説明

車両内装品の組付構造

【課題】意匠部材の一端部にレジスタなどの機能部材を予め組付けた予組付品をパネルに固定する場合において、意匠部材、機能部材、及びパネルの相互の位置決めを容易とする。
【解決手段】意匠部材に形成された位置決め突起を機能部材に形成されたガイド溝と係合させることで少なくとも左右方向で位置決めされた予組付品を用い、位置決め突起の下面をパネルに形成された位置決め開口の周縁部に係合させることで予組付品とパネルとを少なくとも上下方向で位置決めする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の内装品の組付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車のインストルメントパネル(以下、インパネという)には、空調用レジスタ、デフロスタなど車室内に表出する各種の機能部材が固定されている。例えば空調用レジスタは、特開平06−064443号公報、特開2008−110646号公報などに記載されているように、縦横のフィン群を保持し吹出口を有するリテーナと、リテーナの周縁部に固定された枠状のベゼルとからなる。リテーナはインパネの基材あるいはインパネの裏側に配置されたブラケットに固定されて吹出口がインパネの開口に表出し、吹出口の周縁部とインパネの開口周縁部が枠状のベゼルで覆われて意匠性が高められている。ベゼルは、爪係合などの固定手段によってリテーナに固定されるのが一般的である。
【0003】
また特開2005−075087号公報には、センターコンソールにリテーナを固定した取付構造が記載されている。この取付構造では、センターコンソールの開口周縁部がベゼルを構成している。このようにすれば、ベゼルを用いないため部品点数を低減でき、センターコンソールとベゼルとの意匠の一体感が高まる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平06−064443号公報
【特許文献2】特開2008−110646号公報
【特許文献3】特開2005−075087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、インパネにオーナメントなどの意匠部材を取付ける場合がある。この場合、特許文献3から想起できるように、意匠部材がベゼルを兼ねるようにすることが考えられる。ところが意匠部材にはベゼル意匠部以外の意匠部が存在するのが通常であり、例えば長尺状の意匠部材が用いられる場合がある。
【0006】
このような意匠部材とリテーナとをインパネに組付けるには、先ずリテーナをインパネの裏面側に固定し、その後に意匠部材をインパネの表面側に固定する方法がある。しかしこの方法では、組付作業が二段階作業となるとともに、意匠部材のベゼル意匠部とリテーナとの位置決め精度と、意匠部材とインパネとの位置決め精度とを共に高く両立させなければならないため、組付工数が多大となる。
【0007】
そこで意匠部材のベゼル意匠部にリテーナを予め固定した予組付品を形成し、その予組付品をインパネに固定する方法が考えられる。この方法によれば車両製造ラインにおける組付作業が一度ですむため、組付工数を低減することができる。しかしこの方法では、予組付品におけるリテーナと意匠部材との位置決め精度を高くしておく必要がある。また長尺状の意匠部材の場合には、リテーナが組付けられた端部側が重くなり、予組付品のインパネへの組付時にバランスを取る必要がある。そのためこれらの必要性が満たされない場合には、予組付品の組付け時に、意匠部材に形成されたクリップや爪などの係合突起とインパネに形成された係合開口部との位置がずれ、インパネの意匠表面に傷付きが生じる場合がある。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、意匠部材の一端部にレジスタなどの機能部材を予め組付けた予組付品をパネルに固定する場合において、意匠部材、機能部材、及びパネルの相互の位置決めを容易とすることで、パネルの傷付きを未然に防止できるようにすることを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明の車両内装品の組付構造の特徴は、意匠表面を有するパネルと、パネルに形成された開口から表出するようにパネルに組付けられた機能部材と、パネルに組付けられ左右方向に長い略長尺形状の意匠部材と、からなり、意匠部材の左右方向の一端部に形成された窓部から機能部材が表出するように組付けられた車両内装品の組付構造であって、
窓部を形成する窓枠の裏面側には機能部材が固定される固定部をもつとともに意匠部材の裏面にはパネルに形成された複数の係合開口部に係合固定される複数の係合突起を有し、
窓枠の上端には裏面側へ突出する略板状の位置決め突起が形成され、機能部材の上面には互いに対向する一対のリブからなるガイド溝が形成され、位置決め突起の左右両端面がガイド溝に案内されることで機能部材と意匠部材とが少なくとも左右方向で位置決めされ、ガイド溝から突出する位置決め突起の下面がパネルに形成された位置決め開口の周縁部に係合することで意匠部材とパネルとが少なくとも上下方向で位置決めされていることにある。
【0010】
意匠部材の一端部と反対側の他端部に形成された係合突起の一端部側の端面が係合開口部の周縁部に係合することで意匠部材とパネルとが左右方向で位置決めされていることが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の車両内装品の組付構造によれば、意匠部材の一端部に形成された窓部の窓枠の上端に位置決め突起が形成され、その位置決め突起が機能部材に形成されたガイド溝に案内されることで、機能部材と意匠部材との左右方向及び上下方向が位置決めされ、機能部材が固定部に固定される。したがって機能部材と意匠部材とが一体となった予組付品の形状精度が確保される。そして予組付品においては、位置決め突起がガイド溝から突出しているので組付け作業者が容易に視認することができ、位置決め突起をパネルの位置決め開口に容易に係合させることができる。
【0012】
そして位置決め突起の下面がパネルに形成された位置決め開口の周縁部に係合することで、意匠部材とパネルとが少なくとも上下方向で位置決めされるとともに、機能部材の重量がパネルで受けられるため作業者の負担が軽減される。したがって意匠部材から裏面側へ突出する係合突起はパネル表面と干渉することなく係合開口部に係合し、予組付品を精度高くパネルに固定することができる。これによりパネル表面の傷付きを未然に防止することができる。
【0013】
さらに、意匠部材の一端部と反対側の他端部に形成された係合突起の一端部側の端面が係合開口部の周縁部に係合することで意匠部材とパネルとが左右方向で位置決めされるように構成すれば、意匠部材の両端で位置決めすることができるので、予組付品をさらに精度高くパネルに固定することができ、パネルの傷付きをさらに防止することができる。
【0014】
また意匠部材の他端部に形成された係合突起は、他の係合突起より長く突出する目印凸部を備えることも好ましい。このようにすれば、位置決め突起と目印凸部とを視認しながら予組付品をパネルに組付けることができるので、パネルの傷付きをさらに防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例に係る車両内装品の組付構造において、オーナメントにリテーナを固定する状態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る車両内装品の組付構造において、予組付品を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係る車両内装品の組付構造において、予組付品をインパネに固定する状態を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施例に係る車両内装品の組付構造の要部断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る車両内装品の組付構造の要部断面図である。
【図6】本発明の一実施例に係る車両内装品の組付構造において、オーナメントにリテーナを固定する状態を要部拡大して示す分解斜視図である。
【図7】本発明の一実施例に係る車両内装品の組付構造において、オーナメントにリテーナを固定した状態を要部拡大して示す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る車両内装品の組付構造において、オーナメントにリテーナを固定する状態を示す分解斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係る車両内装品の組付構造において、オーナメントの要部拡大正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の車両内装品の組付構造は、パネルと、機能部材と、意匠部材とからなる。パネルとしては、インパネ、ドアトリム、センタークラスタなどが例示される。機能部材としては、空調用レジスタのリテーナ、小物入れなどが例示される。また意匠部材としては、オーナメント、発光板、表示板などが例示される。
【0017】
本発明の車両内装品の組付構造では、機能部材と意匠部材とが予め組付けられた予組付品とされ、その予組付品がパネルに組付けられている。意匠部材の左右方向の一端部には窓部が形成され、機能部材の表面が窓部に表出している。例えば機能部材がリテーナであれば、空調用空気の吹出口やフィン操作ダイヤルなどが窓部に表出している。
【0018】
窓部を形成する窓枠の裏面側には機能部材が固定される固定部をもち、窓枠の上端には裏面側へ突出する略板状の位置決め突起が形成されている。また機能部材の上面には、互いに対向する一対のリブからなるガイド溝が形成されている。意匠部材と機能部材との組付け時には、位置決め突起の左右両端面がガイド溝に沿って案内されることで、機能部材と意匠部材とが少なくとも左右方向で位置決めされる。一対のリブをそれぞれ断面L時形状とし、位置決め突起の上表面がガイド溝の天井面又は底面に沿って案内されるようにすれば、上下方向で位置決めすることもできる。
【0019】
なお位置決め突起の左右両端面にリブを形成し、そのリブがガイド溝に沿って案内されるようにすれば、リブを形成するための金型の溝の深さを調整するだけで左右方向の位置決め精度をチューニングすることができ、チューニングが容易となる。
【0020】
そして固定部に機能部材が固定され、形成された予組付品では位置決め突起の先端がガイド溝から突出している。固定部と機能部材との固定方法は特に制限されず、爪係合、クリップによる固定、あるいは螺子による結合などを採用することができる。なお固定部は窓枠の四隅にそれぞれ形成されるのが通常であるので、位置決め突起は窓枠上端に形成されている左右一対の固定部の間に形成され、左右一対の固定部の間の中央に形成することが望ましい。そして位置決め突起は、固定部よりも突出長さを長く形成するのが望ましい。このようにすることで、予組付品のパネルへの組付け時に位置決め突起を容易に視認でき、パネルの傷付きをさらに防止することができる。
【0021】
予組付品は、ガイド溝から突出する位置決め突起がパネルに形成された位置決め開口に挿通され、その後に係合突起が係合開口部に係合することでパネルに固定される。このとき、位置決め突起の下面が位置決め開口の周縁部に係合することで、意匠部材とパネルとが少なくとも上下方向で位置決めされる。予組付品はその後にパネルの基板に固定されるが、機能部材とパネルとは意匠部材を介して左右方向及び上下方向で正確に位置決めされているので、機能部材はパネルの裏面側に配置された取付ブラケットなどに確実に固定することができる。
【0022】
位置決め突起の下面には、位置決め開口への挿通方向に延びるリブを形成しておき、そのリブが位置決め開口の周縁部に係合するように構成することが望ましい。こうすることで走行時の振動に起因する異音の発生を抑制することができる。またリブを形成するための金型の溝の深さを調整するだけで上下方向の位置決め精度をチューニングすることができ、チューニングが容易となる。
【0023】
さらに、意匠部材の一端部と反対側の他端部に形成された係合突起の一端部側の端面が係合開口部の周縁部に係合することで意匠部材とパネルとが左右方向で位置決めされるように構成すれば、意匠部材の両端で位置決めすることができるので、予組付品をさらに精度高くパネルに固定することができ、パネルの傷付きをさらに防止することができる。この場合、意匠部材の他端部に形成された係合突起は、他の係合突起より長く突出する目印凸部を備えることが好ましい。このようにすれば、位置決め突起と目印凸部の両方を視認しながら予組付品をパネルに組付けることができるので、パネルの傷付きをさらに防止することができる。
【0024】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
【実施例1】
【0025】
図1〜図3に本実施例に係る車両内装品の組付構造の分解斜視図を示し、図4、図5にその要部断面図を示す。この組付構造は、右側用サイドレジスタのリテーナ1とオーナメント2とが予め組付けられてなる予組付品をインパネ3に組付けたものである。左側用サイドレジスタも、オーナメント2と対称形状のオーナメントとともにインパネ3に同様に組付けられている。
【0026】
樹脂製のリテーナ1は、前面に開口部10をもつ角筒部11と角筒部11の内部に揺動可能に配置された縦横のフィン群12と、横フィン群の揺動角度を調整するダイヤル13とから構成されている。リテーナ1の上面及び下面にはそれぞれ左右一対の係合爪14が形成され、上面に形成された一対の係合爪14の中間には、互いに平行に間隔を隔てて対向する断面L字状の一対のリブ15が形成され、一対のリブ15の間にガイド溝16が形成されている。図5に示すようにリテーナ1の後面には、インパネ3の裏面側に配置された取付ブラケット(図示せず)に固定されるクリップ座17が形成されている。
【0027】
樹脂製のオーナメント2は略長尺状に形成され、一端部に形成された枠状のベゼル部4(窓部)と、ベゼル部4から他端側に向かって延びる長尺状の意匠部5と、からなる。ベゼル部4の開口40はリテーナ1の開口部10と同一形状に形成されている。またベゼル部4には、意匠部5との境界部に縦長孔41が貫通形成されている。ベゼル部4及び意匠部5の表面には、全面に金属調の塗装が施されている。
【0028】
図6に示すようにベゼル部4の上枠左右両端と下枠左右両端には、裏面側へ突出する板状の固定部42が形成されている。固定部42にはそれぞれ表裏を貫通する係合孔43が形成されている。そしてベゼル部4の上枠には、左右一対の固定部42の中間に板状の位置決め突起44が固定部42と平行に突出して形成されている。位置決め突起44の互いに平行に延びる左右両側面には左右位置決めリブ45が形成され、位置決め突起44の下面には互いに間隔を隔てて平行に延びる一対の上下位置決めリブ46が形成されている。
【0029】
また意匠部5の周縁部とベゼル部4の下辺の裏面側には、複数の板状のクリップ座50が互いに間隔を隔てて平行に突出して形成されている。複数のクリップ座50の突出方向と位置決め突起44の突出方向は、互いに平行となっている。複数のクリップ座50には、別に形成されたクリップ6がそれぞれ保持される。
【0030】
インパネ3は硬質樹脂製の基材30と基材30の表面に積層された表皮層31とからなるものであり、左右両端にサイドレジスタのリテーナ1が配置される開口32が形成されている。開口32の内部上辺では基材30が奥方へ向かって延び、その部分に位置決め開口33が形成されている。またインパネ3には、オーナメント2に形成されたクリップ座50に対応する位置にそれぞれ係合開口部34が貫通形成されている。
【0031】
本実施例に係る車両内装品の組付構造を形成するには、先ずオーナメント2にリテーナ1を固定する。すなわち図6に示すようにベゼル部4の裏面側にリテーナ1の開口部10を近接させると、先ず位置決め突起44がガイド溝16に進入し、位置決め突起44の左右一対の左右位置決めリブ45がガイド溝16に案内されながら挿入される。これによりベゼル部4とリテーナ1との左右方向の位置が決まり、さらに挿入を続けると、4箇所の固定部42が4箇所の係合爪14とそれぞれ係合し、それぞれの係合爪14が係合孔43に係合することでベゼル部4にリテーナ1が高い位置決め精度で固定される。こうして形成された予組付品では、図7に示すように位置決め突起44がガイド溝16から突出し、一対の上下位置決めリブ46もガイド溝16から突出している。
【0032】
続いて複数のクリップ座50及びリテーナ1のクリップ座17にそれぞれクリップ6を装着し、リテーナ1を開口32に挿入しながら予組付品をインパネ3に近づける。そして作業者はガイド溝16から突出する位置決め突起44を視認しながら、位置決め突起44を位置決め開口33に挿入する。すると一対の上下位置決めリブ46の表面が位置決め開口33の下辺に当接しながら案内されることで、予組付品とインパネ3との上下方向の位置が決まり、かつリテーナ1の重さがインパネ3で受けられる。したがって作業者の負荷が軽減され、複数のクリップ6と複数の係合開口部34との左右方向及び上下方向の位置が正確に一致しているので、予組付品をインパネ3に容易に固定することができる。そして予組付品をインパネ3に固定すると同時に、リテーナ1の後面に形成されたクリップ座17に保持されたクリップ6が、インパネ3の裏面側に配置された取付ブラケット(図示せず)に固定される。
【0033】
したがって本実施例の組付構造によれば、組付時の位置ずれによるインパネ3の傷付きを未然に防止することができる。
【実施例2】
【0034】
本実施例に係る組付構造は、図8及び図9に示すように、オーナメント2の意匠部5の先端部に形成された一つのクリップ座51の形状が異なること以外は実施例1と同様であるので、異なる箇所について説明する。
【0035】
意匠部5のベゼル部4と反対側の端部に形成されたクリップ座51は、ベゼル部4側の側面に右位置決めリブ52を有し、右位置決めリブ52と位置決め突起44の左右位置決めリブ45との距離精度が高く形成されている。またクリップ座51の右位置決めリブ52と反対側には、先端がクリップ6と干渉しない範囲でクリップ座51より高く突出する目印凸部53が形成されている。
【0036】
本実施例では、予組付品をインパネ3に組付ける際に、作業者は目印凸部53と位置決め突起44の両方を容易に視認することができる。そして位置決め突起44とクリップ座51に保持されたクリップ6の一方を位置決め開口33又は係合開口部34に挿入することで、位置決め突起44とクリップ座51に保持されたクリップ6の他方と、位置決め開口33又は係合開口部34との位置が正確に決まるので、位置ずれによるインパネ3の傷付きをさらに防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
上記実施例では、リテーナ1とオーナメント2とからなる予組付品をインパネ3に組付けていたが、本発明はこれに限るものではなく、種々の機能部材、意匠部材、パネルからなる組付構造に利用することができる。
【符号の説明】
【0038】
1:リテーナ(機能部材)
2:オーナメント(意匠部材)
3:インパネ(パネル)
4:ベゼル部(窓部)
5:意匠部
6:クリップ
16:ガイド溝
33:位置決め開口
34:係合開口部
42:固定部
44:位置決め突起
50:クリップ座(係合突起)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
意匠表面を有するパネルと、該パネルに形成された開口から表出するように該パネルに組付けられた機能部材と、該パネルに組付けられ左右方向に長い略長尺形状の意匠部材と、からなり、該意匠部材の左右方向の一端部に形成された窓部から該機能部材が表出するように組付けられた車両内装品の組付構造であって、
該窓部を形成する窓枠の裏面側には該機能部材が固定される固定部をもつとともに該意匠部材の裏面には該パネルに形成された複数の係合開口部に係合固定される複数の係合突起を有し、
該窓枠の上端には裏面側へ突出する略板状の位置決め突起が形成され、該機能部材の上面には互いに対向する一対のリブからなるガイド溝が形成され、
該位置決め突起の左右両端面が該ガイド溝に案内されることで該機能部材と該意匠部材とが少なくとも左右方向で位置決めされ、該ガイド溝から突出する該位置決め突起の下面が該パネルに形成された位置決め開口の周縁部に係合することで該意匠部材と該パネルとが少なくとも上下方向で位置決めされていることを特徴とする車両内装品の組付構造。
【請求項2】
前記意匠部材の前記一端部と反対側の他端部に形成された前記係合突起の前記一端部側の端面が前記係合開口部の周縁部に係合することで前記意匠部材と前記パネルとが左右方向で位置決めされている請求項1に記載の車両内装品の組付構造。
【請求項3】
前記意匠部材の前記他端部に形成された前記係合突起は他の前記係合突起より長く突出する目印凸部を備え、前記機能部材が前記固定部を介して前記意匠部材に組付けられた予組付品が、前記位置決め突起と該目印凸部とが視認可能な状態で前記パネルに組付けられる請求項2に記載の車両内装品の組付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−105035(P2011−105035A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−259023(P2009−259023)
【出願日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】