説明

車載装置の発光体輝度設定システム

【課題】 製品としての輝度を会わせこむ手間を抑制し、製造工程への負担を減少させて、製造コストを抑制することができる車載装置の発光体輝度設定システムを提供すること。
【解決手段】 LED75の使用LED特性データ122,222,322,422,522,622から、LEDランクテーブル121,221,321,421,521,621及び輝度設定テーブル12,22,32,42,52,62を参照し、LED75の輝度ばらつきを調整した駆動レベルの初期設定値を設定するメイン制御処理部11,21,31,41,51,61のCPUで実行するステップS1〜S5の処理を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載装置の照明や表示のための発光体の輝度設定を行う発光体輝度設定システムの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来では、複数の発光体の内、輝度を上げたい発光体の調光回路もしくは制御回路の何れか一方の所定の出力に、発光体への印加電圧の印加時間を長くする積分回路を設けるように構成することで、積分回路を備えた発光体の実効値が上がり、他の発光体に比べ輝度を上げ、発光体の調光を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】登録実用新案第2570149号公報(第1−3頁、全図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のように、複数の発光体を有する製品の輝度を、製品としての輝度を合わせ込むように、回路部分の追加、変更を行うことは、製造コストを増加させてしまうという問題があった。
【0004】
この点について詳しく説明する。
例えば、車両のセンターコンソールに設置されるエアコン表示器や警告灯等において、照明としてLEDを用いているが、LEDの輝度特性ばらつきが大きく現状、輝度仕様が6品種程度のランク分けされている。このLEDの輝度特性ばらつきに依存し、エアコン表示器や警告灯の製品としての輝度にも影響される。
そのため、LED輝度特性ばらつきを抑えるため、LEDを選別し特定のランク品を使用する。あるいは選別したランクに応じてLED電流を決定する制限抵抗の抵抗値を変えるなどし、製品としての輝度を合わせこんでいるが、製造コストを増加させてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、製品としての輝度を会わせこむ手間を抑制し、製造工程への負担を減少させて、製造コストを抑制することができる車載装置の発光体輝度設定システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明では、発光体を備える複数の車載装置で、車載発光複数体を構成し、複数の前記車載装置は、前記発光体の複数段階の駆動レベルを設定する同じ駆動テーブルデータと、前記発光体の輝度特性データと、前記発光体の複数段階の輝度レベルを設定し、且つ前記発光体の輝度ばらつきを調整するよう前記駆動テーブルデータの駆動レベルと関連付けした同じ輝度テーブルデータと、前記発光体の輝度特性データから、前記輝度テーブルデータ及び前記駆動テーブルデータを参照し、前記発光体の輝度ばらつきを調整した駆動レベルの初期設定値を設定する初期駆動レベル設定手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
よって、本発明にあっては、製品としての輝度を会わせこむ手間を抑制し、製造工程への負担を減少させて、製造コストを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の車載装置の発光体輝度設定システムを実現する実施の形態を、請求項1,2に係る発明に対応する実施例1に基づいて説明する。
【実施例1】
【0009】
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムのシステム構成を示す説明図である。
実施例1では、車載される複数のコントローラのユニットをCANバス10に接続することにより車載コントローラによる車載ネットワークが構築される。
この車載ネットワークは、マスタユニット1、操作スイッチパネル2、オーディオユニット3、ナビユニット4、エアコンユニット5、フロントディスプレイ6を主要な構成としている。
【0010】
マスタユニット1は、メイン制御処理部11と輝度設定テーブル12を備え、他の各ユニットの制御を行う。
マスタユニット1のメイン制御処理部11は、操作スイッチパネル情報の取り込み、表示ユニットの状態情報の転送、各ユニットの状態管理等を行う。
輝度設定テーブル12は、テーブル1〜テーブル10(符号T1〜T10)までの輝度制御デューティ比の値を予め設定したテーブルデータである。
【0011】
操作スイッチパネル2は、メイン制御処理部21と輝度設定テーブル22を備え、操作スイッチからの操作入力を処理するコントローラである。
メイン制御処理部21は、パネル上の押下スイッチの認識、マスタユニット1へのスイッチ情報の転送等を行う。
輝度設定テーブル22は、テーブル1〜テーブル10(符号T1〜T10)までの輝度制御デューティ比の値を予め設定したテーブルデータである。
【0012】
オーディオユニット3は、メイン制御処理部31と輝度設定テーブル32を備え、オーディオ機能を提供する処理を行うコントローラである。
メイン制御処理部31は、マスタユニット1からの状態情報に基づき、オーディオ制御等を行う。
輝度設定テーブル32は、テーブル1〜テーブル10(符号T1〜T10)までの輝度制御デューティ比の値を予め設定したテーブルデータである。
【0013】
ナビユニット4は、メイン制御処理部41と輝度設定テーブル42を備え、ナビゲーション機能を提供する処理を行うコントローラである。
メイン制御処理部41は、マスタユニット1からの状態情報に基づき、ナビ制御等を行う。
輝度設定テーブル42は、テーブル1〜テーブル10(符号T1〜T10)までの輝度制御デューティ比の値を予め設定したテーブルデータである。
【0014】
エアコンユニット5は、メイン制御処理部51と輝度設定テーブル52を備え、エアコン機能を提供する処理を行うコントローラである。
メイン制御処理部51は、マスタユニット1からの状態情報に基づき、エアコン制御等を行う。
輝度設定テーブル52は、テーブル1〜テーブル10(符号T1〜T10)までの輝度制御デューティ比の値を予め設定したテーブルデータである。
【0015】
フロントディスプレイ6は、メイン制御処理部61と輝度設定テーブル62を備え、表示処理を行うコントローラである。
メイン制御処理部61は、マスタユニット1から状態情報に基づき、ディスプレイ表示制御等を行う。
輝度設定テーブル62は、テーブル1〜テーブル10(符号T1〜T10)までの輝度制御デューティ比の値を予め設定したテーブルデータである。
なお、輝度設定テーブル11,21,31,41,51,61は、予め不揮発性メモリに格納されているものとする。
また、メイン制御処理部11,21,31,41,51、61は、CPUを備えているか、もしくは各ユニットがCPUを備えて処理を行うものとする。
【0016】
次に、上記説明した輝度設定テーブル12,22,32,42,52,62のさらに詳細について説明する。
図2は実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムにおける輝度設定テーブルのブロック図である。
輝度設定テーブル12,22,32,42,52,62は、テーブル1〜テーブル10(符号T1〜T10)と、LEDランクテーブル121,221,321,421,521,621及び、使用LED特性データ122,222,322,422,522,622をそれぞれが備える。
【0017】
テーブル1〜テーブル10(符号T1〜T10)は、輝度制御デューティ比の値を予め設定したテーブルデータである。
LEDランクテーブル121,221,321,421,521,621は、LEDの輝度を8段階で示したもので、ランクS2が224〜280mcd、ランクT1が280〜355mcd、ランクT2が355〜450mcd、ランクU1が450〜560mcd、ランクU2が560〜710mcd、ランクV1が710〜900mcd、ランクV2が900〜1120mcd、ランクAAが1120〜1400mcdである。なお、この説明で、輝度の範囲は「以上〜未満」を意味する表記とする。
【0018】
このLEDランクテーブル121,221,321,421,521,621は、ランクS2がテーブル1と、ランクT1がテーブル2と、ランクT2がテーブル3と、ランクU1がテーブル4と、ランクU2がテーブル5と、ランクV1がテーブル6と、ランクV2がテーブル7と、ランクAAがテーブル8と関連付けされている。
使用LED特性データ122,222,322,422,522,622は、実際に装置に使用されているLEDの輝度ランクをデータとして備えるものである。
【0019】
次に、上記説明した各コントローラを有する各装置の表示装置のLED駆動回路の構成例について説明する。
図3は実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムにおける各表示装置のLED駆動回路の構成例を示す説明図である。
各装置の表示部として機能する各表示装置は、LCD等のバックライトとして、LEDを駆動する構成である。
【0020】
LED駆動回路7は、抵抗71,72,74、トランジスタ73、照明用のLED75を主要な構成としている。
このLED駆動回路7は、抵抗74と照明用のLED75の多数の組を、抵抗71,72、トランジスタ73によるオンオフ制御する構成である。
また、あるいは、スイッチのそれぞれに設けられたインジケータの発光をオンオフするよう抗74と照明用のLED75の組をそれぞれのスイッチに対応させて設けるものであってもよい。
【0021】
次に、実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムの一部のより具体的構成について説明する。
図4は実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムの一部の構成例を示す説明図である。
図4に示す例では、具体的に車両の車室内のインストルメントパネルの一部として、ナビユニット4、操作スイッチパネル2、オーディオユニット3、エアコンユニット5の順に縦列させて構成されている。
【0022】
ナビユニット4の全面にはナビ情報を表示するナビモニタ43が設けられている。また、操作スイッチパネル2には、インジケータ231を備えたスイッチ23が複数組、設けられている。
また、エアコンユニット5は、エアコン状態を表示するLCD53と、インジケータ541を備えたスイッチ54が複数組、設けられている。
【0023】
作用を説明する。
[LED輝度調整について]
ここで、各装置(各ユニット)において、表示のバックライト、スイッチのインジケータ、夜間照明などのために駆動されるLEDの輝度調整について説明する。
図3において、輝度調整は、照明用のLED75のデューティ比制御にて行う。実施例1では、輝度設定テーブル12,22,32,42,52,62にデューティ比を格納しておき、調光制御を行う。
デューティ制御は、図3(b)に示すように一定周期Tに対してのON時間(%)を制御するものである。つまり、デューティ比は次のようになる。DUTY比=LED_ON/(LED_ON+LED_OFF)となる。よって、このデューティ比を変更することによりLED75の輝度調整ができるのである。
【0024】
[初期設定処理]
図5に示すのは、実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムのメイン制御処理部11,21,31,41,51,61のCPUで実行するLED輝度の初期設定処理の流れを示すフローチャート図である。
【0025】
ステップS1では、LED輝度の初期設定がされているかを判断し、初期設定がされているならば処理を終了し、初期設定がされていないならばステップS2へ進む。
【0026】
ステップS2では、使用LED特性データ122,222,322,422,522,622のデータで、LEDランクテーブル121,221,321,421,521,621を参照する。
【0027】
ステップS3では、LEDランクテーブル121,221,321,421,521,621の該当データで、輝度設定テーブル12,22,32,42,52,62を参照する。
【0028】
ステップS4では、輝度設定テーブル12,22,32,42,52,62のデータで、LED輝度の初期設定を行う。
つまり、初期輝度を、テーブル1〜テーブル10のいずれかに設定する。
【0029】
ステップS5では、LED輝度の初期設定を「済み」とし、処理を終了する。
【0030】
[容易な輝度初期設定処理]
実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムでは、各装置(各ユニット)において、表示のバックライト、スイッチのインジケータ、夜間照明などのために駆動されるLEDの初期設定が、使用LED特性データ122,222,322,422,522,622を設定しておくことにより、自動的に設定される。
【0031】
使用LED特性データ122,222,322,422,522,622のデータを、LEDランクテーブル121,221,321,421,521,621と参照することによって、初期設定されるべき輝度設定テーブル12,22,32,42,52,62との関連付けが成され、設定すべきテーブルデータを得ることができる。
よって、そのテーブルデータに初期設定することにより、輝度が高いLEDランクにあるものは、テーブルデータで低いデューティ比が初期設定されることになる。また、輝度が低いLEDランクにあるものは、テーブルデータで高いデューティ比が初期設定されることになる。
【0032】
そのため、複数装置で、様々な輝度レベルの異なるLEDを使用しても、均一した輝度レベルで初期から点灯するよう自動的な調整処理が成されることになる。
これにより、LEDを選別して特定のランク品のみを使用する、あるいは選別したランクに応じてLED電流を決定する制限抵抗の抵抗値を変えることによる輝度合わせこみ工程が不要となる。
つまり、製品としての輝度を会わせこむ手間を抑制し、製造工程への負担が減少する。結果的に製造コストの抑制を得ることができる。
【0033】
[輝度調整を容易にする作用]
上記説明のように、良好なLED輝度の初期設定がされたとしても、複数装置全体での調整がOKとならない場合も存在する。
その際に、実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムでは、CANバス10によるCAN通信により、テーブルデータ番号の変更指示を受信するだけで、各メイン制御処理部11〜61がそれぞれのユニットで備える輝度設定テーブル12〜62を参照して、駆動デューティ比を変更する。そのため、設定や調整の操作は、各ユニットに対して個別に行う必要がなく、操作スイッチパネル2の調整操作を割り当てたスイッチ23に行えばよい。
また、各ユニットがテーブルデータを備え、そのテーブル番号の変更に相当するデューティ比の制御を変更するため、照明輝度の変更に対して、ハードやソフトの変更を行う必要がない。
また、例えば、全てのユニットの輝度をデューティ5%分下げることも、予め設定したスイッチ操作で、CAN通信により即時に全てのユニットに送信して、実施することが容易にできる。このように、調整は非常に容易になる。
【0034】
次に、効果を説明する。
実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0035】
(1)LED75を備え、表示を行うナビモニタ43やLCD53、インジケータ231,541などを有するマスタユニット1、操作スイッチパネル2、オーディオユニット3、ナビユニット4、エアコンユニット5、フロントディスプレイ6で、車載発光複数体を構成し、複数のこれら車載装置は、LED75の複数段階の駆動レベルを設定する同じ輝度設定テーブル12,22,32,42,52,62と、LED75の使用LED特性データ122,222,322,422,522,622と、LED75の複数段階の輝度レベルを設定し、且つLED75の輝度ばらつきを調整するよう輝度設定テーブル12,22,32,42,52,62の駆動レベルと関連付けした同じLEDランクテーブル121,221,321,421,521,621と、LED75の使用LED特性データ122,222,322,422,522,622から、LEDランクテーブル121,221,321,421,521,621及び輝度設定テーブル12,22,32,42,52,62を参照し、LED75の輝度ばらつきを調整した駆動レベルの初期設定値を設定するメイン制御処理部11,21,31,41,51,61のCPUで実行するステップS1〜S5の処理を備えるため、製品としての輝度を会わせこむ手間を抑制し、製造工程への負担を減少させて、製造コストを抑制することができる。
【0036】
(2)マスタユニット1〜フロントディスプレイ6をCANバス10で接続してCANネットワークを構成し、複数のこれら車載装置は、予め設定した、いずれかの車載装置への輝度変更操作を、テーブル番号変更指示として、CANネットワークを介して送信し、受信したテーブル番号変更指示に基づいて、車載装置の輝度の設定変更を行うメイン制御処理部11,21,31,41,51,61を備えたため、LED75を有する複数のユニットのバックライトや照明輝度の調整を容易に性能よく行うことができる。
【0037】
以上、本発明の車載装置の発光体輝度設定システムを実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、車載表示装置の例として、ナビモニタ43やLCD53、インジケータ231,541を示したが、他の車載装置であっても輝度をパーセンテージのデータで制御するものであればよい。
実施例1では、車載装置の例として、マスタユニット1、操作スイッチパネル2、オーディオユニット3、ナビユニット4、エアコンユニット5、フロントディスプレイ6を示したが、この中の一部で車載ネットワークが構成されていてもよいし、他の車載装置が加わってもよい。
CANネットワークには、他のユニットが接続されていても、自ユニットあてでないメッセージは無視する処理となるので問題はない。
【0038】
実施例1では、車載ネットワークとして、CANネットワークを示したが、他のネットワーク方式によるものであっても構わない。
実施例1では、発光体としてLEDを示したが、他の発光体であってもよい。
なお、実施例1における発光体の初期輝度設定は、車両への組付け工程後に、例えばIGN電源のオン、などをトリガにして、個々のユニットで処理を開始するものであってもよいし、マスタユニット1からの指令により、各ユニットが処理を開始するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムのシステム構成を示す説明図である。
【図2】実施例2の車載装置の発光体輝度設定システムにおける輝度設定テーブルのブロック図である。
【図3】実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムにおける各表示装置のLED駆動回路の構成例を示す説明図である。
【図4】実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムの一部の構成例を示す説明図である。
【図5】実施例1の車載装置の発光体輝度設定システムのメイン制御処理部のCPUで実行するLED輝度の初期設定処理の流れを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0040】
1 マスタユニット
11 メイン制御処理部
12 輝度設定テーブル
121 LEDランクテーブル
122 使用LED特性データ
2 操作スイッチパネル
21 メイン制御処理部
22 輝度設定テーブル
221 LEDランクテーブル
222 使用LED特性データ
23 スイッチ
231 インジケータ
3 オーディオユニット
31 メイン制御処理部
32 輝度設定テーブル
321 LEDランクテーブル
322 使用LED特性データ
4 ナビユニット
41 メイン制御処理部
42 輝度設定テーブル
421 LEDランクテーブル
422 使用LED特性データ
43 ナビモニタ
5 エアコンユニット
51 メイン制御処理部
52 輝度設定テーブル
521 LEDランクテーブル
522 使用LED特性データ
53 LCD
54 スイッチ
541 インジケータ
6 フロントディスプレイ
61 メイン制御処理部
62 輝度設定テーブル
621 LEDランクテーブル
622 使用LED特性データ
7 LED駆動回路
71 抵抗
72 抵抗
73 トランジスタ
74 抵抗
75 LED
10 CANバス
T1〜T10 (輝度設定テーブルの)テーブルデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光体を備える複数の車載装置で、車載発光複数体を構成し、
複数の前記車載装置は、
前記発光体の複数段階の駆動レベルを設定する同じ駆動テーブルデータと、
前記発光体の輝度特性データと、
前記発光体の複数段階の輝度レベルを設定し、且つ前記発光体の輝度ばらつきを調整するよう前記駆動テーブルデータの駆動レベルと関連付けした同じ輝度テーブルデータと、
前記発光体の輝度特性データから、前記輝度テーブルデータ及び前記駆動テーブルデータを参照し、前記発光体の輝度ばらつきを調整した駆動レベルの初期設定値を設定する初期駆動レベル設定手段と、
を備えることを特徴とする車載装置の発光体輝度設定システム。
【請求項2】
請求項1に記載の車載装置の発光体輝度設定システムにおいて、
複数の前記車載装置を通信線で接続して車載ネットワークを構成し、
複数の前記車載装置は、
予め設定した、いずれかの前記車載装置への輝度変更操作を、テーブル番号変更指示として、前記車載ネットワークを介して送信する輝度設定指示手段と、
受信した前記テーブル番号変更指示に基づいて、前記車載装置の輝度の設定変更を行う輝度設定変更手段を備えた、
ことを特徴とする車載装置の発光体輝度設定システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−265435(P2008−265435A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−108825(P2007−108825)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】