去可能なトレイを調理プレートの外側表面上に担持する、調理器具。
【請求項12】
前記少なくとも一つの調理プレートは、トレイのスライド可能な導入及び除去を可能にするために一つの側が開いているホルダーを調理プレートの外側表面上に担持する、請求項11に記載の調理器具。
【請求項13】
前記調理プレートの両方は、調理作業中に調理器具内に集積するしたたりを受けるために、調理器具の内部と連通する除去可能なトレイを調理プレートの外側表面上に担持する、請求項11に記載の調理器具。
【請求項14】
前記一対の調理プレートの外側周囲は、調理作業中に前記調理器具の内部を大気と換気する換気口を形成される、請求項11に記載の調理器具。
【請求項15】
前記一対の調理プレートは、二つの表面が食品と接触することを可能にする第一位置、又は単一の表面が食品と接触することを可能にするために一方の調理プレートに関して間隔を置かれた平行な関係で他方の調理プレートを支持する第二位置に予め設定可能な止めを調理プレートの反対側の端に含む、請求項11に記載の調理器具。
【請求項16】
前記予め設定可能な止めは、一方の調理プレートの外縁上の、前記スライド可能なヒンジの端とは反対側の端に位置され、前記予め設定可能な止めは、他方の前記調理プレート上の、前記スライド可能なヒンジの端とは反対側の端上の固定された表面と係合又は脱係合するように予め設定可能である、請求項15に記載の調理器具。
【請求項17】
前記他方の調理プレート上の前記固定された表面はその外縁上に固定され、前記一方の調理プレート上の前記予め設定可能な止めは、前記固定された止めと整合されない第一位置、又は前記固定された止めと整合される第二位置へ移動可能である、請求項16に記載の調理器具。
【請求項18】
前記調理プレートの前記反対側の端は前記予め設定可能な止めを与えられ、さらに調理器具をその閉鎖状態で運搬するためのハンドルを与えられる、請求項16に記載の調理器具。
【請求項19】
前記スライド可能なヒンジを含む一対の調理プレートの前記一端はさらに、調理器具が、使用されないときの簡便な保管のための閉鎖された垂直位置で平坦な水平表面上に安定して支持されることを可能にする複数の足を与えられる、請求項15に記載の調理器具。
【請求項20】
前記調理プレートの各々は、一対の調理プレートが食品の簡便な導入又は除去を可能にするために互いに実質的に平行に広がるように旋回されるとき、調理器具を開放状態で安定して支持するために平坦な水平表面と係合可能な足を調理プレートの外側表面上に含む、請求項19に記載の調理器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−93410(P2008−93410A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−133743(P2007−133743)
【出願日】平成19年5月21日(2007.5.21)
【出願人】(507139384)エーエーシー トレード リミテッド (2)
【Fターム(参考)】