説明

貨物警備システムおよび貨物警備方法

【課題】輸送・搬送対象となる貨物の異常を検知し、効率的に貨物の警備をすることのできる貨物警備システム及び貨物警備方法を提供する。
【解決手段】携帯型読取端末は、警備対象貨物の貨物識別情報と端末識別情報とを読み取る読取手段と、識別情報を監視センタに送信する識別情報送信手段とを備え、貨物搭載用端末は、監視センタから警備開始指示または警備終了指示を受信する指示受信手段と、警備対象貨物に関する警備情報を監視センタに通知し、警備終了指示を受信した場合には警備対象貨物の警備を終了する警備情報通知手段とを備え、監視センタは、貨物識別情報と端末識別情報とを受信する識別情報受信手段と、貨物識別情報と端末識別情報とを関連付けて記憶する識別情報記憶手段と、警備情報を受信する警備情報受信手段と、貨物搭載用端末に警備開始指示または警備終了指示を送信する指示送信手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送中の貨物の異常を検知して監視センタに通知する貨物警備システム及び貨物警備方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の貨物の輸送・搬送業務においては、セキュリティの観点から、輸送・搬送中に貨物の紛失や盗難があった場合に備えて、その貨物にIC(Integrated Circuit)タグやRFID(Radio Frequency IDentification)カード等の情報記録媒体を取り付け、取り付けられた情報記録媒体と監視センタとが互いに通信することによって、輸送・搬送対象となる貨物の警備を行う技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、携帯端末装置から貨物の取り付けられたICタグに対して、その貨物が開封されることを検知するための指示を行い、輸送中にその貨物が開封された場合には、船舶会社サーバ等において異常を検知できる技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−161302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、輸送・搬送対象となる貨物に取り付けられたICタグがその貨物の開封状況を検知して、検知した異常を船舶会社サーバ等に送信するだけであり、異常を検知した貨物自体の伝票番号等の積荷情報とリンクさせて輸送・搬送対象となる貨物を警備できないため、その貨物に異常が生じた場合であっても、その異常が生じた貨物を特定して警備員を配備させる等の措置を効率的に行うことができないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、輸送・搬送対象となる貨物の異常を検知し、効率的に貨物の警備をすることのできる貨物警備システム及び貨物警備方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、貨物の警備を行う貨物搭載用端末が同梱され、前記貨物を特定するための貨物識別情報と前記貨物搭載用端末を特定するための端末識別情報とを含むラベルが付された警備対象貨物の配達員が携帯する携帯型読取端末と、前記貨物搭載用端末と、前記警備対象貨物の集荷から配達までの警備を行う監視センタと、が通信ネットワークを介して通信する貨物警備システムであって、前記携帯型読取端末は、前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを読み取る読取手段と、前記読取手段が読み取った前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを前記監視センタに送信する識別情報送信手段と、を備え、前記貨物搭載用端末は、前記監視センタから警備開始指示または警備終了指示を受信する指示受信手段と、前記指示受信手段が、前記警備開始指示を受信した場合には前記警備対象貨物の警備を開始して前記警備対象貨物に関する警備情報を前記監視センタに通知し、前記警備終了指示を受信した場合には前記警備対象貨物の警備を終了する警備情報通知手段と、を備え、前記監視センタは、前記携帯型読取端末から送信された前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを受信する識別情報受信手段と、前記識別情報受信手段が受信した前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを関連付けて記憶する識別情報記憶手段と、前記貨物搭載端末から送信された前記警備対象貨物に関する警備情報を受信する警備情報受信手段と、前記識別情報受信手段が受信した前記端末識別情報に基づいて、前記貨物搭載用端末に前記警備開始指示または前記警備終了指示を送信する指示送信手段と、を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の貨物警備システムにおいて、前記監視センタは、前記警備対象貨物に関する警備情報を履歴形式で記憶する警備履歴記憶手段と、前記貨物搭載用端末からの前記警備情報の受信状況を監視し、前記警備情報を受信した場合に、受信した該警備情報を前記貨物識別情報毎および前記端末識別情報毎に前記警備履歴記憶手段に書き込む端末監視手段と、をさらに備えること、を特徴とする。
【0009】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2に記載の貨物警備システムにおいて、前記貨物搭載用端末は、前記警備対象貨物の現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、をさらに備え、前記警備情報通知手段は、前記警備情報と共に前記位置情報取得手段が取得した前記警備対象貨物の現在位置情報を前記監視センタに通知すること、を特徴とする。
【0010】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の貨物警備システムにおいて、前記貨物搭載用端末は、照度を検知するセンサと、前記照度の基準値を記憶する端末情報記憶手段と、をさらに備え、前記警備情報通知手段は、前記指示受信手段が前記監視センタから前記警備開始指示を受信した場合に前記センサを起動させ、起動された該センサが前記基準値を超えた照度を検知した場合に、前記警備対象貨物が開封された旨の警報を含む前記警備情報を前記監視センタに通知すること、を特徴とする。
【0011】
また、請求項5にかかる発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載の貨物警備システムにおいて、前記監視センタは、前記貨物搭載用端末から前記警備情報が通知されなかった場合の非通知回数の許容範囲を示す回数閾値を記憶する時間記憶手段と、前記警備開始指示を前記貨物搭載用端末に送信してからの前記非通知回数をカウントするタイマーと、をさらに備え、前記端末監視手段は、前記タイマーがカウントする前記非通知回数が前記回数閾値よりも大きいか否かを判定し、前記非通知回数が前記回数閾値よりも大きいと判定した場合に前記貨物搭載用端末が不良である旨を前記警備履歴記憶手段に書き込むこと、を特徴とする。
【0012】
また、請求項6にかかる発明は、請求項4または5に記載の貨物警備システムにおいて、前記貨物搭載用端末は、前記貨物搭載用端末を充電するためのバッテリーと、をさらに備え、前記端末情報記憶手段は、前記貨物搭載用端末を動作させるために必要な前記バッテリーの容量を示す容量閾値と、をさらに記憶し、前記警備情報通知手段は、前記指示受信手段が前記監視センタから前記警備開始指示を受信した場合に前記バッテリーの残容量の監視を開始し、前記バッテリーの残容量が前記容量閾値以下となった場合に、前記貨物搭載用端末が停止する可能性がある旨の警報を含む前記警備情報を前記監視センタに通知すること、を特徴とする。
【0013】
また、請求項7にかかる発明は、請求項5または6に記載の貨物警備システムにおいて、前記監視センタは、前記タイマーは、さらに前記警備開始指示を前記貨物搭載用端末に送信してからの経過時間を計時し、前記時間記憶手段は、前記経過時間の許容範囲を示す経過閾値と、をさらに記憶し、前記端末監視手段は、前記タイマーが計時する前記経過時間が前記経過閾値を経過した場合であって、前記貨物搭載用端末から前記警備対象貨物の配達が完了した旨の通知を受信していない場合に前記警備対象貨物が未配達である旨を前記警備履歴記憶手段に書き込むこと、を特徴とする。
【0014】
また、請求項8にかかる発明は、請求項2〜7のいずれか1項に記載の貨物警備システムにおいて、前記貨物搭載用端末は、前記貨物搭載用端末の電源を停止させるスイッチと、前記スイッチの操作をロックするロック部と、をさらに備え、前記警備情報通知手段は、前記監視センタから前記警備開始指示を受信しているか否かを判定し、前記警備開始指示を受信していると判定した場合に、前記スイッチに対して前記ロック部によるロックを行い、不正に前記スイッチが押下された旨の警報を含む前記警備情報を前記監視センタに通知すること、を特徴とする。
【0015】
また、請求項9にかかる発明は、請求項3〜8のいずれか1項に記載の貨物警備システムにおいて、前記監視センタは、前記貨物搭載用端末の前記指示受信手段と、前記警備情報通知手段と、前記位置情報取得手段と、を含む最新のバージョンのプログラムを記憶するバージョン記憶手段と、前記貨物搭載用端末に対して前記プログラムのバージョンが最新であるか否かを判定し、前記プログラムのバージョンが最新でないと判定した場合に、前記プログラムのバージョンを前記バージョン記憶手段が記憶する最新のバージョンのプログラムに修正する修正手段と、をさらに備えること、を特徴とする。
【0016】
また、請求項10にかかる発明は、請求項5〜9のいずれか1項に記載の貨物警備システムにおいて、前記監視センタは、前記タイマーは、さらに前記貨物搭載用端末から前記警備対象貨物の前記現在位置情報が通知された回数をカウントし、前記端末監視手段は、前記貨物搭載用端末から通知された前記警備対象貨物の現在位置情報が、所定の回数に亘って略同じ位置を示すものであるか否かを判定し、前記現在位置情報が、所定の回数に亘って略同じ位置を示すものであると判定した場合には、前記警備対象貨物の配達状況が正常でない旨を前記警備履歴記憶手段に書き込むこと、を特徴とする。
【0017】
また、請求項11にかかる発明は、請求項2〜10のいずれか1項に記載の貨物警備システムにおいて、前記監視センタは、前記端末監視手段は、前記指示送信手段が前記警備開始指示または前記警備終了指示を正常に送信できたか否かを判定し、前記警備開始指示または前記警備終了指示を正常に送信できないと判定した場合に、前記警備対象貨物に同梱された前記貨物搭載用端末に異常が生じた旨を前記警備履歴記憶手段に書き込むこと、を特徴とする。
【0018】
また、請求項12にかかる発明は、貨物の警備を行う貨物搭載用端末が同梱され、前記貨物を特定するための貨物識別情報と前記貨物搭載用端末を特定するための端末識別情報とを含むラベルが付された警備対象貨物の配達員が携帯する携帯型読取端末と、前記貨物搭載用端末と、前記警備対象貨物の集荷から配達までの警備を行う監視センタと、が通信ネットワークを介して通信する貨物警備システムにおいて行われる貨物警備方法であって、前記携帯型読取端末において、読取手段が、前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを読み取る読取ステップと、識別情報送信手段が、前記読取手段が読み取った前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを前記監視センタに送信する識別情報送信ステップと、を含み、前記貨物搭載用端末において、指示受信手段が、前記監視センタから警備開始指示または警備終了指示を受信する指示受信ステップと、警備情報通知手段が、前記指示受信手段が前記警備開始指示を受信した場合には前記警備対象貨物の警備を開始して前記警備対象貨物に関する警備情報を前記監視センタに通知し、前記警備終了指示を受信した場合には前記警備対象貨物の警備を終了する警備情報通知ステップと、を含み、前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを関連付けて記憶する識別情報記憶手段と、を備える前記監視センタにおいて、識別情報受信手段が、前記携帯型読取端末から送信された前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを受信する識別情報受信ステップと、警備情報受信手段が、前記貨物搭載端末から送信された前記警備対象貨物に関する警備情報を受信する警備情報受信ステップと、指示送信手段が、前記識別情報受信手段が受信した前記端末識別情報に基づいて、前記貨物搭載用端末に前記警備開始指示または前記警備終了指示を送信する指示送信ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1にかかる発明によれば、携帯型読取端末は、読取手段が貨物識別情報と端末識別情報とを読み取り、識別情報送信手段が読取手段が読み取った貨物識別情報と端末識別情報とを監視センタに送信し、貨物搭載用端末は、指示受信手段が監視センタから警備開始指示または警備終了指示を受信し、警備情報通知手段が指示受信手段が警備開始指示を受信した場合には警備対象貨物の警備を開始して警備対象貨物に関する警備情報を監視センタに通知し、警備終了指示を受信した場合には警備対象貨物の警備を終了し、監視センタは、識別情報受信手段が携帯型読取端末から送信された貨物識別情報と端末識別情報とを受信し、識別情報記憶手段が識別情報受信手段が受信した貨物識別情報と端末識別情報とを関連付けて記憶し、警備情報受信手段が貨物搭載端末から送信された警備対象貨物に関する警備情報を受信し、指示送信手段が識別情報受信手段が受信した端末識別情報に基づいて、貨物搭載用端末に警備開始指示または警備終了指示を送信するので、輸送・搬送対象となる貨物に異常が発生した場合であっても、効率的にその貨物の警備をすることができるという効果を奏する。
【0020】
請求項2にかかる発明によれば、請求項1に記載の貨物警備システムにおいて、監視センタは、警備履歴記憶手段が警備対象貨物に関する警備情報を履歴形式で記憶し、端末監視手段が貨物搭載用端末からの警備情報の受信状況を監視し、警備情報を受信した場合に、受信した警備情報を貨物識別情報毎および端末識別情報毎に警備履歴記憶手段に書き込むので、輸送・搬送対象となる貨物に異常が発生した場合であっても、効率的にその貨物の警備をすることができると共に、その異常に対して細やかな警備対応をとることができるという効果を奏する。
【0021】
請求項3にかかる発明によれば、請求項1または2に記載の貨物警備システムにおいて、貨物搭載用端末は、位置情報取得手段が警備対象貨物の現在位置情報を取得し、警備情報通知手段は、警備情報と共に位置情報取得手段が取得した警備対象貨物の現在位置情報を監視センタに通知するので、輸送・搬送対象となる貨物に異常が発生した場合であっても、効率的かつ迅速にその貨物の警備をすることができるという効果を奏する。
【0022】
請求項4にかかる発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の貨物警備システムにおいて、貨物搭載用端末は、センサが照度を検知し、端末情報記憶手段が照度の基準値を記憶し、警備情報通知手段は、指示受信手段が監視センタから警備開始指示を受信した場合にセンサを起動させ、起動されたセンサが基準値を超えた照度を検知した場合に、警備対象貨物が開封された旨の警報を含む警備情報を監視センタに通知するので、警備対象貨物が開封された場合であっても、効率的にその貨物の警備をすることができるという効果を奏する。
【0023】
請求項5にかかる発明によれば、請求項2〜4のいずれか1項に記載の貨物警備システムにおいて、前記監視センタは、時間記憶手段が前記貨物搭載用端末から前記警備情報が通知されなかった場合の非通知回数の許容範囲を示す回数閾値を記憶し、タイマーが前記警備開始指示を前記貨物搭載用端末に送信してからの前記非通知回数をカウントし、前記端末監視手段は、前記タイマーがカウントする前記非通知回数が前記回数閾値よりも大きいか否かを判定し、前記非通知回数が前記回数閾値よりも大きいと判定した場合に前記貨物搭載用端末が不良である旨を前記警備履歴記憶手段に書き込むので、貨物搭載用端末に異常が生じた場合であっても、迅速にその異常に対して細やかな警備対応をとることができるという効果を奏する。
【0024】
請求項6にかかる発明によれば、請求項4または5に記載の貨物警備システムにおいて、貨物搭載用端末は、バッテリーが貨物搭載用端末を充電し、端末情報記憶手段は、貨物搭載用端末を動作させるために必要なバッテリーの容量を示す容量閾値をさらに記憶し、警備情報通知手段は、指示受信手段が監視センタから警備開始指示を受信した場合にバッテリーの残容量の監視を開始し、バッテリーの残容量が容量閾値以下となった場合に、貨物搭載用端末が停止する可能性がある旨の警報を含む警備情報を監視センタに通知するので、貨物搭載用端末が動作しなくなることを未然に防ぎ、引き続き輸送・搬送対象となる貨物に対する異常について効率的に警備をすることができるという効果を奏する。
【0025】
請求項7にかかる発明によれば、請求項5または6に記載の貨物警備システムにおいて、監視センタは、タイマーがさらに警備開始指示を貨物搭載用端末に送信してからの経過時間を計時し、時間記憶手段は、経過時間の許容範囲を示す経過閾値と、をさらに記憶し、端末監視手段は、タイマーが計時する経過時間が経過閾値を経過した場合であって、貨物搭載用端末から警備対象貨物の配達が完了した旨の通知を受信していない場合に警備対象貨物が未配達である旨を警備履歴記憶手段に書き込むので、輸送・搬送対象となる貨物が配達されなくなることを未然に防ぐと共に、引き続き輸送・搬送対象となる貨物に対する異常について効率的に警備をすることができるという効果を奏する。
【0026】
請求項8にかかる発明によれば、請求項2〜7のいずれか1項に記載の貨物警備システムにおいて、貨物搭載用端末は、ロック部が貨物搭載用端末の電源を停止させるスイッチと、スイッチの操作をロックし、警備情報通知手段は、監視センタから警備開始指示を受信しているか否かを判定し、警備開始指示を受信していると判定した場合に、スイッチに対してロック部によるロックを行い、不正に前記スイッチが押下された旨の警報を含む警備情報を監視センタに通知するので、警備対象貨物の警備中に不正に貨物搭載用端末の電源スイッチが押下された場合であっても、貨物搭載用端末が動作しなくなることを未然に防ぎ、引き続き迅速にその異常に対して細やかな警備対応をとることができるという効果を奏する。
【0027】
請求項9にかかる発明によれば、請求項3〜8のいずれか1項に記載の貨物警備システムにおいて、監視センタは、バージョン記憶手段が貨物搭載用端末の指示受信手段と、警備情報通知手段と、位置情報取得手段と、を含む最新のバージョンのプログラムを記憶し、修正手段が貨物搭載用端末に対してプログラムのバージョンが最新であるか否かを判定し、プログラムのバージョンが最新でないと判定した場合に、プログラムのバージョンをバージョン記憶手段が記憶する最新のバージョンのプログラムに修正するので、ユーザを煩わすことなく貨物搭載用端末を最新の状態に更新し、輸送・搬送対象となる貨物に異常が発生した場合であっても、効率的にその貨物の警備をすることができるという効果を奏する。
【0028】
請求項10にかかる発明によれば、請求項5〜9のいずれか1項に記載の貨物警備システムにおいて、監視センタは、タイマーが、さらに貨物搭載用端末から警備対象貨物の現在位置情報が通知された回数をカウントし、端末監視手段は、貨物搭載用端末から通知された警備対象貨物の現在位置情報が、所定の回数に亘って略同じ位置を示すものであるか否かを判定し、現在位置情報が、所定の回数に亘って略同じ位置を示すものであると判定した場合には、警備対象貨物の配達状況が正常でない旨を警備履歴記憶手段に書き込むので、警備対象貨物が正常に配達されていない場合であっても、迅速にその異常に対してさらに細やかな警備対応をとることができるという効果を奏する。
【0029】
請求項11にかかる発明によれば、請求項2〜10のいずれか1項に記載の貨物警備システムにおいて、監視センタは、端末監視手段が指示送信手段が警備開始指示または警備終了指示を正常に送信できたか否かを判定し、警備開始指示または警備終了指示を正常に送信できないと判定した場合に、警備対象貨物に同梱された貨物搭載用端末に異常が生じた旨を警備履歴記憶手段に書き込むので、警備開始時に警備対象貨物が配達可能な状態にあるか、または警備終了時に警備対象貨物が配達完了した状態にあるか否かを迅速に把握でき、さらに細やかな警備対応をとることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる貨物警備システムおよび貨物警備方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0031】
(実施の形態1)
図1は、第1の実施の形態における貨物警備システム1000において、警備対象となる貨物が、その集配から配達までの間(以下、警備対象区間と呼ぶ。)に警備される様子を示す図である。詳細には後述するが、貨物Cには貨物の警備を行うための貨物搭載用端末200が同梱され、貨物Cの積荷を梱包するダンボール等の梱包材の表面には、その貨物Cの宛先や伝票番号、貨物搭載用端末200の端末ID(IDentification)等の積荷情報が記載されたラベルTが付されている。
【0032】
まず、荷主Sは、輸送対象となる積荷と貨物搭載用端末200とを上述した梱包材により梱包した貨物C(以下、警備対象貨物と呼ぶ。)を、宅配業者に引き渡す。すると、宅配業者は携帯型のPOS(Point Of Sales system)端末等で構成される携帯型読取端末100を用いて、警備対象貨物の集荷を開始する旨を監視センタ400に通知し、監視センタ400において警備対象貨物の警備が開始される。その後、宅配業者は宅配車両Vにより警備対象貨物を届け先Rまで配達する。車両Vは、配達途中で発・着の準拠店SBや発・着の主要拠点MBを経由するが、宅配業者はこれらの拠点を経由するタイミングで、到着時刻や出発時刻等を宅配業者の伝票計上サーバ300(後述)に送信する。尚、主要拠点MB間の輸送は、航空機Aや列車TR等の車両V以外の交通手段によって貨物輸送が行われるが、この区間も警備対象区間に含まれる。
【0033】
一方、上述のように監視センタ400による警備が開始されると、警備対象貨物に同梱された貨物搭載用端末200は、GPS(Global Positioning System)等を用いて定期的に現在地情報を取得して、監視センタ400に通知する。また、貨物搭載用端末200は、電源停止等の異常が生じた場合には、その異常情報を位置情報と共に監視センタ400に通知する。その後、宅配業者が警備対象貨物を届け先Rに配達すると、宅配業者は上述した携帯型読取端末100を用いて、警備対象貨物の配達が完了した旨を監視センタ400に通知し、監視センタ400は警備対象貨物の警備を終了させる。このように、警備対象区間において、警備対象貨物に同梱された警備搭載用端末が位置情報や異常情報を定期的に監視センタ400に通知することによって警備対象貨物の警備を行っている。
【0034】
図2は、実施の形態1の貨物警備システム1000の機能的構成を示すブロック図である。貨物警備システム1000は、図2に示すように、携帯型読取端末100と、貨物搭載用端末200と、伝票計上サーバ300と、監視センタ400と、警備端末500と、通信ネットワーク600、650と、通信ネットワーク700と、を含んで構成されている。
【0035】
携帯型読取端末100は、携帯型のPOS端末等から構成され、入力受付部110と、読取部120と、識別情報通知部130と、通信部140と、から構成される。
【0036】
入力受付部110は、キーボード等の入力装置から構成され、読取部120が、後述する警備対象貨物に付された伝票であるラベルTに記載された貨物搭載用端末200の端末IDを読み取ることができない場合や、ラベルTに手書きで端末IDが記載されている場合等に、宅配業者の配達員から端末IDの入力を受け付けたり、あるいは準拠点SBや主要拠点MBにおける発着時刻等の入力を受け付ける。
【0037】
読取部120は、バーコードリーダ等の読取装置から構成され、ラベルTに記載された伝票番号や貨物搭載用端末200の端末IDを読み取る。
【0038】
識別情報通知部130は、入力受付部110が入力を受け付けた端末IDや準拠点SBや主要拠点MBにおける発着時刻、あるいは読取部120がラベルTから読み取った伝票番号や貨物搭載用端末200の端末IDのほか、ラベルTに記載された積荷情報(後述)を、通信部140を介して伝票計上サーバ300に送信する。
【0039】
通信部140は、ネットワークボード等の通信装置から構成され、識別情報通知部130と伝票計上サーバ300との通信を媒介する。
【0040】
貨物搭載用端末200は、位置情報取得部210と、端末情報記憶部220と、警備情報通知部230と、通信部260と、センサ270と、バッテリー275と、ブザー290と、センタ情報受信部295と、を含んで構成される。
【0041】
位置情報取得部210は、GPS受信機等の受信装置から構成され、GPS衛星と通信することによって、緯度や経度等の貨物搭載用端末200の現在位置情報を取得する。
【0042】
端末情報記憶部220は、後述するように、貨物搭載用端末200から監視センタ400に対して位置情報や異常情報を通知する間隔(以下、警備間隔時間と呼び、5分毎、10分毎、15分毎等の時間間隔をあらわす。)や、センサ270が照度を検知した場合に、その照度が異常であるか否かを示す閾値(以下、照度基準値と呼ぶ。)、あるいは貨物搭載用端末200を動作させるために必要なバッテリー275の容量(以下、バッテリー残容量と呼ぶ。)、後述する位置情報取得部210や警備情報通知部230、センタ情報受信部295等が動作するソフトウェアのバージョンや貨物搭載用端末200の端末IDを記憶するHDD(ハードディスクドライブ装置)やメモリなどの記憶媒体である。
【0043】
警備情報通知部230は、後述するようにセンサ情報受信部295が監視センタ400から警備対象貨物の警備開始の指示を受信すると、貨物搭載用端末200による警備対象貨物の警備を開始させ、位置情報取得部210が取得した貨物搭載用端末200の現在位置情報と端末情報記憶部220に記憶する端末IDを監視センタ400に送信し、センサ情報受信部295が監視センタ400から警備対象貨物の警備終了の指示を受信すると、監視センタ400との通信を遮断し、警備対象貨物の警備を終了させる。
【0044】
また、警備情報通知部230は、後述するセンサ270が検知した照度が、端末情報記憶部220に記憶する照度基準値を超えているか否かを判定し、センサ270が検知した照度が照度基準値を超えていると判定した場合には、照度が異常である旨の異常情報を監視センタ400に送信する。
【0045】
さらに、警備情報通知部230は、後述するバッテリー275の残容量が、端末情報記憶部220に記憶するバッテリー残容量未満であるか否かを判定し、バッテリー275の残容量がバッテリー残容量未満であると判定した場合には、バッテリーがなくなり貨物搭載用端末200が停止する可能性がある旨の異常情報を監視センタ400に送信する。
【0046】
尚、警備情報通知部230による上述した位置情報や異常情報の監視センタ400への送信は、端末情報記憶部220が記憶する警備間隔時間に従って行われる。
【0047】
通信部260は、ネットワークボード等の通信装置から構成され、警備情報通知部230の監視センタ400との通信を媒介する。
【0048】
センサ270は、フォトトランジスタやフォトダイオード等を用いた照度センサ等から構成され、警備対象貨物に同梱される貨物搭載用端末200の周囲の照度を検知する。
【0049】
バッテリー275は、電池やACアダプタを接続せずに貨物搭載用端末200を動作させるための携帯用電源装置等から構成され、貨物搭載用端末200の動作に必要な電力を蓄電する。
【0050】
ブザー290は、音声を発報する警報機等から構成され、後述するように、センタ情報受信部295が監視センタ400から受信したブザー発報指示やブザー停止指示を受信すると、警告音声を発報または停止する。このブザー290は、貨物搭載用端末200が盗難された、あるいは紛失した等の場合に、警備対象貨物や貨物搭載用端末200を早期に発見するために発報されるものである。
【0051】
センタ情報受信部295は、監視センタ400から警備対象貨物の警備開始指示及び警備間隔時間を受信して、受信した警備間隔時間を端末情報記憶部220に記憶する。また、センタ情報受信部295は、監視センタ400から警備対象貨物の警備終了の指示を受信し、位置情報取得部210や警備情報通知部230等のソフトウェアの動作を停止させる。さらに、センタ情報受信部295は、監視センタ400からブザー290に対するブザー発報指示やブザー停止指示を受信してブザー290を発報させ、または停止させる。
【0052】
図3は、上述した貨物搭載用端末200のハードウェア構成図である。図3に示すように、貨物搭載用端末200は、通信モジュール801とGPSモジュール802が一体となった一体型モジュールを有し、この一体型モジュールが、図2に示す位置情報取得部210を構成し、外部アンテナI/F804を介してGPS衛星との通信を行う。また、制御メイン部805は、警備情報通知部230やセンタ情報受信部295等のソフトウェアが記憶されると共に、これらの動作を制御している。さらに、貨物搭載用端末200は、制御サブ部806において、ブザー290等の機器の動作や、バッテリー275からの電源供給動作を制御すると共に、センサ270や貨物搭載用端末200の稼動状態を示すLED(Light Emitting Diode)807や、上述したソフトウェアのバックアップデータを記憶するバックアップ部809等の動作を制御する。尚、内蔵アンテナ803は、外部アンテナI/F804が何らかの理由で動作しなくなった場合の予備アンテナを構成し、電源SW808は、貨物搭載用端末200の起動や停止を行うスイッチである。
【0053】
尚、貨物搭載用端末200は、図2に示すように、警備対象貨物Cに同梱されるが、この警備対象貨物Cには、図4に示すような、宅配業者が管理する警備対象貨物を特定するための伝票番号や、同梱された貨物搭載用端末200を特定するための端末IDのほか、警備対象貨物の届け先の住所、氏名等の受取人情報や、警備対象貨物の発送者である依頼主の住所、氏名等の依頼人情報等、警備対象貨物の内容物に関する情報(以下、積荷情報と呼ぶ。)が記載されたラベルTが付されている。以下の説明では、宅配業者の配達員は、携帯型読取端末100を操作して後述する伝票計上サーバ300には伝票番号と端末IDのみを送信する場合について説明するが、上述したように、図1に示す準拠点SBや主要拠点MBの発着時刻や積荷情報を含めて、伝票計上サーバ300に送信することとしてもよい。
【0054】
図2に戻り、伝票計上サーバ300は、伝票データ記憶部310と、伝票データ計上部320と、通信部330と、を含んで構成される。
【0055】
伝票データ記憶部310は、携帯型読取端末100の識別情報通知部130から送信され、後述する伝票データ計上部320が受信した警備対象貨物の伝票番号や貨物搭載用端末200の端末ID、積荷情報や伝票データ計上部320が処理した各種のデータ(後述)を記憶するHDD(ハードディスクドライブ装置)やメモリなどの記憶媒体である。
【0056】
伝票データ計上部320は、携帯型読取端末100から送信された警備対象貨物の伝票番号や貨物搭載用端末200の端末IDを受信すると共に、受信した伝票番号を伝票データ記憶部310に記憶させる。さらに、伝票データ計上部320は、伝票データ記憶部310に記憶した伝票番号を参照して、宅配業者の貨物の売り上げ等(例えば、地域毎、支店毎の売り上げ等)についての計上処理や、警備対象貨物の配達が完了したかを確認するための照合処理等を行う。また、伝票データ計上部320は、上述した計上処理等を行う一方で、受信した警備対象貨物の伝票番号と貨物搭載用端末200の端末IDを監視センタ400に送信する。
【0057】
尚、伝票データ計上部320は、宅配業者の配達員によって、携帯型読取端末100から送信された準拠点SBや主要拠点MBを発着する際の時刻を受信し、伝票データ記憶部310に記憶させ、記憶した時刻を参照する等して、配達員の勤怠管理や警備対象貨物の配達完了までの所要時間の管理等を行うことも可能である。
【0058】
通信部330は、ネットワークボード等の通信装置から構成され、伝票データ計上部320の携帯型読取端末100および監視センタ400との通信を媒介する。
【0059】
監視センタ400は、警備指示部410と、端末監視部420と、識別情報記憶部430と、時間記憶部440と、位置情報記憶部450と、警備履歴記憶部460と、タイマー470と、バージョン記憶部475と、通信部480と、バージョン修正部485と、端末情報受信部495と、を含んで構成される。
【0060】
警備指示部410は、後述するバージョン修正部485による貨物搭載用端末200の警備情報通知部230やセンタ情報受信部295等のバージョンの修正が終了すると、貨物搭載用端末200に対して警備対象貨物の警備を開始するよう警備開始指示を送信すると共に、貨物搭載用端末200が取得した位置情報や異常情報を監視センタ400に通知する警備間隔時間を送信する。
【0061】
さらに、警備指示部410は、伝票計上サーバ300から警備対象貨物の伝票番号を、後述する端末情報受信部495が受信すると、その伝票番号が後述する識別情報記憶部430に記憶されている伝票番号であるか否かを判定し、識別情報記憶部430に記憶されている伝票番号であると判定した場合に、その伝票番号に関連付けて記憶されている端末IDの貨物搭載用端末200に対して警備対象貨物の警備を終了するよう警備終了指示を送信すると共に、後述する端末監視部420やタイマー470の動作を停止させて計時した経過時間等をリセットする。
【0062】
また、警備指示部410は、後述するように、警備端末500から貨物搭載用端末200のブザー290の発報または停止要求を受け付けると、その発報指示や停止指示を貨物搭載用端末200に送信し、ブザー290を報知あるいは停止させる。
【0063】
端末監視部420は、警備指示部410による警備開始指示が送信されると、貨物搭載用端末200からの位置情報や異常情報が、警備間隔時間に従って通知されているか否かを監視する。
【0064】
また、端末監視部420は、貨物搭載用端末200からの位置情報や異常情報が、後述するタイマー470がカウントする警備情報の非通知回数が、後述する時間記憶部440に記憶される非通知回数の閾値よりも大きいか否かを判定し、貨物搭載用端末200からの警備情報の非通知回数が、非通知回数の閾値よりも大きいと判定した場合には、貨物搭載用端末200に何らかの異常や不良が生じていると判断して、後述する警備履歴記憶部460に、貨物搭載用端末200が異常や不良である旨の警告を書き込んで記憶させる。
【0065】
具体的には、後述するタイマー470がカウントする、所定の時間経過時における貨物搭載用端末200から警備情報の通知がされなかった回数が、後述する時間記憶部440が記憶する警備情報の非通知回数の閾値(例えば、警備開始時から3時間経過時に非通知回数が3回等)よりも大きいか否かを判定することによって、貨物搭載用端末200に何らかの異常や不良が生じているか否かを判定する。
【0066】
また、端末監視部420は、後述するタイマー470が警備指示部410が貨物搭載用端末200に警備開始指示を送信した時刻からの時間の計時を開始し、その経過時間が後述する時間記憶部440が記憶する経過時間の閾値(例えば、24時間や48時間等)を経過した場合であって、貨物搭載用端末200から警備対象貨物の配達が完了した旨の通知を受信していない場合は、前記警備対象貨物が未配達である旨を後述する警備履歴記憶部460に、貨物搭載用端末200が異常や不良である旨の警告を書き込んで記憶させる。
【0067】
さらに、端末監視部420は、上述したタイマー470が計時する経過時間が、後述する時間記憶部440に記憶される警備対象貨物の配達完了までの経過時間の許容範囲(以下、経過許容時間と呼ぶ。)を過ぎているか否かを判定し、すでに経過許容時間を過ぎていると判定した場合には、警備対象貨物が未配達であると判断して、後述する警備履歴記憶部460に、警備対象貨物が未配達である旨の警告を書き込んで記憶させる。
【0068】
また、端末監視部420は、貨物搭載用端末200から通知された警備対象貨物の現在位置情報が、所定の回数に亘って略同じ位置を示すものであるか否か(例えば、通知を受けた位置情報として、座標である東経○○度●●分、北緯△△度□□分を示す位置から半径2キロメートル以内であるか否か等)を判定して、警備対象貨物の配達状況が異常である旨を警備履歴記憶部460に書き込んで記憶させる。
【0069】
さらに、端末監視部420は、警備指示部410が貨物搭載用端末200に対して正常に警備開始指示または警備終了指示を送信できたか否かを判定し、正常に送信できないと判定した場合には、貨物搭載用端末200に異常や不良が生じている旨の警告を書き込んで記憶させる。
【0070】
識別情報記憶部430は、後述する端末情報受信部495が携帯型読取端末100から受信した警備対象貨物の伝票番号と貨物搭載用端末200の端末IDとを関連付けて記憶する記憶するHDD(ハードディスクドライブ装置)やメモリなどの記憶媒体である。
【0071】
図5は、識別情報記憶部430が、警備対象貨物の伝票番号と貨物搭載用端末200の端末IDとを関連付けて記憶する記憶する例を示す図である。図5に示すように、伝票番号と端末IDとが1対1に対応付けて記憶され、貨物搭載用端末200が複数ある場合には、端末ID毎に累積して記憶されている。
【0072】
また、識別情報記憶部430には、携帯型読取端末100から伝票番号と端末IDを受信するまでは、端末IDのみが記憶されており、後述するように、端末情報受信部495によって、受信した端末IDと共に受信した伝票番号が関連付けて記憶される。即ち、図5では、端末ID「123456」の貨物搭載用端末200が同梱された警備対象貨物の伝票番号は受信したが、端末ID「234567」の貨物搭載用端末200が同梱された警備対象貨物の伝票番号は、未だ受信していないことを示している。
【0073】
時間記憶部440は、上述した警備間隔と経過許容時間を記憶するHDD(ハードディスクドライブ装置)やメモリなどの記憶媒体である。時間記憶部440は、上述のように端末監視部420が警備間隔時間通りに位置情報や異常情報が通知されているか等の判定を行う際に参照される。また、時間記憶部440は、上述した貨物搭載用端末200から警備間隔にしたがって警備情報が通知されなかった場合の回数、すなわち警備情報の非通知回数の許容回数となる閾値を記憶する。
【0074】
位置情報記憶部450は、後述する端末情報受信部495が受信した位置情報を記憶するHDD(ハードディスクドライブ装置)やメモリなどの記憶媒体である。尚、本実施の形態では具体的に示していないが、端末監視部420が、この位置情報記憶部450に記憶された位置情報を地図データにプロットする等して、警備対象貨物の現在位置を視覚的に表示させることも可能である。
【0075】
警備履歴記憶部460は、後述する端末情報受信部495が受信した貨物搭載用端末200の位置情報や異常情報、あるいは端末監視部420によって判定された貨物搭載用端末200が異常や不良である旨の警告や警備対象貨物が未配達である旨の警告等の情報を端末IDや伝票番号と共に履歴形式で記憶するHDD(ハードディスクドライブ装置)やメモリなどの記憶媒体である。
【0076】
図6は、警備履歴記憶部460が記憶する位置情報や異常情報、上述した警告等を履歴形式で記憶する例を示す図である。図6に示すように、位置情報や異常情報が、貨物搭載用端末200から受信した時系列(発生日時順)に端末IDごと伝票番号ごとに記憶されている。このように記憶された位置情報や異常情報等は、後述する警備端末500から随時参照することが可能である。
【0077】
尚、図6では、端末ID以外に発事業所等の積荷情報の一部が表示されているが、これは携帯型端末100からこのような積荷情報が入力され、入力された積荷情報を、伝票計上サーバ300を介して監視センタ400が受信した場合の例である。本実施の形態では、端末IDや伝票番号以外の積荷情報については詳細に説明することを省略するが、これらの積荷情報についても伝票番号や端末IDと同様に、携帯型端末100から伝票計上サーバ300を経由して受信し、警備履歴記憶部460が記憶することも可能である。
【0078】
さらに、警備履歴記憶部460は、図7に示すように、貨物搭載用端末200の警備情報通知部230やセンタ情報受信部295等のソフトウェアのバージョン情報等の貨物搭載用端末200に関する機器情報等を受信して、上述した位置情報や異常情報、積荷情報と共に記憶することも可能である。
【0079】
タイマー470は、警備指示部410が貨物搭載用端末200に警備開始指示を送信した時刻からの経過時間を計時する。また、タイマー470は、上述した貨物搭載用端末200から警備情報が、上述した時間記憶部440が記憶する警備間隔通りに通知されなかった回数、即ち警備情報の非通知回数をカウントする。さらに、タイマー470は、貨物搭載用端末200から現在位置情報が通知された回数をカウントする。
【0080】
バージョン記憶部475は、貨物搭載用端末200を動作させるための、最新のバージョンの警備情報通知部230やセンタ情報受信部295等を含むソフトウェアを記憶するHDD(ハードディスクドライブ装置)やメモリなどの記憶媒体である。この最新のバージョンのソフトウェアは、後述する警備端末500を介して、適宜バージョン記憶部475に記憶される。
【0081】
通信部480は、ネットワークボード等の通信装置から構成され、警備指示部410等の貨物搭載用端末200との通信や、携帯型読取端末100や伝票計上サーバ300、あるいは警備端末500等との通信を媒介する。
【0082】
バージョン修正部485は、警備指示部410によって警備対象貨物の伝票番号や貨物搭載用端末200の端末IDが識別情報記憶部430に記憶されると、その端末IDの貨物搭載用端末200にアクセスして、貨物搭載用端末200の端末情報記憶部220に記憶されるバージョン情報を取得し、バージョン記憶部475に記憶されたバージョンと一致するか否かを判定し、伝票計上サーバ300を介して貨物搭載用端末200から取得したバージョン情報とバージョン記憶部475に記憶されたバージョンとが一致しないと判定した場合には、バージョン記憶部475に記憶された最新のバージョンのソフトウェアを貨物搭載用端末200に組み込んでソフトウェアのバージョンアップを行う。
【0083】
端末情報受信部495は、伝票計上サーバ300から送信された警備対象貨物の伝票番号、警備対象貨物に同梱された貨物搭載用端末200の端末IDを受信すると、その伝票番号、端末IDを関連付けて識別情報記憶部430に記憶させる。
【0084】
また、端末情報受信部495は、伝票計上サーバ300から貨物搭載用端末200の端末IDや警備対象貨物の伝票番号を受信する一方、貨物搭載用端末200から受信した位置情報や異常情報を、これらと同様に受信した端末IDをキーにして、この端末IDに対応する伝票番号を、位置情報や異常情報と関連付けて位置情報記憶部450や警備履歴記憶部460に記憶させる。
【0085】
さらに、端末情報受信部495は、伝票計上サーバ300から警備対象貨物の伝票番号を受信すると、その伝票番号およびその伝票番号に対応する貨物搭載用端末200の端末IDが識別情報記憶部430に記憶されているか否かを判定し、伝票番号が識別情報記憶部430に記憶されていると判定した場合には、その端末IDの貨物搭載用端末200に対して警備終了指示を送信する。
【0086】
図2に戻り、警備端末500は、通信部510と、入力受付部520と、表示部530と、制御部540と、を含んで構成される。
【0087】
通信部510は、ネットワークボード等の通信装置から構成され、後述する入力受付部520から入力が受け付けられた貨物搭載用端末200のブザー290の発報や停止の指示等の制御部540と監視センタ400との通信を媒介する。
【0088】
入力受付部520は、キーボードやマウス等の入力措置から構成され、貨物搭載用端末200のブザー290の発報や停止の指示の入力等の操作の入力を受け付ける。
【0089】
表示部530は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ装置から構成され、図6や図7に示す警備履歴記憶部460に記憶された位置情報や異常情報、各種の警告等を表示させる。
【0090】
制御部540は、通信部510や入力受付部520等の警備端末500の各部の動作を制御する。
【0091】
通信ネットワーク600および通信ネットワーク650は、電話回線、無線ネットワーク、WAN(Wide Area Network:広域通信網)、インターネットなどの通信回線である。
【0092】
通信ネットワーク700は、伝票計上サーバと監視センタ400の間の通信を媒介する専用回線であるが、SSL(Secure Sockets Layer)等のセキュリティプロトコルによって実現されるVPN(Virtual Private Network)等であってもよい。
【0093】
続いて、以上のように構成された実施の形態1にかかる貨物警備システム1000で実行される各処理について説明する。
【0094】
図8は、実施の形態1において、宅配業者の配達員が、図1に示すように荷主Sから届け先Rまで警備対象貨物を配達する場合において、警備対象貨物の警備の処理手順を示すフローチャートである。以下の説明では、既に配達対象となる貨物と共に貨物搭載用端末200が同梱された警備対象貨物に付されたラベルTの伝票番号や貨物搭載用端末200の端末IDを読取部120で読み取る操作を行ったものとする。上述したように、読取部120に代えて、入力受付部110によって端末IDを入力する場合も、以下に示す手順と同じ処理手順となる。また、図8では明示していないが、宅配業者が届け先Rまでに通過する準拠点SBや主要拠点MBでは、宅配員が携帯型読取端末100を操作して、発着時刻を伝票計上サーバ300に送信しているものとする。
【0095】
まず、携帯型読取端末100の読取部120が、警備対象貨物のラベルTに記載された伝票番号と端末IDを読み取ると(ステップS801)、識別情報通知部130は、読み取った伝票番号と端末IDを伝票計上サーバ300に送信する(ステップS802)。
【0096】
その後、伝票計上サーバ300は、伝票番号と端末IDを受信すると、伝票データ計上部320が、その伝票番号の警備対象貨物についての売り上げ等(例えば、地域毎、支店毎の売り上げ等)についての計上処理を行い(ステップS803)、計上処理した伝票番号や売り上げ等のデータを伝票データ記憶部310に記憶した後(ステップS804)、伝票番号と端末IDを監視センタ400に送信する(ステップS805)。
【0097】
監視センタ400の端末情報受信部495は、伝票計上サーバ300から伝票番号と端末IDを受信すると、受信した伝票番号と端末IDを関連付けて識別情報記憶部430に記憶する(ステップS806)。
【0098】
その後、バージョン修正部485は、識別情報記憶部430に記憶された端末IDの貨物搭載用端末200との通信を行い、貨物搭載用端末200の端末情報記憶部220に記憶された警備情報通知部230やセンタ情報受信部295等のソフトウェアのバージョン情報を取得し(ステップS807)、取得したバージョンとバージョン記憶部475に記憶されているソフトウェアのバージョンとを比較して、貨物搭載用端末200のソフトウェアのバージョンが最新であるか否かを判定する(ステップS808)。
【0099】
そして、バージョン修正部485は、貨物搭載用端末200のソフトウェアのバージョンが最新でないと判定した場合には、バージョン記憶部475に記憶されているソフトウェアを、貨物搭載用端末200に組み込んでソフトウェアのバージョンアップを行う(ステップS809)。
【0100】
ソフトウェアのバージョンアップが完了すると、警備指示部410は、貨物搭載用端末200に対して警備対象貨物の警備開始指示と、警備間隔を示す時間(例えば、5分間隔等の数値)を送信する(ステップS810)。
【0101】
警備開始指示と警備間隔を示す時間が貨物搭載用端末200に送信されると、タイマー470が起動し、警備開始指示を貨物搭載用端末200に送信した時刻からの経過時間を計時すると共に、貨物搭載用端末200からの警備情報の非通知回数および現在位置の通知回数のカウントを開始する(ステップS811)。
【0102】
一方、貨物搭載用端末200のセンタ情報受信部295は、警備開始指示と警備間隔を示す時間を受信すると、受信した警備間隔を示す時間を端末情報記憶部220に記憶する(ステップS812)。
【0103】
その後、位置情報取得部210が、GPS衛星と通信することによって緯度や経度等の貨物搭載用端末200の現在位置情報を取得し(ステップS813)、警備情報通知部230は、センサ270が検知した照度が、端末情報記憶部220に記憶する照度基準値を超えているか否かを判定して照度が異常である旨の異常情報を取得し(ステップS814)、さらにバッテリー275の残容量が、端末情報記憶部220に記憶するバッテリー残容量未満であるか否かを判定して貨物搭載用端末200が停止する可能性がある旨の異常情報を取得する(ステップS815)。
【0104】
そして、警備情報通知部230は、取得した位置情報や異常情報を端末IDと共に監視センタに送信する(ステップS816)。このように、貨物搭載用端末200においては、ステップS812〜S815までの処理を1つの単位(u1)として行い、その処理結果(位置情報と異常情報)を警備間隔で示された時間間隔で監視センタ400に通知される。
【0105】
監視センタ400の端末監視部420は、貨物搭載用端末200からの位置情報や異常情報が通知されなかった回数が、時間記憶部440に記憶された非通知回数よりも大きいか否かを判定して、非通知回数よりも大きいと判定した場合には、貨物搭載用端末200が異常や不良である旨の警告を警備履歴記憶部460に書き込む(ステップS817)。
【0106】
さらに端末監視部420は、貨物搭載用端末200から通知を受けた位置情報が、所定の回数に亘って略同じ位置を示すものであるか否かを判定し、略同じ位置を示すものであると判定した場合には、配達状況が正常でない旨を警備履歴記憶部460に書き込む(ステップS818)。
【0107】
その後、端末情報受信部495は、貨物搭載用端末200から受信した位置情報を、これらと同様に受信した端末IDをキーにして、この端末IDに対応する伝票番号を識別情報記憶部430から取得して、位置情報と関連付けて位置情報記憶部450に記憶するとともに(ステップS819)、これと同様に端末IDをキーにして、伝票番号を識別情報記憶部430から取得して、異常情報と関連付けて警備履歴記憶部460に記憶させる(ステップS820)。
【0108】
このように、監視センタ400は、貨物搭載用端末200から位置情報や異常情報を受信すると、ステップS817〜S820までの処理を1つの単位(u2)として行う。すなわち、警備対象貨物が警備されている間は、貨物搭載用端末200における処理(u1)と監視センタ400における処理(u2)とを含んだ全体の処理(U)が、貨物搭載用端末200と監視センタ400との間で行われ続けることとなる。
【0109】
そして、配達員が届け先Rに警備対象貨物を配達し、携帯型読取端末100を操作して読取部120が配達した警備対象貨物の伝票番号を読み取ると(ステップS821)、識別情報通知部130は、伝票計上サーバ300に伝票番号を送信する(ステップS822)。
【0110】
伝票計上サーバ300は、携帯型読取端末100から伝票番号を受信すると、伝票データ計上部320は、受信した伝票番号とステップS804で記憶した伝票番号とを比較して、警備対象貨物の配達が完了したかを確認するための照合処理を行い(ステップS823)、その結果を伝票データ記憶部310に記憶する(ステップS824)。
【0111】
その後、伝票計上サーバ300は、携帯型読取端末100から受信した伝票番号を監視センタ400に送信し(ステップS825)、監視センタ400の端末情報受信部495は、受信した伝票番号およびその伝票番号に対応する貨物搭載用端末200の端末IDが、識別情報記憶部430に記憶されているか否かを判定すると共に、端末監視部420は、タイマー470が計時する経過時間が、経過時間の閾値を経過し、貨物搭載用端末200から警備対象貨物の配達が完了した旨の通知を受信しているか否かを判定して警備対象貨物200が未配達である旨を警備履歴記憶部460に記憶させ(ステップS826)、その端末IDの貨物搭載用端末200に対して警備終了指示を送信する(ステップS827)。
【0112】
そして、貨物搭載用端末200の、センタ情報受信部295は、監視センタ400から警備終了指示を受信すると、位置情報取得部210や、警備情報通知部230等のソフトウェアの動作を停止させる(ステップS828)。このステップS828の処理が終了すると、警備対象貨物の警備についての全ての処理が終了する。
【0113】
尚、上述したステップS801〜S828までの処理の中で行われるものではないが、警備端末500から貨物搭載用端末200のブザー290を報知するための指示、あるいは停止するため指示の入力を受け付けて(ステップS8B1)、監視センタ400の警備指示部410が、入力されたこれらの指示を受信して貨物搭載用端末200に報知するための指示、あるいは停止するため指示を送信し(ステップS8B2)、貨物搭載用端末200のブザー290を報知あるいは停止させる(ステップS8B3)ことも可能である。
【0114】
このように、本実施の形態においては、携帯型読取端末100は、読取部120が貨物識別情報と端末識別情報とを読み取り、識別情報通知部130が読取部120が読み取った貨物識別情報と端末識別情報とを監視センタ400に送信し、貨物搭載用端末200は、センタ情報受信部295が監視センタ400から警備開始指示または警備終了指示を受信し、警備情報通知部230がセンタ情報受信部295が警備開始指示を受信した場合には警備対象貨物の警備を開始して警備対象貨物に関する警備情報を監視センタ400に通知し、警備終了指示を受信した場合には警備対象貨物の警備を終了し、監視センタ400は、端末情報受信部495が携帯型読取端末100から送信された貨物識別情報と端末識別情報とを受信し、識別情報記憶部430が端末情報受信部495が受信した貨物識別情報と端末識別情報とを関連付けて記憶し、端末情報受信部495が貨物搭載端末から送信された警備対象貨物に関する警備情報を受信し、警備指示部410が端末情報受信部495が受信した端末識別情報に基づいて、貨物搭載用端末200に警備開始指示または警備終了指示を送信するので、輸送・搬送対象となる貨物に異常が発生した場合であっても、効率的にその貨物の警備をすることができる。
【0115】
また、本実施の形態においては、監視センタ400は、警備履歴記憶部460が警備対象貨物に関する警備情報を履歴形式で記憶し、端末監視部420が貨物搭載用端末200からの警備情報の受信状況を監視し、警備情報を受信した場合に、受信した警備情報を貨物識別情報毎および端末識別情報毎に警備履歴記憶部460に書き込むので、輸送・搬送対象となる貨物に異常が発生した場合であっても、効率的にその貨物の警備をすることができると共に、その異常に対して細やかな警備対応をとることができる。
【0116】
また、本実施の形態においては、貨物搭載用端末200は、位置情報取得部210が警備対象貨物の現在位置情報を取得し、警備情報通知部230は、警備情報と共に位置情報取得部210が取得した警備対象貨物の現在位置情報を監視センタ400に通知するので、輸送・搬送対象となる貨物に異常が発生した場合であっても、効率的かつ迅速にその貨物の警備をすることができる。
【0117】
また、本実施の形態においては、貨物搭載用端末200は、センサ270が照度を検知し、端末情報記憶部220が照度の基準値を記憶し、警備情報通知部230は、センタ情報受信部295が監視センタ400から警備開始指示を受信した場合にセンサ270を起動させ、起動されたセンサが基準値を超えた照度を検知した場合に、警備対象貨物が開封された旨の警報を含む警備情報を監視センタ400に通知するので、警備対象貨物が開封された場合であっても、効率的にその貨物の警備をすることができる。
【0118】
また、本実施の形態においては、監視センタ400は、時間記憶部440が貨物搭載用端末200から警備情報が通知されなかった場合の非通知回数の許容範囲を示す回数閾値を記憶し、タイマー470が警備開始指示を貨物搭載用端末200に送信してからの前記非通知回数をカウントし、端末監視部420は、タイマー470がカウントする非通知回数が回数閾値よりも大きいか否かを判定し、非通知回数が回数閾値よりも大きいと判定した場合に貨物搭載用端末200が不良である旨を警備履歴記憶部460に書き込むので、貨物搭載用端末に異常が生じた場合であっても、迅速にその異常に対して細やかな警備対応をとることができる。
【0119】
また、本実施の形態においては、貨物搭載用端末200は、バッテリー275が貨物搭載用端末200を充電し、端末情報記憶部220は、貨物搭載用端末200を動作させるために必要なバッテリーの容量を示す容量閾値をさらに記憶し、警備情報通知部230は、センタ情報受信部295が監視センタ400から警備開始指示を受信した場合にバッテリー275の残容量の監視を開始し、バッテリー275の残容量が容量閾値以下となった場合に、貨物搭載用端末200が停止する可能性がある旨の警報を含む警備情報を監視センタ400に通知するので、貨物搭載用端末が動作しなくなることを未然に防ぎ、引き続き輸送・搬送対象となる貨物に対する異常について効率的に警備をすることができる。
【0120】
また、本実施の形態においては、監視センタ400は、タイマー470がさらに警備開始指示を貨物搭載用端末200に送信してからの経過時間を計時し、時間記憶部440は、経過時間の許容範囲を示す経過閾値とをさらに記憶し、端末監視部420は、タイマー470が計時する経過時間が経過閾値を経過した場合であって、貨物搭載用端末200から警備対象貨物の配達が完了した旨の通知を受信していない場合に警備対象貨物が未配達である旨を警備履歴記憶部460に書き込むので、輸送・搬送対象となる貨物が配達されなくなることを未然に防ぐと共に、引き続き輸送・搬送対象となる貨物に対する異常について効率的に警備をすることができる。
【0121】
また、本実施の形態においては、監視センタ400は、バージョン記憶部475が貨物搭載用端末200のセンタ情報受信部295と、警備情報通知部230と、位置情報取得部210と、を含む最新のバージョンのソフトウェアを記憶し、バージョン修正部485が貨物搭載用端末200に対してソフトウェアのバージョンが最新であるか否かを判定し、ソフトウェアのバージョンが最新でないと判定した場合に、ソフトウェアのバージョンをバージョン記憶部475が記憶する最新のバージョンのソフトウェアに修正するので、ユーザを煩わすことなく貨物搭載用端末200を最新の状態に更新し、輸送・搬送対象となる貨物に異常が発生した場合であっても、効率的にその貨物の警備をすることができる。
【0122】
また、本実施の形態においては、監視センタ400は、タイマー470は、さらに貨物搭載用端末200から警備対象貨物の現在位置情報が通知された回数をカウントし、端末監視部420は、貨物搭載用端末200から通知された警備対象貨物の現在位置情報が、所定の回数に亘って略同じ位置を示すものであるか否かを判定し、現在位置情報が、所定の回数に亘って略同じ位置を示すものであると判定した場合には、警備対象貨物の配達状況が正常でない旨を警備履歴記憶部460に書き込むので、警備対象貨物が正常に配達されていない場合であっても、迅速にその異常に対してさらに細やかな警備対応をとることができる。
【0123】
また、本実施の形態においては、監視センタ400は、端末監視手部420が警備指示部410が警備開始指示または警備終了指示を正常に送信できたか否かを判定し、警備開始指示または警備終了指示を正常に送信できないと判定した場合に、警備対象貨物に同梱された貨物搭載用端末200に異常が生じた旨を警備履歴記憶部460に書き込むので、警備開始時に警備対象貨物が配達可能な状態にあるか、または警備終了時に警備対象貨物が配達完了した状態にあるか否かを迅速に把握でき、さらに細やかな警備対応をとることができる。
【0124】
(実施の形態2)
上述した実施の形態1では、貨物搭載用端末200の電源が稼動状態であり、その稼動状態において取得した貨物搭載用端末200の位置情報や異常情報を監視センタ400に通知することによって、警備対象貨物の警備を行うこととした。しかし、警備対象貨物の集荷から警備開始前の間、あるいは警備開始後に不正に警備対象貨物を盗む等して貨物搭載用端末200の電源を稼動不可の状態にして警備を免れようとする場合も存在する。そこで、不正に貨物搭載用端末200の電源が操作された場合には、実施の形態1の異常情報と同様に監視センタ400に通知する場合について説明する。
【0125】
図9は、実施の形態2にかかる貨物警備システム2000の構成を示すブロック図である。実施の形態2における貨物警備システム2000は、貨物搭載用端末800が、電源の操作をロックするロック部920、実施の形態1とは異なる警備情報通知部910を備えている点、および監視センタ880が貨物搭載用端末800の電源を監視する電源監視部930、実施の形態1とは異なる端末監視部940を備えている点で、実施の形態1における貨物警備システム1000と異なっている。以下の説明では、上述した実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
【0126】
ロック部920は、後述する警備情報通知部910からの指示によって、図10に示す電源SW808をロックするとともに、ロック状態における電源SW808が押下された場合の押下信号を検知する。
【0127】
警備情報通知部910は、センタ情報受信部295が、監視センタ880から警備開始指示等を受信した場合に、ロック部920に電源SW808をロックさせると共に、ロックした状態での電源SW808の押下信号を検知した場合に、不正に電源SW808が操作された旨の異常情報を監視センタ400に通知する。
【0128】
電源監視部930は、貨物搭載用端末800と監視センタ880との通信自体が可能であるか否かを判定する。
【0129】
端末監視部940は、電源監視部930が貨物搭載用端末800との通信が可能でないと判定した場合には、貨物搭載用端末800の電源が停止している旨の警報を警備履歴記憶部460に書き込む。
【0130】
図11は、貨物警備システム2000において行われる処理手順を示すフローチャートである。上述した警備情報通知部910、ロック部920、電源監視部930以外の各部が行う処理については、実施の形態1の場合と同様の処理を行うので、実施の形態1と同一の処理には同一の符号を付してその説明を省略している。
【0131】
監視センタ880の端末情報受信部495は、伝票計上サーバ300から受信した伝票番号と端末IDを関連付けて識別情報記憶部430に記憶すると(ステップS806)、電源監視部930は、貨物搭載用端末800との通信が可能か否かを判定する(ステップS1101)。そして、端末監視部940は、電源監視部930が貨物搭載用端末800との通信が可能でないと判定すると、貨物搭載用端末800の電源が停止している旨の異常情報を警備履歴記憶部460に記憶させる(ステップS1102)。
【0132】
その後、ステップS810において、警備指示部410が、貨物搭載用端末800に対して警備対象貨物の警備開始指示と、警備間隔時間を送信すると、警備情報通知部910は、ロック部920に対して電源SW808をロックさせる(ステップS1103)。その後、警備情報通知部910は、ロック状態となったロック部920が電源SW808が押下された場合の押下信号を検知すると、その押下信号を取得し(ステップS1104)、不正に電源SW808が操作された旨の異常情報を、監視センタ800に通知する(ステップS1105)。そして、このように通知された異常情報は、端末情報受信部495によって、実施の形態1の場合に述べたバッテリー残容量未満によって貨物搭載用端末800が停止する可能性がある旨の異常情報等と同様に、警備履歴記憶部460に記憶される。
【0133】
尚、上述したステップS1101、S1102における処理は、ステップS806の処理終了後に行っているが、ステップS801〜S809の間に行われていればよい。即ち、監視センタ880による貨物搭載用端末800の警備開始前であればいずれのタイミングであってもよい。
【0134】
このように、本実施の形態においては、貨物搭載用端末800は、電源SW808が貨物搭載用端末800の電源を停止させ、監視センタ880は、電源監視部930が貨物搭載用端末800との通信が可能であるか否かを監視し、端末監視部940は、電源監視部930が貨物搭載用端末800との通信が可能でないと判定した場合に、スイッチが押下されて貨物搭載用端末800の電源が停止している旨を警備履歴記憶部460に書き込むので、警備対象貨物の警備開始前に不正に貨物搭載用端末の電源が停止された場合であっても、迅速にその異常に対して細やかな警備対応をとることができる。
【0135】
また、本実施の形態においては、貨物搭載用端末800は、ロック部920が電源SW808の操作をロックし、警備情報通知部910は、監視センタ880から警備開始指示を受信しているか否かを判定し、警備開始指示を受信していると判定した場合に、スイッチに対してロック部920によるロックを行い、不正にスイッチが押下された旨の警報を含む警備情報を監視センタ880に通知するので、警備対象貨物の警備中に不正に貨物搭載用端末800の電源スイッチが押下された場合であっても、貨物搭載用端末800が動作しなくなることを未然に防ぎ、引き続き迅速にその異常に対して細やかな警備対応をとることができる。
【0136】
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】実施の形態1の貨物警備システムが警備する警備対象貨物の流れを示すイメージ図である。
【図2】実施の形態1の貨物警備システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す貨物搭載用端末のハードウェア構成図である。
【図4】警備対象貨物に付されるラベルの例を示す図である。
【図5】図2に示す監視センタの識別情報記憶部が記憶する伝票番号、端末IDの例を示す図である。
【図6】図2に示す監視センタの警備履歴記憶部が記憶する異常情報等の例を示す図である。
【図7】図2に示す監視センタの警備履歴記憶部が記憶する異常情報等に積荷情報を付加した場合の例を示す図である。
【図8】実施の形態1の場合の貨物警備システムにおいて、警備対象貨物が警備される手順を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態2の貨物警備システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示す貨物搭載用端末のハードウェア構成図である。
【図11】実施の形態2の場合の貨物警備システムにおいて、警備対象貨物が警備される手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0138】
1000 2000 貨物警備システム
100 携帯型読取端末
110 入力受付部
120 読取部
130 識別情報通知部
140 通信部
200 800 貨物搭載用端末
210 位置情報取得部
220 端末情報記憶部
230 警備情報通知部
260 通信部
270 センサ
275 バッテリー
290 ブザー
295 センタ情報受信部
300 伝票計上サーバ
310 伝票データ記憶部
320 伝票データ計上部
330 通信部
400 880 監視センタ
410 警備指示部
420 端末監視部
430 識別情報記憶部
440 時間記憶部
450 位置情報記憶部
460 警備履歴記憶部
470 タイマー
475 バージョン記憶部
480 通信部
485 バージョン修正部
495 端末情報受信部
500 警備端末
510 通信部
520 入力受付部
530 表示部
540 制御部
600 650 700 通信ネットワーク
801 通信モジュール
802 GPSモジュール
803 内蔵アンテナ
804 外部アンテナI/F
805 制御メイン部
806 制御サブ部
809 バックアップ部
910 警備情報通知部
920 ロック部
930 電源監視部
940 端末監視部
SW808 電源スイッチ
C 警備対象貨物
T ラベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨物の警備を行う貨物搭載用端末が同梱され、前記貨物を特定するための貨物識別情報と前記貨物搭載用端末を特定するための端末識別情報とを含むラベルが付された警備対象貨物の配達員が携帯する携帯型読取端末と、前記貨物搭載用端末と、前記警備対象貨物の集荷から配達までの警備を行う監視センタと、が通信ネットワークを介して通信する貨物警備システムであって、
前記携帯型読取端末は、
前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを前記監視センタに送信する識別情報送信手段と、を備え、
前記貨物搭載用端末は、
前記監視センタから警備開始指示または警備終了指示を受信する指示受信手段と、
前記指示受信手段が、前記警備開始指示を受信した場合には前記警備対象貨物の警備を開始して前記警備対象貨物に関する警備情報を前記監視センタに通知し、前記警備終了指示を受信した場合には前記警備対象貨物の警備を終了する警備情報通知手段と、を備え、
前記監視センタは、
前記携帯型読取端末から送信された前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを受信する識別情報受信手段と、
前記識別情報受信手段が受信した前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを関連付けて記憶する識別情報記憶手段と、
前記貨物搭載端末から送信された前記警備対象貨物に関する警備情報を受信する警備情報受信手段と、
前記識別情報受信手段が受信した前記端末識別情報に基づいて、前記貨物搭載用端末に前記警備開始指示または前記警備終了指示を送信する指示送信手段と、を備えること、
を特徴とする貨物警備システム。
【請求項2】
前記監視センタは、
前記警備対象貨物に関する警備情報を履歴形式で記憶する警備履歴記憶手段と、
前記貨物搭載用端末からの前記警備情報の受信状況を監視し、前記警備情報を受信した場合に、受信した該警備情報を前記貨物識別情報毎および前記端末識別情報毎に前記警備履歴記憶手段に書き込む端末監視手段と、をさらに備えること、
を特徴とする請求項1に記載の貨物警備システム。
【請求項3】
前記貨物搭載用端末は、
前記警備対象貨物の現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、をさらに備え、
前記警備情報通知手段は、前記警備情報と共に前記位置情報取得手段が取得した前記警備対象貨物の現在位置情報を前記監視センタに通知すること、
を特徴とする請求項1または2に記載の貨物警備システム。
【請求項4】
前記貨物搭載用端末は、
照度を検知するセンサと、
前記照度の基準値を記憶する端末情報記憶手段と、をさらに備え、
前記警備情報通知手段は、前記指示受信手段が前記監視センタから前記警備開始指示を受信した場合に前記センサを起動させ、起動された該センサが前記基準値を超えた照度を検知した場合に、前記警備対象貨物が開封された旨の警報を含む前記警備情報を前記監視センタに通知すること、
を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の貨物警備システム。
【請求項5】
前記監視センタは、
前記貨物搭載用端末から前記警備情報が通知されなかった場合の非通知回数の許容範囲を示す回数閾値を記憶する時間記憶手段と、
前記警備開始指示を前記貨物搭載用端末に送信してからの前記非通知回数をカウントするタイマーと、をさらに備え、
前記端末監視手段は、前記タイマーがカウントする前記非通知回数が前記回数閾値よりも大きいか否かを判定し、前記非通知回数が前記回数閾値よりも大きいと判定した場合に前記貨物搭載用端末が不良である旨を前記警備履歴記憶手段に書き込むこと、
を特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の貨物警備システム。
【請求項6】
前記貨物搭載用端末は、
前記貨物搭載用端末を充電するためのバッテリーと、をさらに備え、
前記端末情報記憶手段は、前記貨物搭載用端末を動作させるために必要な前記バッテリーの容量を示す容量閾値と、をさらに記憶し、
前記警備情報通知手段は、前記指示受信手段が前記監視センタから前記警備開始指示を受信した場合に前記バッテリーの残容量の監視を開始し、前記バッテリーの残容量が前記容量閾値以下となった場合に、前記貨物搭載用端末が停止する可能性がある旨の警報を含む前記警備情報を前記監視センタに通知すること、
を特徴とする請求項4または5に記載の貨物警備システム。
【請求項7】
前記監視センタは、
前記タイマーは、さらに前記警備開始指示を前記貨物搭載用端末に送信してからの経過時間を計時し、
前記時間記憶手段は、前記経過時間の許容範囲を示す経過閾値と、をさらに記憶し、
前記端末監視手段は、前記タイマーが計時する前記経過時間が前記経過閾値を経過した場合であって、前記貨物搭載用端末から前記警備対象貨物の配達が完了した旨の通知を受信していない場合に前記警備対象貨物が未配達である旨を前記警備履歴記憶手段に書き込むこと、
を特徴とする請求項5または6に記載の貨物警備システム。
【請求項8】
前記貨物搭載用端末は、
前記貨物搭載用端末の電源を停止させるスイッチと、
前記スイッチの操作をロックするロック部と、をさらに備え、
前記警備情報通知手段は、前記監視センタから前記警備開始指示を受信しているか否かを判定し、前記警備開始指示を受信していると判定した場合に、前記スイッチに対して前記ロック部によるロックを行い、不正に前記スイッチが押下された旨の警報を含む前記警備情報を前記監視センタに通知すること、
を特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の貨物警備システム。
【請求項9】
前記監視センタは、
前記貨物搭載用端末の前記指示受信手段と、前記警備情報通知手段と、前記位置情報取得手段と、を含む最新のバージョンのプログラムを記憶するバージョン記憶手段と、
前記貨物搭載用端末に対して前記プログラムのバージョンが最新であるか否かを判定し、前記プログラムのバージョンが最新でないと判定した場合に、前記プログラムのバージョンを前記バージョン記憶手段が記憶する最新のバージョンのプログラムに修正する修正手段と、をさらに備えること、
を特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の貨物警備システム。
【請求項10】
前記監視センタは、
前記タイマーは、さらに前記貨物搭載用端末から前記警備対象貨物の前記現在位置情報が通知された回数をカウントし、
前記端末監視手段は、前記貨物搭載用端末から通知された前記警備対象貨物の現在位置情報が、所定の回数に亘って略同じ位置を示すものであるか否かを判定し、前記現在位置情報が、所定の回数に亘って略同じ位置を示すものであると判定した場合には、前記警備対象貨物の配達状況が正常でない旨を前記警備履歴記憶手段に書き込むこと、
を特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載の貨物警備システム。
【請求項11】
前記監視センタは、
前記端末監視手段は、前記指示送信手段が前記警備開始指示または前記警備終了指示を正常に送信できたか否かを判定し、前記警備開始指示または前記警備終了指示を正常に送信できないと判定した場合に、前記警備対象貨物に同梱された前記貨物搭載用端末に異常が生じた旨を前記警備履歴記憶手段に書き込むこと、
を特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記載の貨物警備システム。
【請求項12】
貨物の警備を行う貨物搭載用端末が同梱され、前記貨物を特定するための貨物識別情報と前記貨物搭載用端末を特定するための端末識別情報とを含むラベルが付された警備対象貨物の配達員が携帯する携帯型読取端末と、前記貨物搭載用端末と、前記警備対象貨物の集荷から配達までの警備を行う監視センタと、が通信ネットワークを介して通信する貨物警備システムにおいて行われる貨物警備方法であって、
前記携帯型読取端末において、
読取手段が、前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを読み取る読取ステップと、
識別情報送信手段が、前記読取手段が読み取った前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを前記監視センタに送信する識別情報送信ステップと、を含み、
前記貨物搭載用端末において、
指示受信手段が、前記監視センタから警備開始指示または警備終了指示を受信する指示受信ステップと、
警備情報通知手段が、前記指示受信手段が前記警備開始指示を受信した場合には前記警備対象貨物の警備を開始して前記警備対象貨物に関する警備情報を前記監視センタに通知し、前記警備終了指示を受信した場合には前記警備対象貨物の警備を終了する警備情報通知ステップと、を含み、
前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを関連付けて記憶する識別情報記憶手段と、を備える前記監視センタにおいて、
識別情報受信手段が、前記携帯型読取端末から送信された前記貨物識別情報と前記端末識別情報とを受信する識別情報受信ステップと、
警備情報受信手段が、前記貨物搭載端末から送信された前記警備対象貨物に関する警備情報を受信する警備情報受信ステップと、
指示送信手段が、前記識別情報受信手段が受信した前記端末識別情報に基づいて、前記貨物搭載用端末に前記警備開始指示または前記警備終了指示を送信する指示送信ステップと、を含むこと、
を特徴とする貨物警備方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−193388(P2009−193388A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−33918(P2008−33918)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【出願人】(000202361)綜合警備保障株式会社 (266)
【Fターム(参考)】