説明

身体洗浄方法

【課題】身体洗浄剤製品中に存在するフレグランスまたは他の有効成分を含有するカプセルを、スクラブ器具を使用することによって洗浄工程の際に破裂させる方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、
(1)少なくとも1つの疎水性合成ポリマーを含有するスクラブ器具と、
(2)有効成分が中にカプセル化されたコアシェル型カプセルを含有する液体身体洗浄剤組成物と、を備えた身体洗浄方法に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体洗浄の分野、特にカプセルを含有する液体身体洗浄用製品と併せたスクラブ器具の使用に関するものである。さらに詳細には、本発明は、入浴またはシャワー中に石鹸、界面活性剤またはそれらの混合物を含有する、液体皮膚洗浄用製品中に存在するカプセルのより多くを破裂させるスクラブ器具の使用に関するものである。
【背景技術】
【0002】
身体洗浄剤組成物は、一部が矛盾することさえある多くの要件を満足させる必要がある。身体洗浄剤組成物は、効果的および経済的に洗浄する必要があるが、頻繁な使用時においても皮膚に穏やかで非刺激性である必要もあり、洗浄プロセスの間および後にエステティックな感覚を次第にもたらせる必要がある。製品メーカーは身体洗浄剤組成物を広範囲にわたって開発しており、一部はアイメーキャップリムーバーなどのように特定の作用に特化しているが、一般的に皮膚洗浄用のためのその他の製品はシャワーまたは入浴中に使用される。本発明は、後者にあたる入浴またはシャワーの際に使用するための液体洗浄製品に関するものである。液体シャワーおよび入浴剤製品において、例えば皮膚保湿剤を含有するベビーウォッシュ用製品またはシャワー用製品などは、特定の人々のためにも設計されうる。製品メーカーにおいては、例えば、研磨剥離粒子を洗浄助剤の目的として、カモミール油などの植物抽出物を添加して皮膚への損傷を修復する目的として、または有効成分として保湿油またはフレグランスをエステティックに有効的な効果を発することを目的として、洗浄剤製品に添加剤として配合することは一般的に行われる。液体洗浄剤製品において、有効成分を効果的に発現させるために、次第に人気を集めている方法は、洗浄成分と分離されるようにそれら有効成分をカプセル化することである。この方法は、有効成分を分離することで、貯蔵時の安定性の点で有利であり、さらには有効成分を好適に標的する送達および放出の目的を達成するために多くの利点がある。
【0003】
泡立を改善することに関係する米国特許第5,650,384号および芳香消臭剤を含有する液体洗浄剤組成物と併せて使用されるポリマーダイヤモンドメッシュスクリムスクラブ器具について記載している米国特許第5,916,586号に記載されているように、多様な目的のために身体洗浄剤製品をスクラブ器具と組み合せることは知られている。しかしながら、これらには身体洗浄剤組成物としてカプセルの使用については記載されていない。
【0004】
米国特許出願公開第2005/226900号は、ボディウォッシュシャワージェルおよびシャンプーなどの液体身体洗浄剤製品への添加用のフレグランス含有カプセルについて記載されているが、洗浄工程の際にカプセルを破裂させることには言及されていない。実際に実施例において、カプセルを無傷のまま皮膚に被着させて、タオルで拭くこと、または続いての機械的作用のどちらかによって放出させることが目的であると示唆している。さらに、カプセル破裂の効率を改善する方法としてのスクラブ器具の使用にも、カプセルが洗浄工程の際に破裂されるべきであることにも言及されていない。
【0005】
米国特許第6,231,873号には、大型のカプセルは製品を手で皮膚にこすり付けることによって破裂させることができるが、小型のカプセルを破裂させることは大型カプセルよりも困難であることが記載されており、50μm以下の小型のカプセルでは手による圧力だけではカプセルを破裂させるのは不可能であることとを示している、さらには水系に分散された小型のカプセルを単に手でこすり付けることによって破裂させることは、はるかに困難である。カプセルを液体製品全体に均一に分散させておくためには、カプセルと液体との間に理想的に中立な浮力を維持すべきことが必要である。カプセルとその周辺の液体との比重差および液体粘度(液体の粘性が高いほど、カプセルはより低速でクリーム化または沈降することが予想される)より、分散状態を維持するのに必要とする最大カプセル粒径を算出することができる。一般に、疎水性有効成分を含有するカプセルは平均粒径が50μm以下である必要であるとされている。
【0006】
【特許文献1】米国特許第5,650,384号
【特許文献2】米国特許第5,916,586号
【特許文献3】米国特許出願公開第2005/226900号
【特許文献4】米国特許第6,231,873号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
つまりは、入浴またはシャワー中に50μm以下の小型のカプセルを効率的に破裂させる手段が必要である。
本発明者等は、鋭意検討した結果、入浴またはシャワー中に、スクラブ器具を使用することによってカプセルを効率的に破裂させられることを見出したものである。
本発明は、身体洗浄剤製品中に存在するフレグランスまたは他の有効成分を含有するカプセルを、スクラブ器具を使用することによって洗浄工程の際に破裂させる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、液体身体洗浄剤製品中のカプセル中の有効成分を放出させるために、身体洗浄中にスクラブ器具の使用することによりカプセルをより効率的に破裂させる方法に関するものである。さらに、
(1)少なくとも1つの疎水性合成ポリマーを含有するスクラブ器具、
(2)カプセル化された有効成分が入っているコアシェル型カプセルを含有する液体身体洗浄剤組成物と、
を含む身体洗浄方法に関する。
コアシェル型カプセルは、カプセル化された1つ以上の有効成分を放出するために、シャワーまたは入浴中にスクラブ器具によって破裂させることができる。
本発明は、カプセル化された有効成分が入ったコアシェル型カプセルを含有する液体身体洗浄剤組成物を皮膚に塗布するステップと、皮膚上に有効成分を放出させるためにスクラブ器具を使用するステップとを含む、皮膚を洗浄する方法にも関する。
【0009】
すなわち、本発明は下記[1]〜[11]に関する。
[1]
(1)少なくとも1つの疎水性合成ポリマーを含有するスクラブ器具および
(2)有効成分が中にカプセル化されたコアシェル型カプセルを含有する液体身体洗浄剤組成物
を備える身体洗浄方法。
[2]
スクラブ器具が25重量%を超える疎水性合成ポリマーを含有することを特徴とする上記[1]に記載の身体洗浄方法。
[3]
スクラブ器具が疎水性合成ポリマーの複数の層を備えることを特徴とする上記[1]または[2]に記載の身体洗浄方法。
[4]
スクラブ器具における乾燥および非圧縮状態で最長寸法に対する最短寸法の比が、100:1未満の縦横比であるポリエチレンおよび/またはポリプロピレンメッシュの複数の層を備えることを特徴とする上記[1]から[3]のいずれか一に記載の身体洗浄方法。
[5]
液体身体洗浄剤組成物が水性であることを特徴とする上記[1]から[4]のいずれか一に記載の身体洗浄方法。
[6]
コアシェル型カプセルを含有する水性洗浄剤組成物において、1種以上の界面活性剤を3〜95重量%含有することを特徴とする上記[5]に記載の身体洗浄方法。
[7]
液体身体洗浄剤組成物中のコアシェル型カプセルが直径1μm〜500μmの平均粒径を有することを特徴とする上記[1]から[6]のいずれか一に記載の身体洗浄方法。
[8]
コアシェル型カプセルのコア内の有効成分の50%〜100重量%が香料組成物で構成されていることを特徴とする上記[1]から[7]のいずれか一に記載の身体洗浄方法。
[9]
液体身体洗浄剤組成物中のコアシェル型カプセルがアミノプラストコアシェル型カプセルであることを特徴とする上記[1]から[8]のいずれか一に記載の身体洗浄方法。
[10]
カプセル化された有効成分が入ったコアシェル型カプセルを含有する液体身体洗浄剤組成物を皮膚に塗布することおよび皮膚上に有効成分を放出させるためにスクラブ器具を使用することを特徴とする身体洗浄方法。
[11]
入浴またはシャワー中に皮膚を洗浄するために使用する液体洗浄組成物中に存在するカプセルを破裂させるために、少なくとも1つの疎水性合成ポリマーを含有することを特徴とするスクラブ器具の使用方法。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下の明細書では、引用したすべてのパーセンテージは、別途指摘しない限り重量パーセントであり、本明細書で引用したすべての文書は参照により本明細書に組み入れられる。
【0011】
本発明は、身体洗浄剤液体中に存在する(有効成分を含有する)カプセルを、入浴またはシャワー中に手で破裂させるよりも効率的に破裂させるスクラブ器具の使用に関するものである。本発明のスクラブ器具および液体洗浄製品はどちらも、シャワーまたは入浴中の日常的に一般家庭において洗浄の一部として頻繁に使用することを目的としている。ただし、皮膚処置用の製品として設計された通常の身体洗浄よりも少ない頻度で実施される皮膚処置用の製品で、眼または足などの身体の特定の部位を洗浄するために設計された専用製品は、本発明における身体洗浄にはふくまれない。
【0012】
スクラブ器具
固形石鹸または液体製品などの身体洗浄剤製品と併せて、シャワーまたは入浴の間に体から埃や角質を除去することによって皮膚の洗浄およびリフレッシュを補助する多種多様の器具が使用されてきた。洗浄器具は本明細書ではスクラブ器具と呼ぶが、その用語は器具のいずれかの特別なざらつきまたは研磨特性も、特別な用途の種類も示すものではない。
【0013】
本発明のスクラブ器具は、製造時に2次元シート構造から作製されたであろうが、3次元洗浄器具を作製するために複数の折り畳みやループを使用した3次元構造を有する。このような器具の例としては、米国特許第4,627,129号に記載されているような、または小売店から購入されうるような、テリー織タオルウォッシュクロスまたはミット、ブラシ、天然海綿またはヘチマなどの天然または合成材料から作製した、各種の洗浄パッドが挙げられる。スクラブ器具の重要な特徴は、湿潤時に液体洗浄製品中に存在するカプセルを破裂させる能力を保持していることである。天然海綿または綿または麻製器具などの多くの天然親水性材料は、水中で柔らかくなる。スクラブ器具がカプセルを破裂させる能力は、一部は利用した材料の特性により、一部は構造による。疎水性合成ポリマーから作製されたスクラブ器具は、湿潤時ですらカプセルを破裂させるその能力を維持しているのに対して、天然親水性ポリマーから作製された多くのスクラブ器具、特にスクラブ器具を作製するために製編または製織されたもの、例えばテリー織タオルミットは、湿潤時に非常に効率的にカプセルを破裂させるとは言えない程度まで柔らかくなる。それゆえスクラブ器具の好ましい形は、疎水性合成ポリマーのかなりの、または支配的な割合を含む。
【0014】
多くの構造形式が可能であり、例えばミットは合成ポリマーを50%含有することができ、このことはミットの片面が完全に合成ポリマーであるのに対して、反対の面は綿などの別の材料から作製されることになる。2つの異なるテクスチャード加工表面を有するミットが市販されている。あるいは疎水性合成ポリマーがミット全体に均一に分散されるように、ミットは繊維の混合物から作製された織物から作製されうる。スクラブ器具は、米国特許第6,957,924号に記載されているように、テクスチャード加工フィルムから作製された器具を含む。スクラブ器具の好ましい形式は、異なる器具構造について記載しているが、なお疎水性合成ポリマーメッシュに基づく米国特許第5,144,744号または米国特許第5,709,434号に記載されているような疎水性ポリマー繊維合成スポンジを含む。
【0015】
本発明のパフまたは合成スポンジは、最長寸法の最短寸法に対する比について、100:1未満の縦横比を有する。好ましくはこの比は、乾燥および未圧縮状態の器具では、25:1未満、さらに好ましくは10:1未満である。器具は、濡れ拭きで一般に使用されるような薄いシートではない。好ましい器具は、器具の本体内に50%を超える空隙、好ましくは器具内に70%を超える空隙、さらに好ましくは器具内に85%を超える空隙も含む。空隙とは、器具が器具の本体内に相互連結した気腔を生成するポリマーフィラメントの網目であることを意味する。また器具を水中に浸漬した場合、器具はその圧縮されていない3次元体積よりかなり小さく、好ましくはその圧縮されていない体積の50%未満に、さらに好ましくはその圧縮されていない体積の10%未満に変位する。
【0016】
その上、器具が25%を超える、好ましくは50%を超える、さらになお好ましくは75%を超える1つ以上の疎水性合成ポリマーより成るならば好ましい。特に適切な疎水性合成ポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびエチルビニルアセテートコポリマーが挙げられる。特に好ましいのは、主として(重量で)ポリエチレンまたはポリプロピレンメッシュを使用して作製したスクラブ器具である。メッシュの繊維が1μmを超える直径を有するならば、さらに好ましくはそれらが25μmを超える直径を有することが、なおさらに好ましくはそれらが100μmを超える直径を有することが、すなわちそれらがマイクロファイバーより構成されないことも好ましい。皮膚洗浄用のスクラブ器具の例は、次の特許に挙げられており、そのすべては参照により本明細書に組み入れられている:米国特許第3,343,196号;米国特許第5,727,278号;フランス特許第2,287,886号;米国特許第6,957,924号。
【0017】
液体身体洗浄剤製品
本発明により、多くのパーソナルケア組成物を使用して有効成分を含有するカプセルを送達できる。例としては、シャワージェル、液体石鹸、シャンプー、発泡バスオイルなどが挙げられる。本発明で使用するための液体身体洗浄剤組成物は、シャワーまたは入浴中に一般の皮膚洗浄に頻繁に使用するためのものである。
代表的な身体洗浄剤製品は、好ましくは:
(1)約3%〜約95%の、好ましくは約3%〜約85%の、さらに好ましくは約3%〜約30%の、なおさらに好ましくは約5%〜約25%の、最も好ましくは10〜25%の界面活性剤系と;
(2)0.001%〜約10%の、好ましくは約0.01%〜5%の、さらに好ましくは0.01%〜約2%の、なおさらに好ましくは約0.01%〜約1.0%の、カプセル内に含有されたカプセル化有効成分と;
(3)場合により、増粘剤および微量成分、例えば着色料、金属イオン封鎖剤、保存料および非カプセル化フレグランスと;
(4)液体担体を含む、通常は水;C〜C一価アルコール;C〜C多価アルコール;炭酸プロピレン;液体ポリアルキレングリコール;など;およびその混合物から成る群より選択される物質を含む、残分と;
を含む。
【0018】
好ましくは、界面活性剤系は、皮膚に穏やかであることが既知である1つ以上の成分を含み、液体担体は水である。
【0019】
カプセル化成分が添加されうる身体洗浄剤製品の調合物および成分は、当業者に周知であり、次の研究を参照してもよい:
AOCS Pressによって発行された、L Ho Tan Taiによる「洗剤およびパーソナルケア製品の処方 製品開発ガイド(Formulating Detergents and Personal Care Products A Guide to Product Development)」、ISBN 1−893997−10−3、およびCHS Pressによって発行された「ハリーズ・コスメティコロジー(Harryg’s Cosmeticology)」8th Ed.2000 ISBN 0−8206−0372−4はもちろんのこと、次の特許および特許出願:米国特許第4,491,539号;米国特許第4,540,507号;米国特許第4,565,647号;米国特許第5,804,539号;米国特許第5,849,310号;米国特許第7,098,180号;米国特許出願公開第2005/226900号;米国特許出願公開第2005/227907号。
【0020】
界面活性剤
界面活性剤の多くの例が、参照により本明細書に組み入れられた特許に開示されている。それらとしては、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、およびその混合物が挙げられる。それらとしては、硫酸アルキル、硫酸アルキルポリエチレングリコール、スルホン酸アルキル、スルホン酸アルキルグリセリルエーテル、アニオン性サルコシン酸アリール、ラウリル酸メチルアシル、グルタミン酸N−アシル、イセチオン酸アシル、スルホコハク酸アルキル、リン酸アルキルエステル、エトキシ化リン酸アルキルエステル、タンパク質濃縮物、エトキシ化硫酸アルキルおよびアルキルアミンオキシドの混合物、ベタイン、スルタイン、およびそれらの混合物が挙げられる。疎水性アルキル、界面活性剤のための鎖は通常、C〜C22、好ましくはC10〜C18である。界面活性剤のさらなる例は、Alluredによって発行されたマッカッチョンの洗剤および乳化剤(McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers)に見出されうる。
【0021】
任意の成分
任意の増粘剤
本組成物は、カプセルをより容易に懸濁させるために高い粘度を有しうる。粘度の変更は、多くの方法で、例えば界面活性剤の微小構造を操作することによって、または増粘ポリマーまたは懸濁化剤を組成物中に含めることによって、またはこれらの技法の組合せによって達成されうる。いずれの粘度調節剤も、カプセルまたは他の物質を懸濁させるのに十分なレベルで使用されるであろう。懸濁物は一般に、周囲温度にて少なくとも1ヶ月にわたって安定であるべきである。例えば少なくとも3ヶ月、好ましくは6ヶ月、最も好ましくは少なくとも約24ヶ月などの長期貯蔵安定性が好ましい。一般に、本発明で使用する組成物は、約0.01重量%〜約10重量%の懸濁化剤または懸濁化剤の組合せを含むであろう。
【0022】
懸濁化剤の1つの種類は、本発明で使用する液体身体洗浄剤組成物中に約0.5%〜約5%、さらに好ましくは約1%〜約4%、最も好ましくは約1%〜約3%のレベルで好ましくは存在する網目状懸濁化剤である。このような懸濁化剤は、米国特許第5,849,310号に記載されている。
【0023】
好ましい網目状懸濁化剤は、アシル誘導体およびアミンオキシド、特にアリール誘導体、特にプレミックス溶液に溶解可能であり、次に冷却時に網目を形成するアリール誘導体である。これらの物質は、長鎖(例えばC〜C22、好ましくはC14〜C22、さらに好ましくはC16〜C22)脂肪族基、すなわち長鎖アシル誘導体物質および長鎖アミンオキシドはもちろんのこと、このような物質の混合物も含むであろう。エチレングリコール長鎖エステル、長鎖脂肪酸のアルカノールアミド、長鎖脂肪酸の長鎖エステル、グリセリル長鎖エステル、長鎖アルカノールアミドの長鎖エステル、および長鎖アルキルジメチルアミンオキシド、ならびにその混合物が含まれる。
【0024】
本明細書で使用するための適切な懸濁化剤としては、好ましくは約14〜約22個の炭素原子、さらに好ましくは16〜22個の炭素原子を有する脂肪酸のエチレングリコールエステルが挙げられる。モノおよびジステアリン酸の両方のステアリン酸エチレングリコール、しかし特に約7%未満のモノステアリン酸を含有するジステアリン酸がより好ましい。他の懸濁化剤としては、好ましくは約16〜約22個の炭素原子、さらに好ましくは約16〜18個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカノールアミドを含む。好ましいアルカノールアミドは、ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノイソプロパノールアミドおよびステアリン酸モノエタノールアミドステアリン酸である。他の長鎖アシル誘導体としては、長鎖脂肪酸の長鎖エステル(例えばステアリン酸ステアリル、パルミチン酸セチル);グリセリルエステル(例えばジステアリン酸グリセリル)および長鎖アルカノールアミドの長鎖エステル(例えばステラミド、ジステアリン酸ジエタノールアミド、ステラミドモノエタノールアミドステアリン酸)が挙げられる。長鎖カルボン酸のエチレングリコールエステル、長鎖アミンオキシドおよび長鎖カルボン酸のアルカノールアミドは、上に挙げた好ましい物質に加えて懸濁化剤として使用されうる。
【0025】
懸濁化剤は、アルキル(C16〜C22)ジメチルアミンオキシド等の長鎖アミンオキシド、例えばステアリルジメチルアミンオキシドも含む。組成物が界面活性剤であるアミンオキシドまたは長鎖アシル誘導体を含有する場合、それらの少なくとも一部が網目形で存在して、追加の懸濁化剤を必要としないという条件で、懸濁化機能もこのようなアミンオキシドまたはアシル誘導体によって提供されうる。
【0026】
網目状懸濁化剤は、懸濁化剤の融点を超える温度にて水およびアニオン性硫酸界面活性剤を含有する溶液中に溶解させることによって、本明細書の液体身体洗浄剤製品に包含されうる。懸濁化剤は次に、通例、網目形成を誘発するのに十分な温度まで溶液を冷却することによって、再結晶化される。
【0027】
任意のポリマー懸濁化剤、増粘剤および粘度調節剤
ポリマー増粘剤は、カチオン性、非イオン性またはアニオン性に分類され、所望の粘度を与えるように選択される。適切な増粘剤は、水溶性ガムおよび樹脂のハンドブック(Handbook of Water−Soluble Gums and Resins),Robert L.Davidson,McGraw−Hill Book Co.,New York,N.Y.,1980のGlossary and Chapters 3、4、12および13に記載されている。
アニオン性増粘剤としては、架橋ポリマーが挙げられる。これらの架橋ポリマーは通例、アクリル酸、置換アクリル酸、ならびにこれらの塩およびエステルに由来する1つ以上のモノマーを含有し、架橋剤は2つ以上の炭素間二重結合を含有して、多価アルコールに由来する。本明細書で使用するための好ましいポリマーは、2つの一般的な種類である。最初の種類のポリマーは、アクリル酸モノマーの架橋ホモポリマーまたはその誘導体である(例えばアクリル酸は、C〜Cアルキル、−CN、−COOH、およびその混合物から成る群より独立して選択される置換基を2および3つの炭素位置に有する)。ポリマーの第2の種類は、アクリル酸モノマーまたはその誘導体(前述したもの)、短鎖アルコール(すなわちC〜C)アクリル酸エステルモノマーまたはその誘導体(例えばエステルのアクリル酸部分は、C〜Cアルキル、−CN、−COOH、およびその混合物から成る群より独立して選択される置換基を2および3つの炭素位置に有する)、およびその混合物から成る群より選択される第1モノマーと、長鎖アルコール(すなわちC〜C40)アクリル酸エステルモノマーまたはその誘導体(例えばエステルのアクリル酸部分は、C〜Cアルキル、−CN、−COOH、およびその混合物から成る群より独立して選択される置換基を2および3つの炭素位置に有する)である第2モノマーを有する架橋コポリマーである。これらの2種類のポリマーの組合せも本明細書で有用である。
【0028】
架橋ホモポリマーの第1の種類では、モノマーは好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸およびその混合物から成る群より選択され、アクリル酸が最も好ましい。架橋コポリマーの第2の種類において、アクリル酸モノマーまたはその誘導体は好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸およびその混合物から成る群より選択され、アクリル酸、メタクリル酸、およびその混合物が最も好ましい。短鎖アルコールアクリル酸エステルモノマーまたはその誘導体は好ましくは、C〜Cアルコールアクリル酸エステル、C〜Cアルコールメタクリル酸エステル、C〜Cアルコールエタクリル酸エステルおよびその混合物から成る群より選択され、C〜Cアルコールアクリル酸エステル、C〜Cアルコールメタクリル酸エステル、およびその混合物が最も好ましい。長鎖アルコールアクリル酸エステルモノマーは、C〜C40アルキルアクリル酸エステルより選択され、C10〜C30アルキルアクリル酸エステルが好ましい。
【0029】
これらのポリマーの種類の両方の架橋剤は、1分子当たり1個を超えるアルケニルエーテル基を含有する多価アルコールのポリアルケニルポリエーテルであり、親多価アルコールは少なくとも3個の炭素原子および少なくとも3個のヒドロキシル基を含有する。好ましい架橋剤は、スクロースのアリルエーテルおよびペンタエリスリトールのアリルエーテルならびにその混合物から成る群より選択される架橋剤である。本発明で有用なこれらのポリマーは、次の特許:米国特許第5,087,445号;米国特許第4,509,949号;米国特許第2,798,053号により十分に記載されている。参照により本明細書に組み入れられている、CTFA国際化粧品成分事典(CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary),fourth edition,1991,pp.12および80も参照されたい。
【0030】
本明細書で有用なアニオン性市販ホモポリマーの他の例としては、スクロースまたはペンタエリスリトールのアルキルエーテルによって架橋されたアクリル酸のホモポリマーである、カルボマーを含む。カルボマーは、B.F.Goodrichからのカルボポール(登録商標)900シリーズとして入手できる。本明細書で有用な第2の種類の市販のコポリマーの例としては、C10〜C30アクリル酸アルキルと、アクリル酸、メタクリル酸の1つ以上のモノマー、またはその短鎖(すなわちC1〜4アルコール)エステルの1つとのコポリマーが挙げられ、架橋剤はスクロースまたはペンタエリスリトールのアリルエーテルである。これらのコポリマーは、アクリレート/C10〜C30アクリル酸アルキルクロスポリマーとして既知であり、カルボポール(登録商標)1342、ペミュレンTR−1、およびペミュレンTR−2としてB.F.Goodrichから市販されている。ポリアリルスクロースによって架橋されたアクリル酸の他の任意のコポリマーは、例えばカルボポール934、940、941、および956としてB.F.Goodrichにより供給されている。カルボキシビニルポリマーは、モノマーオレフィン性不飽和カルボン酸および全モノマーの重量の約0.01%〜約10%の多価アルコールのポリエーテルを含むモノマー混合物のインターポリマーであり、多価アルコールは少なくとも3個のヒドロキシル基が結合された少なくとも4個の炭素原子を含有し、ポリエーテルは1分子当たり1個を超えるアルケニル基を含有する。他のモノオレフィン性モノマー物質は、所望ならばモノマー混合物中に圧倒的な割合でも存在しうる。カルボキシビニルポリマーは液体の揮発性有機炭化水素には実質的に不溶性であり、空気への曝露時には寸法安定性である。
【0031】
カルボキシビニルポリマーを産生するのに使用する好ましい多価アルコールとしては、オリゴサッカライド、カルボニル基がアルコール基に変換されたその還元誘導体、およびペンタエリスリトールから成るクラスより選択されたポリオールが挙げられ;さらに好ましくはオリゴサッカライドであり、最も好ましくはスクロースである。修飾されるポリオールのヒドロキシル基がアリル基によってエーテル化されることが好ましく、ポリオールはポリオール分子1個当たり少なくとも2個のアリルエーテル基を有する。ポリオールがスクロースであるとき、スクロースがスクロース分子1個当たり少なくとも5個のアリルエーテル基を有することが好ましい。ポリオールのポリエーテルが全モノマーの約0.01%〜約4%、さらに好ましくは約0.02%〜約2.5%を構成することが好ましい。
【0032】
本明細書で使用するカルボキシビニルポリマーを産生するのに使用するための好ましいオレフィン性不飽和カルボン酸としては、重合性アルファ−ベータモノオレフィン性不飽和低級脂肪族カルボン酸が挙げられる;さらに好ましくは、構造CH=C(R)−COOHのモノマーモノオレフィン性アクリル酸であり、Rは、水素および低級アルキル基から成る群より選択される置換基であり;最も好ましくは、アクリル酸である。
【0033】
本発明の調合物で使用される好ましいカルボキシビニルポリマーは、少なくとも約750,000の重量平均分子量を有する;さらに好ましいのは、少なくとも約1,250,000の重量平均分子量を有するカルボキシビニルポリマーである;最も好ましいのは、少なくとも約3,000,000の重量平均分子量を有するカルボキシビニルポリマーである。
【0034】
アニオン性セルロース性増粘剤は、カルボキシメチルセルロースなどを含みうる。
非イオン性セルロース性増粘剤としては、これに限定されるわけではないが:1−ヒドロキシエチルセルロース;2−ヒドロキシメチルセルロース;3−ヒドロキシプロピルセルロース;および/または4−ヒドロキシブチルメチルセルロースが挙げられる。
適切な増粘剤はヒドロキシエチルセルロース、例えばThe Aqualon Companyによって販売されているナトロソール.RTM.250 KRである。
【0035】
本明細書で有用な他の増粘剤としては、Rohm and Haas Companyによってアクリソール(登録商標)ICS−1として販売されているアクリル化ステアレス−20メチルアクリレートコポリマー;米国特許第5,318,774号に開示されているカルボン酸ポリマー;約0.1%〜約5%の、好ましくは約0.5%〜約3%のレベルの無機塩、すなわち塩化物、硫酸塩など;ならびに約1%〜約15%の、好ましくは約2%〜約10%のレベルの脂肪酸および脂肪アルコールが挙げられる。
【0036】
液体身体洗浄剤製品は、水和、膨潤または分子会合して濃度を与えるポリマー添加剤(例えばヒドロキシプロピルグアーガム)を使用することによって増粘されうる。
液体身体洗浄剤製品は、約1,000〜約5,000,000の分子量を有する約0.1%〜約5%の、好ましくは約0.3%〜約3%のカチオン性ポリマー、特に:
(I)カチオン性ポリサッカライド;
(II)サッカライドおよび合成カチオン性モノマーのカチオン性コポリマー;
(III)合成ポリマーであって:
−(A)カチオン性ポリアルキレンイミン;
−(B)カチオン性エトキシポリアルキレンイミン;
−(C)カチオン性ポリ[N−[−3−(ジメチルアンモニオ)プロピル]−N’−[3−(エチレン−オキシエチレンジメチルアンモニオ)プロピル]尿素ジクロライド];
から成る群より選択される合成ポリマー;
から成る群より選択されるカチオン性ポリマーによって作製されうる。
【0037】
任意の懸濁化剤としてまた使用されうる他の物質としては、組成物にゲル様粘度を付与しうる物質、例えばセルロースエーテル(例えばヒドロキシエチルセルロース)、グアーガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルグアーガム、デンプンおよびデンプン誘導体などの水溶性またはコロイド状水溶性ポリマー、ならびに他の増粘剤、粘度調節剤、ゲル化剤などが挙げられる。これらの物質の混合物も使用されうる。
【0038】
使用されうる懸濁化剤の別の種類は、キサンタンガムである。キサンタンガムは、市販されている生合成ゴム物質である。それは100万を超える重量平均分子量のヘテロポリサッカライドである。それはD−グルコース、D−マンノースおよびD−グルクロナートを約2.8:2.0:2.0の比で含有すると考えられている。ポリサッカライドは、約4.7%アセチルによって部分アセチル化される。この情報およびその他は、Whistler,Roy L.Editor 工業用ゴム−−ポリサッカライドおよびその誘導体(Industrial Gums−−Polysaccharides and Their Derivatives)New York:Academic Press,1973に見出される。Merck&Co.,Inc.の事業部であるKelcoは、キサンタンガムをケルトロール.RTMとして供給する。
【0039】
一般に、任意の懸濁化剤および他の粘度調節剤のレベルは、物質が添加されることによる利益を達成するために、好ましくはできるだけ低いことが好ましい。任意の懸濁化剤、増粘剤および粘度調節剤などは使用されるとき、一般に全組成物の重量の約0.01%〜約10%の、最も一般的には約0.02%〜約5.0%の、好ましくは約0.1%〜約2%、より好ましくは約0.2%〜約1.0%のレベルで使用される。
【0040】

本発明の身体洗浄剤組成物は通例、重量で約40%〜約89%、好ましくは約50%〜約85%、より好ましくは約60%〜約80%の水を含む。
本明細書の純粋な身体洗浄剤組成物のpHは一般に重要でなく、25℃で測定したときに3.0〜約9.5、好ましくは約4〜約8、さらに好ましくは約5〜約8でありうる。
【0041】
身体洗浄剤組成物は好ましくは、25℃にて100cps〜約60,000cpsの、好ましくは500cps〜30,000cpsの、さらに好ましくは約2,000cps〜約20,000cpsの粘度を有する。「粘度」という用語は本明細書で使用するように、別途規定しない限り、スピンドルCP−41を備えたBrookfield RVTDCPによって、1RPMにて3分間測定したときの粘度を意味する。「純粋な」粘度は、未希釈液体洗浄剤の粘度である。
【0042】
カプセル化される有効成分
本発明の状況における有効成分は、シャワーまたは入浴の間に快適な感覚を与えるいずれかの成分である。その感覚としては、嗅覚に対する香気による効果、衛生上の効果、皮膚柔軟物質からの触覚的の効果、化学的エスティック成分のよる温感、冷感または感覚刺激効果、可溶性天然オイルなどの心理的または生理学的な鎮静または興奮による感情的または気分的な効果が挙げられる。好ましい効果としては、カプセルからのフレグランス組成物の放出による、嗅覚による効果である。カプセル化する前に有効成分から選ばれる1つ以上をエマルジョン中で事前に混合すること、またはコア物質の有効成分が異なるカプセルを混合することのどちらかによって、1つの製品内にこれらの効果を組み合せることも可能でありうる。
【0043】
本明細書の状況において、フレグランスまたはフレグランス組成物は、臭気マスキング剤として作用する成分も含むこともでき、これらいずれかの成分の混合物、すなわち2つ以上の化学種を意味する。有効成分としてフレグランス組成物は、特に好ましく、有効成分中において50%〜100重量%、好ましくは60%〜100重量%、なおさらに好ましくは70%〜100重量%、特に好ましくは80%〜100重量%を含有する。本発明に使用されるフレグランス組成物の適当な物理的パラメータとしては、欧州特許出願公開第1767185A1号に記載されている物理的パラメータが例示される。本発明に使用されるフレグランス成分としては、アルケン、アルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、ニトリル、アミン、オキシム、アセタール、ケタール、チオール、チオケトン、イミンなどの成分をあげることができ、これの多種多様がフレグランス成分として知られている。本発明に使用されるフレグランス成分は特に制限されないが、フレグランス組成物で使用させるフレグランス成分の原子質量単位は、カプセルが放出するときに本発明の効果を十分に発揮するために、好ましく325原子質量単位未満、より好ましくは300原子質量単位未満、さらに好ましくは275原子量未満の分子量を有するものが挙げられる。一方、フレグランス成分は、より低い質量によって揮発性または水溶性が高くなりすぎるので、好ましく100原子量単位を超える、より好ましくは120原子量単位を超える分子量を有するものが挙げられる。さらに、フレグランス組成物の成分は、強いイオン化官能基、例えばスルホン酸基、硫酸基または4級アンモニウムを含有しないものが好ましい。
【0044】
各種の化学成分の複合混合物として構成される天然植物性または動物性の油および/または抽出物も香料(フレグランス)として使用されている。このような天然物も本明細書で使用されうる。大半の天然物の主要な化学成分は決定されており、それらは合成香料成分と同じ方法で使用されうる。本発明のフレグランス組成物は、少なくとも2つのフレグランスまたはフレグランス成分を含むそのフレグランス組成物が、比較的単純であるか、所望とする香り創出するために天然成分および合成香料成分の非常に複雑な混合物となる。フレグランス組成物において、フレグランス成分が3つより多くに成分を含有することが好ましく、5つより多くの成分を含有することがより好ましく、それらが8つより多くの成分を含有することがさらに好ましい。フレグランス成分としては、S.Arctander,香料フレーバーおよび化学薬品I巻およびII巻(Perfume Flavors and Chemicals.Vols.I and II),Montdair,N.J.およびthe Merck Index,8th Edition,Merck&Co.,Inc.Rahway,N.Jにより十分に記載されている。
【0045】
本発明は、より多くのフレグランスが皮膚に被着されることと、破裂したカプセル周囲の局所濃度がかなり高くなることが本発明の成功において特有であるため、カプセルコアの組成は、一部のフレグランス成分のあまり望ましくない特徴、例えばヒトでのアレルゲン性または刺激性効果を考慮する必要がある。
【0046】
一般に、カプセルは表面にフレグランスをより効率的に送達するので、より少ないカプセル、それゆえより少ないフレグランスで所望の芳香効果を達成でき、そのため全体の環境負荷は低下される。しかしながら皮膚上の、または皮膚に近接した濃度がより高いと、このような状況で安全であることが既知の成分のみを使用してコア組成物を調合するためのさらなる配慮が必要となる。望ましくない特徴を有することが既知であり、したがって本発明のフレグランス組成物から好ましくは除外される成分としては、ムスクアンブレト(CAS83−66−9)およびムスクケトン(CAS81−14−1)などのニトロムスクが例示される。さらに、溶媒としては、フタル酸エステルおよび
R−(OCHCH−OR
(式中、n=1、2または3、R=(C〜C)アルキルまたはフェニルあるいはアルキル置換フェニルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。)
として定義されるカルビトールエーテルのような、危険物質指令(Dangerous Substances Directive)(67/548/EEC)の付録1あるいはその修正またはATP(技術進歩への適合(Adaptation to Technical Progress))のいずれかに記載されたもの、あるいはその安全データシートでR43として分類された物質の場合、コア組成の1%未満、好ましくは0.1重量%未満、さらに好ましくは0.001%以下、なおさらに好ましくは分析限界以下に制限される。
【0047】
本発明においては、次の成分のレベルがコア組成の25重量%未満に、好ましくは10重量%未満に、さらに好ましくは1重量%未満に限定される場合も好ましい:アミルシンナムアルデヒド(122−40−7)、アミルシンナムアルコール(101−85−9)、アニスアルコール(105−13−5)、ベンジルアルコール(100−51−6)、安息香酸ベンジル(120−51−4)、桂皮酸ベンジル(103−41−3)、サリチル酸ベンジル(118−58−1)、シンナムアルデヒド(104−55−2)、シンナミルアルコール(104−54−1)、シトロネラール(106−22−9)、クマリン(91−64−5)、オイゲノール(97−53−0)、ファルネソール(4602−84−0)、ゲラニオール(106−24−1)、ヘキシルシンナムアルデヒド(101−86−0)、ヒドロキシシトロネラール(107−95−5)、ヒドロキシメチルペンチルシクリヘキセンカルボキシアルデヒド(31906−04−4)、イソオイゲノール(97−54−1)、リリアール(80−54−6)、リモネン(5989−27−5)、リナロール(78−70−6)、メチルヘプチンカーボネート(111−12−6)、3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン(127−51−5)。
【0048】
他の有効成分
本明細書の状況において、他の有効成分は、後述する方法でカプセル化することが可能であり、液体身体洗浄剤製品中で使用されるときに有効成分を送達しうるいずれかの物質を意味する。
有効成分としては、天然抽出物あるいは鎮静成分または興奮成分などの心理または生理効果を有する物質が挙げられ、例えば1,3,5−トリメトキシベンゼン(621−23−8)、1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼン、あるいはビタミンまたはビタミン誘導体、例えば酢酸トコフェリル(58−95−7)またはパルミチン酸レチニル(79−81−2)も本定義で有用な成分としてあげることができる。米国特許第4,622,221号および米国特許第4,719,105号に記載されているような多くの機構のいずれかによって悪臭およびその知覚を抑制または低減する成分を有効成分として提案することができる。M ErmanによるCosmetics and Toiletries Vol.120 No.5 p105に記載されたようなエマルジョンに添加されたときに、カプセル化前のエマルジョンの特性を、またはカプセル自体の特性を改善する物質も有効成分としてあげることができる。さらに、温感または冷感効果を与える物質も有効成分としてあげることができ、このような成分の例としては、WS3(商標)として知られているシクロヘキサンカルボキサミドN−エチル−5−メチル−2−(1−メチルエチル)(39711−79−0);乳酸メンチル(59259−38−0);Coolact(登録商標)10として既知の(−)−メントキシプロパン−1,2−ジオールが挙げることができるが、これら限定されるわけではない。防臭剤として作用する成分、例えば、p−メンタン−3,8−ジオール(42822−86−6)、ティーツリー油、ニーム油またはユーカリ油などの天然植物油は、有効成分としてあげることができる。抗酸化剤として作用する成分、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン(128−37−0)、ブチル化ヒドロキシアニソール(25013−16−5)ペンタエリスリチルテトラ−ジ−t−ブチルヒドロキシヒドロシンナメート、オクタデシルジt−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート(2082−79−3)およびテトラブチルエチリデンビスフェノール(35958−30−6)は、有効成分として挙げることができる。UV吸収剤として作用する物質、例えば、ベンゾフェノン、3−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオナート]メタン(6683−19−8)およびビス−エチルヘキシルオキシフェノール−メトキシフェニル−トリアジンは、有効成分としてあげることができる。前述した成分は有効成分を例示するものであるが、本発明において有効成分は前述した成分に制限されるものではない。なお、前述した成分の混合物も、本発明の有効成分として挙げることができる。
【0049】
カプセル
本発明のコアシェル型カプセルは不可欠な成分である。本発明のカプセルは、有効成分を含有し、洗浄、シャワー、または入浴中にスクラブ器具によって破裂させられるコアシェル型カプセルである。本発明のカプセルは、好ましくは、非水溶性ポリマー層に包囲された非水溶性物質の中心コアを含むコアシェル型カプセルであり、より好ましくはカプセルのコアは、壁またはシェル層を形成するポリマー層によって包囲された、主にフレグランスより成るものである。シェルという用語は硬壁カプセルの印象を与えるが、本発明においては必ずしもその必要はなく、中身を保護する被覆層にすぎないことを示している。そのためシェルはプラスチックで、変形可能であってもよい。本発明のカプセルは通例、直径1〜1000μm、好ましくは2〜500μm、さらに好ましくは5〜100μmである。コアシェル型カプセルに適したモノマーは例えば、国際公開第01/49817号に例示されたメタクリレートエステル、および国際公開第03/099005号に例示されたウレタンである。これらの物質は、所望のカプセル特性に応じて、単独のモノマーとして、または他のモノマーと混合してのどちらかで使用されうる。追加の適切なモノマーは、重合反応分野の当業者に周知である。
【0050】
コアシェル型カプセルの1つの形は、通例コアセルベーション技法によって形成されるものである。物質およびプロセスは、次の特許:米国特許第2,800,458号;米国特許第3,159,585号;米国特許第3,533,958号;米国特許第3,697,437号;米国特許第3,888,689号;米国特許第3,996,156号;米国特許第3,965,033号;米国特許第4,010,038号;および米国特許第4,016,098号に詳細に記載されている。好ましいカプセル化物質は、アラビアゴムなどのポリアニオンによってコアセルベートされた、さらに好ましくは、グルタルアルデヒドなどの架橋物質によって架橋されたゼラチン、またはカルシウムイオンによってコアセルベートされたアルギン酸塩である。
【0051】
アミノプラストカプセル
カプセルの好ましい形は、アミンおよびアルデヒド、好ましくはホルムアルデヒドを用いた、場合により尿素を含有するメラミンの縮重合によって形成されたアミノプラストカプセルである。分散体の形でアミノプラストカプセルを製造するための組成物およびプロセスについて記載した特許は、欧州特許出願公開第1,246,693A1号および米国特許第6,261,483号である。カプセルはアルデヒドとアミンとの反応によって調製されるので、有効成分のいずれのアルデヒドまたはアミン成分も反応しうるので、カプセルコア中で利用できないことが当然である。そのため有効成分は、α,β−不飽和アルデヒドを含むアルデヒド化合物および/または1級または2級アミンを、ほとんど、さらには全く含有しないことが望ましい。本発明は特に次の記載に制限されるものではないが、アミノプラストカプセル分散体を調製する代表的なプロセスは、次のステップを含む。
【0052】
フレグランス成分およびいずれかの有効成分または乳化剤またはエマルジョン安定剤を含みうる改質剤のエマルジョンの調製は、激しい撹拌の下で行われる。
第1のステップは、フレグランスオイル、メチル化メラミン−ホルムアルデヒド樹脂(適切なモル比1:3:2〜1:6:4でのメラミン:ホルムアルデヒド:メタノール混合物を用いる)および乳化剤の添加である。これらのモノマーは事前に縮合されうるか、モノマーは直接使用されうる。メラミンの一部は尿素によって置換されうる。
酸を添加してpH3.5〜6.5に調整し、温度を30〜45℃に上昇させる。分散体がオイルを含まなくなるまで、撹拌を進行させる。例えばギ酸または酢酸などの、有害な特性を持たないいずれの酸も本プロセスで使用されうる。
中程度の撹拌下で温度を60℃〜100℃まで数時間加熱することによってカプセルが硬化されれば、特に好的である。
【0053】
硬化の早期の間に、尿素、メラミンまたは他のアミン、あるいはその混合物のさらなる添加が行われて、最終分散体中のホルムアルデヒド濃度を低下させて、壁厚を増大させられれば、特に好的である。通例、10〜30%の追加のメラミンおよび/または尿素をこの段階で添加することができ、特に好的な比は5:1〜1:1メラミン:尿素である。
硬化が完了したら、温度を約50℃に低下させて、分散体を中和してから、pH約8.5まで調整する。
【0054】
容易な取扱いのために、または粘度を調整するために、カプセルを液体製品中に導入するときに、カプセルが、再分散させるのが困難でありうる大型凝集体を形成しうる沈殿またはクリーム状になるのを防止するために、スラリに分散剤を添加することが好ましい。
【0055】
最終カプセル分散体は、好ましくは0.3重量%未満の、好ましくは100ppm(重量/重量)未満の、さらに好ましくは10ppm(重量/重量)未満の遊離ホルムアルデヒドを含有するはずである。カプセル分散体中の遊離ホルムアルデヒドの量を決定するために、当分野で許容されるいずれの方法も使用されうる。方法は、EPA method EPA 8315A、高速液体クロマトグラフィーによるカルボニル化合物の決定(Determination of Carbonyl Compounds by High Performance Liquid Chromatography)、またはダウィシル200によって保存された化粧品中の遊離ホルムアルデヒドの高速液体クロマトグラフィーによる決定(High−Performance Liquid Chromatographic Determination of Free Formaldehyde in Cosmetics Preserved with Dowicil 200),Journal of Chromatography,502(1990),pages 193−200を含む。
【0056】
本手順の変形は、シェル壁が他のポリマーはもちろんのことホルムアルデヒドおよびメラミンも含むコアシェル型カプセルの調製について記載している米国特許出願公開第2007/0138674号に記載されている。
皮膚またはスクラブ器具などの基材へのカプセル被着を改善するために、あるいは利用中の被着選択性を改善するために、物理的または化学的にさらなる物質を包含することも好都合でありうる。
【0057】
上記のプロセスのカプセルは一般に、乳化条件に応じて、1〜500μmの範囲内の、好ましくは5〜100μmの範囲内の、さらに好ましくは10〜70μmの範囲内の平均粒径を有する。カプセル壁は、0.025〜1.0μmの範囲内の平均厚を有するであろう。これらのパラメータは、本発明のカプセルの適正な機能のために好ましい。
【0058】
最終分散体は通例、水中に分散した2.5%〜80%、好ましくは10%〜70%、さらに好ましくは20%〜70%のカプセルを含有しうる。
【0059】
身体洗浄剤組成物の使用方法
本組成物は、皮膚および/または体を洗浄するために、そして嗅覚的に魅力的な効果を有するなどの利点を提供するために、在来の方法で使用される。組成物の有効量、通例、約1g〜約15gの組成物が、好ましくは一般に水で湿らせた体に塗布される。体への塗布は、組成物の手、体、またはスクラブ器具への分配、組成物を塗布するために器具による皮膚の摩擦、カプセルの破裂および中身の放出を含む。製品を水ですすぎ、所望なら洗浄手順を反復できる。
本発明は、次のあげる実施例によってさらに詳細に記載される。
【実施例】
【0060】
実施例1:フレグランス組成物
【0061】
【表1】

【0062】
実施例2:カプセルの調製
2l円筒型撹拌容器に、直径50mmの標準市販分散ディスクを有する高さ調節式ディスペンサを装着した。
容器に:
−実施例1のフレグランス組成物 241g;
−粘度275mPasおよびpH8.5の、濃度70%のメチル化メラミン−ホルムアルデヒド樹脂(モル比 メラミン:ホルムアルデヒド:メタノール 1:3.9:2.4)水溶液43g;
−濃度20%のポリ−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩の溶液38g;
−水191g;
−濃度10重量%のギ酸水溶液8.6g;
を続けて注入した。
この注入物を、撹拌速度を約20mpsの周速に調節することによってカプセル分散体へと処理した。温度は約35℃に維持した。
60分後、分散体はフレグランス組成物を含んでいなかった;約30〜50μmの粒径が確立された。分散ディスクの撹拌速度を次に、容器内容物の均質な循環のために十分なレベルまで低下させた。
80℃の硬化温度を設定して、到達したら、ギ酸(pHをpH4.5に調整するため)中のメラミン−尿素(比2.5:1、メラミン:尿素)の27%懸濁物の供給を、事前に形成されたカプセル分散体に一定の質量流量で添加して、1時間の経過にわたって計量した。メラミン−尿素の懸濁物が合計25g計量された。90℃での120分の硬化期が続く。分散体を約55℃まで冷却した後、トリエタノールアミンでpH7.0まで中和して、アンモニアを使用してpH8.5まで調整した。分散剤を添加して、固体含有率約50%および粘度83mPasの均質なカプセル分散体を得た。
最終分散体の分析は、カプセルの大半が直径35〜40μmの範囲にあることを示した。分散体は37.7%のカプセル化フレグランスおよび0.33%の遊離フレグランスを含有する。
【0063】
実施例3:フレグランス無添加シャワージェル
次の処方を実施例5〜7で使用した。
【0064】
【表2】

【0065】
アキュリン22を適度に撹拌しながら水に分散させた。次に残りの成分を、それぞれが溶解するまで撹拌しながら順に添加した。
【0066】
実施例4:代表的な濃縮液体身体洗浄剤製品
【0067】
【表3】

【0068】
実施例5:カプセル破裂試験
実施例1のフレグランス組成物を含有する実施例2のカプセル分散体2.05gを実施例3のシャワージェルベース50.05gに添加して、完全に混合した。混合物1.5gを滴下ピペットによって:どちらの器具も30℃の水に5分間浸漬した、100%ポリプロピレンパフ、綿タオル地ウォッシュミット、(75/25)ポリエチレン/綿ミット(ポリエチレンミット)に、そして対照として作用する予め濡らした手にも塗布した。手に塗布した対照サンプルを事前に濡らした前腕に沿って3回摩擦して、次にヘラを使用してシャワージェルサンプルを手および前腕から擦り落として、ペトリ皿に収集した。パフを手で10秒間圧搾して、ミットそれぞれを折り曲げて、2つの側面を相互に10秒間摩擦した。4個のサンプルすべてをアルミ箔の上に置き、6cmの中央開口を有する直径19cmのドームで覆った。7名の訓練されたパネリストが、0〜5間隔尺度(5が最高強度であり、0が検出できない香気である)を使用して、香気強度を評価した。表は、各処置の平均パネルスコアを示す。
【0069】
【表4】

【0070】
1 パフは、フランス、クリシーのMonoprix S.A.より購入し、全体が直径約160μmの個々の繊維を用いたポリプロピレンメッシュより成る。非圧縮形で直径12cmを有するほぼ球形状であり、重さは50.5gである。同様の器具は、多くの薬局、スーパーマーケットおよびパーソナルケア製品を販売する店舗より入手できる。
2 綿ミットは、20cm×14cm×1cmの寸法を有し、周囲条件下で乾燥時に重さ約37gである、100%綿タオル地織物より成る。個々の糸は、直径約640μmを有する。これらのミットもまた、多くの薬局、スーパーマーケットおよびパーソナルケア製品を販売する店舗より入手できる。
3 75%ポリエチレン、25%綿ウォッシュミットは、薄い綿織物ベースによってループ状にされた直径約180μmのポリエチレン繊維より構成されている。ミットの重量は37gであり、寸法22cm×12cm×1cmを有していた。ミットはフランス、クリシーのMonoprix S.A.より購入したが、同様の器具は多くの薬局、スーパーマーケットおよびパーソナルケア製品を販売する店舗より入手できる。
明らかにパフがカプセルの破裂および内容物の放出で最も効果を有していたのに対して、より柔らかい綿タオル地ミットおよび手はほとんど効果を有してなかった。
【0071】
実施例6
本実施例は、各種のスクラブ器具がカプセルを異なる程度まで破裂させることを証明する。実施例2のシャワージェルベース50gに、実施例1のカプセル1.25gを添加して、カプセルを分布させるためにゆっくり撹拌した。本分散体を2個の同一のスクラブ器具に滴下ピペットを使用して塗布して、各器具にサンプル2.5gができるだけ均等に分布するように送達した。各対の一方のサンプルを手で5秒間摩擦または操作して、香気強度評価パネルへの提示直前にカプセルを破裂させた。再び、カプセル分散体の混合から官能試験終了までの実験全体は1時間未満で完了した。パネルは、香気強度を0〜5スケールで評価した。平均強度スコアを下の表に示す。
【0072】
【表5】

【0073】
スコアより、高い割合の合成ポリマーを含むスクラブ器具がカプセルの多くを破裂させ、その結果としてより多くのフレグランスを放出させたことが明らかである。
【0074】
実施例7
実施例1のカプセルを含有する実施例2のシャワージェルのサンプル1.0gをスクラブ器具に、または濡れた手に滴下して、次に器具を前腕の皮膚に沿って摩擦した。皮膚をすすいで、ペーパータオルで優しくたたいて乾燥させ、皮膚の香りをパネルに評価させた。
【0075】
【表6】

【0076】
再び、パフおよびポリエチレンミットは、より多くのフレグランスが皮膚に残存することを示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)少なくとも1つの疎水性合成ポリマーを含有するスクラブ器具および
(2)有効成分が中にカプセル化されたコアシェル型カプセルを含有する液体身体洗浄剤組成物
を備える身体洗浄方法。
【請求項2】
スクラブ器具が25重量%を超える疎水性合成ポリマーを含有することを特徴とする請求項1に記載の身体洗浄方法。
【請求項3】
スクラブ器具が疎水性合成ポリマーの複数の層を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の身体洗浄方法。
【請求項4】
スクラブ器具における乾燥および非圧縮状態で最長寸法に対する最短寸法の比が、100:1未満の縦横比であるポリエチレンおよび/またはポリプロピレンメッシュの複数の層を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の身体洗浄方法。
【請求項5】
液体身体洗浄剤組成物が水性であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の身体洗浄方法。
【請求項6】
コアシェル型カプセルを含有する水性洗浄剤組成物において、1種以上の界面活性剤を3〜95重量%含有することを特徴とする請求項5に記載の身体洗浄方法。
【請求項7】
液体身体洗浄剤組成物中のコアシェル型カプセルが直径1μm〜500μmの平均粒径を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の身体洗浄方法。
【請求項8】
コアシェル型カプセルのコア内の有効成分の50%〜100重量%が香料組成物で構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の身体洗浄方法。
【請求項9】
液体身体洗浄剤組成物中のコアシェル型カプセルがアミノプラストコアシェル型カプセルであることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の身体洗浄方法。
【請求項10】
カプセル化された有効成分が入ったコアシェル型カプセルを含有する液体身体洗浄剤組成物を皮膚に塗布することおよび皮膚上に有効成分を放出させるためにスクラブ器具を使用することを特徴とする身体洗浄方法。
【請求項11】
入浴またはシャワー中に皮膚を洗浄するために使用する液体洗浄組成物中に存在するカプセルを破裂させるために、少なくとも1つの疎水性合成ポリマーを含有することを特徴とするスクラブ器具の使用方法。

【公開番号】特開2009−137966(P2009−137966A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−314189(P2008−314189)
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(000169466)高砂香料工業株式会社 (194)
【Fターム(参考)】