説明

足場構造体

【課題】他の作業との干渉を回避でき、ハンチ部において安定で作業性のよい足場を構成できる足場構造体の提供。
【解決手段】底面部2と側壁部3との間に設けられたハンチ部4に沿って所定の作業をするための足場構造体1であって、側壁部3に沿って設けられたレール8に対して係合すると共に該レール8に沿って移動自在なガイド部10と、底面部2に接地して、該底面部2に沿って移動自在な脚輪部20と、ガイド部10及び脚輪部20と接続されてハンチ部4を跨いで設けられた足場部30と、を有するという構成を採用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足場構造体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
LNG(液化天然ガス)を貯蔵するための地下式のLNG貯蔵タンクでは、底版コンクリートと側壁コンクリートとの間にハンチ部を設けて一体構造とし、底版コンクリートと側壁コンクリートとの接続部における剛性を向上させると共に応力集中を緩和させる構成を採用するものがある。LNG貯蔵タンクのコンクリート構造の内面は、保冷パネル及びメンブレン(コルゲーションを備える薄板金属パネル)等で覆う構造となっているため、この構成を採用する場合、作業員は、このハンチ部にも当該部材の取り付け作業を行わなければならない。
【0003】
ハンチ部は、LNG貯蔵タンクの大きさによるが、例えば高さ2〜3メートル程度の傾斜となっており、作業員の手が届かず、パネルの取り付け作業が容易でないという問題がある。したがって、従来、作業員は、例えばアルミ梯子等をハンチ部の傾斜に沿って立て掛け、当該アルミ梯子に乗ってパネルの取り付け作業をしていた。しかし、アルミ梯子は軽量で持ち運びが簡便な一方、作業用足場としては不安定で、作業に力が入らない(例えばハンマーでメンブレンの肌合わせをする際)という問題がある。
【0004】
特許文献1には、底版コンクリートと側壁コンクリートとの間にハンチ部を有する地下式低温貯槽において、ハンチ部での施工作業や検査作業を効率よく行うための作業用架台が開示されている。この作業用架台は、一端が底版コンクリートに固定されて他端が側壁コンクリートに固定されるフレーム(支柱及び梁)をタンク内周縁部に沿って所定間隔で複数設け、この複数のフレームに内側と外側の2つのレールを架設させ、該2つレールにより可動足場をガイドさせてハンチ部に沿って走行可能とさせる構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−307691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術の定置式の足場構造体は、他の作業との干渉の問題があって、設置が困難であるという問題がある。
例えば、保冷パネル及びメンブレン等は、ハンチ部だけでなく底版コンクリートにも取り付けなくてはならないため、上記従来技術のように、フレームを底版コンクリートに固定してしまうと、フレーム固定部においては、フレーム撤去後でなければ、パネルを取り付けることができない。したがって、パネル取り付け作業においては、ハンチ部あるいは底面部のいずれかを優先して行わなければならず、工期が長くなってしまうという問題がある。また、フレームの設置/撤去作業による、工期の長期化も問題である。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、他の作業との干渉を回避でき、ハンチ部において安定で作業性のよい足場を構成できる足場構造体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、底面部と側壁部との間に設けられたハンチ部に沿って所定の作業をするための足場構造体であって、上記側壁部に沿って設けられたレールに対して係合すると共に該レールに沿って移動自在なガイド部と、上記底面部に接地して、該底面部に沿って移動自在な脚輪部と、上記ガイド部及び上記脚輪部と接続されて上記ハンチ部を跨いで設けられた足場部と、を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、レールに係合するガイド部と底面部に接地する脚輪部とによって、足場部が、不安定なハンチ部を跨って支持されることとなるので、足場の安定性を向上させることができる。また、足場部は、側壁部に沿って設けられたレールに沿ってガイドされ、且つ、脚輪部が、底面部に接地してその車輪で移動自在なため、底面部にレールやフレーム等の定置構造を設ける必要がなく、ハンチ部に沿った移動が可能となる。このため、他の作業と干渉する位置(例えば、底面部にパネルを取り付ける位置)に足場部があるときは、レールに沿って当該足場部を移動させることでその作業との干渉を避けることができる。
【0009】
また、本発明においては、上記脚輪部は、上記接地する位置を高さ方向で調節する調節機構を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、脚輪部の接地位置が高さ方向で調節可能となるので、例えば底面部に保冷パネル等が取り付けられることによる高さの変化に対応することができる。これにより、保冷パネル等が設けられた底面部上にも足場部を移動させることができ、他の作業による干渉を受けることなくハンチ部における作業を行うことができる。
【0010】
また、本発明においては、上記ガイド部は、上記レールの上部を跨いで設けられたフレーム体と、上記フレーム体に設けられて上記レールの上部と係合する第1のローラーと、 上記フレーム体に設けられて上記レールの幅方向両側部と接する第2のローラーと、を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、レール上部を跨って設けられたフレーム体に設けられた第1のローラーがレール上部と係合することで、脚輪部と共に足場部の鉛直加重を支えることができ、また、第2のローラーがレール幅方向両側部と接することで、足場部のレール幅方向における振れを抑制することができる。
【0011】
また、本発明においては、上記フレーム体は、上記足場部に対して着脱自在に設けられているという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、レールと係合するガイド部が足場部に対し着脱自在なので、足場撤去時においては、ガイド部を足場部から分離することで容易にレールから足場部を取り外すことができるため、その解体作業が容易となる。
【0012】
また、本発明においては、上記足場部は、複数の単管パイプで組み立てられた足場フレームを有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、足場部が中空の単管パイプで構成されるので軽く、人手での移動が可能となり、また拡張性が高く、作業に応じて足場の構成を適宜変更可能となる。また、足場撤去時には、その解体作業も容易である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、底面部と側壁部との間に設けられたハンチ部に沿って所定の作業をするための足場構造体であって、上記側壁部に沿って設けられたレールに対して係合すると共に該レールに沿って移動自在なガイド部と、上記底面部に接地して、該底面部に沿って移動自在な脚輪部と、上記ガイド部及び上記脚輪部と接続されて上記ハンチ部を跨いで設けられた足場部と、を有するという構成を採用することによって、レールに係合するガイド部と底面部に接地する脚輪部とによって、足場部が、不安定なハンチ部を跨って支持されることとなるので、足場の安定性を向上させることができる。また、足場部は、側壁部に沿って設けられたレールに沿ってガイドされ、且つ、脚輪部が、底面部に接地してその車輪で移動自在なため、底面部にレールやフレーム等の定置構造を設ける必要がなく、ハンチ部に沿った移動が可能となる。このため、レールに沿って当該足場部を移動させることで他の作業との干渉を避けることができる。
したがって、本発明では、他の作業との干渉を回避でき、ハンチ部において安定で作業性のよい足場を構成できる足場構造体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態における足場構造体の側面図である。
【図2】本発明の実施形態における足場構造体の正面図である。
【図3】本発明の実施形態における足場構造体の平面図である。
【図4】本発明の実施形態における足場構造体のガイド部を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態におけるガイド部の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における足場構造体1の側面図である。図2は、本発明の実施形態における足場構造体1の正面図である。図3は、本発明の実施形態における足場構造体1の平面図である。図4は、本発明の実施形態における足場構造体1のガイド部10を示す斜視図である。図5は、本発明の実施形態におけるガイド部10の構成図である。
【0016】
本実施形態の足場構造体1は、図1に示すように、底面部2と側壁部3との間にハンチ部4を備える有底円筒状の地下式LNG貯蔵タンクのコーナーハンチ部施工用に仮設される構成となっている。なお、不図示であるが、側壁部3の上部には、ドーム状の屋根部が取り付けられる構成となっている。
【0017】
底面部2とハンチ部4との間及び側壁部3とハンチ部4との間には、取り付けるべき保冷パネル5上にコルゲーション付きのメンブレン6を固定するためのメンブレン固定アンカー7が設けられている。側壁部3とハンチ部4との間に設けられたメンブレン固定アンカー7には、側壁部3に沿って所定高さでその内径周方向に延在して設けられたレール8を支持するための支持部材9が複数固定されている(図3参照)。レール8は、メンブレン固定アンカー7に固定された支持部材9により支持されるので、設置による側面部3におけるパネル取り付け作業と干渉することはない。
なお、本実施形態のレール8は、側壁部3においてパネル取り付け作業するために不図示の屋根部に吊り下げられたラックピニオンタワーの下端の揺動を抑制するためのラックピニオンレールとして兼用されている。
【0018】
足場構造体1は、図1に示すように、レール8に対し係合すると共に該レール8に沿って移動自在なガイド部10と、底面部2に接地して、該底面部に沿って移動自在な脚輪部20と、ガイド部10及び脚輪部20と接続されてハンチ部4を跨いで設けられた足場部30とを有する構成となっている。
【0019】
足場部30は、複数の単管パイプと複数の単管足場クランプ(キャッチ)とで組み立てられた足場フレーム31からなる。足場フレーム31には、適所に足場板32が敷設されて、ハンチ部4に沿って安定した作業用足場が構成されている。本実施形態の足場部30は、ハンチ部4の傾斜に沿う階段部33を、図2に示すように、レール8の延在方向に所定間隔をあけて一対で備える。この構成によれば、パネル取り付け作業を行う作業員が、二人一組あるいは四人一組でパネルの両側を抱えて、階段部33を上り下りでき、一対の階段部33の間において所定高さのハンチ部4に対してパネルを取り付けることができる。また、この構成によれば、ハンチ部4と作業員との距離が近くなり、作業性が良い。
なお、図に示す足場部30の構成は、一例であって、作業に合わせて適宜その構成を変更させる。例えば、メンブレン6をハンマーで肌合わせする際や溶接作業をする際には、足場フレーム31を組み替えて足場を広く、より安定な構成とさせる。
【0020】
足場部30の上部には、ガイド部10が2つ設けられている。ガイド部10は、図4に示すように、レール8の上部と係合することで、足場部30の鉛直荷重を脚輪部20と共に支える構成となっている。ガイド部10は、図4及び図5に示すように、レール8の上部を跨いで設けられた略コの字形状のフレーム体11と、フレーム体11に設けられてレール8の上部と係合する第1のローラー12と、同じくフレーム体11に設けられてレール8の幅方向両側部と接する第2のローラー13とを有する。第1のローラー12は、足場部30の鉛直荷重を支えるため、周面に剛性の高い金属面が露出するガイドローラーから構成される。また、第1のローラー12の両側部には、レール8と係合するためのフランジが設けられている。一方、第2のローラー13は、第1のローラー12より剛性の低い、好ましくは足場部30のレール幅方向の揺れ(ガタ)を抑制するべく、周面に所定の弾性をそなえる部材(例えばゴム材)が設けられたガイドローラーから構成される。
【0021】
第1のローラー12は、フレーム体11に対して2つ設けられている。また、第2のローラー13は、フレーム体11に対して3つ設けられている。第2のローラー13は、図5(b)に示す底面図に示すように、互い違いに配置されている。より詳しくは、第2のローラー13は、レール8を挟んで側壁部3側(紙面左側)においてレール8の延在方向で所定距離をあけて2つ配置され、レール8を挟んで側壁部3側と逆側(紙面右側)において、上記所定距離の中間位置に1つ配置されている。この配置は、側壁部3に沿って所定の曲率を有するレール8に、第2のローラー13を適切に接触させて挟み込み、足場部30の揺れを抑制させるための配置である。
【0022】
上記構成のガイド部10は、図4に示すように、フレーム体11の上部にクランプ部14を備える。クランプ部14は、足場フレーム31を組むために設けられた同図において符号34で示す単管足場クランプと同構成のものを上下半分に切断し、フレーム体11に溶接したものである。ガイド部10は、足場フレーム31の単管パイプにクランプ部14を装着することで接続されている。このため、クランプ部14の螺子を締めたり緩めたりすることで、ガイド部10が足場フレーム31に対し着脱自在となる。このクランプ部14を有することによって、レール8に対して足場部30を容易に取り外すことができるため、足場部30の撤去時にはその解体作業を速やかに行うことができる。なお、撤去時にレール8に残されたガイド部10は、レール8の上部に跨る構成なので上に持ち上げることで容易に撤去が可能である。
【0023】
図2に示すように、足場部30の下部には、脚輪部20が2つ設けられている。脚輪部20は、底面部2と接地することで、足場部30の鉛直荷重をガイド部10と共に支える構成となっている。脚輪部20は、底面部2に接地するその車輪21により、底面部2に沿って移動自在なため、底面部2にレールやガイド等の定置構造を設ける必要なく、ガイド部10と協働して足場部30をハンチ部4に沿って周方向に移動させることができる(図3参照)。このため、他の作業と干渉する位置、例えば、底面部2に保冷パネル5を取り付ける位置に足場部30があるときは、レール8に沿って当該足場部30を移動させることでその作業との干渉を避けることができる。このため、ハンチ部4におけるパネル取り付け作業と、底面部2におけるパネル取り付け作業とを並行して行うことができ、工期の短縮化に寄与することが可能となる。また、上述したように足場部30は、複数の単管パイプで組み立てられているので軽く、レール8に沿った周方向には人力にて移動することができる。
【0024】
また、本実施形態の脚輪部20は、図1に示すように、ジャッキ付きキャスターから構成されており、車輪21の底面部2に対する接地高さを調節する調節機構22を備えている。調節機構22は、下端部に車輪21が設けられ上端部が足場フレーム31の単管パイプと螺合するジャッキベース23と、ジャッキベース23に設けられたハンドル24とを有する。この構成によれば、ハンドル24を回転させることで、車輪21の底面部2に対する接地高さを調節することが可能となる。また、この構成によれば、調節機構22により脚輪部20の接地位置が高さ方向で調節可能となるので、底面部2に保冷パネル5等が取り付けられることによる高さの変化に対応することができる。これにより、保冷パネル5等が設けられた底面部2上にも足場部30を移動させることができ、他の作業による干渉を受けることなくハンチ部4における作業を行うことができる。なお、保冷パネル5等上で脚輪部20が走行することによる擦傷等が気になる場合は、保冷パネル5等の上に板材等を敷いてやればよい。
【0025】
したがって、上述の本実施形態によれば、底面部2と側壁部3との間に設けられたハンチ部4に沿って所定の作業をするための足場構造体1であって、側壁部3に沿って所定高さで延在して設けられたレール8に対して係合すると共に該レール8に沿って移動自在なガイド部10と、底面部2に接地して、該底面部2に沿って移動自在な脚輪部20と、ガイド部10及び脚輪部20と接続されてハンチ部4を跨いで設けられた足場部30と、を有するという構成を採用することによって、レール8に係合するガイド部10と底面部2に接地する脚輪部20とによって、足場部30が、不安定なハンチ部4を跨って支持されることとなるので、足場の安定性を向上させることができる。また、足場部30は、側壁部3に沿って設けられたレール8に沿ってガイドされ、且つ、脚輪部20が、底面部2に接地してその車輪で移動自在なため、底面部2にレールやフレーム等の定置構造を設ける必要がなく、ハンチ部4に沿った移動が可能となる。このため、レール8に沿って当該足場部30を移動させることで他の作業との干渉を避けることができる。
したがって、本実施形態では、他の作業との干渉を回避でき、ハンチ部4において安定で作業性のよい足場を構成できる足場構造体1が得られる。
【0026】
また、本実施形態においては、脚輪部20は、上記接地する位置を高さ方向で調節する調節機構22を有するという構成を採用することによって、脚輪部20の接地位置が高さ方向で調節可能となるので、例えば底面部2に保冷パネル等が取り付けられることによる高さの変化に対応することができる。これにより、保冷パネル5等が設けられた底面部2上にも足場部30を移動させることができ、他の作業による干渉を受けることなくハンチ部4における作業を行うことができる。
【0027】
また、本実施形態においては、ガイド部10は、レール8の上部を跨いで設けられたフレーム体11と、フレーム体11に設けられてレール8の上部と係合する第1のローラー12と、フレーム体11に設けられてレール8の幅方向両側部と接する第2のローラー13と、を有するという構成を採用することによって、レール8上部を跨って設けられたフレーム体11に設けられた第1のローラー12がレール8上部と係合することで、脚輪部20と共に足場部30の鉛直加重を支えることができ、また、第2のローラー13がレール8幅方向両側部と接することで、足場部30のレール8幅方向における振れを抑制することができる。
【0028】
また、本実施形態においては、フレーム体11は、足場部30に対して着脱自在に設けられているという構成を採用することによって、レール8と係合するガイド部10が足場部30に対し着脱自在なので、足場撤去時においては、ガイド部10を足場部30から分離することで容易にレール8から足場部30を取り外すことができるため、その解体作業が容易となる。
【0029】
また、本実施形態においては、足場部30は、複数の単管パイプで組み立てられた足場フレーム31を有するという構成を採用することによって、足場部30が中空の単管パイプで構成されるので軽く、人手での移動が可能となり、また拡張性が高く、作業に応じて足場の構成を適宜変更可能となる。また、足場撤去時には、その解体作業も容易である。
【0030】
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0031】
例えば、上記実施形態では、レール8としてラックピニオンレールを兼用しているが、足場構造体1の専用にレールを設けても良い。
また、本実施形態では、地下式LNG貯蔵タンクのハンチ部施工用に本発明を適用したが、例えば、LPGを貯蔵する地下式LPG貯蔵タンク等のハンチ部施工用にも本発明を適用できる。
【符号の説明】
【0032】
1…足場構造体、2…底面部、3…側壁部、4…ハンチ部、8…レール、10…ガイド部、11…フレーム体、12…第1のローラー、13…第2のローラー、20…脚輪部、22…調節機構、30…足場部、31…足場フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面部と側壁部との間に設けられたハンチ部に沿って所定の作業をするための足場構造体であって、
前記側壁部に沿って設けられたレールに対して係合すると共に該レールに沿って移動自在なガイド部と、
前記底面部に接地して、該底面部に沿って移動自在な脚輪部と、
前記ガイド部及び前記脚輪部と接続されて前記ハンチ部を跨いで設けられた足場部と、を有することを特徴とする足場構造体。
【請求項2】
前記脚輪部は、前記接地する位置を高さ方向で調節する調節機構を有することを特徴とする請求項1に記載の足場構造体。
【請求項3】
前記ガイド部は、
前記レールの上部を跨いで設けられたフレーム体と、
前記フレーム体に設けられて前記レールの上部と係合する第1のローラーと、
前記フレーム体に設けられて前記レールの幅方向両側部と接する第2のローラーと、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の足場構造体。
【請求項4】
前記フレーム体は、前記足場部に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の足場構造体。
【請求項5】
前記足場部は、複数の単管パイプで組み立てられた足場フレームを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の足場構造体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−158951(P2012−158951A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20663(P2011−20663)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【出願人】(592009281)IHIプラント建設株式会社 (39)
【Fターム(参考)】