説明

貼箱製造装置

【課題】生地箱の組立工程および貼紙等の表皮材の貼付工程の省力化を図ることができ、これによって貼箱の作製効率を格段に向上させることができる貼箱製造装置を提供する。
【解決手段】 第1の通過口41aに多角形板33が押し込まれる際にC面取り部46で側板を立ち上げる第1の雌型41と、第1の通過口41aを通過した多角形板33に対し多角形板表皮部36が貼り付けられるように表皮材32を位置決めするトレイ47と、フラップ部39が側板34と側板表皮部38との間に折り込まれるように側板表皮部37を立ち上げる、表皮材支持板52、パッド55およびフラップ部プッシャ58と、第2の通過口42aを多角形板33が通過する際にその第2の通過口42aの内側面で側板表皮部37,38を側板34に押し付ける第2の雌型42とを備えるものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばボール紙等で形成される生地箱に高級感を醸し出す和紙や洋紙等の貼紙を貼り付けて構成される貼箱を製造する貼箱製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、多角形状の紙製貼箱は、以下のようにして作製される。
まず、多角形板の各辺に側板が連設されてなる中芯材に折曲加工を施すことによりその多角形板に対し側板を立ち上げて生地箱を組み立てる。次いで、この組み立てられた生地箱の形状を保持するために、互いに隣接する側板同士を粘着テープ等で固定する。そして、この生地箱を、糊付けされた貼紙の上に置き、該生地箱の多角形板に貼紙を強く押し付けて両者を貼り合わせるとともに、該生地箱の側板に貼紙を強く押し付けて両者を貼り合わせる。
【0003】
以上のような貼箱の作製を人が手作業で行っていたのでは、貼箱の作製に多大な時間と労力を費やしてしまい、効率が悪いという問題点がある。このような問題点を解決し得るものとして、例えば特許文献1にて提案されている貼箱製造装置がある。
【0004】
【特許文献1】特開2007−50593号公報
【0005】
特許文献1に係る貼箱製造装置は、ベルトコンベヤ等の送り装置により順次搬送されて来る糊付けされた貼紙の左右前後方向の位置を調整する貼紙位置調整装置と、該貼紙の中心部に生地箱を設置して貼り付け後、引き取るための箱自動合わせ引取装置とを備え、生地箱に対する貼紙の貼付工程の省力化を図ることにより、貼箱の作製効率の向上を図るようにしている。
【0006】
しかしながら、特許文献1に係る貼箱製造装置では、予め別途に組み立てられた生地箱に対して貼紙を貼り付ける構成であるため、生地箱の組立工程の省力化を図ることができず、貼箱の作製効率を十分に向上させることができないという問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、生地箱の組立工程および貼紙等の表皮材の貼付工程の省力化を図ることができ、これによって貼箱の作製効率を格段に向上させることができる貼箱製造装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明による貼箱製造装置は、
多角形板の各辺に側板が連設されてなる中芯材に折曲加工を施すことによりその多角形板に対し側板を立ち上げて組み立てられる生地箱に、前記多角形板の表面を覆う多角形板表皮部と、前記側板の表面を覆う側板表皮部と、互いに隣接する前記側板表皮部のうちの一方の側板表皮部の側部に形成されて他方の側板表皮部の側部に接合されるフラップ部とを有してなる表皮材を貼り付けて構成される貼箱を製造する貼箱製造装置であって、
前記多角形板を押え付ける雄型と、
前記多角形板が通過される第1の通過口を有し、この第1の通過口にその多角形板が押し込まれる際にその第1の通過口の内縁部で前記側板を立ち上げる第1の雌型と、
前記第1の通過口を通過した前記多角形板に対し前記多角形板表皮部が貼り付けられるように前記表皮材を位置決めする表皮材位置決め手段と、
前記フラップ部が前記側板と前記他方の側板表皮部との間に折り込まれるように前記側板表皮部を立ち上げる側板表皮部起立手段と、
前記多角形板表皮部が貼り付けられた状態の前記多角形板が通過される第2の通過口を有し、この第2の通過口をその多角形板が通過する際にその第2の通過口の内側面で前記側板表皮部を前記側板に押し付ける第2の雌型と
を備えることを特徴とするものである(第1発明)。
【0009】
本発明において、前記側板表皮部起立手段は、前記一方の側板表皮部を立ち上げる第1の起立操作部材と、この第1の起立操作部材による前記一方の側板表皮部の立ち上げに遅れて前記他方の側板表皮部を立ち上げる第2の起立操作部材と、前記フラップ部を前記側板と前記他方の側板表皮部との間に折り込むフラップ部折込操作部材とを備えてなるものであるのが好ましい(第2発明)。
【0010】
本発明において、前記側板表皮部は、立ち上げられた状態における上部に、立ち上げられた状態における前記側板の上部を包むための包み部を有し、前記側板の上部を包む方向側に前記包み部を折り曲げる包み部折曲操作部材が設けられるのが好ましい(第3発明)。
【0011】
本発明において、前記包み部折曲操作部材によって前記側板の上部を包む方向側に折り曲げられた前記包み部に向かって雄型を押し込む際に、前記雄型からの押込み力を受け止める押込力受止部材が設けられるのが好ましい(第4発明)。
【発明の効果】
【0012】
本発明においては、中芯材の多角形板が雄型に押え付けられて第1の雌型における第1の通過口に押し込まれることにより、中芯材の側板がその第1の通過口の内縁部で立ち上げられて生地箱が組み立てられる。
第1の通過口を通過した多角形板に対し表皮材の多角形板表皮部が表皮材位置決め手段によって位置決めされることにより、多角形板と多角形板表皮部とが正確に貼り合わされる。
表皮材の側板表皮部が側板表皮部起立手段によって立ち上げられることにより、互いに隣接する側板表皮部のうちの一方の側板表皮部のフラップ部が他方の側板表皮部と生地箱の側板と間に折り込まれる。
そして、多角形板表皮部が貼り付けられた状態の多角形板が第2の雌型における第2の通過口を通過する際に、その第2の通過口の内側面で表皮材の側板表皮部が生地箱の側板に押し付けられることにより、生地箱の側板と表皮材の側板表皮部とが強固に貼り合わされる。
本発明によれば、生地箱の組立工程および貼紙等の表皮材の貼付工程の省力化を図ることができるので、貼箱の作製効率を格段に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、本発明による貼箱製造装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0014】
図1には、本発明の一実施形態に係る貼箱製造装置の右側面図が示されている。また、図2には、製品の貼箱の全体斜視図(a)、中芯材のブランク展開図(b)および表皮材のブランク展開図(c)がそれぞれ示されている。
【0015】
本実施形態の貼箱製造装置1は、図2(a)に示されるような貼箱30を製造する装置である。
貼箱30は、生地箱31に表皮材32を貼り付けて構成されている。
生地箱31は、図2(b)に示されるような、六角形板33の各辺に側板34が連設されてなる中芯材35に折曲加工を施すことによりその六角形板33に対し側板34を立ち上げて組み立てられるものである。
中芯材35の素材としては、ボール紙等の比較的強度の高い紙材が好適であるが、これに限定されるものではなく、紙材以外の例えば木材や樹脂等であっても良い。
一方、表皮材32は、図2(c)に示されるように、六角形板33の表面を覆う六角形板表皮部36と、側板34の表面を覆う側板表皮部37,38と、互いに隣接する側板表皮部37,38のうち一方の側板表皮部37の側部に形成されて他方の側板表皮部38の側部に接合されるフラップ部39と、立ち上げられた状態における側板34の上部を包むための包み部40とを有してなるものである。
なお、図2(c)において、二点鎖線で示されるのは、六角形板表皮部36と側板表皮部37,38との境界を示し、六角形板表皮部36の輪郭形状を表わしている。
表皮材32の素材としては、高級感を醸し出す和紙や洋紙等の紙材が好適であるが、これに限定されるものではなく、紙材以外の例えば布や樹脂フィルム、金属箔等であっても良い。
【0016】
図1に示される貼箱製造装置1は、ベース2と、このベース2に立設される支柱3と、この支柱3の下部にクランパ4を介して装着される台座5と、支柱3の中間部に固定された支持ブロック6を挟み込むようにして支柱3に摺動可能に装着される保持フレーム7とを備えている。
【0017】
保持フレーム7には前方に張り出すように張出し部8が設けられている。張出し部8には上下方向に両端開口を向けるようにガイド筒9が固定されている。ガイド筒9には、当該ガイド筒9に案内されて上下方向に摺動可能な昇降ロッド10が挿通されている。
昇降ロッド10の上端部には、保持フレーム7の上方位置に張り出すように第1取付部材11が固定されている。
昇降ロッド10の中間部には第2取付部材12が固定されている。
昇降ロッド10の下端部には、台座5と対向配置され、中芯材35の六角形板33(図2(b)参照)を押え付ける雄型13が装着されている。
【0018】
保持フレーム7には、その上面壁を貫通するようにガイドロッド14が固定されている。ガイドロッド14の上端側は、第1取付部材11に穿設されたガイド孔11aに挿通されている。ガイドロッド14の下端側は、保持フレーム7の内部に配され、支持ブロック6の前方張出部6aに係止されている。こうして、昇降ロッド10の昇降時に、昇降ロッド10が第1取付部材11を介してガイドロッド14に案内されることにより、昇降ロッド10の昇降動作がスムーズに行われるのは勿論のこと、ガイドロッド14が回り止め部材として機能して、昇降ロッド10が該昇降ロッド10の軸線周りに回るのを防ぐことができるとともに、保持フレーム7が支柱3の周りに回るのを防ぐことができる。
【0019】
ガイドロッド14の外周面には、保持フレーム7と第1取付部材11との間に組み込まれるように圧縮コイルばね15が巻き付けられている。圧縮コイルばね15は、昇降ロッド10が下降された際に、昇降ロッド10を上昇待機位置に復帰させるための復元力を蓄える。
支柱3の中間部外周面には、保持フレーム7と支持ブロック6との間に組み込まれるように圧縮コイルばね16が巻き付けられている。圧縮コイルばね16は、保持フレーム7が下降された際に、保持フレーム7を上昇待機位置に復帰させるための復元力を蓄える。
【0020】
次に、雄型13を昇降させる雄型駆動機構20について説明する。この雄型駆動機構20は、保持フレーム7に枢軸21により回動可能に連結されたハンドル22と、一端部がハンドル22の中間部に固定された第1アーム23と、下端部が第1アーム23の他端部に回動可能に連結されるとともに、上端部が第2取付部材12に回動可能に連結された第2アーム24と、上端部がハンドル22の先端部に回動可能に連結されるとともに、下端部が支持ブロック6に回動可能に連結される第3アーム25とから構成されている。
【0021】
この雄型駆動機構20においては、ハンドル22を図1中矢印Pで示されるように押し下げ操作すると、第3アーム25を介して支持ブロック6に反力を得て保持フレーム7が支柱3に沿って鉛直下向きに押し下げられるとともに、ハンドル22の回動力により第1アーム23および第2アーム24を介して第2取付部材12が鉛直下向きに押し下げられ、この第2取付部材12に固定された昇降ロッド10がガイド筒9に沿って鉛直下方に向けて移動されて雄型13が下降される。こうして、昇降ロッド10の下降ストロークとして、保持フレーム7の下降ストロークの略2倍のストロークを得ることができる。また、保持フレーム7および昇降ロッド10のそれぞれ下降時に、圧縮コイルばね15,16が圧縮されて復元力が圧縮コイルばね15,16に蓄勢され、ハンドル22への操作力を解除すると、圧縮コイルばね15,16の付勢力によって昇降ロッド10および保持フレーム7がそれぞれ上昇待機位置に復帰される。
【0022】
この雄型駆動機構20にて下降される、図1および図3(a)に示されるような六角柱状の雄型13と、図3(b)に示される台座5との協働により、図2(a)に示されるような貼箱30が作製される。
【0023】
次に、台座5についてより詳細に説明する。
図1および図3(b)に示されるように、台座5は、最上位置に配置される第1の雌型41と、この第1の雌型41の下側に配置される第2の雌型42と、この第2の雌型42の下側に配置される第3の雌型43と、この第3の雌型43の下側に配置されて第1の雌型41、第2の雌型42および第3の雌型43を支える基台44とを備えて構成されている。
第1の雌型41は上下方向に貫通する第1の通過口41a(図4参照)を有し、第2の雌型42は第1の通過口41aに合わせるように上下方向に貫通する第2の通過口42a(図7参照)を有し、第3の雌型43は第2の通過口42aに合わせるように上下方向に貫通する第3の通過口43a(図10参照)を有し、基台44は第3の通過口43aに合わせるように上下方向に貫通する第4の通過口44a(図12(b)参照)を有している。
これら第1の通過口41a、第2の通過口42a、第3の通過口43aおよび第4の通過口44aはいずれも六角形状に形成されており(図4,7,10,12(b)参照)、第1の通過口41aは六角形板33(図2(b)参照)が通過される通過口とされ、第2の通過口42a、第3の通過口43aおよび第4の通過口44aはいずれも六角形板表皮部36(図2(c)参照)が貼り付けられた状態の六角形板33が通過される通過口とされている。
【0024】
図4に示されるように、第1の雌型41の上面には、六角形板33を第1の通過口41aに一致させるようにして中芯材35を第1の雌型41に載置したときに、側板34がぴったりと嵌まり込むような窪み部45が形成されている。こうして、側板34を窪み部45に嵌め込むようにして中芯材35を第1の雌型41に載置することで、第1の通過口41aに対する六角形板33の位置決めを容易に行うことができる。
第1の通過口41aの入口側の角部(内縁部)にはC面取り加工が施されてC面取り部46が形成されており、雄型13による中芯材35の第1の通過口41aへの押込み動作をスムーズに行うことができる。
【0025】
図5に示されるように、第1の雌型41の下面には、表皮材32を載せるためのトレイ47(本発明の「表皮材位置決め手段」に相当する。)の前後方向の動きを案内する側面48aと、トレイ47の後端面に接当される奥面48bとを有する凹部48が形成されている。
この凹部48と第2の雌型42の上面とによってトレイ挿入口49(図3(b)参照)が形成され、このトレイ挿入口49に挿入されるトレイ47を前後方向に抜き差しすることができるようになっている。
【0026】
図6(a)(b)に示されるように、トレイ47は、表皮材32を組込可能な十二角形状の表皮材組込口50を有するトレイ本体51と、フラップ部39を有する側板表皮部37のみと接触して表皮材組込口50に組み込まれた表皮材32を支持する表皮材支持板52(本発明の「第1の起立操作部材」に相当する。)とより構成されている。
このトレイ47においては、フラップ部39を有する側板表皮部37を表皮材支持板52上に置くようにして表皮材32を表皮材組込口52に組み込み(図13(b)参照)、トレイ47の後端面が凹部48の奥面48bに突き当たるまでトレイ47をトレイ挿入口49に挿入したとき(図4参照)、表皮材組込口50に組み込まれている表皮材32の六角形板表皮部36が第1の通過口41aの真下に位置するようになっている。
また、トレイ47の後端面が凹部48の奥面48bに突き当たるまでトレイ47をトレイ挿入口49に挿入したとき(図4参照)、トレイ本体51の前部がそのトレイ挿入口49から露出されるようになっている。このトレイ本体51の前部には人の手指を挿入可能な手指挿入孔53が設けられ、手指挿入孔53に手指を入れるようしてトレイ本体51の前端部を掴むことができるようになっており、トレイ挿入口49に対するトレイ47の抜き差し動作を容易に行うことができる。
【0027】
ここで、表皮材組込口50において、表皮材支持板52によって塞がれていない部分は、フラップ部39を有しない側板表皮部38と、六角形板表皮部36とが通過可能な開口部54であり、表皮材組込口50に組み込まれている表皮材32の六角形板表皮部36が、雄型13によって押し込まれてくる中芯材35の六角形板33によって押されると、フラップ部39を有しない側板表皮部38、および六角形板表皮部36はそのままの状態で開口部54に押し込まれることになる。また、フラップ部39を有しない側板表皮部38と、六角形板表皮部36とが開口部54に押し込まれる際には、フラップ部39を有する側板表皮部37が表皮材支持板52によって立ち上げられることになる(図14(b)参照)。
【0028】
図7に示されるように、第2の雌型42には、フラップ部39を有しない側板表皮部37に接当されるパッド55(本発明の「第2の起立操作部材」に相当する。)が組み付けられるとともに、フラップ部39を有する側板表皮部37に対応するようにフラップ部折込装置56が組み付けられている。
【0029】
パッド55は、第2の通過口42aの内側面の一部を構成する鉛直面部55aと、第2の雌型42の上面の一部を構成する水平面部55bとを有するブロック状部材よりなり、鉛直面部55aと水平面部55bとの交わりの角部は、比較的大きなR面取り部57とされている。生地箱31と共に表皮材32が第2の通過口42aに押し込まれる際に、このR面取り部57により、フラップ部39を有する側板表皮部37の立ち上げに遅れてフラップ部39を有しない側板表皮部38を立ち上げることができる。
【0030】
図8(a)(b)に示されるように、フラップ部折込装置56は、第2の通過口42aの中心位置Oに対し進退自在なフラップ部プッシャ58(本発明の「フラップ部折込操作部材」に相当する。)と、このフラップ部プッシャ58を摺動可能に保持するフラップ部プッシャホルダ59と、雄型13からの押込み力を利用してフラップ部プッシャ58を駆動するフラップ部プッシャ駆動機構60とを備えて構成されている。
【0031】
図8(a)に示されるように、フラップ部プッシャ58は、フラップ部39を有する側板表皮部37を押え付ける押面58aと、この押面58aに連続するように設けられ該側板表皮部37の両側のフラップ部39を挟み込むようにして押し付ける一対の突起58bとを有している。
このフラップ部プッシャ58とフラップ部プッシャホルダ59とは、引張コイルばね61によって連結されており、フラップ部プッシャ駆動機構60からの駆動力がフラップ部プッシャ58に作用していないときには、引張コイルばね61からの付勢力によってフラップ部プッシャ58が第2の通過口42aから退避した退避位置に保持されるようになっている。
【0032】
図8(b)に示されるように、フラップ部プッシャ駆動機構60は、一端側に第2の通過口42aの内側面の一部を構成する端面62aを有するケーシング62と、ケーシング62の一端部に配されるトリガレバー63と、ケーシング62の他端部に配される駆動レバー64と、トリガレバー63と駆動レバー64との間に配される第1のリンク部材65および第2のリンク部材66とを備えている。
トリガレバー63は、その基端部がピン67を介してケーシング62に連結されており、トリガレバー63の先端部を、第2の通過口42a内に突き出したり、ケーシング62内に押し込んだりすることができるようになっている。
駆動レバー64の中間部は、ピン68を介してケーシング62に連結されている。
駆動レバー64の上端部は、フラップ部プッシャ58に設けられた係合孔58cに差し込まれている。
駆動レバー64の下端部は、ピン69を介して第2のリンク部材66の他端部に連結されている。
第1のリンク部材65は、ケーシング62の上部および下部にそれぞれ設けられる案内部材70,71によってトリガレバー63と駆動レバー64との間で往復運動可能に設けられている。
第1のリンク部材65の一端面は、トリガレバー63と滑り接触されている。
第1のリンク部材65の他端部は、ピン72を介して第2のリンク部材66の一端部に連結されている。
【0033】
トリガレバー63の先端部が第2の通過口42a内に突き出されている図8(a)(b)に示されるような状態において、このトリガレバー63の先端部に雄型13からの押込み力が作用すると、その押込み力は、トリガレバー63から第1のリンク部材65および第2のリンク部材66を介して駆動レバー64の下端部に伝達される。
これにより、図9(b)に示されるように、駆動レバー64の下端部がケーシング62の他端側に押し進められる一方で、駆動レバー64の上端部がケーシング62の一端側に押し進められ、駆動レバー64の上端部と係合するフラップ部プッシャ58が第2の通過口42aの中心位置Oに向けて押し進められる。
そして、この第2の通過口42aの中心位置Oに向けて押し進められたフラップ部プッシャ58の突起58bによってフラップ部39が押え付けられることにより、フラップ部39が側板34とフラップ部39を有しない側板表皮部38との間に折り込まれる(図15参照)。
【0034】
トリガレバー63の先端部に作用していた雄型13からの押込み力が解除されると、引張コイルばね61の付勢力がフラップ部プッシャ58を介して駆動レバー64の上端部に作用し、駆動レバー64の上端部がケーシング62の他端側に押し進められる一方で、駆動レバー64の下端部がケーシング62の一端側に押し進められる。これに伴い、ケーシング62の一端側に第1のリンク部材65が押し進められてトリガレバー63の先端部が第2の通過口42a内に突き出される。
ところで、今述べたように、トリガレバー63の先端部に作用していた雄型13からの押込み力が解除されると、トリガレバー63の先端部が第2の通過口42a内に突き出されることになるが、これでは雄型13がトリガレバー63の高さ位置よりも下に下降した後に転じて上昇する際に、雄型13とトリガレバー63とが干渉してしまうという不具合が発生する。
そこで、かかる不具合を防止するために、雄型13がトリガレバー63の高さ位置よりも更に下の最下降位置まで下降する間も常にトリガレバー63をケーシング62内に押し込んでおくために、図1および図3(a)に示されるように、トリガレバー63に接触係合する押しプレート73を雄型13に立設している。
【0035】
図1および図3(b)に示されるように、第2の雌型42と第3の雌型43とに間には、包み部40を折り曲げる包み部折曲装置80が介設されている。
図10に示されるように、包み部折曲装置80は、フラップ部39を有する側板表皮部37に対応するように配され、第3の通過口43aの中心位置Oに対し進退自在な第1の包み部プッシャ81、第2の包み部プッシャ82および第3の包み部プッシャ83と、これら包み部プッシャ81,82,83を駆動する包み部プッシャ駆動機構84とを備えて構成されている。
なお、各包み部プッシャ81,82,83が本発明の「包み部折曲操作部材」に相当する。
【0036】
各包み部プッシャ81,82,83は、フラップ部39を有する側板表皮部37における包み部40を押え付ける押面81a,82a,83aと、この押面81a,82a,83aに連続するように設けられて該側板表皮部37の両側の隣接する側板表皮部38における包み部40を挟み込むようにして押し付ける一対の突起81b,82b,83bとを有している。
各包み部プッシャ81,82,83は、第3の雌型43の上面に組み付けられる板状部材で構成される包み部プッシャホルダ85に摺動可能に組み込まれている。
各包み部プッシャ81,82,83と包み部プッシャホルダ85とは、引張コイルばね86によって連結されており、包み部プッシャ駆動機構84からの駆動力が各包み部プッシャ81,82,83に作用していないときには、引張コイルばね86からの付勢力によって各包み部プッシャ81,82,83が第3の通過口43aから退避した退避位置に保持されるようになっている。
【0037】
包み部プッシャ駆動機構84は、一端側に把持部を有して人の手指で回動操作可能に包み部プッシャホルダ85に組み込まれる操作レバー87と、第3の通過口43aの中心位置Oに対する離接方向に往復運動可能に包み部プッシャホルダ85に組み込まれる第1のリンク部材88と、操作レバー87の他端部と第1のリンク部材88の一端部とを連結する第2のリンク部材89と、操作レバー87から第2のリンク部材89を介して第1のリンク部材88に伝達された操作力を各包み部プッシャ81,82,83に伝達する操作力伝達機構90とを備えて構成されている。
【0038】
操作力伝達機構90は、第1のリンク部材88の他端部に回転可能に装着されるローラ91と、第1の包み部プッシャ81に立設される掛止ピン92と、第1の包み部プッシャ81と第2の包み部プッシャ82との間に位置して包み部プッシャホルダ85に回転可能に装着されるローラ93と、第2の包み部プッシャ82に立設される掛止ピン94と、第2の包み部プッシャ82と第3の包み部プッシャ83との間に位置して包み部プッシャホルダ85に回転可能に装着されるローラ95と、第3の包み部プッシャ83に立設される掛止ピン96と、これらローラ91,93,95および掛止ピン92,94,96を包含するように巻き掛け装着されるワイヤロープ97とより構成されている。
【0039】
この包み部折曲装置80においては、操作レバー87を図10中矢印Q方向に操作すると、第1のリンク部材88が第3の通過口43aの中心位置Oから離れる方向に動かされ、これにより、図11に示されるように、ワイヤロープ97が引っ張られて第1の包み部プッシャ81、第2の包み部プッシャ82および第3の包み部プッシャ83がそれぞれ第3の通過口43aの中心位置Oに向けて押し進められ、これら包み部プッシャ81,82,83が互いに突き合わされるまで押し進められたとき、全ての側板表皮部37,38の包み部40が側板34の上部を包む方向側に折り曲げられるようになっている(図17参照)。
操作レバー87に作用させている操作力が解除されると、各包み部プッシャ81,82,83は、引張コイルばね86の付勢力により、退避位置に帰着される。
【0040】
図12(a)(b)に示されるように、基台44の上面には、第4の通過口44aを開閉する開閉ゲート板98(本発明の「押込力受止部材」に相当する。)の前後方向の動きを案内する側面99aと、開閉ゲート板98の後端面と接当される奥面99bとを有する凹部99が形成されている。
この凹部99と第3の雌型43の下面とによって開閉ゲート板組込口100(図3(b)参照)が形成され、この開閉ゲート板組込口100に開閉ゲート板98が前後方向に出し入れ可能に組み込まれている。
【0041】
開閉ゲート板98の後端部には、側方に張り出すように張出し部101が設けられている。
凹部99の側面には、張出し部101と接当可能な係止部102が形成されている。
図12(a)に示されるように、開閉ゲート板98の後端面が凹部99の奥面99bに突き当たるまで開閉ゲート板98を開閉ゲート板組込口100に押し込んだときには、第4の通過口44aが完全に閉じられる。
図12(b)に示されるように、開閉ゲート板98の張出し部101が凹部99の係止部102に突き当たるまで開閉ゲート板98を開閉ゲート板組込口100から引き出したときには、第4の通過口44aが完全に開かれる。
図12(a)に示されるように、開閉ゲート板98の後端面が凹部99の奥面99bに突き当たるまで開閉ゲート板98を開閉ゲート板組込口100に入れ込んだときには、開閉ゲート板98の前部がその開閉ゲート板組込口100から露出されるようになっている。この開閉ゲート板98の前部には人の手指を挿入可能な手指挿入孔103が設けられ、手指挿入孔103に手指を入れるようして開閉ゲート板98の前端部を掴むことができるようになっており、開閉ゲート板組込口100に対する開閉ゲート板98の出し入れ動作を容易に行うことができる。
【0042】
以上に述べたように構成される貼箱製造装置1による貼箱の作製工程について主に、図1および図13〜図18を用いて以下に説明する。
【0043】
まず、準備として、以下の(1)〜(4)の作業を実行する。
(1)図1に示されるように、ハンドル22を最上位置とし、保持フレーム7および昇降ロッド10をそれぞれ上昇待機位置に位置させておく。
(2)図13(a)に示されるように、側板34を窪み部45に嵌め込むようにして中芯材35を第1の雌型41に載置する。
(3)糊付けされた表皮材32の糊付面を上方に向けた状態で、図13(b)に示されるように、側板表皮部37を表皮材支持板52上に置くようにして表皮材32を表皮材組込口50に組み込み、トレイ47の後端面が凹部48の奥面48b(図5参照)に突き当たるまでトレイ47をトレイ挿入口49(図3(b)参照)に挿入する。
(4)開閉ゲート板98の後端面が凹部99の奥面99b(図12(a)参照)に突き当たるまで開閉ゲート板98を開閉ゲート板組込口100(図3(b)参照)に入れ込んで第4の通過口44aを完全に閉じておく。
【0044】
以上の準備作業が完了したら、図1中矢印Pで示されるようにハンドル22を押し下げ操作して雄型13を下げていく。
すると、図14(a)に示されるように、中芯材35の多角形板33が雄型13に押え付けられて第1の雌型41における第1の通過口41a(図4参照)に押し込まれる。これにより、中芯材35の側板34がその第1の通過口41aのC面取り部46で立ち上げられて生地箱31が組み立てられる。
【0045】
雄型13に押されて下降する生地箱31の六角形板33が、トレイ47に載せられている表皮材32(図13(b)参照)の六角形板表皮部36に突き当てられ、トレイ47の開口部54(図6(a)参照)に生地箱31と共に表皮材32が押し込まれると、図14(b)に示されるように、側板表皮部37が表皮材支持板52によって立ち上げられる。
その後、図15に示されるように、生地箱31と共に表皮材32が第2の通過口42a(図7参照)に押し込まれると、側板表皮部38がパッド55によって立ち上げられる。
この際、第2の通過口42aの中心位置Oに向けて押し進められたフラップ部プッシャ58の突起58bにてフラップ部39が押え付けられ、フラップ部39が側板34と側板表皮部38との間に折り込まれる。
そして、表皮材32と共に生地箱31が雄型13に押されて第2の通過口42a(図7参照)を通過する際に、その第2の通過口42aの内側面で表皮材32の側板表皮部37,38が生地箱31の側板34に押し付けられ、生地箱31の側板34と表皮材32の側板表皮部37,38とが強固に貼り合わされる。
【0046】
その後、表皮材32と共に生地箱31は、雄型13に押されて第3の通過口43a(図10参照)を通過しようとするが、開閉ゲート板98が閉められているので、この開閉ゲート板98に突き当たり、第3の雌型43内に留め置かれる。
ここで一旦雄型13を引き上げ、その後、操作レバー87を図16中矢印Q方向に操作する。
すると、この操作力が操作レバー87から第2のリンク部材89、第1のリンク部材88およびワイヤロープ97を介して第1の包み部プッシャ81、第2の包み部プッシャ82および第3の包み部プッシャ83に伝達されて各包み部プッシャ81,82,83が第3の通過口43aの中心位置Oに向けて押し進められ、図17に示されるように、それら包み部プッシャ81,82,83が互いに突き合わされるまで押し進められたとき、全ての側板表皮部37,38の包み部40が側板34の上部を包む方向側に折り曲げられる。
【0047】
操作レバー87を元の位置に戻した後、一旦引き上げた雄型13を再度下げていき、図18に示されるように、包み部40に向かって雄型13を押し込む。
すると、包み部40は雄型13によって生地箱31の内部に押し込まれ、雄型13の外側面で包み部40が生地箱31の側板34に押し付けられ、生地箱31の側板34と包み部40とが強固に貼り合わされて、図2(a)に示されるような貼箱30を製品として得ることができる。
なお、雄型13からの押込み力は開閉ゲート板98で受け止められる。
【0048】
そして、図12(b)に示されるように、開閉ゲート板98を目一杯引き出して第4の通過口44aを完全に開いてから、更に雄型13を押し込むと、第4の通過口44aを通して製品の貼箱30を抜き出すことができる。
【0049】
本実施形態の貼箱製造装置1によれば、生地箱31の組立工程および貼紙等の表皮材32の貼付工程の省力化を図ることができるので、貼箱30の作製効率を格段に向上させることができる。
また、第1〜第3の雌型41,42,43や基台44を纏めて台座5を構築し、この台座5にトレイ47やフラップ部折込装置56、包み部折曲装置80、開閉ゲート板98などを組み込み、雄型13との協働にて生地箱31の組み立てや表皮材32の貼り付けを行うようにされているので、極めてコンパクトな装置構成で所期の目的を達成することができる。
【0050】
以上、本発明の貼箱製造装置について、一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【0051】
例えば、本実施形態の包み部折曲装置80に代えて図19に示されるような包み部折曲装置80Aを採用してもよい。なお、この包み部折曲装置80Aにおいて、先の包み部折曲装置80と同一または同様のものについては図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、先の包み部折曲装置80と異なる点を中心に説明することとする。
【0052】
図19に示される包み部折曲装置80Aにおいて、第1の包み部プッシャ81、第2の包み部プッシャ82および第3の包み部プッシャ83を駆動する包み部プッシャ駆動機構84Aは、包み部プッシャホルダ85Aの上面に組み付けられるカムホルダ108に回動可能に組み込まれ、付設の操作レバー109に図19中矢印R方向に操作力を作用させたときに図19において反時計回りに回動されるリング状のカム110と、各包み部プッシャ81,82,83に回転可能に取り付けられ、カム110の内周面に係合する第1のローラ111および第2のローラ112とより構成されている。
ここで、第1のローラ111および第2のローラ112と接触されるカム110の内周面部110aは、図19において時計回りの方向に進むにつれてリング状のカム110の中心、言い換えれば第3の通過口43aの中心位置Oへと近づくような曲面形状とされており、操作レバー109の操作にてカム110を図19において反時計回りに回動させると、図20および図21に示されるように、各包み部プッシャ81,82,83が第3の通過口43aの中心位置Oに向けて押し進められるようになっている。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明の貼箱製造装置は、生地箱の組立工程および貼紙等の表皮材の貼付工程の省力化を図ることができるという特性を有していることから、本実施形態の説明で述べた六角形状の貼箱は勿論のこと、例えば八角形状や五角形状、四角形状、三角形状などの貼箱の作製の用途にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の一実施形態に係る貼箱製造装置の右側面図
【図2】製品の貼箱の全体斜視図(a)、中芯材のブランク展開図(b)および表皮材のブランク展開図(c)
【図3】雄型の平面図(a)および台座の正面図(b)
【図4】図3(b)のA−A線矢視図
【図5】図3(b)のB−B線矢視図
【図6】トレイの平面図(a)およびトレイの底面図(b)
【図7】図3(b)のC−C線矢視図
【図8】図7のF部拡大図で、フラップ部プッシャが退避位置に位置されている状態図(a)および(a)のG−G線断面図
【図9】図7のF部拡大図で、フラップ部プッシャが押出位置に位置されている状態図(a)および(a)のH−H線断面図
【図10】図3(b)のD−D線矢視図で、包み部プッシャが退避位置に位置されている状態図
【図11】図3(b)のD−D線矢視図で、包み部プッシャが押出位置に位置されている状態図
【図12】図3(b)のE−E線矢視図で、開閉ゲート板が閉じている状態図(a)および開閉ゲート板が開いている状態図(b)
【図13】貼箱の作製動作説明図(1)
【図14】貼箱の作製動作説明図(2)
【図15】貼箱の作製動作説明図(3)
【図16】貼箱の作製動作説明図(4)
【図17】貼箱の作製動作説明図(5)
【図18】貼箱の作製動作説明図(6)
【図19】包み部折曲装置の他の態様例の説明図(1)
【図20】包み部折曲装置の他の態様例の説明図(2)
【図21】包み部折曲装置の他の態様例の説明図(3)
【符号の説明】
【0055】
1 貼箱製造装置
5 台座
13 雄型
30 貼箱
31 生地箱
32 表皮材
33 六角形板
34 側板
35 中芯材
36 六角形板表皮部
37 側板表皮部(フラップ部有)
38 側板表皮部(フラップ部無)
39 フラップ部
40 包み部
41 第1の雌型
41a 第1の通過口
46 C面取り部
47 トレイ(表皮材位置決め手段)
42 第2の雌型
42a 第2の通過口
52 表皮材支持板(第1の起立操作部材)
55 パッド(第2の起立操作部材)
58 フラップ部プッシャ(フラップ部折込操作部材)
81,82,83 包み部プッシャ(包み部折曲操作部材)
98 開閉ゲート板(押込力受止部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多角形板の各辺に側板が連設されてなる中芯材に折曲加工を施すことによりその多角形板に対し側板を立ち上げて組み立てられる生地箱に、前記多角形板の表面を覆う多角形板表皮部と、前記側板の表面を覆う側板表皮部と、互いに隣接する前記側板表皮部のうちの一方の側板表皮部の側部に形成されて他方の側板表皮部の側部に接合されるフラップ部とを有してなる表皮材を貼り付けて構成される貼箱を製造する貼箱製造装置であって、
前記多角形板を押え付ける雄型と、
前記多角形板が通過される第1の通過口を有し、この第1の通過口にその多角形板が押し込まれる際にその第1の通過口の内縁部で前記側板を立ち上げる第1の雌型と、
前記第1の通過口を通過した前記多角形板に対し前記多角形板表皮部が貼り付けられるように前記表皮材を位置決めする表皮材位置決め手段と、
前記フラップ部が前記側板と前記他方の側板表皮部との間に折り込まれるように前記側板表皮部を立ち上げる側板表皮部起立手段と、
前記多角形板表皮部が貼り付けられた状態の前記多角形板が通過される第2の通過口を有し、この第2の通過口をその多角形板が通過する際にその第2の通過口の内側面で前記側板表皮部を前記側板に押し付ける第2の雌型と
を備えることを特徴とする貼箱製造装置。
【請求項2】
前記側板表皮部起立手段は、前記一方の側板表皮部を立ち上げる第1の起立操作部材と、この第1の起立操作部材による前記一方の側板表皮部の立ち上げに遅れて前記他方の側板表皮部を立ち上げる第2の起立操作部材と、前記フラップ部を前記側板と前記他方の側板表皮部との間に折り込むフラップ部折込操作部材とを備えてなるものである請求項1に記載の貼箱製造装置。
【請求項3】
前記側板表皮部は、立ち上げられた状態における上部に、立ち上げられた状態における前記側板の上部を包むための包み部を有し、
前記側板の上部を包む方向側に前記包み部を折り曲げる包み部折曲操作部材が設けられる請求項1または2に記載の貼箱製造装置。
【請求項4】
前記包み部折曲操作部材によって前記側板の上部を包む方向側に折り曲げられた前記包み部に向かって雄型を押し込む際に、前記雄型からの押込み力を受け止める押込力受止部材が設けられる請求項3に記載の貼箱製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2010−64351(P2010−64351A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−232536(P2008−232536)
【出願日】平成20年9月10日(2008.9.10)
【出願人】(501207205)有限会社木村木型 (6)
【Fターム(参考)】