説明

車体のドア構造

【課題】 部品点数を増やすことなく、また複雑な構造を採ることなく、取付けが容易でドアの下部にウエザーストリップを取付けることができる車体のドア構造を提供すること。
【解決手段】 自動車のサイドドア2のアウタパネル4面には、スプラッシュガード5が装着されている。これらのアウタパネル4とスプラッシュガード5の間には、これらに挟持されるようにして、ウエザーストリップ6が取付けられている。ウエザーストリップ6の下部には舌片部10を下側に突出させ、舌片部10をサイドシルスプラッシュガード14に当接させて、水はねなどの水の浸入を防止している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のドアパネルの外側下部にスプラッシュガードが装着され、ドアの下縁部に沿ってウエザーストリップが配設される車体のドア構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2002−121980号公報(特許文献1)に開示された技術によれば、自動車のサイドドアと車体側のドア枠下部のサイドシルの水密性を向上させるために、ドアとサイドシルとの隙間にウエザーストリップ(パーティングシール)を配設している。すなわち、特許文献1の従来技術ではウエザーストリップを、サイドドアの室内側に装着される内装トリムに、ウエザーストリップの取付部を設けてウエザーストリップをサイドシル側に突出させ、ビスや両面テープを使用してウエザーストリップをドアに取付けていた。また、特許文献1の実施例による技術では、ビスなどのネジ類や両面テープを使用することなく、ウエザーストリップ、内装トリムに爪や孔などの特殊形状に形成した係止部を設けることによって、ウエザーストリップを内装トリムに取付けるようにしている。
【特許文献1】特開2002−121980号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、自動車の車種によっては、ドア下側にサイドシルによって形成されるドア枠がないタイプのものがあり、サイドドアの下端の下方に車体側のサイドボディアウターパネルまたはサイドシルスプラッシュガードがなく、車体とサイドドアの間が車両の下方から見える位置となっている。さらに、サイドドアの車両前方にはフロントタイヤが存在し、水や埃がフロントタイヤでまきあげられる。このため、フロントタイヤでまきあげられた水や埃が、この車体とサイドドアの間に直接到達し、当該部位を汚す原因となっていた。また、内装トリムとサイドシルとの間隔が大きい場合など、内装トリムにウエザーストリップを取付けられないものがある。
また、特許文献1のようにビスなどの使用をなくすため、内装トリムやウエザーストリップに爪や孔などを設けるものは、成形や加工などで材料費が高くなり、取付けについても、ウエザーストリップが長尺物であることから、爪などの取付け箇所を多く設けなければならず、取付け箇所が増えるほど取付けが面倒である。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、部品点数を増やすことなく、また複雑な構造を採ることなく、取付けが簡単でドアの下部にウエザーストリップを短時間で容易に取付けることができる車体のドア構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記目的を達成するために、車体のドアパネルの外側に該ドアパネルの下部を覆うスプラッシュガードが装着され、ドアの下縁部から下側に突出するウエザーストリップが前記ドアに配設される車体のドア構造において、前記スプラッシュガードと前記ドアパネルとの間に前記ウエザーストリップを挟持させるようにした。
上記発明は、前記ウエザーストリップの下端に舌片部を形成し、前記ドアの閉時に、舌片部を車体側のパネルに接触させることができる。
上記発明は、前記ドアパネルと前記スプラッシュガードとの間で前記ウエザーストリップが挟持される部分に肉厚部を設け、該肉厚部を前記スプラッシュガードとドアパネルとの間で挟持させることができる。
上記発明は、前記ウエザーストリップの上端部に位置させて、ドアパネルとスプラッシュガードとの間に隙間を形成し、ウエザーストリップの上端部に前記隙間幅よりも長さが大きい折り返し部を前記隙間に配置し、折り返し部を前記ドアパネルとスプラッシュガードとの間で挟持させることができる。
上記発明は、前記ウエザーストリップの舌片部、肉厚部及び折り返し部のうち、少なくともいずれか1つをウエザーストリップの本体部よりも柔らかい材質で形成することができる。
また、前記ドアパネルの前記ウエザーストップとの接触面を車体側に突出させて、ドアパネルとウエザーストリップとの間に水抜き通路を形成し、ドアパネルとスプラッシュガードの内部に浸入した水の水抜き通路とすることができる。
さらに、上記発明は、前記ウエザーストリップの一部を切り欠いた形状に形成し、ドアパネルとスプラッシュガードの内部に浸入した水の水抜き通路とすることができる。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、車体のドアパネルの外側に該ドアパネルの下部を覆うスプラッシュガードが装着され、ドアの下縁部から下側に突出するウエザーストリップが前記ドアに配設される車体のドア構造において、前記スプラッシュガードと前記ドアパネルとの間に前記ウエザーストリップを挟持させたので、従来では、ウエザーストリップをドアに固定するためにビス、両面テープなどを用いていたが、そのような留め具を必要としない。
上記発明は、前記ウエザーストリップの下端に舌片部を形成し、前記ドアの閉時に、舌片部を車体側のパネルに接触させるようにしたので、ウエザーストリップと車体側パネルとを接触させることによりドアと車体側の密閉性をより図ることができる。
上記発明は、前記ドアパネルと前記スプラッシュガードとの間で前記ウエザーストリップが挟持される部分に、肉厚部を設け、該肉厚部を前記スプラッシュガードとドアパネルとの間で挟持させるようにしたので、肉厚部を挟持させることにより、ウエザーストリップの本体を薄くでき、材料費の節約ができる。
上記発明は、前記ウエザーストリップの上端部に位置させて、ドアパネルとスプラッシュガードとの間に隙間を形成し、ウエザーストリップの上端部に前記隙間幅よりも長さが大きい折り返し部を前記隙間に配置し、折り返し部を前記ドアパネルとスプラッシュガードとの間で挟持させたので、折り返し部を設けることにより、折り返し部がストッパの役割を果たし、ウエザーストリップの位置ズレをなくす効果がある。
上記発明は、前記ウエザーストリップの舌片部、肉厚部及び折り返し部のうち、少なくともいずれか1つをウエザーストリップの本体部よりも柔らかい材質で形成したので、本体部でウエザーストリップの強度を大きくするとともに、ウエザーストリップがドア、スプラッシュガード、車体側のパネルに接触する部分を柔らかくすることで、それらの部材の変形を押さえることができる。
また、前記ドアパネルの前記ウエザーストップとの接触面を車体側に突出させて、ドアパネルとウエザーストリップとの間に水抜き通路を形成し、ドアパネルとスプラッシュガードの内部に浸入した水の水抜き通路としたので、ドアパネルとスプラッシュガードの内部に浸入した水の水抜き通路とすることができる。
さらに、前記ウエザーストリップの一部を切り欠いた形状に形成し、ドアパネルとスプラッシュガードの内部に浸入した水の水抜き通路としたので、ドアパネルとスプラッシュガードの内部に浸入した水の水抜き通路とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態における車体のドア構造について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の車体のドア構造を採用する自動車の側面図、図2は、自動車のフロント側のサイドドアの斜視図、図3はそのサイドドアに装着されるスプラッシュガードである。
図1に示すように自動車1には、本発明に係わるフロント側のサイドドア2が設けられている。サイドドア2は車室側に配設されるインナパネル3と車外側に配設されるアウタパネルとを備えている(図4参照)。そして、そのアウタパネル4の外側下部には、サイドドア1の車体の前端部から後端部までにわたって、図3に示すスプラッシュガード5が装着されている。
【0007】
図4は、図1のサイドドア1のA−A線方向の断面図である。スプラッシュガード5は裏面側に、アウタパネル4側に突出させたクリップ12の取付台座11を一体成形により形成している。なお、図4中に示す左側の取付台座11は、アウタパネル4側から取付台座11を見ている。取付台座11には、横方向に形成した横溝11aを設け、横溝11aにはクリップ12の基端側を横方向にスライドさせるようにして、クリップ12を組付ける。この取付台座11は、上下に間隔を空けて配設され、図2に示すようにアウタパネル4には、クリップ12の取付孔13を車体の前後方向に複数箇所に形成している。そして、スプラッシュガード5は、取付台座11に取付けられたクリップ12を、取付孔13に差し込むことによって、アウタパネル4に装着される。
【0008】
図4に示すように、サイドドア2の下部には、ウエザーストリップ6が装着される。ウエザーストリップ6は、アウタパネル4とスプラッシュガード5との間に挟まれるようにして取付けられる。
図5に示すように、ウエザーストリップ6は、ほぼ帯状の本体部7と本体部7の上端部から、アウタパネル4側へ向けて斜め下側に折曲げられた形状のリップ部8と、本体部7のほぼ上下中間位置の表裏両面に突出させた図6に示す突起9a,9bとが形成され部分的に肉厚になっている。本体部7の下部には、凹部を有する横断面略コの字状の引っ掛け部7aが形成されている。また、引っ掛け部7の下端部から下側に向けて突出する舌片部10が形成され、ウェザーストリップ6は後述する切り欠き部分を除いて同一断面に形成されている。
【0009】
スプラッシュガード5の下端部の位置は、サイドドア2の下端部よりも下側に突き出しており、スプラッシュガード5の下端部には、車体側に向けてフランジ5aを形成し、フランジ5aの先端部には係止爪5bを形成している。
スプラッシュガード5のフランジ部5aにウエザーストリップ6の引っ掛け部7aの凹部を嵌め込むと、フランジ部5aの先端側に形成された爪5bと引っ掛け部7aに形成された係止部7bが係合し引っ掛け部7aに抜け止めされて、ウエザーストリップ6の位置決めと仮保持がされる。
【0010】
スプラッシュガード5をアウタパネル4に取り付けた状態では、ウエザーストリップ6の一方の突起9aの部分がサイドドア2の下縁部と当接し、他方の突起9bがスプラッシュガード5の裏面に当接して、ウエザーストリップ6がアウタパネル4とスプラッシュガード5との間に挟持される。突起9aの突出高さよりも突出するように形成されたウエザーストリップ6のリップ部8は、その先端がアウタパネル4に当接するとともにアウタパネル4とスプラッシュガード5との間に形成された隙間(空間)に斜めに配設されて、折り返し部を形成している。そして、本体部7に対してリップ部8の反対側は、スプラッシュガード5の裏面に当接している。また、アウタパネル4とスプラッシュガード5との間に形成された隙間は、ウエザーストリップ6の取付部近傍では、下方へ行くほどアウタパネル4とスプラッシュガード5との間が狭くなっている。サイドドア2から車体側へ斜め下向き突出する舌片部10は、車体側のサイドボディアウターパネルに装着されているサイドシルスプラッシュガード14に当接させている。
なお、サイドシルスプラッシュガード14がない場合は、直接サイドボディパネルに当接させる。なお、ウエザーストリップ6は弾性変形可能なゴム、合成樹脂、オレフィン系、スチレン系などの熱可塑性エラストマーなどを使用できるが、本体部7の硬さよりもリップ部8、突起9a,9b、舌片部10などの他部材に接触する部分の硬さを柔らかく形成している。また、引っ掛け部7の車外側に露出する部分7cが耐候性の良好な材料で形成することが好ましい。ここでは、リップ部8等と同じ軟質材料を表面に被覆している。
【0011】
図2に示すように、サイドドア2の下部には、3箇所に凹所16を形成している。凹所16は、図7に示すように、インナパネル3及びアウタパネル4によって形成されたサイドドア2の下端部のリップ部8が配設された箇所よりも下部を車室側に窪ませている。こうして、サイドドア2のアウタパネル4面とウエザーストリップ6との間に間隙を形成することによって、この間隙を水抜き通路17として形成している。
図8は、ウエザーストリップ6のサイドドア2の凹所16以外の箇所において、縦方向(長手方向)に複数の切り欠き(溝)18を形成している。切り欠き18は、サイドドア2の下縁部よりも上側のウエザーストリップ6が位置する箇所、すなわち、突起9a,9b、この突起9a,9bが位置する本体部7よりも上の部分及びリップ部8を部分的に切り欠くことにより形成している。これによって、アウタパネル4とスプラッシュガード5との内部とこの外側を連通する水抜き通路19が形成される。なお、2種の水抜き通路17,19は、それぞれ別々のサイドドア2に独立して設けるようにしてもよく、水抜き通路17,19を1つのサイドドア2に併用してもよい。また、水抜き通路17,19は、同一箇所に設けてもよく、車両前後方向でその位置をずらして配置してもよい。このような、切り欠き18を長手方向に複数設けることにより、ウエザーストリップ6の長手方向の変形が許容され、スプラッシュガードへの追従性が向上する。
【0012】
次に、本発明の車体のドア構造の作用、効果について説明する。
本実施の形態では、車体とサイドドア2の間の最車外位置にウエザーストリップ6を設け、水や埃の浸入を防止し、さらに、容易な装着でありながら確実な固定を達成している。ウエザーストリップ6の装着時に、ウエザーストリップ6の凹形状の引っ掛け部7aをスプラッシュガード5のフランジ5a及びこの爪5bに引っ掛けるようにして仮保持ができるので、ウエザーストリップ6の仮着けが容易である。また、引っ掛け部7aがウエザーストリップ6の下端のフランジ5aおよび係止爪5bを車体の内方側から外方側へ回り込み、係止爪5bの車両前後方向に延びる縦壁に係止されるので、舌片部10の車両左右方向の位置が確実に維持できる。そして、ウエザーストリップ6が仮保持された状態で、ウエザーストリップ6がスプラッシュガード5に対して位置決めされるので、車両への装着時に突起9aがサイドドア2の下端部と当接する位置に確実に装着される。この後、スプラッシュガード5をアウタパネル4に取付けるだけで、ウエザーストリップ6は、アウタパネル4とスプラッシュガード5との間に、挟まれるようにして取付けられる。
【0013】
こうして、ウエザーストリップ6をサイドドア2に装着するために、ネジ、両面テープを必要とせず、アウタパネル4とスプラッシュガード5の挟持力のみでウエザーストリップ6を装着できる。そして、スプラッシュガード5の下端部には、車体側に向けてフランジ5aを形成し、フランジ5aの先端部に係止爪5bを形成しているので、ウエザーストリップ6の凹形状の引っ掛け部7aがスプラッシュガード5の一般外表面(基準面)から突出することがなくなり、引っ掛け部7aの上方に埃がたまることが防止されるとともに、外観の向上となる。また、スプラッシュガード5の下端部とウエザーストリップ6の係合部分の一部を、車体とサイドドア2の間に配置することが可能となり、車外への突出量を減らすことが出来て、外観の向上となる。
【0014】
装着後は、ウエザーストリップ6がサイドドア2の下端部でサイドシルスプラッシュガード14に当接しているので水密性が維持され、水はねがあっても、車内側への水の浸入を防止できる。
ウエザーストリップ6の上部にあるリップ部8は、アウタパネル4との当接角度がリップ部8の上方の挟み角度cよりもリップ部8の下方の挟み角度dの方が大きく設定されていることと、ウエザーストリップ6の取付部近傍でアウタパネル4とスプラッシュガード5との隙間が下方へ行くほど狭くなっていることから、ウエザーストリップ6の下方への移動が防止されている。また、ウエザーストリップ6の上部にあるリップ部8は、本体部7の上端部から逆側に折り返した形状なので、ウエザーストリップ6に下側への移動力(ウエザーストリップ6を抜こうとする力)が負荷したときに、リップ部8に反り返しを阻止する力が作用することにより、反り返しが防止されてウエザーストリップ6の抜け止めになる。
【0015】
ウエザーストリップ6は、本体部7の硬さよりもリップ部8、突起9a,9b、舌片部10の硬さを柔らかくしている。これにより、走行時やドア開閉時の振動でウエザーストリップ6がアウタパネル4やスプラッシュガード5にこすれたり、当たったりして発生する異音を防止できる。また、挟持される部分であるリップ部8、突起9a,9bによりある一定の幅を持たし、アウタパネル4とスプラッシュガード5との隙間誤差を吸収し、かつアウタパネル4とスプラッシュガード5の挟持力の負担を軽減し、緩衝材としての役割を果たしている。舌片部10は、サイドドア2の閉時にサイドシルスプラッシュガード14と当接するときの負担を小さくすることができる。また、本体部7を硬くすることにより、ウエザーストリップ6の型くずれを防止できる。なお、本体部7には、上下に長手方向に沿ってワイヤー15a,15bが埋設されており、このワイヤー15a,15bはウエザーストリップ6の成形時や使用時の収縮を防止する。
【0016】
スプラッシュガード5はサイドドア2の外側に装着されているので、スプラッシュガード5とアウタパネル4との間に水が浸入するおそれがあるが、浸入した水は下方に流れウエザーストリップ6のリップ部8に達する。しかし、本実施の形態では、水抜き通路17,19を形成しているので、リップ部8の上部空間に浸入した水は、矢印a,bに示すように水抜き通路17,19を介して外側に排出することができる。また、水抜き通路17は、サイドドア2の下端部のリップ部8が配設された箇所よりも下部を車室側に窪ませて形成しているので、その開口が舌片部10に対して車室内側となり、その開口がフロントタイヤでまきあげられた水や埃によって塞がれることがない。なお、舌片部10の車室内側に達した水は、ウエザーストリップ6の前後端から排出しているが、例えば、車体側のサイドボディアウターパネルやサイドシルスプラッシュガード14に形成された舌片部10に対して車内側と車室外を連通する凹部や穴によって排出してもよい。
【0017】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明の技術的思想に基いて種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、舌片部10をサイドシルスプラッシュガード14に当接させるようにしたが、サイドシルスプラッシュガードがない車種では、サイドボディアウターパネルに直接、舌片部10を当接させてもよい。
また、サイドシルにドア枠のないタイプの車種を例にあげたが、スプラッシュガードがあれば、ドア枠のあるタイプの車種でも適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態の車体のドア構造を採用している自動車の側面図である。
【図2】図1の自動車のフロントドアのベルトラインよりも下側を示す斜視図である。
【図3】図2のフロントドアに装着されるスプラッシュガードの斜視図である。
【図4】図1に示すフロントドアのA−A線方向の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるフロントドアのアウタパネルとスプラッシュガードの間に挟持されているウエザーストリップの斜視図である。
【図6】図2に示すフロントドアのB−B線方向の断面図(スプラッシュガード及びウエザーストリップが取付けられた状態で示す。以下の図も同じ)である。
【図7】図2に示すフロントドアのC−C線方向の断面図である。
【図8】図6に示すウエザーストリップを切り欠いて水抜き通路を形成した状態の断面図である。
【符号の説明】
【0019】
1 自動車
2 ドア
3 インナパネル
4 アウタパネル
5 スプラッシュガード
5a フランジ
5b 爪
6 ウエザーストリップ
7 本体部
7a 引っ掛け部
8 リップ部
9a,9b 突起
10 舌片部
11 取付台座
12 クリップ
13 取付孔
14 サイドシルスプラッシュガード
15a,15b ワイヤー
16 凹所
17,19 水抜き通路
18 切り欠き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体のドアパネルの外側に該ドアパネルの下部を覆うスプラッシュガードが装着され、ドアの下縁部から下側に突出するウエザーストリップが前記ドアに配設される車体のドア構造において、
前記スプラッシュガードと前記ドアパネルとの間に前記ウエザーストリップを挟持させるようにしたことを特徴とする車体のドア構造。
【請求項2】
前記ウエザーストリップの下端に舌片部を形成し、前記ドアの閉時に、舌片部を車体側のパネルに接触させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車体のドア構造。
【請求項3】
前記ドアパネルと前記スプラッシュガードとの間で前記ウエザーストリップが挟持される部分に肉厚部を設け、該肉厚部を前記スプラッシュガードとドアパネルとの間で挟持させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車体のドア構造。
【請求項4】
前記ウエザーストリップの上端部に位置させて、ドアパネルとスプラッシュガードとの間に隙間を形成し、ウエザーストリップの上端部に前記隙間幅よりも長さが大きい折り返し部を前記隙間に配置し、折り返し部を前記ドアパネルとスプラッシュガードとの間で挟持させるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体のドア構造。
【請求項5】
前記ウエザーストリップの舌片部、肉厚部及び折り返し部のうち、少なくともいずれか1つをウエザーストリップの本体部よりも柔らかい材質で形成したことを特徴とする請求項4に記載の車体のドア構造。
【請求項6】
前記ドアパネルの前記ウエザーストップとの接触面を車体側に突出させて、ドアパネルとウエザーストリップとの間に水抜き通路を形成し、ドアパネルとスプラッシュガードの内部に浸入した水の水抜き通路としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車体のドア構造。
【請求項7】
前記ウエザーストリップの一部を切り欠いた形状に形成し、ドアパネルとスプラッシュガードの内部に浸入した水の水抜き通路としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車体のドア構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−315561(P2006−315561A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−140899(P2005−140899)
【出願日】平成17年5月13日(2005.5.13)
【出願人】(000219705)東海興業株式会社 (147)
【Fターム(参考)】