説明

車両の状態表示装置

【課題】カバー部材で目隠しされた状態で設けられているインジケータ一体型制御装置のインジケータをカバー部材越しに視認することができるようにする。
【解決手段】FI−ECU17にLEDでフェール表示するインジケータ48を一体的に設ける。FI−ECU17は荷室13に対して、車体後方にインジケータ48を配置した面48aを有し、この面48aを車体前上方に向けて隣接配置する。インジケータ48から面48aに直交する方向に引き出した線Lの延長上で、荷室13の壁13aに形成した貫通孔32でインジケータ48の確認用孔を構成する。インジケータ48を確認するとき以外は、荷室13の下方に配置されるバッテリ16のメンテナンスリッド33で貫通孔32を塞いでおけるように、メンテナンスリッド33を寸法が拡張されたものとするのがよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の状態表示装置に関するものであり、特に、表示部と表示部を駆動する制御部との距離を短縮させた車両の状態表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動二輪車等の車両には、駆動源(内燃エンジンや電動モータ等)の作動状態やフェール情報等を表示する表示装置が設けられる。表示装置は運転者が常時監視可能なように、速度計、エンジン回転計、燃料計等を備えたメータ装置内に設けられるのが一般的である。特許文献1には、燃料噴射制御装置(FI−ECU)の異常信号を表示するためのインジケータ(共通表示ランプ)をメータ装置に設けた構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−96730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような従来の表示装置では、燃料噴射制御装置が設けられる位置(通常は車体中央部)とメータ装置が設けられる位置(通常は車体前部)との距離が離れているので、燃料噴射制御装置とインジケータとを接続するための配線が長くなってしまう。さらに、メータ装置に燃料噴射制御装置のインジケータを設ける場合、キャブレータを使っている車両と燃料噴射装置を使っている車両とで、メータ装置を共通化することが難しい。
【0005】
メータ装置を共通化しつつ、配線を長くしないためには、燃料噴射制御装置自体にインジケータを直接装着することが考えられる。しかし、この場合、カバー部材で覆われて外観からでは見えないように設置されるのが一般的である燃料噴射制御装置に取り付けられるインジケータの表示内容を外部から認識することが容易でないという課題がある。
【0006】
本発明の目的は、上記課題に対して、制御手段と表示手段との間の配線を不要にし、かつ、外部から表示手段の表示内容を容易に認識することができる車両の状態表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための本発明は、車両の制御手段によって駆動され、車両に関する情報を表示する表示手段を有し、前記制御手段がカバー部材で外部から目隠しされている車両の状態表示装置において、前記表示手段が、車両に関する情報を表示するため車体前部に設けられるメータとは離れて、前記制御手段に一体的に取り付けられているとともに、前記カバー部材には、該カバー部材を通して前記表示手段の表示を視認するための孔が設けられている点に第1の特徴がある。
【0008】
また、本発明は、前記孔が、前記表示手段に対向して配置されている点に第2の特徴がある。
【0009】
また、本発明は、前記カバー部材が、車両のシート下に配置され、上面が開放されている荷室の壁である点に第3の特徴がある。
【0010】
また、本発明は、前記孔が前記荷室の深さ方向で中間部より前記シート側に近い位置に配置されている点に第4の特徴がある。
【0011】
また、本発明は、前記カバー部材が、荷室の壁であり、前記制御手段が、前記表示手段が設けられている面を斜め上方に向けて配置されており、前記斜め上方に向けられている面に直交する方向で、前記表示手段の延長線上に、前記荷室の壁に前記孔が設けられている点に第5の特徴がある。
【0012】
また、本発明は、前記荷室の下方に配置されるバッテリのメンテナンスリッドが前記荷室の内面に着脱自在に設けられており、前記孔がメンテナンスリッドによって覆われている点に第6の特徴がある。
【0013】
また、本発明は、前記制御手段が、車両の動力源である内燃エンジンの燃料噴射制御装置であり、前記表示手段が該燃料噴射制御装置の異常有無を表示するインジケータである点に第7の特徴がある。
【0014】
さらに本発明は、前記表示手段が、発光素子を光源として表示を行うものである点に第9の特徴がある。
【発明の効果】
【0015】
第1の特徴を有する本発明によれば、制御手段と表示手段とが一体化されていて、これらの間を接続する配線が不要になるので、配線自体の材料費や作業を削減できるだけでなく、配線を考慮しなくてもよいので、制御手段や表示手段のレイアウトの自由度が向上する。また、制御手段や表示手段を外観から見えにくい位置に目隠しして配置した場合も、カバー部材に設けた孔を通して容易に表示手段の表示状態を確認することができる。さらに、表示手段をメータに配置するものと異なり、例えば、内燃エンジンで駆動される車両において、キャブレータ方式の燃料供給装置と燃料噴射式の燃料供給装置との間でメータを共通化することができる。したがって、廉価な車両を提供することができる。
【0016】
第2の特徴を有する本発明によれば、表示手段の表示状態をより認識しやすい。
【0017】
第3の特徴を有する本発明によれば、制御手段の状態を知りたいときにだけ、シートを開放することによって、上方から表示手段の表示状態を確認することができるので、特に、フェール検出時等に確認することがある表示手段の構成として有用である。
【0018】
第4の特徴を有する本発明によれば、荷室内の奥までのぞき込むことなく、表示手段の表示状態を確認することができる。
【0019】
第5の特徴を有する本発明によれば、表示手段が斜め上に指向され、その延長上に孔が配置されるので、観察者は、姿勢を低くすることなくより一層高い位置から楽に表示手段の表示状態を確認することができる。
【0020】
第6の特徴を有する本発明によれば、常時は、メンテナンスリッドによって孔に蓋がされるので、荷室の防塵・防水効果が期待できる。
【0021】
第7の特徴を有する本発明によれば、表示手段は、異常時つまりフェール時にだけ確認できれば足りるので、カバー部材に覆われた位置に制御手段と一体化して配置する表示手段の確認手段として好適である。
【0022】
第8の特徴を有する本発明によれば、発光素子から発せられる光が孔を通じてカバー部材の反対側(荷室では、その内側)にこぼれ出るので、その光の状態で表示内容を認識することができる。また、発光素子を用いることで制御手段の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示手段一体型制御装置を搭載した自動二輪車の左側面図である。
【図2】シートを開放した自動二輪車の右前方から見た斜視図である。
【図3】リヤカバーを外した自動二輪車の要部を示す右側面図である。
【図4】図2の要部拡大図である。
【図5】シートおよび荷室を除去した状態の自動二輪車の右前方斜視図である。
【図6】FI−ECUと荷室とを車体右側から見た図(その1)である。
【図7】FI−ECUと荷室とを車体右側から見た図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る状態表示装置を備えた自動二輪車の左側面図である。自動二輪車1は、単気筒内燃エンジンを駆動源原動機として搭載した自動二輪車である。自動二輪車1の車体フレーム2は、ヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3に先端が接合されて、車体前後方向中央部まで延びているメインフレーム4と、メインフレーム4に先端が接合されて車体後部まで延びている左右一対のリヤフレーム5とからなる。メインフレーム4には、ブラケット6、7が接合されており、このブラケット6、7によってエンジン8を含むパワーユニット9が懸架される。ブラケット7には、左右一対のスイングアーム10の先端が枢支されている。スイングアーム10の後部は、リヤフレーム5に上部が枢支されているリヤサスペンション11の下端が連結される。スイングアーム10の後部には駆動輪である後輪WRが回転自在に支持される。パワーユニット9の出力は駆動チェーン12を介して後輪WRに伝達される。
【0025】
リヤフレーム5の上には荷室13および荷室13の後方に位置する燃料タンク14が支持される。荷室13および燃料タンク14の上には運転者および同乗者用のシート15が設けられる。シート15は、荷室13及び燃料タンク14の上部を覆うカバーを兼用し、開閉可能なようにリヤフレーム5に対して図示しないヒンジ機構によって車体に取り付けられる。
【0026】
荷室13の後方において左右一対のリヤフレーム5、5の間にはバッテリ16およびバッテリ16より上に位置する燃料噴射制御装置(FI−ECU)17が設けられる。FI−ECU17は荷室13の後壁13rに近接して配置される。
【0027】
ヘッドパイプ3に回転自在に支持されるステアリングシャフト18の上部にはステアリングハンドル19が連結され、ステアリングハンドル19には、グリップ20、メータ21およびミラー22が設けられる。また、ステアリングハンドル19の下部には下端に前輪WFを支持する左右一対のフロントフォーク23が連結される。フロントフォーク23には、前輪WF上部を覆うフロントフェンダ24が取り付けられる。
【0028】
車体フレーム2およびステアリングハンドル19には、カウルまたはカバーが取り付けられる。ステアリングハンドル19は、グリップ20を除いた部分を覆うハンドルカバー25が設けられる。ハンドルカバー25はメータカバーと一体であってもよい。ヘッドパイプ3の前側はフロントカバー26で覆われる。フロントカバー26は下方に延びたレッグシールド部26aを含むことができる。メインフレーム4、エンジン8、荷室13の下部、およびバッテリ16はセンタカバー27で覆われる。荷室13の周りには荷室カバー28が配され、FI−ECU17や燃料タンク14の側部はリヤカバー29で覆われる。
【0029】
図2はシート15を開放した状態の自動二輪車1の要部斜視図、図3はリヤカバー29を外した状態の自動二輪車1の要部側面図、図4は荷室13の内部を示す図2の要部拡大図である。また、図5は荷室13を取り外した自動二輪車1を左前方から見た要部斜視図である。
【0030】
図2〜図5において、ハンドルカバー25の車体前側には、ヘッドライトのレンズ30が嵌め込まれている。車体の右側部には、前記エンジン8から引き出される排気管に接続されるマフラ31が配置される。荷室13および燃料タンク14は、車体左右のリヤフレーム5、5で挟まれた状態で配される。荷室13の後壁13rは該荷室13の内側に向けて膨出した壁部分13aを有している。この壁部分13aは、平板の壁と比べて荷室13の強度を向上させる他、荷室13の後方でリヤフェンダ42(図3、図5参照)との間に空間を形成して配線や部品の配置を可能にする。壁部分13aには、貫通孔32が形成される。この貫通孔32は、FI−ECU17に設けられるインジケータ48(図4、図5参照)を荷室13の前上方から見通せるように配置される。
【0031】
貫通孔32は、荷室13の深さ方向において、中間部から該荷室13の上縁つまりシート15に近い側に偏った位置に形成するのがよい。荷室13の上部に貫通孔32を形成することによって荷室13の上部からインジケータ48の点灯、点滅状態をより確認しやすくなる。
【0032】
荷室13内には、該荷室13の下後部外側に設けられるバッテリ16をメンテナンスするためのメンテナンスリッド(蓋)33が取り付けられている。つまり、荷室13の底部には、図示しない開口が設けられており、メンテナンスリッド33はこの開口を覆っている。メンテナンスリッド33には、該メンテナンスリッド33を開閉操作するためのフック33aが設けられる。フック33aを操作してメンテナンスリッド33を開放することにより、荷室13の下後部外側に設けられているバッテリ16を保守・点検することができる。
【0033】
図2に示すように、荷室13の後方に隣接して配置される燃料タンク14の上には燃料タンクリッド14aが設けられている上面14bから1段下がった凹部14cを有しており、この凹部14cには燃料ポンプ34が設けられる。燃料ポンプ34にはカバー35が取り付けられる。カバー35は、例えば樹脂(ゴム)で構成され、ヒンジ部35aおよびフック部35b(図5参照)で燃料タンク14に固定される。
【0034】
図3において、リヤフレーム5には、ステー36が溶接されており、このステー36上には、荷室13から張り出しているブラケット37が載せられ、ボルト38で固定される。前記ステー36の後方には、もう一つのステー39がリヤフレーム5に溶接される。このステー39には、燃料タンク14の側方のフランジ(上下に分割された部分からなる燃料タンク14の合わせ部(シーム部分)から張り出した延長部14dがステー39に載せられてボルト40で固定される。
【0035】
リヤフレーム5に上端が接合され、下端が前記メインフレーム6のブラケット7に接合されるサブフレーム41が設けられる。サブフレーム41によって後輪WRの上部に配置されるリヤフェンダ42が支持される。FI−ECU17は、リヤフェンダ42と荷室13の後壁13rとの間に配置され、リヤフェンダ42に固定される。なお、FI−ECU17は、リヤフェンダ42に限らず、リヤフレーム5、5間に架け渡されるクロスバー43(図5参照)からステーを延長させる等してそのステーに取り付けるようにしてもよい。
【0036】
FI−ECU17に接続されるワイヤハーネス44や燃料ポンプ34に接続されるワイヤハーネス45等はメインハーネス46にまとめられる。サブフレーム41には、同乗者用のステップを支持するステップステー47が連結される。
【0037】
図5に示すように、FI−ECU17は、荷室13側つまり車体前方側の面にインジケータ48を有している。このインジケータ48は、FI−ECU17が自己の異常を検知した場合に点灯するLEDを光源とする表示部を備え、FI−ECU17の外部からLEDの点灯・点滅・消灯状態等を認識できるように構成される。なお、インジケータ48は、正常時にLEDが消灯しており、異常時にはLEDが連続点灯するものであってもよいし、正常時にLEDが連続点灯し、異常時にはLEDが点滅動作するものであってもよい。このほか、LEDの表示状態は、任意に設定でき、要は、正常時と異常時とで表示状態が変化するものであればよい。
【0038】
図6、図7は、荷室13とFI−ECU17の相互位置関係を示す側面図である。図6では、FI−ECU17は、荷室13の後壁13rに対し、角度αをもって配置している。つまり、FI−ECU17の、インジケータ48が取り付けられている面48aと直交する方向において、インジケータ48から延びる線L上に貫通孔32が位置する。この状態では、貫通孔32と、インジケータ48とを結ぶ線Lの延長方向から観察者Oが、インジケータ48を直接見て表示状態を観察することができる。
【0039】
図7では、FI−ECU17を荷室13の後壁13rに対して角度αを設けず、平行に配置している。これは、荷室13とリヤフェンダ42との間に大きいスペースがとれないようなレイアウトを想定している。このレイアウトでは、インジケータ48と荷室13の貫通孔32とが対向するようにインジケータ48に対する荷室13の貫通孔32の形成位置が決定される。このレイアウトでは、インジケータ48と貫通孔32とを結ぶ線Lの延長方向から観察者Oがインジケータ48を直接見ることはできない。しかし、インジケータ48は、荷室13の近くで貫通孔32と対向する位置にあるので、インジケータ48から出た光は貫通孔32から荷室13内に漏れ入り、線Lの延長方向からずれた位置からでも観察者Oはインジケータ48の表示状態を認識することができる。
【0040】
上述のように、本実施形態によれば、FI−ECU17を荷室13によって遮られて外部から見えない位置に配置した場合であっても、貫通孔32を通してインジケータ48による表示状態を認識することができる。したがって、FI−ECU17を見えないように覆っている荷室13を取り外すことなく、FI−ECU17の異常の有無を容易に確認することできる。
【0041】
なお、バッテリ16のメンテナンスリッド33が貫通孔32を覆うように、貫通孔32の位置、またはメンテナンスリッド33の形状を設定してもよい。メンテナンスリッド33で貫通孔32を覆うようにすれば、貫通孔32から荷室13内にほこりや水等が侵入するのを防止することができる。この場合は、シート15を開放して、かつメンテナンスリッド33を取り外すことによってインジケータ48の観察ができる。
【0042】
なお、FI−ECU17は、荷室13の後方に配置されるとは限らない。例えば、荷室に対して車体前方側に隣接して配置されることも想定される。その場合は、荷室13の前壁にインジケータ48を見通せる貫通孔を設ける。また、FI−ECU17を外部から見えないように覆い隠しているカバー部材は荷室13に限らない。例えば、メインフレーム4とメインカバー27との間のスペースにFI−ECU17を配置することも想定でき、その場合は、メインカバー27にインジケータ48を見通せる貫通孔を設けるのがよい。但し、その場合、貫通孔からの防塵・防水のため、貫通孔を着脱自在なゴムキャップ等で覆うのがよい。
【0043】
さらに、車両の制御装置はエンジン駆動される自動二輪車のFI−ECUに限らず、バッテリを電源とする電動モータを駆動源とする電動車両(電動二輪車等)の制御装置であってもよい。つまり、本発明における「車両」は、内燃エンジン駆動車両だけでなく、電動車両も含む車両をいう。例えば、電動車両では、バッテリ、モータ、およびモータを制御する制御装置が設けられる。この電動車両の制御装置についても異常有無を示すインジケータを制御装置と一体に構成し、インジケータを見えないようにカバーしている部材の、外部からインジケータを見通せる位置に貫通孔を設けるとよい。
【符号の説明】
【0044】
1…自動二輪車、 2…車体フレーム、 5…リヤフレーム、 8…エンジン、 13…荷室、 13r…荷室後壁、 14…燃料タンク、 15…シート、 16…バッテリ、 17…FI−ECU(制御手段)、 32…貫通孔、 33…メンテナンスリッド、 48…インジケータ(表示手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両(1)の制御を行う制御手段(17)によって駆動され、車両(1)に関する情報を表示する表示手段(48)を有し、前記制御手段(17)がカバー部材(13)で外部から目隠しされている車両(1)の状態表示装置において、
前記表示手段(48)が、車両(1)に関する情報を表示するため車体前部に設けられるメータ(21)とは離れて、前記制御手段(17)に一体的に取り付けられているとともに、
前記カバー部材(13)には、該カバー部材(13)を通して前記表示手段(48)の表示を視認するための孔(32)が設けられていることを特徴とする車両の状態表示装置。
【請求項2】
前記孔(32)が、前記表示手段(48)に対向して配置されていることを特徴とする請求項1記載の車両の状態表示装置。
【請求項3】
前記カバー部材(13)が、車両(1)のシート(15)下に配置され、上面が開放されている荷室の壁(13a)であることを特徴とする請求項1または2記載の車両の状態表示装置。
【請求項4】
前記孔(32)が前記荷室(13)の深さ方向で中間部より前記シート(15)側に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載の車両の状態表示装置。
【請求項5】
前記カバー部材(13)が、車両(1)に設けられるシート(15)下に配置され、上面が開放されている荷室の壁(13a)であり、
前記制御手段(17)が、前記表示手段(48)が設けられている面(48a)を斜め上方に向けて配置されており、
前記斜め上方に向けられている面(48a)に直交する方向の、前記表示手段(48)の延長線(L)上で、前記荷室(13)の壁(13a)に、前記孔(32)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両の状態表示装置。
【請求項6】
前記荷室(13)の下方に配置されるバッテリ(16)のメンテナンスリッド(33)が前記荷室(13)の内面に着脱自在に設けられており、
前記孔(32)がメンテナンスリッド(33)によって覆われていることを特徴とする請求項3または5記載の車両の状態表示装置。
【請求項7】
前記制御手段(17)が、車両の動力源である内燃エンジンの燃料噴射制御装置であり、
前記表示手段(48)が該燃料噴射制御装置の異常有無を表示するインジケータであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両の状態表示装置。
【請求項8】
前記表示手段(48)が、発光素子を光源として表示を行うものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車両の状態表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−201350(P2011−201350A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−68411(P2010−68411)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】