説明

車載用アミューズメント装置

【課題】 本発明は、車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置であって、そのアミューズメント機能を高度に高めたものを提供することを目的としたものである。
【解決手段】
コンピュータ、データ読出装置、メモリ、D/A変換装置、車載用オーディオ機器へ出力するための出力インターフェース部、そして自動車の各種センサ信号の供給を受けるための車載用制御装置接続部を備える構成とすることにより、車載用制御装置から得られる各種運転操作系動作の各種センサ信号を利用し、車載用オーディオ機器へ各種信号を出力することができる車載用アミューズメント装置を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アミューズメント機能を備え、車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置に係り、更に詳細には、
(1) 普通の自動車を運転しつつ外車、スポーツカー、F1仕様車等のスピード車の走行音を体現可能とし、従来遊技場に設けられていたカーレースシミュレーションの運転席で体験していたような、あるいは、それよりもより現実に近いスピード車における運転状況を普通の自動車を運転しているときにも簡単に経験できるようにしたものである。(スピード車体現モード)
(2) また、音楽CDやMDを再生しつつ、インターラクティブにトリガ入力を行うことにより、トリガの入力時点から次のトリガ入力までの間の歌唱音声を消去して、オーケストラのバック音楽だけを再生可能とし、運転者や同乗者がその歌唱音声が消去された部分を歌ったり、掛け声をかけることによりマイクを通じて入力できるようにしたものである。(割り込み歌唱モード)
(3) 更に、音声を主体として出題されたクイズに対してリモコン装置でクイズの回答を行い、また出題クイズ群の識別と回答内容、および正答成績等のデータを通信サービス網を介してクイズ出題者に送信することができるようにしたり、リモコン装置等を利用してストーリやイベントの変化に富んだゲームを実施できるようにしたものである。(クイズ&ゲームに挑戦モード)
(4) また、チャイルドシートにバイブレータ、ジョイステック、あるいはハンドルを設け、自動車の運転状態、たとえばハンドル操作に連動してチャイルドシートに設けた機器を動かすようにしたり、あるいは運転者またはその他の搭乗者がリモートでこれらの機器を操作しつつ子供とのコミュニケーションを行うことができるようにしたものである。(チャイルド知育モード)
(5) また、アドレスや電話番号等相手を特定するためのデータを必要としないブルーツース等に代表されるパーソナルエリア無線通信によって、自車の近傍を走行する不特定の他車等との間でメッセージを交換することにより、新たな出会いを演出できるようにしたものである。(車でお出会いモード)
(6) 更に、上記各アミューズメント機能と連携させて、車内にさまざまな芳香を漂わせ、アロマテラピーによる癒しの効果をも演出できるようにしたものである。
【0002】
(7) また、上記各アミューズメント機能と連携させて、自動車の各部に備えたイルミネーションを点灯または点滅させることにより、アミューズメント機能を更に高めるようにしたものである。
【背景技術】
【0003】
自動車やその走行音を用いたゲーム装置、遊戯装置は多種にわたるが、それは、これらが人気のある題材であるから、ということができる。例えば、各種のアミューズメント施設に行くと、自動車の操縦席に似せたシミュレーションの運転席が設けられており、操縦者がアクセルを踏み込むと、その踏込み量に応じて自動車のエンジン音を再生する。このようなレースカーのシミュレーション運転ゲームでは、アクセルを踏み込むとその踏み込み量に応じてエンジン音に似せてデジタル音が再生され、レースカーを操縦しているような気分を味わう事ができる。
【0004】
係るシミュレーション運転装置では、そのゲームを楽しんでいる本人に対してはより本物に近い臨場感あふれるものが好まれる。他方、その周囲への騒音を軽減して迷惑をかけることを防がねばならない。
【0005】
そこで、特許文献1では、スピーカに供給される音声信号入力の一部が供給されて振動する機械的振動子及び/又はヘッドホンを設け、騒音を軽減するとともに、その軽減分を骨振動として体感させ、また、ヘッドホンで周囲の騒音を遮断して自分のプレイしているゲーム機の音声出力をモニタして臨場感を保持できるようにしている。この機械的振動子は、典型的には、プレーヤが直接或いは椅子を介して乗る台、或いはプレーヤが座る椅子に設置される。
【0006】
係る発明によれば、スピーカの音声信号入力の一部を機械的振動子やヘッドホンに供給し、機械的振動子の振動を骨振動として体感し、また、ヘッドホンによりまわりの騒音を遮断し、自分のプレイしているゲーム機の音声出力をモニタすることが可能となり、騒音を軽減し、かつ臨場感を与えて音声出力の軽減分を補うことが可能である。
【0007】
他方、シミュレーションでなく遊ぶ遊具としてゴーカートとして通称されているサーキットゲーム装置がある。これは、プレーヤが搭乗して操縦する車両が複数台一定のコースを競走するサーキットゲームである。ゴーカート等の車両は、一般道路とは異なり閉鎖された特別のコースを運転免許なしに走行させて楽しむためのものである。しかしゴーカートも一般の自動車と基本的構造は同じであり、アクセル操作で速度を制御しながらハンドルを操作して操縦するものであり、ブレーキも備えている。子供もプレイするものであるから、安全性には十分に注意を払い、最高速度も制限されて通常の自動車に比べ低速度であり、コースも危険のない単純なコースが設計されていた。
【0008】
それでも競走するとなると、プレーヤの運転技術の差が顕著に現れて1台が独走状態になったり順位が固定されたりして、サーキットゲームとしては娯楽性に欠けることになる。すなわちサーキットゲームとしては常に混戦状態のゲーム展開がプレーヤを最も楽しませるものであるが、かかる状態が現出されないままゲームが終了したのでは全く面白味がない。
【0009】
また本格的なカートレースでは、先行車両の後方所定距離内に入ると風の抵抗を受けなくなり吸い込まれるように速度が増す所謂スリップストリーム現象が生じ、これがカートレースの醍醐味ともなっているが、低速度のゴーカート等によるサーキットゲームではこのようなスリップストリーム現象を疑似的にも体験することはできない。
【0010】
そこで、特許文献1に記載の発明は、プレーヤの運転技術の差に関係なく混戦状態のゲーム展開を可能とし、また本格的なカートレースの疑似体験も可能なサーキットゲーム装置を提供することを目的とするもので、各車両の位置情報に基づき各車両のアクセル操作の指示量が調整されるので、プレーヤの運転技術の差や疑似スリップストリーム等の走行状態を各車両の位置情報から読み取り必要な車両のアクセル調整を行うことで、常に混戦状態を現出したり、実際のカートレースの如き複雑なコースでも安全に走行させ本格的なレース感覚を疑似体験することが可能となった。
【0011】
一方、オーディオシステムを利用したアミューズメント機能として、通称カラオケと呼ばれるシステムがある。
【0012】
カラオケはディスク等の記録媒体を用い、オーケストラのバック音楽と、歌詞、場合によっては背景画が連動してオーディオシステムとテレビモニターを介して出力され、この伴奏に合わせてマイクを通じて歌唱音声を入力して楽しむ娯楽システムである。
【0013】
カラオケメディアに通常は歌うべき音声は入っていない。このようなカラオケシステムにおいて男女が交互に歌うデュエット曲を歌おうとすると、相手がいないと一人ではうまく歌えない。また相手がいても技量に差があれば曲に乗って歌唱力を競って歌うことができないものである。
【0014】
そこで、相手役として女か男が選択でき、曲に合わせて一緒に歌うことができる構成としたカラオケシステムが提供されている。
【0015】
例えば、特許文献3には、従来の伴奏曲の音のデータと歌詞が背景画に合成表示されるカラオケメディアのデータとは別に、予め曲の進行に同期した2種類の音声データを作り、音声データに男歌と女歌を合成してメディア例えばこの追加した音声データを従来のカラオケメディアにデジタル信号で合成して記憶し、再生時に元の情報に分離することで実現できるものである。絵入り音楽再生装置に設けた切り換えスイッチにより、音声が出力されないベテラン用の(従来の)ノーマルモードと練習用の男歌の歌声が選択して出力されるレビューモード1または女歌の歌声が選択して出力されるレビューモード2とが替わる機能を持たせるシステムが開示されている。
【0016】
更に、テレビ番組で放送されているようなクイズ番組に類似したコンテンツをビデオやDVDで再生し、そのコンテンツを見ている者がクイズに回答できるようにしたものや、インターネットに接続されたパソコンを通じてクイズを出題し、パソコンを通じてそのクイズに回答することにより、回答が正解であるか否かを判定するもの等が知られている。
【0017】
例えば、特許文献4では、クイズ配信サーバによって、クイズの問題とそのクイズの問題を特定するアクセスコードを含む情報を、通信サービス網に接続されたディスプレイ装置に配信し、ディスプレイ装置の各々において、クイズの問題とアクセスコードとを表示し、そのコンテンツを見ている者が携帯端末を通じて、アクセスコードとクイズの問題に対する回答を配信サーバに伝達し、当該クイズ配信サーバが回答と正解とを照合して、クイズ回答判定情報を作成して携帯端末に返送するシステムが開示されている。
【0018】
更に携帯端末を利用してゲームを楽しめるようにしたものや、持ち運びのできるゲーム機が販売されているが、これらは特に自動車に搭載された機器と連携するものではなく、主に映像を通じてゲームを楽しめるようにしたものである。
【0019】
また、幼児を車に乗車させる際に使用するチャイルドシートには、玩具等をとりつけることができるようにしたものが知られているが、これは幼児を一人で遊ばせておくようにしたものである。
【0020】
例えば、特許文献5では、空気袋により形成されたテーブル本体をチャイルドシートに固定し、このテーブルに玩具としてのハンドルを取り付けたものが開示されている。
【0021】
また、予め既知のアドレスに宛ててメッセージを送信し、それに対する回答メッセージを受信することや、インターネット上の予め既知のURL(ウェブアドレス)にアクセスすることにより不特定の人とメッセージを交換し、新たな出会いを実現できるようにしたものが知られている。
【0022】
例えば、特許文献6では、電話回線で接続されたホストコンピュータと端末装置を使用し、多数の利用者が自己のプロフィールデータを入力してデータベースとして登録し、更に別の利用者が所望する相手のプロフィール情報を入力することにより、ホストコンピュータがそれらの情報に基き、マッチングした相手の情報を提供する情報システムが開示されている。
【0023】
更に、パーソナルコンピュータ や家庭用ゲーム機などの情報処理装置の映像や音声出力に連動させて香りを発生させる装置(特許文献7)や、自動車の運転者自身の身体状態を計測しながら、また、現在の道路状況、車室内状況、車室外環境、あるいはこれまでの運転時の走行状態、今後の目的地までの道路状況などに基づいて、運転者の身体を活性化させたりリラックスさせるために有効な芳香の種類やその濃度を選択し、芳香を車両内に発生させる車両用芳香制御装置(特許文献8)が知られている。
【0024】
また、流れる音楽 に連動して相関性の有る多種多様なイルミネーションを行うことができるようにして、音楽的効果と視覚的効果の相乗効果を狙った装置(特許文献9)が知られている。
【特許文献1】特開2000-157733号 要約書
【特許文献2】特開平07-265549号 請求項1
【特許文献3】特開平06-266378号
【特許文献4】特開2000-125973号
【特許文献5】特開2001-30810号
【特許文献6】特開平6-96092号
【特許文献7】特開2000-99239号
【特許文献8】特開平11-278048号
【特許文献9】特開2000-285709号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
本発明は、車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置であって、そのアミューズメント機能を高度に高めたものを提供することを目的としたものである。
【0026】
すなわち、自動車の走行状態に合わせ、または自動車を運転しつつ、記録媒体に記録したデータやプログラムを使用することにより、種々のアミューズメント機能を実行することができる装置を提供することを目的とするものである。
【0027】
更に、アミューズメント機能の一つである「スピード車体現モード」に関して説明すれば、上記特許文献1に記載の従来技術では、所詮ゲームセンタという遊技場における擬似体験に過ぎず、リアルさに欠けるという致命的欠陥があったし、また、上記特許文献2に記載の従来技術では、ゴーカートという特殊車両に搭乗するしかなく窮屈で、また、相手車両の種類も当然ゴーカートということでバライエティーさに欠ける欠点があった。
【0028】
本「スピード車体現モード」はかかる問題点に鑑み、まず第一に、スピード車体現モードに関連して、普通の自動車を運転しつつ外車、スポーツカー、F1仕様車等スピード車の走行音を体現可能とすることを目的とする。すなわち、普通の自動車を運転しながら、スポーツカーのオーナーやプロドライバーでなければ味わえない車の運転状況を簡単に経験できるようにしたアミューズメント装置及びその音源を収録した記録媒体に関する。
【0029】
第二に、スピード車体現モードに関連して、必ずしも車を走らせなくとも、同様の擬似運転状況を既存のカーナビ又はTVシステムのディスプレイに上映して、ゲームセンタ等の遊技場におけるゲーム機と同じようにして遊ぶことができるようにしたアミューズメント装置を提供することを目的とする。
【0030】
第三に、更に自車の前後左右に居る車の発する音を利用して、一般道における普通の運転をしながら、種々のスピード車とツーリングを楽しむことができるアミューズメント装置を提供することを目的とする。
【0031】
第四に、更に自車及び/又はその前後左右に居る車の車種を自由に選択することでバラエティーに富んだ車種間のレースを擬似体験できるアミューズメント装置を提供することを目的とする。
【0032】
次に、別のアミューズメント機能の一つである「割り込み歌唱モード」に関して説明すれば、上記特許文献3に記載された従来技術では、オーケストラのバック音楽のみが出力され音声が全くでないモードや、バック音楽に加えて男歌の音声だけが出力されるモード、そしてバック音楽に加えて女歌の音声だけが出力されるモードしか対応することができず、例えば、皆がよく知っている歌い易い歌唱の部分や、歌唱の中の掛け声部分(例えば、西城秀樹の「ヤングマン」の歌唱中にある掛け声部分「Y.M.C.A.」など)だけを歌って楽しむということはできなかった。
【0033】
係る問題に鑑み、まず第一に音楽ディジタルデータを記録した記録媒体を再生させ、その再生された音楽の中の特定部分の音声データだけを任意に消去させ、その音声を消去した部分をマイクを通じて歌う、または掛け声を掛けることができるようにしたアミューズメント装置と、音楽の中の特定部分の音声データだけ消去した音楽デジタルデータを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0034】
第二に、更にパーソナルエリア無線通信手段や通信サービス網接続機器を利用して音楽データと関連つけられた情報を読み出すことができるようにしたアミューズメント装置を提供することを目的とする。
【0035】
次に、別のアミューズメント機能の一つである「クイズ&ゲームに挑戦モード」に関して説明すれば、従来のクイズ提供コンテンツやゲームコンテンツは、特に自動車の運転者または同乗者を意識して用意されたコンテンツではなく、映像と音を利用したコンテンツであったため、自動車の運転者等にとっては車を運転しながらこのようなアミューズメント機能を楽しむには不向きであった。
【0036】
本「クイズ&ゲームに挑戦モード」では係る問題に鑑み、まず第一に車載用オーディオ機器と連携し、音や光(色彩)を主体にしたクイズ提供コンテンツ又はゲームコンテンツを楽しむことができるアミューズメント装置を提供することを目的とする。
【0037】
第二に、自動車の運転操作系動作の各種センサ信号によって、あるいは操作者の応答内容によって、出題されるクイズの難易度を変えたり、ゲームのストーリやイベントを変えたり、あるいはリモートコントロールによってクイズの回答やゲームのアクションを入力できるようにしたアミューズメント装置を提供することを目的とする。
【0038】
更に、第三にはクイズに対する回答の正誤等の情報を記録しておき、パーソナルエリア無線通信手段や通信サービス網接続機器を利用してこの情報を読み出すことができるようにしたアミューズメント装置を提供することを目的とする。
【0039】
次に、別のアミューズメント機能の一つである「チャイルド知育モード」に関して説明すれば、従来のチャイルドシートは通常の玩具等をとりつけることができるようにしたものが知られているが、このようなものでは幼児は直ぐに飽きてしまうという問題があった。
【0040】
このような問題に鑑み、まず第一に幼児が退屈しないよう、チャイルドシートにジョイスティック等の玩具を備えさせ、自動車の運転操作系動作の各種センサ信号に連動させてジョイスティック等の玩具を動かすようにしたアミューズメント装置を提供することを目的とする。
【0041】
また、第二に幼児とコミュニケーションを交わしながらいろいろなことを教えることができるようにするために、リモートコントロールでジョイスティック等の玩具を制御できるようにしたアミューズメント装置を提供することを目的とする。
【0042】
更に、別のアミューズメント機能の一つである「車でお出会いモード」に関して説明すれば、従来から不特定の他人と知り合うためのコンテンツとしては、上述したように予め既知のアドレスに宛ててメッセージを送信し、それに対する回答メッセージを受信する方法や、インターネット上の予め既知のURL(ウェブアドレス)にアクセスすることにより不特定の人とメッセージを交換し、新たな出会いを実現できるようにしたものが知られているが、コンタクト先に関する情報を予め収集しておかなければ、このような出会いを実現することは難しかった。
【0043】
本「車でお出会いモード」では、第一に自動車を運転中にこのようなコンタクト先が不特定である相手とメッセージを交換することができるようにして、新たな出会いを実現できるアミューズメント装置を提供することを目的とする。
【0044】
第二に、このようなメッセージの交換をリモートコントロール装置でできるようにしたり、音声やテキストデータで行うことができるようにしたり、更にはイルミネーションによっても情報伝達できるようにしたアミューズメント装置を提供することを目的とする。
【0045】
また、上述したアミューズメント装置の作動状態に合わせて芳香を放したり、イルミネーションの光を点灯または点滅させることにより、アミューズメント機能を更に高めたアミューズメント装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0046】
上記課題を解決する請求項1に記載の発明は、車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置であって、
(1) アミューズメント装置全体を制御するためのコンピュータと、
(2) 記録媒体に記録されたデータまたはプログラムを読み出し、コンピュータにそのデータまたはプログラムを送信するデータ読出装置と、
(3) データ読出装置からのデータまたはプログラムを記録しておくメモリと、
(4) コンピュータにより処理されたデータをアナログ信号に変換するD/A変換装置と、
(5) D/A変換装置により処理されたアナログ信号を車載用オーディオ機器へ出力するための出力インターフェース部と、
(6) 車載用制御装置(ex.ECU)から電力の他、自動車が走行している時のハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、クラッチの踏み込み、及びギアチェンジ操作等の各種運転操作系動作の各種センサ信号の供給を受けるための車載用制御装置接続部と、
を備える構成とした。
【0047】
このような構成とすることにより、車載用制御装置から得られる各種運転操作系動作の各種センサ信号を利用し、車載用オーディオ機器へ出力してなるアミューズメント装置を提供することができる。
【0048】
上記課題を解決する請求項2に記載の発明は、請求項1に記載したアミューズメント装置であって、
(1) a) 自動車を走行させるのに必要なハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、クラッチの踏み込み、及びギアチェンジ操作等の運転操作系動作のいずれか又はそれら要素の組み合わせにおける操作の度合いに応じて、その再生条件を対応つけた外車、スポーツカー、F1仕様車等のスピード車での実際の録音サウンドや前述の自動車の操作の度合いに応じて、その再生条件を対応つけた音声データや動物の足音、他の乗物等の録音サウンドの一部またはその組み合わせに係るデジタルデータとを相互に関連を付けた録音サウンドデータと、
(b) 各種センサ信号に従って、当該録音サウンドデータから運転操作系動作の種類及びその程度に基き、対応する録音サウンドデータを特定するサウンド検索プログラムと、
を記録した記録媒体を更に備え、
(2) 録音サウンドデータとサウンド検索プログラムは、前記データ読出装置を介して前記メモリに記録され、
(3) サウンド検索プログラムは、録音サウンドデータから運転操作系動作の種類及びその程度に基き、対応する録音サウンドデータを特定し、
(4) 特定された録音サウンドデータをD/A変換装置を介して出力インターフェース部へ出力する構成とした。
【0049】
音源となるスピード車の実際の録音サウンドのデジタルデータは、自動車を走行させるのに必要なハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、クラッチの踏込み及びギアチャンジ操作等の運転操作系動作のいずれか又はそれら要素の組み合わせにおける操作の度合いと相互に関連を付けて蓄積された記録媒体、例えば、CD、MDとして供給される。
【0050】
1つの記録媒体に、複数の車両のデジタルデータを記録することも可能である。これを、データ読出装置、例えば、CD、MD読み取り装置に装填して、データを読み出し、コンピュータのメモリに蓄積する。ここでのメモリとは、コンピュータの外部記憶装置の1つであるハードディスクである場合と、CPUが高速でアクセスすることができる記憶素子の場合の両方を含む概念である。
【0051】
例えば、記録媒体に蓄積されたデジタルデータを一旦コンピュータのハードディスクに蓄積しておき、後日、車の運転者であるユーザが特定の車種を選択した際、これをDRAM、EDO、SDRAM等からなるメインメモリに記録し直して利用する、というような使い方を含む。
【0052】
ユーザは、一般道路を走行するにあたっては、自車の種類としてフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、メルセデスベンツ、ローバー、ボルボ、ジャガー、BMWであるとか、国産車であれば、スカイライン、RX-7、スープラ、マーク2であるとかの車種の選択を行う。それ以外のことは特に何かをするということは必要ない。
【0053】
車に元々装備されている各種のセンサは、自動車を走行している時のハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、クラッチの踏込み及びギアチャンジ操作等の各種運転操作系動作の程度を常時検出し、それぞれ電気信号に変換し、車載用制御装置に送っている。本アミューズメント装置ではこの車載用制御装置から各種運転操作系動作に係るデータを取得する。
【0054】
コンピュータのサウンド検索プログラムは、かかる電気信号を入手し、メモリを検索して運転操作系動作の種類及びその程度を探し出す。そして、対応する録音サウンドのデジタル信号を、D/A変換装置に送ってアナログ信号に変換した後、車載用オーディオ機器にデータを送り再生する。
【0055】
上記課題を解決する請求項3に記載の発明は、請求項2に記載したアミューズメント装置であって、
スピード車の実際の録音サウンドを記録した記録媒体には、カーレースにおける実況映像も録画されており、当該画像がカーナビ又はTVシステムのディスプレイに上映可能とされることを特徴とする。
【0056】
本態様は、実際に車を走らせなくても利用することができる点が特徴である。前述の擬似運転状況は記録媒体を通じて提供し、既存のカーナビ又はTVシステムのディスプレイに上映する。これにより、実際の車を用いて、ゲームセンタ等の遊技場におけるゲーム機と同じようにして遊ぶことができる。
【0057】
上記課題を解決する請求項4に記載の発明は、請求項2に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置であって、
(1) 自車の前後両横のいずれか、又は、その任意の組み合わせ位置に居る他人の車の音を拾う車搭載の集音マイクを更に備え、
(2) 記録媒体が、当該位置にいる他人の車の排出音の大きさからアクセル操作の度合いを割り当てる他車状態検出プログラムを更に含み、
(3) サウンド検索プログラムが、他車状態検出プログラムにより割り当てたアクセル操作の度合信号に応じて、対応する録音サウンドデータを特定し、
(4) 自車に係る録音サウンドデータと他車に係る録音サウンドデータを、D/A変換装置を介して前記出力インターフェース部へ出力する構成とした。
【0058】
前述のように、サウンド検索プログラムは、自車について、各種のセンサから送られてくる電気信号に従って、車搭載コンピュータのメモリから運転操作系動作の種類及びその程度を検索し、対応する録音サウンドのデジタル信号を特定しこれをアナログ信号に変換して車載用オーディオ機器にデータを送り再生する。本実施例では、これに加えて、他車状態検出手段からのアクセル操作の度合信号に応じて、対応する録音サウンドのデジタル信号を特定し、自車の発する音に重ねて他車の発する音をも再生する。他車の息使いを感じながら、実際のレースのように自動車を走行させることとなる。
【0059】
上記課題を解決する請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれかに記載したアミューズメント装置であって、
記録媒体には、複数種類のスピード車についての走行音データが記録されており、車の操縦者は、自車及び/又は他車の走行音として任意のものを選択可能な構成とした。このような構成とすることにより、自車及び/又はその前後左右に居る車の車種を自由に選択することでバラエティーに富んだ車種間のレースを擬似体験できるようになる。
【0060】
上記課題を解決する請求項6に記載の発明は、請求項5に記載したアミューズメント装置であって、
自車及び/又は他車の走行音として任意のものを選択するために使用するリモートコントロール装置を更に備える構成とした。このような構成にすることにより、リモートコントロールにより車種等の選択を行えるようにしている。
【0061】
上記課題を解決する請求項7に記載の発明は、請求項2〜5のいずれかに記載したアミューズメント装置に使用されるスピード車等の実際の録音サウンドを記録した記録媒体であって、
自動車を走行するのに必要なハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、クラッチの踏み込み及びギアチェンジ操作等の運転操作系動作のいずれか又はそれら要素の組み合わせにおける操作の度合いに応じて、その再生条件を対応つけた外車、スポーツカー、F1仕様車等のスピード車での実際の録音サウンドや前述の自動車の操作の度合いに応じて、その再生条件を対応つけた音声データや動物の足音、他の乗物等の録音サウンドの一部またはその組み合わせに係るデジタルデータとを相互に関連を付けて記録してなることを特徴とする記録媒体を提供する。
【0062】
上記課題を解決する請求項8に記載の発明は、請求項2〜5のいずれかに記載したアミューズメント装置に使用されるスピード車等の実際の録音サウンドを記録した記録媒体であって、特定のアミューズメント装置に一度使用すると、他のアミューズメント装置への使用を不許可とすることを特徴とする記録媒体を提供する。
【0063】
上記課題を解決する請求項9に記載の発明は、請求項1に記載したアミューズメント装置であって、
(1) 音楽デジタルデータ中の歌唱データを消去することができる音声処理装置と、
(2) 音楽デジタルデータ中の歌唱データの消去開始と消去終了を指定するトリガ信号を入力するトリガ入力部と、
(3) 音楽デジタルデータと、音声処理装置を制御する音声処理装置制御プログラムを記録した記録媒体と、
(4) 音声を入力することができる音声入力装置と、
を更に備え、
(5) 音楽デジタルデータと音声処理装置制御プログラムは、データ読出装置を介してメモリに記録され、
(6) メモリには、更に音楽デジタルデータとトリガ信号と関連を付けて記録され、
(7) トリガ入力部から入力されたトリガ信号、又は音楽デジタルデータと関連付けられメモリに記録されたトリガ信号データに従い、音声処理装置制御プログラムが音声処理装置を制御し、
(8) 音声処理装置で処理された音楽デジタルデータをD/A変換装置を介して出力インターフェース部へ出力することを特徴とする。
音楽デジタルデータを記録した記録媒体は、一般に使用されている音楽用CD, MDであり、オーケストラのバック音楽に加え歌手が歌う音声データをも含むものである。予め、曲の特定部分の音声データのみを消去した音楽を収録したCD, MDを利用することもできる。車搭載のデータ読出装置、例えば、CDプレーヤ、MDプレーヤ、カーナビシステムに装填して、音楽データを読み出し、コンピュータへ送信し、サウンド出力バッファへのストリーミング出力を行う。
【0064】
音楽デジタルデータ中の特定部分の歌唱データを消去するためにトリガ入力部から歌唱データの消去開始と消去終了を指定するトリガ信号が入力される。
【0065】
このトリガ信号は再生されている音楽データと関連をつけてメモリに記録されると共に、このトリガ信号に基き音声処理装置制御プログラムが音声処理装置を制御し、トリガ信号が入力された特定部分の歌唱データが消去される。この音声処理装置で処理された音楽データはD/A変換装置によりアナログ信号に変換された後、車載用オーディオ機器へ送られスピーカから再生される。また、マイクロフォン等の音声入力装置から入力された運転者や同乗者の音声も音声処理装置で処理された音楽データと一緒にスピーカから再生される。
【0066】
上記課題を解決する請求項10に記載の発明は、請求項9に記載したアミューズメント装置であって、
(1) パーソナルエリア無線通信手段或いは携帯電話やパーソナルコンピュータなどの通信サービス網接続機器とのデータ交換手段を更に備え、
(2) パーソナルエリア無線通信手段或いは携帯電話やパーソナルコンピュータなどの通信サービス網接続機器とのデータ交換手段により、音楽デジタルデータと関連づけられたトリガ信号を記録したメモリ上の情報を読み出すことができることを特徴とするアミューズメント装置を提供する。
【0067】
上記課題を解決する請求項11に記載の発明は、請求項9または10のいずれかに記載したアミューズメント装置使用することができる音楽デジタルデータを記録した記録媒体であって、
音楽デジタルデータの内、請求項10に記載のパーソナルエリア無線通信手段或いは携帯電話やパーソナルコンピュータなどの通信サービス網接続機器とのデータ交換手段により読み出された情報を元に、特定の部分の歌唱データのみを予め消去した音楽デジタルデータを記録してなることを特徴とする記録媒体を提供する。
【0068】
上記課題を解決する請求項12に記載の発明は、請求項1に記載したアミューズメント装置であって、
(1) クイズの録音データ及び/又はゲーム用データと、出題するクイズおよびその回答の正誤を判定するクイズ制御プログラム及び/又はゲームのストーリやイベントを選択し、ゲームの進行を制御するゲーム制御プログラムを記録した記録媒体と、
(2) クイズの回答及び/又はゲームのアクションを入力する回答入力部と、
を更に備え、
(3) クイズの録音データ及び/又はゲーム用データと、クイズ制御プログラム及び/又はゲーム制御プログラムは、データ読出装置を介してメモリに記録され、
(4) クイズ制御プログラムにより選択されたクイズの録音データ及び/又はゲーム制御プログラムにより選択されたゲームの出力をD/A変換装置を介して前記出力インターフェース部へ出力する
ことを特徴とするアミューズメント装置を提供する。
【0069】
このように車載用オーディオ機器と連携することにより、音を主体にしたクイズ提供コンテンツや音や光を主体にしたゲームコンテンツを自動車の運転を行いながら楽しむことができるようになる。
【0070】
上記課題を解決する請求項13に記載の発明は、請求項12に記載したアミューズメント装置であって、
(1) パーソナルエリア無線通信手段或いは携帯電話やパーソナルコンピュータなどの通信サービス網接続機器とのデータ交換手段を更に備え、
(2) メモリには、更に、回答の正誤、回答までの時間に関するデータがクイズの録音データと関連を付けて記録され、
(3) パーソナルエリア無線通信手段或いは携帯電話やパーソナルコンピュータなどの通信サービス網接続機器とのデータ交換手段により、クイズの録音データと関連を付けた回答の正誤、回答までの時間に関するデータを記録したメモリ上の情報を読み出すことができることを特徴とするアミューズメント装置を提供する。
【0071】
上記課題を解決する請求項14に記載の発明は、請求項12または13のいずれかに記載したアミューズメント装置であって、
クイズ制御プログラム及び/又は前記ゲーム制御プログラムは、運転操作系動作の各種センサ信号に基き、あるいは操作者の応答内容に基き、クイズの出題の難易度及び/又はゲームのストーリやイベント等の内容を変えることができるアミューズメント装置を提供する。
【0072】
自動車の運転操作系動作の各種センサ信号や操作者の応答内容によって、出題されるクイズの難易度、あるいはゲームのストーリやイベント等の内容を変えることが可能となる。
【0073】
上記課題を解決する請求項15に記載の発明は、請求項12乃至14のいずれかに記載したアミューズメント装置であって、
クイズの回答及び/又はゲームのアクションを入力し、前記クイズ制御プログラム及び/又は前記ゲーム制御プログラムにコマンドを入力するためのリモートコントロール装置を更に備えたアミューズメント装置を提供する。
【0074】
このような構成とすることにより、リモートコントロールによってクイズの回答を入力したり、出題のジャンルや難易度を指定したりできるようになる。また、ゲームのアクションを入力したり、ゲームの選択、あるいはゲームのストーリやイベント等の内容の変更等を行うことができるようになる。
【0075】
上記課題を解決する請求項16に記載の発明は、請求項1に記載したアミューズメント装置であって、
(1) 各々駆動原を有するバイブレータ、ジョイスティック、そしてハンドル等のいずれかまたはこれらの全てを設けたチャイルドシートと、
(2) チャイルドシートに設けたバイブレータ、ジョイスティック、そしてハンドル等を制御するためのプログラムを記録した記録媒体と、を更に備え、
(3) チャイルドシート制御プログラムは、データ読出装置を介して前記メモリに記録され、
(4) チャイルドシート制御プログラムは、運転操作系動作の各種センサ信号に基き、バイブレータ、ジョイスティック、そしてハンドル等を制御することを特徴とするアミューズメント装置を提供する。
【0076】
このような構成とすることにより、幼児が退屈しないよう、チャイルドシートに備えたバイブレータ、ジョイスティック、ハンドル等の玩具を、自動車の運転操作系動作の各種センサ信号に連動させて、すなわち自動車の運転状態に合わせて動かすことができるようになる。このようなバイブレータ、ジョイスティック、ハンドル等の玩具の動きと、例えば同乗している母親とのコミュニケーションを通じて幼児の知育を図ることが可能となる。
【0077】
上記課題を解決する請求項17に記載の発明は、請求項16に記載したアミューズメント装置であって、
(1) 記録媒体には、更に各種音声デジタルデータが記録されており、
(2) チャイルドシート制御プログラムは、運転操作系動作の各種センサ信号に基き、メモリに移された音声デジタルデータの中から自動車の運転状態に対応した音声デジタルデータを選び出し、
(3) チャイルドシート制御プログラムにより選択された音声デジタルデータをD/A変換装置を介して出力インターフェース部へ出力することを特徴とするアミューズメント装置を提供する。
【0078】
このような構成とすることにより、たとえば「右に回ります」、とか「止まります」といった言葉を母親に代わって幼児に話かけるように再生することができ、幼児を飽きさせず知育を図ることも可能となる。
【0079】
上記課題を解決する請求項18に記載の発明は、請求項16に記載したアミューズメント装置であって、
(1) チャイルドシート制御プログラムへのコマンドを入力するためのリモートコントロール装置を更に備え、
(2) チャイルドシート制御プログラムは、更にこのコマンドによってもバイブレータ、ジョイスティック、そしてハンドル等を制御できるようにしたことを特徴とするアミューズメント装置を提供する。
【0080】
このような構成とすることにより、例えば母親はリモートコントロールによってバイブレータ、ジョイスティック、ハンドル等を動かしつつ、幼児とコミュニケーションを交わしながら自動車を運転することができる。
【0081】
上記課題を解決する請求項19に記載の発明は、請求項1に記載したアミューズメント装置であって、
(1) パーソナルエリア無線通信手段と、
(2) 音声メッセージデータと通信制御プログラムを記録した記録媒体と、
(3) 通信制御プログラムにコマンドを入力するための入力装置と、を更に備え、
(4) 音声メッセージデータと通信制御プログラムは、データ読出装置を介してメモリに記録され、
(5) 通信制御プログラムは、入力装置から入力されたコマンドに従い、パーソナルエリア無線通信手段を介して音声メッセージデータを送信し、
(6) 更に、通信制御プログラムは、パーソナルエリア無線通信手段を介して受信した音声メッセージデータをD/A変換装置を介して出力インターフェース部へ出力することを特徴とするアミューズメント装置を提供する。
【0082】
このような構成とすることにより、自動車を運転中にアドレスやURL(ウェブアドレス)ようなコンタクト先が分からない自車の周辺にいる他車との間でメッセージを交換することができ、ハプニング性を持った新たな出会いをエンジョイすることができる。
【0083】
また、同種のパーソナルエリア無線通信手段を有するコンビニエンスストア、ガソリンスタンド、ファミリーレストラン等の自動車利用客を対象とした店舗から不特定の相手に発信される来店勧誘、新商品の紹介、イベント情報等のメッセージを受信することもできる。
【0084】
更に、同種のパーソナルエリア無線通信手段をサポートする携帯電話や携行端末を所持する歩行者との間でもメッセージ交換ができ、新たな出会いの機会を更に広げることが可能となる。
【0085】
上記課題を解決する請求項20に記載の発明は、請求項19に記載したアミューズメント装置であって、
(1) 入力装置が、音声入力部とデータ入力キーを備えたリモートコントロール装置であり、
(2) 音声メッセージデータに加え、リモートコントロール装置から入力された音声、またはテキストデータを更に送信することができるようにしたことを特徴とするアミューズメント装置を提供する。
このような構成とすることにより、リモートコントロール装置を利用して他車との間でメッセージを交換することができるようになる。
【0086】
上記課題を解決する請求項21に記載の発明は、請求項19または20のいずれかに記載したアミューズメント装置であって、
(1) 車外に一色または複数色の光を発生させることができるイルミネーションを更に備え、
(2) 通信制御プログラムによって、データ送信時、データ受信時、あるいはデータの受送信にかかわり無くイルミネーションの光を発光または点滅するようにしたことを特徴とするアミューズメント装置を提供する。
【0087】
これによって、他車との間でイルミネーションを利用して印象の強いコミュニケーションを実現することができると共に、メッセージを発信している車を容易に認識できるようになる。
【0088】
上記課題を解決する請求項22に記載の発明は、請求項19乃至21のいずれかに記載したアミューズメント装置であって、
(1) 通信制御プログラムは、更に音声合成機能を備え、
(2) 通信制御プログラムの音声合成機能により、受信したテキストデータを音声データに変換して出力できるようにしたことを特徴とするアミューズメント装置を提供する。
【0089】
これによって、例えばテキストデータとして送受信されるデータを音声データに変換してメッセージ交換することができるようになる。
【0090】
上記課題を解決する請求項23に記載の発明は、請求項20乃至22のいずれかに記載したアミューズメント装置であって、
(1) 通信制御プログラムは、更に音声認識機能を備え、
(2) 通信制御プログラムの音声認識機能により、リモートコントロール装置から入力された音声をコマンドまたはテキストデータに変換できるようにしたことを特徴とするアミューズメント装置を提供する。
上記課題を解決する請求項24に記載の発明は、請求項19乃至23のいずれかに記載したアミューズメント装置であって、
パーソナルエリア無線通信手段により送受信したデータをメモリに記録できるようにしたことを特徴とするアミューズメント装置を提供する。
このような構成にすることにより、後でメッセージを再生させてその内容を確認することができるようになる。
【0091】
上記課題を解決する請求項25に記載の発明は、請求項1乃至24のいずれかに記載したアミューズメント装置たであって、
(1) 一種類または複数種類の芳香を発生させることができる芳香発生装置を更に備え、
(2) 車載用オーディオ機器へ出力されるデータの種類に対応させて芳香発生装置から車内へ各種の芳香を放つようにしたことを特徴とするアミューズメント装置を提供する。 エッセンシャルオイル等の芳香剤をアミューズメント装置から車載用オーディオ機器へ出力されるデータに合わせて放つようにすることにより、運転者の精神状態に合わせて、気持ちを活性化させたりリラックスさせるいわゆるアロマテラピー効果を演出することが可能となる。
【0092】
上記課題を解決する請求項26に記載の発明は、請求項1乃至25のいずれかに記載したアミューズメント装置であって、
(1) 車内に一色または複数色の光を発生させることができるイルミネーションを更に備え、
(2) 車載用オーディオ機器へ出力されるデータの種類に対応させてイルミネーションの光を発光または点滅するようにしたことを特徴とするアミューズメント装置を提供する。アミューズメント装置から車載用オーディオ機器へ出力されるデータに合わせてイルミネーションを発光または点滅させることにより、音と光の相乗効果によって更にアミューズメント機能を高めることが可能となる。
【発明の効果】
【0093】
本発明においては上述したような構成をとることにより、以下のような効果を得ることができる。
【0094】
(1) 普通の自動車を運転しつつ外車、スポーツカー、F1仕様車等のスピード車の走行音を体現可能とし、従来遊技場に設けられていたカーレースシミュレーションの運転席で体験していたような、あるいは、それよりもより現実に近いスピード車における運転状況を普通の自動車を運転しているときにも簡単に経験できるようになる。
【0095】
(2) また、音楽CDやMDを再生しつつ、インターラクティブにトリガ入力を行うことにより、トリガの入力時点から次のトリガ入力までの間の歌唱音声を消去して、オーケストラのバック音楽だけを再生可能とし、運転者や同乗者がその歌唱音声が消去された部分を歌ったり、掛け声をかけることができるようになる。
【0096】
(3) 更に、音や光(色彩)を主体として出題されたクイズやゲームに対して、リモコン装置でクイズの回答やゲームのアクションを入力し、また出題クイズ群の識別と回答内容、および正答成績等のデータを通信サービス網を介してクイズ出題者に送信することもできるようになる。
【0097】
(4) また、チャイルドシートにバイブレータ、ジョイステック、あるいはハンドルを設け、自動車の運転状態、たとえばハンドル操作に連動してチャイルドシートに設けた機器を動かすようにしたり、あるいは運転者またはその他の搭乗者がリモートでこれらの機器を操作しつつ幼児とのコミュニケーションを行うことができ幼児の知育を促進することができるようになる。
【0098】
(5) また、アドレスや電話番号等相手を特定するためのデータを必要としないブルーツース等に代表されるパーソナルエリア無線通信によって、自車の近傍を走行する不特定の他車との間でメッセージを交換することにより、新たな出会いを演出できるようになる。
【0099】
また、同種のパーソナルエリア無線通信手段を有するコンビニエンスストア、ガソリンスタンド、ファミリーレストラン等の店舗から発信される来店勧誘、新商品の紹介、イベント情報等のメッセージを受信することもでき、従来のナビゲーションシステム等では得られなかったホットな情報を入手することも可能となる。
【0100】
更に、自動車間同士のメッセージ交換に留まらず、同種のパーソナルエリア無線通信手段をサポートする携帯電話や携行端末を所持する歩行者との間でもメッセージ交換ができ、新たな出会いの機会を更に広げることが可能となる。
【0101】
(6) 更に、上記各アミューズメント機能と連携させて、車内にさまざまな芳香を漂わせ、アロマテラピーによる癒しの効果をも演出できるようになる。
【0102】
(7) また、上記各アミューズメント機能と連携させて、自動車の各部に備えたイルミネーションを点灯または点滅させることにより、音と光による相乗効果によりアミューズメント機能を更に高めることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0103】
本発明に係る車載用アミューズメント装置の実施の形態に基づいて、更に詳しく説明する。
【0104】
図1は、本発明に係る車載用アミューズメント装置1の第一の実施例を示した概念図である。
【0105】
第一の実施例に係る装置は、既に自動車に組み込まれている車載用オーディオ機器12と連携をとると共に、既に自動車に組み込まれている車載用制御装置11から各種運転操作系動作のセンサ信号の供給を受けることにより、自動車を運転しながら、自動車の運転状態に合わせて各種のアミューズメント機能を楽しむことができる装置を提供するものである。
【0106】
この装置は、装置全体を制御するためのコンピュータ20と、プログラムや
各種データを記録したCD、MD等の記録媒体10から情報を読み取り、これをコンピュータ20に送信するデータ読出装置30と、データ読出装置30からのデータを記録しておくコンピュータ20のメモリと、コンピュータにより処理されたデータをアナログ信号に変換するD/A変換装置34と、このアナログ信号を既存の車載用オーディオ機器12へ出力するための出力インターフェース部37と、既存の車載用制御装置11から電力の他、自動車が走行している時のハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、クラッチの踏み込み、及びギアチェンジ操作等の各種運転操作系動作の各種センサ信号の供給を受けるための車載用制御装置接続部38とを有している。
【0107】
ここでのメモリとは、コンピュータの外部記憶装置の1つであるハードディスク26である場合と、CPUが高速でアクセスすることができる記憶素子22の場合の両方を含む概念である。
【0108】
車載用制御装置11には、エンジン回転数、アクセル操作等の状態に応じて自動車のエンジンを制御したり、速度、ハンドル操作、ブレーキ操作等の状態に応じて自動車のブレーキを制御したりする装置があり、自動車各部に配置したセンサーから信号が集中する装置でもある。本アミューズメント装置においては、このような車載用制御装置11から各種運転操作系動作のセンサ信号の供給を受けることにより、本装置を簡便なものとしている。なお、これらの信号は独自に設けたセンサーから取得するようにしても良い。
【0109】
コンピュータ20で処理された音声データや音楽データ信号は、D/A変換装置34を通じて既存の車載用オーディオ機器12へ出力するための出力インターフェース部37へ送信され、車載用オーディオ機器12のアンプを経由してスピーカ13から再生される。
【0110】
図2は、車載用アミューズメント装置1の「スピード車体現モード」に係る第二の実施例を示した概念図である。
【0111】
図示されているように、第二の実施例における車載用アミューズメント装置1は、普通の自動車を実際に運転しながら、フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、メルセデスベンツ、ローバー、ボルボ、ジャガー、BMWであるとか、国産車であれば、スカイライン、RX-7、スープラ、マーク2であるとかのスピード車の走行音を体現可能な音響システムの一種である。
【0112】
第二の実施例では、第一の実施例に示す車載用アミューズメント装置1に対して更に、音源となる各種スピード車の実際の録音サウンドのデジタル信号と、各種センサ信号に従って、録音サウンドデータから運転操作系動作の種類及びその程度に基き、対応する録音サウンドデータを特定するサウンド検索プログラムを収録したCD、MD等の記録媒体10を構成要素としている。データ読出装置30に挿入されたCD,MD等の記録媒体10からデータが読み出され、メモリに記録される。
車の運転をしている者は、自分の車の走行音ではなく、選択したフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、メルセデスベンツ、ローバー、ボルボ、ジャガー、BMWであるとか、国産車であれば、スカイライン、RX-7、スープラ、マーク2であるとかのスピード車の走行音を聞くこととなる。
【0113】
本発明では、この音源を、CD,MD等の記録媒体を通じて販売し、利用者はこれを車搭載のコンピュータ20に取り込んで、その中から自分のその時の気分に合致するメーカ、車種、年式等を選択して使用する。
【0114】
図3は、スピード車体現モードに係る記録媒体10に記録される音源データの一実施形態を示した説明図である。記録媒体10に記録される音源データは、次のような特徴を有する。すなわち、自動車を走行するのに必要なハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、クラッチの踏込み及びギアチャンジ操作等の運転操作系動作のいずれか又はそれら要素の組み合わせにおける操作の度合いに応じて、その再生条件を対応つけたスピード車の実際の録音サウンドのデジタル信号とが相互に関連を付けられて蓄積されている。
【0115】
図示された例では、メーカ名が「ポルシェ社」、車種が「ナロー」、年式が「1972年」、モデル名が「911Sタルガ」、運転操作系動作が「アクセル」となっている。これを10段階に分けて、それぞれの「度合い」における実際の録音サウンドを、デジタル信号として記録媒体10に記録する。1つの記録媒体10には、多数のメーカ、車種、連式、モデル名のデータを蓄積しておくことができる。
【0116】
なお、記録媒体10に記録される音源データには、前述の自動車の操作の度合いに応じて、その再生条件を対応つけた人間の音声データや動物の足音、他の乗物等の録音サウンドのデジタルデータとを相互に関連を付けて記録しておくこともできる。
【0117】
スピード車等の実際の録音サウンドを記録した記録媒体10は、車載用アミューズメント装置1に一度使用すると、他の車載用アミューズメント装置での使用を不可能にするようにしても良い。
【0118】
次に、車載用アミューズメント装置1を実際に利用する場合の、コンピュータ20の作用について説明する。コンピュータ20は、図示されているように、CPU24を含み、メモリとしての記憶素子22とハードディスク26に接続している。記憶素子22とハードディスク26には、記録媒体10に記録された各種のスピード車の実際の録音サウンドのデジタル信号を、運転操作系動作のいずれか又はそれら要素の組み合わせにおける操作の度合いとその度合いに関連して蓄積しておくデータ蓄積部22a,26a及び本発明に係る車載用アミューズメント装置1を作動するためのプログラムを蓄積しておくためのプログラム蓄積部22b,26bとを含んでいる。プログラム蓄積部22b,26bに蓄積される車載用アミューズメント装置1を作動するためのプログラムは、予めハードディスク26に記録してユーザに販売しても良いし、また、記録媒体10に記録して販売することもできる。
【0119】
自動車を運転するユーザによって記録媒体10がデータ読出装置30へ挿入され、コンピュータ20が起動されると、記録媒体10から実際の録音サウンドとサウンド検索プログラムを読み込み、コンピュータ内のCPU24によって一旦ハードディスク26にアップロードされる。 これらのデータは必要時にデータ読出装置30から直接読み出しながら処理するようにしても良いし、直接記憶素子22に蓄積するようにしても良い。
【0120】
この場合、ユーザによるスピード車の選択、具体的には、メーカ名、車種、年式、モデル名等の選択により、ハードディスクのデータ蓄積部26aより所定のデータ、具体的には、運転操作系動作の種類とその「度合い」を実際の録音サウンドのデジタル信号と関連つけて記憶素子のデータ蓄積部22aに移動し記録する。
【0121】
運転をする者が、実際に運転を開始すると、サウンド検索プログラムは、車載用制御装置11から供給を受けた各種センサの電気信号に従って、コンピュータは記憶素子22の中から運転操作系動作の種類及びその程度を検索し、対応する録音サウンドのデジタル信号を特定する。
【0122】
これを、図4に示されたフローチャートを用いて説明すると、サウンド検索プログラムは、始めに、各種センサの電気信号が、運転操作系動作のいずれの種類であるかを特定する(ステップ1)。
【0123】
次に、運転操作系動作が想定されている度合いのいずれの度合いであるかを特定する(ステップ2)。
【0124】
かかる特定事項に従って、サウンド検索プログラムは、記憶素子22に蓄積されている実際の録音サウンドのデジタル信号を特定し、これを読み出す(ステップ3)。
【0125】
これを、そのまま、または操作モジュールでスイッチやツマミによる操作からCPU24で加工、調整し、そのデータをD/A変換装置34に送り、デジタル信号から再生すべき実際の録音サウンドであるアナログ信号に変換する(ステップ4)。
【0126】
このアナログ信号は、既存の車載用オーディオ機器12へ出力するための出力インターフェース部37へ送信され、車載用オーディオ機器12のアンプを経由してスピーカ13から実際の録音サウンドが再生される。(ステップ5)。
【0127】
なお、操作モジュールに代えてリモートコントロール装置を準備し、自車または他車の走行音として任意のものを選択することができるようにしても良い。
【0128】
記録媒体10にカーレース等の実況映像、アナウンサによる実況中継も録画・録音しておき、当該画像・実況放送をカーナビ又はTVシステムのディスプレイに上映可能とし、及び/又は、車載用オーディオ機器12から実況放送可能とすることもできる。
【0129】
図5は、「スピード車体現モード」に係るその他の実施形態に使用される自動車のマイク配列を示す説明図である。
【0130】
本実施形態では、普通の自動車には、前述した本発明に係る車載用アミューズメント装置1の全ての構成要素に加えて4つのマイクロフォンM1〜M4が設けられている。
【0131】
本実施形態においては、自車だけでなく、各マイクフォンから収集される車すなわち自車の前後両横に居る車に対応する車種を選択させる。自車が「フェラリー・ティーノ246GT」であった場合に、前の車は「ホンダ800」、右横は、「トヨタ2000GT」、左横は「メルセデスベンツ280SL」といったように、色々な過去の名車とともにツーリングを行うといった楽しみ方ができる。
【0132】
車の所定箇所4ケ所に設けられたマイクロフォンM1〜M4から、その位置に居る他人の車の音を拾う。サウンド検索プログラムは、この音量を元に、その時の音の度合いを決定して電気信号に変換する。サウンド検索プログラムは、自車および他車の各種センサの電気信号に従って、記憶素子22から運転操作系動作の種類及びその程度を検索し、対応する録音サウンドのデジタル信号を特定し、自車の発する音と共に他車の発する音をスピーカにより再生する。
【0133】
また、第二の実施例に後述する無線通信送受信部を備えるようにしたり、又は操作モジュールに携帯電話との接続部を設けることによって、携帯電話を利用した更に高度な「スピード車」を体現できるようになる。
【0134】
例えば、パーソナルエリア無線通信手段をサポートする携帯電話を上記無線通信送受信部を介して車載用アミューズメント装置1に接続したり、あるいは上記接続部に携帯電話を直接接続させ、車載用アミューズメント装置1の記録媒体10やメモリに記録されている「スピード車」の録音サウンドを取り出し、その録音サウンドを着メロに利用するなどして楽しんだり、または携帯電話に既にダウンロードされている音楽(着歌、着メロ等)やコンビニエンスストアやガソリンスタンド等の車利用型の店舗等が提供するオンラインサービスを利用して携帯電話にダウンロードした好みの録音サウンドを車載用アミューズメント装置1にロードすることにより、これらの録音サウンドや音楽(着歌、着メロ等)を車載用アミューズメント装置1または携帯電話のいずれでも楽しむことができるようになる。
【0135】
図6は、車載用アミューズメント装置1の「割り込み歌唱モード」に係る第三の実施例を示した概念図である。
【0136】
図示されているように、「割り込み歌唱モード」における車載用アミューズメント装置1は、音楽CDやMDを再生しつつ、インターラクティブにトリガ入力を行うことにより、トリガの入力時点から次のトリガ入力までの間の歌唱音声を消去して、オーケストラのバック音楽だけを再生可能とし、運転者や同乗者がその歌唱音声が消去された部分を歌ったり、掛け声をかけることによりマイクを通じて入力できるようにした音響システムである。
【0137】
「割り込み歌唱モード」における車載用アミューズメント装置1の構成は、図1において説明した第一の実施例に対して、音声処理装置43、音声入力装置92を更に備え、音楽デジタルデータと音声制御装置制御プログラムを収録した記録媒体10を使用する構成としている。
【0138】
音声処理装置43は、操作モジュールに設けられたトリガ信号入力部91から入力されたトリガ信号に基き、記録媒体10に収録された音楽デジタルデータの中から音声データ、すなわち人間の歌唱音声の帯域をだけをエコライザー等によって選択的に消去するための装置であり、音声制御装置制御プログラムにより制御される。音楽デジタルデータの中から音声データを消去した間、運転者や同乗者が自分の歌唱を音声入力装置92を通じて入力することができる。
この音声入力装置70として、操作モジュールを介してマイク入力することもできるし、これとは別に設けることもできる。
【0139】
また、第三の実施例では無線通信送受信部42を備えることもできる。
【0140】
この無線通信送受信部42は、比較的近距離の範囲内で通信を行うパーソナルエリア無線通信手段として利用されるものである。
【0141】
また、操作モジュールには携帯電話またはパーソナルコンピュータなどの通信サービス網接続器とのデータ交換をおこなえるデータ交換接続部93が設けられている。
【0142】
この無線通信送受信部42からは、メモリ上に記録された音楽データと関連つけられたトリガ信号情報を読み出すことが出来るようになっている。
【0143】
また、このデータ交換接続部93を経由して、携帯電話やモバイルPCからトリガ信号を入力、または出力することもできる。
【0144】
このようにすることにより音楽データと関連づけられたトリガ信号情報を携帯電話等で取り出し、これを携帯コンテンツサービスとして実施している音楽リクエスト投票サービス宛に転送することも可能となる。
【0145】
ここで転送された音楽データと関連つけられたトリガ信号情報を収集し、この収集したデータに基き、音楽デジタルデータの特定の歌唱データのみを予め消去した音楽デジタルデータを記録した記録媒体を製作することもできる。
【0146】
なお、音楽デジタルデータを収録した記録媒体10として、ここで述べたような予め特定の部分の歌唱データを消去して収録した記録媒体10を使用することもできる。
【0147】
これを図7に示すフローチャートを用いて説明する。
【0148】
まず、音楽デジタルデータを収録した記録媒体10がデータ読出装置30へ装填されると、例えば、サウンド出力バッファを介してストリーミング出力され、D/A変換装置34によりデータ変換したのち出力インターフェース部37を介して車載用オーディオ機器12のスピーカ13から音楽が再生される。
【0149】
音楽が再生されている途中に、トリガ入力部91にトリガ信号が入力されると、音声処理装置制御プログラムにより音声処理装置43がONされ、音楽デジタルデータの中から音声データの部分が選択的に消去され、音声データのない、いわゆるオーケストラのバック音楽だけを再生することになる。
【0150】
このとき、運転者や同乗者は自分の歌唱を音声入力装置92を通じて入力することができ、オーケストラのバック音楽と運転者や同乗者が歌う音声とを同時に重ねて再生される。
【0151】
そして、再びトリガ信号が入力されると音声処理装置制御プログラムにより音声処理装置43がOFFされ、音声データの消去が中断される。
【0152】
このようなプロセスの過程で、入力された音楽データと関連づけられたトリガ信号はメモリ上に記録される。
【0153】
ここで、入力された音楽データと関連づけられたトリガ信号とは、例えば、音楽タイトルと音声データのON-OFFのトリガ信号に対応する音楽デジタルデータ先頭からのバイト位置情報を言う。
【0154】
同一のCD等が再生されたときには、メモリ上に記録された情報に基き、前回再生時に指示した通りのタイミングで、音声データが消去されるようにすることもできる。
【0155】
図8は、車載用アミューズメント装置1の「クイズ&ゲームに挑戦モード」に係る第四の実施例を示した概念図である。
【0156】
図示されているように「クイズ&ゲームに挑戦モード」における車載用アミューズメント装置1は、音声や光(色彩)を主体として出題されたクイズやゲームに対して回答入力装置またはリモコン装置でクイズの回答、並びにゲームのアクション入力を行い、また出題クイズ群の識別と回答内容、および正答成績等のデータを通信サービス網を介してクイズ出題者に送信することができるようにしたアミューズメント装置である。
【0157】
「クイズ&ゲームに挑戦モード」における車載用アミューズメント装置1の構成は、図1において説明した第一の実施例に対して、回答入力部94を更に備え、クイズの録音データ及び/又はゲーム用データとクイズ制御プログラム及び/又はゲーム制御プログラムを収録した記録媒体10を使用する構成としている。
【0158】
記録媒体10がデータ読出装置30へ挿入されるとコンピュータ内のCPU24によってクイズの録音データ及び/又はゲーム用データとクイズ制御プログラム及び/又はゲーム制御プログラムは記憶素子22にアップロードされる。
【0159】
これらのデータは必要時にデータ読出装置30から直接読み出しながら処理するようにしても良いし、一旦ハードディスク26に蓄積し、その後記憶素子22へアップロードするようにしても良い。
【0160】
まず、クイズ制御プログラムが起動されると、クイズの録音データの中から適宜クイズを選択し、D/A変換装置34と出力インターフェース部37を介して車載用オーディオ機器12のスピーカ13から音声として出力される。
【0161】
ユーザは、このクイズの答えを操作モジュールに設置した回答入力部94から入力することができる。クイズ制御プログラムは入力された回答の正誤を判定し、その結果を上述したのと同じ要領でスピーカ13から音声として出力する。
【0162】
更に、クイズ制御プログラムは回答の正誤、回答までの時間に関するデータ等を問題として出題したクイズの録音データと関連を付けて記憶素子22またはハードディスク26に記録する。また、ゲームの履歴データをゲームの種類と関連付けて記憶素子22またはハードディスク26に記録することもできる。
【0163】
ゲーム制御プログラムが起動された場合も、ゲーム用データの中から適宜ゲームを選択し、ゲームの進行に合わせてストーリやイベントに対応した適切なデータを呼び出し、D/A変換装置34と出力インターフェース部37を介して車載用オーディオ機器12のスピーカ13から音声として出力される。なお、このとき、自動車に搭載されたカーナビ、テレビモニタと連携させ、映像を併用するようにして出力するようにしても良い。
【0164】
また、第四の実施例では第三の実施例と同様な無線通信送受信部42やデータ交換接続部93を備えることもできる。
【0165】
この無線通信送受信部42やデータ交換接続部93を経由して、携帯電話やモバイルPCからクイズの回答やゲームソフト、更にゲームのアクションを入力できるようにすることも可能であるし、出題されたクイズの録音データと関連づけられた回答の正誤、回答までの時間に関するデータ等を携帯電話等で取り出し、これをクイズ出題者宛に転送することも可能となり、間接的にクイズ番組等に参加することができるシステムを構築することが可能となる。
【0166】
また、車載用制御装置11から供給を受けた運転操作系動作の各種センサ信号や操作者のそれまでの応答内容に基き、クイズの出題の難易度、ゲームのストーリやイベントを変えることも可能である。
【0167】
操作モジュールに設置した回答入力部94に加えて、リモートコントロール装置41を更に備えることによって、リモートコントロール装置41からクイズの回答やゲームのアクションを入力したり、出題されるクイズのジャンルや難易度、ゲームの種類、ストーリ、あるいはイベントをコントロールできるようにすることもできる。
【0168】
図9は、車載用アミューズメント装置1の「チャイルド知育モード」に係る第五の実施例を示した概念図である。
【0169】
図示されているように「チャイルド知育モード」における車載用アミューズメント装置1は、チャイルドシートにバイブレータ、ジョイステック、あるいはハンドルを設け、自動車の運転状態、たとえばハンドル操作に連動してチャイルドシートに設けた機器を動かすようにしたり、あるいは運転者またはその他の搭乗者がリモートでこれらの機器を操作しつつ子供とのコミュニケーションを行うことができるようにしたアミューズメント装置である。
【0170】
「チャイルド知育モード」における車載用アミューズメント装置1の構成は、図1において説明した第一の実施例に対して、駆動原を有するバイブレータ、ジョイスティック、ハンドル等を設けたチャイルドシート44を更に備え、チャイルドシート制御プログラムを収録した記録媒体10を使用する構成としている。
【0171】
記録媒体10がデータ読出装置30へ挿入されるとコンピュータ内のCPU24によってチャイルドシート制御プログラムは記憶媒体22にアップロードされる。これらのデータは必要時にデータ読出装置30から直接読み出しながら処理するようにしても良いし、一旦ハードディスク26に蓄積し、その後記憶素子22へアップロードするようにしても良い。
【0172】
チャイルドシート制御プログラムが起動されると、車載用制御装置11から供給を受けた運転操作系動作の各種センサ信号、例えばハンドル操作、ブレーキ操作、アクセル操作、クラッチ操作、ギアチェンジ操作の信号に基き、当該バイブレータ、ジョイスティック、そしてハンドル等が制御プログラムによって駆動される。
【0173】
車載用アミューズメント装置本体とチャイルドシートは、ワイヤーハーネスで接続して各機器を駆動するようにしても良いし、無線通信手段によって駆動するようにしても良い。
【0174】
また、記録媒体10には、更に各種音声デジタルデータを記録しておき、運転操作系動作の各種センサ信号に基いて、メモリに移された音声デジタルデータの中から自動車の運転状態に対応した音声デジタルデータを選び出し、制御プログラムにより選択された音声デジタルデータをD/A変換装置34を介して出力インターフェース部37へ出力するようにしても良い。従って、チャイルドシートの各機器の動きに合わせて、出力インターフェース部37へ出力された音声データは車載用オーディオ機器12のスピーカ13から再生されるようになる。
【0175】
チャイルドシート制御プログラムへコマンドを入力するために操作モジュールに設けた制御入力部95を利用することができるが、更にリモートコントロール装置41を備えるようにし、このコマンドによってもバイブレータ、ジョイスティック、ハンドル等を制御できるようにしても良い。
【0176】
車載用アミューズメント装置1の構成をこのようにすることにより、自動車の動きに合わせて動くバイブレータ、ジョイスティック、ハンドル等により幼児は退屈しないで遊ぶことができ、また同乗者がリモコンでこれらの機器を操作しながら、「右へ回ります」、「左に回ります」、「動き出します」と話かけたり、上述したスピーカーからこれらの音声データを再生させることにより、チャイルドシートにいる幼児はさまざまなことを体験学習することが可能となる。
【0177】
図10は、車載用アミューズメント装置1の「車でお出会いモード」に係る第六の実施例を示した概念図である。
【0178】
図示されているように「車でお出会いモード」における車載用アミューズメント装置1は、アドレスや電話番号等相手を特定するためのデータを必要としないブルーツース等に代表されるパーソナルエリア無線通信によって、自車の近傍を走行する不特定の他車との間でメッセージを交換したり、同種のパーソナルエリア無線通信手段を有するコンビニエンスストア、ガソリンスタンド等の店舗から発信されるメッセージを受信したり、更に同種のパーソナルエリア無線通信手段をサポートする携帯電話や携行端末を所持する歩行者との間でメッセージを交換することにより、新たな出会いを演出できるようにしたものである。
【0179】
特に、自動車が走行する道路に面したコンビニエンスストア、ガソリンスタンド、ファミリーレストラン等が新商品、新メニューの宣伝や、イベント、セールス・キャンペーン等のメッセージを同種のパーソナルエリア無線通信手段を介して送信している場合には、車載用アミューズメント装置1を搭載した自動車はこれらのメッセージを自由に取得することができるため、従来のナビゲーションシステム等で得られる情報より、ホットで新鮮な情報を取得することができ当該装置の実用価値を高めることができる。また、係るメッセージを提供する店舗にとっても従来になかったプロモーションの手段を確保することができ、自動車を利用した顧客を対象にした集客能力を向上させることができるという効果が期待できる。また、このような仕組みを利用して、車載用アミューズメント装置1の更なる拡販を推進することもできる。
【0180】
更に、同種のパーソナルエリア無線通信手段をサポートする携帯電話や携行端末を所持する歩行者との間でメッセージを交換することができるようになるため、パーキングエリアや車が集まる場所で停車している間であっても、係る歩行者とメッセージ交換することが可能となり、新たな出会いの機会を更に拡大することが可能となる。
【0181】
「車でお出会いモード」における車載用アミューズメント装置1の構成は、図1において説明した第一の実施例に対して、パーソナルエリア無線通信手段である無線通信送受信部42と、通信制御プログラムにコマンドを入力するための入力装置96とを更に備えるようにし、 音声メッセージデータと通信制御プログラムを記録した記録媒体10を使用する構成としている。
【0182】
記録媒体10がデータ読出装置30へ挿入されるとコンピュータ内のCPU24によって音声メッセージデータと通信制御プログラムは記憶素子22にアップロードされる。これらのデータは必要時にデータ読出装置30から直接読み出しながら処理するようにしても良いし、一旦ハードディスク26に蓄積し、その後記憶素子22へアップロードするようにしても良い。
【0183】
通信制御プログラムが起動されると、入力装置96から入力されたコマンドに従って音声メッセージデータを選択し、音声データまたはテキストデータとして無線通信送受信部42から送信される。
【0184】
自車の近傍を走行している他車または駐車中の他車であって、同種の無線通信送受信部42を備えた他車との間、同種の無線通信送受信部42を備えたコンビニエンスストア、ガソリンスタンド等の店舗との間、および同種の無線通信送受信部42を備えた携帯電話や携行端末を所持する歩行者との間でこのようなメッセージが交換されることになる。
【0185】
この場合、受信した音声メッセージデータは、D/A変換装置34を介して出
力インターフェース部37へ出力され、車載用オーディオ機器12のスピーカ13から再生される。
【0186】
入力装置として、音声入力部とデータ入力キーを備えたリモートコントロール装置41を更に備え、リモートコントロール装置41から入力された音声、またはテキストデータを更に送信することができるようにしても良い。また、このリモコンからコマンドを送信して、音声メッセージデータを選択するようにしても良い。
【0187】
また、車外に一色または複数色の光を発生させることができるイルミネーション45を更に備えるようにし、メッセージデータの送受信時、またはデータの送受信にかかわり無く当該イルミネーション45の光を発光または点滅させるようにして、他車または携帯電話や携行端末を所持する歩行者にメッセージデータの送受信を行ったのが自車であることを認識してもらえるようにしたり、または「お礼」、「同意」、「挨拶」等の意思を表した情報を他車または携帯電話や携行端末を所持する歩行者に伝達できるようにしても良い。
【0188】
更に、通信制御プログラムに音声合成機能や音声認識機能を備えるようにして、テキストデータまたは音声データによって行われるメッセージ交換を互いに変換して利用できるようにしても良い。
【0189】
また、無線通信送受信部42により送受信したデータをメモリに記録できるようにしても良い。このようにすることにより、メッセージ交換の内容を後で確認することもできるし、記録したデータを別の目的で利用することもできるようになる。
【0190】
以上、車載用アミューズメント装置の第一の実施例から第六の実施例に係る各アミューズメント・モードについて説明してきたが、これらの種々のアミューズメント・モードにおいて車載用オーディオ機器12から出力されるデータの内容に対応させて、芳香発生装置47により、一種類または複数種類の芳香を発生させることもできる。芳香剤としては、合成香料やラベンダー、ローズ、イランイラン等の天然植物精油(エッセンシャル・オイル)を利用することができ、特にこれらの天然植物精油は、精神安定や気分の高揚等人間の精神面に作用しアロマテラピー効果を与えることが知られている。
【0191】
芳香剤の持つこのような効果を利用することにより、更に価値の高いアミューズメント機能を提供することが可能となる。
【0192】
また、車内に一色または複数色の光を発生させることができるイルミネーション46を更に備えるようにし、車載用オーディオ機器12へ出力されるデータの種類に対応させてイルミネーション46の光を発光または点滅させること可能である。 このようにすることにより、音を中心とした車載用アミューズメント装置の機能に対して、新たなアミューズメント機能を付加することが可能となり、更に高度なアミューズメントの場を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0193】
【図1】図1は、本発明に係る車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置に係る第一の実施例を示した概念図である。
【図2】図2は、本発明に係る車載用アミューズメント装置の「スピード車体現モード」に係る第二の実施例を示した概念図である。
【図3】図3は、「スピード車体現モード」に係る記録媒体10に記録される音源データの一実施形態を示した説明図である。
【図4】図4は、「スピード車体現モード」において、サウンド検索プログラムが、普通の自動車を運転しつつスピード車の走行音を再生する流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】図5は、車載用アミューズメント装置の「スピード車体現モード」において使用される自動車のマイク配列を示す説明図である。
【図6】図6は、車載用アミューズメント装置の「割り込み歌唱モード」に係る第三の実施例を示した概念図である。
【図7】図7は、「割り込み歌唱モード」において、音楽デジタルデータを再生する流れを説明するためのフローチャートである。
【図8】図8は、車載用アミューズメント装置の「クイズ&ゲームに挑戦モード」に係る第四の実施例を示した概念図である。
【図9】図9は、車載用アミューズメント装置の「チャイルド知育モード」に係る第五の実施例を示した概念図である。
【図10】図10は、車載用アミューズメント装置1の「車でお出会いモード」に係る第六の実施例を示した概念図である。
【符号の説明】
【0194】
1 車搭載カーオーディオシステム
10 記録媒体
11 車載用制御装置
12 車載用オーディオ機器
20 コンピュータ
22 記憶素子
24 CPU
26 ハードディスク
30 データ読出装置
34 D/A変換装置
37 出力インターフェース部
38 車載用制御装置接続部
39 集音マイク
41 リモートコントロール装置
42 無線通信送受信部
43 音声処理装置
44 チャイルドシート
45 車外イルミネーション
46 車内イルミネーション
47 芳香発生装置
91 トリガ信号入力部
92 音声入力装置
93 データ交換接続部
94 回答入力部
95 制御入力部
96 入力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置であって、
(1) アミューズメント装置全体を制御するためのコンピュータと、
(2) 記録媒体に記録されたデータまたはプログラムを読み出し、当該コンピュータにそのデータまたはプログラムを送信するデータ読出装置と、
(3) 当該データ読出装置からのデータまたはプログラムを記録しておくメモリと、
(4) 当該コンピュータにより処理されたデータをアナログ信号に変換するD/A変換装置と、
(5) 当該D/A変換装置により処理されたアナログ信号を車載用オーディオ機器へ出力するための出力インターフェース部と、
(6) 車載用制御装置(ex.ECU)から電力の他、自動車が走行している時のハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、クラッチの踏み込み、及び
ギアチェンジ操作等の各種運転操作系動作の各種センサ信号の供給を受けるための車載用制御装置接続部と、
を備えることを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項2】
請求項1に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) a) 自動車を走行させるのに必要なハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、クラッチの踏み込み、及びギアチェンジ操作等の運転操作系動作のいずれか又はそれら要素の組み合わせにおける操作の度合いに応じて、その再生条件を対応つけた外車、スポーツカー、F1仕様車等のスピード車での実際の録音サウンドや前述の自動車の操作の度合いに応じて、その再生条件を対応つけた音声データや動物の足音、他の乗物等の録音サウンドの一部またはその組み合わせに係るデジタルデータとを相互に関連を付けた録音サウンドデータと、
(b) 当該各種センサ信号に従って、当該録音サウンドデータから運転操作系動作の種類及びその程度に基き、対応する録音サウンドデータを特定するサウンド検索プログラムと、
を記録した記録媒体を更に備え、
(2) 当該録音サウンドデータと当該サウンド検索プログラムは、前記データ読出装置を介して前記メモリに記録され、
(3) 当該サウンド検索プログラムは、当該録音サウンドデータから運転操作系動作の種類及びその程度に基き、対応する録音サウンドデータを特定し、
(4) 当該特定された録音サウンドデータを前記D/A変換装置を介して前記出力インターフェース部へ出力することを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項3】
請求項2に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
スピード車の実際の録音サウンドを記録した記録媒体には、カーレースにおける実況映像も録画されており、当該画像がカーナビ又はTVシステムのディスプレイに上映可能とされていることを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項4】
請求項2に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) 自車の前後両横のいずれか、又は、その任意の組み合わせ位置に居る他人の車の音を拾う車搭載の集音マイクを更に備え、
(2) 前記記録媒体が、当該位置にいる他人の車の排出音の大きさからアクセル操作の度合いを割り当てる他車状態検出プログラムを更に含み、
(3) 前記サウンド検索プログラムが、当該他車状態検出プログラムにより割り当てたアクセル操作の度合信号に応じて、対応する録音サウンドデータを特定し、
(4) 自車に係る録音サウンドデータと他車に係る録音サウンドデータを、前記D/A変換装置を介して前記出力インターフェース部へ出力する
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれかに記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
前記記録媒体には、複数種類のスピード車についての走行音データが記録されており、車の操縦者は、自車及び/又は他車の走行音として任意のものを選択可能としたことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項6】
請求項5に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
自車及び/又は他車の走行音として任意のものを選択するために使用するリモートコントロール装置を更に備えることを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項7】
請求項2〜5のいずれかに記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置に使用されるスピード車等の実際の録音サウンドを記録した記録媒体であって、
自動車を走行するのに必要なハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、クラッチの踏み込み及びギアチェンジ操作等の運転操作系動作のいずれか又はそれら要素の組み合わせにおける操作の度合いに応じて、その再生条件を対応つけた外車、スポーツカー、F1仕様車等のスピード車での実際の録音サウンドや前述の自動車の操作の度合いに応じて、その再生条件を対応つけた音声データや動物の足音、他の乗物等の録音サウンドの一部またはその組み合わせに係るデジタルデータとを相互に関連を付けて記録してなることを特徴とする記録媒体。
【請求項8】
請求項2〜5のいずれかに記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置に使用されるスピード車等の実際の録音サウンドを記録した記録媒体であって、
特定のアミューズメント装置に一度使用すると、他のアミューズメント装置への使用を不許可とすることを特徴とする記録媒体。
【請求項9】
請求項1に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) 音楽デジタルデータ中の歌唱データを消去することができる音声処理装置と、
(2) 音楽デジタルデータ中の歌唱データの消去開始と消去終了を指定するトリガ信号を入力するトリガ入力部と、
(3) 音楽デジタルデータと、当該音声処理装置を制御する音声処理装置制御プログラムを記録した記録媒体と、
(4) 音声を入力することができる音声入力装置と、
を更に備え、
(5) 当該音楽デジタルデータと当該音声処理装置制御プログラムは、前記データ読出装置を介して前記メモリに記録され、
(6) 前記メモリには、更に当該音楽デジタルデータと当該トリガ信号と関連を付けて記録され、
(7) 当該トリガ入力部から入力されたトリガ信号、又は音楽デジタルデータと関連付けられメモリに記録されたトリガ信号データに従い、当該音声処理装置制御プログラムが当該音声処理装置を制御し、
(8) 当該音声処理装置で処理された音楽デジタルデータを前記D/A変換装置を介して前記出力インターフェース部へ出力する
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項10】
請求項9に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) パーソナルエリア無線通信手段或いは携帯電話やパーソナルコンピュータなどの通信サービス網接続機器とのデータ交換手段を更に備え、
(2) 当該パーソナルエリア無線通信手段或いは携帯電話やパーソナルコンピュータなどの通信サービス網接続機器とのデータ交換手段により、音楽デジタルデータと関連づけられたトリガ信号を記録したメモリ上の情報を読み出すことができる
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項11】
請求項9または10のいずれかに記載した前記アミューズメント装置使用することができる音楽デジタルデータを記録した記録媒体であって、
当該音楽デジタルデータの内、請求項10に記載のパーソナルエリア無線通信手段或いは携帯電話やパーソナルコンピュータなどの通信サービス網接続機器とのデータ交換手段により読み出された情報を元に、特定の部分の歌唱データのみを予め消去した音楽デジタルデータを記録してなることを特徴とする記録媒体。
【請求項12】
請求項1に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) クイズの録音データ及び/又はゲーム用データと、出題するクイズおよびその回答の正誤を判定するクイズ制御プログラム及び/又はゲームのストーリやイベントを選択し、ゲームの進行を制御するゲーム制御プログラムを記録した記録媒体と、
(2) クイズの回答及び/又はゲームのアクションを入力する回答入力部と、を更に備え、
(3) 当該クイズの録音データ及び/又はゲーム用データと、クイズ制御プログラム及び/又はゲーム制御プログラムは、前記データ読出装置を介して前記メモリに記録され、
(4) 当該クイズ制御プログラムにより選択されたクイズの録音データ及び/又はゲーム制御プログラムにより選択されたゲームの出力を前記D/A変換装置を介して前記出力インターフェース部へ出力する
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項13】
請求項12に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) パーソナルエリア無線通信手段或いは携帯電話やパーソナルコンピュータなどの通信サービス網接続機器とのデータ交換手段を更に備え、
(2) 前記メモリには、更に、クイズの回答の正誤、回答までの時間に関するデータが当該クイズの録音データと関連を付けて記録され、
(3) 当該パーソナルエリア無線通信手段或いは携帯電話やパーソナルコンピュータなどの通信サービス網接続機器とのデータ交換手段により、当該クイズの録音データと関連を付けた回答の正誤、回答までの時間に関するデータを記録したメモリ上の情報を読み出すことができる
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項14】
請求項12または13のいずれかに記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
前記クイズ制御プログラム及び/又は前記ゲーム制御プログラムは、前記運転操作系動作の各種センサ信号に基き、あるいは操作者の応答内容に基き、クイズの出題の難易度及び/又はゲームのストーリやイベント等の内容を変えるものであることを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項15】
請求項12乃至14のいずれかに記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
クイズの回答及び/又はゲームのアクションを入力し、前記クイズ制御プログラム及び/又は前記ゲーム制御プログラムにコマンドを入力するためのリモートコントロール装置を更に備えることを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項16】
請求項1に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) 各々駆動原を有するバイブレータ、ジョイスティック、そしてハンドル等のいずれかまたはこれらの全てを設けたチャイルドシートと、
(2) 当該チャイルドシートに設けたバイブレータ、ジョイスティック、そしてハンドル等を制御するためのプログラムを記録した記録媒体と、
を更に備え、
(3) 当該チャイルドシート制御プログラムは、前記データ読出装置を介して前記メモリに記録され、
(4) 当該チャイルドシート制御プログラムは、前記運転操作系動作の各種センサ信号に基き、当該バイブレータ、ジョイスティック、そしてハンドル等を制御する
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項17】
請求項16に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) 前記記録媒体には、更に各種音声デジタルデータが記録されており、
(2) 前記チャイルドシート制御プログラムは、当該運転操作系動作の各種センサ信号に基き、メモリに移された音声デジタルデータの中から自動車の運転状態に対応した音声デジタルデータを選び出し、
(3) 前記チャイルドシート制御プログラムにより選択された音声デジタルデータを前記D/A変換装置を介して前記出力インターフェース部へ出力する
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項18】
請求項16に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) 前記チャイルドシート制御プログラムへのコマンドを入力するためのリモートコントロール装置を更に備え、
(2) 前記チャイルドシート制御プログラムは、更に前記コマンドによってもバイブレータ、ジョイスティック、そしてハンドル等を制御できるようにした
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項19】
請求項1に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) パーソナルエリア無線通信手段と、
(2) 音声メッセージデータと通信制御プログラムを記録した記録媒体と、
(3) 通信制御プログラムにコマンドを入力するための入力装置と、
を更に備え、
(4) 当該音声メッセージデータと通信制御プログラムは、前記データ読出装置を介して前記メモリに記録され、
(5) 当該通信制御プログラムは、当該入力装置から入力されたコマンドに従い、当該パーソナルエリア無線通信手段を介して当該音声メッセージデータを送信し、
(6) 更に、当該通信制御プログラムは、当該パーソナルエリア無線通信手段を介して受信した音声メッセージデータを前記D/A変換装置を介して前記出力インターフェース部へ出力する
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項20】
請求項19に記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) 前記入力装置が、音声入力部とデータ入力キーを備えたリモートコントロール装置であり、
(2) 前記音声メッセージデータに加え、リモートコントロール装置から入力された音声、またはテキストデータを更に送信することができるようにしたことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項21】
請求項19または20のいずれかに記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) 車外に一色または複数色の光を発生させることができるイルミネーションを更に備え、
(2) 前記通信制御プログラムによって、データ送信時、データ受信時、あるいはデータの受送信にかかわり無く当該イルミネーションの光を発光または点滅するようにした
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項22】
請求項19乃至21のいずれかに記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) 前記通信制御プログラムは、更に音声合成機能を備え、
(2) 当該通信制御プログラムの音声合成機能により、受信したテキストデータを音声データに変換して出力できるようにした
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項23】
請求項20乃至22のいずれかに記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) 前記通信制御プログラムは、更に音声認識機能を備え、
(2) 当該通信制御プログラムの音声認識機能により、前記リモートコントロール装置から入力された音声をコマンドまたはテキストデータに変換できるようにした
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項24】
請求項19乃至23のいずれかに記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
パーソナルエリア無線通信手段により送受信したデータを前記メモリに記録できるようにしたことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項25】
請求項1乃至24のいずれかに記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) 一種類または複数種類の芳香を発生させることができる芳香発生装置を更に備え、
(2) 車載用オーディオ機器へ出力されるデータの種類に対応させて当該芳香発生装置から車内へ各種の芳香を放つようにした
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。
【請求項26】
請求項1乃至25のいずれかに記載した車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置において、
(1) 車内に一色または複数色の光を発生させることができるイルミネーションを更に備え、
(2) 車載用オーディオ機器へ出力されるデータの種類に対応させて当該イルミネーションの光を発光または点滅するようにした
ことを特徴とする車載用オーディオ機器と連携したアミューズメント装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−1524(P2006−1524A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−262212(P2004−262212)
【出願日】平成16年9月9日(2004.9.9)
【出願人】(503406273)株式会社 キネシクス (4)
【Fターム(参考)】