説明

車両のホイールの内部に配置される検出ハウジングの交換方法、その実行を可能にする装置およびセンサ

【課題】本発明は、−各ホイール内に設置された無線センサ(100)および受信機、−各センサ(100)に割り当てられ、したがって、特に、受信機に信号を識別させることを可能にする固有識別子番号を備える型の車両(V)のホイールの特に圧力監視装置の欠陥センサ(100)の交換方法に関するものである。
【解決手段】この方法は、−欠陥センサ(100)を取り外し、−欠陥センサ(100)の固有識別子番号を識別し、読み取り、−車両で使用した通信プロトコルを識別し、読み取り、−割り当てられた通信プロトコルも識別子番号もない新しい未使用センサ(200、200’)に該固有識別子番号を割り当て、および、同時に、−該通信プロトコルを利用するために新しいセンサ(200、200’)をプログラミングすることからなることを特徴とする方法に関する。本発明は、また、その方法を実行することのできる装置(D)およびセンサ(200)に関する。用途は、車両のホイール内で使用可能なデータの検出である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のホイールの内部で使用可能なデータの検出の分野、および、特にその検出手段の交換を確実に行うことができる適用に関するものである。
【背景技術】
【0002】
圧力監視装置のような検出装置は、従来から、車両の各ホイールの内部に配置された固有識別子(ID)番号が与えられた無線圧力センサおよび該センサの情報を受信することができる受信機によって構成されている。これらの情報の管理、および、特に情報源の決定は、該固有識別子の認識を特に有効にする。
【0003】
固有識別子およびその位置測定間のリンクは、車両の運行の際自動車メーカーで使用された学習段階中に実行される。この学習段階は、受信機および接続されたオートマトン/プロセッサに特定の識別子を含む信号(および、したがってデータ)が特定のホイールから出力されたデータ(および、したがってホイールの位置測定)に対応することを認識させることからなる。
【0004】
今日では、センサが使用不能のとき、運転者は車両メーカーの車両修理工場へ行き、そこで欠陥センサを新しい固有識別子番号を付与された新しいセンサに交換しなければならない。そのとき、新たな学習段階を実行して、一方では欠陥センサの取り外しによってもはや使用されなくなった固有識別子の番号にリンクされたデータの割り当てを削除し、もう一方では新たな番号およびその位置測定間の新しいリンクを創設しなければならない。
【0005】
従来技術では、これらの欠点の解決方法を提案しており、それらの中のいくつかの解決方法を下記に示す。
【0006】
特許文献1には、車両の各タイヤが備えるセンサを含み、タイヤのパラメータを検出するタイヤ監視装置が記載されている。センサは、無線接続によって、各センサによって送られた検出結果を受信する受信機を備える監視装置に検出結果を転送し、それによって、検出され、該受信機によって受信された結果に基づいて各タイヤのパラメータを監視する。従来技術の欠点を解決するために、該センサまたは該監視装置は、
−該センサおよび該監視装置間のデータ転送用の二種類以上の転送方法の情報を記憶する記憶装置、および、
−これらの記憶された方法の中で一種類の転送方法の情報を選択するための、および、使用可能な転送方法についての情報に基づく転送方法を設置するためのスイッチ手段を、
備える。
【0007】
この装置は、記憶装置の内部の全ての通信プロトコルをセンサで自由に使用できるようにして、本発明による交換センサが車両メーカーおよびモデルに関係なく車両監視装置と対話しに来ることを許可する。監視装置が新しいセンサと対話するために全部のプロトコルを使用するときも同様である。
【0008】
特許文献2には、
−車両の電子制御装置と対話するためのタイヤ圧力監視装置によって使用される複数の通信プロトコルを記憶するように設定された記憶装置、
−車両のデータを要求するように設定された車両データ要求モジュール、
−該データを受信するように設定された車両データ受信モジュール、
−少なくとも一つの通信プロトコルを検索するために記憶装置にアクセスするように設定されたアクセスモジュール、
−所定の車両用にどの通信プロトコルが記憶されているかを決定するように設定された決定モジュール、および、
−車両のデータに基づいて通信プロトコルを選択するように設定された選択モジュール、
を備えるタイヤ圧力監視装置用ツールが記載されている。
【0009】
記憶されたプロトコルから、ツールは、その更新またはシステムの再設定を確実にすると同様に、車両のタイヤ圧力監視装置と、または、電子制御装置(センサ)と対話することができる。
【0010】
特許文献3には、
−第一の記憶装置内で圧力監視装置を使用するための複数の選択可能なプログラムの記憶、
−選択されたプログラムに対応して、決定されたプロトコルによってタイヤ圧力監視装置を使用するための選択可能なプログラムの一つのアクティブ化、
を含むタイヤ圧力監視装置のプログラム方法が記載されている。この解決法には、実際の巨額な投資を必要とする車載式故障診断システム(オンボードダイアグノーシス(OBD))を使用した識別子の割り当てか、タイヤ圧力監視装置がその間には完全に作動しない車両走行最小期間を必要とする段階である車両ボードコンピュータによる自動学習段階が必要とされる。
【0011】
また、タイヤ圧力監視装置を備える型の車両でタイヤを交換する方法を記載している特許文献4が存在する。該車両は、第一の識別コードを有し、第一のホイールに装着された第一のセンサを備える。この第一のセンサの故障のとき交換するため、その識別子番号は交換センサにコピーされる。
【0012】
そのような方法は、この分野で使用することが可能な複数の通信プロトコルを考慮しておらず、したがって、各種のセンサが車両メーカー、モデル、その他に適したプロトコルを使用するので、様々な種類の未使用センサの在庫を設置することを必要とする。したがって、そのような方法は、ロジスティック、貯蔵コスト、バッテリの寿命の管理の欠点を示す。
【0013】
従来技術の文献の分析後、様々なサブアセンブリの多目的性は、センサ、監視装置または質問ツールを備え、これらのサブアセンブリが他のサブアセンブリと対話できる通信プロトコルを使用できるようにする記憶装置の使用の周辺に構築されているように思われる。
【0014】
この特徴によって、監視装置の作動時、または、サブアセンブリの交換のとき、異なるサブアセンブリ間での対話の可能性を保証することができる。しかしながら、この特徴では、欠陥センサの交換のときの学習の必要性に関係する欠点は解消されない。実際、たとえ、センサまた他のサブアセンブリが車両または監視装置のモデルに関係なく、対話する可能性を保持していても、学習段階を確実にすることはなお必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】欧州特許第1562162号
【特許文献2】米国特許2008/0100430号
【特許文献3】国際特許第2009006518号
【特許文献4】米国特許2005132792号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
この状態から出発して、本出願人は、前記センサの交換をより簡単に、且つ、より迅速にすることを目的として研究を行なった。
【課題を解決するための手段】
【0017】
この研究の結果、特に車両のホイールの圧力監視装置の欠陥センサの交換方法において、
−各ホイール内に設置された無線センサおよび受信機、
−各センサに割り当てられ、したがって、特に、受信機に信号を識別させることを可能にする固有識別子番号
を備える型の交換方法であって、下記のように、
−欠陥センサを取り外し、
−欠陥センサの固有識別子番号を識別し、読み取り、
−車両で使用した通信プロトコルを識別し、読み取り、
−割り当てられた通信プロトコルも識別子番号もない新しい未使用センサに該固有識別子番号を割り当て、および、同時に、
−該通信プロトコルを利用するために新しいセンサをプログラミングする、
ことからなることを特徴とする交換方法の概念と実現に到達した。
【発明の効果】
【0018】
この特徴は、初期識別子番号が保持されているので、装置の学習段階を回避する点で特に利点がある。もはや装置全体の診断を実行する必要はなく、したがって、車両メーカーの修理工場だけが使用することのできる複雑なプログラミングおよび学習設備にアクセスする必要はなくなる。このように、その方法は、車載式故障診断システム(OBD)を使用せずに、交換するセンサに割り当てられた識別子およびプロトコルを読み取ることを提案するものである。
【0019】
本発明の方法によって提案された多目的性は、センサがあらゆる識別子またはあらゆるプロトコルから未使用であるという事実から由来する。
【0020】
通信を可能するために、識別子を読み取ると、またはこの読み取りと同時に、プロトコルも読み取られる。
【0021】
このプロトコルの識別は、車両メーカーおよびモデルの視覚による識別によって、および/または、車両識別コード(コードV.I.N.(Vehicle Identification Number)車両識別番号)の読み取りによって実行される。
【0022】
もちろん、センサに新しい番号を割り当てる作業は従来のセンサの製造時に組織的に実施されるので、この作業を可能にする設備も存在している。しかしながら、本発明では、識別子割り当て設備は、欠陥センサから新しいセンサへの識別子および通信プロトコル(プログラムのロード)の同時転送を実行して、新たな方法で使用される。別の実施態様によると、位置情報の転送も同様に実行される。
【0023】
本発明の目的によって、欠陥センサの交換はかなり簡単になり、コストも低くなる。
【0024】
実際、特許文献4によって提案された解決方法とは異なり、各種のセンサは車両メーカー、モデルなどに適したプロトコルを自由に使用するので、もはや様々な種類の未使用センサの在庫を管理する必要はない。さらに、特許文献3によって提案された解決方法とは異なり、その解決方法を長時間で、高コストのものにしていた車載式故障診断システム(OBD)のインターフェースも車両走行による自動学習段階も経る必要がなくなる。事実、本発明の方法によって、車両のホイールの最初の回転からタイヤの圧力監視装置の全体的な機能性を可能にする。
【0025】
番号の割り当てを簡単にするためには、新しいセンサは、その製造時に識別子が全く割り当てられていない特に元のセンサである。この「未使用の」状態は従来の製造出荷時には存在せず、したがって、これは本発明の方法の実行が必要とする新しい特性を採用するセンサである。
【0026】
このように、本発明の方法は、公知のルーティングの内部で特定の作業を選択し、それを新しい状況に応用することからなる。公知のルーティングとは、センサが製造ラインの出口で固有識別子番号を割り当てられる車両監視装置の初期設定および作動開始のものである。状態はもはや作動開始ではなく、欠陥センサの番号の読み取りおよび記憶の機能性を要求する保守および交換作業である。
【0027】
古いセンサに代わって、その古いセンサの番号が割り当てられる前記の新しいセンサは、後に記載する装置のような低周波数波による遠隔作業ツールの使用のため識別子およびプロトコルのロード前または後にタイヤ内に設置される。
【0028】
欠陥センサの固有識別子番号の読み取りは、保守作業のときに使用されている型の低周波数波を利用する携帯用電子ハウジング型ツールによって実行される。
【0029】
未来の保守を容易にするために、本発明の方法は、該固有識別子番号を備えるタグを編集することからなる。実際、その本体に識別子番号を備えるセンサもあるが、本発明の方法で使用できる「未使用の」センサについては同様ではない。
【0030】
実際、固有識別子番号の読み取りは、オペレータが欠陥センサを保持しているとき、そのセンサを直接視覚で読み取ることによっても実行できる。
【0031】
本発明は、また、上に記載したような方法を実行することができ、欠陥センサの番号を確実に読み取り、それを記憶し、新しいセンサのメモリへの転送を確実に実行する携帯電子ハウジング型ツールによって構成されていることを特徴とする装置に関するものである。センサのプログラミングは、様々な方法で実行することができ、その中には、ブルートゥース(Bluetooth)V4.0またはジグビー(Zigbee)またはデルタ制御圧力を介した、または、低周波数125kHzでのセンサを内蔵するハウジングのマイクロプロセッサに接続された圧力センサによる転送がある。
【0032】
別の特徴によると、メモリに可能なプロトコルのプログラミング一式を備え、車両について識別された通信プロトコルに応じてセンサのプログラミングを確実に行う。これらのプロトコルは、データベースおよび/または情報サーバから更新できる。
【0033】
また別の特徴によると、本発明の装置はUSB技術によって、コンピュータ(PC)を使用してデータベースおよび/または専用サーバに接続される。
【0034】
特に好ましい、また別の特徴によると、本発明の方法は、トレイサビリティのため実行される保守作業をデータベースに記憶することからなる。
【0035】
接続される装置またはコンピュータとの接続ネットワークを介したデータベースへのこの接続は、センサの最後の再生および/または交換作業以後、キロメートル法のトラッキングでクライアントによるまたは車両ごとの記名トレイサビリティの目的での保守作業の記憶化のため利用される。保守作業の履歴レポートのそのようなトレイサビリティおよびアーカイブ化によって、
−センサの更新の必要性をクライアントに警告するためのデータ警報システムの設定、
−タイヤの消耗を推論し、行動指針を提供するために使用されるタイヤメーカーに関係するトラッキングの設定、
を可能にする。
【0036】
また、このデータベースによってスペア市場の消費をリアルタイムに追跡することができ、したがって、設置されるスペアセンサの容量およびモデルを知って、該センサの製造をより良く管理し、捕捉することができる。
【0037】
車両モデルのオペレータによる視覚識別後、モデルの名称が装置内で捕捉されるが、その名称は、直接的な視覚読み取りの後それ自体装置で捕捉される識別子が割り当てられるのを見ると同時に、該センサの通信モジュールが設定されるベース上の通信プロトコルに対応する。
【0038】
同様に、低周波数検索によって装置がこれらの一式のパラメータを回収することができるならば、捕捉は無用になることがある。別のパラメータは、センサの位置測定の暗号化された情報によって構成されることがある。実際、当初のプロトコルがそれを命令するときにとりわけ使用される特に好ましい別の特徴によると、その方法は、センサが内部に配置されているホイールを位置測定することのできる情報が固有識別子と同時にセンサのメモリ内に割り当てられていることが注目される。そのような装置および一式の未使用センサを所有していれば、どの修理業者でも車載式故障診断システム(OBD)との対話装置を必要とせずに、センサの保守作業を実行することができる。
【0039】
新しいセンサが設置されると、このセンサのプログラミングおよび構成は遠隔検索を実行し、該センサに送信させる該装置によって確認される。
【0040】
別の特徴によると、このセンサのプログラミングおよび構成が遠隔検索を実行し、該センサに送信させる該装置によって確認されるのは、設置の前である。したがって、その方法は、プログラミング後に新しいセンサを検索することからなり、そのセンサはその状態の有効化によって応答することが注目される。そのとき、この検索は外部データベースで実行される。
【0041】
本発明の基本的な概念はその最も基本的な形式でこれまでに説明してきたが、その他の詳細および特徴は、以下の、非限定的な例として示した、添付図面を参照した本発明による装置およびセンサの二つの実施態様の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】図1は、本発明による方法の実行装置の第一の実施態様を図示した概略図である。
【図2】図2は、本発明による方法の実行装置の第二の実施態様を図示した概略図である。
【図3】図3は、本発明による方法の実行装置の第一の実施態様を図示した概略図である。
【発明を実行するための形態】
【0043】
図1に示したように、本発明による方法は、車両Vのホイールの欠陥センサ100の識別子番号の読み取りを確実に行い、それを記憶し、新しいセンサ200のメモリに確実に転送する携帯用低周波数電子ハウジング型ツールによって構成される図示した装置Dによって実行される。
【0044】
携帯用電子ハウジングDは、低周波数転送による欠陥センサの検索を確実に行うことができ、または(特に欠陥センサがもはや検索できない場合)、オペレータはセンサ100のハウジングで識別子番号を読むことができる。オペレータが実行する別の作業は、利用する通信プロトコルを決定することのできる車両の認識に関する。
【0045】
したがって、装置Dが本発明によるどんな識別子番号またはプロトコルで未使用なセンサ200に低周波数によって通信するとき、古い識別子番号および利用されたプロトコルは該センサにロードされる。これを実行するために、センサ200は、空のまたは再書き込み可能なストレージメモリを備えることを特徴とする。
【0046】
別の特徴によると、情報は、内部に欠陥センサ100が以前は配置されており、新しいセンサ200がこれから配置されるホイールの位置に関係する。
【0047】
図2に示した方法は、その方法を実行する装置D’が収容盤300を備える電子ハウジング型で、欠陥センサ100の番号の読み出しを確実に行い、それを記憶し、新しいセンサ200’のメモリに確実に転送するための接触による情報の読み取りおよび/または情報の転送の目的を有するセンサの通信型のツールによって構成されている点で第一の方法とは異なっている。転送は、無線周波数を使用せずに乾燥接触によって実行される。そのような特徴により、装置D’は欠陥センサが内蔵している情報の読み取りを可能にするために欠陥センサに給電することができる。このため、センサ200’は、そのセンサ200’に収容されたサブアセンブリと接続されたインターフェース210’を備えており、電子ハウジングD’の収容盤300はそのインターフェースと協働する。
【0048】
無線周波数であれ、または、直接接触であれ、携帯用電子ハウジング型ツールDまたはD’は、欠陥センサが利用した通信プロトコルを採用するため未使用センサの構成を確実にする。
【0049】
一連の作業の一実施例を図3に示した。この図によって示されている実施態様によると、本発明の方法の各段階は下記のように連続して行われる:
−段階1
車両の識別番号が読み取られ、それがなければ、メーカー、モデルおよび年が読み取られ、
−段階2
交換すべきセンサの識別子が読み取られ、このセンサの位置(左前、右前など)もまた割り出され、
−段階3
プログラミング装置に、識別子を受けるための未使用な記憶領域を備える、あらゆるプロトコルから完全に未使用なセンサを配置し、
−段階4
プログラミング装置をUSB型技術によって、コンピュータ(PC)を使用してデータベース、専用サーバに接続し、
−段階5
読み取られたデータ(VIN、位置測定、識別子)を捕捉し、PC内にある実行可能に組み合わされたデータベースはプログラミングモジュールを使用して様々な方法によってセンサのプログラミングを始動する。それらの技術としては、ブルートゥース(Bluetooth)V4.0またはジグビー(Zigbee)またはデルタ制御圧力を介した、または、低周波数125kHzでのセンサを内蔵するハウジングのマイクロプロセッサに接続された圧力センサによる転送がある。このプログラミング期間に、良好で、且つ、固有のプロトコルおよび交換すべきセンサで読み取られた識別子は、新しいセンサ内に導入される。
−段階6
センサは無線周波数(315MHz、434MHz、868MHz、さらにジグビー(Zigbee)、ブルートゥース(Bluetooth)V4.0)で応答し、すべての転送とその良好な学習を有効化する。この有効化は、取り付けを開始し、損傷の場合取り外しを回避する最終テストを構成している。
−段階7
技術者は、古いセンサに代えて新しいセンサを取り付ける。
【0050】
上記に記載、説明した方法、装置およびセンサは一例であって、本発明を限定するものではないことは理解されよう。もちろん、本発明の範囲内で、様々な改良、変更、修正を行うことができる。
【符号の説明】
【0051】
100、100’ 欠陥センサ
200、200’ 新しいセンサ
210’ インターフェース
D 装置
V 車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に車両(V)のホイールの圧力監視装置の欠陥センサ(100)の交換方法において、
−各ホイール内に設置された無線センサ(100)および受信機、
−各センサ(100)に割り当てられ、したがって、特に、受信機に信号を識別させることを可能にする固有識別子番号
を備える型の交換方法であって、下記のように、
−欠陥センサ(100)を取り外し、
−欠陥センサ(100)の固有識別子番号を識別し、読み取り、
−車両で使用した通信プロトコルを識別し、読み取り、
−割り当てられた通信プロトコルも識別子番号もない新しい未使用センサ(200、200’)に前記固有識別子番号を割り当て、および、同時に、
−前記通信プロトコルを利用するために新しいセンサ(200、200’)をプログラミングする、
ことからなることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記欠陥センサ(100)の固有識別子番号の読み取りは、携帯用電子ハウジング型ツール(D)によって実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記センサが内部に配置されているホイールの位置測定を可能にする情報は、固有識別子と同時にセンサ(200、200’)のメモリに割り当てられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記固有識別子番号を備えるタグを編集することからなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記欠陥センサ(100)の固有識別子番号の読み取りは、該欠陥センサ(100)で視覚的に実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
欠陥センサ(100)の番号を確実に読み取り、それを記憶し、新しいセンサ(200)のメモリへの転送を確実に実行する低周波数携帯用電子ハウジング型ツール(D)によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の方法を実行することができる装置。
【請求項7】
収容盤(300)を備える電子ハウジング(D’)型で、欠陥センサ(100)の番号の読み取りを確実に行い、それを記憶し、新しいセンサ(200’)のメモリに確実に転送するための接触による情報の読み取りおよび/または情報の転送の目的を有するセンサの通信ツールによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の方法を実行することができる装置。
【請求項8】
前記欠陥センサ(100)によって利用された通信プロトコルを採用するためにセンサ(200)のプログラミングを確実に行う低周波数携帯用電子ハウジング型ツール(D)によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の方法を実行することができる装置。
【請求項9】
前記センサ(200’)のハウジングによって収容されたサブアセンブリと接続され、電子ハウジング(D’)の収容盤(300)が協働するインターフェース(210’)によってあらかじめ形成されることを特徴とする請求項1に記載の方法を実行することができるセンサ。
【請求項10】
トレイサビリティのため実行される保守作業をデータベースに記憶することからなる請求項1に記載の方法。
【請求項11】
プログラミング後新しいセンサを検索することからなり、該センサはその状態の有効化のため応答することを特徴とする請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−511758(P2013−511758A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−539391(P2012−539391)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【国際出願番号】PCT/FR2010/052461
【国際公開番号】WO2011/061455
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ZIGBEE
【出願人】(509100793)エルディーエル テクノロジー (4)
【Fターム(参考)】