車両用ホーンの配設構造
【課題】車両用ホーンの配設構造において、ホーンの音圧性能を保ちながら、レイアウトスペースを有効に利用して軽衝突時でもホーンが損傷しないようにする。
【解決手段】左右一対のフロントサイドフレーム2の前端間にバンパーレインフォースメント3を橋渡し、このバンパーレインフォースメント3の前方にバンパーフェイスを配設する。このバンパーレインフォースメント3の真下に第1及び第2ホーン15,16を配設する。
【解決手段】左右一対のフロントサイドフレーム2の前端間にバンパーレインフォースメント3を橋渡し、このバンパーレインフォースメント3の前方にバンパーフェイスを配設する。このバンパーレインフォースメント3の真下に第1及び第2ホーン15,16を配設する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ホーンの配設構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、左右一対のフロントサイドフレームと、両フロントサイドフレームの前端間に橋渡されるバンパーレインフォースメントと、該バンパーレインフォースメントの前方に配設されるバンパーフェイスとを備える車両用ホーンの配設構造は知られている。
【0003】
車両用ホーンは、車両の前方にあるほど音響性能がよいが、前方に出し過ぎると軽衝突時に容易に壊れるという問題がある。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、クロスメンバ(バンパーレインフォースメント)の上方にブラケットを介してホーンが取り付けられている。上方にホーンを配置するのに伴って発生するびびり音を制振カバーを取り付けることで低減している。
【特許文献1】特開2007−55331号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の車両用ホーンの配設構造では、びびり音を防止するために制振カバーという余計な部品が必要となり、質量が増加すると共に製造コストが増大するという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ホーンの音圧性能を保ちながら、レイアウトスペースを有効に利用して軽衝突時でもホーンが損傷しないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、この発明では、ホーンをバンパーレインフォースメントの真下に配設した。
【0008】
具体的には、第1の発明では、左右一対のフロントサイドフレームと、両フロントサイドフレームの前端間に橋渡されるバンパーレインフォースメントと、該バンパーレインフォースメントの前方に配設されるバンパーフェイスとを備える車両用ホーンの配設構造を対象とする。
【0009】
そして、上記車両用ホーンの配設構造では、上記ホーンは、上記バンパーレインフォースメントの真下に配設されている。
【0010】
上記の構成によると、ホーンがバンパーレインフォースメントの真下に配設されているので、軽衝突時にバンパーフェイスやバンパーレインフォースメントが変形したとしても、その変形に伴ってホーンが損傷するのが防止される。また、バンパーレインフォースメントの真下のスペースを有効利用してホーンが配設される。さらに、ホーンが車両前方に配設されるので、音圧性能がよい。
【0011】
第2の発明では、第1の発明において、
上記バンパーフェイスの中央部には、走行風を導入する走行風導入用開口部が形成され、
上記ホーンは、正面視で上記走行風導入用開口部とずれた位置に配設されている。
【0012】
上記の構成によると、ホーンが外気を導入するルート上にないので、外気導入時の抵抗になることはない。
【0013】
第3の発明では、第2の発明において、
正面視で、上記バンパーフェイスにおける走行風導入用開口部の車幅方向外側に第2の走行風導入用開口部が形成され、
上記ホーンは、上記走行風導入用開口部及び第2の走行風導入用開口部の間に配設されている。
【0014】
上記の構成によると、正面から見て走行風導入用開口部と第2の走行風導入用開口部との間の空いたスペースにホーンを配設することで、スペースが有効に利用されると共に、ホーンが走行風導入時の抵抗になることはない。
【0015】
第4の発明では、第2の発明において、
正面視で、上記バンパーレインフォースメントの車幅方向外側に隣接して車載部品が配設され、
上記ホーンは、上記走行風導入用開口部及び上記車載部品の間に配設されている。
【0016】
上記の構成によると、正面から見て車載部品と走行風導入用開口部との間の空いたスペースにホーンを配設することで、容積の大きい車載部品を配設する場合でも、ホーンの配設が容易であると共に、ホーンが走行風導入時の抵抗になることはない。
【0017】
第5の発明では、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、
シュラウドパネルが上記両フロントサイドフレーム間に配設され、パネル取付ブラケットを介して車体に取り付けられ、
上記フロントサイドフレームの外側壁前部と上記パネル取付ブラケットとを橋渡す連結ブラケットを備え、該連結ブラケットに上記ホーンが取り付けられている。
【0018】
上記の構成によると、ホーンが、シュラウドパネルをフロントサイドフレームに取り付けるパネル取付ブラケットとフロントサイドフレームとに支持された剛性の高い連結ブラケットに堅固に取り付けられるので、びびり音が発生しない。
【0019】
第6の発明では、第5の発明において、
上記連結ブラケットは、上記フロントサイドフレームに対する取付部から前方に延びる側片部と該側片部前端から車幅方向中心側の上記パネル取付ブラケット側に延びる前片部とを備え、
上記ホーンは、上記前片部に取り付けられる第1のホーンと、上記側片部に取り付けられる第2のホーンよりなる。
【0020】
上記の構成によると、剛性の高い連結ブラケットに2つのホーンがコンパクトに配設されるので、びびり音の防止とコンパクトなレイアウトが実現される。
【0021】
第7の発明では、第6の発明において、
上記フロントサイドフレームの側方に上記車載部品が配設されると共に、上記連結ブラケットは、上記取付部から下方へ延びて上記側片部につながる取付片部を備え、該側片部は上記フロントサイドフレームよりも下方に配設されており、
上記第2のホーンは、上記側片部から上記車載部品の下方に向かって延びる第2のホーン取付ブラケットを介して取り付けられている。
【0022】
上記の構成によると、両持ち支持の連結ブラケットに下方へ延びる取付片部を設け、その取付片部に連続する側片部から第2のホーン取付ブラケットを介して第2のホーンを取り付けているので、第2のホーン取付ブラケットの下方に延びる量が小さくなり、第2のホーンの取付剛性が向上するので、びびり音が効果的に防止される。また、第2のホーンは、車載部品の下方の空いたスペースに配置される。
【0023】
第8の発明では、第1乃至第7のいずれか1つの発明において、
上記バンパーフェイスは、下端部から上記ホーンの位置まで後方に延びるスカート部を備えている。
【0024】
上記の構成によると、走行時に下方から跳ね上がる水をスカート部で防ぐことができるので、ホーンの故障が防止される。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、本発明によれば、ホーンをバンパーレインフォースメントの真下に配設したことにより、ホーンの音圧性能を保ちながら、レイアウトスペースを有効に利用して軽衝突時でもホーンが損傷しないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
(実施形態1)
図1〜図3は本発明の実施形態1の車両用ホーンの配設構造1を示す。図4は、バンパーフェイスの右側部分を示す。図5は、インタークーラー用吸入口及びその周辺を示す図6は、図2のVI−VI線断面図である。図7は、図3のVII−VII線断面図である。図8は、図2のVIII−VIII線断面図である。なお、図6〜図8は、見やすくするために端面のみを示している。本実施形態で、前後左右方向は、運転席から見た車両の前後左右方向を示す。
【0028】
本実施形態の車両用ホーンの配設構造1は、左右一対の前後に延びるフロントサイドフレーム2を有している。これら両フロントサイドフレーム2の前端間には、左右に延びるバンパーレインフォースメント3が橋渡されている。
【0029】
図4に示すように、バンパーレインフォースメント3の前方には、例えば樹脂製のバンパーフェイス4が配設されている。このバンパーフェイス4の中央部には、走行風を導入する第1走行風導入用開口部5が形成されている。第1走行風導入用開口部5は、メッシュ状のフロントグリル5aで覆われている。この第1走行風導入用開口部5の後方には、矩形枠状のシュラウドパネル7が両フロントサイドフレーム2間に配設されている。図1〜図3に示すように、このシュラウドパネル7の前面は、フロントサイドフレーム2の前端から左右内側へ延びるパネル取付ブラケット8を介してボルト50により左右のフロントサイドフレーム2に取り付けられている。また、シュラウドパネル7の内側開口7aに図示しないラジエータが配設されるようになっている。なお、図5に示すように、シュラウドパネル7の側面は、直接フロントサイドフレーム2にボルト50によって取り付けられていてもよい。
【0030】
図4に示すように、バンパーフェイス4における第1走行風導入用開口部5の左右外側には、第2走行風導入用開口部9がそれぞれ形成されている。図5に示すように、左側の第2走行風導入用開口部9の後方には、ターボエンジン(図示せず)用のインタークーラ用吸入口10が配置されている。インタークーラ用吸入口10は、中央側の第1走行風導入用開口部5へ延びる延長部10aを有し、この延長部10aから第2走行風導入用開口部9だけでなく、第1走行風導入用開口部5からもインタークーラ用吸入口10へ走行風を導入するようになっている。なお、図4に示すように、右側の第2走行風導入用開口部9のみ図示しているが、左側も同じ形状であり、いずれもメッシュ状の左右グリル9aで覆われている。右側の第2走行風導入用開口部9の後方にはインタークーラ用吸入口10が配置されていないので、外観上左右をそろえるために左右グリル9aを設けるだけで、実際は開口していなくてもよい。なお、図6に示すように、バンパーフェイス4は、下端部からシュラウドパネル7まで後方へ延びるスカート部4aを備えている。スカート部4aの後端は、左右に延びるフロントスポイラー20に連続している。
【0031】
図1及び図2に示すように、バンパーレインフォースメント3の右外側に隣接して車載部品としてのウオッシャータンク11が配設されている。ウオッシャータンク11は、タンク取付部11aにおいてフロントサイドフレーム2の外側側面にボルト50により取り付けられている。右側のウオッシャータンク11及び左側のインタークーラ用吸入口10の上方には、それぞれヘッドランプ12が取り付けられている。
【0032】
そして、本発明の特徴として、バンパーレインフォースメント3の右端の真下には、第1のホーン15及び第2のホーン16が配設されている。第1のホーン15及び第2のホーン16は、いずれが高音又は中低音を発するようにしてもよく、高音と中低音のホーンを設けることにより、高級感のある音が響くようになっている。図4に示すように、正面から見て第1のホーン15及び第2のホーン16は、第1走行風導入用開口部5と重ならない、右側へずれた位置に配設されている。つまり、第1のホーン15及び第2のホーン16は、第1走行風導入用開口部5及びウオッシャータンク11の間に配設されている。なお、図4において、第1のホーン15がフロントグリル5aの後方から覗いているが、第1走行風導入用開口部5は、シュラウドパネル7の内側開口7aに対応する範囲に設けていればよい。
【0033】
具体的には、図1〜図3に示すように、フロントサイドフレーム2の外側壁前部とパネル取付ブラケット8とには連結ブラケット17が橋渡されている。図3にのみ示すように、連結ブラケット17は、取付部17aにおいてボルト50により、フロントサイドフレーム2に取り付けられている。連結ブラケット17は、取付部17aから下方へ垂直に延びる取付片部17dを備えている。この取付片部17dの下端は、前方へ水平に延びる側片部17bにつながっている。このことで、側片部17bはフロントサイドフレーム2よりも下方に配設されている。図1に示すように、この側片部17bの前端から車幅方向中心側のパネル取付ブラケット8側に前片部17cが延び、図8に示すように、この前片部17cがボルト50によってパネル取付ブラケット8に固定されている。
【0034】
第1のホーン15は、左側へ延びた後、前方へ延びる第1のホーン取付ブラケット18を介してボルト50によって前片部17cに取り付けられている。図7に示すように、第2のホーン16は、側片部17bからウオッシャータンク11の下方に向かって延びる第2ホーン取付ブラケット19を介してボルト50によって側片部17bに取り付けられている。
【0035】
このように、車両用ホーンの配設構造1を構成したことにより、以下の作用効果が得られる。
【0036】
すなわち、第1のホーン15及び第2のホーン16がバンパーレインフォースメント3の真下に配設されているので、軽衝突時にバンパーフェイス4やバンパーレインフォースメント3が変形したとしても、その変形に伴って第1のホーン15及び第2のホーン16が損傷するのが防止される。また、バンパーレインフォースメント3の真下のスペースを有効利用して第1のホーン15及び第2のホーン16が配設される。さらに、第1のホーン15及び第2のホーン16が車両前方に配設されるので、音圧性能がよい。
【0037】
また、ウオッシャータンク11と第1走行風導入用開口部5との間の空いたスペースに第1のホーン15及び第2のホーン16を配設することで、容積の大きいウオッシャータンク11を配設する場合でも、第1のホーン15及び第2のホーン16の配設が容易であると共に、第1のホーン15及び第2のホーン16が外気を導入するルート上にないので、走行風導入時の抵抗になることはない。
【0038】
また、第1のホーン15及び第2のホーン16が、シュラウドパネル7をフロントサイドフレーム2に取り付けるパネル取付ブラケット8とフロントサイドフレーム2とに支持された剛性の高い連結ブラケット17に堅固に取り付けられるので、びびり音が発生しない。また、連結ブラケット17に2つの第1のホーン15及び第2のホーン16がコンパクトに配設されるので、そのレイアウトが容易である。
【0039】
また、両持ち支持の連結ブラケット17に下方へ延びる取付片部17dを設け、その取付片部17dに連続する側片部17bから第2ホーン取付ブラケット19を介して第2のホーンを取り付けているので、第2ホーン取付ブラケット19自体の下方に延びる量が小さくなり、第2のホーン16の取付剛性が向上し、びびり音の発生がさらに効果的に防止される。また、図7等に示すように、ウオッシャータンク11の下方の空いたスペースが有効に利用される。
【0040】
さらに、図6に示すように、バンパーフェイス4のスカート部4aによって、第1のホーン15及び第2のホーン16が覆われているので、走行時に下方から跳ね上がる水をこのスカート部4aで防ぐことができる。このため、第1のホーン15及び第2のホーン16の故障が防止される。
【0041】
したがって、本実施形態にかかる車両用ホーンの配設構造1によると、第1のホーン15及び第2のホーン16の音圧性能を保ちながら、レイアウトスペースを有効に利用して軽衝突時でもホーンが損傷しないようにすることができる。
【0042】
(実施形態2)
図9〜図11は本発明の実施形態2を示し、第2のホーン16が左側に配設される点で上記実施形態1と異なる。なお、図1〜図8と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0043】
すなわち、本実施形態でも、バンパーフェイス4における第1走行風導入用開口部5の左側の第2走行風導入用開口部9の後方には、インタークーラ用吸入口110が配設されている。しかし、このインタークーラ用吸入口110の延長部110aは、右側には延びていない。このため、インタークーラ用吸入口110へ第2走行風導入用開口部9からのみ走行風が導入される。第2のホーン16は、正面視で第1走行風導入用開口部5及び第2走行風導入用開口部9の間に配設されている。
【0044】
インタークーラ用吸入口110は、左側のフロントサイドフレーム2に対して上側取付ブラケット121と下側取付ブラケット122とを介して取り付けられている。厳密には、下側取付ブラケット122は、中間ブラケット123を介して左側のフロントサイドフレーム2に取り付けられている。
【0045】
本実施形態の連結ブラケット117は、上記実施形態1の連結ブラケット17の側片部17b及び前片部17cと同様の側片部117b及び前片部117cを有し、前片部117cがパネル取付ブラケット8に固定され、側片部117bが取付部117aにおいて、中間ブラケット123に対して下側取付ブラケット122と共締めされている。このため、上記実施形態1と同様に連結ブラケット117は、両持ち構造となり、その剛性が確保されている。
【0046】
第1のホーン15は、上記実施形態1と同様に、両持ち支持構造である連結ブラケット17の前片部17cに取り付けられている。
【0047】
こように、第1走行風導入用開口部5と第2走行風導入用開口部9との間の空いたスペースに第2のホーン16を配設することで、スペースが有効に利用されると共に、第2のホーン16が走行風導入時の抵抗になることはない。
【0048】
したがって、本実施形態においても、第1のホーン15及び第2のホーン16の音圧性能を保ちながら、レイアウトスペースを有効に利用して軽衝突時でもホーンが損傷しないようにすることができる。
【0049】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0050】
すなわち、上記実施形態では、車載部品としてフロントサイドフレーム2の右側方にウオッシャータンク11を配設したが、このウオッシャータンク11の変わりに冷却水タンクその他の比較的体積の大きい車載部品を設けてもよい。
【0051】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施形態1にかかる車両用ホーンの配設構造を示す斜視図である。
【図2】車両用ホーンの配設構造を示す正面図である。
【図3】車両用ホーンの配設構造を示す側面図である。
【図4】バンパーフェイスの右側部分を示す正面図である。
【図5】インタークーラー用吸入口及びその周辺を示す斜視図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】図3のVII−VII線断面図である。
【図8】図2のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明の実施形態2にかかる車両用ホーンの配設構造の左側部分を示す正面図である。
【図10】延長部を取り除いた状態の車両用ホーンの配設構造の左側部分を示す斜視図である。
【図11】図9のXI−XI線断面図である。
【符号の説明】
【0053】
1 車両用ホーンの配設構造
2 フロントサイドフレーム
3 バンパーレインフォースメント
4 バンパーフェイス
4a スカート部
5 第1走行風導入用開口部
7 シュラウドパネル
8 パネル取付ブラケット
9 第2走行風導入用開口部
10 インタークーラ用吸入口
11 ウオッシャータンク(車載部品)
15 第1のホーン
16 第2のホーン
17 連結ブラケット
17a 取付部
17b 側片部
17c 前片部
17d 取付片部
19 第2ホーン取付ブラケット
117 連結ブラケット
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ホーンの配設構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、左右一対のフロントサイドフレームと、両フロントサイドフレームの前端間に橋渡されるバンパーレインフォースメントと、該バンパーレインフォースメントの前方に配設されるバンパーフェイスとを備える車両用ホーンの配設構造は知られている。
【0003】
車両用ホーンは、車両の前方にあるほど音響性能がよいが、前方に出し過ぎると軽衝突時に容易に壊れるという問題がある。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、クロスメンバ(バンパーレインフォースメント)の上方にブラケットを介してホーンが取り付けられている。上方にホーンを配置するのに伴って発生するびびり音を制振カバーを取り付けることで低減している。
【特許文献1】特開2007−55331号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の車両用ホーンの配設構造では、びびり音を防止するために制振カバーという余計な部品が必要となり、質量が増加すると共に製造コストが増大するという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ホーンの音圧性能を保ちながら、レイアウトスペースを有効に利用して軽衝突時でもホーンが損傷しないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、この発明では、ホーンをバンパーレインフォースメントの真下に配設した。
【0008】
具体的には、第1の発明では、左右一対のフロントサイドフレームと、両フロントサイドフレームの前端間に橋渡されるバンパーレインフォースメントと、該バンパーレインフォースメントの前方に配設されるバンパーフェイスとを備える車両用ホーンの配設構造を対象とする。
【0009】
そして、上記車両用ホーンの配設構造では、上記ホーンは、上記バンパーレインフォースメントの真下に配設されている。
【0010】
上記の構成によると、ホーンがバンパーレインフォースメントの真下に配設されているので、軽衝突時にバンパーフェイスやバンパーレインフォースメントが変形したとしても、その変形に伴ってホーンが損傷するのが防止される。また、バンパーレインフォースメントの真下のスペースを有効利用してホーンが配設される。さらに、ホーンが車両前方に配設されるので、音圧性能がよい。
【0011】
第2の発明では、第1の発明において、
上記バンパーフェイスの中央部には、走行風を導入する走行風導入用開口部が形成され、
上記ホーンは、正面視で上記走行風導入用開口部とずれた位置に配設されている。
【0012】
上記の構成によると、ホーンが外気を導入するルート上にないので、外気導入時の抵抗になることはない。
【0013】
第3の発明では、第2の発明において、
正面視で、上記バンパーフェイスにおける走行風導入用開口部の車幅方向外側に第2の走行風導入用開口部が形成され、
上記ホーンは、上記走行風導入用開口部及び第2の走行風導入用開口部の間に配設されている。
【0014】
上記の構成によると、正面から見て走行風導入用開口部と第2の走行風導入用開口部との間の空いたスペースにホーンを配設することで、スペースが有効に利用されると共に、ホーンが走行風導入時の抵抗になることはない。
【0015】
第4の発明では、第2の発明において、
正面視で、上記バンパーレインフォースメントの車幅方向外側に隣接して車載部品が配設され、
上記ホーンは、上記走行風導入用開口部及び上記車載部品の間に配設されている。
【0016】
上記の構成によると、正面から見て車載部品と走行風導入用開口部との間の空いたスペースにホーンを配設することで、容積の大きい車載部品を配設する場合でも、ホーンの配設が容易であると共に、ホーンが走行風導入時の抵抗になることはない。
【0017】
第5の発明では、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、
シュラウドパネルが上記両フロントサイドフレーム間に配設され、パネル取付ブラケットを介して車体に取り付けられ、
上記フロントサイドフレームの外側壁前部と上記パネル取付ブラケットとを橋渡す連結ブラケットを備え、該連結ブラケットに上記ホーンが取り付けられている。
【0018】
上記の構成によると、ホーンが、シュラウドパネルをフロントサイドフレームに取り付けるパネル取付ブラケットとフロントサイドフレームとに支持された剛性の高い連結ブラケットに堅固に取り付けられるので、びびり音が発生しない。
【0019】
第6の発明では、第5の発明において、
上記連結ブラケットは、上記フロントサイドフレームに対する取付部から前方に延びる側片部と該側片部前端から車幅方向中心側の上記パネル取付ブラケット側に延びる前片部とを備え、
上記ホーンは、上記前片部に取り付けられる第1のホーンと、上記側片部に取り付けられる第2のホーンよりなる。
【0020】
上記の構成によると、剛性の高い連結ブラケットに2つのホーンがコンパクトに配設されるので、びびり音の防止とコンパクトなレイアウトが実現される。
【0021】
第7の発明では、第6の発明において、
上記フロントサイドフレームの側方に上記車載部品が配設されると共に、上記連結ブラケットは、上記取付部から下方へ延びて上記側片部につながる取付片部を備え、該側片部は上記フロントサイドフレームよりも下方に配設されており、
上記第2のホーンは、上記側片部から上記車載部品の下方に向かって延びる第2のホーン取付ブラケットを介して取り付けられている。
【0022】
上記の構成によると、両持ち支持の連結ブラケットに下方へ延びる取付片部を設け、その取付片部に連続する側片部から第2のホーン取付ブラケットを介して第2のホーンを取り付けているので、第2のホーン取付ブラケットの下方に延びる量が小さくなり、第2のホーンの取付剛性が向上するので、びびり音が効果的に防止される。また、第2のホーンは、車載部品の下方の空いたスペースに配置される。
【0023】
第8の発明では、第1乃至第7のいずれか1つの発明において、
上記バンパーフェイスは、下端部から上記ホーンの位置まで後方に延びるスカート部を備えている。
【0024】
上記の構成によると、走行時に下方から跳ね上がる水をスカート部で防ぐことができるので、ホーンの故障が防止される。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、本発明によれば、ホーンをバンパーレインフォースメントの真下に配設したことにより、ホーンの音圧性能を保ちながら、レイアウトスペースを有効に利用して軽衝突時でもホーンが損傷しないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
(実施形態1)
図1〜図3は本発明の実施形態1の車両用ホーンの配設構造1を示す。図4は、バンパーフェイスの右側部分を示す。図5は、インタークーラー用吸入口及びその周辺を示す図6は、図2のVI−VI線断面図である。図7は、図3のVII−VII線断面図である。図8は、図2のVIII−VIII線断面図である。なお、図6〜図8は、見やすくするために端面のみを示している。本実施形態で、前後左右方向は、運転席から見た車両の前後左右方向を示す。
【0028】
本実施形態の車両用ホーンの配設構造1は、左右一対の前後に延びるフロントサイドフレーム2を有している。これら両フロントサイドフレーム2の前端間には、左右に延びるバンパーレインフォースメント3が橋渡されている。
【0029】
図4に示すように、バンパーレインフォースメント3の前方には、例えば樹脂製のバンパーフェイス4が配設されている。このバンパーフェイス4の中央部には、走行風を導入する第1走行風導入用開口部5が形成されている。第1走行風導入用開口部5は、メッシュ状のフロントグリル5aで覆われている。この第1走行風導入用開口部5の後方には、矩形枠状のシュラウドパネル7が両フロントサイドフレーム2間に配設されている。図1〜図3に示すように、このシュラウドパネル7の前面は、フロントサイドフレーム2の前端から左右内側へ延びるパネル取付ブラケット8を介してボルト50により左右のフロントサイドフレーム2に取り付けられている。また、シュラウドパネル7の内側開口7aに図示しないラジエータが配設されるようになっている。なお、図5に示すように、シュラウドパネル7の側面は、直接フロントサイドフレーム2にボルト50によって取り付けられていてもよい。
【0030】
図4に示すように、バンパーフェイス4における第1走行風導入用開口部5の左右外側には、第2走行風導入用開口部9がそれぞれ形成されている。図5に示すように、左側の第2走行風導入用開口部9の後方には、ターボエンジン(図示せず)用のインタークーラ用吸入口10が配置されている。インタークーラ用吸入口10は、中央側の第1走行風導入用開口部5へ延びる延長部10aを有し、この延長部10aから第2走行風導入用開口部9だけでなく、第1走行風導入用開口部5からもインタークーラ用吸入口10へ走行風を導入するようになっている。なお、図4に示すように、右側の第2走行風導入用開口部9のみ図示しているが、左側も同じ形状であり、いずれもメッシュ状の左右グリル9aで覆われている。右側の第2走行風導入用開口部9の後方にはインタークーラ用吸入口10が配置されていないので、外観上左右をそろえるために左右グリル9aを設けるだけで、実際は開口していなくてもよい。なお、図6に示すように、バンパーフェイス4は、下端部からシュラウドパネル7まで後方へ延びるスカート部4aを備えている。スカート部4aの後端は、左右に延びるフロントスポイラー20に連続している。
【0031】
図1及び図2に示すように、バンパーレインフォースメント3の右外側に隣接して車載部品としてのウオッシャータンク11が配設されている。ウオッシャータンク11は、タンク取付部11aにおいてフロントサイドフレーム2の外側側面にボルト50により取り付けられている。右側のウオッシャータンク11及び左側のインタークーラ用吸入口10の上方には、それぞれヘッドランプ12が取り付けられている。
【0032】
そして、本発明の特徴として、バンパーレインフォースメント3の右端の真下には、第1のホーン15及び第2のホーン16が配設されている。第1のホーン15及び第2のホーン16は、いずれが高音又は中低音を発するようにしてもよく、高音と中低音のホーンを設けることにより、高級感のある音が響くようになっている。図4に示すように、正面から見て第1のホーン15及び第2のホーン16は、第1走行風導入用開口部5と重ならない、右側へずれた位置に配設されている。つまり、第1のホーン15及び第2のホーン16は、第1走行風導入用開口部5及びウオッシャータンク11の間に配設されている。なお、図4において、第1のホーン15がフロントグリル5aの後方から覗いているが、第1走行風導入用開口部5は、シュラウドパネル7の内側開口7aに対応する範囲に設けていればよい。
【0033】
具体的には、図1〜図3に示すように、フロントサイドフレーム2の外側壁前部とパネル取付ブラケット8とには連結ブラケット17が橋渡されている。図3にのみ示すように、連結ブラケット17は、取付部17aにおいてボルト50により、フロントサイドフレーム2に取り付けられている。連結ブラケット17は、取付部17aから下方へ垂直に延びる取付片部17dを備えている。この取付片部17dの下端は、前方へ水平に延びる側片部17bにつながっている。このことで、側片部17bはフロントサイドフレーム2よりも下方に配設されている。図1に示すように、この側片部17bの前端から車幅方向中心側のパネル取付ブラケット8側に前片部17cが延び、図8に示すように、この前片部17cがボルト50によってパネル取付ブラケット8に固定されている。
【0034】
第1のホーン15は、左側へ延びた後、前方へ延びる第1のホーン取付ブラケット18を介してボルト50によって前片部17cに取り付けられている。図7に示すように、第2のホーン16は、側片部17bからウオッシャータンク11の下方に向かって延びる第2ホーン取付ブラケット19を介してボルト50によって側片部17bに取り付けられている。
【0035】
このように、車両用ホーンの配設構造1を構成したことにより、以下の作用効果が得られる。
【0036】
すなわち、第1のホーン15及び第2のホーン16がバンパーレインフォースメント3の真下に配設されているので、軽衝突時にバンパーフェイス4やバンパーレインフォースメント3が変形したとしても、その変形に伴って第1のホーン15及び第2のホーン16が損傷するのが防止される。また、バンパーレインフォースメント3の真下のスペースを有効利用して第1のホーン15及び第2のホーン16が配設される。さらに、第1のホーン15及び第2のホーン16が車両前方に配設されるので、音圧性能がよい。
【0037】
また、ウオッシャータンク11と第1走行風導入用開口部5との間の空いたスペースに第1のホーン15及び第2のホーン16を配設することで、容積の大きいウオッシャータンク11を配設する場合でも、第1のホーン15及び第2のホーン16の配設が容易であると共に、第1のホーン15及び第2のホーン16が外気を導入するルート上にないので、走行風導入時の抵抗になることはない。
【0038】
また、第1のホーン15及び第2のホーン16が、シュラウドパネル7をフロントサイドフレーム2に取り付けるパネル取付ブラケット8とフロントサイドフレーム2とに支持された剛性の高い連結ブラケット17に堅固に取り付けられるので、びびり音が発生しない。また、連結ブラケット17に2つの第1のホーン15及び第2のホーン16がコンパクトに配設されるので、そのレイアウトが容易である。
【0039】
また、両持ち支持の連結ブラケット17に下方へ延びる取付片部17dを設け、その取付片部17dに連続する側片部17bから第2ホーン取付ブラケット19を介して第2のホーンを取り付けているので、第2ホーン取付ブラケット19自体の下方に延びる量が小さくなり、第2のホーン16の取付剛性が向上し、びびり音の発生がさらに効果的に防止される。また、図7等に示すように、ウオッシャータンク11の下方の空いたスペースが有効に利用される。
【0040】
さらに、図6に示すように、バンパーフェイス4のスカート部4aによって、第1のホーン15及び第2のホーン16が覆われているので、走行時に下方から跳ね上がる水をこのスカート部4aで防ぐことができる。このため、第1のホーン15及び第2のホーン16の故障が防止される。
【0041】
したがって、本実施形態にかかる車両用ホーンの配設構造1によると、第1のホーン15及び第2のホーン16の音圧性能を保ちながら、レイアウトスペースを有効に利用して軽衝突時でもホーンが損傷しないようにすることができる。
【0042】
(実施形態2)
図9〜図11は本発明の実施形態2を示し、第2のホーン16が左側に配設される点で上記実施形態1と異なる。なお、図1〜図8と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0043】
すなわち、本実施形態でも、バンパーフェイス4における第1走行風導入用開口部5の左側の第2走行風導入用開口部9の後方には、インタークーラ用吸入口110が配設されている。しかし、このインタークーラ用吸入口110の延長部110aは、右側には延びていない。このため、インタークーラ用吸入口110へ第2走行風導入用開口部9からのみ走行風が導入される。第2のホーン16は、正面視で第1走行風導入用開口部5及び第2走行風導入用開口部9の間に配設されている。
【0044】
インタークーラ用吸入口110は、左側のフロントサイドフレーム2に対して上側取付ブラケット121と下側取付ブラケット122とを介して取り付けられている。厳密には、下側取付ブラケット122は、中間ブラケット123を介して左側のフロントサイドフレーム2に取り付けられている。
【0045】
本実施形態の連結ブラケット117は、上記実施形態1の連結ブラケット17の側片部17b及び前片部17cと同様の側片部117b及び前片部117cを有し、前片部117cがパネル取付ブラケット8に固定され、側片部117bが取付部117aにおいて、中間ブラケット123に対して下側取付ブラケット122と共締めされている。このため、上記実施形態1と同様に連結ブラケット117は、両持ち構造となり、その剛性が確保されている。
【0046】
第1のホーン15は、上記実施形態1と同様に、両持ち支持構造である連結ブラケット17の前片部17cに取り付けられている。
【0047】
こように、第1走行風導入用開口部5と第2走行風導入用開口部9との間の空いたスペースに第2のホーン16を配設することで、スペースが有効に利用されると共に、第2のホーン16が走行風導入時の抵抗になることはない。
【0048】
したがって、本実施形態においても、第1のホーン15及び第2のホーン16の音圧性能を保ちながら、レイアウトスペースを有効に利用して軽衝突時でもホーンが損傷しないようにすることができる。
【0049】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0050】
すなわち、上記実施形態では、車載部品としてフロントサイドフレーム2の右側方にウオッシャータンク11を配設したが、このウオッシャータンク11の変わりに冷却水タンクその他の比較的体積の大きい車載部品を設けてもよい。
【0051】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施形態1にかかる車両用ホーンの配設構造を示す斜視図である。
【図2】車両用ホーンの配設構造を示す正面図である。
【図3】車両用ホーンの配設構造を示す側面図である。
【図4】バンパーフェイスの右側部分を示す正面図である。
【図5】インタークーラー用吸入口及びその周辺を示す斜視図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】図3のVII−VII線断面図である。
【図8】図2のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明の実施形態2にかかる車両用ホーンの配設構造の左側部分を示す正面図である。
【図10】延長部を取り除いた状態の車両用ホーンの配設構造の左側部分を示す斜視図である。
【図11】図9のXI−XI線断面図である。
【符号の説明】
【0053】
1 車両用ホーンの配設構造
2 フロントサイドフレーム
3 バンパーレインフォースメント
4 バンパーフェイス
4a スカート部
5 第1走行風導入用開口部
7 シュラウドパネル
8 パネル取付ブラケット
9 第2走行風導入用開口部
10 インタークーラ用吸入口
11 ウオッシャータンク(車載部品)
15 第1のホーン
16 第2のホーン
17 連結ブラケット
17a 取付部
17b 側片部
17c 前片部
17d 取付片部
19 第2ホーン取付ブラケット
117 連結ブラケット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対のフロントサイドフレームと、両フロントサイドフレームの前端間に橋渡されるバンパーレインフォースメントと、該バンパーレインフォースメントの前方に配設されるバンパーフェイスとを備える車両用ホーンの配設構造であって、
上記ホーンは、上記バンパーレインフォースメントの真下に配設されている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用ホーンの配設構造において、
上記バンパーフェイスの中央部には、走行風を導入する走行風導入用開口部が形成され、
上記ホーンは、正面視で上記走行風導入用開口部とずれた位置に配設されている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用ホーンの配設構造において、
正面視で、上記バンパーフェイスにおける走行風導入用開口部の車幅方向外側に第2の走行風導入用開口部が形成され、
上記ホーンは、上記走行風導入用開口部及び第2の走行風導入用開口部の間に配設されている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項4】
請求項2に記載の車両用ホーンの配設構造において、
正面視で、上記バンパーレインフォースメントの車幅方向外側に隣接して車載部品が配設され、
上記ホーンは、上記走行風導入用開口部及び上記車載部品の間に配設されている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1つに記載の車両用ホーンの配設構造において、
シュラウドパネルが上記両フロントサイドフレーム間に配設され、パネル取付ブラケットを介して車体に取り付けられ、
上記フロントサイドフレームの外側壁前部と上記パネル取付ブラケットとを橋渡す連結ブラケットを備え、該連結ブラケットに上記ホーンが取り付けられている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項6】
請求項5に記載の車両用ホーンの配設構造において、
上記連結ブラケットは、上記フロントサイドフレームに対する取付部から前方に延びる側片部と該側片部前端から車幅方向中心側の上記パネル取付ブラケット側に延びる前片部とを備え、
上記ホーンは、上記前片部に取り付けられる第1のホーンと、上記側片部に取り付けられる第2のホーンよりなる
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項7】
請求項6に記載の車両用ホーンの配設構造において、
上記フロントサイドフレームの側方に上記車載部品が配設されると共に、上記連結ブラケットは、上記取付部から下方へ延びて上記側片部につながる取付片部を備え、該側片部は上記フロントサイドフレームよりも下方に配設されており、
上記第2のホーンは、上記側片部から上記車載部品の下方に向かって延びる第2のホーン取付ブラケットを介して取り付けられている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1つに記載の車両用ホーンの配設構造において、
上記バンパーフェイスは、下端部から上記ホーンの位置まで後方に延びるスカート部を備えている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項1】
左右一対のフロントサイドフレームと、両フロントサイドフレームの前端間に橋渡されるバンパーレインフォースメントと、該バンパーレインフォースメントの前方に配設されるバンパーフェイスとを備える車両用ホーンの配設構造であって、
上記ホーンは、上記バンパーレインフォースメントの真下に配設されている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用ホーンの配設構造において、
上記バンパーフェイスの中央部には、走行風を導入する走行風導入用開口部が形成され、
上記ホーンは、正面視で上記走行風導入用開口部とずれた位置に配設されている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用ホーンの配設構造において、
正面視で、上記バンパーフェイスにおける走行風導入用開口部の車幅方向外側に第2の走行風導入用開口部が形成され、
上記ホーンは、上記走行風導入用開口部及び第2の走行風導入用開口部の間に配設されている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項4】
請求項2に記載の車両用ホーンの配設構造において、
正面視で、上記バンパーレインフォースメントの車幅方向外側に隣接して車載部品が配設され、
上記ホーンは、上記走行風導入用開口部及び上記車載部品の間に配設されている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1つに記載の車両用ホーンの配設構造において、
シュラウドパネルが上記両フロントサイドフレーム間に配設され、パネル取付ブラケットを介して車体に取り付けられ、
上記フロントサイドフレームの外側壁前部と上記パネル取付ブラケットとを橋渡す連結ブラケットを備え、該連結ブラケットに上記ホーンが取り付けられている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項6】
請求項5に記載の車両用ホーンの配設構造において、
上記連結ブラケットは、上記フロントサイドフレームに対する取付部から前方に延びる側片部と該側片部前端から車幅方向中心側の上記パネル取付ブラケット側に延びる前片部とを備え、
上記ホーンは、上記前片部に取り付けられる第1のホーンと、上記側片部に取り付けられる第2のホーンよりなる
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項7】
請求項6に記載の車両用ホーンの配設構造において、
上記フロントサイドフレームの側方に上記車載部品が配設されると共に、上記連結ブラケットは、上記取付部から下方へ延びて上記側片部につながる取付片部を備え、該側片部は上記フロントサイドフレームよりも下方に配設されており、
上記第2のホーンは、上記側片部から上記車載部品の下方に向かって延びる第2のホーン取付ブラケットを介して取り付けられている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1つに記載の車両用ホーンの配設構造において、
上記バンパーフェイスは、下端部から上記ホーンの位置まで後方に延びるスカート部を備えている
ことを特徴とする車両用ホーンの配設構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−166803(P2009−166803A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10264(P2008−10264)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]