説明

起振機

【課題】作業中の振幅を用途に応じて変更することができ、また分解・組み立てや部品交換が容易な小型の起振機を提供する。
【解決手段】振動を発生させる起振機において、回転軸31と、回転軸31を支持するベアリング32と、外周にガイド面33a,33bを有するとともに回転軸31の回転中心に重心を合わせて回転軸31に取り付けられるカラー33と、カラー33を開口部33cに収容し上記ガイド面33a,33bに摺動して回転軸31の径方向に移動可能なウェイト34とを備え、ウェイト34に設けた貫通孔34d−34hのいずれかとカラー33の貫通孔33cにピン51を通すことで、回転軸31に対するウェイト34の偏心量を規定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動スクリーン、振動フィーダ、振動ローラ、コンクリート成型機、杭打ち機等において振動を発生させる起振機に関する。
【背景技術】
【0002】
振動スクリーンは、スクリーンを振動させて、例えば建設現場で発生する大小様々な岩石・建設廃材等を所定の大きさに分級することによって工事の円滑化やコスト削減を図るものである(特許文献1,2等参照)。この振動スクリーンを始めとして、プレートを振動させてプレート上の対象物を搬送する振動フィーダや、ローラを強制振動させて路面等を締固める振動ローラ、その他コンクリート成型機、杭打ち機等の振動を利用した機械には、通常、偏心した錘を回転させて振動を発生させる起振機が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−296893号公報
【特許文献2】米国特許第6669026号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば振動スクリーンでは、対象物の粒の形状によって選別粒度よりも大きな対象物(除去される対象物)のスクリーン上での滞留時間に差がある。そこで、上記の特許文献1ではスクリーンの傾斜角度を調整可能とし、対象物の粒の形状によってスクリーンの傾斜角度を変更することで選別粒度以上の対象物の排出性を確保している。
【0005】
しかしながら、特に自走式スクリーンにあっては必ずしも十分にスクリーン長さを長く確保することはできず、対象物の選別時間(篩われる時間)を長く確保したい場合、スクリーンの傾斜角度を小さくしてもスクリーンの振幅が大きければスクリーン上を対象物が必要以上に早く移動してしまい、スクリーンを通過すべき粒度の対象物が選別粒度以上の対象物とともに排出され易くなる傾向がある。
【0006】
ところで、上記の特許文献2では、スクリーンの振動開始及び終了時の機体の過度な振動を抑えるために、シャフトを貫通させたカウンタウェイトに対して偏心ウェイトをバネ又はシリンダで接続し、振動中はシャフトから離れていた偏心ウェイトを振動開始及び終了時にはシャフト側に引き寄せて加振力を弱める構成としている。
【0007】
しかしながら、特許文献2のように偏心ウェイトをシャフトに対して進退させる構造とすれば、当然ながら偏心ウェイト及びその相手材の摺動部の摩耗が懸念される。したがって、メンテナンスし易くするために起振機の分解・組み立てが容易な構造が求められる。
【0008】
また、特許文献2では偏心ウェイトとバネ又はシリンダを介して接続するカウンタウェイトが設けられており、カウンタウェイト自体が錘であるのに加え、カウンタウェイトの重量を相殺して重心位置を移動させる必要から偏心ウェイト自体も大型化している。こうした偏心ウェイトを含む起振機構造は、一般にシャフトの端部に設けられ、振動スクリーン等の適用装置の外部に配置されることが多い。したがって、起振機構造はできるだけ小さく、また交換作業を考慮すればその構成部品も軽量であることが望まれる。
【0009】
本発明の目的は、作業中の振幅を用途に応じて変更することができ、また分解・組み立てや部品交換が容易な小型の起振機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、第1の発明は、振動を発生させる起振機において、回転軸と、この回転軸を支持するベアリングと、外周にガイド面を有するとともに、前記回転軸の回転中心に重心を合わせて前記回転軸に取り付けられるカラーと、このカラーを開口部に収容し当該カラーの前記ガイド面に摺動して前記回転軸の径方向に移動可能なウェイトと、前記カラーに対する前記ウェイトの移動量を規定する偏心量規定手段と、前記回転軸の少なくとも一端に連結され、前記回転軸を回転駆動する駆動装置とを備えたことを特徴とする。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において、前記カラーは前記ウェイトよりも前記回転軸の軸方向に厚く形成されており、前記カラーよりも径方向に大きな複数の押さえ板を前記回転軸に取り付け、これら押さえ板で前記カラーが軸方向両側から挟み込まれていることを特徴とする。
【0012】
第3の発明は、第1の発明において、前記カラーのガイド面とこのガイド面に摺動する前記ウェイトの摺動面は、前記ウェイトの移動方向に伸びる嵌め合い構造で係合しており、前記ウェイトは移動方向の一方側の周壁が着脱可能である
ことを特徴とする。
【0013】
第4の発明は、第1−第3の発明のいずれかにおいて、前記偏心量規定手段は、前記カラーの側面に穿設された前記ウェイトの移動方向と直交する方向に伸びる貫通孔と、前記ウェイトのガイド部側面にその移動方向に沿って列設した複数の貫通孔と、ピン、ボルト又はシリンダのロッド等の固定手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
第5の発明は、第1−第3の発明のいずれかにおいて、前記偏心量規定手段は、前記カラーの側面に、前記ウェイトの移動方向に沿って列設されると共に、前記ウェイトの移動方向と直交する方向に伸びるように穿設した複数の貫通孔と、前記ウェイトのガイド部側面に穿設した貫通孔と、ピン、ボルト又はシリンダのロッド等の固定手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
第6の発明は、第1−第3の発明のいずれかにおいて、前記偏心量規定手段は、前記ウェイトの錘部とは反対側のガイド部に取り付けられており、前記ガイド部の周壁を貫通して前記回転軸側に突出し、先端部が前記カラーに当接するボルトを備えていることを特徴とする。
【0016】
第7の発明は、第1−第3の発明のいずれかにおいて、前記偏心量規定手段は、前記ウェイトの錘部とは反対側のガイド部に取り付けられており、前記ガイド部の周壁を貫通して前記カラーに螺合したボルトと、前記ガイド部の周壁を挟み込むように前記ボルトに螺着した複数のナットとを備えていることを特徴とする。
【0017】
第8の発明は、第1−第7の発明のいずれかにおいて、前記ベアリングは、振動スクリーンの篩装置本体に取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、カラーを介して回転軸にウェイトを取り付けたことにより、作業中の振幅を用途に応じて変更することができ、また分解・組み立てや部品交換を容易化し、起振機を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の起振機の適用機械の一例である振動スクリーンの全体構成を表す側面図である。
【図2】本発明の起振機の適用機械の一例である振動スクリーンの全体構成を表す平面図である。
【図3】本発明の起振機の適用機械の一例である振動スクリーンの全体構成を表す正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る起振機を適用した振動スクリーンの篩装置の一構成例の断面図である。
【図5】図4中のV−V矢視断面図である。
【図6】図5中のVI−VI矢視図である。
【図7】図5中のVII−VII矢視断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る起振機に備えられたウェイトの取り付け構造を表した断面図である。
【図9】図8中のIX−IX矢視断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る起振機に備えられたウェイトの取り付け構造を表した断面図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る起振機に備えられたウェイトの取り付け構造を表した断面図である。
【図12】本発明の第1実施形態に係る起振機に備えられたウェイトの他の構成例の取り付け構造を表した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
まず本発明の起振機の適用対象機械の一例を説明する。ここでは、本発明を振動スクリーンに適用した場合を例に挙げて説明するが、本発明は振動スクリーンに限定されず、振動フィーダ、コンクリート成型機、道路機械の振動ローラ杭打ち機等の振動運転する他の作業機械にも適用可能である。
【0022】
図1は本発明の起振機の適用機械の一例である振動スクリーンの全体構成を表す側面図、図2は図1の振動スクリーンの平面図、図3は図1の振動スクリーンの正面図である。符号の向きに合わせて図面を見た場合に図1中の右側を振動スクリーンの後方、左側を前方とする。
【0023】
図1−図3に示した振動スクリーンは、走行体1と、この走行体1上に設けられた本体フレーム2と、この本体フレーム2の一方側(後部)に設けた回動軸3と、この回動軸3を介して本体フレーム2に傾動可能に設けられた傾動フレーム4と、この傾動フレーム4上にばね部材5を介して取り付けられた振動式の篩装置6と、この篩装置6上に設けたホッパ12と、篩装置6で篩い分けられた選別対象物を機外に搬出する第1−第3排出コンベア7,8,11と、動力源を内蔵したパワーユニット10とを備えている。
【0024】
第1排出コンベア7は、本体フレーム2の一方側に後方に向かって上り傾斜に設けられ、篩装置6の上段の網上に残った第1設定粒度よりも大きな選別対象物を後方に排出する。
【0025】
第2排出コンベア8は、本体フレーム2の一方側に左方向に上り傾斜に設けられ、篩装置6の下段の網上に残った第2設定粒度よりも大きな粒度の処理物を左側方へ排出する。
【0026】
第3排出コンベア11は、傾動フレーム4の下部に沿わせて前方に上り傾斜に配設され、先端が傾動フレーム4の他方側(前方)に突出している。この第3排出コンベア11は、篩装置6の下段の網を通過した第2設定粒度よりも小さな選別対象物を前方に排出する。
【0027】
パワーユニット10は、傾動フレーム4の自由端側の下部に設けた支持部材9に、ボルト等で固定される取り付けブラケット(図示せず)を介して吊り下げ支持されており、篩装置6の最上流部(前端部)の下側で且つ走行体1に対して前方に位置している。
【0028】
この振動スクリーンで篩い分け処理される選別対象物は、例えばコンクリート塊、土石、砂利等であり、ホッパ12を介して選別対象物は篩装置6によって篩分けられ、上述のように粒度の大きな処理物は第1排出コンベア7によって、中程度の粒度の処理物は第2排出コンベア8によって、粒度の小さな処理物は第3排出コンベア11によって、それぞれ機外に排出される。第3排出コンベア11によって排出される粒度の小さな選別対象物や、第2排出コンベア8によって排出される中程度の選別対象物は、例えば建設資材等に再活用される。第1排出コンベア7によって排出される粒度の大きな選別対象物は、例えば破砕機(図示せず)で破砕された後、再びホッパ12から篩装置6に投入されて篩い分けられたりする。
【0029】
図1−図3に例示した振動スクリーンの篩装置6のように振動する装置において、装置を加振するために本発明の起振機は適用される。
【0030】
図4は本発明の第1実施形態に係る起振機を適用した振動スクリーンの篩装置の一構成例の断面図である。この図では選別対象物の流れに直交する断面を表しており、篩装置から見て本図の紙面直交方向奥側を前方、手前側を後方とする。
【0031】
図4に例示した篩装置20は、上下が開口した枠状の篩装置本体21と、この篩装置本体21の内部に上下2段に設けられた格子部材22,23と、篩装置本体21に取り付けた起振機30とを備えている。上段の格子部材22は左右両端(幅方向の両端)が篩装置本体21の内壁面に設けた押さえ部材24によって上から押さえられる一方で、左右の押さえ部材24の間では緊張機構25(格子部材22に当接する部分のみ図示)によって下から押し上げられており、図4の断面で見て上に凸形状に湾曲した姿勢で篩装置本体21に取り付けられている。同じく、下段の格子部材23は左右両端(幅方向の両端)が篩装置本体21の内壁面に設けた押さえ部材26によって上から押さえられる一方で、左右の押さえ部材26の間では緊張機構27(格子部材22に当接する部分のみ図示)によって下から押し上げられており、図4の断面で見て上に凸形状に湾曲した姿勢で篩装置本体21に取り付けられている。
【0032】
起振機30は振動を発生させて篩装置20全体を揺するものであり、篩装置本体21に左右に通した回転軸31と、この回転軸31を支持するベアリング32と、回転軸31に取り付けたカラー33と、回転軸31の回転中心から径方向外側に重心がずれていて回転軸31とともに回転し振動を生じさせるウェイト34と、回転軸31を回転駆動する駆動装置35とを備えている。
【0033】
回転軸31は上下の格子部材22,23の間を通されており、ベアリング32に支持された左右の支持部36と、篩装置本体21内を左右に伸びる偏心軸部37と、カラー33を取り付ける端部38とからなる。左右の端部38は支持部36よりも径が小さく左右の支持部36の外側にそれぞれ設けられている。これら支持部36及び端部38は重心が回転中心に合わせてある。一方、偏心軸部37は支持部36よりも径が大きく左右の支持部36の間に設けられている。偏心軸部37は重心が回転中心からずらされており、その偏心方向はウェイト34の偏心方向に合わせてある。
【0034】
ベアリング32は、篩装置本体32の左右の側壁にボルトで固定されたベアリングハウジング40に嵌合している。ベアリングハウジング40内のベアリング40を収容した空間は、ベアリングハウジング40にボルトで固定したカバーリング41によって密閉されている。また、回転軸31における上段の格子部材22の下方に露出する部位(本例では偏心軸部37)は周囲をシャフトカバー42によって覆われていて選別対象物から保護されている。シャフトカバー42は、左右のベアリングハウジング40にそれぞれボルトで固定された取り付けリング43によって両端を拘束され、これによってベアリングハウジング40に対して固定されている。
【0035】
カラー33は、篩装置本体21の左右に突出した回転軸31の端部38に固定されている。本実施の形態において、このカラー33とウェイト34は篩装置本体21の外部に配置されており、篩装置本体21の左右の側壁にボルトで固定されたウェイトカバー44によって覆われている。
【0036】
駆動装置35は油圧駆動式又は電動のモータであり、回転軸31の左右の少なくとも一端(本例では右側の端部38)に出力軸が連結されている。駆動装置35はウェイトカバー44にボルト等で固定されている。本実施の形態では出力軸が回転軸31と同軸になるように駆動装置35を配設し、カップリング45を介して駆動装置35の出力軸を回転軸31に直結した構成を例示しているが、例えばプーリとベルト、スプロケット及びチェーン等を介して駆動装置35の駆動力を回転軸31に伝達する構成を採ることもできる。
【0037】
図5は図4中のV−V矢視断面図、図6は図5中のVI−VI矢視図、図7は図5中のVII−VII矢視断面図である。
【0038】
図5−図7に示したように、カラー33はウェイト34よりも厚く(回転軸方向の寸法が大きく)形成された板状の部材で、回転軸31の端部38に対してキー50によって回り止めがなされていて、回転軸31の回転中心に重心を合わせて回転軸31の端部38に取り付けられている。またカラー33は、本実施形態では矩形状に形成されており、外周の4面のうち互いに平行な2面がウェイト34の移動をガイドするガイド面33a,33bとなっている。ガイド面33a,33bは、ウェイト34の移動方向(図5では上下方向)に沿っている。
【0039】
ウェイト34は、矩形状のガイド部34aの一辺に半円状の錘部34bを一体に取り付けたような形状をしている。ガイド部34aは枠状に形成されており、中央に回転軸方向に開口した開口部34cを有している。開口部34cは、ウェイト34の移動方向と直交する方向の寸法がカラー33と同程度かそれよりもわずかに大きく形成されており、内部に収容したカラー33のガイド面33a,33bに摺動可能な構成となっている。これにより、ウェイト34は回転軸31の径方向の一の方向(図5では上下方向)に移動可能となっている。
【0040】
このとき、当該起振機30では、回転軸31の回転中心に対するウェイト34の移動量(偏心量)を規定する偏心量規定手段が設けられ、この偏心量規定手段で規定した偏心量と設定回転数に応じた振幅の振動が設定回転数で運転中常に発生するように構成されている。本実施の形態における偏心量規定手段は、ウェイト34の移動方向と交差(本例では直交だが直交に限定されない)する方向に伸びるようにカラー33に穿設した貫通孔33cと、ウェイト34に対してウェイト34の移動方向に列設した複数(本例では5つ)の貫通孔34d−34hと、貫通孔34d−34hのいずれかとカラー33の貫通孔33cに通されたピン51(ボルト又はシリンダのロッドでも良い)とで構成されている。
【0041】
カラー33の貫通孔33cは回転軸31(端部38)を避けて穿設してある。回転軸31への機械加工を回避するためである。ウェイト34側の貫通孔34d−34hもカラー33の貫通孔33cと同じ方向に延在している。ピン51の端部には、回転中にカラー33及びウェイト34から抜け落ちないように割ピン等の抜け止め手段が設けられている。すなわち、ウェイト34をカラー33に対して摺動させ、貫通孔34d−34hのいずれをカラー33の貫通孔33cにピン51で固定するかでウェイト34の偏心量が段階的に規定される。
【0042】
また、カラー33の回転軸方向の両側には複数(本例では2枚)の押さえ板52,53が設けられている。押さえ板52,53はカラー33よりも径方向に大きく形成された板状の部材で、その形状に特別な限定されないが、本例では軸方向から見てカラー33の4辺のいずれよりも直径が大きい円板状の部材を用いている。これら押さえ板52,53でカラー33及びウェイト34を挟み込むことでカラー33に対するウェイト34の軸方向への動きが拘束される。そして、カラー33を挟み込むようにして押さえ板52,53を回転軸31の端部38に取り付け、軸端側から回転軸31の端部38にナット54を締め込むことにより、回転軸31に対するカラー33の軸方向への動きが拘束されている。前述した通り、カラー33はウェイト34よりも厚いので、ナット54を緩めなくてもピン51を外せばウェイト34は径方向に移動可能である。
【0043】
なお、図7に示したように、ベアリング32の回転軸端部側には、ラビリンスシール46が設けられており、ベアリング32への塵埃の侵入が抑制されている。
【0044】
上記構成の起振機30において、左側のウェイト34の偏心量を変更する場合、まずウェイトカバー44を取り外し、ピン51をカラー33から抜く。そしてウェイト34をカラー33に対して摺動させ、貫通孔34d−34hのうちの所望の箇所をカラー33の貫通孔33cに合わせてピン51を再度差し込む。最後にウェイトカバー44を取り付ける。右側のウェイト34の偏心量を変更する場合は、ウェイトカバー44の取り外し前の駆動装置35の取り外し作業、またウェイトカバー44の取り付け後の駆動装置35の取り付け作業が加わる。
【0045】
また、起振機30の左側のウェイト34を取り外す場合、まずウェイトカバー44を取り外し、次いでナット54及び外側の押さえ板53を回転軸31から順次取り外す。本例の場合、カラー33のガイド面33a,33bとウェイト34の摺動面は互いにフラットなため、押さえ板53を外せばピン51を抜き取ることによってウェイト34を軸方向に抜き取ることができる。勿論、カラー33も軸方向に抜き取ることができる。また、右側のウェイト34を取り外す場合には、ウェイトカバー44の取り外し前の駆動装置35の取り外し作業が加わる。ウェイト34の組み付け作業はウェイト34の取り外しと逆の手順である。
【0046】
上記構成の本実施形態の起振機30において、当該起振機30による起振力Fは、偏心軸36の偏心を無視した場合、回転軸31の回転中心とウェイト34の重心位置との距離(=偏心量)r、ウェイト34の重さm、角速度ωを用いて、
起振力F=m・r・ω・・・(式1)
と概算することができる。
【0047】
したがって、角速度ωが変化しなければ、ウェイト34を移動させて上記(式1)の偏心量rを変更すれば起振力Fが変化し、これによって振幅が変化すると考えられる。なお、角速度ωを変更すると、振動の周波数が変化する。
【0048】
ここで、例えばカラー33を設けずに回転軸31を加工してウェイト34をスライドさせられる構成とした場合、断面が円形の回転軸端部38の外周面にウェイト34を摺動させるためのガイド面を切削加工するには工賃がかかる。また長期使用に伴って加工面が損傷した場合には回転軸ごと交換せざるを得ず、修繕費も高騰する。つまり、イニシャルコストの面でもランニングコストの面でも有利とは言えない。
【0049】
それに対し、本実施形態の場合、ウェイト34の偏心量を調整することによって作業中の篩装置20の振幅を用途に応じて変更することができ、上記のようにカラー33を介してウェイト34を摺動可能に取り付ける構成としたことで、分解・組み立てや部品交換が容易である。
【0050】
さらには、運転開始及び終了時の振動抑制を抑制するために回転数に応じてウェイト34を移動させる構成ではなく、運転中はウェイト34の移動を伴わないため、ウェイト34の重量を相殺するカウンタウェイトの役割を例えばカラー33等に持たせる必要がない。それにより、カラー33を必要十分な強度を有する最小限の大きさに小型化することができ、これを収容するウェイト34もその分小さくすることができるので、起振機30を小型化することができる。また、カラー33、ウェイト34を小型化することができるので、これらを人手で持てる程度の重量に抑える上でも有利であり、この点でも部品交換作業や偏心量の調整作業を容易化することができる。
【0051】
なお、本実施形態では、カラー33に単一の貫通孔33cを設け、ウェイト34に複数の貫通孔34d−34hを設けた場合を例に挙げて説明したが、図12に示したようにカラー33に複数の孔を設ける構成とすることもできる。すなわち、カラー33に対し、ウェイト34の移動方向と交差する方向に伸びる複数のネジ孔33d’−33h’をウェイト34の移動方向に列設し、ウェイト34に対してカラー33のネジ孔33d’−33h’と同じ方向に伸びる単一の貫通孔34c’を2つの周壁に貫通させる。この場合、ウェイト34は、自己の貫通孔34c’とカラー33のいずれかのネジ孔33d’−33h’にボルト51’を通し締結することによって、選択したネジ孔の位置に応じた偏心量でカラー33に固定される。なお、回転軸31への機械加工を回避するため、カラー33の貫通孔は回転軸端部38を避けて設けることが望ましいが、回転軸端部38に穴あけ加工が許容される場合には図5に示したようなピン、ボルト、シリンダロッド等を貫通させる構成とすることもできる。
【0052】
図8は本発明の第2実施形態に係る起振機に備えられたウェイトの取り付け構造を表した断面図、図9は図8中のIX−IX矢視断面図である。図8は先の図5に対応する図示である。
【0053】
本実施形態が第1実施形態と相違する点は、押さえ板52,53を用いずにカラー33に対するウェイト34Aの軸方向への動きを拘束する構成とした点にある。
【0054】
第1実施形態におけるウェイト34は矩形状のガイド部34aの一辺に半円状の錘部34bを取り付けた形状の一体ものであったのに対し、本実施形態のウェイト34Aは、矩形状のガイド部34aの四辺のうち当該ウェイト34Aの移動方向の錘部34bと反対方向の周壁(着脱部34aBとする)を分割し、開口部34cのウェイト移動方向の一方を開放可能にしている。着脱部34aBはガイド部33aの本体部に対してボルトで固定されている。
【0055】
一方、第1実施形態におけるカラー33はガイド面33a,33bがフラット面であったのに対し、本実施形態のカラー33Aはガイド面33a,33bの回転軸方向の両側にウェイト移動方向に伸びる鍔部33dが設けられ、図9に示したように断面が凹状に形成されている。すなわち、鍔部33dの間の凹部にカラー33が嵌合し、ガイド面33a,33bに対するウェイト34Aの摺動動作がガイドされる構成であり、鍔部33dによってカラー33Aからのウェイト34Aの逸脱が防止されている。
【0056】
なお、本実施形態ではカラー33Aのガイド面33a,33bを凹部とした場合を例示して説明したが、カラー33Aのガイド面33a,33bとこのガイド面33a,33bに摺動するウェイト34Aの摺動面は、ウェイト34Aの移動方向に伸びる嵌合構造で係合していれば良い。すなわち、ウェイト34Aの摺動面に鍔部を設けてウェイト34A側を凹部とし、カラー33Aのガイド面33a,33bがこの凹部に嵌る構成としても良いし、カラー33A及びウェイト34Aの双方の摺動面が凹凸を持って互いに嵌合する構成であっても良い。また、第1実施形態ではカラー33をウェイト34よりも厚くしたが、本実施形態の場合、押さえ板52,53が省略されているので、カラー33Aとウェイト34Aとのインロー構造が成立していれば、カラー33Aとウェイト34Aの厚みの大小関係は限定されない。
【0057】
その他の構成は第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の部分には図8及び図9において図5−図7と同符号を付して説明を省略する。
【0058】
本実施形態の起振機のウェイト34Aの偏心量を変更する場合の作業手順は第1実施形態と同様である。ウェイト34Aを取り外す場合は、まずウェイトカバー44を取り外し、カラー33A及びウェイト34Aからピン51を抜き取る。本実施形態の場合、押さえ板53がないため、押さえ板53及びナット54の取り外しが不要であり、ウェイトカバー44を取り外してピン51を抜き取ればウェイト34を径方向に抜き取ることができる。また、駆動装置35側のウェイト34Aを取り外す場合には、ウェイトカバー44の取り外し前の駆動装置35の取り外し作業が加わる。ウェイト34Aの組み付け作業はウェイト34Aの取り外しと逆の手順である。
【0059】
本実施の形態においても、第1実施形態と同様、ウェイト34Aの偏心量を調整することによって作業中の篩装置20の振幅を用途に応じて変更することができ、上記のようにカラー33Aを介してウェイト34Aを摺動可能に取り付ける構成としたことで、分解・組み立てや部品交換が容易である。また、第1実施形態と同様、運転中はウェイト34Aの移動を伴わないため、例えば運転開始及び終了時の振動抑制を抑制するために回転数に応じてウェイト34Aを移動させる構成ではなく、ウェイト34Aの重量を相殺するカウンタウェイトの役割を例えばカラー33A等に持たせる必要がない。それにより、カラー33Aやウェイト34Aを小さく構成することができるので、起振機を小さく構成でき、また人手で部品を持ち運び易い。
【0060】
図10は本発明の第3実施形態に係る起振機に備えられたウェイトの取り付け構造を表した断面図であり、先の図5に対応する図示である。
【0061】
本実施形態が第1実施形態と相違する点は偏心量規定手段の構成にある。
【0062】
まず本実施の形態のウェイト34Bは、第1実施形態のウェイト34の貫通孔34d−34hを省略し、ウェイト移動方向の錘部34bと反対側の周壁にウェイト移動方向に伸びるネジ穴34iを設けた構成である。ネジ穴34iは単数でも複数でも良いが、回転中心からウェイト移動方向に伸びる線を中心に対称に配置することが望ましい。カラー33Bは第1実施形態のカラー33から貫通孔33cを省略した構成である。
【0063】
本実施形態の偏心量規定手段は、ウェイト34Bの上記ネジ穴34iと、このネジ穴34iに螺着されてウェイと34Bの周壁を貫通するボルト55とを備えている。ボルト55は、ウェイト34Bの移動方向に進退し、開口部34cにおける回転軸端部38側へのボルト55の突出量を調整することができる。ボルト34iの先端はカラー33Bに当接している。ウェイト34Bの重心は錘部34b側に偏っているため、例えば停止時にカラー33Bとボルト55が離れていても回転軸31が回転すればウェイト34Bは錘部34b側に移動するので、回転中はボルト55とカラー33Bが接触する。したがって、ボルト55の突出量によってウェイト34Bの偏心量が規定される。
【0064】
なお、ネジ穴34iをねじ山のない貫通孔に変更し、代わりにカラー33Bにネジ穴を設けてボルト55の先端がカラー33Bに螺合する構成としても良い。
【0065】
その他の構成は第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の部分には図10において図5−図7と同符号を付して説明を省略する。
【0066】
本実施形態の起振機において、ウェイト34Bの偏心量を変更する場合、まずウェイトカバー44を取り外し、ボルト55を操作して当該ボルト55の回転軸31側への突出量を調整するのみである。駆動装置35側のウェイト34Bの偏心量を変更する場合は、ウェイトカバー44の取り外し前後に駆動装置35の取り外し作業、取り付け作業が加わる。
【0067】
また、ウェイト34Bを取り外す場合、ウェイトカバー44を取り外し、次いでナット54及び外側の押さえ板53を回転軸31から順次取り外す。本例の場合、カラー33Bのガイド面33a,33bとウェイト34の摺動面は互いにフラットなため、ボルト55がカラー33Bに螺合しない構成であればそのままウェイト34Bを軸方向に抜き取ることができる。駆動装置35側のウェイト34Bを取り外す場合には、ウェイトカバー44の取り外し前の駆動装置35の取り外し作業が加わる。ウェイト34Bの組み付け作業はウェイト34Bの取り外しと逆の手順である。
【0068】
本実施の形態においても、第1実施形態と同様、ウェイト34Bの偏心量を調整することによって作業中の篩装置20の振幅を用途に応じて変更することができ、上記のようにカラー33Bを介してウェイト34Bを摺動可能に取り付ける構成としたことで、分解・組み立てや部品交換が容易である。特に本実施形態の場合はボルト55の突出量は無段階に調整できるので、振幅の無段階変更が可能である。
【0069】
また、第1実施形態と同様、運転中はウェイト34Bの移動を伴わないため、例えば運転開始及び終了時の振動抑制を抑制するために回転数に応じてウェイト34Bを移動させる構成ではなく、ウェイト34Bの重量を相殺するカウンタウェイトの役割を例えばカラー33B等に持たせる必要がない。それにより、カラー33Bやウェイト34Bを小さく構成することができるので、起振機を小さく構成でき、また人手で部品を持ち運び易い。特に、ボルト55がカラー33Bと螺合しない構成であれば、ウェイト34Bの取り外す際にボルト55を緩めたりする必要もない。
【0070】
図11は本発明の第4実施形態に係る起振機に備えられたウェイトの取り付け構造を表した断面図であり、先の図8に対応する図示である。
【0071】
本実施形態は第3実施形態の如くウェイト移動方向に進退する偏心量規定手段を第2実施形態に適用した例である。
【0072】
まず本実施の形態のウェイト34Cは、第2実施形態のウェイト34Aの貫通孔34d−34hを省略し、ウェイト移動方向の錘部34bと反対側の周壁(着脱部34aA)にウェイト移動方向に伸びるねじ山のない貫通孔34jを設けた構成である。貫通孔34jは単数でも複数でも良いが、回転中心からウェイト移動方向に伸びる線を中心に対称に配置することが望ましい。カラー33Cは第2実施形態のカラー33Aから貫通孔33cを省略した構成である。
【0073】
本実施形態の偏心量規定手段は、第3実施形態の偏心量規定手段と同様の構成でも良い(本例の偏心量規定手段を第3実施形態に適用することもできる)が、ウェイト34Bの上記貫通孔34jと、この貫通孔34jを通って着脱部34aAを貫通するボルト56と、着脱部34aAを挟み込むようにボルト56に螺着した複数(本例では3つ)のナット57−59と、ボルト56の先端が螺合するようにカラー33Cに設けたネジ穴33eとを備えている。
【0074】
ナット57は着脱部34aAの外側に、ナット58,59は着脱部34aAの内側(開口部34c内)に位置している。ナット57,58を着脱部34aA側に締め込むことで、ナット57,58によって着脱部34aAを挟み込み、ボルト56を着脱部34aAに対して強固に固定している。また、ナット59をカラー33C側に締め込むことによってボルト56をカラー33Cに対して強固に固定している。したがって、本実施形態の場合、ナット57,58を操作してボルト56の着脱部34aAに対する進退量を調整することでカラー33Cの偏心量を変更することができる。
【0075】
その他の構成は第2実施形態と同様であり、第2実施形態と同様の部分には図11において図8と同符号を付して説明を省略する。
【0076】
本実施形態の起振機において、ウェイト34Cの偏心量を変更する場合、まずウェイトカバー44を取り外し、ナット57,58を操作してボルト55の回転軸31側への突出量を調整するのみである。駆動装置35側のウェイト34Cの偏心量を変更する場合は、ウェイトカバー44の取り外し前後に駆動装置35の取り外し作業、取り付け作業が加わる。
【0077】
また、ウェイト34Cを取り外す場合、ウェイトカバー44を取り外し、次いでナット54を回転軸31から取り外す。そして、ナット58,59を操作してボルト56をカラー33Cから外し、後は第2実施形態と同様の手順でウェイト34Cを取り外す。駆動装置35側のウェイト34Cを取り外す場合には、ウェイトカバー44の取り外し前の駆動装置35の取り外し作業が加わる。ウェイト34Bの組み付け作業はウェイト34Cの取り外しと逆の手順である。
【0078】
本実施の形態においても、第2実施形態と同様、ウェイト34Cの偏心量を調整することによって作業中の篩装置20の振幅を用途に応じて変更することができ、上記のようにカラー33Cを介してウェイト34Cを摺動可能に取り付ける構成としたことで、分解・組み立てや部品交換が容易である。また、第3実施形態と同様、ボルト56の突出量は無段階に調整できるので、振幅の無段階変更が可能である。
【0079】
また、第2実施形態と同様、運転中はウェイト34Cの移動を伴わないため、例えば運転開始及び終了時の振動抑制を抑制するために回転数に応じてウェイト34Cを移動させる構成ではなく、ウェイト34Cの重量を相殺するカウンタウェイトの役割を例えばカラー33C等に持たせる必要がない。それにより、カラー33Cやウェイト34Cを小さく構成することができるので、起振機を小さく構成でき、また人手で部品を持ち運び易い。
【符号の説明】
【0080】
6 篩装置
21 篩装置本体
30 起振機
31 回転軸
38 回転軸端部
32 ベアリング
33,33A−C カラー
33a,b ガイド面
33aA 着脱部
33c 貫通孔(偏心量規定手段)
33d’−h’ ネジ孔(偏心量規定手段)
33d 鍔部
33e ネジ穴(偏心量規定手段)
34,34A−C ウェイト
34c 開口部
34d−h 貫通孔(偏心量規定手段)
34c’ 貫通孔(偏心量規定手段)
34i ネジ穴(偏心量規定手段)
34j 貫通孔(偏心量規定手段)
35 駆動装置
51 ピン(偏心量規定手段)
52,53 押さえ板
55 ボルト(偏心量規定手段)
56 ボルト(偏心量規定手段)
57−59 ナット(偏心量規定手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動を発生させる起振機において、
回転軸と、
この回転軸を支持するベアリングと、
外周にガイド面を有するとともに、前記回転軸の回転中心に重心を合わせて前記回転軸に取り付けられるカラーと、
このカラーを開口部に収容し当該カラーの前記ガイド面に摺動して前記回転軸の径方向に移動可能なウェイトと、
前記カラーに対する前記ウェイトの移動量を規定する偏心量規定手段と、
前記回転軸の少なくとも一端に連結され、前記回転軸を回転駆動する駆動装置と
を備えたことを特徴とする起振機。
【請求項2】
前記カラーは前記ウェイトよりも前記回転軸の軸方向に厚く形成されており、
前記カラーよりも径方向に大きな複数の押さえ板を前記回転軸に取り付け、これら押さえ板で前記カラーが軸方向両側から挟み込まれている
ことを特徴とする請求項1に記載の起振機。
【請求項3】
前記カラーのガイド面とこのガイド面に摺動する前記ウェイトの摺動面は、前記ウェイトの移動方向に伸びる嵌め合い構造で係合しており、
前記ウェイトは移動方向の一方側の周壁が着脱可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の起振機。
【請求項4】
前記偏心量規定手段は、前記カラーの側面に穿設された前記ウェイトの移動方向と直交する方向に伸びる貫通孔と、前記ウェイトのガイド部側面にその移動方向に沿って列設した複数の貫通孔と、ピン、ボルト又はシリンダのロッド等の固定手段とを備えることを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の起振機。
【請求項5】
前記偏心量規定手段は、前記カラーの側面に、前記ウェイトの移動方向に沿って列設されると共に、前記ウェイトの移動方向と直交する方向に伸びるように穿設した複数の貫通孔と、前記ウェイトのガイド部側面に穿設した貫通孔と、ピン、ボルト又はシリンダのロッド等の固定手段とを備えることを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の起振機。
【請求項6】
前記偏心量規定手段は、
前記ウェイトの錘部とは反対側のガイド部に取り付けられており、
前記ガイド部の周壁を貫通して前記回転軸側に突出し、先端部が前記カラーに当接するボルトを備えている
ことを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の起振機。
【請求項7】
前記偏心量規定手段は、
前記ウェイトの錘部とは反対側のガイド部に取り付けられており、
前記ガイド部の周壁を貫通して前記カラーに螺合したボルトと、前記ガイド部の周壁を挟み込むように前記ボルトに螺着した複数のナットとを備えている
ことを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の起振機。
【請求項8】
前記ベアリングは、振動スクリーンの篩装置本体に取り付けられていることを特徴とする請求項1−7のいずれか1項に記載の起振機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−240553(P2010−240553A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−91050(P2009−91050)
【出願日】平成21年4月3日(2009.4.3)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】