説明

車両の室内外への部品の取付け構造

【課題】 車両の室内外への部品の取付けにおいて、位置決めの穴加工などによる加工工数の増加や車両壁部の剛性低下を招くこと無く、組付け性を向上させることが可能な取付け構造を提供する。
【解決手段】 車体の室外側壁面を形成するアウターパネル(4)の室外側に室外部品(3)を固定し、インナーパネル(5)の室内側に室内部品(7)を固定した車両の室内外への部品(3,7)の取付け構造において、アウターパネル(4)に室外部品(3)を固定する貫通孔(91)を設け、その室内側に位置したインナーパネルにアクセスホール(51)を設け、室内部品(7)には突起形状部(71)が設けており、室外部品(3)は貫通孔(91)を介して室内側から螺結固定され、室内部品(3)は突起形状部(71)がアクセスホール(51)に挿入された状態でインナーパネル(5)に固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両室内に取付けられる部品の位置決め機構に関し、更に詳しくは、部品や加工工数を別途増やすこと無く、室内部品の取付け時の位置決めを容易に行なうことができる車両の室内外への部品の取付け構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ドアのインナーパネルへのドアトリムの取付けにおいて、特許文献1には、ドアインナーパネルの肩部に形成した位置決め孔に、ドアトリムの裏面に設けたテーパ状の位置決め用リブを差込むことにより、ドアトリムのドアインナーパネルに対する位置決めを行う技術が開示されている。
【0003】
このような取付け構造においては、ドアインナーパネルに位置決め用の長孔を複数設けているため加工工数が増えると共に、ドアインナーパネルの肩部の剛性を低下させる虞があった。また、位置決め用のリブがドアトリムの裏面に隠れる位置に設けられているため、組付け作業時に作業者がリブを確認することができず、作業者は長孔へのリブの差込みを勘に頼って行わなければならなかった。
【0004】
【特許文献1】特許第2914597号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両の室内外への部品の取付けにおいて、位置決めの穴加工などによる加工工数の増加や車両壁部の剛性低下を招くこと無く、組付け性を向上させることが可能な取付け構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記従来技術の有する課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明者らは、車両の室外壁および室内壁の近接した位置にそれぞれ部品が取付けられる場合に、室外側の部品(以下、室外部品という)の固定に用いるアクセスホールを利用して、室内側の部品(以下、室内部品という)の取付け時の位置決めを行うことにより、加工工数の増加や車両壁部の剛性低下を招くこと無く、組付け性の向上が可能であるという知見を得た。
【0007】
即ち本発明は、車体の室外側壁面を形成するアウターパネルと、室内側壁面を形成するインナーパネルとを備え、前記アウターパネルの室外側に室外部品を固定し、前記インナーパネルの室内側に室内部品を固定した車両の室内外への部品の取付け構造において、
前記アウターパネルには、前記室外部品を固定するための貫通孔が設けられ、該貫通孔の室内側に位置した前記インナーパネル部分には、前記貫通孔へのアクセスホールが設けられ、前記室内部品には、前記アクセスホールと重なる位置に突起形状部が設けられており、
前記室外部品は、前記アウターパネルの貫通孔を介して、前記アウターパネルの室内側から螺結する締結部材により固定され、前記室内部品は、前記突起形状部が前記アクセスホールに挿入された状態で、前記インナーパネルに固定されていることを特徴とする車両の室内外への部品の取付け構造にある。
【0008】
本発明において、前記突起形状部は、相互に隣接しかつ前記アクセスホールへの挿入方向に略平行な起立片部と水平片部を備え、前記室内部品は、前記起立片部の車両上下方向の端縁と前記水平片部の車両前後方向の端縁とが前記アクセスホールの縁に当接した状態で、前記インナーパネルに固定されていることが好適である。
【0009】
また本発明において、前記アウターパネルおよび前記インナーパネルが、車体のドア部を形成するドアアウターパネルおよびドアインナーパネルであり、前記室外部品がドアミラーであり、前記室内部品がドアの室内側を覆うドアトリムであって、前記ドアトリムの上端縁の車両前後方向前端に、前記突起形状部が設けられていることが好適である。
【0010】
前記ドアトリムの上方に、前記ドアミラーの固定部を車両室内側から覆うガーニッシュが設けられ、前記突起形状部が挿入された前記アクセスホールが、前記ガーニッシュの下端部で覆われていることが好適である。さらに、前記ドアトリムの上端縁の前記ガーニッシュに沿った部分にフランジ部が立設され、該フランジ部に連続して前記突起形状部の前記起立片部が設けられており、前記突起形状部が挿入された前記アクセスホールと前記フランジ部とが、前記ガーニッシュの下端部で覆われていることが好適である。
【発明の効果】
【0011】
上述の如く本発明は、車体の室外側壁面を形成するアウターパネルと、室内側壁面を形成するインナーパネルとを備え、前記アウターパネルの室外側に室外部品を固定し、前記インナーパネルの室内側に室内部品を固定した車両の室内外への部品の取付け構造において、前記アウターパネルには、前記室外部品を固定するための貫通孔が設けられ、該貫通孔の室内側に位置した前記インナーパネル部分には、前記貫通孔へのアクセスホールが設けられ、前記室内部品には、前記アクセスホールと重なる位置に突起形状部が設けられており、前記室外部品は、前記アウターパネルの貫通孔を介して、前記アウターパネルの室内側から螺結する締結部材により固定され、前記室内部品は、前記突起形状部が前記アクセスホールに挿入された状態で、前記インナーパネルに固定されているので、車体壁部を挟んで室内外に部品を取付ける場合に、室外部品を取付けるためのアクセスホールを、室内部品を取付けるための位置決めとして利用することができ、車体パネルへの加工工数を削減することが可能である。また、室内部品の取付けのみに使用する位置決め孔を別途設ける必要が無いため、穴加工によるパネルの剛性低下を防止することが可能である。さらに、突起形状部によりアクセスホールが塞がれるので、外部からの風の侵入を防止するためのシール等を別途設ける必要が無い。
【0012】
また本発明において、前記突起形状部は、相互に隣接しかつ前記アクセスホールへの挿入方向に略平行な起立片部と水平片部を備え、前記室内部品は、前記起立片部の車両上下方向の端縁と前記水平片部の車両前後方向の端縁とが前記アクセスホールの縁に当接した状態で、前記インナーパネルに固定されている態様では、車両上下方向および前後方向における室内部品の取付け位置の規制が可能となり、部品の取付け精度が向上するため、乗員の目にとまりやすい室内部品の見切り等の外観が向上する。また、起立片部と水平片部は互いに直交するため、突起形状部の挿入方向に対して垂直に作用する荷重に対して、互いの片部が補強し合い、突起形状部を薄肉化しつつも剛性の向上が可能である。
【0013】
また本発明において、前記アウターパネルおよび前記インナーパネルが、車体のドア部を形成するドアアウターパネルおよびドアインナーパネルであり、前記室外部品がドアミラーであり、前記室内部品がドアの室内側を覆うドアトリムであって、前記ドアトリムの上端縁の車両前後方向前端に、前記突起形状部が設けられている態様では、ドアミラーの取付け用のアクセスホールを、ドアトリムの位置決めに利用することにより、位置決めの突起形状部が作業者から見やすいドアトリムの上端縁に配設され、且つ、前端に位置することにより、作業者はアクセスホールと突起形状部とを目視しながら容易かつ迅速に位置決めでき、製造ライン上での作業時間の短縮が可能である。
【0014】
さらに本発明において、前記ドアトリムの上方に、前記ドアミラーの固定部を車両室内側から覆うガーニッシュが設けられ、前記突起形状部が挿入された前記アクセスホールが、前記ガーニッシュの下端部で覆われている態様においては、作業者が確認し易く、外観上見えやすいドアトリム上端縁に位置決め構造が配設されていながらも、別途位置決め構造を隠すための部品や手段を設ける必要が無く、部品点数の増加を防止しつつ、位置決め構造部の外観性能を確保することが可能である。
【0015】
さらに本発明において、前記ドアトリムの上端縁の前記ガーニッシュに沿った部分にフランジ部が立設され、該フランジ部に連続して前記突起形状部の前記起立片部が設けられており、前記突起形状部が挿入された前記アクセスホールと前記フランジ部とが、前記ガーニッシュの下端部で覆われている態様においては、前記ガーニッシュとドアトリムとの隙間が確実に塞がれることで、位置決め構造部もより確実に閉鎖され、また、突起形状部の起立片部とフランジ部とが連続して設けられたことにより、突起形状部の付根部分の強度剛性を向上することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の詳細な構造について、一実施形態として車体を形成する壁部のうち、ドアを配置した箇所におけるドアミラーとドアトリムの取付け構造を例に取り、図1〜図5を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る自動車1の側面から見た状態の前方側を示し、自動車1の側部に側壁の一部を構成する開閉可能なフロントドア2を備えている。フロントドア(サイドドア)2には、昇降可能なウィンドウガラスを配置するための窓枠であるウインド開口(窓用開口)10が設けられ、ウインド開口(窓用開口)10の前方下部箇所の車両室外側にドアミラー3が設置されている。
【0018】
図2は、フロントドア2を車両内側から見た側面図であり、図において、フロントドア2は、車両室外側を形成するアウターパネル4及び車両室内側を形成するインナーパネル5等からなるドアパネル6を本体とし、アウターパネル4とインナーパネル5の間に空間を設けた状態で周辺部を接合した所謂シェル構造をなしている。更に、ドアパネル6のウインド開口10の下方の車両室内側にはドアの内装材としてドアトリム7が設けられ、該ドアトリム7は、意匠面の裏面側に取付けられた複数個のクリップでインナーパネル5に取付けられる。ドアトリム7の車両前後方向の前端部の上方の車両室外側にはドアミラー3が位置し、ドアミラー3の固定位置に相当する車両室内側には、ドアミラー3の室内側の固定部を覆うミラーガーニッシュ8が取付けられている。ミラーガーニッシュ8は、ウインド開口10に対しては、車両前後方向の前側下端部に位置している。
【0019】
ドアミラー3とミラーガーニッシュ8の取付けの構造を、図3の拡大分解斜視図および図4の断面図を用いて、更に詳しく説明する。図において、ドアミラー3の取付け面の中央には取付け部30が突設され、該取付け部30には3個のスタッドボルト31,32,33が植設されている。一方、ドアパネル6のアウターパネル4には孔40が設けてあり、さらに該孔40の内側に設けられているリンフォース9には、前記スタッドボルト31,32,33に対応して3個の取付け穴91,92,93が設けられ、このうち2個の取付け穴92,93は、インナーパネル5の取付け穴52,53と接合されている。また、取付け穴91を設けた箇所はリンフォース9とインナーパネル5との間に空間があり、この空間を介して前記取付け孔91に臨ませてアクセスホール51が設けられている。
【0020】
そして、ドアミラー3の取付け部30をアウターパネル4の孔40に挿入し、取付け穴91,92(52),93(53)に挿通したスタッドボルト31,32,33にナット11,12,13を室内側から螺合することにより、ドアミラー3は車両室外側に固定される。この際、取付け穴91に挿通したスタッドボルト31には、アクセスホール51を介して締付け工具およびナット11を挿入し螺合することができる。さらに、ドアミラー3の取付け後、取付け部分の室内側にミラーガーニッシュ8を取付け、該ミラーガーニッシュ8により、ナット12,13やスタッドボルト32,33の先端部およびアクセスホール51は掩覆される。このミラーガーニッシュ8は、インナーパネル5に設けた孔54,55にクリップ84,85を嵌入することによりインナーパネル5に固定される。
【0021】
なお、上記ミラーガーニッシュ8の取付けに先立ち、インナーパネル5の室内側にはドアトリム7が固定されるが、このドアトリム7の取付け時におけるインナーパネル5への位置決めは、前記アクセスホール51を利用して行なわれる。以下、その位置決め構造について説明する。
【0022】
図3〜図6に示すように、ドアトリム7の上端縁部の車両前後方向の前端部には、突起形状部71が形成されている。該突起形状部71は、ドアトリム7のミラーガーニッシュ8の下端に沿った部分に立設したフランジ部70から連続した起立片部72と、前記フランジ部70の根元のドアトリム7のほぼ水平な上面から連続した水平片部73とを備え、これら起立片部72と水平片部73は相互に隣接し、実施形態において突起形状部71は断面略L字形をなしている。なお、各図で起立片部72と水平片部73に隠れた突起形状部71の下面側にさらに片部(リブ)などが付加されることにより、突起形状部71は、断面Y字形やT字形、断面十字形などとすることもできる。
【0023】
そして、作業者がドアトリム7を組付ける際には、まず突起形状部71をインナーパネル5のアクセスホール51に挿入することにより、ドアトリム7が自ずと組付け位置に配置され、ドアトリム7の意匠面の裏面側に取付けられた複数個のクリップ76の位置を視認せずとも、各クリップ76,76,・・・がインナーパネル5に設けたトリムクリップ用穴56,56,・・・に位置決めされるため、図7に示すように、組付け作業者は車両内側から外側にドアトリム7を押圧するのみで、各クリップ76,76,・・・をインナーパネル5のトリムクリップ用穴56,56,・・・に押し込んで係止させることができ、ドアトリム7をドアパネル6に容易に取り付けることができる。
【0024】
特に上記実施形態においては、突起形状部71がドアトリム7の上端縁部の車両前後方向の前端部に設けてられているため、作業者がドアトリム7を持ち上げた時、容易に突起形状部71を確認できる。このためドアトリム7の組付け作業時にドアトリム7の裏側を見てクリップ76の位置を確認する必要がなく、また感覚に頼る必要もないので、取付け作業を極めて容易に、迅速かつ確実に行なうことが可能であり、製造ライン上での作業時間の短縮が可能となる。
【0025】
さらに上記実施形態の突起形状部71は、図3、図6に示すように、ドアトリム7の車両上下方向に略平行な起立片部72と、車両前後方向に平行な水平片部73を備えていることにより、ドアトリム7の車両上下方向及び前後方向における取付け位置の規制が可能となり、取付け精度が向上するため、乗員の目にとまりやすい室内部品の見切り等の外観が向上する。
【0026】
また、起立片部72と水平片部73とが互いに直交するため、突起形状部71の中心軸に対して垂直な方向の荷重に対して各片部が補強し合い、突起形状部71を肉薄に形成しながらも充分な剛性を確保することができる。さらに、起立片部72と水平片部73とから構成される突起形状部71は、ドアトリム7の成形時における型開き方向に平行になるように設けることが可能であるため、突起形状部71を本実施形態のようにドアトリム7の端縁部に設けることができず、ドアトリム7の中央よりに設けた場合にもアンダーカットを生じずに成型可能であり、アンダーカット防止用の孔を設けるのに不向きなドアトリムなど、内装材に好適である。
【0027】
さらに本発明では、突起形状部71およびアクセスホール51が、ミラーガーニッシュ8の下端で覆われることにより、作業者にとっては確認し易い反面、室内から見え易く室内外観への影響が大きい位置に設けた位置決め構造を隠すための部品などを別途設ける必要が無く、部品点数を増加させずに外観性能の確保が可能である。特に、本実施形態では、ミラーガーニッシュ8の下端に覆われるドアトリム7の端縁部にフランジ部70が形成されていることにより、ドアトリム7とミラーガーニッシュ8が重なり合い、相互の位置関係が確保されるため、ミラーガーニッシュ8で突起形状部71による位置決め箇所を確実に覆うことが可能となる。
【0028】
なお、上記実施形態においては、突起形状部が起立片部72と水平片部73とを備えた場合について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、突起形状部71を他の形状とすることも本発明の範囲内において可能である。また、アクセスホール51の形状を円形以外であったり、アクセスホール51側に位置決め形状が形成されたりしていても良い。さらに、本発明は、ドアトリムに関してのみだけではなく、大型のインテリア部品(クォータートリム等)の組付け位置決めに対しても有効である。
【0029】
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態に係る車両のドアミラー取付け部位を示す右側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るドアトリムとミラーガーニッシュを取付けたフロントドアを室内側から見た側面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るドアミラーとミラーガーニッシュおよびドアトリムの取付け構造を示す拡大分解斜視図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るドアトリムのドアパネルへの取付けを示す分解斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係るミラーガーニッシュとドアトリムの取付け構造を示す拡大分解斜視図である。
【図7】図5のB−B断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 自動車
2 フロントドア(サイドドア)
3 ドアミラー(室外部品)
4 アウターパネル
5 インナーパネル
6 ドアパネル
7 ドアトリム(室内部品)
8 ミラーガーニッシュ
9 リンフォース
10 ウインド開口(窓用開口)
11,12,13 ナット
30 取付け部
31,32,33 スタッドボルト
40 孔
51 アクセスホール
52,53 取付け穴
54,55 孔
56 トリムクリップ用穴
70 フランジ部
71 突起形状部
72 起立片部
73 水平片部
76 クリップ
84,85 クリップ
91,92,93 取付け穴(貫通孔)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の室外側壁面を形成するアウターパネルと、室内側壁面を形成するインナーパネルとを備え、前記アウターパネルの室外側に室外部品を固定し、前記インナーパネルの室内側に室内部品を固定した車両の室内外への部品の取付け構造において、
前記アウターパネルには、前記室外部品を固定するための貫通孔が設けられ、該貫通孔の室内側に位置した前記インナーパネル部分には、前記貫通孔へのアクセスホールが設けられ、前記室内部品には、前記アクセスホールと重なる位置に突起形状部が設けられており、
前記室外部品は、前記アウターパネルの貫通孔を介して、前記アウターパネルの室内側から螺結する締結部材により固定され、前記室内部品は、前記突起形状部が前記アクセスホールに挿入された状態で、前記インナーパネルに固定されていることを特徴とする車両の室内外への部品の取付け構造。
【請求項2】
前記突起形状部は、相互に隣接しかつ前記アクセスホールへの挿入方向に略平行な起立片部と水平片部を備え、前記室内部品は、前記起立片部の車両上下方向の端縁と前記水平片部の車両前後方向の端縁とが前記アクセスホールの縁に当接した状態で、前記インナーパネルに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の室内外への部品の取付け構造。
【請求項3】
前記アウターパネルおよび前記インナーパネルが、車体のドア部を形成するドアアウターパネルおよびドアインナーパネルであり、前記室外部品がドアミラーであり、前記室内部品がドアの室内側を覆うドアトリムであって、前記ドアトリムの上端縁の車両前後方向前端に、前記突起形状部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両の室内外への部品の取付け構造。
【請求項4】
前記ドアトリムの上方に、前記ドアミラーの固定部を車両室内側から覆うガーニッシュが設けられ、前記突起形状部が挿入された前記アクセスホールが、前記ガーニッシュの下端部で覆われていることを特徴とする請求項3に記載の車両の室内外への部品の取付け構造。
【請求項5】
前記ドアトリムの上端縁の前記ガーニッシュに沿った部分にフランジ部が立設され、該フランジ部に連続して前記突起形状部の前記起立片部が設けられており、前記突起形状部が挿入された前記アクセスホールと前記フランジ部とが、前記ガーニッシュの下端部で覆われていることを特徴とする請求項4に記載の車両の室内外への部品の取付け構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−126070(P2007−126070A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−322021(P2005−322021)
【出願日】平成17年11月7日(2005.11.7)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】